JP2002292934A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2002292934A
JP2002292934A JP2001100352A JP2001100352A JP2002292934A JP 2002292934 A JP2002292934 A JP 2002292934A JP 2001100352 A JP2001100352 A JP 2001100352A JP 2001100352 A JP2001100352 A JP 2001100352A JP 2002292934 A JP2002292934 A JP 2002292934A
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JP2001100352A
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English (en)
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Taro Masuda
太郎 増田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力先となる画像出力装置に起因する濃度ム
ラを入力画像データに対して補正する画像処理装置で、
補正のための設定情報を少なくして良好な補正精度を得
る。 【解決手段】 補正データ生成手段3が主走査方向の画
像領域を複数に分割した分割領域毎に設定される補正デ
ータ生成条件情報に基づいて主走査方向に沿った補正デ
ータを生成し、補正データ加算手段4が生成される補正
データと主走査方向で対応する入力画像データとを加算
し、画像データ出力手段4が当該加算結果を出力先とな
る画像出力装置5、6へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力先となる画像
出力装置に起因する濃度ムラを入力画像データに対して
補正する画像処理装置に関し、特に、補正のための設定
情報を少なくして良好な補正精度を得ることが可能な画
像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデジタル複写機やプリンタなどで
は、入力した画像データをIOT(Image Output Termi
nal)で画像処理して紙面等に出力することが行われ
る。図16には、デジタル複写機などに備えられたIO
T31の構成例を示してあり、IOT31では、図外の
IIT(Image Input Terminal)により入力される画像
のデータがmビットの画像データとして入力される。そ
して、IOT31では、画像処理部32がmビットの入
力画像データに対して解像度変換等のIOT31での画
像処理を行って当該画像処理後のnビットの画像データ
を出力し、パルス幅変調器33が当該nビットの画像デ
ータをパルス幅変調により2値化して当該変調結果をレ
ーザ点灯信号として出力し、レーザドライバ及びレーザ
を有したROS(Raster Output Scanner)34が当該
レーザ点灯信号に応じたレーザ光を図外の感光体へ照射
する。
【0003】ここで、IOT31に入力される画像デー
タは、通常、1フレーム分の画像データを最上位の横並
びラインから最下位の横並びラインまで各ライン毎に左
端の画素から右端の画素への主走査方向に沿ってスキャ
ンしていき当該スキャン順に当該画像データに含まれる
各画素の値を並べたものとなる。具体的には、1ライン
目については、左端の画素値、左端から2番目の画素
値、左端から3番目の画素値、…、右端の画素値といっ
た順で各画素値のデータがIOT31に入力され、当該
1ライン目に続いて、同様に、2ライン目、3ライン
目、…といった順に各ライン毎にスキャンされて得られ
た各画素値のデータがIOT31に入力される。また、
複数フレーム分の画像データが処理される場合には、各
フレームの画像データ毎に上記と同様な画素値データの
列がIOT31に入力される。
【0004】また、上記したmやnは、例えば所定の複
数値を示している。具体的には、mビットの画像データ
では各画素値のデータがmビットで構成されており、n
ビットの画像データでは各画素値のデータがnビットで
構成されており、それぞれ多値画像データとなってい
る。また、各画素値のデータは、各画素の濃度を表し、
例えば画素値が大きいほど濃度が高くつまり濃度が濃い
ことを表す。
【0005】また、上記したパルス幅変調器33からR
OS34へは、入力画像データを構成する各画素値を反
映したデータつまり各画素の濃度を反映したデータが出
力され、これにより、図外の感光体には各画素の濃度を
反映したトナー像が形成される。そして、感光体に形成
されたトナー像が直接的に或いは中間転写ベルトを介し
て紙面に転写され、これにより、当該紙面に入力画像デ
ータに対応する画像が印刷出力される。
【0006】しかしながら、上記のようなIOT31を
備えたデジタル複写機などでは、画像処理部32からパ
ルス幅変調器33へ同一の画素値のデータが出力される
場合においても、例えば感光体の感度ムラや、ROS光
学系の光量ムラや、現像や転写時のムラなどに起因し
て、主走査方向に濃度ムラが発生してしまい、紙面に印
刷出力された画像の濃度が入力画像データに対応しない
ものとなってしまうことが生じるといった問題があっ
た。
【0007】このような問題に対して、例えば特開平1
1−194553号公報に記載された画像形成装置およ
び画像形成方法や、特開平11−275361号公報に
記載された画像形成装置及び方法では、主走査方向の各
画素に対応した補正量を記憶した補正テーブルに基づい
て、パルス幅変調される前の多値画像データの段階で画
像データを補正することが行われている。だが、この技
術では、主走査方向の濃度分布を画素単位で把握すると
いう利点がある反面、主走査方向の全ての画素について
補正量を記憶しておくことが必要となるため、非常に大
きなメモリ容量が必要となってしまうといった不具合が
あった。
【0008】また、例えば特開平7−309034号公
報に記載された画像形成装置では、画像信号で変調され
た走査光を感光体上に照射して静電潜像を形成し、当該
静電潜像を現像して画像を形成するに際して、主走査方
向における画像形成特性に応じた特性情報を記憶し、当
該記憶情報に基づいて主走査方向に露光光量を単純増加
或いは単純減少させる補正信号を形成し、当該補正信号
と画像信号とを重畳して出力することが行われている。
だが、この技術では、主走査方向の画像領域全体の補正
量を直線で近似しているため、補正の精度がよくないと
いった不具合があった。なお、この文献では、1回の主
走査方向の走査途中で上記した単純増加或いは単純減少
の割合を変更する旨が記載されているが、主走査方向の
画像領域全体としてどのような補正処理を行うのかまで
は検討されていない。
【0009】また、この文献に記載された画像形成装置
では、パルス幅変調回路において画像データをD/A
(Digital to Analog)変換した後に、つまり当該画像
データをアナログ信号とした段階で補正することが行わ
れている。だが、一般にアナログ回路はノイズ等の影響
を受け易く不安定な要素を多く含むため、回路を実際に
基板実装する時などには注意が必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で示したよ
うに、画像データに対して主走査方向の濃度ムラを補正
して濃度ムラの無い画像を出力するための装置や方法が
従来においても提案されていたが、主走査方向の画像領
域全体を考慮した上で設定情報が少なくて補正精度がよ
いものが提案されていなかった。
【0011】本発明は、このような従来の事情に鑑みな
されたもので、出力先となる画像出力装置に起因する濃
度ムラを入力画像データに対して補正するに際して、補
正のための設定情報を少なくして良好な補正精度を得る
ことが可能な画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る画像処理装置では、次のようにして、
出力先となる画像出力装置に起因する濃度ムラを入力画
像データに対して補正する。すなわち、補正データ生成
手段が主走査方向の画像領域を複数に分割した分割領域
毎に設定される補正データ生成条件情報に基づいて主走
査方向に沿った補正データを生成し、補正データ加算手
段が生成される補正データと主走査方向で対応する入力
画像データとを加算し、画像データ出力手段が当該加算
結果を出力先となる画像出力装置へ出力する。
【0013】従って、各分割領域を単位として補正デー
タ生成条件情報が設定されて当該補正データ生成条件情
報に基づいて補正データが生成されるため、例えば主走
査方向の画像領域全体で補正データを直線に近似して補
正が行われる場合と比べて良好な補正精度を得ることが
でき、且つ、例えば各画素単位毎に補正量を設定して補
正が行われる場合と比べて補正のための設定情報を少な
くすることができることから、当該設定情報をメモリに
記憶する場合に当該メモリの記憶容量を小さくすること
が可能であるとともに、出荷時やメンテナンス時におけ
る補正量の調整を容易化することができる。
【0014】ここで、入力される画像データとしては、
種々なものであってもよく、例えばスキャナにより読み
取られた画像のデータや、コンピュータのメモリに記憶
された画像データなどを用いることができる。また、出
力先となる画像出力装置としては、種々なものであって
もよく、例えばROSや感光体を備えて画像を紙面に印
刷出力する装置のように、補正後の画像データを出力す
る機能を有する装置が用いられる。
【0015】また、主走査方向の画像領域とは、主走査
が行われる方向の画像領域のことを言っており、例えば
画像フレームの横方向に主走査が行われる場合には、縦
方向に複数のラインが並ぶことになる。また、このよう
な画像領域を複数に分割する場合における当該複数とし
ては、特に限定はなく、例えば分割数が多い方が補正精
度がよくなる一方で設定情報が多くなるといったことを
考慮して定められる。
【0016】また、補正データ生成条件情報としては、
補正データを生成する条件の情報が設定される。具体的
には、補正データを直線で近似する場合には、例えば増
減方向や、傾きの大きさや、補正データの初期値が設定
される。また、直線近似する態様以外の態様として、例
えば曲線を表す所定の関数などで補正データを近似する
ことも可能である。
【0017】また、通常、画像の濃度ムラは主走査方向
の位置に依存してラインには依存しないため、補正デー
タ生成手段により生成される補正データとしては、例え
ば画像フレームに含まれる全てのラインについて共通の
ものが用いられる。なお、本発明では、各ライン毎或い
は幾つかのライン毎に異なる補正データを生成して補正
することも可能である。
【0018】また、補正データ生成手段により生成され
る補正データと主走査方向で対応する入力画像データと
を加算するとは、例えば主走査方向の位置が同一である
補正データと入力画像データとを加算することを言って
いる。具体的に、デジタル画像データをデジタル補正デ
ータで補正する場合には、主走査方向の位置が同一であ
る画像データの画素値と補正データの補正値とを加算す
る。この例では、例えば主走査方向に沿った各画素位置
の補正値から成る補正データが主走査方向に沿った補正
データを構成する。なお、本発明では、アナログ画像デ
ータをアナログ補正データで補正することも可能であ
り、この場合には、アナログ画像データの信号とアナロ
グ補正データの信号とを主走査方向の位置を一致させて
加算する。この例では、例えば主走査方向に沿った各位
置の補正値を表すアナログ信号が主走査方向に沿った補
正データを構成する。
【0019】また、本発明に係る画像処理装置では、補
正データ生成手段は、前記複数の分割領域を特定する分
割領域特定情報に基づいて補正データ生成条件情報を変
更する変更手段を有する。従って、例えば複数の分割領
域のそれぞれを特定するために設定される分割領域特定
情報に基づいて各分割領域毎に補正データを生成するた
めに参照する補正データ生成条件情報が変更手段により
変更されて補正データが生成されるため、主走査方向の
画像領域を構成する複数の分割領域の全体にわたって、
各分割領域毎に設定された補正データ生成条件情報に基
づく補正データにより補正を行うことができる。ここ
で、分割領域特定情報としては、分割領域を特定する情
報が設定される。具体的には、例えば分割領域を区切る
境界を示す情報などを用いることができる。
【0020】また、本発明に係る画像処理装置では、次
のようにして、分割領域特定情報や補正データ生成条件
情報を決定する。すなわち、濃度情報検出手段が出力先
となる画像出力装置から画像データが出力された結果に
基づいて当該出力結果の濃度に関する情報を検出し、設
定情報決定手段が当該検出結果に基づいて補正データ生
成手段の変更手段により参照される分割領域特定情報或
いは補正データ生成手段により参照される補正データ生
成条件情報の少なくともいずれか一方を決定する。
【0021】従って、出力先となる画像出力装置からの
出力結果から検出される濃度情報に基づいて分割領域や
補正データの生成条件が決定されるため、これらの設定
情報を用いることにより、実際の主走査方向の濃度ムラ
に対応した精度がよい補正を実現することができる。
【0022】ここで、濃度情報を検出する対象となる画
像データとしては、任意の画像データが用いられてもよ
く、例えばハーフトーンの画像データが用いられるのが
好ましい。また、濃度情報検出手段としては、種々なも
のが用いられてもよく、例えば画像が紙面に印刷出力さ
れた結果から主走査方向の濃度を読み取って検出するス
キャナ等の読取装置や、画像が中間転写ベルトに出力さ
れて形成された結果から主走査方向の濃度を検出する濃
度検出器などを用いることができる。
【0023】また、分割領域特定情報或いは補正データ
生成条件情報の少なくともいずれか一方を決定する態様
としては、いずれか一方のみを決定して他方については
他の方法で決定する態様が用いられてもよく、或いは、
両方を決定する態様が用いられてもよい。
【0024】また、分割領域特定情報や補正データ生成
条件情報を決定する仕方としては、種々な仕方が用いら
れてもよい。また、これらの設定情報を決定する仕方と
しては、例えば分割領域特定情報や補正データ生成条件
情報の初期値(デフォルト値)が設定された状態から当
該初期値を調整して分割領域特定情報や補正データ生成
条件情報を決定する仕方が用いられてもよく、或いは、
初期値が設定されていない状態から分割領域特定情報や
補正データ生成条件情報を決定する仕方が用いられても
よい。
【0025】また、一例として、設定情報決定手段は、
設定情報を算出する設定情報算出手段として構成するこ
とができる。具体的には、このような構成の画像処理装
置は、出力先となる画像出力装置から画像データが出力
された結果に基づいて当該出力結果の濃度に関する情報
を検出する濃度情報検出手段と、当該検出結果に基づい
て補正データ生成手段により参照される分割領域特定情
報或いは補正データ生成条件情報の少なくともいずれか
一方を算出する設定情報算出手段と、を備える。このよ
うな構成では、分割領域特定情報や補正データ生成条件
情報を画像処理装置により自動的に生成することが可能
である。
【0026】また、以上のように、本発明に係る画像処
理装置では、補正データを生成して入力画像データを補
正する処理や、出力先となる画像出力装置からの出力結
果の濃度情報に基づいて分割領域特定情報や補正データ
生成条件情報を決定する処理が行われるが、例えばこれ
らの処理を行う機能と共に、他の画像処理を行う機能を
備えていてもよい。
【0027】また、通常では、画像出力装置に起因する
濃度ムラの特性は、例えば数ヶ月などといった或る程度
の期間の間はそれほど変動しないため、本発明に係る画
像処理装置では、例えば、補正データ生成条件情報や分
割領域特定情報を固定的に設定した状態で入力画像デー
タに対する濃度ムラの補正が行われ、或る程度の期間が
経過したときに点検などが行われて補正データ生成条件
情報の設定内容や分割領域特定情報の設定内容が必要に
応じて変更される。また、通常では、画像出力装置に起
因する濃度ムラの特性は各プリンタなどの機種毎に応じ
て同様なものとなると考えられるため、例えば、各機種
毎に同一の補正データ生成条件や同一の分割領域特定情
報をデフォルト値として設定し、当該設定値を個々の装
置毎に調整することもできる。なお、本発明では、例え
ばフィードバックなどを用いて補正データ生成条件情報
の設定内容や分割領域特定情報の設定内容を常に変更し
ながら濃度ムラを補正するような態様が用いられてもよ
い。
【0028】また、本発明は、以下のような実施形態例
を包含する。一実施形態例では、出力先の画像出力装置
に起因する濃度ムラを入力される画像データに対して予
め補正する画像処理装置において、主走査単位の前記画
像データを複数の領域に分割したときの各領域毎の設定
情報に基づいて画素単位の補正データを生成する生成手
段と、生成された補正データを前記画像データに加算す
る加算手段とを具備する。このように、本発明では、主
走査単位の画像データを複数の領域に分割する実施態様
や、画素単位の補正データを生成する実施態様を包含す
る。なお、ここで言う設定情報としては、例えば増減の
情報や傾きの情報などが用いられる。このような構成で
は、作用効果として、例えば、領域単位の設定情報から
画素単位の補正データを作成するので、全体領域で直線
近似して補正する場合に比べて良好に補正できると共
に、画素単位に設定情報を持つ場合に比べて少ない設定
情報ですみ、メモリを持つ場合に設定情報のための必要
容量を少なくすることが可能となり、更に出荷時やメン
テナンス時の調整を容易に行うことができる。
【0029】また、一実施形態例では、画像処理装置で
は、例えば上記のような構成において、前記生成手段
が、前記複数の領域を設定する設定情報に基づいて領域
を変更する変更手段を含む。また、一実施形態例では、
画像処理装置では、例えば以上のような構成において、
前記出力先の画像出力装置の出力結果から濃度情報を抽
出する抽出手段と、抽出結果から前記設定情報を算出す
る算出手段とを具備する。なお、抽出手段としては、例
えば読取装置又は検出器などが用いられる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。図1には、本発明に係る画像処理装置
を適用したデジタル複写機などに備えられたIOT1の
構成例を示してあり、本例のIOT1には、画像処理部
2と、補正値生成部3と、加算器4と、パルス幅変調器
5と、ROS6とが備えられている。なお、本例のIO
T1の構成は、例えば上記図16に示したIOT31の
構成に補正値生成部3及び加算器4を備えたような構成
となっている。
【0031】画像処理部2は、図外のIITにより入力
される画像のデータをmビットの画像データとして入力
し、当該入力画像データに対して解像度変換等のIOT
1での画像処理を行って当該画像処理後のnビットの画
像データを加算器4へ出力する。
【0032】補正値生成部3は、正或いは負の値をとる
nビットの補正データを生成して加算器4へ出力する。
加算器4は、画像処理部2から入力される画像データと
補正値生成部3から入力される補正データとを各画素単
位の値毎に加算し、nビットの当該加算結果をパルス幅
変調器5へ出力する。ここで、本例では、図1中に点線
で示した補正値生成部3の機能及び加算器4の機能から
本発明に係る画像処理装置の機能が実現されており、多
値画像データの段階で濃度の補正を行うことを実現して
いる。
【0033】パルス幅変調器5は、加算器4から入力さ
れるnビットの画像データ(加算結果)をパルス幅変調
により2値化して当該変調結果をレーザ点灯信号として
ROS6へ出力する。ROS6は、レーザドライバ及び
レーザを有しており、パルス幅変調器5から入力される
レーザ点灯信号に応じたレーザ光を図外の感光体へ照射
する。また、ROS6は、主走査される各ラインの開始
点を検出して当該開始点を示す基準信号であるSOS
(Start Of Scan)信号を補正値生成部3へ出力する。
【0034】そして、図外の感光体には補正後の画像デ
ータを構成する各画素の値を反映したトナー像が形成さ
れ、当該感光体に形成されたトナー像が直接的に或いは
中間転写ベルトを介して紙面に転写され、これにより、
当該紙面に補正後の画像データに対応する画像が印刷出
力される。ここで、本例では、画像データに対して濃度
の補正が行われているため、濃度ムラの無い画像が紙面
に印刷出力される。
【0035】以下で、入力画像データを補正する処理の
一例を示す。図2には、主走査方向の画像領域の全体に
わたって濃度が一定である画像データを例えば上記図1
6に示した補正機能を有しないIOT31に入力した場
合において紙面に印刷出力される画像の主走査方向の濃
度特性の一例を示してある。図2では、入力画像データ
の濃度特性を表す直線を理想の濃度特性G1として示し
てあり、紙面に印刷出力された画像の濃度特性を表す曲
線を実際に得られた濃度特性G2として示してある。ま
た、同図中の横軸はSOS信号の位置を基準として主走
査方向の位置座標xを示しており、縦軸は濃度の値を示
している。縦軸では、上方へいくほど濃度が高く、下方
へいくほど濃度が低いことを示している。
【0036】同図では、実際に得られた濃度特性G2が
理想の濃度特性G1と比べて高い側(+側)にある部分
については理想の濃度より高い濃度で出力されているこ
とを示しており、逆に、実際に得られた濃度特性G2が
理想の濃度特性G1と比べて低い側(−側)にある部分
については理想の濃度より低い濃度で出力されているこ
とを示している。
【0037】同図に示したような実際の濃度特性G2が
得られた場合、理想の濃度特性G1を表す直線を基準と
して実際に得られた濃度特性G2を上下反転させて得ら
れる補正値を入力画像データと加算すれば理想的な補正
を行うことができ、主走査方向の濃度ムラを理想的に抑
えることができる。なお、本例では、画像データを構成
する各画素の画素値が当該各画素の濃度値を示す。
【0038】図3には、実際に得られた濃度特性G2に
対する理想的な補正値曲線J1の一例を示してあり、同
図中の横軸はSOS信号の位置を基準として主走査方向
の位置座標xを示しており、縦軸は補正値を示してい
る。縦軸では、上方へいくほど補正値が高く、下方へい
くほど補正値が低いことを示している。図2及び図3に
示されるように、例えば理想の濃度値がPであり、x=
x0の主走査方向位置において実際に得られた濃度値が
(P+a)であるとすると、x=x0の主走査方向位置
における画像データの値(P+a)に当該主走査方向位
置における補正値(−a)を加算することにより理想的
な補正後の画像データの値Pを得ることができる。
【0039】本例では、1ライン中で主走査方向の画像
領域を4つの領域に分割し、分割した各領域1〜4毎に
異なる補正パラメータを用いて補正値を生成する。図4
には、上記図3に示したのと同様な横軸や縦軸や補正値
曲線J1を示してあり、x=x1からx=x5までの領
域が1ラインの長さつまり画像フレームの主走査方向の
幅に相当しており、このような主走査方向の画像領域
が、x=x1からx=x2までの領域1と、x=x2か
らx=x3までの領域2と、x=x3からx=x4まで
の領域3と、x=x4からx=x5までの領域4とに分
割されている。図4に示されるように、本例では、各領
域1〜4を区切る両端x1、x5以外の境界点x2、x
3、x4が補正値曲線J1の頂点と一致するように各境
界点x2、x3、x4が設定されている。ここで、頂点
とは極大点や極小点を示している。
【0040】また、図4(a)〜同図(f)には、領域
分割に係る各種の信号の一例を示してある。具体的に、
同図(a)には、SOS信号の一例を示してあり、この
SOS信号は各ラインのスキャンの開始位置でオンとな
るパルス信号から構成されている。同図(b)には、主
走査方向の画像領域の全体を示す全領域信号(IOC
(InOut Conversion)_EN(Enable)信号)の一例を
示してあり、この全領域信号はx=x1からx=x5ま
での領域でオンとなる信号から構成されている。つま
り、本例では、主走査方向の画像領域の全体が補正対象
となる全領域として全領域信号により示されている。
【0041】なお、主走査方向の画像領域の長さは、例
えば“A4”や“B4”などといった入力画像データの
大きさの規格を示す情報が当該入力画像データの入力側
から通知されて当該情報に基づいて把握され、或いは、
任意の入力画像データに対応することが可能なように最
大の入力画像データに対応した長さが主走査方向の画像
領域の長さとして設定される。
【0042】同図(c)には、領域1を示す領域信号1
(AREA1_EN信号)の一例を示してあり、この領
域信号1はx=x1からx=x2までの領域でオンとな
る信号から構成されている。同様に、同図(d)には、
領域2を示す領域信号2(AREA2_EN信号)の一
例を示してあり、この領域信号2はx=x2からx=x
3までの領域でオンとなる信号から構成されている。
【0043】同様に、同図(e)には、領域3を示す領
域信号3(AREA3_EN信号)の一例を示してあ
り、この領域信号3はx=x3からx=x4までの領域
でオンとなる信号から構成されている。同様に、同図
(f)には、領域4を示す領域信号4(AREA4_E
N信号)の一例を示してあり、この領域信号4はx=x
4からx=x5までの領域でオンとなる信号から構成さ
れている。
【0044】また、本例では、上記した各領域1〜4毎
にそれぞれ、各領域1〜4内において補正値を増加させ
るか或いは減少させるかを指定する増減選択情報が設定
されるとともに、その増減の傾きの大きさを指定するた
めの増減間隔情報が設定される。また、本例では、主走
査方向に沿って最初の分割領域となる領域1についての
み補正値の初期値(補正初期値)が設定される。
【0045】図5には、上記図1に示した補正値生成部
3の詳細な構成例を示してあり、本例の補正値生成部3
には、ビデオクロック(VCLK)カウンタ12及び比
較器(コンパレータ)13を有した領域信号発生回路1
1と、補正初期値を処理するマルチプレクサ14と、補
正パラメータを処理するマルチプレクサ15と、増減間
隔カウント回路16と、キャリーアウト(Carry Out)
カウント回路17と、加算・減算回路18とが備えられ
ている。なお、図5では、上記図1に示した加算器4も
示してある。
【0046】また、本例では、各領域1〜4の境界点x
1〜x5を表す5つの領域パラメータ(領域para)
1〜5と、各領域1〜4毎に設定された増減選択情報及
び増減間隔情報を表す4つの補正パラメータ(補正pa
ra)1〜4と、領域1について設定された補正初期値
が本例の画像処理装置に備えられたメモリ(図示せず)
に記憶されている。そして、メモリに記憶された領域パ
ラメータ1〜5が比較器13へ出力され、メモリに記憶
された補正パラメータ1〜4がマルチプレクサ15へ出
力され、メモリに記憶された補正初期値がマルチプレク
サ14へ出力される。
【0047】ビデオクロックカウンタ12は、SOS信
号とビデオクロックを入力し、入力したSOS信号を基
準位置として、当該基準位置以降に入力したビデオクロ
ックをカウントし、当該カウント値を比較器13へ出力
する。比較器13は、ビデオクロックカウンタ12から
のカウント値を入力するとともに領域パラメータ1〜5
を入力し、当該カウント値と各領域パラメータ1〜5の
値x1〜x5とを比較することにより、1ライン中の補
正対象となる全領域を示す全領域信号及び各分割領域1
〜4を示す各領域信号1〜4を生成してマルチプレクサ
15へ出力する。
【0048】ここで、本例では、ビデオクロックの1周
期が画像データの1画素分の時間に相当しており、ビデ
オクロックのカウント値がx1からx2までの領域が領
域1に相当し、同様に、当該カウント値がx2からx3
までの領域が領域2に相当し、当該カウント値がx3か
らx4までの領域が領域3に相当し、当該カウント値が
x4からx5までの領域が領域5に相当する。
【0049】マルチプレクサ14は、後述する加算・減
算回路18からの出力値を入力するとともに領域1につ
いて設定された補正初期値を入力し、各ラインの先頭画
素の位置においてのみ補正初期値を選択して当該選択し
た値Bを加算・減算回路18へ出力する一方、その後
は、次のラインの先頭画素の位置までの間、加算・減算
回路18から入力される1画素前の補正値を選択して当
該選択した値Bを加算・減算回路18へ出力する。
【0050】マルチプレクサ15は、比較器13からの
全領域信号及び各領域信号1〜4を入力するとともに各
補正パラメータ1〜4を入力し、入力した各領域信号1
〜4に基づいて各領域1〜4を判定し、4つの補正パラ
メータ1〜4の中から各領域1〜4毎に対応した補正パ
ラメータを選択する。そして、マルチプレクサ15は、
各領域1〜4毎に選択した補正パラメータに含まれる例
えば1ビットの増減選択情報を抽出して加算・減算回路
18へ出力するとともに、当該補正パラメータに含まれ
る増減間隔情報を抽出して増減間隔カウント回路16へ
出力する。
【0051】増減間隔カウント回路16は、マルチプレ
クサ15からの増減間隔情報を入力するとともにビデオ
クロックを入力し、ビデオクロックを入力した増減間隔
情報で示される増減間隔分だけカウントする。そして、
増減間隔カウント回路16は、ビデオクロックを増減間
隔分だけカウントしたときに、当該カウントの終了を示
すキャリーアウト信号をキャリーアウトカウント回路1
7へ出力する。なお、増減間隔カウント回路16では、
例えばビデオクロックを増減間隔分だけカウントする度
毎にカウント値がゼロに初期化(リセット)されて、増
減間隔分のカウントが繰り返される。
【0052】キャリーアウトカウント回路17は、増減
間隔カウント回路16からのキャリーアウト信号を入力
し、当該キャリーアウト信号の入力回数をカウントして
当該カウント値Aを加算・減算回路18へ出力する。つ
まり、本例では、ビデオクロックが増減間隔分だけカウ
ントされる度毎に、キャリーアウトカウント回路17か
ら加算・減算回路18へ出力される値Aが1ずつ増加す
る。また、キャリーアウト回路17のカウント値は、領
域1〜4が変化したときにゼロに初期化(リセット)さ
れる。
【0053】加算・減算回路18は、マルチプレクサ1
5からの増減選択情報を入力し、また、キャリーアウト
カウント回路17からのカウント値Aを入力するととも
にマルチプレクサ14からの出力値Bを入力する。そし
て、加算・減算回路18は、入力した増減選択情報によ
り増加が指定されている場合には、マルチプレクサ14
からの入力値Bとキャリーアウトカウント回路17から
の入力値Aとを加算して当該加算結果(B+A)を補正
値として加算器4及びマルチプレクサ14へ出力する一
方、入力した増減選択情報により減少が指定されている
場合には、マルチプレクサ14からの入力値Bからキャ
リーアウトカウント回路17からの入力値Aを減算して
当該減算結果(B−A)を補正値として加算器4及びマ
ルチプレクサ14へ出力する。
【0054】このようにして補正値生成部3の加算・減
算回路18から加算器4へ出力される各画素毎の補正値
は、上述のように、当該加算器4において画像処理部2
から入力される入力画像データの各画素毎の値と加算さ
れ、当該加算結果がパルス幅変調器5へ出力される。
【0055】また、図6には、上記図5に示した補正値
生成部3により行われる補正値生成処理の手順の一例を
示してある。この補正値生成処理が開始された場合に
は、まず、全領域信号がオン(Active)状態にな
って(ステップS1)、且つ領域信号1がオン状態にな
ると(ステップS2)、マルチプレクサ15により補正
パラメータ1が選択され(ステップS3)、また、キャ
リーアウトカウント回路17のカウント値がリセット
(A=0)されるとともに(ステップS4)、増減間隔
カウント回路16のカウント値がリセットされる(ステ
ップS5)。
【0056】その後、ビデオクロックがカウントされる
度毎に増減間隔カウント回路16のカウント値が増加さ
せられていき(ステップS6)、当該カウント値が設定
された増減間隔に到達したか否かが判定される(ステッ
プS7)。この結果、増減間隔カウント回路16のカウ
ント値が増減間隔に到達したと判定された場合には、キ
ャリーアウトカウント回路17のカウント値が増加(A
に1を加える)させられる(ステップS8)。次いで、
増減選択により増加が指定されている場合には(ステッ
プS9)、加算・減算回路18により加算処理が行われ
て(ステップS10)、当該加算結果(B+A)が補正
値として出力される一方(ステップS11)、増減選択
により減少が指定されている場合には(ステップS
9)、加算・減算回路18により減算処理が行われて
(ステップS13)、当該減算結果(B−A)が補正値
として出力される(ステップS11)。なお、増減間隔
カウント回路16のカウント値が増減間隔に到達してい
ないと判定された場合には(ステップS7)、1画素前
と同じ補正値が更新されずに加算・減算回路18から出
力される(ステップS11)。
【0057】そして、領域信号1がオン状態である間
(ステップS12)、上記のような補正値生成及び補正
値出力処理が行われ(ステップS6〜ステップS11、
ステップS13)、領域信号1がオフ状態になると、次
に、領域信号2がオン状態になったか否かが判定される
(ステップS21)。
【0058】この結果、領域信号2がオン状態になった
ことが判定された場合には、領域信号1がオン状態にな
ったときに行われる処理と同様に、補正パラメータ2を
選択することや、キャリーアウトカウント回路17のカ
ウント値をリセットすることや、増減間隔カウント回路
16のカウント値をリセットすることが行われ(ステッ
プS22)、次いで、領域信号1がオン状態であるとき
に行われる処理と同様に、補正値生成及び補正値出力処
理が行われる(ステップS23)。そして、領域信号2
がオフ状態になると(ステップS24)、次に、領域信
号3がオン状態になったか否かが判定される(ステップ
S31)。
【0059】この結果、領域信号3がオン状態になった
ことが判定された場合には、領域信号2がオン状態にな
ったときについて上述したのと同様に、補正パラメータ
3を選択することや、キャリーアウトカウント回路17
のカウント値をリセットすることや、増減間隔カウント
回路16のカウント値をリセットすることが行われ(ス
テップS32)、次いで、補正値生成及び補正値出力処
理が行われる(ステップS33)。そして、領域信号3
がオフ状態になると(ステップS34)、次に、領域信
号4がオン状態になったか否かが判定される(ステップ
S41)。
【0060】この結果、領域信号4がオン状態になった
ことが判定された場合には、領域信号2や領域信号3が
オン状態になったときについて上述したのと同様に、補
正パラメータ4を選択することや、キャリーアウトカウ
ント回路17のカウント値をリセットすることや、増減
間隔カウント回路16のカウント値をリセットすること
が行われ(ステップS42)、次いで、補正値生成及び
補正値出力処理が行われる(ステップS43)。そし
て、領域信号4がオフ状態になったことが判定されると
(ステップS44)、1ライン分の処理が終了し、次の
ラインの処理が行われる場合には再び以上と同様な処理
が行われる(ステップS1〜ステップS44)。
【0061】なお、図6では、領域信号2〜4に関する
処理については、領域信号1に関する処理と同様である
ため、図示を簡略化した。詳しくは、ステップS22や
ステップS32やステップS42の処理はステップS3
〜ステップS5に示したのと同様な処理に相当し、ステ
ップS23やステップS33やステップS43の処理は
ステップS6〜ステップS11に示したのと同様な処理
に相当する。
【0062】図7には、領域1から領域2へ移り変わる
部分について、具体的な数値を用いて補正動作の一例を
示してある。なお、同図には、上記図3に示したのと同
様な横軸を示してある。図7に示した例では、初期補正
値として+10[Dec:Decimal]が設定されてい
る。また、領域1では、20[Dec]の増減間隔(I
OC_INTVL(Interval)1)で補正値を減少させ
ることが設定されており、つまり、主走査方向に沿った
20個の画素毎に1LSB(Least Significant Bit:
最下位ビット)ずつ補正値を減少させることが設定され
ている。また、領域2では、50[Dec]の増減間隔
(IOC_INTVL2)で補正値を増加させることが
設定されており、つまり、主走査方向に沿った50個の
画素毎に1LSBずつ補正値を減少させることが設定さ
れている。
【0063】同図(a)には全領域信号(IOC_E
N)の一例を示してあり、同図(b)には領域信号1
(AREA1_EN)の一例を示してあり、同図(c)
には領域信号2(AREA2_EN)の一例を示してあ
る。ここで、領域1の画素数は1050(Dot)であ
るとしてある。
【0064】同図(d)にはビデオクロックカウンタ1
2のカウント値の一例を示してあり、領域1では増減間
隔に相当する20個ずつまとめて示してあり、領域2で
は増減間隔に相当する50個ずつまとめて示してある。
なお、領域1の最後の部分については10個のまとまり
となっている。同図(e)には入力画像データの一例を
示してあり、この例では、入力画像データの各画素が1
0ビット(n=10)から構成されているとしてあり、
また、説明を簡略化するため、各画素の値が600[D
ec]に固定されているとしてある。
【0065】同図(f)には補正値生成部3から加算器
4へ出力される補正値の一例を示してある。領域1で
は、補正初期値である+10から増減間隔に相当する2
0画素毎に補正値が1ずつ減少させられていき、領域2
では、領域1における最終的な補正値である−42が補
正初期値として用いられて、当該補正初期値である−4
2から増減間隔に相当する50画素毎に補正値が1ずつ
増加させられていく。
【0066】同図(g)には加算器4から出力される補
正後の画像データの一例を示してあり、補正前の入力画
像データの各画素値とそれぞれの画素位置に対応した補
正値とを加算した結果が補正後の画像データとして出力
されている。領域1では、主走査方向に沿って画素値が
610[Dec]から次第に減少していく補正後の画像
データが出力されており、領域2では、主走査方向に沿
って画素値が558[Dec]から次第に増加していく
補正後の画像データが出力されている。
【0067】また、領域3以降についても、同様に、1
つ前の領域における最終的な補正値を補正初期値とし
て、増減間隔に相当する画素数毎に補正値を1ずつ増加
或いは減少させていく。なお、本例では、増減間隔毎に
補正値を1LSBずつ増加或いは減少させていく構成で
あるため、増減間隔として大きな値を設定すると補正値
の増減の傾きは緩くなり、逆に、増減間隔として小さな
値を設定すると補正値の増減の傾きは急となる。また、
本例では、補正値の変化幅を1LSBと小さくすること
で補正値を滑らかに変化させることを実現しているが、
任意の変化幅が用いられてもよい。
【0068】図8には、上記図3に示したのと同様な横
軸や縦軸や補正値曲線J1を示してあり、また、各領域
1〜4毎に直線で近似した形で得られる補正値K1の一
例を示してある。なお、図8では、補正値曲線J1につ
いては点線で示してある。同図に示されるように、各領
域1〜4では当該各領域1〜4の左端における補正値曲
線J1上の値と右端における補正値曲線J1上の値とを
結んでできる直線が近似的な補正値K1の特性として用
いられており、このような直線上の値が各画素単位の補
正値として用いられる。同図に示したように、上記図7
に示した場合を例とすると、領域1における補正初期値
は+10となり、領域1における最終的な補正値は−4
2となる。
【0069】以上のように、本例のIOT1では、主走
査方向の1ラインを複数の領域1〜4に分割し、分割し
た各領域1〜4毎に補正値の変化量を決めるための増減
方向及び傾き(増減間隔)を設定するとともに、ライン
の先頭における補正初期値を設定し、当該補正初期値か
ら設定された増減方向及び傾きに従って変化させた値を
補正値として生成し、生成した補正値を入力画像データ
の各画素値と加算することにより、多値画像データの段
階で濃度の補正を行うことを実現しており、これによ
り、主走査方向の濃度ムラを抑制することができる。ま
た、本例のIOT1では、複数に分割された各領域1〜
4は、1ライン中の画素数をカウントして当該カウント
値を各領域1〜4に含まれる画素の総数に基づく境界値
と比較することにより、判定される。
【0070】従って、本例のIOT1では、例えば主走
査方向の濃度特性を各画素毎に記憶するような大きなメ
モリ容量を用意することが必ずしも必要ではなく、少な
いパラメータを用いて補正を行うことができる。また、
本例の補正処理は全てビデオクロックのカウント値を基
準としてデジタル的に行われているため、例えばアナロ
グ回路を用いた場合のような不安定な要素を無くして安
定した動作を実現することができる。
【0071】ここで、本例では、パルス幅変調器5及び
ROS6やそれ以降の感光体などにより本発明に言う出
力先となる画像出力装置が構成されており、この画像出
力装置において濃度ムラが発生する。また、本例では、
補正値生成部3及び加算器4により本発明に言う画像処
理装置が構成されており、この画像処理装置により入力
画像データに対して濃度ムラを補正する。
【0072】また、本例では、主走査方向の1ライン分
の画像領域が複数に分割された各領域1〜4毎に設定さ
れる補正パラメータ(増減選択情報及び増減間隔情報)
や領域1について設定される補正初期値が本発明に言う
補正データ生成条件情報に相当し、これら複数の領域1
〜4のそれぞれを特定するために設定される領域パラメ
ータ1〜5が本発明に言う分割領域特定情報に相当す
る。また、本例では、補正値生成部3のマルチプレクサ
14や増減間隔カウント回路16やキャリーアウトカウ
ント回路17や加算・減算回路18が補正データ生成条
件情報に基づいて主走査方向に沿った補正データを生成
する機能により本発明に言う補正データ生成手段が構成
されている。また、本例では、補正値生成部3の領域信
号発生回路11やマルチプレクサ15が分割領域特定情
報に基づいて各領域1〜4毎に参照する補正データ生成
条件情報を変更する機能により本発明に言う変更手段が
構成されている。
【0073】また、本例では、加算器4が生成される補
正データと主走査方向で対応する入力画像データとを加
算する機能により本発明に言う補正データ加算手段が構
成されている。また、本例では、加算器4が加算結果を
出力先となる画像出力装置を構成するパルス幅変調器5
へ出力する機能により本発明に言う画像データ出力手段
が構成されている。
【0074】次に、上記した各領域1〜4や各領域1〜
4毎の増減方向及び増減間隔を決定する方法の例を示
す。なお、本例では、主走査方向の画像領域を4つの領
域1〜4に分割する場合を示すが、分割数としては任意
であってもよい。まず、主走査方向に発生する濃度ムラ
の原因としては上述のように感光体の濃度ムラやROS
光学系による光量ムラなどを挙げることができる。
【0075】図9には、一般的な感光体の濃度特性L1
及びROS光学系の濃度特性L2を示してあり、同図中
の横軸はSOS側からEOS(End Of Scan)側への主
走査方向に沿った位置を示しており、縦軸は上方を+と
するとともに下方を−として濃度を示している。
【0076】ここで、説明の便宜上から、図9に示した
2つの濃度特性L1、L2のみを考慮すると、システム
全体としては、これら2つの濃度特性L1、L2を加算
した濃度特性を有することとなる。図10には、上記図
9に示したのと同様な横軸及び縦軸を示してあり、シス
テム全体としての濃度特性L3の一例を実線で示してあ
り、当該濃度特性L3に対称なものとして理想的な補正
値曲線M1の一例を点線で示してある。
【0077】また、図11には、上記図10に示したの
と同様な横軸及び縦軸及び補正値曲線M1を示してあ
り、1ラインを4つの領域1〜4に分割した場合の補正
値N1の一例を実線で示してある。図11に示されるよ
うに、本例では、1ラインの中に「×」印で示す領域の
境界を5つ設定することで1ラインを4つの領域1〜4
に分割しており、それぞれの領域1〜4毎に補正値の変
化を決める増減方向や傾きを設定することで各領域1〜
4における補正値N1を直線で近似している。また、同
図では、領域1の補正初期値がゼロとなっているが、当
該補正初期値としてゼロ以外の値を設定することで同図
に示した補正値N1を全体的に上方或いは下方へずらす
(オフセットさせる)ことも可能である。
【0078】このように、本例では、1ラインを複数の
領域に分割して、それぞれの領域で補正値を変化させる
ための増減方向や傾きを可変とすることで、補正値N1
を理想の補正値曲線M1に近づけることが実現される。
このような領域パラメータや補正パラメータや補正初期
値を決定する方法としては、例えば、ユーザ(人)の目
視により行う方法や、装置により自動的に行う方法があ
る。
【0079】ユーザの目視により領域パラメータや補正
パラメータや補正初期値を決定する方法では、例えば、
デジタル複写機などの組み立ての最終工程において、全
面がハーフトーンである画像データを濃度補正をせずに
画像出力装置によりテストプリントし、当該プリント結
果をユーザが目視することにより、領域パラメータや補
正パラメータや補正初期値を決定する。具体的には、主
走査方向に沿った方向で、濃度変化の増減方向が切り替
わる位置や、或いは増減方向が同じであっても変化の傾
きが切り替わるような位置を各領域の境界として1ライ
ンを複数の領域に分割し、各分割領域毎に増減方向や傾
き(増減間隔)を決定する。なお、本例のように、全面
がグレイであるハーフトーンの画像データをテストデー
タとすると濃度ムラが目立ち易くて好ましいが、他の画
像データがテストデータとして用いられてもよい。
【0080】また、デジタル複写機やスキャナ付きプリ
ンタなどの装置により領域パラメータや補正パラメータ
や補正初期値を自動的に決定する方法では、例えば、全
面がハーフトーンである画像データを濃度補正をせずに
画像出力装置により出力したプリント結果をIITの一
部分であるスキャナにより読み取り、読み取った画像デ
ータに基づいて領域パラメータや補正パラメータや補正
初期値を自動的に算出して決定する。
【0081】また、この場合、例えばデジタル複写機な
どの画像出力装置が中間転写ベルトを有するときには、
例えば、当該中間転写ベルト上の主走査方向に沿って複
数の濃度センサを配置して設けておき、全面がハーフト
ーンである画像データを濃度補正をせずに当該中間転写
ベルト上に転写して出力し、当該出力結果の濃度を前記
した複数の濃度センサにより検出して、当該検出結果に
基づいて領域パラメータや補正パラメータや補正初期値
を自動的に算出して決定することもできる。つまり、中
間転写ベルトがあるような場合には、必ずしもテスト用
の画像データを紙面に印刷出力しなくとも、中間転写ベ
ルトに当該画像データを出力した結果に基づいて領域パ
ラメータなどを決定することが可能である。
【0082】また、以上のようにして決定される領域パ
ラメータや補正パラメータや補正初期値を例えばデジタ
ル複写機などに備えられた不揮発性メモリに記憶させ
て、当該記憶情報を入力画像データの濃度ムラの補正に
際して読み出して用いるようにすると、装置の電源がオ
フにされた後にも、不揮発性メモリに記憶された情報が
残ることから領域パラメータや補正パラメータや補正初
期値を保存することができる。
【0083】図12には、デジタル複写機などが自動的
に領域パラメータなどを算出して決定する機能を有する
場合における当該機能部の構成例を示してあり、この機
能部には、濃度データの読取部21と、パラメータ算出
部24とが備えられている。濃度データの読取部21
は、例えばIITのスキャナ22又は中間転写ベルト上
に設けられた複数の濃度センサ23から構成されてお
り、テスト用の画像データが出力された結果から当該出
力結果の濃度を読み取り、当該読取結果をパラメータ算
出部24へ出力する。
【0084】パラメータ算出部24は、濃度データの読
取部21から入力される濃度データの読取結果に基づい
て、発生する濃度ムラを補正するための領域パラメータ
1〜5や補正パラメータ1〜4や補正初期値を算出し、
当該算出結果を補正値生成部3へ出力する。なお、上述
のように、パラメータ算出部24による算出結果が不揮
発性メモリを介して補正値生成部3へ供給される構成と
することもできる。
【0085】以下で、上記したパラメータ算出部24に
より濃度データの読取結果から領域パラメータなどを算
出して補正値を算出する方法の具体例を示す。まず、第
1の算出例では、1ラインが有する全ての画素について
濃度値を読み取り、当該読取結果に基づいて濃度値の変
化量が増加から減少へ切り替わる画素位置や或いは濃度
値の変化量が減少から増加へ切り替わる画素位置を検出
し、検出した画素位置と濃度データとに基づいて領域パ
ラメータや補正パラメータや補正初期値を算出する。例
えば、検出した画素位置は分割領域の境界位置とされ、
各分割領域における主走査方向に沿った画素値の増加の
割合或いは減少の割合から補正パラメータが算出され、
主走査方向に沿った最初の画素の値が補正初期値とされ
る。
【0086】次に、第2の算出例では、1ラインが有す
る全ての画素について濃度値を読み取り、読み取った全
ての画素の濃度値の平均値を算出する。また、予め1ラ
インを複数の領域(必ずしも最終的な分割領域ではな
い)に分割しておき、それぞれの領域において平均値と
の差分が最大となる濃度値を有する画素の位置を分割領
域の境界位置として領域パラメータを算出し、これら各
分割領域における濃度データに基づいて補正パラメータ
や補正初期値を算出する。
【0087】次に、第3の算出例では、領域パラメータ
と補正パラメータと補正初期値には、それぞれデフォル
ト値が設定されている。図13には、このようにして設
定された補正値のデフォルト値D1の一例を点線で示し
てあり、「×」印で示した5つの位置が領域の境界位置
となっている。また、同図中の横軸はSOS側からEO
S側への主走査方向に沿った位置を示しており、縦軸は
上方を+とするとともに下方を−として補正値を示して
いる。
【0088】この算出例では、同図中に「×」印で示し
た領域パラメータで決まる5つの境界位置における画素
の濃度値を読み取り、読み取った濃度値と予め設定され
ていたデフォルト値との差分に基づいてデフォルト値と
して設定されている補正パラメータ及び補正初期値を調
整する。同図中に「○」印で示した濃度値が実際に読み
取られた値であり、調整後の補正値Q1の一例を実線で
示してある。
【0089】次に、第4の算出例では、第3の算出例の
場合と同様に、領域パラメータと補正パラメータと補正
初期値には、それぞれデフォルト値が設定されている。
そして、例えば1ラインの左端と右端の境界位置を除い
た3つの境界位置のそれぞれの近傍において複数の画素
の濃度値を読み取り、読み取った濃度値の中で最大(極
大)或いは最小(極小)となる濃度値を有する画素の位
置を分割領域の境界位置として領域パラメータをデフォ
ルト値から調整するとともに補正パラメータをデフォル
ト値から調整する。
【0090】図14には、上記図13に示したのと同様
な横軸及び縦軸を示してあり、デフォルト値として設定
された境界位置の1つを「×」印で示してあり、「○」
印及び「●」印は当該境界位置xi及びその近傍にある
位置(xi−3r)、(xi−2r)、(xi−r)、
(xi+r)、(xi+2r)、(xi+3r)におい
て実際に読み取られた濃度値を示している。なお、rは
1画素に相当する長さであり、両端の位置(xi−3
r)、(xi+3r)はデフォルト値として設定された
境界位置xiに隣接する境界位置には達していないとす
る。この例では、位置(xi−2r)において読み取ら
れた「●」印で示す濃度値が最大となるため、図14中
に矢印で示すように、デフォルト値として設定された境
界位置xiの濃度値を「●」印で示す値へ変更して領域
パラメータ及び補正パラメータを調整する。
【0091】次に、第5の算出例では、1ライン中に複
数の領域部分(必ずしも最終的な分割領域ではない)を
設け、それぞれの領域部分毎にその領域部分に含まれる
全ての画素の濃度値を読み取り、それぞれの領域部分毎
に読み取った濃度値の平均値を算出する。そして、各領
域部分毎に実際の補正値特性と算出した平均値との交点
を求め、当該交点の画素位置を分割領域の境界位置とす
るとともに当該交点の濃度値を当該境界位置における濃
度値として、領域パラメータ及び補正パラメータを算出
する。
【0092】図15には、上記図13に示したのと同様
な横軸及び縦軸を示してあり、補正値曲線M2の一例を
点線で示してあり、予め設定された3つの領域部分をそ
れぞれ楕円で示してある。この例では、3つの領域部分
として、主走査方向の位置x11〜x12の領域部分、
主走査方向の位置x13〜x14の領域部分、主走査方
向の位置x15〜x16の領域部分が用いられている。
そして、各領域部分毎の濃度値の平均値と補正値曲線M
2との交点は各領域部分中に「○」印で示した位置とな
る。また、ラインの先端と後端についてはそれぞれ読み
取られた濃度値から決定され、これにより、主走査方向
の画像領域の全体としては「○」印で示した5つの基準
点に基づいて実線で示す補正値Q2が算出される。
【0093】ここで、本例では、濃度データの読取部2
1が出力先となる画像出力装置から紙面や中間転写ベル
トにテスト用の画像データが出力された結果に基づいて
当該出力結果の濃度に関する情報を検出する機能により
本発明に言う濃度情報検出手段が構成されている。ま
た、本例では、パラメータ算出部24が濃度データの読
取部21から入力される濃度データの読取結果に基づい
て領域パラメータや補正パラメータや補正初期値を決定
する機能により本発明に言う設定情報決定手段が構成さ
れている。
【0094】なお、本発明に係る画像処理装置の構成と
しては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な
構成が用いられてもよい。また、本発明の適用分野とし
ては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明
は、種々な分野に適用することが可能なものである。例
えば、本発明は、デジタル複写機やプリンタといった画
像形成装置に限られず、種々な装置に適用することが可
能である。
【0095】また、本発明に係る画像処理装置において
行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモ
リ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがR
OMに格納された制御プログラムを実行することにより
制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該
処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエ
ア回路として構成されてもよい。また、本発明は上記の
制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディ
スクやCD−ROM等のコンピュータにより読み取り可
能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握する
こともでき、当該制御プログラムを記録媒体からコンピ
ュータに入力してプロセッサに実行させることにより、
本発明に係る処理を遂行させることができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
処理装置によると、出力先となる画像出力装置に起因す
る濃度ムラを入力画像データに対して補正するに際し
て、主走査方向の画像領域を複数に分割した分割領域毎
に設定される補正データ生成条件情報に基づいて主走査
方向に沿った補正データを生成し、生成した補正データ
と主走査方向で対応する入力画像データとを加算し、当
該加算結果を出力先となる画像出力装置へ出力するよう
にしたため、例えば主走査方向の画像領域全体で補正デ
ータを直線に近似して補正が行われる場合と比べて良好
な補正精度を得ることができ、且つ、例えば各画素単位
毎に補正量を設定して補正が行われる場合と比べて補正
のための設定情報を少なくすることができることから、
当該設定情報をメモリに記憶する場合に当該メモリの記
憶容量を小さくすることが可能であるとともに、出荷時
やメンテナンス時における補正量の調整を容易化するこ
とができる。
【0097】また、本発明に係る画像処理装置では、前
記複数の分割領域を特定する分割領域特定情報に基づい
て補正データ生成条件情報を変更して補正データを生成
するようにしたため、例えば主走査方向の画像領域を構
成する複数の分割領域の全体にわたって、各分割領域毎
に設定される補正データ生成条件情報に基づく補正デー
タにより補正を行うことができる。
【0098】また、本発明に係る画像処理装置では、出
力先となる画像出力装置から画像データが出力された結
果に基づいて当該出力結果の濃度に関する情報を検出
し、当該検出結果に基づいて補正データの生成のために
参照する分割領域特定情報或いは補正データ生成条件情
報の少なくともいずれか一方を決定するようにしたた
め、実際の主走査方向の濃度ムラに対応した精度がよい
補正を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る補正機能を有するI
OTの構成例を示す図である。
【図2】 主走査方向の入出力濃度特性の一例を示す図
である。
【図3】 主走査方向の入出力濃度特性に対する補正値
曲線の一例を示す図である。
【図4】 補正値曲線と領域信号1〜4などとの関係の
一例を示す図である。
【図5】 補正値生成部の構成例を示す図である。
【図6】 補正値生成部により行われる処理の手順の一
例を示す図である。
【図7】 画像データを補正する動作の一例を示す図で
ある。
【図8】 補正値曲線と補正値との関係の一例を示す図
である。
【図9】 感光体の濃度特性の一例及びROS光学系の
濃度特性の一例を示す図である。
【図10】 主走査方向の入出力濃度特性の一例及び補
正値曲線の一例を示す図である。
【図11】 補正値曲線と補正値との関係の一例を示す
図である。
【図12】 補正に関するパラメータを算出する機能部
の一例を示す図である。
【図13】 補正値を算出する方法の一例を説明するた
めの図である。
【図14】 補正値を算出する方法の一例を説明するた
めの図である。
【図15】 補正値を算出する方法の一例を説明するた
めの図である。
【図16】 従来例に係る補正機能を有しないIOTの
構成例を示す図である。
【符号の説明】
1、31・・IOT、 2、32・・画像処理部、 3
・・補正値生成部、4・・加算器、 5、33・・パル
ス幅変調器、 6、34・・ROS、11・・領域信号
発生回路、 12・・ビデオクロックカウンタ、13・
・比較器、 14、15・・マルチプレクサ、16・・
増減間隔カウント回路、 17・・キャリーアウトカウ
ント回路、18・・加算・減算回路、 21・・濃度デ
ータの読取部、22・・IITのスキャナ、 23・・
中間転写ベルト上の濃度センサ、24・・パラメータ算
出部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA26 AA28 AA32 AA33 AA55 AA66 CA09 CA10 CA14 CB59 CB80 2H027 DA09 DB01 DE02 EA02 EA18 HA07 5C077 LL04 PP06 PP21 PP58 PP74 PQ08 SS02 TT02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力先となる画像出力装置に起因する濃
    度ムラを入力画像データに対して補正する画像処理装置
    において、 主走査方向の画像領域を複数に分割した分割領域毎に設
    定される補正データ生成条件情報に基づいて主走査方向
    に沿った補正データを生成する補正データ生成手段と、 生成される補正データと主走査方向で対応する入力画像
    データとを加算する補正データ加算手段と、 当該加算結果を出力先となる画像出力装置へ出力する画
    像データ出力手段と、を備えたことを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、 補正データ生成手段は、前記複数の分割領域を特定する
    分割領域特定情報に基づいて補正データ生成条件情報を
    変更する変更手段を有することを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の画像処理
    装置において、 出力先となる画像出力装置から画像データが出力された
    結果に基づいて当該出力結果の濃度に関する情報を検出
    する濃度情報検出手段と、 当該検出結果に基づいて補正データ生成手段により参照
    される分割領域特定情報或いは補正データ生成条件情報
    の少なくともいずれか一方を決定する設定情報決定手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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