JP2002292739A - 熱可塑性樹脂製パイプの接合方法及びその接合装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂製パイプの接合方法及びその接合装置

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JP2002292739A
JP2002292739A JP2001093887A JP2001093887A JP2002292739A JP 2002292739 A JP2002292739 A JP 2002292739A JP 2001093887 A JP2001093887 A JP 2001093887A JP 2001093887 A JP2001093887 A JP 2001093887A JP 2002292739 A JP2002292739 A JP 2002292739A
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JP
Japan
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pipe
conductive
opening
conductive core
thermoplastic resin
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JP2001093887A
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English (en)
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Takaaki Katsuhara
孝彰 勝原
Noboru Shirasaki
昇 白崎
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ACTY KK
Original Assignee
ACTY KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第一パイプの開口部と第二パイプの端部とを
溶着してT字状・Y字状・十文字状等の熱可塑性樹脂製
パイプを得るに際して、これらのパイプの一部が溶けて
しまったり、溶着不良になったりすることのない接合技
術を提供することを目的とする。 【解決手段】 導電性芯材26を挿通した第一パイプ2
1の開口部22をセット台12に積置し、導電性芯材2
6の両端26a、26aを載置台にセットし、非導電性芯材
27を挿通した第二パイプ24を円筒本体17内に挿入
し、第二パイプ24中の非導電性芯材27の先端が導電
性芯材26に当接するまで突っ込む。コ字状ジグ19を
導電性芯材26の両端26a、26aにセットし、導電性芯
材26と導電性円筒本体17の先端部17aとの間に高
周波電流を流し、第一パイプ21の開口部22と第二パ
イプ24の端部25とを溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニール製パ
イプやナイロン製パイプ等の熱可塑性樹脂製パイプの接
合方法及びその接合装置、特に複数のパイプを互いに接
続して、T字状・Y字状・十文字状等にパイプ内の通路
が連通されるようにする接合方法及びその接合装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来は、機械に設けられている負圧エア
ーや加圧エアー等の流体配管として熱可塑性樹脂製パイ
プを使用しているものにおいて、途中で配管を分岐する
場合、T字状・Y字状・十文字状の分岐用パイプ(ニッ
プル、ソケット)を別に用意し、その分岐用パイプに配
管用のパイプを挿入していた。また、医療用の点滴にお
いても、2種類の薬剤を同時に点滴する場合、T字状の
分岐用パイプを途中に接続して、それに2種類の薬剤と
点滴用の注射針への熱可塑性樹脂製パイプとを接続して
いる。
【0003】通常、分岐用パイプを介して複数のパイプ
を接続する場合、分岐用パイプとの接続部分の強度を出
すために、分岐用パイプに他のパイプを無理矢理押し込
んで挿入するようにしている。それでも外れる恐れがあ
る。その場合には、分岐用パイプと接続パイプとの重な
り部分を多くしたり、分岐用パイプを太くしたりしてい
る。また、接続部分を接着剤で接着したり、接続部分に
外れ防止用のクリップを取付けたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のように分岐用パ
イプを用いたものでは、例えば前者では、分岐用パイプ
に挿入した部分のシールが不足し流体が漏れる可能性が
ある。また接続部分が重くなるため、接続部分が空中に
ある場合には外れる恐れがある。後者では、接続作業が
手間であり、その上接続部分が重くなる。また、コスト
アップになっている。
【0005】上記従来技術の問題点を解決する接合方法
として、本出願人は先の特許出願(特願平11−274
549号)において、パイプ(第一パイプ)の途中に形
成した開口部と別のパイプ(第二パイプ)の先端部を高
周波電流で溶着することを提案した。
【0006】この接合方法は、図5に示すように、下型
4の十字状溝の一方の長溝6に導電性の金属製板部材8
が取り付けられ、他方の長溝5には導電性の金属製板部
材が取り付けられてないようにし、上型も下型4と同様
な長溝を有するものを用意して、長溝5に非導電性芯材
をセットした第一パイプ1をセットし、長溝6に導電性
芯材7を挿入した第二パイプ3をセットし、金属製板部
材8と導電性芯材7との間に高周波電流を流して、第一
パイプ1の開口部2と第二パイプ3の端部3aとを溶着
するようにしていた。
【0007】この先願のものは、従来の方法からすると
画期的接合方法であり、別な部材を設けなくても軽くて
接合強度の強い丈夫な接合技術を提案するものであり、
従来技術にはない優れた効果を有する。しかし、金属製
板部材と導電性芯材との間に高周波電流を流すために、
第一パイプ全体に高周波電流が流れる結果となる。その
ために、電流が強すぎると、第一パイプの一部が溶け、
逆に電流が弱すぎると第一パイプと第二パイプの接合強
度が不足する事態を招いていた。そのために、電流の調
整が非常に難しく、熟練した作業者でも安定した接合を
得るということが難しかった。特に、パイプの大きさや
材質が異なる場合には、その都度微妙な調整を必要と
し、歩留まりが悪かった。また、量産性に劣っていた。
【0008】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、第一パイプの開口部と
第二パイプの端部とを溶着してT字状・Y字状・十文字
状等の熱可塑性樹脂製パイプを得るに際して、これらの
パイプの一部が溶けてしまったり、溶着不良になったり
することのない接合技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、途中にパイプ接続用の開口部
を有する熱可塑性樹脂製第一パイプと、上記第一パイプ
の該開口部に端部が接合可能な熱可塑性樹脂製第二パイ
プとを用意し、該第一パイプ及び該第二パイプの一方に
導電性芯材を挿通し、他方に非導電性芯材を挿通し、該
第一パイプの該開口部と該第二パイプの端部を接触さ
せ、この接触部分の外周近傍に導電性筒体をセットし、
該導電性芯材と該導電性筒体との間に高周波電流をかけ
て、上記第一パイプの該開口部と上記第二パイプの該端
部とを溶着し、該第一パイプと該第二パイプとの通路を
連通する熱可塑性樹脂製パイプの接合方法である。
【0010】この方法では、第一パイプの開口部と第二
パイプの端部との接合部分に局部的に高周波電流をかけ
ることができるので、第一パイプや第二パイプの途中部
分が溶けてしまったりすることを防止でき、高電流をか
けることができるので、接合強度も十分に得られる。
【0011】請求項2の発明は、途中にパイプ接続用の
開口部を有する熱可塑性樹脂製第一パイプと、上記第一
パイプの該開口部に端部が接合可能な熱可塑性樹脂製第
二パイプとを用意し、該第一パイプに導電性芯材を挿通
し、該第二パイプに非導電性芯材を挿通し、該第一パイ
プの該開口部と該第二パイプの端部を接触させ、該第二
パイプの該端部外周に導電性筒体をセットし、該導電性
芯材と該導電性筒体との間に高周波電流をかけて、上記
第一パイプの該開口部と上記第二パイプの該端部とを溶
着し、該第一パイプと該第二パイプとの通路を連通する
熱可塑性樹脂製パイプの接合方法である。
【0012】この方法では、第一パイプの開口部と第二
パイプの端部との接合部分に局部的に高周波電流をかけ
ることができるので、第一パイプや第二パイプの途中部
分が溶けてしまったりすることを防止でき、高電流をか
けることができるので、接合強度も十分に得られる。そ
れとともに、芯材により第一パイプ及び第二パイプを所
定形状及び所定位置に保持できるので、第一パイプの開
口部及び第二パイプの端部との密着状態を全周囲にわた
って安定して得られ、全周囲の溶着強度を確保でき、漏
れのない接合パイプを得られる。特に、この方法では、
誰でも簡単に接合作業を行うことができ、製作時の不良
品の発生が少ない。
【0013】請求項3の発明は、熱可塑性樹脂製第一パ
イプの途中に形成した開口部に、熱可塑性樹脂製第二パ
イプの端部を接合して、第一パイプと第二パイプとの通
路を連通する熱可塑性樹脂製パイプの接合装置であっ
て、基台と、該基台に取り付けられ、該第一パイプの開
口部及び第二パイプの該端部をセットする非導電性セッ
ト台と、該セット台に近接して該基台に取り付けられ、
該第二パイプ外周を囲むことが可能な導電性筒体と、該
第一パイプに挿入可能な導電性芯材と、該第二パイプに
挿入可能な非導電芯材と、該導電性筒体と該導電性芯材
との間に高周波電流をかける電気手段とを備え、該導電
性芯材を挿入した該第一パイプの該開口部を該セット台
にセットし、該非導電性芯材を挿入した該第二パイプを
該導電性筒体にセットするとともに、該第二パイプの該
端部を該セット台にセットした第一パイプの開口部に接
触し、該導電性芯材と該導電性筒体との間に高周波電流
をかけて両者を接合するようにした構成である。
【0014】この構成では、第一パイプの開口部と第二
パイプの端部との接合部分に局部的に高周波電流をかけ
ることができるので、第一パイプや第二パイプの途中部
分が溶けてしまったりすることを防止でき、高電流をか
けることができるので、接合強度も十分に得られる。そ
れとともに、芯材により第一パイプ及び第二パイプを所
定形状及び所定位置に保持できるので、第一パイプの開
口部及び第二パイプの端部との密着状態を全周囲にわた
って安定して得られ、全周囲の溶着強度を確保でき、漏
れのない接合パイプを得られる。特に、簡単な装置であ
り、簡単に且つ不良率の少ないパイプ接合を得られ、製
造コストを低く押えられる。
【0015】請求項4の発明は、請求項3の熱可塑性樹
脂製パイプの接合装置において、該導電性筒体が、該セ
ット台に接離可能に該基台に取り付けられている構成で
あり、接合部にかける高周波電流による溶着状態を調整
できる。したがって、パイプの材質や大きさによって調
整することができ、各種のパイプに適用できる。
【0016】請求項5の発明は、請求項3または4記載
の熱可塑性樹脂製パイプの接合装置において、該導電性
筒体が、該基台に立設した支持部と、該支持部に一体に
取り付けられ、該第二パイプを保持する円筒本体とを備
え、その円筒本体の先端部分が第一パイプの外周に沿う
ように円弧状に形成されている構成であり、第二パイプ
の端部を確実に第一パイプの開口部に密着させることが
でき、接合部分全周の接合バラツキを無くすことができ
る。
【0017】請求項6の発明は、請求項3ないし5記載
の熱可塑性樹脂製パイプの接合装置において、第一パイ
プから突出した該導電性芯材の両端を載置する非導電性
の載置部が、該セット台の両側に位置して、該基台に取
り付けられている構成であり、第一パイプを安定して保
持でき、且つ導電性芯材をに確実に通電できる。
【0018】請求項7の発明は、請求項6記載の熱可塑
性樹脂製パイプの接合装置において、導電性芯材の両端
を導電接続するコ字状ジグを備え、該コ字状ジグを介し
て導電性芯材に電気的に接続され、該基台が導電性の板
部材からなり、該導電性筒体に導電状態で接続されるよ
うになっている構成であり、確実にかつ安定して高周波
電流を接合部に供給することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1ないし図3は
本発明の実施形態1に係る熱可塑性樹脂製パイプの接合
装置を示す。図4はこの実施形態1の接続方法を示す。
図1は基台に第一パイプ及び第二パイプをセットした状
態、図2は図1の断面図を示す。図3は通電ジグを示
す。図4は第一パイプと第二パイプとの溶着方法のステ
ップを示す。
【0020】熱可塑性樹脂製パイプの接合装置10は、
導電性金属板からなる基台11を備えている。この基台
11上には、第一パイプ21の開口部22及び第二パイ
プ24の端部25をセットするセット台12が取り付け
られている。このセット台12は基台11と絶縁される
テフロン(登録商標)等の非導電性部材から構成され、
上面にはL字状の載置面12aが設けられている。
【0021】このセット台12に近接して導電性筒体1
3が配設されている。この導電性筒体13は、基台11
に立設した支持部14と、第二パイプ24を保持する円
筒本体17とを備える。支持部14は断面L字状の金属
製板部材からなり、底面部15がボルト等(図示せず)
で基台11に取り付けられている。この底面部15には
長孔15aが設けられ、ボルト締めする際の位置調整を
行うことができるようになっている。
【0022】支持部14の縦面部16の中間部分に金属
製板部材からなる円筒本体17が溶接等で固定されてい
る。円筒本体17の内径は第二パイプ24の外径よりほ
んのわずか大きくなっている。この円筒本体17の先端
部17aはセット台にセットされる第一パイプ21の開口
部外周に沿うように円弧状に形成されている。
【0023】セット台12の両側には、第一パイプ21
に挿通する導電性芯材26の両端26aを載置するベー
クライト等の非導電性の載置部18が取り付けられてい
る。この実施態様では、載置部18は基台11に固定さ
れているが、移動可能に基台11に取り付けるように
し、第一パイプ21または導電性芯材26の長さに応じ
て位置調整できるようにしても良い。
【0024】載置部18に載置された導電性芯材26の
両端26a、26aを導電接続するコ字状ジグ19を備
え、このコ字状ジグ19を図1に2点鎖線で示すように
セットし、コ字状ジグ19を上型(図示せず)で押え、
上型からコ字状ジグ19を介して導電性芯材26に通電
するようにしている。
【0025】この実施態様のパイプの接合方法を説明す
る。途中に開口部22を有する第一パイプ21に導電性
芯材26を挿通し、導電性芯材26の両端26a、26
aを第一パイプ21から突出させておく。第二パイプ2
4には、非導電芯材27を挿通し、その先端は、第二パ
イプ24の先端25を第一パイプ21の開口部22に接
触させた場合に、導電性芯材26の腹部に当接する位置
になるようにしておく。このようにした第一パイプ21
の開口部22をセット台12に載置し、導電性芯材26
の両端26a、26aを載置台にセットする。そして、第二
パイプ24を円筒本体17内に挿入し、第二パイプ24
中の非導電性芯材27の先端が導電性芯材26に当接す
るまで突っ込む。この状態において第一パイプ21の開
口部22周囲に第二パイプ24の先端25が全周囲で接
触するようになっている。
【0026】次に、図1に2点鎖線で示すように、コ字
状ジグ19を導電性芯材26の両端26a、26aにセット
し、上型を下降する。交流電源などの電気手段によって
上型と基台11との間に通電する。それによって、導電
性芯材26と導電性円筒本体17の先端部17aとの間
に高周波電流が流れ、高周波電流を流した時の発熱によ
り、第一パイプ21の開口部22と第二パイプ24の端
部25とが溶着される。第一パイプ21や第二パイプ2
4の材質・大きさ・形などにより溶着に必要な電力は異
なるが、例えば1.5KWで2〜3秒位で溶着される。
【0027】尚、この実施態様はT字状に接合したパイ
プの例であるが、十字状に接合するパイプにも適用でき
る。その場合には、一旦T字状に接合した後に、もう一
方にも第二パイプを接合するようにしても良く、また、
両側の第二パイプを同時に第一パイプに接合するように
しても良い。
【0028】第二パイプ24に挿入した非導電性芯材2
7の先端部は導電性芯材26の外周形状に合わせて断面
円弧状に形成されている。なお、非導電性芯材27の先
端部を先細形状に形成し、この先細形状に合わせて導電
性芯材26の腹部に凹部を形成して位置決めできるよう
にしても良い。
【0029】上記実施態様では載置台18を非導電性材
料とし、第一パイプ21内の導電性芯材26にはコ字状
ジグ19を使って上型から通電するようにし、一方円筒
本体17には基台11から通電するようにしたが、逆に
通電するようにしても良い。即ち、載置台18を導電性
部材とし、基台11から載置台18に通電するように
し、円筒本体17を非導電性の支持部14で基台11に
支持し、円筒本体17に上型から通電するようにしても
良い。
【0030】上記実施態様では第二パイプ24の外周に
導電性筒体13を設け、第一パイプ21に挿通する芯材
26を導電性部材にしたが、第一パイプ21の外周に導
電性筒体を設け、第二パイプ24に挿通する芯材27を
導電性部材にしても良い。また、強い高周波電流を必要
としない場合、極端には、導電性筒体13に代えて接合
部の外周を囲むようなリング状の導電体にすることも可
能である。
【0031】本発明のパイプ接合方法として、第一パイ
プ21の開口部22と第二パイプ24の端部25を接触
させ、第二パイプ24の端部25外周に導電性筒体13
をセットすると説明しているが、この順番に作業するも
のに特定されるものではなく、逆順に作業されるものも
含む。即ち、第二パイプ24を導電性筒体13に挿入し
て、第二パイプ24の端部25を第一パイプ21の開口
部22に接触させるようにしたものを含む。本発明の実
施態様1では、この順番に作業されるものを説明してい
る。即ち、パイプ接合方法としては、第一パイプ21の
開口部22と第二パイプ24の端部25を接触させた後
に、導電性筒体13を第二パイプ24にセットしても良
いし、前に導電性筒体13を第二パイプ24にセットし
ても良い。
【0032】導電性筒体13の円筒本体17は中空円筒か
らなるが、円筒形状に限られるものではなく、第二パイ
プの外形形状に応じた形状に形成すればよいものであ
る。また、円筒本体17は一体の円筒形状であって、第二
パイプをその中に挿入するようにしたが、円筒本体17を
半割形状にして、第二パイプをセットした後に、半割形
状を閉じて円筒形状にするようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、第一パイプ及び該第二パイプの一方に導電性芯材を
挿通し、他方に非導電性芯材を挿通し、第一パイプの開
口部と第二パイプの端部を接触させ、この接触部分の外
周近傍にセットした導電性外筒と導電性芯材との間に高
周波電流を発生させ、第一パイプの開口部と第二パイプ
の端部とを溶着するので、第一パイプや第二パイプの途
中部分が溶けてしまったりすることを防止でき、接合強
度も十分なT字状・Y字状・十文字状等の熱可塑性樹脂
製パイプを一体に形成でき、軽くて丈夫なパイプを簡単
に製造できる。
【0034】請求項2の発明のように、非導電性芯材を
挿通した第二パイプを導電性筒体に挿入し、非導電性芯
材の端部を、導電性芯材を挿通した第一パイプの開口部
に接触させ、導電性芯材と導電性性外筒との間に高周波
電流をかけて、第一パイプの開口部と第二パイプの端部
とを溶着する場合には、第一パイプの開口部と第二パイ
プの端部との接合部分に局部的に高周波電流をかけるこ
とができ、接合部全周囲の溶着強度を確保でき、漏れの
ない接合パイプが得られる。
【0035】本発明の熱可塑性樹脂製パイプの接合装置
では、基台と、基台に取り付けられた非導電性セット台
と、セット台に近接して基台に取り付けられた導電性筒
体と、第一パイプに挿入可能な導電性芯材と、第二パイ
プに挿入可能な非導電性芯材と、導電性筒体と導電性芯
材との間に高周波電流をかける電気手段とを備えるの
で、簡単な構造で第一パイプの開口部と第二パイプの端
部との接合部分に局部的に高周波電流をかけることがで
き、芯材により第一パイプ及び第二パイプを所定形状及
び所定位置に保持できるので、第一パイプの開口部及び
第二パイプの端部との密着状態を全周囲にわたって漏れ
のない接合パイプを得られる。
【0036】請求項4の発明のように、導電性筒体をセ
ット台に接離可能に基台に取り付けた場合には、パイプ
の材質や大きさによって位置を調整することができ、接
合部にかける高周波電流による溶着状態を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る熱可塑性樹脂製パイ
プの接続装置を示す斜視図である。
【図2】図1の可塑性樹脂製パイプの接続装置の断面図
である。
【図3】図1の可塑性樹脂製パイプの接続装置の部品を
示す斜視図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る熱可塑性樹脂製パイ
プの接続方法を示し、第一パイプと第二パイプとの溶着
方法のステップのフローチャート図である。
【図5】先願のパイプ接合装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 第一パイプ 2 貫通孔 3 第二パイプ 3a 先端 4 下型 5 長溝 6 長溝 7 芯金 8 金属板 10 接合装置 11 基台 12 セット台 12a 載置面 13 導電性筒体 14 支持体 15 底面部 16 縦面部 17 円筒本体 17a 先端部 18 載置部 19 ジグ 21 第一パイプ 22 開口部 23 端部 24 第二パイプ 25 端部 26 導電性芯材 26a 端部 27 非導電性芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H019 GA06 4F211 AD03 AD05 AD12 AD18 AG08 AG29 TA01 TC11 TC19 TD07 TN16 TN31 TQ13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 途中にパイプ接続用の開口部を有する熱
    可塑性樹脂製第一パイプと、 上記第一パイプの該開口部に端部が接合可能な熱可塑性
    樹脂製第二パイプとを用意し、 該第一パイプ及び該第二パイプの一方に導電性芯材を挿
    通し、他方に非導電性芯材を挿通し、 該第一パイプの該開口部と該第二パイプの端部を接触さ
    せ、 この接触部分の外周近傍に導電性筒体をセットし、 該導電性芯材と該導電性筒体との間に高周波電流をかけ
    て、 上記第一パイプの該開口部と上記第二パイプの該端部と
    を溶着し、該第一パイプと該第二パイプとの通路を連通
    することを特徴とする熱可塑性樹脂製パイプの接合方
    法。
  2. 【請求項2】 途中にパイプ接続用の開口部を有する熱
    可塑性樹脂製第一パイプと、 上記第一パイプの該開口部に端部が接合可能な熱可塑性
    樹脂製第二パイプとを用意し、 該第一パイプに導電性芯材を挿通し、 該第二パイプに非導電性芯材を挿通し、 該第一パイプの該開口部と該第二パイプの端部を接触さ
    せ、 該第二パイプの該端部外周に導電性筒体をセットし、 該導電性芯材と該導電性筒体との間に高周波電流をかけ
    て、 上記第一パイプの該開口部と上記第二パイプの該端部と
    を溶着し、該第一パイプと該第二パイプとの通路を連通
    することを特徴とする熱可塑性樹脂製パイプの接合方
    法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂製第一パイプの途中に形成
    した開口部に、熱可塑性樹脂製第二パイプの端部を接合
    して、第一パイプと第二パイプとの通路を連通する熱可
    塑性樹脂製パイプの接合装置であって、 基台と、 該基台に取り付けられ、該第一パイプの開口部及び第二
    パイプの該端部をセットする非導電性セット台と、 該セット台に近接して該基台に取り付けられ、該第二パ
    イプ外周を囲むことが可能な導電性筒体と、 該第一パイプに挿入可能な導電性芯材と、 該第二パイプに挿入可能な非導電芯材と、 該導電性筒体と該導電性芯材との間に高周波電流をかけ
    る電気手段とを備え、 該導電性芯材を挿入した該第一パイプの該開口部を該セ
    ット台にセットし、 該非導電性芯材を挿入した該第二パイプを該導電性筒体
    内にセットするとともに、該第二パイプの該端部を該セ
    ット台にセットした第一パイプの開口部に接触し、該導
    電性芯材と該導電性筒体との間に高周波電流をかけて両
    者を接合するようにしたことを特徴とする熱可塑性樹脂
    製パイプの接合装置。
  4. 【請求項4】 該導電性筒体は、該セット台に接離可能
    に該基台に取り付けられていることを特徴とする請求項
    3記載の熱可塑性樹脂製パイプの接合装置。
  5. 【請求項5】 該導電性筒体は、該基台に立設した支持
    部と、該支持部に一体に取り付けられ、該第二パイプを
    保持する円筒本体とを備え、その円筒本体の先端部分が
    第一パイプの外周に沿うように円弧状に形成されている
    ことを特徴とする請求項3または4記載の熱可塑性樹脂
    製パイプの接合装置。
  6. 【請求項6】 第一パイプから突出した該導電性芯材の
    両端を載置する非導電性の載置部が、該セット台の両側
    に位置して、該基台に取り付けられていることを特徴と
    する請求項3ないし5のいずれか記載の熱可塑性樹脂製
    パイプの接合装置。
  7. 【請求項7】 導電性芯材の両端を導電接続するコ字状
    ジグを備え、該コ字状ジグを介して導電性芯材に電気的
    に接続され、該基台が導電性の板部材からなり、該導電
    性筒体に導電状態で接続されるようになっていることを
    特徴とする請求項6記載の熱可塑性樹脂製パイプの接合
    装置。
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