JP2002297064A - エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2002297064A
JP2002297064A JP2001100249A JP2001100249A JP2002297064A JP 2002297064 A JP2002297064 A JP 2002297064A JP 2001100249 A JP2001100249 A JP 2001100249A JP 2001100249 A JP2001100249 A JP 2001100249A JP 2002297064 A JP2002297064 A JP 2002297064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
display device
panels
organic
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001100249A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Haku
久雄 白玖
Haruhisa Hashimoto
治寿 橋本
Shingo Nakano
真吾 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001100249A priority Critical patent/JP2002297064A/ja
Publication of JP2002297064A publication Critical patent/JP2002297064A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/18Tiled displays

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の表示パネルを接合して1つの表示装置
を構成する場合に、発光部を劣化させることなく、かつ
隣接する表示パネルの接合部を目立たなくすることがで
きるエレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造
方法を提供することである。 【解決手段】 小型パネル2a,2bは、複数の発光部
3a,3bおよびガラス基板9a,9bを備える。走査
画素電極、有機EL発光層および信号画素電極からなる
複数の発光部3a,3bがガラス基板9a,9b上に形
成されている。小型パネル2a,2bは、缶4a,4b
によりそれぞれ全体を覆うように封止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の表示パネル
を接合して構成されるエレクトロルミネッセンス表示装
置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の多様化に伴い、一般に
使用されているCRT(陰極線管)に比べて消費電力が
少ない平面表示素子に対するニーズが高まってきてい
る。このような平面表示素子の1つとして、高効率、薄
型、軽量、低視野角依存性等の特徴を有するエレクトロ
ルミネッセンス(以下、ELと略す)素子が注目され、
このEL素子を用いたディスプレイの研究開発が活発に
行われている。このようなEL素子には、無機材料から
なる発光層を有する無機EL素子と、有機材料からなる
発光層を有する有機EL素子とがある。
【0003】無機EL素子は、一般に発光部に高電界を
作用させ、電子をこの高電界中で加速して発光中心に衝
突させることにより、発光中心を励起させて発光させる
自発光型の素子である。
【0004】一方、有機EL素子は、電子注入電極とホ
ール注入電極とからそれぞれ電子とホールとを発光部内
へ注入し、注入された電子およびホールを発光中心で再
結合させて有機分子を励起状態にし、この有機分子が励
起状態から基底状態へと戻るときに蛍光を発生する自発
光型の素子である。この有機EL素子は、発光材料であ
る蛍光物質を選択することにより発光色を変化させるこ
とができ、マルチカラー、フルカラー等の表示装置への
応用に対する期待が高まっている。
【0005】上記の有機EL素子は、現在のところ、デ
ジタルカメラや携帯電話等の小型ディスプレイへの応用
が進んでいる段階であり、パーソナルコンピュータやテ
レビジョン等の中・大型ディスプレイへの応用は困難と
考えられている。例えば、アクティブディスプレイの場
合、大面積に多数のポリシリコンTFT(薄膜トランジ
スタ)を作製することが困難であり、また、パッシブデ
ィスプレイの場合でも、大面積で均一に有機膜を形成す
ることが困難である。
【0006】このため、小型の有機ELパネルを複数枚
組み合わせることにより大型の有機EL表示装置を作製
しようとする試みがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常、単純に小型パネ
ルを組み合わせたのでは、各パネル間の接合部が目立
ち、良好な表示画面を得ることはできない。一方、液晶
表示ディスプレイ装置では、小型パネル間の接合部を目
立たなくするため、R(Red),G(Green),
B(Blue)の3つの表示ドットを1画素とし、隣接
するパネル端部に位置する画素の間の距離をブラックス
トライプの幅に一致させることが報告されている(シャ
ープ技報 第69号 1997年12月 p.81−8
4)。接合側の辺は、ダイシング装置にて切断後、さら
に切断面を研磨することにより切断精度を向上させてい
る。
【0008】しかしながら、このような加工方法は、内
部の液晶が漏れないようにパネル端部をシールし、パネ
ル端部に位置する画素からパネル端部までの距離が長く
なる液晶ディスプレイ装置に特有のものであり、このよ
うなシール構造を有さないEL表示装置にそのまま適用
することはできない。すなわち、ダイシング加工時およ
び研磨時に発生する熱や、加工時に発生する切削かけら
(チッピング)および酸化セリウム等の研磨材を除去す
るために水を用いる場合、加工面から侵入した水分の影
響により金属からなる電極が酸化したり、電極が有機材
料または無機材料からなる発光層との界面で剥離するこ
とにより発光部が劣化する。その結果、ダークスポット
が発生し、発光素子として機能しなくなる。
【0009】このような小型パネルの機械加工時の発光
部へのダメージを防止するために、発光部の全面を樹脂
を用いて封止し、保護ガラスで覆う方法が採られてい
る。
【0010】しかしながら、このように発光部を直接樹
脂で封止した場合、発光部に樹脂からの水分や酸素が浸
入する可能性がある。また、発光部の点灯時における発
熱により、樹脂に発生する応力が、発光部に損傷を与え
る可能性もある。
【0011】本発明の目的は、複数の表示パネルを接合
して1つの表示装置を構成する場合に、発光部を劣化さ
せることなく、かつ隣接する表示パネルの接合部を目立
たなくすることができるエレクトロルミネッセンス表示
装置およびその製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係るエレクトロルミネッセンス表示装置は、複数
の表示パネルが接合されたエレクトロルミネッセンス表
示装置であって、複数の表示パネルの各々は、基板上に
形成された複数の発光部を備え、各表示パネルごとに複
数の発光部を覆うように容器により複数の発光部側の空
間が封止され、複数の表示パネルの端部および容器の外
面に形成された接合用端面同士が接着剤により互いに接
合されるとともに、複数の表示パネルが共通の基台に接
合されたものである。
【0013】本発明に係るエレクトロルミネッセンス表
示装置においては、複数の発光部が直接樹脂により封止
されずに、各表示パネルごとに複数の発光部を覆うよう
に容器により複数の発光部側の空間が封止されているの
で、表示パネルの端部の加工時に発光部に直接応力が加
わらない。また、封止用の樹脂から複数の発光部に水分
または酸素が浸入することもない。さらに、発光部の点
灯時に封止用の樹脂から熱によるダメージを受けること
もない。したがって、発光部の性能の劣化が防止され
る。
【0014】容器が、基板に取り付けられることにより
複数の発光部側に接着剤を含まない空間が形成されても
よい。
【0015】それにより、複数の発光部が直接樹脂によ
り封止されずに、各表示パネルごとに複数の発光部を覆
うように容器により複数の発光部側の空間が封止されて
いるので、表示パネルの端部の加工時に発光部に直接応
力が加わらない。また、封止用の樹脂から複数の発光部
に水分または酸素が浸入することもない。さらに、発光
部の点灯時に封止用の樹脂から熱によるダメージを受け
ることもない。したがって、発光部の性能の劣化が防止
される。
【0016】接着剤の屈折率は、基台の屈折率と同等で
あってもよい。それにより、複数の表示パネル間の接合
部が目立たない。
【0017】第2の発明に係るエレクトロルミネッセン
ス表示装置の製造方法は、複数の表示パネルが接合され
たエレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法であっ
て、複数の基板上に複数の発光部をそれぞれ形成するこ
とにより複数の表示パネルを形成するステップと、各表
示パネルごとに複数の発光部を覆うように容器により複
数の発光部側の空間を封止するステップと、各表示パネ
ルの端部および各容器の外面を加工することにより接合
用端面を形成するステップと、複数の表示パネルおよび
容器の接合用端面同士を接着剤により接合するととも
に、複数の表示パネルを共通の基台に接合するステップ
とを備えたものである。
【0018】本発明に係るエレクトロルミネッセンス表
示装置の製造方法によれば、複数の発光部が直接樹脂に
より封止されずに、各表示パネルごとに複数の発光部を
覆うように容器により複数の発光部側の空間が封止され
た後に接合用端面が形成されるので、接合用端面の形成
時に発光部に直接応力が加わらない。また、封止用の樹
脂から複数の発光部に水分または酸素が浸入することも
ない。さらに、発光部の点灯時に封止用の樹脂から熱に
よるダメージを受けることもない。したがって、発光部
の性能の劣化が防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエレクトロル
ミネッセンス表示装置の一例として有機エレクトロルミ
ネッセンス(以下、ELと略す)表示装置について説明
する。
【0020】なお、本発明は、発光部として耐熱性およ
び耐湿性に劣る有機材料を使用した有機EL表示装置に
特に有用であるが、同様の構造を有する無機EL表示装
置にも適用することができ、アクティブ型およびパッシ
ブ型のいずれの表示装置にも適用することができる。
【0021】図1は本発明の一実施の形態によるパッシ
ブ型有機EL表示装置の構成を示す模式的平面図であ
る。
【0022】図1に示す有機EL表示装置1は、4枚の
小型パネル2a〜2dを備える。各小型パネル2a〜2
dは、複数の発光部3a〜3d、缶(CAN)4a〜4
d、複数の走査画素電極5a〜5d、複数の信号画素電
極6a〜6d、走査画素電極用駆動回路7a〜7dおよ
び信号画素電極用駆動回路8a〜8dを備える。
【0023】各小型パネル2a〜2dは、走査画素電極
用駆動回路7a〜7dに接続された複数の走査画素電極
5a〜5dが一定間隔で配列され、また、信号画素電極
用駆動回路8a〜8dに接続された複数の信号画素電極
6a〜6dが走査画素電極5a〜5dと直交する方向に
配列されている。複数の走査画素電極5a〜5dと複数
の信号画素電極6a〜6dの各交点に発光部3a〜3d
が形成される。
【0024】通常、モノクロパネルでは、R、G、Bの
3色を発光する3種類の発光部が用いられ、3種類の発
光部を一単位として一画素が構成される。
【0025】走査画素電極用駆動回路7a〜7dは、小
型パネル2a〜2dの一辺に配置され、信号画素電極用
駆動回路8a〜8dは小型パネル2a〜2dの他の一辺
に配置されている。走査画素電極用駆動回路7a〜7d
および信号画素電極用駆動回路8a〜8dは、表示した
い画素に対応する発光部3a〜3dを形成する走査画素
電極5a〜5dおよび信号画素電極6a〜6dへ駆動信
号を出力する。
【0026】それにより、当該発光部3a〜3dが発光
し、各小型パネル2a〜2dのみで表示駆動が可能にな
っている。
【0027】有機EL表示装置1は、図1に示すよう
に、走査画素電極5a〜5dおよび信号画素電極6a〜
6dの各々が連続的に配置されるように、接着剤により
小型パネル2a〜2dを4枚貼り合わせて所望の大きさ
に大型化したものである。
【0028】この場合、上下左右の各駆動回路7a〜7
d,8a〜8dを同期させて各電極5a〜5d,6a〜
6dを駆動することにより、1枚の大型パネルとして1
つの画面を表示することができる。
【0029】図2は、本発明の一実施の形態による有機
EL表示装置の構成を示す概略断面図である。
【0030】図2に示すように、小型パネル2a,2b
は、複数の発光部3a,3bおよびガラス基板9a,9
bを備える。走査画素電極、有機EL発光層および信号
画素電極からなる複数の発光部3a,3bがガラス基板
9a,9b上に形成されている。小型パネル2a,2b
は、缶4a,4bによりそれぞれ全体を覆うように封止
されている。図1の小型パネル2c,2dも小型パネル
2a,2bと同様の構成を有する。
【0031】走査画素電極5a〜5dは、例えば、厚さ
800ÅのITO(インジウム−錫酸化物)からなり、
ホール注入電極として機能する。信号画素電極6a〜6
dは、例えば、厚さ300ÅのMgInからなり、電子
注入電極として機能する。有機EL発光層は、走査画素
電極5a〜5dに形成されたホール注入層と、ホール注
入層上に形成されたホール輸送層と、ホール輸送層上に
形成された発光層とからなる。
【0032】ホール注入層は、例えば、厚さ1000Å
のトリフェニルアミン誘導体(MTDATA)からな
る。ホール輸送層は、例えば、厚さ200Åのジアミン
誘導体(TPD)からなる。発光層は、例えば、厚さ2
00Åのアルミニウムキノリノール錯体にキナクリドン
をドープしたものからなる。
【0033】上記の各層は、真空度を1×10-4Pa以
下にして抵抗加熱ボードまたは蒸着セルを用いた真空蒸
着法により形成することができる。このようにして形成
された発光部3a,3bは5〜10Vの駆動電圧を印加
することにより100〜300cd/m2輝度で発光す
る。
【0034】図3は図1の有機EL表示装置1の作製工
程の概略断面図である。図3(a)に示すように、ガラ
ス基板9a上に発光部3aを形成することにより小型パ
ネル2aを作製する。他の小型パネル2b〜3dも同様
に作製する。アクティブ型の場合には、TFT(薄膜ト
ランジスタ)が形成されたガラス基板を用いる。
【0035】次に、図3の(b)に示すように、発光部
3aを覆うように小型パネル2aに接着剤を用いて缶4
aを取り付けることにより発光部3a側の空間を封止す
る。
【0036】さらに、図3(c)に示すように、小型パ
ネル2aのガラス基板9aおよび缶4aをダイシング装
置や、スクライブ装置などのブレード(刃)10により
切断し、接合用端面を形成する。その後、接合用端面を
高精度に貼り合わせが可能なように高精度研磨材で平滑
に研磨仕上げする。
【0037】高精度研磨材としては、酸化セリウムを用
いる。この場合、発熱を抑制するとともに切削かけらお
よび研磨材を除去するための水を流しながら切断および
研磨を行う。他の小型パネル2b〜2dについても同様
にそれぞれガラス基板9b〜9dおよび缶4b〜4dの
切断および研磨を行い、それぞれ接合用端面を形成す
る。
【0038】さらに、図3(d)に示すように、小型パ
ネル2a,2bのガラス基板9a,9bの全面を接着剤
11を用いて補強用ガラス基板12に接合するとともに
小型パネル2a,2bの接合用端面間を接着剤11を用
いて接合する。
【0039】ここで、ガラスの屈折率は1.5〜1.6
程度である。接着剤としては、可視光の波長域でガラス
基板の屈折率に近い光学特性を有する紫外線硬化型接着
剤、高分子系接着剤等を用いる。それにより、ガラス基
板9a,9b間の接着剤11の光学的な違和感を少なく
することができる。本実施の形態では、接着剤11とし
て紫外線硬化透明樹脂であるスリーボンド社製AVR2
00(屈折率1.57)等を用いる。小型パネル2c,
2dも同様に補強用ガラス基板12に接合する。
【0040】なお、缶4a〜4dは、例えば、厚さ1.
1mmのコーニングガラスの周辺端部を残し、深さ0.
3〜0.7mmまでエッチングし、エッチング部が概ね
長方形となるように加工したものを用いる。エッチング
の代わりにブラスト加工を用いてもよい。なお、コーニ
ングガラスの代わりとして金属、セラミックス、プラス
チックなどを用いてもよい。さらに、缶4a〜4dによ
り封止された発光部3a〜3d側の空間に酸化カルシウ
ムなどの乾燥剤を封入してもよい。
【0041】なお、缶4a〜4dの材料として、金属、
セラミックス、プラスチックなどを用いた場合には、端
面の研磨材として、アルミナ砥粒、ダイヤモンド砥粒等
を用いる。セラミックスなどの脆性材料においては、ブ
ラスト加工も可能である。
【0042】また、ガラス基板9a〜9dの例として
は、低アルカリガラス、青板、白板、石英ガラスなどが
ある。
【0043】図4は、図1に示すA部の拡大図である。
図4において、R,G,Bの3種類の発光部3aが一単
位として画素30aを構成する。同様に、3種類の発光
部3bが画素30bを構成し、3種類の発光部3cが画
素30cを構成し、3種類の発光部3dが画素30dを
構成する。
【0044】例えば、40インチのSVGA規格(80
0×RGB×600ドット)に従う有機EL表示装置1
を構成する場合、缶4a〜4dの端面の幅20は、0.
12〜0.15mmとなり、缶4a〜4dと発光部3a
〜3dとの距離21は0.03〜0.05mmとなる。
また、缶4a〜4d同士をそれぞれ接合する接着剤11
の幅22は0.02〜0.04mmとなる。さらに、画
素30a〜30d間の距離23は、0.378mmとな
り、発光部3a〜3d間の距離24は、0.118mm
となる。また、発光部3a〜3dの幅25は0.134
mmとなり、発光部3a〜3dの幅26は0.638m
mとなる。
【0045】その結果、開口率25パーセント、画素
(ピクセル)ピッチ1.016mmの有機EL表示装置
1が構成される。
【0046】また、本実施の形態においては、4枚の小
型パネル2a〜2dの貼り合わせにより、2×2配置の
有機EL表示装置1について述べたが、小型パネルを貼
り合わせる枚数は特に4枚に限定されず、1つの表示装
置を構成することができれば、他の枚数であってもよ
い。例えば小型パネルを一列に並べたり、3×3、2×
3等の行列的配置をする場合にも有効である。
【0047】本実施の形態による有機EL表示装置1に
おいては、上記のように小型パネル2a〜2dごとに複
数の発光部3a〜3dを覆うように缶4a〜4dにより
発光部3a〜3d側の空間を封止し、さらに、小型パネ
ル2a〜2dの端部および缶4a〜4dの外面に接合用
端面を加工し、接着剤11により接合用端面同士を接合
するとともに、小型パネル2a〜2dを補強用ガラス基
板12に接合する。これにより、小型パネル2a〜2d
の端部の加工時に発光部3a〜3dに直接応力が加わる
ことがない。また、発光部3a〜3dへの接着剤11に
よる水分の浸透も防止することができる。
【0048】さらに、発光部3a〜3dの点灯時おける
発熱による接着剤11からのダメージも防ぐことが可能
となる。
【0049】
【実施例】ここで、実施例および比較例の有機EL表示
装置を作製し、特性を評価した。実施例の有機EL表示
装置1は、図1から図3に示した製造方法により作製し
た。比較例の有機EL表示装置では、缶による封止は行
わず、樹脂を用いて発光部上の全面を封止し、ガラス基
板で覆った。
【0050】図5は、実施例および比較例の時間の経過
による輝度の測定結果を示す図である。
【0051】実施例においては、有機EL表示装置1の
中央部Wおよび小型パネル2aの中央部Xの時間の経過
による輝度の変化を測定した。
【0052】比較例においても、有機EL表示装置の中
央部Yおよび小型パネルの中央部Zの時間の経過による
輝度の変化を測定した。
【0053】図5に示すように、比較例の有機EL表示
装置の中央部Yおよび小型パネルの中央部Zは、点灯時
から輝度が低く、有機EL表示装置の加工時においてダ
メージを受けていることがわかる。
【0054】また、点灯時間の経過とともに、さらに輝
度が低下することから、発光部の点灯時に封止用の樹脂
から熱によるダメージを受けていることがわかる。
【0055】これに対して、実施例の有機EL表示装置
においては、加工時における発光部へのダメージによる
輝度の低下もほとんどなく、また、点灯時間の経過にと
もなう輝度の変化もほとんど見られなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による有機EL表示装置
の構成を示す模式的平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態による有機EL表示装置
の構成を示す概略断面図である。
【図3】本発明に係る有機EL表示装置の作製工程の概
略図である。
【図4】図1に示すA部の拡大図である。
【図5】実施例および比較例の時間の経過による輝度の
測定結果を示す図である。
【符号の説明】
1 有機EL表示装置 2a〜2d 小型パネル 3a〜3d 発光部 4a〜4d 缶 5a〜5d 走査画素電極 6a〜6d 信号画素電極 7a〜7d 走査画素電極用駆動回路 8a〜8d 信号画素電極用駆動回路 9a〜9d ガラス基板 10 ブレード 11 接着剤 12 補強用ガラス基板 30a〜30d 画素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 真吾 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB00 AB04 AB11 AB18 BA00 BA06 BB01 BB05 CA01 CB01 CC05 DA01 DB03 EB00 FA02 5C094 AA14 AA31 AA38 AA42 AA43 AA47 AA48 BA03 BA12 BA27 CA19 CA24 DA01 DA04 DA07 DA09 DA12 DB01 EA04 EA05 EB02 FA01 FA02 GB01 GB10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の表示パネルが接合されたエレクト
    ロルミネッセンス表示装置であって、 前記複数の表示パネルの各々は、基板上に形成された複
    数の発光部を備え、各表示パネルごとに前記複数の発光
    部を覆うように容器により前記複数の発光部側の空間が
    封止され、前記複数の表示パネルの端部および前記容器
    の外面に形成された接合用端面同士が接着剤により互い
    に接合されるとともに、前記複数の表示パネルが共通の
    基台に接合されたことを特徴とするエレクトロルミネッ
    センス表示装置。
  2. 【請求項2】 前記容器が、基板に取り付けられること
    により前記複数の発光部側に接着剤を含まない空間が形
    成されることを特徴とする請求項1記載のエレクトロル
    ミネッセンス表示装置。
  3. 【請求項3】 前記接着剤の屈折率は、前記基台の屈折
    率と同等であることを特徴とする請求項1記載のエレク
    トロルミネッセンス表示装置。
  4. 【請求項4】 複数の表示パネルが接合されたエレクト
    ロルミネッセンス表示装置の製造方法であって、 複数の基板上に複数の発光部をそれぞれ形成することに
    より複数の表示パネルを形成するステップと、 各表示パネルごとに前記複数の発光部を覆うように容器
    により前記複数の発光部側の空間を封止するステップ
    と、 各表示パネルの端部および各容器の外面を加工すること
    により接合用端面を形成するステップと、 複数の表示パネルおよび容器の接合用端面同士を接着剤
    により接合するとともに、前記複数の表示パネルを共通
    の基台に接合するステップとを備えたことを特徴とする
    エレクトロルミネッセンス表示装置の製造方法。
JP2001100249A 2001-03-30 2001-03-30 エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法 Pending JP2002297064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100249A JP2002297064A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001100249A JP2002297064A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002297064A true JP2002297064A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18953708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001100249A Pending JP2002297064A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002297064A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002099227A (ja) * 2000-07-07 2002-04-05 Seiko Epson Corp 表示体及び電子機器
JP2004191608A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Sony Corp 表示装置およびその製造方法
JP2005218763A (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Denso Corp 弾球遊技機
JP2006164618A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Fuji Electric Holdings Co Ltd 複数の有機el発光素子を利用した表示装置
JP2006208902A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Seiko Epson Corp 表示装置、その製造方法、及び電子機器
JP2006244773A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Tohoku Pioneer Corp 自発光パネルおよび自発光パネルの製造方法
JP2007086667A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Mitsubishi Electric Corp 表示装置および大画面表示装置
WO2012032664A1 (ja) * 2010-09-11 2012-03-15 東北パイオニア株式会社 有機elパネル及びパネル接合型発光装置
US8593060B2 (en) 2007-02-23 2013-11-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Multi-display apparatus and methods thereof
KR20150078046A (ko) * 2013-12-30 2015-07-08 엘지디스플레이 주식회사 유기전계발광표시장치
JP2018185515A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 ルーメンス カンパニー リミテッド マイクロledディスプレイ装置
JP2019207410A (ja) * 2014-02-11 2019-12-05 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002099227A (ja) * 2000-07-07 2002-04-05 Seiko Epson Corp 表示体及び電子機器
JP2004191608A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Sony Corp 表示装置およびその製造方法
JP2005218763A (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Denso Corp 弾球遊技機
JP2006164618A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Fuji Electric Holdings Co Ltd 複数の有機el発光素子を利用した表示装置
JP4729754B2 (ja) * 2004-12-03 2011-07-20 富士電機株式会社 複数の有機el発光素子を利用した表示装置
JP2006208902A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Seiko Epson Corp 表示装置、その製造方法、及び電子機器
JP2006244773A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Tohoku Pioneer Corp 自発光パネルおよび自発光パネルの製造方法
JP2007086667A (ja) * 2005-09-26 2007-04-05 Mitsubishi Electric Corp 表示装置および大画面表示装置
US8593060B2 (en) 2007-02-23 2013-11-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Multi-display apparatus and methods thereof
WO2012032664A1 (ja) * 2010-09-11 2012-03-15 東北パイオニア株式会社 有機elパネル及びパネル接合型発光装置
JP5622854B2 (ja) * 2010-09-11 2014-11-12 三菱電機株式会社 有機elパネル及びパネル接合型発光装置
KR20150078046A (ko) * 2013-12-30 2015-07-08 엘지디스플레이 주식회사 유기전계발광표시장치
KR102130143B1 (ko) * 2013-12-30 2020-07-03 엘지디스플레이 주식회사 유기전계발광표시장치
JP2019207410A (ja) * 2014-02-11 2019-12-05 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
US11069747B2 (en) 2014-02-11 2021-07-20 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and electronic device having multiple overlapping display panels
US11647663B2 (en) 2014-02-11 2023-05-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device having at least four overlapping display panels
US12048230B2 (en) 2014-02-11 2024-07-23 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device having overlapping display panels
JP2018185515A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 ルーメンス カンパニー リミテッド マイクロledディスプレイ装置
US10847572B2 (en) 2017-04-25 2020-11-24 Lumens Co., Ltd. Micro LED display device and method of fabricating the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6967435B2 (en) Active matrix organic electroluminescent display and fabricating method thereof
KR100460210B1 (ko) 듀얼패널타입 유기전계발광 소자 및 그의 제조방법
US6624570B1 (en) Electroluminescent display device and method for its fabrication
JP5837382B2 (ja) 有機発光表示装置及びこれを具備した電子機器
JP4214660B2 (ja) 直視型表示装置
JP2002297066A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法
EP1575337A2 (en) Double-sided display device and method of fabricating the same
JP2002299047A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法
KR100755398B1 (ko) 유기전계발광표시소자 및 그 제조방법
JP2002297064A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法
JP2010055918A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
KR20120133141A (ko) 평판 디스플레이 장치
JP2002043054A (ja) 発光素子およびその製造方法
JP2006338946A (ja) 表示パネル
JP2001175204A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法
TWI222049B (en) Color display unit
KR101068395B1 (ko) 상부발광 방식의 유기전계발광 소자 및 그 제조방법
KR20050070402A (ko) 유기전계발광 소자 및 그 제조방법
JP4378798B2 (ja) 平面表示素子
JP3992450B2 (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法
JP2001022293A (ja) 平面表示素子
JP2001100668A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置
KR20030044659A (ko) 유기 el 소자
JP2001176668A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法
JP2002297065A (ja) エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070417