JP2002298247A - ガス漏れ警報器 - Google Patents

ガス漏れ警報器

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JP2002298247A JP2001102571A JP2001102571A JP2002298247A JP 2002298247 A JP2002298247 A JP 2002298247A JP 2001102571 A JP2001102571 A JP 2001102571A JP 2001102571 A JP2001102571 A JP 2001102571A JP 2002298247 A JP2002298247 A JP 2002298247A
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一郎 遠藤
Sadataka Yuji
定隆 湯地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス検出素子の異常を監視等することのでき
る、ガス漏れ警報器を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明にかかるガス漏れ警報器は、ガス
検出素子16と、このガス検出素子16を少なくとも第
1の検出温度または第2の検出温度に加熱するヒータ1
7と、ガス検出素子16の出力に基づいてガス漏れの有
無を判定するガス信号処理部18とを備えて構成される
ガス漏れ警報器において、第1の検出温度に加熱された
ガス検出素子16の第1の電圧値と、第2の検出温度に
加熱されたガス検出素子16の第2の電圧値との差異に
基づいて、ガス検出素子16に関連する異常の有無を判
断する異常判定部22を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス検出素子を複
数の温度に切り替え加熱し、各温度に加熱された際のガ
ス検出素子の出力に基づいてガス漏れの有無を判定等す
るガス漏れ警報器に関し、特に、ガス検出素子の異常を
監視等することのできるガス漏れ警報器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般住宅等において、ガス漏れを検出し
て警報を発するガス漏れ警報器が広く利用されている。
一般的に、このガス漏れ警報器は、ガス検出素子を備え
ており、このガス検出素子の出力変化に基づいて、ガス
漏れの有無を判定するように構成されている。特に、近
年では、機器のコスト低減等のため、複数種類のガスの
ガス漏れを、1つのガス検出素子で検出できるようにし
たガス漏れ警報器も提案されている。このようなガス漏
れ警報器においては、ガス検出素子を、各種類のガスの
検出に適した複数の温度に切り替え加熱し、各温度に加
熱されたガス検出素子の出力変化に基づいて、ガス漏れ
の有無を判定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ガス漏れ警報
器は、一般住宅等の安全性を監視するという極めて重要
な役割を担うものであるため、その機能に異常が生じた
場合には、これを検出してユーザ等に報知することが必
要になる。特に、ガス検出素子は、上述のようにガス漏
れ検出機能の中核をなしており、その断線、短絡、抵抗
値異常等の異常を監視することが好ましい。しかしなが
ら、従来のガス漏れ警報器には、ガス検出素子の上記異
常を監視する機能がなかったので、ガス検出素子の異常
を発見等することが困難であった。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、ガス検出素子の異常を監視等することのできる、ガ
ス漏れ警報器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、請求項1に記載のガス漏れ警報器は、ガス検出
素子と、当該ガス検出素子を少なくとも第1の検出温度
または当該第1の検出温度より高い第2の検出温度に加
熱する加熱制御手段と、当該ガス検出素子の出力に基づ
いてガス漏れの有無を判定するガス漏れ判定手段とを備
えて構成されるガス漏れ警報器において、上記第1の検
出温度に加熱された上記ガス検出素子の第1の電圧値
と、上記第2の検出温度に加熱された上記ガス検出素子
の第2の電圧値との差異に基づいて、上記ガス検出素子
に関連する異常の有無を判断する異常判定手段を備えた
ことを特徴とする。
【0006】この警報器によれば、第1の電圧値と第2
の電圧値との差異に基づいて、ガス検出素子に関連する
異常の有無が判断される。したがって、ガス漏れ検出機
能の中核をなすガス検出素子の異常を監視することがで
き、ガス漏れ警報器の信頼性を一層向上させることがで
きる。
【0007】また、請求項2に記載のガス漏れ警報器
は、請求項1に記載のガス漏れ警報器において、上記異
常判定手段は、上記第1の電圧値と上記第2の電圧値と
が相互に等しい場合には、上記ガス検出素子が短絡また
は断線していると判断することを特徴とする。
【0008】これは、異常判定の内容を一層具体的に示
したものである。この警報器によれば、第1の電圧値と
上記第2の電圧値とが相互に等しい場合には、ガス検出
素子が短絡または断線していると判断される。したがっ
て、ガス検出素子の短絡または断線の有無を監視するこ
とができる。
【0009】また、請求項3に記載のガス漏れ警報器
は、請求項1または2に記載のガス漏れ警報器におい
て、上記異常判定手段は、上記第2の電圧値が上記第1
の電圧値よりも大きい場合には、上記ガス検出素子に抵
抗値異常が発生していると判断することを特徴とする。
【0010】これは、異常判定の内容を一層具体的に示
したものである。この警報器によれば、第2の電圧値が
第1の電圧値よりも大きい場合には、ガス検出素子に抵
抗値異常が発生していると判断される。したがって、ガ
ス検出素子の抵抗値異常の有無を監視することができ
る。
【0011】また、請求項4に記載のガス漏れ警報器
は、請求項1〜3のいずれか一つに記載のガス漏れ警報
器において、上記異常判定手段は、上記第1の電圧値が
上記第2の電圧値よりも大きい場合において、これら第
1の電圧値と第2の電圧値との差異が所定範囲外である
場合には、上記ガス検出素子に異常が発生していると判
断することを特徴とする。
【0012】これは、異常判定の内容を一層具体的に示
したものである。この警報器によれば、第1の電圧値と
第2の電圧値との差異が所定範囲外である場合には、ガ
ス検出素子に異常が発生していると判断される。したが
って、短絡、断線、および、抵抗値異常以外の異常の有
無を監視することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるガス漏れ
警報器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるもの
ではない。
【0014】(警報器の構成)まず、警報器の構成につ
いて説明する。図1は警報器の全体斜視図、図2は警報
器の要部構成を示すブロック図である。この警報器1
は、火災発生およびガス漏れを検出して警報を行う、火
災ガス漏れ警報器である。この警報器1によって検出さ
れるガスは、COガスおよび炭化水素ガスである。この
警報器1では、概略的に、後述するガス検出素子16の
温度を、COガス検出用の第1の検出温度T1と、炭化
水素ガス検出用の第2の検出温度T2(>T1)とに、周
期的に自動で切り替える。
【0015】次に、警報器1の外観構成を説明する。図
1に示すように、警報器1は、略方形の筐体2に、火災
検出部3、ガス検出部4、スピーカ5、電源ランプ6、
火災警報ランプ7、CO警報ランプ8、および、炭化水
素ガス警報ランプ9を備えて構成されている。このう
ち、火災検出部3は、例えば、サーミスタ式あるいは散
乱光式の火災検出手段である。また、ガス検出部4は、
ガス検出素子16により、COガスまたは炭化水素ガス
を検出するガス検出手段である。また、スピーカ5は、
後述する音声メッセージ等を出力する出力手段である。
また、電源ランプ6、火災警報ランプ7、CO警報ラン
プ8、および、炭化水素ガス警報ランプ9は、所定時に
点灯または点滅されることにより、警報器1の機能状態
または検出状態をユーザ等に報知する報知手段である。
【0016】次に、警報器1の電気的構成を説明する。
図2に示すように、警報器1は、検出回路部10、CP
U(Central Processing Unit)11、記憶部12、表示
部13、および、音声出力部14を備えて構成されてい
る(なお、図2においては、火災検出機能のみに関する
構成要素を省略する)。
【0017】このうち、検出回路部10は、ガスセンサ
15、検出抵抗RL、RH、トランジスタTR1、TR2
および、その他の回路要素を図示の如く接続して構成さ
れている。このうち、ガスセンサ15は、COガスまた
は炭化水素ガスを検出するもので、ガス検出素子16お
よびヒータ17を備える。このヒータ17は、ガス検出
素子16を、第1の検出温度T1または第2の検出温度
2に加熱する加熱手段である。また、検出抵抗RLはC
Oガス検出、検出抵抗RHは炭化水素ガス検出に応じた
抵抗値をそれぞれ有し、ガス検出素子16に対して上記
温度の切り替えに伴って切り替え接続される。また、ト
ランジスタTR1は、ヒータ17をONまたはOFFに切り替
えてガス検出素子16の加熱状態を調整し、トランジス
タTR2は、検出抵抗RL、RHを選択的にガス検出素子
16に接続する。
【0018】また、CPU11は、警報器1の機能を制
御する制御手段である。このCPU11は、機能概念的
に、ガス信号処理部18、ヒータコントロール部19、
タイマー20、演算部21、および、異常判定部22を
備えて構成されている。このうち、ガス信号処理部18
は、ガス検出素子16の出力を受け、これを所定の閾値
と比較することにより、ガス漏れの有無を判定するガス
漏れ判定手段である。また、ヒータコントロール部19
は、トランジスタTR1をスイッチング制御することに
よってヒータ17を制御する。また、タイマー20は、
ガス検出等の各種処理のタイミングを制御する。また、
演算部21は、ガス検出等の各種処理の演算を行なう。
また、異常判定部22は、第1の検出温度T1に加熱さ
れたガス検出素子16の電圧値(以下、第1の電圧値)
と、第2の検出温度T2に加熱されたガス検出素子16
の電圧値(以下、第2の電圧値)との差異に基づいて、
ガス検出素子16に関連する異常の有無を判断する異常
判定手段である。
【0019】また、記憶部12は、ガス検出等の各種処
理に必要なプログラムやパラメータ等を記憶する記憶手
段であり、特に、本実施の形態においては、ガス検出素
子16に関する異常の有無を判定するための抵抗異常閾
値と、取得された第1の電圧値および第2の電圧値を不
揮発的に記憶する。また、表示部13は、図1の電源ラ
ンプ6、火災警報ランプ7、CO警報ランプ8、およ
び、炭化水素ガス警報ランプ9に接続され、これら各ラ
ンプ6〜9を点灯または点滅させる。また、音声出力部
14は、スピーカ5に接続され、スピーカ5から音声メ
ッセージ等を出力させる。
【0020】(処理の内容)次に、このように構成され
た警報器1のガス漏れおよび火災監視処理の内容につい
て説明する。図3は、この処理のフローチャートである
(なお、図3においては、火災検出機能のみに関する処
理を省略する)。
【0021】まず、ヒータコントロール部19は、ガス
検出素子16の温度を所定時間間隔で検出温度T1また
は第2の検出温度T2の所定の一方に切り替え(ステッ
プSA−1)、COガスまたは炭化水素ガスの一方の検
出を行なう。すなわち、ヒータコントロール部19によ
ってトランジスタTR1を制御することにより、ヒータ
17をON/OFFし、ガス検出素子16を加熱して温
度切り替えを行なう。例えば、COガス検出用の第1の
温度T1は約80℃、炭化水素ガス検出用の第2の温度
2は約420℃である。また、この時、トランジスタ
TR2を制御することによって、ガス検出素子16に直
列接続する検出抵抗を切り替える。ここでは、例えば、
COガス検出時には検出抵抗RLを用い、炭化水素ガス
検出時には検出抵抗RHを用いる。
【0022】このように切り替えられた第1の検出温度
1または第2の検出温度T2を、所定時間維持して、温
度状態の安定化を図る(ステップSA−2)。例えば、
第1の検出温度T1は15秒間程度、第2の検出温度T2
は5秒間程度維持する。この時間経過は、タイマー20
を用いて計時する。そして、この温度状態が安定した
後、ガス検出素子16からの出力(第1の電圧値または
第2の電圧値)をガス信号処理部18に取り込み、この
出力を所定の閾値と比較して、ガス漏れ発生の有無を判
定する(ステップSA−3)。
【0023】ここで、ガス漏れの発生が検出された場合
には、ガス信号処理部18から表示部13および音声出
力部14に制御信号を出力し、ガス警報表示を行う(ス
テップSA−4)。例えば、COガス検出時にはCO警
報ランプ8を点灯し、炭化水素ガス検出時には炭化水素
ガス警報ランプ9を点灯し、また、スピーカ5から音声
警報を出力する。一方、ガス漏れの発生が検出されない
場合には、後述するガス検出素子16の異常判定処理を
行う(ステップSA−5)。ここで、ガス検出素子16
の異常が発見された場合には、火災警報ランプ7、CO
警報ランプ8、または、炭化水素ガス警報ランプ9を所
定の組み合わせで点灯または点滅させることによって、
異常表示を行う(ステップSA−6、SA−7)。一
方、異常が発見されない場合には、ステップSA−1に
戻り、ガス検出素子16の温度を検出温度T1または検
出温度T2の他方に切り替えて、COガスまたは炭化水
素ガスの他方のガス検出を上記と同様に行なう。以降、
このような温度切り替えとガス検出とを連続的に繰り返
す。
【0024】次に、ステップSA−5におけるガス検出
素子16の異常判定処理について説明する。この処理の
フローチャートを図4に示す。この処理は、異常判定部
22によって行われる。ここでは、まず、第1の電圧値
と第2の電圧値が取得される(ステップSB−1)。具
体的には、検出温度T1に切り替えている状態において
は、その時のガス検出素子16の出力(第1の電圧値)
を取得すると共に、その直近に検出温度T2に切り替え
た状態で取得されたガス検出素子16の出力(第2の電
圧値)を記憶部12から読み出す。あるいは、検出温度
2に切り替えている状態においては、その時のガス検
出素子16の出力(第2の電圧値)を取得すると共に、
その直近に検出温度T1に切り替えた状態で取得された
ガス検出素子16の出力(第1の電圧値)を記憶部12
から読み出す。
【0025】そして、これら第1の電圧値と第2の電圧
値とを相互に比較する(ステップSB−2)。ここで、
電源電圧V0=5v、検出抵抗RL=10kΩ、検出抵抗
H=1kΩ、第1の検出温度T1に加熱された際のガス
検出素子16の抵抗RL=1MΩ、第2の検出温度T2
加熱された際のガス検出素子16の抵抗RH=10kΩ
とする。
【0026】この時、第1の検出温度T1下において、
正常時でかつCOガスが存在しない場合、第1の電圧値
=V0×(RGL/(RGL+RL))=5v×(1MΩ/
(10kΩ+1MΩ))=4.95vになる。一方、第
2の検出温度T2下においては、正常時でかつ炭化水素
ガスが存在しない場合、第2の電圧値=V0×(RGH
(RGH+RH))=5v×(10kΩ/(1kΩ+10
kΩ))=4.55vになる。このことからガス検出素
子16が正常に機能している状態、すなわち、ガス検出
素子16の抵抗値異常が生じておらず、かつ、ガス検出
素子16が短絡や断線していない場合には、第1の電圧
値>第2の電圧値になることがわかる。
【0027】一方、ガス検出素子16が短絡している場
合、第1の電圧値=第2の電圧値=0vになる。また、
ガス検出素子16が断線している場合、第1の電圧値=
第2の電圧値=5vになる。すなわち、短絡や断線時に
は、第1の電圧値=第2の電圧値になることがわかる。
また、ガス検知素子16が何らかの外的要因(例えば、
雑ガスによる被毒)によって組成変化を起こし、温度変
化に伴う抵抗変化が鈍くなり、あたかもガス検知素子1
6の抵抗値が固定されてしまったようになった場合を考
える。例えば、ガス検出素子16の抵抗RL=抵抗RH
100kΩ程度に固定された場合、第1の電圧値=4.
55v、第2の電圧値=4.95vになる。また、ガス
検出素子16の抵抗RL=抵抗RH=10kΩ程度に固定
された場合、第1の電圧値=2.50v、第2の電圧値
=4.55vになる。すなわち、抵抗値異常の場合に
は、第1の電圧値<第2の電圧値になることがわかる。
【0028】これらのことから、ステップSB−1にお
いて取り込んだ第1の電圧値と第2の電圧値とが、「第
1の電圧値>第2の電圧値」の関係にあれば、ガス検出
素子16が基本的に正常であると判断してステップSB
−4に移行し、「第1の電圧値=第2の電圧値」の場
合、または、「第1の電圧値<第2の電圧値」の場合に
は、ガス検出素子16に短絡、断線、または、抵抗値異
常が生じていると判断して、火災警報ランプ7、CO警
報ランプ8、または、炭化水素ガス警報ランプ9を所定
の組み合わせで点灯または点滅させることによって、異
常表示を行う(ステップSB−3)。なお、ここでは、
第1の電圧値または第2の電圧値に基づいて、短絡、断
線、または、抵抗値異常を完全に識別して、その識別結
果に応じた警報等を出力するようにしてもよい。
【0029】ここで、上記のように、「第1の電圧値>
第2の電圧値」の関係にあれば、ガス検出素子16は基
本的に正常であると判断することができる。しかしなが
ら、この場合においても、ガス検出素子16の正常性に
疑問が生ずる場合がある。すなわち、上記のようにガス
検出素子16の抵抗値は、第1の検出温度T1に加熱さ
れた時に数MΩ、第2の検出温度T2に加熱された時に
数10kΩになるため、第1の電圧値と第2の電圧値と
の差異は0.1〜0.5vであると考えられる。したが
って、第1の電圧値と第2の電圧値との差異が、このよ
うな正常範囲を外れている場合には、ガス検出素子16
に何らかの異常が生じていると考えることができる。
【0030】このため、ステップSB−4においては、
第1の電圧値と第2の電圧値との差異を、記憶部12か
ら読み出した抵抗異常閾値と比較し、差異が抵抗異常閾
値を超えている場合には、ステップSB−3に移行して
異常表示を行う。なお、ここで用いる抵抗異常閾値は、
誤作動を防止するため、上述の正常値0.1〜0.5v
に対して上下両側に若干余裕を持って設定しておくこと
が好ましく、例えば、0.05〜1.0vの範囲にする
ことができる。その後、ステップSB−4において異常
がないと判断された場合には、その時点の第1の電圧値
または第2の電圧値を、次の判断に使用するために記憶
部12に更新記憶する。これにてガス検出素子16の異
常判定処理が終了する。
【0031】(他の実施の形態)さて、これまで本発明
の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した
実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技
術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて
実施されてよいものである。例えば、上記の実施の形態
においては、本発明を火災ガス漏れ警報器に適用した例
を示すが、少なくともガス漏れの検出機能を有する任意
の警報器について同様に適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、第1の電圧値と第2の電圧値との差異に基づいて、
ガス検出素子に関連する異常の有無が判断される。した
がって、ガス漏れ検出機能の中核をなすガス検出素子の
異常を監視することができ、ガス漏れ警報器の信頼性を
一層向上させることができる。
【0033】また、本発明によれば、第1の電圧値と上
記第2の電圧値とが相互に等しい場合には、ガス検出素
子が短絡または断線していると判断される。したがっ
て、ガス検出素子の短絡または断線の有無を監視するこ
とができる。
【0034】また、本発明によれば、第2の電圧値が第
1の電圧値よりも大きい場合には、ガス検出素子に抵抗
値異常が発生していると判断される。したがって、ガス
検出素子の抵抗値異常の有無を監視することができる。
【0035】また、本発明によれば、第1の電圧値と第
2の電圧値との差異が所定範囲外である場合には、ガス
検出素子に異常が発生していると判断される。したがっ
て、短絡、断線、および、抵抗値異常以外の異常の有無
を監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における警報器の全体斜視
図である。
【図2】警報器の要部構成を示すブロック図である。
【図3】警報器のガス漏れおよび火災監視処理のフロー
チャートである。
【図4】ガス検出素子の異常判定処理のフローチャート
である。
【符号の説明】
1 警報器 2 筐体 3 火災検出部 4 ガス検出部 5 スピーカ 6 電源ランプ 7 火災警報ランプ 8 CO警報ランプ 9 炭化水素ガス警報ランプ 10 検出回路部 11 CPU 22 異常判定部 12 記憶部 13 表示部 14 音声出力部 15 ガスセンサ 16 ガス検出素子 17 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯地 定隆 東京都品川区上大崎二丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 万本 敦 東京都品川区上大崎二丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 Fターム(参考) 2G046 AA11 AA18 DB05 DC09 DC10 DC12 2G060 AA02 AB08 AB16 AB19 AE11 AF07 HB07 HC07 HC10 HC15 HD01 HD02 HD08 5C086 AA02 BA01 CA02 CA04 DA03 DA08 DA12 EA11 EA13 EA45 FA06 FA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス検出素子と、当該ガス検出素子を少
    なくとも第1の検出温度または当該第1の検出温度より
    高い第2の検出温度に加熱する加熱制御手段と、当該ガ
    ス検出素子の出力に基づいてガス漏れの有無を判定する
    ガス漏れ判定手段とを備えて構成されるガス漏れ警報器
    において、 上記第1の検出温度に加熱された上記ガス検出素子の第
    1の電圧値と、上記第2の検出温度に加熱された上記ガ
    ス検出素子の第2の電圧値との差異に基づいて、上記ガ
    ス検出素子に関連する異常の有無を判断する異常判定手
    段、 を備えたことを特徴とするガス漏れ警報器。
  2. 【請求項2】 上記異常判定手段は、上記第1の電圧値
    と上記第2の電圧値とが相互に等しい場合には、上記ガ
    ス検出素子が短絡または断線していると判断すること、 を特徴とする請求項1に記載のガス漏れ警報器。
  3. 【請求項3】 上記異常判定手段は、上記第2の電圧値
    が上記第1の電圧値よりも大きい場合には、上記ガス検
    出素子に抵抗値異常が発生していると判断すること、 を特徴とする請求項1または2に記載のガス漏れ警報
    器。
  4. 【請求項4】 上記異常判定手段は、上記第1の電圧値
    が上記第2の電圧値よりも大きい場合において、これら
    第1の電圧値と第2の電圧値との差異が所定範囲外であ
    る場合には、上記ガス検出素子に異常が発生していると
    判断すること、 を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のガス
    漏れ警報器。
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