JP2002292856A - 印刷媒体の変形を考慮した印刷 - Google Patents

印刷媒体の変形を考慮した印刷

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JP2002292856A
JP2002292856A JP2001099903A JP2001099903A JP2002292856A JP 2002292856 A JP2002292856 A JP 2002292856A JP 2001099903 A JP2001099903 A JP 2001099903A JP 2001099903 A JP2001099903 A JP 2001099903A JP 2002292856 A JP2002292856 A JP 2002292856A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ヘッドと印刷媒体との接触を回避しつ
つ、印刷画像の品質の向上させる技術を提供するする。 【解決手段】 本発明の印刷装置では、印刷媒体のたわ
み量に関するたわみ情報に応じて、印刷ヘッドが有する
複数のノズルと向かい合うように印刷媒体を支持するプ
ラテンと印刷ヘッドの少なくとも一方を相対的に移動さ
せることにより、プラテンギャップを調整できるので、
印刷ヘッドが印刷媒体に接触しない範囲でプラテンギャ
ップを小さくすることにより、ドットの形成位置の精度
を向上させて印刷画像の品質の向上させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷媒体上にドッ
トを形成して画像を記録する印刷技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクを印刷ヘッドから吐出して印刷を行うカラ
ープリンタが普及している。このプリンタでは、1つの
画素に複数のドットを重ねて形成することによって所望
の色彩を再現している。また、濃度の異なるインクを用
いて大きさの異なるドットを印刷媒体上に形成すること
によって階調の表現が行われている。最近のこのような
プリンタにおいては、濃度の低いインクをより多く使用
する傾向にある。そのため、所望の濃度の色彩を表現す
るためには、印刷媒体に多量のインクが打ちこまれるこ
ととなる。
【0003】このように印刷媒体に多量のインクが打ち
こまれ、これが印刷媒体に染み込むと、いわゆるコック
リング(印刷媒体のたわみ)が発生する場合がある。こ
のコックリングは印刷ヘッドと印刷媒体の接触の原因と
なるので、これを防止するために、印刷ヘッドと印刷媒
体との間の距離を十分に空けることが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印刷ヘッドと
印刷媒体との間の距離を大きくすると、インク滴の飛行
距離が長くなるので、ドットの形成位置の精度が悪くな
るという問題があった。一方、コックリングによる印刷
媒体のたわみの量は、印刷媒体の種類その他の印刷環境
に応じて異なる。このため、従来は、最も印刷媒体のた
わみの大きい印刷環境においても印刷ヘッドと印刷媒体
の接触を回避できるように、印刷ヘッドと印刷媒体を支
持するプラテン表面との間の距離(プラテンギャップ)
を大きくすることが行われていた。ところが、このこと
は、他の印刷環境においては、プラテンギャップが必要
以上に大きいことを意味し、これがドットの形成位置の
精度の悪化の原因となっているという問題があった。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、印刷ヘッドと印刷媒体との接触を回
避しつつ、印刷画像の品質の向上させる技術を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
インク滴を吐出する複数のノズルが設けられた印刷ヘッ
ドを主走査方向に走査しつつ印刷媒体上にインクを吐出
する印刷装置であって、前記印刷媒体を前記複数のノズ
ルと向かい合うように支持するプラテンと、印刷媒体の
たわみ量に関するたわみ情報に応じて、前記印刷ヘッド
と前記プラテンの少なくとも一方を相対的に移動させる
ことにより、前記印刷ヘッドと前記プラテンとの間の距
離であるプラテンギャップを調整するプラテンギャップ
調整部とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明の印刷装置では、印刷媒体のたわみ
量に関するたわみ情報に応じて、印刷ヘッドが有する複
数のノズルと向かい合うように印刷媒体を支持するプラ
テンと印刷ヘッドの少なくとも一方を相対的に移動させ
ることにより、プラテンギャップが調整されるので、印
刷媒体のたわみ量を考慮した必要最小限の量にプラテン
ギャップ調整することが可能となり、ドットの形成位置
の精度を向上させて印刷画像の品質の向上させることが
できる。
【0008】上記印刷装置において、前記たわみ情報
は、与えられた印刷媒体の種類を表す情報を含むのが好
ましい。
【0009】こうすれば、たとえば、コックリングによ
る印刷媒体のたわみが小さい専用紙については、専用紙
を想定した小さなプラテンギャップで印刷を行うことが
できるので、印刷画像の品質を向上させることができ
る。一方、コックリングによる印刷媒体のたわみが大き
い普通紙については、普通紙を想定した大きなプラテン
ギャップにより、印刷ヘッドと印刷媒体の接触を防止で
きる。このように、この構成では、印刷媒体の種類に応
じた適切なプラテンギャップで印刷を行うことが可能と
なる。
【0010】なお、印刷媒体の種類を表す情報の生成
は、このような情報をユーザが印刷装置へ直接入力する
ことによって行なっても良いし、印刷媒体の種類を自動
的に特定できる装置を印刷装置に装備することによって
行っても良い。
【0011】上記印刷装置において、さらに、ユーザに
対し、パラメータとして印刷媒体の種類を含む印刷モー
ドの選択を許容する印刷モード選択部を備え、前記プラ
テンギャップ調整部は、前記選択された印刷モードに応
じて、前記プラテンギャップを調整するようにするのが
好ましい。
【0012】こうすれば、印刷媒体の種類を表す情報
を、印刷装置に簡易に入力することができる。
【0013】上記印刷装置において、さらに、与えられ
た印刷対象画像を予め定められた所定の面積の評定領域
に分割して、各評定領域に吐出されるインク量を算出す
るとともに、前記インク量の最大値を算出するインクデ
ューティ算出部を備え、前記プラテンギャップ調整部
は、前記インク量の最大値に応じて、前記プラテンギャ
ップを調整するようにするのが好ましい。
【0014】こうすれば、印刷媒体に吐出される単位面
積当たりのインク量(インクデューティ)が多いために
印刷媒体のたわみが大きいことが予想される場合には、
プラテンギャップを大きくし、逆の場合には、プラテン
ギャップを小さくすることができる。たとえば、写真の
印刷ではプラテンギャップ大きくし、テキストの印刷で
はプラテンギャップを小さくすることができる。このよ
うに、この構成では、インクデューティから予想される
印刷媒体のたわみ量に応じた適切なプラテンギャップの
調整を行うことが可能となる。
【0015】なお、印刷媒体のたわみ量の予測は、印刷
媒体に吐出される単位面積当たりのインク量に加えて、
印刷装置の周囲の湿度を考慮して行うのが好ましい。印
刷装置の周囲の湿度も印刷媒体のたわみ量に影響を与え
るからである。なお、湿度は、印刷装置が直接計測して
も良いし、ユーザに入力させるようにしても良い。
【0016】上記印刷装置において、前記インクデュー
ティ算出部は、前記印刷対象画像を主走査方向と平行な
区分線で複数の調整領域に分割して、各調整領域毎に前
記インク量の最大値を決定し、前記プラテンギャップ調
整部は、各調整領域毎に、前記インク量の最大値に応じ
て、前記プラテンギャップを調整するようにするのが好
ましい。
【0017】こうすれば、たとえば、印刷画像の一部に
のみベタ領域があるときのように、各調整領域毎に予測
される印刷媒体のたわみ量が異なる場合に、各調整領域
毎に別個にプラテンギャップの調整を行うことが可能と
なる。この構成は、特に、1つのページに写真領域とテ
キスト領域とが混在するDTP印刷において顕著な効果
が得られる。
【0018】上記印刷装置において、前記プラテンギャ
ップ調整部は、隣接する調整領域の境界近傍において前
記プラテンギャップを調整する際に、連続して行われる
2つの主走査の間に実施される前記プラテンギャップの
調整における調整量を所定の範囲内に制限するようにす
るのが好ましい。
【0019】プラテンギャップの量の急激な変化は画質
の劣化の要因となり得るので、こうすれば、この急激な
変化を抑制することにより画質をさらに向上させること
ができるという利点がある。
【0020】上記印刷装置において、さらに、前記印刷
ヘッドと前記印刷媒体の表面との間のクリアランスを計
測するクリアランス計測部を備え、前記プラテンギャッ
プ調整部は、前記クリアランスに応じて、前記プラテン
ギャップを調整するようにするのが好ましい。
【0021】こうすれば、印刷媒体に生じたたわみによ
って変動する印刷ヘッドと印刷媒体の表面との間の距離
に応じて、プラテンギャップを調整することができるの
で、印刷ヘッドと印刷媒体の接触を確実に防止できると
ともに、プラテンギャップを必要最小限まで小さくする
ことができるという利点がある。
【0022】上記印刷装置において、前記クリアランス
計測部は、前記プラテン上に支持される前記印刷媒体の
平面に対して平行な方向に光を射出する発光部と、前記
発光部から射出された光を受ける受光部とを有し、前記
印刷媒体のたわみによる前記光の遮蔽状態に応じて、前
記クリアランスを計測するようにするのが好ましい。
【0023】こうすれば、印刷媒体に接触することな
く、印刷ヘッドと印刷媒体の表面との間のクリアランス
を計測することができるという利点がある。
【0024】なお、本発明は、種々の態様で実現するこ
とが可能であり、たとえば、印刷方法の態様で実現する
こともできる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.装置の構成: B.第1実施例の印刷処理: C.第2実施例の印刷処理: D.第3実施例の印刷処理: E.第4実施例の印刷処理: F.変形例:
【0026】A.装置の構成:図1は、本発明の一実施
例としての印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。この印刷システムは、印刷制御装置としてのコンピ
ュータ90と、印刷部としてのカラープリンタ20と、
を備えている。なお、カラープリンタ20とコンピュー
タ90の組み合わせを、広義の「印刷装置」と呼ぶこと
ができる。
【0027】コンピュータ90では、所定のオペレーテ
ィングシステムの下で、アプリケーションプログラム9
5が動作している。オペレーティングシステムには、ビ
デオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれ
ており、アプリケーションプログラム95からは、これ
らのドライバを介して、カラープリンタ20に転送する
ための印刷データPDが出力されることになる。アプリ
ケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して
所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介して
CRT21に画像を表示する。
【0028】アプリケーションプログラム95が印刷命
令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ9
6が、画像データをアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをカラープリンタ20に供給するため
の印刷データPDに変換する。図1に示した例では、プ
リンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール
97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュ
ール99と、ラスタライザ100と、色変換テーブルL
UTと、印刷モード選択部101と、プラテンギャップ
決定部102と、が備えられている。
【0029】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度(即ち、単位長さ当りの画素数)を、プリンタド
ライバ96が扱うことができる解像度に変換する役割を
果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだ
RGBの3色からなる画像情報である。色変換モジュー
ル98は、色変換テーブルLUTを参照しつつ、各画素
ごとに、RGB画像データを、カラープリンタ20が利
用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
【0030】色変換された多階調データは、例えば25
6階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、インクドットを分散して形成することにより、
カラープリンタ20でこの階調値を表現するためのハー
フトーン処理を実行する。ハーフトーン処理されて生成
されたハーフトーンデータは、ラスタライザ100によ
りカラープリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替え
られ、最終的な印刷データPDとして出力される。な
お、印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態
を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータと、
プラテンギャップ決定部102により決定されたプラテ
ンギャップ量とを含んでいる。なお、印刷モード選択部
101およびプラテンギャップ決定部102の機能につ
いては後述する。
【0031】なお、プリンタドライバ96が有する4つ
のモジュール97〜100は、印刷データPDを生成す
る機能を実現するためのプログラムに相当する。プリン
タドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態
で供給される。このような記録媒体としては、フレキシ
ブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカ
ード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコード
などの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記
憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶
装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を
利用できる。
【0032】図2は、カラープリンタ20の概略構成図
である。カラープリンタ20は、紙送りモータ22によ
って印刷媒体Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構
と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30をプ
ラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走
査送り機構と、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッド
ユニット60(「印刷ヘッド集合体」とも呼ぶ)を駆動
してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆
動機構と、これらの紙送りモータ22,キャリッジモー
タ24,印刷ヘッドユニット60および操作パネル32
との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えてい
る。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュー
タ90に接続されている。
【0033】印刷媒体Pを搬送する副走査送り機構は、
紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ロー
ラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図
示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査
送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリ
ッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッ
ジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設する
プーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位
置センサ39とを備えている。
【0034】摺動軸34は、摺動軸移動モータ35によ
って、上下方向に移動することが可能である。この上下
の移動により、印刷ヘッドユニット60は、プラテン2
6に対して相対的に移動し、印刷ヘッドユニット60と
プラテン26との間の距離であるプラテンギャップを調
整することができる。プラテンギャップの調整は、印刷
データPDに含まれるプラテンギャップ量に応じて行わ
れる。
【0035】図3は、制御回路40を中心としたカラー
プリンタ20の構成を示すブロック図である。制御回路
40は、CPU41と、プログラマブルROM(PRO
M)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを
記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備え
た算術論理演算回路として構成されている。この制御回
路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース
を専用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用
回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動して
インクを吐出させるヘッド駆動回路52と、モータ駆動
回路54とを備えている。モータ駆動回路54は、紙送
りモータ22、キャリッジモータ24、および摺動軸移
動モータ35を駆動する。なお、摺動軸移動モータ3
5、モータ駆動回路54、およびプラテンギャップ決定
部102(図1)は、特許請求の範囲におけるプラテン
ギャップ調整部として機能する。
【0036】I/F専用回路50は、パラレルインタフ
ェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコン
ピュータ90から供給される印刷データPDを受け取る
ことができる。カラープリンタ20は、この印刷データ
PDに従って印刷を実行する。なお、RAM44は、ラ
スタデータを一時的に格納するためのバッファメモリと
して機能する。
【0037】印刷ヘッドユニット60は、印刷ヘッド2
8を有しており、また、インクカートリッジを搭載可能
である。なお、印刷ヘッドユニット60は、1つの部品
としてカラープリンタ20に着脱される。すなわち、印
刷ヘッド28を交換しようとする際には、印刷ヘッドユ
ニット60を交換することになる。
【0038】図4は、印刷ヘッド28の下面におけるノ
ズル配列を示す説明図である。印刷ヘッド28の下面に
は、ブラックインクを吐出するためのブラックインクノ
ズル群KD と、濃シアンインクを吐出するための濃シア
ンインクノズル群CD と、淡シアンインクを吐出するた
めの淡シアンインクノズル群CL と、濃マゼンタインク
を吐出するための濃マゼンタインクノズル群MD と、淡
マゼンタインクを吐出するための淡マゼンタインクノズ
ル群ML と、イエローインクを吐出するためのイエロー
インクノズル群YD とが形成されている。
【0039】なお、各ノズル群を示す符号における最初
のアルファベットの大文字はインク色を意味しており、
また、添え字の「D 」は濃度が比較的高いインクである
ことを、添え字の「L 」は濃度が比較的低いインクであ
ることを、それぞれ意味している。
【0040】各ノズル群の複数のノズルは、副走査方向
SSに沿って一定のノズルピッチk・Dでそれぞれ整列
している。ここで、kは整数であり、Dは副走査方向に
おける印刷解像度に相当するピッチ(「ドットピッチ」
と呼ぶ)である。本明細書では、「ノズルピッチはkド
ットである」とも言う。このときの単位[ドット]は、
印刷解像度のドットピッチを意味している。副走査送り
量に関しても同様に、[ドット]の単位を用いる。
【0041】各ノズルには、各ノズルを駆動してインク
滴を吐出させるための駆動素子としてのピエゾ素子(図
示せず)が設けられている。印刷時には、印刷ヘッド2
8が主走査方向MSに移動しつつ、各ノズルからインク
滴が吐出される。
【0042】なお、各ノズル群の複数のノズルは、副走
査方向に沿って一直線上に配列されている必要はなく、
例えば千鳥状に配列されていてもよい。なお、ノズルが
千鳥状に配列されている場合にも、副走査方向に測った
ノズルピッチk・Dは、図4の場合と同様に定義するこ
とができる。この明細書において、「副走査方向に沿っ
て配列された複数のノズル」という文言は、一直線上に
配列されたノズルと、千鳥状に配置されたノズルと、を
包含する広い意味を有している。
【0043】以上説明したハードウェア構成を有するカ
ラープリンタ20は、紙送りモータ22により用紙Pを
搬送しつつ、キャリッジ30をキャリッジモータ24に
より往復動させ、同時に印刷ヘッド28のピエゾ素子を
駆動して、各色インク滴の吐出を行い、インクドットを
形成して用紙P上に多色多階調の画像を形成する。
【0044】B.第1実施例の印刷処理:図5は、本発
明の実施例における印刷処理の手順を示すフローチャー
トである。ステップS101では、ユーザがコンピュー
タ90に印刷を指示する。また、ステップS102にお
いて、CRT21に表示された印刷用ダイアログボック
ス内の「プロパティボタン」(図示省略)をクリックす
ると、印刷モード選択部101(図1)が、図6に示す
プロパティ設定画面をCRT21上に表示させる。
【0045】ユーザは、このプロパティ設定画面内にお
いて、印刷モードを規定する種々のパラメータを指定す
ることが可能である。図6の印刷モードの基本設定画面
は、種々のパラメータを指定するためのメニューを有
し、これには用紙種類メニューPMが含まれている。用
紙種類メニューPMは、普通紙、インクジェットプリン
タ専用紙等の用紙一覧の中から一つを選択するためのプ
ルダウンメニューである。
【0046】なお、ユーザは、印刷モードの詳細設定画
面において、これ以外の他のパラメータも設定すること
が可能であるが、以下ではこの他のパラメータについて
は説明を省略する。
【0047】図5のステップS103において、ユーザ
が印刷媒体の種類を設定し、印刷の開始を指示すると、
ステップS104において、プラテンギャップ決定部1
02(図1)が、設定された印刷モードに応じてプラテ
ンギャップ量を決定する。
【0048】図7は、ステップS104におけるプラテ
ンギャップ量決定方法の例を示す説明図である。この第
1実施例では、図7(a)に示すように、印刷媒体の種
類のみに基づいてプラテンギャップ量が決定される。
【0049】図7(a)に示すように、印刷媒体の種類
は、普通紙、専用紙、写真用紙、およびOHPシートを
含んでいる。この第1実施例では、プラテンギャップ決
定部102は、印刷媒体が普通紙の場合には、プラテン
ギャップ量を1100μmに決定する。この決定は、図
7(a)(b)に示すように、紙厚が100μ、印刷媒
体のたわみ量が900μmであることを前提として、隙
間が100μm残るように設定されている。同様にし
て、専用紙その他の印刷媒体についてもプラテンギャッ
プ量の決定が行われる。
【0050】図5のステップS105では、プリンタド
ライバ96が、ステップS104において決定されたプ
ラテンギャップ量の情報を含む印刷データPDを生成す
る。印刷データPDは、コンピュータ90(図1)から
コネクタ56を介して制御回路40(図3)のI/F専
用回路50に送られる。
【0051】CPU41は、プラテンギャップ量を印刷
データPDから取り出して、現状のプラテンギャップ量
との比較を行う。この比較の結果、印刷データPDから
取り出されたプラテンギャップ量と現状のプラテンギャ
ップ量との間に相違がある場合には、CPU41は、モ
ータ駆動回路54に対して、印刷データPDから取り出
されたプラテンギャップ量の情報とともに制御指令を送
る。モータ駆動回路54は、このプラテンギャップ量を
目標値として、摺動軸移動モータ35を制御する。な
お、現状のプラテンギャップ量は、摺動軸移動モータ3
5に接続されたエンコーダの値から推定される。ただ
し、プラテンギャップをギャップセンサで測定した値を
用いても良い。
【0052】このように、本実施例では、ユーザに選択
された印刷媒体の種類に応じて、プラテンギャップの調
整が行われる。この結果、たとえば、専用紙のようなコ
ックリングによるたわみが小さい印刷媒体の印刷におい
ては、プラテンギャップを小さくすることができる。プ
ラテンギャップが小さいと、ドットの位置精度が向上す
るので、高画質な印刷を行うことができるという利点が
ある。
【0053】なお、きれいな印刷を行うことが望まれる
用紙(たとえば、専用紙や光沢紙)は、一般に、コック
リングによるたわみが小さい傾向がある。したがって、
上記実施例は、きれいな印刷が望まれる場合に顕著な効
果が現れるという好ましい特質もある。
【0054】また、印刷媒体のたわみ量の予測は、印刷
媒体に吐出される単位面積当たりのインク量に加えて、
印刷装置の周囲の湿度を考慮して行うのが好ましい。印
刷装置の周囲の湿度も印刷媒体のたわみ量に影響を与え
るからである。なお、湿度は、印刷装置が直接計測して
も良いし、ユーザに入力させるようにしても良い。
【0055】C.第2実施例の印刷処理:図8は、本発
明の第2実施例におけるプラテンギャップ量の決定方法
の例を示す説明図である。第1実施例におけるプラテン
ギャップ量決定方法との相違点は、プラテンギャップ量
を決定するためのパラメータに最大インクデューティが
加えられている点である。ここで、インクデューティと
は、印刷媒体に吐出される単位面積当たりの全インク量
を表す値であり、たとえば、インクデューティ100%
とは全ての画素にドットが形成されている状態を示し、
インクデューティ120%とは全ての画素のドットが形
成された上に20%の画素にドットが重ねて形成されて
いる状態を示している。最大インクデューティとは、与
えられた印刷画像におけるインクデューティの最大値で
ある。なお、この第2実施例は、プラテンギャップ量の
決定方法を除いて第1実施例と同一である。
【0056】この第2実施例では、図8の表に示すよう
に、最大インクデューティは0〜60%と61%〜12
0%とに区分されている。なお、この印刷装置では、イ
ンクデューティが120%以下に制限されているものと
仮定している。ここで普通紙の場合について調べてみる
と、最大インクデューティが0〜60%のときには、最
大たわみ量として600μmが予測されている。この結
果、プラテンギャップ量は、紙厚100μmと最小隙間
100μmを加えることにより、800μmと決定でき
る。同様にして、この表を用いて、他の印刷媒体と最大
インクデューティについても、適切なプラテンギャップ
量を決定することができる。具体的な処理は、以下のよ
うにして行われる。
【0057】図9は、本発明の第2実施例におけるプラ
テンギャップ量の決定手順を示すフローチャートであ
る。ステップS201では、プラテンギャップ決定部1
02(図1)は、ハーフトーンモジュール99からハー
フトーン処理されて生成されたハーフトーンデータを取
得する。このハーフトーンデータを取得するのは、ハー
フトーンデータは各画素におけるドットの形成状態を表
しているので、各画素に吐出されるインク量の算出に使
用することができるからである。
【0058】ステップS202では、プラテンギャップ
決定部102は、ハーフトーンデータを予め定められ
た、複数の画素を含む所定の面積の評定領域に分割し、
各評定領域に吐出されるインク量を算出する。この評定
領域としては、たとえば、100画素×100画素の矩
形の領域が用いられる。所定の面積の評定領域に分割す
るのは、ある程度広い領域で多量にインクが吐出された
ときにコックリングが生じることを考慮したものであ
る。
【0059】ステップS203では、プラテンギャップ
決定部102は、各評定領域毎に吐出されたインク量の
うち最大値を決定し、この最大値を評定領域の面積で割
ることにより最大インクデューティを算出する。プラテ
ンギャップ決定部102は、図8の表に従って、この最
大インクデューティに応じてプラテンギャップ量を決定
する(ステップS204)。なお、最大インクデューテ
ィを基準に判断するのは、印刷画像のすべての領域にお
いて、印刷ヘッドユニット60が印刷媒体に接触しない
ようにプラテンギャップ量を設定するためである。
【0060】このように、本実施例では、印刷モードパ
ラメータの設定においてユーザに選択された印刷媒体の
種類と、インクデューティの最大値とに応じて、プラテ
ンギャップの調整が行われる。この結果、たとえば、テ
キストの印刷のようにインクの吐出量が小さい印刷にお
いて、プラテンギャップを小さくすることができるの
で、このような印刷において輪郭をきれいにすることが
できるという利点がある。
【0061】なお、この実施例では、プラテンギャップ
決定部102が特許請求の範囲におけるインクデューテ
ィ算出部として機能している。
【0062】D.第3実施例の印刷処理:図10は、本
発明の第3実施例における印刷画像とプラテンギャップ
の関係を示す説明図である。図10(a)は印刷画像の
一例を示し、図10(b)はこの印刷画像の印刷におけ
るプラテンギャップの量を示す。図10(a)には、1
ページ分の印刷画像と、この画像中においてインクが吐
出される3つの領域Z1、Z2、Z3とが示されてい
る。第1の領域Z1にはインクデューティ100%のベ
タ印刷が行われ、また、第2の領域Z2にはインクデュ
ーティ10%のテキスト印刷が、第3の領域Z3にはイ
ンクデューティ80%の写真印刷がそれぞれ行われてい
るものと仮定する。なお、他の領域は、空白でありイン
クが吐出されないものとする。
【0063】図11は、本発明の第3実施例におけるプ
ラテンギャップ量の決定手順を示すフローチャートであ
る。ステップS301では、プラテンギャップ決定部1
02は、各調整領域において、各評定領域に吐出される
インク量から最大インクデューティを求める。ここで、
調整領域とは、主走査方向と平行な区分線で区分された
印刷対象画像の領域をいい、この第3実施例ではプラテ
ンギャップの調整は各調整領域毎に行われる。
【0064】図12は、印刷画像における調整領域と評
定領域の関係を示す説明図である。図12に示す調整領
域は、副走査方向に隣接する複数の調整領域のうちの1
つを取り出したものであり、分かりやすくするために現
実のものよりも副走査方向の幅を大きくしてある。調整
領域が主走査方向と平行な区分線で区分されている理由
は、印刷が印刷ヘッドを主走査方向に走査しつつ行われ
ることを考慮したものである。この調整領域には、複数
の評定領域が含まれており、このうちの最大インクデュ
ーティが算出される。最大インクデューティを求める方
法は、1頁毎ではなくて各調整領域毎に行われる点を除
き、第2実施例に示す方法と同一である。
【0065】ステップS302では、プラテンギャップ
決定部102は、各調整領域毎の最大インクデューティ
から、各調整領域において印刷ヘッドと印刷媒体の接触
を回避するために必要なプラテンギャップ要求量を決定
する。この決定は、第2実施例と同様に図8の表に従っ
て行われる。
【0066】ステップS303では、プラテンギャップ
決定部102は、各調整領域毎に算出されたプラテンギ
ャップ要求量から、各主走査におけるプラテンギャップ
量を決定する。この決定は、各主走査において印刷ヘッ
ド28が印刷媒体に接触しないように、印刷ヘッド28
下面の副走査方向の幅を考慮して行われる。具体的に
は、以下のようにして決定される。
【0067】たとえば、図10(a)の印刷画像におい
て、図10(b)に示すように、印刷ヘッド28が相対
的に副走査方向に移動していくものとすると、以下に示
すようにプラテンギャップが調整される。なお、印刷媒
体は、前述のように普通紙であるものと仮定している。 (1)印刷ヘッド28の下面の少なくとも一部が印刷媒
体の端部上にあるときは、プラテンギャップは2000
μmに調整される。2000μmに調整される理由は、
印刷媒体の端部のそりによって印刷媒体が印刷ヘッド2
8に接触しないようにするために、印刷媒体の端部にお
けるプラテンギャップ要求量が2000μmに設定され
ているからである。 (2)印刷ヘッド28の下面が印刷媒体の端部上から外
れ、ベタ印刷が行われている領域Z1上にあるときは、
プラテンギャップは1100μmに調整される。この量
は、ベタ印刷部におけるインクデューティ100%に基
づいて、図8の表から求めたものである。 (3)印刷ヘッド28の下面がベタ印刷が行われている
領域Z1上から外れ、テキスト印刷が行われている領域
Z2上にあるときは、プラテンギャップは800μmに
調整される。この量は、テキスト印刷部におけるインク
デューティ10%に基づいて、図8の表から求めたもの
である。 (4)印刷ヘッド28の下面の少なくとも一部が写真印
刷が行われている領域Z3上に入ると、テキスト印刷が
行われている領域Z2上にあるか否かに拘わらず、プラ
テンギャップは1100μmに調整される。印刷ヘッド
28の下面の一部と印刷媒体との接触を避けるためであ
る。 (5)印刷ヘッド28の下面の少なくとも一部が印刷媒
体の端部上に入ると、プラテンギャップは2000μm
に調整される。このように、各主走査におけるプラテン
ギャップ量は、その主走査において印刷ヘッド28の下
面に複数の調整領域がある場合には、各調整領域のプラ
テンギャップ要求量のうちの最大値として決定される。
【0068】このように、この第3実施例では、インク
の吐出量が印刷画像の領域毎にまちまちの場合におい
て、各調整領域毎にプラテンギャップを調整できるの
で、たとえば、写真とテキストとが混在するようなDT
Pの印刷において、顕著な効果を得ることができる。
【0069】ただし、隣接する調整領域の境界近傍にお
いてプラテンギャップを調整する際には、連続して行わ
れる2つの主走査の間に実施されるプラテンギャップの
調整における調整量を所定の範囲内に制限するようにす
るのが好ましい。プラテンギャップ量の急激な変化は画
質の劣化の要因となり得るので、段階的に調整すること
で、この急激な変化を抑制することにより画質をさらに
向上させることができるからである。
【0070】図13は、このような方法で調整を行うプ
ラテンギャップ量の調整方法の一例を示す。この例は、
図13(b)に示すように、ある領域(たとえば写真領
域)から他の領域(たとえばテキスト領域)に、段階的
に移行するための遷移領域がある点で図10に示す例と
異なる。この遷移領域においては、制限された所定の範
囲内の調整量で段階的にプラテンギャップの調整が行わ
れる。なお、この例では、最大100μmの範囲内に、
連続する主走査の合間の調整量が予め制限されていると
仮定している。また、プラテンギャップの調整は、必ず
しも各主走査毎に行う必要はなく、たとえば、2回の主
走査に1回の割合で行っても良い。
【0071】具体的には、図13に示すように、印刷ヘ
ッド28の下面が印刷媒体の端部上から外れ、ベタ印刷
が行われている領域Z1上に移行するときは、プラテン
ギャップの調整は、各主走査が終了する毎に100μm
ずつプラテンギャップを小さくすることによって行われ
る。一方、印刷ヘッド28の下面が写真印刷が行われて
いる領域Z3上に近づくと、プラテンギャップの調整
は、各主走査が終了する毎に100μmずつプラテンギ
ャップを大きくすることによって行われる。この結果、
印刷ヘッド28の下面の一部が写真印刷が行われている
領域Z3上に入ったときには、プラテンギャップ量は、
1100μmとなっている。
【0072】なお、本実施例では、印刷モードパラメー
タや最大インクデューティだけでなく、印刷画像中の領
域の区分にも基づいて印刷に使用されるプラテンギャッ
プ量を決定する点で第2実施例と相違する。このため、
第1、2実施例では、決定されたプラテンギャップの量
は、そのページの印刷画像の全体にわたって使用される
が、この第3実施例では、印刷画像中の領域の区分に応
じて、プラテンギャップの量が変更されうる点で第1、
2実施例と異なる。
【0073】E.第4実施例の印刷処理:図14は、印
刷媒体のたわみを検知するたわみ検知部を備えるプリン
タの機構部の構成を示す説明図である。第4実施例は、
プリンタの機構部にたわみ検知部46を備え、この検知
結果に応じて、プラテンギャップが調整される点で前述
の各実施例と異なる。
【0074】たわみ検知部46は、キャリッジ30を摺
動可能に保持する摺動軸34を支持する支柱37に備え
られている。印刷媒体のたわみの検知は、たわみ検知部
46が有する発光素子46aからプラテン26に平行に
射出されたレーザ光Lが、印刷媒体により遮蔽されて受
光素子46bの出力が低下するのを検出することにより
行われる。発光素子46aは、外径が1mm以下の原光
束を射出するレーザダイオードである。図14に示す光
束Lは、この原光束の照射範囲よりも開口面積が狭い図
示しない収束用開口を用いて原光束を細くしたものであ
る。なお、図14から分かるように、印刷ヘッド28の
下面と光束Lとの間の位置関係は固定されており、摺動
軸移動モータ35の駆動により一体として移動する。
【0075】なお、レーザ光Lは、プラテンギャップに
対して十分に小さいビーム径が得られる場合には、図1
4に示すように、印刷ヘッド28の下面と印刷媒体Pと
の間に射出されるのが望ましいが、印刷ヘッド28の近
傍に配置しても良い。ただし、この場合には、印刷ヘッ
ド28に対して副走査方向の下流側(インク吐出後の
側)に配置するのが好ましい。印刷ヘッド28に対して
副走査方向の下流側においてたわみ量が大きいからであ
る。
【0076】図15は、たわみ検知部の受光素子出力と
制御内容の関係を示す説明図である。なお、この図にお
けるクリアランスは、印刷ヘッド28の下面と、レーザ
光Lのビーム内における印刷媒体の頂点との間の隙間の
量を意味する。
【0077】まず、CPU41(図3)は、印刷用紙
(印刷媒体)の給紙の前に受光素子46bの出力に応じ
て第1、第2の閾値を設定し、これらの閾値をメモリ4
4に記録する。図15に示すように、第1の閾値は、前
述のクリアランスの最小値として設定されており、受光
素子出力がこの値以下になると印刷ヘッド28を上昇す
るための制御が行われる。第2の閾値は、前述のクリア
ランスの最大値として設定されており、受光素子出力が
この値以上になると印刷ヘッド28を下降するための制
御が行われる。なお、この例では、最小値は前述の最小
隙間として100μmが選択され、最大値は最小値に1
00μm加えたものとして決定されている。この決定
は、制御系の精度やプラテンギャップ量が印刷画質に与
える影響を考慮して行うのが好ましい。
【0078】印刷用紙の給紙が開始されると、CPU4
1は、印刷時において受光素子46bの出力を監視す
る。CPU41は、受光素子46bの出力が第1の閾値
より小さくなったら、モータ駆動回路54に対して、印
刷ヘッド28を上昇するように(プラテン26から離す
ように)指令する。この指令に応じて、モータ駆動回路
54は、摺動軸移動モータ35を制御して摺動軸34の
支柱37を上昇させることによって印刷ヘッド28を印
刷媒体から離す。
【0079】一方、CPU41は、受光素子46bの出
力が第2の閾値より大きくなったら、モータ駆動回路5
4に対して、印刷ヘッド28を下降するように(プラテ
ン26に近づけるように)指令する。この指令に応じ
て、モータ駆動回路54は、摺動軸移動モータ35を制
御して摺動軸34の支柱37を下降させることによって
印刷ヘッド28を印刷媒体に近づける。なお、本実施例
では、たわみ検知部46、CPU41、およびメモリ4
4が、特許請求の範囲におけるクリアランス計測部とし
て機能している。
【0080】このように、この第4実施例では、印刷媒
体に生じた現実のたわみを光により検知して、これに応
じてプラテンギャップを調整することができる。したが
って、印刷ヘッドと印刷媒体の接触を確実に防止できる
とともに、プラテンギャップを必要最小限まで小さくす
ることができるという利点がある。
【0081】なお、この実施例では、印刷媒体のたわみ
量の計測にレーザ光を使っているが、超音波や触診針そ
の他の手段を用いても良い。一般に、本発明に利用する
クリアランス計測部は、印刷ヘッド28と印刷媒体Pの
表面との間に十分な隙間が存在するか否かを検出できる
ものであればよい。
【0082】F.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0083】F−1.上記実施例では、印刷媒体の種類
は、印刷モードの選択によって特定されているが、印刷
媒体の種類を自動的に特定する手段を印刷装置に装備す
ることによって特定されるようにしても良い。一般に、
印刷媒体の種類を表す情報が与えられるような構成であ
ればよい。
【0084】なお、印刷媒体の種類を自動的に特定する
手段としては、たとえば、専用紙や普通紙の光反射率の
相違に基づいて反射光を識別して特定する光特定手段や
予め記録媒体やその包装材に付されたバーコードを読み
取ることによって特定するバーコード読み取り手段、I
Cリーダーを用いて特定する手段がある。このような手
段は、印刷媒体の種類の特定にユーザの操作を必要とし
ないという利点があり、印刷モードの選択によって特定
する手段は、簡易な構成で実現できるという利点があ
る。
【0085】F−2.上記実施例では、印刷モードの選
択によって特定された印刷媒体の種類等の情報によって
予想される印刷媒体のたわみ量や、光を使って現実に計
測されたたわみ量に応じて、プラテンギャップが調整さ
れている。しかし、プラテンギャップの調整は、たとえ
ば、ユーザにより印刷装置に入力されたたわみ量に応じ
て行っても良い。一般に、本発明において使用されるた
わみ情報は、印刷の際におけるたわみの量を特定できる
ものであれば良い。
【0086】F−3.上記実施例では、印刷ヘッドを移
動させることによりプラテンギャップの大きさを調整し
ているが、プラテンを移動させることにより調整しても
良い。一般に、本発明に使用されるプラテンギャップ調
整部は、印刷ヘッドとプラテンの少なくとも一方を相対
的に移動させることにより、プラテンギャップの大きさ
を調整するものであれば良い。
【0087】F−4.この発明は、ドラムプリンタにも
適用できる。尚、ドラムプリンタでは、ドラム回転方向
が主走査方向、キャリッジ走行方向が副走査方向とな
る。また、この発明は、インクジェットプリンタのみで
なく、一般に、複数のノズル列を有する記録ヘッドを用
いて印刷媒体の表面に記録を行うドット記録装置に適用
することができる。
【0088】F−5.上記実施例において、ハードウェ
アによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに
置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによ
って実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換
えるようにしてもよい。例えば、図1に示したプリンタ
ドライバ96の機能の一部または全部を、プリンタ20
内の制御回路40が実行するようにすることもできる。
この場合には、印刷データを作成する印刷制御装置とし
てのコンピュータ90の機能の一部または全部が、プリ
ンタ20の制御回路40によって実現される。
【0089】本発明の機能の一部または全部がソフトウ
ェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピ
ュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記
録媒体に格納された形で提供することができる。この発
明において、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」
とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携
帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコ
ンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコ
ンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として印刷システムの構成を
示すブロック図。
【図2】プリンタの構成を示す説明図。
【図3】カラープリンタ20における制御回路40の構
成を示すブロック図。
【図4】印刷ヘッド28の下面におけるノズル配列を示
す説明図。
【図5】本発明の第1実施例における印刷処理手順を示
すフローチャート。
【図6】CRT21上に表示された印刷モードの基本設
定画面の一例を示す図。
【図7】ステップS104におけるプラテンギャップ量
の決定方法の例を示す説明図。
【図8】本発明の第2実施例におけるプラテンギャップ
量の決定方法を示す説明図。
【図9】本発明の第2実施例におけるプラテンギャップ
量の決定手順を示すフローチャート。
【図10】本発明の第3実施例において処理の対象とす
る画像データの一例。
【図11】本発明の第3実施例におけるプラテンギャッ
プ量の決定手順を示すフローチャート。
【図12】印刷画像における調整領域と評定領域の関係
を示す説明図。
【図13】本発明の第3実施例におけるプラテンギャッ
プ量の調整方法の他の例。
【図14】印刷媒体のたわみを検知するたわみ検知部を
備えるプリンタの機構部の構成を示す説明図。
【図15】たわみ検知部の受光素子出力と制御内容の関
係を示す説明図。
【符号の説明】
20…カラープリンタ 21…CRT 22…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 30…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 35…摺動軸移動モータ 36…駆動ベルト 37…支柱 38…プーリ 39…位置センサ 40…制御回路 41…CPU 44…RAM 46…検知部 46a…発光素子 46b…受光素子 50…I/F専用回路 52…ヘッド駆動回路 54…モータ駆動回路 56…コネクタ 60…印刷ヘッドユニット 80…インクデューティ 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色変換モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ 101…印刷モード選択部 102…プラテンギャップ決定部 120…インクデューティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EB13 EB29 EC08 EC13 EC33 HA12 2C064 CC04 CC05 DD02 DD05 DD09 DD13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する複数のノズルが設け
    られた印刷ヘッドを主走査方向に走査しつつ印刷媒体上
    にインクを吐出する印刷装置であって、 前記印刷媒体を前記複数のノズルと向かい合うように支
    持するプラテンと、 印刷媒体のたわみ量に関するたわみ情報に応じて、前記
    印刷ヘッドと前記プラテンの少なくとも一方を相対的に
    移動させることにより、前記印刷ヘッドと前記プラテン
    との間の距離であるプラテンギャップを調整するプラテ
    ンギャップ調整部と、を備えることを特徴とする印刷装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記たわみ情報は、与えられた印刷媒体の種類を表す情
    報を含む、印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の印刷装置であ
    って、さらに、 ユーザに対し、パラメータとして印刷媒体の種類を含む
    印刷モードの選択を許容する印刷モード選択部を備え、 前記プラテンギャップ調整部は、前記選択された印刷モ
    ードに応じて、前記プラテンギャップを調整する、印刷
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の印
    刷装置であって、さらに、 与えられた印刷対象画像を予め定められた所定の面積の
    評定領域に分割して、各評定領域に吐出されるインク量
    を算出するとともに、前記インク量の最大値を算出する
    インクデューティ算出部を備え、 前記プラテンギャップ調整部は、前記インク量の最大値
    に応じて、前記プラテンギャップを調整する、印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の印刷装置であって、 前記インクデューティ算出部は、前記印刷対象画像を主
    走査方向と平行な区分線で複数の調整領域に分割して、
    各調整領域毎に前記インク量の最大値を決定し、 前記プラテンギャップ調整部は、各調整領域毎に、前記
    インク量の最大値に応じて、前記プラテンギャップを調
    整する、印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の印刷装置であって、 前記プラテンギャップ調整部は、隣接する調整領域の境
    界近傍において前記プラテンギャップを調整する際に、
    連続して行われる2つの主走査の間に実施される前記プ
    ラテンギャップの調整における調整量を所定の範囲内に
    制限する、印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の印刷装置であって、さら
    に、 前記印刷ヘッドと前記印刷媒体の表面との間のクリアラ
    ンスを計測するクリアランス計測部を備え、 前記プラテンギャップ調整部は、前記クリアランスに応
    じて、前記プラテンギャップを調整する、印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の印刷装置であって、 前記クリアランス計測部は、前記プラテン上に支持され
    る前記印刷媒体の平面に対して平行な方向に光を射出す
    る発光部と、前記発光部から射出された光を受ける受光
    部とを有し、前記印刷媒体のたわみによる前記光の遮蔽
    状態に応じて、前記クリアランスを計測する、印刷装
    置。
  9. 【請求項9】 インク滴を吐出する複数のノズルが設け
    られた印刷ヘッドと、印刷媒体を前記複数のノズルと向
    かい合うように支持するプラテンとを用いて、主走査方
    向に走査しつつ前記印刷媒体上にインクを吐出する印刷
    方法であって、 印刷媒体のたわみ量に関するたわみ情報に応じて、前記
    印刷ヘッドと前記プラテンの少なくとも一方を相対的に
    移動させることにより、前記印刷ヘッドと前記プラテン
    との間の距離であるプラテンギャップを調整する工程、
    を備えることを特徴とする印刷方法。
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