JP2003231246A - プリンタにおける紙送り誤差の補正 - Google Patents

プリンタにおける紙送り誤差の補正

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JP2003231246A
JP2003231246A JP2002033843A JP2002033843A JP2003231246A JP 2003231246 A JP2003231246 A JP 2003231246A JP 2002033843 A JP2002033843 A JP 2002033843A JP 2002033843 A JP2002033843 A JP 2002033843A JP 2003231246 A JP2003231246 A JP 2003231246A
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Koichi Otsuki
幸一 大槻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モノクロ印刷とカラー印刷のいずれの印刷に
おいてもプリンタの紙送り誤差を適切に補正して画質を
向上させることが可能な技術を提供する。 【解決手段】 ブラックインクのみを用いて印刷を行う
ブラック印刷モードと、カラーインクを用いて印刷を行
うカラー印刷モードの印刷が実行可能な印刷装置におい
て、印刷モード毎に個々に印刷媒体の副走査送り量の補
正値を決定する。このようにして決定された補正値に従
って副走査送り量を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷ヘッドを主
走査方向に移動させつつ印刷媒体上にインクドットを記
録することによって印刷を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの出力装置としては、イン
クをヘッドから吐出するインクジェットプリンタやレー
ザプリンタが普及している。特に、近年では、カラーイ
ンクを用いたカラープリンタも広く利用されている。ま
た、近年におけるプリンタの高画質化に伴って、紙送り
誤差を適切に補正することによって、画質をさらに向上
させることも提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブラックイン
クのみを用いてモノクロ印刷を行う場合と、カラーイン
クを用いてカラー印刷を行う場合とでは、紙送り誤差を
補正するための適切な補正値が異なる場合がある。この
ような場合には、双方のモードの印刷で同一の補正値を
用いる補正方法では、補正の効果が減殺されるという問
題が生じていた。
【0004】本発明は、上述した従来の課題を解決する
ためになされたものであり、モノクロ印刷とカラー印刷
のいずれの印刷においてもプリンタの紙送り誤差を適切
に補正して画質を向上させることが可能な技術を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記目的を達成するために、本発明は、印刷ヘッドを主走
査方向に移動させつつ印刷媒体上にインクドットを記録
することによって印刷を行う印刷装置であって、前記印
刷ヘッドを前記主走査方向に移動させる主走査駆動部
と、前記主走査の合間に、前記印刷媒体を副走査方向に
送る副走査駆動部と、前記印刷ヘッドの主走査中に前記
印刷ヘッドからインク滴を吐出させるヘッド駆動部と、
前記主走査駆動部と前記副走査駆動部と前記ヘッド駆動
部とを制御する制御部とを備え、前記制御部は、ブラッ
クインクのみを用いるブラック印刷モードで印刷を行う
場合には前記ブラック印刷用の前記印刷媒体の副走査送
り量の補正値を決定し、カラーインクを用いるカラー印
刷モードで印刷を行う場合には前記ブラック印刷用の前
記印刷媒体の副走査送り量の補正値を決定し、前記決定
された補正値に従って前記副走査送り量を補正する副走
査送り量補正部を備えることを特徴とする。
【0006】この印刷装置によれば、ブラック印刷モー
ドとカラー印刷モードについて個々に印刷媒体の副走査
送り量の補正値が決定されるので、モノクロ印刷とカラ
ー印刷のいずれの印刷においても副走査送り量の誤差を
適切に補正して画質を向上させることができる。この結
果、いずれの印刷モードにおいても適切な補正値でプリ
ンタの副走査送り誤差を補正して画質を向上させること
が可能である。
【0007】上記印刷装置において、前記制御部は、さ
らに、前記ブラック印刷モードと前記カラー印刷モード
の選択肢を有する印刷モード管理部を備え、前記副走査
送り量補正部は、前記印刷モードの選択に応じて前記印
刷媒体の副走査送り量の補正値を決定するようにしても
良い。
【0008】上記印刷装置において、前記印刷ヘッド
は、複数のカラーノズル群から構成されるカラーノズル
列と、前記カラーノズル列に並列に配置されたブラック
ノズル列とを備え、前記ブラック印刷モードで印刷に使
用されるノズルの個数とノズルピッチの積であるブラッ
クバンド幅が、前記カラーノズル列において前記カラー
印刷モードで印刷に使用される各ノズル群のノズルの個
数とノズルピッチの積であるカラーバンド幅と異なるよ
うにしても良い。
【0009】バンド幅が異なると副走査送り量の適切な
補正値の差が大きくなる傾向にあるので、ブラック印刷
モードとカラー印刷モードとバンド幅が異なる場合に
は、本発明の顕著な効果が得られる。
【0010】上記印刷装置において、前記カラーノズル
列は、前記複数のカラーノズル群が副走査方向に沿って
所定の順序で配列されているものであるようにしても良
い。このような縦配列ヘッドでは、通常、ブラック印刷
モードとカラー印刷モードでは、バンド幅が大きく異な
るので特に顕著な効果が得られる。
【0011】上記印刷装置において、前記ブラックバン
ド幅は、前記カラーバンド幅の2倍以上であるようにし
ても良い。バンド幅に2倍以上の差があると本発明の効
果が特に顕著に得られる。
【0012】上記印刷装置において、前記補正量は、補
正前の副走査送り量が同一であると仮定したときに、前
記カラー印刷モードでの補正後の副走査送り量が、前記
ブラック印刷モードでの補正後の副走査送り量よりも大
きくなるように設定されているようにするのが好まし
い。
【0013】カラー印刷モードでは、誤差により副走査
送り量が小さくなると印刷画質が極度に劣化するが、ブ
ラック印刷モードでは、誤差により副走査送り量が大き
くなると印刷画質が極度に劣化するという傾向がある。
上記構成では、このような傾向を考慮して、印刷時にお
いて副走査送り量にばらつきが生じても画質に極度の劣
化が生じにくいように補正値が設定されている。
【0014】なお、上記傾向が生ずる原因は以下の通り
である。カラー印刷モードでは、誤差により副走査送り
量が小さくなると主走査方向の黒スジが現れて印刷画質
が極度に劣化するが、誤差により副走査送り量が大きく
なっても印刷画質の劣化が比較的小さいからである。一
方、ブラック印刷モードでは、誤差により副走査送り量
が大きくなると主走査方向の白スジが現れて印刷画質が
過度に劣化するが、誤差により副走査送り量が小さくな
っても印刷画質の劣化が比較的小さいからである。
【0015】上記印刷装置において、前記副走査送り量
補正部は、(a)前記印刷媒体の副走査送り量の補正値
を決定するためのテストパターンとして、異なる補正値
を用いてそれぞれ印刷される複数のパッチを含むテスト
パターンを、1種類のインクを用いて100%未満のイ
ンクデューティで印刷するテストパターン印刷モードを
有しており、(b)印刷を行う際に、前記テストパター
ンの印刷結果に応じて設定された補正値に従って副走査
送り量を補正するとともに、補正した副走査送り量を示
す指令値を前記副走査駆動部に供給するようにするのが
好ましい。
【0016】こうすれば、1種類のインクを用いて10
0%未満のインクデューティでパッチを印刷するので、
紙送り誤差に起因する画像劣化を発見しやすいパッチを
印刷することができる。
【0017】なお、前記インクデューティは、前記印刷
媒体の種類に応じて変更されるようにしてもよい。
【0018】一般に、インクデューティが過度に大きく
なるとインクが滲み易くなり、逆に過度に低くなると紙
送り誤差に起因する画質劣化を発見しにくくなる傾向に
ある。また、インクの滲み易さは、印刷媒体の種類(特
にその表面の特性)に応じて変わるのが普通である。従
って、印刷媒体の種類に応じてインクデューティを変更
するようにすれば、各種類の印刷媒体に適したテストパ
ターンを印刷することが可能である。
【0019】なお、前記複数のパッチは、ブラックイン
クによって再現されたパッチであるとしてもよい。ま
た、前記パッチのインクデューティは、約70%から約
90%までの範囲の値であるとしてもよい。
【0020】この構成によれば、紙送り誤差の適切な補
正値を決定し易いテストパターンを印刷することが可能
である。
【0021】なお、前記複数のパッチは、一枚の印刷媒
体上において副走査方向に沿って配列されていることが
好ましい。
【0022】こうすれば、1枚の印刷媒体上に多くのパ
ッチを印刷できるので、印刷媒体を節約することができ
る。
【0023】なお、本発明は、種々の形態で実現するこ
とが可能であり、例えば、副走査送り量(紙送り量)の
補正方法および装置、副走査送りの制御方法および装
置、副走査送り量の補正を考慮した印刷方法および装
置、副走査送り量の補正を考慮して印刷装置を制御する
ための印刷制御装置および方法、それらの方法や装置を
実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプ
ログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログ
ラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種
々の形態で実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.装置の全体構成: B.本発明の第1実施例: C.本発明の第2実施例: D.変形例:
【0025】A.装置の全体構成:図1は、本発明の一
実施例として印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。この印刷システムは、コンピュータ90と、カラー
インクジェットプリンタ20と、を備えている。なお、
プリンタ20とコンピュータ90とを含む印刷システム
は、広義の「印刷装置」と呼ぶことができる。
【0026】コンピュータ90では、所定のオペレーテ
ィングシステムの下で、アプリケーションプログラム9
5が動作している。オペレーティングシステムには、ビ
デオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれ
ており、アプリケーションプログラム95からは、これ
らのドライバを介して、プリンタ20に転送するための
印刷データPDが出力される。画像のレタッチなどを行
うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像
に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91
を介してCRT21に画像を表示している。
【0027】アプリケーションプログラム95が印刷命
令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ9
6が、画像データをアプリケーションプログラム95か
ら受け取り、これをプリンタ20に供給する印刷データ
PDに変換する。プリンタドライバ96の内部には、解
像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、
ハーフトーンモジュール99と、印刷データ生成モジュ
ール100と、ユーザインターフェース表示モジュール
101と、テストパターン供給モジュール102と、色
変換ルックアップテーブルLUTと、が備えられてい
る。
【0028】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95で形成されたカラー画像データの
解像度を、印刷解像度に変換する役割を果たす。こうし
て解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの
色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98
は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、
各画素ごとに、RGB画像データを、プリンタ20が利
用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
【0029】色変換された多階調データは、例えば25
6階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフト
ーン画像データを生成する。このハーフトーン画像デー
タは、印刷データ生成モジュール100によりプリンタ
20に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印
刷データPDとして出力される。なお、印刷データPD
は、各主走査時のドットの形成状態を示すラスタデータ
と、副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。
【0030】ユーザインターフェース表示モジュール1
01は、印刷に関係する種々のユーザインターフェース
ウィンドウを表示する機能と、それらのウィンドウ内に
おけるユーザの入力を受け取る機能とを有している。
【0031】テストパターン供給モジュール102は、
副走査送り量(「紙送り量」とも呼ぶ)の補正値を決定
するために使用されるテストパターン印刷信号TPSを
ハードディスク92から読み出して、プリンタ20に供
給する機能を有している。また、テストパターン印刷信
号TPSが圧縮データとして格納されている場合には、
その圧縮データを伸張する機能を有している。
【0032】なお、プリンタドライバ96は、印刷デー
タPDやテストパターン印刷信号TPSをプリンタ20
に供給する機能を実現するためのプログラムに相当す
る。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプロ
グラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録
された形態で供給される。このような記録媒体として
は、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディ
スク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能
な種々の媒体を利用できる。また、このようなコンピュ
ータプログラムを、インターネットを介してコンピュー
タ90にダウンロードすることも可能である。
【0033】プリンタドライバ96を備えたコンピュー
タ90は、印刷データPDやテストパターン印刷信号T
PSをプリンタ20に供給して印刷を行わせる印刷制御
装置として機能する。
【0034】図2は、カラーインクジェットプリンタ2
0の主要な構成を示す概略斜視図である。このプリンタ
20は、用紙スタッカ22と、図示しないステップモー
タで駆動される紙送りローラ24と、プラテン26と、
キャリッジ28と、キャリッジモータ30と、キャリッ
ジモータ30によって駆動される牽引ベルト32と、キ
ャリッジ28のためのガイドレール34とを備えてい
る。キャリッジ28には、多数のノズルを備えた印刷ヘ
ッド36が搭載されている。
【0035】印刷用紙Pは、用紙スタッカ22から紙送
りローラ24によって巻き取られてプラテン26の表面
上を副走査方向へ送られる。キャリッジ28は、キャリ
ッジモータ30により駆動される牽引ベルト32に牽引
されて、ガイドレール34に沿って主走査方向に移動す
る。主走査方向は、副走査方向に垂直である。
【0036】図3は、インクジェットプリンタ20の電
気的な構成を示すブロック図である。このプリンタ20
は、コンピュータ90から供給された信号を受信する受
信バッファメモリ50と、印刷データを格納するイメー
ジバッファ52と、プリンタ20全体の動作を制御する
システムコントローラ54と、メインメモリ56と、E
EPROM58とを備えている。システムコントローラ
54は、さらに、キャリッジモータ30を駆動する主走
査駆動回路61と、紙送りモータ31を駆動する副走査
駆動回路62と、印刷ヘッド36を駆動するヘッド駆動
回路63とが接続されている。なお、システムコントロ
ーラ54は、印刷モード管理部65と、副走査送り量補
正部66とを備えている。
【0037】主走査駆動回路61と、キャリッジモータ
30と、牽引ベルト32(図2)と、ガイドレール34
は、主走査駆動機構を構成している。また、副走査駆動
回路62と、紙送りモータ31と、紙送りローラ24
(図2)は、副走査駆動機構(または「送り機構」と呼
ぶ)を構成している。
【0038】コンピュータ90から転送された印刷デー
タは、一旦、受信バッファメモリ50に蓄えられる。プ
リンタ20内では、システムコントローラ54が、受信
バッファメモリ50から印刷データの中から必要な情報
を読取り、これに基づいて、各駆動回路61,62,6
3に対して制御信号を送る。
【0039】イメージバッファ52には、受信バッファ
メモリ50で受信された複数の色成分の印刷データが格
納される。ヘッド駆動回路63は、システムコントロー
ラ54からの制御信号に従って、イメージバッファ52
から各色成分の印刷データを読出し、これに応じて印刷
ヘッド36に設けられた各色のノズルアレイを駆動す
る。
【0040】図4は、副走査駆動機構の構成を示す斜視
図である。紙送りモータ31の動力は、ギアトレイン4
0を介して紙送りローラ24と排紙ローラ42とに伝達
される。紙送りローラ24には従動ローラ25が設けら
れており、排紙ローラ42にもその従動ローラとしての
ギザローラ44が設けられている。印刷用紙Pは、これ
らのローラによって挟持された状態で送られて、プラテ
ン26上を移動する。
【0041】紙送りローラ24の軸には、符号板46a
とフォトセンサ46bとで構成されるロータリエンコー
ダ46が設けられている。紙送り量(副走査送り量)
は、このロータリエンコーダ46からのパルス信号に応
じて決定される。
【0042】以上説明したハードウェア構成を有するカ
ラープリンタ20は、この副走査駆動機構により用紙P
を搬送しつつ、キャリッジ28をキャリッジモータ30
により往復動させ、同時に印刷ヘッド36から各色イン
ク滴の吐出を行い、インクドットを形成して用紙P上に
多色多階調の画像を形成する。
【0043】B.本発明の第1実施例:図5は、印刷ヘ
ッド36の下面におけるノズル配列を示す説明図であ
る。この印刷ヘッド36は、副走査方向SSに沿った一
直線上にそれぞれ配列されたブラックノズル列とカラー
ノズル列とを有している。本明細書においては、「ノズ
ル列」を「ノズル群」とも呼ぶ。
【0044】ブラックノズル列(白丸で示す)は、18
0個のノズル#1〜#180を有している。これらのノ
ズル#1〜#180は、副走査方向に沿って一定のノズ
ルピッチk・Dで配置されている。ここで、Dは副走査
方向SSのドットピッチであり、kは整数である。副走
査方向のドットピッチDは、副走査方向の印刷解像度に
依存した値であり、主走査ライン(ラスタライン)のピ
ッチと等しい。以下では、ノズルピッチk・Dを表す整
数kを、単に「ノズルピッチk」と呼ぶ。ノズルピッチ
kの単位は[ドット]であり、これは副走査方向のドット
ピッチを意味している。
【0045】図5の例では、ノズルピッチk・Dは18
0dpiに相当する値である。副走査方向の印刷解像度
(すなわちドットピッチD)が360dpiのときに
は、ノズルピッチkは2ドットである。また、副走査方
向の印刷解像度が720dpiのときには、ノズルピッ
チkは4ドットである。なお、ノズルピッチkは、1以
上の任意の整数を取り得る。
【0046】カラーノズル列は、イエロー用ノズル群Y
(白三角で示す)と、マゼンタ用ノズル群M(白四角で
示す)と、シアン用ノズル群C(白菱形で示す)とを含
んでいる。なお、この明細書では、有彩色インク用のノ
ズル群を「有彩色ノズル群」とも呼ぶ。各有彩色ノズル
群は、60個のノズル#1〜#60を有している。ま
た、有彩色ノズル群のノズルピッチは、ブラックノズル
列のノズルピッチkと同じである。有彩色ノズル群のノ
ズルは、ブラックノズル列のノズルと同じ副走査位置に
配置されている。
【0047】本明細書においては、図5の印刷ヘッドの
ように、複数の有彩色ノズル群が副走査方向に沿って順
に配列されているカラーノズル列と、これに平行なブラ
ックノズル列とを含む印刷ヘッドを「縦配列ヘッド」と
呼ぶ。
【0048】印刷時には、キャリッジ28(図2)とと
もに印刷ヘッド36が主走査方向に一定速度で移動して
いる間に、各ノズルからインク滴が吐出される。但し、
印刷方式によっては、すべてのノズルが常に使用される
とは限らず、一部のノズルのみが使用される場合もあ
る。
【0049】通常の白黒印刷の際には、180個のブラ
ックノズルがほとんどすべて使用される。一方、カラー
印刷の際には、CMYの各色について60個のノズルが
それぞれ使用されるとともに、ブラックノズルも60個
使用される。カラー印刷の際に使用される60個のブラ
ックノズルは、例えばシアンの60個のノズルと同じ副
走査位置に配置されているノズル#121〜#180で
ある。
【0050】以下に説明するように、紙送り誤差はプリ
ンタ20の出荷前に補正され、また、出荷後にユーザが
補正することができる。
【0051】図6は、プリンタ20の出荷前における紙
送り補正の手順を示すフローチャートである。ステップ
S1では、プリンタ20で使用が予定されている印刷用
紙(印刷媒体)の種類を順次選択する。印刷用紙の種類
としては、例えば、普通紙や、光沢フィルム、写真用
紙、ロールタイプ写真用紙などがある。ステップS2で
は、印刷解像度が選択される。本実施例では、印刷解像
度として、360×360dpiの低解像度と、720
×720dpiの高解像度の2つの印刷解像度を利用可
能である。なお、本明細書において、印刷解像度は、
(主走査方向解像度)×(副走査方向解像度)と表記さ
れる。ステップS3では、インク色が選択される。イン
ク色としては、ブラックインクのみを用いて印刷を行う
ブラック印刷モードとカラーインクを用いて印刷を行う
カラー印刷モードの選択肢がある。
【0052】ステップS4では、選択された印刷用紙を
プリンタ20にセットして、所定のテストパターンを印
刷する。図7は、テストパターンの例を示している。こ
のテストパターンでは、A4サイズの1枚の印刷用紙P
の上に、紙送り補正値δの異なる9つのパッチが、副走
査方向(図7では上下方向)に沿って配列されている。
各パッチの高さ(2×LB)と、パッチ間のギャップG
の値は、テストパターンの印刷のために何枚もの印刷用
紙Pを使用しないで済むように、1枚の印刷用紙P上に
すべてのパッチが収まるように設定されている。これら
の値(2×LB,G)については更に後述する。
【0053】各パッチの横に印刷されているパッチ番号
は、紙送り補正値δに予め関連づけられている。但し、
紙送り補正値δは便宜上描かれているだけであり、実際
には印刷されない。各パッチは、一様な濃度のグレー領
域を、ブラックインクのみを用いて再現したパッチであ
る。
【0054】各パッチの上半分と下半分の相対位置は、
紙送り補正値δに応じて調整されている。この結果、各
パッチには、プリンタ20の紙送り誤差と補正値δとの
関係に応じて、主走査方向に平行な黒スジや白スジが現
れる。図7のテストパターンは、プリンタ20に紙送り
誤差が無い場合に印刷されるものに相当する。このと
き、パッチ番号5(補正値δ=0)のパッチには黒スジ
や白スジが無く、この補正状態が最適であることが観察
できる。なお、紙送り誤差が発生すると、他のパッチの
補正状態が最適となる。
【0055】図8は、パッチの2種類のドット記録方法
を示す説明図である。図8において、矩形の格子は画素
を示しており、斜線でハッチングされた丸はインクドッ
トを示している。図8(A)に示す第1の方法では、ド
ットサイズがベタサイズ(100%サイズ)であり、ド
ット記録率が80%である。ここで、「ベタサイズ」と
は、すべての画素にそのドットを記録したときに、ベタ
領域(インクで隙間無く塗りつぶされた画像領域)を形
成できるドットサイズを意味している。一般に、ベタサ
イズは、印刷解像度毎に予め決定されている。「ドット
記録率」とは、ドットが記録されている画素の割合を意
味している。
【0056】図8(A)のドット記録方法においてドッ
ト記録率を80%に設定している理由は、図7の各パッ
チにおける黒スジや白スジを検出し易いようにするため
である。すなわち、ドット記録率を過度に高い値(例え
ば100%)に設定すると、インクの滲みが発生しやす
いので、黒スジや白スジを観察し難くなる可能性があ
る。一方、ドット記録率を過度に低い値(例えば60
%)にすると、インクドットがまばらになりすぎて、や
はり黒スジや白スジを観察し難くなる可能性がある。こ
れに対して、ドット記録率を約80%に設定すれば、イ
ンクの滲みが少なく、また、ドットがかなり稠密に配置
されるので、黒スジや、白スジを発見し易い。なお、普
通紙を用いる場合のパッチのドット記録率としては、1
00%未満であればよいが、約70%〜約90%の範囲
の値が好ましく、約75%〜約85%の値が更に好まし
く、約80%が最も好ましい。
【0057】図8(B)に示す第1の方法では、ドット
サイズがベタサイズの80%であり、ドット記録率は1
00%である。このドット記録方法によっても、図8
(A)の方法と同様に、黒スジや白スジを発見し易いパ
ッチを記録することができる。
【0058】なお、本明細書において、ドットサイズ
(ベタサイズを100%としたときの面積%)とドット
記録率との積を「インクデューティ」と呼ぶ。図8
(A),(B)の2つの方法では、いずれもインクデュ
ーティが80%である。普通紙を用いる場合に、テスト
パターンのパッチのインクデューティとしては、100
%未満であればよいが、約70%〜約90%の範囲の値
が好ましく、約75%〜約85%の値が更に好ましく、
約80%が最も好ましい。なお、パッチのインクデュー
ティの値は、印刷媒体の種類(表面の材質の違い)に応
じて異なる値に設定することが好ましい。
【0059】テストパターンとしては、図7に示したも
の以外の種々のパターンを使用可能であり、例えば他の
種類のパッチや、罫線パターンなどを用いることも可能
である。特に、パッチとしては、パッチに限らず、他の
インクを用いたパッチを使用することができる。なお、
本明細書において、「パッチ」とは、ほぼ一様な色に再
現された画像領域を意味している。パッチを用いる際に
は、黒スジや白スジを検出し易くするために、1種類の
インクのみを用いてパッチを印刷することが好ましい。
なお、テストパターンの印刷方法の詳細については、後
述する。
【0060】このプリンタ20における紙送り誤差の主
な要因は、紙送りローラ24(図4)の製造誤差であ
る。この製造誤差は、外径の誤差と、表面粗さの誤差と
を含んでいる。例えば、紙送りローラ24の外径が設計
値よりも大きいと送り誤差がプラスになり、小さいとマ
イナスになる。本実施例では、このような紙送りローラ
24の製造誤差に起因する紙送り誤差の補正を、出荷前
に各プリンタ毎に実施している。従って、紙送りローラ
24の許容誤差をやや大きく設定しても、実際の印刷時
における紙送り誤差がほとんどゼロにすることが可能で
ある。また、紙送りローラ24の製造誤差に対する許容
値を緩和するのに伴って紙送りローラ24の歩留まりが
高くなるので、プリンタ20のコストが低下するという
利点もある。
【0061】図6のステップS5では、印刷された複数
のパッチの中から、最も画質の高いパッチを選択し、そ
のパッチ番号をプリンタ20のEEPROM58(図
3)内に設定する。図7の例では、黒スジや白スジの無
い中央のパッチのパッチ番号(=5)がEEPROM5
8に格納される。なお、出荷前の検査によって設定され
た紙送りの補正値を「基準補正値」と呼ぶ。
【0062】ステップS6では、プリンタ20で使用が
予定されているすべての印刷用紙と、すべての印刷解像
度との組合せに関してステップS1〜S5が終了したか
否かが判断され、終了していなければステップS1に戻
る。ここで、「プリンタ20で使用が予定されているす
べての印刷用紙」とは、プリンタドライバ96(図1)
のプロパティウィンドウでユーザが選択できる用紙の種
類を意味する。「すべての印刷解像度」も同様である。
こうして、印刷用紙と印刷解像度のすべての組合せに関
して紙送りの基準補正値が設定される。なお、ステップ
S6で行われる処理の内容については後述する。
【0063】図9は、ユーザによる紙送り補正の手順を
示すフローチャートである。ステップS11〜S13で
はユーザが印刷用紙の種類や印刷解像度、インク色を選
択し、ステップS14ではテストパターンの印刷指令を
入力することによってテストパターンを印刷させる。図
10は、ユーザにテストパターンの印刷指示を許容する
ユーザインターフェースウィンドウW1の例を示す説明
図である。このウィンドウW1は、プリンタプロパティ
内のユーティリティ用ウィンドウであり、紙送り調整用
テストパターンの印刷指示を入力するためのボタンB1
が設けられている。
【0064】ユーザがボタンB1をクリックすると、テ
ストパターン供給モジュール102(図1)が、ハード
ディスク92からテストパターン印刷信号TPSを読み
出してプリンタ20に供給し、プリンタ20がこれに従
ってテストパターンを印刷する。このテストパターン
は、出荷前の紙送り補正で用いられてテストパターン
(図7)と同じものでもよく、あるいは、これとは違う
テストパターンでもよい。本実施例では、ユーザによる
紙送り補正においても、図7に示したテストパターンを
用いる。
【0065】図8のステップS15では、印刷された複
数のパッチの中から、最も画質の高いパッチを選択し、
そのパッチ番号を設定する。図11は、好ましいパッチ
番号の設定をユーザに許容するユーザインターフェース
ウィンドウW2の例を示す説明図である。このウィンド
ウW2は、テストパターンが印刷されたときに、ユーザ
インターフェース表示モジュール101(図1)によっ
て自動的に表示される。このウィンドウW2には、好ま
しいパッチ番号を選択するための複数のボタンB11〜
B19が設けられている。ユーザがこれらのボタンB1
1〜B19のいずれかをクリックすると、好ましいパッ
チ番号がプリンタ20のEEPROM58(図3)内に
設定される。なお、パッチ番号は、図6のステップS5
で設定された基準補正値に置き換わるものとしてEEP
ROM58に登録されてもよく、あるいは、基準補正値
をさらに補正する値としてEEPROM58に登録され
てもよい。また、ユーザによる送り補正値を示すパッチ
番号は、EEPROM58でなく、プリンタドライバ9
6に登録されるようにしてもよい。
【0066】図9のステップS16では、ユーザの指示
に応じて実際の印刷が実行される。このとき、ステップ
S15で設定された紙送りの補正値に従って紙送りモー
タ31(図3)の動作が制御される。
【0067】図12は、図6のステップS3および図9
のステップS13においてテストパターンを印刷する際
に使用する紙送りの例を示している。この紙送りは、3
60×360dpiの低解像度印刷モード用のものであ
る。図5でも説明したように、ノズルピッチk・Dは1
80dpiなので、副走査方向の印刷解像度が360d
piのときには、ノズルピッチを規定する整数kは2で
ある。
【0068】図12には、パス1〜パス4の4つのパス
における印刷ヘッド36の副走査方向の位置がそれぞれ
示されている。ここで、「パス」とは、1回の主走査を
意味している。なお、図12では、図示の便宜上、印刷
ヘッド36のノズル数が少なく描かれており、ブラック
ノズルの数が9個であり、1色分の有彩色ノズルの数が
3個であるとしている。また、黒く塗りつぶされた図形
は、テストパターンの印刷に使用されるノズルを示して
おり、白い図形は使用されないノズルを示している。こ
の例では、ブラックインクのみを用いてパッチを再現す
るので、有彩色ノズルは使用されず、9個のブラックノ
ズルのうちの3個のノズル#7〜#9のみが使用され
る。なお、一部のブラックノズル#7〜#9のみを使用
する理由は、パッチの高さ(副走査方向の幅)を低くし
て、1枚の印刷用紙Pの上に多数のパッチを印刷できる
ようにするためである。
【0069】図12の例では、ノズルピッチkは2ドッ
トなので、1回のパスで記録されるラスタライン(主走
査ライン)の間には1ライン分の隙間がある。パス1の
後の紙送り量F1は、1ドットである。従って、パス2
では、パス1で記録されなかった隙間のラインが記録さ
れる。図12の右端には、パス1〜2で記録されるラス
タライン位置が示されている。これから理解できるよう
に、パス1〜2では、ブラックインクで6本の連続した
ラインが記録される。ここで、パス1〜2においてブラ
ックインクで記録された6本のラインを「ブラックバン
ドBB」と呼ぶ。このブラックバンドBBは、ノズルピ
ッチkが1ドットで配列された6個のノズルを有する仮
想的な密ノズル列36aを用いて1回のパスで印刷され
るラスタラインと同じである。換言すれば、パス1〜2
は、図12の右端に示すような密ノズル列36aを用い
た1回のパスと等価である。この密ノズル列36aの高
さLB(「バンド幅」と呼ぶ)は、(使用ノズル個数
N)×(ノズルピッチk)で定義される。図12の例で
は、バンド幅LBは、1色分の有彩色ノズル群の高さL
c1に等しく設定されている。
【0070】パス2の後の紙送り量F2は5ドットであ
り、この紙送りによって、使用されるブラックノズルの
中の上端のノズルが、パス1の終了時にブラックドット
が記録されていない領域の最上端に位置決めされる。こ
のような記録方法は、図12の右端に示した仮想的な密
ノズル列を用いて、1回のパスのたびにバンド幅LBず
つ紙送りする記録方法とほぼ等価であることが理解でき
る。そこで、図12のような紙送りを、「疑似バンド送
り」と呼ぶ。パス2の後の送り量F2は、バンド幅LB
から、その前の送り量F1(=1ドット)を引いた値に
等しい。従って、2回分の送り量F1〜F2の合計ΣF
iは、バンド幅LBに等しくなる。
【0071】パス1〜2では、図7に示した1個のパッ
チの上半分が印刷され、パス3〜4では、そのパッチの
下半分が印刷される。従って、図7の各パッチの副走査
方向の高さは、バンド幅LBの約2倍である。なお、各
パッチを印刷する際には、2回目のパスの後の送り量F
2の値が、紙送り補正値δに応じて調整される。すなわ
ち、各パッチは、互いに異なる紙送り誤差を模擬してい
る。
【0072】図13は、720×720dpiの高解像
度印刷モード用の紙送りの例を示している。このとき、
ノズルピッチを規定する整数kは4になるので、パス1
〜4の4回のパスによってラスタラインを隙間無く記録
できる。図13の右端には、パス1〜4で記録されるラ
スタラインを1回のパスで記録できる密ノズル列36b
を示している。この密ノズル列36bの高さLBも、1
色分の有彩色ノズル群の高さLc1に等しい。
【0073】図12,図13の例では、説明の便宜上、
使用するノズル数を3としているが、実際には使用する
ノズル数は数十個以上である。図14は、2つの印刷モ
ードにおける実際の紙送り量の例を示している。このよ
うな実際の紙送り量は、プリンタドライバ96に予め設
定されている。図14(A)は、低解像度印刷モードの
テストパターンに使用される紙送りの例である。このモ
ードでは、ノズルピッチkは2ドットであり、使用ノズ
ル数Nは60個である。また、1回目の送り量F1が1
ドットであり、2回目の送り量F2が119ドットであ
る。これらの2回分の送り量F1〜F2の合計は、バン
ド幅N×k(=120)に等しい。図12は、この紙送
りを簡略化して描いたものである。
【0074】図14(B)は、高解像度印刷モードにお
ける紙送り量の例を示している。このモードでは、3回
の送り量F1〜F3が1ドットであり、4回目の送り量
F4が237ドットである。これらの4回分の送り量F
1〜F4の合計は、バンド幅N×k(=240)に等し
い。図13は、この紙送りを簡略化して描いたものであ
る。
【0075】図12および図13に示したような疑似バ
ンド送りを利用してテストパターンを印刷すると、紙送
り誤差によって各カラーバンドの境界にバンディングが
発生し易いので、紙送り誤差を検出し易いという特徴が
ある。ここで、「バンディング」とは、主走査方向に沿
った筋状の画像劣化部分を意味する。例えば、図7の上
方の4つテストパターンでは上半分と下半分の境界に濃
いバンディング(黒スジ)が発生しており、下方の4つ
のテストパターンでは薄いバンディング(白スジ)が発
生している。白スジは、紙送りが不足している場合に発
生し、黒スジは紙送りが過大である場合に発生する。な
お、バンディングの検出は、肉眼で行ってもよく、ある
いは、テストパターンを撮像して画像処理することによ
って自動的に行ってもよい。
【0076】このように、ノズルピッチkが2以上であ
る印刷ヘッド36を用い、疑似バンド送りでテストパタ
ーン(パッチ)を印刷すると、紙送り誤差を容易に検出
することができるという利点がある。特に、本実施例で
は、インクデューティが約80%に設定されているの
で、紙送り誤差がさらに検出しやすくなっている。
【0077】図15は、ブラック印刷モードにおけるブ
ラックパッチBP1を印刷する様子を示している。ブラ
ックパッチとは、印刷モードで印刷されるパッチを意味
する。ブラックパッチBP1は、ブラックノズル列が有
する180個のブラックノズルの一部によって形成され
る。ブラックノズル列の一部だけを使用しているのは、
図7に示すように白スジや黒スジが発生し得る領域だけ
印刷すれば十分だからである。なお、この場合には、パ
ッチの副走査方向の長さはバンド幅に一致しない。
【0078】ブラックパッチBP1の上半分は、1つの
密ノズル列36aを用いた1回のパスによって印刷さ
れ、下半分は次の1回のパスによって印刷される。な
お、密ノズル列36aの1回のパスは、図13に示した
印刷ヘッド36の4回のパス(例えばパス1〜パス4)
に相当する。
【0079】密ノズル列36aのパス1とパス2の位置
の差ΔL1は、バンド幅LBに等しく設定される。但
し、厳密には、この位置の差ΔL1は、バンド幅LB
と、ブラックパッチBP1の紙送り補正値δ(図7)と
を加算した値に等しい。なお、図示しない2番目のブラ
ックパッチBP2も、同様に、密ノズル列36aのパス
3とパス4によって印刷される。また、ギャップG1
は、パッチの印刷に使用するブラックノズルの数を調整
することにより任意に設定可能である。
【0080】図16は、カラー印刷モードにおけるカラ
ーパッチCP1を印刷する様子を示している。カラーパ
ッチとは、カラー印刷モードで印刷されるパッチを意味
する。カラーパッチCP1は、カラーノズル列が有する
各色60個のカラーノズルによって形成される。カラー
パッチCP1の上半分は、1つの密ノズル列36aを用
いた3回のパス(パス1〜パス3)によって印刷され
る。カラーパッチCP2の下半分は、1つの密ノズル列
36aを用いた3回のパス(パス2〜パス4)によって
印刷される。なお、密ノズル列36aの1回のパスは、
図13に示した印刷ヘッド36の4回のパス(例えばパ
ス1〜パス4)に相当する。
【0081】図17は、紙送り量Fと補正値δとの間の
関係を示す説明図である。図17(a)は、ブラック印
刷モードにおける関係を示しており、図17(b)は、
カラー印刷モードにおける関係を示している。図17
(a)と図17(b)の横軸は副走査送り量Fを、縦軸
は副走査送り量の補正値δを示している。副走査送り量
Fの単位はインチであり、補正値δの単位はパルスであ
る。なお、パルスの意味については後述する。
【0082】図17中の複数の予測曲線は、副走査送り
量Fとその補正値δを予測したものである。この複数の
予測曲線の中から、計測点における実測に基づいて1つ
の予測曲線が選択される。計測点とは、テストパターン
の印刷で使用される副走査送り量、すなわち補正値がテ
ストパターンで直接得られる副走査送り量である。実測
は、ユーザによるパッチの選択に相当する。
【0083】印刷時における副走査送り量の補正値δ
は、図6に示されるフローチャートのステップS6の処
理として以下に示すように決定される。たとえばブラッ
ク印刷モードの場合には、副走査送り量ΔL1でテスト
パターンの印刷が行われている。副走査送り量ΔL1
は、ブラック印刷モードのバンド幅(使用ノズル数とノ
ズルピッチの積)と一致する。本実施例のブラック印刷
モードでは、図5に示されるように180個のノズルが
使用され、ノズルピッチは180分の1インチなので、
副走査送り量ΔL1は1インチとなる。この結果、図1
7(a)に示されるようにブラック印刷モードにおける
計測点は1インチであることが分かる。
【0084】計測点においてユーザが、たとえば図7中
のパッチ番号1を選択すると、副走査送り量が1インチ
のときには、−20が最適な補正値δであることが分か
る。この結果、副走査送り量補正部66は、図17
(a)の予測曲線CRV1が印刷時に使用される予測曲
線として選択する。たとえばブラック印刷モードで副走
査方向に360dpiの印刷解像度で印刷したとする
と、このときの副走査送り量は0.5インチなので、副
走査送り量補正部66は、最適な補正値δは予測曲線C
RV1に基づいて−15パルスと予測する。一方、副走
査送り量補正部66は、カラー印刷モードの場合には、
図17(b)の予測曲線に基づいて補正値δの予測を行
う。
【0085】なお、これらの予測曲線は、開発時におい
て複数の計測点を設けて各印刷モード毎に設定されたも
のである。各印刷モード毎に設定したのは、ブラック印
刷モード用の予測曲線でカラー印刷モード用の補正値δ
を予測すると、予測対象の副走査送り量Fが計測点から
大きく離れる傾向があり、カラー印刷モード用の予測曲
線でブラック印刷モード用の補正値δを予測すると、外
挿となってしまう場合が生じて予測誤差が大きくなって
しまうおそれがあるからである。
【0086】図18は、補正値δの単位とロータリエン
コーダの出力の関係を示す説明図である。プリンタ20
で用いられている紙送り機構のロータリエンコーダ46
(図4)は、1周期が1440dpiに相当するA相と
B相の2つの信号を出力する。A相とB相の信号は1/
4周期だけ位相がずれているので、1周期(1440d
pi)の1/4の単位まで分解能力がある。従って、本
実施例では、エンコーダ46のA相とB相の信号の1周
期(1440dpi)の1/4周期に相当する距離が、
補正値δの単位[パルス]として使用されている。
【0087】なお、エンコーダ46の出力信号の1周期
の1/2を補正値δの単位として採用してもよく、A相
またはB相の信号の1周期を補正値δの単位としても良
い。さらに、紙送りモータ31としてステップモータを
利用する場合には、1ステップパルスを補正値δの単位
として用いることができる。
【0088】テストパターンを表すテストパターン印刷
信号TPSは、プリンタドライバ96(図1)に登録さ
れており、コンピュータ90のハードディスク92内に
プリンタドライバ96用のファイルとして格納されてい
る。このテストパターン印刷信号TPSは、プリンタド
ライバ96からプリンタ20に送信される印刷データP
D(ラスタデータ+紙送り量)と同じ形式を有してい
る。但し、このテストパターン印刷信号TPSは、デー
タ圧縮された形式で格納されていることが好ましい。ユ
ーザがテストパターンの印刷を指示すると、このテスト
パターン印刷信号TPSがテストパターン供給モジュー
ル102によって呼び出され、必要に応じて伸長されて
プリンタ20に転送される。このように、本実施例で
は、テストパターン印刷信号TPSが、そのままプリン
タ20に転送できる形式でプリンタドライバ96に登録
されているので、テストパターンの印刷を短時間で行う
ことができるという利点がある。この利点は、特に、図
7に示したパッチのように、2次元的な広がりのあるテ
ストパターンを用いるときに顕著である。
【0089】また、本実施例では、テストパターン印刷
信号TPSがプリンタドライバ96のファイルとして格
納されているので、プリンタドライバ96の仕様が変更
されたときに、プリンタドライバ96と一緒にテストパ
ターン印刷信号TPSを同時にバージョンアップするこ
とができるという利点がある。従って、プリンタドライ
バ96で実際に使用される紙送り量に適したテストパタ
ーンを、紙送り量の補正に使用することが可能である。
【0090】図17に示した補正値δは、プリンタ20
内の不揮発性メモリ(EEPROM58)や、プリンタ
ドライバ96(具体的にはコンピュータ90のハードデ
ィスク)内に登録される。この登録は、ブラック印刷モ
ードとカラー印刷モードの双方について各々の補正値δ
を格納することによって行われる。
【0091】実際の印刷時には、印刷モード管理部65
が印刷データPDに応じてブラック印刷モードとカラー
印刷モードのいずれかを選択する。この選択に応じて、
副走査送り量補正部66は、補正値δを選択し、この補
正値δにより紙送り量Fを補正する。コントローラ54
は、こうして補正された紙送り量Fを指令値として副走
査駆動回路62に与える。こうして、ブラック印刷モー
ドとカラー印刷モードの各モードに適した補正が行われ
た副走査送り量Fで副走査送りが行われる。
【0092】このように、本実施例では、ブラック印刷
モードとカラー印刷モードとで、補正値δの予測に使用
される予測曲線と計測点が切り替えられるので、モノク
ロ印刷とカラー印刷のいずれの印刷においてもプリンタ
の紙送り誤差を適切に補正して画質を向上させることが
できる。
【0093】C.本発明の第2実施例:図19は、本発
明の第2実施例における印刷ヘッド36cの下面におけ
るノズル配列を示す説明図である。この印刷ヘッド36
cの下面には、複数色分のノズル群がほぼ同一の副走査
位置に存在し、それらが主走査方向に沿って順に並んで
いる。このような印刷ヘッドを「横配列ヘッド」と呼
ぶ。なお、横配列ヘッドにおいても、各ノズル群を構成
する複数のノズルは副走査方向に沿って配列されてい
る。
【0094】本発明の第2実施例は、印刷に用いられる
印刷ヘッドが横配列ヘッドである点で縦配列ヘッドであ
る第1実施例と異なる。また、本発明の第2実施例は、
カラーノズルの数が各色毎に90個である点でも60個
である第1実施例と異なる。
【0095】図20は、本発明の第2実施例におけるカ
ラー印刷モードによるカラーパッチLCP1を印刷する
様子を示している。本実施例で使用される印刷ヘッド3
6cは、横配列ヘッドなので、ブラック印刷モードと同
様に、図示しない1つの密ノズル列を用いた1回のパス
によって印刷することができる。なお、ブラック印刷モ
ードによるブラックパッチは第1実施例と同様に印刷す
ることが可能である。なお、図21に2つの印刷モード
における実際の紙送り量の例を示す。
【0096】このように、本発明は、縦印刷ヘッドを用
いる印刷だけでなく横印刷ヘッドを用いる印刷にも適用
することができる。また、特に使用ノズル数とノズルピ
ッチの積であるバンド幅が、ブラック印刷モードとカラ
ー印刷モードとで2倍の差が生ずるときに特に顕著に本
発明の効果が得られる。
【0097】E.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0098】E1.変形例1:上記各実施例では、ブラ
ック印刷モードとカラー印刷モードとでバンド幅が異な
るが、バンド幅が同一の場合にも本発明は適用できる。
バンド幅の差以外の要因によりブラック印刷モードとカ
ラー印刷モードとで決定すべき補正値δが異なる場合も
あるからである。
【0099】たとえば、カラー印刷とモノクロ印刷で
は、副走査送り量の誤差の画質劣化に与える影響が異な
ることが知られている。すなわち、カラー印刷では誤差
で副走査送り量が小さくなったときに黒スジとして画質
が大きく劣化する傾向があるのに対して、モノクロ印刷
では誤差で副走査送り量が大きくなったときに白スジと
して画質が大きく劣化する傾向がある。このため、補正
前の副走査送り量が同一であると仮定したときに、この
カラー印刷モードでの補正後の副走査送り量が、ブラッ
ク印刷モードでの補正後の副走査送り量よりも大きくな
るように設定するようにするのが好ましい。
【0100】E2.変形例2:上記実施例では、カラー
インクジェットプリンタについて説明したが、本発明
は、インクジェット方式以外のプリンタにも適用可能で
ある。本発明は、一般に、印刷媒体上に画像の記録を行
う印刷装置に適用可能であり、例えばファクシミリ装置
やコピー機にも適用することが可能である。
【0101】E3.変形例3:上記実施例では、一般
に、ノズルピッチkが2ドット以上である印刷ヘッドを
用いてインターレース記録モードの印刷を行う場合を説
明したが、本発明は密ヘッド(ノズルピッチkが1ドッ
トである印刷ヘッド)を用いて印刷を行う場合にも適用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として印刷システムの構成を
示すブロック図。
【図2】カラーインクジェットプリンタ20の主要な構
成を示す概略斜視図。
【図3】プリンタ20の電気的な構成を示すブロック
図。
【図4】副走査駆動機構の構成を示す斜視図。
【図5】本発明の第1実施例における印刷ヘッド36の
下面におけるノズル配列を示す説明図。
【図6】プリンタの出荷前における紙送り補正の手順を
示すフローチャート。
【図7】テストパターンの例を示す説明図。
【図8】パッチの2種類のドット記録方法を示す説明
図。
【図9】ユーザによる紙送り補正の手順を示すフローチ
ャート。
【図10】ユーザにテストパターンの印刷指示を許容す
るユーザインターフェースウィンドウW1の例を示す説
明図。
【図11】パッチ番号の設定をユーザに許容するユーザ
インターフェースウィンドウW2の例を示す説明図。
【図12】テストパターンを印刷する際に使用する紙送
りの第1の例を示す説明図。
【図13】テストパターンを印刷する際に使用する紙送
りの第2の例を示す説明図。
【図14】本発明の第1実施例における実際の紙送りを
示す説明図。
【図15】ブラックインクのみを用いてパッチを印刷す
る方法を示す説明図。
【図16】コンポジットブラックを用いてパッチを印刷
する方法を示す説明図。
【図17】紙送り量Fと補正値δとの関係を示す説明
図。
【図18】補正値δの単位とロータリエンコーダの出力
の関係を示す説明図。
【図19】本発明の第2実施例における印刷ヘッド36
の下面におけるノズル配列を示す説明図。
【図20】本発明の第2実施例においてコンポジットブ
ラックを用いてパッチを印刷する方法を示す説明図。
【図21】本発明の第2実施例における実際の紙送りを
示す説明図。
【符号の説明】
20…カラープリンタ 21…CRT 22…用紙スタッカ 24…紙送りローラ 25…従動ローラ 26…プラテン 28…キャリッジ 30…キャリッジモータ 31…紙送りモータ 32…牽引ベルト 34…ガイドレール 36、36c…印刷ヘッド 36a、36b…密ノズル列 40…ギアトレイン 42…排紙ローラ 44…ギザローラ 46…ロータリエンコーダ 46a…符号板 46b…フォトセンサ 50…受信バッファメモリ 52…イメージバッファ 54…システムコントローラ 56…メインメモリ 58…EEPROM 61…主走査駆動回路 62…副走査駆動回路 63…ヘッド駆動回路 65…印刷モード管理部 66…副走査送り量補正部 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 92…ハードディスク 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色変換モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…印刷データ生成モジュール 101…ユーザインターフェース表示モジュール 102…テストパターン供給モジュール

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドを主走査方向に移動させつつ
    印刷媒体上にインクドットを記録することによって印刷
    を行う印刷装置であって、 前記印刷ヘッドを前記主走査方向に移動させる主走査駆
    動部と、 前記主走査の合間に、前記印刷媒体を副走査方向に送る
    副走査駆動部と、 前記印刷ヘッドの主走査中に前記印刷ヘッドからインク
    滴を吐出させるヘッド駆動部と、 前記主走査駆動部と前記副走査駆動部と前記ヘッド駆動
    部とを制御する制御部と、を備え、 前記制御部は、ブラックインクのみを用いるブラック印
    刷モードで印刷を行う場合には前記ブラック印刷用の前
    記印刷媒体の副走査送り量の補正値を決定し、カラーイ
    ンクを用いるカラー印刷モードで印刷を行う場合には前
    記ブラック印刷用の前記印刷媒体の副走査送り量の補正
    値を決定し、前記決定された補正値に従って前記副走査
    送り量を補正する副走査送り量補正部を備えることを特
    徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記制御部は、さらに、前記ブラック印刷モードと前記
    カラー印刷モードの選択肢を有する印刷モード管理部を
    備え、 前記副走査送り量補正部は、前記印刷モードの選択に応
    じて前記印刷媒体の副走査送り量の補正値を決定する、
    印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の印刷装置であ
    って、 前記印刷ヘッドは、複数のカラーノズル群から構成され
    るカラーノズル列と、前記カラーノズル列に並列に配置
    されたブラックノズル列とを備え、 前記ブラック印刷モードで印刷に使用されるノズルの個
    数とノズルピッチの積であるブラックバンド幅が、前記
    カラーノズル列において前記カラー印刷モードで印刷に
    使用される各ノズル群のノズルの個数とノズルピッチの
    積であるカラーバンド幅と異なる、印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の印刷装置であって、 前記カラーノズル列は、前記複数のカラーノズル群が副
    走査方向に沿って所定の順序で配列されているものであ
    る、印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の印刷装置であ
    って、 前記ブラックバンド幅は、前記カラーバンド幅の2倍以
    上である、印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の印
    刷装置であって、 前記補正量は、補正前の副走査送り量が同一であると仮
    定したときに、前記カラー印刷モードでの補正後の副走
    査送り量が、前記ブラック印刷モードでの補正後の副走
    査送り量よりも大きくなるように設定されている、印刷
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の印
    刷装置であって、 前記副走査送り量補正部は、(a)前記印刷媒体の副走
    査送り量の補正値を決定するためのテストパターンとし
    て、異なる補正値を用いてそれぞれ印刷される複数のパ
    ッチを含むテストパターンを、1種類のインクを用いて
    100%未満のインクデューティで印刷するテストパタ
    ーン印刷モードを有しており、(b)印刷を行う際に、
    前記テストパターンの印刷結果に応じて設定された補正
    値に従って副走査送り量を補正するとともに、補正した
    副走査送り量を示す指令値を前記副走査駆動部に供給す
    る、印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の印刷装置であって、 前記インクデューティは、前記印刷媒体の種類に応じて
    変更される、印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の印刷装置であ
    って、 前記複数のパッチは、ブラックインクによって再現され
    たブラックパッチを含む、印刷装置。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれかに記載の
    印刷装置であって、 前記複数のパッチのインクデューティは、約70%から
    約90%までの範囲の値である、印刷装置。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし10のいずれかに記載
    の印刷装置であって、 前記複数のパッチは、一枚の印刷媒体上において副走査
    方向に沿って配列されている、印刷装置。
  12. 【請求項12】 印刷ヘッドを主走査方向に移動させる
    とともに、印刷媒体を副走査方向に送りつつ前記印刷媒
    体上にインクドットを形成することによって印刷を行う
    印刷装置における印刷媒体の副走査送り量の補正方法で
    あって、(a)ブラックインクのみを用いるブラック印
    刷モードで印刷を行う場合には前記ブラック印刷用の前
    記印刷媒体の副走査送り量の補正値を決定し、カラーイ
    ンクを用いるカラー印刷モードで印刷を行う場合には前
    記ブラック印刷用の前記印刷媒体の副走査送り量の補正
    値を決定する工程と、(b)前記決定された補正値に従
    って前記副走査送り量を補正する工程と、を備えること
    を特徴とする補正方法。
  13. 【請求項13】 印刷ヘッドを主走査方向に移動させる
    とともに、印刷媒体を副走査方向に送りつつ前記印刷媒
    体上にインクドットを形成することによって印刷を行う
    印刷装置を含むコンピュータに、印刷媒体の副走査送り
    量の補正を行わせるためのコンピュータプログラムであ
    って、 前記コンピュータプログラムは、 ブラックインクのみを用いるブラック印刷モードで印刷
    を行う場合には前記ブラック印刷用の前記印刷媒体の副
    走査送り量の補正値を決定し、カラーインクを用いるカ
    ラー印刷モードで印刷を行う場合には前記ブラック印刷
    用の前記印刷媒体の副走査送り量の補正値を決定する機
    能と、 前記決定された補正値に従って前記副走査送り量を補正
    する機能と、を前記コンピュータに実現させるプログラ
    ムを備えることを特徴とするコンピュータプログラム。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のコンピュータプログ
    ラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
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