JPH11321353A - フューエルサブタンクの取付構造 - Google Patents

フューエルサブタンクの取付構造

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JPH11321353A
JPH11321353A JP13288598A JP13288598A JPH11321353A JP H11321353 A JPH11321353 A JP H11321353A JP 13288598 A JP13288598 A JP 13288598A JP 13288598 A JP13288598 A JP 13288598A JP H11321353 A JPH11321353 A JP H11321353A
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JP
Japan
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tank
fuel
sub
layer
fuel tank
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JP13288598A
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English (en)
Inventor
Yojiro Iriyama
要次郎 入山
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加を抑えつつ、フューエルサブ
タンクの底部の変形を抑制する。 【解決手段】 サブタンク18の底部18Aは、平面視
で略円形の溶着部34によって、フューエルタンク10
の底部10Aに固定されている。サブタンク18は、フ
ュータンク10の母材樹脂であるポリエチレン(PE)
と同種の樹脂層からなる。サブタンク18の底部18A
には、フューエルタンク10の底部10Aと当接する面
(下面)に、多層シート50が配設されている。多層シ
ート50は、燃料成分に膨潤し難い基材層52と、基材
層52を挟んだ一対の接着層54、56とを備えてお
り、接着層54がフューエルタンク10の下面の略全域
に接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフューエルサブタン
クの取付構造に係り、特に、自動車に搭載されるフュー
エルタンクにおけるフューエルサブタンクの取付構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車に搭載されるフューエルタ
ンクにおけるフューエルサブタンク(以下、単にサブタ
ンクという)の取付構造においては、樹脂製のフューエ
ルタンクの底部に、例えばポリエレンのサブタンクの底
部を溶着により取付けている。この場合、溶着部の面積
は、溶着工具の挿入部位(通常は、フューエルポンプ取
付用のフランジをセットするためにフューエルタンクに
形成された開口部)の開口面積との関係からサブタンク
の底面積に比べて小さくなる。この結果、溶着部から離
れたサブタンクの底面の部位では、サブタンクを構成す
るポリエレンが燃料成分により膨潤し変形する。この結
果、サブタンクの下面と、フューエルタンクの底部との
間に隙間が発生してしまい、この隙間に入った燃料は、
実質的に使用できない燃料、所謂死ガスとなる。
【0003】これを改善するフューエルサブタンクの取
付構造の一例としては、特開平2−262428号公報
が開示されている。
【0004】図4に示される如く、このフューエルサブ
タンクの取付構造では、樹脂製フューエルタンク100
の底面100Aに、サブタンク102を支持するための
タンクブラケット104が配設されている。
【0005】図5に示される如く、このタンクブラケッ
ト104は、サブタンク102の底部の両縁部102A
を保持しており、フューエルタンク100の底面100
Aから、サブタンク102の底部が浮き上がるのを防止
している。なお、タンクブラケット104のベースプレ
ート104Aの下面には複数の台座104Bが形成され
ており、これらの台座104Bが樹脂製フューエルタン
クの底面100Aに溶着されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ューエルサブタンクの取付構造では、サブタンク102
をフューエルタンク100の底面100Aに取り付ける
に際して、タンクブラケット104を必要とするため、
部品点数が多く、高コストになってしまう。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、部品点数の増
加を抑えつつ、フューエルサブタンクの底部の変形を抑
制できるフューエルサブタンクの取付構造を得ることが
目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、フューエルタンク内に配設され、下面がフューエル
タンク底面に固定されたフューエルサブタンクの取付構
造において、前記フューエルサブタンク下面の略全域と
前記フューエルタンク底面との間に配設され、燃料成分
に膨潤し難い基材層と、該基材層を挟んだ一対の接着層
と、を備えた多層シート、を有することを特徴とする。
【0009】従って、フューエルサブタンクを構成する
樹脂材が燃料成分により膨潤した場合にも、フューエル
サブタンク下面の略全域が、多層シートの接着層を介し
て燃料成分に膨潤し難い基材層に接着されているため、
燃料成分によるフューエルサブタンクの底部の変形を多
層シートの基材層によって抑制できる。また、従来構造
の様にタンクブラケットを必要としないため、部品点数
の増加を抑えることができる。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
フューエルサブタンクの取付構造において、前記フュー
エルタンクとフューエルサブタンクはポリエチレンから
成り、前記基材層はポリアミドから成り、前記一対の接
着層は変性ポリエチレンから成ることを特徴とする。
【0011】従って、請求項1記載の内容に加えて、フ
ューエルタンクとフューエルサブタンクをポリエチレ
ン、基材層をポリアミド、一対の接着層を変性ポリエチ
レンとしたことで、フューエルサブタンク下面と基材層
及び基材層とフューエルタンク底面とをそれぞれ確実に
結合できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のフューエルサブタンクの
取付構造の一実施形態を図1〜図3に従って詳細に説明
する。
【0013】図3に示される如く、本実施形態のフュー
エルタンク10は、フューエルタンクアッパ12とフュ
ーエルタンクロア14とからなり、フューエルタンクロ
ア14の内側底部には、セパレータ16及びフューエル
サブタンク18(以下、単にサブタンク18という)が
配設されている。なお、図3において符号20はインレ
ットホースを示し、符号22はポンプアッシーを示し、
符号24はカットオフバルブを示している。
【0014】図1に示される如く、フューエルタンク1
0は、母材の樹脂層30と、母材の樹脂層30のタンク
内側に配設されたガスバリヤシート32で構成されてい
る。ガスバリヤシート32は、ガスバリアー性をもつガ
スバリアー層32Aを、フューエルタンク10の母材の
樹脂層30と同種の樹脂層32Bで挟んだ周知の積層構
造となっており、ガスバリアー層32Aは、耐ガス透過
層ともいい、エチレンビニルアルコール(EVOH)層
等からなり、樹脂層32Bは、フューエルタンク10の
母材樹脂であるポリエチレン(PE)と同種の樹脂層か
らなる。そして、ガスバリヤシート32は、ガスバリア
ー層32Aにより耐ガス透過性が向上され、樹脂層32
Bによりフューエルタンク10の母材樹脂との密着性が
向上されている。
【0015】図2に示される如く、サブタンク18の底
部18Aは、平面視で略円形の溶着部34によって、フ
ューエルタンクの底部10Aに固定されている。また、
サブタンク18は、平面視において角部に開口部39が
形成された矩形状の外壁部40と、外壁部40に連続し
て形成された平面視においてL字状の内壁部42とを備
えている。内壁部42の長辺部42Aは、外壁部40の
一方の長辺部40Aに略平行に配設されており、内壁部
42の短辺部42Bは、外壁部40の一方の短辺部40
Bに略平行に配設されている。この結果、開口部39か
らは平面視においてL字状の流路43が形成されてい
る。
【0016】内壁部42の長辺部42Aの一方の端部
が、外壁部40の他方の短辺部40Cに連結された流路
43の終点43Aにおいては、内壁部42の下部に貫通
孔44が穿設されている。この結果、開口部39、流路
43、貫通孔44を通って燃料が移動するようになって
いる。
【0017】図1に示される如く、サブタンク18は、
フュータンク10の母材樹脂であるポリエチレン(P
E)と同種の樹脂層からなる。そして、サブタンク18
の底部18Aには、フューエルタンク10の底部10A
と当接する面(下面)に、多層シート50が配設されて
いる。この多層シート50は、燃料成分に膨潤し難い基
材層52と、この基材層52を挟んだ一対の接着層5
4、56とを備えており、接着層54がフューエルタン
ク10の下面の略全域に接着されている。なお、本実施
形態では、基材層52は例えば、ポリアミド(PA)で
構成されており、接着層54、56は、変性PEで構成
されている。
【0018】次に、本実施形態のフューエルタンクの製
造方法を説明する。
【0019】まず、フューエルタンク10をブロー成形
する際に、パリソン内部にサブタンク18を挿入してお
く、但し、この時には、フューエルタンク10とサブタ
ンク18とが接触しないようにする。
【0020】その後の加工工程において、超音波ウエル
ダーを使用して、予め多層シート50が下面に配設され
たサブタンク18の底部18Aをフューエルタンク10
の底部10Aに溶着する。この時、溶着は、フューエル
ポンプ取付用のフランジをセットするためにフューエル
タンク10に形成された開口部から通常行うため、溶着
部34の大きさはサブタンク18の底部18Aの面積よ
り小さくなる。この結果、溶着部34の位置を、サブタ
ンク18の底部18Aの任意の位置に設定することは難
しく、特に、サブタンク18の底部18Aの複数の端部
に溶着部34を設定することは極めて難しい。
【0021】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0022】本実施形態では、サブタンク18を構成す
るPEが、フューエルタンク10に充填された燃料の成
分により膨潤した場合にも、サブタンク18の底部18
Aに、多層シート50が配設されている。即ち、サブタ
ンク18の底部18Aに、接着層54を介して燃料成分
に膨潤し難いPAから成る基材層52が接着されてい
る。このため、溶着部34の大きさがサブタンク18の
底部18Aの面積より小さく設定されている場合であっ
ても、基材層52によって、サブタンク18の底部18
Aの変形を効果的に抑制できる。
【0023】また、本実施形態では、フューエルタンク
10とサブタンク18をPE、多層シート50の基材層
52をPE、一対の接着層54、56を変性PEとした
ことで、サブタンク18の下面と基材層52及び基材層
52とフューエルタンク10の底面とをそれぞれ確実に
結合できる。
【0024】また、本実施形態では、図4及び図5に示
される従来構造の様にタンクブラケットを必要としない
ため、部品点数の増加を抑えることができる。
【0025】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、フューエルタンク10
をPEとガスバリヤシート32で構成し、サブタンク1
8をPEで構成したが、PEに代えて他の樹脂材料を使
用しても良い。また、本実施形態では、多層シート50
の基材層52をPAで構成し、接着層54、56を、変
性PEで構成したが、基材層52は燃料成分に膨潤し難
い樹脂であれば、他の樹脂でも良く、一対の接着層5
4、56は、フューエルタンク10を構成する樹脂とサ
ブタンク18を構成する樹脂に応じてそれぞれ設定する
ことが好ましい。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、フューエルタ
ンク内に配設され、下面がフューエルタンク底面に固定
されたフューエルサブタンクの取付構造において、フュ
ーエルサブタンク下面の略全域とフューエルタンク底面
との間に配設され、燃料成分に膨潤し難い基材層と、基
材層を挟んだ一対の接着層と、を備えた多層シート、を
有するため、部品点数の増加を抑えつつ、フューエルサ
ブタンクの底部の変形を抑制できるという優れた効果を
有する。
【0027】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
フューエルサブタンクの取付構造において、フューエル
タンクとフューエルサブタンクはポリエチレンから成
り、基材層はポリアミドから成り、一対の接着層は変性
ポリエチレンから成るため、請求項1記載の効果に加え
て、フューエルサブタンク下面と基材層及び基材層とフ
ューエルタンク底面とをそれぞれ確実に結合できるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線に沿った断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るフューエルサブタン
クの取付構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るフューエルサブタン
クの取付構造が適用されたフューエルタンクを示す分解
斜視図である。
【図4】従来の実施形態に係るフューエルサブタンクの
取付構造を示す側断面図である。
【図5】従来の実施形態に係るフューエルサブタンクの
取付構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 フューエルタンク 10A フューエルタンクの底部 18 フューエルサブタンク 18A フューエルサブタンクの底部 34 溶着部 50 多層シート 52 多層シートの基材層 54 多層シートの接着層 56 多層シートの接着層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フューエルタンク内に配設され、下面が
    フューエルタンク底面に固定されたフューエルサブタン
    クの取付構造において、 前記フューエルサブタンク下面の略全域と前記フューエ
    ルタンク底面との間に配設され、燃料成分に膨潤し難い
    基材層と、該基材層を挟んだ一対の接着層と、を備えた
    多層シート、 を有することを特徴とするフューエルサブタンクの取付
    構造。
  2. 【請求項2】 前記フューエルタンクとフューエルサブ
    タンクはポリエチレンから成り、前記基材層はポリアミ
    ドから成り、前記一対の接着層は変性ポリエチレンから
    成ることを特徴とする請求項1記載のフューエルサブタ
    ンクの取付構造。
JP13288598A 1998-05-15 1998-05-15 フューエルサブタンクの取付構造 Pending JPH11321353A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7748397B2 (en) 2001-12-21 2010-07-06 Inergy Automotive Systems Research (Societe Anonyme) Motor vehicle fuel tank
JP2011117323A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Mitsubishi Electric Corp 燃料供給装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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