JP2002293042A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2002293042A
JP2002293042A JP2001103201A JP2001103201A JP2002293042A JP 2002293042 A JP2002293042 A JP 2002293042A JP 2001103201 A JP2001103201 A JP 2001103201A JP 2001103201 A JP2001103201 A JP 2001103201A JP 2002293042 A JP2002293042 A JP 2002293042A
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heat
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JP2001103201A
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English (en)
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Kimio Ichikawa
紀美雄 市川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発色濃度が充分高く、地肌カブリの少ない、
且つ、生保存性の良好なマイクロカプセル化されたジア
ゾ化合物系の感熱記録材料を提供すること。 【解決手段】 支持体上に、マイクロカプセルに内包さ
れたジアゾ化合物と該ジアゾ化合物と反応して呈色させ
るカプラー化合物とを、含有する感熱記録層を設けた感
熱記録材料において、(1)上記ジアゾ化合物が、下記
一般式(I)〜(III)のいずれかで表されるジアゾ化
合物であり、(2)上記マイクロカプセル壁が、(a)
分子内に1個の活性水素を有し且つ質量平均分子量が5
00〜20000の化合物と(b)分子内に2個以上の
イソシアネート基を有する多官能イソシアネートとの付
加物、を含むイソシアネート化合物の重合により得られ
たポリマーからなり、(3)上記マイクロカプセル化反
応が、第1段反応と第2段反応とからなり、前者の反応
温度が後者の反応温度よりも低い感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のジアゾ化合
物と特殊なマイクロカプセル壁を用いた、熱応答感度が
高く地肌カブリの少ない感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリやプリンター等の記録媒体
として普及している感熱記録材料は、主として支持体上
に電子供与性染料前駆体の固体分散物を塗布乾燥させた
材料を使用している。電子供与性染料前駆体を使用した
記録方式は、材料も入手し易くかつ高い発色濃度や発色
速度を示すとの利点を有するが、記録後の保存条件や加
熱あるいは溶剤等の付着により発色し易く、記録画像の
保存性や信頼性に問題があり、多くの改良が検討されて
きた。
【0003】記録画像の保存性を改善するための一つの
方法として、電子供与性染料前駆体をマイクロカプセル
中に内包し、記録層中で顕色剤と該染料前駆体とを隔離
することにより、画像の保存性を高める方式が提案され
ている。この方式によって高い発色性と画像安定性を得
ることができる。
【0004】上記以外の感熱記録材料としては、ジアゾ
ニウム塩化合物を利用した、いわゆるジアゾ型の感熱記
録材料も研究されている。このジアゾニウム塩化合物
は、フェノール誘導体や活性メチレン基を有する化合物
など(カプラー)と反応して染料を形成するものである
が、同時に感光性も有し、光照射によりその活性を失う
ものである。これらの性質を利用して最近では感熱記録
材料にも応用され、ジアゾ化合物とカプラーを熱で反応
させて画像を形成し、その後、光照射して定着させるこ
とができる光定着型感熱記録材料が提案されている(佐
藤弘次ら「画像電子学会誌」、第11巻、第4号(19
82)、290−296頁、など)。
【0005】しかし、ジアゾニウム塩化合物を用いた記
録材料は、化学的活性が高いため、低温であってもジア
ゾニウム塩化合物とカプラーが徐々に反応し、貯蔵寿命
(シェルフライフ)が短いとの欠点があった。これに対
する一つの解決手段として、ジアゾニウム塩化合物をマ
イクロカプセルで包含し、カプラーや水、塩基性化合物
から隔離する方法が提案されている(宇佐美智正ら「電
子写真学会誌」、第26巻、第2(1987)、115
〜125頁)。
【0006】また、感熱記録材料の応用分野の一つとし
て、多色感熱記録材料が注目されてきている。感熱記録
による多色画像の再現は、電子写真記録方式やインクジ
ェット方式に比べて難しいと言われてきたが、この点に
関してはすでに、支持体上に電子供与性染料前駆体と顕
色剤を主成分とする感熱発色層又はジアゾニウム塩化合
物と該ジアゾニウム塩化合物と加熱時に反応して発色す
るカプラーを含有する感熱発色層を2層以上積層するこ
とによって多色感熱記録材料を得られることが見い出さ
れている。多色感熱記録材料においては、優れた色再現
性を得るためにはマイクロカプセルの熱発色特性を高度
に制御することが必須である。
【0007】従来、電子供与性染料前駆体やジアゾニウ
ム塩化合物をマイクロカプセル中に包含させるには、一
般に有機溶媒中にこれらの化合物を溶解させ(油相)、
これを水溶性高分子の水溶液中(水相)に加えて乳化分
散させる。このとき、壁材となるモノマーあるいはプレ
ポリマーを有機溶媒相側か水相側の何れかに添加してお
くことにより有機溶媒相と水相の界面に高分子壁を形成
させマイクロカプセル化することができる。これらの方
法については「マイクロカプセル」(近藤朝士、日刊工
業新聞社(1970))及び「マイクロカプセル」(近
藤保ら、三共出版(1977))に詳しく記載されてい
る。形成されるマイクロカプセル壁としては、ゼラチ
ン、アルギン酸塩、セルロース類、ポリウレア、ポリウ
レタン、メラミン樹脂、ナイロンなど様々なものが使用
可能である。また、ポリウレアやウレタン樹脂は、その
ガラス転移温度が室温乃至200℃程度にあるためカプ
セル壁が熱応答性を示し、感熱記録材料を設計するのに
好適である。
【0008】マイクロカプセルの製法としては、ポリウ
レタンあるいはポリウレア壁を有するマイクロカプセル
の場合、まず有機溶媒中にジアゾニウム塩や電子供与性
染料前駆体を溶解し、これに多価イソシアネート化合物
を添加し、この有機相溶液を水溶性高分子水溶液中で乳
化させる。その後、水相に重合反応促進の触媒を添加す
るかまたは乳化液の温度を上げて多価イソシアネート化
合物を水等の活性水素を有する化合物と重合させてカプ
セル壁を形成させる方法が従来から知られている。
【0009】上記ポリウレアあるいはポリウレタン壁の
形成材料である多価イソシアネート化合物としては、例
えば、2,4−トリレンジイソシナネートとトリメチロ
ールプロパンの付加体、キシリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンの付加体が主として使用されて
いる(特開昭62−212190号公報及び特開平4−
26189号公報)しかしながら、上記のような多価イ
ソシアネート化合物を用いたポリウレアあるいはポリウ
レタンのカプセル壁であっても、前述したジアゾニウム
塩化合物を用いた際の短いシェルフライフについてはま
だ充分に改善されていない。即ち、シェルフライフが充
分に長くない感熱記録材料は、製造後使用するまでの間
に、例えば高温高湿の条件下に曝された場合に、「かぶ
り」と呼ばれる地肌の発色が現われ、印字画像の視認性
を低下させる。この様な問題を解決する為には例えばマ
イクロカプセルの壁厚を厚くする等の手段がある。しか
しながらこの様な手法を用いると熱印字時の発色感度の
低下を引き起こす。従って、高い発色性を維持しながら
シェルフライフを更に向上させることは非常に困難であ
った。
【0010】この様な問題を解決する為に例えば特開平
5−317694号公報において多価イソシアネート化
合物の一部をモノアルコール化合物と予め反応させた後
に用いる方法が知られている。しかしながらこの場合に
用いられているモノアルコールの具体例は炭素数が2〜
9程度の化合物であり、アルコールの使用率を上げると
感度は向上するもののかぶりは増加する。逆にアルコー
ルの使用率を下げるとかぶりの防止は可能であるが感度
向上の効果は不十分である。
【0011】さらに、前記多色感熱記録材料において
は、シアン、マゼンタ及びイエローの感熱記録層が設け
られており、これらは異なった加熱温度の付与により印
字されることから、通常の感熱記録材料の感熱記録層に
比べて更に優れた熱応答性が求められる。上記従来のポ
リウレアあるいはポリウレタンのカプセル壁は、この要
求を充分に満たすとは言えない。
【0012】更に感熱記録材料の感熱発色層中には熱感
度の向上の為の熱増感剤を添加する事ができる。熱増感
剤としては既に特公平6−55546号公報に記載のp
−トルエンスルホンアミド等が優れた性能を示す事が知
られているが、更に優れた性能を示すものとして特願平
7−191563号公報に記載の特定の置換基を有する
アリールスルホンアミド化合物が挙げられる。多色感熱
記録材料においては該感熱発色層のヘイズを小さくする
為に、上記のアリールスルホンアミド化合物を乳化して
用いる必要がある。乳化の方法に関しては特に限定され
るものではなく、従来の公知の方法を使用する事ができ
る。具体的には上記のアリールスルホンアミド化合物を
水に難溶性又は不溶性の有機溶剤に溶解し、これを界面
活性剤及び/又は水溶性高分子を保護コロイドとして有
する水相と混合、攪拌し、乳化分散物とする。この乳化
分散の詳細については特開平2−141279号公報に
記載されている。
【0013】しかしながら、かかる熱増感剤は通常結晶
性物質であることから、これを含む乳化物は長期間の経
時により結晶の析出が発生する等の問題点を生ずる場合
があり、かかる熱増感剤を用いずに、あるいは少量の使
用で十分な熱感度を有するマイクロカプセルの開発が望
まれていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ジアゾ
化合物を発色要素として用いたこれらの記録材料は、ジ
アゾ化合物の化学的活性が非常に高く、ジアゾ化合物が
徐々に熱分解して、その反応性を失う場合がある。ま
た、前記記録材料を明所に長時間保存すると、ジアゾ化
合物の光分解が進み、保存後に画像記録を行うと、画像
部の発色濃度が低下する傾向があった。
【0015】本発明は、前記諸問題を解決することを課
題とする。即ち、発色濃度が充分高く、且つ、保存性の
良好なジアゾ化合物を利用した、発色性、耐光性、生保
存性、及び明室下での取り扱い性に優れた感熱記録材料
を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めの本発明の手段は、下記の通りである。<1> 支持
体上に、少なくとも、マイクロカプセルに内包されたジ
アゾ化合物と該ジアゾ化合物と反応して呈色させるカプ
ラー化合物とを、含有する感熱記録層を設けた感熱記録
材料において、(1)上記ジアゾ化合物が、下記一般式
(I)、(II)、(III)のいずれかで表されるジアゾ
化合物であり、(2)上記マイクロカプセル壁が、少な
くとも、(a)分子内に1個の活性水素を有し且つ質量
平均分子量が500〜20000の化合物と(b)分子
内に2個以上のイソシアネート基を有する多官能イソシ
アネートとの付加物、を含むイソシアネート化合物の重
合により得られたポリマーからなり、(3)上記マイク
ロカプセル化反応が、第1段反応と第2段反応とからな
り、前者の反応温度が後者の反応温度よりも低い、こと
を特徴とする感熱記録材料。
【化5】 〔式(I)中、R1、R2、R3、およびR4は、各々独立
して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
基、−OR10、−SR10、−COOR10、−CONR10
11、−SO210、−SO2NR1011、−COR10
ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいず
れかの基を表し、R5、R6、R7、R8、およびR9は、
各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
アリール基、−OR12、−COOR12、−CONR12
13、−SO212、−SO2NR12 13、−COR12、ニ
トロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいずれ
かの基を表し、R10、R11、R12、およびR13は、各々
独立して、水素原子、アルキル基、およびアリール基か
らなる群から選ばれるいずれかの基を表す。但し、
1、R2、R3、およびR4の少なくとも1つは、−CO
OR10、−CONR1011、−SO210、−SO2NR
1011、ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ば
れるいずれかの基を表し、R5、R6、R7、R8、および
9の少なくとも1つは、−COOR12、−CONR12
13、−SO212、−SO2NR1213、ニトロ基、お
よびシアノ基からなる群から選ばれるいずれかの基を表
す。〕
【化6】 〔式(II)中、R21、R22、R23、およびR24は、各々
独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、−O
30、−COOR30、−SO230、ニトロ基、シアノ
基、および−CONR3031からなる群より選ばれるい
ずれかの基を表し、R25、R26、R27、R28、およびR
29は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、−OR
32、−COOR32、−CONR3233、−SO2NR32
33、ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれ
るいずれかの基を表し、R30、R31、R32、およびR33
は、各々独立して、水素原子、アルキル基、およびアリ
ール基からなる群から選ばれるいずれかの基を表す。但
し、R21、R22、R23、およびR24の少なくとも1つ
は、−CONR3031、−COOR30、−SO230
ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいず
れかの基を表し、R25、R26、R27、R28、およびR29
の少なくとも1つは、−COOR32、−CONR
3233、−SO2NR3233、ニトロ基、およびシアノ
基からなる群から選ばれるいずれかの基を表す。〕
【化7】 〔式(III)中、R21、R22、R23、およびR24は、各
々独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、−
OR30、−COOR30、−SO230、ニトロ基、シア
ノ基、および−CONR3031からなる群より選ばれる
いずれかの基を表し、R30およびR31は、各々独立し
て、水素原子、アルキル基、およびアリール基からなる
群から選ばれるいずれかの基を表し、R34は、下記一価
基の群から選ばれる基を表し、R35、およびR36は、各
々独立して、アルキル基、またはアリール基を表す。但
し、R21、R22、R23、およびR24の少なくとも1つ
は、−CONR3031、−COOR30、−SO230
ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいず
れかの基を表す。〕
【化8】 <2> 前記のマイクロカプセル化反応が、第1段反応
の反応温度が第2段反応の反応温度よりも30℃以上低
いことを特徴とする上記<1>に記載の感熱記録材料。<
3> 前記のマイクロカプセル化反応が、第1段反応と
して25℃以下の温度で8時間以上の反応を行い、第2
段反応として55℃以上70℃以下の温度で行われるこ
とを特徴とする上記<1>に記載の感熱記録材料。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の感熱記録材料は、支持体
上に設けられた感熱記録層に、少なくとも、マイクロカ
プセルに内包されたジアゾ化合物と該ジアゾ化合物と反
応して呈色させるカプラー化合物とを含有し、(1)上
記ジアゾ化合物が、下記一般式(I)、(II)、(II
I)のいずれかで表されるジアゾ化合物であり、(2)
上記マイクロカプセル壁が、少なくとも、(a)分子内
に1個の活性水素を有し且つ質量平均分子量が500〜
20000の化合物と(b)分子内に2個以上のイソシ
アネート基を有する多官能イソシアネートとの付加物、
を含むイソシアネート化合物の重合により得られたポリ
マーからなり、(3)上記マイクロカプセル化反応が、
第1段反応と第2段反応とからなり、前者の反応温度が
後者の反応温度よりも低い、ことを特徴としている。
【0018】(ジアゾ化合物)本発明で、マイクロカプ
セルに内包されて用いられる前記ジアゾ化合物の1種
は、下記一般式(I)で表されるジアゾ化合物である。
【0019】
【化9】
【0020】一般式(I)中、R1、R2、R3、および
4は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、アル
キル基、アリール基、−OR10、−SR10、−COOR
10、−CONR1011、−SO210、−SO2NR10
11、−COR10、ニトロ基、およびシアノ基からなる群
から選ばれるいずれかの基を表す。ハロゲン原子として
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が好ましく、フッ素お
よび塩素が特に好ましい。アルキル基は置換基を有して
いてもよく、総炭素数が1〜20のアルキル基が好まし
く、総炭素数が1〜10のアルキル基がより好ましい。
具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ヘキシル、n−オ
クチル、2−エチルヘキシル、3,5,5,−トリメチ
ルヘキシル、ドデシル、2−クロロエチル、2−メタン
スルホニルエチル、2−メトキシエチル、2−ベンゾイ
ルオキシエチル、N,N−ジブチルカルバモイルメチ
ル、2−エトキシカルボニルエチル、ブトキシカルボニ
ルメチル、2−イソプロピルオキシエチル、2−(2,
5−ジ−t−アミルフェノキシ)エチル、2−フェノキ
シエチル、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロ
ピル、1−(2,5−ジ−t−アミルフェノキシ)−2
−プロピル、ベンジル、α−メチルベンジル、トリクロ
ロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフル
オロエチル等が好ましい。アリール基は置換基を有して
いてもよく、総炭素数6〜30のアリール基が好まし
い。具体的には、フェニル、4−メチルフェニル、2−
クロロフェニル等が好ましい。
【0021】R10およびR11は、各々独立して、水素原
子、アルキル基、およびアリール基からなる群から選ば
れるいずれかの基を表す。アルキル基は、置換基を有し
ていてもよく、総炭素数1〜30のアルキル基が好まし
い。具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、i−
プロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−
ブチル、n−ヘキシル、n−オクチル、2−エチルヘキ
シル、3,5,5,−トリメチルヘキシル、ドデシル、
2−クロロエチル、2−メタンスルホニルエチル、2−
メトキシエチル、2−メトキシプロピル、2−ベンゾイ
ルオキシエチル、N,N−ジブチルカルバモイルメチ
ル、2−エトキシカルボニルエチル、ブトキシカルボニ
ルメチル、オクチルオキシカルボニルメチル、シクロヘ
キシル、2−イソプロピルオキシエチル、2−(2,5
−ジ−t−アミルフェノキシ)エチル、2−フェノキシ
エチル、1−(4−メトキシフェノキシ)−2−プロピ
ル、1−(2,5−ジ−t−アミルフェノキシ)−2−
プロピル、ベンジル、α−メチルベンジル、フェネチ
ル、3−フェニルプロピル、アリル、メタリル、トリク
ロロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル等が好ましい。アリール基は、置換基を有
していてもよく、総炭素数6〜30のアリール基が好ま
しい。具体的には、フェニル、2−メチルフェニル、3
−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフ
ェニル、4−イソプロピルフェニル、2−クロロフェニ
ル、4−クロロフェニル、2−メトキシフェニル、4−
ブトキシフェニル、ナフチル、2,5−ジ−t−アミル
フェニル等が好ましい。
【0022】前記一般式(I)中、R5、R6、R7
8、およびR9は、各々独立して、水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アリール基、−OR12、−COOR
12、−CONR1213、−SO212、−SO2NR12
13、−COR12、ニトロ基、およびシアノ基からなる群
から選ばれるいずれかの基を表す。ハロゲン原子として
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が好ましく、フッ素お
よび塩素が特に好ましい。アルキル基は、置換基を有し
ていてもよく、総炭素数1〜30のアルキル基が好まし
く、総炭素数1〜10のアルキル基が特に好ましい。具
体的には、メチル、エチル、i−プロピル、s−ブチ
ル、t−ブチル、t−アミル等が好ましい。アリール基
は、置換基を有していてもよく、総炭素数6〜30のア
リール基が好ましい。具体的には、フェニル、2−メチ
ルフェニル、3−メチルフェニル、2−クロロフェニ
ル、2,5−ジ−t−アミルフェニル等が好ましい。
【0023】R12およびR13は、各々独立して、水素原
子、アルキル基、およびアリール基からなる群から選ば
れるいずれかの基を表す。アルキル基およびアリール基
は、置換基を有していてもよく、その好ましい例として
は、前記R10およびR11の好ましい例と同様である。
【0024】但し、前記一般式(I)中、R1、R2、R
3、およびR4の少なくとも1つは、−COOR10、−C
ONR1011、−SO210、−SO2NR1011、ニト
ロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいずれか
の基を表し、中でも、−SO 210、ニトロ基、シアノ
基、−COOR10が好ましい。R5、R6、R7、R8、お
よびR9の少なくとも1つは、−COOR12、−CON
1213、−SO212、−SO2NR1213、ニトロ
基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいずれかの
基を表し、中でも、−COOR12、−CONR1213
シアノ基、ニトロ基が好ましい。また、一般式(I)で
表される化合物は、分子量300〜800が好ましく、
1〜R4のうちの少なくとも一つが、−SO210、ニ
トロ基、−COOR10のうちのいずれかであるか、R5
〜R9のうちの少なくとも一つが、−COOR12、−C
ONR1213であると、有機溶媒に対する溶解性が高く
なり、感熱記録材料の発色成分として用いる場合に、よ
り有用となるので好ましい。
【0025】本発明で、マイクロカプセルに内包されて
用いられる前記ジアゾ化合物の他種は、下記一般式(I
I)で表されるジアゾ化合物である。
【0026】
【化10】
【0027】一般式(II)中、R21、R22、R23、およ
びR24は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、ア
ルキル基、−OR30、−COOR30、−SO230、ニ
トロ基、シアノ基、および−CONR3031からなる群
より選ばれるいずれかの基を表す。ハロゲン原子の好ま
しい例としては、前記R1〜R4の好ましい例と同様であ
る。また、アルキル基は置換基を有していてもよく、そ
の好ましい例としては、前記R1〜R4の好ましい例と同
様である。
【0028】R30およびR31は、各々独立して、水素原
子、アルキル基、およびアリール基からなる群から選ば
れるいずれかの基を表す。アルキル基およびアリール基
は、置換基を有していてもよく、その好ましい例として
は、前記R10およびR11の好ましい例と同様である。
【0029】一般式(II)中、R25、R26、R27
28、およびR29は、各々独立して、水素原子、ハロゲ
ン原子、−OR32、−COOR32、−CONR3233
−SO2NR3233、ニトロ基、およびシアノ基からな
る群から選ばれるいずれかの基を表す。ハロゲン原子と
しては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が好ましく、フッ
素および塩素が特に好ましい。
【0030】R32およびR33は、各々独立して、水素原
子、アルキル基、およびアリール基からなる群から選ば
れるいずれかの基を表す。アルキル基およびアリール基
は、置換基を有していてもよく、その好ましい例として
は、前記R10およびR11の好ましい例と同様である。
【0031】但し、R21、R22、R23、およびR24の少
なくとも1つは、−CONR3031、−COOR30、−
SO230、ニトロ基、およびシアノ基からなる群から
選ばれるいずれかの基を表す。中でも、−SO230
ニトロ基、シアノ基、−COOR30が好ましい。また、
25、R26、R27、R28、およびR29の少なくとも1つ
は、−COOR32、−CONR3233、−SO2NR32
33、ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれ
るいずれかの基を表す。中でも、−COOR32、−CO
NR3233、シアノ基、ニトロ基が好ましい。また、一
般式(II)で表される化合物は、分子量300〜800
が好ましく、R21〜R24のうちの少なくとも一つが、−
SO230、ニトロ基、−COOR30のうちのいずれか
であるか、R25〜R29のうちの少なくとも一つが、−C
OOR32、−CONR3233であると、有機溶媒に対す
る溶解性が高くなり、感熱記録材料の発色成分として用
いる場合に、より有用となるので好ましい。
【0032】本発明で、マイクロカプセルに内包されて
用いられる前記ジアゾ化合物の更に他種は、下記一般式
(III)で表されるジアゾ化合物で表されるジアゾ化合
物である。
【0033】
【化11】
【0034】一般式(III)中、R21、R22、R23、お
よびR24は、各々、一般式(II)におけるR21、R22
23、およびR24と同義であり、好ましい例も同様であ
る。
【0035】一般式(III)中、R34は、下記一価基の
群から選ばれる基を表し、下記一価基の群において、R
35およびR36は、各々独立して、アルキル基、またはア
リール基を表す。アルキル基およびアリール基は、置換
基を有していてもよく、その好ましい例としては、前記
10およびR11の好ましい例と同様である。
【0036】
【化12】
【0037】但し、R21、R22、R23、およびR24の少
なくとも1つは、−CONR3031、−COOR30、−
SO230、ニトロ基、およびシアノ基からなる群から
選ばれるいずれかの基を表す。中でも、−SO230
ニトロ基、シアノ基、−COOR30が好ましい。また、
一般式(III)で表される化合物は、分子量300〜8
00が好ましく、R21〜R24のうちの少なくとも一つ
が、−SO230、ニトロ基、−COOR30のうちのい
ずれかであると、有機溶媒に対する溶解性が高くなり、
感熱記録材料の発色成分として用いる場合に、より有用
となるので好ましい。
【0038】以下に、本発明において用いられる前記一
般式(I)〜一般式(III)で表されるジアゾ化合物の
具体例を示すが、本発明のジアゾ化合物は、これらに限
定されるものではない。
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】
【化17】
【0044】
【化18】
【0045】
【化19】
【0046】尚、本明細書において、ジアゾ化合物と
は、「Diazo Chemistry I Aromaticand Heteroaromat
ic compounds」(Heinrich Zollinger著,VCH Ver
lagsgesellschaft,Weimheim,1994)に従うものと
する。
【0047】本発明の感熱記録材料は、支持体上に、少
なくとも、マイクロカプセルに内包された前記一般式
(I)〜(III)のいずれかで表されるジアゾ化合物
と、該ジアゾ化合物と反応して該ジアゾ化合物を呈色さ
せるカプラー化合物とを含有する感熱記録層を設けた感
熱記録材料である。前記一般式(I)〜(III)のいず
れかで表されるジアゾ化合物は、単独で用いてもよい
し、2種以上を併用してもよい。尚、前記一般式(I)
〜(III)で表される化合物は、油状物であっても結晶
物であってもよいが、取り扱いが容易となるので、結晶
物を用いるのが好ましい。
【0048】本発明の前記ジアゾ化合物は、マイクロカ
プセルに内包されて使用されるが、感熱記録層中におい
て0.02〜5g/m2含有されるのが好ましく、発色
濃度の点から、0.1〜4g/m2含有されるのがより
好ましい。前記含有量が、0.02g/m2未満である
と、十分な発色性が得られないことがあり、5g/m2
を越えるのは、不要でもあり塗布適性が劣化することが
ある。
【0049】(カプラー化合物)本発明のカプラー化合
物としては、前記ジアゾ化合物と反応して、該ジアゾ化
合物を呈色させる(即ち、色素を生成する)カプラーで
あれば、広く使用できる。ハロゲン化銀写真感光材料用
のいわゆる4当量カプラーは全て、本発明のカプラー化
合物として使用可能である。目的とする色相に応じて、
公知のカプラー化合物から選択することができる。例え
ば、カルボニル基の隣にメチレン基を有するいわゆる活
性メチレン化合物、フェノール誘導体、ナフトール誘導
体等が挙げられる。
【0050】上記カプラー化合物として具体例を挙げる
と、レゾルシン、フロログルシン、2,3−ジヒドロキ
シナフタレン−6−スルホン酸ナトリウム、2−ヒドロ
キシ−3−ナフタレンスルホン酸ナトリウム、2−ヒド
ロキシ−3−ナフタレンスルホン酸アニリド、1−ヒド
ロキシ−2−ナフトエ酸モルホリノプロピルアミド、2
−ヒドロキシ−3−ナフタレンスルホン酸モルホリノプ
ロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフタレンスルホ
ン酸−2−エチルヘキシルオキシプロピルアミド、2−
ヒドロキシ−3−ナフタレンスルホン酸−2−エチルヘ
キシルアミド、5−アセトアミド−1−ナフトール、1
−ヒドロキシ−8−アセトアミドナフタレン−3,6−
ジスルホン酸ナトリウム、1−ヒドロキシ−8−アセト
アミドナフタレン−3,6−ジスルホン酸ジアニリド、
1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,3−ジヒドロキ
シナフタレン、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸モルホ
リノプロピルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸
オクチルアミド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸アニ
リド、5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオ
ン、1,3−シクロペンタンジオン、5−(2−n−テ
トラデシルオキシフェニル)−1,3−シクロヘキサン
ジオン、5−フェニル−4−メトキシカルボニル−1,
3−シクロヘキサンジオン、
【0051】5−(2,5−ジ−n−オクチルオキシフ
ェニル)−1,3−シクロヘキサンジオン、1,3−ジ
シクロヘキシルバルビツール酸、1,3−ジ−n−ドデ
シルバルビツール酸、1−n−オクチル−3−n−オク
タデシルバルビツール酸、1−フェニル−3−(2,5
−ジ−n−オクチルオキシフェニル)バルビツール酸、
1,3−ビス(オクタデシルオキシカルボニルメチル)
バルビツール酸、1−フェニル−3−メチル−5−ピラ
ゾロン、1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−3
−アニリノ−5−ピラゾロン、1−(2,4,6−トリ
クロロフェニル)−3−ベンズアミド−5−ピラゾロ
ン、6−ヒドロキシ−4−メチル−3−シアノ−1−
(2−エチルヘキシル)−2−ピリドン、2−〔3−
〔α−(2,4−ジ−tert−アルミフェノキシ)ブ
タンアミド〕ベンズアミド〕フェノール、2,4−ビス
−(ベンゾイルアセトアミノ)トルエン、1,3−ビス
−(ピバロイルアセトアミノメチル)ベンゼン、ベンゾ
イルアセトニトリル、テノイルアセトニトリル、アセト
アセトアニリド、ベンゾイルアセトアニリド、ピバロイ
ルアセトアニリド、2−クロロ−5−(N−n−ブチル
スルファモイル)−1−ピバロイルアセトアミドベンゼ
ン、1−(2−エチルヘキシルオキシプロピル)−3−
シアノ−4−メチル−6−ヒドロキシ−1,2−ジヒド
ロピリジン−2−オン、1−(ドデシルオキシプロピ
ル)−3−アセチル−4−メチル−6−ヒドロキシ−
1,2−ジヒドロピリジン−2−オン、1−(4−n−
オクチルオキシフェニル)−3−tert−ブチル−5
−アミノピラゾール等がある。これらカプラー化合物の
詳細については、特開平4−201483号公報、特開
平7−125446号公報、特開平7−96671号公
報、特開平7−223367号公報、特開平7−223
368号公報等に記載されている。
【0052】本発明においては、特に下記一般式(V)
で表される化合物、あるいは該化合物の共鳴異性体を、
カプラー化合物として用いるのが、発色濃度の点で好ま
しい。
【0053】一般式(V) E1―CH2―E2
【0054】前記一般式(V)中、E1およびE2で表さ
れる電子吸引性基は、Hammettのσ値が正である
置換基をさし、これらは同一であっても異なっていても
よく、アセチル基、プロピオニル基、ピバロイル基、ク
ロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、1−メチル
シクロプロピルカルボニル基、1−エチルシクロプロピ
ルカルボニル基、1−ベンジルシクロプロピルカルボニ
ル基、ベンゾイル基、4−メトキシベンゾイル基、テノ
イル基等のアシル基、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、2−メトキシエトキシカルボニル基、4
−メトキシフェノキシカルボニル基等のオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル
基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N−フェニルカ
ルバモイル基、N−2,4−ビス(ペンチルオキシ)フ
ェニルカルバモイル基、N−2,4−ビス(オクチルオ
キシ)フェニルカルバモイル基、モルホリノカルボニル
基等のカルバモイル基、シアノ基、メタンスルホニル
基、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基等の
スルホニル基、ジエチルホスホノ基等のホスホノ基、ベ
ンゾオキサゾール−2−イル、ベンゾチアゾール−2−
イル基、3,4−ジヒドロキナゾリン−4−オン−2−
イル基、3,4−ジヒドロキナゾリン−4−スルホン−
2−イル基等の複素環基が好ましい。
【0055】また、E1とE2が、結合して環を形成して
いてもよい。E1とE2で形成される環としては、5ない
し6員の炭素環あるいは複素環が好ましい。
【0056】以下に、一般式(V)で表される本発明の
カプラー化合物の具体例を示すが、本発明に用いられる
カプラー化合物は、これらに限定されるものではない。
【0057】
【化20】
【0058】
【化21】
【0059】
【化22】
【0060】
【化23】
【0061】
【化24】
【0062】前記カプラー化合物は単独で使用しても、
2種以上を併用してもよい。カプラー化合物の添加量と
しては、感熱記録層中に0.02〜5g/m2が好まし
く、効果の点から、0.1〜4g/m2がより好まし
い。前記添加量が、0.02g/m2未満であると、十
分な発色性が得られないことがあり、5g/m2を越え
るのは、不要でもあり塗布適性が劣化することがある。
【0063】本発明で用いるカプラー化合物は、その他
の成分と共に水溶性高分子を添加して、サンドミル等に
より固体分散して用いることもできるが、適当な乳化助
剤とともに乳化物として用いることもできる。固体分散
方法及び乳化方法に関しては特に限定されるものではな
く、従来公知の方法を使用することができる。これらの
方法の詳細については、特開昭59−190886号公
報、特開平2−141279号公報、特開平7−171
45号公報に記載されている。
【0064】(他添加物)本発明においては、ジアゾ化
合物とカプラーとのカップリング反応を促進する目的で
有機塩基を、添加してもよい。有機塩基は、感熱記録層
中に、ジアゾ化合物およびカプラーとともに、含有させ
るのが好ましい。これらの有機塩基は、単独で用いても
2種以上併用して用いることもできる。有機塩基として
は、第3級アミン類、ピペリジン類、ピペラジン類、ア
ミジン類、ホルムアミジン類、ピリジン類、グアニジン
類、モルホリン類等の含窒素化合物が挙げられる。特公
昭52−46806号公報、特開昭62−70082号
公報、特開昭57−169745号公報、特開昭60−
94381号公報、特開昭57−123086号公報、
特開昭58−1347901号公報、特開昭60−49
991号公報、特公平2−24916号公報、特公平2
−28479号公報、特開昭60−165288号公
報、特開昭57−185430号公報に記載のものを使
用できる。
【0065】これらの中でも、特に、N,N′−ビス
(3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジ
ン、N,N′−ビス〔3−(p−メチルフェノキシ)−
2−ヒドロキシプロピル〕ピペラジン、N,N′−ビス
〔3−(p−メトキシフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル〕ピペラジン、N,N′−ビス(3−フェニルチ
オ−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N′−
ビス〔3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル〕ピペラジン、N−3−(β−ナフトキシ)−2−ヒ
ドロキシプロピル−N′−メチルピペラジン、1,4−
ビス{〔3−(N−メチルピペラジノ)−2−ヒドロキ
シ〕プロピルオキシ}ベンゼンなどのピペラジン類、N
−〔3−(β−ナフトキシ)−2−ヒドロキシ〕プロピ
ルモルホリン、1,4−ビス(3−モルホリノ−2−ヒ
ドロキシ−プロピルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス
(3−モルホリノ−2−ヒドロキシ−プロピルオキシ)
ベンゼンなどのモルホリン類、N−(3−フェノキシ−
2−ヒドロキシプロピル)ピペリジン、N−ドデシルピ
ペリジンなどのピペリジン類、トリフェニルグアニジ
ン、トリシクロヘキシルグアニジン、ジシクロヘキシル
フェニルグアニジン等のグアニジン類等が好ましい。
【0066】感熱記録層中の、ジアゾ化合物およびカプ
ラーの含有量は、ジアゾ化合物1重量部に対して、カプ
ラーが、0.1〜30重量部であるのが好ましい。ま
た、所望により有機塩基を含有させる場合は、ジアゾ化
合物1重量部に対して、有機塩基は0.1〜30重量部
であるのが好ましい。
【0067】本発明においては、上記した有機塩基の他
にも、発色反応を促進させる目的で発色助剤を加えるこ
とができる。発色助剤とは、加熱記録時の発色濃度を高
くする、もしくは最低発色温度を低くする物質であり、
カプラー、有機塩基、もしくは、ジアゾ化合物等の融解
点を下げたり、カプセル壁の軟化点を低下せしめる作用
により、ジアゾ化合物、有機塩基、カプラー等を反応し
やすい状況にするものである。
【0068】本発明に用いられる発色助剤として、例え
ば低エネルギーで迅速かつ完全に熱印画が行われるよう
に、発色層中にフェノール誘導体、ナフトール誘導体、
アルコキシ置換ベンゼン類、アルコキシ置換ナフタレン
類、芳香族エーテル、チオエーテル、エステル、アミ
ド、ウレイド、ウレタン、スルホンアミド化合物ヒドロ
キシ化合物等を加えることができる。
【0069】本発明の感熱記録材料においては、熱発色
画像の光及び熱に対する堅牢性を向上させ、または、定
着後の未印字部分の光による黄変を軽減する目的で、以
下に示す公知の酸化防止剤等を用いることが好ましい。
上記の酸化防止剤については、例えばヨーロッパ公開特
許、同第223739号公報、同309401号公報、
同第309402号公報、同第310551号公報、同
第310552号公報、同第459416号公報、ドイ
ツ公開特許第3435443号公報、特開昭54−48
535号公報、同62−262047号公報、同63−
113536号公報、同63−163351号公報、特
開平2−262654号公報、特開平2−71262号
公報、特開平3−121449号公報、特開平5−61
166号公報、特開平5−119449号公報、アメリ
カ特許第4814262号、アメリカ特許第49802
75号等に記載されている。
【0070】更に、本発明においては感熱記録材料や感
圧記録材料において既に用いられている公知の各種添加
剤を用いることも有効である。これらの各種添加剤の具
体例としては、特開昭60−107384号公報、同6
0−107383号公報、同60−125470号公
報、同60−125471号公報、同60−12547
2号公報、同60−287485号公報、同60−28
7486号公報、同60−287487号公報、同60
−287488号公報、同61−160287号公報、
同61−185483号公報、同61−211079号
公報、同62−146678号公報、同62−1466
80号公報、同62−146679号公報、同62−2
82885号公報、同63−051174号公報、同6
3−89877号公報、同63−88380号公報、同
63−088381号公報、同63−203372号公
報、同63−224989号公報、同63−25128
2号公報、同63−267594号公報、同63−18
2484号公報、特開平1−239282号公報、同4
−291685号公報、同4−291684号公報、同
5−188687号公報、同5−188686号公報、
同5−110490号公報、同5−1108437号公
報、同5−170361号公報、特公昭48−0432
94号公報、同48−033212号公報等に記載され
ている化合物を挙げることができる。
【0071】具体的には、6−エトキシ−1−フェニル
−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリ
ン、6−エトキシ−1−オクチル−2,2,4−トリメ
チル−1,2−ジヒドロキノリン、6−エトキシ−1−
フェニル−2,2,4−トリメチル−1,2,3,4−
テトラヒドロキノリン、6−エトキシ−1−オクチル−
2,2,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロキノリン、シクロヘキサン酸ニッケル、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン、2
−メチル−4−メトキシ−ジフェニルアミン、1−メチ
ル−2−フェニルインドール等が挙げられる。
【0072】これらの酸化防止剤および各種添加剤の添
加量は、ジアゾ化合物1重量部に対して0.05〜10
0重量部の割合であることが好ましく、特に0.2〜3
0重量部であることが好ましい。このような公知の酸化
防止剤および各種添加剤はジアゾ化合物と共にマイクロ
カプセル中に含有させて用いることも、あるいはカプラ
ーや有機塩基、その他の発色助剤と共に、固体分散物と
して、もしくは適当な乳化助剤と共に乳化物にして用い
ることも、あるいはその両方の形態で用いることもでき
る。また、酸化防止剤および各種添加剤は、単独で使用
しても、2種以上を併用してもよい。また、感熱記録層
の上に保護層を設け、該保護層に添加または存在させる
こともできる。
【0073】これらの酸化防止剤および各種添加剤は同
一層に添加しなくてもよい。更にこれらの酸化防止剤お
よび各種添加剤を組み合わせて複数用いる場合には、ア
ニリン類、アルコキシベンゼン類、ヒンダードフェノー
ル類、ヒンダードアミン類、ハイドロキノン誘導体、り
ん化合物、硫黄化合物の様に構造的に分類し、互いに異
なる構造のものを組み合わせてもよいし、同一のものを
複数組み合わせることもできる。
【0074】本発明の感熱記録材料には、記録後の地肌
部の黄着色を軽減する目的で光重合性組成物等に用いら
れる遊離基発生剤(光照射により遊離基を発生する化合
物)を加えることができる。遊離基発生剤としては、芳
香族ケトン類、キノン類、ベンゾイン、ベンゾインエー
テル類、ジアゾ化合物、有機ジスルフィド類、アシルオ
キシムエステル類などが挙げられる。添加する量は、ジ
アゾ化合物1重量部に対して、遊離基発生剤0.01〜
5重量部が好ましい。
【0075】また同様に黄着色を軽減する目的で、エチ
レン性不飽和結合を有する重合可能な化合物(以下、ビ
ニルモノマーと呼ぶ)を用いることができる。ビニルモ
ノマーとは、その化学構造中に少なくとも1個のエチレ
ン性不飽和結合(ビニル基、ビニリデン基等)を有する
化合物であって、モノマーやプレポリマーの化学形態を
持つものである。これらの例として、不飽和カルボン酸
及びその塩、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アルコール
とのエステル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化
合物とのアミド等が挙げられる。ビニルモノマーはジア
ゾ化合物1重量部に対して0.2〜20重量部の割合で
用いる。前記遊離基発生剤やビニルモノマーは、ジアゾ
化合物と共にマイクロカプセル中に含有して用いること
もできる。
【0076】本発明では以上の素材の他に酸安定剤とし
てクエン酸、酒石酸、シュウ酸、ホウ酸、リン酸、ピロ
リン酸等を添加することができる。
【0077】感熱記録層のバインダーとしては、公知の
水溶性高分子化合物やラテックス類などを使用すること
ができる。水溶性高分子化合物としては、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン
誘導体、カゼイン、アラビアゴム、ゼラチン、エチレン
−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、ポリビニルアルコール、エピクロルヒドリン
変成ポリアミド、イソブチレン−無水マレインサリチル
酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アミド等
及びこれらの変成物等が挙げられ、ラテックス類として
は、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸
メチル−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマル
ジョン等が挙げられる。
【0078】本発明の感熱記録材料には、感熱記録層中
に、あるいはその他の層中に顔料を含有させてもよい。
顔料としては、有機、無機を問わず公知のものを使用す
ることができる。具体的には、カオリン、焼成カオリ
ン、タルク、ロウ石、ケイソウ土、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、リ
トポン、非晶質シリカ、コロイダルシリカ、焼成石コ
ウ、シリカ、炭酸マグネシウム、酸化チタン、アルミ
ナ、炭酸バリウム、硫酸バリウム、マイカ、マイクロバ
ルーン、尿素−ホルマリンフィラー、ポリエステルパー
ティクル、セルロースフィラー等が挙げられる。また、
本発明の感熱記録材料には、感熱記録層中に、あるいは
他の層中に、必要に応じて、公知のワックス、帯電防止
剤、消泡剤、導電剤、蛍光染料、界面活性剤、紫外線吸
収剤及びその前駆体など各種添加剤を使用することがで
きる。
【0079】(マイクロカプセル壁)本発明のマイクロ
カプセルは、感熱記録材料の生保存性を向上させるため
に、前記ジアゾ化合物を内包するマイクロカプセルであ
って、該マイクロカプセルのカプセル壁が、少なくと
も、(a)分子中に1個の活性水素を有し且つ平均分子
量が500から20000の化合物と(b)分子中に2
個以上のイソシアネート基を有する多官能イソシアネー
トとの付加物、を含むイソシアネート化合物の重合によ
り得られたポリマーからなる、ことを特徴とする熱応答
性マイクロカプセルである。本発明のマイクロカプセル
は、常温では物質非透過性であり、加熱されると物質透
過性となる高分子から形成されおり、特に、ガラス転移
温度が60〜200℃の高分子から形成されているのが
好ましい。
【0080】以下、本発明のマイクロカプセル及びその
形成反応につき詳細に説明する。まず、上記(a)分子
中に1個の活性水素を有し、かつ分子量が500から2
万の化合物について説明する。活性水素を有する官能基
としては水酸基、アミノ基、カルボキシル基等が挙げら
れるが、この内特に水酸基、アミノ基が好ましい。この
様な活性水素を有し、かつ分子量が500から2万の化
合物としては特に限定されないが、例えば片末端に活性
水素を有するポリエーテル、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリウレア、ポリウレタン、ポリシロキサン、ビニ
ルモノマーの重合体(以下、ビニル重合体と称する)等
が挙げられる。これらの内で、特にカプセル化の際の化
合物の溶解性の観点からはポリエーテル、ポリエステ
ル、ポリシロキサン、ビニル重合体が好ましい。上記分
子量が500より小さいと、これらの化合物の導入によ
りカブリが増加する。又、分子量が20000より大き
いと、化合物の合成が困難になり、又高粘度となる為に
カプセル化時の調液及びカプセル形成が困難になる。
【0081】片末端に活性水素を有する上記ポリエーテ
ルの具体的としては、例えばポリエチレンオキシド、ポ
リプロピレンオキシド、ポリテトラメチレンオキシド、
ポリスチレンオキシド、ポリシクロヘキシレンオキシ
ド、ポリ(エチレンチオグリコール)等が挙げられる。
又、片末端に活性水素を有する上記ポリエステルとして
は、例えばポリカプロラクトン等が挙げられる。これら
の化合物は、例えばアルコール、アルコキシド、カルボ
ン酸、カルボン酸塩等を重合開始末端としてエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド等の環状化合物を開環重合
させる事、あるいはアルコール、アルコキシド等を重合
開始末端としてカプロラクトン等で片末端に水酸基を有
するポリエーテル、ポリエステルとして得られる。又、
この末端水酸基を公知の反応により末端アミノ基、カル
ボキシル基等に変換する事も可能である。又、両末端に
活性水素を有するポリエーテル、ポリエステルの一方の
活性水素のみをエーテル基、エテスル基等に変換した化
合物も利用できる。又、ポリシロキサンとしては、例え
ば片末端に水酸基を有するポリジメチルシロキサン誘導
体等も利用できる。
【0082】又、ビニル重合体(例えばポリ(メタ)ア
クリレート、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリルアミ
ド等)も利用できる。この様な化合物は例えばメルカプ
トエタノール、メルカプト酢酸等のメルカプト化合物と
ラジカル重合開始剤の共存下でビニル系モノマーをラジ
カル重合させる事で片末端に水酸基、カルボキシル基を
有するビニル重合体として得られる。また必要に応じて
公知の反応を用いてこれらの官能基をアミノ基等に変換
する事も可能である。ビニル重合型モノマーの例として
は例えば(メタ)アクリル酸エステル類、例えばメチル
(メタ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−ト、
プロピル(メタ)アクリレ−ト、イソプロピル(メタ)
アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−ト、ヘキシル
(メタ)アクリレ−ト、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レ−ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、オ
クチル(メタ)アクリレ−ト、クロロエチル(メタ)ア
クリレ−ト、アリル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレ−ト、ベンジル(メタ)アクリレ
−ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェニ
ル(メタ)アクリレ−ト、ナフチル(メタ)アクリレ−
トなど)、:(メタ)アクリルアミド類、例えば(メ
タ)アクリルアミド、N−アルキル(メタ)アクリルア
ミド(該アルキル基としては、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、オクチル
基、エチルヘキシル基、シクロヘキシル基、ヒドロキシ
エチル基、ベンジル基など)、N−アリール(メタ)ア
クリルアミド(該アリール基としては、例えばフェニル
基、ナフチル基、ヒドロキシフェニル基など)、N,N
−ジアルキル(メタ)アクリルアミド(該アルキル基と
しては、例えばメチル基、エチル基、ブチル基、イソブ
チル基、エチルヘキシル基、シクロヘキシル基など)、
N,N−ジアリ−ル(メタ)アクリルアミド(該アリ−
ル基としては、例えばフェニル基など)、N−メチル−
N−フェニル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシ
エチル−N−メチル(メタ)アクリルアミドなど:ビニ
ルエステル類、例えばビニルアセテート、ビニルブチレ
−ト、ビニルイソブチレ−ト、ビニルアセトアセテ−
ト、安息香酸ビニルなど:スチレン類、例えばスチレ
ン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、エチルスチレ
ン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシル
スチレン、クロロメチルスチレン、トリフルオロメチル
スチレン、エトキシメチルスチレン、メトキシスチレ
ン、ジメトキシスチレン、クロロスチレン、ジクロロス
チレン、ブロモスチレンなど、:(メタ)アクリロニト
リル、(メタ)アクリル酸、ポリビニルメチルエーテル
等がある。
【0083】これらの化合物の繰り返し単位は1種類で
あっても、2種以上の繰り返し単位からなる共重合体で
も良い。またこれらの化合物は溶融点を有しても良く、
この様な場合には特に40〜180℃の溶融点を有する
化合物が好ましい。この様な溶融点を有する化合物とし
はポリエチレンオキシド、ポリスチレンオキシド、ポリ
カプロラクトン等が挙げられる。この溶融点は分子量に
よっても変化する為に一概には言えないが例えばポリエ
チレンオキシドの場合では分子量が約1000以上の場
合にこの様な溶融点を有する。
【0084】これらの中でもポリエチレンオキシド、ポ
リプロピレンオキシドのモノエーテル体(該モノエーテ
ルとしてはモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、
モノオレイルエーテル、モノラウリルエーテル、モノス
テアリルエーテル、モノノニルフェニルエーテル、モノ
オクチルフェニルエーテル、モノラノリンアルコールエ
ーテル等が挙げられる)、ポリエチレンオキシド、ポリ
プロピレンオキシドのモノエステル体(該モノエステル
としてはモノ酢酸エステル、モノ(メタ)アクリル酸エ
ステル、モノオレイン酸エステル、モノラウリル酸エス
テル、モノステアリン酸エステル、モノラノリン脂肪酸
エステル等が挙げられる)、ポリカプロラクトン等が好
ましく、ポリエチレンオキシドのモノエーテル体、モノ
エステル体が特に好ましい。
【0085】次に、(b)分子中に2個以上のイソシア
ネート基を有する多官能イソシアネートについて説明す
る。この様な化合物としては例えば分子中に2個のイソ
シアネート基を有する化合物としては,m−フェニレン
ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレン
ジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネ
ート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネー
ト、3,3’−ジメトキシ−ビフェニルジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−
ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネ
ート、キシリレン−1,3−ジイソシアネート、4−ク
ロロキシリレン−1,3−ジイソシアネート、2−メチ
ルキシリレン−1,3−ジイソシアネート、4,4’−
ジフェニルプロパンジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニルヘキサフルオロプロパンジイソシアネート、トリ
メチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、ブチ
レン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−
1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,3
−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイ
ソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジ
イソシアネート、1,4−ビス(イソシアネートメチ
ル)シクロヘキサン及び1,3−ビス(イソシアネート
メチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネー
ト、リジンジイソシアネート等が挙げられる。更にこれ
らの2官能イソシアネート化合物とエチレングリコール
類、ビスフェノール類等の2官能アルコール、フェノー
ル類との付加反応物も利用できる。
【0086】更に多官能のイソシーネート化合物も利用
できる。この様な化合物の例としては,前述の2官能イ
ソシアネート化合物を主原料としこれらの3量体(ビュ
ーレットあるいはイソシアヌレート)、トリメチロール
プロパンなどのポリオールと2官能イソシアネート化合
物の付加体として多官能としたもの、ベンゼンイソシア
ネートのホルマリン縮合物、メタクリロイルオキシエチ
ルイソシアネート等の重合性基を有するイソシアネート
化合物の重合体、リジントリイソシアネートなども用い
ることができる。特に、キシレンジイソシアネートおよ
びその水添物、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリ
レンジイソシアネートおよびその水添物を主原料としこ
れらの3量体(ビューレットあるいはイソシヌレート)
の他、トリメチロールプロパンとのアダクト体として多
官能としたもの好ましい。これらの化合物については
「ポリウレタン樹脂ハンドブック」(岩田敬治編、日刊
工業新聞社発行(1987))に記載されている。
【0087】これらの中で、2,4−トリレンジイソシ
アネート、2,6−トリレンジイソシアネート、キシリ
レン−1,4−ジイソシアネート、キシリレン−1,3
−ジイソシアネート、トリメチロールプロパンとキシリ
レン−1,4−ジイソシアネートまたはキシリレン−
1,3−ジイソシアネートとの付加物が好ましく、特に
キシリレン−1,4−ジイソシアネート及びキシリレン
−1,3−ジイソシアネート、トリメチロールプロパン
とキシリレン−1,4−ジイソシアネートまたはキシリ
レン−1,3−ジイソシアネートとの付加物が好まし
い。
【0088】前述の(a)の活性水素と(b)のイソシ
アネート基との反応比率は、1/100〜50/100
モル比であることが好ましく、2/100〜40/10
0モル比がより好ましい。モル反応比率が1/100よ
り小さい場合には、感度向上の効果が不十分であり、5
0/100を越えると、イソシアネート基含有量が少な
過ぎる為にカプセル形成が困難となる。
【0089】前述の(a)の活性水素と(b)のイソシ
アネート基との付加反応は、例えば(a)と(b)の化
合物を、活性水素を有していない有機溶剤中で、必要に
応じて、オクチル酸第1錫やジブチル錫ジアセテート等
の触媒を添加し、攪拌しながら所定の温度と時間により
行われる。有機溶媒の例としては、例えば酢酸エチル、
クロロホルム、テトラヒドロフラン、メチルエチルケト
ン、アセトン、アセトニトリル、トルエン等が挙げられ
る。この化合物(a)と化合物(b)との付加物は,1
種でも2種以上の混合物であってもよい。
【0090】又、マイクロカプセルの原料として本発明
の化合物(a)と化合物(b)との付加物の他に、2個
以上のイソシアネート基を有する公知の多官能イソシア
ネートを併用する事もできる。多官能イソシアネートの
例としては,前述の化合物(b)として例示した化合物
を、適当な割合で併用して用いることもできる。
【0091】これらの多官能イソシアネート化合物は、
1種でも2種以上混合して用いてもよい。但しこの場
合、本発明の化合物(a)と化合物(b)の付加物と併
用する多官能イソシアネートとの比は100/0〜10
/90質量比が好ましい。
【0092】本発明のマイクロカプセル壁は、前記の化
合物(a)と化合物(b)の付加物を含むイソシアネー
ト化合物の重合により作製されるが、この重合反応は、
例えば、分子中に2ケ以上の活性水素原子を有する化合
物との反応等で行なわれる。この様な化合物の例として
は、例えば水の他、エチレングリコール、グリセリン等
の多価アルコール系化合物、エチレンジアミン、ジエチ
レントリアミン等の多価アミン系化合物等、またはこれ
らの混合物等が挙げられる。これらの内で特に水を用い
て重合させる事が好ましい。この結果としてポリウレタ
ン/ポリウレア壁が形成される。ここで、ジアゾ化合物
は、高沸点溶媒に溶解されてマイクロカプセルに内包さ
れている。
【0093】本発明においては、上述のイソシアネート
化合物の重合によるマイクロカプセル壁の形成反応は、
発色濃度を高め地肌カブリを抑えるために、第1段反応
と第2段反応とからなり、前者の反応温度が後者の反応
温度よりも低いことを特徴としている。
【0094】尚、前記のマイクロカプセル化反応を、第
1段反応と第2段反応の2段階で行い、前者の反応温度
を後者の反応温度よりも30℃以上低く設定すると、地
肌部のカブリを低いレベルに抑えたまま、画像部の発色
濃度を顕著に向上できる熱応答性の感熱記録材料を提供
できるので、より好ましい。
【0095】更に、前記のマイクロカプセル化反応が、
第1段反応として25℃以下の温度で8時間以上の反応
を行い、第2段反応として55℃以上70℃以下の温度
で行うと、地肌部のカブリを低いレベルに抑えたまま、
画像部の発色濃度を更に顕著に向上できる感熱記録材料
を提供できるので、特に好ましい。
【0096】(記録材構成)本発明の感熱記録材料は、
ジアゾ化合物を内包するマイクロカプセル、カプラー、
及び所望により、有機塩基、その他の添加物を含有した
塗布液を調製し、紙や合成樹脂フィルム等の支持体の上
にバー塗布、ブレード塗布、エアナイフ塗布、グラビア
塗布、ロールコーティング塗布、スプレー塗布、ディッ
プ塗布、カーテン塗布等の塗布方法により塗布乾燥し
て、固形分2.5〜30g/m2の感熱層を設けること
が好ましい。本発明の感熱記録材料においては、マイク
ロカプセル、カプラー、有機塩基などが同一層に含まれ
ていてもよいが、別層に含まれるような積層型の構成を
とることもできる。また、支持体の上に特願昭59−1
77669号明細書等に記載されているような中間層を
設けた後、感熱層を塗布することもできる。
【0097】本発明の感熱記録材料には、所望により、
感熱記録層上に、保護層を設けてもよい。保護層は必要
に応じて二層以上積層してもよい。保護層に用いる材料
としては、ポリビニルアルコール、カルボキシ変成ポリ
ビニルアルコール、酢酸ビニル−アクリルアミド共重合
体、珪素変性ポリビニルアルコール、澱粉、変性澱粉、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、ゼラチン類、アラビアゴム、
カゼイン、スチレン−マレイン酸共重合体加水分解物、
スチレン−マレイン酸共重合物ハーフエステル加水分解
物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解
物、ポリアクリルアミド誘導体、ポリビニルピロリド
ン、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、アルギン酸ソーダ
などの水溶性高分子化合物、及びスチレン−ブタジエン
ゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラ
テックス、アクリル酸メチル−ブタジエンゴムラテック
ス、酢酸ビニルエマルジョン等のラテックス類が用いら
れる。保護層の水溶性高分子化合物を架橋して、より保
存安定性を向上させることもでき、その架橋剤としては
公知の架橋剤を使用することができる。具体的にはN−
メチロール尿素、N−メチロールメラミン、尿素−ホル
マリン等の水溶性初期縮合物、グリオキザール、グルタ
ルアルデヒド等のジアルデヒド化合物類、硼酸、硼砂等
の無機系架橋剤、ポリアミドエピクロルヒドリンなどが
挙げられる。保護層には、さらに公知の顔料、金属石
鹸、ワックス、界面活性剤、紫外線吸収剤やその前駆体
等を含有させてもよい。尚、保護層は、前記成分を含有
する塗布液を調製し、該塗布液を、塗布・乾燥すること
によって形成することができる。保護層用塗布液の塗布
量は0.2〜5g/m2が好ましく、さらには0.5〜
2g/m2が好ましい。また保護層の膜厚は、0.2〜
5μmが好ましく、特に0.5〜2μmが好ましい。
【0098】本発明の感熱記録材料の支持体としては、
通常の感圧紙や感熱紙、乾式や湿式のジアゾ複写紙など
に用いられる紙支持体はいずれも使用することができる
他、酸性紙、中性紙、コート紙、プラスチックフィルム
ラミネート紙、合成紙、プラスチックフィルムなどを使
用することができる。支持体のカールバランスを補正す
るため、あるいは裏面からの耐薬品性を向上させる目的
で、バックコート層を設けてもよく、また裏面に接着剤
層を介して剥離紙を組み合わせてラベルの形態にしても
よい。このバックコート層についても前記保護層と同様
にして設けることができる。
【0099】
【実施例】本発明を、実施例により更に詳細に説明する
が、本発明は以下の実施例によって制限されるものでは
ない。尚、以下実施例中の「部」及び「%」は、それぞ
れ重量部及び重量%を示す。
【0100】<感熱記録材料の作製と評価> (ジアゾ化合物内包マイクロカプセル液Aの調製) [比較例1]酢酸エチル15.1部に、芯物質として下
記ジアゾ化合物(1)(最大吸収波長350nm以下)
4.6部とフタル酸ジフェニルエステル10.4部を添
加して、加熱し均一に溶解した。次いで、上記混合液に
カプセル壁剤としてキシリレンジイソシアネート/トリ
メチロールプロパン付加物(武田薬品工業株式会社製の
商品名「タケネートD110N」)6.1部と、ポリメ
チレンポリフェニルポリイソシアネート(日本ポリウレ
タン工業株式会社製の商品名「ミリオネートMR20
0」)2.4部を添加して、均一に攪拌し混合液Xを得
た。別途、フタル化ゼラチン(8質量%)水溶液62.
7部に、イオン交換水13.8部、Scraph AG
−8(50%、日本精化株式会社製)0.41部を添加
し、更に、上記より得られたジアゾ化合物(1)の混合
液(溶液)Xを添加し、日本精機製作所(株)製のホモ
ジナイザーを用いて、40℃で乳化分散した。得られた
乳化物に水70部を加えて均一化し、60℃で3時間攪
拌しながらマイクロカプセル化反応を行った。この後、
液温を40℃に下げた後、オルガノ(株)製のイオン交
換樹脂アンバーライトIRA68の7.5部とアンバー
ライトIRC50の15部を加え、更に1時間攪拌し
た。その後、イオン交換樹脂を濾過して取り除き、カプ
セル液の固形分濃度が20%になるように濃度を調製し
て、ジアゾ化合物内包マイクロカプセル液A(比較例
1)を得た。
【0101】
【化25】
【0102】[実施例1]比較例1において、乳化分散
後に、60℃で3時間のマイクロカプセル化反応を行う
代わりに、第1段反応として20℃で10時間反応を行
い、次いで第2段反応として60℃で2時間のマイクロ
カプセル化反応を行った以外は、比較例1と同様にし
て、ジアゾ化合物内包マイクロカプセル液A(実施例
1)を得た。
【0103】[実施例2]実施例1において、乳化分散
後の第1段反応として、20℃で16時間反応を行った
以外は、実施例1と同様にして、ジアゾ化合物内包マイ
クロカプセル液A(実施例2)を得た。
【0104】[実施例3]実施例1において、乳化分散
後の第1段反応として、10℃で12時間反応を行った
以外は、実施例1と同様にして、ジアゾ化合物内包マイ
クロカプセル液A(実施例3)を得た。
【0105】[実施例4]実施例1において、乳化分散
後の第1段反応として、10℃で16時間反応を行った
以外は、実施例1と同様にして、ジアゾ化合物内包マイ
クロカプセル液A(実施例4)を得た。
【0106】[実施例5]実施例1において、乳化分散
後の第1段反応として、5℃で12時間反応を行った以
外は、実施例1と同様にして、ジアゾ化合物内包マイク
ロカプセル液A(実施例5)を得た。
【0107】[実施例6]実施例1において、乳化分散
後の第2段反応として、65℃で2時間反応を行った以
外は、実施例1と同様にして、ジアゾ化合物内包マイク
ロカプセル液A(実施例6)を得た。
【0108】(カプラー乳化液Bの調製)酢酸エチル1
2.5部にカプラー(例示化合物C−10)3.5部、
トリフェニルグアニジン1.9部、トリクレジルフォス
フェート3.3部を溶解しY液を得た。次に、石灰処理
ゼラチンの15%水溶液50部、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ソーダ10%水溶液0.5部、水50部を40℃
で均一に混合した水溶液中にY液を添加し、ホモジナイ
ザーを使用して40℃、回転数10000rpmで10
分間乳化分散した。得られた乳化物を40℃で2分間攪
拌して酢酸エチルを除去後、水を添加してカプラー乳化
液Bを得た。
【0109】(感熱記録層塗布液Cの調製)ジアゾ化合
物含有マイクロカプセル液A(比較例1、実施例2〜
6)を10部、カプラー乳化液Bを30部混合し、感熱
記録層用塗布液C(比較例1、実施例2〜6)を得た。
【0110】(保護層塗布液Dの調製)ポリビニルアル
コール(重合度1700、ケン化度88%)10%水溶
液32部、水16部を均一に混合し保護層塗布液Dを得
た。
【0111】(塗布)上質紙にポリエチレンをラミネー
トした印画紙用支持体上にワイヤーバーで感熱記録層塗
布液C(比較例1、実施例2〜6)、保護層塗布液Dの
順に塗布した後、50℃で乾燥し目的の感熱記録材料
(比較例1、実施例2〜6)を得た。感熱記録層および
保護層の固形分としての塗布量は各々3.5g/m2
1.2g/m2であった。
【0112】(評価)比較例1及び実施例1〜実施例6
の感熱記録材料の各々について、以下の項目の試験を行
い、性能を評価した。評価結果を表1に示す。 (発色試験)京セラ株式会社製のサーマルヘッド(KS
T型)を用い、単位面積当たりの記録エネルギーが50
mJ/mm2となるように、サーマルヘッドに対する印
加電力およびパルス幅を決め、感熱記録材料に熱印画
し、画像を形成した。このときの画像部の発色濃度およ
び地肌部の濃度を測定した。ここで、画像部の発色濃度
および地肌部の濃度は、「Macbeth RD91
8」を用い、Yポジションでの濃度を測定した値であ
る。表1に測定の結果を示した。
【0113】
【表1】
【0114】表1の結果から、本発明のジアゾ化合物を
用い、本発明に従う2段階反応でマイクロカプセル化し
た実施例1〜6の感熱記録材料は、前記画像部発色試験
で濃度が高く、地肌部の濃度は実用上問題のない低い水
準であり、優れた感熱記録材料であることが分かった。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、生保存性に優れ、熱応
答性が良く発色感度が高く、しかも地肌カブリの少ない
優れた感熱記録材料を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、少なくとも、マイクロカプ
    セルに内包されたジアゾ化合物と該ジアゾ化合物と反応
    して呈色させるカプラー化合物とを、含有する感熱記録
    層を設けた感熱記録材料において、(1)上記ジアゾ化
    合物が、下記一般式(I)、(II)、(III)のいずれ
    かで表されるジアゾ化合物であり、(2)上記マイクロ
    カプセル壁が、少なくとも、(a)分子内に1個の活性
    水素を有し且つ質量平均分子量が500〜20000の
    化合物と(b)分子内に2個以上のイソシアネート基を
    有する多官能イソシアネートとの付加物、を含むイソシ
    アネート化合物の重合により得られたポリマーからな
    り、(3)上記マイクロカプセル化反応が、第1段反応
    と第2段反応とからなり、前者の反応温度が後者の反応
    温度よりも低い、ことを特徴とする感熱記録材料。 【化1】 〔式(I)中、R1、R2、R3、およびR4は、各々独立
    して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール
    基、−OR10、−SR10、−COOR10、−CONR10
    11、−SO210、−SO2NR1011、−COR10
    ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいず
    れかの基を表し、R5、R6、R7、R8、およびR9は、
    各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、
    アリール基、−OR12、−COOR12、−CONR12
    13、−SO212、−SO2NR12 13、−COR12、ニ
    トロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいずれ
    かの基を表し、R10、R11、R12、およびR13は、各々
    独立して、水素原子、アルキル基、およびアリール基か
    らなる群から選ばれるいずれかの基を表す。但し、
    1、R2、R3、およびR4の少なくとも1つは、−CO
    OR10、−CONR1011、−SO210、−SO2NR
    1011、ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ば
    れるいずれかの基を表し、R5、R6、R7、R8、および
    9の少なくとも1つは、−COOR12、−CONR12
    13、−SO212、−SO2NR1213、ニトロ基、お
    よびシアノ基からなる群から選ばれるいずれかの基を表
    す。〕 【化2】 〔式(II)中、R21、R22、R23、およびR24は、各々
    独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、−O
    30、−COOR30、−SO230、ニトロ基、シアノ
    基、および−CONR3031からなる群より選ばれるい
    ずれかの基を表し、R25、R26、R27、R28、およびR
    29は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、−OR
    32、−COOR32、−CONR3233、−SO2NR32
    33、ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれ
    るいずれかの基を表し、R30、R31、R32、およびR33
    は、各々独立して、水素原子、アルキル基、およびアリ
    ール基からなる群から選ばれるいずれかの基を表す。但
    し、R21、R22、R23、およびR24の少なくとも1つ
    は、−CONR3031、−COOR30、−SO230
    ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいず
    れかの基を表し、R25、R26、R27、R28、およびR29
    の少なくとも1つは、−COOR32、−CONR
    3233、−SO2NR3233、ニトロ基、およびシアノ
    基からなる群から選ばれるいずれかの基を表す。〕 【化3】 〔式(III)中、R21、R22、R23、およびR24は、各
    々独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、−
    OR30、−COOR30、−SO230、ニトロ基、シア
    ノ基、および−CONR3031からなる群より選ばれる
    いずれかの基を表し、R30およびR31は、各々独立し
    て、水素原子、アルキル基、およびアリール基からなる
    群から選ばれるいずれかの基を表し、R34は、下記一価
    基の群から選ばれる基を表し、R35、およびR36は、各
    々独立して、アルキル基、またはアリール基を表す。但
    し、R21、R22、R23、およびR24の少なくとも1つ
    は、−CONR3031、−COOR30、−SO230
    ニトロ基、およびシアノ基からなる群から選ばれるいず
    れかの基を表す。〕 【化4】
  2. 【請求項2】 前記のマイクロカプセル化反応が、第1
    段反応の反応温度が第2段反応の反応温度よりも30℃
    以上低いことを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材
    料。
  3. 【請求項3】 前記のマイクロカプセル化反応が、第1
    段反応として25℃以下の温度で8時間以上の反応を行
    い、第2段反応として55℃以上70℃以下の温度で行
    われることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材
    料。
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