JP2002293718A - 化粧品または皮膚科用組成物中における抗刺激剤としての繊維の使用 - Google Patents

化粧品または皮膚科用組成物中における抗刺激剤としての繊維の使用

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JP2002293718A JP2002081958A JP2002081958A JP2002293718A JP 2002293718 A JP2002293718 A JP 2002293718A JP 2002081958 A JP2002081958 A JP 2002081958A JP 2002081958 A JP2002081958 A JP 2002081958A JP 2002293718 A JP2002293718 A JP 2002293718A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺激性の副作用を有する化合物を含有しては
いるが快適且つ非刺激性であり、前記刺激性の副作用を
有する化合物の有利な特性を利用する化粧品または皮膚
科用組成物を提供する。 【解決手段】 化粧品または皮膚科用組成物中における
抗刺激剤として、所定の繊維を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局所適用のための
組成物中における抗刺激剤としての、及び化粧品組成物
中において刺激性の副作用を有する一以上の化合物の刺
激性作用を低減するための、またはこうした化合物を含
有する皮膚科用組成物の調製のための、繊維の使用に関
する。
【0002】本発明は、繊維及び刺激性の副作用を有す
る一以上の化合物を含む、局所適用のための組成物にも
関し、また、繊維及び鎮静剤を含有する、局所適用のた
めの組成物にも関する。本発明はまた、前記組成物を使
用する美容処置方法にも関する。
【0003】本発明の内容に沿えば、刺激性の副作用と
は皮膚刺激作用(または皮膚刺激)であり、これは通常
赤み、疼痛、または刺痛に反映される皮膚からの応答で
あり、この応答は、皮膚に局所的に適用された天然もし
くは合成由来の化学化合物によって発生する。この刺激
に伴い、刺激性の化合物の作用に直接関連して上皮機能
及び/または構造が損なわれる。
【0004】このように、刺激性の化合物によって誘発
される崩壊に次いで、皮膚からは何らかの強度の応答が
あるが、これは破られた恒常状態を復元するため、また
は引き起こされた損傷を修復するためのものである。刺
激性の化合物が皮膚を攻撃した場合、これは、細胞また
は組織中に予め存在する所定の物質と反応、及び/また
は細胞内物質を放出しうる。これらの放出された物質
は、今度は表皮または真皮中において別の標的に対して
活性になりうる。反応のカスケードはかくして開始され
るのであり、こうして血球及びこれらが放出する物質が
漸増することにより、主に皮膚の刺激によって特徴付け
られる刺激過程が起きるのである。この過程は、特に、
適用される化合物の質及び/または量、及び/またはこ
の化合物の使用者に主に依存する様々な程度にて、審美
的に異常な感覚(熱感、灼熱感覚、掻痒もしくは掻痒
症、刺痛感、つっぱり感等)に、赤み及び/または浮腫
に、反映される。
【0005】
【従来の技術】刺激性の副作用を有する化合物、すなわ
ち、特に敏感肌の個人(使用者)にとって皮膚刺激を引
き起こしうる化合物が、明らかに別の効果のために、化
粧品または皮膚科用組成物中に存在している。
【0006】すなわち、角質溶解性活性剤を含有する化
粧品組成物が、老化に対抗するために使用されており、
特に剥離活性剤または細胞再生を促進する活性剤は、例
えばα-ヒドロキシ酸(特に乳酸、グリコール酸、また
はクエン酸)、β-ヒドロキシ酸(特にサリチル酸及び
5-n-オクタノイルサリチル酸)、及びレチノイド(特
に全トランスまたは13-シス-レチノイン酸、及びレチ
ノール)である。残念ながら、これらの活性剤は、過剰
に大量に使用されると、適用後に刺痛、掻痒、またはつ
っぱり感を引き起こすという欠点を有し、これは非常な
不快感につながりうる。このため、これら化合物の使用
は、特に敏感肌の使用者による使用は、制限されるべき
である。
【0007】更に、化粧品または皮膚科用組成物中にお
いて不活性であると認識される所定の化合物、例えば保
存料、界面活性剤、香料、溶媒、またはプロペラントで
さえも、ケラチン物質、特に頭皮を含む皮膚に適用され
た場合には刺激性となるかもしれず、この刺激性は、使
用する化合物及び使用者の皮膚感受性に依存する。ま
た、化粧品または皮膚科用組成物中に界面活性剤、乳化
剤、または洗浄剤を使用することは、例えば油中水型
(W/O)または水中油型(O/W)または三相エマル
ジョンの形態の組成物中における乳化剤、または例えば
ヒトの皮膚を洗浄するための組成物中における洗浄剤と
して一般的である。同様に、組成物の優れた保存を保証
するために保存料を、または製品に心地よい香りを与え
るために香料を、導入することは一般的である。
【0008】刺激性を有する化合物は、一般的に少量で
使用される。これら化合物が少量で使用されることは、
より活性が低いが、刺激性が低いか全くないためより多
量に使用される他の化合物の使用に対する有利性、ある
いは化合物の最終的な性質、例えば乳化剤に関する場合
は安定性、もしくは保存料に関する場合は適切な保存
性、に対する有利性が、ほとんどないためであるとされ
るかもしれない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、化粧品及
び皮膚科の分野においては、これらの化合物を、使用者
が欠点と見なすであろう刺激性を抜きにして使用する手
段を見いだすことが望まれており、従って、刺激性の副
作用を有する化合物を含有してはいるが快適且つ非刺激
性である化粧品または皮膚科用組成物を得ることが望ま
れている。
【0010】
【課題を解決するための手段】出願人はここに、繊維
が、これらの化合物の刺激性を制限または消去さえする
ことができるとの発見をした。
【0011】疑いもなく、文献EP-A-1,057,4
77は、セルロース繊維を含有し、よって界面活性剤の
使用を回避することのできる組成物を開示している。界
面活性剤がないという事実により、得られる組成物はよ
り刺激性の低いものである。しかしながら、この文献
は、組成物中に存在する刺激剤の刺激作用を、繊維が低
減することを開示してはいない。
【0012】
【発明の実施の形態】然るに、本発明の一つの実施態様
は、化粧品組成物中における抗刺激剤としての、繊維の
化粧的使用である。
【0013】本発明はまた、ケラチン物質の処置を企図
した局所適用のための組成物の調製のための、抗刺激剤
としての繊維の使用に関する。
【0014】本発明はまた、刺激性の副作用を有する一
以上の化合物を含有する化粧品組成物の刺激作用を低減
するための、有効量の繊維の使用に関する。
【0015】本発明の主題はまた、刺激性の副作用を有
する一以上の化合物を含有する皮膚科用組成物の調製の
ための、有効量の繊維の化粧的使用であって、前記繊維
はこの刺激作用の低減のためのものである。
【0016】本発明は特に、刺激性の副作用を有する化
合物が引き起こしたであろう刺激を消去するという利
点、及び、前記化合物の有効性を向上させる目的で、化
粧品または皮膚科用組成物中の刺激性の副作用を有する
化合物の量を、通常使用される量に比べて増大させるこ
とができるという利点を有する。したがって、界面活性
剤、保存料、または角質溶解活性剤、例えばヒドロキシ
酸またはレチノイドを、使用者にとって何らの不便もな
く使用することができる。
【0017】したがって、本発明はまた、局所適用のた
めの組成物、特に化粧品または皮膚科用組成物に関し、
これはα-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、α-ケト
酸、β-ケト酸、アントラリン、アントラノイド、ペル
オキシド、ミノキシジル及びその誘導体、リチウム塩、
制汗剤、除毛活性剤、またはパーマネントウェーブ活性
剤、脱色剤、カプサイシン、抗シラミ活性剤、アニオン
性界面活性剤、並びにこれらの混合物から選択される、
刺激性の副作用を有する一以上の化合物と、繊維とを含
むことを特徴とする組成物である。
【0018】「局所適用」なる表現は、ここでは、ケラ
チン物質への外用を意味し、「ケラチン物質」とは、特
に皮膚、頭皮、睫、眉毛、爪、及び粘膜を意味する。
【0019】本発明の一つの特定の実施態様によれば、
前記組成物は、刺激性の副作用を有する少なくとも二の
化合物を含有し、例えば刺激性の副作用を有する二、
三、または四の化合物を含有し、またはそれ以上、例え
ば二の活性剤及び一の界面活性剤、あるいは二の活性
剤、一の界面活性剤、及び一の溶媒を含有する。
【0020】本発明による組成物が局所適用を企図した
ものであるため、これは生理学的に許容される媒体、す
なわち、全てのケラチン物質、例えば頭皮を含む皮膚、
爪、粘膜、目及び髪、または全身の皮膚の他のあらゆる
領域に対して適合性の媒体を含む。
【0021】本発明の一つの主題はまた、化粧品組成物
中に存在する、刺激性の副作用を有する少なくとも一の
化合物の刺激作用を、低減または消去するための化粧方
法であって、繊維の有効量が使用されることを特徴とす
る方法である。
【0022】本発明による繊維の有効量とは、皮膚の刺
激作用を低減または消去さえするために充分な繊維の量
である。したがって、この量は、使用する繊維、刺激性
を有する化合物の量と性質、及び/またはこの化合物に
対する使用者の感受性の関数として変化しうる。しかし
ながら、例示すれば、本発明による組成物は一般的に、
組成物全重量に対して0.01乃至50重量%、好まし
くは1乃至20重量%、更に好適には5乃至10重量%
の濃度で繊維を含む。
【0023】優れた抗刺激作用を有することの他に、繊
維を含有する組成物は優れた化粧特性を有し、適用時に
快適であり、延びがよく肌触りが滑らかである。
【0024】本発明の組成物中において使用してもよい
繊維は、親水性または疎水性であって、天然または合成
の、鉱物または有機物由来の繊維である。
【0025】これらの繊維は、短くでも長くてもよく、
個別であるか、または構成化されていても、例えば編成
されていてもよい。これらはいかなる形状または形態を
有してもよく、予定する特定の応用によっては、特に環
状または多角形(四角形、六角形、または八角形)状の
断面を有してもよい。特に、これらの末端は、傷害を避
けるために鈍化及び/または研磨される。
【0026】特に、前記繊維は、1μm(0.001m
m)乃至10mm、好ましくは0.1μm乃至5mm、更に好
適には0.1mm乃至1.5mmの長さ(L)を有してよ
い。これらの断面は、1nm(0.001μm)乃至10
0μm、好ましくは1nm(0.001μm)乃至50μ
m、更に好適には5μm乃至40μmのの直径(D)の円
内に入るとよい。
【0027】好ましくは、本発明により使用される繊維
は、3.5乃至2500、更に好適には5乃至500、
更に好適には5乃至150の形状係数、すなわち比L/
D(長さ/直径)を有する。
【0028】前記繊維の番手は、しばしばデニールまた
はデシテックスで与えられる。デニールは、糸9km当た
りの重量(グラム)である。本発明により使用される繊
維は、好ましくは0.15乃至30デニール、更に好適
には0.18乃至18デニールの番手を有する。
【0029】繊維の形状係数、番手、及び形態は、繊維
を定義するための重要な三要素である。
【0030】前記繊維は、織物の製造に使用されるもの
であってよく、特に絹、綿、羊毛、または亜麻繊維、特
に木、植物、または海草から抽出されたセルロース繊
維、ポリアミド(ナイロン(登録商標))繊維、変性セ
ルロース(レーヨン、ビスコースまたはアセテート、特
にレーヨンアセテート)繊維、ポリ-p-フェニレンテレ
フタルアミド繊維、特にケブラー(登録商標)繊維、ア
クリル繊維、特にポリメチルメタクリレートまたはポリ
(2-ヒドロキシエチルメタクリレート)繊維、ポリオ
レフィン繊維、特にポリエチレンまたはポリプロピレン
繊維、ガラス、シリカ、またはアラミド繊維、炭素繊
維、特にグラファイトの形態のもの、テフロン(登録商
標)繊維、不溶性コラーゲン繊維、ポリエステル、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリロニトリル、キトサン、ポリウレタン、
またはポリエチレンフタレート繊維、上述のもの等のポ
リマーの混合物から形成される繊維、例えばポリアミド
/ポリエステル繊維であるとよい。
【0031】挙げることのできるポリウレタン繊維の例
は、ポリ(ウレタン-尿素)ポリマー繊維であって、エ
ラスタン族に属するもの、特に、DuPon社によりLycra
(登録商標)の名称で市販のものである。
【0032】手術において使用される再吸収可能合成繊
維を使用してもよく、例えばグリコール酸とカプロラク
トンとから調製される繊維(Johnson & Johnson社製のM
onocryl);再吸収可能合成繊維、例えば乳酸とグリコ
ール酸とのコポリマー(Johnson & Johnson社製のVicry
l);テレフタルポリエステル繊維(Johnson & Johnson
社製のEthibond);及びステンレススチール糸(Johnso
n & Johnson社製のAcier)を使用してよい。前述の繊維
の混合物もまた使用してよい。
【0033】更にまた、前記繊維は表面処理されていて
もいなくても、被覆されていても未被服でも良い。これ
らは特に被覆及び/または官能化されていてよく、「官
能化された」なる語は、繊維がその特性を変更するよう
に表面処理されているとの意味である。
【0034】本発明において使用してもよい被覆繊維と
しては、静電防止効果のために硫化銅で被覆したポリア
ミド繊維(例えば、Rhodia社製のR-STAT)あるいは、繊
維に独自の構成(特定の表面処理)または、色/ホログ
ラム効果を誘発させる表面処理(例えばShidorex社製の
Lurex繊維)を与えられる別のポリマーを挙げることが
できる。
【0035】前記繊維は官能化可能でもあり、すなわち
特定の機能を有するように変性することが可能である。
繊維の官能化は、繊維表面及び繊維内のいずれにも行う
ことができ、化合物を繊維に結合させるかまたは繊維の
幾何図形的配列によって形成される空洞内に捕捉される
ようにすることのできる、いかなる方法によっても行う
ことができる。方法としては、例えば、活性成分で繊維
を被覆すること;繊維に活性成分を封入した粒子、例え
ばナノカプセルまたはナノスフェアを固着させること;
繊維内への吸収;または化学反応により固定することが
挙げられる。このようにして特定の機能目的を有する繊
維、例えば化学または物理的サンスクリーンを用いた変
性によりUV光線に対して安定化させた繊維;保存料ま
たは抗菌剤を用いた変性により殺菌性または滅菌性とし
た繊維;着色分子を用いた変性により着色された繊維;
角質溶解剤または剥離剤を用いた変性により角質溶解性
または剥離性とした繊維;水和剤または保水性ポリマー
を用いた変性により水和性とした繊維;香料を用いた変
性により芳香性とした繊維;抗炎症剤または緩和剤を用
いた変性により鎮痛性または緩和性とした繊維;または
制汗剤を用いた変性により発汗に対して耐性とした繊維
を使用することができる。
【0036】その特性により、本発明に使用される繊維
は、水性媒体、油性媒体、または粉末中に導入してもよ
い。
【0037】本発明によって使用してもよい繊維は、好
ましくはポリアミド繊維、ポリ-p-フェニレンテレフタ
ルアミド繊維、及び綿繊維、並びにこれらの混合物から
選択される。これらの長さは、0.1乃至10mm、好ま
しくは0.1乃至1mmの範囲でよく、その平均直径は5
乃至50μmの範囲であってよく、形状係数は好ましく
は5乃至150の範囲であってよい。
【0038】特に、15乃至20μmの平均直径、約
0.9dtex(0.81デニール)の番手、及び0.3乃
至1.5mmの範囲の長さを有する、Etablissements P.
Bonte社によりPolyamide 0.9dtex 0.3mmの名で市販の繊
維を使用してもよい。12μmの平均直径及び約1.5m
mの長さを有するポリ-p-フェニレンテレフタルアミド
繊維、例えばDu Pont Fibres社によりKevlar Flocの名
で市販のもの等を使用してもよい。これらのポリアミド
繊維は、好ましくは油性媒体中に導入されるか、乾燥経
路より粉末中に導入される。
【0039】20μmの平均直径、約0.3mmの長さ、
及び15の形状係数を有する綿繊維、例えば、Filature
de Lomme社により市販のもの、Textiles des Dunes社
製のもの、Instit Textile de France製のもの、Velfil
社製のものを使用してもよい。
【0040】上述のとおり、前記繊維は本発明の組成物
中に、組成物全重量に対して例えば0.01乃至50重
量%、好ましくは1乃至20重量%、更に好適には5乃
至10重量%の量で存在してよい。
【0041】刺激性の副作用を有する化合物は、このた
め特に敏感肌の個人にとっては皮膚刺激を引き起こしが
ちなものであるが、特に活性剤、保存料、界面活性剤、
香料、溶媒、またはプロペラント、並びにこれらの混合
物でありうる。
【0042】刺激性の副作用を示す傾向のある活性剤と
しては、例えば、以下のものを挙げることができる。 ・ 角質溶解剤、例えば、グリコール酸、乳酸、リンゴ
酸、クエン酸、酒石酸、及びマンデル酸、並びにこれら
の誘導体等のα-ヒドロキシ酸;β-ヒドロキシ酸、例え
ばサリチル酸及びその誘導体;α-ケト酸、例えばアス
コルビン酸またはビタミンC及びその誘導体;β-ケト
酸;レチノイド、例えばレチノール及びそのエステル、
レチナール、レチノイン酸及びその誘導体(例えば文献
FR-A-2570377、EP-A-199636、EP
-A-325540、及びEP-A-402072に記載の
ものなど); ・ アントラリン(ジオキシアントラノール); ・ アントラノイド(例えば、EP-A-319028に
記載のもの); ・ ペルオキシド(特にベンゾイルペルオキシド); ・ ミノキシジル及びその誘導体; ・ リチウム塩; ・ 髪用染料または髪用着色剤、例えばパラフェニレン
ジアミン(p-PDA)及びその所定の誘導体、例えば
N-フェニル-p-PDA及びトルエン-2,5-ジアミン
スルフェート;メタ-フェニレンジアミン(m-PDA)
及びその所定の誘導体、例えばトルエン-3,4-ジアミ
ン;オルト-フェニレンジアミン(o-PDA); ・ 香気アルコール性溶液(香料、オードトワレ、アフ
ターシェーブ、及びデオドラント); ・ 制汗剤(所定のアルミニウム塩); ・ 除毛活性剤またはパーマネントウェーブ活性剤(チ
オール、水性アンモニア); ・ 脱色剤(ヒドロキノン); ・ カプサイシン; ・ 抗シラミ活性剤(ピレトリン); ・ 洗浄剤(イオン性及び非イオン性); ・ 並びにこれらの混合物。
【0043】サリチル酸誘導体として特に挙げてよいも
のとしては、5-n-オクタノイルサリチル酸及び5-n-
ドデカノイルサリチル酸、及びこれらのエステルがあ
る。
【0044】保存料として挙げてよいものには、フェノ
キシエタノール、並びにオクトキシグリセリンまたは1
-(2-エチルヘキシル)グリセリルエーテル(SEPPIC社
より市販のSensiva SC 50)等の殺菌剤、並びにStraetm
ans社より市販のカプリリル-グリコール(1,2-オク
タンジオール)が含まれる。
【0045】界面活性剤として特に挙げてよいものに
は、アニオン性界面活性剤、例えばアルキルスルフェー
ト及びアルキルエーテルスルフェート、例えばラウリル
スルフェート及びラウリルエーテルスルフェート、並び
にこれらの塩、特にこれらのナトリウム塩が含まれる。
【0046】前記組成物は、刺激性の化合物を一以上含
んでよく、これらは同一活性または相違する活性を有し
てよく、例えば界面活性剤を、または活性剤と保存料
を、または保存料と界面活性剤を含んでよい。
【0047】好ましくは、本発明の組成物中における刺
激性の副作用を有する化合物の量は、皮膚刺激を引き起
こすのに十分なものであってもよく、前記繊維がこの刺
激を緩和または消去さえすることができるものである。
この量は、使用する化合物及びこれを含有する組成物の
最終的な性質に依存する。これは、例えば、組成物全重
量に対して、0.0001乃至50重量%、好ましくは
0.01乃至30重量%、さらに好適には0.1乃至1
5重量%の範囲であってよい。
【0048】本発明による局所適用のための組成物用
の、生理学的に許容される媒体は、特に、例えば1乃至
8の炭素原子、好ましくは1乃至6の炭素原子を有する
低級アルコール、例えばエタノール、イソプロパノー
ル、プロパノール、またはブタノール;6乃至80のエ
チレンオキシドを含むポリエチレングリコール;ポリオ
ール、例えばプロピレングリコール、イソプレングリコ
ール、ブチレングリコール、グリセリン、またはソルビ
トールなどから任意に選択される生理学的に許容される
有機溶媒と水とからなる。
【0049】この媒質は、無水媒質、特にオイル及び/
またはオイル以外の脂肪物質を含む油性媒質であっても
よい。
【0050】生理学的に許容される媒質が水性である場
合は、これは皮膚と適合するpH、好ましくは3乃至
8、更に好適には4.5乃至7の範囲のpHを有する。
【0051】前記組成物が水性または水性−アルコール
性媒質を含む場合は、この媒質に脂肪相(または油性
相)を添加して本発明の組成物をより滑らかに、またよ
り滋養のあるものにすることができる。
【0052】油性相は、通常、少なくとも一のオイルを
含有する。本発明の組成物中において使用してよいオイ
ルは、例えば、 ・動物由来の炭化水素ベースのオイル、例えばペルヒド
ロスクアレン; ・植物由来の炭化水素ベースのオイル、例えば4乃至1
0の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド、例え
ばヘプタン酸もしくはオクタン酸のトリグリセリド、あ
るいは、例えば、サンフラワーオイル、コーンオイル、
大豆油、ウスベニアオイオイル(marrow oil)、グレー
プシードオイル、ゴマ油、ヘーゼルナッツオイル、アプ
リコットオイル、マカダミアオイル、アララオイル、サ
ンフラワーオイル、ヒマシ油、アボカドオイル、カプリ
ル酸/カプリン酸のトリグリセリド、例えばStearineri
es Dubois社により市販のもの、またはDynamit Nobel社
によりMiglyol 810、812、及び818の名で市販のもの、
ホホバオイルまたはカリテバターオイル; ・合成エステル及び合成エーテル、特に脂肪酸のもの、
例えば式R1COOR2及びR1OR2においてR1が8乃
至29の炭素原子を含む脂肪酸残基を表し、R2が3乃
至30の炭素原子を含む分枝状もしくは非分枝状の炭化
水素ベースの鎖を表すオイル、例えばパーセリンオイ
ル、イソノニルイソノナノエート、イソプロピルミリス
テート、2-エチルヘキシルパルミテート、2-オクチル
ドデシルステアレート、2-オクチルドデシルエルカー
ト、またはイソステアリルイソステアレート;ヒドロキ
シル化エステル、例えばイソステアリルラクテート、オ
クチルヒドロステアレート、オクチルドデシルヒドロキ
システアレート、ジイソステアリルマレート、トリイソ
セチルシトレート、並びに脂肪アルキルヘプタノエー
ト、脂肪アルキルオクタノエート、及び脂肪アルキルデ
カノエート;ポリオールエステル、例えばプロピレング
リコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジ
ヘプタノエート、及びジエチレングリコールジイソノナ
ノエート;及びペンタエリスリトールエステル、例えば
ペンタエリスリチルテトライソステアレート; ・鉱物または合成由来の直鎖状または分枝状の炭化水
素、例えば揮発性または不揮発性の流動パラフィン、及
びその誘導体、ワセリン、ポリデケン、及び水素化ポリ
イソブテン、例えばパーリームオイル; ・8乃至26の炭素原子を含む脂肪アルコール、例えば
セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びこれら
の混合物(セチルステアリルアルコール)、オクチルド
デカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカ
ノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルア
ルコール、またはリノレイルアルコール; ・アルコキシル化脂肪アルコール、特にエトキシル化脂
肪アルコール、例えばoleth-12; ・部分的に炭化水素ベース及び/またはシリコーンベー
スのフッ化オイル、例えばJP-A-2295912に記
載のものを挙げることができる。フッ化オイルの例とし
て挙げられるものには、ペルフルオロメチルシクロペン
タン及びペルフルオロ-1,3-ジメチルシクロヘキサ
ン、BNFL Fluorochemicals社により「FlutecPC1(登録商
標)」及び「Flutec PC3(登録商標)」の名で市販のも
の;ペルフルオロ-1,2-ジメチルシクロブタン;ペル
フルオロアルカン、例えばドデカフルオロペンタン及び
テトラデカフルオロヘキサン、3M社により「PF 5050(登
録商標)」及び「PF 5060(登録商標)」の名で市販のも
の、あるいはAtochem社により「Foralkyl(登録商
標)」の名で市販のブロモペルフルオロオクチル;3M社
により「MSX 4518(登録商標)」の名で市販のノナフル
オロメトキシブタン及びノナフルオロエトキシイソブタ
ン;ペルフルオロモルホリン誘導体、例えば3M社により
「PF 5052(登録商標)」の名で市販の4-トリフルオロ
メチルペルフルオロモルホリン; ・シリコーンオイル、例えば直鎖状または環状のシリコ
ーン鎖を含み、室温にて液体またはペースト状である、
揮発性または不揮発性ポリメチルシロキサン(PDMS
s)、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチ
コーン)、例えばシクロヘキサシロキサン;アルキル、
アルコキシ、またはフェニル基を含み、前記基がペンダ
ント状かまたはシリコーン鎖の末端にあるポリジメチル
シロキサンであって、これらの基が2乃至24の炭素原
子を含むもの;フェニルシリコーン、例えばフェニルト
リメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメ
チルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチ
コーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、
2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、及
びポリメチルフェニルシロキサン; ・これらの混合物;であってよい。
【0053】上記のオイルのリスト中、「炭化水素ベー
スのオイル」なる表現は、主に炭素原子及び水素原子を
含み、任意にエステル、エーテル、フルオロ、カルボン
酸及び/またはアルコール基を含むあらゆるオイルを意
味する。
【0054】油性相中に存在してもよい他の脂肪物質
は、例えば、8乃至30の炭素原子を含む脂肪酸、例え
ばステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、及びオレ
イン酸;ワックス、例えばラノリン、蜜蝋、カルナウバ
ワックスまたはカンデリラワックス、パラフィンワック
ス、亜炭ワックス、またはミクロクリスタリンワック
ス、セレシンまたはオゾケライト、合成ワックス、例え
ばポリエチレンワックス、フィッシャー-トロプシュワ
ックス;ゴム、例えばシリコーンゴム(ジメチコノー
ル);シリコーン樹脂、例えばトリフルオロメチル-C
1-4-アルキル-ジメチコーン及びトリフルオロプロピ
ルジメチコーン;及びシリコーンエラストマー、例えば
Shin-Etsu社により「KSG」の名で市販の製品、Dow Corn
ing社により「Trefil」、「BY29」または「EPSX」の名
で市販の製品、あるいはGrant Industries社により「Gr
ansil」の名で市販の製品である。
【0055】これらの脂肪物質は、当業者によって様々
な方法で、例えば稠性またはテクスチャーの点で所望の
特性を有する組成物を調製するように選択されるとよ
い。
【0056】本発明による組成物は、局所適用向けに従
来使用されるあらゆる提供形態、特に水性、水性−アル
コール性、または油性溶液、水中油型(O/W)または
油中水型(W/O)または多相エマルジョン、水性また
は油性のゲル、液体、ペースト状、または固形の無水製
品、水相中の小球の補助による脂肪相分散物であって、
これらの小球がポリマーナノ粒子、例えばナノスフェア
及びナノカプセル、またはイオン性及び/または非イオ
ン性タイプの脂質小胞であるもの等の形態であってよ
い。これらの組成物は、定法によって調製される。
【0057】さらに、本発明による化合物は、多少によ
らず流動性であってよく、白色または有色のクリーム、
軟膏、乳剤、ローション、漿液、ペースト、またはムー
スの外観を有してよい。これらは任意にエアロゾルの形
態で皮膚に適用されてもよい。これらは固体形態であっ
てもよく、例えばスティックの形態であってもよい。
【0058】本発明の一つの特定の実施態様によれば、
本発明による組成物は油中水型(W/O)エマルジョン
または水中油型(O/W)エマルジョンである。エマル
ジョン中の油性相の割合は、組成物全重量に対して5乃
至80重量%、好ましくは5乃至50重量%の範囲であ
ってよい。エマルジョン形態の組成物中に使用されるオ
イル、乳化剤、及び共乳化剤は、化粧品または皮膚科に
おいて従来より使用されているものである。乳化剤及び
共乳化剤は、一般的に、組成物中に、組成物全重量に対
して0.3乃至30重量%、好ましくは0.5乃至20
重量%の割合で存在してよい。エマルジョンはまた、脂
質小胞を含有してよい。
【0059】エマルジョンは一般的に、両性、アニオン
性、カチオン性、及び非イオン性の乳化剤から選択され
る少なくとも一の乳化剤を含有し、単独又は混合物とし
て使用される。乳化剤は、得ようとするエマルジョン
(W/OエマルジョンまたはO/Wエマルジョン)によ
って、適当な方法で選択される。
【0060】W/Oエマルジョンの調製のために使用し
てよい乳化界面活性剤としては、例えば、ソルビタンの
アルキルエステルもしくはエーテル、グリセリンのアル
キルエステルもしくはエーテル、または糖のアルキルエ
ステルもしくはエーテル;シリコーン界面活性剤、例え
ばジメチコーンコポリオール、例えばDow Corning社に
より「DC 5225 C」の名で市販のジメチコーンコポリオ
ールとシクロメチコーンとの混合物、及びアルキルジメ
チコーンコポリオール、例えばDow Corning社により「D
ow Corning 5200 Formulation Aid」の名で市販のラウ
リルメチコーンコポリオール及びGoldschmidt社により
「Abil EM 90(登録商標)」の名で市販のセチルジメチコ
ーンコポリオールを挙げてもよい。
【0061】O/Wエマルジョン用としては、挙げても
よい乳化剤の例には、非イオン性乳化剤、例えばグリセ
リンのオキシアルキレン化(とりわけポリオキシエチレ
ン化)脂肪酸エステル;ソルビタンのオキシアルキレン
化脂肪酸エステル;オキシアルキレン化(オキシエチレ
ン化及び/またはオキシプロピレン化)脂肪酸エステ
ル;オキシアルキレン化(オキシエチレン化及び/また
はオキシプロピレン化)脂肪アルキルエーテル;糖エス
テル、例えばスクロースステアレートが含まれる。
【0062】本発明の一つの特定の実施態様によれば、
本発明によって使用される繊維は、別の抗刺激剤及び/
または抗炎症剤から選択される一以上の鎮静活性剤と混
合されるが、これら鎮静剤は前記繊維の抗炎症作用を強
化するものである。
【0063】このように、本発明の主題はまた、生理学
的に許容される媒質中に、アラントイン;ベータ-グリ
チルレチン酸、及びこれを含有する抽出物及び複合物;
プランクトン、エシン及びこれを含有する植物抽出物;
キサンチン誘導体;水並びに花及び植物の抽出物;アジ
ア酸及びこれを含有する植物抽出物;ビスアボロール;
果実抽出物;藻類;ピロリドンカルボキシレート;植物
由来のオイル;香油;アセキサム酸及びトラネキサム
酸;ウルソール酸及びこれを含有する抽出物;フコース
を含有する多糖類;電解質;ガラクト脂質;アミノ酸、
その誘導体及びその塩;TNF-αアンタゴニスト;サ
ブスタンスPアンタゴニスト;並びにこれらの混合物か
ら選択される少なくとも一の鎮静剤及び繊維を含有する
局所用組成物である。
【0064】上述のように、本発明により使用される鎮
静剤は、下記より選択してよい: ・アラントイン; ・ベータ-グリチルレチン酸、これを含有する抽出物、
例えば甘草(リコリス)、及びこれを含む複合物、例え
ばアラントイン/グリチルレチン酸複合物; ・凍結乾燥または非凍結乾燥プランクトン、その抽出
物、及びその複合物; ・エシン及びこれを含有する植物抽出物、例えば通常の
セイヨウトチノキの抽出物; ・キサンチン誘導体、例えばジエチルアミノエチルテオ
フィリンヒドロクロライド; ・水並びに花及び植物の抽出物(例えば水性、水性−ア
ルコール性、または水性−グリコール性抽出物)、例え
ばコーンフラワーウォーター、カモミールウォーター、
ミントウォーター、ライムウォーター、ローズウォータ
ー、シャクヤクの抽出物、サンザシの抽出物、ノコギリ
ソウの抽出物、ウスベニアオイの抽出物、マリーゴール
ドの抽出物、スィートクローバーの抽出物、セージの抽
出物、ニワトコウォーター、イチョウの抽出物、アルニ
カの抽出物、オレガノの抽出物、緑茶の抽出物、スイレ
ンの花の抽出物、アイリスの抽出物、及びカンバ樹皮の
抽出物; ・アジア酸及びこれを含有する植物抽出物、例えばツボ
クサ; ・ビスアボロール; ・果実抽出物、例えばパイナップルの抽出物またはパパ
イヤの抽出物; ・藻類、Laminaria(例えば紅藻類または褐藻類); ・ピロリドンカルボキシレート、特に亜鉛(Zn−PC
A)または銅(Cu−PCA)のもの; ・植物由来のオイル、例えばキャノーラシードオイル及
びカリテオイル; ・香油、例えばコリアンダーの香油、ギレアドバルサム
ノキの香油、ラベンダーの香油、ミントの香油、及びカ
モミールの香油、及びこれらの混合物; ・アセキサム酸及びトラネキサム酸(トランス-4-アミ
ノ-メチルシクロヘキサンカルボン酸); ・ウルソール酸及びこれを含有する抽出物、例えばロー
ズマリーの葉の抽出物; ・フコースを含有する多糖類、例えばFucogel 1000、So
labia社により市販のもの(フコース、ガラクトース、
及びガラクツロン酸を含む多糖固体1%を含有する水溶
液); ・電解質、特に30乃至35%の塩化マグネシウム、2
0乃至28%の塩化カリウム、3乃至10%の塩化ナト
リウム、0.2乃至1%の塩化カルシウム、0.1乃至
0.6%の臭化マグネシウム、及び0.1乃至0.5%
の不溶物を含む水性混合物、前記混合物は、死海に含ま
れる主要な塩に該当するため、ここでは「死海バスソル
ト」と呼称される; ・ガラクト脂質、例えばオート麦から得られるもの、例
えば、ジガラクトシルジグリセリドまたはモノガラクト
シルジグリセリド; ・アミノ酸、その誘導体及びその塩、例えばココイル鎖
にグラフト化したアミノ酸のナトリウム塩、SEPPIC社に
よりSepicalm Sの名の下に混合物の形態で市販のもの、
SEPPIC社によりLipacide C8Gの名で市販のカプリロイル
グリシン、及びSEPPIC社によりSepicontrol A5の名で市
販のカプリロイルグリシン、シナモン、及びサルコシン
の混合物; ・TNF-αアンタゴニスト、例えばリソフィリン、A
802715、スルファアラジン、CDP-571(抗
TNF-アルファ抗体)、及びMDL-201112; ・サブスタンスPアンタゴニスト、例えばセンダイド、
スパンタイドII、文献EP-A-680749に記載のペ
プチド、及び文献EP-A-761204に記載の線維状
細菌; ・並びにこれらの混合物。
【0065】鎮静剤の量は、例えば、組成物全重量に対
して0.001乃至20重量%、好ましくは0.01乃
至15重量%の範囲であってよい。
【0066】既知の方法において、本発明の化粧品また
は皮膚科用組成物はまた、化粧品または皮膚科において
通常の補助剤、例えば親水性または親油性のゲル化剤、
上述のもの以外の親水性または親油性の活性剤、保存
料、抗酸化剤、溶媒、香料、充填剤、親油性または親水
性のサンスクリーン、殺菌剤、臭気吸収剤、染料、及び
ポリマー(例えばShin-Etsu社より分散剤として市販の
アクリレート/ジメチコーンコポリマー)を含有しても
よい。これらの様々な補助剤の量は、かかる分野におい
て従来より用いられているものであり、例えば組成物全
重量に対して0.01乃至20%である。その性質によ
り、これらの補助剤は脂肪相中に、水相中に、及び/ま
たは脂質小球中に導入されてよい。
【0067】本発明において使用してよい充填剤として
は、顔料の他に、例えば、シリカパウダー;タルク;ポ
リアミド粒子、特にAtochem社によりOrgasolの名で市販
のもの;ポリエチレンパウダー;アクリルコポリマーを
ベースとするミクロスフェア、例えばDow Corning社に
よりPolytrapの名で市販のエチレングリコールジメタク
リレート/ラウリルメタクリレートのコポリマーをベー
スとするもの;発泡粉末、例えば中空ミクロスフェア、
特にKemanord Plast社によりExpancelの名で市販の、ま
たはMatsumoto社によりMicropearl F 80 EDの名で市販
のミクロスフェア;天然有機物質の粉末、例えば架橋ま
たは非架橋のコーンスターチ、小麦デンプンまたは米デ
ンプン、例えばオクテニルスクシネート無水物で架橋し
たデンプンの粉末、National Starch社によりDry-Floの
名で市販のもの等;シリコーン樹脂ミクロビーズ、例え
ばToshiba Silicone社によりTospearlの名で市販のも
の;及びこれらの混合物を挙げることができる。これら
充填剤は、組成物全重量に対して0乃至20重量%、好
ましくは1乃至10重量%の量で存在してよい。
【0068】本発明により使用される組成物は、一以上
のUVスクリーン剤(サンスクリーン)を含有してよ
く、これらは化学的スクリーン剤、または物理的サンブ
ロック、またはこうしたスクリーン剤の混合物であって
よい。
【0069】挙げることのできるUVスクリーン剤の例
には、例えば、特にHoffmann-Laroche社によりParsol M
CXの名で市販のオクチルメトキシシンナメートが含まれ
る。
【0070】本発明による組成物は、この組成物中に含
有される活性剤によって安定であり、特に全身及び髪の
衛生のため、特に挫瘡傾向の皮膚の処置のため、髪の再
生のため、髪の喪失防止のため、皮膚または髪の脂性の
外観に対抗するため、日光の有害な性質に対する保護の
ためまたは生理学的乾燥肌の処置において、光誘発性ま
たは経時的な老化を予防及び/またはこれに対抗するた
め、及び皮膚、睫、及び粘膜(唇)のメイクアップのた
めに適当である。このように、抗老化活性剤を含有する
場合、これは皮膚の老化に対抗することを企図しても、
特に皮膚における皺及び/または小皺に対抗することを
企図しても、及び顔の肌を滑らかにすることを企図して
もよい。これが界面活性剤、特に洗浄界面活性剤を含有
する場合には、これは皮膚、髪、または別のあらゆるケ
ラチン物質からのメイクアップ除去及び/またはクレン
ジングを企図してもよい。
【0071】このように本発明の組成物は、皮膚(頭皮
を含む)、ケラチン繊維(髪、睫、または眉毛)、爪、
または唇のための手入れまたは処置用の組成物、あるい
は抗日光または人工日焼け組成物、あるいは皮膚、髪、
眉毛、または睫からのメイクアップ除去用またはクレン
ジング用の組成物、消臭製品または芳香化合物を構成し
てもよい。そして、これは一般的に無着色または僅かに
有色であって、任意に化粧品または皮膚科用の活性剤を
含有してもよい。そしてこれは、皮膚または唇用のケア
ベース(リップバーム、寒さ及び/または日光及び/ま
たは風に対して唇を保護するためのもの)として、顔の
皮膚及び/または全身の皮膚用の日中用または夜用のケ
アクリームとして、使用してもよい。これはまた、薬用
または非薬用の、着色または無着色のシャンプーの形
態、及びコンディショニング化合物の形態であってもよ
い。
【0072】本発明の組成物はまた、着色化粧品組成物
を構成してもよく、特に皮膚、ケラチン繊維(髪または
睫)、及び/または粘膜のためのメイクアップ組成物、
特にファンデーション、ブラッシャー、フェイスパウダ
ー、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、スティッ
ク形態のコンシーラー混合物、ネールエナメル、リップ
スティック、またはリップグロス等の、任意にケアまた
はトリートメント特性を有するもの、あるいはボディタ
トゥを構成してよい。
【0073】したがって、本発明の主題はまた、ケラチ
ン物質(頭皮を含む皮膚、ケラチン繊維、及び粘膜)の
手入れ、処置、洗浄、及び/またはメイクアップのため
の、上記の組成物の化粧的使用である。
【0074】本発明はまた、化粧的処置方法にも関し、
これは本発明による組成物を使用することを特徴とす
る。
【0075】好ましくは、前記化粧的処置方法は、上述
の組成物を皮膚、頭皮、及び/または粘膜に適用するこ
とからなる。
【0076】以下の実施例は、本発明を詳説する役割を
果たすが、その性質を制限しないものである。名称は、
場合によって、化学名またはCTFA名(Internationa
l Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)で
あり、特記のない限り、量は重量%として記載した。
【0077】
【実施例】 (実施例1:O/Wエマルジョン) A1相 ・グリセリン 7% ・EDTA(ナトリウム塩) 0.05% ・フェノキシエタノール/パラベン(保存料) 1% ・水 100%とする残量 A2相 ・サリチル酸 2% ・トリエタノールアミン 2.05% ・水 7% B1相 ・セテアリルアルコール 1.2% ・Oleth-12 0.3% ・ステアリルアルコール 1% ・グリセリルステアレート/PEG100ステアレート (Arlacel 165) 2.5% ・水素化ポリイソブテン 3% ・オクチルメトキシシンナメート(Parsol MCX) 5% ・アクリレート/ジメチコーンのコポリマー(KP-561) (分散剤) 0.6% B2相 ・香料 0.5% ・シクロペンタシロキサン 7% ・オクトキシグリセリン(Sensiva SC50) 0.5% C相 ・Sepigel 305(SEPPIC) 0.7% D相 ・ポリアミド繊維(Nylon-66(登録商標)) 8% E相 ・変性デンプン(Dry Flo) 3%
【0078】操作:80℃に予熱したA1相及びA2相
を混合し、該混合物に80℃に予熱したB1相を撹拌し
つつ導入した。流動性のエマルジョンが得られ、これを
60℃に冷却し、次いでB2相を導入し、D相を導入
し、40℃に冷却した後にE相を撹拌しつつ導入した。
脂性肌の処置が可能な非刺激性の白色クリームが得られ
た。
【0079】 (実施例2:O/Wエマルジョン) A1相 ・グリセリン 7% ・EDTA(ナトリウム塩) 0.05% ・フェノキシエタノール 1% ・水 100%とする残量 B1相 ・セテアリルアルコール 1.2% ・Oleth-12 0.3% ・ステアリルアルコール 1% ・グリセリルステアレート/PEG100ステアレート (Arlacel 165) 2.5% ・水素化ポリイソブテン 3% ・オクチルメトキシシンナメート(Parsol MCX) 5% ・アクリレート/ジメチコーンのコポリマー(KP-561) (分散剤) 0.6% B2相 ・香料 0.5% ・シクロペンタシロキサン 7% C相 ・Sepigel 305(SEPPIC) 0.7% D相 ・カプリロイルグリシン 0.5% ・水 2% E相 ・ポリアミド繊維(Nylon-66(登録商標)) 8% 実施例1と同様の操作を行った。脂性肌の処置を行うこ
とのできる非刺激性の白色クリームが得られた。
【0080】比較例:実施例2と同一だが繊維を含まな
い組成物を調製した。実施例2の組成物と比較例の組成
物とを適用することからなるハーフフェイステストによ
る(二つの組成物を、一方を顔の片方に、他方を顔のも
う片方に、同時に適用する)試験を5名のパネルに行
い、前記適用は、組成物10mg/cm2の割合でのマスクの
形態で行った。この試験により、パネル中の全ての個人
にとって、実施例2の組成物は比較例の組成物よりも格
段に快適なものであった(本発明による組成物では刺痛
が全くないかまたは実質上なく、比較例の組成物ではか
なりの刺痛があった)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 N W 7/48 7/48 Fターム(参考) 4C083 AA071 AA111 AA121 AB171 AB411 AB431 AC012 AC072 AC122 AC172 AC251 AC301 AC311 AC312 AC341 AC342 AC422 AC532 AC542 AC581 AC621 AC641 AC662 AC781 AC851 AD011 AD021 AD071 AD072 AD091 AD111 AD152 AD172 AD211 AD242 AD261 AD321 AD431 AD451 AD531 AD641 BB05 BB41 BB53 BB60 CC02 CC11 CC33 DD31 DD33 EE09 EE11

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧品組成物中における、抗刺激剤とし
    ての繊維の化粧的使用。
  2. 【請求項2】 ケラチン物質の処置を企図した局所適用
    のための組成物の調製のための、抗刺激剤としての繊維
    の使用。
  3. 【請求項3】 刺激性の副作用を有する一以上の化合物
    を含有する化粧品組成物の刺激作用を低減するための、
    有効量の繊維の化粧的使用。
  4. 【請求項4】 刺激性の副作用を有する一以上の化合物
    を含有する皮膚科用組成物の調製のための、有効量の繊
    維の使用であって、前記繊維がこの刺激作用の低減を企
    図したものである使用。
  5. 【請求項5】 前記繊維が1μm乃至10mmの長さ
    (L)を有することを特徴とする、請求項1乃至4のい
    ずれか一項に記載の使用。
  6. 【請求項6】 前記繊維が、1nm乃至100μmの直径
    (D)の円内に入る断面を有することを特徴とする、請
    求項1乃至5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 【請求項7】 前記繊維が、5乃至150の形状係数
    (L/D)を有することを特徴とする、請求項1乃至6
    のいずれか一項に記載の使用。
  8. 【請求項8】 前記繊維が、0.15乃至30デニール
    の番手を有することを特徴とする、請求項1乃至7のい
    ずれか一項に記載の使用。
  9. 【請求項9】 前記繊維が、絹、綿、羊毛、亜麻繊維、
    特に木、植物、または海草から抽出されたセルロース繊
    維、ポリアミド(ナイロン(登録商標))繊維、変性セ
    ルロース繊維、ポリ-p-フェニレンテレフタルアミド繊
    維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維、ガラス、シリ
    カ、アラミド繊維、炭素繊維、テフロン(登録商標)繊
    維、不溶性コラーゲン繊維、ポリエステル、ポリ塩化ビ
    ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポ
    リアクリロニトリル、キトサン、ポリウレタン、または
    ポリエチレンフタレート繊維、ポリマーの混合物から形
    成される繊維、再吸収可能合成繊維、及びこれらの混合
    物から選択されることを特徴とする、請求項1乃至8の
    いずれか一項に記載の使用。
  10. 【請求項10】 前記繊維が、被覆及び/又は官能化さ
    れていることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか
    一項に記載の使用。
  11. 【請求項11】 前記繊維が、ポリアミド繊維、ポリ-
    p-フェニレンテレフタルアミド繊維、及び綿繊維、並
    びにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の使用。
  12. 【請求項12】 前記繊維が、組成物全重量に対して
    0.01乃至50重量%、好ましくは1乃至20重量%
    の量で存在することを特徴とする、請求項1乃至11の
    いずれか一項に記載の使用。
  13. 【請求項13】 刺激性の副作用を有する前記化合物
    が、活性剤、保存料、界面活性剤、香料、溶媒、及びプ
    ロペラント、並びにこれらの混合物から選択されること
    を特徴とする、請求項3乃至12のいずれか一項に記載
    の使用。
  14. 【請求項14】 刺激性の副作用を有する前記化合物
    が、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、α-ケト酸、
    β-ケト酸、レチノイド、アントラリン、アントラノイ
    ド、ペルオキシド、ミノキシジル及びその誘導体、リチ
    ウム塩、髪用染料、髪用着色剤、香気アルコール性溶
    液、制汗剤、除毛活性剤、またはパーマネントウェーブ
    活性剤、脱色剤、カプサイシン、抗シラミ活性剤、洗浄
    剤、殺菌剤、及びアニオン性界面活性剤、並びにこれら
    の混合物から選択されることを特徴とする、請求項3乃
    至13のいずれか一項に記載の使用。
  15. 【請求項15】 刺激性の副作用を有する前記化合物
    が、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石
    酸、及びマンデル酸、及びこれらの誘導体、サリチル酸
    及びその誘導体、5-n-オクタノイルサリチル酸、及び
    5-n-ドデカノイルサリチル酸、及びこれらのエステ
    ル、レチノール及びそのエステル、レチナール、レチノ
    イン酸及びその誘導体、フェノキシエタノール、オクト
    キシグリセリン、カプリリルグリコール、アルキルスル
    フェート、及びアルキルエーテルスルフェート、及びこ
    れらの塩、並びにこれらの混合物から選択されることを
    特徴とする、請求項3乃至14のいずれか一項に記載の
    使用。
  16. 【請求項16】 刺激性の副作用を有する前記化合物の
    量が、組成物全重量に対して0.0001乃至50重量
    %、好ましくは0.01乃至30重量%の範囲であるこ
    とを特徴とする、請求項3乃至15のいずれか一項に記
    載の使用。
  17. 【請求項17】 前記組成物が、生理学的に許容される
    媒体を更に含有することを特徴とする、請求項1乃至1
    6のいずれか一項に記載の使用。
  18. 【請求項18】 局所適用のための組成物であって、α
    -ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、α-ケト酸、β-ケト
    酸、アントラリン、アントラノイド、ペルオキシド、ミ
    ノキシジル及びその誘導体、リチウム塩、制汗剤、除毛
    活性剤、またはパーマネントウェーブ活性剤、脱色剤、
    カプサイシン、抗シラミ活性剤、アニオン性界面活性
    剤、並びにこれらの混合物から選択される、刺激性の副
    作用を有する一以上の化合物と、繊維とを含むことを特
    徴とする組成物。
  19. 【請求項19】 刺激性の副作用を有する前記化合物
    が、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石
    酸、及びマンデル酸、及びこれらの誘導体、サリチル酸
    及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、アル
    キルスルフェート及びアルキルエーテルスルフェート及
    びこれらの塩、並びにこれらの混合物から選択されるこ
    とを特徴とする、請求項18に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 前記サリチル酸誘導体が、5-n-オク
    タノイルサリチル酸及び5-n-ドデカノイルサリチル酸
    から選択されることを特徴とする、請求項19に記載の
    組成物。
  21. 【請求項21】 刺激性の副作用を有する化合物を、少
    なくとも二つ含有することを特徴とする、請求項18乃
    至20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 刺激性の副作用を有する前記化合物の
    量が、組成物全重量に対して0.0001乃至50重量
    %、好ましくは0.01乃至30重量%の範囲であるこ
    とを特徴とする、請求項18乃至21のいずれか一項に
    記載の組成物。
  23. 【請求項23】 生理学的に許容される媒体中に、アラ
    ントイン;ベータ-グリチルレチン酸、及びこれを含有
    する抽出物及び複合物;プランクトン、エシン及びこれ
    を含有する植物抽出物;キサンチン誘導体;水並びに花
    及び植物の抽出物;アジア酸及びこれを含有する植物抽
    出物;ビスアボロール;果実抽出物;藻類;ピロリドン
    カルボキシレート;植物由来のオイル;香油;アセキサ
    ム酸及びトラネキサム酸;ウルソール酸及びこれを含有
    する抽出物;フコースを含有する多糖類;電解質;ガラ
    クト脂質;アミノ酸、その誘導体及びその塩;TNF-
    アルファアンタゴニスト;サブスタンスPアンタゴニス
    ト;並びにこれらの混合物から選択される少なくとも一
    の鎮静剤及び繊維を含有する、局所適用のための組成
    物。
  24. 【請求項24】 前記鎮静剤の量が、組成物全重量に対
    して0.001乃至20重量%、好ましくは0.01乃
    至15重量%の範囲であることを特徴とする、請求項2
    3に記載の組成物。
  25. 【請求項25】 刺激性の副作用を有する化合物を少な
    くとも一つ更に含有することを特徴とする、請求項23
    または24に記載の組成物。
  26. 【請求項26】 刺激性の副作用を有する前記化合物
    が、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、α-ケト酸、
    β-ケト酸、レチノイド、アントラリン、アントラノイ
    ド、ペルオキシド、ミノキシジル及びその誘導体、リチ
    ウム塩、髪用染料、髪用着色剤、香気アルコール性溶
    液、制汗剤、除毛活性剤、またはパーマネントウェーブ
    活性剤、脱色剤、カプサイシン、抗シラミ活性剤、洗浄
    剤、殺菌剤、及びアニオン性界面活性剤、並びにこれら
    の混合物から選択されることを特徴とする、請求項25
    に記載の組成物。
  27. 【請求項27】 前記繊維が、請求項5乃至11のいず
    れか一項に記載の繊維と一致することを特徴とする、請
    求項18乃至26のいずれか一項に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 前記繊維が、組成物全重量に対して
    0.01乃至50重量%、好ましくは1乃至20重量%
    の量で存在することを特徴とする、請求項18乃至27
    のいずれか一項に記載の組成物。
  29. 【請求項29】 前記組成物が、エマルジョンの形態で
    あることを特徴とする、請求項18乃至28のいずれか
    一項に記載の組成物。
  30. 【請求項30】 皮膚、ケラチン繊維、及び/または粘
    膜のためのケア、トリートメント、及び/またはメイク
    アップ組成物を構成することを特徴とする、請求項18
    乃至29のいずれか一項に記載の組成物。
  31. 【請求項31】 請求項18乃至29のいずれか一項に
    記載の化粧品組成物を使用することを特徴とする、美容
    処理方法。
  32. 【請求項32】 ケラチン物質の手入れ、処置、洗浄、
    及び/またはメイクアップのための、請求項18乃至2
    9のいずれか一項に記載の化粧品組成物の化粧的使用。
  33. 【請求項33】 化粧品組成物中に存在する、刺激性の
    副作用を有する少なくとも一の化合物の皮膚刺激作用を
    低減または消去するための美容処置方法であって、繊維
    の有効量が使用されることを特徴とする方法。
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