JP2002296461A - 光モジュール - Google Patents

光モジュール

Info

Publication number
JP2002296461A
JP2002296461A JP2001099408A JP2001099408A JP2002296461A JP 2002296461 A JP2002296461 A JP 2002296461A JP 2001099408 A JP2001099408 A JP 2001099408A JP 2001099408 A JP2001099408 A JP 2001099408A JP 2002296461 A JP2002296461 A JP 2002296461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
optical fiber
fiber
ferrule
package
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001099408A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Sato
恭史 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2001099408A priority Critical patent/JP2002296461A/ja
Publication of JP2002296461A publication Critical patent/JP2002296461A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で集約され、受発光素子とのアライメン
トが容易で、かつ、簡便に気密構造の可能な光モジュー
ルを提供すること。 【解決手段】 フェルール3内に、第1シングルモード
光ファイバ1A、第1マルチモード光ファイバであるG
Iファイバ2A、コアを持たないコアレス光ファイバ
5、第2マルチモード光ファイバであるGIファイバ2
B、第2シングルモード光ファイバ1Bを順次一列に接
続した光ファイバ体Fを収納してなる光デバイスS1
と、該光デバイスのフェルール3から突出した第1のシ
ングルモード光ファイバ1Aの先端に結合されるLD1
5とLD15の光出力をモニターするPD16、および
これらを収納するパッケージ18からなる光モジュール
M1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信機器、セン
サー等に好適に使用される発光素子や受光素子等の光半
導体素子を備えた光モジュールに関する。また、この光
モジュールに搭載され、その光モジュール外部からの反
射戻り光を遮断する光アイソレータや光センシング、測
定のための波長板等を備えた光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】光通信の光源に用いられるレーザーダイ
オード(以下、LDともいう)は、その出射光がある箇
所で反射して再びLDの活性層に戻ると発振状態が乱
れ、出射パワーの変動や波長ずれ等が生じ、これにより
信号が劣化する。特に、アナログ信号は上記の反射戻り
光によって劣化し易く、また、高密度な信号ほど反射戻
り光の影響を受け易いため、CATV等のアナログ伝送
データの増加、大容量化、高速化に伴い、光アイソレー
タは不可欠な構成要素となってきている。
【0003】このような反射戻り光の問題を防止するた
めに、通常、LDは光を一方向のみに透過させる光アイ
ソレータと同じパッケージ内に搭載され、光モジュール
の一種であるLDモジュールを構成している。
【0004】以下に、光アイソレータの一般的な動作に
ついて簡単に説明する。図6に示すように、光アイソレ
ータ4は二つの偏光子19A、19Bでファラデー回転
子20を挟むようにして構成されている。このような構
成において、順方向光22はそのまま透過し、逆方向光
23は遮断される。なお、ファラデー回転子20は外部
から磁界を印加することでファラデー効果を得るもの
と、自発磁化により外部磁界なしでファラデー効果を持
つものがあるが、以下、簡単のため磁界を印加するため
の磁石は図示しない場合があるものとする。
【0005】次に、従来のLDモジュールの一例につい
て説明する。図9に示すように、LDモジュールJ1
は、パッケージ18内に少なくともLD15、レンズ6
A、6B、光アイソレータ4、シングルモード光ファイ
バ1の一端部等が収納されている。なお、図中16は受
光素子(以下、PDともいう)、17はペルティエクー
ラー、32は光ファイバ余長部を保護するためのラバー
ブーツである。
【0006】LD15から出射された光は、レンズ6A
でコリメートされ光アイソレータ4を通過し、レンズ6
Bで集光されシングルモード光ファイバ1に入射され
る。なお、各光部品は外部の環境から遮断するためパッ
ケージ18及びラバーブーツ32内に内蔵される。ま
た、レンズ6A、6Bには、ボールレンズ、両凸レン
ズ、非球面レンズ、またはグレイデッドインデックスレ
ンズ(以下、GRINレンズという)等が用いられる。
【0007】このような光モジュールJ1では、光アイ
ソレータ4、レンズ6A、6B等は独立した部品とし
て、それぞれが別々にホルダーに固定された後にアライ
メントされるので、部品点数が多く調整も煩雑で、大型
化するといった問題があった。
【0008】また、光モジュール全体を小型化しアライ
メントを容易にするために、図10に示すように、先球
9を備えたコア拡大光ファイバ10を用いたファイバス
タブに光アイソレータ4を実装した光デバイスJ2も提
案されている(特開平10−68909号公報等を参
照)。
【0009】この光デバイスJ2は、先球9を先端に形
成したコア拡大光ファイバ10を中心に保持したフェル
ール3に光アイソレータ4が配設され、全体がスリーブ
13内に固定されたファイバスタブ型光デバイスを構成
している。光デバイスJ2では、光アイソレータ付きの
モジュールが光アイソレータの無いモジュールと同等の
工数で組み立てが可能になり非常に簡便に作製できる。
【0010】また、コア拡大光ファイバを用いているの
で、焦点ずれ(光軸と平行方向でコア拡大光ファイバど
うしの距離に相当)のトレランスが大きいため、光ファ
イバどうしを離して、その間に光アイソレータ等の光学
素子を設置しても結合損失が少ないという利点がある。
【0011】また、このようなコア拡大光ファイバは、
一般的なシングルモード光ファイバを局所的に加熱して
作られる。シングルモード光ファイバを加熱し、コアに
ドープされているGe等のドーパントを拡散させ、ドー
パントの拡散領域を広くするとともに比屈折率差を小さ
くしている。
【0012】光ファイバのコアとクラッドの比屈折率差
が変らないままコア径が大きくなると、シングルモード
条件が崩れマルチモードが励振されてしまう。コア拡大
光ファイバの場合は、熱によるドーパントの拡散のた
め、コアの拡大と比屈折率差の低下が同時に起こり、自
動的にr×(D)1/2が一定に保たれる。ここで、rは
光ファイバのコアの半径、Dはコアとクラッドの比屈折
率差、r×(D)1/2は規格化周波数に比例する量であ
り、これが一定ならばシングルモード条件は保たれる。
【0013】図7にコア拡大光ファイバを用いた光結合
の特性を示す。横軸に光ファイバ間の距離(対向間隔:
または後述するコア拡大部に形成する素子搭載用溝の
幅)、縦軸に光の結合損失を示す。wはそれぞれのモー
ドフィールド径(以下、MFDと略記する)を示し、各
曲線に対応する。なお、光の波長は光通信で一般に使わ
れる1.31μmとし、素子搭載用溝(光ファイバ間)
は空気(屈折率n=1)で満たされていることとした。
【0014】MFDが10μmの場合は、光ファイバ間
が70μmで1dB以上の損失があるのに対し、MFD
が40μmの場合は、光ファイバ間が800μmでも損
失が1dB以下であるので、MFDが大きくなると明ら
かに結合特性が改善されることがわかる。
【0015】また、マルチモード光ファイバであるGI
(グレイデッドインデックス)ファイバをレンズのよう
に用い、円筒部材の中に光アイソレータを設置した例が
知られている(米国特許5,325,456号を参
照)。この場合、光アイソレータの両端を挟むようにG
Iファイバを設置し、光学的な結合をとっている。
【0016】ここで、GIファイバとは、光ファイバの
中心軸から徐々に屈折率が下がるような軸対称の屈折率
分布を持つ光ファイバであり、一般にはマルチモード伝
送用に用いられている。ほとんどのGIファイバはほぼ
2乗の屈折率分布を持つ。この屈折率分布はGRINレ
ンズと同様にレンズ効果をもつため、適当な屈折率分布
のGIファイバを適切な長さで用いれば結合光学系を構
成することができる。また、GIファイバの特性を示す
パラメータとしては、クラッドとコア中心の屈折率差
△、コア径D、収束パラメータAがある。
【0017】さらに、GIファイバ中の光線は図8に示
すようなサインカーブの挙動を示すため、その長さをそ
の光線挙動の周期に対応させてピッチ(P)で表す。図
8は横軸にピッチを表し、縦軸はGIファイバ内での光
線の位置を示し、光が最も広がった個所を1として相対
的に図示したものである。なおP=1はサインカーブの
1周期(2π)に相当する。点光源から入射した光が平
行光になるのは最短のピッチでP=0.25であり、再
度、点に収束するのは最短のピッチでP=0.5であ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コア拡大光フ
ァイバを使う場合は以下のような問題がある。
【0019】コア拡大光ファイバは前述のように光ファ
イバを加熱して作製している。コアを40μm以上に拡
大するためには、1000℃以上の温度で数時間から数
十時間の加熱が必要であり、非常に手間を要する。ま
た、コア径が10μmから40μmになる部分は、コア
径を徐々に拡大していくテーパ部が必要となる。このテ
ーパ部を作製するためには光ファイバに大きな温度差を
与えて局所加熱しなければならない。単にテーパ状のコ
アを形成するだけでなく、テーパ部の長さ,角度はで光
学特性が大きく変化するため、急激な温度勾配と微妙な
制御が必要となる。
【0020】またコア拡大部は数mmであるにもかかわ
らずデバイス1個につき必ず1回はこの熱加工が必要に
なり効率が悪い。
【0021】また、GIファイバをレンズとして用いた
光学系では、以下のような問題点がある。
【0022】シングルモード光ファイバの先端に、マル
チモード光ファイバであるGIファイバを接続し、細孔
の両端から挿入するが、細孔にはクリアランスが必要で
あり、光ファイバは細孔内でμm単位の位置ずれが必ず
生じる。即ち両端から光ファイバを挿入してつき当てる
が場合は必ず軸ずれが生じてしまう。しかも、細孔の中
なのでずれを修正することが不可能である。
【0023】さらに、GIファイバはレンズと同じ機能
を有するため、焦点距離の調節が不可欠である。適当な
幅を保持したまま固定しなければならず、固定作業中に
光ファイバが動くと損失が増大するといった問題が発生
する。また、両端から細孔に挿入した光ファイバを光学
素子に押し当てて位置決めする場合、光学素子の厚さが
GIファイバの結合長に合わせてあることが前提にな
る。さらに、光学素子の厚み交差で損失が生じる。ま
た、素子と光ファイバ端面間が接触してしまうので屈折
率整合材等を充填するのが困難であるといった問題があ
った。
【0024】さらに光モジュールを構成する場合はパッ
ケージ内に外部から湿気等が進入しないために気密性が
重視されるが光デバイスJ2では気密や封止に関し、何
ら言及されておらず、また、米国特許5,325,45
6では気密性を保つために、複雑で作製が困難な形状の
金属チューブのフィードスルーを必要とするばかりでな
く、部品点数も多く複雑化する。
【0025】そこで本発明は、上述の諸問題を解消し、
小型で集約され、受発光素子とのアライメントが容易
で、かつ、簡便に気密構造の可能な光モジュールを提供
することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光モジュールは、一端に光半導体素子を光
接続させるための集光部を備えた第1シングルモード光
ファイバの他端に、第1マルチモード光ファイバ、コア
レス光ファイバ、第2マルチモード光ファイバ、及び第
2シングルモード光ファイバを順次一列に接続して成る
光ファイバ体をその一部を露出するようにフェルール内
に固定し、該フェルールに前記コアレス光ファイバを2
つに分断する溝を形成し、該溝内に光学素子を配設し
て、前記第1シングルモード光ファイバ側をパッケージ
内に収容して成る光モジュールであって、前記パッケー
ジの側面に設けた開口部に貫通孔を備えた筒状体を挿入
するとともに、該筒状体の貫通孔内に前記光ファイバ体
の一部または前記フェルールを気密に挿入固定したこと
を特徴とする。
【0027】また特に、前記筒状体は透光性部材から成
るとともに、該筒状体と、前記光ファイバ体の一部また
は前記フェルールとの間に、光硬化接着材を介在させた
ことを特徴とする。
【0028】より具体的には、本発明の光モジュール
は、一端に光半導体素子を光接続させるためのレンズ部
を備えた第1シングルモード光ファイバの他端に、第1
マルチモード光ファイバ、コアレス光ファイバ、第2マ
ルチモード光ファイバ、及び第2シングルモード光ファ
イバを順次一列に接続して基体に固定して成るととも
に、前記コアレス光ファイバに形成した素子搭載用溝に
光学素子を配設した光デバイスと該光デバイスの第1シ
ングルモード光ファイバのレンズ部に光接続する光半導
体素子とをそれぞれ配設して成る光モジュールであっ
て、該光モジュールのパッケージ開口部に封止用円筒を
設け、該封止用円筒と、前記光デバイスの基体より突出
した光ファイバ外周で例えば、低融点ガラス等で封止す
ることを特徴とする。
【0029】また、本発明の光モジュールは、一端に光
半導体素子を光接続させるためのレンズ部を備えた第1
シングルモード光ファイバの他端に、第1マルチモード
光ファイバ、コアレス光ファイバ、第2マルチモード光
ファイバ、及び第2シングルモード光ファイバを順次一
列に接続して基体に固定して成るとともに、前記コアレ
ス光ファイバに形成した素子搭載用溝に光学素子を配設
し、且つ前記基体より突出した第1のシングルモード光
ファイバ、または第2のシングルモード光ファイバの外
周に金属膜を形成した光デバイスと、該光デバイスの第
1シングルモード光ファイバのレンズ部に光接続する光
半導体素子とをそれぞれ配設して成る光モジュールであ
って、該光モジュールのパッケージ開口部において、前
記光デバイスの基体より突出した光ファイバ外周に成膜
した金属膜との間で低融点金属を用いて封止したことを
特徴とする。
【0030】例えば、光デバイス一端部に光半導体素子
を光接続させるためのレンズ部を有する第1シングルモ
ード光ファイバの他端部に、第1マルチモード光ファイ
バ及びコアレス光ファイバ第2マルチモード光ファイ
バ、及び第2シングルモード光ファイバを順次一列に接
続して基体に固定してなるとともに、前記コアレス光フ
ァイバの中途に素子搭載用溝を形成し、該素子搭載用溝
に光学素子を配設した光デバイスにおいて、前記基体か
ら突出した第1のシングルモード光ファイバ若しくは第
2のシングルモード光ファイバの外周にメタライズを施
し、この光デバイスと該光デバイスの第1シングルモー
ド光ファイバのレンズ部に光接続する光半導体素子とを
それぞれ配設して成る光モジュールであって、該光モジ
ュールのパッケージ開口部において、前記光デバイスの
光ファイバ外周に成膜した金属膜との間で低融点金属を
用いて封止したことを特徴とする。
【0031】また、さらに本発明の光モジュールは、一
端に光半導体素子を光接続させるためのレンズ部を備え
た第1シングルモード光ファイバの他端に、第1マルチ
モード光ファイバ、コアレス光ファイバ、第2マルチモ
ード光ファイバ、及び第2シングルモード光ファイバを
順次一列に接続して基体に固定して成るとともに、前記
コアレス光ファイバに形成した素子搭載用溝に光学素子
を配設した光デバイスと該光デバイスの第1シングルモ
ード光ファイバのレンズ部に光接続する光半導体素子と
をそれぞれ配設して成る光モジュールであって、該光モ
ジュールのパッケージ開口部に前記光デバイスの基体と
ほぼ同じ長さの封止用円筒を設け、該封止用円筒と、前
記光デバイスの基体外周で封止することを特徴とするこ
とを特徴とする。封止性は封止剤本来の性能と、封止部
の内外を分離する境界の断面積、この断面に垂直方向
の、気体が通過する経路の長さで決まる。同一の封止剤
ならば前記断面積が小さく、前記経路が長い方が気密性
が高い。なお、信頼性の観点からの気密性は必要な年限
に亘って(例えば10年間)外気の進入を防ぐことが出
来れば良いため、先に述べたように封止剤の性能だけで
なく、封止部の構造で向上させることが可能になる。
【0032】また、本発明の光モジュールは前記光モジ
ュールにおいて、パッケージ開口部に設けた封止用円筒
を透光性の部材で構成し、光硬化樹脂にて、前記光デバ
イスを封止することを特徴とすることを特徴とする。
【0033】また、前記光デバイスの第1のシングルモ
ード光ファイバの受発光素子側に位置する端面は該受発
光素子と光結合を得るために先球加工されていることを
特徴とする。
【0034】さらに、前記光デバイスにおいて、コアレ
ス光ファイバの途中に設けられた素子搭載用溝に設置す
る光学素子が光アイソレータであることを特徴とする。
光アイソレータは、偏光面が互いに45度傾いた一対の
偏光子の間に偏光面を45度回転させるファラデー回転
子を配し一体化して構成されるが、ファラデー回転子が
自発磁化を有するものであれば、ファラデー回転子に磁
界を印加する磁石を省くことができる。
【0035】マルチモード光ファイバとして用いられる
GIファイバとこのGIファイバに挟まれるコアレス光
ファイバは、焦点距離調節と軸ずれ防止、組み立ての簡
易化のために極めて重要な役割をもつ。もともと一本の
光ファイバなので、これを分断したものは軸ずれが原理
的に発生しない。
【0036】コアレス光ファイバの長さによって予め焦
点位置が精密に決定されており、保証されている。細孔
内で調整するというような煩雑な作業が不要である。前
述のような利点はコアレス光ファイバを分断する構造で
あるからこそ可能になっている。
【0037】これにより、ファイバスタブ内に光アイソ
レータ等の光素子をほぼアライメントフリーで実装した
コンパクトな光デバイスを用いて作製の容易でコンパク
トな光モジュールを構成することができ。また、この光
デバイスは基体より突出した光ファイバ部でパッケージ
の封止を行うことで前記光デバイスの基体と光ファイバ
体の間の封止構造が簡便であっても、光モジュール全体
の気密性を確保することが可能になる。また、光デバイ
スの基体から突出した光ファイバの外周部をメタライズ
すれば、さらに容易に半田付けが可能になる。
【0038】また、光モジュールパッケージ開口部に前
記光デバイスの基体とほぼ同じ長さの封止用円筒を備
え、封止用円筒と光ファイバ基体のほぼ全長に亘って接
合すれば、接着剤でも高い気密性が得られ、より簡便な
工程でパッケージ全体を気密封止した信頼性の高い光モ
ジュールを容易に構成できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る実施形態につ
いて模式的に示した図面に基づき詳細に説明する。な
お、各図において同一部材については、同一符号を付し
説明を省略するものとする。
【0040】図1に示すように、本発明の光モジュール
M1は、基体であるフェルール3内に、第1シングルモ
ード光ファイバ1A、第1マルチモード光ファイバであ
るGIファイバ2A、コアを持たないコアレス光ファイ
バ5、第2マルチモード光ファイバであるGIファイバ
2B、第2シングルモード光ファイバ1Bを順次一列に
接続した光ファイバ体Fを収納してなる光デバイスS1
と、該光デバイスのフェルール3から突出した第1のシ
ングルモード光ファイバ1Aの先端に結合されるLD1
5とLD15の光出力をモニターするPD16、および
これらを収納するパッケージ18からなる。
【0041】フェルール3から突出したシングルモード
光ファイバの1Aの一端は、光半導体素子と結合するた
めに集光部である先球9が加工されており、他端はフェ
ルール3の端面にてシングルモード光ファイバを一定長
備えた形の所謂ピグテイル形状としている。フェルール
3内で分断されたコアレス光ファイバ5は素子搭載用溝
7内に配設した光学素子(例えば光イソレータ4)介し
て光接続させるようにしている。
【0042】上記コアレス光ファイバ5の長さは、2つ
のGIファイバ2A、2Bによるビームスポットが中央
で一致するように調整されている。シングルモード光フ
ァイバを伝播する光は単一のモードのみが可能で一定の
MFDを保っている。また、第1シングルモード光ファ
イバ1Aの一端に光半導体素子を光接続させるためのレ
ンズ部である先球9を備えることにより、光半導体素子
と第1シングルモード光ファイバ1Aは高効率に光結合
が可能になるが、この先球9と光半導体素子の相対位置
関係、即ち光入射条件が変化してもシングルモード光フ
ァイバを伝播し、出射される光はパワー以外は常に同一
の条件で、レンズ効果を持つGIファイバ2Aに入射す
るので光結合特性が安定する。なお、この先球9はレン
ズ効果を有し光半導体素子に光接続できるものであれば
その形状は問わない。
【0043】また、GIファイバ2Bはマルチモードフ
ァイバであるため、光入射条件により出射条件が大きく
変化する。このため、光学素子挿入部での結合特性を保
証することができない。そこで、コアレス光ファイバを
接続することにより、予め焦点距離を厳密に調整すると
同時に、光ファイバ間の軸ズレを防止することができ
る。
【0044】そして、パッケージ18のパッケージ18
の側面に設けた開口部18aに設けられた、貫通孔を有
する筒状体である封止用円筒29において、この光デバ
イスS1はフェルール3の後端3cから突出した第2の
シングルモード光ファイバ1Bを封止することで気密性
の高い光モジュールM1としている。
【0045】具体的には、光モジュールM1を構成する
光デバイスS1は例えばアルミナ、ジルコニア、ガラス
等からなる直径1.25mm、長さ6.5mmのフェル
ール3に、MFDが例えば10μmの第1シングルモー
ド光ファイバ1A、P(ピッチ)>0.25の第1GI
ファイバ2A、第1GIファイバ2Aから出射される光
のビームウエストと第2GIファイバ2Aの出射端面の
距離をdとして、長さ2dのコアレス光ファイバ5、第
1GIファイバ2Aと同じ長さの第2GIファイバ2
B、第2シングルモード光ファイバ1Bを縦列に接続
し、第1シングルモード光ファイバ1Aの先端を先球9
に加工し光ファイバ体Fとした。さらに、前記フェルー
ル3の貫通孔3aに光ファイバ体Fを挿入し、固定す
る。さらにコアレス光ファイバ5の部分で貫通孔3aを
横切るように幅1mm程度の素子搭載用溝7を形成す
る。
【0046】第2シングルモード光ファイバ1Bは、フ
ェルール3の後端面3cから光ファイバの余長をもった
ピグテイル形状にされる。そして、この素子搭載用溝7
内に、偏光子19A,19Bとファラデー回転子20を
一体成形後、切断して作製した光アイソレータ4を設置
するとともに、光アイソレータ4の偏光子19A,19
Bの光入出射面とコアレス光ファイバ5の一端部との間
に、屈折率をコアレス光ファイバ5に整合させた透光性
の屈折率整合接着剤8を設ける。なお、前述のように、
ここでは磁界印加手段は省略する。また、光アイソレー
タ4の表面は反射量0.2%以下の図不示の反射防止膜
が形成されているものとする。
【0047】また、GIファイバ端面に点光源が存在し
た場合のコリメート条件は、P=0.25であるが、実
際に結合効率が最も高いのは、2つのGIファイバから
のビームウェストが一致する場合である。P=0.25
では、ビームウェストはちょうどGIファイバの出射端
面に位置することになり、GIファイバ間に光学素子を
挟む場合はビームウェストは一致しない。従って、GI
ファイバの出射端面から離れた位置にビームウェストを
形成するためにはP>0.25の条件が必要になる。
【0048】第1シングルモード光ファイバ1Aの先球
9から入った光は、第1GIファイバ2Aによってビー
ム径を拡大され、コアレス光ファイバ5の中央でビーム
ウェストをもつビームとなって光アイソレータ4を通過
し、再びコアレス光ファイバ5内を通過し、第2GIフ
ァイバ2Bによりビーム径を10μmに収束させられ、
第2シングルモード光ファイバ1Bに伝播する。この光
デバイスS1は、後端面3cにおいて第2シングルモー
ド光ファイバ1Bはその余長を1mほど有し図不示のコ
ネクタがその終端に取り付けられている。
【0049】そして、第2のシングルモード光ファイバ
1Bはパッケージ開口部18aに設けられた封止用円筒
29内で低融点ガラス等の封止剤26にて気密封止する
ことで光モジュールM1とする。なお、リッド18bは
パッケージ18に対しシーム溶接され、また保護パイプ
28は封止用円筒29から出た第2のシングルモード光
ファイバ1Bが急角度で曲がったり、折れたりしない様
に保護している。光ファイバ素線は、UVコート24は
1次被覆と呼ばれるもので直径250μmで覆われ保護
されており、またさらに2次被覆の樹脂製のファイバジ
ャケット25で被覆されている。
【0050】本発明によれば、光伝送路中に光アイソレ
ータ4等の光学素子を挿入する構成であっても、ほぼア
ライメントフリーとなる。また、GIファイバを用いて
いるが、その焦点距離はコアレス光ファイバ5の長さで
調整済みで光ファイバ体組み立て時点で保証されてお
り、素子実装後に調整する必要がない。これは工程の簡
略化ばかりでなく、工程の初期段階で、即ち光学素子等
を固定する前に結合効率の不具合が確認できるため、工
程トータルの効率化と不良による損害を大幅に減らすこ
とが可能になる。
【0051】また、ここではコアレス光ファイバ5を分
断する素子搭載用溝7内に特に光アイソレータ4を用い
る例を示したが、波長板や波長フィルターといった光学
素子でも適用可能である。
【0052】さらに、フェルール3から突出した光ファ
イバとパッケージで封止を行うためフェルールと光ファ
イバ体の接合が簡便でも高度な気密性を実現できる。
【0053】また、本発明の光モジュールは図3に示す
光モジュールM2の構成としてもよい。即ち前述した光
デバイスS1において、フェルール3から突出した第2
のシングルモード光ファイバ1Bの途中にメタライズ層
11を形成し、パッケージ開口部18aに設けられた封
止用円筒29で半田30を用いて封止する。低融点ガラ
スより低温で簡便ながら確実な封止が可能になる。
【0054】さらに図4に示すようにこの光デバイスS
1と、光デバイスS1と光結合させる光半導体素子とを
パッケージ18に内蔵するモジュールM3において、光
デバイスS2のフェルール3から突出した第1のシング
ルモード光ファイバ1Aにメタライズ層11し、パッケ
ージ開口部18aに設けた封止用円筒29で半田30を
用いて封止する。気密性を高めるには、密閉される体積
が小さいほど有効であるが、この光モジュールM3の様
にすることによって光デバイスS1の大部分はパッケー
ジ18の外に位置するため、パッケージの体積を大幅に
小さくできる。また、光アイソレータ4に用いられてい
る接着剤等からの長期間に亘るガスの発生がLDに与え
る影響も問題にならない。
【0055】また、本発明の光デバイスは図5に示す構
成としてもよい。即ち光デバイスS1と光結合させる光
半導体素子とをパッケージ18に内蔵するモジュールM
4において、パッケージ開口部18aに設ける封止用円
筒29を光デバイスS1のフェルール3が完全に収納で
きる大きさのものとし、光デバイスS1のフェルール3
を封止剤26で気密接合を施し光モジュールM4を構成
する。なお、フェルール3の外径は公差1μm以下で非
常に精密に形成されているため、封止用円筒29とのク
リアランスもμm単位で作製可能である。したがって、
このクリアランスが封止用円筒29の長さと比べて充分
小さくできるために、封止剤26が樹脂等であっても外
気が進入するのに必要充分な時間が確保でき(例えば5
年)、実用上の気密封止が可能であるというメリットが
ある。さらに封止用円筒29に透光性部材を用いれば、
光硬化接着材である光硬化性樹脂が使用できるため、よ
り簡便に組み立てることが出来る。
【0056】
【実施例】以下に、本発明をより具体化した実施例につ
いて説明する。
【0057】〔例1〕図2(a)〜(f)を用いて説明
する。図2(a)に示すように、MFDが約10μmの
石英系シングルモード光ファイバ1Aの先端に、△=
0.85%、コア径が105μm、収束パラメータA=
3.37×10−6μm−2、GIファイバ2Aを放電
加工により融着し、ピッチP=0.258(653μ
m)になるようGIファイバ2Aを切断した。
【0058】周囲の媒質がn=1.46(コアレス光フ
ァイバ5の屈折率に相当)であれば、GIファイバ2A
の端面15から、このGIファイバ2Aで形成される出
射光のビームウェストまでの距離は550μmとなる。
【0059】次に、図2(b)に示すように、n=1.
46の屈折率をもつコアレス光ファイバ5をGIファイ
バ2Aに放電加工により融着し、1100μmの長さで
切断した。そして、図2(c)に示すように、GIファ
イバ2Aと同じ構成のGIファイバ2B、シングルモー
ド光ファイバ1Bをこの順に融着接続し、最後に図2
(d)のようにシングルモード光ファイバ1Aの一端に
研摩加工によりR=5μmの先球9を形成し光ファイバ
体Fとした。
【0060】次に図2(e)のように直径1.25m
m,長さ6.5mmのジルコニアフェルール3の貫通孔
3aに挿入固定した。固定にはエポキシテクノロジー社
製熱硬化型エポキシ接着剤エポテック353NDを用い
た。気密性を高めるため、低融点ガラスや半田を用いて
も良い。さらに、コアレス光ファイバ5の部分で貫通孔
3aを横切るように幅1mmの素子搭載用溝7を形成し
た。なお、この加工にはDISCO製ダイサーブレード
SDC320R10MB01を用いた。
【0061】そして、図2(f)に示すように、この素
子搭載用溝7内において、偏光子19A,19B,ファ
ラデー回転子20を一体成形後、切断して作製した光ア
イソレータ4を設置した。ここで、コアレス光ファイバ
5と屈折率を整合させた紫外線硬化型接着剤や熱硬化型
の接着材8(例えばNTTアドバンストテクノロジー社
の紫外線硬化型エポキシ接着剤#9539、ダイキン工
業社製の紫外線硬化型接着剤オプトダイン、またはエポ
キシテクノロジー社製熱硬化型接着剤エポテック353
ND等)を用いて光アイソレータ4とコアレス光ファイ
バ5の間に充填接着し光デバイスS1を構成した。
【0062】光アイソレータ4は、偏光子19A,19
B(厚さ200μm、屈折率1.5)、ファラデー回転
子20(磁性ガーネット、厚さ350μm、屈折率2.
2)から成り、各々の光透過面は反射防止膜を形成した
後に、エポキシ系の透光性の接着剤(例えば、エポキシ
テクノロジー社製熱硬化型接着剤エポテック353N
D)で接合されている。なお、光アイソレータ4は10
mm角以上の大型の素子で一括アライメントを行い接着
した後に、400μm角に切断されている。厚さは75
0μmとなる。また、ここでは自発磁化型のガーネット
を用いるため磁石は不要である。
【0063】また、図1に示すようにパッケージ18内
にLD15とLD15のパワーをモニターするためのP
D16を設けるとともに、前記光デバイスS1の第1の
シングルモード光ファイバ1AのLD側の端面に設けた
先球9とLD15を光結合し基板14に固定している。
基板14はシリコンの異方性エッチングにより、第1の
シンブルモード光ファイバ1Aを位置決めするためのV
溝と光受発光素子を搭載するための電極パターンが設け
られている。一方、パッケージ開口部18aの封止用円
筒29にて、光デバイスS1の第2のシングルモードフ
ァイバ1Bの外周を低融点ガラス等の封止剤26で封止
し、LDモジュールM1とした。
【0064】なお、リッド18bはパッケージ18に対
しシーム溶接され、また保護パイプ28は封止用円筒2
9から出た第2のシングルモード光ファイバ1Bが急角
度で曲がったり、折れたりしない様に保護している。光
ファイバ素線は、UVコート24は1次被覆と呼ばれる
もので直径250μmで覆われ保護されており、またさ
らに2次被覆の樹脂製のファイバジャケット25で被覆
されている。
【0065】〔例2〕実施例1と同様に光デバイスS1
を作製し、図3に示すように、光デバイスS1のフェル
ール3から突出している第2のシングルモード光ファイ
バ1Bの外周にメタライズ層11を形成した。メタライ
ズ層11は、真空蒸着でまずクロム層0.5μm成膜し
た後に無電界メッキにて金の層を1μm形成している。
さらに光デバイスS1の先球9とLD15を光結合させ
るとともに基板14に固定し、パッケージ開口部18a
に設けた封止用円筒29において光デバイスS1のメタ
ライズ層11を半田30で封止し光モジュールM2とし
た。半田は低融点ガラスの作業温度(通常350℃以
上)に比べ、200℃以下の温度で可能で、確実に封止
が可能である。
【0066】なお、実施例1と同様に、リッド18bは
パッケージ18に対しシーム溶接され、また保護パイプ
28は封止用円筒29から出た第2のシングルモード光
ファイバ1Bが急角度で曲がったり、折れたりしない様
に保護している。光ファイバ素線は、UVコート24は
1次被覆と呼ばれるもので直径250μmで覆われ保護
されており、またさらに2次被覆の樹脂製のファイバジ
ャケット25で被覆されている。
【0067】〔例3〕図4に示すように、光デバイスS
1のフェルール3から突出した第1のシングルモード光
ファイバ1Aに実施例2と同様のメタライズ層11を形
成した。
【0068】さらに光デバイスS1の先球9とLD15
を光結合させるとともに基板14に固定し、パッケージ
開口部18aに設けた封止用円筒29において光デバイ
スS1のメタライズ層11を半田30で封止し光モジュ
ールM3とした。
【0069】光デバイスS1がパッケージ18の外に位
置するため、パッケージの容積を最小化でき、気密性が
更に高まる。また、光アイソレータ4を構成する際に用
いる接着剤の中には、長期的には、僅かながらガスを発
生するものがあるが、本構成では、パッケージの内部に
は全く影響を与えない。
【0070】〔例4〕図5に示すように、光デバイスS
1のフェルール3とほぼ同じ長さで、フェルール3を収
納できる封止用円筒29をパッケージ開口部18aに設
けた。
【0071】例1から3と同様に、光デバイスS1の先
球9とLD15を光結合させるとともに基板14に固定
し、フェルール3の外周と封止用円筒29の間隙に封止
剤26を充填し封止している。フェルール3は直径1.
25mm±0.001mm、封止用円筒の内径は1.2
58mm±0.01mmとした。封止剤26は低融点ガ
ラスや超音波半田等でも良いが、フェルール3と封止用
円筒29の間隙が0.1mmに満たない狭さの上、長さ
が6.5mm以上あるため、樹脂をもちいれば封止が可
能であり、ここではエポキシテクノロジー社製熱硬化型
接着剤エポテック353NDを用いた。これにより、気
密性の高いLDモジュールM4とすることができた。ま
た、さらに、封止用円筒29を石英等の透光性部材をも
ちいれば、光硬化型接着剤でより簡便に作製することが
可能になる。
【0072】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の光モジュ
ールによれば、以下の顕著な効果を奏することができ
る。
【0073】レンズを用いていないため簡略な構成で安
価に作製が可能である。
【0074】基本となる複数の光ファイバを一列に接続
した光ファイバ体は、マルチモード光ファイバ(例えば
GIファイバ)とコアレス光ファイバの接続部の調整の
みでよく、調整軸が少なく組み立てが容易である。2つ
のマルチモード光ファイバに挟まれるコアレス光ファイ
バは、焦点距離調節と軸ずれ防止、組み立ての簡易化の
役割をもっており、もともと一本の光ファイバなのでこ
れを分断したものは軸ずれは原理的に発生しない。
【0075】また、例えばフェルールの細孔の両端から
光ファイバ体を挿入する場合の細孔内で調整するという
ような煩雑な作業が不要である。
【0076】また、光ファイバ体に光学素子を挿入する
場合は、コアレス光ファイバ部に素子搭載用溝を形成す
れば良い。素子搭載用溝位置はコアレス光ファイバの範
囲でさえあればずれても全く問題が生じないため極めて
作製しやすい。また、光学素子である例えば光アイソレ
ータの挿入は、ほぼアライメントフリーで行うことがで
きる。
【0077】また、光ファイバを用いた光学系である
が、作製に手間がかかり制御の難しいコア拡大光ファイ
バを用いている必要がない。
【0078】以上のような光学系を構成しているため光
モジュールも結合効率が高く簡便に作製することが可能
である。
【0079】さらに、光ファイバの部分でパッケージの
封止を行うため、光ファイバと基体(例えばフェルー
ル)の固定が簡便でも気密性の優れた光モジュールとす
ることができる。
【0080】さらに、光ファイバに予めメタライズを施
しておけば、半田等の低融点金属で接合できるため工程
が容易になる。
【0081】また、光モジュールのパッケージ開口部に
光デバイスの基体とほぼ同じ長さの封止用円筒を設け、
光デバイスを固定することにより封止経路が長くなるた
め、接着剤等の簡便な手段であっても光モジュールの封
止性向上が可能になる。
【0082】さらに、パッケージに設けた封止用円筒を
透光性の材料で構成すれば、光硬化性樹脂を用いること
が可能で、熱硬化を不要とするために短時間で簡単に作
製できるばかりでなく、残留熱応力等の発生も防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光モジュールを模式的に説明する
断面図である。
【図2】(a)〜(f)は本発明に係る光デバイスの作
製工程を模式的に説明する断面図である。
【図3】本発明に係る光モジュールを模式的に示す断面
図である。
【図4】本発明に係る光モジュールを模式的に示す断面
図である。
【図5】本発明に係る光モジュールを模式的に示す断面
図である。
【図6】光アイソレータの動作を模式的に示す斜視図で
ある。
【図7】コア拡大光ファイバの結合間隔と回折損失の関
係を示すグラフである。
【図8】GIファイバ(マルチモード光ファイバ)内の
光の挙動を説明する模式図である。
【図9】従来の光モジュールを説明する一部断面図であ
る。
【図10】従来のコア拡大光ファイバに光アイソレータ
を実装したデバイスを説明する断面図である。
【符号の説明】
1、1A、1B:シングルモード光ファイバ 2A、2B:GIファイバ(マルチモード光ファイバ) 3:フェルール(基体) 3a:貫通孔 4:光アイソレータ 5:コアレス光ファイバ 6A,6B:レンズ 7:素子搭載用溝 8:屈折率整合接着剤 9:先球(レンズ部) 10:コア拡大光ファイバ 11:メタライズ層 13:スリーブ 14:基板 15:LD(発光素子:光半導体素子) 16:PD(受光素子:光半導体素子) 17:ペルティエクーラー 18:パッケージ 18a:パッケージ開口部 18b:リッド 19A,19B:偏光子 20:ファラデー回転子 22:順方向入射光 23:逆方向入射光 24:UVコート 25:ファイバジャケット 26:封止剤 28:保護パイプ 29:封止用円筒(筒状体) 30:半田 32:ラバーブーツ J1:光モジュール J2:光デバイス M1、M2、M3、M4:光モジュール S1:光デバイス F:光ファイバ体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に光半導体素子を光接続させるため
    の集光部を備えた第1シングルモード光ファイバの他端
    に、第1マルチモード光ファイバ、コアレス光ファイ
    バ、第2マルチモード光ファイバ、及び第2シングルモ
    ード光ファイバを順次一列に接続して成る光ファイバ体
    をその一部を露出するようにフェルール内に固定し、該
    フェルールに前記コアレス光ファイバを2つに分断する
    溝を形成し、該溝内に光学素子を配設して、前記第1シ
    ングルモード光ファイバ側をパッケージ内に収容して成
    る光モジュールであって、前記パッケージの側面に設け
    た開口部に貫通孔を備えた筒状体を挿入するとともに、
    該筒状体の貫通孔内に前記光ファイバ体の一部または前
    記フェルールを気密に挿入固定したことを特徴とする光
    モジュール。
  2. 【請求項2】 前記筒状体は透光性部材から成るととも
    に、該筒状体と、前記光ファイバ体の一部または前記フ
    ェルールとの間に、光硬化接着材を介在させたことを特
    徴とする請求項1に記載の光モジュール。
JP2001099408A 2001-03-30 2001-03-30 光モジュール Withdrawn JP2002296461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001099408A JP2002296461A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 光モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001099408A JP2002296461A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 光モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002296461A true JP2002296461A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18952949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001099408A Withdrawn JP2002296461A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 光モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002296461A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009092694A (ja) * 2007-10-03 2009-04-30 Anritsu Corp 導波路型光デバイスモジュールおよびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009092694A (ja) * 2007-10-03 2009-04-30 Anritsu Corp 導波路型光デバイスモジュールおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7404679B2 (en) Termination for optic fiber with improved optical features
US6485191B1 (en) Fiber stub type device and an optical module using the same, and a method for producing a fiber stub type device
JP4369599B2 (ja) 光ファイバ体及びそれを備えた光モジュール
US6603906B2 (en) Multi-port optical power monitoring package and method of manufacturing
JP2002196181A (ja) レンズ機能付き光ファイバおよびその製造方法
JP2008098316A (ja) 半導体レーザモジュール
JP4446596B2 (ja) 光モジュールの製造方法
JP4854251B2 (ja) 光アイソレータ
JP2001194623A (ja) ファイバスタブ型光デバイス及びそれを用いた光モジュール
JP4646670B2 (ja) 光レセプタクル及びそれを用いた光モジュール
WO2007057974A1 (ja) 発光素子・光ファイバ結合モジュール及び発光素子・光ファイバ結合モジュール用部品
JP4446614B2 (ja) 光デバイスおよび光モジュール
JP2006047951A (ja) 光アイソレータ
JP3906104B2 (ja) 光デバイス
JP2001044553A (ja) ファイバスタブ型光デバイス及びそれを用いた光モジュール
JP2002296461A (ja) 光モジュール
JP4231190B2 (ja) ファイバスタブ型光デバイス及びそれを用いた光モジュール
JP2005134803A (ja) 光アイソレータ付きフェルール及びそれを備えた光送受信モジュール
JP2002258116A (ja) 光デバイス及びそれを用いた光モジュール
US6775436B1 (en) Optical fiber U-turn apparatus and method
JP2008152194A (ja) 光送受信モジュール
JP2005345694A (ja) 光集積化モジュール
JP5387930B1 (ja) 発光素子・光ファイバ結合モジュール及びその部品
JP2004061871A (ja) 光デバイス
JP2003139962A (ja) 光モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080118

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090605