JP2001144949A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP2001144949A
JP2001144949A JP2000275643A JP2000275643A JP2001144949A JP 2001144949 A JP2001144949 A JP 2001144949A JP 2000275643 A JP2000275643 A JP 2000275643A JP 2000275643 A JP2000275643 A JP 2000275643A JP 2001144949 A JP2001144949 A JP 2001144949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
density
tracking
tracking pattern
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000275643A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Tomita
聡 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2000275643A priority Critical patent/JP2001144949A/ja
Publication of JP2001144949A publication Critical patent/JP2001144949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 形成すべき記録画像の濃度が変動しても、追
跡用パターンが識別性および潜在性を失わないようにす
る。 【構成】 トナーパッチを測定した濃度と目標値との偏
差にしたがって、ガンマ補正回路204によるガンマ補
正で用いるルックアップテーブルを選択する一方、これ
とは別に、入力した画像データに付加する追跡用パター
ンを選択する。ここで、追跡用パターンの選択は、ガン
マ補正装置204でのガンマ補正により識別性および潜
在性を失わないように、追跡用パターンの形状を予め補
正するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、入力した画像信号に
基づいて画像処理を行なって画像形成を行なうととも
に、複写物に追跡用(識別用)パターンを形成して、複
写に用いた装置を特定し、有価証券等の不法複写を防止
する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、複写機のカラー複写化に伴
い、本来複写されるべきではない有価証券が、オリジナ
ルとほとんど識別がつかないような高画質で複写できる
ようになり、これがためにカラー複写機が悪用されてし
まうおそれが生じてきた。このため、複写禁止原稿の不
法複写を防止あるいは抑止するための種々の技術が考え
られている。例えば、特開平4−294682号公報に
記載されている技術は、複写物上に、肉眼では識別困難
ではあるがスキャナ等を用いれば読み取り可能な(潜在
性のある)追跡用パターンであって、複写装置を特定す
る何らかの情報を示す(識別性のある)追跡用パターン
を形成する技術である。この技術によれば、複写禁止原
稿が複写された場合であっても、複写に用いた装置を特
定する手がかりを得ることができる。
【0003】一方、カラー複写機などの画像処理装置で
は、良好なカラーバランスを確保すべく、各原色の濃度
特性を維持する必要があり、このために種々の技術が知
られている。例えば、特開昭63−106672号公
報、および特開昭63−113568号公報に記載され
ている技術は、感光体上または転写体上にトナーパッチ
(理想的状態では、所定の目標値濃度を有する原色のト
ナー像)を各原色毎に形成し、これらのトナーパッチの
各濃度を濃度センサによって測定して、測定濃度と目標
値との偏差を求め、その偏差がなくなる方向に、画像デ
ータをガンマ補正等の濃度補正して、目標とする濃度の
画像を得ようとする技術である。この技術によれば、複
写に用いられるトナーの製造バラツキや、複写機におけ
る光学特性の経時変化などの影響を受けずに、良好なカ
ラーバランスを保つことができる。
【0004】また、上記追跡用パターンを複写物上に形
成する技術と、トナーパッチを用いて濃度特性を制御す
る技術とを組合せたものも存在する。すなわち、画像デ
ータに、追跡用パターンを形成するためのデータ信号を
付加(合成)し、この合成データ信号に対し、トナーパ
ッチの各濃度に応じてガンマ補正を施す技術も知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
組み合わせた技術にあっては、トナーパッチに従った濃
度補正によって、確かに所望の濃度を有する画像を得る
ことができるものの、かかる濃度補正の結果、追跡用パ
ターンの補正が過度に行なわれる場合もあり得る。この
場合、追跡用パターンは、巨視的に見れば所望の濃度を
有することにはなるが、微視的に見れば、追跡用パター
ンを構成するドットが過小となって、スキャナ等の読取
装置をもってしても、もはや読み込むことができない、
あるいは逆に、追跡用パターンを構成するドットが過大
となって、追跡用パターンが、肉眼で識別可能となって
しまう。いずれにしても、このような場合において追跡
用パターンは、識別性と潜在性という2つ性格の一方を
失う結果、追跡用パターンとしての働きを果たさなくな
ってしまうという問題があった。
【0006】この発明は、上述した問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、形成すべき記録画
像の濃度が変動しても、追跡用パターンを、肉眼では識
別が困難であるが、スキャナ等では識別できるようにし
た画像処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、追跡用記録
パターンを形成するための追跡用パターン信号を発生す
る発生手段と、所定の画像信号の濃度値と、前記所定の
画像信号に基づいて形成される記録画像の濃度値との差
を認識する認識手段と、前記認識手段により認識された
濃度値の差に基づいて前記追跡用記録パターンの形状が
前記濃度値の差に対応する形状となるように、前記所定
の画像信号とは独立に前記追跡用パターン信号の補正を
行う補正手段と、前記補正手段により補正された追跡パ
ターン信号および前記所定の画像信号とに基づいて記録
画像を形成する形成手段と を具備することを特徴とす
るものである。また、請求項2に記載の発明にあって
は、請求項1に記載の発明において、前記補正手段は、
前記追跡用記録パターンを構成するドットの数が変更さ
れるように前記追跡用パターン信号を補正することを特
徴とするものである。また、請求項3に記載の発明にあ
っては、請求項1に記載の発明において、前記補正手段
は、前記追跡用記録パターンの大きさが変更されるよう
に前記追跡用パターン信号を補正することを特徴とする
ものである。また、請求項4に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の発明において、前記補正手段は、前記
追跡用記録パターンを構成するドットの面積が変更され
るように前記追跡用パターン信号を補正することを特徴
とするものである。また、請求項5に記載の発明にあっ
ては、前記補正手段は、前記濃度値の差として濃度偏差
平均値を用いることを特徴とするものである。
【0008】また、請求項3に記載の発明にあっては、
請求項1に記載の発明において、前記補正手段は、前記
追跡用記録パターンの大きさが変更されるように前記追
跡用パターン信号を補正することを特徴とするものであ
る。また、請求項4に記載の発明にあっては、請求項1
に記載の発明において、前記補正手段は、前記追跡用記
録パターンを構成するドットの面積が変更されるように
前記追跡用パターン信号を補正することを特徴とするも
のである。また、請求項5に記載の発明にあっては、請
求項1に記載の発明において、前記補正手段は、前記濃
度値の差として濃度偏差平均値を用いることを特徴とす
るものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、認識手段は、
所定の画像信号の濃度値と、所定の画像信号に基づいて
形成される記録画像の濃度値との差を認識する。一方、
発生手段は、追跡用記録パターンを形成するための追跡
用パターン信号を発生し、補正手段は、認識手段により
認識された濃度値の差に基づいて前記追跡用記録パター
ンの形状が前記濃度値の差に対応する形状となるよう
に、前記所定の画像信号とは独立に前記追跡用パターン
信号の補正を行う。そして、形成手段は、前記補正手段
により補正された追跡パターン信号および前記所定の画
像信号とに基づいて記録画像を形成する。
【0010】更に、請求項2に記載の発明によれば、補
正手段は、追跡用記録パターンを構成するドットの数が
変更されるように追跡用パターン信号を補正する。さら
にまた、請求項3に記載の発明によれば、補正手段は、
追跡用記録パターンの大きさが変更されるように追跡用
パターン信号を補正する。
【0011】また、請求項4に記載の発明によれば、補
正手段は、追跡用記録パターンを構成するドットの面積
が変更されるように追跡用パターン信号を補正する。さ
らに、請求項5に記載の発明によれば、補正手段は、濃
度値の差として濃度偏差平均値を用いる。
【0012】
【実施例】1:実施例の構成 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明
する。図1は、この実施例の画像処理装置を組み込んだ
フルカラー複写機の構成を示すブロック図である。この
図に示すように、このフルカラー複写機は、スキャナー
部100と、画像処理部200と、ROS光学系300
と、画像形成部400とから構成されている。まず、ス
キャナー部100においては、露光ランプ102が原稿
109を照射し、その反射光をCCD103が読み込
み、その出力を増幅器104が適切なレベルまで増幅す
る。そして、増幅器104の出力は、A/Dコンバータ
105によりディジタル画像データに変換され、シェー
ディング補正部106によりシェーディング補正され、
ギャップ補正部107によりギャップ補正された後、濃
度変換器108により反射データから濃度データに変換
されて、画像処理部200に供給される。すなわち、ス
キャナー部100においては、原稿109が読み取られ
て、その内容が濃度データL*、a*、b*として出力さ
れる。
【0013】次に、画像処理部200の内部において2
01は色変換部であり、上記濃度データL*、a*、b*
を、原色YMCKの濃度によって表現される画像データ
に変換する。そして、この画像データは、1ページ毎に
Y、M、C、Kの順に出力される。202はガンマ補正
回路であり、画像形成部400の階調性に合わせて各色
階調の補正が行なわれる。203は追跡用パターン付加
回路であり、色階調が補正された画像データに、追跡用
パターンを付加する。204もガンマ補正回路であり、
追跡用パターンが付加された画像データに、ガンマ補正
を施して出力する。なお、追跡用パターン付加回路20
3およびガンマ補正回路204は、演算装置411の制
御の下、後述するトナーパッチの測定濃度によってそれ
ぞれ独立して制御されて、追跡用パターン付加回路20
3にあっては、追跡用パターンを構成するドットの大き
さや面積が制御され、また、ガンマ補正回路204にあ
っては、ガンマ補正の際に用いるルックアップテーブル
の選択が制御される。なお、その詳細については詳細す
る。
【0014】205はD/Aコンバータであり、ガンマ
補正された画像データをアナログ信号に変換し出力す
る。206は三角波発生器であり、所定周期の三角波を
出力する。207は三角波調整回路であり、この三角波
のレベル等を適宜調整して出力する。208は比較器で
あり、D/Aコンバータ205から出力されたアナログ
信号のレベルと、三角波調整回路207から出力された
三角波のレベルとを比較し、アナログ信号が三角波のレ
ベル以上である場合は“0”信号を、それ以外の場合に
は“1”信号を出力する。したがって、比較器208の
出力信号は、適宜“1”または“0”になるパルス信号
になる。かかるパルス信号のデューティ比はアナログ信
号のレベルが高いほど、すなわち濃度が高いほど小とな
る。
【0015】次に、209はトナーパッチ信号発生回路
であり、トナーパッチの現像位置に対応するタイミング
において、所定のトナー濃度に対応するレベルのアナロ
グ信号(トナーパッチ信号)を比較器208に供給す
る。このアナログ信号は、D/Aコンバータ205から
出力されるアナログ信号と同様に、三角波調整回路20
7からの三角波と比較され、その結果に応じたパルス信
号が比較器208から出力される。
【0016】また、ROS光学系300の内部において
301はレーザ駆動回路であり、比較器208から出力
されるパルス信号に同期してレーザ302をオン/オフ
制御する。すなわち、パルス信号が“1”である場合に
はレーザ302を点灯させる一方、“0”である場合に
は消灯させる。また、レーザ光量は、演算装置400で
制御されるレーザ光量可変装置306によって可変とな
っている。そして、レーザ302から放射されたレーザ
光は、ポリゴン303、fθレンズ304および反射ミ
ラー305を順次介して、収束される。
【0017】一方、画像形成部400の内部において4
11は演算装置であり、制御プログラムに基づいて他の
構成要素を制御する。402は帯電装置であり、演算装
置411および帯電量可変装置409の制御の下、感光
体401を一様にマイナス帯電させる。感光体401
は、図1において時計回りに回転し、帯電装置402に
よって帯電された後に上記レーザ光が放射される。これ
により、感光体401上には潜像が形成される。403
はロータリー現像装置であり、感光体401に各原色の
トナーを付着させる。412はトナーディスペンス装置
であり、演算装置411の制御の下、各色のトナーをロ
ータリー現像装置403に供給する。ここで、トナーデ
ィスペンス装置412からロータリー現像装置403に
供給されるトナー量は、トナー濃度センサ414の測定
結果に基づいて、演算装置411によって制御され、現
像バイアスは、演算装置411で制御される現像バイア
ス可変装置416により変化する。
【0018】406は転写装置であり、感光体401に
付着したトナーを複写用紙上に転写する。404はクリ
ーナー装置であり、感光体401上に残存したトナーを
除去する。405は除電ランプであり、感光体401を
除電する。410は電位計であり、帯電装置402によ
って帯電された感光体401の電位を計測する。413
は湿度センサであり、感光体401周辺の湿度を計測す
る。414はトナー濃度センサであり、感光体401上
に現像されたトナーの濃度を測定する。そして、電位計
410およびセンサ413、414の測定結果は、演算
装置411に供給される。
【0019】1−1:ガンマ補正 ここで、この実施例において行なわれるガンマ補正につ
いて説明する。まず、この実施例の画像データにおける
各原色YMCKの濃度は、8ビットの256階調
(「0」〜「255」)で表現される。しかし、かかる
画像データに基づいて単に画像の形成を行なうと、画像
形成部400の濃度特性等が変動した際に、忠実度が損
なわれる。そこで、ガンマ補正回路202によって、画
像データを画像形成部400の濃度特性に合わせて補正
し、次に、ガンマ補正回路204によって、追跡用パタ
ーンが付加された画像データを、画像形成部400の濃
度特性等の変動に合わせて適宜補正することとしてい
る。すなわち、ガンマ補正回路202によるガンマ補正
は、画像形成部400の濃度特性に合わせて固定で行な
われるが、ガンマ補正回路204によるガンマ補正は、
濃度特性の変動に合わせて可変で行なわれるようになっ
ている。
【0020】このため、ガンマ補正回路204において
は、LUT_1〜LUT_7の7種類のルックアップテ
ーブルが設けられる。これらLUT_1〜LUT_7に
対応する入出力特性を図2に示す。図示のように、LU
T_1〜LUT_3のうちのいずれかが選択された場合
には、変換前の画像データの濃度は変換後の画像データ
のものよりも高くなる。一方、LUT_5〜LUT_7
のうちのいずれかが選択された場合には、変換前の画像
データの濃度は変換後の画像データのものよりも低くな
る。また、LUT_4が選択された場合には、変換前後
の画像データの濃度は等しくなる。そして、このうちの
いずれか一つが、トナー濃度センサ414による検出さ
れたトナーパッチの濃度値と目標値との偏差にしたがっ
て選択される。詳細には、上記偏差がほとんどなければ
LUT_4が選択され、また、トナーパッチの濃度値が
目標値よりも高く、トナーパッチが濃いならば、その濃
さ(偏差)の順番でLUT_7、LUT_6、LUT_
5のいずれかが選択され、一方、トナーパッチの濃度値
が目標値よりも低く、トナーパッチが薄いならば、その
薄さ(偏差)の順番でLUT_1、LUT_2、LUT
_3のいずれかが選択されるようになっている。そし
て、選択されたルックアップテーブルに応じて、ガンマ
補正回路204の入出力特性が決定される。
【0021】1−2:追跡用パターン 次に、追跡用パターンについて説明する。図3は、追跡
用パターンが形成される複写用紙30を示す平面図であ
る。この図に示すように、追跡用パターンは、互いに間
隔aだけ離れている記録領域31、31……に多数記録
されて、複写用紙30のほぼ全面に形成される。これ
は、コピーの部分的悪用を防止するためであり、切手な
どのように、複写すべきないものであって、かつ非常に
面積が小さいものを複写した場合でも、当該複写物に追
跡用パターンが形成されるようにするためである。次
に、1つの追跡用パターンが記録される記録領域31に
ついて着目すると、追跡用パターンは、図4に示すよう
に、複数の小長方形上を有するドット領域32、32、
……から構成される。これらドット領域32、32、…
…の配置によって、カラー複写機に固有の情報が、予め
定められた方式で符号化等されて示される。そして、こ
れを解読することにより、複写に用いたカラー複写機を
特定できるようになっている。さらに、1つのドット領
域32について着目すると、ドット領域32は、図5に
示すように、副走査方向にn行、主走査方向にm列の画
素33、33、……から構成されている。
【0022】また、一般に(この実施例も含めて)、カ
ラー複写機は、イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒の
4色の合成でカラー画像が形成されるので、この中で特
定色として、例えば、単一色または複数色を組み合わせ
た色にてドット領域32、32、……を印刷する。かか
る特定色としては、肉眼では識別が困難なイエローの単
一色が好ましい。
【0023】1−3:追跡用パターン付加回路 次に、かかる追跡用パターンを、入力画像に付加するた
めの追跡用パターン付加回路203について説明する。
図6は、追跡用パターン付加回路203の構成を示すブ
ロック図である。この図において、51はバッファメモ
リであり、図1におけるガンマ補正回路202から出力
された画像データを記憶する。すなわち、バッファメモ
リ51には、CCD103により読み取られた原稿10
9の画像データであって、種々の補正が加えられた画像
データが記憶される。52はセレクタであり、バッファ
メモリ51から読出された画像データを入力端Aを介し
て受信する一方、所定のカラーデータを入力端Bを介し
て受信し、選択入力端SELに供給された二値信号に基
づいていずれか一方のデータを出力する。すなわち、選
択入力端SELに“0”信号が供給されると入力端Aが
選択される一方、“1”信号が供給されると入力端Bが
選択されて、その選択結果が図1におけるガンマ補正回
路204に供給される。60はCPUであり、ROM6
1に記憶された制御プログラムに基づいて、演算装置4
11との通信により他の構成要素を制御する。62はR
AMであり、バス63を介して、CPU60によって各
種のデータを一時的に記憶する。64〜67はレジスタ
であり、CPU60の制御の下、以下説明するようなデ
ータを記憶し、データを出力する。
【0024】まず、レジスタ64には、複写用紙30上
において追跡用パターンを記録すべき記録領域31の座
標条件が書込まれる。詳細には、追跡用パターンは、図
3に示すように複写用紙30上であって、互いに間隔a
を保った記録領域31、31、……に設けられるが、い
ま、複写用紙30上の任意の画素を想定すると、その座
標が一定の条件を満たした場合、この画素は、記録領域
31に含まれることになる。すなわち、レジスタ64に
は、記録領域31、31、……の領域を示す座標条件が
書き込まれるのである。
【0025】図6に戻り、レジスタ65には、記録領域
31、31、……内の任意の画素がドット領域32、3
2、……に属する場合の座標条件が書き込まれる。ここ
で、ドット領域32を構成する画素(図5参照)の主走
査方向の数を増減するように、レジスタ65の内容をC
PU60の制御により適切に書き換えると、追跡用パタ
ーンを構成するドットの面積を変更することができる。
【0026】一方、レジスタ66は、上記追跡パターン
を印刷すべきか否かの条件を、“1”または“0”の1
ビットのデータとして記憶する。すなわち、追跡用パタ
ーンを複写用紙30に印刷すべき場合はレジスタ66に
“1”が書込まれる一方、印刷すべきでない場合は
“0”が書込まれる。なお、通常の使用状態では、悪用
防止のため、レジスタ66には必ず“1”が書込まれ
る。
【0027】ところで、図5においては、各ドット領域
32、32、……の幅(副走査方向の長さ)は所定値b
に設定されている。しかし、この実施例では、一定の条
件の下、ドット領域32、32、……の幅が、CPU6
0の制御により2倍(2b)に設定される。レジスタ6
7はその条件を1ビットのデータとして記憶するもので
あり、その内容が“0”である場合はドット領域32、
32、……の幅を「b」にすべきことを指定し、“1”
である場合は幅を「2b」にすべきことを指定する。こ
れにより、追跡用パターンを構成するドットの数が変化
するようになっている。また、レジスタ68は、ドット
領域32、32、……に印刷すべき色彩をカラーデータ
として記憶するもので、このカラーデータをセレクタ5
2の入力端Bに供給する。この実施例では、CPU60
でレジスタ68にセットされるカラーデータは、通常は
イエローである。
【0028】次に、70はクロック回路であり、バス6
3を介したCPU60の制御の下、以下に述べるビデオ
クロック信号V_CK、ラインシンク信号L_SYNCおよびペー
ジシンク信号P_SYNCを出力する。まず、ビデオクロック
信号V_CKは、主走査方向に各画素が出力されるタイミン
グを定めるクロック信号である。また、ラインシンク信
号L_SYNCは、副走査方向に各画素が出力されるタイミン
グを定める信号であり、ビデオクロック信号V_CKの数千
倍程度の周期を有する。また、ページシンク信号P_SYNC
は、複写用紙30の一ページ分の印刷が終了するタイミ
ングを定める信号であり、ラインシンク信号L_SYNCの数
千倍程度の周期を有する。
【0029】71はカウンタであり、ビデオクロック信
号V_CKを計数し、その結果をアドレス信号としてバッフ
ァメモリ51に供給する。また、この計数結果は、ペー
ジシンク信号P_SYNCによって「0」にリセットされる。
72はカウンタであり、ビデオクロック信号V_CKを計数
しその結果を出力するとともに、ラインシンク信号L_SY
NCによって計数結果が「0」にリセットされる。また、
73もカウンタであり、ラインシンク信号L_SYNCを計数
しその結果を出力するとともに、ページシンク信号P_SY
NCによって計数結果が「0」にリセットされる。したが
って、カウンタ72の計数結果は主走査方向における座
標に対応し、カウンタ73の計数結果は副走査方向にお
ける座標に対応することとなる。
【0030】74は判定回路であり、カウンタ72、7
3の計数結果によって特定された座標が、レジスタ64
に記憶された記録領域の座標条件に合致するか否かを判
定する。判定回路74は「合致する」と判定すると、A
ND回路75に“1”信号を出力する。また、76、7
7はカウンタ、78は判定回路であり、上述したカウン
タ72、73および判定回路74と同様に構成されてい
る。判定回路78は、カウンタ76、77の計数結果に
よって特定された座標が、レジスタ65に記憶されたド
ット領域の座標条件に合致するか否かを判定する。判定
回路77は「合致する」と判定すると、AND回路75
に“1”信号を出力する。
【0031】AND回路75は、判定回路74、78お
よびレジスタ66からともに“1”信号が出力される
と、“1”信号を出力する。79は遅延回路であり、A
ND回路75の出力信号を所定時間遅延して出力する。
この遅延時間は、ラインシンク信号L_SYNCの周期のn倍
(nは、図5におけるドット領域32の副走査方向のド
ット数)である。80はOR回路であり、遅延回路79
およびAND回路75の出力信号の論理和を出力する。
50はセレクタであり、AND回路75およびOR回路
80の各出力信号を入力端A、Bにおいてそれぞれ受信
する。また、セレクタ50は、その選択入力端SELに
おいてレジスタ67の出力信号を受信し、これが“0”
である場合はAND回路75の出力信号を選択する一
方、“1”である場合はOR回路80の出力信号を選択
し、選択した信号を出力する。そして、セレクタ50の
出力信号は、セレクタ52の選択入力端SELに供給さ
れる。
【0032】なお、かかる追跡用パターンは、セレクタ
52により画像データと重ね合わせられて出力される
が、かかる追跡用パターンの重ね合わせは、レジスタ6
8にセットされるカラーデータに対応する原色の画像形
成サイクルにおいてのみ行なわれる。
【0033】2:実施例の動作 次に、上述した構成による実施例の動作について説明す
る。 2−1:トナーパッチの形成・濃度測定 まず、この実施例のカラー複写機に電源が投入される
と、次のようにして、感光体401上の所定位置に各原
色(YMCK)のトナーパッチが形成され、その濃度測
定結果が記憶される。
【0034】まず、感光体401上でトナーパッチを形
成すべき部分が帯電装置402に対向すると、この部分
が帯電される。次に、演算装置411からトナーパッチ
信号発生回路209に対して、トナーパッチ信号を生成
すべき旨のコマンドが送信される。これにより、トナー
パッチ信号発生回路209から比較器208に対して、
トナーパッチ信号が所定期間だけ供給される。一方、三
角波発生器206から三角波調整回路207を介して三
角波が比較器208に供給され、トナーパッチ信号と三
角波との大小関係に基づいて、比較器208からレーザ
駆動回路301にパルス信号が供給される。これによ
り、レーザ302からパルス状のレーザ光が放射され、
このレーザ光がポリゴン303〜反射ミラー305を介
して感光体401上にトナーパッチの潜像が形成され
る。
【0035】次に、感光体401上にトナーパッチの潜
像が生成された後、感光体401が若干回転すると、先
に形成された潜像がロータリー現像装置403に対向す
る。これにより、感光体401上の帯電部分に所定色
(YMCのうち何れか一色)のトナーが付着され、トナ
ーパッチが現像される。感光体401がさらに回転し、
トナーパッチがトナー濃度センサ414に対向すると、
トナー濃度センサ414によって該トナーパッチの濃度
が測定され、その結果が演算装置411に記憶される。
感光体401がさらに回転すると、クリーナー装置40
4によってトナーパッチのトナーが除去され、除電ラン
プ405によって感光体401のトナーパッチ部分が除
電され、その後、感光体401は帯電装置402によっ
て再び帯電される。以上の動作がYMCの各原色につい
て行われ、演算装置411には、YMCの各原色につい
て濃度測定結果が記憶される。
【0036】2−2:ルックアップテーブルの選択 次に、各色についてトナーパッチの濃度が測定される
と、各原色YMC毎に、トナーパッチ濃度の測定値から
目標値が減算され、これら3色の減算結果についての平
均値(濃度偏差平均値)が求められる。なお、各トナー
パッチの濃度の目標値は、予め演算装置411に記憶さ
れている。そして、上述した通り、濃度偏差平均値に応
じて、ガンマ補正回路204におけるルックアップテー
ブルが選択されて、ガンマ補正の入出力特性が定められ
る。
【0037】2−3:追跡用パターンの設定 一方、トナーパッチの濃度が測定されると、画像に付加
すべき追跡用パターンが、ルックアップテーブルの選択
とは独立に、追跡パターン付加装置203において変更
される。この実施例において、変更されるのは、追跡用
パターンを構成するドット領域32のドット数および面
積である。なお、ドット領域32の配列は変更されな
い。この配列によって追跡するための情報が示されてい
るからである。また、ここで追跡用パターンを変更する
のは、後段のガンマ補正によって、追跡用パターンが識
別性と潜在性とを失わないようにするためであり、この
実施例では、ドット領域32の配列が同じ(すなわち追
跡用パターンが示す情報が同じ)である3種の追跡用パ
ターンA、B、Cが用意され、濃度偏差平均値に基づ
き、いずれか1つが選択されて、画像データに付加され
るようになっている。
【0038】この選択は、次のようにして行なわれる。
すなわち、目標値からトナーパッチの測定濃度値を引い
た偏差平均値が「6」以上である場合、すなわちトナー
パッチの濃度が目標とする濃度よりも、ある程度薄い場
合には、追跡用パターンAが選択される。また、偏差平
均値が「5」以下「−5」であれば、すなわちトナーパ
ッチの濃度が目標とする濃度に対し所定範囲に収まって
いれば、追跡用パターンBが選択される。一方、偏差平
均値が「−6」以下である場合、すなわちトナーパッチ
の測定濃度が目標とする濃度よりも、ある程度濃い場合
には、追跡用パターンCが選択される。
【0039】ここで、追跡用パターンA、B、Cと、本
来の追跡用パターンとの関係について図7〜図9を用い
てそれぞれ説明する。追跡パターンAは、図7に示すよ
うに、本来の追跡用パターンを構成するドット領域32
を副走査方向に2倍として2ドットにしたものであり、
カラー複写機のトナーが何らかの理由で薄くなった状態
に対する措置である。すなわち、トナーが薄いために、
濃度を濃くするガンマ補正が行なわれる結果、追跡用パ
ターンを構成するドット領域32の面積も広げられる
が、それでもトナー自体が薄いために、追跡用パターン
が識別性を発揮できす、スキャナ等で読み込めないおそ
れがある。このため、予め、追跡用パターンの濃度を濃
くするような補正を行なっておくのである。この追跡用
パターンAが選択されると、追跡用パターン付加回路2
03にあっては、レジスタ67に“1”が書き込まれ、
ドット領域32が、副走査方向の長さを2倍にして、2
ドットで構成するように変更される。
【0040】追跡用パターンBは、図8に示すように、
本来の追跡用パターンと同一である。これは、カラー複
写機のトナーが正常であるため、追跡用パターンが付加
された画像データを、ガンマ補正回路204によりガン
マ補正するだけで、追跡用パターンが識別性と潜在性と
を発揮できるからである。
【0041】追跡パターンCは、図9に示すように、本
来の追跡用パターンを構成するドット領域32の面積を
約70%としたものであり、カラー複写機のトナーが何
らかの理由で濃くなった状態に対する措置である。すな
わち、トナーが濃いために、濃度を薄くするガンマ補正
が行なわれる結果、追跡用パターンを構成するドット領
域32の面積も狭められるが、それでもトナー自体が濃
いために、追跡用パターンが潜在性を発揮できず、肉眼
で識別できてしまうおそれがある。このため、予め、追
跡用パターンの濃度を薄くするような補正を行なってお
くのである。この追跡用パターンCが選択されると、追
跡用パターン付加回路203にあっては、レジスタ65
の内容が書き換えれ、ドット領域32の座標条件が変更
される。ただし、この場合において、ドット領域32の
面積をむやみに小さくすると、ドット領域32が過小と
なって、スキャナ等で読みとれなくなるおそれがある。
そこで、CPU60は、ドット領域32の面積が読取装
置の分解能よりも小さくならないような制御を行なう。
【0042】このようにして、トナーパッチの濃度測定
が行なわれると、ガンマ補正回路204によるガンマ補
正の入出力特性を定めるルックアップテーブルが選択さ
れる一方、追跡用パターン付加回路203において画像
データに重ね合わせられる追跡用パターンが定められ
る。そして、実際に、画像データに対して追跡用パター
ンが付加され、ガンマ補正されて、補正後の画像データ
に基づく画像形成が行なわれるのは、原稿を複写する旨
の操作が行なわれた後である。そこで、以下、かかる複
写操作が行なわれた場合の動作について説明する。
【0043】2−4:原稿の読込 まず、原稿を複写する旨を示す所定の操作がなされる
と、スキャナー部100によって原稿が読み込まれ、そ
の内容が濃度データL*、a*、b*として出力されて、
色変換部201から1ページ毎にY、M、C、Kの順に
出力される。この画像データは、ガンマ補正回路202
により、画像形成部400の濃度特性に合わせて濃度補
正される。そして、濃度補正された画像データは、追跡
用パターン付加回路203に供給される。
【0044】2−5:追跡用パターン付加回路の動作 次に、ガンマ補正された画像データは、追跡用パターン
付加回路203におけるバッファメモリ51(図6参
照)に一旦記憶される。そして、バッファメモリ51に
画像データが記憶されると、出力処理が行われる。すな
わち、CPU60からクロック回路70に制御信号が供
給され、クロック回路70が動作状態になる。クロック
回路70が動作状態になると、クロック回路70からビ
デオクロック信号V_CK、ラインシンク信号L_SYNCおよび
ページシンク信号P_SYNCが出力される。これらの信号に
よって他の構成要素が駆動されるのであるが、その動作
は、追跡用パターンA、あるいはBならびにCが選択さ
れる場合で異なるため、以下場合を分けて説明する。
【0045】−1:追跡用パターンBまたはCが選択
される場合 この場合、追跡用パターンを構成するドット領域32、
32、……を1つのドットにより構成すべく、レジスタ
67に“0”がセットされる。このため、セレクタ50
においては、AND回路75の出力信号が選択される。
さて、カウンタ71においてはビデオクロック信号V_CK
がカウントされ、その結果がアドレス信号としてバッフ
ァメモリ51に供給されるから、各画素毎の画像データ
がセレクタ52の入力端Aに順次供給される。ここで、
カウンタ72、73の計数結果で特定された座標が記録
領域の座標条件に合致しない場合、あるいはカウンタ7
6、77の計数結果で特定された座標がドット領域の座
標条件に合致しない場合は、AND回路75から“0”
信号が出力される。この“0”信号は、セレクタ50の
入力端Aを介してそのままセレクタ52の選択入力端S
ELに供給されるから、バッファメモリ51に記憶され
た画像データが、ガンマ補正回路204に供給される。
一方、上記各座標が記録領域の座標条件およびドット領
域の座標条件にそれぞれ該当する場合は、AND回路7
5から“1”信号が出力される。この“1”信号がセレ
クタ50を介してセレクタ52の選択入力端SELに供
給されると、レジスタ68に記憶されたカラーデータ
(黄色)が、入力端Bを介してガンマ補正回路204に
供給される。これにより、複写用紙30上の各ドット領
域32、32、……の印刷色は、該カラーデータに基づ
いて黄色になる。なお、パターンCが選択される場合に
は、レジスタ65にセットされる座標条件が変更され
て、ドット領域32、32、……の長さが主走査方向に
それぞれ70%にされる。
【0046】−2:追跡用パターンAが選択される場
合 この場合、追跡用パターンを構成するドット領域32、
32、……を2つのドットにより構成すべく、レジスタ
67に“1”がセットされる。このため、セレクタ50
においては、OR回路80の出力信号が選択される。こ
の場合、AND回路75から出力された“1”信号が、
OR回路80およびセレクタ50の入力端Bを順次介し
て、セレクタ52の選択入力端SELに供給される。従
って、複写用紙30上のドット領域32、32、……の
印刷色は、上述した場合と同様に黄色になる。さらに、
AND回路75から出力された“1”信号は、遅延回路
79を介して遅延された後、OR回路80、セレクタ5
0を介してセレクタ52の選択入力端SELに供給され
る。この遅延時間はラインシンク信号L_SYNCの周期のn
倍であるから、各ドット領域32に隣接し該ドット領域
と同一の形状を有する領域(以下、拡張領域という)
も、印刷色が黄色に設定される。なお、図5において
は、ドット領域32に隣接した拡張領域34が示されて
いる。
【0047】このようにして、追跡用パターン付加回路
203では、トナーパッチによる濃度偏差平均値にした
がって、追跡用パターンA、B、Cのデータが、画像デ
ータに重ね合わせられて、ガンマ補正回路204に供給
される。
【0048】2−6:ガンマ補正 追跡用パターン付加回路203によって追跡用パターン
のデータが付加された画像データがガンマ補正回路20
4に供給されると、トナーパッチの濃度測定により選択
されたルックアップテーブルにしたがって、当該画像デ
ータが変換される。ここで、追跡用パターンの形状は、
このガンマ補正によって識別性と潜在性とを失わないよ
うに、追跡用パターン付加回路203において予め補正
されているので、ガンマ補正による濃度変換の結果、当
該追跡用パターンが、肉眼で識別できたり、あるいはス
キャナをもってしても読み取ることができない、という
不都合が回避される。
【0049】2−7:画像形成 画像データがガンマ補正回路204により濃度変換され
ると、この変換された画像データにしたがって複写用紙
30上に画像形成が行なわれる。すなわち、変換された
画像データに基づいてレーザ駆動回路301が駆動さ
れ、感光体401において潜像処理および現像処理が行
われる。一方、転写装置406には複写用紙が搬送さ
れ、この複写用紙に現像されたトナーが転写される。か
かる潜像、現像および転写処理は各原色毎に行われ、各
トナーが複写用紙に転写される。その後、各トナーは複
写用紙に定着され、この複写用紙が排出される。
【0050】3:変形例 上述した実施例においては、追跡用パターンを、トナー
パッチの濃度偏差にしたがって補正したが、その補正内
容は、追跡用パターンを構成するドット領域32の面
積、およびドットの数を変更することであった。しか
し、この発明は、上述した技術に限定されるものではな
く、追跡用パターンの濃度を変更するものであれば、い
かなるものでも良く、例えば、次のような種々の変形例
が挙げられる。
【0051】 追跡用パターンを構成するドット領域
32の色彩を変更する。トナーパッチが薄い場合には、
図10に示すように、ドット領域32の色彩をイエロー
からシアンなどに変更して、追跡用パターンの濃度を濃
くするように補正するのである。この場合には、図6に
おけるCPU60がレジスタ68にシアンのカラーデー
タをセットし、かかるシアン(C)の画像データが供給
された場合に、追跡用パターンを付加すれば良い。
【0052】 追跡用パターンの間隔を変更する。ト
ナーパッチが濃い場合には、図11に示すように、追跡
用パターン(記録領域31)の間隔aを広げて間隔a’
として、追跡用パターンを薄くするよう補正するのであ
る。反対に、トナーパッチが薄い場合には、追跡用パタ
ーンの間隔を狭めて、追跡用パターンを濃くするように
補正するのである。この場合にCPU60は、レジスタ
64における記録領域31の座標条件を変更する。ただ
し、この場合において、記録領域31の間隔を無制限に
広げると、切手等のような小面積の複写物内に追跡用パ
ターンが含まれなくなって、コピーの部分的悪用を防止
できなくなるおそれがある。そこで、CPU60は、か
かる小面積に少なくとも1つの追跡用パターンが形成さ
れるべく、記録領域31の間隔が所定値以上にならない
ような制御を行なう。
【0053】 追跡用パターンを構成するドット領域
32の間隔を変更する。トナーパッチが濃い場合には、
図12に示すように、ドット領域32、32、……の間
隔を広げて、記録領域31、31、……の面積を大きく
するように補正するのである。すなわち、追跡用パター
ン自体を大きくするように補正するのである。反対に、
トナーパッチが薄い場合には、ドット領域32、32、
……の間隔を狭めて、記録領域31、31、……の面積
を小さくするように補正するのである。すなわち、追跡
用パターン自体を小さくするように補正するのである。
ただし、追跡用パターン自体を無制限に大きくすると、
隣接する追跡用パターンと重なりが生じるおそれがある
から、記録領域31の間隔も広げるように補正する。さ
らに、記録領域31の間隔を広げる場合には、上述した
理由から所定値以上とならないように、補正する必要が
ある。CPU60は、これらを考慮して、レジスタ65
とともにレジスタ64の内容を書き換え、記録領域31
におけるドット領域32の座標条件とともに、複写用紙
30上の記録領域の座標条件も変更する。
【0054】4:その他 上述した実施例あるいは変形例では、追跡用パターンを
補正するに際し、追跡用パターンを構成するドット領域
32のドット数、面積、色彩、間隔、あるいは追跡用パ
ターン自体の大きさを単独で変更するようにしたが、こ
れらの要素については、トナーパッチの濃度偏差平均値
に応じて、複数個任意に組み合わせて、変更するように
しても良い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、記録画
像の濃度が変動した場合に、追跡用記録パターンの形状
を濃度に応じて設定するので、スキャナ等で追跡用記録
パターンを容易に識別できるようにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施例の構成を示すブロック
図である。
【図2】 同実施例によるガンマ補正に用いられるルッ
クアップテーブルの特性を示すである。
【図3】 同実施例における複写用紙の構成を示す平面
図である。
【図4】 同複写用紙に印刷される追跡用パターンの1
つについての構成を示す平面図である。
【図5】 同追跡用パターンにおけるドット領域の1つ
についての構成を示す平面図である。
【図6】 同実施例における追跡用パターン付加回路の
構成を示すブロック図である。
【図7】 追跡用パターン付加回路における補正の内容
の一例を示す図である。
【図8】 追跡用パターン付加回路における補正の内容
の一例を示す図である。
【図9】 追跡用パターン付加回路における補正の内容
の一例を示す図である。
【図10】 追跡用パターン付加回路における補正の内
容の一例を示す図である。
【図11】 追跡用パターン付加回路における補正の内
容の一例を示す図である。
【図12】 追跡用パターン付加回路における補正の内
容の一例を示す図である。
【符号の説明】
203……追跡用パターン付加回路(発生手段) 400……画像形成部(形成手段) 411……演算装置(認識手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09C 5/00 B41J 29/00 Z H04N 1/40 H04N 1/40 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 追跡用記録パターンを形成するための追
    跡用パターン信号を発生する発生手段と、 所定の画像信号の濃度値と、前記所定の画像信号に基づ
    いて形成される記録画像の濃度値との差を認識する認識
    手段と、 前記認識手段により認識された濃度値の差に基づいて前
    記追跡用記録パターンの形状が前記濃度値の差に対応す
    る形状となるように、前記所定の画像信号とは独立に前
    記追跡用パターン信号の補正を行う補正手段と、 前記補正手段により補正された追跡パターン信号および
    前記所定の画像信号とに基づいて記録画像を形成する形
    成手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記追跡用記録パター
    ンを構成するドットの数が変更されるように前記追跡用
    パターン信号を補正することを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記追跡用記録パター
    ンの大きさが変更されるように前記追跡用パターン信号
    を補正することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、前記追跡用記録パター
    ンを構成するドットの面積が変更されるように前記追跡
    用パターン信号を補正することを特徴とする請求項1記
    載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、前記濃度値の差として
    濃度偏差平均値を用いることを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
JP2000275643A 2000-09-11 2000-09-11 画像処理装置 Pending JP2001144949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275643A JP2001144949A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275643A JP2001144949A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 画像処理装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7102674A Division JPH08298588A (ja) 1995-04-26 1995-04-26 画像処理装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004168454A Division JP2004289873A (ja) 2004-06-07 2004-06-07 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001144949A true JP2001144949A (ja) 2001-05-25

Family

ID=18761233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000275643A Pending JP2001144949A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001144949A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003134324A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Fuji Xerox Co Ltd 文書処理方法及び装置
JP2005144857A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007057955A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Brother Ind Ltd 画像形成装置、並びに画像形成装置の製造方法
CN107103576A (zh) * 2016-02-22 2017-08-29 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置
JP2017173800A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003134324A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Fuji Xerox Co Ltd 文書処理方法及び装置
JP2005144857A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007057955A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Brother Ind Ltd 画像形成装置、並びに画像形成装置の製造方法
CN107103576A (zh) * 2016-02-22 2017-08-29 柯尼卡美能达株式会社 图像形成装置
JP2017151135A (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2017173800A (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 キヤノン株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6429886B2 (en) Correction control for image forming apparatus and method
JP3143484B2 (ja) 画像処理装置
JP2009246949A (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム
JP3715349B2 (ja) 画像記録装置
JP3760969B2 (ja) 画像形成装置及び方法
US5453773A (en) Electrophotographic image forming apparatus comprising means for automatically adjusting image reproduction density
JP2001144949A (ja) 画像処理装置
US20090033962A1 (en) Color image forming apparatus and control method thereof
JPH08156329A (ja) 画像形成装置
US6014499A (en) Image forming apparatus which forms an image by dot images
JP4395743B2 (ja) 画像形成装置及び位置ずれ補正方法
JPH08298588A (ja) 画像処理装置
JP2755300B2 (ja) 画像処理装置
JP2004289873A (ja) 画像処理装置
JP2006259261A (ja) 画像形成装置
US6229969B1 (en) Image forming apparatus and image forming method which controls an image forming condition depending on one type of image forming pattern
US10073397B2 (en) Image forming apparatus and control method for updating conversion condition converting measurement result of measurement unit
JP4135750B2 (ja) 画像形成装置
JP2001069340A (ja) 画像処理装置及びその方法、及び記録媒体
JP2005210469A (ja) 画像制御方法及び画像形成装置
US20230273544A1 (en) Image forming apparatus and exposure apparatus for forming image using rod lens array
JP3715946B2 (ja) 画像処理装置及びその方法
JPH11284850A (ja) 画像出力装置
JP4058795B2 (ja) 画像処理装置および画像処理の方法
US6747759B1 (en) Image forming apparatus, image processing method and recording medium

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406