JP2002298766A - 蛍光表示管およびその製造方法 - Google Patents

蛍光表示管およびその製造方法

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JP2002298766A
JP2002298766A JP2001098925A JP2001098925A JP2002298766A JP 2002298766 A JP2002298766 A JP 2002298766A JP 2001098925 A JP2001098925 A JP 2001098925A JP 2001098925 A JP2001098925 A JP 2001098925A JP 2002298766 A JP2002298766 A JP 2002298766A
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phosphor layer
wall
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Jun Mori
順 毛利
Masahiro Nakano
賢広 中野
Akihiro Oku
明博 奥
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Noritake Electronics Ltd
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Noritake Co Ltd
Noritake Electronics Ltd
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    • H01J31/15Image or pattern display tubes, i.e. having electrical input and optical output; Flying-spot tubes for scanning purposes with luminescent screen with ray or beam selectively directed to luminescent anode segments
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    • H01J31/123Flat display tubes
    • H01J31/125Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection
    • H01J31/126Flat display tubes provided with control means permitting the electron beam to reach selected parts of the screen, e.g. digital selection using line sources

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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】蛍光体の流出に起因するセグメント相互の短絡
のない蛍光表示管およびその製造方法を提供する。 【解決手段】互いに独立した陽極32間では、分断して
設けられたグリッド電極24の相互間の位置でもリブ状
壁30が連続させられることから、隣接して位置する陽
極32およびそれらの表面に固着された蛍光体層12を
電気的に接続する経路は存在し得ず、それらがそのリブ
状壁30によって確実に絶縁させられる。そのため、蛍
光体の流出に起因するセグメント相互の短絡が好適に抑
制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光表示管および
その製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】基板の表示面に設けられた複数個の陽極
上に蛍光体層が固着され、真空空間内において例えばそ
の上方に架設されたフィラメント状陰極から発生した熱
電子を、それら蛍光体層と陰極との間に備えられた制御
電極(グリッド電極)によって制御して蛍光体層に選択的
に入射させることにより、その蛍光体層を励起して発光
させる形式の蛍光表示管が知られている。このような蛍
光表示管は、陰極から発生した熱電子が衝突させられる
蛍光体層がその陰極の近傍に備えられることから動作電
圧が低く鮮明に表示されると共に、相互に発光色の異な
る複数種類の蛍光体を用意することによりカラー表示が
可能となる等の特徴がある。そのため、音響機器、自動
車や航空機の表示パネル等の表示部品として多用されて
いる。特に、グリッド電極が蛍光体層の周囲においてそ
れよりも高く突設されたリブ状壁の頂部に固着された導
体膜で構成されたリブ・グリッド構造の蛍光表示管で
は、蛍光体層を覆うメッシュ状のグリッド電極を用いな
いので、蛍光体層の表示パターンの大型化に伴って大き
くされた場合のグリッド電極の熱変形に起因する輝度む
らや短絡等の表示不良が解消されると共に、グリッド電
極の開口率に関連して蛍光表示管の輝度が低下すること
が解消される等の利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なリブ・グリッド電極を備えた蛍光表示管においては、
表示面に固着した陽極の周囲を取り囲むようにリブ状壁
を設けた後、そのリブ状壁で囲まれたパターン内に厚膜
スクリーン印刷法等を用いて蛍光体ペーストを落とし込
むことにより、その陽極の上に蛍光体層を固着形成し、
その後、厚膜スクリーン印刷法等を用いてそのリブ状壁
の頂部に導体ペーストを塗布することによりグリッド電
極を固着形成する。このとき、リブ状壁の幅寸法は、表
示に寄与しない面積が可及的に小さくなるようにグリッ
ド電極を設け得る最小値に設定することが望まれるた
め、一般に、そのグリッド電極と同じ幅寸法となるよう
に同一のスクリーン製版で印刷形成される。
【0004】この場合において、ドット状の画素を構成
するための複数個の蛍光体層が縦横に密接するように並
んで設けられたグラフィック表示用の蛍光表示管では、
表示品位を高めるべくセグメント相互の間隔を可及的に
小さくすることが望まれるため、相互に隣接する2個の
セグメント間にそれらに共通のグリッド電極を一本だけ
設けることが行われる。しかしながら、このような構造
では、グリッド電極を制御単位毎に分割する目的でセグ
メントの周囲の一部にグリッド電極の不連続部分が設け
られるため、そのグリッド電極と同形状に設けられるリ
ブ状壁80にも図1(a)、(b)に示されるようにセグメン
ト相互間に不連続部分82が生じることになる。そのた
め、リブ状壁80で囲んだパターン内に落とし込んだ蛍
光体ペースト84が図1(a)に矢印で示すようにその不
連続部分82から流れ出て、隣接するセグメント内の陽
極86或いは蛍光体層88と接触し、セグメント相互の
短絡が生じる問題があった。
【0005】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、蛍光体の流出に起因する
セグメント相互の短絡のない蛍光表示管およびその製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明の蛍光表示管の要旨とするところ
は、基板の表示面に設けられた複数個の陽極の各々に固
着された蛍光体層と、その蛍光体層を取り囲むようにそ
の表示面に突設されたリブ状壁の頂部に固着された複数
の制御電極とを備え、真空空間内において陰極から発生
した電子を選択的に入射させることにより、その蛍光体
層を発光させる形式の蛍光表示管において、(a)相互に
電気的に絶縁させられた前記陽極の間では、前記複数の
制御電極の相互間の位置でも前記リブ状壁を連続して設
けたことにある。
【0007】
【第1発明の効果】このようにすれば、互いに独立した
陽極間では、複数の制御電極の相互間の位置でもリブ状
壁が連続させられることから、隣接して位置する陽極お
よびそれらの表面に固着された蛍光体層を電気的に接続
する経路は存在し得ず、それらがそのリブ状壁によって
確実に絶縁させられる。そのため、蛍光体の流出に起因
するセグメント相互の短絡が好適に抑制される。
【0008】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の蛍光表示管の製造方法の要旨
とするところは、基板の表示面に設けられた複数個の陽
極の各々に固着された蛍光体層と、その蛍光体層を取り
囲むようにその表示面に突設されたリブ状壁の頂部に固
着された複数の制御電極とを備え、真空空間内において
陰極から発生した電子を選択的に入射させることによ
り、その蛍光体層を発光させる形式の蛍光表示管の製造
方法であって、(a)前記複数個の陽極が設けられた前記
基板の表示面に、その陽極の各々が連続した壁面で囲ま
れるように前記リブ状壁の下層部を設ける下層部形成工
程と、(b)前記下層部で囲まれた内側の前記陽極上に蛍
光体ペーストを落とし込み印刷することにより、前記蛍
光体層を形成する蛍光体層形成工程と、(c)その蛍光体
層形成工程の後に、前記下層部の上に所定パターンで厚
膜絶縁ペーストを塗布することにより前記リブ状壁の上
層部を形成する上層部形成工程と、(d)その上層部の頂
部に複数の制御電極相互の境界となる部分において相互
間に所定の隙間が生じるように厚膜導体ペーストを塗布
することにより、前記制御電極を形成する制御電極形成
工程とを、含むことにある。
【0009】
【第2発明の効果】このようにすれば、下層部形成工程
において、基板の表示面に陽極の各々が連続した壁面で
囲まれるようにリブ状壁の下層部が設けられた後、蛍光
体層形成工程において、その下層部で取り囲まれた内側
に蛍光体ペーストが落とし込まれる。そのため、陽極を
取り囲むリブ状壁の下層部には蛍光体ペーストの流出口
となる部分が存在しないことから、その流出が好適に抑
制される。また、蛍光体層を形成した後、上層部形成工
程でリブ状壁の上層部を設けてから、その上に制御電極
が設けられることから、蛍光体層の形成時に蛍光体ペー
ストがリブ状壁下層部の頂部に付着しても、その上に設
けられる上層部によって蛍光体層と制御電極とが相互に
離隔させられて絶縁させられる。したがって、蛍光体ペ
ーストの流出等に起因する隣接するセグメント相互の短
絡が好適に抑制される。
【0010】
【発明の他の態様】ここで、前記第1発明において、好
適には、前記リブ状壁は、前記蛍光体層の表面と略同様
或いはそれよりも十分に高い高さまでの下層部が前記陽
極の各々を連続した壁面で囲む連続壁に設けられると共
に、その下層部の上に設けられ且つ頂部に前記制御電極
が固着される上層部がその制御電極相互の境界部分にお
いて分断された不連続壁に設けられる。すなわち、前記
第2発明において、好適には、前記所定パターンは、前
記厚膜導体ペーストの塗布パターンと同一パターンであ
る。換言すれば、前記上層部形成工程は、前記蛍光体層
形成工程の後に、前記下層部の上に複数の制御電極相互
の境界となる部分において相互間に所定の隙間が生じる
ように厚膜絶縁ペーストを塗布することにより前記リブ
状壁の上層部を形成するものであり、前記制御電極形成
工程は、その上層部の頂部に厚膜導体ペーストをその上
層部と同一のパターンで塗布することにより前記制御電
極を形成するものである。
【0011】このようにすれば、リブ状壁の上層部とそ
の頂部に設けられる制御電極とが同一のパターンで形成
されることから、相互に異なるパターンが用いられるリ
ブ状壁の下層部と制御電極との位置ずれが生じた場合に
も、その位置ずれに起因して制御電極を構成するための
導体ペーストの固着面積が小さくなることが抑制され
る。すなわち、下層部の頂部に上層部の第1層を形成す
るための厚膜絶縁ペーストを塗布する際には、その位置
ずれによりその固着面積が小さくなり、その頂部面積も
小さくなるが、その上にペーストを積層するにつれてそ
の頂部の面積がパターン本来の頂部面積に略一致するた
め、位置ずれの影響が緩和される。そのため、リブ状壁
と制御電極とが異なるパターンで設けられることに起因
する表示品質の低下が好適に抑制される。すなわち、リ
ブ状壁は、蛍光体層の表面よりも高い位置に頂部が位置
するように連続させられたものであればよいのである。
【0012】好適には、リブ状壁が下層部および上層部
から構成される場合において、その下層部は、厚膜絶縁
ペーストを2〜3層積層することにより形成されたもの
である。このようにすれば、下層部の厚さ寸法が蛍光体
の流出を防止するために必要且つ十分な程度に留めら
れ、リブ状壁の残部を構成する上層部の厚さ寸法が十分
に厚くされることから、リブ状壁と制御電極とが異なる
パターンで設けられることに起因する表示品質の低下が
一層抑制される。
【0013】また、好適には、前記蛍光体層は、ドット
状の画素を構成するために互いに交叉する2方向に沿っ
て密接して並ぶように設けられたものである。このよう
なドット状の蛍光体層が密接配置されるパターンでは、
蛍光体層相互間に複数本のリブ状壁を設けることが表示
品質上好ましくないため、共通の制御電極を適宜の位置
で分割して設けることが必要となる。そのため、本発明
を適用することによりセグメント相互の短絡を好適に防
止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0015】図2は、本発明の一実施例の蛍光表示管1
0の全体を、その一部を切り欠いて示す斜視図である。
図において、蛍光表示管10は、例えば多数のドット状
パターンの蛍光体層12が一面に備えられたガラス、セ
ラミックス、琺瑯等の絶縁体材料製の基板14と、枠状
に形成されたガラス製のスペーサ16と、透明なカバー
・ガラス板18と、それぞれ複数本の陽極端子20P
グリッド端子20G、およびカソード端子20Kとを備え
ており、それら基板14、スペーサ16、およびカバー
・ガラス板18が相互にガラス封着されることにより、
それらの部材に囲まれた真空空間が形成されている。
【0016】上記の基板14の真空空間により覆われた
一面22は、蛍光表示管10の表示面として機能するも
のである。この表示面22上の上記多数のドット状の蛍
光体層12は、個々の形状が相互に同様な多角形状、例
えば基板14の長手方向およびそれと略直交する幅方向
に沿った各辺がそれぞれ400(μm)程度の正方形状とされ
て、それら2方向において一定の中心間隔で設けられて
いる。また、表示面22上には全体が格子状を成し相互
に同様な形状の複数本のグリッド電極24が設けられて
おり、個々の蛍光体層12は、その略全周がそれぞれそ
のグリッド電極24で囲まれている。これら複数本のグ
リッド電極24は、各々がその基板14の長辺方向に沿
って伸びる長手状を為し、基板14の長手方向に沿って
並ぶ複数個の蛍光体層12の相互間を通るものである。
本実施例においては、グリッド電極24が制御電極に相
当する。
【0017】また、上記基板14の両端部には、前記カ
ソード端子20Kを備えた一対のフィラメント支持フレ
ーム26(図において右側に位置する一方だけを図示)
がそれぞれ固設されており、それらフィラメント支持フ
レーム26の間には、直熱型カソード(陰極)として機
能する細線状の複数本のフィラメント(フィラメント・
カソード)28が基板14の長手方向に平行であって表
示面22から離隔した所定の高さ位置となるように張設
されている。前記のグリッド電極24は、その長手方向
がフィラメント28の長手方向に一致するように設けら
れており、その長手方向に垂直な方向すなわち基板14
の短辺方向において複数本に分割されている。なお、蛍
光表示管10には、真空容器内から排気し且つ封止する
ための排気孔や、封止後に内部の真空度を保つためのゲ
ッタ等が備えられているが、図1においてはこれらを省
略した。
【0018】図3は、上記の基板14の表示面22の一
部を拡大して示す斜視図である。図に示されるように、
表示面22上には、平面形状が格子状を為すリブ状壁3
0が複数個の蛍光体層12の各々の外周縁に接触し且つ
取り囲んだ状態で突設されている。すなわち、基板12
から離れる方向すなわちフィラメント28側に向かう方
向へ立設されている。リブ状壁30は、例えば、アルミ
ナ粒子等の無機フィラーを含む低融点ガラス等の絶縁体
材料で構成されたものであり、例えば60〜150(μm)程度
の幅寸法であって蛍光体層12の表面よりも高い例えば
60〜300(μm)程度の高さ寸法に形成されている。前記の
グリッド電極24は、粒子状のグラファイト、銀、パラ
ジウム、銅、アルミニウム、ニッケル等の粒子状導電性
物質を主成分とする厚膜導体であって、このリブ状壁3
0の頂部に5〜50(μm)程度、例えば20(μm)程度の厚さ
で設けられたものである。すなわち、本実施例において
は、制御電極はリブ状壁30の頂部にグリッド電極24
が設けられたリブ・グリッド構造に設けられている。こ
のため、グリッド電極24は、このリブ状壁30によっ
て蛍光体層12と絶縁させられている。
【0019】また、上記の図3に示されるように、リブ
状壁30は、基板14の短辺方向に沿って伸びる部分3
0a、および基板14の長手方向に沿って伸びる部分3
0bが、何れの構成部分も途切れのない連続壁に形成さ
れている。但し、長手方向部30bは、その長手方向に
おける複数箇所にその頂部の高さ寸法が低くなった段付
部42を有しており、その高さ寸法は一様ではない。こ
れに対して、その頂部に固着された複数本のグリッド電
極24は、基板14の短辺方向に沿って伸び且つ互いに
平行な長手状部24aと、中間部においてその長手状部
24aと直交し且つ基板14の長手方向に沿って互いに
平行な向きに伸びる複数本の枝部24bとから成る。す
なわち、グリッド電極24は、基板14の短辺方向にお
いては途切れなく形成されているが、基板14の長手方
向においては断続的に形成されており、これにより、そ
の長手方向において複数本のグリッド電極24が相互に
絶縁させられている。隣接するグリッド電極24の向か
い合った枝部24b相互の間隔dGは、例えば100(μm)
程度の僅かな大きさである。リブ状壁30の段付部42
は、このグリッド電極24の不連続部に設けられてい
る。なお、複数本の枝部24bは、長手状部24aの長
手方向において一定の中心間隔となる複数箇所に設けら
れており、長手状部24aからその幅方向における両側
への突出し長さ寸法は略同寸法である。
【0020】このため、蛍光体層12の各々は、基板1
4の長手方向においてその両側に位置する2本のグリッ
ド電極24によって、更に詳しく言えばそれらの長手状
部24aと枝部24bとによってその略全周が囲まれて
いるが、その囲み方は不完全である。しかしながら、そ
のグリッド電極24の途切れた部分においても、リブ状
壁30は連続しており、且つ、図に示されるように前記
段付部42の高さ寸法は蛍光体層12の表面よりも高い
位置にあるため、その蛍光体層12はその全周がリブ状
壁30によって完全に囲まれている。なお、蛍光体層1
2はグリッド電極24に囲まれた領域内においてその内
周縁に密接して設けられていることから、蛍光体層12
の相互間隔はグリッド電極24の長手状部24aおよび
枝部24bの幅寸法に等しく、例えば60〜150(μm)程度
である。
【0021】また、上記の図3に断面構造を部分的に示
すように、表示面22上には個々の形状が略矩形を成す
複数個の陽極32が蛍光体層12の下に設けられてい
る。この陽極32は、例えば30〜40(μm)程度の厚さ寸
法のグラファイト層から成るものである。前記複数個の
蛍光体層12は、それぞれその陽極32上に固着されて
おり、陽極32の各辺の長さ寸法は何れも400(μm)程
度、すなわち、蛍光体層12と略同じ寸法および形状に
なっている。前記のリブ状壁30は、この陽極32相互
の間に突設されており、陽極32は、基板14上におい
てそのリブ状壁30に区分されることにより、各々が独
立、すなわち相互に電気的に絶縁された状態にある。
【0022】なお、蛍光体層12は、所望の発光色に対
応する1乃至数種の蛍光体の何れかが陽極32毎に設け
られており、その厚さ寸法は発光色毎に定められた例え
ば30(μm)程度である。複数種類の蛍光体が用いられる
場合には、例えば、RGBの3色を用いたカラー表示で
は、例えば基板14の長手方向に沿った行毎に順にRG
Bの3色に対応する蛍光体層12が設けられてストライ
プ配列とされ、或いは、相互に隣接する2行×2列の4
個単位にRGGBの4色に対応する蛍光体層12が設け
られてカルテット配列とされる。蛍光表示管10の1画
素は、これらストライプ状或いは矩形状に相互に隣接し
て配列された相互に発光色の異なるそれぞれ3つ或いは
4つ(但し、4つの場合は2つが同じ発光色)の蛍光体
層12によって構成される。
【0023】図4(a)は、表示面22の要部を表した平
面図であり、図4(b)はその(a)におけるb−b視断面に
おいて基板14上の電極構造等を説明する図である。な
お、(a)においては説明の便宜上蛍光体層12の外周縁
がリブ状壁30の内周縁に接触していないように描いて
いる。基板14の表示面22上には、厚膜導体ペースト
がスクリーン印刷法等によって15(μm)程度の厚さに印
刷され且つ焼成されることにより、或いはアルミニウム
薄膜等の蒸着およびエッチング処理等により、前記陽極
端子20Pにそれぞれ接続されるように複数本の陽極配
線34が形成されている。この陽極配線34上には、表
示面22の略全面を覆うように所定厚みに形成され且つ
厚み方向に貫通するスルーホール36を適宜備えた絶縁
体層38が固着されている。この絶縁体層38は、例え
ば、低融点ガラスおよび着色顔料から成る厚膜絶縁ペー
ストがスクリーン印刷法によって30〜40(μm)程度の厚
みで塗布され且つ焼成されることにより構成されたもの
である。
【0024】前記の陽極32は、この絶縁体層38の上
に、上記スルーホール36を介して陽極配線34と導通
する位置に備えられている。この陽極32は、グラファ
イトを主成分とする厚膜印刷ペーストが所定のドット状
パターンで印刷され且つ焼成されることにより形成され
たものである。上記の蛍光体層12は、この陽極32上
に厚膜蛍光体ペーストが印刷されることによって形成さ
れている。また、前記のリブ状壁30は、これら蛍光体
層12および陽極32の周囲に厚膜絶縁ペーストが印刷
されることにより形成されたものである。すなわち、リ
ブ状壁30は基板14上に直接ではなく絶縁体層38上
に立設されているが、陽極32もその上に形成されてい
るため、陽極32および蛍光体層12はそのリブ状壁3
0によって隣接して設けられたもの相互に電気的に絶縁
させられている。また、リブ状壁30は、図に破線で境
界を示すように連続的な下層部44と、グリッド電極2
4と同じ位置で不連続となった上層部46とが一体的に
構成されたものであり、前記の段付部42はこれらの境
界に形成されている。なお、リブ状壁30は、低融点ガ
ラスや無機フィラー等の絶縁体材料から構成された厚膜
絶縁ペーストが、例えば線幅60〜150(μm)程度の所定パ
ターンで繰り返し印刷されて積層形成されたものであ
り、絶縁体層38表面から60〜300(μm)程度の高さであ
って、蛍光体層12の表面から30〜250(μm)程度の高さ
を有している。下層部44の高さ寸法は例えば40〜60
(μm)程度であり、残部が上層部46で構成される。前
記グリッド電極24は、上記リブ状壁30の頂部に、
銀、パラジウム、アルミニウム、ニッケル、カーボン等
の粒子状導電性物質を含む厚膜導体ペーストが5〜50(μ
m)程度の厚みで印刷されることによって固着形成された
ものである。
【0025】以上のように構成された蛍光表示管10を
駆動するに際しては、前記複数本のフィラメント28に
定常的に所定のヒート電流を流した状態で、例えば相互
に隣接する2本のグリッド電極24を一組として、これ
に例えばその零(V)のフィラメント28に対して例えば2
0(V)程度の相対的に正の加速電圧を順次印加し、組み合
わせを例えば1本ずつ変更しつつ(すなわち1本ずつシ
フトしつつ)例えば図4における下方向に走査する。そ
して、その走査のタイミングに同期して、入力データに
応じた所定の陽極配線34に陰極電位に対して正の例え
ば上記加速電圧と同じ20(V)程度の駆動電圧を印加す
る。これにより、フィラメント28から放出された熱電
子は、正電圧を印加されたグリッド電極24により加速
されるので、それに囲まれた蛍光体層12にも陽極32
を介して正電圧が印加されていると、その蛍光体層12
に電子が入射してこれを励起発光させる。しかしなが
ら、蛍光体層12に正電圧が印加されていても、それを
囲むグリッド電極24にフィラメント28に対して数
(V)程度の負のカットオフ・バイアスが印加されている
と、熱電子が蛍光体層12に到達せず蛍光体層12は発
光しない。したがって、フィラメント28に電流が流さ
れることにより熱電子が放出された状態で、グリッド電
極24に加速電圧が順次印加されるタイミングに同期し
て、前記各蛍光体層12のうちの所望のものにも正電圧
が印加されると、所謂ダイナミック駆動によって所望の
パターンで発光表示が行われる。
【0026】ところで、上記のリブ状壁30や蛍光体層
12等は、例えば、図5に示される製造工程に従って形
成される。すなわち、基板14上に陽極配線34乃至陽
極32を順次形成した後、先ず、リブ状壁下層部形成工
程S1において、絶縁体層38上にリブ状壁30の下層
部44を陽極32を囲むように形成する。この工程は、
例えば、図6に示すように、スクリーン製版48のスク
リーン50上に供給した厚膜絶縁ペースト52をスキー
ジ54を一方向に摺動させることにより、そのスクリー
ン50の裏面側に押し出して塗布する厚膜スクリーン印
刷法を利用して行われる。スクリーン製版48は、例え
ば矩形の版枠56に上記スクリーン50がその周縁部に
おいて接着剤等で固着されたものである。
【0027】上記のスクリーン50は、例えば図7(a)
に示されるように、ステンレス鋼等の金属細線やテトロ
ン等の樹脂細線等を縦糸および横糸として織ったメッシ
ュ(網)58の全面に、例えば10〜200(μm)程度の厚みを
備えた樹脂層60が固着されたものである。樹脂層60
は、露光により重合が進行させられて機械的強度が高め
られた感光性樹脂から成るものであり、印刷時において
厚膜ペースト52を透過させないレジスト層として機能
する。図7(a)は、スクリーン50の中央部に設けられ
た印刷領域(厚膜絶縁ペースト52の透過領域)の一部を
示しており、そこには上記樹脂層60が露光後に所定パ
ターンで除去されることにより形成された格子状の開口
部62が備えられている。
【0028】前記のリブ状壁下層部形成工程S1では、
このようなスクリーン50を用いた厚膜スクリーン印刷
法によるペースト塗布および乾燥工程が繰り返して実施
された後、所定の焼成温度で加熱処理を施すことによ
り、前記リブ状壁30の下層部44が形成される。な
お、繰り返し回数は形成しようとする下層部44の厚さ
寸法やペースト粘度、スクリーン厚み等に応じて適宜定
められるものであるが、例えば2〜3回程度である。
【0029】次いで、蛍光体層形成工程S2では、蛍光
体ペーストを厚膜スクリーン印刷法を用いて同様に塗布
することにより、前記の蛍光体層12が形成される。こ
の工程では、前記スクリーン50を略反転した開口パタ
ーンを有するスクリーンが用いられることにより、既に
形成された下層部44で囲まれた領域内、すなわち陽極
32上に蛍光体ペーストを落とし込み印刷し、乾燥およ
び焼成等の適宜の加熱処理を施すことで蛍光体層12が
形成される。なお、蛍光体層12が複数種類用いられて
いる場合には、その種類数に対応する回数だけ印刷工程
が繰り返される。
【0030】このとき、リブ状壁30の下層部44は、
前記図7(a)に示される開口パターンを備えたスクリー
ン50が用いられることにより、陽極32の周囲すなわ
ち蛍光体層12を設ける領域を途切れなく囲むように形
成されているため、塗布された蛍光体ペーストがその外
側に流れ出ることはない。また、前記の図3,図4に示
されるように、下層部44の高さ寸法は蛍光体層12の
表面よりも十分に高くなるように定められているため、
下層部44の頂部を乗り越えて蛍光体ペーストが流れ出
ることもない。そのため、蛍光体ペーストが隣接するセ
グメントの陽極32や蛍光体層12に接触することによ
るセグメント相互の短絡が生じることが好適に抑制され
ている。
【0031】続くリブ状壁上層部形成工程S3では、下
層部44の形成に用いたものと同様な厚膜絶縁ペースト
が用いられることにより、リブ状壁30の上層部46が
形成される。但し、この工程では、前記のスクリーン製
版48に代えて、図7(b)に示されるスクリーン64を
備えたスクリーン製版が用いられる。図において、スク
リーン64は、スクリーン50と略同様に構成されたも
のであるが、それに塗着されている樹脂層60には、独
立した複数本の開口部66が設けられている。この開口
部66は、前記の開口部62において図における左右方
向に沿って伸びる部分を不連続に設けたものである。そ
のため、このようなスクリーン64を用いて厚膜絶縁ペ
ーストを繰り返し塗布して積層し、加熱処理を施すこと
により、前記の図4等に示されるように上層部46が不
連続に形成され、段付部42を備えたリブ状壁30が形
成される。この結果、蛍光体層12の上端縁の位置より
もリブ状壁30の頂部の位置が十分に高くされると共
に、下層部44の頂部に蛍光体が付着していたとして
も、この段階でのリブ状壁30の頂部は蛍光体が何ら付
着していない清浄なものとなる。すなわち、相互間に前
述したような僅かな隙間dGが存在する形状でグリッド
電極24が設けられる。本実施例では、「所定の隙間」
の大きさは、dGである。
【0032】このようにしてリブ状壁30および蛍光体
層12が形成された後、グリッド電極形成工程S4で
は、上記のスクリーン64を備えたスクリーン製版がそ
のまま用いられて、リブ状壁30の頂部に厚膜導体ペー
ストが塗布され、所定の加熱処理が施されることによ
り、前記のグリッド電極24が形成される。すなわち、
リブ状壁30の上層部46を形成するためのスクリーン
製版とグリッド電極24とは、同一のものが用いられ
る。したがって、上層部46を形成するための請求の範
囲に言う「所定パターン」は、本実施例においては、グ
リッド電極24を形成するためのパターンと同一パター
ンである。
【0033】このとき、下層部44と上層部46とをそ
れぞれ形成するためのスクリーン製版は別々のものが用
いられることから、スクリーン製版の取付位置精度や開
口パターン精度等に起因して、下層部44上への厚膜絶
縁ペーストの塗布位置はその頂部に完全には一致し得な
い。しかしながら、当初はペースト塗布位置がずれてい
ても、その塗布工程が繰り返して実施されるうちに厚膜
絶縁ペーストはスクリーン64の開口パターンに従って
塗布されるようになる。しかも、グリッド電極24を形
成するための厚膜導体ペーストは上層部46を形成する
ためのスクリーン製版と同一のものが用いられる。その
ため、両パターンが基板14上で完全に一致していなく
とも、厚膜導体ペーストの固着面すなわちリブ状壁30
の頂部は、その厚膜導体ペーストを塗布する際に用いら
れるスクリーン64の開口部66にその位置および大き
さが一致する。したがって、下層部44を形成するため
のスクリーン50とグリッド電極24を形成するための
スクリーン64とが別々のものが用いられることによ
り、所期のパターンでグリッド電極24が形成されない
ような不都合は何ら生じない。
【0034】要するに、本実施例においては、互いに独
立した陽極32間では、分断して設けられたグリッド電
極24の相互間の位置でもリブ状壁30が連続させられ
ることから、隣接して位置する陽極32およびそれらの
表面に固着された蛍光体層12を電気的に接続する経路
は存在し得ず、それらがそのリブ状壁30によって確実
に絶縁させられる。そのため、蛍光体の流出に起因する
セグメント相互の短絡が好適に抑制される。すなわち、
リブ状壁下層部形成工程S1において、基板14の表示
面22に陽極32の各々が連続した壁面で囲まれるよう
にリブ状壁下層部44が設けられた後、蛍光体層形成工
程S2において、そのリブ状壁下層部44で取り囲まれ
た内側に蛍光体ペーストが落とし込まれる。そのため、
陽極32を取り囲むリブ状壁下層部44には蛍光体ペー
ストの流出口となる部分が存在しないことから、その流
出延いては隣接するセグメント相互の短絡が好適に抑制
されるのである。
【0035】しかも、本実施例においては、リブ状壁3
0が下層部44および上層部46から構成されると共
に、リブ状壁上層部46とその頂部に設けられるグリッ
ド電極24とが同一のスクリーン64で形成されること
から、相互に異なるスクリーン50,64が用いられる
リブ状壁下層部44とグリッド電極24との位置ずれが
生じた場合にも、その位置ずれに起因してグリッド電極
24を構成するための導体ペーストの固着面積が小さく
なることが抑制される。そのため、リブ状壁30とグリ
ッド電極24とが異なるパターンで設けられることに起
因する表示品質の低下が好適に抑制される。特に、本実
施例においては、下層部44の厚さ寸法が2〜3層程度
の積層厚みに留められることから、スクリーン50,6
4相互の位置ずれに起因する品質低下を抑制するための
上層部46が十分に厚く設けられるため、表示品質の低
下が一層抑制される。
【0036】また、蛍光体層12を設けた後に上層部4
6が設けられることから、蛍光体が下層部44の上に付
着してもその上にその上層部46が乗ることになるた
め、その蛍光体層12とリブ状壁30の頂部に設けられ
るグリッド電極24とは、その上層部46によって互い
に隔てられることになる。そのため、蛍光体層12とグ
リッド電極24との短絡も好適に防止される。因みに、
蛍光体層12の流れ止めとしても機能する下層部44を
形成した後にスクリーン印刷法を用いて蛍光体ペースト
を落とし込み印刷する本実施例のような蛍光体層形成方
法が採られる場合には、蛍光体ペーストを塗布するため
のスクリーンの開口パターンがその塗布すべき範囲(リ
ブ状壁30の内壁面によって囲まれる範囲)よりも大き
い寸法に設けられ、下層部44の頂部内周縁にも接する
ように蛍光体ペーストが塗布されることが好ましい。そ
のため、その頂部への蛍光体ペーストの付着を避け難い
ことから、蛍光体層12の形成直後にグリッド電極24
を形成するような工程を採用すると、それらの短絡が生
じ得るのである。
【0037】図8は、本発明の他の実施例を説明するた
めの図4(b)に対応する図である。この実施例では、リ
ブ状壁68の全体が一様な高さ寸法を備えた連続壁に形
成されている。このようなリブ状壁68を備えた陽極基
板は、前記の図7(a)に示すようなスクリーン50を用
いて厚膜絶縁ペーストを繰り返し塗布することにより、
リブ状壁68の全体を一つのパターンで形成すると共
に、図7(b)に示すようなスクリーン64を用いて厚膜
導体ペーストを塗布することにより、グリッド電極24
を形成する。スクリーン50を備えたスクリーン製版4
8とスクリーン64を備えたスクリーン製版との組み替
え時に生じ得る位置ずれが、表示品質上の問題を殆ど引
き起こさない場合には、このようにしても何ら不都合は
ない。
【0038】但し、上記のリブ状壁68も、図4に示さ
れたものと同様に上層部70および下層部72の2層で
構成されている。蛍光体層12は、これら2層を形成す
る中間の工程で設けられるものであり、前述した実施例
と同様に、下層部72が蛍光体ペーストの流れ止めとし
て機能すると共に、上層部70が蛍光体層12とグリッ
ド電極24との短絡防止として機能する。なお、本実施
例においては、「所定のパターン」は下層部72と同じ
パターンである。
【0039】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0040】例えば、実施例の蛍光表示管10において
は、矩形を成すドット状の蛍光体層12が縦横に配列さ
れていたが、本発明は、隣接した陽極32間に設けられ
たそれらに共通のグリッド電極24がそれらの間で分割
されているようなパターンを備えたものであれば、矩形
以外の六角形等のドット状の蛍光体層や、適宜のキャラ
クタ・パターンに設けられた蛍光体層等が備えられた蛍
光表示管にも同様に適用される。
【0041】また、実施例においては、グリッド電極2
4が蛍光体層12の列毎に分割されていたが、その分割
単位は表示しようとするパターンや駆動方法等に応じて
適宜変更される。
【0042】また、実施例においては、リブ状壁30の
下層部44の高さ寸法が蛍光体層12の表面よりも高く
なるように形成されていたが、蛍光体ペーストの流れ止
めに十分な高さに設けられているのであれば、蛍光体層
12の表面よりも低い高さ寸法に設けることもできる。
【0043】また、図1乃至図7に示す実施例において
は、連続したパターンに構成された下層部44の全体が
形成された後に蛍光体層12が形成されていたが、蛍光
体層12を形成する時期は、蛍光体ペーストの流れ止め
に十分な高さ寸法が確保された後であればよいため、下
層部44の形成途中に蛍光体層12を形成することもで
きる。
【0044】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、従来のリブ状壁を備えた蛍光表示
管の不都合を説明する図である。
【図2】本発明の一実施例の蛍光表示管の一部を切り欠
いて示す斜視図である。
【図3】表示面の一部を拡大して示す斜視図である。
【図4】(a)は表示面の一部を拡大して示す平面図であ
り、(b)はそのb−b視断面において電極構造を説明す
る図である。
【図5】図2の蛍光表示管の陽極基板の製造工程の要部
を説明する図である。
【図6】図5の製造工程における印刷工程の実施状態を
説明する図である。
【図7】(a)、(b)はそれぞれ図5の製造工程のうちリブ
状壁下層部形成工程、リブ状壁上層部形成工程に用いら
れるスクリーンを説明する図である。
【図8】本発明の他の実施例を説明するための図4(b)
に対応する図である。
【符号の説明】
10:蛍光表示管 12:蛍光体層 22:表示面 24:グリッド電極(制御電極) 30:リブ状壁 32:陽極 44:リブ状壁の下層部 46:リブ状壁の上層部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛利 順 福岡県朝倉郡夜須町大字三並字八ツ並2160 番地 ノリタケ電子工業株式会社夜須工場 内 (72)発明者 中野 賢広 福岡県朝倉郡夜須町大字三並字八ツ並2160 番地 ノリタケ電子工業株式会社夜須工場 内 (72)発明者 奥 明博 福岡県朝倉郡夜須町大字三並字八ツ並2160 番地 ノリタケ電子工業株式会社夜須工場 内 Fターム(参考) 5C027 BB03 5C028 FF06 FF16 5C036 EE08 EF02 EF05 EG15 EG36 EH04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表示面に設けられた複数個の陽極
    の各々に固着された蛍光体層と、その蛍光体層を取り囲
    むようにその表示面に突設されたリブ状壁の頂部に固着
    された複数の制御電極とを備え、真空空間内において陰
    極から発生した電子を選択的に入射させることにより、
    その蛍光体層を発光させる形式の蛍光表示管において、 相互に電気的に絶縁させられた前記陽極の間では、前記
    複数の制御電極の相互間の位置でも前記リブ状壁を連続
    して設けたことを特徴とする蛍光表示管。
  2. 【請求項2】 基板の表示面に設けられた複数個の陽極
    の各々に固着された蛍光体層と、その蛍光体層を取り囲
    むようにその表示面に突設されたリブ状壁の頂部に固着
    された複数の制御電極とを備え、真空空間内において陰
    極から発生した電子を選択的に入射させることにより、
    その蛍光体層を発光させる形式の蛍光表示管の製造方法
    であって、 前記複数個の陽極が設けられた前記基板の表示面に、そ
    の陽極の各々が連続した壁面で囲まれるように前記リブ
    状壁の下層部を設ける下層部形成工程と、 前記下層部で囲まれた内側の前記陽極上に蛍光体ペース
    トを落とし込み印刷することにより、前記蛍光体層を形
    成する蛍光体層形成工程と、 その蛍光体層形成工程の後に、前記下層部の上に所定パ
    ターンで厚膜絶縁ペーストを塗布することにより前記リ
    ブ状壁の上層部を形成する上層部形成工程と、 その上層部の頂部に複数の制御電極相互の境界となる部
    分において相互間に所定の隙間が生じるように厚膜導体
    ペーストを塗布することにより、前記制御電極を形成す
    る制御電極形成工程とを、含むことを特徴とする蛍光表
    示管の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記所定パターンは、前記厚膜導体ペー
    ストの塗布パターンと同一パターンである請求項2の蛍
    光表示管の製造方法。
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