JP2002293144A - 燃料タンクの開口部装着樹脂部品、及び該樹脂部品の製造方法 - Google Patents

燃料タンクの開口部装着樹脂部品、及び該樹脂部品の製造方法

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JP2002293144A
JP2002293144A JP2001100955A JP2001100955A JP2002293144A JP 2002293144 A JP2002293144 A JP 2002293144A JP 2001100955 A JP2001100955 A JP 2001100955A JP 2001100955 A JP2001100955 A JP 2001100955A JP 2002293144 A JP2002293144 A JP 2002293144A
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resin
fuel tank
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Sadajiro Goto
禎二郎 後藤
Toshimasa Jo
利昌 城
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Horie Metal Co Ltd
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Horie Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂製の燃料タンクの開口部に直接装着し、
燃料の透過を確実に防止し得る樹脂部品を提供する。 【解決手段】 先ず、接着性を有する樹脂材料(接着
材)によって接合部材40を形成する。この接合部材
は、蓋部41、管部42及び壁部43を有し、接合部材
の、樹脂部品本体30と接合する内面(例えば壁部43
の内面)の隅部に、その略全周に亘って複数の段差49
aを形成する。次に、接着材より融点が高く、燃料の透
過を防止するバリア性を有する樹脂材料(バリア材)に
よって樹脂部品本体30を一体的に成形する。これによ
り、接合部材40が樹脂部品本体30の一部を被覆する
ように樹脂部品が成形され、接合部材40によって樹脂
製の燃料タンク20の開口部を囲繞するように接合され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクの開口
部装着樹脂部品、及び該樹脂部品の製造方法に関し、特
に、樹脂製の燃料タンクの開口部に燃料の透過を防止し
得るように装着する樹脂部品、及びその製造方法に係
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等に搭載される燃料タンクにおい
ては、樹脂化が進み、樹脂材料を一体成形した樹脂製の
燃料タンクが普及している。この燃料タンクを構成する
樹脂材料に関しては、燃料の透過を防止するバリア性の
確保が必須であり、例えば実開昭61−83509号公
報には、接着剤層を介して複数枚の構成材を張り合わせ
た多層の板部材を用いた多層ブロー成形タンクが開示さ
れている。具体的には、高密度ポリエチレンの最内層と
最外層とでガソリン等の透過を防ぐバリア材層を挟むと
共に、夫々の層間を接着する接着材層を設けた構成が開
示されている。
【0003】更に、燃料タンクには複数の開口部が形成
され、夫々の開口部に直接、あるいは管継手を介して種
々の部品が装着されるが、樹脂製の燃料タンクにおいて
も同様であり、開口部とこれに装着する部品との間のシ
ール性に関し、種々の提案がなされている。例えば、特
許第2906701号公報には、樹脂製の燃料タンク本
体に形成された開口部に、筒部が形成され、この筒部内
にフューエルユニットがパッキンを介して配設され、筒
部の外周に形成されたネジ部に、蓋体が螺合されたもの
が従来技術として記載されている。これに対し、同公報
では、フューエルユニットを取り付ける場合には、予め
取付部材の取付基板を取付開口の周縁部に熱溶着により
固定することとし、この取付部材のユニット支持部の内
部にフューエルユニットを取り付けることとしている。
【0004】また、実開平2−10121号公報には、
樹脂製の燃料タンクをフィラーチューブへ結合するため
等に供する樹脂製チューブの結合構造が開示されてい
る。具体的には、樹脂製のチューブにフランジを一体に
設け、このフランジと相手部材の取付面との一方に、相
手部材の開口あるいはチューブに嵌合する環状の突起を
一体に設けて、相手部材の取付面に溶着することとして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特許第29067
01号公報及び実開平2−10121号公報に記載の技
術は、樹脂製の燃料タンクの開口部に(蓋体によって)
フューエルユニットを取付け、あるいは樹脂製のチュー
ブを取付けるものであり、シール性に配慮されてはいる
が、蓋体及びフューエルユニット、あるいは樹脂製のチ
ューブ自体を介して燃料が透過することを防止する点に
ついては全く考慮されていない。これらを介して透過す
る燃料は微量ではあるが、このような装着部品自体を介
した燃料の透過を防止し得るようにすることが望まし
い。
【0006】この対策として、樹脂製の燃料タンクの開
口部に装着される管継手等の樹脂部品を、上記の燃料タ
ンクを構成する樹脂材料と同様、燃料の透過を防止する
バリア性を有する樹脂材料(以下、単にバリア材とい
う)によって形成することが考えられるが、バリア材の
みで形成された樹脂部品を直接燃料タンクに接合するこ
とはできない。このため、更に、透過防止機能に優れた
パッキンを介して接合することも考えられるが、単なる
隙間からの漏洩の防止とは異なり、圧接部への対応等、
燃料の透過防止は容易ではなく、複雑な構造となり、部
品点数も増加することになる。従って、樹脂製の燃料タ
ンクに装着する樹脂部品を、十分なバリア性を有する構
成とすると共に、この樹脂部品を、パッキン等を介する
ことなく直接樹脂製の燃料タンクに接合することが望ま
しい。
【0007】そこで、本発明は、樹脂製の燃料タンクの
開口部に直接装着し、燃料の透過を確実に防止し得る樹
脂部品を提供することを課題とする。
【0008】また、本発明は、樹脂製の燃料タンクの開
口部に直接装着し、燃料の透過を確実に防止し得る樹脂
部品の製造方法を提供することを別の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、樹脂製の燃料
タンクに形成した開口部に装着する燃料タンクの開口部
装着樹脂部品において、燃料の透過を防止するバリア性
樹脂材料で形成した樹脂部品本体と、接着性を有する接
着性樹脂材料で形成し、前記樹脂部品本体の一部を被覆
して一体的に成形すると共に、前記燃料タンクの開口部
を囲繞して前記燃料タンクに接合する接合部材とを備
え、該接合部材の、前記樹脂部品本体と接合する内面の
隅部に、複数の段差を連続して形成することとしたもの
である。尚、燃料タンクの開口部装着樹脂部品として
は、例えば管継手がある。
【0010】請求項2に記載のように、前記接合部材の
内面の隅部に形成した複数の段差のうち最も外側に位置
する段差が外部に露出し、該段差の外部露出面が、隣接
する樹脂部品本体の外部露出面と同一面となるように形
成するとよい。尚、複数の段差は接合部材の内面の略全
周に亘って形成することが望ましい。
【0011】前記接合部材は、前記燃料タンクの開口部
を囲繞するように前記樹脂部品本体を押接した状態で、
前記燃料タンクに接合するとよい。また、前記接合部材
は、実質的に前記燃料タンクの開口部を囲繞する部分の
全面を被覆するように一体的に成形する構成としてもよ
い。更に、前記接合部材は、前記樹脂部品本体を被覆す
る内面に環状の突起を形成することとしてもよい。
【0012】更に、前記接合部材は、前記樹脂部品本体
のバリア性樹脂材料導入用の連通孔を有すると共に、前
記樹脂部品本体を被覆する内面に、前記連通孔を囲繞す
るように形成した環状の突起を有する構成とすることも
できる。また、前記接合部材は、内面の略全周に亘って
前記樹脂部品本体との接合面側に突出する角部を有する
と共に、該角部に、放射状に形成した複数の溝を有し、
該複数の溝に前記樹脂部品本体のバリア性樹脂材料が充
填される構成としてもよい。
【0013】また、本発明の樹脂部品の製造方法は、請
求項3に記載のように、樹脂製の燃料タンクに形成した
開口部に装着する樹脂部品の製造方法において、樹脂部
品本体の一部を被覆して一体的に成形すると共に、前記
燃料タンクの開口部を囲繞して前記燃料タンクに接合す
る接合部材であって、前記樹脂部品本体と接合する内面
の隅部に、複数の段差を連続して形成する接合部材を、
相対的に融点が低く接着性を有する接着性樹脂材料で形
成した後に、前記樹脂部品本体を、相対的に融点が高く
燃料の透過を防止するバリア性樹脂材料で形成し、前記
接合部材が前記樹脂部品本体の一部を被覆するように一
体的に成形することとしたものである。尚、樹脂部品の
装着時においては、前記燃料タンクの開口部を囲繞する
ように前記樹脂部品本体を押接した状態で、前記接合部
材を前記燃料タンクに接合するとよい。
【0014】そして、請求項4に記載のように、前記接
合部材の内面の隅部に形成する複数の段差のうち最も外
側に位置する段差が外部に露出し、該段差の外部露出面
を、隣接する樹脂部品本体の外部露出面と同一面となる
ように成形するとよい。
【0015】前記樹脂部品の製造方法において、前記接
合部材は、前記樹脂部品本体の、実質的に前記燃料タン
クの開口部を囲繞する部分の全面を被覆するように一体
的に成形するとよい。そして、前記接合部材は、前記樹
脂部品本体の、実質的に前記燃料タンクの開口部を囲繞
する部分の全面を被覆するように一体的に成形するとよ
い。
【0016】更に、前記接合部材に連通孔を形成すると
共に、前記樹脂部品本体を被覆する内面に、前記連通孔
を囲繞するように環状の突起を形成し、前記連通孔を介
してバリア性樹脂材料を導入して前記樹脂部品本体を形
成することとしてもよい。これらの突起の先端には、角
部を形成することが望ましい。また、前記接合部材の内
面の略全周に亘って前記樹脂部品本体との接合面側に突
出する角部を形成すると共に、該角部に、放射状に複数
の溝を形成し、該複数の溝に前記樹脂部品本体のバリア
性樹脂材料の一部を侵入させて前記接合部材を前記樹脂
部品本体と一体的に成形するとよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施形態
を図面を参照して説明する。前述のように、樹脂製の燃
料タンクの開口部には、直接、あるいは管継手を介して
種々の部品が装着されるが、ここでは、本発明の燃料タ
ンクの開口部装着樹脂部品の実施形態として、カットオ
フバルブ(COV)用の管継手に供する樹脂部品1(図
1乃至図3)、及び循環チューブ用の管継手に供する樹
脂部品2(図4乃至図6)について説明する。
【0018】本実施形態に供される燃料タンクの全体図
は省略したが、その開口部の断面が図1に表れており、
燃料タンク本体20は、強度保持部材で形成された外層
21及び内層23との間にバリア材で形成された中間層
22が介装され、これらが接着性樹脂で接合された複数
の層を有する多層構造となっている。外層21及び内層
23用の強度保持部材としては、高密度ポリエチレンが
用いられ、中間層22のバリア材としては、例えばEV
OH(エチレンとビニルアルコールが共重合した樹脂)
が用いられる。尚、本発明においてはこれらの材料を限
定するものではなく、例えばバリア材としては、ガソリ
ン等の燃料の透過を確実に防止し得るバリア性を有する
材料であれば、どのようなものでもよい。
【0019】一方、樹脂部品1は、図1及び図2に示す
ように構成され、図1に示す燃料タンク本体20の開口
部24を囲繞するように装着されており、樹脂部品1の
一部の断面が図3に拡大して示されている。樹脂部品1
は、バリア材で形成された樹脂部品本体(以下、単に本
体という)30と、接着性を有する樹脂材料(以下、単
に接着材という)で形成された接合部材40から成り、
この接合部材40によって本体30の一部が被覆されて
一体的に成形されているが、製造方法については後述す
る。
【0020】本実施形態において本体30に用いたバリ
ア材は、例えば、ポリアミドをベースにした液晶ポリマ
ー(LCP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)
あるいはポリフェリニンサルファイド(PPS)を練り
混んだものである。また、本実施形態において接合部材
40として用いた接着材は、ポリエチレンをマレイン変
性し、ポリアミドとの化学的結合を可能としたもので、
市販されているものである。
【0021】本体30は、燃料タンク本体20の開口部
24と略同心円のハット状の蓋部31と、その径方向に
延出する接続管32から成り、蓋部31の中空部と接続
管32の中空部が連通するように構成されている。接続
管32の先端から蓋部31方向の略中間部までの外周面
には係合部33が形成され、接続管32の略中間部に鍔
部34が形成されている。
【0022】上記の本体30を被覆するように接合部材
40が一体的に成形され、蓋部31を被覆するハット状
の蓋部41と、その径方向に延出する管部42が形成さ
れている。そして、ハット状の蓋部41の鍔を構成する
部分に、燃料タンク本体20に溶着接合される環状の壁
部43が延出形成されている。蓋部41の頂面の中心に
は連通孔44が形成されており、この連通孔44に本体
30を構成するバリア材が充填された状態で結合されて
いる。
【0023】また、蓋部41は本体30の蓋部31の段
部に接合されるので、蓋部41の内面の、管部42を除
く略全周に亘って、蓋部31との接合面側に突出するよ
うに角部が形成されるが、この角部に、蓋部41の中心
から放射状に複数の溝(図2に表れ、これらを代表して
45で表す)が形成されている。従って、これらの溝4
5に本体30を構成するバリア材が充填された状態で結
合されている。これにより、本体30と接合部材40の
接合面積が大となり、適切な接合強度が確保される。
【0024】そして、蓋部41の内面には環状の突起4
6が形成されている。環状の突起46は開口部24の開
口径と同径でも、これより小径であってもよいが、本実
施形態のように開口部24の開口径と同径以上とするこ
とが望ましい。本実施形態においては、更に、蓋部41
に形成された連通孔44を囲繞するように、蓋部41の
内面に環状の突起47が形成されている。また、管部4
2の内面にも、接続管32の軸回りに環状の突起48が
形成されている。
【0025】この場合において、後述するように、接合
部材40によって本体30の一部が被覆されて一体的に
成形される際に、本体30の蓋部31と接続管32の外
面には、接合部材40の環状の突起46,47,48に
対応する位置に環状溝(符合省略)が形成されることに
なるので、これらの環状の突起と環状溝によって、接合
部材40と本体30が強固に接合され、適切なシール性
が確保されると共に、特に径方向(放射方向)の剥がれ
防止としても有効に機能する。
【0026】そして、接合部材40の開口部に位置する
壁部43の内面の隅部に、接続管32の接続部を除き略
全周に亘って、複数の段差(代表して49aで表す)が
形成されている。また、接合部材40の底部に位置する
蓋部41の内面の隅部に、全周に亘って複数の段差(代
表して49bで表す)が形成されている。これらの段差
49a,49bの幅は0.3mm乃至0.7mmとすること
が望ましい。而して、前者の複数の段差49aを図3に
拡大して示すように、複数の段差49aを包含するよう
に、本体30を構成するバリア材が充填された状態で結
合されている。これら複数の段差49a,49bの先端
には角部が形成されており、これらが接合部材40に融
接されるので、接合部材40は本体30と強固に接合さ
れる。
【0027】尚、本実施形態においては、複数の段差4
9aのうち最も外側に位置する段差が外部に露出し、こ
の段差の外部露出面49sが、隣接する本体30の蓋部
31の外部露出面31sと同一面となるように形成され
ているので、段差49aと蓋部31との接合部にバリが
形成されることを回避でき、滑らかな露出面を形成する
ことができる。
【0028】而して、上記のように形成された樹脂部品
1は、燃料タンク本体20の開口部24を囲繞するよう
に本体30の外縁部35が外層21に押接された状態
で、接合部材40の壁部43が外層21に熱溶着されて
燃料タンク本体20に強固に接合される。これにより、
本体30の外縁部35は、開口部24の全周に亘って、
外層21に圧着された状態となる。
【0029】このように、本実施形態においては、特に
複数の段差49a,49bの存在により本体30と接合
部材40が間隙なく強固に接合される。そして、本体3
0の外縁部35が外層21に圧着された状態となるの
で、良好なシール性が確保され、燃料の漏洩、透過を確
実に防止することができる。また、接合部材40の蓋部
41は、図1及び図2に示すように、実質的に燃料タン
ク本体20の開口部24を囲繞する部分の全面を被覆す
るように一体的に成形されているので、樹脂部品1を装
着後に他部品等と接触したときの衝撃を適切に緩和する
ことができる。
【0030】ここで、上記の構成になる樹脂部品1の製
造方法について説明する。先ず、接合部材40が、本体
30のバリア材より融点が低い接着材によって、図1及
び図2に示す構造に成形される。即ち、蓋部41、管部
42及び壁部43が形成され、蓋部41の頂面の中心に
は連通孔44が形成され、接合部材40の内面には環状
の突起46乃至48が形成されると共に、蓋部41の内
面の隅部の略全周に亘って複数の段差49aが形成さ
れ、壁部43の内面の隅部の全周に亘って複数の段差4
9bが形成され、更に角部には放射状に複数の溝45が
形成される。
【0031】次に、接合部材40より融点が高いバリア
材が、連通孔44を介して接合部材40内に導入され、
このバリア材によって、本体30が一体的に成形され、
結果的に接合部材40が本体30の一部を被覆するよう
に成形される。そして、環状の突起46,47,48に
対応する位置に環状溝(符合省略)が形成される。この
とき、バリア材は複数の溝45に案内されて接合部材4
0の内側に導入されるので、容易且つ確実に本体30の
外縁部35まで到達し、本体30と接合部材40との間
に大きな接合面積が確保される。而して、環状の突起4
6乃至48並びに複数の段差49a,49bを包含しつ
つ、複数の溝45にバリア材が充填され、接合部材40
と本体30が強固に接合される。
【0032】しかも、本実施形態では、接合部材40の
環状の突起46乃至48並びに複数の段差49a,49
bの先端には角部が形成され、融点が高いバリア材によ
って環状の突起46乃至48並びに複数の段差49a,
49bを包含しつつ本体30が一体的に成形されるの
で、図3に接合後の環状の突起46及び複数の段差49
a部分を拡大して示すように、接合部材40と本体30
が確実に接合される。尚、この製造方法においては、イ
ンサート成形でも、ブロー成形でもよく、成形方法は問
わないが、上記の工程順は、従前の一般的な製造方法と
は全く逆であり、これにより本願発明特有の効果を奏す
ることができる。
【0033】図4乃至図6は、本発明の他の実施形態の
樹脂部品2を示すもので、循環チューブ用の管継手に供
される。この樹脂部品2は、図4及び図5に示すように
構成され、前述の実施形態と同様に製造され、燃料タン
ク本体20の他の開口部に装着されるので、ここでは本
実施形態特有の部分について説明し、前述の実施形態と
実質的に同じ部分については、図1及び図2における符
合の10位の値を3から5に変更すると共に、4から6
に変更し、1の値(末尾番号)を図1及び図2と同一と
して、各部分の説明は省略する。尚、本体50の蓋部5
1と接合部材60の壁部63との接合部分を図6に拡大
して示す。
【0034】本実施形態では、図1及び図2における蓋
部41の頂面に形成された連通孔44は存在しない。ま
た、接続管32に形成された鍔部34に対応する部分は
存在しない。特に、本実施形態では、管部62の端面に
環状の突起62xが形成されており、この突起62xの
先端が本体50に融接されるので、管部62も本体50
に強固に接合される。尚、本実施形態の樹脂部品2の製
造方法は前述の図1及び図2の樹脂部品1の製造方法と
実質的に同じであるので説明は省略する。
【0035】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、本発明の燃料タンクの開
口部装着樹脂部品においては、請求項1に記載のよう
に、バリア材で形成した樹脂部品本体と、接着材で形成
し樹脂部品本体の一部を被覆して一体的に成形する接合
部材とを備え、この接合部材の、樹脂部品本体と接合す
る内面の隅部に、複数の段差が連続して形成され、接合
部材と樹脂部品本体が強固に接合されており、接合部材
が燃料タンクの開口部を囲繞して燃料タンクに接合する
ように構成されているので、樹脂部品を介して燃料が透
過するのを適切に防止することができると共に、燃料タ
ンクとの接合部からの燃料の漏洩を適切に防止すること
ができる。
【0036】特に、請求項2に記載のように、接合部材
の内面の隅部に形成した複数の段差のうち最も外側に位
置する段差が外部に露出し、その外部露出面を、隣接す
る樹脂部品本体の外部露出面と同一面とするように構成
した場合には、段差と樹脂部品本体との接合部にバリが
形成されることなく、滑らかな露出面を形成することが
できる。
【0037】そして、本発明の樹脂部品の製造方法は、
請求項3に記載のように、樹脂部品本体の一部を被覆し
て一体的に成形すると共に、燃料タンクの開口部を囲繞
して燃料タンクに接合する接合部材であって、樹脂部品
本体と接合する内面の隅部に、複数の段差を連続して形
成する接合部材を、相対的に融点が低く接着性を有する
接着性樹脂材料によって形成した後に、相対的に融点が
高く燃料の透過を防止するバリア性樹脂材料によって樹
脂部品本体を形成し、接合部材が樹脂部品本体の一部を
被覆するように一体的に成形することとしているので、
樹脂部品本体と接合部材を強固に接合することができ、
燃料の透過を適切に防止し得る樹脂部品を製造すること
ができる。そして、この樹脂部品を燃料タンクへ装着す
る際には、燃料タンクの開口部を囲繞するように接合部
材を燃料タンクに接合することにより、接合部からの燃
料の漏洩を適切に防止することができる。
【0038】特に、請求項4に記載のように、接合部材
の内面の隅部に形成する複数の段差のうち最も外側に位
置する段差が外部に露出し、その外部露出面を、隣接す
る樹脂部品本体の外部露出面と同一面となるように成形
すれば、段差と樹脂部品本体との接合部にバリが形成さ
れることを回避でき、容易に滑らかな露出面を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る樹脂部品を燃料タン
クに取り付けた状態を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る樹脂部品の底面図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態に係る樹脂部品の一部を拡
大して示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る樹脂部品を燃料タ
ンクに取り付けた状態を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る樹脂部品の底面図
である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る樹脂部品の一部を
拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1,2 樹脂部品, 20 燃料タンク本体, 21
外層,22 中間層, 23 内層, 24 開口部,
30,50 樹脂部品本体, 31,51 蓋部, 3
2,52 接続管,40,60 接合部材, 41,6
1 蓋部, 42,62 管部,46,47,48,6
6 突起, 31s 外部露出面,49a,49b,6
9a,69b 段差, 49s,69s 外部露出面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D038 CA15 CB01 CC03 CC04 CC20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の燃料タンクに形成した開口部に
    装着する燃料タンクの開口部装着樹脂部品において、燃
    料の透過を防止するバリア性樹脂材料で形成した樹脂部
    品本体と、接着性を有する接着性樹脂材料で形成し、前
    記樹脂部品本体の一部を被覆して一体的に成形すると共
    に、前記燃料タンクの開口部を囲繞して前記燃料タンク
    に接合する接合部材とを備え、該接合部材の、前記樹脂
    部品本体と接合する内面の隅部に、複数の段差を連続し
    て形成したことを特徴とする燃料タンクの開口部装着樹
    脂部品。
  2. 【請求項2】 前記接合部材の内面の隅部に形成した複
    数の段差のうち最も外側に位置する段差が外部に露出
    し、該段差の外部露出面が、隣接する樹脂部品本体の外
    部露出面と同一面であることを特徴とする請求項1記載
    の燃料タンクの開口部装着樹脂部品。
  3. 【請求項3】 樹脂製の燃料タンクに形成した開口部に
    装着する樹脂部品の製造方法において、樹脂部品本体の
    一部を被覆して一体的に成形すると共に、前記燃料タン
    クの開口部を囲繞して前記燃料タンクに接合する接合部
    材であって、前記樹脂部品本体と接合する内面の隅部
    に、複数の段差を連続して形成する接合部材を、相対的
    に融点が低く接着性を有する接着性樹脂材料で形成した
    後に、前記樹脂部品本体を、相対的に融点が高く燃料の
    透過を防止するバリア性樹脂材料で形成し、前記接合部
    材が前記樹脂部品本体の一部を被覆するように一体的に
    成形することを特徴とする樹脂部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記接合部材の内面の隅部に形成する複
    数の段差のうち最も外側に位置する段差が外部に露出
    し、該段差の外部露出面を、隣接する樹脂部品本体の外
    部露出面と同一面となるように成形することを特徴とす
    る請求項3記載の樹脂部品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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