JP2002294804A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

衛生洗浄装置

Info

Publication number
JP2002294804A
JP2002294804A JP2001098363A JP2001098363A JP2002294804A JP 2002294804 A JP2002294804 A JP 2002294804A JP 2001098363 A JP2001098363 A JP 2001098363A JP 2001098363 A JP2001098363 A JP 2001098363A JP 2002294804 A JP2002294804 A JP 2002294804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
storage tank
water storage
water
sanitary washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001098363A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Matsushita
康一郎 松下
Satoru Kawasaki
川崎  哲
Ryosuke Hayashi
良祐 林
Masahiro Nakamura
中村  匡宏
Takanori Ogawa
孝法 小川
Minoru Matsui
実 松井
Eiji Nomoto
英二 野本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Pan Washlet Co Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Pan Washlet Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd, Pan Washlet Co Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2001098363A priority Critical patent/JP2002294804A/ja
Publication of JP2002294804A publication Critical patent/JP2002294804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】貯湯タンク内における下層側の低温水から上層
側の温水に至る積層状態を安定した状態に維持すること
ができ、特に給水時に低温水と湯水との境界として略水
平に広がる界面が乱れるのを極力防ぐことができ、また
ヒータで温められた直後の比較的高温な温水温度を正確
に検知することが可能な衛生洗浄装置を提供する。 【解決手段】貯湯タンク21を、低温水が取り込まれて
いる給水方向と、低温水が取り込まれていない停水時の
自然対流方向とを略同一となるように設定した。また、
貯湯タンク21の鉛直方向における断面積を、底部から
上部に向けて減少する形状に成形した。更に、貯湯タン
ク21の底部に、給水部22から取り込まれた低温水が
貯湯タンク21の底部に沿って水平方向全体に広がり、
貯湯タンク21の下層側の低温水が上層側の湯水を徐々
に押し上げ可能にする整流ユニット40を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄用ノズルより
洗浄水を噴出して人体局部を洗浄する衛生洗浄装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衛生洗浄装置としては、
例えば、図43〜図45に示すような熱交換ユニットを
装備したものが知られている。かかる熱交換ユニットは
所定容量を持つ貯湯タンク1を主要部として成り、貯湯
タンク1は、上面側が開口したタンク本体2に上蓋3を
取り付け、上蓋3に各種関連部品を組み付けて構成され
ている。
【0003】貯湯タンク1にはヒータ4が内蔵されてお
り、外部より供給された水は、ヒータ4によって加熱さ
れ所望温度の温水として貯留される。使用時には貯湯タ
ンク1内の温水を、そのまま洗浄用ノズル(図示せず)
より噴出させて利用するようになっている。貯湯タンク
1の上蓋3からは、棒状の温度センサ5が下方へ鉛直に
延びるように挿入されている。
【0004】また、貯湯タンク1の上蓋3から入水管6
を挿入して、入水管6の先端部を貯湯タンク1の底部に
近づけるように延ばし、入水管6を通って貯湯タンク1
の底部に水が供給されるようになっていた。ヒータ4に
よって既に温められ、貯湯タンク1の上層に溜まった湯
または水は、入水管6を通って貯湯タンク1の下層側に
供給された水が押し上げる状態が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
衛生洗浄装置では、貯湯タンク1の下層側の水が上層側
の湯または水を徐々に押し上げるようにして、洗浄用ノ
ズルから冷たい洗浄水が噴出したりするのを未然に防止
することが開発課題の一つであり、前記押し上げ効率を
高めるには、下層側の水と上層側の湯または水との境界
として略水平に広がる界面を、なるべく乱さないように
することが重要となる。
【0006】しかしながら、前記入水管6による水の供
給では、確かに貯湯タンク1の底部に向けて水を供給で
きる。この場合、入水管6の開口端から排出された水が
開口端から直ぐに上方へ吹き上がらないようにするに
は、開口端を貯湯タンク1底面から所定距離だけ離す必
要がある。しかしながら、このような構成とすれば、ヒ
ータ4よりも上方に開口端を配置せざるを得ず、従って
入水管6内の水も自然対流で温められてしまうが、この
温水は入水管6へ入水される水もしくは入水管6から排
出された後にヒータ4下方の死水(自然対流で温まらな
い水)と混合されるため、洗浄用としては有効に利用で
きてはいなかった。また入水管6の開口端は単なる円形
であり、その開口面積もタンク内容量を減縮しないよう
にするために比較的狭いものとなっていた。また、ヒー
タ4に挟まれた中心領域から上昇しタンク両側壁面へ沿
って下降する自然対流方向で貯湯タンク1内の水が温ま
るのに対し、入水管6からの入水はまったく逆方向に入
水してしまうために、入水時には、この自然対流方向が
乱されてしまい、その結果、熱溜り等が発生して、入水
される水と貯留している湯との境界層が壊され、押上効
率が低下するという不具合が生じていた。
【0007】このような問題に鑑み、給水時に既存の貯
湯タンク1内における下層側の水から上層側の温水に至
る温度分布を乱さないようにするための改良が切望され
ていた。ところで、従来の貯湯タンク1は略筒状に形成
されているため、止水時の圧力分布は底面に沿って略均
一に分布する。このため、自然対流方向は、ヒータ形状
及びヒータと側壁面との距離によって、決められてしま
う。ところが、ヒータの発熱はものによってばらつきが
大きく、このばらつきによって自然対流方向は夫々異な
ってしまう。本願はヒータ形状によって、自然対流方向
の殆どを決めてしまい、ヒータの発熱によるばらつきの
影響を可及的に少なくして安定した自然対流方向を得る
ことを目的とする。
【0008】また、貯湯タンク1内の温水を検知するた
めの温度センサ5は、貯湯タンク1の上蓋3から下方へ
鉛直に延びるように配されていたが、この温度センサ5
の位置は、ヒータ4で温められた直後の比較的高温な温
水が循環する経路上に必ずしも有るとは言えず、まして
や給水時の温水分布の乱れにより、なおさら正確に所望
の温水温度を検知することができないという問題があっ
た。
【0009】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、貯湯タンク内で、給
水時にヒータによる自然対流方向を乱さない方向に水を
流入させることで、給水される水と貯留した湯との間に
できる境界層に乱れを生じさせない様にすると共に、ヒ
ータ下方に存在する死水領域に流入する水の圧力分布を
均一にし、貯湯タンク内における下層側の水から上層側
の温水に至る積層状態(圧力分布)を安定した状態に維
持することで、押上効率を可及的に高めることができ、
特に給水時に水と湯水との境界として略水平に広がる界
面が乱れるのを極力防ぐことができ、また自然対流によ
りヒータで温められた直後の貯湯タンク内における略最
高温度部分を検知し、ヒータへの通電制御を行うことに
より、オーバーシュートを無くし、局所的に生じる熱だ
まりにより境界層が乱されないようにすることが可能な
衛生洗浄装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]洗浄用ノズル(12)より洗浄水を噴出して人体
局部を洗浄する衛生洗浄装置(10)において、外部よ
り供給された水を貯留する貯湯タンク(21)と、該貯
湯タンク(21)内の水を温めるヒータ(50)とを備
え、前記ヒータ(50)の近傍において、水が取り込ま
れている給水方向と、水が取り込まれていない停水時の
自然対流方向とが略同一となるように、前記貯湯タンク
(21)内に水を取り入れる給水部(22)を設けたこ
とを特徴とする衛生洗浄装置。
【0011】[2]前記貯湯タンク(21)の鉛直方向
における断面積を、底部から上部に向けて減少する形状
に成形したことを特徴とする[1]記載の衛生洗浄装置
(10)。
【0012】[3]前記貯湯タンク(21)の底部付近
に前記給水部(22)を備え、該給水部(22)の上方
に貯湯タンク(21)の底部に沿って水平方向全体に広
がり、前記貯湯タンク(21)の下層側の水が上層側の
湯または水を徐々に押し上げ可能にする整流構造を設
け、該整流構造を除く貯湯タンク(21)底壁に沿って
前記ヒータ(50)を配設したことを特徴とする[1]
または[2]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0013】[4]前記整流構造は、前記貯湯タンク
(21)の底部付近に設けられた給水部(22)から取
り込まれた水を最初に導入する第1空間(41)と、該
第1空間(41)と整流板(43)を隔て隣接し、該整
流板(43)に形成された連通部(44)を通して水が
流入する第2空間(42)とを備えた整流ユニット(4
0)から成り、前記第2空間(42)に、動圧が略均一
化された水を貯湯タンク(21)の底部に向けて略水平
方向ないし下方へ解放する開口部(46)を形成して成
ることを特徴とする[3]記載の衛生洗浄装置(1
0)。
【0014】[5]前記整流ユニット(40)は、前記
第1空間(41)が前記貯湯タンク(21)の底部に沿
った下層を成し、前記第2空間(42)が前記第1空間
(41)の上側に配置されて上層を成すことを特徴とす
る[4]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0015】[6]前記第1空間(41)における入水
方向と前記第2空間(42)における出水方向とを、互
いに同一ではなく交わる方向に設定したことを特徴とす
る[4]または[5]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0016】[7]前記第1空間(41)における入水
面積と前記第2空間(42)における出水面積とを、互
いに異ならせたことを特徴とする[4],[5]または
[6]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0017】[8]前記第1空間(41)における入水
面積を、前記第2空間(42)における出水面積に比べ
て小さく設定したことを特徴とする[7]記載の衛生洗
浄装置(10)。
【0018】[9]前記第1空間(41)から前記整流
板(43)の連通部(44)を通って第2空間(42)
へ移動する水の動圧を、前記整流板(43)全域におい
て略均一化されるように設定したことを特徴とする
[4],[5],[6],[7]または[8]記載の衛
生洗浄装置(10)。
【0019】[10]前記連通部(44)は複数の小孔
から成り、各小孔の大きさや数及び配置密度により、前
記第1空間(41)から前記整流板(43)の連通部
(44)を通って第2空間(42)へ移動する水の動圧
を、前記整流板(43)全域において略均一化されるよ
うに設定したことを特徴とする[9]記載の衛生洗浄装
置(10)。
【0020】[11]前記整流ユニット(40)は一体
の成形部品から成り、該整流ユニット(40)の取り付
けに際し、前記貯湯タンク(21)内に前記整流ユニッ
ト(40)の少なくとも一部を係止可能な係止部(2
6)を一体に設けたことを特徴とする[4],[5],
[6],[7],[8],[9]または[10]記載の
衛生洗浄装置(10)。
【0021】[12]前記整流構造は、前記貯湯タンク
(21)の底部付近に設けられた給水部(22)から取
り込まれた水をいったん受け入れた後、動圧が減殺され
た水をそのまま貯湯タンク(21)の底部に向けて所定
方向へ解放する整流部材(140)から成ることを特徴
とする[3]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0022】[13]前記整流部材(140A)は、前
記給水部(22)から取り込まれた水が導入される通路
部(141)と、該通路部(141)が連通されて前記
貯湯タンク(21)の底部に対向するように下方へ開口
したドーム部(142)とから成ることを特徴とする
[12]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0023】[14]前記整流部材(140B)は、前
記給水部(22)から取り込まれた水を最初に通過させ
る通路部(143)と、該通路部(143)と一体に連
通して先端にある開口部(145)に向かって漸次断面
積が大きくなるガイド部(144)とから成ることを特
徴とする[12]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0024】[15]前記貯湯タンク(21)側壁の何
れか1つに傾斜部(21c,21d)を設け、該傾斜部
(21c,21d)下方にヒータ(25)を配したこと
を特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7],[8],[9],[10],
[11],[12],[13]または[14]記載の衛
生洗浄装置(10)。
【0025】[16]洗浄用ノズル(12)より洗浄水
を噴出して人体局部を洗浄する衛生洗浄装置(10)に
おいて、外部より供給された水を貯留する貯湯タンク
(21)と、該貯湯タンク(21)内の水を温めるヒー
タ(50)とを備え、前記貯湯タンク(21)側壁の何
れか1つに傾斜部(21c,21d)を設け、該傾斜部
(21c,21d)下方にヒータ(50)を配したこと
を特徴とする衛生洗浄装置(10)。
【0026】[17]前記整流構造は、前記貯湯タンク
(21)の上部付近に設けられた前記給水部(22)よ
り貯湯タンク(21)内を通って底部付近まで延びる入
水管(240A)から成り、前記入水管(240A)の
開口部(241)を楕円形に開口するように形成したこ
とを特徴とする[3]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0027】[18]前記入水管(240A)の開口部
(241)を、その楕円形の長径を前記貯湯タンク(2
1)の底部の長手方向と平行に配したことを特徴とする
[17]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0028】[19]前記整流構造は、前記貯湯タンク
(21)の上部付近に設けられた前記給水部(22)よ
り貯湯タンク(21)内を通って底部付近まで延びる入
水管(240B)から成り、前記入水管(240B)の
開口部(242)を漸次拡径するラッパ型に形成したこ
とを特徴とする[3]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0029】[20]前記入水管(240A)の開口部
(241)を、同じく前記貯湯タンク(21)の底部付
近に配置されたヒータ(50)に平面上で重ならない位
置に配置したことを特徴とする[17],[18]また
は[19]記載の衛生洗浄装置(10)。
【0030】[21]前記貯湯タンク(21)内に、水
を加熱して温水にするためのヒータ(50)と、温水温
度を検知するための温度検知手段(60)とを配設し、
前記温度検知手段(60)を、前記貯湯タンク(21)
内の前記自然対流方向において前記ヒータ(50)の直
ぐ下流付近に配置したことを特徴とする[1],
[2],[3],[4],[5],[6],[7],
[8],[9],[10],[11],[12],[1
3],[14],[15],[16],[17],[1
8],[19]または[20]記載の衛生洗浄装置(1
0)。
【0031】[22]前記温度検知手段(60)を、前
記貯湯タンク(21)内にて横方向へ延びるように配設
したことを特徴とする[21]記載の衛生洗浄装置(1
0)。
【0032】[23]前記貯湯タンク(21)の前部に
内側へ凹む取付部(27)を設け、該取付部(27)に
対して前記温度検知手段(60)を、前記貯湯タンク
(21)内にて横方向へ延びるように横方向から組み付
けたことを特徴とする[22]記載の衛生洗浄装置(1
0)。
【0033】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。本発明に係る衛生洗浄装置(10)によれば、貯
湯タンク(21)に、水が取り込まれている給水方向
と、水が取り込まれていない停水時の自然対流方向とが
略同一となる給水部(22)を設けることにより、給水
時における水の動圧によって、停水時であった既存の対
流方向が大きく乱されるようなことがなくなる。そのた
め給水の有無に関わらず、貯湯タンク(21)内におけ
る下層側の水から上層側の温水に至る積層状態(温度分
布)を安定した状態に維持することができる。
【0034】また、前記貯湯タンク(21)の鉛直方向
における断面積を、底部から上部に向けて減少する形状
に成形すれば、貯湯タンク(21)の上層側に押し上げ
られている湯または水層の厚みが増すため、かかる温水
層をなるべく崩すことなく外部へ随時排出することが可
能となる。
【0035】また、前記貯湯タンク(21)内に整流構
造を配設すれば、貯湯タンク(21)内に取り込まれた
水が貯湯タンク(21)の上層に向かって局所的に吹き
上がることがなく、貯湯タンク(21)の底部に沿って
水平方向全体に広がるようになり、貯湯タンク(21)
の下層を形成するようになり、同時に下層側の水が貯湯
タンク(21)の上層側の湯または水を徐々に押し上げ
るようになる。従って、取り込まれた水によって、湯ま
たは水が冷めるようなことがなくなり、冷めた洗浄水が
洗浄用ノズル(12)から吐出したり、水がそのまま洗
浄用ノズル(12)から吐出したりするのを防止するこ
とができる。
【0036】具体的には例えば、前記整流構造は、前記
貯湯タンク(21)の底部付近に設けられた給水部(2
2)から取り込まれた水を最初に導入する第1空間(4
1)と、該第1空間(41)と整流板(43)を隔て隣
接し、該整流板(43)に形成された連通部(44)を
通して水が流入する第2空間(42)とを備えた整流ユ
ニット(40)から形成するとよい。前記第2空間(4
2)には、動圧が略均一化された水を、貯湯タンク(2
1)の底部に向けて略水平方向ないし下方へ解放する開
口部(46)を形成する。
【0037】かかる構成によれば、水は最初に第1空間
(41)に導入された時点で、該第1空間(41)内に
て動圧がある程度減殺され、続いて整流板(43)の連
通部(44)を通し第2空間(42)へ流入することに
より、更に動圧が十分に減殺されることになり、後は第
2空間(42)の開口部(46)から穏やかに貯湯タン
ク(21)の底部に向けて略水平方向ないし下方へと解
放される。
【0038】このように穏やかに解放された水は、前述
した如く貯湯タンク(21)の底部に沿って水平方向全
体に広がって、そのまま貯湯タンク(21)の下層を形
成するようになり、同時に下層側の水が貯湯タンク(2
1)の上層側の湯または水をゆっくりと界面を乱さない
ように押し上げることになる。
【0039】前記第1空間(41)を前記貯湯タンク
(21)の底部に沿った下層とし、前記第2空間(4
2)を前記第1空間(41)の上側に配置された上層と
すれば、整流ユニット(40)をコンパクトに構成する
ことができる。
【0040】また、前記第1空間(41)における入水
方向と前記第2空間(42)における出水方向とを、互
いに同一ではなく交わる方向に設定すれば、よりいっそ
うと水の給水時における動圧を減殺することができる。
【0041】また、前記第1空間(41)における入水
面積と前記第2空間(42)における出水面積とを、互
いに異ならせれば、前記第2空間(42)の開口部(4
6)から解放される際の流速を任意に調整することがで
きる。ここで入水面積を出水面積に比べて小さく設定す
れば、より確実に動圧を十分減殺することができる。な
お、第2空間(42)における出水面積とは、前記開口
部(46)の開口面積が該当する。
【0042】また、前記第1空間(41)から前記整流
板(43)の連通部(44)を通って第2空間(42)
へ移動する水の動圧を、前記整流板(43)全域におい
て略均一化されるように設定すれば、この整流板(4
3)を経て第2空間(42)の開口部(46)より解放
される際の水の流速の分布もほぼ均一にすることができ
る。
【0043】例えば、前記連通部(44)を複数の小孔
とした場合、これら各小孔の大きさや数及び配置密度に
よって、比較的容易に前記整流板(43)の連通部(4
4)を通る水の動圧を整流板(43)全域にわたり略均
一化することができる。具体的には、第1空間(41)
における水の入口に近い方には小孔を多く配し、逆に入
口に遠い方には小孔を少なく配すること等が簡単に考え
られる。
【0044】また、前記整流ユニット(40)を一体の
成形部品として、該整流ユニット(40)の取り付けに
際し、貯湯タンク(21)内に整流ユニット(40)の
少なくとも一部を係止可能な係止部(26)を一体に設
ければ、簡易に構成することができると共に組み付け工
数も削減され、コストを低減することができる。
【0045】また、前記整流ユニット(40)に代え
て、前記整流構造をもっと簡易な構成の整流部材(14
0)としてもよい。かかる整流部材(140)は、貯湯
タンク(21)の底部付近に設けられた給水部(22)
から取り込まれた水をいったん受け入れた後、動圧が減
殺された水をそのまま貯湯タンク(21)の底部に向け
て所定方向へ解放する部材である。
【0046】具体的には例えば、前記整流部材(14
0)は、前記給水部(22)から取り込まれた水が導入
される通路部(141)と、該通路部(141)が連通
されて前記貯湯タンク(21)の底部に対向するように
下方へ開口したドーム部(142)とから成るものとし
たり、あるいはまた、前記通路部(143)と一体に連
通して、先端にある開口部(145)に向かって漸次断
面積が大きくなるガイド部(144)から成るようにし
てもよい。何れの整流部材(140)も比較的簡易な構
造であり、容易に一体成形することができる。
【0047】また、貯湯タンク(21)側壁の何れか1
つに傾斜部(21c,21d)を設けることで、止水時
の圧力分布が疎な部分をつくり、圧力分布が疎な部分に
ヒータ(50)を配置することで、安定的な自然対流方
向の上流部分をつくることができる。従って、熱溜り等
の発生を抑制でき、熱交換効率を可及的に上げることが
可能となる。
【0048】更にまた、前記整流構造として、従来から
ある入水管(240A)における開口部(241)を楕
円形に変えるだけでも、低温水の解放範囲を広く採るこ
とができ、局所的な低温水の解放を極力防止することが
できる。ここで入水管(240A)の開口部(241)
を、その楕円形の長径を貯湯タンク(21)の底部の長
手方向と平行に配せば、なるべく貯湯タンク(21)の
底部の全域に行き渡るように低温水を解放することがで
きる。
【0049】また、前記入水管(240B)の開口部
(242)を漸次拡径するラッパ型に形成すれば、貯湯
タンク(21)内の容量を減縮しないように、入水管
(240B)内の容量を極力抑えつつ、開口面積をなる
べく広く採ることができる。また、前記入水管(240
A)の開口部(241)を、同じく前記貯湯タンク(2
1)の底部付近に配置されたヒータ(50)に平面上で
重ならない位置に配置すれば、開口部(242)から解
放された水が直ぐにヒータ(50)に当たって予期せぬ
方向へ導かれるのを防止することができる。
【0050】更にまた、貯湯タンク(21)内には、水
を加熱して温水にするためのヒータ(50)や、温水温
度を検知するための温度検知手段(60)も配設する
が、この温度検知手段(60)を、貯湯タンク(21)
内の自然対流方向においてヒータ(50)の直ぐ下流付
近に配置すれば、温度検知手段(60)によって、ヒー
タ(50)で温められた直後の比較的高温な温水温度を
正確に検知することが可能となる。
【0051】ここで温度検知手段(60)を、貯湯タン
ク(21)内にて横方向へ延びるように配設すれば、水
層と温水層との境を成す界面とも略平行となり、同一温
度層に広い範囲で接するようになり、更に正確に所望の
温水温度を検知することができる。
【0052】前記貯湯タンク(21)の前部に内側へ凹
む取付部(27)を設け、該取付部(27)に対して前
記温度検知手段(60)を、貯湯タンク(21)内にて
横方向へ延びるように横方向から組み付けるようにすれ
ば、温度検知手段(60)の取り付け作業を容易に行う
ことができると共に、その保守や点検も容易に行うこと
が可能となる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図24は本発明
の第1実施の形態を示している。本実施の形態に係る衛
生洗浄装置10は、図示省略したが便器本体の便座後方
にベースプレートを介して設置され、外部から供給され
た低温水を温めて湯水として貯留し、その温水を洗浄用
ノズル12より人体局部に噴射させて使用するものであ
る。
【0054】図1及び図2に示すように、衛生洗浄装置
10は外装を成すケースカバー11(図中では底面側の
一部のみ示す。)を備えている。ケースカバー11内に
は、洗浄用ノズル12を略中心にして、その片側に貯湯
タンク21を主要部とする熱交換ユニット20が収納さ
れ、もう片側には温風ユニット13、脱臭ユニット1
4、バルブユニット15、それにコントローラ100、
その他関連機器がコンパクトに収納されている。
【0055】洗浄用ノズル12は、専用の駆動機構によ
って、待機位置とお尻用ないしビデ用の2つの洗浄位置
とに前方へ向かって出没可能に支持されている。また温
風ユニット13は、暖気ダクトを一体的に形成したケー
ス内に加熱器及び送風器を組み込んで成る。また脱臭ユ
ニット14は、所定方向に排気するための送風器や脱臭
器等から成る。
【0056】またバルブユニット15は、後述する給水
部22より貯湯タンク21内に供給される水の圧力を調
整するための主電磁弁111等の各種バルブから成る。
またコントローラ100は、マイコンのCPUを中心に
して構成されており、各水量や各温度等を所定のプログ
ラムに従って制御するものである。なお、ケースカバー
11の更に一端側には、操作用の各種スイッチが搭載さ
れたコントロールパネルから成る主操作部101や補助
操作部102も一体に配設されている。
【0057】図3に示すように、水道水供給路110に
は上流側から順に、逆流防止用の逆止弁110a、異物
除去用のストレーナ110b、給水圧を減圧して一定に
保つ減圧弁110c、それに主電磁弁111が設けられ
ている。主電磁弁111の手前で水道水供給路110よ
り分岐するバイパス路112には、直動型電磁弁112
aとバキュームブレーカー112bが設けられている。
【0058】バイパス路112は、洗浄用ノズル12へ
その胴体洗浄用の水を供給するためのものである。ま
た、直動型電磁弁112aとバキュームブレーカー11
2bとの間のバイパス路112途中と、前記主電磁弁1
11とは、パイロット流路113を介して互いに連通接
続されている。
【0059】水道水供給路110における主電磁弁11
1より下流側には、下流側の圧力上昇を抑えるリリーフ
弁114、本発明の根幹を成す熱交換ユニット20、安
全装置としての真空破壊弁115、流量を調整する流調
弁116、それに洗浄用ノズル12における流路を切り
替えるための切替弁117が順に設けられている。
【0060】前記熱交換ユニット20は、貯湯タンク2
1の内外に熱交換系の関連部品を組み付けて構成され
る。図10に示すように、貯湯タンク21は、下部ケー
ス21aと上部ケース21bとを組み合わせて成る。下
部ケース21aは、貯湯タンク21の底部を成すもので
トレイ状に成形されており、上部ケース21bは、所定
の容量を備えたケース状に成形されている。
【0061】前述したように貯湯タンク21は、ケース
カバー11内において略中心となる洗浄用ノズル12よ
り片側の空間いっぱいに収まる大きさに設計され、具体
的には温水使用量(1分間における噴射可能容量)の最
適値である900cc/分に対応すべく、押上効率(約
80%)を考慮し1200cc程度の容量を有するよう
にすると良い。ここで押上効率とは、貯湯タンクの貯湯
容量に対し、所定温度以上の湯がどの程度供給できるか
を示す貯湯タンクの効率である。
【0062】図4,図11に示すように、貯湯タンク2
1の底部には、低温水を取り込む給水部22が設けられ
ており、上部には温水を排出する吐水部23が設けられ
ている。また貯湯タンク21内には、給水部22から取
り込まれた低温水が貯湯タンク21の底部に沿って水平
方向全体に広がり、貯湯タンク21の下層側の低温水が
上層側の湯水を徐々に押し上げ可能にする整流構造が配
設されている。
【0063】貯湯タンク21は、各図に示したそれ自体
の内部形状や前記整流構造により、給水部22より低温
水が取り込まれている給水方向と、給水部22より低温
水が取り込まれていない停水時の自然対流方向とが略同
一となるように設定されている。
【0064】図22及び図23は、貯湯タンク21内の
全体における給水方向及び自然対流方向を概念的に示し
たものである。図22(a)は、貯湯タンク21を正面
側から見た場合の止水時における大凡の対流経路を矢印
で示し、同図(b)は、貯湯タンク21を右側面側から
見た場合の止水時における大凡の対流経路を矢印で示し
ている。また図12に示すように、貯湯タンク21(上
部ケース21b)の鉛直方向における断面積は、底部か
ら上部に向けて減少する形状に成形されている。
【0065】また、図23(a)は、貯湯タンク21を
正面側から見た場合の流入時における大凡の給水方向及
び対流経路を矢印で示し、同図(b)は、貯湯タンク2
1を右側面側から見た場合の流入時における大凡の給水
方向及び対流経路を矢印で示している。なお、沸き上が
った状態で、水が流入すると仮定すると、流入した水と
貯湯タンク内の湯との境界層が温度検知手段60位置以
上になった場合にヒータ通電は行われると考えられるの
で、温度検知手段60位置以下の場合を図23に示し
た。
【0066】前記給水部22は、水道水供給路110
(図3参照)の先端を接続可能な給水エルボから成り、
図4,図10等に示すように、前記下部ケース21aの
前部側方に連通接続されている。一方、前記吐水部23
は、図10,図11に示すように前記上部ケース21b
の上部一端側に開設されており、この吐水部23にバキ
ュームブレーカー30が取り付けられている。
【0067】図4,図6,図10,図11,それに図3
9に示すように、前記バキュームブレーカー30は、蓋
体30aと蓋30a内方に配置される弁体30bと、蓋
体30aと吐水部23との間をシールするOリング30
cとで構成され、蓋体30aの脇には主吐水口32が設
けられ、蓋体30aの上方に突出して設けられる排水芯
31は主吐水口32を避けるために中心から偏芯して設
けられ、排水芯31の脇にはオーバーフロー吐水口(空
気取込口)33が設けられる。このように排水芯31を
偏芯して設けることで、全体形状を極力小型化すること
ができる。なお、主吐水口32には、洗浄用ノズル12
へ温水を供給する温水流出チューブ34が接続され、オ
ーバーフロー吐水口(空気取込口)33にはオーバーフ
ローチューブ35が接続されている。
【0068】前記構成により、バキュームブレーカー3
0は主電磁弁111の開放時には弁体30bを持ち上げ
て、オーバーフロー吐水口33への流路を閉じ、主吐水
口32へ貯湯タンク21内の温水を供給し、主電磁弁1
11が閉塞時には重力により弁体30bは吐水部23を
閉塞し、オーバーフロー吐水口33と主吐水口32とを
連通することで、主吐水口32より下流に空気を導入す
ることで、配管内に残る残水を洗浄用ノズル12の噴出
口から排出するようにしている。
【0069】図13〜図17に示すように、本発明の根
幹を成す整流構造は、箱型形状に一体成形された整流ユ
ニット40から成る。整流ユニット40は、前記給水部
22から取り込まれた低温水を最初に導入する第1空間
41と、該第1空間41と整流板43を隔て隣接し、該
整流板43に形成された連通部44を通して低温水が流
入する第2空間42とを備える。
【0070】整流ユニット40は2層構造の空間を備え
た箱型形状であり、第1空間41は貯湯タンク21の底
部に沿わせた奥行方向の動圧を均一化するための下層を
成し、第2空間42は第1空間41の上側に配置させて
ヒータ50下部の死水領域に、均一に水を拡散させるた
めの上層を成す。図17に示すように、第1空間41の
一端側には、前記給水部22に連通して、低温水の流れ
を折曲させつつ動圧を減殺させる流入部45が設けられ
ている。
【0071】図13に示すように、第2空間42の長手
方向の一側面は大きく開設されており、整流板43(の
連通部44)を通して動圧が略均一化された低温水をタ
ンク底面へ均一に送り出す開口部46が形成されてい
る。図14に示すように、第2空間42の天井板42a
は、開口部46の長手方向に沿って所定幅で延出してお
り、開口部46より解放される低温水は、貯湯タンク2
1の底部に向けて略水平ないし下方へ向かうように設定
されている。
【0072】また、整流ユニット40の取り付けは、天
井板42aの一端側にあるネジ止部42bを、下部ケー
ス21aの底面に突設されたボス24にネジ止めするこ
とにより行うが、図17に示すように、更に流入部45
の一端側にある押さえ突起45aが、上部ケース21b
の開口端縁の内端縁(係止部)26に係止して上から押
さえられることになる。なお、図14,図15に示すよ
うに、下部ケース21aの底面には、前記第1空間41
の底面開口周縁が嵌合して、第1空間41の底面側の密
閉性を保つユニット取付部25が設けられている。
【0073】更に詳しく言えば、図17等から分かるよ
うに、前記第1空間41における入水面積と前記第2空
間42における出水面積とは互いに異なっており、第1
空間41における入水面積が、第2空間42における出
水面積に比べて小さく設定されている。ここで第1空間
41における入水面積は、前記流入部45の開口断面積
であり、第2空間42における出水面積は、前記開口部
46の開口面積である。また、図24に示すように、第
1空間41における入水方向と第2空間42における出
水方向とは、同一方向ではなく略直角に交わる方向に設
定されている。
【0074】また、第1空間41から整流板43の連通
部44を通って第2空間42へ移動する低温水の動圧
は、整流板43全域において略均一化されるように設定
されている。ここで連通部44が複数の小孔から成るた
め、これら各小孔の大きさや数及び配置密度により、比
較的容易に前記整流板43の連通部44を通る低温水の
動圧を整流板43全域にわたり略均一化することができ
る。本実施の形態では、整流ユニット40全体の具体的
形状に鑑みて、図24に示すように流入部45から離れ
るにつれ、小孔の個数が疎となるように設けられてい
る。本実施の形態では小孔の径を均一にし、個数を変更
するようにしたが、個数の疎密を均一にし、孔径を変更
するようにしても良い。
【0075】図10に示すように、貯湯タンク21の底
部には、低温水を加熱して温水にするためのヒータ50
が配設されている。ヒータ50はいわゆるシーズヒータ
であるが、それ自体に取付用のフランジを有さない構造
のものが採用されている。またヒータ50は、全体的に
は平面視で略コ字形に形成されたものであり、前記貯湯
タンク21の底部に沿って水平方向に展開する状態に配
設される。
【0076】ヒータ50は、その両端部51付近が前記
貯湯タンク21の外壁より外側へ突出する状態に支持さ
れ、両端部51より貯湯タンク21内側に配される連結
部分が連結部53を成している。なお、両端部51より
も連結部53が長く形成される。本実施例においては、
両端部は6cm程度、連結部は10cmに形成し、両端
部51と連結部53との間は半径2cm程度のRとし、
略U字形状としている(両端部の直線部分は4cm程
度、連結部の直線部分は6cm程度)。かかるヒータ5
0は、最適な自然対流の温度拡散ができると共に沸騰音
の発生を抑えるという観点より、10W/cm以下の
ワット密度とするとよい。
【0077】図40〜図42に示すように、下部ケース
21aの前部には、前記ヒータ50の端部51を貫通さ
せやすいように、該端部51断面と略同一形状で若干大
き目の取付孔220を開設している。この取付孔220
にヒータ50の端部51を貫通させた状態で、端部51
から1cm位のところにOリング221、樹脂製のバッ
クアップリング222、それに金属製のテーパリング2
23を順に外嵌させる。
【0078】ヒータ50の端部51には、Oリング22
1の位置決めを示すマーキング等を予めしておくと、組
立時の目安となる。バックアップリング222は断面L
字状のリング形状とされ、内径はヒータ50と略同径と
しており、テーパリング223はリング形状で一部切り
欠かれており、内径はヒータ50よりも小さ目とされて
いる。
【0079】図41に示すように、取付孔220には、
タンク内壁から順に最細部220a、Oリング収納部2
20b、押え部材挿入部220cと3段構造となってお
り、Oリング収納部220bの内周側にOリング221
を当接させた状態で、押さえ部材55の先端部56を押
え部材挿入部220c内に嵌挿することで、バックアッ
プリング222の小径部がOリング収納部220bに嵌
挿され、Oリング221が水圧によってOリング収納部
220bから抜け落ちるのを防止する。
【0080】また、Oリング収納部220bと押え部材
挿入部220cとの間の段部に、バックアップリング2
22の大径部が当接することでテーパリング223を押
圧し、テーパリング223の小径部を絞りヒータ50を
強く締め付けるようにして、ヒータ50とテーパリング
223を嵌合一体化する。
【0081】図42に示すように、押え部材55は、ヒ
ータ50の端部51より同軸上に突出するタブ端子52
に一定姿勢で挿通可能な嵌合孔57を備え、この嵌合孔
57は、押え部材55を横にした状態でタブ端子52を
挿通させた後、押え部材55を90度回転させることに
より、前記タブ端子52の基端側に嵌合孔57の周縁を
係合させることができる。
【0082】なお、押え部材55より突出する前記端子
51にあるタブ端子52には、ヒータ50単体時にはチ
ューブ形状の保護キャップが被せられており、取付孔2
20嵌挿時にタブ端子52が折れないように配慮してお
く。この保護キャップはOリング221挿入後に取り外
す。また、押さえ部材55より突出した前記端部51に
あるタブ端子52には保護キャップ58が被せられてい
る。この場合の保護キャップ58は、タブ端子52に接
続されるコネクタとしての機能を有するものである。
【0083】また、前記貯湯タンク21の外壁より突出
する前記ヒータ50の両端部51の間は、他の関連部品
の配置スペースとして利用されている。図4〜図6に示
すように本実施の形態では、前記ヒータ50の両端部5
1間に、メンテナンス時に貯湯タンク21の水を総て排
出するための水抜き部200が設けられている。
【0084】図15に示すように、水抜き部200は、
下部ケース21aに一体成形されたガイド部201と、
該ガイド部201に組込むゴム製弁座202と水抜弁体
204、押え部材203とから構成されている。かかる
水抜き部200は、水抜き弁体204に一体に形成され
る押棒を図示しない操作棒で押すことで水抜き動作を行
う。なお、水抜き部200は、衛生洗浄装置10全体を
便器本体側のベースプレートから外した時のみ水抜き可
能に構成されている。
【0085】図10に示すように、貯湯タンク21内に
は温水温度を検知するための温度検知手段60が設けら
れている。温度検知手段60は、温水温度が所望の設定
温度(例えば39〜40℃)の範囲内であるかを検知可
能なサーミスタから成り、前記コントローラ100へ温
度信号を出力するものである。コントローラ100は、
この温度検知手段60からの温度信号に基づき、前記ヒ
ータ50のON/OFFを制御するようになっている。
【0086】図12において、温度検知手段60は、貯
湯タンク21内の自然対流方向における前記ヒータ50
の直ぐ下流付近に配置されている。すなわち、ヒータ5
0で温められた温水は、直ぐに温度検知手段60を通り
上方へと循環するように設定されている。また温度検知
手段60は細棒状であり、貯湯タンク21内にて横方向
へ延びるように配設されている。
【0087】詳しくは図4〜図6に示すように、上部ケ
ース21bの前面壁は傾斜して設けられ(傾斜部21
c)、この傾斜部21c下側には、タンク内側へ凹む取
付部27が設けられている。温度検知手段60は、支持
ブラケット61に予め横方向へ突出する状態に固定され
ている。そして、温度検知手段60が貯湯タンク21内
にて横方向へ延びるように、支持ブラケット61が取付
部27に対して横方向から組み付けられる。かかる温度
検知手段60のオーバーシュートが出ないために、貯湯
タンク21内に熱溜まりができず、境界層を乱すことが
ない。
【0088】また、上部ケース21bの傾斜部21cの
上部分には傾斜面21dを設ける。これにより、貯湯タ
ンク21右側下方に圧力密度が疎である部分を形成し、
この部分から自然対流が発生するようにしている。この
傾斜部21c、傾斜面21dはケースカバー11の形状
に合わせて設けたのであるが、ヒータ50の配置を工夫
したことにより貯湯タンク21の押上効率(洗浄水とし
て有効に利用できる湯量/貯湯タンクの内部容量)にも
大きく寄与するものとなる。
【0089】図12に示すように、貯湯タンク21の外
側には、前記ヒータ50へ過電流が流れた際に、該ヒー
タ50への給電回路を遮断する温度ヒューズ70が設け
られている。温度ヒューズ70は前記ヒータ50の空焚
きを防止するためのものであり、所定の高温(例えば7
3℃)で溶断するようになっている。
【0090】図18にも示すように、温度ヒューズ70
は、前記ヒータ50の連結部53の下方に位置するよう
に、貯湯タンク21の底部に設けられている。詳しく言
えば、温度ヒューズ70は下部ケース21aの外壁を成
す底面の一端側に設けられており、また、温度ヒューズ
70の取付部位の周囲には、底面に付着した水が温度ヒ
ューズ70に侵入するのを防止する被水防止手段が設け
られている。
【0091】ここで被水防止手段は、温度ヒューズ70
の取付部位を取り囲むように突設された水切りリブ20
7から成る。水切りリブ207は、下部ケース21aの
底面上にて前記温度ヒューズ70の取付部位の矩形状輪
郭に沿って、フランジ状に突設するように一体成形され
ている。
【0092】図7,図9に示すように、貯湯タンク21
の一側部上端側には、貯湯タンク21内の湯水が所定値
以上の高温となった際に検知可能な高温検知手段80が
設けられている。高温検知手段80は、所定値以上の高
温を検知するバイメタルスイッチから成り、許容温度以
上の高温水が噴射されるのを防止するためのものであ
る。
【0093】図11に示すように、高温検知手段80
は、上部ケース21bの上部にある吐水部23とは略直
角に対向する一側部上端に配置されており、吐水部23
と高温検知手段80とは極めて近接している。また、高
温検知手段80は、上部ケース21bの側部上端側に配
設されているが、貯湯タンク21内における上部天井面
より下方へ所定距離だけ離隔している。ここで高温検知
手段80を吐水部23に近接して設けることにより、噴
射される寸前の温水に対する高温検知の応答性が向上
し、高温回避による安全性の向上が図られている。
【0094】詳しくは、上部ケース21bの側部上端側
の外壁には、高温検知手段80の取付用開口部28が開
設されており、ここに高温検知手段80は、金属製ブラ
ケット81等を介して、貯湯タンク21内側へ露出する
状態で横方向から組み付けられている。ここで金属製ブ
ラケット81は、そのまま高温検知手段80の接地端子
(アース)として利用されている。
【0095】また、上部ケース21bにおける取付用開
口部28の周囲には、上部ケース21bの表面に付着し
た水が高温検知手段80に侵入するのを防止する被水防
止手段が設けられている。ここで被水防止手段は、高温
検知手段80を取り付ける取付用開口部28を取り囲む
ように上部ケース21bの外壁に一体成形された水切り
カバー29から成る。図4〜図9に示すように、水切り
カバー29は、貯湯タンク21(上部ケース21b)の
上部から張り出し、コーナー部に沿って垂下する樋状に
成形されており、付着した水を貯湯タンク21の下方へ
と一定経路で落下させるようになっている。
【0096】図7に示すように、前記水切りカバー29
には、貯湯タンク21の外壁におけるコーナー部に沿っ
て、前記バキュームブレーカー30から延びる温水流出
チューブ34及びオーバーフローチューブ35を束ねた
状態で掛け止め可能な掛止手段としてのガイド片29a
が一体的に設けられている。
【0097】温水流出チューブ34は、前記ガイド片2
9aに掛止されてから貯湯タンク21の側部にある中継
エルボ90に接続されている。一方、オーバーフローチ
ューブ35は、前記ガイド片29aに掛止されて、貯湯
タンク21のコーナー部に沿ってそのまま下方へ延びて
いる。フランジ部211bにも、オーバーフローチュー
ブ35の途中を掛止するフック218が一体成形され、
更にフランジ部211aにも、オーバーフローチューブ
35を沿わせるための押さえ片217が一体成形されて
いる。
【0098】図19,図20に示すように、中継エルボ
90は、前記バキュームブレーカー30より延びる温水
流出チューブ34の途中に介装されるものであり、その
一端口91には温水流出チューブ34の先端が接続さ
れ、他端口92には温水流出チューブ34の後半部分を
成す続温水流出チューブ34aの基端が接続される。続
温水流出チューブ34aは、前記洗浄用ノズル12の可
動範囲に対応できる遊び長さを備え、その先端は洗浄用
ノズル12の基端側に接続されている。中継エルボ90
により、洗浄用ノズル12の可動に伴う温水流出チュー
ブ34の移動範囲を可及的に少なくすることができる。
よって、デッドスペースを少なくすることができる。
【0099】中継エルボ90は、本実施の形態では独立
部品として成形されており、貯湯タンク21の側部要所
に後から取り付けられているが、中継エルボ90の全部
あるいは少なくとも一部を、貯湯タンク21の外壁に一
体成形するように構成してもよい。かかる場合には部品
点数を減少させることができる。
【0100】図10,図11に示すように、貯湯タンク
21の上部にはフロートスイッチ120も設けられてい
る。フロートスイッチ120は、貯湯タンク21内の湯
量を検出するものであり、基体121に昇降可能に緩く
嵌合されたフロート122を備え、フロート122の昇
降によりON/OFFが切り換わり、OFFとなって満
水でないことを知らせるようになっている。
【0101】上部ケース21bの上部において前記吐水
部23の反対側には、フロートスイッチ120の取付部
205が凹設されており、ここにフロートスイッチ12
0はブラケット123を介して取り付けられている。フ
ロートスイッチ120も信号線を介して前記コントロー
ラ100に接続されている。
【0102】図4〜図6に示すように、上部ケース21
bの外壁にはコーナー部に沿って、前記フロートスイッ
チ120から漏れた水を下方へ排出させるための樋部2
06が設けられている。樋部206は、その上端が前記
フロートスイッチ120の取付部205に連通してお
り、取付部205からコーナー部に沿って下端に渡るよ
うに外壁上に一体成形されている。
【0103】樋部206の下端には、後述する下部ケー
ス21aのフランジ部211aにある排水通路212に
連通する落下孔206a(図6参照)が設けられてお
り、この樋部206の下端まで流下した水は、前記排水
通路212を介して便器本体へ排水されるようになって
いる。
【0104】また、前記貯湯タンク21自体について詳
しく言えば、図10に示すように、下部ケース21aと
上部ケース21bとを互いに接合させる各開口端縁に沿
って、それぞれ所定間隔おきに合致する位置にネジで共
締めするためのネジ止め部211が形成されている。こ
こで各ネジ止め部211同士の間隔は、局所的な応力集
中を避けるために略均等な最適間隔に設定されている。
下部ケース21aと上部ケース21bの両側部及び後部
の各ネジ止め部211間には膨出して周壁を形成し、そ
の部分も貯湯タンク21の内容積として利用する。
【0105】また、図16,図18に示すように、各ネ
ジ止め部211同士の間のうち、下部ケース21aの長
辺側に位置する二組の隣り合うネジ止め部211同士の
間Sの周壁を、平坦面に形成することにより、特に応力
が集中しやすい当該部位における応力を十分に分散させ
ることができ、強度も高めることができる。しかも、平
坦面に形成する位置を長辺側のみとすることにより、貯
湯タンク21の貯湯量の減少を最小限に抑えることが可
能となり、貯湯量と強度とをバランス良く確保すること
ができる。
【0106】また、図16,図18に示すように、各ネ
ジ止め部211同士の間のうち、下部ケース21aの長
辺側に位置する二組の隣り合うネジ止め部211同士の
間Sの周壁は、平坦面に形成している。なお、周壁を平
坦面に形成するのは、長辺側の中央部1個所だけでも良
い。
【0107】下部ケース21aの開口端縁に沿う各ネジ
止め部211同士の間には、所定幅で張り出すフランジ
部211aが一体に形成されている。同様に上部ケース
21bの開口端縁に沿う各ネジ止め部211同士の間に
も、所定幅で張り出すフランジ部211bが一体に形成
されている。
【0108】図16に示すように、下部ケース21aの
方にあるフランジ部211aには、貯湯タンク21の外
壁表面上に付着した水を導き、便器本体内に向かう前方
へと排出するための排水通路212が凹設されている。
排水通路212は、フランジ部211aの前部を除く両
側部と後部側とに渡るように略コ字形を成している。
【0109】排水通路212の前部に位置する両端部に
は、便器本体内へ水を落下させる排水孔213が穿設さ
れている。なお、排水通路212は、貯湯タンク21が
衛生洗浄装置10に収納されて便器本体に取り付けられ
た状態で、前記排水孔213側が下方に位置するよう
に、前方下側へと僅かに傾斜するようになっている。な
お、排水孔213下方に位置するケースカバー11には
トイが形成してあり、排水孔213から落下した水は、
便器内に排出されるようになっている。
【0110】下部ケース21aと上部ケース21bとの
組み合わせに際しては、後述する整流ユニット40やヒ
ータ50等の関連部品を下部ケース21a側へ組み付け
た後、各開口端縁間にパッキン210(図10参照)を
介装させた状態で、下部ケース21aのネジ止め部21
1から上部ケース21bのネジ止め部211の側へ向か
ってネジで共締めすることになる。
【0111】図13に示すように、前記ケースカバー1
1の内壁側には、貯湯タンク21を収納するに際し、前
記フランジ部211bの所定箇所に係合することで、貯
湯タンク21の位置決めないし仮止めを成す係合部とし
てフック部11aが一体に突設されている。
【0112】本実施の形態では、ケースカバー11に対
して貯湯タンク21を前方から後方へ水平方向に移動さ
せるようにして、前記フック部11aの下に上部ケース
21bの後方にあるフランジ部211bを係合させて位
置決めと仮止めを同時に行い、更に貯湯タンク21の前
部側でネジ止めしている。図4,図6に示すように、下
部ケース21aにあるフランジ部211aの前部両端に
は、ケースカバー11側へ固設するための一対のネジ止
め部214が設けられている。
【0113】図5,図20に示すように、前記下部ケー
ス21aと上部ケース21bとを互いに接合させる各開
口端縁の前部に沿って、それぞれ関連部品から延びる配
線ないし配管を単独または束ねた状態で掛け止め可能な
掛止手段が設けられている。かかる掛止手段は、各開口
端縁の前部に沿ってそれぞれ上下に対向する状態に突設
されたフック215,216から成る。
【0114】各フック215,216は、各開口端縁の
前部に沿って貯湯タンク21の横方向に並ぶように配さ
れている。上下のフック215,216は、図5に示す
ように所定間隔をおいて対向するが、もちろん上下にち
ょうど重なるように対向させてもよい。本実施の形態で
は、熱交換ユニット20の関連部品であり、後述するヒ
ータ50や温度検知手段60から延ばされたハーネス類
219が、上下のフック215,216の間にて、貯湯
タンク21の前部下側で横方向に延びるように掛止され
る。
【0115】また、図9,図20に示すように、前記下
部ケース21aにおけるフランジ部211aの側部に
は、バキュームブレーカー30から下方へ延びるオーバ
ーフローチューブ35の途中を挟み込む掛止手段が設け
られている。ここで掛止手段は、フランジ部211aよ
り所定間隔おきに下方へ突設された押さえ片217から
成る。
【0116】また、貯湯タンク21における上部ケース
21bの外壁には、図21に示す断熱材130が装着さ
れている。断熱材130は一枚のシート状に成形されて
おり、その全体形状は、上部ケース21bの上部及び側
部を広く覆い得る展開図の形状に裁断されている。
【0117】断熱材130には、前記上部ケース21b
の外壁上に配設される関連部品を回避する切欠部が設け
られている。詳しく言えば、断熱材130には、前記フ
ロートスイッチ120とその取付部205を回避する切
欠部131と、前記バキュームブレーカー30を回避す
る切欠部132が設けられている。
【0118】また断熱材130には、前記温度検知手段
60とその取付部27を回避する切欠部133と、前記
中継エルボ90を回避する切欠部134が設けられてい
る。更に断熱材130には、前記樋部206に沿って貼
り付ける位置決め辺135も設けられている。なお断熱
材130は、一般の保温材を、前記各切欠部等を備えた
図示したシート形状に裁断して成り、両面テープ等によ
って上部ケース21bの外壁に装着できるようになって
いる。
【0119】次に、本発明の根幹を成す整流ユニット4
0等を中心に作用を説明する。本衛生洗浄装置10は便
器本体に装着されるが、便器が使用されていないときで
も、コントローラ100により何時使用されても良いよ
うに制御されることになる。そして便器が使用されたと
き、使用者による主操作部101の操作に応じて、洗浄
用ノズル12より湯水が噴出されて、人体局部を洗浄す
るのに用いられる。
【0120】貯湯タンク21内には、主電磁弁111の
開閉により水道水供給路110から低温水(水道水)が
適宜供給される。主電磁弁111が接続された給水部2
2より貯湯タンク21内に入る低温水は、図17に示す
ように、整流ユニット40の流入部45を通る過程で流
れが折曲されて動圧がある程度減殺される。
【0121】低温水が整流ユニット40の第1空間41
に入ると、整流板43の連通部44を通ることで更に動
圧が減殺されつつ、整流板43の全域に亘り動圧がほぼ
均一化された状態で第2空間42へ移動する。そして低
温水は、第2空間42の開口部46から、貯湯タンク2
1の底部に向けて略水平ないし下方へ向かうように解放
される。
【0122】また図24に示すように、第1空間41に
おける入水方向と第2空間42における出水方向とは、
互いに同一ではなく交わる方向に設定されているため、
かかる流路変更によっても、低温水の給水時における動
圧を減殺することができる。更に、第1空間41の入水
面積は第2空間42の出水面積に比べて小さいので、よ
りいっそうと動圧を十分に減殺することが可能となる。
【0123】このような整流ユニット40により、給水
時には貯湯タンク21の下層側の低温水が、上層側の湯
水を徐々に押し上げる状態となり、最低部の低温水層か
ら最上部の温水層に至る積層状態を安定した状態に維持
することができる。特に低温水と湯水との境界として略
水平に広がる界面が乱れるのを極力防ぐことができる。
従って、取り込まれた低温水が未だ温まらない状態のま
ま、洗浄用ノズル12から噴射される事態を防止するこ
とができる。
【0124】新たに貯湯タンク21に取り入れられた低
温水は、貯湯タンク21の底部付近にてヒータ50によ
り加熱される。図22,図23に示すように、貯湯タン
ク21は、給水方向と停水時の自然対流方向とが略同一
に設定されているので、給水時における低温水の動圧に
よって、停水時であった既存の対流経路が大きく乱され
るようなことがない。そのため、ヒータ50によって効
率よく加熱することが可能となる。
【0125】貯湯タンク21の上層側に貯まった温水
は、使用時にバキュームブレーカー30によって吸い上
げられた後、中継エルボ90を経由して洗浄用ノズル1
2へ供給され、洗浄用ノズル12から噴出される。前記
貯湯タンク21の鉛直方向における断面積は、底部から
上部に向けて減少する形状であり、貯湯タンク21の上
層側に押し上げられている湯水層の厚みが増すため、か
かる温水層をなるべく崩すことなく外部へ随時排出する
ことが可能となる。
【0126】また、前記整流ユニット40を組み付ける
場合、図15に示すように、第1空間41の底面開口
を、下部ケース21aの底部にあるユニット取付部25
に上から嵌合させて位置決めする。そして、天井板42
aの一端側にあるネジ止部42bを、下部ケース21a
の底面にあるボス24にネジ止めすればよい。図17に
示すように、流入部45の一端側にある押さえ突起45
aは、後付けする上部ケース21bの開口端縁の内端縁
(係止部)26に押さえられることになる。
【0127】ここで整流ユニット40は合成樹脂で一体
成形できるものであり、整流ユニット40の押さえ突起
45aと上部ケース21bの内端縁26との係合関係に
より、実質的にはネジ1本だけで容易に組み付けること
ができ、組み付け工数の削減によりコストを低減するこ
とができる。
【0128】また、図11,図12に示すように、上部
ケース21bの前部下側には、温度検知手段60の取付
部27が設けられており、この取付部27に対して、支
持ブラケット61を介して温度検知手段60を、貯湯タ
ンク21内にて横方向へ延びるように横方向から組み付
ける。かかる組み付け構造によれば、温度検知手段60
の取り付け作業を容易に行うことができると共に、その
保守や点検も容易に行うことが可能となる。
【0129】ここで温度検知手段60は、貯湯タンク内
の自然対流方向(図23参照)において、ヒータ50の
直ぐ下流付近に位置する。そのため、温度検知手段60
によって、ヒータ50で温められた直後の比較的高温な
温水温度を正確に検知することが可能となる。また、温
度検知手段60は、貯湯タンク21内にて横方向へ延び
るから、低温水層と温水層との境を成す界面とも略平行
となり、同一温度層に広い範囲で接するようになり、更
に正確に所望の温水温度を検知することができる。
【0130】図25〜図27は本発明の第2実施の形態
を示している。本実施の形態は、前記整流ユニット40
に代えて、整流構造をもっと簡易な構成の整流部材14
0Aとしたものである。かかる整流部材140Aは、前
記給水部22から取り込まれた低温水をいったん受け入
れた後、動圧が減殺された低温水をそのまま貯湯タンク
21の底部に向けて解放する部材である。
【0131】詳しく言えば整流部材140Aは、前記給
水部22から取り込まれた低温水が導入される通路部1
41と、該通路部141が連通されて貯湯タンク21の
底部に対向するように下方へ開口したドーム部142と
から成る。かかる整流部材140Aは、樹脂により容易
に一体成形することができる。
【0132】このような整流部材140Aによっても、
貯湯タンク21内に取り込まれた低温水が、貯湯タンク
21の上層に向かって局所的に吹き上がる事態を極力防
止することができ、低温水を貯湯タンク21の底部に沿
って水平方向全体に広がるように解放することができ
る。
【0133】図28〜図30は本発明の第3実施の形態
を示している。本実施の形態は、前記整流部材140A
とは別形状の整流部材140Bを採用したものである。
詳しく言えば整流部材140Bは、前記給水部22から
取り込まれた低温水を最初に通過させる通路部143
と、該通路部143と一体に連通して先端にある開口部
145に向かって漸次断面積が大きくなるガイド部14
4とから成る。かかる整流部材140Bによれば、低温
水の動圧を減殺しつつ、貯湯タンク21の底部に向かっ
て開口部145の開口方向へと解放することができる。
【0134】図31〜図34は本発明の第4実施の形態
を示している。本実施の形態は、従来からある入水管の
開口部を楕円形に変えた入水管240Aを採用したもの
である。この入水管240Aの楕円形の開口部241に
よれば、従来の入水管に比べて低温水の解放範囲を広く
採ることができる。それにより、局所的な低温水の解放
を極力防止することができる。
【0135】図32に示すように、入水管240Aの開
口部241を、その楕円形の長径を貯湯タンク21の底
部の長手方向と平行に配したことにより、なるべく貯湯
タンク21の底部の全域に行き渡るように低温水を解放
することができる。更にまた、前記入水管240Aの開
口部241を、同じく前記貯湯タンク21の底部付近に
配置されたヒータ50に平面上で重ならない位置に配置
したことにより、開口部241から解放された低温水が
直ぐにヒータ50に当たって予期せぬ方向へ導かれるの
を防止することができる。
【0136】図35,図36は本発明の第5実施の形態
を示している。本実施の形態は、前記入水管240Aと
は別形状の入水管240Bを採用したものである。すな
わち、入水管240Bの開口部242は、漸次拡径する
ラッパ型に形成されている。かかる入水管240Bによ
れば、貯湯タンク21内の容量を減縮しないように、入
水管240B内の容量を極力抑えつつ、開口面積をなる
べく広く採ることができる。
【0137】また、図37,図38に示すように、本発
明の第6実施の形態に係る入水管240Cの如く、その
開口部243を楕円形かつラッパ型に形成しても良い。
【0138】以上、本発明の実施形態を図面によって説
明してきたが、具体的な構成はこれら実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0139】例えば、整流ユニット40における整流板
43の連通部44を小孔として、この小孔の大きさや数
及び配置密度により、前記連通部44を通る低温水の動
圧を整流板43全域にわたり略均一化しているが、他の
例として、整流板43自体の傾き角度とこの角度に基づ
く空間容積の変化や、整流板43を平板状とせずに3次
元的に屈曲させる等の立体形状によって、前記連通部4
4を通る低温水の動圧を整流板43全域にわたり略均一
化するように構成してもよい。
【0140】
【発明の効果】本発明に係る衛生洗浄装置によれば、貯
湯タンクを、低温水が取り込まれている給水方向と、低
温水が取り込まれていない停水時の自然対流方向とを略
同一となるように設定することにより、給水時における
低温水の動圧によって、停水時であった既存の対流経路
が大きく乱されるようなことがなくなる。そのため給水
の有無に関わらず、貯湯タンク内における下層側の低温
水から上層側の温水に至る積層状態温度分布を安定した
状態に維持することができる。
【0141】また、前記貯湯タンクの鉛直方向における
断面積を、底部から上部に向けて減少する形状に成形す
れば、貯湯タンクの上層側に押し上げられている湯水層
の厚みが増すため、かかる温水層をなるべく崩すことな
く外部へ随時排出することが可能となる。
【0142】また、前記貯湯タンク内に整流構造を配設
すれば、貯湯タンク内に取り込まれた低温水が貯湯タン
クの上層に向かって局所的に吹き上がることがなく、貯
湯タンクの底部に沿って水平方向全体に広がるようにな
り、貯湯タンクの下層を形成するようになり、同時に下
層側の低温水が貯湯タンクの上層側の湯水を徐々に押し
上げるようになる。従って、取り込まれた低温水が未だ
温まらない状態のまま、洗浄用ノズルから噴射される事
態を防止することができる。
【0143】更にまた、温度検知手段を、貯湯タンク内
の自然対流方向においてヒータの直ぐ下流付近に配置す
れば、温度検知手段によって、ヒータで温められた直後
の比較的高温な温水温度を正確に検知することが可能と
なる。また、前記温度検知手段を、貯湯タンク内にて横
方向へ延びるように配設すれば、低温水層と温水層との
境を成す界面とも略平行となり、同一温度層に広い範囲
で接するようになり、更に正確に所望の温水温度を検知
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置を
示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置を
示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置を
示す概念図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを示す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを示す正面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを示す平面図である。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを背面側から視た斜視図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置の
要部を背面側から視た斜視図である。
【図9】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置に
おける熱交換ユニットを示す側面図である。
【図10】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットを示す分解斜視図である。
【図11】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットの上部ケース側を示す分解斜視
図である。
【図12】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクの縦断面図である。
【図13】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクの一部を切り欠いて内部を覗かせた
説明図である。
【図14】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクの一部を切り欠いて内部を覗かせた
説明図である。
【図15】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットの下部ケース側を示す分解斜視
図である。
【図16】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットの下部ケース側を示す斜視図で
ある。
【図17】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した整流ユニットとその取付
部周辺を示す断面図である。
【図18】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクの一部を示す底面図である。
【図19】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
のケースカバーに収納された熱交換ユニットの側部を示
す斜視図である。
【図20】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における熱交換ユニットの側部を示す斜視図である。
【図21】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクを被覆する断熱材を示す展開図であ
る。
【図22】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクを(a)正面側及び(b)右側面側
から見た場合のタンク内部の止水時における大凡の自然
対流方向を概念的に示す説明図である。
【図23】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクを(a)正面側及び(b)右側面側
から見た場合のタンク内部の流入時におけるタンク内部
の大凡の給水方向及び自然対流方向を概念的に示す説明
図である。
【図24】本発明の第1実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した整流ユニットの上端面側
を切り欠いた状態を示す斜視図である。
【図25】本発明の第2実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した整流部材を示す斜視図で
ある。
【図26】本発明の第2実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した整流部材を拡大して示す
斜視図である。
【図27】本発明の第2実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した整流部材を拡大して裏側
から視た斜視図である。
【図28】本発明の第3実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した整流部材を示す斜視図で
ある。
【図29】本発明の第3実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した整流部材を拡大して示す
斜視図である。
【図30】本発明の第3実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した整流部材を拡大して裏側
から視た斜視図である。
【図31】本発明の第4実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した入水管を示す斜視図であ
る。
【図32】本発明の第4実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した入水管を示す平面図であ
る。
【図33】本発明の第4実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した入水管を拡大して示す正
面図である。
【図34】本発明の第4実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した入水管を拡大して示す底
面図である。
【図35】本発明の第5実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した入水管を拡大して示す正
面図である。
【図36】本発明の第5実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した入水管を拡大して示す底
面図である。
【図37】本発明の第6実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した入水管を拡大して示す正
面図である。
【図38】本発明の第6実施の形態に係る衛生洗浄装置
における貯湯タンクに配設した入水管を拡大して示す底
面図である。
【図39】本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
けるバキュームブレーカーを拡大して示す断面図であ
る。
【図40】本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
けるヒータの取付構造を示す断面図である。
【図41】本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
けるヒータの取付構造を示す分解断面図である。
【図42】本発明の実施の形態に係る衛生洗浄装置にお
けるヒータの取付構造の要部を示す斜視図である。
【図43】従来の衛生洗浄装置における貯湯タンクを示
す側面図である。
【図44】図43のA−A線断面図である。
【図45】従来の衛生洗浄装置における貯湯タンクを示
す平面図である。
【符号の説明】
10…衛生洗浄装置 11…ケースカバー 12…洗浄用ノズル 13…温風ユニット 14…脱臭ユニット 15…バルブユニット 20…熱交換ユニット 21…貯湯タンク 21a…下部ケース 21b…上部ケース 22…給水部 23…吐水部 27…取付部 28…取付用開口部 29…水切りカバー 29a…ガイド片 30…バキュームブレーカー 31…排水芯 32…主吐水口 33…オーバーフロー吐水口 34…温水流出チューブ 34a…続温水流出チューブ 35…オーバーフローチューブ 40…整流ユニット 41…第1空間 42…第2空間 43…整流板 44…連通部 45…流入部 46…開口部 50…ヒータ 51…端部 53…連結部 55…押さえ部材 60…温度検知手段 61…支持ブラケット 70…温度ヒューズ 80…高温検知手段 81…金属製ブラケット 90…中継エルボ 100…コントローラ 101…主操作部 102…補助操作部 110…水道水供給路 110a…逆止弁 110b…ストレーナ 110c…減圧弁 111…主電磁弁 112…バイパス路 112a…直動型電磁弁 112b…バキュームブレーカー 114…リリーフ弁 115…真空破壊弁 116…流調弁 117…切替弁 120…フロートスイッチ 130…断熱材 131…切欠部 132…切欠部 133…切欠部 134…切欠部 135…位置決め辺 140A…整流部材 140B…整流部材 141…通路部 142…ドーム部 143…通路部 144…ガイド部 145…開口部 200…水抜き部 201…ガイド部 202…ゴム製弁座 203…押え部材 204…水抜き弁体 205…取付部 206…樋部 207…水切りリブ 211…ネジ止め部 211a…フランジ部 211b…フランジ部 212…排水通路 213…排水孔 217…押さえ片 219…ハーネス類 220…取付孔 240A…入水管 240B…入水管 240C…入水管 241…開口部 242…開口部 243…開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 康一郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 川崎 哲 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 林 良祐 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 中村 匡宏 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 小川 孝法 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 松井 実 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)発明者 野本 英二 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JB04 JH02 KA13

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄用ノズルより洗浄水を噴出して人体局
    部を洗浄する衛生洗浄装置において、 外部より供給された水を貯留する貯湯タンクと、該貯湯
    タンク内の水を温めるヒータとを備え、 前記ヒータの近傍において、水が取り込まれている給水
    方向と、水が取り込まれていない停水時の自然対流方向
    とが略同一となるように、前記貯湯タンク内に水を取り
    入れる給水部を設けたことを特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記貯湯タンクの鉛直方向における断面積
    を、底部から上部に向けて減少する形状に成形したこと
    を特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記貯湯タンクの底部付近に前記給水部を
    備え、該給水部の上方に貯湯タンクの底部に沿って水平
    方向全体に広がり、前記貯湯タンクの下層側の水が上層
    側の湯または水を徐々に押し上げ可能にする整流構造を
    設け、 該整流構造を除く貯湯タンク底壁に沿って前記ヒータを
    配設したことを特徴とする請求項1または2記載の衛生
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記整流構造は、前記貯湯タンクの底部付
    近に設けられた給水部から取り込まれた水を最初に導入
    する第1空間と、該第1空間と整流板を隔て隣接し、該
    整流板に形成された連通部を通して水が流入する第2空
    間とを備えた整流ユニットから成り、 前記第2空間に、動圧が略均一化された水を貯湯タンク
    の底部に向けて略水平方向ないし下方へ解放する開口部
    を形成して成ることを特徴とする請求項3記載の衛生洗
    浄装置。
  5. 【請求項5】前記整流ユニットは、前記第1空間が前記
    貯湯タンクの底部に沿った下層を成し、前記第2空間が
    前記第1空間の上側に配置されて上層を成すことを特徴
    とする請求項4記載の衛生洗浄装置。
  6. 【請求項6】前記第1空間における入水方向と前記第2
    空間における出水方向とを、互いに同一ではなく交わる
    方向に設定したことを特徴とする請求項4または5記載
    の衛生洗浄装置。
  7. 【請求項7】前記第1空間における入水面積と前記第2
    空間における出水面積とを、互いに異ならせたことを特
    徴とする請求項4,5または6記載の衛生洗浄装置。
  8. 【請求項8】前記第1空間における入水面積を、前記第
    2空間における出水面積に比べて小さく設定したことを
    特徴とする請求項7記載の衛生洗浄装置。
  9. 【請求項9】前記第1空間から前記整流板の連通部を通
    って第2空間へ移動する水の動圧を、前記整流板全域に
    おいて略均一化されるように設定したことを特徴とする
    請求項4,5,6,7または8記載の衛生洗浄装置。
  10. 【請求項10】前記連通部は複数の小孔から成り、各小
    孔の大きさや数及び配置密度により、前記第1空間から
    前記整流板の連通部を通って第2空間へ移動する水の動
    圧を、前記整流板全域において略均一化されるように設
    定したことを特徴とする請求項9記載の衛生洗浄装置。
  11. 【請求項11】前記整流ユニットは一体の成形部品から
    成り、該整流ユニットの取り付けに際し、前記貯湯タン
    ク内に前記整流ユニットの少なくとも一部を係止可能な
    係止部を一体に設けたことを特徴とする請求項4,5,
    6,7,8,9または10記載の衛生洗浄装置。
  12. 【請求項12】前記整流構造は、前記貯湯タンクの底部
    付近に設けられた給水部から取り込まれた水をいったん
    受け入れた後、動圧が減殺された水をそのまま貯湯タン
    クの底部に向けて所定方向へ解放する整流部材から成る
    ことを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。
  13. 【請求項13】前記整流部材は、前記給水部から取り込
    まれた水が導入される通路部と、該通路部が連通されて
    前記貯湯タンクの底部に対向するように下方へ開口した
    ドーム部とから成ることを特徴とする請求項12記載の
    衛生洗浄装置。
  14. 【請求項14】前記整流部材は、前記給水部から取り込
    まれた水を最初に通過させる通路部と、該通路部と一体
    に連通して先端にある開口部に向かって漸次断面積が大
    きくなるガイド部とから成ることを特徴とする請求項1
    2記載の衛生洗浄装置。
  15. 【請求項15】前記貯湯タンク側壁の何れか1つに傾斜
    部を設け、該傾斜部下方にヒータを配したことを特徴と
    する請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,1
    0,11,12,13または14記載の衛生洗浄装置。
  16. 【請求項16】洗浄用ノズルより洗浄水を噴出して人体
    局部を洗浄する衛生洗浄装置において、 外部より供給された水を貯留する貯湯タンクと、該貯湯
    タンク内の水を温めるヒータとを備え、 前記貯湯タンク側壁の何れか1つに傾斜部を設け、該傾
    斜部下方にヒータを配したことを特徴とする衛生洗浄装
    置。
  17. 【請求項17】前記整流構造は、前記貯湯タンクの上部
    付近に設けられた前記給水部より貯湯タンク内を通って
    底部付近まで延びる入水管から成り、 前記入水管の開口部を楕円形に開口するように形成した
    ことを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。
  18. 【請求項18】前記入水管の開口部を、その楕円形の長
    径を前記貯湯タンクの底部の長手方向と平行に配したこ
    とを特徴とする請求項17記載の衛生洗浄装置。
  19. 【請求項19】前記整流構造は、前記貯湯タンクの上部
    付近に設けられた前記給水部より貯湯タンク内を通って
    底部付近まで延びる入水管から成り、 前記入水管の開口部を漸次拡径するラッパ型に形成した
    ことを特徴とする請求項3記載の衛生洗浄装置。
  20. 【請求項20】前記入水管の開口部を、同じく前記貯湯
    タンクの底部付近に配置されたヒータに平面上で重なら
    ない位置に配置したことを特徴とする請求項17,18
    または19記載の衛生洗浄装置。
  21. 【請求項21】前記貯湯タンク内に、水を加熱して温水
    にするためのヒータと、温水温度を検知するための温度
    検知手段とを配設し、 前記温度検知手段を、前記貯湯タンク内の前記自然対流
    方向において前記ヒータの直ぐ下流付近に配置したこと
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9,10,11,12,13,14,15,16,1
    7,18,19または20記載の衛生洗浄装置。
  22. 【請求項22】前記温度検知手段を、前記貯湯タンク内
    にて横方向へ延びるように配設したことを特徴とする請
    求項21記載の衛生洗浄装置。
  23. 【請求項23】前記貯湯タンクの前部に内側へ凹む取付
    部を設け、該取付部に対して前記温度検知手段を、前記
    貯湯タンク内にて横方向へ延びるように横方向から組み
    付けたことを特徴とする請求項22記載の衛生洗浄装
    置。
JP2001098363A 2001-03-30 2001-03-30 衛生洗浄装置 Pending JP2002294804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001098363A JP2002294804A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 衛生洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001098363A JP2002294804A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 衛生洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002294804A true JP2002294804A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18952015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001098363A Pending JP2002294804A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 衛生洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002294804A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012202169A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Aisin Seiki Co Ltd 人体局部洗浄装置
KR20210004814A (ko) 2019-07-05 2021-01-13 토토 가부시키가이샤 위생 세정 장치

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63184625A (ja) * 1987-01-28 1988-07-30 松下電器産業株式会社 温水洗浄装置
JPH045347A (ja) * 1990-04-23 1992-01-09 Matsushita Electric Works Ltd 温水洗浄便座
JPH0415676A (ja) * 1990-05-09 1992-01-21 Minolta Camera Co Ltd 画像形成装置
JPH07247591A (ja) * 1994-03-14 1995-09-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温水洗浄便座の温水装置
JPH08177108A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Aisin Seiki Co Ltd 温水洗浄便座の温水タンク構造
JPH1163666A (ja) * 1997-08-07 1999-03-05 Aichi Electric Co Ltd 貯湯式熱交換装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63184625A (ja) * 1987-01-28 1988-07-30 松下電器産業株式会社 温水洗浄装置
JPH045347A (ja) * 1990-04-23 1992-01-09 Matsushita Electric Works Ltd 温水洗浄便座
JPH0415676A (ja) * 1990-05-09 1992-01-21 Minolta Camera Co Ltd 画像形成装置
JPH07247591A (ja) * 1994-03-14 1995-09-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温水洗浄便座の温水装置
JPH08177108A (ja) * 1994-12-26 1996-07-09 Aisin Seiki Co Ltd 温水洗浄便座の温水タンク構造
JPH1163666A (ja) * 1997-08-07 1999-03-05 Aichi Electric Co Ltd 貯湯式熱交換装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012202169A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Aisin Seiki Co Ltd 人体局部洗浄装置
KR20210004814A (ko) 2019-07-05 2021-01-13 토토 가부시키가이샤 위생 세정 장치
KR20220123210A (ko) 2019-07-05 2022-09-06 토토 가부시키가이샤 위생 세정 장치
US11591784B2 (en) 2019-07-05 2023-02-28 Toto Ltd. Sanitary washing device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100786217B1 (ko) 온수 세정기 및 그 세정방법
CN101970767B (zh) 具备干燥机构的卫生清洗装置
JP3716201B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2002294832A (ja) 衛生洗浄装置
JP2002294804A (ja) 衛生洗浄装置
JP4530566B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2002294833A (ja) 衛生洗浄装置
JP4476510B2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2002294831A (ja) 衛生洗浄装置
KR940009069B1 (ko) 순간온수 가열장치
JP2009030236A (ja) 温水洗浄便座の空焚き防止装置
JP2569229Y2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2004116242A (ja) 局部洗浄装置
JP3033427B2 (ja) 温水洗浄便座の温水装置
JP2002294829A (ja) 衛生洗浄装置
JP3489327B2 (ja) 温水タンク
JP2007046344A (ja) 温水洗浄装置
JP4458829B2 (ja) 人体洗浄装置
JP2011122333A (ja) 衛生洗浄装置用温水タンクおよびこれを備える衛生洗浄装置
JPH0215209B2 (ja)
JP7390221B2 (ja) 便器装置
JPS603184Y2 (ja) 衛生洗浄装置
JP2022097933A (ja) 温水タンク装置
JP2998537B2 (ja) 温水洗浄便座の温水装置
JPH0345081Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110804

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110906