JP5837382B2 - 有機発光表示装置及びこれを具備した電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、有機発光表示装置及びこれを具備した電子機器に関する。
一般的に、平板表示装置(flat displat
device)は、発光型と受光型とに大別される。発光型としては、平板陰極線管(flat cathode ray tube)、プラズマディスプレイパネル(PDP:plasma display panel)、電界発光素子(electroluminescent device)、発光ダイオード(light emitting diode)などがある。受光型としては、液晶ディスプレイ(LED:liquid crystal display)を挙げることができる。このうち、電界発光素子は、視野角が広く、コントラストにすぐれるだけではなく、応答速度が速いという長所を有しており、次世代表示素子として注目を集めている。このような電子発光素子は、発光層を形成する物質によって、無機電界発光素子と有機電界発光素子とに区分される。
このうち、有機電界発光素子は、蛍光性有機化合物を電気的に励起(exitation)させて発光させる自発光型ディスプレイであり、低電圧で駆動が可能であり、薄型化が容易であり、広視野角、速い応答速度など、液晶ディスプレイにおいて問題点として指摘されることを解決することができる次世代ディスプレイとして注目されている。
有機電界発光素子は、アノード電極とカソード電極との間に、有機物からなる発光層を具備している。有機電界発光素子は、それら電極に、正極及び負極の電圧がそれぞれ印加されることにより、アノード電極から注入された正孔が、正孔輸送層を経由して発光層に移動し、電子は、カソード電極から電子輸送層を経由して発光層に移動し、発光層で、電子と正孔とが再結合して励起子(exiton)を生成する。この励起子が励起状態から基底状態に変化することにより、発光層の蛍光性分子が発光することによって、画像を形成する。フルカラー型有機電界発光素子の場合には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の三色を発光する画素(pixel)を具備することにより、フルカラーを具現する。
一般的に、有機発光表示装置は、内部に有機電界発光素子が備わったパネルアセンブリと、前記パネルアセンブリが収容されるハウジングと、軟性回路基板を介して、前記パネルアセンブリと電気的に連結される印刷回路基板と、を含む。
図1は、従来の有機発光表示装置を示す断面図である。
図1を参照すれば、従来の有機発光表示装置100は、ハウジング111、フレーム113、圧縮緩衝テープ115、第1基板117、第2基板119、偏光板123、透明保護部(window)127及び接着部材129を含む。
このような有機発光表示装置100は、アセンブリを構成する装置のうち、透明保護部(window)127と、第2基板119及びその上に付着する薄厚の偏光板123との間の空き空間に存在する空気層により、有機発光表示装置100の輝度、透過率、反射率、視認性などが低下するという問題点が存在した。これを解決するために、パネルアセンブリ内部の空き空間にレジンなどを充填する構造が開発されている。
図2は、他の従来の有機発光表示装置を示す断面図である。
図2を参照すれば、本発明の一実施形態による有機発光表示装置200は、ハウジング211、フレーム213、圧縮緩衝テープ215、第1基板217、第2基板219、偏光板223、レジン225、透明保護部(window)227、接着部材229及びドライバIC(integrated circuit)231を含む。
韓国公開特許第2009−0081863号公報
このように、パネルアセンブリ内部の空き空間に、レジン225が形成されることによって、ディスプレイ特性が改善されうる一方、外部衝撃に対する耐衝撃性は、かえって低下しうる。すなわち、図1に図示された有機発光表示装置100の場合、外部から衝撃が加えられれば、透明保護部(window)127が反りつつ衝撃量の一部分を吸収し、残りの衝撃量がディスプレイ部(図示せず)に伝達された。しかし、図2に図示された有機発光表示装置200の場合、外部衝撃が緩衝作用なしにそのままディスプレイ部(図示せず)に伝達されるために、耐衝撃性が低下するという問題点が存在した。
また、第1基板217及び第2基板219のうちいずれか一方では、ディスプレイ部(図示せず)を駆動するためのドライバIC
231が配されるが、かようなドライバIC 231が配されるためには、図2に図示されているように、第1基板217と第2基板219との間に、長さの違いが存在することになる。そして、このような長さの違いによって、ドライバIC
231の上部に、空き空間が発生し、外部から衝撃が加えられれば、この空き空間によって、破壊が発生しうるという問題点が存在した。
本発明は、耐衝撃特性を改善させた有機発光表示装置及びこれを具備した電子機器を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、フレームと、前記フレーム上に配され、一面上にディスプレイ部が形成される第1基板と、前記第1基板と対面するように配される第2基板と、前記第1基板及び前記第2基板のうちいずれか一方上に配されるドライバICと、前記ドライバICを覆うように形成される緩衝部材と、を含む有機発光表示装置が提供される。
また、前記第1基板及び前記第2基板のうち、前記ドライバICが配される一方の基板は、他方の基板よりも長く延設され、前記ドライバICは、前記一方の基板の前記延設された領域に配されることとしても良い。
また、前記フレームと前記第1基板は、密着結合することとしても良い。
また、内部に前記フレームが配されるハウジングと、前記ハウジングの前方に配される透明保護部(window)と、をさらに含むこととしても良い。
また、前記緩衝部材は、前記第1基板と前記透明保護部との間に配されることとしても良い。
また、前記緩衝部材は、前記第1基板及び前記透明保護部とそれぞれ接触するように配されることとしても良い。
また、前記緩衝部材は、接着特性を有し、前記第1基板及び前記透明保護部を接着することとしても良い。
また、前記ハウジングと前記フレームは、密着結合することとしても良い。
また、前記ハウジングと前記第1基板との間に介在される圧縮緩衝テープをさらに含むこととしても良い。
また、前記ハウジングと前記圧縮緩衝テープは、密着結合することとしても良い。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、有機発光表示装置を具備する電子機器が提供される。
以上説明したように本発明によれば、耐衝撃特性を改善させた有機発光表示装置及びこれを具備した電子機器を提供できる。
従来の有機発光表示装置を示す断面図である。 従来の有機発光表示装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態による有機発光表示装置を示す断面図である。 本発明の一比較例による有機発光表示装置を示す断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図3は、本発明の一実施形態による有機発光表示装置を示す断面図である。
図3を参照すれば、本発明の一実施形態による有機発光表示装置300は、ハウジング311、フレーム313、圧縮緩衝テープ315、第1基板317、第2基板319、シーリング部(図示せず)、偏光板323、レジン325、透明保護部(window)327、接着部材329、ドライバIC(integrated circuit)331及び緩衝部材333を含む。
詳細には、ハウジング311は、有機発光表示装置300の外形を形成し、その内部には、パネルアセンブリが収容されるフレーム313が配される。
パネルアセンブリは、フレーム313内部に収容され、互いに対面するように配された第1基板317及び第2基板319と、前記第1基板317と第2基板319とを結合させるシーリング部(図示せず)と、を含む。詳細には、第1基板317上には、有機発光素子が備わったディスプレイ部(図示せず)が備わっている。ここで、第1基板317は、SiOを主成分とする透明なガラス材質からなる。第1基板317は、必ずしもこれに限定されるものではなく、透明なプラスチック材によって形成することもできる。一方、ディスプレイ部(図示せず)が備わった第1基板317の上部に、第2基板319が合着される。この第2基板319も、ガラス材基板だけではなく、アルリルのような多様なプラスチック材基板を使用することができ、さらに金属板を使用することもできる。第1基板317と第2基板319は、シーリング部(図示せず)によって合着される。このシーリング部(図示せず)は、シーリングガラスフリット(sealing glass frit)などのように、一般的に使われるものを使用することができる。
第2基板319の上部には、偏光板323、レジン325及び透明保護部(window)327が順に配され、透明保護部(window)327の枠には、接着部材329が形成され、ハウジング311と透明保護部(window)327とを接着させる。ここで、接着部材329としては、ガスケットクッション接着剤(gasket cushion adhesive)329が使われ、所定の緩衝部材の役割まで行うこともできる。
一方、前記フレーム313と第1基板317との間には、圧縮緩衝テープ315が介在され、フレーム313と第1基板317とを接着させると同時に、パネルアセンブリ、詳細河には、第1基板317、第2基板319及びシーリング部(図示せず)に加えられる衝撃を低減させる役割を行うことができる。
一方、第1基板317の一側上部には、ディスプレイ部(図示せず)を駆動するためのドライバIC
331が配され、前記ドライバIC 331を覆うように、第1基板317と透明保護部(window)327との間には、緩衝部材333が介在される。これについて詳細に説明すれば、次の通りである。
前述のように、第1基板317または第2基板319のうちいずれか一方に、ドライバIC
331が配されるためには、第1基板317と第2基板319との間に長さの違い(差)が存在することになる。そして、このような長さの違いによって、ドライバIC
331の上部に、空き空間が発生し、外部から衝撃が加えられれば、この空き空間によって、破壊が発生しうるという問題点が存在した。
このような問題点を解決するために、本発明の一実施形態による有機発光表示装置300は、ドライバIC
331を覆うように、第1基板317と透明保護部(window)327との間に、緩衝部材333をさらに具備すること特徴とする。かような緩衝部材333としては、ガスケットクッション接着剤や緩衝テープのような多様な材料が使われうる。
下記表1は、第1基板317と透明保護部(window)327との間に緩衝部材333が介在される場合と、そうではない場合との衝撃テスト結果を示す表である。衝撃テストは、500gの錘を5つのポイントから順に落とし、有機発光表示装置の破壊いかんを確認する方法で行われる。テストは、4cm、7cm、10cm、12cm、15cmでそれぞれ進められ、4cmで破損時に0点、7cmで破損時に4点、10cmで破損時に7点、12cmで破損時に10点、15cmで破損時に12点、15cmで破損しないときには15点を付与する方式で進められる。
Figure 0005837382
(結果)
Figure 0005837382
表1に記載されているように、緩衝部材が存在しない場合、点数は3.1であるのに対して、緩衝部材が存在する場合、点数は4.3であり、緩衝部材が存在する場合、耐衝撃性が約30%以上向上するということが分かる。
このように、緩衝部材333が、第1基板317と透明保護部(window)327との間に介在されることにより、有機発光表示装置300の耐衝撃性が向上するという効果を得ることができる。また、緩衝部材333として、接着特性を有した材料を使用することにより、第1基板317と透明保護部(window)327との間の接着力を強化することもできる。
図4は、本発明の一比較例による有機発光表示装置を示す断面図である。図4を参照すれば、本発明の一比較例による有機発光表示装置300’は、ハウジング311、フレーム313、圧縮緩衝テープ315、第1基板317、第2基板319、シーリング部(図示せず)、偏光板323、レジン325、透明保護部(window)327、接着部材329、ドライバIC 331及び緩衝部材333を含む。本比較例では、ハウジング311とフレーム313との間、及びハウジング311と圧縮緩衝テープ315との間に、所定のギャップgが形成されるという点で、図3の実施形態と区別される。
詳細には、図1に図示された有機発光表示装置100の場合、外部から衝撃が加えられれば、透明保護部(window)127が反りつつ衝撃量の一部分を吸収し、残りの衝撃量がディスプレイ部(図示せず)に伝達された。しかし、図2に図示された有機発光表示装置200の場合、外部衝撃が緩衝作用なしにそのままディスプレイ部(図示せず)に伝達されるために、耐衝撃性が低下するという問題点が存在した。
図1のギャップを図3の有機発光表示装置に適用し、ハウジング311とフレーム313との間、及びハウジング311と圧縮緩衝テープ315との間に、所定のギャップgを形成し、外部衝撃を緩衝しようとする実験を行った。
下記表2は、ハウジング311とフレーム313との間、及びハウジング311と圧縮緩衝テープ315との間に、所定のギャップgを形成する場合と、そうではない場合との衝撃テスト結果を示す表である。
Figure 0005837382
(結果)
Figure 0005837382
表2に記載されているように、ギャップgが存在しない場合、点数は3.1であるのに対して、ギャップgが存在する場合、点数は0であり、予想とは異なり、ギャップgが存在しない場合、耐衝撃性にすぐれるということが分かる。これは、図1の場合とは異なり、ハウジング311とフレーム313との間のギャップgが、ハウジング311とフレーム313とのいずれか一方が曲がりつつ衝撃量の一部分を吸収する役割を行うことができないためであると理解される。
従って、ハウジング311とフレーム313との間、及びハウジング311と圧縮緩衝テープ315との間は、完全に密着結合して間隔を生じさせないことが耐衝撃性の向上に有利であるということが分かる。また、これにより、フレーム313及び第1基板317もまた、密着結合することが耐衝撃性向上に有利であるということが分かる。
上述した有機発光表示装置は、各種の電子機器に具備される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100,200,300,300’ 有機発光表示装置
111,211,311 ハウジング
113,213,313 フレーム
115,215,315 圧縮緩衝テープ
117,217,317 第1基板
119,219,319 第2基板
123,223,323 偏光板
225,325 レジン
127,227327 透明保護部(window)
129,229329 接着部材
231,331 ドライバIC
333 緩衝部材
g ギャップ

Claims (9)

  1. 内部に凹んだ形態の内部空間を形成するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に前記ハウジングと密着結合して配されるフレームと、
    前記フレーム上に配され、一面上にディスプレイ部が形成される第1基板と、
    前記第1基板と対面するように配される第2基板と、
    前記第1基板及び前記第2基板のうちいずれか一方上に配されるドライバICと、
    前記ドライバICを覆うように形成される緩衝部材と、
    前記ハウジングの前記内部空間を覆うように配される透明保護部(window)と、を含む有機発光表示装置。
  2. 前記第1基板及び前記第2基板のうち、前記ドライバICが配される一方の基板は、他方の基板よりも長く延設され、前記ドライバICは、前記一方の基板の前記延設された領域に配されることを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示装置。
  3. 前記フレームと前記第1基板は、密着結合することを特徴とする請求項1に記載の有機発光表示装置。
  4. 前記緩衝部材は、前記第1基板と前記透明保護部との間に配されることを特徴とする請求項に記載の有機発光表示装置。
  5. 前記緩衝部材は、前記第1基板及び前記透明保護部とそれぞれ接触するように配されることを特徴とする請求項に記載の有機発光表示装置。
  6. 前記緩衝部材は、接着特性を有し、前記第1基板及び前記透明保護部を接着することを特徴とする請求項に記載の有機発光表示装置。
  7. 前記ハウジングと前記第1基板との間に介在される圧縮緩衝テープをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の有機発光表示装置。
  8. 前記ハウジングと前記圧縮緩衝テープは、密着結合することを特徴とする請求項に記載の有機発光表示装置。
  9. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の有機発光表示装置を具備する電子機器。
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