JP2002294600A - 熱接着用障子紙 - Google Patents
熱接着用障子紙Info
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- JP2002294600A JP2002294600A JP2001338460A JP2001338460A JP2002294600A JP 2002294600 A JP2002294600 A JP 2002294600A JP 2001338460 A JP2001338460 A JP 2001338460A JP 2001338460 A JP2001338460 A JP 2001338460A JP 2002294600 A JP2002294600 A JP 2002294600A
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- melt resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】水や熟練した技術を必要とせずに、誰でも容易
に骨組み枠に貼り付け、貼り替えでき、同時に経済的
で、障子紙の基材としての品質特性を失うことのない、
特に、熱による品質劣化を来たさない、熱接着用障子紙
とその製法を提供する。 【解決手段】障子紙から成るシート本体の接着域に、加
熱時に接着性を呈する軟化点が80度Cから180度C
の範囲にあるホットメルト樹脂を、連続又は非連続の極
細繊維体にして付着して成る。ホットメルト樹脂の極細
繊維体は、繊維直径が3μm〜20μm、塗布量が3g
/m2〜20g/m2の範囲にあり、加熱接着時の軟化点
が上記本来の軟化点よりも降下されている。
に骨組み枠に貼り付け、貼り替えでき、同時に経済的
で、障子紙の基材としての品質特性を失うことのない、
特に、熱による品質劣化を来たさない、熱接着用障子紙
とその製法を提供する。 【解決手段】障子紙から成るシート本体の接着域に、加
熱時に接着性を呈する軟化点が80度Cから180度C
の範囲にあるホットメルト樹脂を、連続又は非連続の極
細繊維体にして付着して成る。ホットメルト樹脂の極細
繊維体は、繊維直径が3μm〜20μm、塗布量が3g
/m2〜20g/m2の範囲にあり、加熱接着時の軟化点
が上記本来の軟化点よりも降下されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱することで障
子骨組み枠に簡単に接着でき、しかも障子紙本来の基材
の持つ独特な風合いや地合いに影響を与えることなく接
着できる、熱接着用障子紙とその製造方法に関するもの
である。
子骨組み枠に簡単に接着でき、しかも障子紙本来の基材
の持つ独特な風合いや地合いに影響を与えることなく接
着できる、熱接着用障子紙とその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】障子紙や襖紙など紙製のシート基材は、
一般的には、被着体としての骨組み枠に水溶性の糊を塗
布して接着される。しかし、こうした水溶性糊を用いる
場合、糊の塗布、障子紙の接着、湿潤、乾燥など煩雑な
工程を必要とする。
一般的には、被着体としての骨組み枠に水溶性の糊を塗
布して接着される。しかし、こうした水溶性糊を用いる
場合、糊の塗布、障子紙の接着、湿潤、乾燥など煩雑な
工程を必要とする。
【0003】水溶性糊を予め障子紙や襖紙などに塗布
し、乾燥させておき、使用時に、湿潤させて接着面を粘
着化する再湿紙は、湿潤時の加水状態によって接着時の
接着強さが変化したり、しわが発生するなど、手軽さと
いう点で問題がある。
し、乾燥させておき、使用時に、湿潤させて接着面を粘
着化する再湿紙は、湿潤時の加水状態によって接着時の
接着強さが変化したり、しわが発生するなど、手軽さと
いう点で問題がある。
【0004】実公昭63─50320号公報には、襖紙
シートの接着面に、感熱性接着剤をロールコーティン
グ、又はラミネート法によって塗布した紙材が提案され
ている。この熱接着用紙材は、アイロン等で加熱し圧着
するだけの簡単な手段で襖紙シートを被着体に接着でき
る。このため、水を用いる従来のものと違い、それ程の
熟練を必要とせず、誰でもがスピーディーに貼ることが
できる。
シートの接着面に、感熱性接着剤をロールコーティン
グ、又はラミネート法によって塗布した紙材が提案され
ている。この熱接着用紙材は、アイロン等で加熱し圧着
するだけの簡単な手段で襖紙シートを被着体に接着でき
る。このため、水を用いる従来のものと違い、それ程の
熟練を必要とせず、誰でもがスピーディーに貼ることが
できる。
【0005】しかし、この手法は、感熱性接着剤をロー
ルにより基材にコーティングする関係上、下地がデコボ
コした基材に使用するのは困難である。また、この手法
を障子紙等に使用した場合、熱接着部が樹脂の溶融によ
って光沢を発し、見苦しくなる。
ルにより基材にコーティングする関係上、下地がデコボ
コした基材に使用するのは困難である。また、この手法
を障子紙等に使用した場合、熱接着部が樹脂の溶融によ
って光沢を発し、見苦しくなる。
【0006】また、紙材シート裏面に粘着剤を塗布し、
その上に剥離紙を被せたタック式のものも製品化されて
いる。この製品は、再湿式の加水を必要としない便利さ
を有するとともに、紙材シートの貼付時に、裏面の離型
紙を剥がしながら貼り付けていくため、貼着作業終了と
同時に仕上がりとなるため、作業時間の短縮化が可能と
なるなど、いくつかの利点ある。
その上に剥離紙を被せたタック式のものも製品化されて
いる。この製品は、再湿式の加水を必要としない便利さ
を有するとともに、紙材シートの貼付時に、裏面の離型
紙を剥がしながら貼り付けていくため、貼着作業終了と
同時に仕上がりとなるため、作業時間の短縮化が可能と
なるなど、いくつかの利点ある。
【0007】しかしこの製品には、貼り直しができない
という基本的な難点がある。また、しわが発生しやす
く、これを貼り直し修正するのは困難である。さらに、
高価である等の欠点があった。
という基本的な難点がある。また、しわが発生しやす
く、これを貼り直し修正するのは困難である。さらに、
高価である等の欠点があった。
【0008】更に、基材に熱溶融樹脂を非連続状態の島
状に塗布して成る熱接着貼り紙が、特開平7−3005
75号公報に開示されている。この製品は、島状に塗布
された熱溶融樹脂を加熱して被着体に接着する。前記実
公昭63−50320号公報記載の技術の欠点を解消す
るものである。しかし、この製品も、接着時に使用する
加熱手段であるアイロンやこてなどの温度が、熱溶融樹
脂の軟化温度に適合させるために高すぎたり、加圧力が
強かったりして、熱溶融樹脂の一部が光沢化したり、非
連続部分に被着体との未接着部分があるなど、いくつか
の難点がみられる。
状に塗布して成る熱接着貼り紙が、特開平7−3005
75号公報に開示されている。この製品は、島状に塗布
された熱溶融樹脂を加熱して被着体に接着する。前記実
公昭63−50320号公報記載の技術の欠点を解消す
るものである。しかし、この製品も、接着時に使用する
加熱手段であるアイロンやこてなどの温度が、熱溶融樹
脂の軟化温度に適合させるために高すぎたり、加圧力が
強かったりして、熱溶融樹脂の一部が光沢化したり、非
連続部分に被着体との未接着部分があるなど、いくつか
の難点がみられる。
【0009】ところで、障子紙は、同じ建具用の紙材で
ある襖紙とは異なり、透光性などの物理的特性が要求さ
れるばかりでなく、地合い(透かしてみて、繊維が均等
に絡み合い、紙の厚さが均一であること)、風合い(長
繊維のもつ独特な乱反射があることで、光線を良く通
し、ミラー反射しないこと)といった、独特な品質特性
が要求される(JISS3102)。こうした、品質特性は、
特に熱による影響を受け易い。和紙だけでなく合成紙に
よる障子紙の場合にはなおさらである。障子紙は、襖紙
や壁紙とは異なり、比較的薄手に形成される。このた
め、高温の軟化点を持つ熱溶融性樹脂を接着剤として使
用すると、接着時に障子紙に焼けを生じたり、乾燥後に
シワを生じたりする。また、繊維が潰れたりして、地合
いや風合いを損なう結果となる。軟化点の低い熱溶融性
樹脂を使用すると、直射日光が照射して温度上昇したと
きに、接着剤が軟化して障子紙が骨組み枠から剥がれて
しまう。こうしたことから、本出願時点では、熱溶融性
樹脂の接着剤を予め塗布した障子紙は、市場に出現して
いなかった。
ある襖紙とは異なり、透光性などの物理的特性が要求さ
れるばかりでなく、地合い(透かしてみて、繊維が均等
に絡み合い、紙の厚さが均一であること)、風合い(長
繊維のもつ独特な乱反射があることで、光線を良く通
し、ミラー反射しないこと)といった、独特な品質特性
が要求される(JISS3102)。こうした、品質特性は、
特に熱による影響を受け易い。和紙だけでなく合成紙に
よる障子紙の場合にはなおさらである。障子紙は、襖紙
や壁紙とは異なり、比較的薄手に形成される。このた
め、高温の軟化点を持つ熱溶融性樹脂を接着剤として使
用すると、接着時に障子紙に焼けを生じたり、乾燥後に
シワを生じたりする。また、繊維が潰れたりして、地合
いや風合いを損なう結果となる。軟化点の低い熱溶融性
樹脂を使用すると、直射日光が照射して温度上昇したと
きに、接着剤が軟化して障子紙が骨組み枠から剥がれて
しまう。こうしたことから、本出願時点では、熱溶融性
樹脂の接着剤を予め塗布した障子紙は、市場に出現して
いなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、障子
紙を、水を使用するような煩雑な手間を要さず、また熟
練した技術を必要とせずに、誰でも容易に簡便に骨組み
枠に貼り付けでき、かつ同様に容易に貼り替えでき、ま
た同時に、経済的でもあり、張り付け後も障子紙の基材
としての品質特性を失うことのない、特に、熱による品
質劣化を来たしにくい熱接着用障子紙とその製法を提供
することにある。
紙を、水を使用するような煩雑な手間を要さず、また熟
練した技術を必要とせずに、誰でも容易に簡便に骨組み
枠に貼り付けでき、かつ同様に容易に貼り替えでき、ま
た同時に、経済的でもあり、張り付け後も障子紙の基材
としての品質特性を失うことのない、特に、熱による品
質劣化を来たしにくい熱接着用障子紙とその製法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するために次の構成を備える。すなわち、この熱
接着用障子紙は、障子紙から成るシート本体の接着域
に、加熱時に接着性を呈する軟化点が80度Cから18
0度Cの範囲にあるホットメルト樹脂を、連続又は非連
続の極細繊維体にして付着して成る。そして、ホットメ
ルト樹脂の極細繊維体は、繊維直径が3μm〜20μ
m、塗布量が3g/m2〜20g/m2の範囲にあり、加
熱接着時の軟化点が上記本来の軟化点よりも降下されて
いる、点に特徴がある。
を達成するために次の構成を備える。すなわち、この熱
接着用障子紙は、障子紙から成るシート本体の接着域
に、加熱時に接着性を呈する軟化点が80度Cから18
0度Cの範囲にあるホットメルト樹脂を、連続又は非連
続の極細繊維体にして付着して成る。そして、ホットメ
ルト樹脂の極細繊維体は、繊維直径が3μm〜20μ
m、塗布量が3g/m2〜20g/m2の範囲にあり、加
熱接着時の軟化点が上記本来の軟化点よりも降下されて
いる、点に特徴がある。
【0012】また、本発明方法は、障子紙から成るシー
ト本体の接着域に、加熱時に接着性を呈すると共に軟化
点が80度Cから180度Cのホットメルト樹脂を、メ
ルトブロー法により直径が3μm〜20μm、塗布量が
3g/m2〜20g/m2の範囲内で連続又は非連続の極
細繊維体にして付着し、極細繊維体の加熱接着時の軟化
点を上記本来の軟化点よりも降下させた、点に特徴があ
る。
ト本体の接着域に、加熱時に接着性を呈すると共に軟化
点が80度Cから180度Cのホットメルト樹脂を、メ
ルトブロー法により直径が3μm〜20μm、塗布量が
3g/m2〜20g/m2の範囲内で連続又は非連続の極
細繊維体にして付着し、極細繊維体の加熱接着時の軟化
点を上記本来の軟化点よりも降下させた、点に特徴があ
る。
【0013】発明者は、主としてメルトブロー法によっ
て、ホットメルト樹脂をある一定範囲の径の極細繊維体
にし、しかもこれを一定量だけ障子紙の接着域に塗布す
ることで、接着効果を損なうことなくホットメルト樹脂
の本来の軟化点(もしくは融点)を下げられることを見
出した。これにより、本発明に係る熱溶着用障子紙は、
接着時の温度をホットメルト樹脂本来の軟化点まで上げ
ることなくこれよりも低い温度で被着体に接着できるよ
うになった。したがって、接着時に障子紙(基材)の品
質特性に悪影響を及ぼすほどの高温でアイロン等を当て
る必要がなくなり、焼けや乾燥に伴うシワの発生、ある
いは地合いや風合いを損なうこともなくなった。一度、
接着層が軟化して骨組み枠に貼られた本障子紙は、上記
した極細繊維体が溶けて繊維体でなくなっているため、
ホットメルト樹脂本来の軟化点を取り戻す。この結果、
太陽照射によって障子紙の温度が上昇しても、上昇した
軟化点にまで接着剤の温度は達しにくく、剥離現象を起
こすことはない。
て、ホットメルト樹脂をある一定範囲の径の極細繊維体
にし、しかもこれを一定量だけ障子紙の接着域に塗布す
ることで、接着効果を損なうことなくホットメルト樹脂
の本来の軟化点(もしくは融点)を下げられることを見
出した。これにより、本発明に係る熱溶着用障子紙は、
接着時の温度をホットメルト樹脂本来の軟化点まで上げ
ることなくこれよりも低い温度で被着体に接着できるよ
うになった。したがって、接着時に障子紙(基材)の品
質特性に悪影響を及ぼすほどの高温でアイロン等を当て
る必要がなくなり、焼けや乾燥に伴うシワの発生、ある
いは地合いや風合いを損なうこともなくなった。一度、
接着層が軟化して骨組み枠に貼られた本障子紙は、上記
した極細繊維体が溶けて繊維体でなくなっているため、
ホットメルト樹脂本来の軟化点を取り戻す。この結果、
太陽照射によって障子紙の温度が上昇しても、上昇した
軟化点にまで接着剤の温度は達しにくく、剥離現象を起
こすことはない。
【0014】上記した軟化点の降下現象は、後述する実
施例に詳説するが、次にその一例を示す。融点125〜
135℃のポリアミド〔日本リンサル(株)製、プラタ
ミドH104〕を繊維系3μmで塗布した場合、被着体
への接着のため加熱、加圧するアイロン温度が100℃
でも充分接着し、60〜70℃でも、加圧時間を延長す
ることによって接着し得た。微粒子体で観察される融点
降下と似た現象が極細繊維を使用する本発明の場合に出
現したとも考えられる。この場合、熱接着後の接着部分
は、アイロン等での加熱温度(この場合80℃または1
00℃)に加熱しても、接着部分は剥がれることはなか
った。
施例に詳説するが、次にその一例を示す。融点125〜
135℃のポリアミド〔日本リンサル(株)製、プラタ
ミドH104〕を繊維系3μmで塗布した場合、被着体
への接着のため加熱、加圧するアイロン温度が100℃
でも充分接着し、60〜70℃でも、加圧時間を延長す
ることによって接着し得た。微粒子体で観察される融点
降下と似た現象が極細繊維を使用する本発明の場合に出
現したとも考えられる。この場合、熱接着後の接着部分
は、アイロン等での加熱温度(この場合80℃または1
00℃)に加熱しても、接着部分は剥がれることはなか
った。
【0015】本発明で用いられるホットメルト樹脂に
は、理論上、全てのものを用いることができる。ホット
メルト接着剤は、すでに平成4年度だけでも約7万トン
が生産され、年々その生産量は増加しつつあり、そのた
めそれに関する解説書も多い。たとえば、"接着の技術"
14、〔2〕、1994、では、"ホットメルト接着剤"
特集号を、また、"工業材料"41、〔5〕1993、で
は、"最近のホットメルト接着技術"が特別増大号として
出版されている。また、単行本として、深田寛"ホット
メルト接着の実際"、高分子刊行会、1979、及び、
D.L.Bateman"Hot Melt Adhes
ives"(Thurd Edition),NOYES
DATA CORPORATION,U.S.A.,1
978を挙げることができる。本発明に使用できるホッ
トメルト樹脂は、総て、これら出版物に記載されている
が、ホットメルト樹脂の主成分(ベースポリマー)だけ
みても、下記のものを挙げることができる。 (1)ポリオレフィン系 (2)合成ゴム系 (3)ポリアミド系 (4)ポリエステル系 (5)その他 上記のように、ホットメルト樹脂の主成分(ベースポリ
マー)としても各種があり、さらにそれぞれ系統ごと
に、数種の樹脂があるなど、極めて多種、多彩である。
は、理論上、全てのものを用いることができる。ホット
メルト接着剤は、すでに平成4年度だけでも約7万トン
が生産され、年々その生産量は増加しつつあり、そのた
めそれに関する解説書も多い。たとえば、"接着の技術"
14、〔2〕、1994、では、"ホットメルト接着剤"
特集号を、また、"工業材料"41、〔5〕1993、で
は、"最近のホットメルト接着技術"が特別増大号として
出版されている。また、単行本として、深田寛"ホット
メルト接着の実際"、高分子刊行会、1979、及び、
D.L.Bateman"Hot Melt Adhes
ives"(Thurd Edition),NOYES
DATA CORPORATION,U.S.A.,1
978を挙げることができる。本発明に使用できるホッ
トメルト樹脂は、総て、これら出版物に記載されている
が、ホットメルト樹脂の主成分(ベースポリマー)だけ
みても、下記のものを挙げることができる。 (1)ポリオレフィン系 (2)合成ゴム系 (3)ポリアミド系 (4)ポリエステル系 (5)その他 上記のように、ホットメルト樹脂の主成分(ベースポリ
マー)としても各種があり、さらにそれぞれ系統ごと
に、数種の樹脂があるなど、極めて多種、多彩である。
【0016】さらに用途も、自動車、車両、家庭電化製
品、電子、精密機械、建築、土木、スポーツ、製缶、サ
ニタリー、パッケージング、製本等々、きわめて広範
囲、多岐に渡っている。これらの事実は、ホットメルト
樹脂がいかにすぐれた性能をもち、極めて多分面の被着
体に対応し得るかを、如実に示すものである。
品、電子、精密機械、建築、土木、スポーツ、製缶、サ
ニタリー、パッケージング、製本等々、きわめて広範
囲、多岐に渡っている。これらの事実は、ホットメルト
樹脂がいかにすぐれた性能をもち、極めて多分面の被着
体に対応し得るかを、如実に示すものである。
【0017】本発明の実施に際しては、ホットメルト樹
脂は、被着体である障子骨組み枠の材質や物性に合わせ
てより適切なものを選択し、使いわけることができる。
熱溶融可能なポリビニルアルコール〔信越化学工業
(株)製"SMR"〕も、本発明のために使用し得る。こ
のことは、これらの樹脂が熱溶融性で、実用的な熱特性
を持つことを考えれば、言うまでもない。特に、熱溶融
可能なポリビニルアルコールのもつ、冷水には溶解せ
ず、温水に溶解する性能は、障子紙のように貼り替えを
頻繁に行う用途には、熱的剥離以外に温水剥離方法を採
用できるものとして、実用的に極めて有利である。
脂は、被着体である障子骨組み枠の材質や物性に合わせ
てより適切なものを選択し、使いわけることができる。
熱溶融可能なポリビニルアルコール〔信越化学工業
(株)製"SMR"〕も、本発明のために使用し得る。こ
のことは、これらの樹脂が熱溶融性で、実用的な熱特性
を持つことを考えれば、言うまでもない。特に、熱溶融
可能なポリビニルアルコールのもつ、冷水には溶解せ
ず、温水に溶解する性能は、障子紙のように貼り替えを
頻繁に行う用途には、熱的剥離以外に温水剥離方法を採
用できるものとして、実用的に極めて有利である。
【0018】本発明で用いられるホットメルト樹脂は、
軟化点が80度Cから180度Cの範囲にあるものが選
定される。軟化点が80度C以下のものは、夏場の直射
日光の照射熱や冬場の暖房の輻射熱などによって、接着
後に自然軟化して(70度C前後になる)、障子紙を骨
組み枠から剥離させてしまう可能性がある。180度C
以上の軟化点を持つホットメルト樹脂の場合には、極細
繊維体にして一定量を塗布するようにしても、接着時の
降下軟化点が障子紙の品質特性に悪影響を与えかねない
範囲の高温度にあり、適切ではない。ある種の障子紙
は、強度や耐水性あるいは耐久性や美観を向上させるた
めに、例えば酢酸ビニルアクリル樹脂を表面コーティン
グしたものがある。こうした障子紙は、180度C以上
の高温をかけると、障子紙の一部がアイロンやコテなど
に融着したり熱分解したりする。また、180度C以上
の軟化点を持つホットメルト樹脂は、粘性が高いため
に、そもそも塗布する際に繊維体を本発明で規定する2
0μm以下の繊維体にはしにくい。
軟化点が80度Cから180度Cの範囲にあるものが選
定される。軟化点が80度C以下のものは、夏場の直射
日光の照射熱や冬場の暖房の輻射熱などによって、接着
後に自然軟化して(70度C前後になる)、障子紙を骨
組み枠から剥離させてしまう可能性がある。180度C
以上の軟化点を持つホットメルト樹脂の場合には、極細
繊維体にして一定量を塗布するようにしても、接着時の
降下軟化点が障子紙の品質特性に悪影響を与えかねない
範囲の高温度にあり、適切ではない。ある種の障子紙
は、強度や耐水性あるいは耐久性や美観を向上させるた
めに、例えば酢酸ビニルアクリル樹脂を表面コーティン
グしたものがある。こうした障子紙は、180度C以上
の高温をかけると、障子紙の一部がアイロンやコテなど
に融着したり熱分解したりする。また、180度C以上
の軟化点を持つホットメルト樹脂は、粘性が高いため
に、そもそも塗布する際に繊維体を本発明で規定する2
0μm以下の繊維体にはしにくい。
【0019】障子紙は、天然繊維のみでなく合成繊維と
混抄したいわゆる合成障子紙も含む概念であり、JIS規
格に適合した障子紙全体を意味する。障子紙は、日本間
の採光手段として、薄く、半透光性が要求され、かつそ
の他に、通気性、耐光(耐変色)性も必要である。さら
に、障子紙の棧(障子骨組み枠)への貼り付けに際して
は、その接着面が、紙の全面積に対して極めて狭いにも
拘らず、棧に対して確実に接着できる接着性が要求され
る。また加えて、保管、移送、さらに重ね合わされた障
子紙相互が付着し合わないようにするために、接着剤を
塗布した表面が、少なくとも常温での接着性がないこと
が必要である。その上、障子は貼り替えの頻度が多いこ
とから、剥離が簡単であるとともに、障子棧上に残留物
が残らないことが必要である。さらに、障子紙とする熱
接着紙には、自然の光沢感、接触感、が要求され、特に
貼付け後の自然な光沢感は特に重要視される。
混抄したいわゆる合成障子紙も含む概念であり、JIS規
格に適合した障子紙全体を意味する。障子紙は、日本間
の採光手段として、薄く、半透光性が要求され、かつそ
の他に、通気性、耐光(耐変色)性も必要である。さら
に、障子紙の棧(障子骨組み枠)への貼り付けに際して
は、その接着面が、紙の全面積に対して極めて狭いにも
拘らず、棧に対して確実に接着できる接着性が要求され
る。また加えて、保管、移送、さらに重ね合わされた障
子紙相互が付着し合わないようにするために、接着剤を
塗布した表面が、少なくとも常温での接着性がないこと
が必要である。その上、障子は貼り替えの頻度が多いこ
とから、剥離が簡単であるとともに、障子棧上に残留物
が残らないことが必要である。さらに、障子紙とする熱
接着紙には、自然の光沢感、接触感、が要求され、特に
貼付け後の自然な光沢感は特に重要視される。
【0020】それらの諸要求に対して、本発明の熱接着
シートは、棧(障子骨組み枠)の種類(木材、あるいは
アルミニウム、塩化ビニル樹脂製等)に合わせてホット
メルト樹脂の種類を選択し、そのうちから、実用性を考
慮して、軟化温度がたとえば80℃以上のものさらに選
択し、連続又は非連続の極細繊維体にして塗布すること
で熱接着用障子紙となる。
シートは、棧(障子骨組み枠)の種類(木材、あるいは
アルミニウム、塩化ビニル樹脂製等)に合わせてホット
メルト樹脂の種類を選択し、そのうちから、実用性を考
慮して、軟化温度がたとえば80℃以上のものさらに選
択し、連続又は非連続の極細繊維体にして塗布すること
で熱接着用障子紙となる。
【0021】障子紙本体への、ホットメルト樹脂の塗布
方法について、具体的に説明する。塗布方法には各種の
方法があり、出版物にも詳記されている〔たとえば、"
接着の技術"、14、〔2〕、28〜33(199
4)〕が、本発明の製造方法では、それらの方法の内か
ら、ノズル式エアスプレイ法およびその発展形態である
メルトブロー法を選択した。
方法について、具体的に説明する。塗布方法には各種の
方法があり、出版物にも詳記されている〔たとえば、"
接着の技術"、14、〔2〕、28〜33(199
4)〕が、本発明の製造方法では、それらの方法の内か
ら、ノズル式エアスプレイ法およびその発展形態である
メルトブロー法を選択した。
【0022】一般的に、本発明のように熱可塑性樹脂
(ホットメルト樹脂のその範疇に属する)を溶解して塗
布する場合は、たとえばローラーやホイール方式が使用
される(たとえば、実公昭63─50320、特公平─
77800)が、本発明では、敢えてノズル式を採用し
た。その理由は、鋭意検討の結果、得られたものである
が、ノズル式はローラーやホイール方式に比べ、次のよ
うな多くの利点をもっている。 1)被着体(本発明においてはシート状基材)に触れな
いで塗布できるので、被着体がデコボコでも塗布が可能
である上に、加熱部が直接に被着体に接触しないために
ヒートダメージを少なくすることができる。 2)吐出方向が、垂直上下、水平自在である。 3)塗布量の調整が簡単である。 4)被着体のサイズチェンジに対応が容易である。 5)親機々に組み込み易く調整も容易である。
(ホットメルト樹脂のその範疇に属する)を溶解して塗
布する場合は、たとえばローラーやホイール方式が使用
される(たとえば、実公昭63─50320、特公平─
77800)が、本発明では、敢えてノズル式を採用し
た。その理由は、鋭意検討の結果、得られたものである
が、ノズル式はローラーやホイール方式に比べ、次のよ
うな多くの利点をもっている。 1)被着体(本発明においてはシート状基材)に触れな
いで塗布できるので、被着体がデコボコでも塗布が可能
である上に、加熱部が直接に被着体に接触しないために
ヒートダメージを少なくすることができる。 2)吐出方向が、垂直上下、水平自在である。 3)塗布量の調整が簡単である。 4)被着体のサイズチェンジに対応が容易である。 5)親機々に組み込み易く調整も容易である。
【0023】さらに、このノズルから吐出する溶融ホッ
トメルト樹脂に、熱した気体(主として空気)を吹き付
けると、ホットメルト樹脂を繊維状にかつその直径を極
細化でき、同時に、飛散させることができる。この方法
が、エアスプレイ法である。これらスプレイ方法との組
み合わせによってさらに、 6)少量のホットメルト樹脂の大面積への散布が可能で
ある。 7)吐出量と気体量、吹き出し方法の変化によって塗布
ホットメルト繊維の長さ、繊維直径、パターンを変化す
ることができる。 等の利点が加わる。
トメルト樹脂に、熱した気体(主として空気)を吹き付
けると、ホットメルト樹脂を繊維状にかつその直径を極
細化でき、同時に、飛散させることができる。この方法
が、エアスプレイ法である。これらスプレイ方法との組
み合わせによってさらに、 6)少量のホットメルト樹脂の大面積への散布が可能で
ある。 7)吐出量と気体量、吹き出し方法の変化によって塗布
ホットメルト繊維の長さ、繊維直径、パターンを変化す
ることができる。 等の利点が加わる。
【0024】エアスプレイ法を改良したメルトブロー
(Melt−Blown)法は、本発明の実施のために
は、特に有効である。メルトブロー法の詳細は、専門書
に記載がある。(たとえば、繊維学会編、最新の紡糸技
術、p117〜128、1992年、高分子刊行会)。
(Melt−Blown)法は、本発明の実施のために
は、特に有効である。メルトブロー法の詳細は、専門書
に記載がある。(たとえば、繊維学会編、最新の紡糸技
術、p117〜128、1992年、高分子刊行会)。
【0025】メルトブロー法は、一般に、直径1μmよ
りも細かい有機繊維を得る目的で開発された紡糸方法
で、紡糸するときのダイの構造が、通常の溶融紡糸と大
きく異なっている。
りも細かい有機繊維を得る目的で開発された紡糸方法
で、紡糸するときのダイの構造が、通常の溶融紡糸と大
きく異なっている。
【0026】すなわち、メルトブロー法においては、ダ
イからウェブ捕集面までの距離が非常に短く、溶解した
樹脂を高速ガス流体の力で吹き飛ばすことで、樹脂を細
化させ繊維状とする。ダイの部分は、樹脂が吐出される
孔(一般に、直径1mm未満)が、たとえば孔間ピッチ
0.5mmで1列に数多く並んでおり、各孔の両側から
高温の加熱ガス(一般には空気)が吹き出せるようにス
リットが設けられている。図1にメルトブロー法の概略
を、図2にメルトブローダイの一例を示した。図1中、
符号1はダイ、2はダイ1から噴射されたホットメルト
樹脂を基材にボンディングする部位、3はホットメルト
樹脂がボンディングされた基材10を巻取る巻取り部で
ある。符号4はホッパー、5はエクスクルーダー、6は
ギヤーポンプである。符号7は、基材を密着させる吸引
部である。図2中、符号11はダイ1から吐出されるホ
ットメルト樹脂を示し、12は加熱部、13は熱空気を
示す。
イからウェブ捕集面までの距離が非常に短く、溶解した
樹脂を高速ガス流体の力で吹き飛ばすことで、樹脂を細
化させ繊維状とする。ダイの部分は、樹脂が吐出される
孔(一般に、直径1mm未満)が、たとえば孔間ピッチ
0.5mmで1列に数多く並んでおり、各孔の両側から
高温の加熱ガス(一般には空気)が吹き出せるようにス
リットが設けられている。図1にメルトブロー法の概略
を、図2にメルトブローダイの一例を示した。図1中、
符号1はダイ、2はダイ1から噴射されたホットメルト
樹脂を基材にボンディングする部位、3はホットメルト
樹脂がボンディングされた基材10を巻取る巻取り部で
ある。符号4はホッパー、5はエクスクルーダー、6は
ギヤーポンプである。符号7は、基材を密着させる吸引
部である。図2中、符号11はダイ1から吐出されるホ
ットメルト樹脂を示し、12は加熱部、13は熱空気を
示す。
【0027】メルトブロー法では、ほとんどのホットメ
ルト樹脂が使用可能で、特に、一般の熱可塑性樹脂と比
べて、溶融温度が低く、メルトフロー(メルトインデッ
クスと記載されているものもある)値が高く、熱溶融時
の安定性に優れたホットメルト樹脂は、このメルトブロ
ー法及びその装置に対し、より適した材料である。
ルト樹脂が使用可能で、特に、一般の熱可塑性樹脂と比
べて、溶融温度が低く、メルトフロー(メルトインデッ
クスと記載されているものもある)値が高く、熱溶融時
の安定性に優れたホットメルト樹脂は、このメルトブロ
ー法及びその装置に対し、より適した材料である。
【0028】繊維状塗布については、その直径や形状、
パターン等は、ホットメルト樹脂の種類、塗布条件によ
って広範囲に変化するものであることは言うまでもない
が、たとえば、カーテンスプレー(メルトブロー方式)
を用いて、ポリアミド(日本リンサル(株)製、プラタ
ミドH106)を、 塗布量:4g/m2 、 塗布(ノズル)温度:180℃、 空気圧:1kg/cm2、 空気温度:210℃ の条件で塗布すると、被着体上に直径約4μm(平均)
の繊維が、ほぼ等間隔で塗布方向に蛇行した状態で、塗
布される。
パターン等は、ホットメルト樹脂の種類、塗布条件によ
って広範囲に変化するものであることは言うまでもない
が、たとえば、カーテンスプレー(メルトブロー方式)
を用いて、ポリアミド(日本リンサル(株)製、プラタ
ミドH106)を、 塗布量:4g/m2 、 塗布(ノズル)温度:180℃、 空気圧:1kg/cm2、 空気温度:210℃ の条件で塗布すると、被着体上に直径約4μm(平均)
の繊維が、ほぼ等間隔で塗布方向に蛇行した状態で、塗
布される。
【0029】図1に示した概略図には、ダイ1が1個記
載されているだけであるが、ボンディングあるいは塗布
後にさらに別のダイを2個、3個と使用し、同種または
異種のホットメルト樹脂繊維を重ねて、2重、3重等の
複数層に塗布することも可能であり、さらに重ねて塗布
することができる。この複数層塗布は、極細繊維が重ね
て多層に塗布できるために、少ない樹脂量で塗布厚を増
すことができ、このため、デコボコの多い木質系の桟を
被着体とする熱接着用障子紙には、極めて有効である。
さらに複数層塗布では、層ごとに異なったホットメルト
樹脂を塗布することも可能で、たとえば障子紙の面に廉
価なエチレン酢酸ビニル(EVA)共重合体を塗布し、
被着体と接する面に、塩化ビニル樹脂ラミネート金属板
接着用ポリアミド樹脂を塗布するように構成できる。こ
のように難接着被着体に対して、高価なホットメルト樹
脂を使用する場合などには、少ないホットメルト樹脂量
で経済的に熱接着シートを得ることができる。
載されているだけであるが、ボンディングあるいは塗布
後にさらに別のダイを2個、3個と使用し、同種または
異種のホットメルト樹脂繊維を重ねて、2重、3重等の
複数層に塗布することも可能であり、さらに重ねて塗布
することができる。この複数層塗布は、極細繊維が重ね
て多層に塗布できるために、少ない樹脂量で塗布厚を増
すことができ、このため、デコボコの多い木質系の桟を
被着体とする熱接着用障子紙には、極めて有効である。
さらに複数層塗布では、層ごとに異なったホットメルト
樹脂を塗布することも可能で、たとえば障子紙の面に廉
価なエチレン酢酸ビニル(EVA)共重合体を塗布し、
被着体と接する面に、塩化ビニル樹脂ラミネート金属板
接着用ポリアミド樹脂を塗布するように構成できる。こ
のように難接着被着体に対して、高価なホットメルト樹
脂を使用する場合などには、少ないホットメルト樹脂量
で経済的に熱接着シートを得ることができる。
【0030】また、同一種類の樹脂でも融点あるいは軟
化点(共に熱的性能を示すが、測定法の違いによって、
価が異なる。メーカーによっては、このうちいずれか一
点のみを示しているものがある)、メルトインデックス
値(メルトフローと表示されている場合もある)の違う
各種グレートがある。
化点(共に熱的性能を示すが、測定法の違いによって、
価が異なる。メーカーによっては、このうちいずれか一
点のみを示しているものがある)、メルトインデックス
値(メルトフローと表示されている場合もある)の違う
各種グレートがある。
【0031】本発明では、これらは被着体への要求性
能、用途等によって使い分けることになるが、多くは、
軟化点が50℃以上200℃以内、さらに好ましくは、
80℃以上180℃以内の範囲で使用される。軟化点の
範囲設定の理由は、前記した通り([0018])であ
る。付言するに、180度C以上の軟化点を持つホット
メルト樹脂を用いて障子紙に接着層を形成した場合、接
着時に障子紙がテカリを持ち、著しく風合いを損なう。
能、用途等によって使い分けることになるが、多くは、
軟化点が50℃以上200℃以内、さらに好ましくは、
80℃以上180℃以内の範囲で使用される。軟化点の
範囲設定の理由は、前記した通り([0018])であ
る。付言するに、180度C以上の軟化点を持つホット
メルト樹脂を用いて障子紙に接着層を形成した場合、接
着時に障子紙がテカリを持ち、著しく風合いを損なう。
【0032】ホットメルト樹脂の繊維直径は、たとえ
ば、2μm以上、希望する太さの繊維直径のものを使用
することができるが、一般的に3μm〜20μm程度が
好ましい。また塗布量は、好ましくは、2g/m2以上
50g/m2までいずれかの範囲で塗布でき、さらに好
ましくは、3g/m2〜20g/m2程度を塗布する。
ば、2μm以上、希望する太さの繊維直径のものを使用
することができるが、一般的に3μm〜20μm程度が
好ましい。また塗布量は、好ましくは、2g/m2以上
50g/m2までいずれかの範囲で塗布でき、さらに好
ましくは、3g/m2〜20g/m2程度を塗布する。
【0033】20μm以上の繊維体にすると、前記した
軟化点の降下特性が表れにくい。また、必然的に塗布量
も多くなりがちで経済的にも得策でない。逆に3μm以
下の繊維体にすると、繊維体の一部が障子紙の繊維の隙
間に滲みこんでしまい、実用的な接着効果が得られなく
なる。接着力は、障子紙の接着面上のホットメルト樹脂
の量によってもたらされる。3μm以下の繊維体を厚い
層状に塗布すれば、それなりの接着効果を得ることがで
きるが、複数階の塗布が必要となり、作業量がその分増
してしまう。
軟化点の降下特性が表れにくい。また、必然的に塗布量
も多くなりがちで経済的にも得策でない。逆に3μm以
下の繊維体にすると、繊維体の一部が障子紙の繊維の隙
間に滲みこんでしまい、実用的な接着効果が得られなく
なる。接着力は、障子紙の接着面上のホットメルト樹脂
の量によってもたらされる。3μm以下の繊維体を厚い
層状に塗布すれば、それなりの接着効果を得ることがで
きるが、複数階の塗布が必要となり、作業量がその分増
してしまう。
【0034】塗布量は、3g/m2以下の場合、単位面
積当たりの接着剤の量が不十分で充分な接着力を得られ
ない。しかも、障子紙の骨組み枠として檜材を用いる場
合など、吹付け量に対する特にしみ込み量が多くなって
しまい、接着力をほとんど得られないことが多い。塗布
量が20g/m2以上の場合、ごわごわして手触りが悪
くなるばかりでなく、透光性が損なわれ、障子紙の品質
特性を低下させる要因となる。また、過剰な接着とな
り、経済的にも得策でない。
積当たりの接着剤の量が不十分で充分な接着力を得られ
ない。しかも、障子紙の骨組み枠として檜材を用いる場
合など、吹付け量に対する特にしみ込み量が多くなって
しまい、接着力をほとんど得られないことが多い。塗布
量が20g/m2以上の場合、ごわごわして手触りが悪
くなるばかりでなく、透光性が損なわれ、障子紙の品質
特性を低下させる要因となる。また、過剰な接着とな
り、経済的にも得策でない。
【0035】一般にホットメルト樹脂接着剤には、主成
分とするベースポリマーのほかに、粘着付与剤、ワック
ス、フィラー、可塑剤、抗酸化剤が添加され、その他、
ゴム類やコスト低減のためのゴム系増量剤が加えられ
る。本発明の場合も、被着体の種類、熱接着紙に対する
要求性能によって、ホットメルト樹脂類と同様に上記各
種の物質を添加してよいが、汚染の防止や、繊維体とし
て塗布する関係上、一般のホットメルト樹脂接着剤ほど
多彩に添加することは要さず、添加量も少なくするのが
好ましい。障子紙のように、基材が半透明で、白色の場
合には汚れが目立ちやすいので、粘着性を持続する性能
のある粘着付与剤(たとえばロジン類、ポリチルペン系
樹脂、フェノール系樹脂など)、可塑剤(たとえばジブ
チルフタレート等)の添加は、必要量にとどめ、接着層
の軟化時に塵、ゴミ等が付着することを、極力防止す
る。
分とするベースポリマーのほかに、粘着付与剤、ワック
ス、フィラー、可塑剤、抗酸化剤が添加され、その他、
ゴム類やコスト低減のためのゴム系増量剤が加えられ
る。本発明の場合も、被着体の種類、熱接着紙に対する
要求性能によって、ホットメルト樹脂類と同様に上記各
種の物質を添加してよいが、汚染の防止や、繊維体とし
て塗布する関係上、一般のホットメルト樹脂接着剤ほど
多彩に添加することは要さず、添加量も少なくするのが
好ましい。障子紙のように、基材が半透明で、白色の場
合には汚れが目立ちやすいので、粘着性を持続する性能
のある粘着付与剤(たとえばロジン類、ポリチルペン系
樹脂、フェノール系樹脂など)、可塑剤(たとえばジブ
チルフタレート等)の添加は、必要量にとどめ、接着層
の軟化時に塵、ゴミ等が付着することを、極力防止す
る。
【0036】本発明の熱接着用障子紙を被着体である骨
組み枠に接着するに際しては、家庭用アイロン、こてな
どを、100〜200℃に加熱し、加圧(押し当てる)
して接着する。また広範囲に接着する場合にはアイロン
等を加圧したまま、移動(たとえば移動速度5〜10c
m/秒程度で、1回または2〜3回往復)して接着す
る。
組み枠に接着するに際しては、家庭用アイロン、こてな
どを、100〜200℃に加熱し、加圧(押し当てる)
して接着する。また広範囲に接着する場合にはアイロン
等を加圧したまま、移動(たとえば移動速度5〜10c
m/秒程度で、1回または2〜3回往復)して接着す
る。
【0037】骨組み枠から熱接着用障子紙を剥離する場
合には、熱アイロンを加熱して、軽く加圧するか、熱空
気を吹き付け(たとえば、ヘアードライヤー等での熱空
気を吹き付け)、接着層のホットメルト樹脂を軟化させ
たのち、直ちに剥離して骨組み枠から除去する。
合には、熱アイロンを加熱して、軽く加圧するか、熱空
気を吹き付け(たとえば、ヘアードライヤー等での熱空
気を吹き付け)、接着層のホットメルト樹脂を軟化させ
たのち、直ちに剥離して骨組み枠から除去する。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態をより具体的
に説明する。なお、本発明は下記の実施例により、限定
されるものではない。
に説明する。なお、本発明は下記の実施例により、限定
されるものではない。
【0039】実施例1 ポリエステル系ホットメルト樹脂をメルトブロー法塗布
機の塗布条件を変化して得た繊維直径の異なるホットメ
ルト樹脂繊維を障子紙上に塗布し、熱接着用障子紙を得
た。熱接着用障子紙を障子の桟として使用される檜材を
被着体とし、熱圧着させ、その接着状態を観察した。障
子紙熱圧着加熱機には家庭用アイロンを使用し、その表
面温度を種々に変化させ、熱接着用障子紙と檜材との接
着性能を及ぼすホットメルト樹脂の繊維直径とアイロン
の表面温度との関連を測定し、表1の結果を得た。
機の塗布条件を変化して得た繊維直径の異なるホットメ
ルト樹脂繊維を障子紙上に塗布し、熱接着用障子紙を得
た。熱接着用障子紙を障子の桟として使用される檜材を
被着体とし、熱圧着させ、その接着状態を観察した。障
子紙熱圧着加熱機には家庭用アイロンを使用し、その表
面温度を種々に変化させ、熱接着用障子紙と檜材との接
着性能を及ぼすホットメルト樹脂の繊維直径とアイロン
の表面温度との関連を測定し、表1の結果を得た。
【0040】以下に実施例の詳細を示す。ポリエステル
系ホットメルト樹脂繊維塗布熱接着用障子紙の作成。 ・ホットメルト樹脂(ポリエステル系) ノガワケミカル社製 DH692[融点(DSC):114
℃、ガラス転移点(DSC):−35℃、軟化温度(環球
法):125℃、融点粘度:12,000ポイズ] ・塗布機 メルトブロー法による塗布機 ・基材 障子紙(市販品) ・塗布条件 ノズル温度:185〜210℃ 空気圧 :10〜2.5Kg/cm2 空気温度 :180〜230℃
系ホットメルト樹脂繊維塗布熱接着用障子紙の作成。 ・ホットメルト樹脂(ポリエステル系) ノガワケミカル社製 DH692[融点(DSC):114
℃、ガラス転移点(DSC):−35℃、軟化温度(環球
法):125℃、融点粘度:12,000ポイズ] ・塗布機 メルトブロー法による塗布機 ・基材 障子紙(市販品) ・塗布条件 ノズル温度:185〜210℃ 空気圧 :10〜2.5Kg/cm2 空気温度 :180〜230℃
【0041】上記条件で障子紙上に直径約40μm、2
0μm、9μm、3μm、1.5μmのポリエステル系
ホットメルト繊維体が塗布方向に蛇行状に塗布される
(なお、繊維体の切断部分が一部観察された)。得られ
たポリエステル系ホットメルト樹脂障子紙の外観は、繊
維直径20μm以下のものは、原料紙である市販の障子
紙と、ほとんど変化がなく、肉眼で塗布樹脂を認めるの
が困難であった。また、通気性、光線透過性は、定性的
ではあるが原料紙と変化がなく、更に手による接触感は
40μm、20μmのものは僅かに硬い感触があった
が、10μm以下のものは、ほとんど原料紙と変化がな
かった。なお、繊維直径は、障子紙上に採取した試料を
卓上型電子顕微鏡を用いて撮影した100から5,00
0倍の写真上で、繊維直径を測定し、20箇所の平均値
を示した。
0μm、9μm、3μm、1.5μmのポリエステル系
ホットメルト繊維体が塗布方向に蛇行状に塗布される
(なお、繊維体の切断部分が一部観察された)。得られ
たポリエステル系ホットメルト樹脂障子紙の外観は、繊
維直径20μm以下のものは、原料紙である市販の障子
紙と、ほとんど変化がなく、肉眼で塗布樹脂を認めるの
が困難であった。また、通気性、光線透過性は、定性的
ではあるが原料紙と変化がなく、更に手による接触感は
40μm、20μmのものは僅かに硬い感触があった
が、10μm以下のものは、ほとんど原料紙と変化がな
かった。なお、繊維直径は、障子紙上に採取した試料を
卓上型電子顕微鏡を用いて撮影した100から5,00
0倍の写真上で、繊維直径を測定し、20箇所の平均値
を示した。
【0042】接着試験 ・被着体(障子用骨組み枠) 障子用桟として使用される檜板(市販品)[厚さ0.5
cm、巾20cm、長さ50cm、表面カンナ仕上げ] ・家庭用アイロン(市販品)、表面温度は接触式熱電対
型温度計で測定した。 ・試験方法 上記ポリエステル系ホットメルト樹脂繊維塗布熱接着用
障子紙(幅1cm、長さ20cm)の塗布面を檜板上に
当て、障子紙上から所定温度(+/−1℃)に加熱した
家庭用アイロンを加圧(軽く押当てる)し、移動(約5
cm/秒)する。5分後、檜板から障子紙を剥離し、そ
の状態を観察した。多くの場合、接着状態が良好な物
は、剥離時に障子紙が破壊し、接着力は測定できなかっ
た。そのため剥離後の状態を肉眼によって観察し、次の
4段階に別け、接着状態を評価した。
cm、巾20cm、長さ50cm、表面カンナ仕上げ] ・家庭用アイロン(市販品)、表面温度は接触式熱電対
型温度計で測定した。 ・試験方法 上記ポリエステル系ホットメルト樹脂繊維塗布熱接着用
障子紙(幅1cm、長さ20cm)の塗布面を檜板上に
当て、障子紙上から所定温度(+/−1℃)に加熱した
家庭用アイロンを加圧(軽く押当てる)し、移動(約5
cm/秒)する。5分後、檜板から障子紙を剥離し、そ
の状態を観察した。多くの場合、接着状態が良好な物
は、剥離時に障子紙が破壊し、接着力は測定できなかっ
た。そのため剥離後の状態を肉眼によって観察し、次の
4段階に別け、接着状態を評価した。
【0043】
【表1】 × 接着せず。 △ 部分的に接着。 ○ 全面的に接着するが、接着力が弱く、剥離時に障子
紙が部分的に破壊した。 ◎ 全面的に接着し、剥離時に障子紙が破壊した。
紙が部分的に破壊した。 ◎ 全面的に接着し、剥離時に障子紙が破壊した。
【0044】表1の結果から、ポリエステル系ホットメ
ルト樹脂繊維の直径が20〜3μmの範囲でアイロン温
度が、ホットメルト樹脂本体の軟化する温度以下におい
て、良好な接着が得られることが示された。特に、繊維
直径9μm、3μmにおいては、すでにアイロン温度1
00℃において、全面的に接着し、剥離時に障子紙が破
壊した。この事実は、実用品とした場合に極めて有効
で、より低温で障子紙の貼付が可能なことを示してい
る。この理由は、明確には判らないが、繊維を細くする
ことによって、重量当たりの表面積が広くなり、接着面
積が拡大したため、さらには超微粒子において出現す
る"表面効果"が本実施例で示される微細直径繊維におい
て出現したとも考えられる、なお、繊維直径1.5μm
において良好な接着力が得られなかったのは、塗布量が
少なく接着はしたものの、障子紙を破壊するほどの接着
力が得られなかったためと考えられる。繊維径が細かい
ために紙に染み込まれてしまったためと考えられる。
ルト樹脂繊維の直径が20〜3μmの範囲でアイロン温
度が、ホットメルト樹脂本体の軟化する温度以下におい
て、良好な接着が得られることが示された。特に、繊維
直径9μm、3μmにおいては、すでにアイロン温度1
00℃において、全面的に接着し、剥離時に障子紙が破
壊した。この事実は、実用品とした場合に極めて有効
で、より低温で障子紙の貼付が可能なことを示してい
る。この理由は、明確には判らないが、繊維を細くする
ことによって、重量当たりの表面積が広くなり、接着面
積が拡大したため、さらには超微粒子において出現す
る"表面効果"が本実施例で示される微細直径繊維におい
て出現したとも考えられる、なお、繊維直径1.5μm
において良好な接着力が得られなかったのは、塗布量が
少なく接着はしたものの、障子紙を破壊するほどの接着
力が得られなかったためと考えられる。繊維径が細かい
ために紙に染み込まれてしまったためと考えられる。
【0045】実施例2 ホットメルト樹脂としてポリアミド系の三和化学工業社
(株)製サンアミドHT1400K−20[軟化温度1
43℃(環球法)]を使用した以外は、すべて実施例1
と同様に実施し、繊維直径と接着用アイロン温度との関
係を測定し表2の結果を得た。
(株)製サンアミドHT1400K−20[軟化温度1
43℃(環球法)]を使用した以外は、すべて実施例1
と同様に実施し、繊維直径と接着用アイロン温度との関
係を測定し表2の結果を得た。
【0046】
【表2】 評価シンボルの意味は、表1と同じである。
【0047】表2の結果から繊維直径20〜3μmにお
いて、ホットメルト樹脂本体の軟化温度より約20℃低
い温度で良好な接着性能を示した。この場合も繊維直径
が有効に作用していることを示している。なお、繊維直
径19μm、アイロン温度110℃で接着したものにつ
いて100℃のアイロンを障子紙の上から当て、アイロ
ンを除去して直ちに剥離するか否かを測定したが、接着
部分からの剥離はなく、障子紙が破壊した。この事実
は、アイロン熱加熱によって繊維が熱接(触)着し、す
でに繊維状態が失われ、従って接着時に示された繊維効
果が失われたためと考えられる。
いて、ホットメルト樹脂本体の軟化温度より約20℃低
い温度で良好な接着性能を示した。この場合も繊維直径
が有効に作用していることを示している。なお、繊維直
径19μm、アイロン温度110℃で接着したものにつ
いて100℃のアイロンを障子紙の上から当て、アイロ
ンを除去して直ちに剥離するか否かを測定したが、接着
部分からの剥離はなく、障子紙が破壊した。この事実
は、アイロン熱加熱によって繊維が熱接(触)着し、す
でに繊維状態が失われ、従って接着時に示された繊維効
果が失われたためと考えられる。
【0048】また、繊維直径1.2μmにおいては、1
00℃においてある程度の接着を示したものの、それ以
上の温度では再び接着力の低下を示した。この理由はた
ぶん表1で考察したと同様に塗布量が少ないためと考え
られる。さらに、100℃で一旦示された接着力がそれ
以上では低下したのは、塗布量が少なく、より高い温度
において接着剤の流動性が増し、接着体の檜材に染み込
み、接着のための有効に作用する接着剤の量が低下した
ためと考えられる。
00℃においてある程度の接着を示したものの、それ以
上の温度では再び接着力の低下を示した。この理由はた
ぶん表1で考察したと同様に塗布量が少ないためと考え
られる。さらに、100℃で一旦示された接着力がそれ
以上では低下したのは、塗布量が少なく、より高い温度
において接着剤の流動性が増し、接着体の檜材に染み込
み、接着のための有効に作用する接着剤の量が低下した
ためと考えられる。
【0049】実施例3 ホットメルト樹脂として、エチレン一酢酸ビニル共重合
体系のヒロダイン社(株)製のNO.4920[軟化
点:126℃(環球法)]を使用した以外はすべて実施
例1と同様に実施し、繊維直径と接着アイロン温度との
関係を測定し、表3の結果を得た。
体系のヒロダイン社(株)製のNO.4920[軟化
点:126℃(環球法)]を使用した以外はすべて実施
例1と同様に実施し、繊維直径と接着アイロン温度との
関係を測定し、表3の結果を得た。
【0050】
【表3】 評価シンボルの意味は、表1及び表2と同じである。
【0051】表3の結果3〜18μmにおいて、ホット
メルト軟化点より約30〜40℃低い温度で接着性を示
した。軟化温度より低い温度で接着できたことはそれだ
け障子紙へのダメージ(染み出し)が少なく家庭用アイ
ロンの特に80〜200どと幅広い温度域で接着するの
に適している。
メルト軟化点より約30〜40℃低い温度で接着性を示
した。軟化温度より低い温度で接着できたことはそれだ
け障子紙へのダメージ(染み出し)が少なく家庭用アイ
ロンの特に80〜200どと幅広い温度域で接着するの
に適している。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。水
や熟練した技術を必要とせずに誰でも簡単に貼り付け及
び貼り替え作業を行うことができる。
や熟練した技術を必要とせずに誰でも簡単に貼り付け及
び貼り替え作業を行うことができる。
【0053】ホットメルト樹脂を一定範囲の径の繊維体
にして一定量だけを接着域に塗布してあるので、ホット
メルト樹脂の本来の軟化点よりも低い温度で接着でき、
障子紙の品質特性に熱的な劣化を与えることなく、障子
紙本来の特性をそのまま維持することができる。
にして一定量だけを接着域に塗布してあるので、ホット
メルト樹脂の本来の軟化点よりも低い温度で接着でき、
障子紙の品質特性に熱的な劣化を与えることなく、障子
紙本来の特性をそのまま維持することができる。
【0054】ホットメルト樹脂は、80度Cから180
度Cの軟化点を持つものであればいずれも使用可能であ
り、塗布量も限られた少量の範囲内で済むことから、材
料費及び加工費とともに比較的に経済的に実施すること
ができる。
度Cの軟化点を持つものであればいずれも使用可能であ
り、塗布量も限られた少量の範囲内で済むことから、材
料費及び加工費とともに比較的に経済的に実施すること
ができる。
【図1】本発明の実施に際して用いることができるノズ
ル式スプレイ手段の一例として示すメルトブロー法の構
成図である。
ル式スプレイ手段の一例として示すメルトブロー法の構
成図である。
【図2】図1におけるメルトブローダイの詳細図であ
る。
る。
1 ダイ 2 ボンディング部位 3 巻取り部 4 ホッパー 5 エクストルーダー 6 ギヤーポンプ 7 吸引部 10 基材 11 ホットメルト樹脂 12 加熱部 13 熱空気
フロントページの続き Fターム(参考) 4L055 AG59 AG64 AG82 AG84 AG89 AH37 AH50 AJ05 BE08 BE20 EA14 EA16 EA20 FA11 FA22 GA23
Claims (2)
- 【請求項1】障子紙から成るシート本体の接着域に、加
熱時に接着性を呈する軟化点が80度Cから180度C
の範囲にあるホットメルト樹脂を、連続又は非連続の極
細繊維体にして付着して成り、 上記ホットメルト樹脂の極細繊維体は、繊維直径が3μ
m〜20μm、塗布量が3g/m2〜20g/m2の範囲
にあり、加熱接着時の軟化点が上記本来の軟化点よりも
降下されている、 熱接着用障子紙。 - 【請求項2】障子紙から成るシート本体の接着域に、加
熱時に接着性を呈すると共に軟化点が80度Cから18
0度Cのホットメルト樹脂を、メルトブロー法により直
径が3μm〜20μm、塗布量が3g/m2〜20g/
m2の範囲内で連続又は非連続の極細繊維体にして付着
し、極細繊維体の加熱接着時の軟化点を上記本来の軟化
点よりも降下させた、 ことを特徴とする熱接着用障子紙の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338460A JP2002294600A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 熱接着用障子紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338460A JP2002294600A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 熱接着用障子紙 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16778696A Division JPH107993A (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 熱接着シート及び熱接着シートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002294600A true JP2002294600A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=19152951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001338460A Pending JP2002294600A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 熱接着用障子紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002294600A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010509089A (ja) * | 2006-11-06 | 2010-03-25 | ユニバインド リミテッド | 写真アルバムを作るための枚葉とこの枚葉を備えた写真アルバム |
-
2001
- 2001-11-02 JP JP2001338460A patent/JP2002294600A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010509089A (ja) * | 2006-11-06 | 2010-03-25 | ユニバインド リミテッド | 写真アルバムを作るための枚葉とこの枚葉を備えた写真アルバム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A072 | Dismissal of procedure |
Effective date: 20040518 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073 |