JP2001084913A - ガス放電型表示パネル - Google Patents

ガス放電型表示パネル

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JP2001084913A
JP2001084913A JP26194899A JP26194899A JP2001084913A JP 2001084913 A JP2001084913 A JP 2001084913A JP 26194899 A JP26194899 A JP 26194899A JP 26194899 A JP26194899 A JP 26194899A JP 2001084913 A JP2001084913 A JP 2001084913A
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Japan
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display panel
electrode
gas discharge
discharge type
substrate
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JP26194899A
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English (en)
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Nobuyuki Ushifusa
信之 牛房
Yutaka Akiba
豊 秋庭
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輝度が高く、発光効率に優れた、高性能のガ
ス放電型表示パネルを提供すること。 【解決手段】 前面基板の表示用透明電極と背面基板の
表示用スキャン電極の間で、長距離の対向型交流放電を
行う。前面基板にライン状の表示用透明電極を採用す
る。また、隔壁部材の絶縁処理したマトリックス状金属
板をグランド電極(接地電極)として配線する。さら
に、隔壁部材の絶縁処理したマトリックス状金属板の主
放電空間となるセルの4囲の内壁に蛍光体を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネルなどのガス放電型表示パネルに係り、特に、
隔壁部材に形成される蛍光体の発光効率を向上させるこ
とにより、高輝度、高品質な表示を行うことが可能なパ
ネル構造を有する交流駆動型のガス放電型表示パネルに
関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイなどのガス放電型
表示パネルは自己発光により表示を行うため、視野角が
広く、表示が見やすい。また、薄型のものが作製できる
ことや、大画面を実現できるなどの特長を持っており、
情報端末機器の表示装置や高品位テレビジョン受像機へ
の応用が始まっている。
【0003】プラズマディスプレイは、直流駆動型と交
流駆動型とに大別される。このうち、交流駆動型のプラ
ズマディスプレイは、電極を覆っている誘電体層のメモ
リー作用によって輝度が高く、保護層の形成などにより
実用に耐える寿命が得られるようになった。その結果、
交流駆動型プラズマディスプレイは多用途のビデオ・モ
ニタとして実用化されている。
【0004】この例を図12〜図14に示す。図12
は、実用化されたプラズマディスプレイパネルの構造を
示す斜視図である。なお、図12では、見易くするた
め、前面基板1と背面基板2とを離して図示してある。
【0005】前面基板1は、前面ガラス基板4上に、I
TO(Indium Tin Oxide)や酸化スズ(SnO2 )など
の透明導電材料からなる透明電極6と、低抵抗材料から
なるバス電極7と、透明な絶縁材料からなる誘電体層8
と、酸化マグネシウム(MgO)などの材料からなる保
護層10とが形成された構造となっている。背面基板2
は、背面ガラス基板5上に、アドレス電極11と、バリ
アリブ26と、蛍光体層20とが形成された構造となっ
ている。そして、前面基板1と背面基板2とを、透明電
極6とアドレス電極11とが直交するように貼り合わせ
ることにより、放電空間領域3が、前面基板1と背面基
板2との間に形成されるようになっている。
【0006】図13および図14は、図12に示したガ
ス放電型表示装置の断面図であり、図13はアドレス電
極11に平行な断面を示し、図14はアドレス電極11
に垂直な断面(図13のA−B線断面)を示している。
【0007】このガス放電型表示パネルは、バリアリブ
26により区画された画素となる多数のセルを備えた構
造を有している。
【0008】そして、上記のガス放電型表示パネルで
は、以下に記す駆動方法により表示を行う。まず、前面
基板1に設けた透明電極6および背面基板2のアドレス
電極11に交流電圧を印加することにより、表示させた
いセル内にのみアドレス放電を発生させ、前面基板1の
保護層10上に一般に壁電荷と呼称される電荷を蓄積す
る。アドレス放電が発生したセルでは、保護層10上に
形成された壁電荷の電圧と、アドレス放電後に対となる
透明電極6、6間に印加される主放電用交流電圧との和
が、放電開始電圧に達すると、主放電が発生する。この
主放電で生じる紫外線により蛍光体層20を発光させ、
この蛍光体層20からの光を、前面基板1を透過させて
表示を行う。一方、アドレス放電が行われなかったセル
では、壁電荷が形成されていないため、主放電用交流電
圧を印加しても主放電は発生しない。すなわち、ガス放
電型表示パネルでは、壁電荷の有無により発光させるべ
きセルを選択していることになる。
【0009】図15により、図12〜図14に示した従
来のガス放電型表示装置の製造工程の1例を簡単に説明
する。
【0010】まず、前面基板1の製造工程について説明
する。ソーダライムガラス等からなる前面ガラス基板4
を洗浄し、その一方の主表面上に透明電極パターン(透
明電極)6を形成する。ITOを透明電極材料として用
いた場合、透明電極パターン(透明電極)6の形成は、
スパッタリング法等を用いてITOを成膜した後に、周
知のフォトエッチング法によって行われることが多い。
それに対し、SnOを用いた場合、透明電極パターン
(透明電極)6はリフトオフ法を用いた化学蒸着法(C
hemical Vapor Deposition;
CVD)によって形成されることが多く、前面ガラス基
板に用いるソーダライムガラスも、シリカ等により被覆
されることが多い。バス電極7には、銀(Ag)ペース
トを用いた印刷膜や、銅(Cu)膜をクロム(Cr)膜
でサンドイッチしたCr/Cu/Cr積層膜が用いられ
ることが多く、前者はスクリーンを用いた印刷法によ
り、また、後者は成膜後に周知のフォトエッチングを行
うことによって形成される。透明電極6とバス電極7を
形成した前面ガラス基板4上に、鉛ガラスを主成分とす
る誘電体ペーストを印刷し、乾燥、焼結を行うことによ
って、透明な誘電体層8が形成される。誘電体層8が形
成された前面ガラス基板4上に、印刷法によって真空封
止を行うためのシール層27が形成され、さらに、真空
蒸着法等によってMgO層(保護層)10が形成され
る。これで前面基板1が完成する。
【0011】次に、背面基板2の製造工程について説明
する。ソーダライムガラス等からなる背面ガラス基板5
を洗浄し、その一方の主表面上に銀(Ag)ペーストを
用いた厚膜印刷法により、アドレス電極11を厚膜印刷
および焼成により形成する。アドレス電極11を形成し
た背面ガラス基板5上に、厚膜印刷と乾燥を所定の高さ
になるまで繰り返した後、焼成することによって、バリ
アリブ26を形成する。次いで、厚膜印刷法によって、
各々の放電セルに塗り分けられた赤、緑および青の蛍光
体層20が形成され、ディスペンサ法によって真空封止
を行うためのシール層27を形成することにより、背面
基板2が完成する。なお、真空封止を行うためのシール
層27は、前面ガラス基板4上あるいは背面ガラス基板
5上のいずれか一方のみに形成されることもある。
【0012】完成した前面基板1と背面基板2を、位置
合わせをしながら組み立てる。排気や封入ガス導入を行
う排気管(図示せず)を取り付け、その後、封着炉で基
板同士のシールと排気管の固定を行う。基板同士のシー
ルは、基板工程で形成したシール層27(低融点ガラ
ス、フリット)により溶融固着させる。次に、排気装置
にパネルを取り付け、パネルをベーキングしながら排気
管で真空排気する。この後、例えばネオン(Ne)とキ
セノン(Xe)の混合ガスを封入し、排気管のチップオ
フとエージングを行うことにより、図12〜図14に示
した従来のガス放電型表示パネルが完成する。
【0013】ここで示したガス放電型表示パネルの従来
例は、例えば、フラットパネルディスプレ1996(日
経マイクロデバイス編、1995年)の第208頁〜2
15頁に記載されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、
赤、緑および青の蛍光体は、背面基板のバリアリブ間に
厚膜印刷法によりほぼ均一の厚さに形成されている。そ
して、前面基板に形成された透明電極間に交流電圧を印
加した主放電で生じる紫外線により蛍光体を発光させ、
この蛍光体からの光を前面基板を透過させて表示を行う
ようになっている。ところで、蛍光体の発光強度は、主
放電で生じる紫外線の強度にほぼ比例し、主放電で生じ
る紫外線は、表示電極間に加える駆動電流を大きくすれ
ば大きくなる。従来技術においては、輝度を上げるには
駆動電流を大きくする以外に方法がないため、十分な輝
度を得るためには、大きな消費電力を必要とし、効率の
良い駆動が行われるといえるものではなかった。
【0015】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、良好な発光効率を有する高輝度のガ
ス放電型表示パネルを提供することを目的とする。特
に、隔壁部材に形成した蛍光体の発光強度の向上を図る
と共に、発光に寄与する開口率をアップさせ、輝度の向
上を図った高効率の好適な構造を有するガス放電型表示
パネルを提供することを目的をする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によるガス放電型
表示パネルでは、前面基板の表示用共通電極の透明電極
と背面基板の表示用スキャン電極との間で、長距離の対
向型交流放電を行うことで、低電流で放電可能な陽光柱
放電を形成し、効率の良い駆動を実現する。また、前面
基板にライン状の透明電極を採用することにより、電極
間の容量が低減でき、消費電力の低減が可能になる。ま
た、隔壁部材の絶縁処理したマトリックス状金属板をグ
ランド電極(接地電極)として配線することで、安定な
放電を維持することができる。さらに、マトリックス状
金属板に絶縁材を被覆したもので構成されるバリアリブ
における主放電空間となるセルの内壁に、蛍光体を形成
することにより、図12〜図14に示す従来のパネル構
造に比べ、蛍光体の塗布面積が大幅に広くなって、これ
により、発光に寄与する蛍光体が多くなるので、輝度の
向上が達成される。また、従来の面放電型(同一面間の
交流放電型)のパネル構造には不可欠であった隣接ギャ
ップ40(図12)が必要無く、セル全面が発光に寄与
できることから、従来のパネル構造(開口率:34%)
に比べ、発光に寄与する開口率を大幅にアップさせるこ
とができ、さらに輝度が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】〈発明の実施の形態1〉本発明の
第1の実施の形態を、図1〜図5により説明する。図1
〜図3は、本発明の第1の実施の形態に係るガス放電型
表示パネルの一部を断面図で示す図であり、図1はアド
レス電極11に平行な断面を示し、図2はアドレス電極
11に垂直である図1のA−B線断面を示し、図3はア
ドレス電極11に垂直である図1のC−D線断面を示し
ている。
【0018】図1〜図3において、1は前面基板、2は
背面基板、3は隔壁部材、4は前面ガラス基板、5は背
面ガラス基板、6は透明導電材料からなるライン状の表
示用透明電極、7は表示用透明電極の一部と重なるよう
に設けられたマトリックス状のバス電極、8は前面基板
に形成した誘電体層、9は前面基板に形成した突起状誘
電体層、10は前面基板に形成したMgOからなる保護
層、11は背面基板に形成したアドレス電極、12は背
面基板に形成した誘電体層、13は背面基板の誘電体層
上に形成した表示用スキャン電極下地誘電体層、14は
背面基板に形成した表示セルに固有な表示用スキャン電
極、15は背面基板に形成したマトリックス状誘電体
層、16は背面基板のマトリックス状誘電体層上に形成
した突起状誘電体層、17は背面基板に形成したMgO
からなる保護層、18は主放電空間を規定するためのバ
リアリブの基材となるマトリックス状金属板、19はマ
トリックス状金属板を被覆した絶縁材料、20は蛍光体
層、21は表示のための主放電が発生する主放電空間で
ある。
【0019】次に、本実施の形態のガス放電型表示パネ
ルの製造方法の1例を、図1〜図3、および図4、図5
を用いて説明する。図4は、本実施の形態のガス放電型
表示パネルにおける前面基板1側の電極パターンを模式
的に示す説明図、図5は、本実施の形態のガス放電型表
示パネルにおける背面基板2側の電極パターンおよびマ
トリックス状誘電体層を模式的に示す説明図である。な
お、図4、図5において、セルの形状は図示の都合上や
や短尺のものとなっているが、実際には、セルの横縦比
は1:3で、左右方向で隣合う3つのセル(R,G,B
の3色のセル)で、1画素分の正方形の形状となる。
【0020】まず、前面基板1の製造方法について説明
する。
【0021】(1)前面ガラス基板4とするソーダライ
ムガラス等のガラス板を、中性洗剤等により洗浄する。
【0022】(2)洗浄した前面ガラス基板4上に、ス
パッタリング法や電子線蒸着法などの成膜手法により、
酸化スズ(SnO2 )膜やITO(Indium Tin Oxide)
膜などの透明導電膜を、膜厚が0.1〜0.5μmとな
るように形成する。次いで、周知のフォトエッチング法
によって透明導電膜の加工を行い、表示用透明電極6と
して働くライン状の電極パターンを形成する。各セル3
0の中央部を通る表示用透明電極6のパターン寸法は、
製造する放電セルの大きさに合わせて定めれば良い。
【0023】(3)表示用透明電極6を形成した前面ガ
ラス基板4上に、スパッタリング法や電子線蒸着法等の
成膜手法を用いて、クロム(Cr)膜で銅(Cu)膜を
サンドイッチしたCr/Cu/Cr積層膜を形成する。
表示用透明電極6を形成した前面ガラス基板4に接する
クロム(Cr)膜の膜厚が0.1〜1μm、その上の銅
(Cu)膜の膜厚が1〜3μm、さらにその上のクロム
(Cr)膜の膜厚が0.1〜1.5μmとなるように形
成した。次いで、周知のフォトエッチング法を用いて、
Cr/Cu/Cr積層膜の加工を行い、表示用透明電極
6の一部と重なるようにマトリックス状の電極パターン
を形成し、バス電極7とする。図4に示すように、マト
リックス状のバス電極7は、各セルを区画するパターン
形状に形成され、表示用透明電極6と平行なラインとこ
れと直交するラインをもち、このマトリックス状のバス
電極7はライン状の各表示用透明電極6と接続されて、
表示用透明電極6とバス電極7とで、前面基板1上に形
成される表示用共通電極を構成している。なお、Cu膜
の膜厚とバス電極のパターン幅は、バス電極7に要求さ
れる抵抗値によって定めれば良い。また、表示用透明電
極6およびバス電極7は、スパッタリング法や電子線蒸
着法などの成膜手法により、酸化スズ(SnO2 )膜や
ITO(Indium Tin Oxide)膜などの透明導電膜と、ク
ロム(Cr)膜で銅(Cu)膜をサンドイッチしたCr
/Cu/Cr積層膜とを連続して成膜し、バス電極7の
パターンでフォトエッチング法を用いてCr/Cu/C
r積層膜の加工を行った後、表示用透明電極6のパター
ンでフォトエッチング法により透明導電膜の加工を行う
ことによっても形成できる。
【0024】(4)表示用透明電極6およびバス電極7
を形成した前面ガラス基板4上の、外部接続用の電極部
位を除いた場所に、酸化鉛を主成分としたペ−ストを用
いて、スクリ−ン印刷法によりベタ印刷した後、所定の
プロファイルで焼成して、膜厚が0.01〜0.05m
mの誘電体層8を形成する。1回の印刷でこれらの膜厚
が得られない場合には、複数回印刷および焼成を繰り返
すことがある。
【0025】(5)誘電体層8上の所定の場所に、酸化
鉛を主成分としたペ−ストを用いて、スクリ−ン印刷法
によりパターン印刷した後、所定のプロファイルで焼成
して、突起の高さが0.02〜0.1mmの突起状誘電
体層9を形成する。1回の印刷でこれらの膜厚が得られ
ない場合には、複数回印刷および焼成を繰り返すことが
ある。ここでは、突起状誘電体層9は、各セル30の輪
郭を形づくるマトリックスの各格子点31(図4)に形
成される。
【0026】(6)スパッタリング法や電子線蒸着法等
の成膜手法を用いて、MgO膜を、外部接続用の電極部
位を除いた場所に成膜し、保護層10とする。MgO膜
の膜厚は、ガス放電型表示パネルに要求される寿命によ
って定める必要があるが、その代表値は0.3〜1μm
である。
【0027】以上の工程により、前面基板1が完成す
る。
【0028】次に、背面基板2の製造方法について説明
する。
【0029】(1)背面ガラス基板5とするソーダライ
ムガラス等のガラス板を、中性洗剤等を用いて洗浄す
る。
【0030】(2)洗浄した背面ガラス基板5上に、ス
パッタリング法や電子線蒸着法等の成膜手法を用いて、
クロム(Cr)膜で銅(Cu)膜をサンドイッチしたC
r/Cu/Cr積層膜を形成する。背面ガラス基板5に
接するクロム(Cr)膜の膜厚が0.1〜1μm、その
上の銅(Cu)膜の膜厚が1〜3μm、さらにその上の
クロム(Cr)膜の膜厚が0.1〜1.5μmとなるよ
うに形成した。次いで、周知のフォトエッチング法を用
いてCr/Cu/Cr積層膜の加工を行い、ライン状の
アドレス電極11とする。各セル30の中央部を通るア
ドレス電極11は、前面基板1の前記した表示用透明電
極6と直交するように形成される。なお、Cu膜の膜厚
とアドレス電極のパターン幅は、アドレス電極11に要
求される抵抗値によって定めれば良い。
【0031】(3)アドレス電極11を形成した背面ガ
ラス基板5上の、外部接続用の電極部位を除いた場所
に、酸化鉛を主成分としたペ−ストを用いて、スクリ−
ン印刷法によりベタ印刷した後、所定のプロファイルで
焼成して、膜厚が0.01〜0.05mmの誘電体層1
2を形成する。1回の印刷でこれらの膜厚が得られない
場合には、複数回印刷および焼成を繰り返すことがあ
る。
【0032】(4)誘電体層12上の所定の場所に、酸
化鉛を主成分としたペ−ストを用いて、スクリ−ン印刷
法によりパターン印刷した後、所定のプロファイルで焼
成して、誘電体層12上に膜厚が0.02〜0.15m
mの表示用スキャン電極下地誘電体層13を形成する。
1回の印刷でこれらの膜厚が得られない場合には、複数
回印刷および焼成を繰り返すことがある。なお、この表
示用スキャン電極下地誘電体層13は、後記するマトリ
ックス状誘電体層15と同様のパターン形状をもつ。
【0033】(5)表示用スキャン電極下地誘電体層1
3上の所定の場所に、銀を主成分としたペ−ストを用い
て、スクリ−ン印刷法によりパターン印刷した後、所定
のプロファイルで焼成して、膜厚が0.005〜0.0
15mmのライン状の表示用スキャン電極14を形成す
る。このライン状の表示用スキャン電極14は、各セル
30の中央部を通って、アドレス電極11と直交すると
共に、前面基板1の表示用透明電極6と平行に対向する
ように形成される。
【0034】(6)表示用スキャン電極14を形成した
背面ガラス基板5上の、外部接続用の電極部位を除いた
場所に、酸化鉛を主成分としたペ−ストを用いて、スク
リ−ン印刷法によりパターン印刷した後、所定のプロフ
ァイルで焼成して、膜厚が0.01〜0.05mmのマ
トリックス状誘電体層15を形成する。1回の印刷でこ
れらの膜厚が得られない場合には、複数回印刷および焼
成を繰り返すことがある。このマトリックス状誘電体層
15は、図5に示すように、各セル30を区画するパタ
ーン形状と、表示用スキャン電極14を覆うパターン形
状とをもつものに形成される。
【0035】(7)マトリックス状誘電体層15上の所
定の場所に、酸化鉛を主成分としたペ−ストを用いて、
スクリ−ン印刷法によりパターン印刷した後、所定のプ
ロファイルで焼成して、突起の高さが0.02〜0.1
mmの突起状誘電体層16を形成する。1回の印刷でこ
れらの膜厚が得られない場合には、複数回印刷および焼
成を繰り返すことがある。ここでは、突起状誘電体層1
6は、各セル30の輪郭を形づくるマトリックスの各格
子点31(図5)に形成される。
【0036】ここで、上記した工程(4)〜工程(7)
は、連続して印刷を繰り返し、一度に焼成を行うことに
より、処理することも可能である。
【0037】(8)外部接続用の電極部位を除いた場所
に、スパッタリング法や電子線蒸着法等の成膜手法を用
いて、MgO膜を成膜し、保護層17とする。MgO膜
の膜厚は、ガス放電型表示パネルに要求される寿命によ
って定める必要があるが、その代表値は0.3〜1μm
である。
【0038】以上の工程で、背面基板2が完成する。
【0039】次に、隔壁部材3の製造方法について説明
する。
【0040】(1)バリアリブの基材となる厚さ0.2
mmのニッケル−50%鉄合金板等を、有機洗浄剤等に
より洗浄する。
【0041】(2)ニッケル−50%鉄合金板を周知の
フォトエッチング法によって、両面からエッチング加工
を行い、所定の主放電空間を規定するバリアリブを形づ
くるための、マトリックス状金属板18を形成する。こ
のマトリックス状金属板18は、図4、図5に示した各
セル30を区画するような形状に、エッチングによって
パターニングされる。
【0042】隔壁部材3の厚さ(高さ)は、製造する放
電セルの大きさに合わせて定めれば良く、高精細のバリ
アリブを必要とする場合には、板厚の薄い隔壁部材を使
用し、これを複数枚積層して所定の厚さを確保すること
ができる。
【0043】(3)マトリックス状金属板18に、イオ
ンビームスパッタ法、電子線蒸着法、電気融着法、スプ
レー塗布法、コータ塗布法等により、絶縁材料19を全
面に被覆する。
【0044】(4)本実施の形態では、絶縁材料19を
被覆したマトリックス状金属板183枚位置合わせして
積層し、これらをフリットガラス等で固定して、バリア
リブとする。主放電の距離は、本実施の形態では、主と
してバリアリブのトータルの厚さで規定されるため(本
実施の形態では、厳密には、主放電の距離は、バリアリ
ブのトータルの厚さと、突起状誘電体層9、16高さと
で規定される)、所望の主放電距離は、バリアリブの基
材となるマトリックス状金属板18の枚数、各マトリッ
クス状金属板18や絶縁材料19の厚さを変えることで
得ることができる。
【0045】(5)バリアリブにおける主放電空間21
となるセルの内壁(セルの4囲の内壁)の表面に、ディ
スペンサ法やスプレー法、スクリーン印刷法等の手法を
用いて、緑、青、赤の蛍光体20を塗布する。
【0046】以上の工程で、隔壁部材3が完成する。
【0047】上述の工程で完成した背面基板2に、ディ
スペンサ法を用いて封着用のフリットガラスのパターン
形成を行った後、隔壁部材3を位置合わせし(背面基板
2に設けたマトリックス状誘電体層15におけるセル区
画を形づくるパターンと、隔壁部材3の絶縁材料19を
被覆したマトリックス状金属板18のバリアリブ形状と
を位置合わせし)、不足部に封着用のフリットガラスを
補充し、150℃で乾燥後、300〜450℃の熱処理
を行って、真空封止を行うためのシール層(図示せず)
を形成する。この熱処理により、蛍光体を塗布した際に
使用した有機物を同時に熱分解除去する。
【0048】さらに、一体化された背面基板2および隔
壁部材3と、完成した前面基板1との位置合わせを行
い、クリップで固定する。この場合、前面基板1に設け
た表示用透明電極6と、背面基板5に設けたアドレス電
極11とを直交させる。また、前面基板1に設けたバス
電極7のパターンと、隔壁部材3の絶縁材料19を被覆
したマトリックス状金属板18のバリアリブ形状とを位
置合わせする。この際、前面基板1と封着用のフリット
ガラスを形成した背面基板2との間に排気に使用する隙
間を形成した。このために、厚さを規定したプリフォー
ムを数カ所に設置し、確実に隙間を形成するとともに、
クリップでの固定時のぐらつきを低減した。また、背面
基板2には、放電用のガスを導入する穴に、パネル封着
用のフリットガラスより高温で軟化するフリットガラス
で凹凸を設けたガラス板の蓋を、専用のクリップで固定
した。
【0049】次に、これらを真空排気用のチャンバにセ
ットして、チャンバ内を真空排気し、400〜430℃
の熱処理を施すことによって、これらの基板同士を固定
する。然る後、チャンバ内に、例えば3〜10%のXe
ガスを含むNeガスを導入し、背面基板2に設けた穴か
ら放電用のガスを導入する。この際、主放電空間21内
の圧力を35〜70kPaに調節する。次いで、430
〜460℃の熱処理を施すことによって、ガラス板の蓋
を固定し、図1〜図3に示したガス放電型表示パネルが
完成する。
【0050】このようにして作成したガス放電型表示パ
ネルは、輝度が1000cd/m2で、発光効率が3.
0lm/Wを達成した。これは、前面基板1の表示用透
明電極6と背面基板2の表示用スキャン電極14との間
で、主として隔壁部材3の厚さで規定される長距離(図
12〜図14に示した従来の面放電タイプに比べて10
倍程度の長距離)の対向型交流放電が生じて、低電流で
陽光柱放電を形成し、効率の良い駆動ができ、また、前
面基板1にライン状の表示用透明電極6を採用すること
により、電極間の容量が低減できたことなどに、起因す
る。また、隔壁部材3の絶縁処理したマトリックス状金
属板18をグランド電極(接地電極)として配線するこ
とで、安定な放電を維持することができた。その結果、
放電電圧が高くならず、放電電流が少なくなったことか
ら消費電力が低減した。さらに、絶縁処理したマトリッ
クス状金属板18における(バリアリブにおける)主放
電空間21となるセルの4囲の内壁に、すなわち積層構
造によって高さ寸法を稼ぐことが容易なバリアリブにお
ける各セルの4囲の内壁に、蛍光体20を形成すること
によって、図12〜図14に示した従来のパネル構造に
比べ、蛍光体の塗布面積が約3倍と大幅に広くなり、発
光に寄与する蛍光体が多くなった。また、従来のパネル
構造に不可欠であった隣接ギャップが必要無く、セル全
面が発光に寄与できることから、従来のパネル構造(開
口率:34%)に比べ、発光に寄与する開口率(70〜
85%)を大幅にアップさせることができ、輝度が向上
した。よって、かような諸要因により、輝度が高く、発
光効率に優れたガス放電型表示パネルが実現できた。
【0051】また、前面基板1に設けた突起状誘電体層
9、および背面基板2に設けた突起状誘電体層16は、
隔壁部材3と、前面基板1および背面基板2との間にギ
ャップを形成し、これによって、前記した対向型交流放
電の電極間距離をさらに稼ぐことに寄与することがで
き、かつ、隔壁部材3内のマトリックス状金属板18の
より安定な電気的分離を図ることができて、より安定な
放電の維持に寄与することができる。さらには、突起状
誘電体層9、16によってできた隙間により、各セル空
間が隣接するセル空間と連通するので、あるセル内のガ
スが劣化しても、これを容易に拡散させることが可能と
なって、特定のセルがガスの劣化によって表示不能にな
るという事態もなくなる。
【0052】なお、本実施の形態では、バス電極7とア
ドレス電極11の材料として、CuとCrを用いている
が、AlやNi、W、Mo、Agの金属やこれらの合金
を用いても差し支えない。また、バス電極7とアドレス
電極11を構成する材料の形成方法として、スパッタリ
ング法や電子線蒸着法を用いているが、形成方法に制限
はなく、めっき法や抵抗加熱蒸着法、厚膜印刷法などを
用いても良い。透明電極6を構成する透明導電材料も、
酸化すずやITOに限定されるものではない。また、そ
の形成方法としても、スパッタリング法や電子線蒸着法
に限定されるものではなく、化学気相反応法やゾル−ゲ
ル法などを用いても差し支えない。また、誘電体層8、
9、12、13、15および16の形成には、酸化鉛を
主成分としたガラスペ−ストを用いているが、この材料
に限定されるものではない。さらにまた、誘電体層8、
9、12、13、15および16の形成方法として、厚
膜印刷法を用いているが、形成方法にも制限はなく、ス
パッタリング法や化学気相反応法、ブレード法やスプレ
ー法と熱硬化法を組み合わせた方法などを用いても差し
支えない。また、保護層10および19としてMgOを
用いているが、放電ガスに対するスパッタリング率が低
く、2次電子放出係数が高ければ良く、MgOのほか、
CaOやSrO、Y23、これらの混合物を用いても差
支えない。また、本実施の形態では、放電ガスとしてN
eとXeの混合気体を用いているが、これらに限定され
るものではない。なおまた、本実施の形態では、前面ガ
ラス基板4や背面ガラス基板5として、ソーダライムガ
ラスを用いたが、その他のガラス板やセラミック基板な
どの電気的絶縁性板材を用いても差し支えない。
【0053】〈発明の実施の形態2〉本発明の第2の実
施の形態を、図6〜図8により説明する。図6〜図8
は、本発明の第2の実施の形態に係るガス放電型表示パ
ネルの一部を断面図で示す図であり、図6はアドレス電
極11に平行な断面を示し、図7はアドレス電極11に
垂直である図6のA−B線断面を示し、図8はアドレス
電極11に垂直である図6のC−D線断面を示してい
る。
【0054】図6〜図8において、1は前面基板、2は
背面基板、3は隔壁部材、4は前面ガラス基板、5は背
面ガラス基板、6は透明導電材料からなるライン状の表
示用透明電極、7は表示用透明電極の一部と重なるよう
に設けられたマトリックス状のバス電極、8は前面基板
に形成した誘電体層、10は前面基板に形成したMgO
からなる保護層、11は背面基板に形成したアドレス電
極、12は背面基板に形成した誘電体層、13は背面基
板の誘電体層上に形成した表示用スキャン電極下地誘電
体層、14は背面基板に形成した表示セルに固有な表示
用スキャン電極、15は背面基板に形成したマトリック
ス状誘電体層、17は背面基板に形成したMgOからな
る保護層、18は主放電空間を規定するためのバリアリ
ブの基材となるマトリックス状金属板、19はマトリッ
クス状金属板を被覆した絶縁材料、20は蛍光体層、2
1は表示のための主放電が発生する主放電空間、22は
隔壁部材の前面基板側に形成した突起状誘電体層、23
は隔壁部材の背面基板側に形成した突起状誘電体層であ
る。
【0055】次に、本実施の形態のガス放電型表示パネ
ルの製造方法の1例を説明する。
【0056】まず、前面基板1の製造方法について説明
する。
【0057】(1)前面ガラス基板4とするソーダライ
ムガラス等のガラス板を、中性洗剤等により洗浄する。
【0058】(2)洗浄した前面ガラス基板4上に、ス
パッタリング法や電子線蒸着法などの成膜手法により、
酸化スズ(SnO2 )膜やITO(Indium Tin Oxide)
膜などの透明導電膜を、膜厚が0.1〜0.5μmとな
るように形成する。次いで、周知のフォトエッチング法
によって透明導電膜の加工を行い、表示用透明電極6と
して働くライン状の電極パターンを形成する。各セルの
中央部を通る表示用透明電極6のパターン寸法は、製造
する放電セルの大きさに合わせて定めれば良い。
【0059】(3)表示用透明電極6を形成した前面ガ
ラス基板4上に、スパッタリング法や電子線蒸着法等の
成膜手法を用いて、クロム(Cr)膜で銅(Cu)膜を
サンドイッチしたCr/Cu/Cr積層膜を形成する。
表示用透明電極6を形成した前面ガラス基板4に接する
クロム(Cr)膜の膜厚が0.1〜1μm、その上の銅
(Cu)膜の膜厚が1〜3μm、さらにその上のクロム
(Cr)膜の膜厚が0.1〜1.5μmとなるように形
成した。次いで、周知のフォトエッチング法を用いて、
Cr/Cu/Cr積層膜の加工を行い、表示用透明電極
6の一部と重なるようにマトリックス状の電極パターン
を形成し、バス電極7とする。マトリックス状のバス電
極7は、各セルを区画するパターン形状に形成され、表
示用透明電極6と平行なラインとこれと直交するライン
をもち、このマトリックス状のバス電極7はライン状の
各表示用透明電極6と接続されて、表示用透明電極6と
バス電極7とで、前面基板1上に形成される表示用共通
電極を構成している。なお、Cu膜の膜厚とバス電極の
パターン幅は、バス電極7に要求される抵抗値によって
定めれば良い。
【0060】また、表示用透明電極6およびバス電極7
は、スパッタリング法や電子線蒸着法などの成膜手法に
より、酸化スズ(SnO2 )膜やITO(Indium Tin O
xide)膜などの透明導電膜と、クロム(Cr)膜で銅
(Cu)膜をサンドイッチしたCr/Cu/Cr積層膜
とを連続して成膜し、バス電極7のパターンでフォトエ
ッチング法を用いてCr/Cu/Cr積層膜の加工を行
った後、表示用共通電極6のパターンでフォトエッチン
グ法により透明導電膜の加工を行うことによっても形成
できる。
【0061】(4)表示用透明電極6およびバス電極7
を形成した前面ガラス基板4上の、外部接続用の電極部
位を除いた場所に、酸化鉛を主成分としたペ−ストを用
いて、スクリ−ン印刷法によりベタ印刷した後、所定の
プロファイルで焼成して、膜厚が0.01〜0.05m
mの誘電体層8を形成する。1回の印刷でこれらの膜厚
が得られない場合には、複数回印刷および焼成を繰り返
すことがある。
【0062】(5)スパッタリング法や電子線蒸着法等
の成膜手法を用いて、MgO膜を外部接続用の電極部位
を除いた場所に成膜し、保護層10とする。MgO膜の
膜厚は、ガス放電型表示パネルに要求される寿命によっ
て定める必要があるが、その代表値は0.3〜1μmで
ある。
【0063】以上の工程により、前面基板1が完成す
る。
【0064】次に、背面基板2の製造方法について説明
する。
【0065】(1)背面ガラス基板5とするソーダライ
ムガラス等のガラス板を、中性洗剤等を用いて洗浄す
る。
【0066】(2)洗浄した背面ガラス基板5上に、ス
パッタリング法や電子線蒸着法等の成膜手法を用いて、
クロム(Cr)膜で銅(Cu)膜をサンドイッチしたC
r/Cu/Cr積層膜を形成する。背面ガラス基板5に
接するクロム(Cr)膜の膜厚が0.1〜1μm、その
上の銅(Cu)膜の膜厚が1〜3μm、さらにその上の
クロム(Cr)膜の膜厚が0.1〜1.5μmとなるよ
うに形成した。次いで、周知のフォトエッチング法を用
いてCr/Cu/Cr積層膜の加工を行い、ライン状の
アドレス電極11とする。各セルの中央部を通るアドレ
ス電極11は、前面基板1の前記した表示用透明電極6
と直交するように形成される。なお、Cu膜の膜厚とア
ドレス電極のパターン幅は、アドレス電極11に要求さ
れる抵抗値によって定めれば良い。
【0067】(3)アドレス電極11を形成した背面ガ
ラス基板5上の、外部接続用の電極部位を除いた場所
に、酸化鉛を主成分としたペ−ストを用いて、スクリ−
ン印刷法によりベタ印刷した後、所定のプロファイルで
焼成して、膜厚が0.01〜0.05mmの誘電体層1
2を形成する。1回の印刷でこれらの膜厚が得られない
場合には、複数回印刷および焼成を繰り返すことがあ
る。
【0068】(4)誘電体層12上の所定の場所に、酸
化鉛を主成分としたペ−ストを用いて、スクリ−ン印刷
法によりパターン印刷した後、所定のプロファイルで焼
成して、誘電体層12上に膜厚が0.02〜0.15m
mの表示用スキャン電極下地誘電体層13を形成する。
1回の印刷でこれらの膜厚が得られない場合には、複数
回印刷および焼成を繰り返すことがある。なお、この表
示用スキャン電極下地誘電体層13は、マトリックス状
誘電体層15と同様なパターン形状をもつ。
【0069】(5)表示用スキャン電極下地誘電体層1
3上の所定の場所に、銀を主成分としたペ−ストを用い
て、スクリ−ン印刷法によりパターン印刷した後、所定
のプロファイルで焼成して、膜厚が0.005〜0.0
15mmのライン状の表示用スキャン電極14を形成す
る。このライン状のスキャン電極14は、各セルの中央
部を通って、アドレス電極11と直交すると共に、前面
基板1の表示用透明電極6と平行に対向するように形成
される。
【0070】(6)表示用スキャン電極14を形成した
背面ガラス基板5上の、外部接続用の電極部位を除いた
場所に、酸化鉛を主成分としたペ−ストを用いて、スク
リ−ン印刷法によりパターン印刷した後、所定のプロフ
ァイルで焼成して、膜厚が0.01〜0.05mmのマ
トリックス状誘電体層15を形成する。1回の印刷でこ
れらの膜厚が得られない場合には、複数回印刷および焼
成を繰り返すことがある。このマトリックス状誘電体層
15は、各セルを区画するパターン形状と、表示用スキ
ャン電極14を覆うパターン形状をもつものに形成され
る。
【0071】ここで、上記した工程(4)〜工程(7)
は、連続して印刷を繰り返し、一度に焼成を行うことに
より、処理することも可能である。
【0072】(7)外部接続用の電極部位を除いた場所
に、スパッタリング法や電子線蒸着法等の成膜手法を用
いて、MgO膜を成膜し、保護層17とする。MgO膜
の膜厚は、ガス放電型表示パネルに要求される寿命によ
って定める必要があるが、その代表値は0.3〜1μm
である。
【0073】以上の工程で、背面基板2が完成する。
【0074】次に、隔壁部材3の製造方法について説明
する。
【0075】(1)隔壁部材3の基材となる厚さ0.2
mmのニッケル−50%鉄合金板等を、有機洗浄剤等に
より洗浄する。
【0076】(2)ニッケル−50%鉄合金板を周知の
フォトエッチング法によって、両面からエッチング加工
を行い、所定の主放電空間を規定するバリアリブを形づ
くるための、マトリックス状金属板18を形成する。こ
のマトリックス状金属板18は、各セルを区画するよう
な形状にエッチングによってパターンニングされる。
【0077】隔壁部材3の厚さ(高さ)は、製造する放
電セルの大きさに合わせて定めれば良く、高精細のバリ
アリブを必要とする場合には、板厚の薄い隔壁部材を使
用し、これを複数枚積層して所定の厚さを確保すること
ができる。
【0078】(3)マトリックス状金属板18に、イオ
ンビームスパッタ法、電子線蒸着法、電気融着法、スプ
レー塗布法、コータ塗布法等により、絶縁材料19を全
面に被覆する。
【0079】(4)絶縁材料19を被覆した所定のマト
リックス状金属板18の前面基板側(隔壁部材の前面基
板側)となる面上の所定の場所に、酸化鉛を主成分とし
たペ−ストを用いて、スクリ−ン印刷法によりパターン
印刷した後、所定のプロファイルで焼成して、突起の高
さが0.02〜0.1mmの突起状誘電体層22を形成
する。1回の印刷でこれらの膜厚が得られない場合に
は、複数回印刷および焼成を繰り返すことがある。ここ
では、突起状誘電体層22は、各セルの輪郭を形づくる
マトリックスの格子点(マトリックス状金属板18の格
子点に対応する位置の絶縁材料19上)に形成される。
【0080】(5)さらに、絶縁材料19を被覆した別
のマトリックス状金属板18上の背面基板側(隔壁部材
の背面基板側)となる面上の所定の場所に、酸化鉛を主
成分としたペ−ストを用いて、スクリ−ン印刷法により
パターン印刷した後、所定のプロファイルで焼成して、
突起の高さが0.02〜0.1mmの突起状誘電体層2
3を形成する。1回の印刷でこれらの膜厚が得られない
場合には、複数回印刷および焼成を繰り返すことがあ
る。ここでは、突起状誘電体層23は、各セルの輪郭を
形づくるマトリックスの格子点(マトリックス状金属板
18の格子点に対応する位置の絶縁材料19上)に形成
される。
【0081】(6)本実施の形態では、絶縁材料19を
被覆したマトリックス状金属板18を3枚位置合わせし
て積層し、これらをフリットガラス等で固定して、バリ
アリブとする。この際、前面基板側には、工程(4)で
作成した突起状誘電体層22をもつ絶縁材料19で被覆
したマトリックス状金属板18を、背面基板側には、工
程(5)で作成した突起状誘電体層23をもつ絶縁材料
19で被覆したマトリックス状金属板18を、それらの
間には、グランド電極(接地電極)として配線に使用す
る絶縁材料19で被覆したマトリックス状金属板18を
用いる。主放電の距離は、本実施の形態では、隔壁部材
3のトータルの厚さで規定されるため、所望の主放電距
離は、バリアリブの基材となるマトリックス状金属板1
8の枚数、各マトリックス状金属板18や絶縁材料19
の厚さや、突起状誘電体層22、23の高さを変えるこ
とで得ることができる。
【0082】(7)バリアリブにおける主放電空間21
となるセルの内壁の表面に、ディスペンサ法やスプレー
法、スクリーン印刷法等の手法を用いて、緑、青、赤の
蛍光体20を塗布する。
【0083】以上の工程で、隔壁部材3が完成する。
【0084】上述の工程で完成した背面基板2に、ディ
スペンサ法を用いて封着用のフリットガラスのパターン
形成を行った後、隔壁部材3を位置合わせし(背面基板
2に設けたマトリックス状誘電体層15におけるセル区
画を形づくるパターンと、隔壁部材3の絶縁材料19を
被覆したマトリックス状金属板18のバリアリブ形状と
を位置合わせし)、不足部に封着用のフリットガラスを
補充し、150℃で乾燥後、300〜450℃の熱処理
を行って、真空封止を行うためのシール層(図示せず)
を形成する。この熱処理により、蛍光体を塗布した際に
使用した有機物を同時に熱分解除去する。
【0085】さらに、一体化された背面基板2および隔
壁部材3と、完成した前面基板1との位置合わせを行
い、クリップで固定する。この場合、前面基板1に設け
た表示用透明電極6と、背面基板5に設けたアドレス電
極11とを直交させる。また、前面基板1に設けたバス
電極7のパターンと、隔壁部材3の絶縁材料19を被覆
したマトリックス状金属板18のバリアリブ形状とを位
置合わせする。この際、前面基板1と封着用のフリット
ガラスを形成した背面基板2との間に排気に使用する隙
間を形成した。このために、厚さを規定したプリフォー
ムを数カ所に設置し、確実に隙間を形成するとともに、
クリップでの固定時のぐらつきを低減した。また、背面
基板2には、放電用のガスを導入する穴に、パネル封着
用のフリットガラスより高温で軟化するフリットガラス
で凹凸を設けたガラス板の蓋を、専用のクリップで固定
した。
【0086】次に、これらを真空排気用のチャンバにセ
ットして、チャンバ内を真空排気し、400〜430℃
の熱処理を施すことによって、これらの基板同士を固定
する。次に、チャンバ内に、例えば3〜10%のXeガ
スを含むNeガスを導入し、背面基板2に設けた穴から
放電用のガスを導入する。この際、主放電空間21内の
圧力を35〜70kPaに調節する。次いで、430〜
460℃の熱処理を施すことによって、ガラス板の蓋を
固定し、図6〜図8に示したガス放電型表示パネルが完
成する。
【0087】このようにして作成したガス放電型表示パ
ネルは、突起状誘電体22、23を隔壁部材3に設けた
ことにより、組立、封着等の位置ズレが小さくなり、良
好な結果が得られた。また、このようにして作成したガ
ス放電型表示パネルの特性は、前記第1の実施の形態と
同様の結果が得られ、前述した第1の実施の形態と略同
等の効果を奏する。
【0088】なお、本実施の形態では、バス電極7とア
ドレス電極11の材料として、CuとCrを用いている
が、AlやNi、W、Mo、Agの金属やこれらの合金
を用いても差し支えない。また、バス電極7とアドレス
電極11を構成する材料の形成方法として、スパッタリ
ング法や電子線蒸着法を用いているが、形成方法に制限
はなく、めっき法や抵抗加熱蒸着法、厚膜印刷法などを
用いても良い。表示電極6を構成する透明導電材料も、
酸化すずやITOに限定されるものではない。また、そ
の形成方法としても、スパッタリング法や電子線蒸着法
に限定されるものではなく、化学気相反応法やゾル−ゲ
ル法などを用いても差し支えない。また、誘電体層8、
9、12、13、24および25の形成には、酸化鉛を
主成分としたガラスペ−ストを用いているが、この材料
に限定されるものではない。さらにまた、誘電体層8、
9、12、13、24および25の形成方法として、厚
膜印刷法を用いているが、形成方法にも制限はなく、ス
パッタリング法や化学気相反応法、ブレード法やスプレ
ー法と熱硬化法を組み合わせた方法などを用いても差し
支えない。また、保護層10および19としてMgOを
用いているが、放電ガスに対するスパッタリング率が低
く、2次電子放出係数が高ければ良く、MgOのほか、
CaOやSrO、Y23、これらの混合物を用いても差
支えない。また、本実施の形態では、放電ガスとしてN
eとXeの混合気体を用いているが、これらに限定され
るものではない。なおまた、本実施の形態では、前面ガ
ラス板4や背面ガラス基板5として、ソーダライムガラ
スを用いたが、その他のガラス板やセラミック基板など
の電気的絶縁性板材を用いても差し支えない。
【0089】〈発明の実施の形態3〉本発明の第3の実
施の形態を、図9〜図11により説明する。図9〜図1
1は、本発明の第3の実施の形態に係るガス放電型表示
パネルの一部を断面図で示す図であり、図9はアドレス
電極11に平行な断面を示し、図10はアドレス電極1
1に垂直である図9のA−B線断面を示し、図11はア
ドレス電極11に垂直である図9のC−D線断面を示し
ている。
【0090】図9〜図11において、1は前面基板、2
は背面基板、3は隔壁部材、4は前面ガラス基板、5は
背面ガラス基板、6は透明導電材料からなるライン状の
表示用透明電極、7は表示用透明電極の一部と重なるよ
うに設けられたマトリックス状のバス電極、8は前面基
板に形成した誘電体層、10は前面基板に形成したMg
Oからなる保護層、11は背面基板に形成したアドレス
電極、12は背面基板に形成した誘電体層、13は背面
基板の誘電体層上に形成した表示用スキャン電極下地誘
電体層、14は背面基板に形成した表示セルに固有な表
示用スキャン電極、15は背面基板に形成したマトリッ
クス状誘電体層、17は背面基板に形成したMgOから
なる保護層、18は主放電空間を規定するためのバリア
リブの基材となるマトリックス状金属板、19はマトリ
ックス状金属板を被覆した絶縁材料、20は蛍光体層、
21は表示のための主放電が発生する主放電空間、22
は隔壁部材の前面基板側に形成した突起状誘電体層、2
3は隔壁部材の背面基板側に形成した突起状誘電体層、
24は前面基板に形成した電極下地誘電体層、25は背
面基板に形成した電極下地誘電体層である。
【0091】次に、本実施の形態のガス放電型表示パネ
ルの製造方法の1例を説明する。なお、ここでは、前記
した第2の実施の形態との差異のみについて説明する。
【0092】まず、前面基板1の製造方法について説明
する。
【0093】前記第2の実施の形態における前面基板1
の製造方法の工程(1)に続いて、洗浄した前面ガラス
基板4上に、スパッタリング法や電子線蒸着法などの成
膜手法を用いて、酸化珪素(SiO2 )膜の電極下地誘
電体層24を、膜厚が0.1〜1.5μmとなるように
全面に形成する。この後の各工程は、前記第2の実施の
形態における前面基板1の製造方法の工程(2)〜工程
(5)と同様である。
【0094】次に、背面基板2の製造方法について説明
する。
【0095】前記第2の実施の形態における背面基板2
の製造方法の工程(1)に続いて、洗浄した背面ガラス
基板5上に、スパッタリング法や電子線蒸着法などの成
膜手法を用いて、酸化珪素(SiO2 )膜の電極下地誘
電体層25を、膜厚が0.1〜1.5μmとなるように
全面に形成する。次に、銀(Ag)を主成分としたペ−
ストを用いて、スクリ−ン印刷法によりパターン印刷し
た後、所定のプロファイルで焼成して、膜厚が0.01
〜0.02mmのアドレス電極11を形成する。Ag膜
の膜厚とアドレス電極のパターン幅は、アドレス電極1
1に要求される抵抗値によって定めれば良い。この後の
各工程は、前記第2の実施の形態における背面基板2の
製造方法の工程(3)〜工程(7)と同様である。
【0096】これら以外は、前記第2の実施の形態と同
様の手法で作成し、図9〜図11に示したガス放電型表
示パネルが完成する。
【0097】このようにして作成したガス放電型表示パ
ネルは、電極下地誘電体層24を形成したことにより、
ソーダライムガラス等のガラス板からのアルカリ金属成
分の拡散が防止でき、透明電極6の電気抵抗の増加を低
減できた。さらに、電極下地誘電体層25を形成したこ
とにより、ソーダライムガラス等のガラス板からのアル
カリ金属成分の拡散が防止でき、Agを主成分とするア
ドレス電極11のマイグレーションが低減できた。ま
た、このようにして作成したガス放電型表示パネルの特
性は、前記した本発明の第1および第2の実施の形態と
同様の結果が得られ、第1および第2の実施の形態と略
同等の効果を奏する。
【0098】なお、前述した本発明の各実施の形態にお
いては、突起状誘電体層は、前面基板1および背面基板
2のみに設けるか、隔壁部材3の前面基板側および背面
基板側のみに設けるようにしているが、突起状誘電体層
は、前面基板1および背面基板2と、隔壁部材3の前面
基板側および背面基板側とに設けるようにしてもよい。
この場合には、前面基板1および背面基板2に設ける突
起状誘電体層と、隔壁部材3の前面基板側および背面基
板側に設ける突起状誘電体層とは、互いに嵌まり合うよ
うに、例えば、一方を概略リング状の形状にし、他方を
半球状の形状とすることで、前面基板1と隔壁部材3、
および背面基板2と隔壁部材3の位置合わせが、確実か
つ容易なものとなる。
【0099】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、前面基板
の表示用透明電極と背面基板の表示用スキャン電極との
間で、長距離の対向型交流放電を行うことで、低電流で
放電可能な効率のよい陽光柱放電が達成できる。また、
前面基板にライン状の表示用透明電極を採用すること
で、電極間の容量が低減でき、さらに、隔壁部材の絶縁
処理したマトリックス状金属板をグランド電極(接地電
極)として配線することで、安定な放電を維持すること
ができる。さらにまた、隔壁部材の絶縁処理したマトリ
ックス状金属板(バリアリブ)の主放電空間となるセル
の内壁に、すなわち、積層構造によって高さ(厚み)寸
法を稼ぐことが容易なバリアリブの各セルの4囲の内壁
に、蛍光体を形成することにより、従来のパネル構造に
比べ蛍光体の塗布面積が大幅に広くなり、また、発光に
寄与する開口率を大幅にアップさせることができて、発
光効率を大幅に向上させることができる。総じて、輝度
が高く、発光効率に優れた、高性能のガス放電型表示パ
ネルを提供できるという、顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るガス放電型表
示パネルの、アドレス電極に平行な断面を示す要部断端
面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るガス放電型表
示パネルの、アドレス電極に垂直な断面である図1のA
−B線に沿った要部断端面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るガス放電型表
示パネルの、アドレス電極に垂直な断面である図1のC
−D線に沿った要部断端面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るガス放電型表
示パネルにおける、前面基板側の電極パターンを模式的
に示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るガス放電型表
示パネルにおける、背面基板側の電極パターンおよびマ
トリックス状誘電体層を模式的に示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るガス放電型表
示パネルの、アドレス電極に平行な断面を示す要部断面
図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るガス放電型表
示パネルの、アドレス電極に垂直な断面である図6のA
−B線に沿った要部断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るガス放電型表
示パネルの、アドレス電極に垂直な断面である図6のC
−D線に沿った要部断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るガス放電型表
示パネルの、アドレス電極に平行な断面を示す要部断面
図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るガス放電型
表示パネルの、アドレス電極に垂直な断面である図9の
A−B線に沿った要部断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るガス放電型
表示パネルの、アドレス電極に垂直な断面である図9の
C−D線に沿った要部断面図である。
【図12】従来のガス放電型表示パネルの構成を示す斜
視図である。
【図13】従来のガス放電型表示パネルにおける、アド
レス電極に平行な断面を示す要部断端面図である。
【図14】従来のガス放電型表示パネルにおける、アド
レス電極に垂直な断面である図13のA−B線に沿った
要部断端面図である。
【図15】従来のガス放電型表示パネルの製造方法の1
例を示す工程フローの説明図である。
【符号の説明】
1 前面基板 2 背面基板 3 隔壁部材 4 前面ガラス基板 5 背面ガラス基板 6 透明導電材料からなる表示用透明電極 7 バス電極 8 前面基板に形成した誘電体層 9 前面基板に形成した突起状誘電体層 10 前面基板に形成した保護層(MgO) 11 アドレス電極 12 背面基板のアドレス電極上に形成した誘電体層 13 背面基板に形成した表示用スキャン電極下地誘電
体層 14 表示用スキャン電極 15 マトリックス状誘電体層 16 背面基板に形成した突起状誘電体層 17 背面基板に形成した保護層(MgO) 18 バリアリブの基材となるマトリックス状金属板 19 マトリックス状金属板を被覆した絶縁材料 20 蛍光体層 21 主放電空間 22 隔壁部材の前面基板側に形成した突起状誘電体層 23 隔壁部材の背面基板側に形成した突起状誘電体層 24 前面基板に形成した電極下地誘電体層 25 背面基板に形成した電極下地誘電体層 26 バリアリブ 27 シール層 30 セル 40 隣接ギャップ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、表示用の放電を発生させる
    表示用共通電極、および該表示用共通電極を覆うように
    形成された誘電体層、および該誘電体層を保護するため
    の保護層を有する前面基板と、 少なくとも、表示画素を選択するためのアドレス電極、
    および該アドレス電極を覆うように形成された誘電体
    層、および前記アドレス電極を覆う前記誘電体層上に形
    成された表示用スキャン電極、および該表示用スキャン
    電極を覆うように形成された誘電体層、および前記表示
    用スキャン電極を覆う前記誘電体層を保護するための保
    護層を有する背面基板と、 少なくとも、前記前面基板と前記背面基板の間隙を区画
    してセルを形成するバリアリブ、および該バリアリブに
    おけるセルの内壁に形成された蛍光体層を有する隔壁部
    材とを、貼り合わせてなることを特徴とするガス放電型
    表示パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のガス放電型表示パネル
    において、 前記前面基板に形成した前記表示用共通電極は、前記背
    面基板に形成した前記アドレス電極と直交するライン状
    の透明電極と、前記各セルを区画する形状に形成され前
    記ライン状の各透明電極と導通したマトリックス状のバ
    ス電極と、からなることを特徴とするガス放電型表示パ
    ネル。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のガス放電型表
    示パネルにおいて、 前記バリアリブが、マトリックス状の金属板と、該金属
    板の表面に形成した絶縁材とで構成されたことを特徴と
    するガス放電型表示パネル。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のガス放電型表示パネル
    において、 前記バリアリブが、絶縁処理を施した前記マトリックス
    状の金属板を、複数枚積層したもので構成されたことを
    特徴とするガス放電型表示パネル。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のガス放電型表示パネル
    において、 絶縁処理を施した前記マトリックス状の金属板の少なく
    とも一層を、グランド電極(接地電極)として配線した
    ことを特徴とするガス放電型表示パネル。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1つに記載のガ
    ス放電型表示パネルにおいて、 前記前面基板に形成した前記表示用共通電極の前記透明
    電極と、前記背面基板に形成した前記表示用スキャン電
    極とが、互いに平行に対向し、 前記背面基板に形成した前記アドレス電極と、前記表示
    用スキャン電極とが誘電体を介して直交することを特徴
    とするガス放電型表示パネル。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1つに記載のガ
    ス放電型表示パネルにおいて、 前記前面基板と前記隔壁部材との間に、この両者の間に
    ギャップを形成するための複数個の突起を設けたことを
    特徴とするガス放電型表示パネル。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6の何れか1つに記載のガ
    ス放電型表示パネルにおいて、 前記背面基板と前記隔壁部材との間に、この両者の間に
    ギャップを形成するための複数個の突起を設けたことを
    特徴とするガス放電型表示パネル。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載のガス放電型表
    示パネルにおいて、 前記ギャップを形成する複数の突起を、前記前面基板側
    または前記背面基板側に形成したことを特徴とするガス
    放電型表示パネル。
  10. 【請求項10】 請求項7または8に記載のガス放電型
    表示パネルにおいて、 前記ギャップを形成する複数の突起を、前記隔壁部材側
    に形成したことを特徴とするガス放電型表示パネル。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至10の何れか1つに記載
    のガス放電型表示パネルにおいて、 前記ギャップを形成する複数の突起は、前記セルを形づ
    くるマトリックスの格子点に、誘電体によって形成され
    たことを特徴とするガス放電型表示パネル。
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