JPH11105323A - 熱転写式記録装置 - Google Patents

熱転写式記録装置

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JPH11105323A
JPH11105323A JP28443297A JP28443297A JPH11105323A JP H11105323 A JPH11105323 A JP H11105323A JP 28443297 A JP28443297 A JP 28443297A JP 28443297 A JP28443297 A JP 28443297A JP H11105323 A JPH11105323 A JP H11105323A
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JP
Japan
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heating resistor
pulses
pulse
predetermined
timing
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JP28443297A
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Katsuto Kurachi
克仁 倉知
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印加するパルスの数を制御して発熱抵抗体の
温度を制御することにより記録品質を高める。 【解決手段】 所定の発熱抵抗体にパルスを印加するタ
イミングになると(ステップ31)、印加パルス数メモ
リに記憶されているパルス数データn1(印加タイミン
グより2つ前のタイミングで所定の発熱抵抗体に印加さ
れたパルス数)、パルス数データn2(1つ前のタイミ
ングで近傍の発熱抵抗体に印加されたパルス数)および
パルス数データn3(現タイミングで近傍の発熱抵抗体
に印加されるパルス数)を読出し(ステップ32)、パ
ルス数データn1〜n3に基づいてカウント値D(パル
ス数31をカウント値1とする)を演算し(ステップ3
3)、カウント値Dに対応する減算パルス数mをパルス
数減算値テーブルから読出し(ステップ34)、印加予
定のパルス数から減算パルス数mを減算して印加パルス
数nを演算する(ステップ35)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発熱素子を有する
サーマルヘッドによりドット単位で記録を行う熱転写式
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に熱転写式記録装置は、複数個の発
熱抵抗体からなるサーマルヘッドを備えており、制御装
置から出力されたパルス信号にしたがって所定の順序で
発熱抵抗体を発熱させ、感熱紙、または、熱転写リボン
を介してドット単位で記録を行う。このような熱転写式
記録装置に備えられたサーマルヘッドの構造を図13に
示す。図13(A)は、サーマルヘッドを平面から見た
部分説明図であり、同図(B)は、同図(A)に示すサ
ーマルヘッドを側面から見た説明図であり、同図(C)
は、同図(B)に示すサーマルヘッドの一部を示す説明
図である。
【0003】図13(A)に示すように、サーマルヘッ
ド90を構成するセラミック基板91の基板面には、複
数個の発熱抵抗体R1ないしRnが直線状に設けられて
おり、また、それら発熱抵抗体は、同図(B)に示すよ
うに感熱紙、または、熱転写リボン92に対向する位置
に設けられている。このような構造のもとに、今、制御
装置から出力されたパルス信号により、発熱抵抗体R1
が加熱されると、発熱抵抗体R1から発生した熱は、図
13(B)中に矢印で示すように、熱転写リボン92の
方向およびセラミック基板91の内部方向へと伝わって
行く。このようにして発熱抵抗体R1ないしRnのいず
れかが発熱されると、感熱紙が発色したり、あるいは熱
転写リボン92の熱溶融性インクが溶融されて記録用紙
に付着し、ドット単位の記録が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図13(C)
に示すように、今、発熱抵抗体R3が発熱しているとす
ると、その熱は、図中に一点鎖線で示すようにセラミッ
ク基板91の内部に拡散し、隣接する発熱抵抗体R2,
R4に伝わり、これら発熱抵抗体の温度を上昇させる。
つまり、発熱抵抗体R2,R4が目標温度よりも高くな
って余分なインクが溶融するためドットの面積が大きく
なって文字のつぶれなどが発生する。特に、図13
(C)において、発熱抵抗体R2,R4が加熱された場
合は、これらに挟まれた発熱抵抗体R3は、上記の場合
の2倍の温度影響を受けることになるためドットの面積
がより一層大きくなって文字のつぶれなどが顕著にな
る。つまり、上記従来の熱転写式記録装置では、近傍の
発熱抵抗体から発生した熱の影響を受けて記録品質が低
下するという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、発熱させようとする発
熱抵抗体に及ぶ熱の大きさに対応して印加パルスのパル
ス数を制御することにより、記録品質を高めることがで
きる熱転写式記録装置を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、所定の発熱
抵抗体を発熱させようとする場合、その所定の発熱抵抗
体の発熱温度に影響を与える熱としては、2つの熱があ
ることを見出した。その1つは、上記所定の発熱抵抗体
が発熱する時点において残留している熱(過去に発生し
た熱)であり、もう1つは、上記所定の発熱抵抗体が発
熱する際に他の発熱抵抗体から発生する熱(現在発生す
る熱)である。また、発熱抵抗体から発生する熱の温度
は、その発熱抵抗体に供給される電気エネルギー量に対
応し、その電気エネルギー量は、印加するパルスの数に
対応することが分かっている。そこで、本発明者は、上
記目的を達成するために、上記所定の発熱抵抗体の温度
に影響を与える発熱抵抗体に過去に供給された電気エネ
ルギー量および現在(上記所定の発熱抵抗体にパルスが
印加されるタイミング)供給される電気エネルギー量を
検出し、その検出結果に基づいて上記所定の発熱抵抗体
に印加するパルスの数を制御することを主な内容とする
以下の請求項1ないし請求項8に記載の技術的手段を採
用する。
【0007】つまり、請求項1に記載の発明では、パル
スの印加により発熱し、被記録媒体にドット単位の記録
を行う発熱抵抗体を複数有するサーマルヘッドが備えら
れており、前記パルスの数を制御することにより、前記
ドットの大きさを制御する熱転写式記録装置において、
前記複数の発熱抵抗体のうち、所定の発熱抵抗体に前記
パルスを印加する際に、その印加タイミングより所定の
時間前から前記印加タイミングになるまでに、前記所定
の発熱抵抗体およびその所定の発熱抵抗体の近傍に存在
する発熱抵抗体に供給された電気エネルギー量、および
前記所定の発熱抵抗体に前記パルスが印加されるタイミ
ングで前記所定の発熱抵抗体の近傍に存在する発熱抵抗
体に供給される電気エネルギー量を検出し、その検出結
果に基づいて前記所定の発熱抵抗体に印加するパルスの
数を制御するパルス制御手段が備えられたという技術的
手段を採用する。なお、所定の発熱抵抗体の近傍に存在
する発熱抵抗体とは、所定の発熱抵抗体が発熱する際に
その発熱抵抗体の発熱温度に影響を与える発熱抵抗体を
意味する。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の熱転写式記録装置において、前記電気エネル
ギー量は、前記所定の時間前から前記印加タイミングに
なるまでに、前記近傍に存在する発熱抵抗体のうち、所
定の数を超える数のパルスが印加された発熱抵抗体の
数、および前記所定の発熱抵抗体に前記パルスが印加さ
れるタイミングで前記所定の数を超える数のパルスが印
加される発熱抵抗体の数であるという技術的手段を採用
する。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項2に記載の熱転写式記録装置において、前記パルス制
御手段は、前記所定の数を複数段階に設定するととも
に、その各段階で設定されている数を超える数のパルス
が印加される発熱抵抗体の数を前記段階ごとに検出し、
この検出結果に基づいて前記所定の発熱抵抗体に印加す
るパルスの数を制御するものであるという技術的手段を
採用する。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載の熱転写式記録装置において、前記パ
ルス制御手段は、前記検出された発熱抵抗体の数が増え
るに従って、前記所定の発熱抵抗体に印加するパルスの
数を減らすものであるという技術的手段を採用する。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項1に記
載の熱転写式記録装置において、前記電気エネルギー量
は、前記所定の時間前から前記印加タイミングになるま
でに、前記所定の発熱抵抗体およびその所定の発熱抵抗
体の近傍に存在する発熱抵抗体に印加されたパルスの総
数、および前記所定の発熱抵抗体に前記パルスが印加さ
れるタイミングで前記所定の発熱抵抗体の近傍に存在す
る発熱抵抗体に印加されるパルスの総数であるという技
術的手段を採用する。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項2ない
し請求項4のいずれか1つに記載の熱転写式記録装置に
おいて、前記パルス制御手段には、前記検出された発熱
抵抗体の数および前記所定の発熱抵抗体に印加するパル
スの数の減算値を対応付けて記憶するパルス数記憶手段
が備えられたという技術的手段を採用する。
【0013】請求項7に記載の発明では、請求項1ない
し請求項6のいずれか1つに記載の熱転写式記録装置に
おいて、前記サーマルヘッドは、前記複数の発熱抵抗体
のうち、隣接する発熱抵抗体には同じタイミングで前記
パルスが印加されないように制御されるものであるとい
う技術的手段を採用する。
【0014】請求項8に記載の発明では、請求項1ない
し請求項7のいずれか1つに記載の熱転写式記録装置に
おいて、前記複数の発熱抵抗体は、記録方向に対して直
交する方向に配列されてなるという技術的手段を採用す
る。
【0015】
【作用】請求項1ないし請求項8に記載の発明では、上
記所定の発熱抵抗体に上記パルスを印加する際に、その
印加タイミングより所定の時間前から印加タイミングに
なるまでに、上記所定の発熱抵抗体およびその所定の発
熱抵抗体の近傍に存在する発熱抵抗体に供給された電気
エネルギー量、および上記所定の発熱抵抗体に上記パル
スが印加されるタイミングで上記所定の発熱抵抗体の近
傍に存在する発熱抵抗体に供給される電気エネルギー量
を検出し、その検出結果に基づいて上記所定の発熱抵抗
体に印加するパルスの数を制御するパルス制御手段が備
えられている。つまり、前述の通り、上記所定の発熱抵
抗体の発熱温度に影響を与える熱としては、過去に発生
した熱および現在発生する熱があり、これらの熱は、発
熱抵抗体に供給される電気エネルギー量に対応すること
から、上記所定の発熱抵抗体の発熱温度に影響を与える
発熱抵抗体に過去(印加タイミングより所定の時間前か
ら印加タイミングになるまで)に供給された電気エネル
ギー量および現在(上記所定の発熱抵抗体に上記パルス
が印加されるタイミング)供給される電気エネルギー量
を検出し、その検出結果に基づいて上記所定の発熱抵抗
体に印加するパルスの数を制御する。
【0016】また、上記所定の発熱抵抗体の発熱温度に
影響を与える熱を発生する発熱抵抗体としては、主とし
て上記所定の発熱抵抗体の近傍に存在する発熱抵抗体で
あるから、その近傍に存在する発熱抵抗体に過去に供給
された電気エネルギー量および現在供給される電気エネ
ルギー量を検出する。なお、上記所定の発熱抵抗体が過
去に発熱していた場合は、その残留している熱の影響も
受けるため、過去に発熱抵抗体に供給された電気エネル
ギー量には、上記所定の発熱抵抗体に供給された電気エ
ネルギー量をも含めて検出する。このようにして、上記
パルス制御手段を用いて、上記所定の発熱抵抗体に印加
するパルスの数を制御することにより、上記所定の発熱
抵抗体の発熱温度を制御することができる。
【0017】特に、上記電気エネルギー量は、請求項2
に記載の発明のように、上記所定の時間前から上記印加
タイミングになるまでに、上記近傍に存在する発熱抵抗
体のうち、所定の数を超える数のパルスが印加された発
熱抵抗体の数、および上記所定の発熱抵抗体に上記パル
スが印加されるタイミングで上記所定の数を超える数の
パルスが印加される発熱抵抗体の数として検出すること
ができる。つまり、上記所定の発熱抵抗体の温度は、そ
の近傍で発熱した発熱抵抗体の数が多いほど大きい。ま
た、発熱抵抗体に印加されるパルスの数が少ない場合
は、その発熱抵抗体から発生する熱の温度は低く、上記
所定の発熱抵抗体の温度に与える影響は小さい。そこ
で、過去に所定の数を超える数のパルスが印加された発
熱抵抗体の数、および現在所定の数を超える数のパルス
が印加される発熱抵抗体の数を検出し、その検出結果に
基づいて上記所定の発熱抵抗体に印加するパルスの数を
制御する。
【0018】具体的には、請求項4に記載の発明のよう
に上記検出された発熱抵抗体の数が増えるに従って、上
記所定の発熱抵抗体に印加するパルスの数を減らすよう
に制御する。つまり、検出された発熱抵抗体の数が増え
るほど、上記所定の発熱抵抗体に伝わる熱が大きいこと
から、上記所定の発熱抵抗体に印加するパルスの数を減
らすことにより、上記所定の発熱抵抗体の過度な温度上
昇を防止する。
【0019】また、上記パルス制御手段は、請求項3に
記載の発明のように、上記所定の数を複数段階に設定す
るとともに、その各段階で設定されている数を超える数
のパルスが印加される発熱抵抗体の数を上記段階ごとに
検出し、この検出結果に基づいて上記所定の発熱抵抗体
に印加するパルスの数を制御することが好ましい。つま
り、上記所定の数を超える数のパルスが印加されたおよ
び印加される発熱抵抗体の中にも、発生する熱の温度に
幅があるため、所定の数を超えるパルスの数を複数段階
に分けて検出することにより、パルスの数を精度良く制
御することができる。したがって、上記所定の発熱抵抗
体の温度を精度良く制御できる。
【0020】特に、請求項6に記載の発明のように、上
記検出された発熱抵抗体の数および上記所定の発熱抵抗
体に印加するパルスの数の減算値を対応付けて記憶する
パルス数記憶手段を備えることにより、発熱抵抗体の数
が検出された際に、その数を上記パルス数記憶手段に照
合し、そのパルス数記憶手段から上記検出された数に対
応するパルス数の減算値を読出すことができる。たとえ
ば、後述する発明の実施の形態に記載するように、所定
の発熱抵抗体の近傍の発熱抵抗体により形成されるドッ
トパターンごとに減らすパルス数を実験により求めてお
き、検出される発熱抵抗体の数およびパルス数を対応さ
せてテーブル形式でROM(パルス数記憶手段)などに
記憶させておくことにより、上記パルス数の制御を行う
ことができる。
【0021】さらに、上記電気エネルギー量は、請求項
5に記載の発明のように、上記所定の時間前から上記印
加タイミングになるまでに、上記所定の発熱抵抗体およ
びその所定の発熱抵抗体の近傍に存在する発熱抵抗体に
印加されたパルスの総数、および上記所定の発熱抵抗体
に上記パルスが印加されるタイミングで上記所定の発熱
抵抗体の近傍に存在する発熱抵抗体に印加されるパルス
の総数として検出することができる。つまり、上記所定
の発熱抵抗体の温度に影響を与える発熱抵抗体に供給さ
れたおよび供給される電気エネルギー量は、それらの発
熱抵抗体に印加されたパルスの総数に対応することか
ら、そのパルスの総数を検出することにより、上記電気
エネルギー量を検出できる。
【0022】ところで、熱転写式記録装置に備えられた
サーマルヘッドには、上記のように、隣接する発熱抵抗
体には同じタイミングで上記パルスが印加されない、い
わゆる千鳥駆動方式のものと、隣接する発熱抵抗体にも
同じタイミングで上記パルスを印加可能な、いわゆる全
ドット駆動方式のものとがある。ここで、上記全ドット
駆動のものは、隣接する発熱抵抗体にもパルスが印加さ
れる場合は、その隣接する発熱抵抗体から発生する熱の
影響を大きく受け、一方、千鳥駆動のものは、隣接する
発熱抵抗体からは熱が発生しないため、全ドット駆動の
ものよりは熱の影響が小さい。しかし、千鳥駆動のもの
も、過去にパルスが印加された発熱抵抗体から発生した
熱や、上記所定の発熱抵抗体にパルスが印加される際の
1つ以上離れた位置に存在する発熱抵抗体から発生する
熱の影響を受ける。そこで、上記請求項1ないし請求項
6のいずれか1つに記載の技術的手段を請求項7に記載
の発明のように、上記複数の発熱抵抗体のうち、隣接す
る発熱抵抗体には同じタイミングで上記パルスが印加さ
れないように制御されるサーマルヘッドが備えられた熱
転写式記録装置にも用いる。
【0023】特に、ドット密度が大きい(たとえば、2
56dot 270dpi)サーマルヘッドを備える熱
転写式記録装置にあっては、発熱抵抗体間の間隔が狭い
ため、1つ以上離れた位置に存在する発熱抵抗体から発
生する熱の影響がかなり大きいため、それらの熱を考慮
に入れて上記所定の発熱抵抗体に印加するパルスの数を
制御しなければ記録品質を高めることができないため、
上記千鳥方式のサーマルヘッドを備える熱転写式記録装
置にも上記請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記
載の技術的手段を採用することが望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱転写式記録装置
の一実施形態について図を参照して説明する。なお、以
下の実施形態では、熱転写式記録装置として、文字や記
号などのキャラクタ、バーコードなどを印字用テープに
印字するテープ印字装置を代表に説明する。図1は、本
発明実施形態のテープ印字装置の外観を示す斜視図であ
り、図2は、図1に示すテープ印字装置の内部機構の一
部を取り出して示す説明図である。図3は、図1に示す
テープ印字装置に備えられたサーマルヘッドを一部を省
略して側面から見た説明図である。
【0025】テープ印字装置10には、ハウジング11
が備えられており、このハウジング11の前部には複数
のキーを有する操作部12が設けられている。ハウジン
グ11の後部にはカバー13が設けられており、このカ
バー13の内側には印字機構20が内蔵されている。操
作部12の後方には、文字や記号を表示するLCD(液
晶ディスプレイ)14が設けられており、LCD14の
後方にはカバー13を開放するためのリリースボタン1
5が設けられている。カバー13の左側には印字テープ
16を手動で切断するための切断操作ボタン17が設け
られている。
【0026】操作部12には、アルファベット、数字お
よび記号などを入力するための文字キー、スペースキ
ー、リターンキー、カーソル移動キー、印字する文字の
サイズを任意に設定するためのサイズ設定キー、その任
意のサイズを16、24、32、48、64、96、1
28の計7段階のドットサイズに設定するための7つの
文字サイズキー、印字する文字サイズを印字テープ16
のテープ幅、または、行数に応じて自動で設定する自動
設定キー、印字を指令する印字キー、各種の処理を実行
させる実行キー、電源をON・OFFするための電源キ
ーなどが設けられている。
【0027】次に、印字機構20について、それを示す
図2を参照して説明する。印字機構20には、矩形状の
テープ収納カセット21が着脱自在に装着されており、
このテープ収納カセット21には、透明なラミネートフ
ィルム22が巻かれたテープスプール23と、印字リボ
ン24が巻かれたリボン供給スプール25と、印字が行
われた印字リボン24を巻き取る巻取スプール28と、
ラミネートフィルム22と同じ幅を有する両面テープ2
6が剥離紙を外側にして巻かれた両面テープ供給スプー
ル27と、これらラミネートフィルム22と両面テープ
26とを接合させるための接合ローラ27とが回転自在
に設けられている。なお、両面テープ26は、ベーステ
ープの両面に粘着剤層が形成されており、その一方の面
側の粘着剤層に剥離紙が貼り付けられている。
【0028】ラミネートフィルム22と印字リボン24
とが重なる位置には、サーマルヘッド50が設けられて
いる。このサーマルヘッド50は、図3に示すように、
セラミック製の基板51の一側面上にR1ないしR25
6の256個の発熱抵抗体を有し、各発熱抵抗体は、印
字リボン24の幅方向(記録方向と直交する方向(図2
においては紙面に直交する方向))に一列に配置されて
いる。つまり、発熱抵抗体の全部が発熱した場合に、印
字リボン24の幅方向に1本の直線が印字される。ま
た、本実施形態では、サーマルヘッド50は千鳥駆動方
式で駆動される。
【0029】また、図2に示すように、サーマルヘッド
50に対向する位置には、ラミネートフィルム22と印
字リボン24とをサーマルヘッド50の印字面に押圧す
るプラテンローラ29が回転自在に設けられている。こ
のプラテンローラ29の左側には、ラミネートフィルム
22と両面テープ26とを接合ローラ27に押圧してラ
ミネートフィルム22および両面テープ26からなる印
字テープ16を作成する送りローラ30が回転自在に設
けられている。プラテンローラ29および送りローラ3
0は、ハウジング11に回動自在に取付けられた支持部
材31に設けられている。
【0030】また、印字機構20には印字テープ16を
切断する手動式の切断装置40が備えられている。ハウ
ジング11の内側には板状のフレーム41が垂直方向
(紙面と直交する方向)に設けられており、このフレー
ム41には固定刃42が上向きに固着されている。フレ
ーム41に固着された軸43には、前後方向に延びる操
作レバー44の前端部が回動可能に支持されており、そ
の操作レバー44の軸43より前方には、可動刃45が
固定刃42と対向して取付けられている。また、操作レ
バー44の後端部は、切断操作ボタン17の下側に位置
しており、通常、操作レバー44は図示しないバネなど
の弾性部材により、可動刃45が固定刃42から離れる
方向に付勢されている。さらに、操作レバー44の前端
部には、切断操作ボタン17の押圧により操作レバー4
4が回動したことを検出する検出スイッチ46が取付け
られている。
【0031】テープ収納カセット21から繰り出される
印字テープ16としては、テープ幅が6mm、9mm、
12mm、18mm、24mmの5種類から選択して用
いることができる。また、各テープ幅ごとに、両面テー
プ26を構成するベーステープの色(印字テープ16の
地色)および印字リボン24のインクの色を、黒、赤、
青、黄・・・白を任意に組み合わせた複数種類のテープ
カセットから選択して用いることができる。これらテー
プ収納カセット21の底壁には、装着されたテープの幅
が上記5種類のうちのいずれであるかを検知するために
3つの突出爪を組み合わせた第1突出片32と、両面テ
ープ26のベーステープの色および印字リボン24のイ
ンクの色の組み合わせがいずれであるかを検知するため
に5つの突出爪を組み合わせた第2突出片33がそれぞ
れ設けられている。
【0032】また、ハウジング11には、第1突出片3
2の突出爪の状態からテープ幅を検知するテープ幅セン
サ34(図4参照)と、第2突出片33の突出爪の状態
から両面テープ26のベーステープの色および印字リボ
ン24のインクの色の組み合わせを検知するテープ色セ
ンサ35(図4参照)とが取付けられている。さらに、
ハウジング11には、テープ収納カセット21が装着さ
れたことを検出するためのカセット検出スイッチ36
(図4参照)が取付けられている。
【0033】そして、上記構造の印字機構20におい
て、テープ送りモータ37(図4参照)が駆動すると、
接合ローラ27および巻取スプール28が所定方向へ同
期して回転し、ヘッド駆動回路70(図4、図5(A)
参照)から出力されたパルス(図5(B))がサーマル
ヘッド50の所定の発熱抵抗体に印加され、そのパルス
が印加された所定の発熱抵抗体が発熱し、この発熱抵抗
体に対向する印字リボン24のインクが溶融され、この
溶融されたインクが、ラミネートフィルム22上に転写
される。
【0034】このようにしてラミネートフィルム22上
に複数のドット列により、文字やバーコードなどが印字
され、この印字されたラミネートフィルム22は、接合
ローラ27によって両面テープ26が接合され、印字テ
ープ16として図2中に矢印F1で示す方向(テープ送
り方向)に送り出され、図1および図2に示すように、
ハウジング11の外部に繰り出される。また、印字テー
プ16に印字した後で、切断操作ボタン17を下方に押
圧操作すると、操作レバー44を介して可動刃45が固
定刃42に接近し、これら両刃42,45で印字テープ
16が切断される。
【0035】次に、テープ印字装置10の主な制御系の
構成について図4ないし図6を参照して説明する。図4
は、テープ印字装置10の主な制御系の構成をブロック
で示す説明図である。図5(A)は、図4の中に示すヘ
ッド駆動回路70の主な構成をブロックで示す説明図で
あり、同図(B)は、印字データおよび印加パルスを示
す説明図である。図4に示すように、制御装置60の入
出力インターフェース61には、操作部12と、検出ス
イッチ46と、カセット検出スイッチ36と、テープ幅
センサ34と、テープ色センサ35と、LCD14に表
示データを出力するためのビデオRAM38aを有する
LCDC(液晶ディスプレイコントローラ)38と、こ
の熱転写式記録装置10が置かれている環境の温度を判
断するためのサーミスタ39と、サーマルヘッド50を
駆動するためのヘッド駆動回路70と、テープ送りモー
タ37を駆動するためのモータ駆動回路47とがそれぞ
れ接続されている。
【0036】また、入出力インターフェース61には、
ヘッド駆動回路70、モータ駆動回路47およびLCD
C38の制御、発熱抵抗体R1ないしR256に印加す
るパルスの数の制御などを行うCPU63がバス62を
介して接続されている。このCPU63には、発熱抵抗
体に印加されたパルスの数を記憶する図6(B)に示す
印加パルス数メモリが内蔵されている。また、入出力イ
ンターフェース61には、バス62を介してCGROM
64、ROM65、ROM66およびRAM67が接続
されている。CGROM64には、キャラクタを表示す
るためのドットパターンデータがコードデータに対応さ
せて格納されており、ROM65には、アルファベット
文字や記号などのキャラクタを印字するための印字用ド
ットパターンデータが、コードデータに対応させて格納
されている。また、印字用ドットパターンデータは、ゴ
シック系書体、明朝体書体などの書体ごとに分類され、
各書体ごと8種類(16、24、32、48、64、9
6、128のドットサイズ)の印字文字サイズ分が、コ
ードデータに対応させて格納されている。
【0037】ROM66には、発熱抵抗体に印加するパ
ルスを設定するために用いる図6(C)に示すパルス数
減算値テーブル66aが格納されている。また、ROM
66には、サーマルヘッド50を駆動するためのヘッド
駆動プログラム、各発熱抵抗体に印加するパルスの数を
制御するためのパルス数制御プログラム、操作部12か
ら入力された文字、数字および記号などのキャラクタの
コードデータに対応させてLCDC38を制御するため
の表示制御プログラム、テープ送りモータ37を制御す
るモータ制御プログラムなどの各種プログラムが格納さ
れている。また、RAM67のテキストメモリ67aに
は、操作部12から入力された文書データが格納され、
テキストポインタ67bには、テキストメモリ67aの
アドレスが格納される。印字文字サイズメモリ67cに
は、操作部12により設定された印字に用いる文字サイ
ズのデータが格納され、印字バッファ67dには、複数
の文字や記号の印字用ドットパターンデータが印字デー
タとして格納される。
【0038】次に、上記ヘッド駆動回路70の構成およ
び動作について図5を参照して説明する。ヘッド駆動回
路70には、印字バッファ67dから読出され、入出力
インターフェース61を介して出力されたシリアルの印
字用ドットパターンデータ列の入力を制御するゲートア
レイ71が設けられている。このゲートアレイ71は、
奇数列の発熱抵抗体を駆動するために奇数ドットに対応
するデータに「1」を、偶数ドットに対応するデータに
「0」を作成し、また、偶数列の発熱抵抗体を駆動する
ために偶数ドットに対応するデータに「1」を、奇数ド
ットに対応するデータに「0」を作成する。シフトレジ
スタ72は、制御回路60からのクロック信号CLKに
同期してゲートアレイ71からシリアルの印字用ドット
パターンデータを取り込み、パラレルの印字用ドットパ
ターンデータに変換する。
【0039】ラッチ回路73は、ラッチ信号LATに同
期してシフトレジスタ72からパラレルの印字用ドット
パターンデータを取り込んでラッチする。ANDゲート
74は、ストローブ信号STBに同期してラッチ回路7
3から印字用ドットパターンデータを取り込み、論理積
を実行する。そして、ANDゲート74から出力された
パルス信号が発熱抵抗体R1ないしR256に印加さ
れ、その印加された発熱抵抗体が発熱する。
【0040】次に、ROM66に格納されているパルス
数減算値テーブルの構成について図6(A)、(C)お
よび図9を参照して説明する。図6(A)は、サーマル
ヘッド50が有するNo.1〜256までの256個の
発熱抵抗体を千鳥列駆動した場合のNo.1〜5の5個
の発熱抵抗体により形成されたドットパターンの一例を
示す説明図であり、同図(C)は、パルス数減算値テー
ブルの構成を示す説明図である。図9は、千鳥列駆動の
場合のドットパターンおよび減算パルス数を対応させて
示す説明図である。
【0041】また、本実施形態のテープ印字装置10
は、ドットの大きさを8段階に制御することにより、ド
ット階調を8階調に制御できるものであるが、ここでは
説明を分かり易くするため、ドットの大きさを小さい、
大きいの2段階に制御するものとする。なお、上記テー
プ印字装置10は、ドットの大きさを8段階以外の数の
段階に制御すれば、8段階以外のドット階調を行うこと
ができる。そして、図9において、◎は、今、パルスを
印加して発熱させようとしている発熱抵抗体(本発明の
所定の発熱抵抗体)により形成されるドット(以下、現
ドットと称する)を示し、●は大きいドットを、・は小
さいドットを、○は、ドットなしをそれぞれ示す。な
お、ドットパターンは、図9に示すパターンを現ドット
◎を中心にして上下逆にしたものなどがあるが、説明の
都合上省略する。また、1つの発熱抵抗体に1回のタイ
ミングで印加されるパルスの数は、本実施形態において
は、大きいドット●を形成する場合は63個であり、小
さいドット・を形成する場合は31個である。ただし、
上記パルス数は、一例であり、これに限定されるもので
はない。
【0042】最初に、減算パルス数を決定するための手
法について説明する。まず、ドットの大きさを検出する
時間的範囲は、図6(A)に示すように、現ドット◎を
形成する発熱抵抗体にパルスが印加されるタイミング
(印加タイミング)t3から所定の時間(t3−t1)
前から上記印加タイミングt3になるまで、つまり現タ
イミングt3と、現タイミングt3から1つ前のタイミ
ングt2および現タイミングから2つ前のタイミングt
1である。このように、現ドット◎より2つ前のタイミ
ングt1から現タイミングt3までを検出範囲とするの
は、3つ以上前のタイミングでパルスが印加された発熱
抵抗体から発生した熱の熱量は、時間の経過により残留
している量が少なくなっており、現ドット◎に与える影
響が小さいと考えられるからである。
【0043】また、ドットの大きさを検出する距離的範
囲は、図6(A)に示すように、現ドット◎から上下方
向に2ドット分離れた位置の発熱抵抗体No.1および
No.5により形成される2つのドット(本実施形態の
サーマルヘッド50は、千鳥列駆動であるため)、現ド
ット◎を形成する発熱抵抗体No.3の上下に隣接する
2つの発熱抵抗体No.2およびNo.4により現ドッ
ト◎より1つ前のタイミングt2で形成された2つのド
ット、および現ドット◎を形成する発熱抵抗体No.3
により現ドット◎より2つ前のタイミングt1に形成さ
れた1つのドット(2つ前のタイミングでは、発熱抵抗
体No.1およびNo.5から発生して残留している熱
による影響は小さいと考えられるため)の計5個であ
る。
【0044】そして、図9に示すように、形成されるド
ットのパターンを「0」〜「5」の6段階に重み付け
し、減算パルス数を0ないし5の6段階の複数に設定す
る。そして、形成されたドットのうち小さいドット1個
に対して発熱抵抗体の数を示すカウント値Dを「1」と
し、大きいドット1個に対してカウント値Dを「2」と
してカウント値Dの合計値に基づいて行う。つまり、カ
ウント値Dが大きいほど、所定の発熱抵抗体◎の発熱温
度に与える影響が大きくなるため、重み付けレベルを大
きくして減算パルス数を多くする。
【0045】具体的には、図9に示すように、現在から
1つ前および2つ前のタイミング(以下、過去と称す
る)および現在において小さいドットおよび大きいドッ
トがいずれも形成されていない場合は、カウント値D=
0となるため減算パルス数は「0」とする。小さいドッ
トが1個または2個、あるいは大きいドットが1個だけ
形成されている場合は、0<D≦2となるため減算パル
ス数は「1」とする。小さいドットが1個で且つ大きい
ドットが1個、あるいは大きいドットが2個だけ形成さ
れている場合は、2<D≦4となるため減算パルス数は
「2」とする。
【0046】また、小さいドットが1個で且つ大きいド
ットが2個、あるいは大きいドットが3個だけ形成され
ている場合は、4<D≦6となるため減算パルス数は
「3」とする。小さいドットが1個で且つ大きいドット
が3個、あるいは大きいドットが4個だけ形成されてい
る場合は、6<D≦8となるため減算パルス数は「4」
とする。小さいドットが1個で且つ大きいドットが4
個、あるいは大きいドットが5個だけ形成されている場
合は、8<D≦10となるため減算パルス数は「5」と
する。このようにして減算パルス数を決定し、カウント
値Dおよび減算パルス数mをテーブル形式にして設定し
たものが図6(C)に示すパルス数減算値テーブル66
aである。なお、上記減算パルス数は、上記数値に限定
されるものではなく、カウント値Dが大きくなるほど、
その数が増える関係において適宜変更が可能である。
【0047】次に、発熱抵抗体に印加されたパルスの数
を記憶する印加パルス数メモリの構成についてそれを示
す図6(B)を参照して説明する。印加パルス数メモリ
63aは、発熱抵抗体R1〜R256の256個の発熱
抵抗体ごとに印加パルス数を記憶するように構成されて
おり、かつ、印加パルス数は、現タイミングのパルス数
n3、1つ前のタイミングのパルス数n2および2つ前
のタイミングのパルス数n1の3つのタイミングにおけ
るパルス数ごとに記憶される。たとえば、No.1〜5
の5個の発熱抵抗体により形成されたドットパターンが
図6(A)に示すものである場合、タイミングt1では
No.3の発熱抵抗体により大きいドットが形成されて
いるため、印加パルス数メモリ63aのNo.3の発熱
抵抗体のパルス数n1には「63」が記憶される。ま
た、タイミングt2ではNo.2の発熱抵抗体により小
さいドットが形成されているため、印加パルス数メモリ
63aのNo.2のパルス数n2には「31」が記憶さ
れる。さらに、タイミングt3ではNo.1の発熱抵抗
体により大きいドットが形成されるため、印加パルス数
メモリ63aのNo.1の発熱抵抗体のパルス数n3に
は「63」が記憶される。
【0048】そして、全部の発熱抵抗体による現タイミ
ングのドット形成が終了すると、その現タイミングで各
発熱抵抗体に印加されたパルスの数n3が1つ前のタイ
ミングにおけるパルス数n2として印加パルス数メモリ
63aに記憶され、それまで1つ前のタイミングにおけ
るパルス数n2を示していたパルス数は2つ前のタイミ
ングにおけるパルス数n1を示すパルス数として印加パ
ルス数メモリ63aに記憶される。つまり、全部の発熱
抵抗体による現タイミングのドット形成が終了するごと
に印加パルス数メモリ63aに記憶されているパルス数
を示す古いパルス数データは、1つずつ繰り下がり、新
しいパルス数データに更新される。
【0049】次に、上記構成のテープ印字装置10の一
連の動作について図7および図8を参照して説明する。
図7は、CPU63により実行される主な制御内容を示
すフローチャートであり、図8は、図7のステップ30
の印字制御において実行されるパルス数制御の処理内容
を示すフローチャートである。
【0050】まず、テープ印字装置10の使用者が、電
源キーをONしてテープ印字装置10の電源を立ち上げ
ると、CPU63は初期設定を行う(ステップ10)。
続いて、操作部12により入力された文字や記号などを
LCD14に表示するための表示制御を実行し(ステッ
プ20)、その入力された文字などに対応する印字用ド
ットパターンデータに基づいてサーマルヘッド50およ
びテープ送りモータ37を駆動制御して印字する印字制
御を実行する(ステップ30)。
【0051】ここで、CPU63により実行されるパル
ス数制御の処理内容について図8を参照して説明する。
なお、ここでは、図6(A)に示すドットパターンが形
成されており、現ドット◎を形成する発熱抵抗体No.
3に印加するパルスの数を演算するものとする。また、
発熱抵抗体No.1に印加するパルスの数の演算は終了
しており、発熱抵抗体No.3は大きいドットを形成す
るものとする。まず、CPU63は、発熱抵抗体No.
3にパルスを印加して現ドット◎を形成するタイミング
になると(ステップ31:Yes)、CPU63内の印
加パルス数メモリ63aに記憶されているパルス数デー
タのうち、No.1〜5の発熱抵抗体に対応するパルス
数データn1ないしn3を読出す(ステップ32)。
【0052】続いて、CPU63は、上記読出したパル
ス数データn1ないしn3のうち、パルス数が63のパ
ルス数データおよびパルス数が31のパルス数データの
数をカウントし、パルス数が63のパルス数データ1つ
に対して「2」を付与し、パルス数が31のパルス数デ
ータ1つに対して「1」を付与し、それらの付与された
数値を合計したカウント値Dを演算する(ステップ3
3)。ここでは、図6(B)に示すように、パルス数が
63のパルス数データが2つであり、パルス数が31の
パルス数データが1つであるから、カウント値D=(2
×2+1×1)=5となる。
【0053】続いて、CPU63は、上記演算されたカ
ウント値DをROM66に記憶されているパルス数減算
値テーブル66aに照合し、カウント値Dに対応する減
算パルス数mを読出す(ステップ34)。ここでは、カ
ウント値D=5であるから、図6(C)に示すように、
減算パルス数m「3」が読出される。続いて、CPU6
3は、上記読出された減算パルス数mに基づいて、印加
パルス数nを演算し(ステップ35)、この演算された
印加パルス数nを印加パルス数メモリ63aに記憶する
(ステップ36)。
【0054】ここでは、減算パルス数m=3であるか
ら、印加パルス数n=63−3=60となり、パルス数
データ「60」が、印加パルス数テーブル63aのN
o.3の発熱抵抗体の現タイミングの部分に記憶され
る。続いて、CPU63は、残るNo.5、No.7、
No.9・・・No.255の計126個分の印加パル
ス数nの記憶を終了したかを判定し(ステップ37)、
終了していない場合は(ステップ37:No)、ステッ
プ32へ戻ってステップ32からステップ36を実行し
て印加パルス数nを演算して記憶する。そして、128
個全ての発熱抵抗体に印加するパルス数nの記憶が終了
すると、次の印加タイミングになるまで待機する(ステ
ップ31)。このようにして印加パルス数nが印加パル
ス数メモリ63aに記憶され、CPU63は、その印加
パルス数メモリ63aの現タイミングの部分に記憶され
ている印加パルス数n3を有する印加パルス(図5
(B))を作成し、対応する発熱抵抗体に印加する。こ
こでは、発熱抵抗体No.3には60個のパルスが印加
され、そのパルス数に対応するドットが形成される。
【0055】以上のように、本実施形態のテープ印字装
置10によれば、発熱させようとする所定の発熱抵抗体
にパルスが印加される印加タイミングより1つおよび2
つ前のタイミングで近傍の発熱抵抗体および上記所定の
発熱抵抗体に印加されたパルスの数と、上記印加タイミ
ングで上記近傍の発熱抵抗体に印加されるパルスの数と
に基づいて上記所定の発熱抵抗体に印加するパルスの数
を制御することができる。したがって、発熱抵抗体の温
度が必要以上に上昇して過剰な量のインクが溶融するこ
とを防止して記録品質を高めることができる。ところ
で、CPU63によりステップ30において実行される
ステップ31からステップ37が、本発明のパルス制御
手段として機能する。
【0056】次に本発明第2実施形態のテープ印字装置
について図10を参照して説明する。本第2実施形態の
テープ印字装置は、所定の発熱抵抗体に印加するパルス
の数を発熱抵抗体に印加されたおよび印加されるパルス
の総数に基づいて演算して記憶することを特徴とする。
図10(A)は、ROM66に記憶されているパルス数
減算値テーブルの構成を示す説明図であり、同図(B)
は、CPU63により実行されるパルス数制御を示すフ
ローチャートである。なお、本第2実施形態のテープ印
字装置の機械的構造は、上記第1実施形態のテープ印字
装置と同一であるため説明は省略する。また、CPUに
より実行されるパルス数制御の内容は、図8に示すフロ
ーチャートのうち、ステップ32からステップ34を除
いて同一でるため説明は省略する。
【0057】図10(A)に示すように、パルス数減算
値テーブル66cは、印加パルス数メモリ63a(図6
(B))に記憶されているパルス数の合計値Kと減算パ
ルス数mとを対応させて記憶している。そして、CPU
63は、印加パルス数メモリ63aに記憶されているパ
ルス数データn1〜n3を読出し(ステップ32)、そ
の読出したパルス数データn1〜n3を合計して総パル
ス数Kを演算する(ステップ33)。ここでは、パルス
数データn1=63、n2=31、n3=63であるか
ら、総パルス数K=63+31+63=157となる。
【0058】続いて、CPU63は、上記演算された総
パルス数Kをパルス数減算値テーブル66cに照合して
減算パルス数mを読出す(ステップ34)。ここでは、
総パルス数K=157であるから、減算パルス数m=3
となる。したがって、印加パルス数nは上記第1実施形
態と同じように63−3=60となり、パルス数データ
「60」が、印加パルス数テーブル63aのNo.3の
発熱抵抗体の現タイミングの部分に記憶される。そし
て、No.3の発熱抵抗体には、60個のパルスが印加
される。以上のように、本第2実施形態のテープ印字装
置10によれば、過去に印加されたパルスの数および現
在印加されるパルスの数の総数に基づいて所定の発熱抵
抗体に印加するパルスの数を制御することができる。し
たがって、発熱抵抗体の温度が必要以上に上昇して過剰
な量のインクが溶融することを防止して記録品質を高め
ることができる。
【0059】次に本発明第3実施形態のテープ印字装置
について図11および図12を参照して説明する。本第
3実施形態のテープ印字装置は、パルスの同じ印加タイ
ミングで所定の発熱抵抗体に隣接する発熱抵抗体にもパ
ルスを印加可能な、いわゆる全ドット駆動方式のサーマ
ルヘッドを備えることを特徴とする。図11(A)は、
サーマルヘッド50が有するNo.1〜256までの2
56個の発熱抵抗体を全ドット駆動した場合のNo.1
〜3の3個の発熱抵抗体により形成されたドットパター
ンの一例を示す説明図であり、同図(B)は、CPU6
3に内蔵された印加パルス数メモリの構成を示す説明図
であり、同図(C)は、ROM66に記憶されたパルス
数減算値テーブルの構成を示す説明図である。図12
は、全ドット駆動の場合のドットパターンおよび減算パ
ルス数を対応させて示す説明図である。
【0060】なお、本第3実施形態のテープ印字装置の
機械的構造は、上記第1実施形態のテープ印字装置と同
一であるため説明は省略する。また、CPUにより実行
されるパルス数制御の内容は、図8に示すフローチャー
トと同一であるため説明は省略する。まず、ドットの大
きさを検出する時間的範囲は、図11(A)に示すよう
に、現ドット◎を形成する発熱抵抗体にパルスが印加さ
れるタイミングt3から所定の時間(t3−t2)前か
ら上記印加タイミングt3になるまで、つまり現タイミ
ングから1つ前のタイミングt2および現タイミングt
3である。
【0061】また、ドットの大きさを検出する距離的範
囲は、図11(A)に示すように、現ドット◎から上下
方向に隣接する2つの発熱抵抗体No.1およびNo.
3により形成されるドット(本第3実施形態のサーマル
ヘッド50は、全ドット駆動であるため)、および現ド
ット◎を形成する発熱抵抗体により現ドット◎より1つ
前のタイミング(t2)に形成された1つのドット(2
つ前のタイミングでは、現ドットと同じドット位置から
外れた位置のドット形成により発生し、残留している熱
による影響は小さいと考えられるため)の計3個であ
る。
【0062】そして、図12に示すように、形成される
ドットのパターンを4段階に区分し、各段階において重
み付けを行い、減算パルス数を0ないし3の4段階の複
数に設定する。重み付けは、形成されたドットのうち小
さいドット1個に対してカウント値Dを「1」とし、大
きいドット1個に対してカウント値Dを「2」としてカ
ウント値Dの合計値に基づいて行う。つまり、カウント
値Dが大きいほど、所定の発熱抵抗体◎の発熱温度に与
える影響が大きくなるため、重み付けレベルを大きくし
て減算パルス数を多くする。
【0063】具体的には、図12に示すように、現在か
ら1つ前のタイミング(以下、過去と称する)および現
在において小さいドットおよび大きいドットがいずれも
形成されていない場合は、カウント値D=0となるため
減算パルス数は「0」とする。小さいドットが1個また
は2個、あるいは大きいドットが1個だけ形成されてい
る場合は、0<D≦2となるため減算パルス数は「1」
とする。小さいドットが1個で且つ大きいドットが1
個、あるいは大きいドットが2個だけ形成されている場
合は、2<D≦4となるため減算パルス数は「2」とす
る。また、小さいドットが1個で且つ大きいドットが2
個、あるいは大きいドットが3個だけ形成されている場
合は、4<D≦6となるため減算パルス数は「3」とす
る。このようにして減算パルス数を決定し、カウント値
Dおよび減算パルス数mをテーブル形式にして設定した
ものが図11(C)に示すパルス数減算値テーブル66
bである。なお、上記パルス数は、上記数値に限定され
るものではなく、カウント値Dが大きくなるほど、その
数が増える関係において適宜変更が可能である。
【0064】次に、発熱抵抗体に印加されたパルスの数
を記憶する印加パルス数メモリの構成についてそれを示
す図11(B)を参照して説明する。印加パルス数メモ
リ63bは、発熱抵抗体R1〜R256の256個の発
熱抵抗体ごとに印加パルス数を記憶するように構成され
ており、かつ、印加パルス数は、現タイミングのパルス
数n3、および1つ前のタイミングのパルス数n2の2
つのタイミングにおけるパルス数ごとに記憶される。た
とえば、No.1〜3の3個の発熱抵抗体により形成さ
れたドットパターンが図11(A)に示すものである場
合、タイミングt2ではNo.2の発熱抵抗体により小
さいドットが形成されているため、印加パルス数メモリ
63bのNo.2の発熱抵抗体のパルス数n2には「3
1」が記憶される。また、タイミングt3ではNo.1
の発熱抵抗体により大きいドットが形成されるため、印
加パルス数メモリ63bのNo.1の発熱抵抗体のパル
ス数n3には「63」が記憶される。
【0065】そして、全部の発熱抵抗体による現タイミ
ングのドット形成が終了すると、その現タイミングで各
発熱抵抗体に印加されたパルスの数n3が1つ前のタイ
ミングにおけるパルス数n2として印加パルス数メモリ
63bに記憶され、それまで1つ前のタイミングにおけ
るパルス数n2が更新される。つまり、全部の発熱抵抗
体による現タイミングのドット形成が終了するごとに印
加パルス数メモリ63aに記憶されている現タイミング
のパルス数n3は、1つ繰り下がって1つ前のタイミン
グのパルス数n2となる。そして、CPU63は、印加
パルス数メモリ63bに記憶されている現タイミングの
パルス数n3のパルスを発熱抵抗体に印加し、そのパル
スが印加された発熱抵抗体により、パルス数n3に対応
する大きさのドットが記録される。
【0066】以上のように、本第3実施形態のテープ印
字装置10によれば、サーマルヘッド50が全ドット駆
動方式のものである場合にも、発熱させようとする所定
の発熱抵抗体にパルスが印加される印加タイミングより
1つ前のタイミングで上記所定の発熱抵抗体に印加され
たパルスの数、および上記印加タイミングで上記所定の
発熱抵抗体の上下に位置する発熱抵抗体に印加されるパ
ルスの数とに基づいて上記所定の発熱抵抗体に印加する
パルスの数を制御することができる。したがって、発熱
抵抗体の温度が必要以上に上昇して過剰な量のインクが
溶融することを防止して記録品質を高めることができ
る。
【0067】なお、前述のように、上記各実施形態で
は、説明の都合上、ドットの大きさを2段階に設定した
場合を説明したが、実際には8段階に設定されるため、
印加パルス数メモリ63a、63bに記憶されるパルス
数は8種類である。また、印加パルス数を検出する時間
的範囲および距離的範囲は、上記各実施形態の範囲より
も広くして、記録品質をより一層高めることもできる。
さらに、上記各実施形態では、本発明の熱転写式記録装
置としてテープ印字装置を代表に説明したが、本発明は
ワードプロセッサ、プリンタなどにも適用することがで
きる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、発熱さ
せようとする発熱抵抗体に及ぶ熱の大きさに対応して印
加パルスのパルス数を制御することにより、記録品質を
高めることができる熱転写式記録装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態のテープ印字装置の外観を示す
斜視図である。
【図2】図1に示すテープ印字装置10の印字機構20
を示す説明図である。
【図3】図2に示す印字機構20に備えられたサーマル
ヘッド50を一部を省略して側面から見た説明図であ
る。
【図4】図1に示すテープ印字装置10の主な制御系の
構成をブロックで示す説明図である。
【図5】(A)は、図4の中に示すヘッド駆動回路70
の主な構成をブロックで示す説明図であり、(B)は、
印字データおよび印加パルスを示す説明図である。
【図6】(A)は、サーマルヘッド50が有するNo.
1〜256までの256個の発熱抵抗体を千鳥列駆動し
た場合のNo.1〜5の5個の発熱抵抗体により形成さ
れたドットパターンの一例を示す説明図であり、(B)
は、発熱抵抗体に印加されたパルスの数を記憶する印加
パルス数メモリの構成を示す説明図であり、(C)は、
パルス数減算値テーブルの構成を示す説明図である。
【図7】CPU63により実行される主制御の内容を示
すメインフローチャートである。
【図8】図7のステップ30の印字制御において実行さ
れるパルス数制御の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図9】千鳥列駆動の場合のドットパターンおよび減算
パルス数を対応させて示す説明図である。
【図10】(A)は、ROM66に記憶されているパル
ス数減算値テーブルの構成を示す説明図であり、(B)
は、CPU63により実行されるパルス数制御を示すフ
ローチャートである。
【図11】(A)は、サーマルヘッド50が有するN
o.1〜256までの256個の発熱抵抗体を全ドット
駆動した場合のNo.1〜3の3個の発熱抵抗体により
形成されたドットパターンの一例を示す説明図であり、
(B)は、CPU63に内蔵された印加パルス数メモリ
の構成を示す説明図であり、(C)は、ROM66に記
憶されたパルス数減算値テーブルの構成を示す説明図で
ある。
【図12】全ドット駆動の場合のドットパターンおよび
減算パルス数を対応させて示す説明図である。
【図13】(A)は、サーマルヘッドを平面から見た部
分説明図であり、(B)は、(A)に示すサーマルヘッ
ドを側面から見た説明図であり、(C)は、(B)に示
すサーマルヘッドの一部を示す説明図である。
【符号の説明】
10 テープ印字装置 12 操作部 16 印字テープ 20 印字機構 21 テープ収納カセット 22 ラミネートフィルム 24 印字リボン 26 両面テープ 40 切断装置 50 サーマルヘッド 51 基板 60 制御回路 63 CPU 63a 印加パルス数メモリ 66a パルス数減算値テーブル(パルス数記憶手
段) 70 ヘッド駆動回路 R1〜R256 発熱抵抗体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスの印加により発熱し、被記録媒体
    にドット単位の記録を行う発熱抵抗体を複数有するサー
    マルヘッドが備えられており、前記パルスの数を制御す
    ることにより、前記ドットの大きさを制御する熱転写式
    記録装置において、 前記複数の発熱抵抗体のうち、所定の発熱抵抗体に前記
    パルスを印加する際に、その印加タイミングより所定の
    時間前から前記印加タイミングになるまでに、前記所定
    の発熱抵抗体およびその所定の発熱抵抗体の近傍に存在
    する発熱抵抗体に供給された電気エネルギー量、および
    前記所定の発熱抵抗体に前記パルスが印加されるタイミ
    ングで前記所定の発熱抵抗体の近傍に存在する発熱抵抗
    体に供給される電気エネルギー量を検出し、その検出結
    果に基づいて前記所定の発熱抵抗体に印加するパルスの
    数を制御するパルス制御手段が備えられたことを特徴と
    する熱転写式記録装置。
  2. 【請求項2】 前記電気エネルギー量は、 前記所定の時間前から前記印加タイミングになるまで
    に、前記近傍に存在する発熱抵抗体のうち、所定の数を
    超える数のパルスが印加された発熱抵抗体の数、および
    前記所定の発熱抵抗体に前記パルスが印加されるタイミ
    ングで前記所定の数を超える数のパルスが印加される発
    熱抵抗体の数であることを特徴とする請求項1に記載の
    熱転写式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス制御手段は、 前記所定の数を複数段階に設定するとともに、その各段
    階で設定されている数を超える数のパルスが印加される
    発熱抵抗体の数を前記段階ごとに検出し、この検出結果
    に基づいて前記所定の発熱抵抗体に印加するパルスの数
    を制御するものであることを特徴とする請求項2に記載
    の熱転写式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス制御手段は、 前記検出された発熱抵抗体の数が増えるに従って、前記
    所定の発熱抵抗体に印加するパルスの数を減らすもので
    あることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の
    熱転写式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記電気エネルギー量は、 前記所定の時間前から前記印加タイミングになるまで
    に、前記所定の発熱抵抗体およびその所定の発熱抵抗体
    の近傍に存在する発熱抵抗体に印加されたパルスの総
    数、および前記所定の発熱抵抗体に前記パルスが印加さ
    れるタイミングで前記所定の発熱抵抗体の近傍に存在す
    る発熱抵抗体に印加されるパルスの総数であることを特
    徴とする請求項1に記載の熱転写式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記パルス制御手段には、 前記検出された発熱抵抗体の数および前記所定の発熱抵
    抗体に印加するパルスの数の減算値を対応付けて記憶す
    るパルス数記憶手段が備えられたことを特徴とする請求
    項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の熱転写式記
    録装置。
  7. 【請求項7】 前記サーマルヘッドは、前記複数の発熱
    抵抗体のうち、隣接する発熱抵抗体には同じタイミング
    で前記パルスが印加されないように制御されるものであ
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか
    1つに記載の熱転写式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の発熱抵抗体は、 記録方向に対して直交する方向に配列されてなることを
    特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記
    載の熱転写式記録装置。
JP28443297A 1997-09-30 1997-09-30 熱転写式記録装置 Pending JPH11105323A (ja)

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