JP2002292915A - 印刷システム、サーマルプリンタ、印刷制御方法及び情報記録媒体 - Google Patents

印刷システム、サーマルプリンタ、印刷制御方法及び情報記録媒体

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JP2002292915A
JP2002292915A JP2002019176A JP2002019176A JP2002292915A JP 2002292915 A JP2002292915 A JP 2002292915A JP 2002019176 A JP2002019176 A JP 2002019176A JP 2002019176 A JP2002019176 A JP 2002019176A JP 2002292915 A JP2002292915 A JP 2002292915A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙替えによって設定された感熱紙の種類に
適合した印刷処理が可能な印刷システム、サーマルプリ
ンタ、印刷制御方法及び情報記録媒体を提供する。 【解決手段】 印刷ヘッド制御回路811は、アドレス
切換部1103により、低レベル発色印刷画素データを
格納する第1のデータ格納バッファ1104aおよび高
レベル発色印刷画素データを格納する第2のデータ格納
バッファ1104bへ、例えば黒色の印刷画素データと
赤色の印刷画素データとを、感熱紙の種類に基づいて格
納する。また、論理回路部1105により、低レベル発
色印刷画素データおよび高レベル発色印刷画素データ
と、所定の通電パターンに基づいた通電データを印刷ヘ
ッド152に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷システム、サ
ーマルプリンタ、プリンタドライバ、印刷制御方法及び
情報記録媒体に関する。特に、用紙替えによって設定さ
れた感熱紙の種類に適合した印刷処理が可能な印刷シス
テム、サーマルプリンタ、プリンタドライバ、印刷制御
方法及び情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ラインサーマルプリンタ等のサーマルプ
リンタ(以下、「プリンタ」という)は、独立して駆動
加熱される多数の発熱素子を列状に備え、これを選択的
に駆動加熱して、対向配置した感熱紙の対応箇所をその
熱により発色させることによって、印刷を実現する。こ
の種のプリンタにおいて使用される感熱紙は、発熱素子
に与えられた熱エネルギー(印加エネルギー)の量によ
って発色の状態が異なる。即ち、発熱素子に印加する通
電パルス幅を変化させることによって、印加エネルギー
の量を変化させ、感熱紙の発色の状態を変える。
【0003】現在は、2色発色用の感熱紙として、加色
型感熱紙と滅色型感熱紙の2種類が提案されている。印
加エネルギーの低いレベル状態において発色する色を第
1色とし、印加エネルギーの高いレベル状態において発
色する色を第2色とするとき、加色型感熱紙の場合は、
第1色が赤色等の明るい色に発色し、第2色が黒色等の
暗い色に発色する。即ち、第2色は、第1色に所定の色
を加えた色のようになる。また、滅色型感熱紙の場合
は、第1色が黒色等の暗い色に発色し、第2色が赤色等
の明るい色に発色する。即ち、加色型感熱紙の発色にお
ける印加エネルギー特性と滅色型感熱紙の発色における
印加エネルギー特性とは、正反対の印加エネルギー特性
を持つ。
【0004】また、コンピュータなどの情報処理装置で
は、さまざまなアプリケーション・プログラムから共通
に使用される資源をオペレーティング・システムが集中
して管理制御している。このような資源のそれぞれに
は、ソフトウェアにより構築されたドライバが対応付け
られ、情報処理装置でドライバ用プログラムを作動させ
ることにより、資源を管理するための装置(ドライバ)
として動作させることができる。
【0005】たとえば、プリンタもこのような資源の1
つであり、情報処理装置の上で動作するアプリケーショ
ン・プログラムがプリンタを使用して印刷を実行させる
場合には、以下のような手順をとっている。
【0006】(1)アプリケーション・プログラムがオ
ペレーティング・システムに対して印刷対象の情報を含
む印刷要求を出す。具体的には、印刷対象の情報が記憶
されたメモリ内のアドレス、その情報の大きさなどのパ
ラメータを指定して、オペレーティング・システムのシ
ステム・コールを呼び出す。
【0007】(2)オペレーティング・システムは、印
刷対象の情報のパラメータを指定して、プリンタドライ
バにより提供されるサービス・ルーチンを呼び出す。
【0008】(3)プリンタドライバのサービス・ルー
チンは、情報処理装置に接続されたディスプレイなどに
現在のプリンタの設定情報を表示し、ユーザに対して確
認を求める。設定情報として、用紙の大きさ、方向など
が指定できる場合が多い。
【0009】(4)設定が確認されたら、サービス・ル
ーチンは印刷対象の情報とプリンタの設定情報から、そ
のプリンタ用の印刷指令を生成し、プリンタに対して送
信する。
【0010】このように、プリンタの印刷設定やアプリ
ケーション・プログラムからプリンタへ印刷する指令の
中継を行う機能を果たすのがプリンタドライバである。
したがって、プリンタドライバといったときには、当該
機能を実現するプログラムによって、当該機能を果たす
制御部品として機能するものである。
【0011】プリンタドライバ用のプログラムをホスト
・コンピュータなどの情報処理装置に組み込むことによ
って、当該情報処理装置は装置としてのプリンタドライ
バとして機能する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来から、市販されて
いる2色発色用のサーマルプリンタは、加色型感熱紙と
滅色型感熱紙のどちらか一方の感熱紙に使用を限定して
いる。そのため、一方の感熱紙を使用するサーマルプリ
ンタが市場の主流となってしまった場合、市場に供給さ
れる感熱紙は、一方の感熱紙が主流となってしまい、他
方の感熱紙の供給が滞ってしまう。例えば、滅色型感熱
紙を使用するサーマルプリンタが市場の主流となってし
まった場合、市場に供給される感熱紙は、滅色型感熱紙
が主流となってしまい、市場に加色型感熱紙が少なくな
ってしまう。又、加色型、滅色型の呼称は、黒を基準と
して名称が付けられているが、近年、印可エネルギを変
化させて異なる2色あるいは多色を得るサーマル紙も提
案されている。これは加色型あるいは滅色とは呼ばれな
い。
【0013】従って、市場に主流として供給されている
感熱紙を使用できないサーマルプリンタのユーザは、使
用できる感熱紙の供給量が少ないために、使用できる感
熱紙を探さなければならないという問題点があった。ま
た、使用できる感熱紙の供給量が少ないために、購入価
格の高い感熱紙を購入しなければならないという問題点
もあった。即ち、市場に主流として供給されている感熱
紙を使用できないサーマルプリンタは、ユーザにとって
は極めて不便なプリンタとなってしまうという問題点が
あった。
【0014】従って、本発明は、以上のような問題点を
解決するためになされたもので、用紙替えによって設定
された感熱紙の種類に適合した印刷処理が可能な印刷シ
ステム、サーマルプリンタ、印刷制御方法及び情報記録
媒体を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した従
来の問題点を解決すべく研究を重ねた。その結果、用紙
替えによってプリンタに設定された感熱紙の種類を決定
することによって、設定された感熱紙の種類に適合した
印刷制御を実行できることが判明した。例えば、プリン
タドライバに感熱紙を選択可能とする機能を備えること
によって、設定された感熱紙の種類に適合した印刷制御
を実行できることが判明した。
【0016】また、ホスト・コンピュータから受信した
印刷データの印刷色毎の印刷画素データを印刷色毎に格
納する印刷画素データ格納領域を、プリンタに設定され
ている感熱紙の種類に基づいて指定し、更に感熱紙の種
類に基づいて印加エネルギーのレベル値を制御すること
によって、感熱紙の種類に適合した印刷制御を実行でき
ることが判明した。
【0017】また、感熱紙の種類に適合した印刷制御を
実行することにより、市場に主流として供給されている
感熱紙を含めて、様々な種類の感熱紙を使用できること
が判明した。
【0018】上記研究結果に基づき、以下の発明を提供
する。
【0019】本発明は、サーマルヘッドを有するプリン
タを用いて、2色以上の異なる色を印加エネルギを変え
て感熱紙上に発色させて印刷するごとき印刷システムに
おいて、(a)複数の発熱体を有するサーマルヘッド
と、(b)少なくとも2色発色用の加色型感熱紙、2色
発色用の滅色型感熱紙の用紙を特定する用紙情報記憶手
段部と、(c)異なるパルス幅の複数のパルスから選択
し、異なる印加エネルギで前記発熱体を制御し、加色型
感熱紙の2色を発生させる第1のヘッド制御手段と、
(d)異なるパルス幅の複数のパルスから選択し、異な
る印加エネルギで前記発熱体を制御し、滅色型感熱紙の
2色を発生させる第2のヘッド制御手段とを有し、前記
用紙情報記憶部の情報に基づいて、前記第1のヘッド制
御手段と第2のヘッド制御手段を選択的に切り換えてサ
ーマルヘッドを制御し2色印刷を実現することを特徴と
する印刷システムである。
【0020】本発明は、更に前記用紙情報記憶部の用紙
情報を設定する用紙種別判定手段を有し、この用紙種別
判定手段は、自動判定モードか、手動判定モードかを選
択可能な入力制御手段を有することを特徴とする。
【0021】本発明の用紙種別判定部は、カラーセンサ
ーと、前記自動判定モードの時、所定の高エネルギと、
低エネルギの少なくとも2つの印加エネルギで印刷する
印刷制御手段と、印刷した結果を前記カラーセンサーで
読み取り感熱紙の種類を特定する色検出制御手段とを有
することを特徴とする。
【0022】又、本発明は、サーマルヘッドを有するプ
リンタを用いて、2色以上の異なる色を印加エネルギを
変えて感熱紙上に発色させて印刷するごとき印刷システ
ムにおいて、(a)感熱紙で発色可能な色の印加エネル
ギの高低と複数色の関係をしめす情報を格納する感熱紙
情報記憶手段と、(b)高エネルギで発色する第1色の
印刷データを格納する印刷データ記憶手段と、(c)低
エネルギで発色する第2色の印刷データを格納する印刷
データ記憶手段と、(d)印刷データとして取得した所
定の色の印刷データを、前記感熱紙情報記手段の情報に
応じて、実質的にどちらの印刷データ記憶手段に入力す
るかを決定する制御手段と、(e)少なくとも3つのパ
ルスを発生するパルス発生手段と、(f)前記第1、第
2色のそれぞれ印刷データの少なくとも前回の印刷デー
タを格納する履歴データ格納手段と、(g)前記第1
色、第2色の駆動履歴に対応して前記少なくとも3つの
パルスから選択的に取り出して組み合わせて前記サーマ
ルヘッドのそれぞれの発熱体の通電時間を発生する論理
回路とを有することを特徴とする印刷システムである。
【0023】本発明の印刷システムにおいて、ホストか
らの印刷データを受信するデータ受信部と、高エネルギ
で発色する第1色の印刷データを格納する高レベル印刷
データ格納バッファと、低エネルギで発色する第2色の
印刷データを格納する低レベル印刷データバッファと、
加色型感熱紙か滅色型感熱紙かに基づいて印刷モードを
指示するモード選択部と、前記モード選択部の指示と前
記印刷データの色情報に応じて前記印刷データ格納バッ
ファのアドレスを切り換える入力バッファ切り換え部と
を有することを特徴とする。
【0024】本発明は、更に感熱紙で発色可能な色の印
加エネルギの高低と色の関係をしめす情報を格納する感
熱紙情報記憶手段と、高エネルギで発色する第1色の印
刷データを格納する印刷データ記憶手段と、低エネルギ
で発色する第2色の印刷データを格納する印刷データ記
憶手段と、印刷データとして取得した所定の色の印刷デ
ータを、前記感熱紙情報記憶手段の情報に応じて、前記
それぞれの色の印刷データを実質的にどちらの印刷デー
タ記憶手段に入力するかを決定する制御手段と、前記印
刷データを低エネルギ発色データと、高エネルギ発色デ
ータとして、それぞれ前記プリンタに送信するプリンタ
ドライバとを、印刷データを発生するアプリケーション
・プログラムが組み込まれたホスト上に組み込んだこと
を特徴とする印刷システムである。
【0025】本発明は、感熱紙で発色可能な色の印加エ
ネルギの高低と複数色の関係をしめす情報を格納する感
熱紙情報記憶部と、高エネルギで発色する第1色の印刷
データを格納する印刷データ記憶部と、低エネルギで発
色する第2色の印刷データを格納する印刷データ記憶部
と、印刷データとして取得した所定の色の印刷データ
を、前記感熱紙情報記憶部の情報に応じて、前記それぞ
れの色の印刷データを実質的にどちらの印刷データ記憶
部に入力するかを決定する制御部と、少なくとも3つの
パルスを発生するパルス発生部と、前記第1、第2色の
それぞれ印刷データの少なくとも前回の印刷データを格
納する履歴データ格納部と、前記第1色、第2色の駆動
履歴に対応して前記少なくとも3つのパルスから選択的
に取り出して前記サーマルヘッドのそれぞれの発熱体の
通電時間を決定する論理回路とを有するサーマルプリン
タである。
【0026】更に、又本発明は、複数の発熱体を有する
サーマルヘッドを有するプリンタを用いて、印加エネル
ギを変えて2色以上の異なる色を感熱紙上に発色させて
印刷するごとき印刷システムにおいて、アプリケーショ
ン・プログラムからの印刷要求および印刷データを受信
するステップと、受信した印刷データを印字色毎に所定
の記憶部に格納するステップと、プリンタにセットされ
ている感熱紙の種別を特定するステップと、印刷データ
の印字色が、前記感熱紙の低エネルギーレベルで発色可
能な第1色か、高エネルギーレベルで発色可能な第2色
かを特定するステップと、前記第1色のデータを、所定
の低レベル用の第1のデータ格納バッファに格納するス
テップと、前記第2色のデータを、所定の高レベル用の
第2のデータ格納バッファに格納するステップと、前記
第1のデータ格納バッファのデータは所定の第1の通電
時間で、前記第2のデータ格納バッファのデータは第1
の通電時間より大きい第2の通電時間で前記発熱体を制
御するステップとを有することを特徴とする印刷制御方
法である。
【0027】更に、本発明は、上述の印刷制御方法のプ
ログラムを記録した情報記録媒体である。
【0028】又、本発明は、コンパクト・ディスク、フ
レキシブル・ディスク、ハード・ディスク、光磁気ディ
スク、デジタル・バーサタイル・ディスク、磁気テー
プ、もしくはメモリ・カードであることを特徴とするプ
ログラムを記録した情報記録媒体である。
【0029】
【発明の実施の形態】この発明の一実施態様を、図面を
参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施態様
は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するも
のではない。従って、当業者であればこれらの各要素も
しくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施
態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様
も本発明の範囲に含まれる。
【0030】図1は、プリンタとホスト・コンピュータ
とからなる印刷システムの一例を示す図である。図1
(a)は、印刷システムを示す斜視図であり、図1
(b)は、プリンタの外観の一例を示す斜視図である。
プリンタの印刷設定やアプリケーションからプリンタへ
印刷する指令の中継を行う機能を果たすプリンタドライ
バ、および、プリンタを、印刷システムを用いて説明す
る。
【0031】図1(a)に示すように、印刷システム
は、ホスト・コンピュータ100と、周辺機器としてレ
シート160等を発行するプリンタ150を備えてい
る。ホスト・コンピュータ100は、コンピュータ本体
101、ディスプレイ102、キーボード103および
マウス104を備えている。また、コンピュータ本体1
01には、FD(Flexible Disk)の内容
を読み取るFDドライブ、CD−ROMの内容を読み取
るCD−ROMドライブ等が搭載されている。
【0032】図1(b)は、図1(a)のプリンタ15
0の動作を説明するために、プリンタ150の縦断面の
主要部分のみを示す縦断面図である。図1(b)に示す
ように、プリンタ150内には、感熱紙151がロール
紙163の状態で供給されている。感熱紙151は、矢
印157の方向にハウジング155内を通ってサーマル
印刷ヘッド152(以下、「印刷ヘッド」という)の方
に導かれる。感熱紙151が、印刷ヘッド152及びプ
ラテン153の間を通過する際に、印刷ヘッド152に
より感熱紙151上に所定の印刷が行われる。所定の印
刷が終了すると、印刷ヘッド152の後方に設けられて
いるカッター158により感熱紙151が切断され、更
に、切断された感熱紙151が排出口161から排出さ
れ、レシート160として取りだし可能となる。
【0033】また、ロール紙163と印刷ヘッド152
の間には、ペーパーエンドセンサ159が設けられてお
り、感熱紙151が無くなったことを検知する。また、
図示しないが、感熱紙151のロール紙163の側面
に、感熱紙151が残り少なくなったことを検出するニ
アエンドセンサを設けることもできる。ニアエンドセン
サは、感熱紙151のロール紙163が終わりに近づい
てロール紙163の外径が所定の大きさ以下になったこ
とを検知することにより、感熱紙151の終わりが近い
ことを検出するように構成することができる。
【0034】さらに、プリンタ150における感熱紙1
51がレシート160として排出されるの排出口161
の近傍には、カラーセンサ154が設けられており、感
熱紙151の種類の判定に利用される。また、プリンタ
150のハウジング155には、カバー162が装着さ
れており、感熱紙151の用紙替えなどの場合を除き、
カバーをハウジング155に被せた状態で印刷が行われ
るようになっている。このため、カバー162の開閉を
検出するためのカバーオープンセンサ156がハウジン
グ155に装着されており、カバーが開けられると自動
的にオフライン状態となって印刷機能を一時停止するな
どの処理を行うようになっている。
【0035】以下、ホスト・コンピュータにおいて機能
するプリンタドライバとプリンタについて説明するが、
プリンタドライバの機能をプリンタに備えることも、プ
リンタドライバの機能を分割して一部機能をホスト・コ
ンピュータに、その他の機能をプリンタに備えることも
可能である。また、プリンタドライバの機能をソフトウ
ェアまたはハードウェアの機能、または、一部をハード
ウェアの機能として、その他の機能をソフトウェアの機
能として備えることの可能である。
【0036】まず、ホスト・コンピュータにおいて機能
する本発明のプリンタドライバの一例を、図2から図7
を参照して説明する。
【0037】図2は、ホスト・コンピュータの概略構成
の一例を示すブロック図である。
【0038】図2に示すように、CPU(中央処理装
置)201に、バスライン205を介して、プログラム
データ等が格納されたROM202、データ処理に使用
される各種記憶部が形成されるRAM203、マウス1
04とのデータ等のやり取りを制御するマウスコントロ
ーラ204、モデム210を介してインターネット等の
ネットワークに接続するI/Oポート206、ディスプ
レイ102を駆動制御して表示データに対応する文字等
を表示させるディスプレイコントローラ207、キーボ
ード103から入力キーに対応するキー信号を取り込む
キーボードコントローラ208、プリンタ150に印刷
データ等を送信する通信インタフェース209が接続さ
れている。また、プリンタ150は、通信インタフェー
ス209からの印刷データ等を受信する通信インタフェ
ース250が接続されている。また、RAM203にお
いて、図示していないハード・ディスクに記憶されてい
るプログラムを実行させる。更に、上述のROM202
およびRAM203に記憶されているデータまたは記憶
するデータは、図示していないハード・ディスクのデー
タベースに記憶されているデータまたは記憶するデータ
であっても良い。
【0039】本発明のプリンタドライバは、感熱紙の種
類を決定する複数個の手段を指定する用紙判定モードに
基づいて、複数個の感熱紙の種類から用紙替えによって
設定された感熱紙の種類を特定し、特定された感熱紙の
種類に基づいて、印刷対象の印刷を制御する用紙種別設
定制御部を備えている。
【0040】また、本発明のプリンタドライバは、
(a)アプリケーション・プログラムから印刷対象の情
報を含む印刷要求を受け付ける印刷要求受付部と、
(b)サーマルプリンタからのステータスデータを受信
するドライバ受信部、(c)印刷要求受付部によって受
け付けた印刷要求に従って、サーマルプリンタの設定情
報を選定し表示する設定情報表示制御部と、(d)印刷
対象を印刷するための所要の情報の入力を制御する入力
制御部と、(e)サーマルプリンタの設定情報と、印刷
対象を印刷するための所要の情報とに基づいて、印刷デ
ータを生成する印刷データ生成部と、(f)印刷データ
と印刷出力指令をサーマルプリンタに送信するドライバ
送信部とを備えている。
【0041】図3は、プリンタドライバの機能の一例を
示すブロック図である。以下に各機能についての説明を
する。
【0042】図3に破線で示すように、CPU201及
びROM202により、制御部301、要求受付部30
2、ドライバ受信部303、設定情報表示制御部30
4、入力制御部305、用紙種別設定制御部306、印
刷データ生成部307およびドライバ送信部308とが
構成される。
【0043】CPU201の要求受付部302は、プリ
ンタに対するアプリケーション・プログラムからの印刷
要求を印刷対象と共に受け付ける。尚、印刷対象には、
文字、図形、写真等の情報が含まれる。
【0044】CPU201のドライバ受信部303は、
プリンタの状況をステータスデータとして、プリンタよ
り受信し、RAM203のステータスデータ記憶部31
0に記憶する。
【0045】CPU201の設定情報表示制御部304
は、要求受付部302によって受け付けた印刷対象に対
するプリンタの設定情報を、ドライバ受信部303によ
って受信したRAM203のステータスデータ記憶部3
10に記憶されているプリンタのステータスデータ、R
AM203の印刷設定情報記憶部311に記憶されてい
るプリンタの設定情報およびROM202の画面フォー
マット記憶部320に記憶されている画面フォーマット
に基づいて、ディスプレイ上に表示する。
【0046】CPU201の入力制御部305は、設定
情報表示制御部304によって表示されたプリンタの設
定情報に対して所望の情報を選択させたり、または入力
させたりする。用紙判定モードは、用紙替えによって設
定された感熱紙の種類をプリンタが備えている用紙判定
手段によって判定する「自動判定」であるか、ユーザが
判定する「手動判定」であるかを指定するプリンタの設
定情報であり、設定用紙種別は、プリンタに設定されて
いる感熱紙の種類を指定するプリンタの設定情報であ
る。後述の図6および図7において、用紙判定モードお
よび設定用紙種別の指定を説明する。
【0047】CPU201の用紙種別設定制御部306
は、入力制御部305によって入力されたプリンタの設
定情報である用紙判定モード、設定用紙種別に基づい
て、プリンタに設定されている感熱紙の種類を判別す
る。
【0048】CPU201の印刷データ生成部307
は、用紙種別設定制御部306によって判別した感熱紙
の種類に基づいて、印刷対象のイメージデータおよび/
または文字コードデータである印刷データを生成し、更
に、感熱紙の種類を生成した情報を印刷データに追加す
ることによって、印刷対象の情報からプリンタに送信す
るための印刷データを生成し、RAM203の印刷デー
タ記憶部312に記憶する。
【0049】CPU201のドライバ送信部308は、
印刷データ生成部307によって生成された印刷データ
を印刷要求と共にプリンタに送信する。
【0050】CPU201の制御部301は、要求受付
部302、ドライバ受信部303、設定情報表示制御部
304、入力制御部305、用紙種別設定制御部30
6、印刷データ生成部307およびドライバ送信部30
8のそれぞれの手段を相互に関連付けて制御する。
【0051】本発明の印刷制御方法は、情報処理装置の
アプリケーション・プログラムからサーマルプリンタへ
の印刷要求を実行する印刷要求中継ステップが、複数個
の感熱紙の種類から、用紙替えによって設定された感熱
紙の種類を特定し、特定された感熱紙の種類に基づい
て、印刷対象の印刷を制御する用紙種別設定制御ステッ
プを備えている。
【0052】また、本発明の印刷制御方法は、印刷要求
中継ステップが、(i)アプリケーション・プログラム
から印刷対象の情報を含む印刷要求を受け付ける印刷要
求受付ステップと、(j)印刷要求受付ステップによっ
て受け付けた印刷要求に従って、サーマルプリンタの設
定情報を選定し表示する設定情報表示制御ステップと、
(k)印刷対象を印刷するための所要の情報の入力を制
御する入力制御ステップと、(l)サーマルプリンタの
設定情報と、印刷対象を印刷するための所要の情報とに
基づいて、印刷データを生成する印刷データ生成ステッ
プと、(m)印刷データと印刷出力指令をサーマルプリ
ンタに送信するドライバ送信ステップとを備えている。
更に、サーマルプリンタからのステータスデータを受信
するドライバ受信ステップを備えることもできる。
【0053】また、本発明の印刷制御方法は、印刷要求
中継ステップの設定情報表示制御ステップにおいて、用
紙種別設定制御ステップによって制御される感熱紙の用
紙判定モードおよび設定用紙種別を表示することができ
る。
【0054】また、本発明の印刷制御方法は、印刷要求
中継ステップの入力制御ステップにおいて、「自動判
定」によって感熱紙の種類を特定するか、「手動判定」
によって感熱紙の種類を特定するかを指定すること、お
よび、複数個の感熱紙の種類から所望の感熱紙の種類を
選択することができる。
【0055】図4は、印刷制御処理における印刷要求中
継する処理のフローチャートを示す図である。
【0056】まず、プリンタドライバのソフトウェア・
プログラムがあらかじめオペレーティング・システムの
一部としてRAM203内に登録されると、CPU20
1は、アプリケーション・プログラムから印刷要求が発
せられるのを待機する(S401)。現在使用されてい
るオペレーティング・システムでは、このような待機状
態において他のプログラムにCPU201の制御を移す
ことによりマルチタスク処理を実現する。ただし、この
ような制御の移行については図示を省略する。したがっ
て、ステップS401の終了は、アプリケーション・プ
ログラムから印刷要求が発せられたことを意味する。
【0057】印刷要求を受け付けると、プリンタのステ
ータスデータをプリンタより受信する(S402)。こ
こで、プリンタのステータスデータを周期的にプリンタ
より受信しても良い。
【0058】次に、CPU201は、RAM203に記
憶されているプリンタの設定情報およびプリンタのステ
ータスデータをディスプレイ102に表示する(S40
3)。
【0059】さらに、CPU201は、ユーザが入力装
置を介して入力した入力操作の種類(例えば、用紙判定
モード、設定用紙種別など)が何であるかを判定する
(S404)。ユーザは、画面に表示されたプリンタ設
定情報を参照し、必要によりキーボードやマウスなどの
入力装置を操作することによって、プリンタ設定情報を
変更することができる。後述の図6および図7におい
て、用紙判定モードおよび設定用紙種別の入力操作を説
明する。
【0060】ユーザが、用紙判定モードを入力した場合
(S404;「用紙判定モード」)、用紙判定モードの
情報をRAM203の印刷設定情報記憶部311に記憶
させ(S405)、ステップS403に戻る。
【0061】ユーザが、設定用紙種別を入力した場合
(S404;「設定用紙種別」)、感熱紙の種類の情報
をRAM203の印刷設定情報記憶部311に記憶させ
(S406)、ステップS403に戻る。
【0062】その他の設定情報の入力があった場合は
(S404;「その他」)、対応する処理を行い(S4
10)、ステップS403に戻る。
【0063】次に、設定情報の入力を終了するために、
OKを入力した場合(S404;「OK」)、プリンタ
設定情報の表示を終了して、次のステップS407に移
る。
【0064】ユーザが設定を終了する(S404;「O
K」)と、CPU201は、RAM203を調べ、感熱
紙の種類に基づいて、印刷対象およびプリンタ設定情報
から印刷すべき文書の印刷用の印刷データを生成し、R
AM203の印刷データ記憶部312に記憶する(S4
07)。
【0065】最後に、CPU201は、上述した内容に
基づいて、RAM203の印刷データ記憶部312に記
憶した印刷データと印刷指令をプリンタに対して送信す
る(S408)。
【0066】更に、ステップS401に戻って、新たな
印刷要求がアプリケーション・プログラムから発せられ
るまで待機する。
【0067】また、本発明の印刷制御方法は、印刷要求
中継ステップが、感熱紙の種類を決定する複数個の方法
を指定する用紙判定モードに基づいて、単色用の感熱
紙、2色発色用の滅色型感熱紙または2色発色用の加色
型感熱紙のいずれかの種類を特定することができる。
【0068】図5は、印刷要求中継処理における用紙種
別対応処理のフローチャートを示す図である。
【0069】まず、プリンタに設定されている感熱紙の
種類を「手動判定」するか、または、「自動判定」する
かを判定する(S501)。プリンタに設定されている
感熱紙の種類を「手動判定」する場合(S501;Ye
s)は、即ち、用紙判定モードにとして「手動判定」を
選択した場合は、印刷データの用紙判定モードに「手動
判定」をセットし(S502)、更に、印刷データの設
定用紙種別に選択した感熱紙の種類をセットする(S5
03)。
【0070】次に、印刷対象をカラー印刷するか、モノ
クロ印刷するかを判定する(S504)。印刷対象をカ
ラー印刷する場合(S504;Yes)は、2色発色用
の感熱紙(即ち、2色発色用の滅色型感熱紙または2色
発色用の加色型感熱紙)の指定であるか、または、単色
用の感熱紙の指定であるかを判定する(S505)。
【0071】2色発色用の滅色型感熱紙または2色発色
用の加色型感熱紙の指定である場合(S505;Ye
s)は、カラー印刷用の印刷データを作成し(S50
6)、用紙種別対応処理を終了する。
【0072】一方、単色用の感熱紙の指定である場合
(S505;No)は、モノクロ印刷用の印刷データを
作成し(S507)、カラー印刷が不可能であるメッセ
ージを出力するエラー処理を実行し(S508)、用紙
種別対応処理を終了する。
【0073】印刷対象をモノクロ印刷する場合(S50
4;No)は、モノクロ印刷用の印刷データを作成し
(S509)、用紙種別対応処理を終了する。
【0074】プリンタに設定されている感熱紙の種類を
「自動判定」する場合(S501;No)は、即ち、用
紙判定モードにとして「自動判定」を選択した場合は、
プリンタに備えられている感熱紙の種類を判定する手段
によって、設定されている感熱紙の種類を特定できたか
否かを判定する(S510)。
【0075】プリンタに備えられている感熱紙の種類を
判定する手段によって、設定されている感熱紙の種類を
特定できなかった場合(S510;No)は、自動判定
することが不可能であるメッセージを出力するエラー処
理を実行し(S515)、用紙種別対応処理を終了す
る。従って、ユーザは、再度、用紙判定モードとして
「手動判定」を指定し、設定用紙種別を選択することも
できる。ここで、設定されている感熱紙の種類を判定で
きなかった場合とは、例えば、プリンタに設定した感熱
紙の種類を判定する手段を備えていない場合、センサの
不良等により判定する手段を利用できない場合、判定し
た結果が感熱紙の種類を特定できない場合等があり、プ
リンタより受信したステータスデータ等から判定する。
【0076】プリンタに備えられている感熱紙の種類を
判定する手段によって、設定されている感熱紙の種類を
特定できた場合(S510;Yes)は、印刷データの
用紙判定モードに「自動判定」をセットする(S51
1)。
【0077】次に、印刷対象をカラー印刷するか、モノ
クロ印刷するかを判定する(S512)。印刷対象をカ
ラー印刷する場合(S512;Yes)は、カラー印刷
用の印刷データを作成し(S513)、用紙種別対応処
理を終了する。一方、印刷対象文書をモノクロ印刷する
場合(S512;No)は、モノクロ印刷用の印刷デー
タを作成し(S514)、用紙種別対応処理を終了す
る。
【0078】また、点線によって示すように、ステップ
S511の次にステップS512へ移行する替わりにス
テップS504へ移行し、特定した感熱紙の種類に基づ
いて、印刷対象の印刷データを作成しても良い。
【0079】また、本発明のプリンタドライバは、設定
情報表示制御部において、用紙種別設定制御部によって
制御される感熱紙の用紙判定モードおよび設定用紙種別
を表示することができる。
【0080】また、本発明のプリンタドライバは、入力
制御部において、「自動判定」によって感熱紙の種類を
特定するか、「手動判定」によって感熱紙の種類を特定
するかを指定することができる。
【0081】また、本発明のプリンタドライバは、入力
制御部において、感熱紙の種類である単色用の感熱紙、
2色発色用の滅色型感熱紙または2色発色用の加色型感
熱紙の中から所望の感熱紙の種類を選択することができ
る。
【0082】図6は、用紙判定モードを指定する画面で
ある。
【0083】図6に示すように、用紙判定モード指定エ
リア600において、「自動判定」を指定する場合は選
択エリア601を選択入力し、「手動判定」を指定する
場合は選択エリア602を選択入力する。「手動判定」
を指定すると、設定用紙種別を選択するための画面に移
る。
【0084】また、現状のプリンタに設定されている用
紙の情報を「現状設定用紙情報」の表示エリア603に
表示する。例えば、「手動判定」を指定し、「2色発色
用の加色型感熱紙」を選択した場合は、図6に示すよう
に表示される。
【0085】また、エラーメッセージ等の情報をメッセ
ージエリア604に表示する。例えば、「自動判定」を
指定している場合、センサの不良等により判定する手段
を利用できないことから、用紙判定モードを「手動判
定」に指定の変更要求を表示する。尚、「OK」を選択
することにより、指定した用紙判定モードを確定する。
【0086】図7は、設定用紙種別を選択する画面であ
る。
【0087】図7に示すように、設定用紙種別選択エリ
ア700において、「単色用感熱紙」を指定する場合は
選択エリア701を選択入力し、「2色発色用の滅色型
感熱紙」を指定する場合は選択エリア702を選択入力
し、「2色発色用の加色型感熱紙」を指定する場合は選
択エリア703を選択入力する。尚、「OK」を選択す
ることにより、選択した設定用紙種別を確定する。
【0088】次に、本発明のサーマルプリンタの一例
を、図8から図21を参照して説明する。
【0089】図8は、サーマルプリンタの概略構成の一
例を示すブロック図である。
【0090】印刷ヘッド152、モータ類812及びプ
ランジャ類813並びにこれらを駆動する印刷機構駆動
回路810は、感熱紙の搬送、印刷、切断等の物理的動
作を伴う印刷機構804を構成している。CPU801
には、エラーセンサ820、カバーオープンセンサ15
6、ペーパーエンドセンサ159、カラーセンサ15
4、その他のセンサ824が接続されている。これらの
センサは、紙ジャム等のエラー状態、カバーオープン等
を検出し、検出した結果はCPU801に入力される。
【0091】ROM802は、プリンタ150の各種機
能を実現するためのソフトウェア(ファームウェアを含
む)およびデータを記憶しており、CPU801がこれ
を読み出し、実行することにより、各種機能を実現す
る。
【0092】また、RAM803は、プリンタ150の
各種機能を実現するときに必要なデータの記憶装置とし
て機能する。
【0093】次に、本発明に関するプリンタのCPU、
ROMおよびRAMを図9および図10を参照して説明
し、プリンタの印刷機構駆動回路810内の印刷ヘッド
制御回路811および印刷ヘッドを図11から図21を
参照して説明する。
【0094】本発明のサーマルプリンタは、(a)複数
の種類のセンサの状態を示す複数個のステータスデータ
を検出するステータスデータ検出部と、(b)情報処理
装置のアプリケーション・プログラムからサーマルプリ
ンタへの印刷要求を実行するプリンタドライバと、
(c)プリンタドライバから印刷対象を印刷するための
印刷データを受信するデータ受信部と、(d)データ受
信部によって受信した印刷データに基づいて、用紙替え
によって設定された感熱紙の種類を判定する用紙種別判
定部と、(e)用紙種別判定部によって判定した感熱紙
の種類を、次の用紙替え終了まで保持する用紙種別保持
部と、(f)ステータスデータ検出部によって検出され
たステータスデータおよび用紙種別判定部によって判定
された結果をプリンタドライバへ送信するデータ送信部
とを備えている。
【0095】また、本発明のサーマルプリンタは、上述
の用紙種別判定部が、印刷データにおける感熱紙の種類
を決定する用紙設定モード、および、ステータスデータ
検出部によって検出されたステータスデータに基づい
て、感熱紙の種類を判定することができる。
【0096】図9は、本発明に関するプリンタのCPU
およびROMの機能の一例を示すブロック図である。以
下に各機能についての説明をする。
【0097】図9に示すように、CPU801は、プリ
ンタ制御部901、ステータスデータ検出部902、デ
ータ受信部903、用紙種別判定部904、用紙種別保
持部905およびデータ送信部906を備えている。
【0098】CPU801のステータスデータ検出部9
02は、図8に示したようにCPU801に接続されて
いるエラーセンサ820、カバーオープンセンサ15
6、ペーパーエンドセンサ159、カラーセンサ15
4、その他のセンサ824から、それぞれのセンサのス
テータスデータを検出し、検出した結果をRAM803
のプリンタステータスデータ記憶部911に記憶する。
【0099】CPU801のデータ受信部903は、ホ
スト・コンピュータ100から受信したデータをRAM
803の受信データ記憶部912に記憶する。
【0100】CPU801の用紙種別判定部904は、
受信データの用紙判定モードが「自動判定」である場合
に、RAM803のプリンタステータスデータ記憶部9
11に記憶されているステータスデータ、および、RO
M802の用紙種別判定条件記憶部921に記憶されて
いる用紙種別判定条件に基づいて、用紙替えによってプ
リンタに設定された感熱紙の種類を判定する。
【0101】この時、用紙種別判定部903は、自動判
定モードが選択されたとき、高エネルギレベルの印刷
と、低エネルギレベルの印刷を実行し、この印刷結果
を、カラーセンサー154を用いて読み取り、印刷され
た色を判定する制御を実行する。その結果、低エネルギ
で印刷した部位が赤色で、高エネルギで印刷した部位が
黒色であった場合、はこの用紙は加色型感熱紙であると
判定し、逆に低エネルギ印刷した部位が黒色で、高エネ
ルギで印刷した部位が、赤色であった場合は、滅色型感
熱紙と判定する。又、どちらのエネルギで印刷しても同
じ黒、あるいは赤等の単色の場合は、単色感熱紙と判定
する。
【0102】CPU801の用紙種別保持部905は、
受信データの用紙判定モードが「自動判定」である場合
に、用紙種別判定部904によって判定した感熱紙の種
類を、または、受信データの用紙判定モードが「手動判
定」である場合に、受信データの設定用紙種別を、感熱
紙の種類に基づいたプリンタの各種機能のために、RA
M803の設定用紙種別記憶部913および/またはフ
ラッシュメモリに記憶する。
【0103】CPU801のデータ送信部906は、用
紙種別判定部904によって判定した結果、各種ステー
タスデータ等をホスト・コンピュータ100に送信す
る。
【0104】CPU801のプリンタ制御部901は、
ステータスデータ検出部902、データ受信部903、
用紙種別判定部904、用紙種別保持部905およびデ
ータ送信部906のそれぞれの手段を相互に関連付けて
制御する。
【0105】本発明の印刷制御方法は、(a)複数の種
類のセンサの状態を示す複数個のステータスデータを検
出するステータスデータ検出ステップと、(b)情報処
理装置のアプリケーション・プログラムからサーマルプ
リンタへの印刷要求を実行する印刷要求中継ステップ
と、(c)印刷要求中継ステップから印刷対象を印刷す
るための印刷データを受信するデータ受信ステップと、
(d)データ受信ステップによって受信した印刷データ
に基づいて、用紙替えによって設定された感熱紙の種類
を判定する用紙種別判定ステップと、(e)用紙種別判
定ステップによって判定した感熱紙の種類を、次の用紙
替え終了まで保持する用紙種別保持ステップと、(f)
ステータスデータ検出ステップによって検出されたステ
ータスデータおよび用紙種別判定ステップによって判定
された結果を印刷要求中継ステップへ送信するデータ送
信ステップとを備えている。
【0106】また、本発明の印刷制御方法は、上述の用
紙種別判定ステップが、印刷データにおける感熱紙の種
類を決定する用紙設定モード、および、ステータスデー
タ検出ステップによって検出されたステータスデータに
基づいて、感熱紙の種類を判定することができる。
【0107】図10は、用紙替えによってプリンタに設
定された感熱紙を決定する処理のフローチャートを示す
図である。
【0108】まず、ホスト・コンピュータからの印刷要
求データを受信し(S1001)、受信したデータに用
紙種別を決定する情報である用紙判定モードおよび設定
用紙種別が含まれているか否かを判定する(S100
2)。受信したデータに用紙種別を決定する情報が含ま
れていない場合(S1002;No)は、受信したデー
タに対応するその他の処理を実行し(S1009)、ス
テップS1001に戻って、新たなデータを受信するま
で待機する。
【0109】一方、受信したデータに用紙種別を決定す
る情報が含まれている場合(S1002;Yes)は、
受信データの用紙判定モードが「自動判定」であるか、
「手動判定」であるかを判定する(S1003)。受信
データの用紙判定モードが「手動判定」である場合(S
1003;No)は、受信データの設定用紙種別を感熱
紙の種類であるとして、RAM803の設定用紙種別記
憶部913および/またはフラッシュメモリに記憶し
(S1008)、ステップS1001に戻って、新たな
データを受信するまで待機する。
【0110】受信データの用紙判定モードが「自動判
定」である場合(S1003;Yes)は、RAM80
3のプリンタステータスデータ記憶部911に記憶され
ている各種ステータスデータ、および、ROM802の
用紙種別判定条件記憶部921に記憶されている用紙種
別判定条件情報に基づいて、用紙替えによってプリンタ
に設定された感熱紙の種類を判定する(S1004)。
例えば、設定された感熱紙に試験印刷を実行し、印刷部
の印刷色をカラーセンサ154により検出する。試験印
刷における印加エネルギーと印刷色とに基づいて、単色
用の感熱紙、2色発色用の滅色型感熱紙または2色発色
用の加色型感熱紙であるか判定する。
【0111】次に、感熱紙の種類を判定するステップS
1004において、判定異常が存在したか否かを判定す
る(S1005)。ここで、判定異常とは、感熱紙の種
類を特定できなかったことをいう。判定異常が存在した
場合(S1005;Yes)は、即ち、感熱紙の種類を
特定できなかった場合は、判定異常であったことをホス
ト・コンピュータに送信する(S1006)。一方、判
定異常が存在しなかった場合(S1005;No)は、
即ち、感熱紙の種類を特定できた場合は、特定した感熱
紙の種類をRAM803の設定用紙種別記憶部913お
よび/またはフラッシュメモリに記憶し(S100
7)、ステップS1001に戻って、新たなデータを受
信するまで待機する。
【0112】本発明のサーマルプリンタは、(a)ホス
ト・コンピュータから送信された印刷データを受信する
受信部と、(b)受信部によって受信した印刷データか
ら印刷色毎の印刷画素データを取り出し、所定の領域に
格納する印刷画素データ格納部と、(c)印刷画素デー
タ格納部によって格納された印刷色毎の印刷画素デー
タ、および、設定されている感熱紙の種類に基づいて、
感熱紙を発色させるための印加エネルギーのレベル値を
制御する印加エネルギー制御部と、(d)印加エネルギ
ー制御部によって設定された印加エネルギーのレベル値
を示す通電パターンデータに基づいて、感熱紙上の所定
の領域を発色させる印刷ヘッド制御回路と、を備えてい
る。
【0113】また、本発明のサーマルプリンタは、
(a)設定されている感熱紙の種類を判定する用紙種別
判定部と、(b)用紙種別判定部によって判定された感
熱紙の種類を記憶する用紙種別記憶部とを、更に備えて
いる。
【0114】また、本発明のサーマルプリンタは、感熱
紙の種類が、単色用の感熱紙、2色発色用の滅色型感熱
紙または2色発色用の加色型感熱紙である。
【0115】図11は、本発明の印刷システムの印刷ヘ
ッド制御部の一例を示すブロック図である。本実施例で
は、この制御部をプリンタに組み込んだ例で説明する。
【0116】図11に示すように、印加エネルギー制御
部としての印刷ヘッド制御回路811は、CPU801
およびROM802を介して、ホスト・コンピュータ1
00(図8)上のアプリケーション実行部(アプリケー
ション・プログラム)から受信した印刷データから生成
した印刷画素データを、過去の印刷履歴に基づいて補正
し、補正した通電パターンデータを印刷ヘッド152へ
渡す制御を実行する。以下、2色発色用の感熱紙である
加色型感熱紙および滅色型感熱紙を使用可能なプリンタ
について説明する。尚、以下、異なる2色として黒色お
よび赤色を例にあげて説明する。
【0117】CPU801およびROM802は、プリ
ンタもしくはプリンタドライバに備えられている用紙種
別判定部904である用紙種別設定スイッチ、用紙判定
部等によって判定され、用紙種別保持部905によって
設定用紙種別記憶部913に格納された感熱紙の種類
を、モード選択レジスタ1102に格納する。モード選
択レジスタでは、印刷可能な色、印加エネルギの大小と
色の関係が記憶される。例えば、加色型、赤・黒用紙で
は、赤、黒の印刷可能な色と、印加エネルギが高レベル
の時に発色するのが黒、低レベルの時発色するのが赤と
言う情報が格納される。
【0118】また、CPU801およびROM802
は、ホスト・コンピュータ100のアプリケーション実
行部から印刷データを受信し、受信した印刷データから
黒色の印刷画素データと赤色の印刷画素データとを生成
し、所定の記憶領域に格納する。
【0119】また、印刷ヘッド制御回路811は、記憶
された黒色の印刷画素データと赤色の印刷画素データか
ら1行分毎のデータを、モード選択レジスタ1102に
格納された感熱紙の種類(以下、「用紙種別モード」と
いう)に基づいて、アドレス切換部1103によって、
印加エネルギーの低いレベル状態において発色する色の
印刷画素データ(以下、「低レベル発色印刷画素デー
タ」という)であるか、あるいは印加エネルギーの高い
レベル状態において発色する色の印刷画素データ(以
下、「高レベル発色印刷画素データ」という)であるか
を判定し、更に判定した結果に基づいて低レベル発色印
刷画素データを低レベルデータ格納バッファ1104a
へ、あるいは高レベル発色印刷画素データを高レベルデ
ータ格納バッファ1104bへ格納する。例えば、加色
型感熱紙の場合は、低レベル発色印刷画素データである
赤色の印刷画素データを低レベルデータ格納バッファ1
104aへ格納し、高レベル発色印刷画素データである
黒色の印刷画素データを高レベルデータ格納バッファ1
104bへ格納する。また、滅色型感熱紙の場合は、低
レベル発色印刷画素データである黒色の印刷画素データ
を低レベルデータ格納バッファ1104aへ格納し、高
レベル発色印刷画素データである赤色の印刷画素データ
を高レベルデータ格納バッファ1104bへ格納する。
【0120】ここで、印加エネルギーの低いレベル状態
とは、所定の第1印加エネルギーレベル値以上であり、
かつ、所定の第2印加エネルギーレベル値未満である第
1印加エネルギー領域の所定の印加エネルギーレベル値
であり、印加エネルギーの高いレベル状態とは、所定の
第2印加エネルギーレベル値以上である第2印加エネル
ギー領域の所定の印加エネルギーレベル値である。
【0121】更に、印刷ヘッド制御回路811は、低レ
ベルデータ格納バッファ1104aに格納された低レベ
ル発色印刷画素データおよび高レベルデータ格納バッフ
ァ1104bに格納された高レベル発色印刷画素データ
に基づいて、論理回路部1105により、通電パルスの
組み合わせの通電パターンデータが生成され、印刷ヘッ
ド152に出力される。
【0122】従って、モード選択レジスタ1102に格
納されている感熱紙の種類、即ち、低レベル印加エネル
ギで発色する色、高印加エネルギで発色する色の情報に
基づいて、黒色の印刷画素データのデータ格納バッファ
と赤色の印刷画素データのデータ格納バッファとを切り
換えることにより、感熱紙の種類に適合した制御を実行
することができる。また、黒色の印刷画素データのデー
タ格納バッファと赤色の印刷画素データのデータ格納バ
ッファとを切り換えるだけでなく、黒色の印刷画素デー
タを格納した領域のアドレスを格納したアドレスレジス
タと赤色の印刷画素データを格納した領域のアドレスを
格納したアドレスレジスタとを切り換えることにより、
実質的にデータ格納バッファを切り換えても良い。
【0123】また、印加エネルギーは、印刷ヘッド15
2の発熱体に通電する期間に基づくことから、通電幅設
定レジスタI1107a、通電幅設定レジスタII110
7bおよび通電幅設定レジスタIII1107cに予め設
定されている、異なる通電パルス幅に基づいて、通電タ
イミングを制御する制御回路部1106は、タイミング
信号を印刷ヘッド152へ出力する。
【0124】この時の、それぞれの通電幅の組み合わせ
を決定する論理式は、後に詳述するが、それぞれの発熱
体の過去の駆動履歴、すなわち過去の通電の有無、通電
したときのエネルギレベルに応じて、通電幅設定レジス
タI1107a、通電幅設定レジスタII1107bおよ
び通電幅設定レジスタIII1107cの出力パルスを組
み合わせて、過去の通電履歴に対応した通電パルス幅を
生成し、印刷ヘッドの個々の発熱体を制御する。 上記
実施例では、ヘッド制御部を全てプリンタに搭載する例
で説明しているが、高エネルギデータ格納バッファと、
低エネルギデータ格納バッファをホスト上のメモリ装置
に設置し、アドレス切り換え、用紙種別判定などをプリ
ンタドライバに実行させることにより、プリンタ側は、
用紙の種類を考慮することなく、ホストから受信したデ
ータを高エネルギデータか、低エネルギデータかに応じ
て制御する構成とすることができる。
【0125】また、本発明のサーマルプリンタは、印刷
ヘッド制御回路が、(a)感熱紙上の所定の領域を発色
させるための発熱部と、(b)発熱部毎に設けられた発
熱部を駆動するための発熱駆動部と、(c)印加エネル
ギー制御部から出力された通電パターンデータを記憶す
る通電パターンデータ記憶部とを備えている。
【0126】図14は、図11に示したヘッド制御部を
プリンタの制御回路で実現した場合の2色用論理回路の
内部構成を示す回路ブロック図である。 図14に示す
ように、2色用論理回路1400は、3個の論理回路I
1403a、論理回路II1403bおよび論理回路III
1403cを備えている。各論理回路は、コントロール
・レジスタRH1 1402a、コントロール・レジス
タRH2 1402b、コントロール・レジスタRL1
1402cおよびコントロール・レジスタRL2 1
402dに格納されている印刷画素データを入力して、
下記に示す論理演算式に基づいて通電パターンデータを
出力する。ここで、論理回路I1403a、論理回路II
1403bおよび論理回路III1403cの出力データ
をOI、OIIおよびOIIIとする。また、コントロール・
レジスタRH1 1402a、コントロール・レジスタ
RH2 1402b、コントロール・レジスタRL1
1402cおよびコントロール・レジスタRL2 14
02dは、今回の高レベル発色印刷画素データ、前回の
高レベル発色印刷画素データ、今回の低レベル発色印刷
画素データおよび前回の低レベル発色印刷画素データを
格納するデータ格納領域であり、今回の低レベル発色印
刷画素データをDLnとし、前回の低レベル発色印刷画
素データをDLn−1とし、今回の高レベル発色印刷画
素データをDHnとし、前回の高レベル発色印刷画素デ
ータをDHn−1とする。通電データの有無を、1=有
り、0=無しとすると、以下の論理結果に基づいて決定
される。(但し、「・」は論理積を、「+」は論理和
を、「not」は否定を意味する。) OI=(DHn+DLn)・not(DLn−1) OII=(DHn+DLn)・not(DHn−1) OIII=DHn 上記、論理値が、1の場合はそれに対応するパルスが、
その発熱体に加えられる。
【0127】図12は、プリンタの印刷ヘッドのブロッ
ク図の一例である。
【0128】図12に示すように、プリンタの印刷ヘッ
ド152は、1行分の印刷画素データを同時に印刷する
ための発熱部として働く複数個の発熱素子から構成され
る発熱体1204を有する。発熱体1204は、感熱紙
の幅方向に沿って延びる印刷ヘッド152の先端に配列
し、発熱体1204を選択的に加熱駆動することによっ
て、感熱紙上に1行分の画素を形成する。発熱体120
4には、発熱素子をそれぞれ独立に加熱駆動するための
発熱駆動部として働く複数の駆動回路1203が接続さ
れている。
【0129】駆動回路1203は、PNPトランジスタ
で構成することが可能である。駆動回路1203を選択
的に駆動することによって、接続されている対応の発熱
素子が加熱され、発熱素子に接触している感熱紙上の領
域が発色する。駆動回路1203をNAND回路で表現
したのは、回路の論理動作を示すためである。即ち、ス
トローブ信号が非アクティブ(Highレベル)の状態
では、駆動回路1203の動作が禁止される。かかる回
路はPNPトランジスタのベースにデータとストローブ
信号(正論理)とをワイヤードオア回路構成で接続する
ことにより容易に実現することができる。
【0130】駆動回路1203は、図示されていない遅
延回路によって生成される複数個のストローブ信号(/
St1〜/St4)の反転信号(正論理)およびラッチ
レジスタ1202から出力されたデータ(正論理)を入
力し、両信号のレベルに応じて駆動される。即ち、通電
パターンデータとして「印刷」を意味する「1」のデー
タが与えられたときに、ストローブ信号が「High」
から「Low」へ有効に遷移し、NAND回路で構成さ
れる駆動回路1203は「Low」を出力する。
【0131】駆動回路1203が「Low」を出力する
ことによって、対応する発熱素子はヘッド電源電圧との
間に電位差を生じ加熱される。発熱素子に接触している
感熱紙上の領域は、この熱パルスを受けて発色する。ス
トローブ信号は、パルス幅の異なる3個または4個に分
割された信号として供給される。尚、複数個のストロー
ブ信号(/St1〜/St4)は、遅延回路によってタ
イミングをずらして与えることができる。従って、多数
の駆動回路が同時に通電状態となることによって生じる
電源電圧降下の問題を回避することができる。
【0132】印刷ヘッド152は、1行分の通電パター
ンデータを一時的に記憶するための通電パターンデータ
記憶部として働くシフトレジスタ1201およびラッチ
レジスタ1202を有する。シフトレジスタ1201に
は、クロック信号に同期して所定の期間に対応する1行
分の通電パターンデータが入力され、保持される。ま
た、通電パターンデータは、1行分の印刷画素につい
て、所定の期間に通電を行うか否かを示すデータである
ことから、「通電する」を意味する「1」および「通電
しない」を意味する「0」のビット列で構成される。シ
フトレジスタ1201には、現在の印刷画素データと過
去の印刷画素データとによる所定の演算を施した通電パ
ターンデータが所定の通電期間毎に入力される。
【0133】ラッチレジスタ1202は、シフトレジス
タ1201にパラレルに接続され、シフトレジスタ12
01上の各ビットデータを、同時並列的に、その対応す
る記憶領域に移送し、保持する。従って、通電期間中に
もシフトレジスタ1201に次の通電期間に対応する通
電パターンデータを入力することができる。
【0134】シフトレジスタ1201からラッチレジス
タ1202へのデータの転送タイミングは、後述する制
御回路から出力されるラッチ信号Lのラッチレジスタ1
202への入力タイミングによって制御される。このタ
イミングは、前回の通電期間の後で今回の通電期間の前
であり、かつ、今回の通電期間に対応する通電パターン
データがシフトレジスタ1201にセットされた後とい
うことになる。上述したようにラッチレジスタ1202
の各記憶領域は、駆動回路1203の一方の入力端に接
続されている。従って、ラッチ信号Lの入力によりラッ
チレジスタ1202に新たな通電パターンデータが取り
込まれると、通電パターンデータの内容に基づいて駆動
回路1203への入力データが直ちに変化する。駆動回
路1203は、ストローブ信号が「Low」(アクティ
ブ)である期間に、ラッチレジスタ1202の通電パタ
ーンデータに従って、発熱体1204の対応する発熱素
子を通電駆動する。
【0135】また、本発明のサーマルプリンタは、印加
エネルギー制御部が、(a)印刷ヘッド制御回路を通電
する通電期間を制御することによって印加エネルギーの
レベル値を制御する、感熱紙の種類に基づいた複数個の
用紙種別制御部と、(b)設定されている感熱紙の種類
に基づいて、複数個の用紙種別制御部から最適の用紙種
別制御部を選択する制御選択部とを備えている。
【0136】また、本発明のサーマルプリンタは、用紙
種別制御部が、2色発色用の感熱紙上に、第1色を所定
の第1印加エネルギーレベル値以上でありかつ所定の第
2印加エネルギーレベル値未満である第1印加エネルギ
ー領域の所定の印加エネルギーレベル値に基づいて発色
させ、第2色を所定の第2印加エネルギーレベル値以上
である第2印加エネルギー領域の所定の印加エネルギー
レベル値に基づいて発色させる2色用感熱紙制御部を備
えている。
【0137】また、本発明のサーマルプリンタは、2色
用感熱紙制御部が、A色およびB色の2色からなる印刷
画素データにおいて、第1色の印刷画素データを第1色
データ格納領域に格納する一方の色の印刷画素データ
と、第2色の印刷画素データを第2色データ格納領域に
格納する他方の色の印刷画素データとを入れ替えること
によって、互いに正反対の印加エネルギー特性をもつ、
第1色がA色でありかつ第2色がB色である第1の2色
発色用の感熱紙の発色と、第1色がB色でありかつ第2
色がA色である第2の2色発色用の感熱紙の発色とを制
御することができる。
【0138】また、本発明のサーマルプリンタは、2色
用感熱紙制御部が、(a)A色の印刷画素データを格納
するためのA色用第1色データ格納領域およびB色の印
刷画素データを格納するためのB色用第2色データ格納
領域によって、第1の2色発色用の感熱紙上にA色とB
色とを発色させる第1制御部と、(b)A色の印刷画素
データを格納するためのA色用第2色データ格納領域お
よびB色の印刷画素データを格納するためのB色用第1
色データ格納領域によって、第2の2色発色用の感熱紙
上にA色とB色とを発色させる第2制御部とを備えてい
る。
【0139】図13は、本発明のプリンタのヘッド制御
部の他の実施例のブロック図の一例である。
【0140】CPU801およびROM802は、ホス
ト・コンピュータ100(図8)のアプリケーション実
行部(アプリケーション・プログラム)から受信した印
刷データから生成された印刷画素データを、印刷ヘッド
制御回路811へ1行分の黒色の印刷画素データおよび
赤色の印刷画素データ毎に順次送り、バッファに格納す
る。バッファA1301aおよびバッファB1301b
は、黒色の印刷画素データの格納領域であり、バッファ
C1301cおよびバッファD1301dは、赤色の印
刷画素データの格納領域である。また、バッファA13
01aは今回の黒色の印刷画素データを格納する印刷バ
ッファであり、バッファB1301bは前回の黒色の印
刷画素データを格納する履歴バッファである。バッファ
C1301cは今回の赤色の印刷画素データを格納する
印刷バッファであり、バッファD1301dは前回の赤
色の印刷画素データを格納する履歴バッファである。
【0141】即ち、CPU801およびROM802
は、ROM802(図8)に格納されている制御プログ
ラムに基づいたメモリ割り付け回路として機能し、上述
の印刷バッファへの印刷画素データの格納および印刷バ
ッファから履歴バッファへの印刷画素データの移動を制
御する。
【0142】また、制御回路部1106からの所定のタ
イミングに基づいて、印刷バッファであるバッファA1
301aに格納されている今回の黒色の印刷画素データ
は、コントロール・レジスタRBH1 1302aおよ
びコントロール・レジスタRBL1 1302bへ格納
され、履歴バッファであるバッファB1301bに格納
されている前回の黒色の印刷画素データは、コントロー
ル・レジスタRBH21302cおよびコントロール・
レジスタRBL2 1302dへ格納される。また、印
刷バッファであるバッファC1301cに格納されてい
る今回の赤色の印刷画素データは、コントロール・レジ
スタRCL1 1302eおよびコントロール・レジス
タRCH1 1302fへ格納され、履歴バッファであ
るバッファD1301dに格納されている前回の赤色の
印刷画素データは、コントロール・レジスタRCL2
1302gおよびコントロール・レジスタRCH2 1
302hへ格納される。
【0143】印刷ヘッド制御回路811は、2色用感熱
紙発色制御部である加色型感熱紙用と滅色型感熱紙用の
2個の2色用論理回路を備えている。加色型感熱紙用論
理回路1303aは、コントロール・レジスタRBH1
1302a、コントロール・レジスタRBH2 13
02c、コントロール・レジスタRCL1 1302e
およびコントロール・レジスタRCL2 1302gに
格納されている印刷画素データを入力し、論理演算結果
を出力する。滅色型感熱紙用論理回路1303bは、コ
ントロール・レジスタRCH1 1302f、コントロ
ール・レジスタRCH2 1302h、コントロール・
レジスタRBL1 1302bおよびコントロール・レ
ジスタRBL2 1302dに格納されている印刷画素
データを入力し、論理演算結果である通電パターンデー
タを出力する。セレクタA1304aおよびセレクタB
1304bにより、用紙種別モードに基づいて、加色型
感熱紙用論理回路1303aの論理演算結果または滅色
型感熱紙用論理回路1303bの論理演算結果を、通電
パターンデータとして印刷ヘッドへ順次出力する。
【0144】ここで、コントロール・レジスタRBH1
1302a、コントロール・レジスタRBH2 13
02c、コントロール・レジスタRCL1 1302e
およびコントロール・レジスタRCL2 1302gへ
印刷画素データを格納し、加色型感熱紙用論理回路13
03aによって通電パターンデータを出力する処理と、
コントロール・レジスタRBL1 1302b、コント
ロール・レジスタRBL2 1302d、コントロール
・レジスタRCH1 1302fおよびコントロール・
レジスタRCH2 1302hへ印刷画素データを格納
し、滅色型感熱紙用論理回路1303bによって通電パ
ターンデータを出力する処理とを、予め、用紙種別モー
ドに基づいて判定し、どちらか一方の処理のみを実行し
ても良い。また、上述した全てのコントロール・レジス
タへの格納処理を実行し、加色型感熱紙用論理回路13
03aおよび滅色型感熱紙用論理回路1303bによっ
て得られた論理演算結果を、用紙種別モードに基づいて
判定し、どちらか一方の結果を通電パターンデータとし
ても良い。尚、2色用論理回路の詳細については、図1
3から図17および図21において後述する。
【0145】また、本発明のサーマルプリンタは、用紙
種別制御部が、印刷ヘッド制御回路によって感熱紙上に
発色させる今回の印刷画素データの色、および、既に感
熱紙上に発色させた過去の印刷画素データの色に基づい
て、複数個の予め設定した異なる通電部分期間を組み合
せた、印刷ヘッド制御回路を通電する通電期間を決定す
ることができる。
【0146】図21は、加色型、滅色型それぞれの用紙
に対応する論理回路の実施例を示す。図21(a)は、
感熱紙用論理回路の内部構成を示す図であり、図21
(b)は、滅色型感熱紙用論理回路の内部構成を示す図
である。
【0147】上記論理式の高エネルギ印刷画素データ
と、低エネルギ印刷画素データのそれぞれを、赤・黒の
データとして割り当て場合を示している。
【0148】従って、今回の赤色の印刷画素データをC
nとし、前回の赤色の印刷画素データをCn−1とし、
今回の黒色の印刷画素データをBnとし、前回の黒色の
印刷画素データをBn−1とするとき、図21(a)に
示すように、加色型感熱紙用論理回路1303aは、コ
ントロール・レジスタRBH1 1302a、コントロ
ール・レジスタRBH2 1302c、コントロール・
レジスタRCL1 1302eおよびコントロール・レ
ジスタRCL2 1302gに格納されている、今回の
黒色の印刷画素データであるBn、前回の黒色の印刷画
素データであるBn−1、今回の赤色の印刷画素データ
であるCnおよび前回の赤色の印刷画素データであるC
n−1を入力して、下記に示す論理演算式に基づいて通
電パターンデータを出力する。
【0149】 OI=(Bn+Cn)・not(Cn−1) OII=(Bn+Cn)・not(Bn−1) OIII=Bn また、図21(b)に示すように、滅色型感熱紙用論理
回路1303bは、コントロール・レジスタRBL1
1302b、コントロール・レジスタRBL21302
d、コントロール・レジスタRCH1 1302fおよ
びコントロール・レジスタRCH2 1302hに格納
されている、今回の黒色の印刷画素データであるBn、
前回の黒色の印刷画素データであるBn−1、今回の赤
色の印刷画素データであるCnおよび前回の赤色の印刷
画素データであるCn−1を入力して、下記に示す論理
演算式に基づいて通電パターンデータを出力する。
【0150】 OI=(Bn+Cn)・not(Bn−1) OII=(Bn+Cn)・not(Cn−1) OIII=Cn 例えば、前回の印刷画素データが赤色の印刷画素データ
であり、今回の印刷画素データが黒色の印刷画素データ
であるとき、即ち、Bn=1、Bn−1=0、Cn=
0、Cn−1=1のとき、論理回路I1403a、論理
回路II1403bおよび論理回路III1403cの出力
データは、加色型感熱紙用論理回路1303aの場合、
OI=0、OII=1、OIII=1となり、滅色型感熱紙用
論理回路1303bの場合、OI=1、OII=0、OIII
=0となる。
【0151】また、前回の印刷画素データがない場合、
即ち、最初の印刷画素データである場合は、前回の印刷
画素データを「0」として、上述の論理演算式を実行す
る。
【0152】また、論理回路I1403a、論理回路II
1403bおよび論理回路III1403cからの出力デ
ータは、セレクタ1404によって、先頭のOIから順
に印刷ヘッド152へ出力される。従って、上述の例に
おいて、印刷ヘッド152には、1つのドット(発熱要
素)に対応するものとして、加色型感熱紙用論理回路1
303aの場合は、「011」のビット列が、滅色型感
熱紙用論理回路1303bの場合は、「100」のビッ
ト列が与えられる。これらの各ビットは、通電期間を3
分割した期間のそれぞれに対応している。図11の制御
回路部1106は、後述の図15および図16に示すよ
うに、ストローブ信号として異なるパルス幅を有するパ
ルスPI、PIIおよびPIIIを連続的に出力する。これら
のパルス幅を合わせると通電期間となり、各パルス幅
は、通電期間を3分割した期間と考えられる。
【0153】図15は、加色型感熱紙用論理回路におけ
る印刷画素データと3個の異なるパルス幅を有するパル
スとの関係を示す図である。図15(a)は、今回の印
刷画素データと前回の印刷画素データとの組み合せによ
る通電の種類を示す図であり、図15(b)は、3個の
異なるパルス幅を有するパルスによる通電の組み合せを
示す図である。
【0154】上述したように、制御回路部1106は、
加色型感熱紙用論理回路1303aの出力データに基づ
いて、異なるパルス幅を有するパルスPI、PIIおよび
PIIIを連続的に出力する。パルスPI、PIIおよびPII
Iのパルス幅の割合は、実験によって決定することがで
きる値である。
【0155】図15(a)に示すように、2色の印刷画
素データの場合、印加エネルギーは、前回の印刷画素デ
ータと今回の印刷画素データとに基づいて、6種類の通
電の組み合せ(case−A〜case−F)を考える
必要がある。また、図15(b)に示すように、異なる
パルス幅を有するパルスPI、PIIおよびPIIIに基づい
て、印加エネルギーの6種類の通電の組み合せは決定さ
れる。
【0156】例えば、前回の印刷画素データが赤色の印
刷画素データであり、今回の印刷画素データが黒色の印
刷画素データであるとき(図15のcase−B)は、
今回の印加エネルギーとして、パルスPIIおよびPIII
が印加される。従って、上述したように、印刷ヘッド1
52には、1つのドットに対応するものとして、「01
1」のビット列である通電パターンデータが与えられ
る。
【0157】図16は、滅色型感熱紙用論理回路におけ
る印刷画素データと3個の異なるパルス幅を有するパル
スとの関係を示す図である。図16(a)は、今回の印
刷画素データと前回の印刷画素データとの組み合せによ
る通電の種類を示す図であり、図16(b)は、3個の
異なるパルス幅を有するパルスによる通電の組み合せを
示す図である。
【0158】上述したように、制御回路部1106は、
滅色型感熱紙用論理回路1303bの出力データに基づ
いて、異なるパルス幅を有するパルスPI、PIIおよび
PIIIを連続的に出力する。
【0159】図16(a)に示すように、2色の印刷画
素データの場合、印加エネルギーは、前回の印刷画素デ
ータと今回の印刷画素データとに基づいて、6種類の通
電の組み合せ(case−A’〜case−F’)を考
える必要がある。また、図16(b)に示すように、異
なるパルス幅を有するパルスPI、PIIおよびPIIIに基
づいて、印加エネルギーの6種類の通電の組み合せは決
定される。
【0160】例えば、前回の印刷画素データが赤色の印
刷画素データであり、今回の印刷画素データが黒色の印
刷画素データであるとき(図16のcase−C’)
は、今回の印加エネルギーとして、パルスPIのみが印
加される。従って、上述したように、印刷ヘッド152
には、1つのドットに対応するものとして、「100」
のビット列である通電パターンデータが与えられる。
【0161】図17は、2色印刷における制御信号のタ
イミングチャートを示す図である。
【0162】図17に示すように、2色印刷において
は、ホスト・コンピュータ100(図8)から1行分の
印刷画素データである、黒色の印刷画素データと赤色の
印刷画素データが順次送られる。このデータは、図示し
ていない受信回路で受信され、CPU801によって、
バッファA1301aおよびバッファC1301cにセ
ットされる(CPUデータセット)。制御回路部110
6からの制御開始トリガに基づいて、標準2色用論理回
路1400の論理演算結果である通電パターンデータが
印刷ヘッド152のシフトレジスタ1201に与えられ
る(データイン)。データインの信号として最初に、論
理回路I1403aの通電パターンデータが与えられ、
所定のタイミングをおいて、論理回路II1403bおよ
び論理回路III1403cの通電パターンデータが与え
られる。
【0163】データインに論理回路I1403aの通電
パターンデータが与えられると、ラッチ信号Lにより、
論理回路I1403aの通電パターンデータがラッチレ
ジスタ1202にセットされ、駆動回路1203に与え
られる。次いで、ストローブ信号(/St1〜/St
4)にパルスPIが与えられ、ラッチレジスタ1202
にセットされたデータ列に従って、駆動回路1203が
駆動される。
【0164】ストローブ信号(/St1〜/St4)へ
のパルスPIの入力と並列して、シフトレジスタ120
1には論理回路II1403bの通電パターンデータが与
えられる。そして、次のラッチ信号Lにより、論理回路
II1403bの通電パターンデータがラッチレジスタ1
202の値を書き換える。これに対して、ストローブ信
号(/St1〜/St4)にはパルスPIIが与えられ、
ラッチレジスタ1202にセットされたデータ列に従っ
て、駆動回路1203が駆動される。同様に論理回路II
I1403cの通電パターンデータに従って、次のスト
ローブ信号(/St1〜/St4)のパルス時間(パル
スPIII)だけ駆動回路1203が駆動される。以上に
より、1行分のドットが形成される。
【0165】また、上述したプリンタは、更に、単色用
の感熱紙も使用できる。図18および図19を参照して
説明する。
【0166】図18は、単色用の感熱紙および2色発色
用の感熱紙を使用できるプリンタの制御ブロック図であ
る。
【0167】図13および図14においては、2色発色
用の感熱紙である加色型感熱紙および滅色型感熱紙が使
用できる場合のプリンタ制御を説明したが、更に単色用
の感熱紙が使用できる場合のプリンタの制御を説明す
る。
【0168】図18に示すように、用紙種別モードが単
色用の感熱紙である場合、今回の印刷画素データがバッ
ファA1801aに格納され、バッファB1801b、
バッファC1801cおよびバッファD1801dに
は、過去の印刷画素データである1回前(前回)の印刷
画素データ、2回前の印刷画素データおよび3回前の印
刷画素データが格納される。過去の印刷画素データは、
バッファA1801aからバッファB1801bへ、バ
ッファB1801bからバッファC1801cへ、バッ
ファC1801cからバッファD1801dへと順次シ
フトして格納される。
【0169】バッファA1801a、バッファB180
1b、バッファC1801cおよびバッファD1801
dに格納された印刷画素データは、セレクタ1802に
より、コントロール・レジスタを介して単色用論理回路
1803へ入力され、単色用論理回路1803からの出
力データは、単色用セレクタ1805により制御回路部
1808からのタイミング信号に基づいて、セレクタ1
807へ通電パターンデータとして順次出力される。出
力された通電パターンデータは、セレクタ1807によ
り印刷ヘッド152へ出力される。
【0170】また、2色用論理回路1804として、図
13における加色型感熱紙用論理回路1303aおよび
滅色型感熱紙用論理回路1303bの2個の論理回路を
備える替わりに、セレクタ1802により、用紙種別モ
ードに基づいて、図14(a)に示したコントロール・
レジスタRH1 1402a、コントロール・レジスタ
RH2 1402b、コントロール・レジスタRL1
1402cおよびコントロール・レジスタRL2 14
02dへ、今回の高レベル発色印刷画素データ、前回の
高レベル発色印刷画素データ、今回の低レベル発色印刷
画素データおよび前回の低レベル発色印刷画素データを
格納し、標準2色用論理回路1400へ印刷画素データ
を入力させることによって、1個の論理回路とすること
もできる。
【0171】図19は、単色用論理回路の内部構成の一
例を示すブロック図である。
【0172】図19に示すように、単色用論理回路18
03は、4つの論理回路I’1902a、論理回路II’
1902b、論理回路III’1902cおよび論理回路I
V’1902dを備えている。各論理回路は、制御回路
部1808からの所定のタイミングに基づいて、バッフ
ァA1801a、バッファB1801b、バッファC1
801cおよびバッファD1801dからコントロール
・レジスタRA1901a、コントロール・レジスタR
B1901b、コントロール・レジスタRC1901c
およびコントロール・レジスタRD1901dへ格納さ
れた印刷画素データを入力して、下記に示す論理演算式
に基づいて通電パターンデータを出力する。ここで、論
理回路I’1902a、論理回路II’1902b、論理
回路III’1902cおよび論理回路IV’1902dの
出力データをOI’、OII’、OIII’およびOIV’と
する。また、コントロール・レジスタRA1901aに
格納されている今回の印刷画素データをDnとし、コン
トロール・レジスタRB1901bに格納されている1
回前の印刷画素データをDn−1とし、コントロール・
レジスタRC1901cに格納されている2回前の印刷
画素データをDn−2とし、コントロール・レジスタR
D1901dに格納されている3回前の印刷画素データ
をDn−3とする。また、「・」は論理積を、「no
t」は否定を意味する。
【0173】 OI’=Dn・not(Dn−3) OII’=Dn・not(Dn−2) OIII’=Dn・not(Dn−1) OIV’=Dn 出力された通電パターンデータは、通電期間を4分割し
た期間のそれぞれに対応している。制御回路部1808
は、ストローブ信号として異なるパルス幅を有するパル
スPI’、PII’、PIII’およびPIV’を連続的に出
力する。
【0174】本発明の印刷制御方法は、(a)ホスト・
コンピュータから送信された印刷データを受信する受信
ステップと、(b)受信ステップによって受信した印刷
データから印刷色毎の印刷画素データを取り出し、所定
の領域に格納する印刷画素データ格納ステップと、
(c)印刷画素データ格納ステップによって格納された
印刷色毎の印刷画素データ、および、設定されている感
熱紙の種類に基づいて、感熱紙を発色させるための印加
エネルギーのレベル値を制御する印加エネルギー制御ス
テップと、(d)印加エネルギー制御ステップによって
設定された印加エネルギーのレベル値を示す通電パター
ンデータに基づいて、感熱紙上の所定の領域を発色させ
る印刷制御ステップと、を備えている。
【0175】また、本発明の印刷制御方法は、印加エネ
ルギー制御ステップが、(a)印刷制御ステップを通電
する通電期間を制御することによって印加エネルギーの
レベル値を制御する、感熱紙の種類に基づいた複数個の
用紙種別制御ステップと、(b)設定されている感熱紙
の種類に基づいて、複数個の用紙種別制御ステップから
最適の用紙種別制御ステップを選択する制御選択ステッ
プとを備えている。
【0176】また、本発明の印刷制御方法は、用紙種別
制御ステップが、2色発色用の感熱紙上に、第1色を所
定の第1印加エネルギーレベル値以上でありかつ所定の
第2印加エネルギーレベル値未満である第1印加エネル
ギー領域の所定の印加エネルギーレベル値に基づいて発
色させ、第2色を所定の第2印加エネルギーレベル値以
上である第2印加エネルギー領域の所定の印加エネルギ
ーレベル値に基づいて発色させる2色用感熱紙制御ステ
ップを備えている。
【0177】また、本発明の印刷制御方法は、2色用感
熱紙制御ステップが、A色およびB色の2色からなる印
刷画素データにおいて、第1色の印刷画素データを第1
色データ格納領域に格納する一方の色の印刷画素データ
と、第2色の印刷画素データを第2色データ格納領域に
格納する他方の色の印刷画素データとを入れ替えること
によって、互いに正反対の印加エネルギー特性をもつ、
第1色がA色でありかつ第2色がB色である第1の2色
発色用の感熱紙の発色と、第1色がB色でありかつ第2
色がA色である第2の2色発色用の感熱紙の発色とを制
御することができる。
【0178】また、本発明の印刷制御方法は、2色用感
熱紙制御ステップが、(a)A色の印刷画素データを格
納するためのA色用第1色データ格納領域およびB色の
印刷画素データを格納するためのB色用第2色データ格
納領域によって、第1の2色発色用の感熱紙上にA色と
B色とを発色させる第1制御ステップと、(b)A色の
印刷画素データを格納するためのA色用第2色データ格
納領域およびB色の印刷画素データを格納するためのB
色用第1色データ格納領域によって、第2の2色発色用
の感熱紙上にA色とB色とを発色させる第2制御ステッ
プとを備えている。
【0179】また、本発明の印刷制御方法は、用紙種別
制御ステップが、印刷制御ステップによって感熱紙上に
発色させる今回の印刷画素データの色、および、既に感
熱紙上に発色させた過去の印刷画素データの色に基づい
て、複数個の予め設定した異なる通電部分期間を組み合
せた、印刷制御ステップを通電する通電期間を決定する
ことができる。
【0180】また、本発明の印刷制御方法は、印刷制御
ステップが、(a)感熱紙上の所定の領域を発色させる
ための発熱ステップと、(b)発熱ステップ毎に設けら
れた発熱ステップを駆動するための発熱駆動ステップ
と、(c)印加エネルギー制御ステップから出力された
通電パターンデータを記憶する通電パターンデータ記憶
ステップとを備えている。
【0181】また、本発明の印刷制御方法は、(a)設
定されている感熱紙の種類を判定する用紙種別判定ステ
ップと、(b)用紙種別判定ステップによって判定され
た感熱紙の種類を記憶する用紙種別記憶ステップとを、
更に備えている。
【0182】また、本発明の印刷制御方法は、感熱紙の
種類が、単色用の感熱紙、2色発色用の滅色型感熱紙ま
たは2色発色用の加色型感熱紙である。
【0183】図20は、印刷処理のフローチャートの一
例を示す図である。
【0184】まず、ホスト・コンピュータから送信され
た印刷データを受信し、受信した印刷データから印刷画
素データを生成し、所定の格納領域へ格納する(S20
01)。
【0185】次に、前回印刷した1行分の印刷色毎の印
刷画素データを印刷バッファから履歴バッファに格納す
る(S2002)。ここで、前回印刷した1行分の印刷
色毎の印刷画素データがない場合は、データ無しの情報
を格納する。
【0186】次に、格納した印刷画素データから、今回
印刷する1行分の印刷色毎の印刷画素データを取り出し
(S2003)、取り出した印刷色毎の印刷画素データ
を印刷バッファに格納する(S2004)。
【0187】次に、感熱紙の種類を示す用紙種別モード
を取り出し(S2005)、用紙種別モードを判定する
(S2006)。
【0188】用紙種別モードが加色型感熱紙である場合
(S2006;「加色型感熱紙」)は、印刷バッファお
よび履歴バッファに格納されている印刷色毎の印刷画素
データをバッファ毎および印刷色毎に指定されたコント
ロール・レジスタに格納する(S2007)。
【0189】コントロール・レジスタに格納された印刷
画素データに基づいて、加色型感熱紙用の論理演算処理
を実行し(S2008)、論理演算した結果から印刷処
理するための通電パターンデータを生成し(S200
9)、次のステップS2017に移る。
【0190】用紙種別モードが滅色型感熱紙である場合
(S2006;「滅色型感熱紙」)は、印刷バッファお
よび履歴バッファに格納されている印刷色毎の印刷画素
データをバッファ毎および印刷色毎に指定されたコント
ロール・レジスタに格納する(S2010)。
【0191】コントロール・レジスタに格納された印刷
画素データに基づいて、滅色型感熱紙用の論理演算処理
を実行し(S2011)、論理演算した結果から印刷処
理するための通電パターンデータを生成し(S201
2)、次のステップS2017に移る。
【0192】用紙種別モードが単色用感熱紙である場合
(S2006;「単色用感熱紙」)は、印刷バッファお
よび履歴バッファに格納されている印刷毎の印刷画素デ
ータをバッファ毎および印刷色毎に指定されたコントロ
ール・レジスタに格納する(S2013)。
【0193】コントロール・レジスタに格納された印刷
画素データに基づいて、単色用感熱紙用の論理演算処理
を実行し(S2014)、論理演算した結果から印刷処
理するための通電パターンデータを生成し(S201
5)、次のステップS2017に移る。
【0194】用紙種別モードがその他の感熱紙である場
合(S2006;「その他の感熱紙」)は、感熱紙に適
合した論理演算処理を実行し、論理演算した結果から印
刷処理するための通電パターンデータを生成し(S20
16)、次のステップS2017に移る。
【0195】次に、生成した通電パターンデータにより
1行分の印刷処理を実行する(S2017)。
【0196】次に、全ての行の印刷処理を実行したか否
かを判定し(S2018)、全ての行の印刷処理を終了
した場合(S2018;Yes)は、処理を終了する。
一方、全ての行の印刷処理を終了していない場合(S2
018;No)は、ステップS2002に戻り、次の行
を印刷するための処理を実行する。
【0197】本発明の情報記録媒体は、上述の印刷制御
方法のステップを有するプログラムを記録することもで
きる。
【0198】また、本発明の情報記録媒体は、コンパク
ト・ディスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディ
スク、光磁気ディスク、デジタル・バーサタイル・ディ
スク、磁気テープ、もしくはメモリ・カードであっても
良い。
【0199】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果を奏する。
【0200】用紙替えによりプリンタに設定された感熱
紙の種類を決定することによって、設定された感熱紙の
種類に適合した印刷制御を実行できるサーマルプリンタ
を提供することができる。例えば、用紙替えによってプ
リンタに設定された感熱紙の種類を判定する手段をプリ
ンタの本体に備えているが、感熱紙の種類を特定できな
かった場合、および、用紙替えによってプリンタに設定
された感熱紙の種類を判定する手段をプリンタの本体に
備えていない場合においても、プリンタドライバに感熱
紙を選択可能とする機能を備えることによって、設定さ
れた感熱紙の種類に適合した印刷制御を実行できるサー
マルプリンタを提供することができる。
【0201】また、ホスト・コンピュータから受信した
印刷データの印刷色毎の印刷画素データを印刷色毎に格
納する印刷画素データ格納領域を、サーマルプリンタに
設定されている感熱紙の種類に基づいて指定し、更に感
熱紙の種類に基づいて印加エネルギーのレベル値を制御
することによって、感熱紙の種類に適合した印刷制御を
実行できるサーマルプリンタを提供することができる。
【0202】また、感熱紙の種類に適合した印刷制御を
実行することにより、市場に主流として供給されている
感熱紙を含めて、様々な種類の感熱紙を使用することの
できるサーマルプリンタを提供することもできる。
【0203】また、様々な種類の感熱紙を使用できるこ
とから、市場に主流として供給されている購入価格の安
い感熱紙を、ユーザは簡単に購入することもできる。
【0204】従って、ユーザにとっては極めて便利なプ
リンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)印刷システムを示す斜視図であり、
(b)図1(a)に示すサーマルプリンタの縦断面の主
要部分のみを示す縦断面図である。
【図2】ホスト・コンピュータの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】プリンタドライバの機能ブロック図である。
【図4】印刷制御処理における印刷要求中継する処理を
示すフローチャート図である。
【図5】印刷要求中継処理における用紙種別対応処理を
示すフローチャート図である。
【図6】用紙判定モードを指定する画面を示す図であ
る。
【図7】設定用紙種別を選択する画面を示す図である。
【図8】サーマルプリンタの概略構成を示すブロック図
である。
【図9】サーマルプリンタの機能ブロック図である。
【図10】用紙替えによってプリンタに設定された感熱
紙を決定する処理を示すフローチャート図である。
【図11】本発明の印刷システムの印刷ヘッド制御部の
一例を示すブロック図である。
【図12】プリンタの印刷ヘッドのブロック図である。
【図13】プリンタの制御ブロック図の一例である。
【図14】図11に示したヘッド制御部をプリンタの制
御回路で実現した場合の2色用論理回路の内部構成を示
す図である。
【図15】(a)加色型感熱紙用論理回路における、今
回の印刷画素データと前回の印刷画素データとの組み合
せによる通電の種類を示す図であり、(b)加色型感熱
紙用論理回路における、3個の異なるパルス幅を有する
パルスによる通電の組み合せを示す図である。
【図16】(a)滅色型感熱紙用論理回路における、今
回の印刷画素データと前回の印刷画素データとの組み合
せによる通電の種類を示す図であり、(b)滅色型感熱
紙用論理回路における、3個の異なるパルス幅を有する
パルスによる通電の組み合せを示す図である。
【図17】2色印刷における制御信号のタイミングチャ
ートを示す図である。
【図18】単色用の感熱紙および2色発色用の感熱紙を
使用できるプリンタの制御ブロック図である。
【図19】単色用論理回路の内部構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図20】印刷処理のフローチャートを示す図である。
【図21】本発明の印刷ヘッド制御回路のブロック図で
あり、 (a)加色型感熱紙用論理回路の内部構成を示す図であ
る。 (b)滅色型感熱紙用論理回路の内部構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
100 ホスト・コンピュータ 101 コンピュータ本体 102 ディスプレイ 103 キーボード 104 マウス 150 プリンタ 151 感熱紙 152 サーマル印刷ヘッド 153 プラテン 154 カラーセンサ 155 ハウジング 156 カバーオープンセンサ 157 用紙の搬送方向 158 カッター 159 ペーパーエンドセンサ 160 レシート 161 排出口 162 カバー 163 ロール紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C065 AA01 AB01 DC03 DC20 DC29

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドを有するプリンタを用い
    て、2色以上の異なる色を印加エネルギを変えて感熱紙
    上に発色させて印刷するごとき印刷システムにおいて、 (a)複数の発熱体を有するサーマルヘッドと、 (b)少なくとも2色発色用の加色型感熱紙、2色発色
    用の滅色型感熱紙の用紙を特定する用紙情報記憶手段
    と、 (c)異なるパルス幅の複数のパルスから選択し、異な
    る印加エネルギで前記発熱体を制御し、加色型感熱紙の
    2色を発生させる第1のヘッド制御手段と、 (d)異なるパルス幅の複数のパルスから選択し、異な
    る印加エネルギで前記発熱体を制御し、滅色型感熱紙の
    2色を発生させる第2のヘッド制御手段とを有し、前記
    用紙情報記憶部の情報に基づいて、前記第1のヘッド制
    御手段と第2のヘッド制御手段を選択的に切り換えてサ
    ーマルヘッドを制御し2色印刷を実現することを特徴と
    する印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記用紙情報記憶部の用紙情報を設定す
    る用紙種別判定手段を有し、この用紙種別判定手段は、
    自動判定モードか、手動判定モードかを選択可能な入力
    制御手段を有することを特徴とする請求項2記載の印刷
    システム。
  3. 【請求項3】 前記用紙種別判定部は、カラーセンサー
    と、前記自動判定モードの時、所定の高エネルギと、低
    エネルギの少なくとも2つの印加エネルギで印刷する印
    刷制御手段と、印刷した結果を前記カラーセンサーで読
    み取り感熱紙の種類を特定する色検出制御手段とを有す
    ることを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 【請求項4】 サーマルヘッドを有するプリンタを用い
    て、2色以上の異なる色を印加エネルギを変えて感熱紙
    上に発色させて印刷するごとき印刷システムにおいて、 (a)感熱紙で発色可能な色の印加エネルギの高低と複
    数色の関係をしめす情報を格納する感熱紙情報記憶手段
    と、 (b)高エネルギで発色する第1色の印刷データを格納
    する印刷データ記憶手段と、 (c)低エネルギで発色する第2色の印刷データを格納
    する印刷データ記憶手段と、 (d)印刷データとして取得した所定の色の印刷データ
    を、前記感熱紙情報記手段の情報に応じて、実質的にど
    ちらの印刷データ記憶手段に入力するかを決定する制御
    手段と、 (e)少なくとも3つのパルスを発生するパルス発生手
    段と、 (f)前記第1、第2色のそれぞれ印刷データの少なく
    とも前回の印刷データを格納する履歴データ格納手段
    と、 (g)前記第1色、第2色の駆動履歴に対応して前記少
    なくとも3つのパルスから選択的に取り出して組み合わ
    せて前記サーマルヘッドのそれぞれの発熱体の通電時間
    を発生する論理回路とを有することを特徴とする印刷シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記印刷システムにおいて、ホストから
    の印刷データを受信するデータ受信部と、高エネルギで
    発色する第1色の印刷データを格納する高レベル印刷デ
    ータ格納バッファと、低エネルギで発色する第2色の印
    刷データを格納する低レベル印刷データバッファと、加
    色型感熱紙か滅色型感熱紙かに基づいて印刷モードを指
    示するモード選択部と、前記モード選択部の指示と前記
    印刷データの色情報に応じて前記印刷データ格納バッフ
    ァのアドレスを切り換える入力バッファ切り換え部とを
    有することを特徴とする請求項4に記載の印刷システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記感熱紙で発色可能な色の印加エネル
    ギの高低と色の関係をしめす情報を格納する感熱紙情報
    記憶手段と、高エネルギで発色する第1色の印刷データ
    を格納する印刷データ記憶手段と、低エネルギで発色す
    る第2色の印刷データを格納する印刷データ記憶手段
    と、印刷データとして取得した所定の色の印刷データ
    を、前記感熱紙情報記憶手段の情報に応じて、前記それ
    ぞれの色の印刷データを実質的にどちらの印刷データ記
    憶手段に入力するかを決定する制御手段と、前記印刷デ
    ータを低エネルギ発色データと、高エネルギ発色データ
    として、それぞれ前記プリンタに送信するプリンタドラ
    イバとを、印刷データを発生するアプリケーション・プ
    ログラムが組み込まれたホスト上に組み込んだことを特
    徴とする請求項4に記載の印刷システム。
  7. 【請求項7】感熱紙で発色可能な色の印加エネルギの高
    低と複数色の関係をしめす情報を格納する感熱紙情報記
    憶部と、高エネルギで発色する第1色の印刷データを格
    納する印刷データ記憶部と、低エネルギで発色する第2
    色の印刷データを格納する印刷データ記憶部と、印刷デ
    ータとして取得した所定の色の印刷データを、前記感熱
    紙情報記憶部の情報に応じて、前記それぞれの色の印刷
    データを実質的にどちらの印刷データ記憶部に入力する
    かを決定する制御部と、少なくとも3つのパルスを発生
    するパルス発生部と、前記第1、第2色のそれぞれ印刷
    データの少なくとも前回の印刷データを格納する履歴デ
    ータ格納部と、前記第1色、第2色の駆動履歴に対応し
    て前記少なくとも3つのパルスから選択的に取り出して
    前記サーマルヘッドのそれぞれの発熱体の通電時間を決
    定する論理回路とを有するサーマルプリンタ。
  8. 【請求項8】複数の発熱体を有するサーマルヘッドを有
    するプリンタを用いて、印加エネルギを変えて2色以上
    の異なる色を感熱紙上に発色させて印刷するごとき印刷
    システムにおいて、アプリケーション・プログラムから
    の印刷要求および印刷データを受信するステップと、 受信した印刷データを印字色毎に所定の記憶部に格納す
    るステップと、 プリンタにセットされている感熱紙の種別を特定するス
    テップと、 印刷データの印字色が、前記感熱紙の低エネルギーレベ
    ルで発色可能な第1色か、高エネルギーレベルで発色可
    能な第2色かを特定するステップと、 前記第1色のデータを、所定の低レベル用の第1のデー
    タ格納バッファに格納するステップと、 前記第2色のデータを、所定の高レベル用の第2のデー
    タ格納バッファに格納するステップと、 前記第1のデータ格納バッファのデータは所定の第1の
    通電時間で、前記第2のデータ格納バッファのデータは
    第1の通電時間より大きい第2の通電時間で前記発熱体
    を制御するステップと、 を有することを特徴とする印刷制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項8項に記載の印刷制御方法のステ
    ップを有するプログラムを記録した情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記情報記録媒体は、コンパクト・デ
    ィスク、フレキシブル・ディスク、ハード・ディスク、
    光磁気ディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク、
    磁気テープ、もしくはメモリ・カードであることを特徴
    とする、請求項9に記載のプログラムを記録した情報記
    録媒体。
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JP2019155751A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 カシオ計算機株式会社 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム

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