JP2002293082A - キャップレス筆記具 - Google Patents
キャップレス筆記具Info
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- JP2002293082A JP2002293082A JP2001100373A JP2001100373A JP2002293082A JP 2002293082 A JP2002293082 A JP 2002293082A JP 2001100373 A JP2001100373 A JP 2001100373A JP 2001100373 A JP2001100373 A JP 2001100373A JP 2002293082 A JP2002293082 A JP 2002293082A
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Abstract
確実にしたキャップレス筆記具を提供する。 【解決手段】 軸筒2内に筆記体5を配置して、軸筒2
の先端部3開口部4より筆記体5のペン先部6が出入自
在に構成されるキャップレス筆記具1において、軸筒2
の開口部4に、シリコーンゴムで形成されるインナーキ
ャップ20を備え、インナーキャップ20は、軸筒軸心
方向に沿ったペン先部出側に、ペン先部が出入自在のス
リット25が形成されるとともに開口部4を閉塞する閉
塞部21を備え、スリット25を閉じるように閉塞部2
1に力が掛かった状態で軸筒2内に装着されるものとす
る。
Description
記具に関し、特に、乾燥防止機構を有するキャップレス
の筆記具に関するものである。
性ボールペンや万年筆などの筆記具においては、筆記部
の先端のインクが乾燥して筆記できなくなることを防止
するために、先端部を密閉するためのキャップを備える
ものが一般に用いられている。また、上記のようにキャ
ップを備えた筆記具の場合には、頻繁に使用する際に、
使用するたびにキャップを着脱する必要があり面倒であ
ることから、別体のキャップを不要とした、いわゆるキ
ャップレスの筆記具が数多く提案されている。
合、別体のキャップの代わりに狭い筆記体内部に先端部
を密閉するための密閉機構を構成する必要があり、従来
の方式によると密閉機構が複雑となり、構成部品の部品
点数が多くなることで、組立て作業が複雑となり、さら
に、生産コストが高くなるという問題点があった。
て、実開昭49−32731号公報(以下、従来例1と
称する。)に開示されているように、筆記具の軸筒内部
の先端部に中央から外側に向かい切り込みを入れた弁板
を組み込み、その切り込み部分より筆記部先端を突出す
るようにした方式や、実開昭49−107421号公報
(以下、従来例2と称する。)に開示されているよう
に、筆記具の軸筒内部の基端部及び先端部にパッキンを
設けて軸筒内部を密閉するとともに、先端部の対向当接
させたパッキンの当接部より筆記部先端を突出するよう
にした方式や、実開昭63−23084号公報(以下、
従来例3と称する。)に開示されているように、キャッ
プ本体の前方に開口部を有する弾性自閉体を設けて、軸
筒先端部のペン先部を突出するようにしたものが提案さ
れている。
81999号公報(以下、従来例4と称する。)に開示
されているように、筆記具の軸筒内部の先端部に形成さ
れ、筆記部のペン先部が収容されるシール室の先端側を
開閉自在とするシール手段を備え、該ペン先部が先端部
より突出する時に、シール室の先端側を開放するように
した方式や、実開昭58−89394号公報(以下、従
来例5と称する。)に開示されているように、筆記具の
軸筒内の先端部配置される先軸先端部にペン先部を密閉
する密閉部材が密嵌固定されて、先軸の動作に伴い密嵌
部材の先端部が開閉するようにした方法が提案されてい
る。
来例1、2、3のような方式によると、ペン先が突出す
るシール部にはすでに開口部が形成されているため密閉
性に問題があった。また、従来例4のような方式による
と、シール室やシール開閉機構など構造が複雑になると
いう問題点があり、同様に、従来例5のような方式にお
いても、別部品でシール室を構成して開口機構を設ける
など構造が複雑になるという問題点があった。
れたものであり、簡単な構成で軸筒内部の先端部の密閉
状態を確実にしたキャップレス筆記具を提供することを
目的とするものである。
筆記具に係り、軸筒内に筆記体を配置して、該軸筒の先
端開口より筆記体のペン先部が出入自在に構成されるキ
ャップレス筆記具において、前記軸筒の先端開口に、ゴ
ム材または弾性樹脂材で形成されるインナーキャップを
備え、前記インナーキャップは、軸筒軸心方向に沿った
ペン先部出側に、ペン先部が出入自在のスリットが形成
されるとともに前記先端開口を閉塞する閉塞部を備え、
前記スリットを閉じるように該閉塞部に力が掛かった状
態で軸筒内に装着されることを特徴とするものである。
向に沿った軸筒内部側には、該インナーキャップを軸筒
内に保持するためのインナーキャップ保持部材が設けら
れ、前記インナーキャップ保持部材は、その外周部で軸
筒内壁部に嵌合保持されるとともに、前記インナーキャ
ップと対向する部位に保持部を備えて該インナーキャッ
プを保持することが好ましい。
の軸筒内部側には、前記インナーキャップ保持部材に嵌
合される後側取付部が軸筒軸心方向に沿って軸筒内部側
に向かい突出形成され、該後側取付部の先端部が外周方
向外側に向うように力が掛かった状態で前記インナーキ
ャップ保持部材に装着されることが好ましい。
の外周近傍には、該インナーキャップを軸筒内に保持す
るための前側取付部が先端開口方向に向かい突出形成さ
れ、該前側取付部の先端部が外周方向内側に向うように
力が掛かった状態で軸筒内に装着されることが好まし
い。また、前記インナーキャップの閉塞部は、先端開口
に向かいドーム状に突出形成した形状を有することが好
ましい。
れる。すなわち、軸筒内に筆記体を配置して、該軸筒の
先端開口より筆記体のペン先部が出入自在に構成される
キャップレス筆記具において、前記軸筒の先端開口に、
ゴム材または弾性樹脂材で形成されるインナーキャップ
を備え、前記インナーキャップは、軸筒軸心方向に沿っ
たペン先部出側に、ペン先部が出入自在のスリットが形
成されるとともに前記先端開口を閉塞する閉塞部を備
え、前記スリットを閉じるように該閉塞部に力が掛かっ
た状態で軸筒内に装着されることで、スリットを常に閉
じる方向に力が掛かり、該ペン先突出部の密着性を高め
ることができるので、軸筒内のペン先部近傍の密閉状態
を確実にすることができる。
向に沿った軸筒内部側には、該インナーキャップを軸筒
内に保持するためのインナーキャップ保持部材が設けら
れ、前記インナーキャップ保持部材は、その外周部で軸
筒内壁部に嵌合保持されるとともに、前記インナーキャ
ップと対向する部位に保持部を備えて該インナーキャッ
プを保持するようにしたことで、容易に前記インナーキ
ャップを軸筒内に取付けることができる。しかも、イン
ナーキャップが取付けられるインナーキャップ取付部材
の装着部の形状を、前記インナーキャップの取付部の後
端部の外形よりも大きく構成し、前記取付部の後端部が
外側に開くように該装着部に装着することで、該取付部
の後端部が外側に広げられ、これにより、該取付部に連
続して形成される閉塞部には外周側から中央部の方向に
圧する力が作用するため、すなわち、前記閉塞部の略中
央部に形成されるペン先突出部の開口を閉じる方向に力
が作用するので、さらに密着性を高めることができる。
の軸筒内部側には、前記インナーキャップ保持部材に嵌
合される後側取付部が軸筒軸心方向に沿って軸筒内部側
に向かい突出形成され、該後側取付部の先端部が外周方
向外側に向うように力が掛かった状態で前記インナーキ
ャップ保持部材に装着されることで、前側の閉塞部には
部材の弾性による復元力に加えて外周側より中央方向に
向う力が作用するため、略中央部に形成されるペン先突
出部の密着性を高めることができる。
の外周近傍には、該インナーキャップを軸筒内に保持す
るための前側取付部を先端開口方向に向かい突出形成
し、例えば、軸筒の先端部内側に前記前側取付部の前端
部が外周方向内側に向うように装着部を形成して、該装
着部に前記前側取付部を装着することにより、該前側取
付部の先端部が外周方向内側に向うようにすることで、
閉塞部の外周側よりスリットに向かい力が作用するた
め、すなわち、前記閉塞部の略中央部に形成されるペン
先突出部の開口を閉じる方向に力が作用するので、さら
に密着性を高めることができる。
先端開口に向かいドーム状に突出形成した形状とするこ
とで該閉塞部の剛性を高くできるので、スリットを閉じ
る方向に力が作用した場合に確実にスリットを密着させ
ることができる。
面を参照して詳細に説明する。図1〜図3は発明を実施
する形態の一例であって、図中、図と同一の符号を付し
た部分は同一物を表わしている。図1は本発明の実施形
態に係るキャップレス筆記具の全体の構成を示す断面
図、図2は前記キャップレス筆記具の使用時の状態を示
す断面図、図3の(a)は図1のA−A断面矢視図、
(b)は本実施形態に係るインナーキャップの装着前の
状態を示す(a)のB−B断面矢視図、(c)は前記イ
ンナーキャップの装着時の状態を示す(a)のB−B断
面矢視図である。
は、図1に示すように、軸筒2内に筆記体5を配置し
て、該軸筒2の先端部3に形成された開口部4より筆記
体5のペン先部6を突出自在に構成したものである。前
記筆記体5は、軸筒2内の前側の内周に沿って配置され
たコイルスプリング7によって後部方向に付勢されると
ともに、軸筒2内後部に設けられるストッパ10により
後方で保持されている。また、筆記体5の後端部11に
は、ペン先部6を突出させるための押し部14が、軸筒
後端部12より突出自在に設けられている。
15が軸心方向に沿って後方に向かい広いクサビ状に、
かつ軸心方向に向かい突出形成されている。前記ストッ
パ係止部15の後端には、軸心方向に略垂直に係止部1
5aが形成され、前記ストッパ10には、前記係止部1
5aと対向してノッチ10aが形成されている。前記筆
記体5は、その後端部11を前方に向かい、コイルスプ
リング7のばね力に勝って先端側へ押圧すると、ペン先
部6が先端の開口部4より突出するようにされている。
の(a)〜(c)に示すように、先端方向にドーム状に
突出形成された閉塞部21を有するインナーキャップ2
0が設けられている。前記閉塞部21の基部22の一部
位22aより、該閉塞部21のほぼ中央部23を通り、
軸心方向を中心に対向する部位22bに亘り、平面視で
略直線状に外形に沿ってスリット25が形成されてい
る。
ムで形成され、ドーム状の閉塞部21の基部22の外周
端部に、三角形状断面を有するペン先側のシール部を兼
ねた前側取付部27が外周に沿って円周に亘りに連続的
に先端方向に向かい突出形成されている。また、前記基
部22の後端面28には、前側取付部27よりも内側で
小径の矩形断面を有する後側のシール部を兼ねた後側取
付部29が円周方向全周に亘りに連続的に軸筒内側方向
に向かい突出形成されている。
すように、インナーキャップ20が軸筒2内に装着され
ていない状態で、先端部27aが軸筒軸心に沿った方向
に対してやや外側に傾斜した形状に形成されている。ま
た、後側取付部29は、その先端部29a軸筒軸心に沿
った方向に対してやや内側に傾斜した形状に形成され、
前記スリット25は僅かな隙間を有している。
インナーキャップ20を軸筒2の先端部3内側に取付け
るためのインナーキャップホルダ30が配置されてい
る。前記インナーキャップホルダ30は、リング状に形
成され、その円周方向の外周面を前記先端部3の内壁部
に嵌合するとともに、前記インナーキャップ20の前側
取付部27を軸筒2の先端部3の内側へ取付けること
で、インナーキャップ20を軸筒2内部に装着するよう
にしている。
インナーキャップ20の後側取付部29と対向する部位
には、前記後側取付部29が嵌め込まれる後側取付溝3
1がリング状で略平行に凹んだ形状で形成されている。
その後側取付溝31の外形は、前記後側取付部29の先
端部29aの外形よりも大きくされ、前記後側取付部2
9を外側に広げた状態で該後側取付溝31に嵌め込むよ
うに構成されている。
示すように、インナーキャップ20の前側取付部27と
対向する部位に、インナーキャップ取付け部3aが段付
き形成され、前側取付部27が嵌め合わされる前側取付
溝3bが軸心方向に沿って略平行に形成されている。そ
の前側取付溝3bの外形は、前側取付部27の先端部2
7aの外形よりも小さくされ、前側取付部27を内側に
向かい縮めた状態で前側取付溝3bに嵌め込むように構
成されている。
具の作動を説明する。まず、キャップレス筆記具1を使
用しない場合、図1に示すように、軸筒2の内部に筆記
体5とともにペン先部6も収容されている。
合、図2に示すように、軸筒2を握り、筆記体5の後端
部に形成された押し部14をコイルスプリング7のばね
力に勝って先端方向へ押し込む。図1から図2に示すよ
うに、筆記体5が軸筒2内部に入り込むとともに、該筆
記体5の後端部11に形成されたストッパ係止部15が
先端方向に移動する。そして、ストッパ10を通過して
該ストッパ10端部のノッチ10aとストッパ係止部1
5の係止部15aと対向する位置まで移動する。この
時、前記押し部14は軸筒後端部12の端部に配置して
いる。
塞部21のスリット25を押し開き、軸筒2の先端部3
の開口部4より突出した状態となっている。この状態
で、前記押し部14を開放すると、コイルスプリング7
のばね力により筆記体5は後方に押し戻されるが、前記
ノッチ10aに係止部15aが止められるため、前記筆
記体5が後方から突出することはない。したがって、開
口部4よりペン先部6が突出した状態で保持される。
ッパ10の側面を押し込むことで、ノッチ10aと係止
部15aとを容易に外すことができ、コイルスプリング
7のばね力により筆記体5を後方に移動して、ペン先部
6を軸筒2内部に収容することができる。
スリット25からペン先部6が軸筒2内に退避すると、
前記スリット25は、シリコーンゴムの弾性力と閉塞部
21の外側から内側に作用する力によって隙間が密着し
た状態となる。したがって、キャップレス筆記具1を使
用しない状態では、スリット25からの塗布剤の揮発を
最小限に止めることができる。
よるキャップレス筆記具1によれば、インナーキャップ
20を軸筒内に保持するにインナーキャップホルダ30
を設けたことで、容易にインナーキャップ20を軸筒2
内に取付けることができる。また、インナーキャップ2
0の材質にシリコーンゴムを採用したので、シリコーン
ゴムの弾性力によりスリット25の密閉状態を良好に保
つとともに、耐久性を高めることができる。さらに、前
記インナーキャップ20に、前側取付部27および後側
取付部29を形成したので軸筒2内部の密閉状態を確実
にすることができる。
キャップホルダ30のインナーキャップ20を取付ける
ための後側取付溝31の形状を、前記インナーキャップ
20の後側取付部29の先端部29aの外形よりも大き
く構成し、先端部29aが外側に開くように後側取付溝
31に嵌め込むようにしたので、後側取付部29が外側
に広げられることにより、後側取付部29から連続して
形成される閉塞部21に外周側から中央部の方向に圧す
る力が作用するため、すなわち、前記閉塞部21の略中
央部に形成されるスリット25の隙間を閉じる方向に力
が作用するので、閉塞部21を形成するシリコーンゴム
の弾性による復元力を加えて、さらに密着性を高めるこ
とができる。
ップ20に軸筒2内に嵌め込まれる前側取付部27を突
出形成し、軸筒2の先端部3内側にインナーキャップ2
0の前側取付部27が嵌め込まれる前側取付溝3bを形
成し、該前側取付部27の先端部27aが外周方向内側
に向うようにしたので、閉塞部21の外周側よりスリッ
ト25に向かい力が作用し、すなわち、前記閉塞部21
の略中央部に形成されるスリット25の開口を閉じる方
向に力が作用するので、さらに密着性を高めることがで
きる。
ップ20の閉塞部21を、先端開口に向かいドーム状に
突出形成したので、該閉塞部21の剛性を高くでき、ス
リット25を閉じる方向に力が作用した場合に確実にス
リット25を密着させることができる。
の材質にシリコーンゴムを採用しているが、本発明は、
これに限定されるものではなく、変形例として、前記イ
ンナーキャップ20をスポンジ状の弾性体で形成するも
のであっても良い。この構成によると、ペン先を出し入
れする時にインナーキャップ20のペン先部6が突出す
る部分、スリット25をさらに容易に変形、復元できる
ので、該スリット25の密着性を高めてより密閉性を高
めることができる。
質として、EPDM、ブチルゴム、フッ素ゴムなど、イ
ンク溶剤に対して非透過性に優れたゴム材を使用するも
のであっても良い。これにより、インナーキャップ20
先端側からのインク溶剤の揮発をさらに防止することが
できる。
0の閉塞部21の形状をドーム状としているが、本発明
は、閉塞部の形状に限定されるものではなく、例えば、
平面状としたものや凹状に凹んだ形状としたもの、ある
いは円錐状、多角錐状としたものであっても良い。
0の閉塞部21の中央部を通るスリット25を1箇所に
形成しているが、本発明は、スリットの形状や数に限定
されるものではなく、スリットを複数形成したものであ
っても良く、例えば、閉塞部21の中央部より放射状に
3本形成して略三菱状にしたものや、4本形成して十字
状に形成したもの、あるいは6本形成したものであって
もよい。
0の取付部である前側取付部27、後側取付部29を、
連続的にリング状に形成しているが、本発明は、インナ
ーキャップ20の取付部の形状に限定されるものではな
く、例えば、閉塞部に形成されたスリットの形状によっ
て、スリットを閉じるような力が有効に作用するよう
に、取付部を部分的に構成したものや取付部を分割した
ものを連続的に構成したものであっても良い。
0の取付部の形状を、前側取付部27の先端部を外側に
広く構成し、後側取付部29の先端部29aを内側に狭
く構成するようにしているが、本発明は、閉塞部21に
形成されたスリットを閉じるように力が作用するように
構成したものであって、インナーキャップ20の取付部
の形状や構成に限定されるものではなく、例えば、前側
取付部27の先端部を内側に狭く構成したものや、後側
取付部29の先端部29aを外側に広く構成したもの、
あるいは、取付部を軸心に沿った向きに略平行に構成し
たものであっても良い。すなわち、閉塞部の外周部を変
形させることによりスリットを閉じるようにしたもので
あれば、取付部や閉塞部周りの形状や構成を限定するも
のではない。
述した説明や図示例にのみ限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
1〜5に記載のキャップレス筆記具によれば、簡単な構
成で軸筒内部の先端部を密閉できるので、ペン先部の密
閉状態を確実にすることができ、長期保存性に優れたキ
ャップレス筆記具を実現できる。すなわち、軸筒内に筆
記体を配置して、該軸筒の先端開口より筆記体のペン先
部が出入自在に構成されるキャップレス筆記具におい
て、軸筒の先端開口に、ゴム材または弾性樹脂材より成
り、ペン先部が出入自在のスリットが形成されたインナ
ーキャップを、スリットを閉じるようにインナーキャッ
プに力が掛かった状態で軸筒内に装着することで、ペン
先部がスリット内に存在しない状態の時には常にスリッ
トを密着させることができ、軸筒内のペン先部近傍の密
閉状態を確実にすることができるという優れた効果を奏
する。
全体の構成を示す断面図である。
断面図である。
平面視を示す図1のA−A断面矢視図、(b)は前記イ
ンナーキャップの装着前の状態を示す(a)のB−B断
面矢視図、(c)は前記インナーキャップの装着時の状
態を示す(a)のB−B断面矢視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 軸筒内に筆記体を配置して、該軸筒の先
端開口より筆記体のペン先部が出入自在に構成されるキ
ャップレス筆記具において、 前記軸筒の先端開口に、ゴム材または弾性樹脂材で形成
されるインナーキャップを備え、 前記インナーキャップは、軸筒軸心方向に沿ったペン先
部出側に、ペン先部が出入自在のスリットが形成される
とともに前記先端開口を閉塞する閉塞部を備え、前記ス
リットを閉じるように該閉塞部に力が掛かった状態で軸
筒内に装着されることを特徴とするキャップレス筆記
具。 - 【請求項2】 前記インナーキャップの軸筒軸心方向に
沿った軸筒内部側には、該インナーキャップを軸筒内に
保持するためのインナーキャップ保持部材が設けられ、 前記インナーキャップ保持部材は、その外周部で軸筒内
壁部に嵌合保持されるとともに、前記インナーキャップ
と対向する部位に保持部を備えて該インナーキャップを
保持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
キャップレス筆記具。 - 【請求項3】 前記インナーキャップの前記閉塞部の軸
筒内部側には、前記インナーキャップ保持部材に嵌合さ
れる後側取付部が軸筒軸心方向に沿って軸筒内部側に向
かい突出形成され、該後側取付部の先端部が外周方向外
側に向うように力が掛かった状態で前記インナーキャッ
プ保持部材に装着されることを特徴とする請求項2に記
載のキャップレス筆記具。 - 【請求項4】 前記インナーキャップの前記閉塞部の外
周近傍には、該インナーキャップを軸筒内に保持するた
めの前側取付部が先端開口方向に向かい突出形成され、
該前側取付部の先端部が外周方向内側に向うように力が
掛かった状態で軸筒内に装着されることを特徴とする請
求項1乃至3のうちの何れか一項に記載のキャップレス
筆記具。 - 【請求項5】 前記インナーキャップの閉塞部は、先端
開口に向かいドーム状に突出形成した形状を有すること
を特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載
のキャップレス筆記具。
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