JP2002295629A - 被駆動体の駆動方法並びに装置およびこの装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

被駆動体の駆動方法並びに装置およびこの装置を用いた画像形成装置

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JP2002295629A
JP2002295629A JP2001104195A JP2001104195A JP2002295629A JP 2002295629 A JP2002295629 A JP 2002295629A JP 2001104195 A JP2001104195 A JP 2001104195A JP 2001104195 A JP2001104195 A JP 2001104195A JP 2002295629 A JP2002295629 A JP 2002295629A
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driving
stroke
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JP2001104195A
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Takashi Suzuki
隆史 鈴木
Satoru Miyamoto
悟 宮本
Yasuhiro Matsuo
恭宏 松尾
Yuichi Segawa
裕一 瀬川
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動手段で被駆動体を1ストローク単位で駆
動するものにおいて、簡単な構造で被駆動体の運動エネ
ルギ、駆動エネルギの有効利用を図る。 【解決手段】 被駆動体(回転体)30の始動から停止
までの1ストローク動作中において、被駆動体の加速時
に、初回のストロークのために事前に弾性体40に蓄積
されたエネルギまたは前回のストロークで弾性体に蓄積
されたエネルギを放出して駆動エネルギの一部とし、被
駆動体の減速時に、駆動エネルギの一部および/または
被駆動体の運動エネルギの一部を、弾性体40に蓄積
し、次のストロークにおける被駆動体の加速時に放出し
て駆動エネルギの一部として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被駆動体の駆動方
法並びに装置およびこの装置を用いた画像形成装置に関
するものである。特に、駆動手段で被駆動体(移動体)
を1ストローク単位で駆動するものにおいて、その被駆
動体の運動エネルギおよび/または駆動エネルギの有効
利用を図る技術に関するものである。より詳しくは、例
えばカラー画像形成装置(カラーコピー機、カラープリ
ンタ等)におけるロータリ現像装置を小さな駆動エネル
ギで好適に1ストローク単位で(例えば90度ピッチ
で)駆動することができるようにした技術に関するもの
である。また、例えばトナー像を担持するトナー像担持
体の表面に接離可能に設けられ、接触したときにトナー
像担持体上の残留トナーを除去するクリーニング手段の
接離動作の駆動を小さな駆動エネルギで好適に行うこと
ができるようにした技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー画像を形成するための画
像形成装置として、潜像が形成された潜像担持体に対
し、異なる色毎の現像器(例えば現像ローラ)を切り替
えて対向させて現像し、カラー画像を得る装置が知られ
ている。このような装置において画像形成速度を向上さ
せるためには、上記現像器の切替時間をできるだけ短く
する必要がある。潜像担持体に対し、異なる色毎の現像
器を切り替えて対向させる現像装置として、回転体に対
し複数個の(例えば4色用の)現像器を所定ピッチ(例
えば90°ピッチ)で配置し、回転体を1ストローク毎
に90°ピッチで間欠駆動して異なる色毎の現像器を切
り替えて対向させるいわゆるロータリ式の現像装置が知
られている。例えばこのようなロータリ式現像装置にお
いて、現像器の切替時間を短くするには、駆動力の大き
な大型のモータを用いることが考えられるが、そうする
と、装置が高価になると同時に大型化してしまうという
問題が生じる。
【0003】そこで、このような問題を解決すべく、従
来、特許第2973888号公報記載の技術(第1従来
例)と、特開平8−190235号公報記載の技術(第
2従来例)とが知られている。図14は、第1従来例の
駆動方法の説明図である。この第1従来例は、回転体1
を回転駆動軸2を介して駆動源3に連結し、回転体1の
回転動作を間欠的に繰り返す回転体駆動方法であって、
回転体1の停止時に、回転体1の回転方向へ付勢する補
助エネルギEを蓄積しておき、回転体1の回転時に、駆
動源3の駆動力とともに補助エネルギEを消費させる方
法である。補助エネルギEは、回転体1の停止時に、前
記駆動源3とは別の駆動源8を作動させることによって
例えばバネ部材7に蓄積される。なお、図14におい
て、4(a、b、c、d)は現像器、5は潜像担持体で
ある。このような第1従来例によれば、比較的小型の駆
動源(モータ)3で回転体1を短時間で回転させること
が可能になる。
【0004】図15(a)(b)は、第2従来例の駆動
方法の説明図である。この第2従来例は、4つの現像ス
リーブ(図示せず)を保持するラック10の側板11に
凹部12a〜12dを有する係合板12を固定し、この
係合板12の側部に、チャージばね13を有するスライ
ダ14の先端に設けたラック押しレバー15のピン15
aを圧接させる。スライダ14は、モータ16で駆動さ
れるチャージギア17の時計回り方向の回転に基づいて
上動する(図(b)参照)。この上動時にチャージばね
13が伸びてばね力が蓄積され、かつ、図(b)に示す
ように、ピン15aが上方の凹部12bに係合する。ラ
ック10は、位置決めレバー18の凹部18bが側板1
1のピン11cに係合することによりロックされてお
り、このロックが解除されると、チャージばね13のば
ね力で90°時計回り方向へ回転する。チャージばね1
3へのチャージ動作は、プリント動作の起動時および前
色の露光、現像、1次転写中に行われる(同公報第00
23段落)。また、ロックの解除はモータ16の反時計
方向への回転によりギア列19を介して行われる。この
ような第2従来例によっても、比較的小型の駆動源(モ
ータ)でラック10を短時間で回転させることが可能に
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1,第2従
来例には次のような問題がある。 (1)第1従来例(図14)のものは、補助エネルギE
により回転体1を短時間で所定角度回転させることは可
能であるが、その停止時の動作については何ら考慮され
ていないので、回転体1が急激に停止するおそれがあ
り、これがロータリ現像装置である場合には、現像器等
に衝撃が加わって耐久性を劣化させるおそれがあるばか
りか現像器からのトナー漏れを引き起こすおそれがあ
る。上記衝撃力は、衝撃エネルギとして消費されるだけ
であるから、省エネの観点からも望ましくない。また、
補助エネルギEを駆動源3とは別の駆動源8で蓄積させ
るようになっているので、駆動源3とは別の駆動源8が
必要であり、その分高価になると同時に装置も大型化し
やすくなる。 (2)第2従来例のものも、チャージばね13の作動に
より、ラック10を短時間で所定角度回転させることは
可能であるが、その停止時の動作についてはやはり何ら
考慮されていないので、ラック10が急激に停止するお
それがあり、現像器等に衝撃が加わって耐久性を劣化さ
せるおそれがあるばかりか現像器からのトナー漏れを引
き起こすおそれがある。また、上記衝撃力は、衝撃エネ
ルギとして消費されるだけであるから、省エネの観点か
らも望ましくない。さらに、ロック解除をモータ16の
反時計方向への回転によりギア列19を介して行なうよ
うになっているので、その構造(切替機構)が複雑であ
る。
【0006】この発明の目的は、以上のような問題を解
決し、駆動手段で被駆動体(移動体)を1ストローク単
位で駆動するものにおいて、簡単な構造で被駆動体の運
動エネルギおよび/または駆動エネルギの有効利用を図
ることができる被駆動体の駆動方法並びに装置を提供す
ることにある。また、この発明のさらなる目的は、上記
装置を用いることにより、簡単な構造で被駆動体(例え
ばロータリ式現像手段の回転体やクリーニング手段)の
運動エネルギおよび/または駆動エネルギの有効利用を
図ることができ、耐久性にも優れてトナー漏れも生じ難
い画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の被駆動体の駆動方法は、被駆動体の始
動から停止までの1ストローク動作中において、被駆動
体の加速時に、初回のストロークのために事前に弾性体
に蓄積されたエネルギまたは前回のストロークで弾性体
に蓄積されたエネルギを放出して駆動エネルギの一部と
し、被駆動体の減速時に、駆動エネルギの一部および/
または被駆動体の運動エネルギの一部を、前記弾性体に
蓄積し、次のストロークにおける被駆動体の加速時に放
出して駆動エネルギの一部として使用することを特徴と
する。請求項2記載の被駆動体の駆動装置は、駆動手段
と、この駆動手段により1ストローク毎に間欠駆動され
る被駆動体と、この被駆動体の始動から停止までの1ス
トローク動作中において、被駆動体の加速時に、初回の
ストロークのために事前に蓄積されたエネルギまたは前
回のストロークで蓄積されたエネルギを放出して駆動エ
ネルギの一部とし、被駆動体の減速時に、駆動エネルギ
の一部および/または被駆動体の運動エネルギの一部を
蓄積し、この蓄積されたエネルギを次のストロークにお
ける被駆動体の加速時に放出して駆動エネルギの一部と
する弾性体とを備えていることを特徴とする。請求項3
記載の画像形成装置は、潜像が形成される潜像担持体
と、この潜像担持体に形成された潜像に現像剤を付与し
て可視像とする現像手段とを備え、この現像手段が、回
転体と、この回転体に取り付けられた複数の現像器と、
前記回転体を1ストローク毎に間欠駆動してその1スト
ロークの回転毎に異なる現像器を前記潜像担持体に対向
させる駆動手段とを有している画像形成装置であって、
前記駆動手段により1ストローク毎に間欠駆動される前
記回転体の始動から停止までの1ストローク動作中にお
いて、回転体の加速時に、初回のストロークのために事
前に蓄積されたエネルギまたは前回のストロークで蓄積
されたエネルギを放出して駆動エネルギの一部とし、回
転体の減速時に、駆動エネルギの一部および/または回
転体の運動エネルギの一部を蓄積し、この蓄積されたエ
ネルギを次のストロークにおける回転体の加速時に放出
して駆動エネルギの一部とする弾性体を備えていること
を特徴とする。請求項4記載の画像形成装置は、請求項
3記載の画像形成装置において、前記回転体の端部に、
この回転体とともに回転するアシスト用カムが設けられ
ているとともに、このアシスト用カムのカム面に当接す
るコロが、支点回りに回動するレバーを介して前記弾性
体に連結されていることを特徴とする。請求項5記載の
画像形成装置は、トナー像を担持するトナー像担持体
と、このトナー像担持体の表面に接離可能に設けられ、
接触したときにトナー像担持体上の残留トナーを除去す
るクリーニング手段と、このクリーニング手段の接離を
駆動する接離駆動手段とを備えた画像形成装置であっ
て、前記接離駆動手段により1ストローク毎に接触また
は離間されるクリーニング手段の始動から停止までの1
ストローク動作中において、クリーニング手段の加速時
に、初回のストロークのために事前に蓄積されたエネル
ギまたは前回のストロークで蓄積されたエネルギを放出
して駆動エネルギの一部とし、クリーニング手段の減速
時に、駆動エネルギの一部および/またはクリーニング
手段の運動エネルギの一部を蓄積し、この蓄積されたエ
ネルギを次のストロークにおけるクリーニング手段の加
速時に放出して駆動エネルギの一部とする弾性体を備え
ていることを特徴とする。
【0008】
【作用効果】請求項1記載の被駆動体の駆動方法は、被
駆動体の始動から停止までの1ストローク動作中におい
て、被駆動体の加速時に、初回のストロークのために事
前に弾性体に蓄積されたエネルギまたは前回のストロー
クで弾性体に蓄積されたエネルギを放出して駆動エネル
ギの一部とし、被駆動体の減速時に、駆動エネルギの一
部および/または被駆動体の運動エネルギの一部を、前
記弾性体に蓄積し、次のストロークにおける被駆動体の
加速時に放出して駆動エネルギの一部として使用する駆
動方法であるので、この駆動方法によれば、次のような
作用効果が得られる。すなわち、被駆動体の始動から停
止までの1ストローク動作中において、被駆動体の加速
時には、初回のストロークのために事前に弾性体に蓄積
されたエネルギまたは前回のストロークで弾性体に蓄積
されたエネルギが弾性体から放出され、このエネルギが
駆動エネルギの一部として使用されるので、被駆動体が
良好に加速され、したがって被駆動体が迅速に移動する
こととなる。そして、被駆動体の減速時には、駆動エネ
ルギの一部および/または被駆動体の運動エネルギの一
部が、次のストロークにおける被駆動体の加速時に放出
されるべきエネルギとして前記弾性体に蓄積されること
となるので、被駆動体が急激に停止するという事態が生
じなくなる。別言すれば、被駆動体の減速時には、前記
弾性体が、被駆動体の運動エネルギおよび/または駆動
エネルギを蓄積しつつ被駆動体を減速させることとなる
ので、被駆動体が急激に停止するという事態が生じなく
なる。また、この減速時に弾性体に蓄積されたエネルギ
は、次のストロークにおける被駆動体の加速時に放出さ
れ駆動エネルギの一部として使用されるので、被駆動体
の運動エネルギおよび/または駆動エネルギが有効に利
用されることとなる。さらに、この駆動方法は、上記の
ように作動する弾性体を設けることで実施することがで
きる(従来技術のような別の駆動源や切替機構が不要で
ある)ので、簡単な構造で実施することが可能である。
請求項2記載の被駆動体の駆動装置は、駆動手段と、こ
の駆動手段により1ストローク毎に間欠駆動される被駆
動体と、この被駆動体の始動から停止までの1ストロー
ク動作中において、被駆動体の加速時に、初回のストロ
ークのために事前に蓄積されたエネルギまたは前回のス
トロークで蓄積されたエネルギを放出して駆動エネルギ
の一部とし、被駆動体の減速時に、駆動エネルギの一部
および/または被駆動体の運動エネルギの一部を蓄積
し、この蓄積されたエネルギを次のストロークにおける
被駆動体の加速時に放出して駆動エネルギの一部とする
弾性体とを備えているので、この駆動装置によれば次の
ような作用効果が得られる。すなわち、駆動手段により
1ストローク毎に間欠駆動される被駆動体の始動から停
止までの1ストローク動作中において、被駆動体の加速
時には、初回のストロークのために事前に弾性体に蓄積
されたエネルギまたは前回のストロークで弾性体に蓄積
されたエネルギが弾性体から放出され、このエネルギが
上記駆動手段による駆動エネルギに加算され駆動エネル
ギの一部として使用されるので、被駆動体が良好に加速
され、したがって被駆動体が迅速に移動することとな
る。したがってまた、上記弾性体が設けられていない場
合に比べて、駆動手段の小型化を図ることが可能であ
る。そして、被駆動体の減速時には、駆動手段による駆
動エネルギの一部および/または被駆動体の運動エネル
ギの一部が、次のストロークにおける被駆動体の加速時
に放出されるべきエネルギとして前記弾性体に蓄積され
ることとなるので、被駆動体が急激に停止するという事
態が生じなくなる。別言すれば、被駆動体の減速時に
は、前記弾性体が、被駆動体の運動エネルギおよび/ま
たは駆動手段による駆動エネルギを蓄積しつつ被駆動体
を減速させることとなるので、被駆動体が急激に停止す
るという事態が生じなくなる。また、この減速時に弾性
体に蓄積されたエネルギは、次のストロークにおける被
駆動体の加速時に放出され駆動エネルギの一部として使
用されるので、被駆動体の運動エネルギおよび/または
駆動エネルギが有効に利用されることとなる。さらに、
この駆動装置は、駆動手段と被駆動体とに加えて、上記
のように作動する弾性体を設けるだけでよい(従来技術
のような別の駆動源や切替機構が不要である)ので構造
の簡素化を図ることが可能である。
【0009】請求項3記載の画像形成装置は、潜像が形
成される潜像担持体と、この潜像担持体に形成された潜
像に現像剤を付与して可視像とする現像手段とを備え、
この現像手段が、回転体と、この回転体に取り付けられ
た複数の現像器と、前記回転体を1ストローク毎に間欠
駆動してその1ストロークの回転毎に異なる現像器を前
記潜像担持体に対向させる駆動手段とを有している画像
形成装置であって、前記駆動手段により1ストローク毎
に間欠駆動される前記回転体の始動から停止までの1ス
トローク動作中において、回転体の加速時に、初回のス
トロークのために事前に蓄積されたエネルギまたは前回
のストロークで蓄積されたエネルギを放出して駆動エネ
ルギの一部とし、回転体の減速時に、駆動エネルギの一
部および/または回転体の運動エネルギの一部を蓄積
し、この蓄積されたエネルギを次のストロークにおける
回転体の加速時に放出して駆動エネルギの一部とする弾
性体を備えているので、この画像形成装置によれば次の
ような作用効果が得られる。すなわち、駆動手段により
1ストローク毎に間欠駆動される現像手段における回転
体の始動から停止までの1ストローク動作中において、
回転体の加速時には、初回のストロークのために事前に
弾性体に蓄積されたエネルギまたは前回のストロークで
弾性体に蓄積されたエネルギが弾性体から放出され、こ
のエネルギが上記駆動手段による駆動エネルギに加算さ
れ駆動エネルギの一部として使用されるので、回転体が
良好に加速され、したがって回転体が迅速に移動して潜
像担持体に対向する現像器が短時間で切り替わることと
なる。したがって、上記弾性体が設けられていない場合
に比べて、小さな駆動手段で迅速な切替が可能となる。
そして、回転体の減速時には、駆動手段による駆動エネ
ルギの一部および/または回転体の運動エネルギの一部
が、次のストロークにおける回転体の加速時に放出され
るべきエネルギとして前記弾性体に蓄積されることとな
るので、回転体が急激に停止するという事態が生じなく
なる。別言すれば、回転体の減速時には、前記弾性体
が、回転体の運動エネルギおよび/または駆動手段によ
る駆動エネルギを蓄積しつつ回転体を減速させることと
なるので、回転体が急激に停止するという事態が生じな
くなる。したがって、現像手段の耐久性が向上するとと
もに、トナー漏れも防止されることとなる。また、この
減速時に弾性体に蓄積されたエネルギは、次のストロー
クにおける回転体の加速時に放出され駆動エネルギの一
部として使用されるので、回転体の運動エネルギおよび
/または駆動エネルギが有効に利用されることとなる。
さらに、この画像形成装置は、上記のように作動する弾
性体を設けるだけでよい(従来技術のような別の駆動源
や切替機構が不要である)ので構造の簡素化を図ること
が可能である。請求項4記載の画像形成装置によれば、
請求項3記載の画像形成装置において、前記回転体の端
部に、この回転体とともに回転するアシスト用カムが設
けられているとともに、このアシスト用カムのカム面に
当接するコロが、支点回りに回動するレバーを介して前
記弾性体に連結されている構成となっているので、簡単
な構造で上記請求項3による作用効果を得ることが可能
となる。しかも、アシスト用カムのカム面に当接するコ
ロが、支点回りに回動するレバーを介して弾性体に連結
されているので、このレバーの支点の位置を調整するこ
とによって、回転体の加速を重視するのか減速を重視す
るのかの調整を行うことが可能となる。すなわち、その
画像形成装置に応じたセッティングが可能となる。
【0010】請求項5記載の画像形成装置は、トナー像
を担持するトナー像担持体と、このトナー像担持体の表
面に接離可能に設けられ、接触したときにトナー像担持
体上の残留トナーを除去するクリーニング手段と、この
クリーニング手段の接離を駆動する接離駆動手段とを備
えた画像形成装置であって、前記接離駆動手段により1
ストローク毎に接触または離間されるクリーニング手段
の始動から停止までの1ストローク動作中において、ク
リーニング手段の加速時に、初回のストロークのために
事前に蓄積されたエネルギまたは前回のストロークで蓄
積されたエネルギを放出して駆動エネルギの一部とし、
クリーニング手段の減速時に、駆動エネルギの一部およ
び/またはクリーニング手段の運動エネルギの一部を蓄
積し、この蓄積されたエネルギを次のストロークにおけ
るクリーニング手段の加速時に放出して駆動エネルギの
一部とする弾性体を備えているので、この画像形成装置
によれば次のような作用効果が得られる。すなわち、駆
動手段により1ストローク毎に接離が駆動されるクリー
ニング手段の始動から停止までの1ストローク動作中に
おいて、クリーニング手段の加速時には、初回のストロ
ークのために事前に弾性体に蓄積されたエネルギまたは
前回のストロークで弾性体に蓄積されたエネルギが弾性
体から放出され、このエネルギが上記駆動手段による駆
動エネルギに加算され駆動エネルギの一部として使用さ
れるので、クリーニング手段が良好に加速され、したが
ってクリーニング手段が迅速に移動してトナー像担持体
に対し迅速に接触しまたは離間することとなる。したが
って、上記弾性体が設けられていない場合に比べて、小
さな駆動手段で迅速な接離動作が可能となる。そして、
クリーニング手段の減速時には、駆動手段による駆動エ
ネルギの一部および/またはクリーニング手段の運動エ
ネルギの一部が、次のストロークにおけるクリーニング
手段の加速時に放出されるべきエネルギとして前記弾性
体に蓄積されることとなるので、クリーニング手段が急
激に停止する(あるいはトナー像担持体に対し強い勢い
で衝突する)という事態が生じなくなる。別言すれば、
クリーニング手段の減速時には、前記弾性体が、クリー
ニング手段の運動エネルギおよび/または駆動手段によ
る駆動エネルギを蓄積しつつクリーニング手段を減速さ
せることとなるので、クリーニング手段が急激に停止す
る(あるいはトナー像担持体に対し強い勢いで衝突す
る)という事態が生じなくなる。したがって、クリーニ
ング手段の耐久性が向上するとともに、トナー漏れも防
止されることとなる。しかも、トナー像担持体に衝撃が
与えられるという事態が生じないので、トナー像担持体
上のトナー像に乱れも生じないという効果も得られる。
また、この減速時に弾性体に蓄積されたエネルギは、次
のストロークにおけるクリーニング手段の加速時に放出
され駆動エネルギの一部として使用されるので、クリー
ニング手段の運動エネルギおよび/または駆動エネルギ
が有効に利用されることとなる。さらに、この画像形成
装置は、上記のように作動する弾性体を設けるだけでよ
い(従来技術のような別の駆動源や切替機構が不要であ
る)ので構造の簡素化を図ることが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1(a)(b)は本発明
に係る被駆動体の駆動方法ないし駆動装置の一実施の形
態を示す概略正面図である。
【0012】この被駆動体の駆動装置は、駆動手段とし
てのモータMと、このモータMにより1ストローク毎に
(この場合90°毎に)間欠駆動される被駆動体として
の回転体30と、弾性体(この場合圧縮バネ)40とを
備えている。
【0013】回転体30の一部(例えば端部)には、こ
の回転体30とともに回転するアシスト用カム31が固
定されているとともに、このアシスト用カム31のカム
面32に当接するコロ50が、弾性体40に連結されて
いる。アシスト用カム31は、そのカム面32上におい
て、第1〜第4の頂部31a〜31dと、これら頂部を
連ねている第1〜第4のカム面32a〜32dとを有し
ている。
【0014】弾性体40は、その一端が上記コロ50に
連結されているとともに、他端がフレーム60に連結さ
れており、コロ50をアシスト用カム31に向けて押し
付けている。なお、この押し付けは、後述するように、
少なくとも回転体30の加速時および減速時に行われて
いればよい。
【0015】この装置は、次のように作動する。図
(a)(b)において仮想線31で示す位置がアシスト
用カム31の停止位置(したがって回転体30の停止位
置)である。アシスト用カム31が停止位置にあると
き、その頂部のいずれかにコロ50が当接しており、弾
性体40は収縮した状態となっている。
【0016】図(a)に仮想線で示すように、アシスト
用カム31が停止しており、その第1頂部31aにコロ
50が当接している状態から、モータMによって回転体
30が(したがってアシスト用カム31が)1ストロー
ク(90°)矢印方向へ回転駆動される場合の作動を例
にとって説明する。
【0017】図(a)に仮想線で示すように、アシスト
用カム31が停止しており、その第1頂部31aにコロ
50が当接している状態から、モータMの駆動によって
回転体30が矢印方向への回転を開始すると(始動する
と)、図(a)に実線で示すように、コロ50はアシス
ト用カム31の第1頂部31aから外れ、弾性体40の
弾性力によって、第1カム面32aを押し付ける。これ
により、回転体30は、モータMによる駆動力に加え弾
性体40による押し付け力Fによっても加速されること
となる。このときの弾性体40による加速成分はF1で
あり、より詳しくは加速トルク=F2×(アシスト用カ
ム31の回転中心(回転体30の回転中心でもある)3
3からコロ50との接触位置までの距離)である。
【0018】その後さらに、回転体30が、モータMに
よる駆動力と弾性体40による押し付け力とによって回
転駆動され、コロ50が第1カム面32aの中央部32
a1との当接(この当接状態は図示していないがこの状
態で弾性体40は最も伸びた状態となる)を経て、第1
カム面32aにおける第2頂部31b側に当接する状態
になると、回転体30およびアシスト用カム31は、コ
ロ50を介し弾性体40を縮ませるようにして回転し続
け、図(a)に仮想線で示した状態から90°回転した
状態で停止する(この停止状態を図(b)に仮想線で示
す)。そして、上記コロ50が第1カム面32aの中央
部32a1との当接を経て図(b)に実線で示すよう
に、第1カム面32aにおける第2頂部31b側に当接
する状態では、弾性体40による付勢力Bが回転体30
およびアシスト用カム31に対するブレーキ力(減速
力)として作用することとなる。このときの弾性体40
によるブレーキ成分はB1であり、より詳しくは減速ト
ルク=B2×(アシスト用カム31の回転中心33から
コロ50との接触位置までの距離)である。なお、この
実施の形態では上記力の大きさは、F=B、F1=B
1、F2=B2である。一方、弾性体40についてみれ
ば、これがブレーキとして作用するとき、弾性体40が
縮ませられる結果として、弾性体40には、モータMに
よる駆動エネルギの一部および/または回転体30(ア
シスト用カム31を含む)の運動エネルギの一部が蓄積
されることとなる。なお、上記コロ50が第1カム面3
2aの中央部32a1付近に達した時点で、モータMに
よる駆動を停止し、モータMをブレーキとして作用させ
た場合には、弾性体40には回転体30(アシスト用カ
ム31を含む)の運動エネルギの一部だけが蓄積される
こととなり、上記コロ50が第1カム面32aの中央部
32a1付近を通過した後もモータMによる駆動をかけ
続ければ、弾性体40には、モータMによる駆動エネル
ギの一部および回転体30(アシスト用カム31を含
む)の運動エネルギの一部が蓄積されることとなる。こ
の実施の形態では、上記コロ50が第1カム面32aの
中央部32a1付近に達した時点で、モータMによる駆
動を停止し、モータMをブレーキとして作用させるよう
に構成してある。省エネのためである。
【0019】その後再び、図(b)に仮想線で示す状態
から、モータMの駆動によって回転体30が矢印方向へ
の次のストロークの回転を開始すると、図2(c)に実
線で示すように、コロ50はアシスト用カム31の第2
頂部31bから外れ、弾性体40の弾性力、すなわち、
前回のストロークで蓄積されたエネルギの放出によっ
て、第2カム面32bを押し付ける。これにより、回転
体30は、モータMによる駆動力に加え弾性体40によ
る押し付け力(前回ストロークで蓄積されたエネルギの
放出による力)Fによっても加速されることとなり、以
降、図2(d)にも示すように、同様の作動、すなわ
ち、1ストローク(この場合90°)毎の回転駆動動作
が繰り返されることとなる。
【0020】なお、このような装置の例えば未使用時
(例えば電源オフ状態)においては、コロ50をアシス
ト用カム31の頂部(例えば第1頂部31a)に当接さ
せた状態としておかないで、コロ50を例えば頂部同士
の間(例えば第4カム面32dの中央部31d1(図1
(a)参照)に当接させた状態としておくことが考えら
れる。未使用時に、弾性体40による不要なストレスを
生じさせないためである。このような場合には、装置使
用時に、上述した一連の1ストローク毎の駆動動作を行
なう前に、モータMで回転体30およびアシスト用カム
31を例えば45°回動させてコロ50をアシスト用カ
ム31の頂部(例えば第1頂部31a)に当接させた状
態とし、これによって、事前に初回のストロークのため
のエネルギを弾性体40に蓄積させることとなる。すな
わち、弾性体40には、初回のストロークのために事前
にエネルギを蓄積させておく場合もあり得る。
【0021】以上のような実施の形態の被駆動体の駆動
方法ないし駆動装置による、モータMおよび弾性体40
による1ストロークの作動状態をグラフで示すと、概ね
図3(a)〜(c)のようになる。(a)はモータMお
よび弾性体40によるトルクと時間との関係を表したグ
ラフで、図中、TM1はモータMによる加速トルク、T
F(斜線部分)は弾性体40による加速トルク、TM2
はモータMによる減速トルク、TB(斜線部分)は弾性
体40による減速トルクである。TFは弾性体40に蓄
積されたエネルギの放出による加速トルクであり、TB
は弾性体40に蓄積されるエネルギによる減速トルクで
ある。(b)は、回転体30の角速度と時間との関係を
表したグラフである。(c)は回転体30の回転角と時
間との関係を表したグラフである。
【0022】なお、上記実施の形態では、弾性体40
を、コロ50を介してアシスト用カム31に当接させた
が、必ずしもコロ50は必要ではなく、例えば弾性体4
0を板バネで構成してこれを直接アシスト用カム31に
当接させることによっても同様な作用が得られる。さら
に、アシスト用カム31は必ずしも必要ではなく、例え
ば回転体30自体をアシスト用カム31と同様な形状に
してこれに直接弾性体40を作用させるようにすること
もできる。
【0023】以上のような被駆動体の駆動方法ないし駆
動装置によれば次のような作用効果が得られる。被駆動
体30の始動から停止までの1ストローク動作(この場
合90°回転)中において、被駆動体30の加速時に、
初回のストロークのために事前に弾性体40に蓄積され
たエネルギまたは前回のストロークで弾性体40に蓄積
されたエネルギを放出して駆動エネルギの一部とし、被
駆動体30の減速時に、駆動エネルギの一部および/ま
たは被駆動体30の運動エネルギの一部を、弾性体40
に蓄積し、次のストロークにおける被駆動体30の加速
時に放出して駆動エネルギの一部として使用するので、
被駆動体30の始動から停止までの1ストローク動作中
において、被駆動体30の加速時には、初回のストロー
クのために事前に弾性体40に蓄積されたエネルギまた
は前回のストロークで弾性体40に蓄積されたエネルギ
が弾性体40から放出され、このエネルギが駆動エネル
ギの一部として使用されるので、被駆動体30が良好に
加速され、したがって被駆動体30が迅速に移動(この
場合90°回転)することとなる。したがってまた、上
記弾性体40が設けられていない場合に比べて、駆動手
段Mの小型化を図ることが可能である。そして、被駆動
体30の減速時には、駆動エネルギの一部および/また
は被駆動体30の運動エネルギの一部が、次のストロー
クにおける被駆動体30の加速時に放出されるべきエネ
ルギとして弾性体40に蓄積されることとなるので、被
駆動体30が急激に停止するという事態が生じなくな
る。別言すれば、被駆動体30の減速時には、弾性体4
0が、被駆動体30の運動エネルギおよび/または駆動
エネルギを蓄積しつつ被駆動体30を減速させることと
なるので、被駆動体30が急激に停止するという事態が
生じなくなる。また、この減速時に弾性体40に蓄積さ
れたエネルギは、次のストロークにおける被駆動体30
の加速時に放出され駆動エネルギの一部として使用され
るので、被駆動体30の運動エネルギおよび/または駆
動エネルギが有効に利用されることとなる。さらに、こ
の駆動方法ないし装置は、駆動手段Mと被駆動体30と
に加えて、上記のように作動する弾性体40を設けるだ
けでよい(従来技術のような別の駆動源や切替機構が不
要である)ので簡単に実施でき、また構造の簡素化を図
ることが可能である。
【0024】図4は本発明に係る画像形成装置(上記駆
動方法を用いた画像形成装置)の一実施の形態を示す概
略正面図である。図5は主として現像手段を示す図で、
(a)は概略正面図、(b)は概略側面図である。な
お、これらの図において、上述した実施の形態と同一部
分ないし相当する部分には同一の符号を付してある。
【0025】この画像形成装置は、4色のトナーを用い
てフルカラー画像を形成することのできる装置であり、
図4に示すように、外周面に感光層を有する潜像担持体
としての感光体70と、この感光体70の外周面を一様
に帯電させる帯電手段71と、この帯電手段71により
一様に帯電させられた外周面を選択的に露光Lして静電
潜像を形成する露光手段72と、この露光手段72によ
り形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して
可視像(トナー像)とする現像手段80と、この現像手
段80により現像されたトナー像を転写対象である用紙
等の記録材に転写させる転写手段90と、転写後に感光
体70の表面に残留しているトナーを除去するクリーニ
ングブレード73とを有している。
【0026】転写手段90は、感光体70上に形成され
たトナー像が一次転写T1され、このトナー像をさらに
転写対象である用紙等の記録材に二次転写T2するトナ
ー像担持体としての中間転写体91を備えており、この
中間転写体91に対してクリーニング手段100が設け
られている。この実施の形態の中間転写体91は、中間
転写ベルトで構成されている。中間転写ベルト91は、
駆動ローラ92と、従動ローラ93と、テンションロー
ラ94と、ガイドローラ95とに張架されて図示矢印方
向に循環駆動される。ガイドローラ95と駆動ローラ9
2との間において前記一次転写部T1が形成されてお
り、駆動ローラ92と、この駆動ローラ92に対し(し
たがって中間転写ベル91に対し)接離可能に設けられ
た二次転写ローラ96とで前記二次転写部T2が形成さ
れる。二次転写ローラ96が駆動ローラ92に対して
(したがって中間転写ベルト25aに対して)接触した
際に二次転写部T2が形成される。クリーニング手段1
00は、後述するように、従動ローラ93への巻き掛け
部において中間転写ベルト91に対して接離可能に構成
されており、二次転写T2後に中間転写ベルト91に残
留しているトナーを除去する。
【0027】現像手段80はロータリ式の現像装置であ
り、回転体である本体30に対して、イエロー用の現像
ローラ81Yを有する現像器82Yと、シアン用の現像
ローラ81Cを有する現像器82Cと、マゼンタ用の現
像ローラ81Mを有する現像器82Mと、ブラック用の
現像ローラ81Kを有する現像器82Kとが90°ピッ
チで設けられていて、回転体である本体30が矢印方向
に90°ピッチで(1ストロークずつ)回転駆動される
ことによって、感光体70の表面を順次現像することが
可能となっている。
【0028】したがって、カラー画像を形成する際に
は、二次転写ローラ96およびクリーニング手段100
が中間転写ベルト91から離間している状態で中間転写
ベルト91上において複数色のトナー像が順次重ね合わ
されてカラー画像が形成され、その後、二次転写ローラ
96が中間転写ベルト91に当接し、その当接部(二次
転写部T2)に用紙が供給されることによって用紙上に
カラー画像が転写され、またクリーニング手段100が
中間転写ベルト91に当接して、二次転写後に中間転写
ベルト91に残留しているトナーが除去されることとな
る。なお、用紙は、装置下部に設けられた給紙カセット
110から給紙ローラ111で1枚ずつ給送され、ゲー
トローラ対112で所定のタイミングで搬送ローラ対1
13を経て前記二次転写部T2へ供給され、ここでフル
カラートナー像が転写された後、定着ローラ対114で
そのトナー像が定着され、排紙ローラ対115および1
16によって、装置ケース61の上面に形成された排紙
トレイ部62上へ排出される。
【0029】図5に示すように、現像手段80の回転体
である本体30の端部には、ギア83とアシスト用カム
31とが固定されている。ギア83には、モータMで直
接または間接的に駆動される駆動ギア84が噛み合って
おり、これによって、回転体30は、モータMにより1
ストローク毎に(この場合90°毎に)、軸33回りに
間欠駆動されるようになっている。コロ50は、レバー
51を介して弾性体(この場合引っ張りバネ)40に連
結されている。レバー51は、支点52(例えばフレー
ム60に設けた軸)回りに回動可能に設けられており、
その一端53にコロ50が回転可能の取り付けられてお
り、他端54とフレーム60との間に弾性体40が張設
されている。したがって、レバー51は、弾性体40の
作用により図5(a)において反時計方向へ常時付勢さ
れており、これによってコロ50はアシスト用カム31
に向けて押し付けられている。なお、この押し付けは、
前述したように、少なくとも回転体30の加速時および
減速時に行われていればよい。
【0030】このような現像手段80の回転体30の駆
動動作および、弾性体40による作用は、図1〜図3を
参照して先に説明したのと同様である。念のために説明
すると、例えば図5(a)に示すように、現像ローラ8
1Yが感光体70に対向しイエロー用のトナーを付与し
て潜像を現像しており、アシスト用カム31(したがっ
て回転体30)が停止していて、その第1頂部31aに
コロ50が当接している状態から、感光体70に対向さ
せる現像ローラを81Yから81Cに切り替えるべく、
モータMの駆動によって回転体30が矢印方向への回転
を開始(始動)すると、コロ50はアシスト用カム31
の第1頂部31aから外れ、弾性体40の弾性力によっ
て、第1カム面32aを押し付ける。これにより、回転
体30は、モータMによる駆動力に加え弾性体40およ
びコロ50による押し付け力F(図1(a)参照)によ
っても加速されることとなる。
【0031】その後さらに、回転体30が、モータMに
よる駆動力と弾性体40による押し付け力とによって回
転駆動され、コロ50が第1カム面32aの中央部32
a1との当接を経て、第1カム面32aにおける第2頂
部31b側に当接する状態になると、回転体30および
アシスト用カム31は、コロ50およびレバー51を介
し弾性体40を伸ばすようにして回転し続け、図5
(a)に示した状態から90°(1ストローク)回転し
た状態で停止し、現像ローラ81Cが感光体70に対向
してシアン用の潜像が現像されることとなる。そして、
上記コロ50が第1カム面32aの中央部32a1との
当接を経て第1カム面32aにおける第2頂部31b側
に当接する状態(図1(b)参照)では、弾性体40に
よる付勢力Bが回転体30およびアシスト用カム31に
対するブレーキ力(減速力)として作用することとな
る。一方、弾性体40についてみれば、これがブレーキ
として作用するとき、弾性体40が伸ばされる結果とし
て、弾性体40には、モータMによる駆動エネルギの一
部および/または回転体30(各現像器82(Y,C,
M,K)、アシスト用カム31、およびギア83等を含
む)の運動エネルギの一部が蓄積されることとなる。な
お、上述したように、コロ50がカム面の中央部付近に
達した時点で、モータMによる駆動を停止し、モータM
をブレーキとして作用させた場合には、弾性体40には
回転体30の運動エネルギの一部だけが蓄積されること
となり、コロ50がカム面の中央部付近を通過した後も
モータMによる駆動をかけ続ければ、弾性体40には、
モータMによる駆動エネルギの一部および回転体30の
運動エネルギの一部が蓄積されることとなる。この実施
の形態では、コロ50がカム面32a等の中央部32a
1付近に達した時点で、モータMによる駆動を停止し、
モータMをブレーキとして作用させるように構成してあ
る。省エネのためである。
【0032】その後再び、感光体70に対向させる現像
ローラを81Cから81Mに切り替えるべく、モータM
の駆動によって回転体30が矢印方向への次のストロー
ク(90°)の回転を開始すると、コロ50はアシスト
用カム31の第2頂部31bから外れ(図2(c)参
照)、弾性体40の弾性力、すなわち、前回のストロー
クで蓄積されたエネルギの放出によって、第2カム面3
2bを押し付ける。これにより、回転体30は、モータ
Mによる駆動力に加え弾性体40による押し付け力(前
回ストロークで蓄積されたエネルギの放出による力)F
によっても加速されることとなり、以降、必要に応じて
(画像形成動作に応じて)同様の作動、すなわち、1ス
トローク(この場合90°)毎の回転駆動動作が繰り返
されることとなる。
【0033】なお、このような画像形成装置の例えば未
使用時(例えば電源オフ状態あるいは画像形成待機状
態)においては、コロ50をアシスト用カム31の頂部
(例えば第1頂部31a)に当接させた状態、すなわち
いずれかの現像ローラ81が感光体70に対向(例えば
接触)している状態としておかないで、コロ50を例え
ば頂部同士の間(例えば第4カム面32dの中央部31
d1(図1(a)参照)に当接させた状態としておくこ
とが考えられる。未使用時に、弾性体40による不要な
ストレスを生じさせないためであり、また現像ローラ8
1を感光体70に接触させて現像する場合には、長時間
に亘って感光体70に現像ローラ81が接触しているこ
とは好ましくないからである。このような場合には、装
置使用時(あるいは画像形成時)に、上述した1連の1
ストローク毎の駆動動作を行なう前に、モータMで回転
体30およびアシスト用カム31を例えば45°回動さ
せてコロ50をアシスト用カム31の頂部(例えば第1
頂部31a)に当接させた状態とし、事前に初回のスト
ロークのためのエネルギを弾性体40に蓄積させること
となる。
【0034】以上のような画像形成装置は、潜像が形成
される潜像担持体70と、この潜像担持体70に形成さ
れた潜像に現像剤(この場合トナー)を付与して可視像
とする現像手段80とを備え、この現像手段80が、回
転体30と、この回転体30に取り付けられた複数の現
像器82(Y、C、M、K)と、回転体30を1ストロ
ーク毎に間欠駆動してその1ストロークの回転毎に異な
る現像器を潜像担持体70に対向させる駆動手段Mとを
有しており、駆動手段Mにより1ストローク毎に間欠駆
動される回転体30の始動から停止までの1ストローク
(90°)動作中において、回転体30の加速時に、初
回のストロークのために事前に蓄積されたエネルギまた
は前回のストロークで蓄積されたエネルギを放出して駆
動エネルギの一部とし、回転体30の減速時に、駆動エ
ネルギの一部および/または回転体30の運動エネルギ
の一部を蓄積し、この蓄積されたエネルギを次のストロ
ークにおける回転体30の加速時に放出して駆動エネル
ギの一部とする弾性体40を備えているので、この画像
形成装置によれば次のような作用効果が得られる。
【0035】(a)駆動手段Mにより1ストローク毎に
間欠駆動される現像手段80における回転体30の始動
から停止までの1ストローク動作中において、回転体3
0の加速時には、初回のストロークのために事前に弾性
体40に蓄積されたエネルギまたは前回のストロークで
弾性体40に蓄積されたエネルギが弾性体40から放出
され、このエネルギが駆動手段による駆動エネルギに加
算され駆動エネルギの一部として使用されるので、回転
体30が良好に加速され、したがって回転体30が迅速
に移動して(この場合90°回転して)潜像担持体70
に対向する現像器が短時間で切り替わることとなる。し
たがって、弾性体40が設けられていない場合に比べ
て、小さな駆動モータMで迅速な切替が可能となる。そ
して、回転体30の減速時には、駆動手段Mによる駆動
エネルギの一部および/または回転体30の運動エネル
ギの一部が、次のストロークにおける回転体30の加速
時に放出されるべきエネルギとして弾性体40に蓄積さ
れることとなるので、回転体30が急激に停止するとい
う事態が生じなくなる。別言すれば、回転体30の減速
時には、弾性体40が、回転体30の運動エネルギおよ
び/または駆動手段による駆動エネルギを蓄積しつつ回
転体30を減速させることとなるので、回転体30が急
激に停止するという事態が生じなくなる。したがって、
現像手段80の耐久性が向上するとともに、トナー漏れ
も防止されることとなる。また、この減速時に弾性体4
0に蓄積されたエネルギは、次のストロークにおける回
転体30の加速時に放出され駆動エネルギの一部として
使用されるので、回転体30の運動エネルギおよび/ま
たは駆動エネルギが有効に利用されることとなる。さら
に、この画像形成装置は、上記のように作動する弾性体
40を設けるだけでよい(従来技術のような別の駆動源
や切替機構が不要である)ので構造の簡素化を図ること
が可能である。
【0036】(b)回転体30の端部に、この回転体3
0とともに回転するアシスト用カム31が設けられてい
るとともに、このアシスト用カム31のカム面32に当
接するコロ50が、支点52回りに回動するレバー51
を介して弾性体40に連結されている構成となっている
ので、簡単な構造で上記(a)の作用効果を得ることが
可能となる。しかも、アシスト用カム31のカム面32
に当接するコロ50が、支点52回りに回動するレバー
51を介して弾性体40に連結されているので、このレ
バー51の支点52の位置を調整することによって、回
転体30の加速を重視するのか減速を重視するのかの調
整を行うことが可能となる。すなわち、その画像形成装
置に応じたセッティングが可能となる。
【0037】この点について、図6,図7を参照して詳
しく説明する。図6は回転体30の加速を重視した支点
位置の一例を示す概略図で、弾性体40の付勢力(この
場合引っ張り力)に基づくレバー51のトルクTによっ
てコロ50に作用する力F(および図(b)における力
B)の方向が、回転体30の回転中心33からアシスト
用カム31とコロ50との接触点に引いた線Aよりも回
転方向側に向かうように、支点52の位置を設定してあ
る。このように構成すると、図(a)に示すように、加
速時に実際にコロ50がアシスト用カム31に対して作
用する力F1による加速成分はF2となり、 加速トルク=F2×L Lは、アシスト用カム31の回転中心33からコロ50
との接触位置までの距離、となる。一方、図(b)に示
すように、減速時に、弾性体40の付勢力に基づくレバ
ー51のトルクTによってコロ50に作用する力B(力
の大きさはB=Fである)により、実際にコロ50がア
シスト用カム31に対して作用する力B1による減速成
分はB2となり、 減速トルク=B2×L となる。図(a)(b)から明らかなように、F1>B
1,F2>B2であり、加速重視の構成となっている。
【0038】図7は回転体30の減速を重視した支点位
置の一例を示す概略図で、弾性体40の付勢力に基づく
レバー51のトルクTによってコロ50に作用する力F
(および図(b)における力B)の方向が、回転体30
の回転中心33からアシスト用カム31とコロ50との
接触点に引いた線Aよりも逆回転方向側に向かうよう
に、支点52の位置を設定してある。このように構成す
ると、図(a)に示すように、加速時に実際にコロ50
がアシスト用カム31に対して作用する力F1’による
加速成分はF2’となり、 加速トルク=F2’×L となる。一方、図(b)に示すように、減速時に、弾性
体40の付勢力に基づくレバー51のトルクTによって
コロ50に作用する力B(力の大きさはB=Fである)
により、実際にコロ50がアシスト用カム31に対して
作用する力B1’による減速成分はB2’となり、 減速トルク=B2’×L となる。図(a)(b)から明らかなように、F1’<
B1,F2’<B2’であり、減速重視の構成となって
いる。なお、図6との体から明らかなように、F1>F
1’,F2>F2’,B1<B1’,B2<B2’とな
っている。
【0039】以上から明らかなように、この画像形成装
置によれば、アシスト用カム31のカム面32に当接す
るコロ50が、支点52回りに回動するレバー51を介
して弾性体40に連結されているので、このレバー51
の支点52の位置を調整することによって、回転体30
の加速を重視するのか減速を重視するのかの調整を行う
ことが可能であり、当該画像形成装置に応じたセッティ
ングが可能となる。加速を重視した場合には、より速や
かな現像器の切替動作が可能となり、減速を重視した場
合には、より一層装置の耐久性を向上させることができ
ると同時に、トナー漏れを確実に防止ることができるよ
うになる。
【0040】図8はアシスト用カムの変形例を示す正面
図である。このアシスト用カム34は、台形波の駆動パ
ターン(図3(a)の駆動波形を台形とした駆動パター
ン)で回転体30を90°ピッチで間欠駆動するのに最
適なカム形状としてある。そのカム形状は、前述したア
シスト用カム31のような単純な正方形の角部にRをつ
けた形状(破線参照)ではなく、以下に説明するよう
に、弾性体40の付勢力の変化によるコロ50の当接力
および当接角の変化を考慮し、回転体30に対し、加速
時には常に一定の加速トルクを、減速時には常に一定の
減速トルクを付与する形状としてある。ある1つの頂部
34aから次の頂部34bに至るカム面を代表させて説
明すると、加速時にコロ50が当接するカム面35a
は、回転体30の回転にしたがって回転中心33からの
距離が徐々に小さくなる湾曲面としてある。これによっ
て、回転体30に対し、加速時に常に一定の加速トルク
を付与することが可能となる。上記カム面35aに続
く、加減速を行わないに時にコロ50が当接するカム面
35bは、回転中心33を中心とした円弧面としてあ
る。これによって、弾性体40の作用による加減速は全
く行われなくなる。上記カム面35bに続く、減速時に
コロ50が当接するカム面35cは、回転体30の回転
にしたがって回転中心33からの距離が徐々に大きくな
る湾曲面としてある。これによって、回転体30に対
し、減速時に常に一定の減速トルクを付与することが可
能となる。なお、このアシスト用カム34は、駆動パタ
ーンが台形波の場合について最適化したカム形状となっ
ているが、例えば駆動パターンが三角波の場合には、上
記カム面35b(回転中心33を中心とした円弧面)を
なくして加減速用のカム面35aと35cとを接続した
形状とすることができる。また、三角波等の細部を変更
した複雑な駆動パターンに対しても、これに応じたカム
形状とすることによって、常に駆動トルクおよび減速ト
ルクの何割かを弾性体40のエネルギ放出および蓄積に
よって補助することができる。
【0041】図9〜図12は、前述したクリーニング手
段100(図4参照)の詳細を示す正面図である。これ
らの図(主として図9)に示すように、クリーニング手
段100は、ケース101と、このケース101に支持
部材102で取り付けられたクリーニングブレード10
3と、このクリーニングブレード103により掻き落と
されたトナーt(図11参照)を図示しない廃トナーボ
トルへ搬送するスクリュー104とを備えている。
【0042】ケース101は、スクリュー104の軸1
04aを中心として揺動可能に支持されている。ケース
101は、図示しない付勢手段で軸104a回りに時計
方向へ常時付勢されているが、その揺動は、ケース10
1の上部に接離用カム105が当接していることによっ
て規制されている。
【0043】接離用カム105は、その軸105aに、
モータM1を含む駆動機構が接続されおり、この駆動機
構によって、後述するように180°の1ストローク毎
に回転駆動されるようになっている。なお、この駆動機
構と接離用カム105とによって接離駆動手段が構成さ
れている。
【0044】接離用カム105の軸105aには、楕円
形のアシスト用カム106が固定されており、このアシ
スト用カム106のカム面に当接するスライダ107の
背部に弾性体(この場合圧縮バネ)40が設けられてい
る。アシスト用カム106は、第1,第2頂部106
a、106bと、これらを連ねる第1〜第4カム面10
6c、106d、106e、106fとを有している。
【0045】スライダ107および弾性体40はフレー
ム60に固定されたハウジング108に収納されてお
り、弾性体40は、スライダ107をアシスト用カム1
06に向けて押し付けている。なお、この押し付けは、
後述するように、少なくともクリーニング手段100の
回動における加速時および減速時に行われていればよ
い。
【0046】この装置は、次のように作動する。図9お
よび図11に示す位置がアシスト用カム106の停止位
置(したがってクリーニング手段100の揺動停止位
置)である。図9に示す状態が、クリーニング手段10
0のトナー像担持体91(この場合中間転写ベルト)9
1からの離間状態であり、図11に示す状態が接触状態
である。クリーニング手段100のアシスト用カム10
6が停止位置にあるとき、その頂部106a、106b
のいずれかにスライダ107が当接しており、弾性体4
0は収縮した状態となっている。
【0047】図9に示すように、クリーニング手段10
0およびアシスト用カム106が停止しており、アシス
ト用カム106の第1頂部106aにスライダ107が
当接している状態から、上記駆動手段によって接離用カ
ム105が(したがってアシスト用カム106が)1ス
トローク(180°)矢印方向へ回転駆動され、クリー
ニング手段100が揺動駆動される場合の作動を例にと
って説明する。
【0048】図9に示す状態から、接離用カム105お
よびアシスト用カム106が矢印方向への回転を開始す
ると(したがってクリーニング手段100が時計方向へ
の揺動を開始する(始動する)と)、スライダ107は
アシスト用カム106の第1頂部106aから外れ、弾
性体40の弾性力によって、第1カム面106cを押し
付ける。これにより、接離用カム105は、モータM1
による駆動力に加え弾性体40による押し付け力Fによ
っても加速されることとなる。したがってクリーニング
手段100も同様に加速される。
【0049】その後さらに、接離用カム105およびア
シスト用カム106が、モータM1による駆動力と弾性
体40による押し付け力とによって回転駆動され、図1
0に示すように、スライダ107が第1カム面106c
と第2カム面106dとの間に当接する。この当接状態
で弾性体40は最も伸びた状態となる。またクリーニン
グ手段100のクリーニングブレード103がトナー像
担持体91に当接を開始する。さらに、接離用カム10
5およびアシスト用カム106が、モータM1による駆
動力によって回転駆動され、スライダ107が第2カム
面106dに当接する状態になると、接離用カム105
およびアシスト用カム106は、スライダ107を介し
弾性体40を縮ませるようにして回転し続け、図9に示
した状態から180°回転した状態で停止する。その状
態を図11に示す。この状態では、クリーニング手段1
00のクリーニングブレード103がトナー像担持体9
1に完全に当接した状態となる。そして、上記スライダ
107が第2カム面106dに当接する状態では、弾性
体40による付勢力Fが接離用カム105およびアシス
ト用カム106に対するブレーキ力(減速力)として作
用することとなる。一方、弾性体40についてみれば、
これがブレーキとして作用するとき、弾性体40が縮ま
せられる結果として、弾性体40には、モータM1によ
る駆動エネルギの一部および/またはクリーニング手段
100(接離用カム105,アシスト用カム106等を
含む)の運動エネルギの一部が蓄積されることとなる。
【0050】その後再び、図11に示す状態から、モー
タM1の駆動によって接離用カム105およびアシスト
用カム106が矢印方向への次のストロークの回転を開
始すると、スライダ107はアシスト用カム106の第
2頂部106bから外れ、弾性体40の弾性力F、すな
わち、前回のストロークで蓄積されたエネルギの放出に
よって、第3カム面106eを押し付ける。これによ
り、接離用カム105およびアシスト用カム106は、
モータM1による駆動力に加え弾性体40による押し付
け力(前回ストロークで蓄積されたエネルギの放出によ
る力)Fによっても加速されることとなり、図12に示
す状態を経て図9に示した状態となり、以降、同様の作
動、すなわち、1ストローク(この場合180°)毎の
回転駆動動作およびクリーニング手段100の揺動動作
(接離動作)が繰り返されることとなる。
【0051】なお、この実施の形態の装置では、未使用
時(例えば電源オフ状態あるいは画像形成待機状態)に
おいて、クリーニング手段100をトナー像担持体91
から離間させるべく、スライダ107をアシスト用カム
106の第1頂部106aに当接させた状態としておく
ので、装置使用時(あるいは画像形成時)に、事前に初
回のストロークのためのエネルギを弾性体40に蓄積さ
せる必要はない。しかしながら、例えば図12に示す状
態でクリーニングブレード103がトナー像担持体91
に接触しない構成とすれば、未使用時等において、スラ
イダ107が上記境界部に当接する状態とすることもで
き、この場合には、一連のストロークの動作に先立って
事前に初回のストロークのためのエネルギを弾性体40
に蓄積させるように構成する。
【0052】以上のような画像形成装置は、トナー像を
担持するトナー像担持体91と、このトナー像担持体9
1の表面に接離可能に設けられ、接触したときにトナー
像担持体上の残留トナーを除去するクリーニング手段1
00と、このクリーニング手段100の接離を駆動する
接離駆動手段とを備え、接離駆動手段により1ストロー
ク毎に接触または離間されるクリーニング手段100の
始動から停止までの1ストローク動作中において、クリ
ーニング手段100の加速時に、初回のストロークのた
めに事前に蓄積されたエネルギまたは前回のストローク
で蓄積されたエネルギを放出して駆動エネルギの一部と
し、クリーニング手段100の減速時に、駆動エネルギ
の一部および/またはクリーニング手段100の運動エ
ネルギの一部を蓄積し、この蓄積されたエネルギを次の
ストロークにおけるクリーニング手段100の加速時に
放出して駆動エネルギの一部とする弾性体40を備えて
いるので、この画像形成装置によれば次のような作用効
果が得られる。すなわち、駆動手段により1ストローク
毎に接離が駆動されるクリーニング手段100の始動か
ら停止までの1ストローク動作中において、クリーニン
グ手段100の加速時には、初回のストロークのために
事前に弾性体40に蓄積されたエネルギまたは前回のス
トロークで弾性体40に蓄積されたエネルギが弾性体4
0から放出され、このエネルギが上記駆動手段による駆
動エネルギに加算され駆動エネルギの一部として使用さ
れるので、クリーニング手段100が良好に加速され、
したがってクリーニング手段100が短時間で揺動して
トナー像担持体91に対し迅速に接触しまたは離間する
こととなる。したがって、弾性体40が設けられていな
い場合に比べて、小さな駆動手段で迅速な接離動作が可
能となる。そして、クリーニング手段100の減速時に
は、駆動手段による駆動エネルギの一部および/または
クリーニング手段100の運動エネルギの一部が、次の
ストロークにおけるクリーニング手段100の加速時に
放出されるべきエネルギとして弾性体40に蓄積される
こととなるので、クリーニング手段100が急激に停止
する(あるいはトナー像担持体91に対し強い勢いで衝
突する)という事態が生じなくなる。別言すれば、クリ
ーニング手段100の減速時には、弾性体40が、クリ
ーニング手段100の運動エネルギおよび/または駆動
手段による駆動エネルギを蓄積しつつクリーニング手段
100を減速させることとなるので、クリーニング手段
100が急激に停止する(あるいはトナー像担持体91
に対し強い勢いで衝突する)という事態が生じなくな
る。したがって、クリーニング手段100の耐久性が向
上するとともに、トナー漏れも防止されることとなる。
しかも、トナー像担持体91に衝撃が与えられるという
事態が生じないので、トナー像担持体91上のトナー像
に乱れも生じないという効果も得られる。また、この減
速時に弾性体40に蓄積されたエネルギは、次のストロ
ークにおけるクリーニング手段100の加速時に放出さ
れ駆動エネルギの一部として使用されるので、クリーニ
ング手段100の運動エネルギおよび/または駆動エネ
ルギが有効に利用されることとなる。さらに、この画像
形成装置は、上記のように作動する弾性体40を設ける
だけでよい(従来技術のような別の駆動源や切替機構が
不要である)ので構造の簡素化を図ることが可能であ
る。
【0053】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。例えば、上記実施の形態では被駆動体が回転体
ないし揺動体である場合について説明したが、例えば図
13に示すように、被駆動体が往復動する移動体Sであ
る場合にも、この発明の駆動方法ないし駆動装置は適用
することができる。なお、図13において、31’は、
その場合のアシスト用カムの形状を示している。
【0054】
【発明の効果】請求項1または2記載の被駆動体の駆動
方法または装置のいずれによっても、駆動手段で被駆動
体(移動体)を1ストローク単位で駆動するものにおい
て、簡単な構造で被駆動体の運動エネルギおよび/また
は駆動エネルギの有効利用を図ることができる。請求項
3記載の画像形成装置によれば、簡単な構造で現像手段
の運動エネルギおよび/または駆動エネルギの有効利用
を図ることができ、耐久性にも優れてトナー漏れも生じ
難くなる。さらに請求項4記載の画像形成装置によれ
ば、レバーの支点の位置を調整することによって、被駆
動体の加速を重視するのか減速を重視するのかの調整を
行うことが可能となる。請求項5記載の画像形成装置に
よれば、簡単な構造でクリーニング手段の運動エネルギ
および/または駆動エネルギの有効利用を図ることがで
き、耐久性にも優れてトナー漏れも生じ難くなる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明に係る被駆動体の駆動方
法ないし駆動装置の一実施の形態を示す概略正面図で、
作動説明図。
【図2】(c)(d)は作動説明図。
【図3】(a)(b)(c)は作動説明図。
【図4】本発明に係る画像形成装置の一実施の形態を示
す概略正面図。
【図5】主として現像手段を示す図で、(a)は概略正
面図、(b)は概略側面図。
【図6】回転体30の加速を重視した支点位置の一例を
示す概略図。
【図7】回転体30の減速を重視した支点位置の一例を
示す概略図。
【図8】アシスト用カムの変形例を示す正面図。
【図9】クリーニング手段100の詳細を示す図で、
(a)は部分平面図、(b)は正面図。
【図10】作動説明図。
【図11】作動説明図。
【図12】作動説明図。
【図13】被駆動体の異なる例を示す正面図。
【図14】従来技術の説明図。
【図15】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
M モータ(駆動手段) 30 回転体(被駆動体) 31 アシスト用カム 32 カム面 40 弾性体 50 コロ 51 レバー 52 支点 70 感光体(潜像担持体) 80 現像手段 82 現像器 91 中間転写体(トナー像担持体) 100 クリーニング手段 M1 モータ(接離駆動手段) 105 接離用カム(接離駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 507 G03G 15/08 507H 21/10 21/00 318 (72)発明者 松尾 恭宏 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 瀬川 裕一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H030 AA05 BB24 BB33 2H071 CA01 CA05 CA07 CA09 DA08 DA13 EA18 2H077 BA01 BA10 GA12 2H134 GA01 HD01 HD06 HD08 KB05 KB07 KG03 3J062 AA36 AB31 AC09 BA12 BA16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被駆動体の始動から停止までの1ストロ
    ーク動作中において、被駆動体の加速時に、初回のスト
    ロークのために事前に弾性体に蓄積されたエネルギまた
    は前回のストロークで弾性体に蓄積されたエネルギを放
    出して駆動エネルギの一部とし、被駆動体の減速時に、
    駆動エネルギの一部および/または被駆動体の運動エネ
    ルギの一部を、前記弾性体に蓄積し、次のストロークに
    おける被駆動体の加速時に放出して駆動エネルギの一部
    として使用することを特徴とする被駆動体の駆動方法。
  2. 【請求項2】 駆動手段と、この駆動手段により1スト
    ローク毎に間欠駆動される被駆動体と、この被駆動体の
    始動から停止までの1ストローク動作中において、被駆
    動体の加速時に、初回のストロークのために事前に蓄積
    されたエネルギまたは前回のストロークで蓄積されたエ
    ネルギを放出して駆動エネルギの一部とし、被駆動体の
    減速時に、駆動エネルギの一部および/または被駆動体
    の運動エネルギの一部を蓄積し、この蓄積されたエネル
    ギを次のストロークにおける被駆動体の加速時に放出し
    て駆動エネルギの一部とする弾性体とを備えていること
    を特徴とする被駆動体の駆動装置。
  3. 【請求項3】 潜像が形成される潜像担持体と、この潜
    像担持体に形成された潜像に現像剤を付与して可視像と
    する現像手段とを備え、この現像手段が、回転体と、こ
    の回転体に取り付けられた複数の現像器と、前記回転体
    を1ストローク毎に間欠駆動してその1ストロークの回
    転毎に異なる現像器を前記潜像担持体に対向させる駆動
    手段とを有している画像形成装置であって、 前記駆動手段により1ストローク毎に間欠駆動される前
    記回転体の始動から停止までの1ストローク動作中にお
    いて、回転体の加速時に、初回のストロークのために事
    前に蓄積されたエネルギまたは前回のストロークで蓄積
    されたエネルギを放出して駆動エネルギの一部とし、回
    転体の減速時に、駆動エネルギの一部および/または回
    転体の運動エネルギの一部を蓄積し、この蓄積されたエ
    ネルギを次のストロークにおける回転体の加速時に放出
    して駆動エネルギの一部とする弾性体を備えていること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記回転体の端部に、この回転体ととも
    に回転するアシスト用カムが設けられているとともに、
    このアシスト用カムのカム面に当接するコロが、支点回
    りに回動するレバーを介して前記弾性体に連結されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 トナー像を担持するトナー像担持体と、
    このトナー像担持体の表面に接離可能に設けられ、接触
    したときにトナー像担持体上の残留トナーを除去するク
    リーニング手段と、このクリーニング手段の接離を駆動
    する接離駆動手段とを備えた画像形成装置であって、 前記接離駆動手段により1ストローク毎に接触または離
    間されるクリーニング手段の始動から停止までの1スト
    ローク動作中において、クリーニング手段の加速時に、
    初回のストロークのために事前に蓄積されたエネルギま
    たは前回のストロークで蓄積されたエネルギを放出して
    駆動エネルギの一部とし、クリーニング手段の減速時
    に、駆動エネルギの一部および/またはクリーニング手
    段の運動エネルギの一部を蓄積し、この蓄積されたエネ
    ルギを次のストロークにおけるクリーニング手段の加速
    時に放出して駆動エネルギの一部とする弾性体を備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
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