JP2002292653A - 多段式注型成型装置 - Google Patents

多段式注型成型装置

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JP2002292653A
JP2002292653A JP2001094560A JP2001094560A JP2002292653A JP 2002292653 A JP2002292653 A JP 2002292653A JP 2001094560 A JP2001094560 A JP 2001094560A JP 2001094560 A JP2001094560 A JP 2001094560A JP 2002292653 A JP2002292653 A JP 2002292653A
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mold
molds
molding
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curing
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Application number
JP2001094560A
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English (en)
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Kunihiko Otaki
邦彦 大滝
Yasushi Hasegawa
靖 長谷川
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Takagi Industrial Co Ltd
Original Assignee
Takagi Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性等の外観や剛性等の強度などその性状
が製品全体に均一で優れた品質の人工大理石製品等の成
型品を複数個取りで生産効率良く製造することができる
多段式の注型成型装置を提案する。 【解決手段】 上下に配置された複数段の金型を上下か
ら挟む架台と該上下架台の内側に挿入されて金型を上下
から加圧する加圧手段とを有してなる成型部と、該成型
部の前後両側に配置されて各金型内への硬化液の注型及
び硬化中に各金型を位置決め固定する固定手段と、上記
成型部の左右両側に配置され硬化液の硬化後に各金型を
上下に離間させて各金型内の硬化成型物の取り出しを容
易とする金型昇降駆動手段とを備えてなることを特徴と
する。なお、この装置には金型内のエアの抜きを良くし
て硬化液の注入を円滑とするため、金型の注入口を低
く、金型のエア抜き口を高くするように更に上記成型部
全体を傾転させる傾転駆動手段を備えるようにしてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば人工大理石
製のキッチンカウンター用天板などの成型品を一度に複
数個注型成型するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、人工大理石製品の注型成型で
は、平面状に1個取り(1枚取り)の装置が用いられて
いるが、これでは生産性が低いという欠点がある。例え
ばアクリル樹脂板の注型では、縦方向に並列させて複数
個取りする装置もあるが、人工大理石をこの装置で注型
成型した場合、人工大理石では大理石の風合を出すため
に無機質フィラーを50〜60重量%混入し、この無機
質フィラーの比重が母体の樹脂液より大きいので、注型
重合中に沈殿して、製品にフィラーの濃度偏差が生じて
しまい、透明性等の外観や剛性等の強度など、人工大理
石としての特性がその個所によって異なってしまう結果
となり、実用は困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、透明性等の
外観や剛性等の強度などその性状が製品全体に均一で優
れた品質の人工大理石製品等の成型品を複数個取りで生
産効率良く製造することができる多段式の注型成型装置
を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明装置では、複数個
の製品を一度に成型できるように金型が多段に積層され
ており、金型を離脱不能に保持する上方及び下方に配置
された架台は上下に離間できるようにシリンダ等の上下
移動用の駆動装置を備えていて、金型内で硬化した製品
の取り出しを容易とし、また樹脂液やフィラー等の配合
液を金型内に注入する際に上下架台や各金型の上下間隔
を位置決めするための手段を有し、さらに配合液は金型
内で硬化して行くときに収縮するが、この収縮に追従で
きるように金型を上下から押圧するエアバッグのような
追従可動手段を備えている。
【0005】即ち、本発明は上下に配置された複数段の
金型を上下から挟む架台と該上下架台の内側に挿入され
て金型を上下から加圧する加圧手段とを有してなる成型
部と、該成型部の前後両側に配置されて各金型内への硬
化液の注型及び硬化中に各金型を位置決め固定する固定
手段と、上記成型部の左右両側に配置され硬化液の硬化
後に各金型を上下に離間させて各金型内の硬化成型物の
取り出しを容易とする金型昇降駆動手段とを備えてなる
ことを特徴とする多段式注型成型装置に関するものであ
る。
【0006】なお、この装置には金型内のエアの抜きを
良くして硬化液の注入を円滑とするため、金型の注入口
を低く、金型のエア抜き口を高くするように上記成型部
全体を傾転させる傾転駆動手段を備えるようにしてもよ
い。以下、本発明の実施形態を図により説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明装置の一例を示す全
体斜視図、図2は同・平面図、図3は図1のX−X断面
図で、Aは成型部、Bは該成型部の左右両側に配置した
上下動及び回転用の駆動部であり、成型部Aはその左右
両側を上記両駆動部Bに支持され、平面においてやや斜
め方向に向けて基台1上に浮設されている。
【0008】2は上記成型部Aを構成する下金型、3は
その上側にある中金型、4は更にその上側の上金型で、
この実施例図では上・中・下の各金型4、3、2により
上下2個の成型品を同時に製造することができるように
なっている。
【0009】5は下金型2の下側に若干の間隔を置いて
平行に配置された下架台、6は上金型4の上側に同じく
若干の間隔を置いて平行に配置された上架台で、下架台
5と下金型2間および上架台6と上金型4間には、それ
ぞれ複数個のエアバッグ7が並設されている。また、下
金型2と下架台5、上金型4と上架台6は、それぞれそ
の前後両側に2個づつ突設した突出部材8間を遊挿ピン
9により連結されていて、互いに接近はできても該ピン
9の長さ以上には離脱不能に構成されている。
【0010】10は上記成型部Aを挟んで基台1上の左
右に互いに対面するように立設された支持板で、両支持
板10、10は方形の基台1の左右両辺と平行するよう
に設けられ、従って成型部Aの左右両側面とは平面にお
いて所定の角度をなす。
【0011】下架台5の左右両端部にはそれぞれ上記左
右支持板10、10に近い位置に寄せて断面L形の立上
り板11が一体に設けられ、該立上り板11の前面はそ
れぞれ支持板10と平行するようにして近接し、該立上
り板11の上部には該支持板10上部に挿通した回動軸
12の軸端が固定されている。13は左右いずれか一方
の上記支持板11の外側に配置された上記回動軸12を
駆動するための傾転用シリンダで、該シリンダ13のロ
ッド先端は上記した一方の支持板10の外側に突出する
回動軸12に基部を固定したアーム14先端に軸支さ
れ、かかるクランク機構によりシリンダ13の作動で回
動軸12が所定角度回転し、下架台5を介して斜めに配
置された成型部A全体を一方へ傾転させることができる
ようになっている。従って、成型部A全体は、このよう
に左右の支持板10を挿通して下架台5の左右両端の立
上り部11に固定した回動軸12によって基台1から浮
くようにして所定角度だけ傾転自在に支持されているこ
とになる。
【0012】15は両支持板10の左右に上向きに固定
した合計4本の同期する昇降用シリンダで、支持板10
に取付けられた2本1組のシリンダ15のロッド15a
先端はそれぞれ互いに連結板16により連結されてお
り、該連結板16の内側(成型部A側)中央部は内側に
向けて延長形成されて、その先端には上記シリンダ15
のロッド引込み時に下端が下架台5上面位置近くに達す
る長さの帯板17が垂設固定されており、該帯板17は
下架台5左右両端の上記立上り部11より内側に垂下し
ている。
【0013】上記帯板17は、その上部の一方側縁に上
下2段に切欠部18a、18bが形成され、またその下
端部には左右方向に延長形成された張出し部19が設け
られて、帯板17全体が逆T字形に形成されている(図
7参照)。
【0014】20a、20bは上架台6の左右両側縁の
一部から立上るように固定した取付片40の外面から左
右の上記帯板17に対して直角方向に向けて突設された
上下2本の係合ピンで、該ピン20a、20bは前記各
昇降用シリンダ15のロッド引込み端において帯板17
一側縁の上記した上下2段の切欠部18a、18bに合
致係合可能に構成されている(図7参照)。
【0015】また、中金型3の左右両側面にはそれぞれ
その外側に垂下している上記帯板17の左右両側を挟む
ように2本の突ピン21a、21bが該帯板17に対し
て直角方向に向けて突設され、昇降用シリンダ15のロ
ッド伸長による帯板17の上昇の途中で該帯板17下端
の張出し部19の上縁に当接し、帯板17の更なる上昇
により中金型3を左右両側から引っ張り上げて行くこと
ができるようになっている。
【0016】従って、上架台6の前記係合ピン20a、
20bが帯板17の前記切欠部18a、18bと係合し
た状態で各昇降用シリンダ15の駆動により帯板17が
上昇して行くと、まず上架台6とこれと前後両側が遊挿
ピン9で連結された上金型4が共に引上げられ、次に間
を置いて上記張出し部19と中金型3の突ピン21a、
21bとの当接により該中金型3が引上げられることと
なり、帯板17の上昇端では上金型4と中金型3及び中
金型3と下金型2との間には、それぞれ充分なる空間が
得られるようになっている。
【0017】22は成型部Aを構成する上・下架台6、
5及びその間の上・中・下の各金型4、3、2の上下位
置を調整すると共に該成型部Aを傾転させたときの横方
向の位置ずれを防止するために成型部A全体をロック固
定するための位置決め用旋回アームであり、該旋回アー
ム22は成型部Aの前面及び背面の中央部で互いに所定
の間隔を置いて左右に2本づつ所定角度だけ上下方向に
旋回可能に配設されている。
【0018】各旋回アーム22は、その中間部下方を下
架台5の前後両端面に突設した支持部材23に上下旋回
自在に軸支され、前後各2本1組の該アーム22、22
どうしの両下端部は互いに連結杆24によって連結され
ており、該連結杆24の中間部はそれぞれ基端部を下架
台5下面に枢支された旋回用シリンダ25のロッド25
a先端に抱持されている。また、各旋回アーム22の上
端部及びほぼ中央部には内方に向けてそれぞれ押え片2
6a、26bが一体に突出形成されている。
【0019】27は上架台6及び中金型3の前後両端の
上記各旋回アーム22に対面する個所に突設した突出片
28に上下方向に螺入した位置決め用調整用ボルトで、
後記するようにエアバッグ7を膨らませたときに、旋回
アーム22が起立状態で該ボルト27頭部が上記旋回ア
ーム22の押え片26a、26b下面に圧接するように
なっている。
【0020】なお、上中下の各金型4、3、2中には温
水用導管29が形成されていて、温水を循環させること
により、各金型を成型品の硬化温度に保持することがで
きるようになっている。
【0021】また、上金型4には上段の金型内に人工大
理石成型用配合液を注入するための注入口30aが前記
回動軸12位置と反対側に寄せた左右一方の隅角部側面
に開設され、またその対角の隅角部側面にはエア抜き口
31aが開設されている。
【0022】さらに、中金型3にも下段の金型内に上記
配合液を注入する注入口30bが上記上金型4の注入口
30aと対応する位置に、またエア抜き口31bが上記
エア抜き口31aと対応する位置にそれぞれ開設され
る。また、下金型2及び中金型3にはその外周に寄せて
それぞれパッキン32が設けられていて、各金型内の配
合液の漏出を防止するようにしている。
【0023】しかして、図示の装置により例えば人工大
理石成型品を2個同時に製造する場合には、次のように
して行なう。
【0024】まず、各エアバッグ7のエアを抜いた状態
で、上中下各金型4、3、2中に温水を循環させて各金
型の温度を所定温度に保持したまま各金型を密着させ
る。
【0025】次に、あらかじめ上架台6及び中金型3の
前後両面に配置した各位置決め用ボルト27a,27b
を所定位置に調整しておいて、下架台5下側の同期する
2個の旋回用シリンダ25、25を作動させ、拡開して
いる成型部Aの前後両側の旋回アーム22をそれぞれ上
方旋回させて閉じる。これと同時に上下架台6、5内側
にある各エアバッグ7内にエアを吹込んで所定圧力に調
整する。これにより、成型部A全体は旋回アーム22の
旋回起立によって、その内側が突出片28に当接すると
共に該突出片28に螺合する上下の位置決め調整用ボル
ト27a、27b頭部がアーム22の内方へ突出する押
え片26a、26b下面に圧接し、成型部A全体が前後
両旋回アーム22によって強固に位置決め固定されるこ
とになる(図5参照)。
【0026】そこで、次に成型部Aの側方に配置した傾
転用シリンダ13が作動し、成型部A全体を上記旋回ア
ーム22と共に所定角度だけ傾転させる(図6参照)。
前記したように、成型部Aは傾転回動軸12に対し平面
においてやや斜めに配置されているので(図2参照)、
成型部Aを傾転させると、成型部Aの方形の一隅部が一
番高くなり、その対角の隅部が一番低くなる。そこで、
傾転させるときには、前記した上金型4及び中金型3の
隅角部の注入口30a、30bを一番低い位置に、従っ
てエア抜き口31a、31bが一番高くなるように傾転
させる。
【0027】なお、成型部Aの各金型を旋回アーム22
により位置決め固定する際、昇降用シリンダ15は帯板
17が降下した状態で停止しており(図3及び5参
照)、このとき上架台6左右の取付片40から突出する
上下2本の係合ピン20a、20bは帯板17上方の上
下2個の切欠部18a、18bに係合しているが、成型
部A全体が傾転するときはこの係合が外れる方向に傾転
し(図5〜6参照)、また中金型3の左右に帯板17中
間部を挟むように2本突出する突ピン21a、21bも
該突ピン取付位置が傾転回動軸12の近傍にあるので、
成型部Aの傾転は支障なく行なわれる。
【0028】これにより、次に両注入口30a、30b
から、硬化剤が添加された圧力容器中の人工大理石用の
樹脂液と無機質フィラーの配合液をポンプ(図示せず)
により圧入すると、エア抜き口31a、31bから金型
内のエアが次第に抜け出て行き、上下金型内にこの配合
液が充満すると、エア抜き口31a、31bから少しく
配合液が出て来るので、この時点で各エア抜き口のバル
ブ(図示せず)を閉じると共に各注入口のバルブ(図示
せず)も閉じる。
【0029】次に、傾転用シリンダ13を逆作動させ
て、傾転していた成型部A全体を水平に戻し、上下金型
内の配合液が硬化するまで、所定時間この状態を保持す
る。なお、配合液が硬化して行く際、金型内の配合液が
収縮するので、各金型がこの収縮に追従して加圧状態を
保持できるように、各エアバッグ7には硬化中は一定圧
力のエア吹込みを続けるようにする。
【0030】上下金型内の配合液が硬化したら、エアバ
ッグ7内のエアを抜いて開放し、同時に下架台5下側の
旋回用シリンダ25を逆作動させ、起立状態の2本の旋
回アーム22をそれぞれ外方へ旋回させて成型部Aの固
定を解く(図7参照)。
【0031】配合液硬化のために、傾転していた成型部
A全体を水平に戻したときには、上架台6の左右から突
出する上下2本の係合ピン20a、20bは再び帯板1
7上方の切欠部18a、18b内に嵌合係止された状態
に戻っている(図7)。
【0032】そこで、次に上下各金型内で成型硬化した
人工大理石33a、33bを取出すため、左右にある各
昇降シリンダ15を同時に作動させて帯板17を上昇さ
せて行く。
【0033】帯板17が上昇すると、まず上方切欠部1
8a、18bと係合ピン20a、20bが係合している
ので上架台6及びこれと前後が遊挿ピン9で連結されて
いる上金型4が引き上げられて行って、上金型4と中金
型3とが離間して行く。更に、昇降シリンダ15のロッ
ド15a伸長に伴って、上昇する帯板17下端の左右張
出し部19が中金型3の左右側面に突出する横並びの2
本の突ピン21a、21bに下側から当接し、該張出し
部19の上昇によって中金型3も時を置いて引き上げら
れ、中金型3と下金型2とが離間して行く(図8参
照)。
【0034】帯板17の上昇端にあっては、上金型4と
中金型3との間、及び中金型3と下金型2との間には、
それぞれ上下各金型内に成型された人工大理石33a、
33bを取出すのに充分な空間が形成されるので、人手
により簡単に取出すことができるのである。
【0035】上述のようにして上下金型内から人工大理
石33a、33bの取出しが完了したら、再び各昇降シ
リンダ15が逆作動して帯板17を降下させて行き、離
間していた上中下各金型4、3、2を下金型2へ向って
密接させ、更に旋回用シリンダ25を作動させて互いに
拡開していた旋回アーム23を閉じ、成型部Aを前記の
ようにロックして、次の人工大理石用配合液の上下金型
内への注入のために待機するのである。
【0036】上述した機構はあくまでも一例であり、多
段同時成型のために種々の他の機構を採用することがで
きる。例えば、(1) 図示の例は上下2段式の金型であ
り、上中下の金型を使用し、中金型が上下金型の一部
(半分)を兼用しているが、このような中金型をやめ
て、金型1組づつを完全に独立させ、上下2段の金型の
間に中間架台を挿入してその上下に接する金型に固定す
るようにしてもよく、また金型を3段以上積層する場合
(即ち、成型体を3個以上同時成型する場合)には、上
下金型4、3のほかに図示のような構成の中金型3を2
段以上重ねたり、あるいは金型1組毎に中間に中間架台
を介在させる(この場合には、中間架台と上下で接する
金型は該中間架台と固定する必要がある)ようにするこ
ともできる。なお、金型が3段以上であっても、エアバ
ッグ7は上架台6及び下架台7の内側に設置するだけで
よい。
【0037】(2) エアバッグ7は、金型内の成型体硬化
の際の収縮に追従させるために金型を加圧するためのも
のであるが、このエアバッグ7に代えて油圧又は空圧の
シリンダにより上下一方から金型に向って一定圧力で加
圧するように構成することもできる。
【0038】(3) 図では金型の上下位置決めのためにシ
リンダ駆動による旋回アームを用いたが、電動歯車によ
るアーム旋回方式、あるいは手動式の旋回アームとする
こともできる。
【0039】また、同様に成型部Aの傾転機構として傾
転用シリンダを用いたが、傾転回動軸に直接電動歯車を
噛合させるようにしてもよい。
【0040】(4) また、成型体取出しのために各金型を
上下に離間させる手段として、昇降用シリンダ15を用
いているが、帯板17をラック板として構成し、これに
ピニオン歯車を噛合させて該帯板17を昇降自在に構成
することもできる。
【0041】(5) さらに、図では成型部A全体を自動的
に傾転させるようにして、下方の注入口から上方のエア
抜き口に向って金型内に配合液を充填するように構成し
ているが、成型部A全体をあらかじめやや傾斜させてお
くために、成型部Aを基台1上に浮かせることなく、緩
やかに傾斜した傾斜台を基台1上に設置固定して該傾斜
台に下架台5下面を固定し、あるいは下架台5自体を傾
斜架台として基台1上に固定するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明の多段式注型成型装置は上述のよ
うにしてなり、人工大理石等の成型品を自動的に複数個
同時に注型成型することができるので、生産効率も飛躍
的に向上し、製造される製品も外観や強度など全体にわ
たってその性状が均一な優れた品質を有するものが得ら
れる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多段式注型成形装置の一例を示す
斜視図である。
【図2】同、平面図である。
【図3】図2のX−X断面図である。
【図4】図2のY−Y断面図である。
【図5】旋回アームを閉じて成型部をロックした状態の
側面図である。
【図6】成型部を傾転させた状態の側面図である。
【図7】旋回アームを拡開した状態の側面図である。
【図8】各金型を上下に離間させた状態の側面図であ
る。
【符号の説明】
A−成型部 B−駆動部 1−基台 2−下金型 3−中金型 4−上金型 5−下架台 6−上架台 7−エアバッグ 8−突出部材 9−遊挿ピン 10−支持板 11−立上がり板 12−回動軸 13−傾転用シリンダ 14−アーム 15−昇降用シリンダ 16−連結板 17−帯板 18−切欠部 19−張出し部 20−係合ピン 21−突ピン 22−旋回アーム 23−支持部材 24−連結杆 25−旋回用シリンダ 26−押え片 27−位置決め用ボルト 28−突出片 29−温水用導管 30−配合液注入口 31−エア抜き口 32−パッキン 33−人工大理石 40−取付片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA36 AH47 AJ08 AP06 AR07 CA01 CB01 CC07 CC10 CK67 CL04 CL09 CM11 CP04 CP10 4F204 AA36 AH47 AJ08 AP06 AR07 EA03 EB01 EE02 EE12 EE21 EF01 EF27 EF37 EK03 EK10 EK17 EK24 EK25 EW01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配置された複数の金型を上下から
    挟む架台と該上下架台の内側に挿入されて金型を上下か
    ら加圧する加圧手段とを有してなる成型部と、該成型部
    の前後両側に配置されて各金型内への硬化液の注型及び
    硬化中に各金型を位置決め固定する固定手段と、上記成
    型部の左右両側に配置され硬化液の硬化後に各金型を上
    下に離間させて各金型内の硬化成型物の取り出しを容易
    とする金型昇降駆動手段とを備えてなることを特徴とす
    る多段式注型成型装置。
  2. 【請求項2】 前記装置には金型の注入口を低く、金型
    のエア抜き口を高くするように上記成型部全体を傾転さ
    せる傾転駆動手段を備える請求項1記載の多段式注型成
    型装置。
  3. 【請求項3】 上下金型とその間にある一又は複数の中
    金型と上下金型の更に外側にある上下架台を有し、上下
    架台と上下金型との間にはそれぞれ複数のエアバッグが
    並設されてなる成型部の左右両側に上記各金型を上下方
    向に互いに離間させる金型昇降装置が配置され、上記下
    架台と下金型、上架台と上金型とはそれぞれ互いに接近
    できても所定距離以上には離脱不能に連結され、上記昇
    降装置は上記成型部の左右両側で互いに対面するように
    して立設された支持板と、該支持板に取付けられたそれ
    ぞれ2本1組の上向きシリンダを備え、該シリンダのロ
    ッド先端を互いに結ぶ連結板の内側には該シリンダのロ
    ッド引込み端において下端が下架台位置近くまで達する
    長さの帯板が垂設固定され、該帯板には上方の金型から
    順次引上げて各金型間を離間させて行く金型係合手段を
    設けてなることを特徴とする多段式注型成型装置。
  4. 【請求項4】 前記成型部の前後両側には中間部下方を
    下架台の前後両端に突出した支持部材に上下旋回自在に
    軸支された旋回アームが設けられ、該旋回アームはそれ
    ぞれ下架台下面に枢支された旋回用シリンダにより互い
    に接近・離反するように構成され、各旋回アームの上端
    及び中間部には内方に向けて押え片が突出形成され、該
    押え片は各旋回アームが上方旋回したときに上架台及び
    中金型から突出する位置決め調整手段に圧接可能に構成
    されてなる請求項3記載の多段式注型成型装置。
  5. 【請求項5】 前記成型部は左右の前記支持板に対し平
    面において斜めに向けて配置され、上記成型部を構成す
    る下架台の左右両端部には左右の支持板に平行するよう
    にして対面する断面L形の立上り板が一体に形成され、
    前記両支持板には先端部を上記立上り板に固定した回動
    軸が挿通されて成型部全体は該回動軸に支持されて基台
    から浮くように構成され、該回動軸の少なく一方の基部
    は支持板外側に配置された傾転用シリンダとクランク機
    構を介して連結されて成型部全体が上記傾転用シリンダ
    により傾転自在に構成されてなる請求項1、3又は4記
    載の多段式注型成型装置。
  6. 【請求項6】 金型1組づつを独立させ、前記中金型に
    代って中間架台を1組づつの金型の中間に挿入し、該中
    間架台をその上下に接する金型に固定するようにした請
    求項1、2、3、4又は5記載の多段式注型成型装置。
  7. 【請求項7】 前記エアバッグに代り、シリンダにより
    上下一方から金型に向って加圧するようにした請求項
    3、4、5又は6記載の多段式注型成型装置。
  8. 【請求項8】 前記旋回アームを前記旋回用シリンダに
    代って電動歯車により駆動するようにし、また前記成型
    部は傾転用シリンダに代って傾転回動軸に直接電動歯車
    を噛合させることにより傾転可能に構成してなる請求項
    4、5、6又は7記載の多段式注型成型装置。
  9. 【請求項9】 前記帯板をラック板としてこれにピニオ
    ン歯車を噛合させ、前記昇降用シリンダを用いることな
    く該ピニオン歯車の駆動により帯板を昇降自在に構成し
    てなる請求項3、4、5、6、7又は8記載の多段式注
    型成型装置。
  10. 【請求項10】 前記成型部の傾転機構に代り、基台上
    に傾斜台を設置固定して該傾斜台に下架台下面を固定
    し、又は下架台自体を傾斜架台として基台上に固定する
    請求項2又は5記載の多段式注型成型装置。
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