JP2002296871A - 画像形成装置と方法 - Google Patents

画像形成装置と方法

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JP2002296871A
JP2002296871A JP2001097772A JP2001097772A JP2002296871A JP 2002296871 A JP2002296871 A JP 2002296871A JP 2001097772 A JP2001097772 A JP 2001097772A JP 2001097772 A JP2001097772 A JP 2001097772A JP 2002296871 A JP2002296871 A JP 2002296871A
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JP2001097772A
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Hitoshi Sekino
仁志 関野
Eiji Yamaguchi
栄治 山口
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写ベルト40を用いて重ね転写を行
い、該重ね転写の過程内で中間転写ベルト40の空回転
を行う場合に於いて、カブリによる画質の劣化と逆転写
による画質の劣化を無くして良好な画質の画像を得られ
るようにする。 【解決手段】 中間転写ベルト40に転写されたトナー
画像が所定の転写位置を通過する際に転写を実行しない
空回転過程を、静電潜像の現像・転写を現像器31(Y
/M/C/Bk)を切り換えて繰り返す作像過程に含む
場合は、転写を実行しない空回転過程を前記繰り返し作
像過程に含まない場合よりも、トナー現像でのトナーの
付着量が多くなるように現像過程を調整し、又は、静電
潜像が強大に形成されるように画像信号処理過程を調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体に形成し
た静電潜像をトナー現像して転写体に転写するという作
像過程を繰り返すことで、転写体にトナーの重ね画像を
形成する画像形成装置と画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】感光体ドラム(=像担持体)に静電潜像
を形成し、この静電潜像を所定の現像位置にセットした
現像器でトナー現像した後、所定の一次転写位置にて中
間転写ベルトに一次転写するという作像過程を、現像器
(=各々異なる色のトナーが収納されている現像器)を
順に入れ換えて繰り返すことで、中間転写ベルトにトナ
ーの重ね画像(=カラー画像)を形成し、この重ね画像
を一括して用紙に二次転写する画像形成装置が提供され
ている。
【0003】また、感光体ドラムに静電潜像を形成し、
この静電潜像を所定の現像位置にセットした現像器でト
ナー現像した後、所定の転写位置にて転写ドラム上の用
紙に転写するという作像過程を、現像器(=各々異なる
色のトナーが収納されている現像器)を順に入れ換えて
繰り返すことで、転写ドラム上の用紙にトナーの重ね画
像(=カラー画像)を形成する画像形成装置も提供され
ている。
【0004】上記の画像形成装置に関して、装置を小型
化するために、中間転写ベルトや転写ドラム(以下『中
間転写ベルト等』)のサイズをできるだけ小さくしたい
という要請がある。この要請に応えるために、中間転写
ベルト等の周長をできるだけ短くすることが望まれてい
る。
【0005】しかしながら、中間転写ベルト等の周長に
は、下記のように或る所定の長さが必要であり、短くす
ることについて一定の制約がある。中間転写ベルト等の
周長に対する制約としては、第1に、最大画像(=画像
形成装置が想定している最大用紙サイズ)の通紙方向の
長さがある。これは、中間転写ベルト等の周長が最大画
像の通紙方向の長さより短いと最大画像を重ねて転写す
ることができないという事情からの制約であり、制御の
工夫等では代替できない絶対的な制約である。
【0006】中間転写ベルト等の周長に対する制約とし
ては、第2に、所定の現像位置の現像器を次の現像器に
切り換えるための現像器切換時間がある。これは、現像
器の切換動作の間は現像動作や転写動作を実行できない
ため、その間に於ける中間転写ベルト等の移動距離を画
像間(直前に転写した画像後端と次に重ね転写する画像
先端の間)に確保する必要からの制約である。この制約
は、現像器の切換動作に対応して中間転写ベルトを空転
させることで無効化可能である。
【0007】即ち、現像動作の終了と同時に次の現像器
への切換動作を開始し、転写位置では感光体ドラムから
中間転写ベルトへの転写(=既形成の画像への重ね転
写)を行なうことなく中間転写ベルトを通過させ、上記
既形成の画像の後端が転写位置を通過した後にその画像
の先端が転写位置に到るタイミングで転写動作を開始す
るように制御することで無効化できる。
【0008】このため、現像動作の終了と同時に次の現
像器への切換動作を開始するとともに、その切換動作の
完了前に中間転写ベルトの画像先端位置が転写位置に到
達するような場合には、感光体ドラムから中間転写ベル
トへの転写(=既形成の画像への重ね転写)を行なうこ
となく中間転写ベルトを通過させて、次に中間転写ベル
トの画像先端位置が転写位置に到達するタイミングで転
写動作を開始するように制御する画像形成装置が提供さ
れている。
【0009】ここで、切換動作の完了前に中間転写ベル
トの画像先端位置が転写位置に到達する場合とは、例え
ば、『A4長辺サイズ』の周長を有する中間転写ベルト
等を搭載する装置でA4サイズの画像を形成する場合
や、『A4長辺サイズ+切換所要時間相当サイズ』の周
長を有する中間転写ベルト等を搭載する装置でA4サイ
ズより長いリーガルサイズの画像を形成する場合等であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】電子写真方式に於い
て、中間転写ベルト上に形成した画像に重ね転写を行わ
ずに転写位置を通過させる(以下『空回転』という)
と、当該形成済みの画像から感光体ドラムへの逆転写が
発生し易くなり、画像が薄くなったり、微細ドットが再
現されなくなったり等の画質劣化を引き起こし易い。ま
た、電子写真方式では、感光体には常に或るレベルで地
カブリが発生しており、この地カブリを完全に無くすこ
とは非常に困難であるため、感光体から中間転写ベルト
へのカブリトナーの転写が生じ易くなる。したがって、
電子写真方式に於いて、中間転写ベルト等を用いて重ね
転写を行い、且つ、該重ね転写の過程内で中間転写ベル
トの空回転を行う場合には、その転写電圧を、逆転写防
止の観点とカブリ防止の観点から決める必要がある。
【0011】転写電圧を決める際に考慮すべきことを、
更に詳細に説明する。以下では、トナーの極性をマイナ
ス、転写電圧の極性をプラスとする。カブリトナーの転
写防止には、転写電圧を上げることが有効である。即
ち、転写電圧を上げると、転写ニップ入口近傍に於いて
感光体のカブリトナーと中間転写ベルト等との間で気中
放電が発生し、カブリトナーの極性がプラスとなり、そ
の転写が防止されるようになる。しかし、この現象は、
感光体側のカブリトナーのみならず、中間転写ベルト等
の側に先に転写済みの画像のトナーにも同様に生ずる。
このため、感光体側がプラス、先に転写済みの画像側の
トナーがマイナスとなって、中間転写ベルト等の側の転
写済み画像のトナーが感光体側へ逆転写され易くなる。
つまり、カブリ防止のためには転写電圧を上げることが
有効であるが、転写電圧を上げると逆転写が発生し易く
なるという事情がある。
【0012】したがって、カブリによる画質の劣化を無
くすとともに、逆転写による画質の劣化をも無くして、
良好な画質の画像を得るためには、上記の事情を考慮に
入れて転写電圧を設定する必要がある。本発明は、中間
転写ベルト等を用いて重ね転写を行い、且つ、該重ね転
写の過程内で中間転写ベルトの空回転を行う場合に於い
て、カブリによる画質の劣化を無くすとともに、逆転写
による画質の劣化をも無くし、これにより、良好な画質
の画像を得られるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、像担
持体に形成した静電潜像を所定の現像位置にセットした
現像器でトナー現像した後、所定の転写位置にて転写体
に転写するという作像過程を、前記所定の現像位置の現
像器を順に入れ換えて繰り返すことで、前記転写体にト
ナーの重ね画像を形成する画像形成装置であって、前記
転写体に転写されたトナー画像が前記所定の転写位置を
通過する際に転写を実行しない過程を前記作像過程に含
む場合は、転写を実行しない過程を前記作像過程に含ま
ない場合よりも、前記トナー現像でのトナーの付着量が
多くなるように現像過程を調整する、ことを特徴とする
画像形成装置である。像担持体としては、例えば、感光
体ドラムを挙げることができる。転写体としては、例え
ば、中間転写ベルトや、転写ドラムに巻き付けられた用
紙を挙げることができる。転写体が中間転写ベルトの場
合、上述の転写とは一次転写のことである。現像器の数
は2以上である。各現像器には、一般に、異なる色のト
ナーが収納される。例えば、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、及びブラック(Bk)のトナ
ーが収納される。その場合、重ね画像はカラー画像とな
る。転写を実行しない過程を作像過程に含む場合として
は、例えば、転写体の周長ぎりぎりのサイズの画像を形
成する場合を挙げることができる。即ち、現像器を入れ
換える時間を確保するために、像担持体から転写体への
転写を行わないで転写体を空回転する必要がある場合を
挙げることができる。上述の各用語もしくは要件の解説
は、下記に述べる請求項1以外の各発明についても共通
に適用される。トナーの付着量が多くなるように行う現
像過程の調整は、例えば、現像バイアスを調整してトナ
ーの付着量を増加させる調整である。かかる調整は、全
ての色のトナーの現像に関して行ってもよく、また、デ
フォルト又は操作入力等で任意に指定された1又は2以
上の色のトナーに関して行ってもよい。
【0014】請求項2の発明は、画像信号に基づいて像
担持体に形成した静電潜像を所定の現像位置にセットし
た現像器でトナー現像した後、所定の転写位置にて転写
体に転写するという作像過程を、前記所定の現像位置の
現像器を順に入れ換えて繰り返すことで、前記転写体に
トナーの重ね画像を形成する画像形成装置であって、前
記転写体に転写されたトナー画像が前記所定の転写位置
を通過する際に転写を実行しない過程を前記作像過程に
含む場合は、転写を実行しない過程を前記作像過程に含
まない場合よりも、前記静電潜像が強くかつ/または大
きく形成されるように画像信号処理過程を調整する、こ
とを特徴とする画像形成装置である。静電潜像が強くか
つ/または大きく形成されるように行われる画像信号処
理過程の調整は、例えば、画像信号処理を調整して静電
潜像の各ドットの範囲を拡げたり(静電潜像を大きくし
たり)かつ/または画像信号処理を調整して静電潜像形
成部位の電位を深くして非形成部位との電位差を大きく
する(静電潜像を強くする)調整である。かかる調整
は、全ての色のトナー用の画像信号に関して行ってもよ
く、また、デフォルト又は操作入力等で任意に指定され
た1又は2以上の色のトナー用の画像信号に関して行っ
てもよい。
【0015】請求項3の発明は、請求項2に於いて、前
記画像信号処理過程の調整は、前記画像信号に基づく露
光が像担持体に形成するドットのサイズを大きくするた
めの調整である、ことを特徴とする画像形成装置であ
る。ドットのサイズを大きくする調整は、例えば、露光
の強度が大きくなるように画像信号を調整することによ
って行うことができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項2に於いて、前
記画像信号処理過程の調整は、前記画像信号に対する階
調補正曲線を高濃度側へ偏倚させる調整である、ことを
特徴とする画像形成装置である。
【0017】請求項5の発明は、請求項1又は請求項2
に於いて、前記調整を、前記作像過程の初回に対して適
用する、ことを特徴とする画像形成装置である。請求項
6の発明は、請求項1又は請求項2に於いて、前記調整
を、前記作像過程の中で最も薄い色のトナーを用いる作
像過程に対して適用する、ことを特徴とする画像形成装
置である。請求項7の発明は、請求項6に於いて、前記
最も薄い色のトナーはイエローのトナーである、ことを
特徴とする画像形成装置である。
【0018】請求項8の発明は、像担持体に形成した静
電潜像を所定の現像位置にセットした現像器でトナー現
像した後、所定の転写位置にて転写体に転写するという
作像過程を、前記所定の現像位置の現像器を順に入れ換
えて繰り返すことで、前記転写体にトナーの重ね画像を
形成する画像形成方法であって、前記転写体に転写され
たトナー画像が前記所定の転写位置を通過する際に転写
を実行しない過程を前記作像過程に含む場合は、転写を
実行しない過程を前記作像過程に含まない場合よりも、
前記トナー現像でのトナーの付着量が多くなるように現
像過程を調整する、ことを特徴とする画像形成方法であ
る。請求項9の発明は、画像信号に基づいて像担持体に
形成した静電潜像を所定の現像位置にセットした現像器
でトナー現像した後、所定の転写位置にて転写体に転写
するという作像過程を、前記所定の現像位置の現像器を
順に入れ換えて繰り返すことで、前記転写体にトナーの
重ね画像を形成する画像形成方法であって、前記転写体
に転写されたトナー画像が前記所定の転写位置を通過す
る際に転写を実行しない過程を前記作像過程に含む場合
は、転写を実行しない過程を前記作像過程に含まない場
合よりも、前記静電潜像が強くかつ/または大きく形成
されるように画像信号処理過程を調整する、ことを特徴
とする画像形成方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は実施の形態の画像形成装置の機構を模式的
に示す説明図である。図示の装置は、画像信号で変調さ
れたレーザビームLBの露光により感光体ドラム10の
帯電表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を、所定の
現像位置にセットした現像器31(Y/M/C/Bk)
でトナー現像した後、所定の一次転写位置にて中間転写
ベルト40の表面に一次転写するという作像過程を、前
記所定の現像位置の現像器31(Y/M/C/Bk)を
順に入れ換えて繰り返すことで、中間転写ベルト40の
表面に4色(Y・M・C・Bk)のトナーを重ねて成る
フルカラー画像を形成した後、このフルカラー画像を、
不図示の給紙部から矢印Pの如く送られて来て所定のタ
イミング(中間転写ベルト40の表面のフルカラー画像
の画像先端に同期するタイミング)で二次転写位置に送
り込まれる用紙上に一括して二次転写し、この二次転写
後の用紙を矢印Pの如く搬送して定着装置70へ送り込
み、該定着装置70にて熱圧着による画像定着処理を施
した後、不図示の排紙トレイへ送り出すカラーレーザプ
リンタである。
【0020】感光体ドラム:矢印a方向へ回転駆動され
る感光体ドラム10は、不図示の帯電器により表面を一
様に帯電された後、レーザビームLBによる露光を受け
て、その表面に静電潜像を形成される。この静電潜像
は、感光体ドラム10の回転下流側の現像装置30によ
りトナー現像されて可視化される。
【0021】現像装置:現像装置30には、4個の現像
器(イエロートナーが収容されている現像器31Y,マ
ゼンタトナーが収容されている現像器31M,シアント
ナーが収容されている現像器31C,及びブラックトナ
ーが収容されている現像器31Bk)が矢印c方向に回
転駆動可能で且つ定位置にて停止可能な不図示のラック
により支持されており、Y,M,C,Bkの順に選択さ
れる何れかの現像器が所定の現像位置に位置決めされた
状態で、現像動作が行われる。所定の現像位置とは、選
択された現像器31(Y/M/C/Bk)の現像スリー
ブ32が、感光体ドラム10に圧接可能となる位置であ
る。図示の例では、ブラック現像器31Bkの現像スリ
ーブ32が、感光体ドラム10に圧接された様子が示さ
れている。
【0022】本プリンタでは、最大サイズの画像形成を
行う場合には、現像バイアスを通常とは異なるように調
整して、感光体ドラム10に付着するトナー量が通常よ
り多くなるようにする。この調整は、現像器の切換に対
応して中間転写ベルト40が空回転されることによる逆
転写の結果として、中間転写ベルト40上の付着トナー
量が減少して画質が劣化することを防止するためのもの
である。即ち、若干多めのトナー量となるように現像を
行い、これにより、若干多めのトナーが中間転写ベルト
40に一次転写されるようにするものである。このよう
に現像バイアスを調整すると、図4下段のように一次転
写時に若干多めのトナーが中間転写ベルト40に付着す
るため、逆転写後に、適度の付着量にすることができ
る。
【0023】中間転写ベルト:中間転写ベルト40は、
支持ローラ41,42、テンションローラ43,44に
より張設された無端ベルトであり、感光体ドラム10と
同期して矢印b方向へ回転駆動される。この中間転写ベ
ルト40は、回転自在な一次転写ローラ46に押圧され
て、感光体ドラム10に接触されており、一次転写ロー
ラ46に一次転写電圧を印加されることにより、感光体
ドラム10の表面のトナー像を一次転写される。また、
中間転写ベルト40の側部表面の所定部位にはマークも
しくは突起が設けられており、これを、中間転写ベルト
40の表面近傍の所定位置に設けた不図示のセンサで検
出することで、感光体ドラム10表面のトナー像の画像
先端との同期をとることが可能とされている。
【0024】中間転写ベルト40には、また、二次転写
ローラ47が、用紙搬送経路(図中一点鎖線で示す)を
挟み離接可能に設けられている。中間転写ベルト40か
ら用紙への二次転写時には、この二次転写ローラ47が
中間転写ベルト40に接触されて二次転写電圧を印加さ
れる。これにより、中間転写ベルト40表面の重ね画像
が、用紙上に一括して二次転写される。なお、この場合
の同期もまた、前述の一次転写の場合と同様に、前記マ
ークもしくは突起を不図示のセンサにより検出すること
で可能とされている。
【0025】画像信号:不図示のレーザヘッドから出力
されて感光体ドラム10の表面を露光するレーザビーム
LBは、例えば、スキャナ等で読み取った信号に公知の
画像処理を施すことで得た信号で変調されるものである
が、本プリンタでは、最大サイズの画像形成を行う場合
には、公知の画像処理に加えて、更に、静電潜像のドッ
トサイズを大きくするための調整を施す。例えば、ハー
フトーンを構成する網点のサイズを大きくするべくスク
リーン線数を下げる調整を施す。この調整は、現像器の
切換に対応して中間転写ベルト40が空回転されること
に起因する逆転写の結果として、中間転写ベルト40上
の付着トナー量が減少して画質が劣化することを防止す
るためのものである。即ち、ドットサイズを大きくする
ことで、現像時に通常より若干多めのトナーを感光体ド
ラム10に付着させ、これにより、若干多めのトナーが
中間転写ベルト40に一次転写されるようにするもので
ある。
【0026】このように画像処理に調整を加えると、現
像時に若干多めのトナーが感光体ドラム10に付着し、
その結果、図5下段のように一次転写時に若干多めのト
ナーが中間転写ベルト40に付着するため、逆転写後
に、適度の付着量にすることができる。同様の調整は、
逆転写による濃度低下分(図7参照)を見込んだ階調補
正曲線(図6参照)の採用によっても実現できる。即
ち、濃度低下分を織り込んだ階調補正曲線を採用して、
本来の画像信号より若干濃度の高い画像信号でレーザビ
ームLBを変調することにより、通常よりも若干多めの
トナーを中間転写ベルト40に一次転写することができ
る。なお、スクリーン線数の調整と、階調補正曲線の調
整とは、何れか一方を採用してもよく、両者を併用して
もよい。これにより、静電潜像が強くかつ/または大き
く形成されれば良い。このことは、先述の現像バイアス
の調整に関しても同様である。
【0027】転写電圧:最後に、本プリンタでの転写電
圧の設定について述べる。上記の如く現像バイアス、ド
ットサイズ、或いは階調補正曲線を調整して、逆転写に
よる濃度減少を補償したとしても、本来の一次転写電圧
が適正でなければ、本発明の課題の項で略術したように
カブリによる画質の劣化が生ずる。以下では、このカブ
リを考慮して、最適な転写電圧を設定することについて
述べる。
【0028】図2にべた一色目とべた2色重ね部での転
写電圧と転写効率との関係を示す。転写電圧を上げるに
つれて転写効率はよくなるが、上げ過ぎると前述のよう
な放電現象が生じて転写効率は低下する。良好な画像を
得るために必要な転写効率は80%程度以上である。こ
のため、図2内にAで示す領域内に転写電圧を設定すれ
ば、べた1色目とべた2色重ね部との何れも、転写性の
観点からの問題はない。なお、Y・M・C・Bkの4色
重ねの画像形成の場合でも、UCR処理等のため、実際
上、重ね合わせるトナー総量としてはべた2色重ね部と
同等程度かそれ以下であり、Aの領域に転写電圧を設定
すれば転写効率に問題はない。一方、カブリトナーの転
写防止の観点からは、前述のように、転写電圧を上げる
ことが効果的である。したがって、転写電圧は、転写効
率が下がりだす電圧値以上に設定することが望ましい。
つまり、図2内にBで示す領域内に転写電圧を設定する
ことが、カブリトナー防止の観点からは望ましい。以上
より、良好な画質を得られる転写効率を得られ、且つ、
カブリトナーを防止できる転写電圧の範囲は、図2内に
Cで示す領域内となる。
【0029】図3(a)に、通常モードでの一次転写電
圧の設定例を示す。ここで、通常モードとは、現像器の
切換動作の完了前に中間転写ベルトの画像先端位置が一
次転写位置に到達しない場合の制御モード、換言すれ
ば、現像器切換のための中間転写ベルトの空回転を行わ
ない場合の制御モードをいう。
【0030】図3(a)の例では、Y・M・C・Bkの
順に4色を重ねる転写に於いて、後に転写する色ほど転
写電圧値を高く設定している。その理由は、転写順が明
度の高い色順であるため、先の転写色の方がカブリが目
立ち難いことにある。他の理由は、後の転写色の方が重
なっている可能性が高いことにある。
【0031】次に、図3(b)と(c)を参照して、現
像器切換のために中間転写ベルトを空回転させる場合の
問題点を説明する。図3(b)のように、空回転時の転
写電圧値を、その直前の転写時の転写電圧値と同じ値に
設定すると、空回転時の逆転写量が多くなって、画質の
劣化を免れなくなる。特に、先に転写した画像ほど転写
部を通過する回数が増えるため、その影響を大きく受け
るようになる。この不具合を低減するためには、図3
(c)のように、空回転時の転写電圧を下げればよい
が、そうすると、前述のように、カブリトナーが転写さ
れ易くなるという問題がある。
【0032】本装置では、かかる事情を考慮して、転写
電圧を図3(b)のパターンのように制御することで空
回転時のカブリによる画質の劣化を防止するとともに、
前述のように現像バイアスの調整、及び/又は、画像処
理に加える調整(スクリーン線数の調整、及び/又は、
階調補正曲線の調整)を採用し、これにより、空回転時
の逆転写による画質の劣化を防止している。
【0033】実施の形態の変形等:上記の実施の形態で
は、カラーレーザプリンタに即して本発明を説明してい
るが、本発明は、このような形態に限定されず、重ね画
像を電子写真方式で形成する画像形成装置であれば適用
可能である。例えば、複写機やファクシミリ等にも適用
可能である。
【0034】また、上記の実施の形態では、4個の現像
器を単一のラックにより支持して成る4サイクル方式の
現像装置に即して本発明を説明しているが、本発明は4
サイクル方式に限定されず、例えば、3個の現像器を単
一のラックで支持し、使用頻度の高い1個の現像器を別
途構成するような(3サイクル+1)方式等にも適用可
能である。(3サイクル+1)方式については、例え
ば、特開平10−260565号公報に記載されている
ため、説明は省略する。また、現像器を回転方式で所定
の現像位置に位置決めする装置に限らず、昇降方式で位
置決めする装置に適用することも当然に可能である。
【0035】また、上記の実施の形態では、転写体が中
間転写ベルト40の場合に即して説明しているが、転写
体は中間転写ベルトに限定されず、例えば、用紙を巻き
付けて保持する転写ドラム等であってもよい。要は、重
ね画像を形成される過程の中に、転写位置でトナー像を
転写されないで通過する過程が有る方式の転写体であれ
ば、本発明を適用可能である。
【0036】また、上記の説明では、4色の画像を重ね
る場合について説明しているが、例えば、イエロー等の
明るい色のトナーで、微細なドットを用いて、ユーザに
視認困難な機番等の記号を縁部等に印刷する場合がある
が、このような場合、イエロー等の明るい色は最初に転
写されるため、前記のような逆転写によって、記号の読
み取りが不可能になる場合がある。本発明は、このよう
な場合についても適用して、読み取り可能とすることが
できる。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明では、転写体に転写され
たトナー画像が所定の転写位置を通過する際に転写を実
行しない空回転過程を、静電潜像の現像・転写を現像器
を順に切り換えて繰り返す作像過程に含む場合は、転写
を実行しない空回転過程を前記作像過程に含まない場合
よりも、トナー現像でのトナーの付着量が多くなるよう
に現像過程を調整するため、転写体の空回転時の逆転写
に起因する画質劣化を防止できるとともに、カブリによ
る画質劣化を防止できる。
【0038】請求項2の発明では、転写体に転写された
トナー画像が所定の転写位置を通過する際に転写を実行
しない空回転過程を、静電潜像の現像・転写を現像器を
切り換えて繰り返す作像過程に含む場合は、転写を実行
しない空回転過程を前記作像過程に含まない場合より
も、静電潜像が強くかつ/または大きく形成されるよう
に画像信号処理過程を調整するため、転写体の空回転時
の逆転写に起因する画質劣化を防止できるとともに、カ
ブリによる画質劣化を防止できる。
【0039】請求項3と請求項4の発明では、それぞ
れ、請求項2の発明のより具体的な構成を提供すること
ができる。請求項5〜請求項7の発明では、それぞれ、
請求項1又は請求項2の発明のより具体的な構成を提供
することができる。請求項8の発明では、請求項1の画
像形成装置で行われる画像形成方法を提供することがで
きる。請求項9の発明では、請求項2の画像形成装置で
行われる画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の画像形成装置(プリンタ)の機構
を模式的に示す説明図。
【図2】転写電圧と転写効率の関係を説明する特性図。
【図3】4色を重ねる転写時の転写電圧を示す説明図で
あり、(a)は通常モードの転写時、(b)は中間転写
ベルトの空回転時に直前の転写時と同じ転写電圧を印加
する場合、(c)は中間転写ベルトの空回転時に転写電
圧を印加しない場合、をそれぞれ示す。
【図4】トナーの付着量が多くなるように現像過程を調
整することで逆転写による問題点が解決される様子を示
す説明図。
【図5】静電潜像が強くかつ/または大きく形成される
ように画像信号処理過程を調整することで逆転写による
問題点が解決される様子を示す説明図。
【図6】階調補正曲線を変更する方法を示す説明図。
【図7】静電潜像の現像・転写を現像器を順に切り換え
て繰り返す作像過程に空回転過程を含む場合に逆転写の
ため濃度が低下する様子を示す特性図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 30 現像装置 31Y,31M,31C,31Bk 現像器 32 現像スリーブ 40 中間転写ベルト 46 一次転写ローラ 47 二次転写ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 G03G 15/16 Fターム(参考) 2H027 DB09 DC04 EA02 EA03 EA05 EB04 EC11 EC20 2H030 AA03 AD13 AD17 BB02 BB13 BB24 BB34 BB42 BB46 BB54 2H200 FA04 FA05 FA08 FA18 GA02 GA34 GA44 GA47 GA50 JA01 JC03 JC09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に形成した静電潜像を所定の現
    像位置にセットした現像器でトナー現像した後、所定の
    転写位置にて転写体に転写するという作像過程を、前記
    所定の現像位置の現像器を順に入れ換えて繰り返すこと
    で、前記転写体にトナーの重ね画像を形成する画像形成
    装置であって、 前記転写体に転写されたトナー画像が前記所定の転写位
    置を通過する際に転写を実行しない過程を前記作像過程
    に含む場合は、転写を実行しない過程を前記作像過程に
    含まない場合よりも、前記トナー現像でのトナーの付着
    量が多くなるように現像過程を調整する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像信号に基づいて像担持体に形成した
    静電潜像を所定の現像位置にセットした現像器でトナー
    現像した後、所定の転写位置にて転写体に転写するとい
    う作像過程を、前記所定の現像位置の現像器を順に入れ
    換えて繰り返すことで、前記転写体にトナーの重ね画像
    を形成する画像形成装置であって、 前記転写体に転写されたトナー画像が前記所定の転写位
    置を通過する際に転写を実行しない過程を前記作像過程
    に含む場合は、転写を実行しない過程を前記作像過程に
    含まない場合よりも、前記静電潜像が強くかつ/または
    大きく形成されるように画像信号処理過程を調整する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に於いて、 前記画像信号処理過程の調整は、前記画像信号に基づく
    露光が像担持体に形成するドットのサイズを大きくする
    ための調整である、 ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に於いて、 前記画像信号処理過程の調整は、前記画像信号に対する
    階調補正曲線を高濃度側へ偏倚させる調整である、 ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に於いて、 前記調整を、前記作像過程の初回に対して適用する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に於いて、 前記調整を、前記作像過程の中で最も薄い色のトナーを
    用いる作像過程に対して適用する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に於いて、 前記最も薄い色のトナーはイエローのトナーである、 ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体に形成した静電潜像を所定の現
    像位置にセットした現像器でトナー現像した後、所定の
    転写位置にて転写体に転写するという作像過程を、前記
    所定の現像位置の現像器を順に入れ換えて繰り返すこと
    で、前記転写体にトナーの重ね画像を形成する画像形成
    方法であって、 前記転写体に転写されたトナー画像が前記所定の転写位
    置を通過する際に転写を実行しない過程を前記作像過程
    に含む場合は、転写を実行しない過程を前記作像過程に
    含まない場合よりも、前記トナー現像でのトナーの付着
    量が多くなるように現像過程を調整する、 ことを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】 画像信号に基づいて像担持体に形成した
    静電潜像を所定の現像位置にセットした現像器でトナー
    現像した後、所定の転写位置にて転写体に転写するとい
    う作像過程を、前記所定の現像位置の現像器を順に入れ
    換えて繰り返すことで、前記転写体にトナーの重ね画像
    を形成する画像形成方法であって、 前記転写体に転写されたトナー画像が前記所定の転写位
    置を通過する際に転写を実行しない過程を前記作像過程
    に含む場合は、転写を実行しない過程を前記作像過程に
    含まない場合よりも、前記静電潜像が強くかつ/または
    大きく形成されるように画像信号処理過程を調整する、 ことを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012242665A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像形成方法およびコンピュータープログラム

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