JP2006235228A - ロータリ式現像装置の回転補助機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 回転枠15に被押圧部としての回転平面カム80と、回転平面カム80と係合する押圧機構90とを備えている。回転平面カム80には、円周面81の周縁に円周方向に約90度の間隔で突起部82が配置されている。突起部82の中央には停止部としての凹み82aが設けられ、凹み82aを中心に減速部としての斜面82bと加速部としての斜面82cとが設けられている。押圧機構90のコロ91が斜面82bと接触すると、回転枠15の回転が減速され、押圧機構90のコロ91が斜面82cと接触すると、回転枠15の回転が加速される。また、押圧機構90のコロ91が凹み82aと接触すると、回転枠15が停止される。
【選択図】 図3
Description
請求項2に係るロータリ式現像装置の回転補助機構は、請求項1に記載の発明において、加速部と減速部との間に設けられ回転枠を停止させるための停止部をさらに備えている。
回転平面カムでは、カムが回転する際、接触子がカムの輪郭面と接触する。この機構では、外縁の形状が複数の半径が異なる円弧部を有しているため、カムが接触子を押し動かす押し行程とカムが接触子によって押される下降行程とが存在する。カムが接触子を押し動かす押し行程においては、接触子を押し動かす際の抵抗が発生し、回転枠の回転を減速させる減速部の役割を果たす。一方、カムが接触子によって押される下降行程では、接触子の押圧力により、回転枠の回転を加速させる加速部の役割を果たすこととなる。また、押し行程と下降工程との間に凹部を設けることで停止部を得ることができる。したがって、簡単な構造で、加速部、減速部、停止部を実現させることができる。
このカラープリンタ1は、図示しないコンピュータ等に接続されており、コンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいてカラー画像を用紙に印刷可能な装置である。また、このカラープリンタ1は、図1において右側がオペレータが操作する側であり、以下では、図1における装置の右側を手前側、左側を奥側とする。
感光体ドラム2は、表面に静電潜像が形成されるものであり、装置のほぼ中央に回転自在に設けられ、その回転軸は装置の手前側から見て横方向に延びるように、すなわち図1の紙面に対して垂直に延びるように設けられている。感光体ドラム2の上部には、感光体ドラム2の表面を一様に帯電するための帯電ローラ10が設けられている。また感光体ドラム2の側方には、感光体ドラム2の表面に残留したトナーや付着物を清掃するためのドラムクリーニング装置11が設けられている。
ロータリ式現像装置3は、感光体ドラム2に形成された静電潜像を各色のトナーによって現像するものであり、感光体ドラム2に隣接して、中心が感光体ドラム2の中心とほぼ同じ高さ位置になるように設けられている。このロータリ式現像装置3は、回転枠15と、4色のトナーに対応して設けられ回転枠15に支持された4つの現像器16とを有している。回転枠15は、感光体ドラム2の回転軸と平行な軸の回りに回転自在な円筒形状であり、図示しないモータやギアを含む駆動機構によって回転させられるようになっている。
次に、回転枠15の回転補助機構について説明する。図3(a)に示すように、回転補助機構は、回転枠15の軸方向両端部に設けられた被押圧部としての回転平面カム80と、回転平面カム80を押圧する押圧機構90とを備えている。回転平面カム80には、カム面81の円周方向に約90度の間隔で突起部82が配置されている。当該突起部82M,82C,82B,82Yの位置は、それぞれ図2に示す各現像器16M,16C,16B,16Yと対応する位置に設けられている。図3(b)は突起部82の拡大図である。図3(b)に示すように、突起部82の中央には凹部82aが設けられ、凹部82aを中心に略三角形になるように斜面82bと82cが設けられている。斜面82bと82cは円周面81となめらかに連結されている。各突起部82M,82C,82B,82Yの凹部82aの位置は、各現像ローラ70M,70C,70B,70Yの現像位置と対応する位置に設けられている。
レーザユニット4は、外部のコンピュータ等から送られてきた画像情報に基づいて、感光体ドラム2を走査露光するものであり、感光体ドラム2の上方で、かつ回転現像装置3の回転軸より装置奥側に配置されている。正確には、レーザユニット4の前端(レーザ光が発射される側の端部)が、回転現像装置3の回転軸のほぼ真上に位置し、後端側に行くにつれて下方に傾斜し、後端は回転現像装置3の上端部よりは下方に位置している。なお、レーザユニット4の内部の構成は、従来の構成と同様であり、レーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有している。また、レーザユニット4のレーザ光路の前方には、反射ミラー20が設けられている。したがって、図1の一点鎖線で示すように、レーザユニット4から発射されたレーザ光は、この反射ミラー20によって屈曲し、回転現像装置3の装置手前側上方を通過し、感光体ドラム2の表面に照射されるようになっている。
トナー収容部5は、回転現像装置3の各現像器16に対して供給するトナーを収容する部分であり、感光体ドラム2の上方で、かつレーザユニット4と対向する側(装置手前側)に配置されている。このトナー収容部5は、図7に示すように、横方向(図1の紙面垂直方向)に並べて配置されたマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのそれぞれの各色のトナーを収容する4つの収容部5a,5b,5c,5dを有している。また、このトナー収容部5は、装置の手前側に取り出しが可能となっている。
トナー供給装置6は、トナー収容部5に収容された各色のトナーを、対応する現像器16に供給するためのものであり、感光体ドラム2の上方において、レーザユニット4とトナー収容部5との間のスペースに配置されている。トナー供給パイプ25は、上下方向に長く、上端が装置手前側に、下端が装置奥側に傾斜している。このトナー供給パイプ25は、先端が先細形状となっており、下方に移動した際には、先端が現像器に形成されたスリットを通って内部に進入可能である。また、トナー供給パイプ25の内部には、トナーを搬送するためのスパイラル部材(図示せず)が回転可能に設けられている。
中間転写ベルト7は、感光体ドラム2に形成された各色のトナー画像が順次転写されるものであり、感光体ドラム2及びトナー収容部5の下方に配置されている。この中間転写ベルト7は、対向して配置された駆動ローラ35と従動ローラ36との間に掛け渡されている。また、転写ベルト7の感光体ドラム2と対向する部分は、1対の1次転写ローラ37a,37bによって感光体ドラム2に当接するように構成されている。
2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7に転写された画像を、搬送されてきた用紙に転写するためのものであり、駆動ローラ35の下方に駆動ローラ35と対向するように配置されている。そして、この2次転写ローラ8には、図示しない電圧印加手段によって、用紙に対して、画像転写のためのバイアス電圧が印加されている。
定着装置9は、用紙上に転写されたトナーを溶融定着するためのものであり、回転現像装置3の下方で、かつ装置奥側に配置されている。この定着装置9は、ヒータを内蔵する加熱ローラ9aと加熱ローラ9aに圧接する加圧ローラ9bとを有しており、両ローラ間に用紙を挟持して搬送する。
このプリンタ1では、装置の上部表面、すなわち、レーザユニット4、トナー供給装置6及びトナー収容部5の上方に、画像が形成された用紙を載置するための排出部50が形成されている。この排出部50は、レーザユニット4側(装置奥側)が最も低く、トナー収容部5側(装置手前側)に行くにしたがって徐々に高くなる曲面部と、この曲面部に連続しトナー収容部5の上方に位置する平面部とを有している。
装置の底部には、用紙を収納するとともに収納された用紙を送り出すための給紙部51が設けられている。この給紙部51は、用紙が載置される載置板を有する給紙カセット52と、載置板上の用紙を取り出すための前送りコロ53と、用紙を1枚ずつ搬送路に送り出すためのローラ対からなる重送防止機構54とを有している。そして、給紙カセット52は装置の手前側に引き出すことが可能である。
給紙部51と排出部50との間には、用紙を搬送する搬送部が設けられている。搬送部は、給紙部51から2次転写ローラ8に至る第1搬送路55と、2次転写ローラ8から定着装置9に至る第2搬送路56と、定着装置9から排出部50に至る第3搬送路57とを有している。また、定着装置9の出口には、分岐爪58が設けられており、この分岐爪58と第1搬送路55の途中との間には用紙を第1搬送路55に戻すための戻し搬送路59が設けられている。
トナー収容部5の下方でかつ給紙カセット52の上方には、装置の手前側の側壁を構成するように給紙トレイ65が配置されている。この給紙トレイ65は、下端が第1搬送路55の湾曲路55aの近傍で回動自在(開閉自在)に支持されており、この回動支点65aを中心に、上端を装置手前側に倒すことが可能である。このようにして給紙トレイ65を開いた状態では、給紙トレイ65上に用紙を載置し、この用紙を第1搬送路55の湾曲路55aに給紙することが可能である。
次に画像形成動作について簡単に説明する。まず、カラープリンタに電源が投入されると、各種パラメータが初期化され、定着部の温度設定を行うなどの初期設定が実行される。そして、このプリンタに接続されたコンピュータ等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。なお、この画像形成動作中においては、トナー供給パイプ25は上方の待避位置に移動させられている。したがって、レーザ光路はトナー供給パイプ25によって遮られていない。
ロータリ式現像装置3を用いてカラー画像を形成する際は、図示しない駆動源により回転枠15を駆動させ、対応する色成分の現像器16が順に感光体ドラム2と対向する現像位置に移動されて現像が行われる。ここで、例えば、回転枠15がシアン現像器16Cとマゼンタ現像器16Mとの間のある位置から時計方向に回転するとする。回転枠15が回転すると、カム80も時計方向に回転する。
本実施形態では、回転枠15に被押圧部としての回転平面カム80と、回転平面カム80と係合する押圧機構90とを備えている。回転平面カム80には、円周面81の周縁に円周方向に約90度の間隔で突起部82が配置されている。突起部82の中央には停止部としての凹部82aが設けられ、凹部82aを中心に減速部としての斜面82bと加速部としての斜面82cとが設けられている。押圧機構90のコロ91が斜面82bと接触すると、回転枠15の回転が減速され、押圧機構90のコロ91が斜面82cと接触すると、回転枠15の回転が加速される。また、押圧機構90のコロ91が凹部82aと接触すると、回転枠15の停止が支持される。すなわち、簡単なカム構造で、回転枠の回転状態から停止状態への移行、停止状態の維持及び停止状態から回転状態への移行の段階で駆動源による切り換え動作を補助することができ、従来に比べて低い駆動源のトルクで切り換え時間の短縮化を実現することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、被押圧部として回転平面カム80を採用しているが、その他に、図5に示す端面カム80’を採用しても同様の効果を得ることができる。図5に示すように、端面カム80’の円周面81’には、回転枠15の軸方向に突出する突起部82’が設けられている。これらの突起部82M’,82C’,82B’,82Y’は端面カム80’の円周方向に約90度の間隔で配置され、それぞれ図2に示す各現像器16M,16C,16B,16Yと対応する位置に設けられている。図5(b)は突起部82’の拡大図である。図5(b)に示すように、突起部82’の中央には凹部82a’が設けられ、凹部82a’を中心に略三角形になるように斜面82b’と82c’が設けられている。斜面82b’と82c’は円周面81’となめらかに連結されている。各突起部82M’,82C’,82B’,82Y’の凹部82a’の位置は、各現像ローラ70M,70C,70B,70Yの現像位置と対応する位置に設けられている。この回転補助機構の動作は、上記実施形態と同様なので、説明を省略する。
2 感光体ドラム
3 ロータリ式現像装置
4 レーザユニット
5 トナー収容部
6 トナー供給装置
7 中間転写ベルト
8 2次転写ローラ
9 定着装置
15 回転枠
16 現像器
25 トナー供給パイプ
50 排出部
70 現像ローラ
80,80’ カム
81,81’ 円周面
82,82’ 突起部
82a,82a’ 凹部
82b,82c,82b’,82c’ 斜面
90 押圧機構
91 コロ
92 レバー
94 バネ
Claims (7)
- 複数の現像器が搭載された回転枠を回転させて前記複数の現像器のそれぞれを像担持体に対向配置させるロータリ式現像装置の回転補助機構であって、
前記回転枠に設けられた被押圧部と、
前記回転枠の被押圧部を押圧する押圧機構とを備え、
前記被押圧部は、前記押圧機構の押圧力を受けて前記回転枠の回転を加速させる加速部と、前記押圧機構の押圧力を受けて前記回転枠の回転を減速させる減速部とを有している、
ロータリ式現像装置の回転補助機構。 - 前記加速部と減速部との間に、前記回転枠を停止させるための停止部をさらに備えている、
請求項1に記載のロータリ式現像装置の回転補助機構。 - 前記被押圧部は表面に前記加速部、減速部及び停止部を有するカムであり、前記押圧機構は接触子である、
請求項2に記載のロータリ式現像装置の回転補助機構。 - 前記カムは、外周面にそれぞれ半径が異なる複数の円弧部を有する回転平面カムである、
請求項3に記載のロータリ式現像装置の回転補助機構。 - 前記カムは、前記回転枠の端面に設けられ、前記回転枠の軸方向に突出する複数の突起を有する端面カムである、
請求項3に記載のロータリ式現像装置の回転補助機構。 - 前記接触子は、前記カムの表面と当接するコロと、前記コロを前記カムの表面に押圧する付勢部材とを備えている、
請求項1から5のいずれかに記載のロータリ式現像装置の回転補助機構。 - 前記付勢部材はバネである、請求項6に記載のロータリ式現像装置の回転機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005049348A JP2006235228A (ja) | 2005-02-24 | 2005-02-24 | ロータリ式現像装置の回転補助機構 |
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ID=37042947
Family Applications (1)
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JP2005049348A Pending JP2006235228A (ja) | 2005-02-24 | 2005-02-24 | ロータリ式現像装置の回転補助機構 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010164873A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002295629A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-09 | Seiko Epson Corp | 被駆動体の駆動方法並びに装置およびこの装置を用いた画像形成装置 |
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2005
- 2005-02-24 JP JP2005049348A patent/JP2006235228A/ja active Pending
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