JP2008152194A - 光送受信モジュール - Google Patents

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悦雄 小山
Hiroyoshi Matsumura
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Abstract

【課題】従来の結合効率を維持しつつ従来よりも簡易に組み立てることができる光送受信モジュールを提供する。
【解決手段】半導体レーザ1と、半導体レーザ1から出射する送信光が入射し、これを平行光化させる開口数が半導体レーザ1の開口数の1.4倍以上の部分5aと、遠端側の略SMF4の開口数を有しコリメーターとして作用する部分5bとを有するレーザ側レンズ5と、送受信光を伝播させるSMF4と、SMF4に融着した結合コリメータレンズ6と、レーザ側レンズ5を出射した送信光を反射し結合コリメータレンズ6を出射した受信光を透過させるWDMフィルタ3と、受信光を受光するフォトダイオード2と、半導体レーザ1、フォトダイオード2、SFM4、レーザ側レンズ5、結合コリメータレンズ6等を光軸上に保持する凹溝10、11を有する支持基板8と、送受信モジュールパッケージ9と、厚肉キャップ12と、を備える構成を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、一芯双方向通信に用いる光送受信モジュールに関する。
近年、TV番組、映画、その他の光通信路等を介した家庭へのサービスの要望が高まると共に、家庭等からも画像データ、セキュリティのための映像データ等の高速データ伝送を要する大容量のデータが送信されるようになってきている。そのため、支線系及び加入者系等(以下、単に加入者系という。)においても、高速データ伝送の観点から単一モードの光ファイバ(以下、単にSMF(Single Mode Fiber)という。)が普及し、それと共にSMFを用いた双方向通信が必要とされてきている。ここで、双方向通信方式として、双方向通信設備の敷設工事の容易さ等から、一芯の光ファイバで双方向通信を行う所謂一芯双方向通信方式が注目されている。
図7は、従来の一芯双方向通信に用いる光送受信モジュールの構成の一例を示す図である(例えば、特許文献1参照。)。図7において、光送受信モジュール70は、送信光を放射する半導体レーザ71及びマイクロレンズ73を有する発光サブアセンブリ75と、光を双方向に伝播させるSMF78と、受信光を受光するフォトダイオード72及びマイクロレンズ74を有する受光サブアセンブリ76と、送信光を透過させ受信光を反射させるWDM(Wavelength Division Multiplexing)フィルタ77と、ハウジング79と、を備えている。
WDMフィルタ77は、例えば送受信光の偏光方向を利用して、半導体レーザ71からの送信光をSMF78側に透過させ、SMF78を出射した光をフォトダイオード72側に向けて反射させるようになっている。ここで、図7に示す光送受信モジュール70は、部品がキャンケース内に納められているため、キャンケース型の送受信モジュールと称される。
図8は、石英系プレーナ光波回路を用いた従来の光送受信モジュールの構成の一例を示す図である(例えば、特許文献2参照。)。図8において、光送受信モジュール80は、基板83と、基板83上に形成されたガラス導波路84と、二股に分かれたガラス導波路84の一端に接続され、1.3μmのレーザ光を放射する半導体レーザ81と、二股に分かれたガラス導波路84の他端に接続され、1.55μmのレーザ光を受光する導波路型受光素子82と、を備えている。
光送受信モジュール80は、以下のようにして形成される。先ず、SiOの膜をSi基板83上に堆積してガラス化させ、次に、ガラス導波路84に応じたマスクパターンをガラス化したSiOの膜上に形成する。次に、マスクパターンをマスクとし、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)法を用いてエッチングしてガラス導波路84を形成し、Siテラス状の半導体素子搭載部を有するプレーナ型光波回路を作製する。次に、ガラス化したSiOが除去された半導体素子搭載部に、別個に作製された半導体レーザ81及び導波路型受光素子82を、それぞれ、アライメントにより位置決めして搭載し、固定して光送受信モジュール80を製作している。
特開2005−003810号公報 特開平11−017281号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の光送受信モジュールでは、マイクロレンズ73、74を集光用レンズとして用いているため、結合効率が悪く、さらに調芯に多大な時間を要し高コスト化の要因となっていた。また、大きな光クロストークが生ずる場合も有る。さらに、WDMフィルタ33は光の偏光方向に依存して光を反射し又は透過するようになっているため、WDMフィルタ33の光学軸と信号光の偏光方向とを合わせ込む調節が必要である。ここで、WDMフィルタ33の光学軸と信号光の偏光方向との合せ込みの調節が十分でない場合、即ちずれている場合、半導体レーザ71から出射した光が反射して迷光となって、又は回折してフォトダイオード2に入射し、ノイズ光となる。このノイズ光によって、フォトダイオード2のSN比が劣化するため、発光サブアセンブリ5を回転させ偏光方向を合せ込む作業が必要である。これらの調芯、及び偏光方向と光軸との合せ込みには多大な時間を要し、その結果、コストの上昇を招くこととなっていた。
一方、特許文献2に記載の従来の光送受信モジュールでは、個々の部品をガラス導波路に高い精度で位置及び光軸を合わせして組み立てる必要があるという問題があった。そのため、組み立て工程におけるスループットが低く光送受信モジュールの歩留まりが悪いという問題があった。その結果、特許文献1に記載の光送受信モジュールと同様にコストの上昇を招くこととなっていた。また、組み立て後においても各部品間の光軸の軸ずれが生じ易く、これによって信頼性が低いという問題があった。
以上の現状に鑑み、本発明の目的は、従来の光送受信モジュールに求められる光学的な結合の品質を維持しつつ、従来よりも簡易に組み立てることができる光送受信モジュールを提供する。
上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、所定の基板上に設けられ、単一の光ファイバを用いて送信光を送信し受信光を受信する光送受信モジュールにおいて、前記送信光を出射する半導体レーザと、前記光ファイバから出射した受信光を受光するフォトダイオードと、前記半導体レーザから出射した送信光を反射して前記光ファイバ側に出射させ、前記光ファイバから出射した受信光を前記フォトダイオード側に透過させるWDMフィルタと、前記光ファイバと前記WDMフィルタとの光路上に配置され、前記光ファイバの端面に融着した円柱状レンズであって、前記光ファイバの開口数と同一の開口数を有し、前記送信光を前記光ファイバに結合させ、前記受信光を前記フォトダイオードの入射面で所定のビーム径2ωに収束させる結合コリメータレンズと、前記半導体レーザと前記WDMフィルタとの間の光路上に配置されたレーザ側レンズであって、前記半導体レーザ側に前記半導体レーザの開口数の1.4倍以上の開口数を有し、入射した前記送信光を平行光化する第1のGRINレンズ部と、前記WDMフィルタ側に前記光ファイバと同一の開口数を有し、前記第1のGRINレンズ部を透過した光を前記レーザ側レンズの出射端面から前記結合コリメータレンズの入射端面までの光路の1/2の位置で前記ビーム径2ωに収束させる第2のGRINレンズ部と、を有するレーザ側レンズと、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光送受信モジュールにおいて、前記基板に、光路に沿って、少なくとも前記結合コリメータレンズ、前記光ファイバ及び前記レーザ側レンズが固定される溝が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、光ファイバとWDMフィルタとの光路上に配置され、光ファイバの端面に融着した円柱状レンズであって、光ファイバの開口数と同一の開口数を有し、送信光を光ファイバに結合させ、受信光をフォトダイオードの入射面で所定のビーム径2ωに収束させる結合コリメータレンズと、半導体レーザとWDMフィルタとの間の光路上に配置されたレーザ側レンズであって、半導体レーザ側に半導体レーザの開口数の1.4倍以上の開口数を有し、入射した送信光を平行光化する第1のGRINレンズ部と、WDMフィルタ側に光ファイバと同一の開口数を有し、第1のGRINレンズ部を透過した光をレーザ側レンズの出射端面から結合コリメータレンズの入射端面までの光路の1/2の位置でビーム径2ωに収束させる第2のGRINレンズ部と、を有するレーザ側レンズと、を備えるため、光ファイバ側の調芯が容易になると共に、半導体レーザから出射された送信光と光ファイバとの開口の調整が適切になされており、従来の光送受信モジュールに求められる光学的な結合の品質又はこれ以上の品質を維持しつつ、従来よりも簡易に組み立てることができる光送受信モジュールを実現することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記請求項1の効果に加えて、基板に、光路に沿って、少なくとも結合コリメータレンズ、光ファイバ及レーザ側レンズが固定される溝が設けられているため、さらに簡易に組み立てることができる。
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明による光送受信モジュールの一実施例を模式的に示す、断面図(a)、A−A’断面の形状を示す図(b)、及びB−B’断面の形状を示す図(c)である。光送受信モジュール100は、図1に示すように、例えば1.55μm帯等の所定の送信波長帯の光を送信光として出射する半導体レーザ1と、半導体レーザ1からの出射光が入射するレーザ側レンズ5と、送信光を伝播させ受信光を出射する光ファイバ4と、光ファイバ4に融着した結合コリメータレンズ6と、レーザ側レンズ5を透過して入射した光を反射し結合コリメータレンズ6を介しSMF4から入射した光を透過させるWDMフィルタ3と、光ファイバ4から出射しWDMフィルタ3を透過した光を受光するフォトダイオード2と、半導体レーザ1、フォトダイオード2、SFM4、レーザ側レンズ5、結合コリメータレンズ6等を光軸上に保持するための凹溝10、11を有する支持基板8と、送受信モジュールパッケージ9と、気密封止する厚肉キャップ12と、を備えるように構成される。
半導体レーザ1は、0.28〜0.34等の所定の開口数を有し、出射光がレーザ側レンズ5に入射するように支持基板8の凹溝10内に配置される。半導体レーザ1は、熱伝導率の高い冷却部材に搭載され、冷却部材がペルチェ素子等からなる電子冷却素子と半田固定等され、電子冷却素子と熱的に接触し冷却されるようになっているのでもよい。
フォトダイオード2は、例えば1.3μm等の所定の通信波長帯に受光感度を有する、アバランシェフォトダイオード等からなる。フォトダイオード2は、WDMフィルタ3を透過した受信光が通過する光路上に位置するように、支持基板8の凹溝11内に配置され半田固定等されている。支持基板8は、送受信モジュールパッケージ9の内部の底面に半田固定等されている。
光ファイバ4は、通常、中心部の相対的に屈折率が高いコア7と、その周囲の相対的に屈折率が低いクラッドとからなり、コアの直径は10μm程度、クラッドの直径(ファイバの径)は125μm程度である。以下、光ファイバとしてSMFを用いるものとして説明する。ここで、SMF4には、結合コリメータレンズ6が融着すると共に、SMF4は図示しない光ファイバホルダにYAG溶接等によって固定され、さらに光ファイバホルダが送受信モジュールパッケージ9にYAG溶接等によって固定されている。
レーザ側レンズ5は、図1に示すように、半導体レーザ1とWDMフィルタ3との間の光路上に配置され、出射した送信光がWDMフィルタ3で反射されSMF4に光学的に結合するように構成され配置される。図2は、本発明によるレーザ側レンズの屈折率分布を模式的に示す説明図である。レーザ側レンズ5は、図2に示すように、光軸に対して軸対称の屈折率分布を有すると共に、円柱状の形状を有する。ここで、レーザ側レンズ5の半径方向の屈折率分布n(r)は、例えば以下の式(1)で表される、光軸で最大値をとる略2次関数をなす。
n(r)=no{1−(gr)/2} (1)
ここで、noは屈折率分布の最大値、rは半径方向の距離、gはレンズの集光能力を表す定数である。
このような屈折率分布は、例えば、屈折率が徐々に変化する所謂GRIN(GRaded INdex)レンズ等の製造技術(例えば、特開2005−115097号公報を参照。)を用いて実現される。具体的には、ゾルゲル法を用いて屈折率勾配を有するドライゲルを生成し、得られたドライゲルを焼成し紡糸することによって実現される。また、レーザ側レンズ5は、半導体レーザ1側から見て近端側の部分(以下、第1のGRINレンズ部という。)5aと残りの部分(以下、第2のGRINレンズ部という。)5bとの2つの円柱状の部分に分かれるのでもよい。以下、レーザ側レンズ5は、SMF4と略同じ直径を有し、第1のGRINレンズ部5aと、第1のGRINレンズ部5aよりも開口数の小さい第2のGRINレンズ部5bとからなるものとして説明する。また、第1のGRINレンズ部5aと第2のGRINレンズ部5bとは、対向する面が融着することによって、接続されている。
ここで、第1のGRINレンズ部5aは、半導体レーザ1から出射した光が結合するために、半導体レーザ1の開口数NAlよりも大きい開口数NA1を有する。また、第2のGRINレンズ部5bは、第1のGRINレンズ部5aの開口数NA1より小さく、かつSMF4の開口数と例えば10%以内の誤差等で一致する開口数AN2を有する。第1のGRINレンズ部5aの開口数NA1は、上記の定数を用いて以下の式(2)で表される。
NA1=no・g・d (2)
ここで、dは第1のGRINレンズ部5aの半径を表す。
図3は、半導体レーザとレーザ側レンズとの位置関係を説明するための概念図である。半導体レーザ1は、図3に示すように、出射側の端面と、対向する第1のGRINレンズ部5aの端面とが所定の距離(以下、レーザレンズ間距離という。)L1離れるように配置される。これは、半導体レーザ1とレーザ側レンズ5が接触することによる破損等を防止するためである。ここで、第1のGRINレンズ部5aは光軸方向の長さがz1であり、第2のGRINレンズ部5bは光軸方向の長さがz2である。
ここで、第1のGRINレンズ部5aは、半導体レーザ1から入射した送信光21が第2のGRINレンズ部5bとの界面で略平行光になるように、長さz1が設定されている。本発明によるレーザ側レンズ5は、第1のGRINレンズ部5aの開口数NA1が半導体レーザ1の開口数NAlの1.4倍以上となるように設定されている。また、第2のGRINレンズ部5bは、開口数がSMF4の開口数の略1±0.1倍に等しく、内部を伝播する光の蛇行周期の2/4を少し超える長さz2に設定されている。
第2のGRINレンズ部5bの長さz2は、第2のGRINレンズ部5bから出射する送信光23を所定のビーム径2ωに収束させる光路長L2に応じて設定される。ここで、上記の光路長L2は、結合コリメータレンズ6の端面からフォトダイオード2の受光面までの光路長である。また、第2のGRINレンズ部5bの端面から結合コリメータレンズ6の端面までの光路長は、上記の光路長L2の2倍程度となっている。なお、レーザ側レンズ5の直径は、SMF4の直径と同程度であることが、光軸合せ等の観点から好ましい。
レーザ側レンズ5は、上記のように半導体レーザ1から引き離して配置されるため、単に第1のGRINレンズ部5aの開口数を半導体レーザ1の開口数より大きくするだけでは、半導体レーザ1と効果的に光学的に結合できない場合があると共に、意図しない迷光を生じさせる原因ともなる。ここで、レーザレンズ間距離L1は、通常の光送受信モジュールの組み立てにおいて、50〜120μmに設定される。また、光送受信モジュールには、通常、開口数NAlが0.28、0.30、0.34等の半導体レーザが採用される。
図4は、レーザレンズ間距離に対する第1のGRINレンズ部に求められる開口数の関係を示す図である。ここで、図4に示すグラフの縦軸には、第1のGRINレンズ部5aの開口数NA1を半導体レーザ1の開口数NAlで割った値をとっている。ここで、図4に示す第1のGRINレンズ部5aに求められる開口数NA1は、レーザレンズ間距離L1を考慮して、以下の式(3)に基づいて決定される。
NA1≧{(1/NAl)−(L1/d)(−1/2) (3)
また、図4に示すグラフでは、0.28、0.30及び0.34が半導体レーザ1の開口数NAlを表すパラメータの値として設定されている。
式(3)に基づいて、レーザレンズ間距離L1が0であれば、第1のGRINレンズ部5aの開口数NA1は、半導体レーザ1の開口数NAlより大きければよいということがわかる。しかしながら、レーザレンズ間距離が0でない場合には、この条件だけでは効果的に光学的な結合が得られない。第1のGRINレンズ部5aの開口数NA1が半導体レーザ1の開口数NAlの1.4倍以上であれば、図4から明らかなように、通常用いられる開口数の半導体レーザを使用し通常のレーザレンズ間距離で組み立てられることなる。そして、この倍率1.4は、余裕を設けて設定されているため、現実的な位置合わせ誤差等を考慮しても、適切に組み立てできる値になっている。
このようにレーザ側レンズ5を構成することによって、第1のGRINレンズ部5aに入射した送信光は、図3に示すように、まず、上記の開口数NA1を有し長さz1の第1のGRINレンズ部5aによって、第2のGRINレンズ部5bとの界面に向けて平行光化される。次に、この界面に入射した送信光は、SMF4の開口数と実質的に同一の開口数を有し伝播する光の蛇行周期の1/4の長さの第2のGRINレンズ部5bによって、SMF4に集光させられ、実質的に一定の開口数でSMF4と結合して伝播していく。
結合コリメータレンズ6は、レーザ側レンズ5と同様に軸対象であるが、SMF4と同程度の開口数を有しSMF4に融着した単一のGRINレンズ部を有するように構成される。図5は、SMFとフォトダイオードと結合コリメータレンズとの位置関係を説明するための概念図である。結合コリメータレンズ6は、長さz3を有し、SMF4を出射した受信光24が結合コリメータレンズ6の端面で平行光化され、フォトダイオード2の受光面でビーム径2ωの受信光25に収束するように構成される。
長さz3は、結合コリメータレンズ6を出射した光が光路長L2離れたフォトダイオード2の受光面でビーム径2ωoの光に収束するように決定される。具体的には、長さz3は、光線方程式等に基づいて決定され、結合コリメータレンズ6内を伝播する光の蛇行周期の1/4より僅かに長い値になる。結合コリメータレンズ6は、また、レーザ側レンズ5を出射してWDMフィルタ3で反射されSMF4に向かう送信光21〜23を結合させる結合レンズとしても機能する。
各GRINレンズ部は、熱膨張係数が15×10−7−1以下のSi系ガラスで形成されているため、酸水素バーナ等を用いてSMFと融着させて接続させることができる。その結果、SMFと結合レンズとの界面から反射されて半導体レーザに戻る光が軽減される。また、接着剤を用いた従来の接続では、強度の強い光が入射して接着剤に吸収され温度上昇を引き起こし、その結果、接着剤が変質して光学特性が劣化するという問題があったが、この問題も本発明により解消される。また、ほぼ同じ断面形状を有するSMFとGRINレンズとを酸水素バーナ等を用いて融着する場合、融着の際の融けた成分に生ずる表面張力がSMFとGRINレンズの双方の中心軸を一致させるように作用する(以下、自己配列効果という。)。この自己配列効果によって、従来、組み立て上の大きな負担となっていた精密な軸合わせ(調芯)を行うことなく、SMFと結合レンズの中心軸を簡易に一致させることができるため、光学的な結合に要する組立ての負担が大幅に軽減されるという大きな利点がある。異なるGRINレンズ部相互の接続についても、同様である。
図6は、本発明による光送受信モジュール内を伝播する送信光及び受信光について説明するための図である。レーザ側レンズ5及び結合コリメータレンズ6を上記のように構成することによって、レーザ側レンズ5から出射する送信光は、以下のようにSMF4内を伝播していく。まず、レーザ側レンズ5から出射した送信光は、まず第1のGRINレンズ部5aによって平行光21にされ、第2のGRINレンズ部5bによってSMF4と等しい開口数の媒体を伝播する送信光22にされ、第2のGRINレンズ部5bの端面から光路長L2の位置でビーム径2ωの送信光23になり、WDMフィルタ3に向かう。WDMフィルタ3に入射した送信光23は、WDMフィルタ3で反射されて、光の相反性によって、実質的に第2のGRINレンズ部5bの端面を出射する受信光と同様のビームで逆方向に進む光25として結合コリメータレンズ6に入射し、集光されてSMF4と光学的に結合しSMF4内を伝播していく。
支持基板8は、例えば石英基板等からなり、光路に沿って、少なくとも結合コリメータレンズ6、光ファイバ4及びレーザ側レンズ5が固定される溝が、エッチング等により形成されている。
以下、本発明によるレーザ側レンズ5及び結合コリメータレンズ6の更なる具体的な形成例を説明する。
「形成例1」
まず、75.5mlのシリコンテトラメトキシドと183.4mlのイソプロパノールとの混合液に2規定、9.2mlの塩酸を添加し、30分間攪拌した後、9.8mlのチタンテトラnブトキシドを加える。次に、得られた混合液に0.01規定のアンモニア水を添加して攪拌し、50℃で2日間熟成させてウェットゲルを得る。次に、このウェットゲルを6規定の塩酸中に2時間浸漬し、外周部のチタンを溶出させてゲル中にチタンの濃度分布を付与する。浸漬後、70℃で乾燥させて直径約10mmのドライゲルを得る。得られたドライゲルを、室温から800℃まで酸素雰囲気中で150℃/hrで昇温し、その後1250℃までヘリウム雰囲気中で50℃/hrで昇温して2時間焼成し円柱状のガラス体にする。これにより、中心から周辺に向かってほぼ2乗カーブで減少するNA2=0.11の第2のGRINレンズ部の母体が得られる。
次に、75.5mlのシリコンテトラメトキシドと183.4mlのイソプロパノールとの混合液に2規定、9.2mlの塩酸を添加し、30分間攪拌した後、30.8mlのチタンテトラnブトキシドを加える。次に、得られた混合液に0.01規定のアンモニア水を添加して攪拌し、50℃で2日間熟成させてウェットゲルを得る。次に、チタン濃度分布を付与する1回目の処理として、このウェットゲルを6規定の塩酸中に2時間浸漬し、得られたウェットゲルをメタノール中に浸漬してゲル中の塩酸分を洗浄する。次に、チタン濃度分布を付与する2回目の処理として、このウェットゲルを6規定の塩酸中に20分間浸漬すると共に、メタノール中に浸漬してゲル中の塩酸分を洗浄する。次に、チタン濃度分布を付与する3回目の処理として、このウェットゲルを6規定の塩酸中に8分間浸漬すると共に、メタノール中に浸漬してゲル中の塩酸分を洗浄する。次に、70℃で乾燥させて直径約10mmのドライゲルを得る。得られたドライゲルを、室温から350℃までは10℃/hrで昇温し、その後1200℃まで昇温して2時間焼成し円柱状のガラス体にする。これにより、中心から周辺に向かってほぼ2乗カーブで減少するNA1=0.5の第1のGRINレンズ部の母体が得られる。このように、ウェットゲルに対して複数回、チタン濃度分布の付与を行うことで、GRINレンズの開口数を大きくすることができる。
これらの各母材をカーボンヒータの電気炉に一端から0.04mm/sの速度で挿入し、他端から紡糸して外径125μmの第1のGRINレンズ部及び第2のGRINレンズ部の形成に用いるファイバを作製する。次に、ファイバカッタを用いて、作成した開口数0.5の第1のGRINレンズ部形成用のファイバと開口数0.11の第2のGRINレンズ部形成用のファイバとを切断し、さらに放電融着接続器を用いて各切断面を融着させて接続する。次に、ファイバカッタを用いて、第1のGRINレンズ部形成用のファイバと第2のGRINレンズ部形成用のファイバとを、それぞれ、長さが168μm、2837μmになるように切断研磨し、外径約125μmのレーザ側レンズ5を得る。次に、ファイバカッタを用いて、第2のGRINレンズ部形成用のファイバと開口数0.11のSMFとを切断し、放電融着接続器を用いて各切断面を融着させて接続する。次に、ファイバカッタを用いて、第2のGRINレンズ部形成用のファイバを、それぞれ、長さが1498μmになるように切断研磨し、外径約125μmの結合コリメータレンズ6を得る。最後に、得られたレーザ側レンズ5と結合コリメータレンズ6が融着したSMF4とを、石英基板からなる支持基板8上に形成された幅126μm、深さ70μmの、相互に直交する凹溝内に、3mm離れるように直交配置しYAG溶接して固定した。次に、WDMフィルタ3を、この凹溝が直交する部分に各溝に45°をなすように配置し、YAG溶接して固定した。
このようにして得られたレーザ側レンズ5と結合コリメータレンズ6とが配置された光学系に、ピーク発振波長が1330nm、水平方向放射半値角度が20°、垂直方向放射半値角度が25°のレーザ光を出射する半導体レーザ1を、レーザレンズ間距離L1として100μm離して配置し、レーザ光を入射させて結合効率を評価したところ、ロスが0.7dB以下の高い結合効率が得られた。ただし、この評価では結合コリメータレンズ6の端面に反射防止膜を設けなかったため、反射防止膜を設けた場合に換算して結合損失を算定した。この評価の半導体レーザ1の動作条件は、動作電流が16mA、動作電圧が1.0Vである。また、SMF4から出射する1.330nmの波長の光は、殆ど損失無くフォトダイオード2に光学的に結合した。
本発明による光送受信モジュールの一実施例を模式的に示す、断面図(a)、A−A’断面の形状を示す図(b)、及びB−B’断面の形状を示す図(c)である。 本発明によるレーザ側レンズの屈折率分布を模式的に示す説明図である。 半導体レーザとレーザ側レンズとの位置関係を説明するための概念図である。 レーザレンズ間距離に対する第1のGRINレンズ部に求められる開口数の関係を示す図である。 SMFとフォトダイオードと結合コリメータレンズとの位置関係を説明するための概念図である。 本発明による光送受信モジュール内を伝播する送信光及び受信光について説明するための図である。 従来の一芯双方向通信に用いる光送受信モジュールの構成の一例を示す図である。 石英系プレーナ光波回路を用いた従来の光送受信モジュールの構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 半導体レーザ
2 フォトダイオード
3 WDMフィルタ
4 光ファイバ(SMF)
5 レーザ側レンズ
5a、5b GRINレンズ部
6 結合コリメータレンズ
7 コア
8 支持基板
9 送受信モジュールパッケージ
10、11 凹溝
12 厚肉キャップ
21〜25 送受信光
70、80、100 光送受信モジュール
71、81 半導体レーザ
72、82 フォトダイオード
73、74 マイクロレンズ
75 発光サブアセンブリ
76 受光サブアセンブリ
77 WDMフィルタ
78 SMF
79 ハウジング
83 Si基板
84 ガラス導波路

Claims (2)

  1. 所定の基板上に設けられ、単一の光ファイバを用いて送信光を送信し受信光を受信する光送受信モジュールにおいて、
    前記送信光を出射する半導体レーザと、
    前記光ファイバから出射した受信光を受光するフォトダイオードと、
    前記半導体レーザから出射した送信光を反射して前記光ファイバ側に出射させ、前記光ファイバから出射した受信光を前記フォトダイオード側に透過させるWDMフィルタと、
    前記光ファイバと前記WDMフィルタとの光路上に配置され、前記光ファイバの端面に融着した円柱状レンズであって、前記光ファイバの開口数と同一の開口数を有し、前記送信光を前記光ファイバに結合させ、前記受信光を前記フォトダイオードの入射面で所定のビーム径2ωに収束させる結合コリメータレンズと、
    前記半導体レーザと前記WDMフィルタとの間の光路上に配置されたレーザ側レンズであって、前記半導体レーザ側に前記半導体レーザの開口数の1.4倍以上の開口数を有し、入射した前記送信光を平行光化する第1のGRINレンズ部と、前記WDMフィルタ側に前記光ファイバと同一の開口数を有し、前記第1のGRINレンズ部を透過した光を前記レーザ側レンズの出射端面から前記結合コリメータレンズの入射端面までの光路の1/2の位置で前記ビーム径2ωに収束させる第2のGRINレンズ部と、を有するレーザ側レンズと、を備えることを特徴とする光送受信モジュール。
  2. 前記基板に、光路に沿って、少なくとも前記結合コリメータレンズ、前記光ファイバ及び前記レーザ側レンズが固定される溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光送受信モジュール。
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