JP2002294828A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP2002294828A
JP2002294828A JP2001098364A JP2001098364A JP2002294828A JP 2002294828 A JP2002294828 A JP 2002294828A JP 2001098364 A JP2001098364 A JP 2001098364A JP 2001098364 A JP2001098364 A JP 2001098364A JP 2002294828 A JP2002294828 A JP 2002294828A
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川崎  哲
Ryosuke Hayashi
良祐 林
Minoru Matsui
実 松井
Eiji Nomoto
英二 野本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒータに関して大幅なコストダウンを実現する
ことが可能となり、またヒータの実質的な配置スペース
を削減することで、他の関連部品の配置スペースを確保
して設計上の自由度を拡げることができ、しかも温度ヒ
ューズに関する取り付けや交換ないし保守点検時の作業
性を向上することができる衛生洗浄装置を提供する。 【解決手段】貯湯タンク21内に配設するヒータ50
は、それ自体に取付用のフランジを有さない構造のもの
から成る。ヒータ50は略コ字形に形成されており、そ
の両端部51付近が貯湯タンク21の外壁より外側へ突
出する状態に支持され、両端部51より貯湯タンク21
内側に配される連結部分が連結部53を成す。また、貯
湯タンク21外側の外壁に温度ヒューズ70を設け、外
壁表面上に、付着した水が温度ヒューズ70に侵入する
のを防止する水切りリブ207を一体に突設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部より供給され
た水を貯留する貯湯タンクを備え、該貯湯タンク内に水
を加熱するヒータを設け、該ヒータにより加熱された水
を洗浄用ノズルより噴出して人体局部を洗浄する衛生洗
浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衛生洗浄装置としては、
例えば、図31〜図33に示すような熱交換ユニットを
装備したものが知られている。かかる熱交換ユニットは
所定容量を持つ貯湯タンク1を主要部として成り、貯湯
タンク1は、上面側が開口したタンク本体2に上蓋3を
取り付け、上蓋3に各種関連部品を組み付けて構成され
ている。
【0003】貯湯タンク1にはヒータ4が内蔵されてお
り、外部より供給された水は、ヒータ4によって加熱さ
れ所望温度の温水として貯留される。使用時には貯湯タ
ンク1内の温水を、そのまま洗浄用ノズル(図示せず)
より噴出させて利用するようになっている。
【0004】前記ヒータ4は細幅状に延びる略U字形で
あり、その基端側には、タンク本体2の外壁に取り付け
るためのフランジ5が一体に溶接されていた。ここでフ
ランジ5は、ヒータ4の両端部4aに跨る大きさの平板
状に形成されており、フランジ5からアースが採られて
いた。また、ヒータ4の両端部は近接して設けられてお
り、両端部が長く中央の直線部が短くなっている。更に
また、タンク本体2の側部下方には、ヒータ4へ過電流
が流れた際に給電回路を遮断する温度ヒューズ6が外壁
より内側に喰い込むように取り付けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の衛生洗浄装置に関しては、本出願人らの
最近の新製品開発に伴う調査研究により、以下のような
改良すべき点が見出された。すなわち、前記ヒータ4全
長が比較的長く、また、片持ちと成らざるを得ないが、
ヒータ4両端部は近接して設けられ、更に両端部が長い
ため、直線状のヒータ連結部が自重により下がって、貯
湯タンク1底面へ接触することを考慮して、貯湯タンク
1から所定距離以上離隔して設ける必要がある。
【0006】しかし、ヒータ4を少しでも上方に設けれ
ば、それだけ死水(ヒータ4により温めることができな
い水)領域が増え、熱交換機の押上効率(有効に使える
湯量/貯湯タンクの容量)を落としてしまうことにな
る。また、溶接等でフランジを設けたヒータでは、ヒー
タ挿入のために貯湯タンク1に幅広の孔を形成しなけれ
ばならない。更に、ヒータ4両端部を離隔して設ける
と、自ずとフランジも大きなものとなり、ヒータ4両端
部間には付属部品を配置することができず、設計上の制
限が増大するという問題点があった。
【0007】また、前記フランジ5は、ヒータ4の両端
部4aに跨る比較的大きなものであったので、タンク本
体2の外壁におけるヒータ4の実質的な配置スペースが
大きくなり、そのため他の関連部品の配置スペースが狭
められて、設計上の自由度が極めて限定されるという問
題もあった。
【0008】また、前記温度ヒューズ6はタンク本体2
の側部下方において、その外壁より内側に喰い込むよう
に取り付けられていたから、温度ヒューズ6の組み付け
時の作業性が良くないと共に、温度ヒューズ6の交換や
保守点検時の作業も煩わしいという問題があった。
【0009】更にまた、前記温度ヒューズ6における外
壁上に露出する端子部位に、不用意に水が付着すると漏
電するおそれがあるのだが、かかる部位に対して、貯湯
タンク1の外壁上に付いた水や結露等が侵入するのを防
止するような対策が切望されていた。
【0010】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、ヒータに関して大幅
なコストダウンを実現することが可能となり、またヒー
タの実質的な配置スペースを削減することで、他の関連
部品の配置スペースを確保して設計上の自由度を拡げる
ことができ、しかも温度ヒューズに関する取り付けや交
換ないし保守点検時の作業性を向上することができる衛
生洗浄装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]外部より供給された水を貯留する貯湯タンク(2
1)を備え、該貯湯タンク(21)内に水を加熱するヒ
ータ(50)を設け、該ヒータ(50)により加熱され
た水を洗浄用ノズル(12)より噴出して人体局部を洗
浄する衛生洗浄装置(10)において、前記ヒータ(5
0)を両端部(51)よりも中央の連結部(53)が長
く形成される略コ字形とし、前記貯湯タンク(21)の
外壁にヒータ(50)の両端部(51)の各々を挿通す
る一対の取付孔(220)を設けたことを特徴とする衛
生洗浄装置(10)。
【0012】[2]前記貯湯タンク(21)の外壁より
突出する前記ヒータ(50)の両端部(51)の間を、
他の関連部品の配置スペースとしたことを特徴とする
[1]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0013】[3]前記貯湯タンク(21)の外壁に前
記ヒータ(50)の端部(51)が貫通する該端部(5
1)断面と略同一形状の取付孔(220)を開設し、前
記ヒータ(50)の端部(51)の所定位置にパッキン
を外嵌させて、該パッキンを前記取付孔(220)内周
側に押さえつける押さえ部材(55)を介して、前記ヒ
ータ(50)の端部(51)を前記貯湯タンク(21)
の外壁に取り付けたことを特徴とする[1]または
[2]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0014】[4]前記パッキンは、弾性材から成るO
リング(221)と、該Oリング(221)と前記押さ
え部材(55)の先端部(56)との間に介装するリン
グ部材(222,223)とを組み合わせて成り、前記
ヒータ(50)の端部(51)に、前記パッキンの位置
決めを成すマーキングを予め施したことを特徴とする
[3]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0015】[5]前記押さえ部材(55)は、前記ヒ
ータ(50)の端部(51)より同軸上に突出するタブ
端子(52)に一定姿勢で挿通可能な嵌合孔(57)を
備え、該嵌合孔(57)は、前記タブ端子(52)を挿
通して押さえ部材(55)を所定角度回転させることに
より、前記タブ端子(52)の基端側に周縁が係合する
形状に設けられたことを特徴とする[3]または[4]
記載の衛生洗浄装置(10)。
【0016】[6]前記押さえ部材(55)と前記貯湯
タンク(21)の外壁との間に、前記押さえ部材(5
5)を回転不能な状態に拘束する金属製ブラケット(2
30)を介装し、前記金属製ブラケット(230)を前
記ヒータ(50)の接地端子としたことを特徴とする
[3],[4]または[5]記載の衛生洗浄装置(1
0)。
【0017】[7]前記ヒータ(50)へ過電流が流れ
た際に該ヒータ(50)への給電回路を遮断する温度ヒ
ューズ(70)を備え、前記貯湯タンク(21)外側に
前記温度ヒューズ(70)を設け、前記ヒータ(50)
は、前記貯湯タンク(21)内側の底部付近に沿うよう
に配置されており、前記温度ヒューズ(70)を、前記
ヒータ(50)の連結部(53)の下方に位置するよう
に、前記貯湯タンク(21)の底部外壁に設けたことを
特徴とする[1],[2],[3],[4],[5]ま
たは[6]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0018】[8]前記貯湯タンク(21)外側の外壁
に前記温度ヒューズ(70)を設けると共に、前記外壁
表面上に、付着した水が前記温度ヒューズ(70)に侵
入するのを防止する被水防止手段を設け、前記被水防止
手段は、前記温度ヒューズ(70)の取付部位を取り囲
むように突設された水切りリブ(207)から成ること
を特徴とする[7]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0019】[9]前記ヒータ(50)の両端部(5
1)の少なくとも一方の非発熱部下端近傍まで突出し、
該非発熱部下端を所定長さに亘り支持し得る凸部(22
4)を、前記貯湯タンク(21)の底部に設けたことを
特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],
[6],[7]または[8]記載の衛生洗浄装置(1
0)。
【0020】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。本発明に係る衛生洗浄装置(10)によれば、貯
湯タンク(21)内に配設するヒータ(50)を、両端
部(51)よりも中央の連結部(53)が長く形成され
る略コ字形とし、前記貯湯タンク(21)の外壁にヒー
タ(50)の両端部(51)の各々を挿通する一対の取
付孔(220)を設ける。
【0021】それにより、前記ヒータ(50)の両端部
(51)付近は、貯湯タンク(21)の外壁より外側へ
突出する状態に支持され、両端部(51)より貯湯タン
ク(21)内側に配される連結部(53)により、必要
な発熱量に応じてを十分に採ることができる。なお、両
端部(51)を非発熱部とすることで、取り付け箇所と
なる両端部(51)付近における熱伝導を抑えることが
でき、取付箇所等の熱変形を防止することができる。
【0022】また、前記ヒータ(50)として、それ自
体に取付用のフランジを有さない構造のものをそのまま
利用することが可能となるため、従来のフランジ付きの
ヒータ(50)のように、高価なフランジが不要とな
り、またフランジの溶接作業も不要となるので、コスト
を大幅に低減することが可能となる。更に、ヒータ(5
0)のフランジを省いたことにより、従来の如くフラン
ジにより他部品の配置スペースが侵食されることがな
い。従って、前記ヒータ(50)の両端部(51)の間
を、他の関連部品の配置スペースとして有効に活用する
ことができる。
【0023】また、前記ヒータ(50)の具体的な取り
付けであるが、例えば、前記貯湯タンク(21)の外壁
に、ヒータ(50)の端部(51)が貫通すべく該端部
(51)断面と略同一形状の取付孔(220)を開設す
る。そして、ヒータ(50)の端部(51)の所定位置
にパッキンを外嵌させ、該パッキンを前記取付孔(22
0)内周側に押さえつける押さえ部材(55)を介し
て、ヒータ(50)の端部(51)を貯湯タンク(2
1)の外壁に取り付けるとよい。かかる取り付け態様に
よれば、なるべく部品点数を抑えた上で、容易にヒータ
(50)を取り付け及び取り外すことができ、保守点検
も迅速に行うことが可能となる。
【0024】前記パッキンは、弾性材から成るOリング
(221)と、該Oリング(221)と前記押さえ部材
(55)の先端部(56)との間に介装するリング部材
(222,223)とを組み合わせて構成すれば、ヒー
タ(50)の端部(51)における密閉性を更に向上さ
せることができる。ここでヒータ(50)の端部(5
1)に、前記パッキンの位置決めを成すマーキングを予
め施せば、容易にパッキンの位置決めを行うことができ
る。
【0025】また、前記押さえ部材(55)は、ヒータ
(50)の端部(51)より同軸上に突出するタブ端子
(52)に一定姿勢で挿通可能な嵌合孔(57)を備
え、該嵌合孔(57)は、前記タブ端子(52)を挿通
して押さえ部材(55)を所定角度回転させることによ
り、前記タブ端子(52)の基端側に周縁が係合する形
状に設ければ、容易にヒータ(50)の端部(51)を
押さえ部材(55)で固定することができる。
【0026】また、前記押さえ部材(55)と前記貯湯
タンク(21)の外壁との間に、前記押さえ部材(5
5)を回転不能な状態に拘束する金属製ブラケット(2
30)を介装し、この金属製ブラケット(230)をヒ
ータ(50)の接地端子とすれば、より確実にヒータ
(50)の端部(51)を固定することができると共
に、省いたフランジの代わりに他の専用部品を用いるこ
となくアースを取ることができる。
【0027】更にまた、前記ヒータ(50)へ過電流が
流れた際に該ヒータ(50)への給電回路を遮断する温
度ヒューズ(70)を備える場合に、この温度ヒューズ
(70)を貯湯タンク(21)外側に設けるとよい。そ
れにより、温度ヒューズ(70)の組み付け時の作業性
が良く、また、温度ヒューズ(70)の交換や保守点検
時の作業も容易に行うことができる。
【0028】前記貯湯タンク(21)外側の外壁に前記
温度ヒューズ(70)を設けた場合に、この外壁表面上
に、付着した水が前記温度ヒューズ(70)に侵入する
のを防止する被水防止手段を設ければ、該温度ヒューズ
(70)に不用意に水が付着することを未然に防止する
ことができ、漏電対策による安全性を高めることができ
る。
【0029】ここで被水防止手段は、例えば前記温度ヒ
ューズ(70)の取付部位を取り囲むように、貯湯タン
ク(21)の外壁に一体成形された水切りリブ(20
7)とすれば、極めて容易に一体成形することが可能と
なる。
【0030】更にまた、前記ヒータ(50)の両端部
(51)の少なくとも一方の非発熱部下端近傍まで突出
し、該非発熱部下端を所定長さに亘り支持し得る凸部
(224)を、前記貯湯タンク(21)の底部に設ける
ことで、ヒータ(50)を所望の支持状態に維持でき、
倒れるのを防止することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図27は本発明
の第1実施の形態を示している。本実施の形態に係る衛
生洗浄装置10は、図示省略したが便器本体の便座後方
にベースプレートを介して設置され、外部から供給され
た低温水を温めて湯水として貯留し、その温水を洗浄用
ノズル12より人体局部に噴射させて使用するものであ
る。
【0032】図1及び図2に示すように、衛生洗浄装置
10は外装を成すケースカバー11(図中では底面側の
一部のみ示す。)を備えている。ケースカバー11内に
は、洗浄用ノズル12を略中心にして、その片側に貯湯
タンク21を主要部とする熱交換ユニット20が収納さ
れ、もう片側には温風ユニット13、脱臭ユニット1
4、バルブユニット15、それにコントローラ100、
その他関連機器がコンパクトに収納されている。
【0033】洗浄用ノズル12は、専用の駆動機構によ
って、待機位置とお尻用ないしビデ用の2つの洗浄位置
とに前方へ向かって出没可能に支持されている。また温
風ユニット13は、暖気ダクトを一体的に形成したケー
ス内に加熱器及び送風器を組み込んで成る。また脱臭ユ
ニット14は、所定方向に排気するための送風器や脱臭
器等から成る。
【0034】またバルブユニット15は、後述する給水
部22より貯湯タンク21内に供給される水の圧力を調
整するための主電磁弁111等の各種バルブから成る。
またコントローラ100は、マイコンのCPUを中心に
して構成されており、各水量や各温度等を所定のプログ
ラムに従って制御するものである。なお、ケースカバー
11の更に一端側には、操作用の各種スイッチが搭載さ
れたコントロールパネルから成る主操作部101や補助
操作部102も一体に配設されている。
【0035】図3に示すように、水道水供給路110に
は上流側から順に、逆流防止用の逆止弁110a、異物
除去用のストレーナ110b、給水圧を減圧して一定に
保つ減圧弁110c、それに主電磁弁111が設けられ
ている。主電磁弁111の手前で水道水供給路110よ
り分岐するバイパス路112には、直動型電磁弁112
aとバキュームブレーカー112bが設けられている。
【0036】バイパス路112は、洗浄用ノズル12へ
その胴体洗浄用の水を供給するためのものである。ま
た、直動型電磁弁112aとバキュームブレーカー11
2bとの間のバイパス路112途中と、前記主電磁弁1
11とは、パイロット流路113を介して互いに連通接
続されている。
【0037】水道水供給路110における主電磁弁11
1より下流側には、下流側の圧力上昇を抑えるリリーフ
弁114、本発明の根幹を成す熱交換ユニット20、安
全装置としての真空破壊弁115、流量を調整する流調
弁116、それに洗浄用ノズル12における流路を切り
替えるための切替弁117が順に設けられている。
【0038】前記熱交換ユニット20は、貯湯タンク2
1の内外に熱交換系の関連部品を組み付けて構成され
る。図10に示すように、貯湯タンク21は、下部ケー
ス21aと上部ケース21bとを組み合わせて成る。下
部ケース21aは、貯湯タンク21の底部を成すもので
トレイ状に成形されており、上部ケース21bは、所定
の容量を備えたケース状に成形されている。
【0039】前述したように貯湯タンク21は、ケース
カバー11内において略中心となる洗浄用ノズル12よ
り片側の空間いっぱいに収まる大きさに設計され、具体
的には温水使用量(1分間における噴射可能容量)の最
適値である900cc/分に対応すべく、押上効率(約
80%)を考慮し1200cc程度の容量を有するよう
にすると良い。ここで押上効率とは、貯湯タンクの貯湯
容量に対し、所定温度以上の湯がどの程度供給できるか
を示す貯湯タンクの効率である。
【0040】図10に示すように、貯湯タンク21の底
部には、低温水を加熱して温水にするためのヒータ50
が配設されている。図24に示すように、ヒータ50は
いわゆるシーズヒータであるが、それ自体に取付用のフ
ランジを有さない構造のものが採用されている。またヒ
ータ50は、全体的には平面視で略コ字形に形成された
ものであり、前記貯湯タンク21の底部に沿って水平方
向に展開する状態に配設される。
【0041】ヒータ50は、その両端部51付近が前記
貯湯タンク21の外壁より外側へ突出する状態に支持さ
れ、両端部51より貯湯タンク21内側に配される連結
部分が連結部53を成している。なお、両端部51より
も連結部53が長く形成される。本実施例においては、
両端部は6cm程度、連結部は10cmに形成し、両端
部51と連結部53との間は半径2cm程度のRとし、
略U字形状としている(両端部の直線部分は4cm程
度、連結部の直線部分は6cm程度)。かかるヒータ5
0は、最適な自然対流の温度拡散ができると共に沸騰音
の発生を抑えるという観点より、10W/cm以下の
ワット密度とするとよい。
【0042】図15,図16に示すように、下部ケース
21aの前部には、前記ヒータ50の端部51が貫通す
る該端部断面と略同一形状の取付孔220が開設されて
いる。ヒータ50の端部51の所定箇所にはパッキンが
予め外嵌されており、該パッキンを前記取付孔220の
内周側に押さえつける押さえ部材55を介して、前記ヒ
ータ50の端部51は前記取付孔220に貫通した状態
で取り付けられている。
【0043】詳しく言えば、図25,図26に示すよう
に、前記パッキンは、弾性材から成るOリング221
と、該Oリング221と前記押さえ部材55の先端部5
6との間に介装するリング部材として、バックアップリ
ング222及びテーパーリング223を組み合わせて成
る。
【0044】押さえ部材55の先端部56における内周
面は、前記テーパーリング223の外周に外嵌するよう
に逆テーパー状に開口するように形成されている。な
お、前記ヒータ50の端部51に、前記パッキンのうち
例えばOリング221の位置決めを成すマーキングをマ
ジック等で予め施しておくとよい。
【0045】図27に示すように、押さえ部材55に
は、前記ヒータ50の端部51より同軸上に突出するタ
ブ端子52が一定姿勢で挿通可能な嵌合孔57が設けら
れている。嵌合孔57は、前記先端部56の軸心を通っ
て本体後面側に貫通するように形成されている。この嵌
合孔57は、前記タブ端子52を挿通して押さえ部材5
5を約90度回転させることにより(図27中の状
態)、前記タブ端子52の基端側に周縁が係合する長溝
形状に形成されている。
【0046】また、押さえ部材55より突出した前記タ
ブ端子52には、保護キャップ58が被せられている
が、端部51の取り付け時においては、前記嵌合孔57
を容易に通過可能な程度の大きさの保護キャップを前記
タブ端子52に被せておくと良い。かかる組み付け時用
の保護キャップは、前記Oリング221等にタブ端子5
2が接触して傷付くのを防止するためのものである。保
護キャップ58は、タブ端子52に接続されるコネクタ
としての機能を有するものである。
【0047】また、図25に示すように、ヒータ50の
両端部51の非発熱部下端近傍まで突出し、該非発熱部
下端を所定長さに亘り支持し得る凸部224が、貯湯タ
ンク21の底部に設けられている。かかる凸部224に
より、ヒータ50を所望の支持状態に維持でき、倒れる
のを防止することができる。
【0048】また、前記貯湯タンク21の外壁より突出
する前記ヒータ50の両端部51の間は、他の関連部品
の配置スペースとして利用されている。図4〜図6に示
すように本実施の形態では、前記ヒータ50の両端部5
1間に、メンテナンス時に貯湯タンク21の水を総て排
出するための水抜き部200が設けられている。
【0049】図15に示すように、水抜き部200は、
下部ケース21aに一体成形されたガイド部201と、
該ガイド部201に組込むゴム製弁座202と水抜弁体
204、押え部材203とから構成されている。かかる
水抜き部200は、水抜き弁体204に一体に形成され
る押棒を図示しない操作棒で押すことで水抜き動作を行
う。なお、水抜き部200は、衛生洗浄装置10全体を
便器本体側のベースプレートから外した時のみ水抜き可
能に構成されている。
【0050】図10に示すように、貯湯タンク21内に
は温水温度を検知するための温度検知手段60が設けら
れている。温度検知手段60は、温水温度が所望の設定
温度(例えば39〜40℃)の範囲内であるかを検知可
能なサーミスタから成り、前記コントローラ100へ温
度信号を出力するものである。コントローラ100は、
この温度検知手段60からの温度信号に基づき、前記ヒ
ータ50のON/OFFを制御するようになっている。
【0051】図12において、温度検知手段60は、貯
湯タンク21内の自然対流方向における前記ヒータ50
の直ぐ下流付近に配置されている。すなわち、ヒータ5
0で温められた温水は、直ぐに温度検知手段60を通り
上方へと循環するように設定されている。また温度検知
手段60は細棒状であり、貯湯タンク21内にて横方向
へ延びるように配設されている。
【0052】詳しくは図4〜図6に示すように、上部ケ
ース21bの前面壁は傾斜して設けられ(傾斜部21
c)、この傾斜部21c下側には、タンク内側へ凹む取
付部27が設けられている。温度検知手段60は、支持
ブラケット61に予め横方向へ突出する状態に固定され
ている。そして、温度検知手段60が貯湯タンク21内
にて横方向へ延びるように、支持ブラケット61が取付
部27に対して横方向から組み付けられる。かかる温度
検知手段60のオーバーシュートが出ないために、貯湯
タンク21内に熱溜まりができず、境界層を乱すことが
ない。
【0053】また、上部ケース21bの傾斜部21cの
上部分には傾斜面21dを設ける。これにより、貯湯タ
ンク21右側下方に圧力密度が疎である部分を形成し、
この部分から自然対流が発生するようにしている。この
傾斜部21c、傾斜面21dはケースカバー11の形状
に合わせて設けたのであるが、ヒータ50の配置を工夫
したことにより貯湯タンク21の押上効率(洗浄水とし
て有効に利用できる湯量/貯湯タンクの内部容量)にも
大きく寄与するものとなる。
【0054】図12に示すように、貯湯タンク21の外
側には、前記ヒータ50へ過電流が流れた際に、該ヒー
タ50への給電回路を遮断する温度ヒューズ70が設け
られている。温度ヒューズ70は前記ヒータ50の空焚
きを防止するためのものであり、所定の高温(例えば7
3℃)で溶断するようになっている。
【0055】図18にも示すように、温度ヒューズ70
は、前記ヒータ50の連結部53の下方に位置するよう
に、貯湯タンク21の底部に設けられている。詳しく言
えば、温度ヒューズ70は下部ケース21aの外壁を成
す底面の一端側に設けられており、また、温度ヒューズ
70の取付部位の周囲には、底面に付着した水が温度ヒ
ューズ70に侵入するのを防止する被水防止手段が設け
られている。
【0056】ここで被水防止手段は、温度ヒューズ70
の取付部位を取り囲むように突設された水切りリブ20
7から成る。水切りリブ207は、下部ケース21aの
底面上にて前記温度ヒューズ70の取付部位の矩形状輪
郭に沿って、フランジ状に突設するように一体成形され
ている。
【0057】また、図4,図11に示すように、貯湯タ
ンク21の底部には、低温水を取り込む給水部22が設
けられており、上部には温水を排出する吐水部23が設
けられている。また貯湯タンク21内には、給水部22
から取り込まれた低温水が貯湯タンク21の底部に沿っ
て水平方向全体に広がり、貯湯タンク21の下層側の低
温水が上層側の湯水を徐々に押し上げ可能にする整流構
造が配設されている。
【0058】貯湯タンク21は、各図に示したそれ自体
の内部形状や前記整流構造により、給水部22より低温
水が取り込まれている給水方向と、給水部22より低温
水が取り込まれていない停水時の自然対流方向とが略同
一となるように設定されている。
【0059】図22及び図23は、貯湯タンク21内の
全体における給水方向及び自然対流方向を概念的に示し
たものである。図22(a)は、貯湯タンク21を正面
側から見た場合の止水時における大凡の対流経路を矢印
で示し、同図(b)は、貯湯タンク21を右側面側から
見た場合の止水時における大凡の対流経路を矢印で示し
ている。また図12に示すように、貯湯タンク21(上
部ケース21b)の鉛直方向における断面積は、底部か
ら上部に向けて減少する形状に成形されている。
【0060】また、図23(a)は、貯湯タンク21を
正面側から見た場合の流入時における大凡の給水方向及
び対流経路を矢印で示し、同図(b)は、貯湯タンク2
1を右側面側から見た場合の流入時における大凡の給水
方向及び対流経路を矢印で示している。なお、沸き上が
った状態で、水が流入すると仮定すると、流入した水と
貯湯タンク内の湯との境界層が温度検知手段60位置以
上になった場合にヒータ通電は行われると考えられるの
で、温度検知手段60位置以下の場合を図23に示し
た。
【0061】前記給水部22は、水道水供給路110
(図3参照)の先端を接続可能な給水エルボから成り、
図4,図10等に示すように、前記下部ケース21aの
前部側方に連通接続されている。一方、前記吐水部23
は、図10,図11に示すように前記上部ケース21b
の上部一端側に開設されており、この吐水部23にバキ
ュームブレーカー30が取り付けられている。
【0062】図4,図6,図10,図11,それに図3
0に示すように、前記バキュームブレーカー30は、蓋
体30aと蓋30a内方に配置される弁体30bと、蓋
体30aと吐水部23との間をシールするOリング30
cとで構成され、蓋体30aの脇には主吐水口32が設
けられ、蓋体30aの上方に突出して設けられる排水芯
31は主吐水口32を避けるために中心から偏芯して設
けられ、排水芯31の脇にはオーバーフロー吐水口(空
気取込口)33が設けられる。このように排水芯31を
偏芯して設けることで、全体形状を極力小型化すること
ができる。なお、主吐水口32には、洗浄用ノズル12
へ温水を供給する温水流出チューブ34が接続され、オ
ーバーフロー吐水口(空気取込口)33にはオーバーフ
ローチューブ35が接続されている。
【0063】前記構成により、バキュームブレーカー3
0は主電磁弁111の開放時には弁体30bを持ち上げ
て、オーバーフロー吐水口33への流路を閉じ、主吐水
口32へ貯湯タンク21内の温水を供給し、主電磁弁1
11が閉塞時には重力により弁体30bは吐水部23を
閉塞し、オーバーフロー吐水口33と主吐水口32とを
連通することで、主吐水口32より下流に空気を導入す
ることで、配管内に残る残水を洗浄用ノズル12の噴出
口から排出するようにしている。
【0064】図13〜図17に示すように、前記整流構
造は、箱型形状に一体成形された整流ユニット40から
成る。整流ユニット40は、前記給水部22から取り込
まれた低温水を最初に導入する第1空間41と、該第1
空間41と整流板43を隔て隣接し、該整流板43に形
成された連通部44を通して低温水が流入する第2空間
42とを備える。
【0065】整流ユニット40は2層構造の空間を備え
た箱型形状であり、第1空間41は貯湯タンク21の底
部に沿わせた奥行方向の動圧を均一化するための下層を
成し、第2空間42は第1空間41の上側に配置させて
ヒータ50下部の死水領域に、均一に水を拡散させるた
めの上層を成す。図17に示すように、第1空間41の
一端側には、前記給水部22に連通して、低温水の流れ
を折曲させつつ動圧を減殺させる流入部45が設けられ
ている。
【0066】図13に示すように、第2空間42の長手
方向の一側面は大きく開設されており、整流板43(の
連通部44)を通して動圧が略均一化された低温水をタ
ンク底面へ均一に送り出す開口部46が形成されてい
る。図14に示すように、第2空間42の天井板42a
は、開口部46の長手方向に沿って所定幅で延出してお
り、開口部46より解放される低温水は、貯湯タンク2
1の底部に向けて略水平ないし下方へ向かうように設定
されている。
【0067】また、整流ユニット40の取り付けは、天
井板42aの一端側にあるネジ止部42bを、下部ケー
ス21aの底面に突設されたボス24にネジ止めするこ
とにより行うが、図17に示すように、更に流入部45
の一端側にある押さえ突起45aが、上部ケース21b
の開口端縁の内端縁(係止部)26に係止して上から押
さえられることになる。なお、図14,図15に示すよ
うに、下部ケース21aの底面には、前記第1空間41
の底面開口周縁が嵌合して、第1空間41の底面側の密
閉性を保つユニット取付部25が設けられている。
【0068】図7,図9に示すように、貯湯タンク21
の一側部上端側には、貯湯タンク21内の湯水が所定値
以上の高温となった際に検知可能な高温検知手段80が
設けられている。高温検知手段80は、所定値以上の高
温を検知するバイメタルスイッチから成り、許容温度以
上の高温水が噴射されるのを防止するためのものであ
る。
【0069】図11に示すように、高温検知手段80
は、上部ケース21bの上部にある吐水部23とは略直
角に対向する一側部上端に配置されており、吐水部23
と高温検知手段80とは極めて近接している。また、高
温検知手段80は、上部ケース21bの側部上端側に配
設されているが、貯湯タンク21内における上部天井面
より下方へ所定距離だけ離隔している。ここで高温検知
手段80を吐水部23に近接して設けることにより、噴
射される寸前の温水に対する高温検知の応答性が向上
し、高温回避による安全性の向上が図られている。
【0070】詳しくは、上部ケース21bの側部上端側
の外壁には、高温検知手段80の取付用開口部28が開
設されており、ここに高温検知手段80は、金属製ブラ
ケット81等を介して、貯湯タンク21内側へ露出する
状態で横方向から組み付けられている。ここで金属製ブ
ラケット81は、そのまま高温検知手段80の接地端子
(アース)として利用されている。
【0071】また、上部ケース21bにおける取付用開
口部28の周囲には、上部ケース21bの表面に付着し
た水が高温検知手段80に侵入するのを防止する被水防
止手段が設けられている。ここで被水防止手段は、高温
検知手段80を取り付ける取付用開口部28を取り囲む
ように上部ケース21bの外壁に一体成形された水切り
カバー29から成る。図4〜図9に示すように、水切り
カバー29は、貯湯タンク21(上部ケース21b)の
上部から張り出し、コーナー部に沿って垂下する樋状に
成形されており、付着した水を貯湯タンク21の下方へ
と一定経路で落下させるようになっている。
【0072】図7に示すように、前記水切りカバー29
には、貯湯タンク21の外壁におけるコーナー部に沿っ
て、前記バキュームブレーカー30から延びる温水流出
チューブ34及びオーバーフローチューブ35を束ねた
状態で掛け止め可能な掛止手段としてのガイド片29a
が一体的に設けられている。
【0073】温水流出チューブ34は、前記ガイド片2
9aに掛止されてから貯湯タンク21の側部にある中継
エルボ90に接続されている。一方、オーバーフローチ
ューブ35は、前記ガイド片29aに掛止されて、貯湯
タンク21のコーナー部に沿ってそのまま下方へ延びて
いる。フランジ部211bにも、オーバーフローチュー
ブ35の途中を掛止するフック218が一体成形され、
更にフランジ部211aにも、オーバーフローチューブ
35を沿わせるための押さえ片217が一体成形されて
いる。
【0074】図19,図20に示すように、中継エルボ
90は、前記バキュームブレーカー30より延びる温水
流出チューブ34の途中に介装されるものであり、その
一端口91には温水流出チューブ34の先端が接続さ
れ、他端口92には温水流出チューブ34の後半部分を
成す続温水流出チューブ34aの基端が接続される。続
温水流出チューブ34aは、前記洗浄用ノズル12の可
動範囲に対応できる遊び長さを備え、その先端は洗浄用
ノズル12の基端側に接続されている。中継エルボ90
により、洗浄用ノズル12の可動に伴う温水流出チュー
ブ34の移動範囲を可及的に少なくすることができる。
よって、デッドスペースを少なくすることができる。
【0075】中継エルボ90は、本実施の形態では独立
部品として成形されており、貯湯タンク21の側部要所
に後から取り付けられているが、中継エルボ90の全部
あるいは少なくとも一部を、貯湯タンク21の外壁に一
体成形するように構成してもよい。かかる場合には部品
点数を減少させることができる。
【0076】図10,図11に示すように、貯湯タンク
21の上部にはフロートスイッチ120も設けられてい
る。フロートスイッチ120は、貯湯タンク21内の湯
量を検出するものであり、基体121に昇降可能に緩く
嵌合されたフロート122を備え、フロート122の昇
降によりON/OFFが切り換わり、OFFとなって満
水でないことを知らせるようになっている。
【0077】上部ケース21bの上部において前記吐水
部23の反対側には、フロートスイッチ120の取付部
205が凹設されており、ここにフロートスイッチ12
0はブラケット123を介して取り付けられている。フ
ロートスイッチ120も信号線を介して前記コントロー
ラ100に接続されている。
【0078】図4〜図6に示すように、上部ケース21
bの外壁にはコーナー部に沿って、前記フロートスイッ
チ120から漏れた水を下方へ排出させるための樋部2
06が設けられている。樋部206は、その上端が前記
フロートスイッチ120の取付部205に連通してお
り、取付部205からコーナー部に沿って下端に渡るよ
うに外壁上に一体成形されている。
【0079】樋部206の下端には、後述する下部ケー
ス21aのフランジ部211aにある排水通路212に
連通する落下孔206a(図6参照)が設けられてお
り、この樋部206の下端まで流下した水は、前記排水
通路212を介して便器本体へ排水されるようになって
いる。
【0080】また、前記貯湯タンク21自体について詳
しく言えば、図10に示すように、下部ケース21aと
上部ケース21bとを互いに接合させる各開口端縁に沿
って、それぞれ所定間隔おきに合致する位置にネジで共
締めするためのネジ止め部211が形成されている。こ
こで各ネジ止め部211同士の間隔は、局所的な応力集
中を避けるために略均等な最適間隔に設定されている。
下部ケース21aと上部ケース21bの両側部及び後部
の各ネジ止め部211間には膨出して周壁を形成し、そ
の部分も貯湯タンク21の内容積として利用する。
【0081】また、図16,図18に示すように、各ネ
ジ止め部211同士の間のうち、下部ケース21aの長
辺側に位置する二組の隣り合うネジ止め部211同士の
間Sの周壁を、平坦面に形成することにより、特に応力
が集中しやすい当該部位における応力を十分に分散させ
ることができ、強度も高めることができる。しかも、平
坦面に形成する位置を長辺側のみとすることにより、貯
湯タンク21の貯湯量の減少を最小限に抑えることが可
能となり、貯湯量と強度とをバランス良く確保すること
ができる。
【0082】また、図16,図18に示すように、各ネ
ジ止め部211同士の間のうち、下部ケース21aの長
辺側に位置する二組の隣り合うネジ止め部211同士の
間Sの周壁は、平坦面に形成している。なお、周壁を平
坦面に形成するのは、長辺側の中央部1個所だけでも良
い。
【0083】下部ケース21aの開口端縁に沿う各ネジ
止め部211同士の間には、所定幅で張り出すフランジ
部211aが一体に形成されている。同様に上部ケース
21bの開口端縁に沿う各ネジ止め部211同士の間に
も、所定幅で張り出すフランジ部211bが一体に形成
されている。
【0084】図16に示すように、下部ケース21aの
方にあるフランジ部211aには、貯湯タンク21の外
壁表面上に付着した水を導き、便器本体内に向かう前方
へと排出するための排水通路212が凹設されている。
排水通路212は、フランジ部211aの前部を除く両
側部と後部側とに渡るように略コ字形を成している。
【0085】排水通路212の前部に位置する両端部に
は、便器本体内へ水を落下させる排水孔213が穿設さ
れている。なお、排水通路212は、貯湯タンク21が
衛生洗浄装置10に収納されて便器本体に取り付けられ
た状態で、前記排水孔213側が下方に位置するよう
に、前方下側へと僅かに傾斜するようになっている。な
お、排水孔213下方に位置するケースカバー11には
トイが形成してあり、排水孔213から落下した水は、
便器内に排出されるようになっている。
【0086】下部ケース21aと上部ケース21bとの
組み合わせに際しては、後述する整流ユニット40やヒ
ータ50等の関連部品を下部ケース21a側へ組み付け
た後、各開口端縁間にパッキン210(図10参照)を
介装させた状態で、下部ケース21aのネジ止め部21
1から上部ケース21bのネジ止め部211の側へ向か
ってネジで共締めすることになる。
【0087】図13に示すように、前記ケースカバー1
1の内壁側には、貯湯タンク21を収納するに際し、前
記フランジ部211bの所定箇所に係合することで、貯
湯タンク21の位置決めないし仮止めを成す係合部とし
てフック部11aが一体に突設されている。
【0088】本実施の形態では、ケースカバー11に対
して貯湯タンク21を前方から後方へ水平方向に移動さ
せるようにして、前記フック部11aの下に上部ケース
21bの後方にあるフランジ部211bを係合させて位
置決めと仮止めを同時に行い、更に貯湯タンク21の前
部側でネジ止めしている。図4,図6に示すように、下
部ケース21aにあるフランジ部211aの前部両端に
は、ケースカバー11側へ固設するための一対のネジ止
め部214が設けられている。
【0089】図5,図20に示すように、前記下部ケー
ス21aと上部ケース21bとを互いに接合させる各開
口端縁の前部に沿って、それぞれ関連部品から延びる配
線ないし配管を単独または束ねた状態で掛け止め可能な
掛止手段が設けられている。かかる掛止手段は、各開口
端縁の前部に沿ってそれぞれ上下に対向する状態に突設
されたフック215,216から成る。
【0090】各フック215,216は、各開口端縁の
前部に沿って貯湯タンク21の横方向に並ぶように配さ
れている。上下のフック215,216は、図5に示す
ように所定間隔をおいて対向するが、もちろん上下にち
ょうど重なるように対向させてもよい。本実施の形態で
は、熱交換ユニット20の関連部品であり、後述するヒ
ータ50や温度検知手段60から延ばされたハーネス類
219が、上下のフック215,216の間にて、貯湯
タンク21の前部下側で横方向に延びるように掛止され
る。
【0091】また、図9,図20に示すように、前記下
部ケース21aにおけるフランジ部211aの側部に
は、バキュームブレーカー30から下方へ延びるオーバ
ーフローチューブ35の途中を挟み込む掛止手段が設け
られている。ここで掛止手段は、フランジ部211aよ
り所定間隔おきに下方へ突設された押さえ片217から
成る。
【0092】また、貯湯タンク21における上部ケース
21bの外壁には、図21に示す断熱材130が装着さ
れている。断熱材130は一枚のシート状に成形されて
おり、その全体形状は、上部ケース21bの上部及び側
部を広く覆い得る展開図の形状に裁断されている。
【0093】断熱材130には、前記上部ケース21b
の外壁上に配設される関連部品を回避する切欠部が設け
られている。詳しく言えば、断熱材130には、前記フ
ロートスイッチ120とその取付部205を回避する切
欠部131と、前記バキュームブレーカー30を回避す
る切欠部132が設けられている。
【0094】また断熱材130には、前記温度検知手段
60とその取付部27を回避する切欠部133と、前記
中継エルボ90を回避する切欠部134が設けられてい
る。更に断熱材130には、前記樋部206に沿って貼
り付ける位置決め辺135も設けられている。なお断熱
材130は、一般の保温材を、前記各切欠部等を備えた
図示したシート形状に裁断して成り、両面テープ等によ
って上部ケース21bの外壁に装着できるようになって
いる。
【0095】次に本発明の根幹を成すヒータ50等の作
用について説明する。図24に示すようにヒータ50
は、それ自体に取付用のフランジを有さない構造のもの
をそのまま利用する。そのため、従来のフランジ付きの
ヒータのように、高価なフランジが不要となり、またフ
ランジの溶接作業も不要となるので、コストを大幅に低
減することが可能となる。
【0096】また、ヒータ50を略コ字形に形成して、
その両端部51付近を貯湯タンク21の外壁より外側へ
突出する状態に支持するが、かかる形状により両端部5
1間に連なる連結部53の長さを、必要な発熱量に応じ
て十分に採ることができる。また、両端部51を非発熱
部とすることで、この部位に外嵌させるOリング221
等に対する熱伝導を抑えることができ、取付箇所等の熱
変形を防止することができる。
【0097】図16に示すように、ヒータ50は、貯湯
タンク21の底部に沿って水平方向に展開する状態に配
設されるので、かかるヒータ50により、貯湯タンク2
1の底部に沿って導入される低温水を、水平方向全体に
亘って広がるように温水へと加熱することができる。
【0098】ヒータ50の具体的な取り付けであるが、
図25,図26に示すように、下部ケース21aの前部
には、ヒータ50の端部51が貫通すべく該端部断面と
略同一形状の取付孔220を開設する。この取付孔22
0にヒータ50の端部51を貫通させた状態で、端部5
1の所定位置に、パッキンとしてOリング221、バッ
クアップリング222、それにテーパーリング223を
順に外嵌させる。ヒータ50の端部51には、パッキン
のうちOリング221の位置決めを成すマーキングをマ
ジック等で予め施して記しておくとよい。
【0099】そして、前記Oリング221を取付孔22
0内周側に当接させた状態で、Oリング221等のパッ
キンを取付孔220内周側に押し付けるように、更に押
さえ部材55の先端部56を取付孔220内に嵌合させ
て、該押さえ部材55をネジ止めする。
【0100】図27に示すように、押さえ部材55は、
ヒータ50の端部51より同軸上に突出するタブ端子5
2に一定姿勢で挿通可能な嵌合孔57を備えており、こ
の嵌合孔57は、押さえ部材55を横にした状態でタブ
端子52を挿通させた後、押さえ部材55を約90度回
転させることにより(図27中の状態)、前記タブ端子
52の基端側に嵌合孔57の周縁を係合させることがで
きる。
【0101】このような取り付け態様によれば、なるべ
く部品点数を抑えた上で、容易にヒータ50を取り付け
及び取り外すことができ、保守点検も迅速に行うことが
可能となる。しかも、前記パッキンと押さえ部材55の
先端部56との係合関係により、ヒータ50の端部51
における密閉性を更に向上させることができる。
【0102】また、押さえ部材55より突出した前記タ
ブ端子52には、保護キャップ58が被せられている
が、端部51の取り付け時においては、前記嵌合孔57
を容易に通過可能な程度の大きさの保護キャップを前記
タブ端子52に被せておくと良い。かかる組み付け時用
の保護キャップは、前記Oリング221等にタブ端子5
2が接触して傷付くのを防止するためのものである。
【0103】しかも、前述したようにヒータ50からフ
ランジを省いたことにより、従来の如くフランジにより
他部品の配置スペースが侵食されることがない。従っ
て、前記ヒータ50の両端部51の間を、他の関連部品
の配置スペースとして有効に活用することができる。本
実施の形態では、水抜き部200を構成するガイド部2
01、ゴム製弁座202、押え部材203等の関連部品
の配置スペースとなっている。
【0104】前記ヒータ50へ過電流が流れた際、該ヒ
ータ50への給電回路を遮断する温度ヒューズ70も必
要となるが、この温度ヒューズ70は、図18に示すよ
うに下部ケース21aの外壁を成す底面の一端側に設け
る。このように貯湯タンク21外側に設けることによ
り、温度ヒューズ70の組み付け時の作業性が良く、ま
た、温度ヒューズ70の交換や保守点検時の作業も容易
に行うことができる。なお、温度ヒューズ70は前記ヒ
ータ50の連結部53のちょうど真下に位置する。
【0105】また、下部ケース21aの底面外壁に、前
記温度ヒューズ70の取付部位を取り囲むように水切り
リブ207を突設することにより、下部ケース21aの
底面側まで垂れた水が温度ヒューズ70に侵入するのを
防止することができ、漏電対策による安全性を高めるこ
とができる。
【0106】図28及び図29は本発明の第2実施の形
態を示している。本実施の形態では、前記押さえ部材5
5と貯湯タンク21の外壁との間に、押さえ部材55を
回転不能な状態に拘束する金属製ブラケット230を介
装し、この金属製ブラケット230を前記ヒータ50の
接地端子としたものである。
【0107】金属製ブラケット230の一端側には、一
対のストッパ片231が設けられており、各ストッパ片
231間に、前記押さえ部材55の先端部56の外周に
ある止め溝56aを嵌合させるように設定されている。
なお、各ストッパ片231間の拡開に関しては、その間
に連なる切欠の幅によりバネ定数を調整することができ
る。また、金属製ブラケット230の他端にはアース線
232が止着される。
【0108】このような第2実施の形態によれば、金属
製ブラケット230によって押さえ部材55の不用意な
回転を防ぐことにより、より確実にヒータ50の端部5
1を固定することができ、また、金属製ブラケット23
0をヒータ50の接地端子とすることで、省いたフラン
ジの代わりに他の専用部品を用いることなくアースを取
ることができる。なお、第1実施の形態と同種の部位に
は同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0109】以上、本発明の実施形態を図面によって説
明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0110】
【発明の効果】本発明に係る衛生洗浄装置によれば、貯
湯タンク内に配設するヒータを略コ字形に形成して、そ
の両端部付近を貯湯タンクの外壁より外側へ突出する状
態に支持し、両端部より貯湯タンク内側に配される連結
部を主発熱部とすれば、連結部の長さを、必要な発熱量
に応じて十分に採ることができる。
【0111】また、両端部を非発熱部とすることで、取
り付け箇所となる両端部付近における熱伝導を抑えるこ
とができ、取付箇所等の熱変形を防止することができ
る。しかも、前記ヒータの両端部の間を、他の関連部品
の配置スペースとして有効に活用することができる。
【0112】更にまた、前記ヒータへ過電流が流れた際
に該ヒータへの給電回路を遮断する温度ヒューズを、貯
湯タンク外側に設けることにより、温度ヒューズの組み
付け時の作業性が良く、また、温度ヒューズの交換や保
守点検時の作業も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置を
示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置を
示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置を
示す概念図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを示す正面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを示す平面図である。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを背面側から視た斜視図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置の
要部を背面側から視た斜視図である。
【図9】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを示す側面図である。
【図10】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットを示す分解斜視図である。
【図11】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットの上部ケース側を示す分解斜視
図である。
【図12】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクの縦断面図である。
【図13】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクの一部を切り欠いて内部を覗かせた
説明図である。
【図14】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクの一部を切り欠いて内部を覗かせた
説明図である。
【図15】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットの下部ケース側を示す分解斜視
図である。
【図16】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットの下部ケース側を示す斜視図で
ある。
【図17】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した整流ユニットとその取付
部周辺を示す断面図である。
【図18】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクの一部を示す底面図である。
【図19】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
のケースカバーに収納された熱交換ユニットの側部を示
す斜視図である。
【図20】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットの側部を示す斜視図である。
【図21】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクを被覆する断熱材を示す展開図であ
る。
【図22】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクを(a)正面側及び(b)右側面側
から見た場合のタンク内部の止水時における大凡の自然
対流方向を概念的に示す説明図である。
【図23】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクを(a)正面側及び(b)右側面側
から見た場合のタンク内部の流入時におけるタンク内部
の大凡の給水方向及び自然対流方向を概念的に示す説明
図である。
【図24】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
におけるヒータを示す斜視図である。
【図25】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
におけるヒータの取付構造を示す断面図である。
【図26】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
におけるヒータの取付構造を示す分解断面図である。
【図27】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
におけるヒータの取付構造の要部を示す斜視図である。
【図28】本発明の第2実施の形態に係る衛生洗浄装置
におけるヒータの取付構造の要部を示す斜視図である。
【図29】本発明の第2実施の形態に係る衛生洗浄装置
におけるヒータの取付構造の要部を示す分解斜視図であ
る。
【図30】本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
けるバキュームブレーカーを拡大して示す断面図であ
る。
【図31】従来の衛生洗浄装置における貯湯タンクを示
す側面図である。
【図32】図31のA−A線断面図である。
【図33】従来の衛生洗浄装置における貯湯タンクを示
す平面図である。
【符号の説明】
10…衛生洗浄装置 11…ケースカバー 12…洗浄用ノズル 13…温風ユニット 14…脱臭ユニット 15…バルブユニット 20…熱交換ユニット 21…貯湯タンク 21a…下部ケース 21b…上部ケース 22…給水部 23…吐水部 27…取付部 28…取付用開口部 29…水切りカバー 29a…ガイド片 30…バキュームブレーカー 31…排水芯 32…主吐水口 33…オーバーフロー吐水口 34…温水流出チューブ 34a…続温水流出チューブ 35…オーバーフローチューブ 40…整流ユニット 41…第1空間 42…第2空間 43…整流板 44…連通部 45…流入部 46…開口部 50…ヒータ 51…端部 53…連結部 55…押さえ部材 56…先端部 56a…止め溝 57…嵌合孔 60…温度検知手段 61…支持ブラケット 70…温度ヒューズ 80…高温検知手段 81…金属製ブラケット 90…中継エルボ 100…コントローラ 101…主操作部 102…補助操作部 110…水道水供給路 110a…逆止弁 110b…ストレーナ 110c…減圧弁 111…主電磁弁 112…バイパス路 112a…直動型電磁弁 112b…バキュームブレーカー 114…リリーフ弁 115…真空破壊弁 116…流調弁 117…切替弁 120…フロートスイッチ 130…断熱材 131…切欠部 132…切欠部 133…切欠部 134…切欠部 135…位置決め辺 200…水抜き部 201…ガイド部 202…ゴム製弁座 203…押え部材 204…水抜き弁体 205…取付部 206…樋部 207…水切りリブ 211…ネジ止め部 211a…フランジ部 211b…フランジ部 212…排水通路 213…排水孔 215…フック 216…フック 217…押さえ片 219…ハーネス類 220…取付孔 221…Oリング 222…バックアップリング 223…テーパーリング 230…金属製ブラケット 231…ストッパ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 康一郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 川崎 哲 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 林 良祐 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 松井 実 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 野本 英二 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JB01 JB03 JF00 JH11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部より供給された水を貯留する貯湯タン
    クを備え、該貯湯タンク内に水を加熱するヒータを設
    け、該ヒータにより加熱された水を洗浄用ノズルより噴
    出して人体局部を洗浄する衛生洗浄装置において、 前記ヒータを両端部よりも中央の連結部が長く形成され
    る略コ字形とし、前記貯湯タンクの外壁にヒータの両端
    部の各々を挿通する一対の取付孔を設けたことを特徴と
    する衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記貯湯タンクの外壁より突出する前記ヒ
    ータの両端部の間を、他の関連部品の配置スペースとし
    たことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記貯湯タンクの外壁に前記ヒータの端部
    が貫通する該端部断面と略同一形状の取付孔を開設し、
    前記ヒータの端部の所定位置にパッキンを外嵌させて、
    該パッキンを前記取付孔内周側に押さえつける押さえ部
    材を介して、前記ヒータの端部を前記貯湯タンクの外壁
    に取り付けたことを特徴とする請求項1または2記載の
    衛生洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記パッキンは、弾性材から成るOリング
    と、該Oリングと前記押さえ部材の先端部との間に介装
    するリング部材とを組み合わせて成り、 前記ヒータの端部に、前記パッキンの位置決めを成すマ
    ーキングを予め施したことを特徴とする請求項3記載の
    衛生洗浄装置。
  5. 【請求項5】前記押さえ部材は、前記ヒータの端部より
    同軸上に突出するタブ端子に一定姿勢で挿通可能な嵌合
    孔を備え、該嵌合孔は、前記タブ端子を挿通して押さえ
    部材を所定角度回転させることにより、前記タブ端子の
    基端側に周縁が係合する形状に設けられたことを特徴と
    する請求項3または4記載の衛生洗浄装置。
  6. 【請求項6】前記押さえ部材と前記貯湯タンクの外壁と
    の間に、前記押さえ部材を回転不能な状態に拘束する金
    属製ブラケットを介装し、 前記金属製ブラケットを前記ヒータの接地端子としたこ
    とを特徴とする請求項3,4または5記載の衛生洗浄装
    置。
  7. 【請求項7】前記ヒータへ過電流が流れた際に該ヒータ
    への給電回路を遮断する温度ヒューズを備え、 前記貯湯タンク外側に前記温度ヒューズを設け、 前記ヒータは、前記貯湯タンク内側の底部付近に沿うよ
    うに配置されており、 前記温度ヒューズを、前記ヒータの連結部の下方に位置
    するように、前記貯湯タンクの底部外壁に設けたことを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の衛
    生洗浄装置。
  8. 【請求項8】前記貯湯タンク外側の外壁に前記温度ヒュ
    ーズを設けると共に、前記外壁表面上に、付着した水が
    前記温度ヒューズに侵入するのを防止する被水防止手段
    を設け、 前記被水防止手段は、前記温度ヒューズの取付部位を取
    り囲むように突設された水切りリブから成ることを特徴
    とする請求項7記載の衛生洗浄装置。
  9. 【請求項9】前記ヒータの両端部の少なくとも一方の非
    発熱部下端近傍まで突出し、該非発熱部下端を所定長さ
    に亘り支持し得る凸部を、前記貯湯タンクの底部に設け
    たことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7
    または8記載の衛生洗浄装置。
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