JP2002298378A - 光記録方法及び光記録装置 - Google Patents

光記録方法及び光記録装置

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JP2002298378A JP2001100881A JP2001100881A JP2002298378A JP 2002298378 A JP2002298378 A JP 2002298378A JP 2001100881 A JP2001100881 A JP 2001100881A JP 2001100881 A JP2001100881 A JP 2001100881A JP 2002298378 A JP2002298378 A JP 2002298378A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1回の露光により複数のデータ群をホログラム
として光記録媒体の同一領域に多重に記録することがで
き高速記録が可能な光記録方法、及び光記録装置を提供
する。 【解決手段】強度分布25により第1のデータ群を保持
すると共に、偏光分布26により第2のデータ群を保持
する信号光1を、参照光と同時に光記録媒体の所定領域
に照射し、該信号光1の偏光分布26及び強度分布25
をホログラムとして多重記録する。この通り複数のデー
タ群を同時に光記録媒体に記録することにより、従来に
比べ大幅な高速化を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録方法及び光
記録装置に関し、特に、情報を光記録媒体にホログラム
記録する光記録方法及び光記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクト・ディスク(CD)、光磁気
ディスク(MO)、ディジタル・ヴァーサタイル・ディ
スク(DVD)等に代表されるように、現在使用されて
いる光メモリは平面的な二次元メモリである。近年のマ
ルチメディア技術の発展に伴い、高速かつ大容量メモリ
の必要性が高まっている。しかし、現行の二次元光メモ
リでは、記録密度が光の回折限界により5Gbit/c
2に制限される。従って、更に高密度の記録を行うた
めには、情報を記録媒体の奥行き方向を含めた三次元で
記録する必要がある。
【0003】情報をホログラムの形で記録するホログラ
フィックメモリは、三次元光メモリであり大容量での記
録が可能である。また、ホログラフィックメモリは、ペ
ージ型メモリであり、2次元データのページ単位での一
括記録・再生による高速性を合わせ持つ。このためホロ
グラフィックメモリは、次世代の記録媒体として注目さ
れている。
【0004】ホログラフィとは、光波の振幅(強度)と
位相の情報を媒体に記録し、再生する技術である。レー
ザ光のようにコヒーレントな光を物体に照射し、物体か
らの反射光(物体光)を記録媒体に入射する際に、もう
1本のコヒーレントな光(参照光)を同時に記録媒体に
入射すると、記録媒体上に干渉縞が形成される。この干
渉による光強度分布を屈折率または吸収率の変化として
媒体中に記録したものがホログラムである。ホログラム
が記録された記録媒体に参照光のみを入射すると、ホロ
グラムが回折格子として働き、物体光が再生される。
【0005】また、デジタルデータ(0または1の2値
データ)を空間光変調器を用いてオン/オフ・パターン
に変換し、物体光として記録媒体に入射させることによ
り、デジタルデータのホログラム記録も可能である。記
録媒体に参照光を照射して物体光を再生し、再生した物
体光をフォトディテクタで受光して光電変換し、得られ
た電気信号から元の2値データを再生することができ
る。
【0006】同一空間領域に複数個のホログラムを多重
記録する方式としては、一般に、角度多重・波長多重・
位相多重・球面参照光シフト多重等が知られている。中
でも角度多重方式は、最も広く用いられており、この方
式によれば、参照光の入射角度を変えて記録することに
より異なるホログラムを記録再生できる。
【0007】また、本出願人は、特開平10−3404
79号及び特開2000−67459号において、信号
光または参照光の偏光方向を変えて、複数の信号光を複
数のホログラムとして、光記録媒体の同一領域に多重に
記録する光記録方法を提案している。この光記録方法で
は、信号光と参照光の直線偏光の方向を、互いに平行な
方向と互いに直行する方向の2通りとすることによっ
て、入射光の偏光状態に感応して偏光方向を記録できる
光記録媒体(以下、偏光感応型の光記録媒体と称する)
の同一領域に、2つの信号光を2枚のホログラムとして
多重に記録することができる。
【0008】例えば、記録時に、第1段階で、信号光と
参照光をともにs偏光として、偏光感応型の光記録媒体
の所定領域に第1の信号光を1枚目のホログラム(光強
度ホログラム)として記録する。第2段階で、参照光は
s偏光のままで信号光の直線偏光の方向を90°回転さ
せてp偏光として、光記録媒体の1枚目のホログラムが
記録された領域に第2の信号光を2枚目のホログラム
(偏光ホログラム)として記録する。ただし、光強度ホ
ログラムと偏光ホログラムは、いずれを先に記録しても
よい。
【0009】上記の通り、光記録媒体の同一領域に、信
号光の偏光方向を変えて、空間偏光分布によりデータ群
を保持する偏光ホログラムと、強度分布または位相分布
によりデータ群を保持する光強度ホログラムとを、多重
に記録することも可能である。
【0010】読み出し時には、光強度ホログラムと偏光
ホログラムとが多重に記録された所定領域に、記録時の
参照光と同一若しくは位相共役光である読出光を照射す
る。これにより光強度ホログラムによるs偏光成分と偏
光ホログラムによるp偏光成分とを有する回折光が得ら
れる。
【0011】得られた回折光を、偏光ビームスプリッタ
等の偏光子を用いてs偏光成分とp偏光成分とに分離
し、s偏光成分とp偏光成分とを別々に検出することに
よって、各々のホログラムにより多重記録されている2
つのデータを、分離して取り出すことができる。
【0012】このように、上述した方法によれば、光記
録媒体の同一領域に複数のホログラムを多重に記録し、
同一領域から複数のホログラムを分離して読み出すこと
ができるので、記録容量を従来のホログラフィックメモ
リの2倍にすることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように信号光の偏光方向を変えて多重記録する場合に
は、偏光方向が異なる信号光毎に光記録媒体を露光して
各々ホログラム記録を行わなくてはならず、記録速度の
面では角度多重方式等の従来の記録方式と同じであっ
た。
【0014】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、本発明の目的は、1回の露光により複数のデータ群
を光記録媒体の同一領域に多重に記録することができ高
速記録が可能な光記録方法、及び光記録装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光記録方法は、偏光分布及び強度分布によ
り複数のデータ群を保持する信号光を、参照光と同時に
光記録媒体の所定領域に照射し、該信号光の偏光分布及
び強度分布をホログラムとして多重記録することを特徴
とする。
【0016】本発明の光記録方法では、信号光が偏光分
布及び強度分布により複数のデータ群を保持している。
即ち、光の強度と偏光方向とをデータキャリアとして利
用することにより、複数のデータ群を信号光に保持させ
ることができる。この信号光を参照光と同時に光記録媒
体の所定領域に照射し、該信号光の偏光分布及び強度分
布をホログラムとして多重記録するので、該信号光での
1回の露光により複数のデータ群を光記録媒体の同一領
域に多重に記録することができる。この通り複数のデー
タ群を同時に光記録媒体に記録することにより、例えば
2つのデータ群を同時に記録する場合は記録時間が半分
になるというように、従来に比べ大幅な高速化を実現す
ることができる。
【0017】ホログラム記録を行うための信号光として
は、強度分布により第1のデータ群を保持すると共に、
偏光分布により第2のデータ群を保持する信号光が好ま
しい。このような信号光は、強度分布により第1のデー
タ群を保持する光に、第2のデータ群に対応した偏光分
布を付与して生成することができる。第1のデータ群を
強度分布により表す場合には、強度分布の最小強度が0
より大きいことが好ましい。
【0018】光誘起複屈折性(光誘起2色性または光誘
起異方性とも呼ばれる)を示す材料は、これに入射する
光の偏光状態に感応し、入射光の偏光方向を記録するこ
とができる。この中でも、側鎖に光異性化する基を有す
る高分子または高分子液晶は記録特性に優れている。従
って、光記録媒体としては、少なくとも一面側に、光誘
起複屈折性を備えると共に側鎖に光異性化する基を有す
る高分子または高分子液晶からなる偏光感応層を設けた
ものが好ましい。光異性化する基としては、アゾベンゼ
ン骨格を含むものが好ましく、高分子または高分子液晶
としては、ポリエステル群から選ばれた少なくとも1種
のモノマー重合体が好ましい。
【0019】また、所定方向の偏光の強度分布により第
1のデータ群を保持すると共に、該所定方向とは異なる
方向の偏光の強度分布により第2のデータ群を保持する
信号光を、参照光と同時に光記録媒体の所定領域に照射
し、該信号光の偏光分布及び強度分布をホログラムとし
て多重記録するようにしてもよい。
【0020】本発明の光記録装置は、コヒーレントな光
を発する光源と、前記光源からの光を変調して、偏光分
布及び強度分布により複数のデータ群を保持する信号光
を生成する複数の空間光変調器と、前記信号光を光記録
媒体の所定領域に照射する信号光照射手段と、参照光を
光記録媒体の前記所定領域に信号光と同時に照射する参
照光照射手段と、を含んで構成したことを特徴とする。
【0021】本発明の光記録装置では、複数の空間光変
調器により光源から発せられたコヒーレントな光を変調
して、偏光分布及び強度分布により複数のデータ群を保
持する信号光を生成する。即ち、複数の空間光変調器に
より、光源から発せられたコヒーレントな光の強度と偏
光方向とを変調して、複数のデータ群を保持させた信号
光を生成することができる。信号光照射手段はこの信号
光を光記録媒体の所定領域に照射し、参照光照射手段は
参照光を光記録媒体の前記所定領域に信号光と同時に照
射して、該信号光の偏光分布及び強度分布をホログラム
として多重記録するので、該信号光での1回の露光によ
り複数のデータ群を光記録媒体の同一領域に多重に記録
することができる。
【0022】複数の空間光変調器は、例えば、光源から
の光を第1のデータ群に応じて強度変調して強度分布に
より第1のデータ群を保持する信号光を生成する第1の
空間光変調器と、第1のデータ群を保持する信号光を第
2のデータ群に応じて偏光変調して強度分布により第1
のデータ群を保持すると共に偏光分布により第2のデー
タ群を保持する信号光を生成する第2の空間光変調器
と、から構成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0024】まず、本発明で使用する偏光感応型の光記
録媒体について説明する。
【0025】図1(A)に示すように、偏光感応型の光
記録媒体10は、ガラス基板などの透明基板11の一面
側に光誘起複屈折性を示す偏光感応層12を形成して構
成されている。記録時の信号光1および参照光2は、図
示するように偏光感応層12側から照射する。体積型
(3次元)の記録を実現するには、偏光感応層12の厚
さは、少なくとも10μm程度必要であり、大きい方が
望ましい。偏光感応層12の厚さを1mmにすると、C
D−ROMの100枚程度の記録容量を得ることができ
る。
【0026】なお、偏光感応型の光記録媒体は、図1
(B)に示すように、光記録媒体10全体を光誘起複屈
折性を示す偏光感応層12で形成してもよい。この場合
の偏光感応層12、すなわち光記録媒体10の厚みは、
図1(A)の偏光感応層12の厚みと同じにする。
【0027】図1(A)及び(B)のいずれの場合にお
いても、光記録媒体10は全体としてシート状に、すな
わち厚みに比べて十分大きな拡がりを有するように形成
する。また、光記録媒体10はディスク形状とするのが
好ましい。
【0028】偏光感応層12は、光誘起複屈折性を示
し、信号光1と参照光2との間の偏光角の値に拘らず上
記の偏光ホログラムを記録できる材料であれば、どのよ
うな材料で構成されていてもよい。好適な材料として
は、側鎖に光異性化する基を有する高分子または高分子
液晶、または光異性化する分子を分散させた高分子を挙
げることができる。また、光異性化する基または分子と
しては、例えば、アゾベンゼン骨格を含むものが好適で
ある。
【0029】アゾベンゼンは、光の照射によってトラン
ス−シスの光異性化を示す。トランス型になると下記化
学式(A)に示す分子構造になり、シス型になると下記
化学式(B)に示す分子構造になる。シス型は熱的に不
安定であるため、アゾベンゼンは光励起される前はトラ
ンス型が多く存在し、トランス型は光励起によりシス型
に異性化する。更に、アゾベンゼンに直線偏光の光を照
射すると、光異性化に方向性を生じ、アゾベンゼンの配
向変化が引き起こされる。その結果、吸収率や屈折率に
方向性が現れる。一般に、これらの性質は、光誘起複屈
折性、光誘起2色性、または光誘起異方性と呼ばれてい
る。また、円偏光または無偏光の光を照射することによ
って、これら励起された異方性を消去することができ
る。
【0030】
【化1】
【0031】偏光感応層12の材料の好適な例として、
下記の化学式で表される側鎖にシアノアゾベンゼンを有
するポリエステルを挙げることができる。このポリエス
テルは、側鎖のシアノアゾベンゼンの光異性化による光
誘起異方性に起因して、信号光の偏光方向をホログラム
として記録できる("Holographic recording and retri
eval of polarized light by use of polyester contai
ning cyanoazobenzeneunits in the side chain", K.Ka
wano, T. Ishii, J. Minabe, T. Niitsu, Y.Nishikata
and K. Baba, Opt. Lett. Vol. 24 (1999) pp. 1269-12
71)。
【0032】
【化2】
【0033】上記のポリエステル材料からなる偏光感応
層12を備えた光記録媒体10は、ポリエステルのクロ
ロホルム溶液を洗浄したガラス基板上にキャストし乾燥
させることによって作製することができる。膜厚20μ
mの偏光感応層12が形成された光記録媒体10の吸収
スペクトルを測定したところ、アゾベンゼンのπ−π *
遷移に相当する365nm付近にピークを有するスペク
トルが得られた。
【0034】なお、光記録媒体の作製方法はこれに限ら
れるものではなく、偏光感応層12の材料を基板上にス
ピンコートして光記録媒体を作製してもよく、偏光感応
層12の材料を平行平板セルへ注入して光記録媒体を作
製してもよい。また、フィルム状基板に偏光感応層12
の材料をホットプレスにより接着して光記録媒体を作製
してもよい。
【0035】このアゾベンゼンを側鎖に有する高分子ま
たは高分子液晶、またはアゾベンゼンを分散させた高分
子を偏光感応層12として備える光記録媒体10に、ホ
ログラムを記録する場合、それぞれコヒーレントな信号
光1および参照光2を、光記録媒体10の同一領域に同
時に照射する。
【0036】この場合、信号光1と参照光2の偏光方向
が互いに平行なとき、例えば、図2(A)に示すよう
に、信号光1と参照光2がともにs偏光のときには、光
記録媒体10中に、信号光1と参照光2の2光波干渉に
より光強度分布を生じる。そして、光強度の強いところ
のみ、アゾベンゼンの配向変化が引き起こされる。従っ
て、光強度分布に対応した吸収率または屈折率の格子が
ホログラムとして記録される。
【0037】これに対して、信号光1と参照光2の偏光
方向を互いに直交させたとき、例えば、図2(B)に示
すように、信号光1をp偏光とし、参照光2をs偏光と
したときには、信号光1と参照光2の偏光方向が互いに
平行なときのような光強度分布は生じない。その代わり
に、偏光方向が空間的・周期的に変調され、直線偏光部
分8と楕円偏光部分9が交互に周期的に現れる。
【0038】この場合、光強度分布は一様となるが、変
調された偏光分布に応じてアゾベンゼンの配向変化が引
き起こされるので、空間的に方向性の異なる吸収率また
は屈折率の型の格子がホログラムとして記録される。
【0039】以後、図2(A)のように信号光1と参照
光2の偏光方向が平行なときの光強度分布によるホログ
ラムを光強度ホログラムと称し、図2(B)のように信
号光1と参照光2の偏光方向が直交するときの偏光分布
によるホログラムを偏光ホログラムと称する。
【0040】このように、アゾベンゼンを側鎖に有する
高分子または高分子液晶、またはアゾベンゼンを分散さ
せた高分子を偏光感応層12として備える光記録媒体1
0によれば、信号光1と参照光2の偏光方向が平行であ
っても直交していても、アゾベンゼンの異方性が誘起さ
れる結果、ホログラムを記録することができる。
【0041】上記の各々の場合にホログラム読出光3の
偏光方向を参照光2の偏光方向と同じ方向とすれば、信
号光1と同じ偏光状態を持つ回折光4を得ることができ
る。また、記録されたホログラムは室温自然光のもとで
数年以上緩和なく保持される。
【0042】図3に本発明の光記録装置の一例を示す。
この光記録装置は、記録された情報の読み出し(再生)
にも使用することができる。
【0043】図3に示すように、この光記録装置は、光
記録媒体10の所定領域に信号光1及び参照光2を同時
に照射してホログラムを記録する記録ヘッド22と、記
録されたホログラムによる回折光4を読み取る読取り部
23と、を備えている。
【0044】記録ヘッド22は、コヒーレントな光を発
する光源40、光源40からの光を信号光用及び参照光
用の二光波に分けるビームスプリッタ41、ビームスプ
リッタ41を透過した光波を平行光化するレンズ43及
び44、平行光化された光波を強度変調する第1の空間
光変調器20、強度変調された光波を偏光変調する第2
の空間光変調器30、強度変調及び偏光変調された信号
光1を光記録媒体10の所定領域に集光する集光レンズ
45、及びビームスプリッタ41で反射された光波を参
照光2として光記録媒体10の所定領域に導くミラー4
7、48を備えている。
【0045】また、ビームスプリッタ41とレンズ43
との間には、信号光用の光波を遮断するシャッター42
が配置されている。読み出し時にはこのシャッター42
を閉じて信号光1を遮断し、ビームスプリッタ41で反
射された参照光2だけを読出光として光記録媒体10に
入射させる。
【0046】一方、読取り部23は、回折光4を平行光
化するレンズ46、回折光4に含まれる所定の偏光成分
を分離する偏光ビームスプリッタ等の偏光子49、及び
偏光子49を介して入射される回折光を検出するCCD
等の光検出器50を備えている。
【0047】なお、第1の空間光変調器20及び第2の
空間光変調器30は、各々コンピュータ21に接続さ
れ、各々コンピュータ21により制御されている。
【0048】光源40としては、光記録媒体10の偏光
感応層12の材料に感度があり、且つコヒーレントな光
を発するものを使用することができる。側鎖にシアノア
ゾベンゼンを有するポリエステルを偏光感応層12に用
いる場合には、光記録媒体10の吸収ピークの裾に対応
する発振波長515nmのアルゴンイオンレーザを光源
に使用するのが好ましい。
【0049】第1の空間光変調器20としては、液晶等
の電気光学変換材料の両面に透明電極を形成した透過型
の空間光変調器を用いることができる。このタイプの空
間光変調器としては、プロジェクタ用の液晶パネルを挙
げることができる。プロジェクタ用の液晶パネルは、図
4に示すように、電気光学変換部材の一つである液晶1
21の両面に電極122、123を形成した透過型の液
晶セル124を備えている。液晶セル124の両側、即
ち入出力側には、偏光板126、127が配置されてい
る。
【0050】第2の空間光変調器30としては、第1の
空間光変調器20と同様に、液晶等の電気光学変換材料
の両面に透明電極を形成した透過型の空間光変調器を用
いることができる。但し、偏光変調を可能にするため
に、上記のプロジェクタ用の液晶パネルを用いる場合に
は、少なくとも出力側に配置された偏光板を取り除く必
要がある。
【0051】この偏光変調を行う空間光変調器では、2
次元的に複数の画素を形成して、それぞれの画素を1/
2波長板として機能させ、それぞれの画素に2次元デー
タの対応するビットの情報を電圧印加の有無として与え
ることにより、それぞれの画素に入射する光の偏光を変
調する。
【0052】例えば、図5に示すように、入射光6はs
偏光として空間光変調器30に入射させる。そして、空
間光変調器30の電圧が印加されない画素では、1/2
波長板の軸が入射光6の偏光方向と平行となり、この画
素を透過した信号光1aはs偏光となる。これに対し
て、空間光変調器30の電圧が印加された画素は、1/
2波長板の軸が45°回転して、入射光6の偏光方向を
90°回転させ、この画素を透過した信号光1bはp偏
光となる。このように、空間光変調器30を通過した信
号光1は、空間光変調器30に与えられた2次元データ
に対応した空間偏光分布を有するものとなる。
【0053】光源40から出力されたコヒーレント光
は、ビームスプリッタ41により信号光用及び参照光用
の二光波に分けられる。ビームスプリッタ41を透過し
た光波はレンズ43および44により光径の大きな平行
光とされる。その後、平行光化された光波は、第1の空
間光変調器20により強度変調され、第2の空間光変調
器30により偏光変調されて、信号光1が生成される。
【0054】図6にデータ群が多重化される過程を示
す。最初に、入射された光波が第1の空間光変調器20
により第1のデータ群に応じて強度変調され、第1のデ
ータ群に対応した強度分布25を有する光波が生成され
る。次に、強度変調された光波が第2の空間光変調器3
0により、第2のデータ群に応じて偏光変調され、第2
のデータ群に対応した偏光分布26を付与された信号光
1が生成される。即ち、得られた信号光1にはデータ群
が多重化されており、信号光1は、強度分布25により
第1のデータ群を保持すると共に、偏光分布26により
第2のデータ群を保持している。
【0055】便宜上2×2画素または2×2ビットのデ
ータ情報を保持させる場合を例に、データ情報が多重化
について詳しく説明する。
【0056】図7(a)に第1のデータ群(データペー
ジ)を示す。第1の空間光変調器20により、図7
(a)に示すデータページに対応して、データ“0”に
対応する画素の光強度がI0、データ“1”に対応する
画素の光強度がI1(I0<I1)となるように、入射さ
れた光波を変調し、2値の強度分布により表されたデジ
タルデータを生成する(図7(b))。即ち、データ
“0”に対応する画素が“暗”の画素であり、データ
“1”に対応する画素が“明”の画素である。ここでI
0≠0であり、空間光変調器20の全ての画素は光を透
過させる。I0≠0とすることにより、次に示すように
全画素について偏光変調した光波を得ることができる。
【0057】図7(c)に第2のデータ群(データペー
ジ)を示す。第1の空間光変調器20により強度変調さ
れた光波は、次に、第2の空間光変調器30に入射す
る。第1の空間光変調器20を透過した光波は、第1の
空間光変調器20の偏光板により所定の偏光方位を有し
ている。第2の空間光変調器30により、図7(c)に
示すデータページに対応して、データ“0”に対応する
画素の偏光方位が0°(p偏光)、データ“1”に対応
する画素の偏光方位が90°(s偏光)となるように、
入射された光波を変調し、2値の偏光分布により表され
たデジタルデータを生成する(図7(d))。
【0058】最終的に2つの空間変調器によって変調さ
れた光波が信号光1となるので、上記の場合は、図7
(e)に示すように、得られた信号光1には、強度変調
により第1のデータページがコード化され、偏光変調に
より第2のデータページがコード化される。
【0059】上記の多重化方式では、2つの空間光変調
器を多段に結合させることにより、光の伝播するスピー
ドで1つの光波に2つのデータページを多重コード化す
ることができる。また、上記では便宜上2×2画素を例
に説明したが、例えば、1000×1000画素の空間
光変調器を利用すれば、1度に100万ビットのデータ
ページを高速に多重コード化することができる。
【0060】記録時には、図3及び図8(a)に示すよ
うに、強度変調及び偏光変調された信号光1は、レンズ
45により縮小またはフーリエ変換されて、光記録媒体
10の所定領域に照射される。一方、ビームスプリッタ
41で反射された参照光2は、ミラー47及び48で反
射されて光記録媒体10の所定領域に導かれ、光記録媒
体中で信号光1と交差するように光記録媒体10に入射
される。このように信号光1と参照光2とを同一領域に
同時に照射することによりホログラム記録を行う。
【0061】再生時には、図3及び図8(b)に示すよ
うに、シャッター42を閉じて信号光1を遮断し、参照
光2のみを読出光3として光記録媒体10に照射する。
読出光3は、あたかも信号光1が光記録媒体10を透過
したかのように回折される。回折された光波(回折光
4)は、これをレンズ46により光検出器50に結像さ
せる。この回折光4は信号光1と同じ偏光分布を保持
し、且つ信号光1に比例した強度分布を保持している。
【0062】第1のデータ群は、光検出器50で検出さ
れた回折光4の強度分布から読み取ることができる。第
1のデータ群を読み取る場合には、強度分布を損なわな
いように、回折光4の光路に配置された偏光子49の透
過軸を45°に設定すれば良い。回折光4の強度は信号
光1に比例するので、その比例係数をαとすると、デー
タ“0”に対応する“暗”の画素の光強度はαI0とな
り、データ“1”に対応する“明”の画素の光強度はα
1となる。ここで、閾値をαI0とαI1の間に設定す
ることにより、第1のデータページの各ビット値である
“1”と“0”とを判別することができる。
【0063】また、第2のデータ群を読み取るに当って
は、偏光子49により回折光4の0°偏光成分または9
0°偏光成分のいずれかを分離し、分離された偏光成分
を光検出器50で検出する。第2のデータ群は、この光
検出器50で検出された偏光成分の強度分布から読み取
ることができる。
【0064】例えば90°偏光成分を分離した場合につ
いて説明すると、回折光4の偏光方位が0°の偏光の画
素(第2のデータページの“0”に対応)に対応する部
分は、偏光子49を透過しないので光強度は0である。
回折光4の偏光方位が90°のs偏光の画素(第2のデ
ータページの“1”に対応)に対応する部分は、βI 0
とβI1のいずれかの光強度となる。ここでβは比例係
数である。即ち、回折光4の90°偏光成分の光強度は
信号光1に比例するので、第1のデータページが“1”
と“0”の2値で表されている場合には、対応する画素
の光強度はそれぞれβI0とβI1となる。そこで、I0
<I1の場合は、閾値をβI0と0の間に設定することに
より、第2のデータページの各ビット値である“1”と
“0”とを判別することができる。
【0065】以上の通り、本発明の光記録方法及び光記
録装置では、強度分布及び偏光分布により独立した複数
のデータ群が多重化された信号光を、1回の露光によっ
て多重記録することができる。また、記録されたホログ
ラムに基づき再生された回折光から、偏光成分の選択と
光検出器の閾値処理により、複数のデータ群を独立に読
み出すことができる。
【0066】上記では、入射された光波を第1の空間光
変調器により第1のデータ群に応じて強度変調し、次
に、強度変調された光波を第2の空間光変調器により第
2のデータ群に応じて偏光変調して信号光を生成する例
について説明したが、変調方法はこれに限定されない。
【0067】例えば、偏光変調した後に強度変調しても
良い。即ち、偏光分布により第1のデータ群を保持する
光に、第2のデータ群に対応した強度分布を付与して信
号光を生成することができる。
【0068】また、偏光方位の異なる光波を各々強度変
調して合波してもよい。即ち、所定方向の偏光の強度分
布により第1のデータ群を保持すると共に、該所定方向
とは異なる方向の偏光の強度分布により第2のデータ群
を保持する信号光を生成することができる。例えば、図
9に示すように、偏光方位が0°の光波(p偏光)を第
1の空間光変調器20により第1のデータ群に応じて強
度変調すると共に、偏光方位が90°の光波(s偏光)
を第2の空間光変調器30により第2のデータ群に応じ
て強度変調する。そして、強度変調されたp偏光27と
強度変調されたs偏光28とを合波して信号光1を生成
する。得られた信号光1には、p偏光の強度変調により
第1のデータページがコード化され、s偏光の強度変調
により第2のデータページがコード化されている。
【0069】更に、上記のホログラムの多重記録方式
は、角度多重方式やシフト多重化方式など、他の多重記
録方式と併用して実施することも可能である。
【0070】上記では、強度変調を第1の空間光変調器
で行い、偏光変調を第2の空間光変調器で行っている
が、強度変調用の空間光変調器と偏光変調用の空間光変
調器とに分ける必要は無く、第1の空間光変調器及び第
2の空間光変調器の両方で、強度変調と偏光変調とを行
ってもよい。
【0071】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0072】光記録媒体としては、前記化学式(C)で
表されるシアノアゾベンゼンを側鎖に持つポリエステル
を偏光感応層に用いた偏光感応型の光記録媒体を用い
た。前記化学式(C)で表されるシアノアゾベンゼンを
側鎖に持つポリエステルのクロロホルム溶液を、洗浄し
たガラス基板上にキャストし乾燥させることにより基板
上に膜厚20μmの偏光感応層を形成し、光記録媒体を
作製した。光記録媒体の吸収スペクトルを測定したとこ
ろ、アゾベンゼンのπ−π*遷移に相当する365nm
付近にピークを有するスペクトルが得られた。
【0073】ホログラム記録及び再生には、図3に示す
構成の光記録装置を使用した。この光記録装置の光源4
0には、発振波長515nmのアルゴンイオンレーザを
使用した。この波長は光記録媒体の吸収ピークのすそに
対応する。第1の空間光変調器20及び第2の空間光変
調器30には、1画素の大きさが42μm×42μmで
640×480画素のプロジェクタ用液晶パネル1.3
型を用いた。但し、第1の空間光変調器20の出力側に
は偏光板が配置されており、第1のデータ群に対応した
強度変調を行うことができる。一方、第2の空間光変調
器30の出力側には偏光板が無く、第2のデータ群に対
応した偏光変調を行うことができる。ここで、第1の空
間光変調器20と第2の空間光変調器30は、画素単位
でマッチングさせる構成とした。
【0074】図3に示すように、光源40から出力され
たレーザ光は、ビームスプリッタ41によって2光波に
分離される。ビームスプリッタ41の透過光はレンズ4
3および44によって光径の大きな平行光にされる。そ
の後、第1の空間光変調器20及び第2の空間光変調器
30を透過し、レンズ45によって光記録媒体10に集
光される。一方、ビームスプリッタ41の反射光はミラ
ー47及び48により反射されて参照光2となり、光記
録媒体10中で信号光1と交差するように入射される。
第1の空間光変調器20及び第2の空間光変調器30の
各々をコンピュータ21により制御し、入射された光波
を強度変調及び偏光変調して信号光1を生成した。
【0075】第1の空間光変調器20では、図7(a)
に示すデジタルデータ(第1のデータ)に基づいて強度
変調を行った。データ“1”に対応する画素の光強度を
最大透過光強度(“明” 状態)とし、データ“0”に
対応する画素の光強度を“明”状態の50%の光強度
(“暗” 状態)として、図7(b)に示す2値の強度
分布で表されたデジタルデータを生成した。
【0076】第2の空間光変調器30では、図7(c)
に示すデジタルデータ(第2のデータ)に基づいて強度
変調を行った。データ“0”に対応する画素の偏光方位
が0°に回転し(p偏光)、データ“1”に対応する画
素の偏光方位が90°に回転する(s偏光)ようにし
て、図7(d)に示す2値の偏光分布で表されたデジタ
ルデータを生成した。
【0077】信号光1を参照光2と共に光記録媒体10
に照射することで、複数のホログラムが記録された。こ
こで、記録露光量は約1J/cm2とした。
【0078】読み出し時には、信号光1の光路上に配置
されたシャッター42を閉じて、信号光1を遮断し、参
照光2だけを光記録媒体10に入射させた。回折光4を
レンズ46によってCCDで構成した光検出器50に結
像させ、データ画像を読み取った。読出光3の光強度は
10mW/cm2とした。ここで、読出光3には記録時
の参照光2と同じ波長の光を用いたが、記録したホログ
ラムのブラッグ条件を満たす光路となればよく、参照光
2と異なる波長の読出光3を用いてもよい。アゾベンゼ
ンの吸収ピークから大きく離れた波長を用いることによ
り、光記録媒体10による吸収損失を低減するととも
に、記録したホログラムの非破壊読み出しを実現するこ
とができる。
【0079】読み出された回折光4の45°偏光成分を
偏光子49によって分離した。分離された偏光成分は光
検出器50によって検出された。回折光4の45°偏光
成分は、第1のデータページに対応して、図7(b)に
示した強度分布を示した。なお、回折光4の45°偏光
成分の強度は信号光1に比例しており、本実施例の条件
では、読み出し時の回折効率が約10%であった。ま
た、偏光子49の方位は回折光4の偏光方位と45°を
成すので、回折光4の光強度は偏光子49を透過するこ
とにより1/2となる。従って、データ“1”に対応す
る“明”状態の画素の光強度を約0.5mW/cm2
データ“0”に対応する”暗” 状態の画素の光強度を
約0.25mW/cm2と見積もることができる。閾値
を両者の間に設定することによって、第1のデータペー
ジの各ビット値である“1”と“0”とを判別すること
ができた。
【0080】次に、第2のデータページを読み取るため
に偏光子49によって90°偏光成分を分離した。回折
光4の偏光方位が0°のp偏光の画素(第2のデータペ
ージの“0”に対応)は、偏光子49を透過しないので
光強度は0である。回折光4の偏光方位が90°のs偏
光の画素(第2のデータページの“1”に対応)は、第
1のデータページのデータ“1”に対応する画素の場合
は光強度が約1.0mW/cm2となり、データ“0”
に対応する画素の場合は光強度がその1/2である約
0.5mW/cm2となる。そこで、閾値を0以上0.
5mW/cm2未満に設定することによって、第2のデ
ータページの各ビット値である“1”と“0”とを判別
することができた。
【0081】以上の結果より、強度変調及び偏光変調に
より生成した独立のデータページを、1回の露光によっ
て多重記録し、偏光成分の選択と光検出器の閾値処理に
よって、独立に読み出すことが可能であることを示し
た。
【0082】
【発明の効果】本発明の光記録方法及び光記録装置によ
れば、偏光分布及び強度分布により複数のデータ群を保
持する信号光を用い、この信号光の偏光分布及び強度分
布をホログラムとして多重記録するので、1回の露光に
より複数のデータ群を光記録媒体の同一領域に多重に記
録することができ、この通り複数のデータ群を同時に光
記録媒体に記録することにより、大幅な高速化を実現す
ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる光記録媒体の構成を示す断面図
である。
【図2】光強度分布によるホログラムと偏光分布による
ホログラムとを説明するための説明図である。
【図3】本発明の光記録装置の一例を示す図である。
【図4】本発明で用いる空間変調器の構成を示す断面図
である。
【図5】空間変調器により偏光変調された信号光の偏光
分布を示す図である。
【図6】信号光にデータ群が多重化される過程の1例を
示す図である。
【図7】(a)は記録する第1のデータページを示す
図、(b)は(a)の第1のデータページを2値の強度
分布により表した図、(c)は記録する第2のデータペ
ージを示す図、(d)は(c)の第2のデータページを
2値の偏光分布により表した図、(e)は得られた信号
光の強度分布及び偏光分布を示す図である。
【図8】本発明のホログラムによる多重記録方法及び再
生方法を説明する図である。
【図9】信号光にデータ群が多重化される過程の他の例
を示す図である。
【符号の説明】
1 信号光 2 参照光 3 読出光 4 回折光 10 光記録媒体 20、30 空間光変調器 21 コンピュータ 22 記録ヘッド 23 読取り部 25 強度分布 26 偏光分布 40 光源 41 ビームスプリッタ 42 シャッタ 43、44、45、46 レンズ 47、48 ミラー 49 偏光子 50 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H123 AE00 AE01 CA00 CA01 CA22 CB00 CB02 EA08 2K008 AA04 BB04 BB05 BB06 CC01 DD12 FF07 HH01 HH11 HH12 HH13 HH26 5D090 BB09 CC01 CC14 CC16 DD03 DD05 EE01 HH01 LL08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光分布及び強度分布により複数のデータ
    群を保持する信号光を、参照光と同時に光記録媒体の所
    定領域に照射し、該信号光の偏光分布及び強度分布をホ
    ログラムとして多重記録する光記録方法。
  2. 【請求項2】前記信号光は、強度分布により第1のデー
    タ群を保持すると共に、偏光分布により第2のデータ群
    を保持する請求項1に記載の光記録方法。
  3. 【請求項3】強度分布により第1のデータ群を保持する
    光に、第2のデータ群に対応した偏光分布を付与して前
    記信号光を生成する請求項2に記載の光記録方法。
  4. 【請求項4】前記強度分布の最小強度が0より大きい請
    求項2または3に記載の光記録方法。
  5. 【請求項5】前記光記録媒体は、少なくとも一面側に、
    光誘起複屈折性を備えると共に側鎖に光異性化する基を
    有する高分子または高分子液晶からなる偏光感応層を有
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の光記録方法。
  6. 【請求項6】前記光異性化する基がアゾベンゼン骨格を
    含んでいる請求項5に記載の光記録方法。
  7. 【請求項7】前記高分子または高分子液晶が、ポリエス
    テル群から選ばれた少なくとも1種のモノマー重合体で
    ある請求項5または6に記載の光記録方法。
  8. 【請求項8】所定方向の偏光の強度分布により第1のデ
    ータ群を保持すると共に、該所定方向とは異なる方向の
    偏光の強度分布により第2のデータ群を保持する信号光
    を、参照光と同時に光記録媒体の所定領域に照射し、該
    信号光の偏光分布及び強度分布をホログラムとして多重
    記録する光記録方法。
  9. 【請求項9】コヒーレントな光を発する光源と、 前記光源からの光を変調して、偏光分布及び強度分布に
    より複数のデータ群を保持する信号光を生成する複数の
    空間光変調器と、 前記信号光を光記録媒体の所定領域に照射する信号光照
    射手段と、 参照光を光記録媒体の前記所定領域に信号光と同時に照
    射する参照光照射手段と、 を含む光記録装置。
  10. 【請求項10】前記複数の空間光変調器は、 前記光源からの光を第1のデータ群に応じて強度変調し
    て、強度分布により第1のデータ群を保持する信号光を
    生成する第1の空間光変調器と、 前記第1のデータ群を保持する信号光を第2のデータ群
    に応じて偏光変調して、強度分布により第1のデータ群
    を保持すると共に偏光分布により第2のデータ群を保持
    する信号光を生成する第2の空間光変調器と、 から構成される請求項9に記載の光記録装置。
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