JPH11212327A - 多色画像形成装置 - Google Patents
多色画像形成装置Info
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- JPH11212327A JPH11212327A JP2677398A JP2677398A JPH11212327A JP H11212327 A JPH11212327 A JP H11212327A JP 2677398 A JP2677398 A JP 2677398A JP 2677398 A JP2677398 A JP 2677398A JP H11212327 A JPH11212327 A JP H11212327A
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Abstract
部分の階調性を向上させることのできる多色画像形成装
置を提供すること。 【解決手段】 現像手段としての各現像器15、16、
17で用いられる少なくとも3色のシアン、マゼンタ、
イエローのそれぞれのトナーを、互いに特性の異なる2
種以上の複数のトナーTa、Tbを混合したトナーで構
成する。これにより、例えば、帯電量が低く光透過率が
高い淡い色のトナーTaが感光体ドラム9の表面に付着
し始め、次いで、帯電量が高く光透過率の低い濃い色の
トナーTbが感光体ドラム9の表面に付着して、ダイナ
ミックレンジの広い合成されたトナー像として、両トナ
ーTa、Tbが感光体ドラム9の表面に付着する。これ
によって、感光体ドラム9の電荷が低いハイライト部分
の潜像は、帯電量が低く光透過率が高い淡い色のトナー
Taのみで現像されるようになり、階調性の高い画像が
得られる。
Description
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
イエロー、マゼンタ、シアン等のカラートナーを用い
て、カラー画像を形成する多色画像形成装置に関するも
のである。
は、再現可能な階調数が、出力されるコピーの画像品質
に大きく影響する。特に、イエロー、マゼンタ、シアン
等のカラートナーを用いて、カラー画像を形成する多色
画像形成装置においては、形成された画像のハイライト
部分の階調性が出にくい傾向があり、この画像のハイラ
イト部分の階調性の悪化が、コピー画像の品質低下を招
く一つの原因となっている。すなわち、電子写真方式に
よって形成されたカラー画像のハイライト部分は、転写
紙自体の画像としての反射濃度と、トナーが付着し始め
た部分の反射濃度との階調特性が急峻になるため、画像
が滑らか(ブロード)でないザラついた状態になる。こ
のことが、電子写真方式の多色画像形成装置によって得
られた画像が、通常のカラー写真画像よりも見劣りする
一つの要因となっている。
の階調性の悪化を解消する方法として、 階調のつぶれが生じないように、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの各画像の階調を補正するYMC
K階調補正テーブル(γ補正テーブル)によって、視覚
の階調性が良好になるように、画像データに対する潜像
形成手段としてのレーザー光の光パワー出力に補正をか
ける方法(特開平9―107476号公報記載の「画像
形成装置」;以下これを「公知例1」という)。 ディザマトリクス内の画像濃度が、ある閾値以下の時
は、該画像濃度を隣接するマトリクスに伝搬させること
によって、画像のハイライト部分(低濃度部)の階調性
と階調安定性とを両立させる方法(特開平6−1649
08号公報記載の「中間調画像記録方法」;以下これを
「公知例2」という)。 画像のハイライト部分のザラツキを抑えるために、ト
ナー帯電量、現像バイアス、現像ギャップ等を数式で規
制する方法(特開平6−274042号公報記載の「画
像形成装置」;以下これを「公知例3」という)。 露光量を調整することにより原稿濃度−コピー濃度特
性をシフトさせて各色毎に複数回の画像形成を行い、広
い濃度範囲に亘って理想特性に近い特性を得る方法(特
公平6−46329号公報記載の「静電転写型記録装
置」;以下これを「公知例4」という)。などが提案さ
れている。
例1」の方法は、γ補正テーブルの作成工程が複雑であ
り、また、補正テーブルを用いて画像データとレーザー
光の光出力との関係を歪ませているため、実際の光出力
の階調数が減少し、画像が粗くなる傾向がある。
リクスを用いることによって、画像ドットサイズがマト
リクスサイズ分だけ大きくなるため、「公知例3」にも
述べられているように、いわゆる画像の解像度が低下し
てしまう欠点がある。
ライト部分のザラツキを抑えるという点では有効な方法
といえるが、該ハイライト部分の階調性に関してはその
記述がなく不明である。
画像濃度のダイナミックレンジがとれる特徴を有してい
るが、各色毎に複数回の画像転写を行う必要があるた
め、コピー1枚当たりの画像形成時間が長くなる不具合
がある。また、この方法では、その画像転写回数が、一
般的な画像形成装置の画像転写回数の2倍になるため、
この画像転写時における転写シートの位置合わせを極め
て高精度に行う必要があり、この画像転写時の転写シー
トの位置ズレによる画像ブレが生じる虞が高い。
であり、その目的とするところは、簡単且つ安価な方法
により画像のハイライト部分の階調性を向上させること
のできる多色画像形成装置を提供することである。
に、請求項1の発明は、画像情報に基づいて変調された
画像光を用いて、像担持体上に潜像を形成するための潜
像形成手段と、該潜像形成手段により形成された該潜像
担持体上の潜像を、少なくとも、イエロー、マゼンタ、
シアンの3色のトナーを用いて、該潜像をトナー像化す
るための現像手段と、該現像手段により該像担持体上に
可視像化されたトナー像を、転写体上に転写するための
転写手段と、該転写手段により該転写体上に転写された
トナー像を、該転写体上に定着させるための定着手段と
を有する多色画像形成装置において、上記現像手段で用
いるトナーは、上記各色のそれぞれのトナーが、互いに
特性の異なる2種以上の複数のトナーを混合したトナー
からなることを特徴とするものである。
像手段で用いられる少なくとも3色のそれぞれのトナー
が、互いに特性の異なる2種以上の複数のトナーを混合
したトナーで構成されている。これにより、上記像形成
手段に形成された1つの色に対応した潜像が、互いに特
性が異なる同色の複数のトナーによってトナー像化され
るようになるので、該複数の同色のトナーのうち、原稿
画像に最も近い特性を備えたトナーによって該潜像を可
視像化することが可能になる。
成装置において、上記各色のそれぞれのトナーは、異な
る光透過率を持った複数のトナーが混合されたトナーか
らなり、且つ、混合された各トナーの光透過率が高いト
ナーほど、該トナーの帯電量が低くなる特性を有してい
ることを特徴とするものである。
像手段で用いられる少なくとも3色のそれぞれのトナー
が、異なる光透過率を持った複数のトナーが混合された
トナーからなり、且つ、混合された各トナーの光透過率
が高いトナーほど、該トナーの帯電量が低くなる特性を
有している。これにより、上記潜像のハイライト部分
は、帯電量が低くく光透過率の高い淡い色のトナーで可
視像化され、該潜像の高濃度の部分は、帯電量が高く光
透過率の低い濃い色のトナーで可視像化されるようにな
る(詳しくは後述する)。従って、この多色画像形成装
置においては、前記「公知例4」に述べられているよう
な各色毎に複数回の画像転写を行うことなく、広いダイ
ナミックレンジを有する画像を形成することが可能とな
る。
成装置において、上記各色のそれぞれのトナーは、異な
る明度、彩度、色相を持った複数のトナーが混合された
トナーからなり、且つ、混合された各トナーの明度、彩
度、色相の高いトナーほど、該トナーの帯電量が低くな
る特性を有していることを特徴とするものである。
像手段で用いられる少なくとも3色のそれぞれのトナー
が、異なる明度、彩度、色相を持った複数のトナーが混
合されたトナーからなり、且つ、混合された各トナーの
明度、彩度、色相の高いトナーほど、該トナーの帯電量
が低くなる特性を有している。これにより、上記潜像の
ハイライト部分は、帯電量が低くく明度、彩度、色相の
高い色のトナーで可視像化され、該潜像の高濃度の部分
は、帯電量が高く明度、彩度、色相の低い色のトナーで
可視像化されるようになる(詳しくは後述する)。従っ
て、この多色画像形成装置においては、ダイナミックレ
ンジ、及び、色再現範囲が広く、ハイライト部分の階調
性が向上した画像を形成することが可能となる。
る多色画像形成装置(以下、複写機という)に適用した
場合の実施形態について説明する。図1は、本実施形態
に係る複写機100の概略構成図、図2は感光体ドラム
・中間ベルト回りの拡大図である。以下、図1及び図2
を参照しながら複写機100の構成、動作を説明する。
カラー画像読み取り装置(以下、カラースキャナとい
う)1は、原稿3の画像を照明ランプ4、ミラー群5a
〜5c、及びレンズ6を介してカラーセンサ7に結像し
て、原稿のカラー画像情報を、例えばブルー(Blue、
以下Bという)、グリーン(Green、以下Gという)、
レッド(Red、以下Rという)の色分解光毎に読み取
り、電気的な画像信号に変換する。カラーセンサ7は、
この例ではB、G、Rの色分解手段とCCDのような光
電交換素子で構成されており、3色同時読み取りを行
う。そして、カラースキャナ1で得たB、G、Rの色分
解画像信号強度レベルをもとにして、画像処理部(図示
せず)で色変換処理を行ない、ブラック(以下、Bkと
いう)、シアン(Cyan、以下Cという)、マゼンタ
(Magenta、以下Mという)、イエロー(Yellow、以
下Yという)のカラー画像データを得る。これを、カラ
ー画像記録装置(以下、カラープリンタという)2によ
って、Bk、C、M、Yの顕像化を行ない、最終的なカ
ラーコピーとする。なお、Bk、C、M、Yの画像デー
タを得るためのカラースキャナ1の動作方式は、カラー
プリンタ2の動作とタイミングを取ったスキャナスター
ト信号を受けて、図1において、照明・ミラー光学系が
左矢印方向へ原稿走査し、1回走査毎に1色の画像デー
タを得る。そして、その都度カラープリンタ2で順次顕
像化しつつ、これを重ね合わせて4色フルカラー画像を
形成する。
る。書き込み光学ユニット8は、カラースキャナ1から
のカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対
応した光書き込みを行ない、感光体ドラム9に静電潜像
を形成する。該ユニット8は、レーザ光源8a、その発
光駆動制御部(図示せず)、ポリゴンミラー8b、その
回転用モータ8c、f/θレンズ8d、反射ミラー8e
等で構成されている。
に回転し、その回りには、図2のように、感光体クリー
ニングユニット(クリーニング前除電器を含む)10、
除電ランプ11、帯電器12、電位センサ13、Bk現
像器14、C現像器15、M現像器16、Y現像器1
7、現像濃度パターン検出用の光学センサ18、中間転
写ベルト19などが配置されている。
像剤の穂を感光体ドラム9の表面に接触させて回転する
現像スリーブ(14a、15a、16a、17a)と、
現像剤を汲み上げ・撹拌するために回転する現像パドル
(14b、15b、16b、17b)、及び現像剤のト
ナー濃度センサ(14c、15c、16c、17c)な
どで構成されている。待機状態では4箇の現像器全てに
おいて現像スリーブ上の剤は穂切り(現像不作動)状態
になっている。次に、現像動作の順序(カラー画像形成
順序)が、Bk、C、M、Yの例でコピー動作の概略を
説明する(ただし、画像形成順序はこれに限定されるも
のではない)。
ナ1で所定のタイミングからBk画像データの読み取り
がスタートし、この画像データに基づきレーザ光による
光書き込み、潜像形成が始まる(以下、Bk画像データ
による静電潜像をBk潜像という。C、M、Yについて
は、それぞれC潜像、M潜像、Y潜像という)。このB
k潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像器14の
現像位置に潜像先端部が到達する前に、現像スリーブ1
4aを回転開始して剤の穂立てを行い、Bk潜像をBk
トナーで現像する。そして以後、Bk潜像領域の現像動
作を続け、潜像後端部がBk現像位置を通過した時点
で、速やかにBk現像スリーブ14a上の剤の穂切りを
行い、現像不作動状態にする。これは少なくとも、次の
C画像データによるC潜像先端部が到達する前に完了さ
せる。なお、穂切りはBK現像スリーブ14aの回転方
向を、現像動作中とは逆方向に切り替えることで行う。
は、感光体ドラム9と等速駆動されている中間転写ベル
ト19の表面に転写される(以下、感光体ドラムから中
間転写ベルトへのトナー像転写をベルト転写という)。
ベルト転写は、感光体ドラム9と中間転写ベルト19が
接触状態において、転写バイアスローラ20aに所定の
バイアス電圧を印加することで行う。なお、中間転写ベ
ルト19には、感光体ドラム9に順次形成するBk、
C、M、Yのトナー像を、同ー面に順次位置合せして、
4色重ねのベルト転写画像を形成し、その後、転写紙に
ー括転写を行う。この中間転写ベルトユニットについて
は後述する。
の次にC工程に進むが、所定のタイミングからカラース
キャナ1によるC画像データ読み取りが始まり、その画
像データによるレーザ光書き込みで、C潜像形成を行
う。C現像器15はその現像位置に対して、先のBk潜
像後端部が通過した後で、かつC潜像の先端が到達する
前にC現像スリーブ15aを回転開始して、剤の穂立て
を行い、C潜像をCトナーで現像する。以後、C潜像領
域の現像を続け、潜像後端部が通過した時点で、先のB
k現像器の場合と同様にC現像スリーブ15a上の剤の
穂切りを行い、現像不作動状態にする。これもやはり次
のM潜像先端部が到達する前に完了させる。なお、M及
びYの各工程については、それぞれの画像データ読み取
り、潜像形成及び現像の動作が上述のBk、Cの工程と
同様であるので説明を省略する。
明する。中間転写ベルト19は、駆動ローラ21、転写
バイアスローラ20a、アースローラ20b、及び従動
ローラ群に張架されており、図示していない駆動モータ
により駆動制御される。ベルトクリーニングユニット2
2は、ブラシローラ22a、ゴムブレード22b、及び
ベルトからの接離機構22cなどで構成されており、1
色目のBk画像をベルト転写した後の、2、3、4色目
をベルト転写している間は、接離機構22cによってベ
ルト面から離間させておく。そして、中間転写ベルト1
9上に4色の画像を正確に位置合わせして次々と各色の
画像を転写し、中間転写ベルト19上に4色の重ね画像
を形成する。
ーラ23a、ローラクリーニングブレード23b、及び
ベルトからの接離機構23cなどで構成されている。該
バイアスローラ23aは、通常はベルト19面から離間
しているが、中間転写ベルト19面に形成された4色の
重ね画像を転写紙にー括転写する時に、タイミングを取
って接離機構23cで押圧され、該ローラ23aに所定
のバイアス電圧を印加して紙への転写を行う。なお、転
写紙24は、図1に示すように、給紙ローラ25、レジ
ストローラ26によって、中間転写ベルト面の4色重ね
画像の先端部が、紙転写位置に到達するタイミングに合
わせて給紙される。
は、1色目のBkトナー像のベルト転写が端部まで終了
した後の動作方式として次の3方式が考えられ、このな
かの1方式で、又はコピー速度の面からコピーサイズに
応じて複数の方式を効率的に組み合わせて、中間転写ベ
ルト19を駆動する。
で往動を続ける。 そして、中間転写ベルト19面上のBk画像先端位
置が、再び感光体ドラム9との接触部のベルト転写位置
に到達したとき、感光体ドラム9側は次のCトナー像の
先端部が丁度その位置にくるように、タイミングを取っ
て画像形成されている。その結果、C画像はBk画像に
正確に位置合わせして中間転写ベルト19上に重ねてベ
ルト転写される。 その後も同様の動作によってM、Y画像工程に進
み、4色重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像のベルト転写工程に引き続き、
そのまま往動しながら中間転写ベルト19面上の4色重
ねトナー像を、上記のように転写紙24に一括転写す
る。
ラム9面から中間転写ベルト19を離間させ、そのまま
の往動方向に高速スキップさせて所定量を移動したら当
初の往動速度に戻す。また、その後再び感光体ドラム9
に中間転写ベルト19を接触させる。 そして、中間転写ベルト19面上のBk画像先端位
置が再びベルト転写位置に到達したとき、感光体ドラム
9側は次のCトナー像の先端部が丁度その位置にくるよ
うにタイミングを取って画像形成されている。その結
果、C画像はBk画像に正確に位置合わせして重ねてベ
ルト転写される。 その後も同様の動作によってM、Y画像工程に進
み、4色重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像ベルト転写工程に引き続き、そ
のままの往動速度で、中間転写ベルト19面上の4色重
ねトナー像を転写紙24に一括転写する。
ラム9面から中間転写ベルト19を離間させ、そして、
往動を停止させると同時に逆方向に高速リターンさせ
る。このリターンは、中間転写ベルト19面上のBk画
像先端位置がベルト転写相当位置を逆方向に通過し、更
に予め設定された距離分を移動した後に停止させて待機
状態にする。 次に、感光体ドラム9側のCトナー像の先端部がベ
ルト転写位置より手前の所定位置に到達した時点で、中
間転写ベルト19を再び往動方向にスタートさせる。ま
た、中間転写ベルト19を感光体ドラム9面に再び接触
させる。この場合も、C画像が中間転写ベルト19面上
でBk画像に正確に重なるような条件に制御されてベル
ト転写される。 その後も同様の動作によってY、M画像工程に進
み、4色重ねのベルト転写画像を得る。 4色目のYトナー像のベルト転写工程に引き続き、
リターンせずにそのままの速度で往動して、中間転写ベ
ルト19面上の4色重ねトナー像を転写紙24に一括転
写する。
トナー像をー括転写された転写紙24は、紙搬送ユニッ
ト27で定着器28に搬送され、所定温度にコントロー
ルされた定着ローラ28aと加圧ローラ28bでトナー
像を溶融定着してコピートレイ29に搬出されフルカラ
ーコピーを得る。
図2のように、感光体クリーニングユニット10(クリ
ーニング前除電器10a、ブラシローラ10b、ゴムブ
レード10c)で表面をクリーニングされ、また、除電
ランプ11で均一に除電される。また、転写紙にトナー
像を転写した後の中間転写ベルト19は、クリーニング
ユニット22を再び接離機構22cで押圧して表面をク
リーニングされる。
の動作及び感光体ドラム9への画像形成は、1枚目のY
(4色目)画像工程に引き続き、所定のタイミングで2
枚目のBk(1色目)画像工程に進む。また、中間転写
ベルト19の方は、1枚目の4色重ね画像の転写紙への
ー括転写工程に引き続き、表面をクリーニングユニット
22でクリーニングされた領域に、2枚目のBkトナー
像がベルト転写されるようにする。その後は、1枚目と
同様の動作になる。
2、33は、各種サイズの転写紙が収納されており、操
作パネル(図示せず)で指定されたサイズ紙が収納され
たカセットから、タイミングを取ってレジストローラ2
6方向に給紙、搬送される。34は、OHP用紙や厚紙
などの手差し給紙トレイである。
ドの説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモ
ードの場合は、指定された色と回数の分について、上記
と同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモー
ドの場合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現
像器のみを現像作動(剤穂立て)状態にして、中間転写
ベルト19は、感光体ドラム9面に接触したまま往動方
向にー定速駆動し、さらに、ベルトクリーナー22も中
間転写ベルト19に接触したままの状態で、コピー動作
を行う。
くとも、現像器15、16、17で用いられるトナー
は、前述したシアン、マゼンタ、イエローの各色のそれ
ぞれのトナーが、互いに特性の異なる複数種類のトナー
を混合したトナーで構成されている。このようなトナー
としては、例えば、図3に示すような粒径分布を有し、
且つ、図4に示すような帯電量の分布を持ったトナーが
用いられる。
7に充填される各色のトナーは、それぞれの粒径分布
が、図3に示すように、体積%において、平均粒径が約
7.5μmになっている。また、これらの各トナーは、
図4に実線で示すような光透過率の高い淡い色のトナー
Taと、図4に破線で示すような光透過率の低い濃い色
のトナーTbとの同色の2種類のトナーがそれぞれ混合
されたもので構成されている。更に、該2種類のトナー
が混合されてなる各色のトナーは、その光透過率が高い
淡い色のトナーTaの帯電量(Q/M)aが、光透過率
の低い濃い色のトナーTbの帯電量(Q/M)bよりも
低くなる特性を有している。ここでは、光透過率が高い
淡い色のトナーTaの帯電量(Q/M)aが、(Q/
M)a≒―20μC/g、光透過率の低い濃い色のトナ
ーTbの帯電量(Q/M)bが、(Q/M)b≒―30
μC/gにそれぞれ設定されている。従って、本実施形
態に係る複写機では、トナーとしてマイナス帯電トナー
を使用しているので、帯電量の絶対値の大きな光透過率
の低い濃い色のトナーTbの方が高い帯電量を有するよ
うに設定されている。
2種類の同色のトナーTa,Tbを混合して得られた各
色のトナーは、図5に示すように、その混合によっては
っきりとした帯電量のピークは現れないが、その帯電量
分布がブロードなものとなる。
上に付着(現像)されるトナー付着量は、潜像の電荷が
飽和しない領域(ハイライトな部分)では、感光体ドラ
ム9と各現像器の現像ローラ15a,16a,17aと
のギャップ間での電界に略比例し、トナー帯電量が、以
上にずれて逆極性にならない適正な状態であれば、該ト
ナー帯電量に反比例する。また、混合される前の単独の
状態における上記の2種類のトナーTa、Tbは、その
電界とトナー付着量との関係が、それぞれ図6に実線で
示すような特性を示す。これにより、これらの2種類の
トナーTa、Tbが混合されたトナーを用いて上記潜像
を可視像化した場合には、上記ギャップ間での電界強度
が高くなるに従って、まず、帯電量が低く光透過率が高
い淡い色のトナーTaが感光体ドラム9の表面に付着し
始め、次いで、帯電量が高く光透過率の低い濃い色のト
ナーTbが感光体ドラム9の表面に付着して、図6に破
線で示すように、ダイナミックレンジの広い合成された
トナー像として、両トナーTa、Tbが感光体ドラム9
の表面に付着する。
イト部分においては、帯電量が低く光透過率が高い淡い
色のトナーTaが、支配的に感光体ドラム9の表面に付
着することになる。このことは、帯電の不足したトナー
(つまり帯電量の低いトナー)が、転写紙24の地肌部
(ハイライト部分)に付着して、画像の地肌汚れを起こ
す原因となることからも、この帯電量が低く光透過率が
高い淡い色のトナーTaが、他のトナーよりも先に感光
体ドラム9上に付着することを推察することができる。
うに混合された各トナーTa、Tbの現像時の挙動の一
例を示す模式図である。すなわち、例えば、図7(a)
に示すように、感光体ドラム9上に、「−7」の電荷が
あったとすると、図7(b)に示すように、帯電量が
「−5」と低く光透過率が高い淡い色のトナーTaのみ
が、感光体ドラム9上に付着する。ここで、帯電量が
「−10」と高く光透過率の低い濃い色のトナーTb
は、感光体ドラム9の電荷[−7」よりも高い帯電量を
持っているため、該感光体ドラム9の表面に付着しな
い。従って、このように、感光体ドラム9の電荷が低い
ハイライト部分の潜像は、帯電量が低く光透過率が高い
淡い色のトナーTaのみで現像されるようになるので、
階調性の高い画像が得られる。次いで、図7(c)に示
すように、感光体ドラム9上の電荷が「−15」と原稿
画像濃度の高い部分では、上記の両方のトナーTa、T
bが感光体ドラム9上に付着して、色の濃いトナー像が
再現される。図8に、これらのトナーTa、Tbの、ト
ナー付着量と画像濃度との関係を示す。また、図9に、
混合前の各トナーTa、Tbと、混合後の両トナーTa
+Tbの、電界強度と画像濃度との関係を示す。
ナーTaは、電界が1000V/cm付近から、感光体
ドラム9の表面に付着し始めるが、このトナーTaは、
その光透過率が高い淡い色のトナーであるので、現像さ
れた画像濃度の傾きは低く抑えられたものとなり、その
ハイライト部分での階調性が向上される。そして、上記
の帯電量が高いトナーTbは、電界が2200V/cm
付近から、感光体ドラム9の表面に付着し始める。従っ
て、混合されたトナーTa+Tbは、図9に破線で示す
ように、帯電量が低いトナーTaと、帯電量が高いトナ
ーTbとが合成された形で画像濃度が表現される。従っ
て、本実施形態に係る複写機では、従来の1つの帯電量
しか持たないトナーを用いた場合に比較して、画像濃度
のダイナミックレンジを広く確保できるとともに、ハイ
ライト部分の階調性を向上させることができる。
いるトナーとして、異なる明度、彩度、色相を持った複
数のトナーが混合されたトナーを使用する場合について
説明する。図10に、従来の多色画像形成装置における
トナー付着量と色再現性との関係を示す。図10から明
らかなように、トナーの付着量が増加するに従って、画
像の彩度が増していくが、ある程度トナーの付着量が多
くなると、該付着量が飽和して、それ以上彩度が上がら
なくなってくる。また、トナーの付着量が少ない領域で
は、彩度の変化が大きいことが判る。このため、従来の
電子写真方式の多色画像形成装置では、トナーの付着量
が少ない領域(ハイライト領域)に、トナーを安定して
付着させることが難しく、このハイライト部分の画像の
階調性及び安定性の低さが、通常の写真画像よりも劣る
原因の一つになっている。本実施形態に係る複写機にお
いて、従来のトナーを用いて画像形成したところ、トナ
ー付着量が0.1mg/cm2以下のハイライト部分で
は、トナーを安定して付着させることが困難であった。
10に破線で示すようなトナー付着量に対する色再現性
(彩度)、及び、帯電量が異なるトナーTc(このトナ
ーTcの彩度は、他のトナーの彩度よりも低く、帯電量
は他のトナーの帯電量よりも低く設定されている)を混
合させたトナーを用いて画像形成を行うようにした。こ
れにより、前述の混合トナーTa+Tbの場合と同様
に、低電界の部分では、彩度の低いトナーTcが支配的
に付着するようになる。すなわち、この低電界の部分で
は、このトナーTcの帯電量が低いので、トナー付着量
が0.1mg/cm2以下のハイライト領域に、該トナ
ーTcを安定して付着させることができるようになり、
低彩度の色再現性が良好に行えるようになる。また、ト
ナーの明度や色相に関しても、上述と同様の原理で、特
性の異なる複数のトナーを混合させた各色毎のトナーを
用いることで、画像のハイライト部分における色再現性
を向上させることができる。
像手段で用いられる少なくとも3色のそれぞれのトナー
が、互いに特性の異なる2種以上の複数のトナーを混合
したトナーで構成されているので、上記像形成手段に形
成された1つの色に対応した潜像が、互いに特性が異な
る同色の複数のトナーによってトナー像化されるように
なり、該複数の同色のトナーのうち、原稿画像に最も近
い特性を備えたトナーによって該潜像を可視像化するこ
とが可能になる。これにより、簡単且つ低コストな方法
により、画像のハイライト部分における階調性を向上さ
せることができるという優れた効果がある。
手段で用いられる少なくとも3色のそれぞれのトナー
が、異なる光透過率を持った複数のトナーが混合された
トナーからなり、且つ、混合された各トナーの光透過率
が高いトナーほど、該トナーの帯電量が低くなる特性を
有している。これにより、上記潜像のハイライト部分
は、帯電量が低くく光透過率の高い淡い色のトナーで可
視像化され、該潜像の高濃度の部分は、帯電量が高く光
透過率の低い濃い色のトナーで可視像化されるようにな
るので、各色毎に複数回の画像転写を行うことなく、広
いダイナミックレンジを有する画像を形成することがで
きるという優れた効果がある。
手段で用いられる少なくとも3色のそれぞれのトナー
が、異なる明度、彩度、色相を持った複数のトナーが混
合されたトナーからなり、且つ、混合された各トナーの
明度、彩度、色相の高いトナーほど、該トナーの帯電量
が低くなる特性を有している。これにより、上記潜像の
ハイライト部分は、帯電量が低くく明度、彩度、色相の
高い色のトナーで可視像化され、該潜像の高濃度の部分
は、帯電量が高く明度、彩度、色相の低い色のトナーで
可視像化されるようになるので、ダイナミックレンジ、
及び、色再現範囲が広く、ハイライト部分の階調性が向
上した画像を形成することができるという優れた効果が
ある。
の概略構成図。
拡大図。
ラフ。
グラフ。
示すグラフ。
を示すグラフ。
を示すグラフ。
すグラフ。
係を示すグラフ。
Claims (3)
- 【請求項1】画像情報に基づいて変調された画像光を用
いて、像担持体上に潜像を形成するための潜像形成手段
と、 該潜像形成手段により形成された該潜像担持体上の潜像
を、少なくとも、イエロー、マゼンタ、シアンの3色の
トナーを用いて、該潜像をトナー像化するための現像手
段と、 該現像手段により該像担持体上に可視像化されたトナー
像を、転写体上に転写するための転写手段と、 該転写手段により該転写体上に転写されたトナー像を、
該転写体上に定着させるための定着手段とを有する多色
画像形成装置において、 上記現像手段で用いるトナーは、上記各色のそれぞれの
トナーが、互いに特性の異なる2種以上の複数のトナー
を混合したトナーからなることを特徴とする多色画像形
成装置。 - 【請求項2】請求項1の多色画像形成装置において、 上記各色のそれぞれのトナーは、異なる光透過率を持っ
た複数のトナーが混合されたトナーからなり、且つ、混
合された各トナーの光透過率が高いトナーほど、該トナ
ーの帯電量が低くなる特性を有していることを特徴とす
る多色画像形成装置。 - 【請求項3】請求項1の多色画像形成装置において、 上記各色のそれぞれのトナーは、異なる明度、彩度、色
相を持った複数のトナーが混合されたトナーからなり、
且つ、混合された各トナーの明度、彩度、色相の高いト
ナーほど、該トナーの帯電量が低くなる特性を有してい
ることを特徴とする多色画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2677398A JP3738124B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 多色画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2677398A JP3738124B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 多色画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11212327A true JPH11212327A (ja) | 1999-08-06 |
JP3738124B2 JP3738124B2 (ja) | 2006-01-25 |
Family
ID=12202630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2677398A Expired - Fee Related JP3738124B2 (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | 多色画像形成装置 |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7099610B2 (en) | 2003-05-14 | 2006-08-29 | Oki Data Corporation | Image forming apparatus |
US7212752B2 (en) * | 2004-08-05 | 2007-05-01 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming apparatus and a developing apparatus having a unit for determining a mixture ratio of two types of magnetic toner based on magnetic permeability and amount |
US7248805B2 (en) | 2004-08-05 | 2007-07-24 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image forming apparatus and developing unit |
JP2008116655A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Ricoh Co Ltd | 現像剤付着量測定装置および画像形成装置 |
US8841051B2 (en) | 2008-07-14 | 2014-09-23 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Full color image forming method using two cyan toners |
JP2020052314A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-02 | 富士ゼロックス株式会社 | 転写装置および画像形成装置 |
-
1998
- 1998-01-22 JP JP2677398A patent/JP3738124B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7261990B2 (en) | 2003-05-14 | 2007-08-28 | Oki Data Corporation | Toner particles for image forming apparatus |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3738124B2 (ja) | 2006-01-25 |
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