JP2002298744A - プラズマディスプレイパネル用基板及びプラズマディスプレイパネル - Google Patents

プラズマディスプレイパネル用基板及びプラズマディスプレイパネル

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JP2002298744A
JP2002298744A JP2001103228A JP2001103228A JP2002298744A JP 2002298744 A JP2002298744 A JP 2002298744A JP 2001103228 A JP2001103228 A JP 2001103228A JP 2001103228 A JP2001103228 A JP 2001103228A JP 2002298744 A JP2002298744 A JP 2002298744A
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electrode
layer
bus electrode
display panel
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Yoshinobu Hirokado
栄信 廣門
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PDP用基板において電極のエッジカールを
抑制する。 【解決手段】 第1基板10では密着層4が下地絶縁層
12の主面12Sと(ペースト状材料を焼成して形成さ
れた)バス電極3との双方に接して端子領域AR2内に
形成されている。密着層4は例えば透明電極2と同じS
nO2やITOから成り、CVD法やスパッタリング法
で形成される。或いは、密着層はガラス材料を含有した
ペースト状材料を印刷・乾燥・焼成して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はプラズマディスプ
レイパネル(以下「PDP」とも呼ぶ)及びPDP用基
板に関し、特にPDP用基板の電極の端子領域内でのエ
ッジカールや剥離を抑制し、PDPの表示信頼性を向上
させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】PDPはTVやコンピュータ等の画像表
示に用いられている。AC型PDPでは、駆動動作の維
持期間において、対を成す表示電極に交互にパルス電圧
を印加することにより、放電空間内に維持放電を発生さ
せる。AC型PDPでは表示電極が誘電体層及び保護膜
で覆われているので、上記パルス電圧はこれらの誘電体
層及び保護膜を介して放電空間内に電界を形成し、当該
電界によって維持放電が形成される。この維持放電から
の可視光を表示発光に用いる。或いは、カラー表示の場
合、維持放電からの紫外線で蛍光体を励起し、この蛍光
体からの可視光を表示発光に用いる。
【0003】上述のいずれの表示発光においてもPDP
の表示面側から表示発光を取り出す。このため、表示面
を成すガラス基板上の電極は表示発光を取り出すために
透明電極を含んで構成される。具体的には、この電極
は、ガラス基板上に形成された透明電極と、当該透明電
極上に形成されたバス電極とから成る。透明電極は例え
ば酸化錫(SnO2)や酸化インジウム錫(Indium Tin
Oxide;ITO)等で形成され、バス電極は例えば銀で
形成される。
【0004】バス電極は透明電極へ電圧を供給するため
に設けられており、バス電極は透明電極上のみならず表
示領域外の端子領域にまで延在している。従来のPDP
のバス電極は端子領域内ではガラス基板の表面上に直に
形成されている。バス電極は端子領域内において例えば
はんだ熱圧着や異方性導電膜(Anisotropic Conductive
Film;ACF)の熱圧着等で以てフレキシブルプリン
トサーキット(Flexible Printed Circuit;FPC)と
接続され、当該フレキシブルプリントサーキットを介し
て外部回路と接続される。
【0005】上述のバス電極は以下のようにして形成さ
れる。まず、透明電極上にバス電極の材料となる感光性
銀ペーストを印刷し、乾燥させる。次に、乾燥した感光
性銀ペーストに露光マスクを介して紫外線(UV)光を
照射して所定のパターンに露光する。そして、パターン
露光された感光性銀ペーストを炭酸ナトリウム水溶液等
の現像液で現像し、その後、焼成する。
【0006】なお、表示領域内の透明電極及びバス電極
を覆ってガラスペーストを印刷し、乾燥・焼成してガラ
ス質の誘電体層を形成する。更に、当該誘電体層上に、
真空蒸着等によって酸化マグネシウム(MgO)から成
る保護膜層を形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、図12の断面図
に示すように端子領域においてバス電極3Qは全体的に
ガラス基板11Qに密着していることが望ましい。しか
し、上述のようにバス電極3Qをペースト状材料を焼成
して形成する場合、焼成時に図13の断面図に示すよう
にバス電極3Qの端が捲れあがることがある。このよう
な捲れ上がりはエッジカールと呼ばれる。エッジカール
が顕著になるとバス電極の形成精度が低下してしまう。
【0008】エッジカールはバス電極の高さないしは厚
さが大きくなるほど発生しやすいという傾向がある。ま
た、エッジカールの発生はバス電極の幅にも依存する。
更に、バス電極は端子領域では誘電体層に覆われていな
いので、エッジカールを有してバス電極が形成された場
合にはバス電極の形成後の焼成工程(例えば上記誘電体
層の焼成工程)においてエッジカールが進行してしま
う。
【0009】エッジカールはバス電極とガラス基板との
接触面積を減少させるので、バス電極のガラス基板に対
する密着力が低下するし、バス電極自体の剥離といった
問題に至る場合もある。また、エッジカールを有するバ
ス電極は脆く断線しやすい。更に、エッジカールはバス
電極とフレキシブルプリントサーキットとの密着強度を
低下させるので、表示状態を不安定にする。即ち、端子
領域内においてバス電極はエッジカールを有することな
く、ガラス基板に高い強度で密着していることが要求さ
れる。
【0010】ところで、銀は反射係数が大きいので、外
光がバス電極で反射し、PDPのコントラストが低下し
てしまう。このため、一般的には、上述の単層のバス電
極とガラス基板との間に黒色の導電層を挿入することに
より、外光の反射を低減している。つまり、バス電極と
して、表示面側(PDPの外面側)に黒の色調の導電層
が配置され且つPDPの内面側に銀の(白の色調の)導
電層を配置した2層構造の電極が用いられている。この
ような2層構造のバス電極は、例えば特開平11−27
3578号公報に開示される。
【0011】しかし、2層構造のバス電極は1層の場合
に比べて厚くなるので、エッジカールがより発生しやす
い。また、異なる感光性導電材料を積層してバス電極を
形成するので、積層の界面が不安定になる現象と相俟っ
て、特にエッジカールが発生し易い。
【0012】これに対して、上述の特開平11−273
578号公報に開示される従来のPDP用基板は端子領
域内において図14及び図15に示すような構造を有し
ている。なお、図15は図14の平面図中のAP−AP
線における断面図である。図14及び図15に示すよう
に、上記公報に開示される従来のPDP用基板10Pで
は、バス電極3Pの黒色導電層3bPは透明電極2P上
にのみ(換言すれば表示領域AR1P内にのみ)設け、
バス電極3Pの低抵抗層3wPを黒色導電層3bP上か
らガラス基板11P上の端子領域AR2P内へ延在させ
ている。つまり、PDP用基板10Pではバス電極3P
のうちの低抵抗層3wPのみが端子領域AR2P内に形
成されている。なお、透明電極2P及びバス電極3Pが
表示電極13Pを成す。
【0013】なお、図14及び図15に示すように、端
子領域AR2P内においてバス電極3Pはフレキシブル
プリントサーキット30Pが接続される。また、透明電
極2P及びバス電極3Pの一部を覆って誘電体層14P
及び保護膜層15Pが順に積層されている。
【0014】上記公報によれば、黒色導電層3bPより
も低抵抗層3wPの方がガラス基板11Pとの密着強度
が大きいので、端子領域AR2P内においてバス電極3
P(の低抵抗層3wP)がガラス基板10Pに密着しう
るとしている。
【0015】しかしながら、このPDP用基板10Pで
は端子領域AR2P内において低抵抗層3wPがガラス
基板11P上に直接、形成されているので、上述の単層
のバス電極と同様にエッジカールが生じうる。また、こ
のPDP用基板10Pにおいても低抵抗層3wPの厚さ
や幅に依存して端子領域AR2P内でエッジカールが生
じうる。上述のように、エッジカールが生じると、バス
電極3Pとフレキシブルプリントサーキット30Pとの
密着強度が低下し、表示状態が不安定になる。
【0016】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、端子領域内での電極のエッジカールや剥離を抑制
可能なPDP用基板を提供することを第1の目的とす
る。
【0017】更に、本発明は、エッジカールが抑制され
たPDP用基板を備えることにより、表示信頼性の高い
PDPを提供することを第2の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のプラズ
マディスプレイパネル用基板は、基板主面を有してお
り、表示領域及び端子領域を含んだ基板と、前記基板主
面に対面して且つ前記表示領域及び前記端子領域に渡っ
て形成されており、ペースト状材料を焼成して形成され
た電極と、前記電極と前記基板主面との間に介在して且
つ前記電極及び前記基板主面に接して前記端子領域内に
形成されており、前記電極との密着性が前記基板主面よ
りも高い密着層とを備える。
【0019】請求項2に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用基板は、請求項1に記載のプラズマディスプレイ
パネル用基板であって、前記密着層は前記電極よりも表
面粗さが大きい。
【0020】請求項3に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用基板は、請求項1又は2に記載のプラズマディス
プレイパネル用基板であって、前記密着層はペースト状
材料を焼成して形成されたガラス材料から成る。
【0021】請求項4に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用基板は、請求項1乃至3のいずれかに記載のプラ
ズマディスプレイパネル用基板であって、前記密着層は
透明な材料から成る。
【0022】請求項5に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用基板は、請求項1に記載のプラズマディスプレイ
パネル用基板であって、前記密着層は透明導電材料から
成る。
【0023】請求項6に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用基板は、請求項1乃至5のいずれかに記載のプラ
ズマディスプレイパネル用基板であって、前記電極は前
記端子領域内の方が前記表示領域内よりも薄い。
【0024】請求項7に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用基板は、請求項1乃至6のいずれかに記載のプラ
ズマディスプレイパネル用基板であって、前記密着層は
鉛を含まない材料から成る。
【0025】請求項8に記載のプラズマディスプレイパ
ネル用基板は、請求項1乃至7のいずれかに記載のプラ
ズマディスプレイパネル用基板であって、前記電極は、
前記密着層に接して且つ前記基板主面に対面して配置さ
れた黒色導電層と、前記黒色導電層に接し且つ前記黒色
導電層を介して前記基板主面に対面して配置された、前
記黒色導電層よりも抵抗が低い低抵抗層とを含んでい
る。
【0026】請求項9に記載のプラズマディスプレイパ
ネルは、請求項1乃至8のいずれかに記載のプラズマデ
ィスプレイパネル用基板から成る第1基板と、前記電極
を介して前記基板主面に対面配置された第2基板とを備
える。
【0027】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1に実施の形
態1に係るプラズマディスプレイパネル(以下「PD
P」とも呼ぶ)1を説明するための模式的な平面図を示
す。なお、図1は後述の第1基板(ないしはPDP用基
板)10(図2参照)側からPDP1を見た場合にあた
る。図1に示すようにPDP1は表示領域AR1及び周
辺領域AR2に大別される。表示領域AR1は画像等を
表示する領域であり、表示領域AR1内には放電セル
(図示せず)が例えばマトリクス状に配置されている。
他方、周辺領域AR2とは表示領域AR1以外の領域を
総称する。周辺領域AR2内には例えばPDP1の端子
が配置されており、以下、周辺領域AR2を「端子領域
AR2」とも呼ぶ。
【0028】なお、「表示領域AR1」及び「端子領域
(又は周辺領域)AR2」という用語は、以下に説明す
る第1及び第2基板10,20(図2参照)並びにこれ
らの構成要素における対応の領域に対しても用いる。
【0029】図2にPDP1の表示領域AR1内の構造
を説明するための模式的な斜視図を示す。ここでは、P
DP1の一例としていわゆる交流型(AC型)の面放電
型PDPを挙げる。PDP1は対面配置された第1基板
(ないしはPDP用基板)10と第2基板20とに大別
される。
【0030】第1基板10はガラス基板11、下地絶縁
層12、表示電極13、誘電体層14及び保護膜(ない
しはカソード膜)15を備えている。
【0031】詳細には、ガラス基板11の第2基板20
側の表面ないしは主面11S上に下地絶縁層12が形成
されており、下地絶縁層12の第2基板20側の表面な
いしは主面12S上に複数の表示電極13が形成されて
いる。なお、下地絶縁層12はCVD(Chemical Vapor
Deposition)法やスパッタリング法で成膜されたSi
2から成る。
【0032】このとき、表示電極13が形成される「基
板」はガラス基板11及び下地絶縁層12を含んで成
り、下地絶縁層12の主面12Sが「基板主面」にあた
る。なお、下地絶縁層12を形成せず、表示電極13を
ガラス基板11の主面11S上に形成する場合がある。
そのような場合には上記「基板」はガラス基板11にあ
たり、ガラス基板11の主面11Sが「基板主面」にあ
たる。
【0033】表示電極13は隣接する2本毎に対(電極
対)を成しており、対を成す一方の表示電極13を走査
電極131とも呼び、他方の表示電極13を維持電極1
32とも呼ぶ。PDP1では走査電極131と維持電極
132は交互に配置されている。
【0034】各表示電極13は帯状の透明電極2及び帯
状のバス電極(ないしは電極)3とを含んでいる。具体
的には、透明電極2は下地絶縁層12の主面12S上に
延在しており、表示領域AR1内に配置されている。透
明電極2は例えば酸化錫(SnO2)や酸化インジウム
錫(ITO)等から成り、CVD法やスパッタリング法
で形成される。
【0035】バス電極3は透明電極2を介して下地絶縁
層12の主面12Sに対面し且つ透明電極2に接して配
置されている。なお、バス電極3は透明電極2よりも幅
が狭く、透明電極2上の一部に当該透明電極2に沿って
延在しており、又、電極対を成す相手方の表示電極13
から遠い側に配置されている。バス電極3は透明電極2
に電圧を供給するために設けられており、表示領域AR
1及び端子領域AR2の双方に渡って延在している(後
述の図3及び図4を参照)。バス電極3の厚さ(ないし
は高さ)は第1基板10全体において例えば8μmであ
る。
【0036】PDP1のバス電極3は黒色(ないしは暗
色)の導電層3bと、当該黒色導電層3bよりも抵抗が
低い低抵抗層3wとを備えており、PDP1の表示電極
13は透明電極2/黒色導電層3b/低抵抗層3wの積
層構造を有している。具体的には、黒色導電層3bは透
明電極2に接し且つ下地絶縁層12の主面12Sに対面
して配置されている。そして、低抵抗層3wは黒色導電
層3bに接し且つ黒色導電層3bを介して下地絶縁層1
2の主面12Sに対面して配置されている。従って、黒
色導電層3bによって外光の反射を低減してコントラス
トを向上させることができ、又、低抵抗層3wによっ電
圧降下を低減することができる。なお、黒色導電層3b
は外光の反射を低減可能であれば、バス電極3の厚さを
抑えるためにより薄く形成するのが好ましい。
【0037】黒色導電層3bは例えば酸化ルテニウムを
主成分とする導電材料で形成されており、低抵抗層3w
は例えば銀を主成分とする導電材料で形成されている。
なお、以下、銀は白色(ないしは明色)の材料であるた
め、低抵抗層3wを白色導電層2wとも呼ぶ。黒色導電
層3b及び低抵抗層3wは以下のように形成される。ま
ず、黒色導電層3b及び低抵抗層3wはそれぞれ上述の
材料に感光性が付与されたペースト状材料を印刷し、乾
燥させる。次に、乾燥したペースト状材料に露光マスク
を介して紫外線(UV)光を照射して所定のパターンに
露光する。そして、露光されたペースト状材料を炭酸ナ
トリウム水溶液等の現像液で現像し、その後、焼成す
る。
【0038】表示電極13を覆って表示領域AR1内に
(及び後述の図3及び図4に示すように端子領域AR2
内の一部に)下地絶縁層12の主面12S上に誘電体層
14及び保護膜15がこの順序で形成されている。保護
膜15は酸化マグネシウム(MgO)から成り、放電の
カソードとして機能する。例えば、誘電体層14はガラ
スペーストを印刷し、乾燥・焼成することにより形成さ
れ、保護膜15はMgOを真空蒸着することにより形成
される。
【0039】第2基板20はガラス基板21、アドレス
電極23、グレーズ層24、バリアリブ(ないしは隔
壁)26及び蛍光体層27を備えている。詳細には、ガ
ラス基板21の第1基板10側の表面上に複数のアドレ
ス電極23がストライプ状に形成されている。なお、ア
ドレス電極23は上述の表示電極13と(立体)交差す
る方向に延在している。アドレス電極23を覆ってガラ
ス基板21上に誘電体から成るグレーズ層24が形成さ
れている。
【0040】グレーズ層24上には隣接するアドレス電
極23を区画するようにバリアリブ26がストライプ状
に形成されている。そして、バリアリブ26とグレーズ
層24とで形成される略U字型の溝の内面上に蛍光体層
27が形成されている。なお、上述溝単位で、赤色発光
用の蛍光体層27R、緑色発光用の蛍光体層27G又は
青色発光用の蛍光体層27Bのいずれかが形成されてい
る。
【0041】第1基板10と第2基板20とは、バリア
リブ26と保護膜15とを接触させて対面配置されてお
り、不図示の周縁部で封着されている。第1基板10と
第2基板20との間の放電空間には放電用のガス、例え
ばNe−Xeの混合ガスが充填されている。
【0042】PDP1では、1対の表示電極13が1本
の走査線に対応し、当該走査線とアドレス電極23との
各(立体)交差点で以て1つの放電セルが規定される。
つまり、PDP1では表示領域AR1内に放電セルがマ
トリクス状に配置されている。
【0043】次に、図3に第1基板10の端子領域AR
2内における構造を説明するための模式的な平面図を示
し、図3中のAA−AA線における断面図を図4に示
す。なお、説明のため、図3及び図4にはフレキシブル
プリントサーキット30を併せて図示している。
【0044】図3及び図4に示すように、第1基板10
は端子領域AR2内に密着層4を備えている。詳細に
は、密着層4は下地絶縁層12の主面12S上に形成さ
れており、透明電極2の(延在方向の)端部に接し透明
電極2に引き続いて形成されている。そして、上述の2
層構造のバス電極3が表示領域AR1から引き続いて端
子領域AR2内へ延在し、密着層4上に形成されている
(従って黒色導電層2bは密着層4に接している)。つ
まり、密着層4は下地絶縁層12の主面12Sと(ペー
スト状材料を焼成して形成された)バス電極3との間に
介在して且つ主面12S及びバス電極3の双方に接して
形成されている。なお、密着層4は各バス電極3に対し
てそれぞれ設けられている。特に、密着層4は透明導電
材料、例えば透明電極2と同じSnO2やITOから成
り、CVD法やスパッタリング法で形成される。
【0045】端子領域AR2内においてバス電極3の端
部は誘電体層14(及び保護膜15)に覆われておら
ず、露出している。バス電極3のかかる露出端部にフレ
キシブルプリントサーキット4が接続されて、バス電極
3が外部回路(図示せず)に接続される。
【0046】このように、第1基板10のバス電極3は
透明電極2上及び密着層4上に形成されており、端子領
域AR2内においても下地絶縁層12上に直に形成され
ていない。このとき、バス電極3と密着層4との密着強
度(密着性)は、バス電極3と透明電極2とのそれと同
じであり、バス電極3を下地絶縁層12の主面12S上
に(又はガラス基板11の主面11S上に)形成した場
合よりも大きい。このため、バス電極3が下地絶縁層1
2の主面12S上に(又はガラス基板11の主面11S
上に)直接形成された場合よりも、バス電極3のエッジ
カールを抑制することができる。しかも、単層の場合よ
りも比較的に厚く(高く)なりやすい2層構造のバス電
極3であってもエッジカールを効果的に抑制することが
できる。なお、密着層4はスパッタ法やCVD法で形成
されるので、下地絶縁層12と十分な強度で密着してい
る。
【0047】ところで、上述のように端子領域AR2内
ではバス電極3は誘電体層14で覆われていない。即
ち、バス電極3の当該端部が露出したまま、バス電極3
の形成後の熱処理工程、例えば誘電体層14の焼成工程
が実施される。しかし、この熱処理工程においても密着
層4によってエッジカールの進行が抑制されるので、バ
ス電極3が剥離してしまうことがない。従って、エッジ
カールや剥離が抑制されて、安定したパターン精度でバ
ス電極3を形成することができる。
【0048】その結果、PDP用基板10によればフレ
キシブルプリントサーキット30をバス電極3に安定的
に接続することができ、PDP1の表示信頼性を向上さ
せることができる。
【0049】密着層4と透明電極2との材料を違えるこ
とも可能ではあるが、密着層4を透明電極2と同じ材料
で以て透明電極2の形成時に同時に形成することができ
る。このとき、密着層4を形成するために別途の工程を
必要としないので、工程増によって製造歩留まりが低下
することはない。
【0050】さて、一般に、フロート法によって形成さ
れたソーダライムガラスは表面に金属錫を含んでいる。
このため、ソーダライムガラスをガラス基板11に用い
た場合、上記金属錫及びバス電極3中の銀が製造工程で
の熱履歴を経るにつれてガラス基板11の厚さ方向に拡
散し、互いに反応して銀コロイドを生成する。この銀コ
ロイドは発色してソーダライムガラスを黄変させるた
め、表示品位上好ましくない。
【0051】なお、フロート法で形成されたソーダライ
ムガラスは錫の含有量が相対的に多いボトム面及び少な
いトップ面を有している。ボトム面上に直接バス電極3
を形成すると黄変が非常に濃くなり茶褐色を呈する。ま
た、黄変色がバス電極2が形成されていない透光部にま
で及ぶとガラス基板11の透光性が著しく低下する。こ
のため、ボトム面はほとんど使用に適さない。他方、ト
ップ面上に直接バス電極3を形成すると、黄変色はバス
電極3の形成領域のみに限定され又黄変色の度合いも相
対的に軽いが、バス電極3の配列に対応したマクロな濃
淡ムラ(黄変色斑)となって観測されるため、表示品位
上好ましくない。
【0052】しかし、第1基板10によれば、ガラス基
板11にソーダライムガラスを用い、更に下地絶縁層1
2を設けない場合であっても、ガラス基板11と(銀を
含んだ)バス電極3との間に介在する密着層4によって
ソーダライムガラスの黄変色を防止することができる
(表示品位の向上)。換言すれば、密着層4によれば、
安価なソーダライムガラスをガラス基板11に用い、更
に下地絶縁層12を省くことができるので、第1基板1
0及びPDP1を低価格化することができる。なお、表
示領域AR1内では透明電極2により黄変色が防止され
る。
【0053】なお、密着層4と透明電極2との間に隙間
を設けることも可能であるが、上述の密着性の向上及び
黄変色の抑制に鑑みれば密着層4と透明電極2とは連続
的に形成されていることが望ましい。
【0054】<実施の形態2>図5に実施の形態2に係
る第1基板10Bの端子領域AR2内における構造を説
明するための模式的な平面図を示し、図5中のAB−A
B線における断面図を図6に示す。第1基板10Bは第
1基板10に変えてPDP1(図2参照)に適用可能で
あり、かかる点は後述の第1基板10BB,10C,1
0Dについても同様である。
【0055】図5及び図6に示すように、第1基板10
Bは端子領域AR2内に透明な密着層4Bを備えてい
る。詳細には、密着層4Bは下地絶縁層12の主面12
S上に形成されており、全ての透明電極2の(延在方向
の)端部に隣り合うように透明電極2と隙間をあけて形
成されている。そして、上述の2層構造のバス電極3が
表示領域AR1から引き続いて端子領域AR2内へ延在
し、密着層4B上に形成されている。つまり、密着層4
Bは下地絶縁層12の主面12Sと(ペースト状材料を
焼成して形成された)バス電極3との双方に接して端子
領域AR2内に形成されている。なお、密着層4Bと透
明電極2との隙間ではバス電極3は下地絶縁層12上に
形成されている。
【0056】特に、密着層4Bは透明なガラス材料から
成り、より好ましくは鉛(Pb)及び酸化鉛(PbO)
を含まないガラス材料、例えば酸化亜鉛系又は酸化ビス
マス系のガラス材料から成る。密着層4Bは上述の材料
を含有したペースト状材料を印刷・乾燥・焼成して形成
される。更に、密着層4Bの表面粗さは黒色導電層3b
の(従ってバス電極3の)よりも大きい。また、バス電
極3のフレキシブルプリントサーキット30と接触する
部分の断線を防ぐため、密着層4Bの厚さ(ないしは高
さ)はバス電極3の厚さの1/3以下に設定している。
【0057】図5には複数のバス電極3に対して共通の
1つの密着層4Bが設けられている場合を図示している
が、既述の図3の密着層4のように密着層4Bを各バス
電極3毎に設けても構わない。なお、第1基板10Bの
他の構成は既述の第1基板10(図2参照)と同様であ
る。
【0058】既述の密着層4と同様に、密着層4Bによ
ってもエッジカールを抑制することができる。特に、密
着層4Bはペースト状材料を焼成して形成されるので、
バス電極3用のペースト状材料を焼成する際に密着層4
Bも軟化するので、バス電極3と密着層4Bとを高い強
度で密着させることができる。なお、下地絶縁層12及
びガラス基板11はバス電極3の焼成時に軟化しない。
【0059】更に、密着層4Bの表面粗さはバス電極3
よりも大きいので、バス電極3と密着層4Bとの高い密
着力が得られる。このとき、密着層4Bについてペース
ト状材料及び焼成条件(例えば焼成温度や保持時間)を
選択・設定することによって、表面粗さを制御すること
ができる。例えば、ペースト状材料中のガラス材料の軟
化点よりも高い温度で焼成すれば表面粗さを小さくする
ことができ、軟化点よりも低い温度で焼成すれば表面粗
さを大きくすることができる。このように、ペースト状
材料の焼成によれば密着層4Bの表面粗さを例えばスパ
ッタリング法やCVD法等のプロセスと比較して制御し
やすい。
【0060】また、密着層4Bは透明な材料から成るの
で、端子領域AR2内に設けられたアライメントマーク
の認識度を低下させることがない。このため、密着層4
Bを設けてもPDP1の製造歩留まりの低下(具体的に
は第1基板10Bと第2基板20とのアライメント不具
合)を招くことがない。このとき、ペースト状材料中の
ガラス材料の軟化点よりも高い温度で密着層4B用のペ
ースト状材料を焼成すれば透明度は高くなるのに対し
て、軟化点よりも低い温度で焼成すれば透明度が低くな
る。従って、密着層4Bの透明度及び表面粗さが所望の
レベルなるようにペースト状材料及び焼成条件を選択・
設定するのが望ましい。
【0061】なお、密着層4Bはバス電極3に先だって
形成されるので、バス電極3が形成後に受ける焼成等の
熱処理工程の数は既述の第1基板10と変わらない。
【0062】ところで、密着層4Bが鉛成分又は酸化鉛
成分を含有し、ガラス基板11がナトリウム成分を含有
し、下地絶縁層12が無い場合、ガラス基板11中のナ
トリウム成分と密着層4B中の鉛成分又は酸化鉛成分と
がPDP1の駆動時にマイグレーションして化学反応
(還元反応)を起こし、端子領域AR2内においてバス
電極3間に鉛が析出・成長する。かかる鉛は、バス電極
3の導電性を不安定にすると共に、隣接するバス電極3
間の絶縁性を損なってしまう。このため、一般的にはア
ルカリバリアとして機能する下地絶縁層12が設けられ
る。
【0063】しかし、密着層4Bを鉛及び酸化鉛を含ま
ないガラス材料(例えば酸化亜鉛系又は酸化ビスマス系
のガラス)で形成することによって、密着層4Bをアル
カリバリアとして機能させることができる。従って、上
述のマイグレーションを防止することができ、高い表示
信頼性が得られる。しかもこのとき、下地絶縁層12を
設ける必要性を無くすることができるので、第1基板1
0B及びこれを備えたPDPの低コスト化を図ることが
できる。なお、既述の密着層4(図3及び図4参照)を
成す例えばSnO2やITOも鉛及び酸化鉛を含んでは
いない。
【0064】また、既述の密着層4と同様に、密着層4
Bによってもガラス基板11の黄変色を抑制することが
できる。
【0065】なお、図7の模式的な平面図に示す実施の
形態2に係る他の第1基板10BBのように、密着層4
Bを透明電極2の(延在方向の)端部に接して設けても
良い。なお、第1基板10BBの他の構成は第1基板1
0Bと同様である。第1基板10BBによれば、第1基
板10B(図5及び図6参照)における密着層4Bと透
明電極2との間の隙間に起因したバス電極3の断線やガ
ラス基板11の黄変色を防止することができる。
【0066】<実施の形態3>図8に実施の形態3に係
る第1基板10Cの端子領域AR2内における構造を説
明するための模式的な平面図を示し、図8中のAC−A
C線における断面図を図9に示す。
【0067】第1基板10Cは既述の第1基板10(図
3及び図4参照)においてバス電極3の低抵抗層3wを
低抵抗層3wCに変えた構造を有しており、第1基板1
0Cの他の構成は既述の第1基板10と同様である。こ
のとき、第1基板10Cでは、低抵抗層3wCと黒色導
電層3bとでバス電極3Cを成し、当該バス電極3Cと
透明電極2とで表示電極13Cを成している。
【0068】図9の断面図に示すように、低抵抗層3w
Cの表示領域AR1内の厚さ(ないしは高さ)は低抵抗
層3w(図4参照)と同様である一方、低抵抗層3wC
の端子領域AR2内の厚さが低抵抗層3wよりも薄い。
つまり、バス電極3Cの厚さは端子領域AR2内におい
て既述のバス電極3よりも、換言すればバス電極3Cの
表示領域AR1内よりも薄い。例えば、バス電極3Cの
表示領域AR2内の厚さが8μmに、端子領域AR2内
の厚さが5μmに設定されている。なお、平面視におけ
る低抵抗層3wC及びバス電極3Cの形状は既述の低抵
抗層3w及びバス電極3Cと同様である(図8及び図3
参照)。
【0069】低抵抗層3wCは、例えば、端子領域AR
2内の厚さまでペースト状材料を積んだ後に表示領域A
R1内の部分を積み増しするという2段階の形成ステッ
プにより形成される。
【0070】第1基板10Cによれば、既述の第1基板
10(図3及び図4参照)と同様の効果を得ることがで
きる。特に、バス電極3Cは端子領域AR2内の方が表
示領域AR1内よりも薄いので、端子領域AR2内にお
けるバス電極3Cのエッジカールをよりいっそう抑制す
ることができる。なお、端子領域AR2内において黒色
導電層3bを薄くしても良いし、低抵抗層3wC及び黒
色導電層3bの両方を薄くしても良い。
【0071】<実施の形態4>図10に実施の形態4に
係る第1基板10Dの端子領域AR2内における構造を
説明するための模式的な平面図を示し、図10中のAD
−AD線における断面図を図11に示す。
【0072】第1基板10Dは既述の第1基板10B
(図5及び図6参照)において表示電極13を上述の表
示電極13Cに変えた構造を有しており、第1基板10
Dの他の構成は既述の第1基板10Bと同様である。
【0073】第1基板10Dによれば、既述の第1基板
10B(図5及び図6参照)と同様の効果を得ることが
できる。特に、第1基板10Dはバス電極3Cを備える
ので、バス電極Cのエッジカールをよりいっそう抑制す
ることができる。
【0074】なお、図7の第1基板10BBの表示電極
13を表示電極13Cに変えても構わない。
【0075】上述の実施の形態1〜4では2層構造のバ
ス電極3,3Cを説明したが、第1基板10,10B,
10BB,10C,10Dに単層のバス電極を適用して
も同様の効果を得ることができる。
【0076】また、透明電極2を有さずバス電極3,3
Cと同様に形成される電極で以て表示電極を構成する場
合においても第1基板10,10B,10BB,10
C,10Dの端子領域AR2内の構造を適用することが
できる。
【0077】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、密着層は
電極との密着性が基板主面よりも高く、電極と基板主面
との間に介在して且つ電極及び基板主面に接して形成さ
れている。このため、当該電極が基板主面上に直接形成
された場合よりも、電極のエッジカールや剥離を抑制す
ることができ(従って精度良く電極を形成できる)、端
子領域内において電極に例えばフレキシブルプリントサ
ーキットを安定的に接続することができる。また、基板
にソーダライムガラスを用い且つ電極が銀を含む場合で
あっても、基板と電極との間に介在する密着層によって
ソーダライムガラスの黄変色を防止することができる。
換言すれば、安価なソーダライムガラスによってプラズ
マディスプレイパネル用基板及びPDPを低価格化する
ことができる。
【0078】請求項2に係る発明によれば、電極と密着
層との高い密着力が得られる。
【0079】請求項3に係る発明によれば、密着層はペ
ースト状材料を焼成して形成されたガラス材料から成る
ので、電極をペースト状材料を焼成して形成する際に電
極と密着層とを高い強度で密着させることができる。ま
た、密着層はペースト状材料を焼成して形成されるの
で、密着層の表面粗さはペースト状材料及び焼成条件の
選択・設定によって制御しやすい。
【0080】請求項4に係る発明によれば、端子領域内
に設けられたアライメントマークの認識度を低下させる
ことがないので、プラズマディスプレイパネルの製造歩
留まりの低下を招くことがない。
【0081】請求項5に係る発明によれば、プラズマデ
ィスプレイパネル用基板が透明電極を備える場合に、透
明電極の形成時に同時に密着層を形成することができ
る。即ち、密着層を形成するために別途の工程を必要と
しないので、工程増によって製造歩留まりが低下するこ
とはない。
【0082】請求項6に係る発明によれば、端子領域内
における電極のエッジカールをよりいっそう抑制するこ
とができる。
【0083】請求項7に係る発明によれば、密着層をア
ルカリバリアとして機能させることができる。
【0084】請求項8に係る発明によれば、外光の反射
を低減してコントラストを向上させることができる。
【0085】請求項9に係る発明によれば、端子領域内
において電極に例えばフレキシブルプリントサーキット
を安定的に接続することができるので、表示信頼性の高
いプラズマディスプレイパネルを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るPDPの表示領域及び端
子領域を説明するための模式的な平面図である。
【図2】 実施の形態1に係るPDPの表示領域内の構
造を説明するための模式的な斜視図である。
【図3】 実施の形態1に係る第1基板を説明するため
の模式的な平面図である。
【図4】 実施の形態1に係る第1基板を説明するため
の模式的な断面図である。
【図5】 実施の形態2に係る第1基板を説明するため
の模式的な平面図である。
【図6】 実施の形態2に係る第1基板を説明するため
の模式的な断面図である。
【図7】 実施の形態2に係る他の第1基板を説明する
ための模式的な平面図である。
【図8】 実施の形態3に係る第1基板を説明するため
の模式的な平面図である。
【図9】 実施の形態3に係る第1基板を説明するため
の模式的な断面図である。
【図10】 実施の形態4に係る第1基板を説明するた
めの模式的な平面図である。
【図11】 実施の形態4に係る第1基板を説明するた
めの模式的な断面図である。
【図12】 バス電極を説明するための模式的な断面図
である。
【図13】 バス電極のエッジカールを説明するための
模式的な断面図である。
【図14】 従来のPDP用基板の模式的な平面図であ
る。
【図15】 従来のPDP用基板の模式的な断面図であ
る。
【符号の説明】
1 PDP、2 透明電極、3 バス電極(電極)、3
b 黒色導電層、3w,3wC 低抵抗層、4,4B
密着層、10,10B〜10D,10BB 第1基板
(PDP用基板)、11 ガラス基板、11S,12S
主面、12 下地絶縁層、13,13C 表示電極、
20 第2基板、AR1 表示領域、AR2 周辺領域
(端子領域)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板主面を有しており、表示領域及び端
    子領域を含んだ基板と、 前記基板主面に対面して且つ前記表示領域及び前記端子
    領域に渡って形成されており、ペースト状材料を焼成し
    て形成された電極と、 前記電極と前記基板主面との間に介在して且つ前記電極
    及び前記基板主面に接して前記端子領域内に形成されて
    おり、前記電極との密着性が前記基板主面よりも高い密
    着層とを備える、プラズマディスプレイパネル用基板。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のプラズマディスプレイ
    パネル用基板であって、 前記密着層は前記電極よりも表面粗さが大きい、プラズ
    マディスプレイパネル用基板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のプラズマディス
    プレイパネル用基板であって、 前記密着層はペースト状材料を焼成して形成されたガラ
    ス材料から成る、プラズマディスプレイパネル用基板。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネル用基板であって、 前記密着層は透明な材料から成る、プラズマディスプレ
    イパネル用基板。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のプラズマディスプレイ
    パネル用基板であって、 前記密着層は透明導電材料から成る、プラズマディスプ
    レイパネル用基板。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネル用基板であって、 前記電極は前記端子領域内の方が前記表示領域内よりも
    薄い、プラズマディスプレイパネル用基板。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネル用基板であって、 前記密着層は鉛を含まない材料から成る、プラズマディ
    スプレイパネル用基板。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネル用基板であって、 前記電極は、 前記密着層に接して且つ前記基板主面に対面して配置さ
    れた黒色導電層と、 前記黒色導電層に接し且つ前記黒色導電層を介して前記
    基板主面に対面して配置された、前記黒色導電層よりも
    抵抗が低い低抵抗層とを含んでいる、プラズマディスプ
    レイパネル用基板。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のプラ
    ズマディスプレイパネル用基板から成る第1基板と、 前記電極を介して前記基板主面に対面配置された第2基
    板とを備える、プラズマディスプレイパネル。
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