JP2002294832A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

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JP2002294832A
JP2002294832A JP2001098368A JP2001098368A JP2002294832A JP 2002294832 A JP2002294832 A JP 2002294832A JP 2001098368 A JP2001098368 A JP 2001098368A JP 2001098368 A JP2001098368 A JP 2001098368A JP 2002294832 A JP2002294832 A JP 2002294832A
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Japan
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hot water
storage tank
water storage
insulating material
heat insulating
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Application number
JP2001098368A
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English (en)
Inventor
Koichiro Matsushita
康一郎 松下
Satoru Kawasaki
川崎  哲
Ryosuke Hayashi
良祐 林
Minoru Matsui
実 松井
Eiji Nomoto
英二 野本
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Toto Ltd
Pan Washlet Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Pan Washlet Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貯湯タンクの外壁に簡易かつ迅速に断熱材を装
着することができ、しかも断熱材を貯湯タンクの立体形
状に対応した所望の態様に正確に装着することが可能な
衛生洗浄装置を提供する。 【解決手段】貯湯タンク21の外壁に装着する断熱材1
30は一枚のシート状に成形され、この断熱材130
に、貯湯タンク21の外壁上に配設されるフロートスイ
ッチ120、バキュームブレーカー30等の関連部品を
回避する切欠部131〜134を設けた。また、貯湯タ
ンク21の外壁上に、フロートスイッチ120から漏れ
た水を下方へ排出させるための樋部206を一体成形
し、前記断熱材130に、前記樋部206に沿って貼り
付ける位置決め辺135も設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄用ノズルより
洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する衛生洗浄装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衛生洗浄装置としては、
例えば、図28〜図30に示すような熱交換ユニットを
装備したものが知られている。かかる熱交換ユニットは
所定容量を持つ貯湯タンク1を主要部として成り、貯湯
タンク1は、上面側が開口したタンク本体2に上蓋3を
取り付け、上蓋3に各種関連部品を組み付けて構成され
ている。
【0003】貯湯タンク1にはヒータ4が内蔵されてお
り、外部より供給された水は、ヒータ4によって加熱さ
れ所望温度の温水として貯留される。使用時には貯湯タ
ンク1内の温水を、そのまま洗浄用ノズル(図示せず)
より噴出させて利用するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の衛生洗浄装置に関しては、本出願人らの
最近の新製品開発に伴う調査研究により、以下のような
改良すべき点が見出された。すなわち、貯湯タンク1の
タンク本体2や上蓋3は、それぞれ断熱性に優れる合成
樹脂で成形されていたが、内部の温水を保温する観点よ
り更なる改善が求められていた。
【0005】ここで貯湯タンク1全体を断熱材で覆うこ
とが考えられるが、かかる場合には、貯湯タンク1の外
壁形状に合致したものを特別に用意しなければならず、
また、貯湯タンク1の外壁に組み付けられている各種関
連部品の保守・点検時には、貯湯タンク1を専用の断熱
材から取り出す作業が煩わしいという問題がある。
【0006】また、貯湯タンク1の外壁にシート状の断
熱材を貼り付けることも考えられるが、一枚物のシート
状断熱材で全体を無理に包むように貼り付けようとすれ
ば、前述した如く各種関連部品の保守・点検時に剥がす
作業が面倒である。しかも、一枚物のシート状断熱材を
貼り付けるに当たっては、立体的な貯湯タンク1の外壁
に対して所望の態様にずれないようにうまく貼る作業が
非常に難しいという問題もあった。
【0007】そこで、各種関連部品が組み付けられてい
る上蓋3をシート状の断熱材で覆うにあたって、例えば
細かく裁断したシート状断熱材のパーツを、関連部品を
一々避けるようにして貼り付けていくことも考えられる
が、かかる場合は断熱材の貼り付け作業に時間がかか
り、コストアップの要因になるという問題が生じてしま
う。
【0008】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、貯湯タンクの外壁に
簡易かつ迅速に断熱材を装着することができ、しかも断
熱材を貯湯タンクの立体形状に対応した所望の態様に正
確に装着することが可能な衛生洗浄装置を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]洗浄用ノズル(12)より洗浄水を噴出して人体
局部を洗浄する衛生洗浄装置(10)において、外部よ
り供給された水を貯留する貯湯タンク(21)と、該貯
湯タンク(21)の外壁に装着する断熱材(130)と
を備え、前記断熱材(130)は一枚のシート状に成形
され、前記貯湯タンク(21)の外壁上に配設される関
連部品を回避する切欠部(131〜134)を設けたこ
とを特徴とする衛生洗浄装置(10)。
【0010】[2]前記貯湯タンク(21)には前記関
連部品の一つとして、満水を検出するフロートスイッチ
(120)が設けられ、前記断熱材(130)に、少な
くとも前記フロートスイッチ(120)の取付部位を回
避する前記切欠部(131)を設けたことを特徴とする
[1]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0011】[3]前記貯湯タンク(21)の外壁上
に、前記フロートスイッチ(120)から漏れた水を下
方へ排出させるための樋部(206)を一体成形し、前
記断熱材(130)に、前記樋部(206)に沿って貼
り付ける位置決め辺(135)を設けたことを特徴とす
る[2]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0012】[4]前記貯湯タンク(21)には前記関
連部品の一つとして、貯湯タンク(21)内の温水を吸
い上げ排出するバキュームブレーカー(30)が設けら
れ、前記断熱材(130)に、少なくとも前記バキュー
ムブレーカー(30)を回避する前記切欠部(132)
を設けたことを特徴とする[1],[2]または[3]
記載の衛生洗浄装置(10)。
【0013】[5]前記バキュームブレーカー(30)
は円盤形の逆止弁であって、その排水芯(31)の脇に
複数の吐水口(32,33)を配して成り、前記排水芯
(31)を円盤形の中心から偏心させたことを特徴とす
る[4]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0014】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。本発明に係る衛生洗浄装置(10)によれば、該
貯湯タンク(21)の外壁に装着する断熱材(130)
を一枚のシート状に成形し、この断熱材(130)の適
所に、貯湯タンク(21)の外壁上に配設される関連部
品を回避する切欠部(131〜134)を設けたから、
断熱材(130)を装着する際に切欠部(131〜13
4)を位置決めとすることで、貯湯タンク(21)の外
壁に対して所望の態様にずれないように簡易かつ迅速に
貼り付けることができる。
【0015】しかも、貯湯タンク(21)の外壁に断熱
材(130)を装着した後も、貯湯タンク(21)の外
壁上にある関連部品は、前記切欠部(131〜134)
を通して外部へ露出するため、これら関連部品を保守な
いし点検する際に断熱材(130)が邪魔になることが
なく容易に対応することができる。なお、シート状の断
熱材(130)は貯湯タンク(21)の外壁に対応した
展開図の形状となる。
【0016】前記関連部品としては、満水を検出するフ
ロートスイッチ(120)、貯湯タンク(21)内の温
水を吸い上げ排出するバキュームブレーカー(30)等
があるが、少なくともこれらの取付部位に合致させた切
欠部(131,132)を前記断熱材(130)に設け
るとよい。
【0017】また、貯湯タンク(21)の外壁上に、前
記フロートスイッチ(120)から漏れた水を下方へ排
出させるための樋部(206)を一体成形すれば、簡易
な構成で貯湯タンク(21)の底部側が不用意に濡れる
のを防止することができ、ここで前記断熱材(130)
に、前記樋部(206)に沿って貼り付ける位置決め辺
(135)を設けることで、より最適な態様に断熱材
(130)を装着することが可能となる。
【0018】更にまた、前記バキュームブレーカー(3
0)が円盤形の逆止弁であって、その排水芯(31)の
脇に複数の吐水口(32,33)を配して成る場合、排
水芯(31)を円盤形の中心から偏心させることで円盤
形の全体構成を小型化することができる。すなわち、従
来の円盤形逆止弁から成るバキュームブレーカー(3
0)では、その排水芯(31)は円盤形の軸心にちょう
ど位置し、その脇に等間隔に並ぶよう主吐水口と補吐水
口が設けられていた。
【0019】そのため、従来のものでは円盤形の外径が
必然的に大きくなり、余分な配置スペースを必要とする
ものであったが、排水芯(31)を偏心させることで、
この排水芯(31)と主吐水口(32)及び補吐水口
(33)を頂点とする三角形を囲い込む円の大きさを最
小化する設計が可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する一実施の形態を説明する。図1〜図27は本発明の
一実施の形態を示している。本実施の形態に係る衛生洗
浄装置10は、図示省略したが便器本体の便座後方にベ
ースプレートを介して設置され、外部から供給された低
温水を温めて湯水として貯留し、その温水を洗浄用ノズ
ル12より人体局部に噴射させて使用するものである。
【0021】図1及び図2に示すように、衛生洗浄装置
10は外装を成すケースカバー11(図中では底面側の
一部のみ示す。)を備えている。ケースカバー11内に
は、洗浄用ノズル12を略中心にして、その片側に貯湯
タンク21を主要部とする熱交換ユニット20が収納さ
れ、もう片側には温風ユニット13、脱臭ユニット1
4、バルブユニット15、それにコントローラ100、
その他関連機器がコンパクトに収納されている。
【0022】洗浄用ノズル12は、専用の駆動機構によ
って、待機位置とお尻用ないしビデ用の2つの洗浄位置
とに前方へ向かって出没可能に支持されている。また温
風ユニット13は、暖気ダクトを一体的に形成したケー
ス内に加熱器及び送風器等を組み込んで成る。また脱臭
ユニット14は、所定方向に排気するための送風器や脱
臭器等から成る。
【0023】またバルブユニット15は、後述する給水
部22より貯湯タンク21内に供給される水の圧力を調
整するための主電磁弁111等の各種バルブから成る。
またコントローラ100は、マイコンのCPUを中心に
して構成されており、各水量や各温度等を所定のプログ
ラムに従って制御するものである。なお、ケースカバー
11の更に一端側には、操作用の各種スイッチが搭載さ
れたコントロールパネルから成る主操作部101や補助
操作部102も一体に配設されている。
【0024】図3に示すように、水道水供給路110に
は上流側から順に、逆流防止用の逆止弁110a、異物
除去用のストレーナ110b、給水圧を減圧して一定に
保つ減圧弁110c、それに主電磁弁111が設けられ
ている。主電磁弁111の手前で水道水供給路110よ
り分岐するバイパス路112には、直動型電磁弁112
aとバキュームブレーカー112bが設けられている。
【0025】バイパス路112は、洗浄用ノズル12へ
その胴体洗浄用の水を供給するためのものである。ま
た、直動型電磁弁112aとバキュームブレーカー11
2bとの間のバイパス路112途中と、前記主電磁弁1
11とは、パイロット流路113を介して互いに連通接
続されている。
【0026】水道水供給路110における主電磁弁11
1より下流側には、下流側の圧力上昇を抑えるリリーフ
弁114、本発明の根幹を成す熱交換ユニット20、安
全装置としての真空破壊弁115、流量を調整する流調
弁116、それに洗浄用ノズル12における流路を切り
替えるための切替弁117が順に設けられている。
【0027】本発明の根幹を成す熱交換ユニット20
は、貯湯タンク21の内外に熱交換系の関連部品を組み
付けて構成される。図10に示すように、貯湯タンク2
1は、下部ケース21aと上部ケース21bとを組み合
わせて成る。下部ケース21aは、貯湯タンク21の底
部を成すものでトレイ状に成形されており、上部ケース
21bは、所定の容量を備えたケース状に成形されてい
る。
【0028】前述したように貯湯タンク21は、ケース
カバー11内において略中心となる洗浄用ノズル12よ
り片側の空間いっぱいに収まる大きさに設計され、具体
的には温水使用量(1分間における噴射可能容量)の最
適値である900cc/分に対応すべく、押上効率(約
80%)を考慮し1200cc程度の容量を有するよう
にすると良い。ここで押上効率とは、貯湯タンクの貯湯
容量に対し、所定温度以上の湯がどの程度供給できるか
を示す貯湯タンクの効率である。
【0029】図10,図6,図7に示すように、下部ケ
ース21aと上部ケース21bとを互いに接合させる各
開口端縁に沿って、それぞれ所定間隔おきに合致する位
置にネジで共締めするためのネジ止め部211が形成さ
れている。ここで各ネジ止め部211同士の間隔は、局
所的な応力集中を避けるために略均等な最適間隔に設定
されている。下部ケース21aと上部ケース21bの両
側部及び後部の各ネジ止め部211間には膨出して周壁
を形成し、その部分も貯湯タンク21の内容積として利
用する。
【0030】また、図16,図18に示すように、各ネ
ジ止め部211同士の間のうち、下部ケース21aの長
辺側に位置する二組の隣り合うネジ止め部211同士の
間Sの周壁は、平坦面に形成している。なお、周壁を平
坦面に形成するのは、長辺側の中央部1個所だけでも良
い。
【0031】下部ケース21aの開口端縁に沿う各ネジ
止め部211同士の間には、所定幅で張り出すフランジ
部211aが一体に形成されている。同様に上部ケース
21bの開口端縁に沿う各ネジ止め部211同士の間に
も、所定幅で張り出すフランジ部211bが一体に形成
されている。
【0032】図16に示すように、下部ケース21aの
方にあるフランジ部211aには、貯湯タンク21の外
壁表面上に付着した水を導き、便器本体内に向かう前方
へと排出するための排水通路212が凹設されている。
排水通路212は、フランジ部211aの前部を除く両
側部と後部側とに渡るように略コ字形を成している。
【0033】排水通路212の前部に位置する両端部に
は、便器本体内へ水を落下させる排水孔213が穿設さ
れている。なお、排水通路212は、貯湯タンク21が
衛生洗浄装置10に収納されて便器本体に取り付けられ
た状態で、前記排水孔213側が下方に位置するよう
に、前方下側へと僅かに傾斜するようになっている。な
お、排水孔213下方に位置するケースカバー11には
トイが形成してあり、排水孔213から落下した水は、
便器内に排出されるようになっている。
【0034】下部ケース21aと上部ケース21bとの
組み合わせに際しては、後述する整流ユニット40やヒ
ータ50等の関連部品を下部ケース21a側へ組み付け
た後、各開口端縁間にパッキン210(図10参照)を
介装させた状態で、下部ケース21aのネジ止め部21
1から上部ケース21bのネジ止め部211の側へ向か
ってネジで共締めすることになる。
【0035】図13に示すように、前記ケースカバー1
1の内壁側には、貯湯タンク21を収納するに際し、前
記フランジ部211bの所定箇所に係合することで、貯
湯タンク21の位置決めないし仮止めを成す係合部とし
てフック部11aが一体に突設されている。
【0036】本実施の形態では、ケースカバー11に対
して貯湯タンク21を前方から後方へ水平方向に移動さ
せるようにして、前記フック部11aの下に上部ケース
21bの後方にあるフランジ部211bを係合させて位
置決めと仮止めを同時に行い、更に貯湯タンク21の前
部側でネジ止めしている。図4,図6に示すように、下
部ケース21aにあるフランジ部211aの前部両端に
は、ケースカバー11側へ固設するための一対のネジ止
め部214が設けられている。
【0037】図5,図20に示すように、前記下部ケー
ス21aと上部ケース21bとを互いに接合させる各開
口端縁の前部に沿って、それぞれ関連部品から延びる配
線ないし配管を単独または束ねた状態で掛け止め可能な
掛止手段が設けられている。かかる掛止手段は、各開口
端縁の前部に沿ってそれぞれ上下に対向する状態に突設
されたフック215,216から成る。
【0038】各フック215,216は、各開口端縁の
前部に沿って貯湯タンク21の横方向に並ぶように配さ
れている。上下のフック215,216は、図5に示す
ように所定間隔をおいて対向するが、もちろん上下にち
ょうど重なるように対向させてもよい。本実施の形態で
は、熱交換ユニット20の関連部品であり、後述するヒ
ータ50や温度検知手段60から延ばされたハーネス類
219が、上下のフック215,216の間にて、貯湯
タンク21の前部下側で横方向に延びるように掛止され
る。
【0039】また、図9,図20に示すように、前記下
部ケース21aにおけるフランジ部211aの側部に
は、バキュームブレーカー30から下方へ延びるオーバ
ーフローチューブ35の途中を挟み込む掛止手段が設け
られている。ここで掛止手段は、フランジ部211aよ
り所定間隔おきに下方へ突設された押さえ片217から
成る。
【0040】以上に説明した貯湯タンク21は、熱交換
ユニット20の主要部を成すものであり、この貯湯タン
ク21の内外に組み付ける関連部品の取付部は、何れも
便器本体に設置された状態における前記下部ケース21
a及び上部ケース21bの前部ないし上部に配置されて
いる。以下、各関連部品について順を追って説明する。
【0041】図4,図11に示すように、貯湯タンク2
1の底部には、低温水を取り込む給水部22が設けられ
ており、上部には温水を排出する吐水部23が設けられ
ている。また貯湯タンク21内には、給水部22から取
り込まれた低温水が貯湯タンク21の底部に沿って水平
方向全体に広がり、貯湯タンク21の下層側の低温水が
上層側の湯水を徐々に押し上げ可能にする整流構造が配
設されている。
【0042】貯湯タンク21は、各図に示したそれ自体
の内部形状や前記整流構造により、給水部22より低温
水が取り込まれている給水方向と、給水部22より低温
水が取り込まれていない停水時の自然対流方向とが略同
一となるように設定されている。
【0043】図22及び図23は、貯湯タンク21内の
全体における給水方向及び自然対流方向を概念的に示し
たものである。図22(a)は、貯湯タンク21を正面
側から見た場合の止水時における大凡の対流経路を矢印
で示し、同図(b)は、貯湯タンク21を右側面側から
見た場合の止水時における大凡の対流経路を矢印で示し
ている。また図12に示すように、貯湯タンク21(上
部ケース21b)の鉛直方向における断面積は、底部か
ら上部に向けて減少する形状に成形されている。
【0044】また、図23(a)は、貯湯タンク21を
正面側から見た場合の流入時における大凡の給水方向及
び対流経路を矢印で示し、同図(b)は、貯湯タンク2
1を右側面側から見た場合の流入時における大凡の給水
方向及び対流経路を矢印で示している。なお、沸き上が
った状態で、水が流入すると仮定すると、流入した水と
貯湯タンク内の湯との境界層が温度検知手段60位置以
上になった場合にヒータ通電は行われると考えられるの
で、温度検知手段60位置以下の場合を図23に示し
た。
【0045】前記給水部22は、水道水供給路110
(図3参照)の先端を接続可能な給水エルボから成り、
図4,図10等に示すように、前記下部ケース21aの
前部側方に連通接続されている。一方、前記吐水部23
は、図10,図11に示すように前記上部ケース21b
の上部一端側に開設されており、この吐水部23にバキ
ュームブレーカー30が取り付けられている。
【0046】図4,図6,図10,図11,それに図2
4に示すように、前記バキュームブレーカー30は、蓋
体30aと蓋30a内方に配置される弁体30bと、蓋
体30aと吐水部23との間をシールするOリング30
cとで構成され、蓋体30aの脇には主吐水口32が設
けられ、蓋体30aの上方に突出して設けられる排水芯
31は主吐水口32を避けるために中心から偏芯して設
けられ、排水芯31の脇にはオーバーフロー吐水口(空
気取込口)33が設けられる。このように排水芯31を
偏芯して設けることで、全体形状を極力小型化すること
ができる。なお、主吐水口32には、洗浄用ノズル12
へ温水を供給する温水流出チューブ34が接続され、オ
ーバーフロー吐水口(空気取込口)33にはオーバーフ
ローチューブ35が接続されている。
【0047】前記構成により、バキュームブレーカー3
0は主電磁弁111の開放時には弁体30bを持ち上げ
て、オーバーフロー吐水口33への流路を閉じ、主吐水
口32へ貯湯タンク21内の温水を供給し、主電磁弁1
11が閉塞時には重力により弁体30bは吐水部23を
閉塞し、オーバーフロー吐水口33と主吐水口32とを
連通することで、主吐水口32より下流に空気を導入す
ることで、配管内に残る残水を洗浄用ノズル12の噴出
口から排出するようにしている。
【0048】図13〜図17に示すように、前記整流構
造は、箱型形状に一体成形された整流ユニット40から
成る。整流ユニット40は、前記給水部22から取り込
まれた低温水を最初に導入する第1空間41と、該第1
空間41と整流板43を隔て隣接し、該整流板43に形
成された連通部44を通して低温水が流入する第2空間
42とを備えている。
【0049】整流ユニット40は2層構造の空間を備え
た箱型形状であり、第1空間41は貯湯タンク21の底
部に沿わせた奥行方向の動圧を均一化するための下層を
成し、第2空間42は第1空間41の上側に配置させて
ヒータ50下部の死水領域に、均一に水を拡散させるた
めの上層を成す。図17に示すように、第1空間41の
一端側には、前記給水部22に連通して、低温水の流れ
を折曲させつつ動圧を減殺させる流入部45が設けられ
ている。
【0050】図13に示すように、第2空間42の長手
方向の一側面は大きく開設されており、整流板43(の
連通部44)を通して動圧が略均一化された低温水をタ
ンク底面へ均一に送り出す開口部46が形成されてい
る。図14に示すように、第2空間42の天井板42a
は、開口部46の長手方向に沿って所定幅で延出してお
り、開口部46より解放される低温水は、貯湯タンク2
1の底部に向けて略水平ないし下方へ向かうように設定
されている。
【0051】また、整流ユニット40の取り付けは、天
井板42aの一端側にあるネジ止部42bを、下部ケー
ス21aの底面に突設されたボス24にネジ止めするこ
とにより行うが、図17に示すように、更に流入部45
の一端側にある押さえ突起45aが、上部ケース21b
の開口端縁の内端縁(係止部)26に係止して上から押
さえられることになる。なお、図14,図15に示すよ
うに、下部ケース21aの底面には、前記第1空間41
の底面開口周縁が嵌合して、第1空間41の底面側の密
閉性を保つユニット取付部25が設けられている。
【0052】図10に示すように、貯湯タンク21の底
部には、低温水を加熱して温水にするためのヒータ50
が配設されている。ヒータ50はいわゆるシーズヒータ
であるが、それ自体に取付用のフランジを有さない構造
のものが採用されている。またヒータ50は、全体的に
は平面視で略コ字形に形成されたものであり、前記貯湯
タンク21の底部に沿って水平方向に展開する状態に配
設される。
【0053】ヒータ50は、その両端部51付近が前記
貯湯タンク21の外壁より外側へ突出する状態に支持さ
れ、両端部51より貯湯タンク21内側に配される連結
部分が連結部53を成している。なお、両端部51より
も連結部53が長く形成される。本実施例においては、
両端部は6cm程度、連結部は10cmに形成し、両端
部51と連結部53との間は半径2cm程度のRとし、
略U字形状としている(両端部の直線部分は4cm程
度、連結部の直線部分は6cm程度)。かかるヒータ5
0は、最適な自然対流の温度拡散ができると共に沸騰音
の発生を抑えるという観点より、10W/cm以下の
ワット密度とするとよい。
【0054】図25〜図27に示すように、下部ケース
21aの前部には、前記ヒータ50の端部51を貫通さ
せやすいように、該端部51断面と略同一形状で若干大
き目の取付孔220を開設している。この取付孔220
にヒータ50の端部51を貫通させた状態で、端部51
から1cm位のところにOリング221、樹脂製のバッ
クアップリング222、それに金属製のテーパリング2
23を順に外嵌させる。
【0055】ヒータ50の端部51には、Oリング22
1の位置決めを示すマーキング等を予めしておくと、組
立時の目安となる。バックアップリング222は断面L
字状のリング形状とされ、内径はヒータ50と略同径と
しており、テーパリング223はリング形状で一部切り
欠かれており、内径はヒータ50よりも小さ目とされて
いる。
【0056】図26に示すように、取付孔220には、
タンク内壁から順に最細部220a、Oリング収納部2
20b、押え部材挿入部220cと3段構造となってお
り、Oリング収納部220bの内周側にOリング221
を当接させた状態で、押さえ部材55の先端部56を押
え部材挿入部220c内に嵌挿することで、バックアッ
プリング222の小径部がOリング収納部220bに嵌
挿され、Oリング221が水圧によってOリング収納部
220bから抜け落ちるのを防止する。
【0057】また、Oリング収納部220bと押え部材
挿入部220cとの間の段部に、バックアップリング2
22の大径部が当接することでテーパリング223を押
圧し、テーパリング223の小径部を絞りヒータ50を
強く締め付けるようにして、ヒータ50とテーパリング
223を嵌合一体化する。
【0058】図27に示すように、押え部材55は、ヒ
ータ50の端部51より同軸上に突出するタブ端子52
に一定姿勢で挿通可能な嵌合孔57を備え、この嵌合孔
57は、押え部材55を横にした状態でタブ端子52を
挿通させた後、押え部材55を90度回転させることに
より、前記タブ端子52の基端側に嵌合孔57の周縁を
係合させることができる。
【0059】なお、押え部材55より突出する前記端子
51にあるタブ端子52には、ヒータ50単体時にはチ
ューブ形状の保護キャップが被せられており、取付孔2
20嵌挿時にタブ端子52が折れないように配慮してお
く。この保護キャップはOリング221挿入後に取り外
す。また、押さえ部材55より突出した前記端部51に
あるタブ端子52には保護キャップ58が被せられてい
る。この場合の保護キャップ58は、タブ端子52に接
続されるコネクタとしての機能を有するものである。
【0060】また、前記貯湯タンク21の外壁より突出
する前記ヒータ50の両端部51の間は、他の関連部品
の配置スペースとして利用されている。図4〜図6に示
すように本実施の形態では、前記ヒータ50の両端部5
1間に、メンテナンス時に貯湯タンク21の水を総て排
出するための水抜き部200が設けられている。
【0061】図15に示すように、水抜き部200は、
下部ケース21aに一体成形されたガイド部201と、
該ガイド部201に組込むゴム製弁座202と水抜弁体
204、押え部材203とから構成されている。かかる
水抜き部200は、水抜き弁体204に一体に形成され
る押棒を図示しない操作棒で押すことで水抜き動作を行
う。なお、水抜き部200は、衛生洗浄装置10全体を
便器本体側のベースプレートから外した時のみ水抜き可
能に構成されている。
【0062】図10に示すように、貯湯タンク21内に
は温水温度を検知するための温度検知手段60が設けら
れている。温度検知手段60は、温水温度が所望の設定
温度(例えば39〜40℃)の範囲内であるかを検知可
能なサーミスタから成り、前記コントローラ100へ温
度信号を出力するものである。コントローラ100は、
この温度検知手段60からの温度信号に基づき、前記ヒ
ータ50をON/OFF制御するようになっている。
【0063】図12において、温度検知手段60は、貯
湯タンク21内の自然対流方向における前記ヒータ50
の直ぐ下流付近に配置されている。すなわち、ヒータ5
0で温められた温水は、直ぐに温度検知手段60を通り
上方へと循環するように設定されている。また温度検知
手段60は細棒状であり、貯湯タンク21内にて横方向
へ延びるように配設されている。
【0064】詳しくは図4〜図6に示すように、上部ケ
ース21bの前面壁は傾斜して設けられ(傾斜部21
c)、この傾斜部21c下側には、タンク内側へ凹む取
付部27が設けられている。温度検知手段60は、支持
ブラケット61に予め横方向へ突出する状態に固定され
ている。そして、温度検知手段60が貯湯タンク21内
にて横方向へ延びるように、支持ブラケット61が取付
部27に対して横方向から組み付けられる。かかる温度
検知手段60のオーバーシュートが出ないために、貯湯
タンク21内に熱溜まりができず、境界層を乱すことが
ない。
【0065】また、上部ケース21bの傾斜部21cの
上部分には傾斜面21dを設ける。これにより、貯湯タ
ンク21右側下方に圧力密度が疎である部分を形成し、
この部分から自然対流が発生するようにしている。この
傾斜部21c、傾斜面21dはケースカバー11の形状
に合わせて設けたのであるが、ヒータ50の配置を工夫
したことにより貯湯タンク21の押上効率(洗浄水とし
て有効に利用できる湯量/貯湯タンクの内部容量)にも
大きく寄与するものとなる。
【0066】図12に示すように、貯湯タンク21の外
側には、前記ヒータ50へ過電流が流れた際に、該ヒー
タ50への給電回路を遮断する温度ヒューズ70が設け
られている。温度ヒューズ70は前記ヒータ50の空焚
きを防止するためのものであり、所定の高温(例えば7
3℃)で溶断するようになっている。
【0067】図18にも示すように、温度ヒューズ70
は、前記ヒータ50の連結部53の下方に位置するよう
に、貯湯タンク21の底部に設けられている。詳しく言
えば、温度ヒューズ70は下部ケース21aの外壁を成
す底面の一端側に設けられており、また、温度ヒューズ
70の取付部位の周囲には、底面に付着した水が温度ヒ
ューズ70に侵入するのを防止する被水防止手段が設け
られている。
【0068】ここで被水防止手段は、温度ヒューズ70
の取付部位を取り囲むように突設された水切りリブ20
7から成る。水切りリブ207は、下部ケース21aの
底面上にて前記温度ヒューズ70の取付部位の矩形状輪
郭に沿って、フランジ状に突設するように一体成形され
ている。
【0069】図7,図9に示すように、貯湯タンク21
の一側部上端側には、貯湯タンク21内の湯水が所定値
以上の高温となった際に検知可能な高温検知手段80が
設けられている。高温検知手段80は、所定値以上の高
温を検知するバイメタルスイッチから成り、許容温度以
上の高温水が噴射されるのを防止するためのものであ
る。
【0070】図11に示すように、高温検知手段80
は、上部ケース21bの上部にある吐水部23とは略直
角に対向する一側部上端に配置されており、吐水部23
と高温検知手段80とは極めて近接している。また、高
温検知手段80は、上部ケース21bの側部上端側に配
設されているが、貯湯タンク21内における上部天井面
より下方へ所定距離だけ離隔している。ここで高温検知
手段80を吐水部23に近接して設けることにより、噴
射される寸前の温水に対する高温検知の応答性が向上
し、高温回避による安全性の向上が図られている。
【0071】詳しくは、上部ケース21bの側部上端側
の外壁には、高温検知手段80の取付用開口部28が開
設されており、ここに高温検知手段80は、金属製ブラ
ケット81等を介して、貯湯タンク21内側へ露出する
状態で横方向から組み付けられている。ここで金属製ブ
ラケット81は、そのまま高温検知手段80の接地端子
(アース)として利用されている。
【0072】また、上部ケース21bにおける取付用開
口部28の周囲には、上部ケース21bの表面に付着し
た水が高温検知手段80に侵入するのを防止する被水防
止手段が設けられている。ここで被水防止手段は、高温
検知手段80を取り付ける取付用開口部28を取り囲む
ように上部ケース21bの外壁に一体成形された水切り
カバー29から成る。図4〜図9に示すように、水切り
カバー29は、貯湯タンク21(上部ケース21b)の
上部に張り出し、コーナー部に沿って垂下する樋状に成
形されており、付着した水を貯湯タンク21の下方へと
一定経路で落下させるようになっている。
【0073】図7に示すように、前記水切りカバー29
には、貯湯タンク21の外壁におけるコーナー部に沿っ
て、前記バキュームブレーカー30から延びる温水流出
チューブ34及びオーバーフローチューブ35を束ねた
状態で掛け止め可能な掛止手段としてのガイド片29a
が一体的に設けられている。
【0074】温水流出チューブ34は、前記ガイド片2
9aに掛止されてから貯湯タンク21の側部にある中継
エルボ90に接続されている。一方、オーバーフローチ
ューブ35は、前記ガイド片29aに掛止されて、貯湯
タンク21のコーナー部に沿ってそのまま下方へ延びて
いる。フランジ部211bにも、オーバーフローチュー
ブ35の途中を掛止するフック218が一体成形され、
更にフランジ部211aにも、オーバーフローチューブ
35を沿わせるための押さえ片217が一体成形されて
いる。
【0075】図19,図20に示すように、中継エルボ
90は、前記バキュームブレーカー30より延びる温水
流出チューブ34の途中に介装されるものであり、その
一端口91には温水流出チューブ34の先端が接続さ
れ、他端口92には温水流出チューブ34の後半部分を
成す続温水流出チューブ34aの基端が接続される。続
温水流出チューブ34aは、前記洗浄用ノズル12の可
動範囲に対応できる遊び長さを備え、その先端は洗浄用
ノズル12の基端側に接続されている。中継エルボ90
により、洗浄用ノズル12の可動に伴う温水流出チュー
ブ34の移動範囲を可及的に少なくすることができる。
よって、デッドスペースを少なくすることができる。
【0076】中継エルボ90は、本実施の形態では独立
部品として成形されており、貯湯タンク21の側部要所
に後から取り付けられているが、中継エルボ90の全部
あるいは少なくとも一部を、貯湯タンク21の外壁に一
体成形するように構成してもよい。かかる場合には部品
点数を減少させることができる。
【0077】図10,図11に示すように、貯湯タンク
21の上部にはフロートスイッチ120も設けられてい
る。フロートスイッチ120は、貯湯タンク21内の湯
量を検出するものであり、基体121に昇降可能に緩く
嵌合されたフロート122を備え、フロート122の昇
降によりON/OFFが切り換わり、OFFとなって満
水でないことを知らせるようになっている。
【0078】上部ケース21bの上部において前記吐水
部23の反対側には、フロートスイッチ120の取付部
205が凹設されており、ここにフロートスイッチ12
0はブラケット123を介して取り付けられている。フ
ロートスイッチ120も、信号線を介して前記コントロ
ーラ100に接続されている。
【0079】図4〜図6に示すように、上部ケース21
bの外壁にはコーナー部に沿って、前記フロートスイッ
チ120から漏れた水を下方へ排出させるための樋部2
06が設けられている。樋部206は、その上端が前記
フロートスイッチ120の取付部205に連通してお
り、取付部205からコーナー部に沿って下端に渡るよ
うに外壁上に一体成形されている。
【0080】樋部206の下端には、前記フランジ部2
11aにある排水通路212に連通する落下孔206a
(図6参照)が設けられており、この樋部206の下端
まで流下した水は、前記排水通路212を介して便器本
体へ排水されるようになっている。
【0081】また、貯湯タンク21における上部ケース
21bの外壁には、図21に示す断熱材130が装着さ
れている。断熱材130は一枚のシート状に成形されて
おり、その全体形状は、上部ケース21bの上部及び側
部を広く覆い得る展開図の形状に裁断されている。
【0082】断熱材130には、前記上部ケース21b
の外壁上に配設される関連部品を回避する切欠部が設け
られている。詳しく言えば、断熱材130には、前記フ
ロートスイッチ120とその取付部205を回避する切
欠部131と、前記バキュームブレーカー30を回避す
る切欠部132が設けられている。
【0083】また断熱材130には、前記温度検知手段
60とその取付部27を回避する切欠部133と、前記
中継エルボ90を回避する切欠部134が設けられてい
る。更に断熱材130には、前記樋部206に沿って貼
り付ける位置決め辺135も設けられている。なお断熱
材130は、一般の保温材を前記各切欠部等を備えた図
示したシート形状に裁断して成り、両面テープ等によっ
て上部ケース21bの外壁に装着できるようになってい
る。
【0084】次に前記熱交換ユニット20とその貯湯タ
ンク21、それに各種関連部品の作用について説明す
る。熱交換ユニット20を組み立てる際、その主要部を
成す貯湯タンク21の下部ケース21aと上部ケース2
1bとを接合する前に、下部ケース21a側に予め給水
部22、整流ユニット40、ヒータ50、それに水抜き
部200等を組み付けておくとよい。
【0085】整流ユニット40を組み付ける場合、図1
5に示すように、第1空間41の底面開口を、下部ケー
ス21aの底部にあるユニット取付部25に上から嵌合
させて位置決めする。そして、天井板42aの一端側に
あるネジ止部42bを、下部ケース21aの底面にある
ボス24にネジ止めすればよい。図17に示すように、
流入部45の一端側にある押さえ突起45aは、後付け
する上部ケース21bの開口端縁の内端縁(係止部)2
6に押さえられることになる。
【0086】ここで整流ユニット40は合成樹脂で一体
成形できるものであり、整流ユニット40の押さえ突起
45aと上部ケース21bの内端縁26との係合関係に
より、実質的にはネジ1本だけで容易に組み付けること
ができ、コストアップを招くことはない。
【0087】次にヒータ50を組み付けるとよいが、こ
こでヒータ50は、取付用のフランジを有さない構造の
ものが採用されているため、従来のフランジ付きのヒー
タのように、高価なフランジが不要となり、またフラン
ジの溶接作業も不要となるので、コストを大幅に低減す
ることができる。
【0088】図15に示すように、ヒータ50は略コ字
形に形成されており、その両端部51を、下部ケース2
1aの前部より外側へ突出させる状態に支持するが、貯
湯タンク21の底部に沿って水平方向に展開する状態に
配設する。下部ケース21aの前部には、ヒータ50の
端部51が貫通する取付孔220が開設されている。
【0089】ヒータ50の端部51に予めパッキンを外
嵌させておき、該パッキンを前記取付孔220の内周側
に押さえつける状態で、押さえ部材55をネジ止めすれ
ばよい。ここでヒータ50の端部51に、前記パッキン
の位置決めを成すマーキングをマジックペン等で記して
おけば、Oリング等から成るパッキンの位置決めを容易
に行うことができる。
【0090】このようなヒータ50の取り付け構造によ
れば、なるべく部品点数を抑えた上で、容易にヒータ5
0を取り付け及び取り外すことが可能となり、保守や点
検を迅速に行うことができる。また、ヒータ50の端部
51周囲における密閉性も向上させることができる。
【0091】また、ヒータ50のフランジを省いたこと
により、従来の如くフランジにより他部品の配置スペー
スが侵食されることがない。そのため、ヒータ50の両
端部51の間を、他の関連部品の配置スペースとして有
効に活用することができる。本実施の形態では、この両
端部51間に水抜き部200を配設することになる。
【0092】前記下部ケース21a側に給水部22、整
流ユニット40、ヒータ50等を組み付け終えたら、図
10に示すように、下部ケース21aと上部ケース21
bとを組み合わせる。各ケース21a,21bの各開口
端縁に沿って形成されたネジ止め部211は、互いに略
均等な間隔に配されているので、各ネジ止め部211に
おける局所的な応力集中を防止することができる。
【0093】また、図16,図18に示すように、各ネ
ジ止め部211同士の間のうち、下部ケース21aの長
辺側に位置する二組の隣り合うネジ止め部211同士の
間Sの周壁を、平坦面に形成することにより、特に応力
が集中しやすい当該部位における応力を十分に分散させ
ることができ、強度も高めることができる。しかも、平
坦面に形成する位置を長辺側のみとすることにより、貯
湯タンク21の貯湯量の減少を最小限に抑えることが可
能となり、貯湯量と強度とをバランス良く確保すること
ができる。
【0094】各ネジ止め部211同士の間に、所定幅で
張り出すフランジ部211a,211bも一体に形成さ
れており、更に応力を分散できるばかりでなく、各開口
端縁における強度も向上している。なお、各ネジ止め部
211同士の間隔やフランジ部211a,211bの幅
は、各開口端縁の具体的な形状や大きさに応じて、応力
分散の観点より最適な間隔に設計されている。
【0095】ネジ止めするに当たっては、各開口端縁間
にパッキン210(図10参照)を介装させた状態で、
下部ケース21aのネジ止め部211から上部ケース2
1bのネジ止め部211の側へ向かってネジを挿入して
共締めする。このように、トレイ状の下部ケース21a
の側からネジ止めすることにより、ドライバ等の工具が
上部ケース21bの外壁に干渉することがなく、効率よ
く組み付け作業を行うことができ、タンク容量が組み付
け作業性の観点から減縮されるおそれもない。更に貯湯
タンク21の底部側に、ネジの先端側が突出するのを防
ぐことができる。
【0096】下部ケース21aと上部ケース21bとを
組み合わせた後、今度は上部ケース21b側に残りの関
連部品を組み付けるとよい。図11に示すように、上部
ケース21bの一側部上端側の外壁には取付用開口部2
8があり、当該箇所に高温検知手段80を、金属製ブラ
ケット81等を介して組み付ける。ここで高温検知手段
80は、上部ケース21bの上部一端側の吐水部23と
略直角に対向する状態となり、高温検知手段80を吐水
部23に極めて近接させることができる。
【0097】それにより、高温検知手段80により、人
体局部に噴出される直前の湯水が許容温度以上の高温で
あるか否かを正確に検知することができる。高温検知手
段80によって許容温度以上の高温が検知されると、コ
ントローラ100により洗浄用ノズル12からの噴射は
停止制御される。
【0098】また高温検知手段80は、貯湯タンク21
内における上端面より所定距離だけ離隔するため、貯湯
タンク21内の上端面付近に万一空気が貯まっても、高
温検知手段80が空気に触れるおそれはなく、最上部層
における一番高い温水温度を正確に検知することができ
る。また、金属製ブラケット81をそのまま高温検知手
段80の接地端子(アース)とすることで、アースに別
部品を用意する必要もない。
【0099】前記吐水部23にはバキュームブレーカー
30を組み付けるが、図6において、バキュームブレー
カー30の排水芯31を円盤形の中心から偏心させるこ
とで、円盤形の全体構成を小型化することができる。す
なわち、従来の円盤形逆止弁から成るバキュームブレー
カーでは、その排水芯は円盤形の軸心にちょうど位置
し、その脇に等間隔に並ぶよう主吐水口と補吐水口が設
けられていた。
【0100】そのため、従来のものでは円盤形の外径が
必然的に大きくなり、余分な配置スペースを必要とする
ものであったが、前述したように排水芯31を偏心させ
ることで、この排水芯31と主吐水口32及びオーバー
フロー吐水口33を頂点とする三角形を囲い込む円の大
きさを最小化する設計が可能となる。
【0101】図11,図12に示すように、上部ケース
21bの前部下側には、温度検知手段60の取付部27
が設けられており、この取付部27に対して、支持ブラ
ケット61を介して温度検知手段60を、貯湯タンク2
1内にて横方向へ延びるように横方向から組み付ける。
ここで温度検知手段60は、貯湯タンク内の自然対流方
向(図23参照)において、ヒータ50の直ぐ下流付近
に位置する。
【0102】そのため、温度検知手段60によって、ヒ
ータ50で温められた直後の比較的高温な温水温度を正
確に検知することが可能となる。また、温度検知手段6
0は、貯湯タンク21内にて横方向へ延びるから、低温
水層と温水層との境を成す界面とも略平行となり、同一
温度層に広い範囲で接するようになり、更に正確に所望
の温水温度を検知することができる。
【0103】以上のように、貯湯タンク21内外に組み
付ける関連部品の取付部を、便器本体に設置された状態
における下部ケース21a及び上部ケース21bの前部
ないし上部に配置することにより、貯湯タンク21を含
む装置全体を便器本体に設置したままの状態で、関連部
品を容易に保守及び点検することが可能となる。
【0104】また、貯湯タンク21の外壁には、内部の
温水を保温する観点より断熱材を装着する。図21に示
すように断熱材130を、貯湯タンク21の立体形状に
対応した展開図形状となる一枚のシート状に成形し、こ
の断熱材130の適所に、前記貯湯タンク21の外壁上
に配設される関連部品を回避する切欠部を設ける。
【0105】すなわち、断熱材130には、前記フロー
トスイッチ120とその取付部205を回避する切欠部
131と、前記バキュームブレーカー30を回避する切
欠部132と、前記温度検知手段60とその取付部27
を回避する切欠部133と、前記中継エルボ90を回避
する切欠部134とを、それぞれ予め所定の位置に設け
ておく。更に断熱材130には、貯湯タンク21のコー
ナー部に形成された樋部206に沿う位置決め辺135
も設けておく。
【0106】上部ケース21bに断熱材130を装着す
る際には、先ず断熱材130の位置決め辺135を前記
樋部206に沿わせて、貼り付け開始位置を定め、後は
順次、各々の切欠部131〜134をそれぞれ対応する
部位に位置決めしつつ貼り付ける。それにより、断熱材
130を上部ケース21bの外壁に対して、所望の態様
にずれないように簡易かつ迅速に貼り付けることができ
る。
【0107】断熱材130は一般の保温材を、図21に
示した形状に裁断することで簡単に作成でき、該断熱材
130は両面テープ等によって上部ケース21bの外壁
に容易に貼り付けることができる。また、貯湯タンク2
1の外壁に断熱材130を装着した後も、貯湯タンク2
1の外壁上にある関連部品は、前記切欠部131〜13
5を通して外部へ露出するため、これら関連部品を保守
ないし点検する際に、断熱材130が邪魔になることが
なく容易に対応することができる。
【0108】また、貯湯タンク21の外壁上にある関連
部品から延びるハーネスやチューブ類を、ばらけないよ
うまとめる配線処理を行う。図5,図20に示すよう
に、前記下部ケース21aと上部ケース21bとを互い
に接合させる各開口端縁の前部に沿って、掛止手段であ
るフック215,216が上下に対向する状態に設けら
れている。これら上下のフック215,216の間に、
前記ヒータ50や温度検知手段60から延ばされたハー
ネス類219を容易に掛け止め配線することができる。
【0109】各フック215,216は、各ケース21
a,21bの開口端縁に沿って形成されることにより、
金型から容易に型抜きできる各種形状に設計することが
可能となり、各ケース21a,21bと一体成形される
から、ハーネス類219を束ねるためのフックを別部品
として用意する必要もなくなり、部品点数の増加による
コストアップを抑えることができる。
【0110】各フック215,216は、各ケース21
a,21bの接合部分に沿って横方向へ並ぶように配さ
れており、ハーネス類219は貯湯タンク21の前部下
側で横方向に延びるように掛止されるが、当該部位であ
る各ケース21a,21bの接合部分には、元々関連部
品を配設することがない。従って、各種の配線や配管
を、他の部品と干渉しない最適な状態に動かぬように配
置させることができる。
【0111】図7に示すように、前記バキュームブレー
カー30からは温水流出チューブ34及びオーバーフロ
ーチューブ35が延ばされるが、これらのチューブ3
4,35は、高温検知手段80の水切りカバー29に一
体に設けられたガイド片29aに掛け止めることで、貯
湯タンク21のコーナー部に沿わせた状態で下方へ延ば
すことができる。
【0112】ガイド片29aから延びるオーバーフロー
チューブ35の途中は、いったんフランジ部211bの
フック218に掛止してから、フランジ部211aにあ
る押さえ片217に掛止することで、貯湯タンク21の
外壁に沿わせることができる。また、温水流出チューブ
34は、前記ガイド片29aに掛止してから貯湯タンク
21の側部にある中継エルボ90に接続させる。
【0113】中継エルボ90は、本実施の形態では独立
部品として成形されており、貯湯タンク21の側部要所
に後から取り付けられるが、この中継エルボ90の全部
あるいは少なくとも一部を、貯湯タンク21の外壁に一
体成形するように構成すれば、よりいっそうと部品点数
を減少させることができる。
【0114】以上のように組み上がった熱交換ユニット
20を、図13において、ケースカバー10に収納する
には、ケースカバー11に対して貯湯タンク21を前方
から後方へ水平方向に移動させる。この時フック部11
aの下に上部ケース21bの後方にあるフランジ部21
1bを係合させて位置決めと仮止めを同時に行う。そし
て、図4,図6に示すように、下部ケース21aにある
一対のネジ止め部214をケースカバー11側へ固設す
ればよい。
【0115】本衛生洗浄装置10は便器本体に装着され
るが、便器が使用されていないときでも、コントローラ
100により何時使用されても良いように制御されるこ
とになる。そして便器が使用されたとき、使用者による
主操作部101の操作に応じて、洗浄用ノズル12より
湯水が噴出されて、人体局部を洗浄するのに用いられ
る。
【0116】貯湯タンク21内には、主電磁弁111の
開閉により水道水供給路110から低温水(水道水)が
適宜供給される。主電磁弁111が接続された給水部2
2より貯湯タンク21内に入る低温水は、先ず整流ユニ
ット40の流入部45を通る過程で流れが折曲されて動
圧がある程度減殺される。
【0117】低温水が整流ユニット40の第1空間41
に入ると、整流板43の連通部44を通ることで更に動
圧が減殺されつつ、整流板43の全域に亘り動圧がほぼ
均一化された状態で第2空間42へ移動する。そして第
2空間42の開口部46から、貯湯タンク21の底部に
向けて略水平ないし下方へ向かうように解放される。
【0118】それにより、給水時には貯湯タンク21の
下層側の低温水が、上層側の湯水を徐々に押し上げる状
態となる。そのため、最低部の低温水層から最上部の温
水層に至る積層状態を安定した状態に維持することがで
きる。特に低温水と湯水との境界として略水平に広がる
界面が乱れるのを極力防ぐことができる。
【0119】新たに貯湯タンク21に取り入れられた低
温水は、貯湯タンク21の底部付近にてヒータ50によ
り加熱される。図22,図23に示すように、貯湯タン
ク21は、給水方向と停水時の自然対流方向とが略同一
に設定されているので、給水時における低温水の動圧に
よって、停水時であった既存の対流経路が大きく乱され
るようなことがない。そのため、ヒータ50によって効
率よく加熱することが可能となる。
【0120】貯湯タンク21の上層側に貯まった温水
は、使用時にバキュームブレーカー30によって吸い上
げられた後、中継エルボ90を経由して洗浄用ノズル1
2へ供給され、洗浄用ノズル12から噴出される。な
お、フロートスイッチ120がONでないときは、貯湯
タンク21が空であるおそれがあるので、コントローラ
100の制御により空焚きを防止するためにヒータ50
には通電しないようになっている。
【0121】図6に示すように、上部ケース21bの外
壁には、前記フロートスイッチ120の取付部205に
連通してコーナー部に沿って下方へ延びる樋部206が
あるので、前記フロートスイッチ120から漏れた水
は、この樋部206を通って不用意に広がることなく流
下する。樋部206の下端まで来た水は、落下孔206
aから下部ケース21aのフランジ部211aにある排
水通路212へと落下する。
【0122】このような排水通路212からの水のみな
らず、貯湯タンク21の外壁表面上に付着した水は総て
排水通路212へ導かれるが、排水通路212は、貯湯
タンク21が衛生洗浄装置10に収納されて便器本体に
取り付けられた状態では、前方にある排水孔213側が
下方へ僅かに傾斜するため、排水通路212に入った水
は、その排水孔213より便器本体内へ排出される。そ
れにより、貯湯タンク21の外壁表面上の結露水等が底
部まで垂れて、周囲が不用意に濡れたりするのを防止す
ることができる。
【0123】また図7に示すように、高温検知手段80
の取付用開口部28の周囲に水切りカバー29を設ける
ことで、上部ケース21bの外壁表面に付着した水が高
温検知手段80に侵入するのを防止することができ、漏
電対策による安全性を高めることができる。同様に図1
8に示すように、下部ケース21aの底部外側に設けた
温度ヒューズ70の周囲に水切りリブ207を設けるこ
とで、万一下部ケース21aの底部まで漏水が回り込ん
でも、温度ヒューズ70に水が侵入するのを防止するこ
とができる。
【0124】以上、本発明の実施形態を図面によって説
明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0125】例えば、前記ケースカバー11の内壁側に
は、貯湯タンク21を収納する際、前記フランジ部21
1bに係合することで貯湯タンク21の位置決めないし
仮止めを成す係合部としてフック部11a(図13参
照)を設けたが、その他、フランジ部211a,211
bに爪を設けておき、この爪が嵌合する凹溝を係合部と
してケースカバー11の内壁側に設けてもよい。
【0126】また、前記貯湯タンク21は、各分割ケー
スとして下部ケース21aと上部ケース21bとを組み
合わせて成るが、例えば上下に重なる3つの分割ケース
を組み合わせる等、別々に成形された複数の分割ケース
を組み合わせて貯湯タンクを構成するようにしてもよ
い。かかる場合、各分割ケースを互いに接合させる各開
口端縁に、それぞれ関連部品から延びる配線ないし配管
を単独または束ねた状態で掛け止め可能な掛止手段であ
るフック215,216等を設けるとよい。
【0127】更にまた、前記下部ケース21aと上部ケ
ース21bの各開口端縁に設ける掛止手段はフック形状
に限られるものではなく、前記押さえ片217と同様に
単なる突片状に形成してもよい。また、掛止手段に掛け
止めるのは、前記温度検知手段60等の熱交換ユニット
20を構成する関連部品に限られず、例えば貯湯タンク
21の周囲に配置される他の部品のハーネスや配管チュ
ーブ等であってもかまわない。
【0128】
【発明の効果】本発明に係る衛生洗浄装置によれば、貯
湯タンクの外壁に装着する断熱材を一枚のシート状に成
形し、この断熱材の適所に、貯湯タンクの外壁上に配設
される関連部品を回避する切欠部を設けたから、断熱材
を装着する際に切欠部を位置決めとすることで、貯湯タ
ンクの外壁に対して所望の態様にずれないように簡易か
つ迅速に貼り付けることができる。
【0129】しかも、貯湯タンクの外壁に断熱材を装着
した後も、貯湯タンクの外壁上にある関連部品は、前記
切欠部を通して外部へ露出するため、これら関連部品を
保守ないし点検する際に断熱材が邪魔になることがなく
容易に対応することが可能となる。
【0130】また、貯湯タンク21の外壁上に、フロー
トスイッチから漏れた水を下方へ排出させるための樋部
を一体成形すれば、簡易な構成で貯湯タンクの底部側が
不用意に濡れるのを防止することができ、ここで前記断
熱材に、前記樋部に沿って貼り付ける位置決め辺を設け
ることで、より最適な態様に断熱材を装着することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置を示
す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置を示
す平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置を示
す概念図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
ける熱交換ユニットを示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
ける熱交換ユニットを示す正面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
ける熱交換ユニットを示す平面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
ける熱交換ユニットを背面側から視た斜視図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置の要
部を背面側から視た斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
ける熱交換ユニットを示す側面図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを示す分解斜視図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットの上部ケース側を示す分解斜視図
である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける貯湯タンクの縦断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける貯湯タンクの一部を切り欠いて内部を覗かせた説
明図である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける貯湯タンクの一部を切り欠いて内部を覗かせた説
明図である。
【図15】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットの下部ケース側を示す分解斜視図
である。
【図16】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットの下部ケース側を示す斜視図であ
る。
【図17】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける貯湯タンクに配設した整流ユニットとその取付部
周辺を示す断面図である。
【図18】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける貯湯タンクの一部を示す底面図である。
【図19】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置の
ケースカバーに収納された熱交換ユニットの側部を示す
斜視図である。
【図20】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットの側部を示す斜視図である。
【図21】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける貯湯タンクを被覆する断熱材を示す展開図であ
る。
【図22】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける貯湯タンクを(a)正面側及び(b)右側面側か
ら見た場合のタンク内部の止水時における大凡の自然対
流方向を概念的に示す説明図である。
【図23】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける貯湯タンクを(a)正面側及び(b)右側面側か
ら見た場合のタンク内部の流入時におけるタンク内部の
大凡の給水方向及び自然対流方向を概念的に示す説明図
である。
【図24】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おけるバキュームブレーカーを拡大して示す断面図であ
る。
【図25】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おけるヒータの取付構造を示す断面図である。
【図26】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おけるヒータの取付構造を示す分解断面図である。
【図27】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おけるヒータの取付構造の要部を示す斜視図である。
【図28】従来の衛生洗浄装置における貯湯タンクを示
す側面図である。
【図29】図28のA−A線断面図である。
【図30】従来の衛生洗浄装置における貯湯タンクを示
す平面図である。
【符号の説明】
10…衛生洗浄装置 11…ケースカバー 11a…フック部 12…洗浄用ノズル 13…温風ユニット 14…脱臭ユニット 15…バルブユニット 20…熱交換ユニット 21…貯湯タンク 21a…下部ケース 21b…上部ケース 22…給水部 23…吐水部 27…取付部 28…取付用開口部 29…水切りカバー 29a…ガイド片 30…バキュームブレーカー 31…排水芯 32…主吐水口 33…オーバーフロー吐水口 34…温水流出チューブ 34a…続温水流出チューブ 35…オーバーフローチューブ 40…整流ユニット 41…第1空間 42…第2空間 43…整流板 44…連通部 45…流入部 46…開口部 50…ヒータ 51…端部 53…連結部 55…押さえ部材 60…温度検知手段 61…支持ブラケット 70…温度ヒューズ 80…高温検知手段 81…金属製ブラケット 90…中継エルボ 100…コントローラ 101…主操作部 102…補助操作部 110…水道水供給路 110a…逆止弁 110b…ストレーナ 110c…減圧弁 111…主電磁弁 112…バイパス路 112a…直動型電磁弁 112b…バキュームブレーカー 114…リリーフ弁 115…真空破壊弁 116…流調弁 117…切替弁 120…フロートスイッチ 130…断熱材 131…切欠部 132…切欠部 133…切欠部 134…切欠部 135…位置決め辺 200…水抜き部 201…ガイド部 202…ゴム製弁座 203…押え部材 204…水抜き弁体 205…取付部 206…樋部 206a…落下孔 207…水切りリブ 211…ネジ止め部 211a…フランジ部 211b…フランジ部 212…排水通路 213…排水孔 215…フック 216…フック 217…押さえ片 219…ハーネス類 220…取付孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 康一郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 川崎 哲 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 林 良祐 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 松井 実 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 野本 英二 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JB01 JF00 KA29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄用ノズルより洗浄水を噴出して人体局
    部を洗浄する衛生洗浄装置において、 外部より供給された水を貯留する貯湯タンクと、該貯湯
    タンクの外壁に装着する断熱材とを備え、 前記断熱材は一枚のシート状に成形され、前記貯湯タン
    クの外壁上に配設される関連部品を回避する切欠部を設
    けたことを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記貯湯タンクには前記関連部品の一つと
    して、満水を検出するフロートスイッチが設けられ、 前記断熱材に、少なくとも前記フロートスイッチの取付
    部位を回避する前記切欠部を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記貯湯タンクの外壁上に、前記フロート
    スイッチから漏れた水を下方へ排出させるための樋部を
    一体成形し、 前記断熱材に、前記樋部に沿って貼り付ける位置決め辺
    を設けたことを特徴とする請求項2記載の衛生洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】前記貯湯タンクには前記関連部品の一つと
    して、貯湯タンク内の温水を吸い上げ排出するバキュー
    ムブレーカーが設けられ、 前記断熱材に、少なくとも前記バキュームブレーカーを
    回避する前記切欠部を設けたことを特徴とする請求項
    1,2または3記載の衛生洗浄装置。
  5. 【請求項5】前記バキュームブレーカーは円盤形の逆止
    弁であって、その排水芯の脇に複数の吐水口を配して成
    り、前記排水芯を円盤形の中心から偏心させたことを特
    徴とする請求項4記載の衛生洗浄装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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