JP2002292438A - クロス加工工具の駆動装置 - Google Patents

クロス加工工具の駆動装置

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JP2002292438A JP2001098086A JP2001098086A JP2002292438A JP 2002292438 A JP2002292438 A JP 2002292438A JP 2001098086 A JP2001098086 A JP 2001098086A JP 2001098086 A JP2001098086 A JP 2001098086A JP 2002292438 A JP2002292438 A JP 2002292438A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 クロス加工工具の進退移動速度の高速化を図
り、プレスのサイクルタイムの短縮を図ることができる
クロス加工工具の駆動装置を提供する。 【解決手段】 ワーク軸線と直交するクロス加工軸線上
で進退移動可能な作動桿25と、クランク軸42,コン
ロッド44,揺動リンク47,作動桿25に枢支された
遊動リンク49で構成するトグル機構と、クランク軸4
2を回転駆動するサーボモータ41と、その始動信号を
出力する信号出力手段と、制御手段とを備えて、芯金パ
ンチ33が下死点位置で停留中にサーボモータ41を回
転駆動し、トグル機構により作動桿25に取着のトリミ
ング加工工具31A,31Bを進退移動させるように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスファ装置
によるプレス加工工程のうち、上下移動可能な芯金パン
チにより下降端位置で位置決めされたワークに、そのワ
ーク軸線に対して直交方向から加工するクロス加工工程
のクロス加工工具を進退移動させる駆動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この発明に係る従来の技術としては、例
えば、トランスファプレスに設けられた図22に示すク
ロス加工工具の駆動装置が知られている。 この駆動装
置は、フレーム100にカム軸101が回転可能に支承
され、このカム軸101は、図示しないパンチを上下移
動させるプレススライドの駆動回転軸により同期回転す
る。 このカム軸101には溝カム102が一体的に止着
され、その側面には設定のカムライズでカム溝102a
が形成されている。
【0003】また、フレーム100上には台103が設
けられ、その下側にブラケット104と、上側にブラケ
ット105とが取着されている。 一方のブラケット1
04には揺動基軸106が挿通されており、へ字状のカ
ムレバー107が揺動可能に枢支されている。 このカ
ムレバー107の一端部には、カムフォロア108が溝
カム102のカム溝102a内で転動可能に枢着されて
おり、他端部には、駒109が螺着されている。
【0004】この駒109には、継手111が揺動軸1
10により揺動可能に枢支され、ロッド112に螺着さ
れている。 他方のブラケット105には揺動基軸11
5が挿通されており、L字状の作動レバー116が揺動
可能に枢支されている。 この作動レバー116の一端
部には、ロッド112に螺着された継手113が揺動軸
114により揺動可能に枢支され、他端部は、図示しな
い先端にクロス加工工具を取着して進退移動可能な作動
桿117に係合されている。
【0005】そして、溝カム102が回転すると、カム
溝102aの小径曲線部と大径曲線部との半径差で得ら
れるカムライズにより、カムフォロア108を介してカ
ムレバー107が揺動し、駒109、継手111、ロッ
ド112、継手113を介して作動レバー116が揺動
することで、プレススライドが下死点位置で停留中に、
作動桿117とともにクロス加工工具を進退移動させる
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術によるク
ロス加工工具の駆動装置は、作動桿117によりクロス
加工工具を進退移動させるために、作動桿117の他
に、カムフォロア108、カムレバー107、駒10
9、揺動軸110、継手111、ロッド112、継手1
13、揺動軸114、作動レバー116などの多くの機
械的要素を要するので、これらの質量が大きく、作動桿
117を中立待機位置から前進、後退させて、中立待機
位置に復帰させるための慣性質量が大きくなる。
【0007】この慣性質量と物体の加速度との関係は、
ニュートンの運動の第二法則で明らかなように、物体の
加速度は当該物体の慣性質量に反比例するから、慣性質
量が大きくなるに従い物体の加速度は小さく(遅く)な
る。 したがって、構成要素の慣性質量が大きい場合に
は、クロス加工工具を進退移動させるための作動時間
が、慣性質量が小さい場合に比べて長くなるので、溝カ
ム102の回転速度(すなわち、プレススライドの駆動
回転軸の回転速度)が制限され、プレス加工するための
サイクルタイムの短縮を図ることができないという問題
があった。
【0008】また、サイクルタイムの短縮を図るには、
プレススライドが下死点位置で停留している時間を短縮
し、溝カム102に形成するカム溝102aの大径曲線
部の作用角度を小さくすることでも短縮できるが、構成
要素の慣性質量が大きいと上記と同様の理由によりサイ
クルタイムの短縮を図ることができないという問題があ
った。
【0009】例えば、本願の発明者らによる試験によれ
ば、加圧能力が500kNのトランスファプレスに、カ
ム溝102aの大径曲線部の作用角度(下死点位置の角
度)を60度に形成した溝カム102を用いた場合にお
いては、プレススライドを駆動する駆動回転軸の回転速
度が70回転/毎分を超えるとクロス加工工具の駆動装
置が追随できなくなって、カムフォロア108の枢軸が
破損した。 なお、この条件における溝カム102のカ
ム溝102aによる作動時間は約0.14秒であり、カ
ム溝102aの作用角度を40度にすると、作動時間は
約0.10秒になり約30%短縮できる。
【0010】また、作動桿117を進退移動させるため
の機械的要素が多く、各々を連結する関節部が多いの
で、騒音が大きく、プレススライドを駆動する駆動回転
軸の回転速度が増すに従いその騒音が著しくなるという
問題があった。
【0011】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、クロス加
工工具を進退移動させる構成要素の慣性質量が大きいた
めに、プレススライドを駆動する駆動回転軸の許容最高
回転速度や、プレススライドを下死点位置で停留させる
許容最小時間に制限を受け易く、サイクルタイムの短縮
を図ることができないという問題、各構成要素を連結す
る関節部が多いので騒音が大きいという問題などを解決
しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に係る発明は、トランスファ
装置によるプレス加工工程のうち、上下移動可能な芯金
パンチにより下降端位置で位置決めされたワークに、前
記芯金パンチの上下移動軸線と同軸のワーク軸線に対し
て直交方向から加工するクロス加工工程のクロス加工工
具を進退移動させる駆動装置であって、前記ワーク軸線
と各加工工程のワークを順次移送する移送軸線とに直交
するクロス加工軸線上で進退移動可能に設けられ前記ク
ロス加工工具が着脱可能な作動桿と、機台上で回転可能
に支承されたクランク軸と、このクランク軸の一体的に
回転する偏心回転軸部に一端が支承されたコンロッド
と、このコンロッドの他端に設けた揺動軸に一端が枢支
され他端が機台上に設けた揺動基軸に枢支されて揺動可
能な揺動リンクと、前記揺動軸に一端が枢支され他端が
前記作動桿に設けた直動軸に枢支されて遊動可能な遊動
リンクとから構成したトグル機構と、このトグル機構の
クランク軸を回転駆動するサーボモータと、前記芯金パ
ンチが下死点位置で停留中に前記サーボモータの始動信
号を出力する信号出力手段と、この信号出力手段の始動
信号に基づき前記サーボモータを所定時間回転制御する
制御手段とを備えて、前記芯金パンチが下死点位置で停
留中に前記サーボモータでクランク軸を回転駆動し、前
記トグル機構により前記作動桿に取着のクロス加工工具
を進退移動させるようにしたものである。
【0013】この請求項1の発明によれば、クロス加工
工具を作動桿により進退移動させるための構成要素は、
トグル機構のコンロッド、揺動軸、揺動リンク、直動
軸、遊動リンクの5種で構成することにより慣性質量を
小さくするとともに、各部の揺動半径を小さくすること
により慣性モーメントを小さくし、クロス加工工具の往
復動作の高速化を可能にしたので、プレス加工の回転速
度を高速化することや、芯金パンチが下死点位置で停留
する時間を短縮化すること、またはこれらを併用するこ
とで、サイクルタイムの短縮を容易に図ることができ
る。 また、トグル機構はサーボモータにより駆動する
ようにしたので、芯金パンチが下死点位置で停留中の範
囲内において、クロス加工工具の進退移動速度を自由に
加減することができる。
【0014】また、請求項2に係る発明の前記クロス加
工工程は、一方のクロス加工工程と他方のクロス加工工
程とが隣接して設けられ、各クロス加工工程のクロス加
工工具を各々進退移動させる駆動装置であって、前記一
方のクロス加工工程と他方のクロス加工工程とに前記作
動桿を各々設けこれら2個の作動桿を前記直動軸により
一体的に連結し、その直動軸に前記トグル機構の遊動リ
ンクの他端を枢支するようにしたものである。
【0015】この請求項2の発明によれば、1組のトグ
ル機構によって、隣接する一方のクロス加工工程と他方
のクロス加工工程とのクロス加工工具を各々進退移動さ
せるようにしたので、クロス加工工具の駆動装置を簡素
化しそのコストダウンを容易に図ることができる。
【0016】また、請求項3に係る発明の前記一方のク
ロス加工工程と他方のクロス加工工程との各クロス加工
工具は、一方のクロス加工工具を前記移送軸線と直交さ
せて、他方のクロス加工工具を前記移送軸線と平行に進
退移動させる駆動装置であって、前記他方のクロス加工
工程には、前記ワーク軸線と直交し前記移送軸線と平行
なクロス加工軸線上で進退移動可能に設けられ前記他方
のクロス加工工具が着脱可能な作動滑子と、L字状に形
成した両腕の腕端が前記他方のクロス加工工程の作動桿
と前記作動滑子とに係合され機台上で揺動可能に枢支さ
れた移動方向変換レバーとを設けるようにしたものであ
る。
【0017】この請求項3の発明によれば、他方のクロ
ス加工工程には、移送軸線と平行なクロス加工軸線上で
進退移動可能な作動滑子と、他方のクロス加工工程の作
動桿と作動滑子とに係合され機台上で揺動可能な移動方
向変換レバーとを設けるようにしたので、一方のクロス
加工工程と他方のクロス加工工程とにおいて、直交する
2方向から容易にクロス加工することができる。
【0018】また、請求項4に係る発明の前記クロス加
工工具の進退移動量は可変である駆動装置であって、前
記トグル機構は、前記クランク軸と前記コンロッドの一
端部との間に偏心量を調節可能な偏心量調節手段を設け
るようにしたものである。
【0019】この請求項4の発明によれば、トグル機構
は、クランク軸とコンロッドの一端部との間に偏心量を
調節可能な偏心量調節手段を設けるようにしたので、ク
ロス加工するワークの形状に対応して、トグル機構の構
成要素を取り替えることなくクロス加工工具の進退移動
量を容易に調節することできる。
【0020】また、請求項5に係る発明の前記クロス加
工工具は、プレス加工された角筒状ワークの開口部をト
リミング加工するトリミング加工工具であって、このト
リミング加工工具は、前記クロス加工軸線上で前記下降
端位置の角筒状ワークの対向外側面との間に隙間を隔て
た前後の内側面の各々上端角部に切刃が形成されて前記
作動桿に取着され、前記芯金パンチには、前記下降端位
置の角筒状ワーク上端部の対向内側面との間に隙間を隔
てた前後の外側面の各々下端角部で前記トリミング加工
工具の切刃に対応する位置に切刃が形成されて、前記作
動桿を進退移動させることで角筒状ワーク開口部の前記
クロス加工軸線上における前後の筒壁を各々トリミング
加工するようにしたものである。
【0021】この請求項5の発明によれば、トリミング
加工するトリミング加工工具は、角筒状ワークの対向外
側面との間に隙間を隔てた前後の内側面の各々上端角部
に切刃が形成され、芯金パンチには、角筒状ワーク上端
の対向内側面との間に隙間を隔てた前後の外側面の各々
下端角部に切刃が形成されて、作動桿を進退移動させる
ことで角筒状ワーク開口部のクロス加工軸線上における
前後の筒壁をトリミング加工するようにしたので、作動
桿を1往復させることで、角筒状ワーク開口部のクロス
加工軸線上の前側と後側との筒壁を各々トリミング加工
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明のクロス加工工具の駆動装
置に係る実施の形態について、第1実施例、第2実施例
の順に図1〜図21を参照して以下のとおり説明する。
なお、この実施の形態においては、トランスファ装置
はトランスファプレスにおける実施例により、また、ク
ロス加工するクロス加工工具はトリミング加工するトリ
ミング加工工具の駆動装置における実施例により説明す
る。
【0023】まず、第1実施例について、図1〜図19
を参照して説明する。 図1はトリミング加工工具の駆
動装置によりトリミング加工するためのトランスファプ
レスを示し、図2は本例の駆動装置全体を示す作動桿の
上端面からの上面図、図3は作動桿が中立位置にあると
きの側面図、図4は作動桿が前進端位置にあるときの側
面図、図5は作動桿が後退端位置にあるときの側面図、
図6はトグル機構の断面図、図7〜図9は移送方向に対
し直交方向に加工するトリミング加工部の断面図、図1
0,図11はトリミング加工工具の説明図、図12は移
送方向に加工するトリミング加工部の拡大上面図、図1
3〜図15は移送方向に加工するトリミング加工部の断
面図、図16,図17はトリミング加工工具の説明図、
図18はタイミングチャート、図19はワークの加工形
態を示す斜視図である。
【0024】図1に示すトランスファプレス1にはフレ
ーム2の上半部に、上下移動可能なスライド3と、この
スライド3を上下移動させるゲートカム4,4と、この
ゲートカム4,4を止着して回転可能に支承された駆動
回転軸5と、この駆動回転軸5を駆動するモータ6とが
設けられ、スライド3はモータ6の回転駆動により上下
往復移動する。 このスライド3の下端部には、絞り加
工するための図示しない複数個の絞りパンチを装着する
上ダイセット7が係着されている。
【0025】また、フレーム2の下半部には、フレーム
2の横架部分ボルスタ8と、このボルスタ8上に止着さ
れた下台14と、この下台14に係着され上下移動する
複数個の絞りパンチと協働で絞り加工するための図示し
ない複数個の絞りダイを装着した下ダイセット9と、こ
の下ダイセット9の上面部で図1の左右方向に往復移動
する図3に示すトランスファバー11,11と、このト
ランスファバー11,11の各加工工程の対応位置で各
々のワークを把持して下流工程に移送するフィンガ11
A,11Aと、このフィンガ11A,11Aとともにト
ランスファバー11,11を駆動するトランスファ駆動
機構10とが設けられている。
【0026】このトランスファ駆動機構10は、駆動回
転軸5と同期回転する中間軸12により駆動される。
この中間軸12には、補助駆動軸13が同期回転可能に
連結され、その軸端部近傍に、補助駆動軸13の回転角
度位置を検出して、後述するトグル機構40のサーボモ
ータ41の始動信号を出力するレゾルバ29が設けられ
ている。 そして、トランスファプレス1の工程の上流
側には、図19(a)に示す角筒状のワークWを成形す
る最初の抜き絞り加工工程と、次工程以降の複数の絞り
加工工程とが図示左側から等間隔に設けられ、その下流
側には、ワークWの短辺筒壁Wb,Wcの開口部をトリ
ミング加工する加工位置30Aのトリミング加工工程
と、ワークWの長辺筒壁Wd,Weの開口部をトリミン
グ加工する加工位置30Bのトリミング加工工程とが設
けられている。
【0027】これらトリミング加工工程の加工位置30
A,30Bの近傍には、トリミング加工工具の駆動装置
20が組み込まれている。 このトリミング加工工具の
駆動装置20は、図2,図3に示すように、ボルスタ8
の側面に止着された支持台21上にトグル機構40が設
けられ、このトグル機構40により、上流側のダイホル
ダ15Aに設けた作動桿25と、下流側のダイホルダ1
5Bに設けた作動桿26とを、ワークWの移送軸線と直
交する作動軸線上で進退移動させる。
【0028】そして、上流の絞り加工工程からトリミン
グ加工工程の加工位置30Aに移送された角筒状のワー
クWに対して、作動桿25の進退移動で、後述するトリ
ミング加工工具31A,31Bにより、図19(a)に
示す短辺筒壁Wb,Wcの開口部をトリミング加工す
る。 このトリミング加工工程の加工位置30Aから下
流側のトリミング加工工程の加工位置30Bに移送され
た角筒状のワークWに対して、作動桿26の進退移動
で、後述するトリミング加工工具32A,32Bによ
り、ワークWの長辺筒壁Wd,Weの開口部をトリミン
グ加工する。
【0029】次いで、作動桿25,26を進退移動させ
るトグル機構40は、図2,図3,図6に示すように、
支持台21にサーボモータ41が設置され、このサーボ
モータ41により継手43を介して回転駆動されるクラ
ンク軸42が支持台21上の軸受台板22,22に支承
されている。 このクランク軸42の偏心軸部42aに
コンロッド44の一端が相対回転可能に支承され、この
コンロッド44の他端には揺動軸45が止着され、支持
台21上の軸受脚板23には揺動基軸46が止着されて
いる。
【0030】この揺動基軸46と揺動軸45とに揺動リ
ンク47が、揺動基軸46を中心にして揺動可能に枢支
されている。 また、作動桿25,26の後端部には軸
受板24が各々止着され、作動桿25,26は、各々の
軸受板24に挿通して締着された直動軸48により連結
されている。 この直動軸48と揺動軸45とに遊動リ
ンク49が、揺動軸45を中心にして遊動可能に枢支さ
れている。
【0031】このように構成されたトグル機構40は、
図1に示すレゾルバ29からの始動信号により図示しな
い制御手段によってサーボモータ41を回転制御する。
このサーボモータ41によりクランク軸42が回転さ
れると、その偏心軸部42aの偏心回転によりコンロッ
ド44が上下移動し、このコンロッド44の上下移動に
より揺動リンク47が揺動基軸46を中心にして揺動運
動するとともに、遊動リンク49が揺動軌跡上の揺動軸
45を中心にして遊動運動することで、直動軸48と軸
受板24とを介して上流側の作動桿25と、下流側の作
動桿26とを進退移動させる。
【0032】すなわち、クランク軸42の回転中心に対
する偏心軸部42aの軸心の回転軌跡上の位置を回転角
度位置とした場合、クランク軸42が、図3に示す回転
角度位置Pnから反時計方向に回転すると揺動軸45が
右上方へ揺動し、遊動リンク49、直動軸48、軸受板
24を介して作動桿25,26は中立位置から右方へ前
進し、回転角度位置は図4に示すPfの位置になり、作
動桿25,26は前進端位置に達する。 さらに、この
回転角度位置Pfからクランク軸42をさらに反時計方
向に回転すると、上記と同様の原理により作動桿25,
26は前進端位置から左方へ後退し、回転角度位置は図
5に示す回転角度位置Prの位置になり、作動桿25,
26は後退端位置に達する。 さらに、クランク軸42
をこの回転角度位置Prの位置から反時計方向に回転す
ると、作動桿25,26は後退端位置から右方へ前進
し、回転角度位置は図3に示すPnの位置になり、作動
桿25,26は中立位置に復帰する。 これら一連の作
動桿25,26の進退移動は、後述する芯金パンチ3
3,34によりワークWが下降端位置で停留中に、サー
ボモータ41の出力軸1回転で1サイクルする。
【0033】次に、上流側のトリミング加工工程の加工
位置30Aには、図3に示すように、上ダイセット7
(図1参照)に芯金パンチ33が係着され、この芯金パ
ンチ33の下方には、補助駆動軸13(図1参照)に設
けた図示しないカムにより上下移動されるノックアウト
35Aが対向して設けられている。 また、ボルスタ8
上の下台14には、ダイホルダ15Aが締着され、この
ダイホルダ15Aは、作動桿25を水平方向に、また、
ノックアウト35Aを上下方向に各々摺動案内可能に形
成されている。 フィンガ11A,11Aにより移送さ
れたワークWは、芯金パンチ33とノックアウト35A
とにより図3,図7に示す下降端位置に位置決めされ
る。
【0034】作動桿25の前進側には、図7〜図9に示
す工具台36がボルト36a,36aにより締着されて
おり、この工具台36に、ボルト31a,31aにより
トリミング加工工具31A,31Bが、下降端位置で停
留中のワークWに加工可能なトリミング加工領域内に締
着されている。 これらトリミング加工工具31A,3
1Bには、ワークWの短辺筒壁Wb,Wcの各対向外側
面との間に隙間を隔てた内側面31b,31cの各上端
角部に、図10に示すトリミング加工工具31Aの工具
切刃31fと、図11に示すトリミング加工工具31B
の工具切刃31gとが各々形成されている。
【0035】また、芯金パンチ33には、ワークWの短
辺筒壁Wb,Wc上端部の各対向内側面との間に隙間を
隔てた外側面33b,33cの各下端角部に、芯金切刃
33f,33gが、トリミング加工工具31A,31B
の工具切刃31f,31gと協働でワークWの短辺筒壁
Wb,Wcの各開口部を剪断可能に各々形成されてい
る。 なお、トリミング加工工具31A,31Bには、
トリミング加工された前記各開口部の切屑を下方に排出
するための排出孔31j,31kが各々穿孔されてい
る。
【0036】そして、芯金パンチ33とノックアウト3
5Aとにより下降端位置に位置決めされ停留中のワーク
Wに対して、トリミング加工工具31A,31Bを図
3,図7に示す中立位置から、移送軸線と直交するトリ
ミング加工軸線上で前進端位置に前進させることで(図
4)、トリミング加工工具31Aの工具切刃31fと芯
金パンチ33の芯金切刃33fとの剪断作用により、図
19(b)に示すように、ワークWの短辺筒壁Wb開口
部がトリミングされる。 また、後退端位置に後退させ
ることで(図5)、トリミング加工工具31Bの工具切
刃31gと芯金パンチ33の芯金切刃33gとの剪断作
用により、図19(c)に示すように、ワークWの短辺
筒壁Wc開口部がトリミングされる。
【0037】次に、加工位置30Aの下流側に設けられ
たトリミング加工工程の加工位置30Bには、図2,図
12に示すダイホルダ15B上に、先端面26aがトリ
ミング加工領域内に侵入しないように形成された作動桿
26と、移送軸線と平行なトリミング加工軸線上で進退
移動可能な作動滑子28と、一方の腕端27aが作動桿
26の切欠き部26bと係合し、他方の腕端27bが作
動滑子28の切欠き部28aと係合して揺動可能な移動
方向変換レバー27とが設けられている。
【0038】この移動方向変換レバー27は、移送軸線
と直交する作動軸線上で進退移動する作動桿26により
揺動され、この揺動によって作動滑子28を移送軸線と
平行なトリミング加工軸線上で進退移動させる。 そし
て、加工位置30Aのトリミング加工工程と同様に、図
13,図14に示す芯金パンチ34とノックアウト35
Bとが設けられ、フィンガ11A,11Aにより移送さ
れたワークWは、芯金パンチ34とノックアウト35B
とにより下降端位置に位置決めされる。
【0039】作動滑子28の前進前側には、工具台37
が図13に示すボルト37a,37a,37aにより締
着されており、この工具台37に、ボルト32a,32
aによりトリミング加工工具32A,32Bが、下降端
位置で停留中のワークWに加工可能なトリミング加工領
域内に締着されている。 これらトリミング加工工具3
2A,32Bには、ワークWの長辺筒壁Wd,Weの各
対向外側面との間に隙間を隔てた内側面32d,32e
の各上端角部に、図16に示すトリミング加工工具32
Aの工具切刃32hと、図17に示すトリミング加工工
具32Bの工具切刃32iとが各々形成されている。
【0040】また、芯金パンチ34には、ワークWの長
辺筒壁Wd,We上端部の各対向内側面との間に隙間を
隔てた外側面34d,34eの各下端角部に、芯金切刃
34h,34iが、トリミング加工工具32A,32B
の工具切刃32h,32iと協働でワークWの長辺筒壁
Wd,Weの各開口部を剪断可能に各々形成されてい
る。 なお、トリミング加工工具32A,32Bには、
トリミング加工された前記各開口部の切屑を下方に排出
するための排出孔32m,32nが各々穿孔されてい
る。
【0041】そして、芯金パンチ34とノックアウト3
5Bとにより下降端位置に位置決めされ停留中のワーク
Wに対して、トリミング加工工具32A,32Bを図1
4に示す中立位置から、移送軸線と平行なトリミング加
工軸線上で前進端位置に前進させることで、トリミング
加工工具32Aの工具切刃32hと芯金パンチ34の芯
金切刃34hとの剪断作用により、図19(d)に示す
ように、ワークWの長辺筒壁Wd開口部がトリミングさ
れる。 また、後退端位置に後退させることで、トリミ
ング加工工具32Bの工具切刃32iと芯金パンチ34
の芯金切刃34iとの剪断作用により、図19(e)に
示すように、ワークWの長辺筒壁We開口部がトリミン
グされる。
【0042】続いて、上述のように構成されたトリミン
グ加工工具の駆動装置20の作動について、図18を参
照して説明する。
【0043】図1に示すトランスファプレス1のスライ
ド3は図18(a)に示すように、ゲートカム4,4
が、140度回転することで下死点位置から上死点位置
に達して40度回転する間は停留し、その後140度回
転することで下死点位置に達して40度回転する間は停
留している。 上流の絞り加工工程では、スライド3に
より下降する絞りパンチが、下死点位置に接近した加工
開始位置から下死点位置の間で絞り加工をする。
【0044】そして、絞り加工された角筒状のワークW
は、最終の絞り加工工程からトリミング加工工程の加工
位置30Aに移送され、スライド3により下降する芯金
パンチ33により図8に示す下死点位置に、ノックアウ
ト35Aで上方に付勢されながら位置決めされるととも
に、同時期に、加工位置30Aでトリミング加工された
ワークWが加工位置30Bに移送され、芯金パンチ34
により図14に示す下死点位置に、ノックアウト35B
で上方に付勢されながら位置決めされる。
【0045】これらの芯金パンチ33,34が図18
(a)に示す下死点位置に達すると、図1に示すレゾル
バ29からの始動信号により図2に示すトグル機構40
のサーボモータ41が回転制御され、各トリミング加工
工程の作動桿25,26が図3に示す待機中の中立位置
から前進する。 これらの作動桿25,26は、芯金パ
ンチ33,34が下死点位置で停留中の40度の間に、
図18(b)に示すように、待機中の中立位置から1
2.5度で前進端位置に達し、そこから12.5度で中
立位置を経た後に7.9度で後退端位置に達し、そこか
ら7.1度で中立位置に戻った後に停止して待機する。
【0046】これらの作動によって、上流側の加工位置
30Aにおいては、図2,図7に示す作動桿25ととも
にトリミング加工工具31A,31Bが図示左方から右
方へ前進し、トリミング加工工具31Aの工具切刃31
fと芯金パンチ33の芯金切刃33fとの協働により、
ワークWの短辺筒壁Wbを図19(b)のようにトリミ
ング加工する。 この加工直後に、トリミング加工工具
31A,31Bは前進端位置に達して後退し、トリミン
グ加工工具31Bの工具切刃31gと芯金パンチ33の
芯金切刃33gとの協働により、図19(c)のように
ワークWの短辺筒壁Wcをトリミング加工する。
【0047】また、下流側の加工位置30Bにおいて
は、図2,図13に示す作動桿26により作動滑子28
とともにトリミング加工工具32A,32Bが図14の
左方から右方へ前進し、トリミング加工工具32Aの工
具切刃32hと芯金パンチ34の芯金切刃34hとの協
働により、ワークWの長辺筒壁Wdを図19(d)のよ
うにトリミング加工する。 この加工直後に、トリミン
グ加工工具32A,32Bは前進端位置に達して後退
し、トリミング加工工具32Bの工具切刃32iと芯金
パンチ34の芯金切刃34iとの協働により、図19
(e)のようにワークWの長辺筒壁Weをトリミング加
工する。
【0048】なお、上述した第1実施例は、本願発明の
請求項1〜3および5に係る一例であって、図2に示す
加工位置30Aのトリミング(クロス)加工工程に、作
動桿25とトグル機構40とを設けたトリミング(クロ
ス)加工工具の駆動装置20が請求項1に記載の発明の
一例であり、また、この加工位置30Aのトリミング
(クロス)加工工程と、これに相当する隣接の加工工程
とに各々作動桿25を設けこれらを1式のトグル機構4
0で駆動するようにした構成が請求項2に記載の発明の
一例である。
【0049】また、図2に示す加工位置30Aにおい
て、ワーク移送軸線に対し直交するクロス加工軸線方向
でトリミング(クロス)加工をするトリミング(クロ
ス)加工工程と、加工位置30Bにおいて、ワーク移送
軸線に対し平行なクロス加工軸線方向でトリミング(ク
ロス)加工をするトリミング(クロス)加工工程との各
々の加工工程に、作動桿25,26を平行に設け、これ
らを1式のトグル機構40で駆動するようにした構成が
請求項3に記載した発明の一例である。 そして、プレ
ス加工された角筒状のワークWの開口部をトリミング加
工工具31A,31B,32A,32Bでトリミング加
工するようにした請求項1乃至4に記載の発明が請求項
5の一例である。
【0050】引き続いて、第2実施例について、図2
0,図21を参照して説明する。 図20は本例のトグ
ル機構を示す縦断面図(第1実施例の図6に対応)、図
21は図20のE−E断面図である。 この第2実施例
は、本願発明のうちトグル機構の偏心量を調節可能な偏
心量調節手段を設けるようにした請求項4に係る一例で
あって、第1実施例の作動桿25,26により進退移動
されるトリミング加工工具31A,31B,32A,3
2Bの進退移動量を可変にできる。 なお、第1実施例
と同一の構成要素は同一符号を用い、それらの詳細な説
明は省略する。
【0051】図20に示すトグル機構50は、支持台2
1上の軸受台板22,22に、クランク軸52が、継手
43を介してサーボモータ41の駆動により回転可能に
支承されている。 このクランク軸52は、円柱軸部5
2aと、断面が図21に示す四角形に形成された角柱軸
部52bと、角柱軸部52b端部が嵌入しテーパピン5
2dにより結合された円柱軸端部52cとの2体で構成
しており、これらが一体になって回転する。 角柱軸部
52b中央部の軸線は、円柱軸部52a、円柱軸端部5
2cの回転軸心に対して傾斜している。 このクランク
軸52の角柱軸部52bの外周には、偏心中空軸53が
設けられている。
【0052】この偏心中空軸53は図21に示すよう
に、外周円の中心に対して図示下方に偏心した四角穴5
3aが、左右内面はクランク軸52の角柱軸部52bを
挿通して摺動可能に、上下内面は角柱軸部52bとの間
に2空間ができるように形成されている。 この偏心中
空軸53の四角穴53a内にクランク軸52の角柱軸部
52bが挿通され、四角穴53aの上下内面と角柱軸部
52bとの間の対向する2空間内には、楔駒54と楔駒
55とが挟入されている。 これらの楔駒54,55の
各断面は、四角穴53aと平行な3外周面が四角穴53
a内を各々摺動可能で、かつ傾斜面54a,55aが角
柱軸部52bの平行な2斜面と各々楔着可能に形成され
ている。
【0053】また、偏心中空軸53の側面には、ボルト
53bにより止着板56が止着され、この止着板56に
ボルト54b,55bが各々挿通されている。 これら
のボルト54b,55bは、止着板56に対して図20
の左右方向へは移動しないように頭部近傍が各々抑止さ
れている。 これらボルト54b,55bの各先端ねじ
部は、楔駒54,55に各々螺着され、回動させること
で楔駒54,55を左右方向へ個別に進退移動調節する
ことができる。 そして、偏心中空軸53に、コンロッ
ド44の一端が相対回転可能に支承され、このコンロッ
ド44の他端には揺動軸45が、第1実施例のトグル機
構40と同様に止着されている。
【0054】このように構成された本例のトグル機構5
0は、例えば図20に示す位置から、ボルト54bによ
り楔駒54を所定量だけ図示左側へ移動させると、楔駒
54,55によるクランク軸52と偏心中空軸53との
楔着が解放され、偏心中空軸53は図示下方に移動す
る。 この偏心中空軸53の図示下方への移動により、
クランク軸52の円柱軸部52a,円柱軸端部52cの
回転軸心と、偏心中空軸53の外周円の中心との偏心量
は減少する。
【0055】この状態でボルト55bにより楔駒55を
図示左側へ引き寄せることで、楔駒54,55の各斜面
の楔作用によりクランク軸52と偏心中空軸53とは楔
着される。 また同様に、楔駒54を所定量だけ図示右
側へ移動させて楔着することで、クランク軸52の回転
軸心と、偏心中空軸53の中心との偏心量は増大する。
これらの調節操作でコンロッド44の上下移動量を調
節することにより、図2,図3,図7,図13に示す作
動桿25,26の進退移動量が調節できる。したがっ
て、ワークWの形状寸度が変更されても偏心量の調節範
囲内で容易に対応できる。
【0056】なお、本発明に係るクロス加工工具の駆動
装置は、上述した実施の形態に何ら限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてさまざま
な形態に構成することができる。 例えば、トランスフ
ァ装置は本例のトランスファプレスに限定されず、複数
台のプレス機械を並列して構成するトランスファライン
などにおいても適用できるし、また、クロス加工工具は
本例のトリミング加工工具に限定されず、穴あけ加工工
具やねじ加工工具にも適用できる。
【0057】
【発明の効果】本発明は、上述のとおりであるので、以
下に記載するような効果を奏する。
【0058】請求項1の発明によれば、クロス加工工具
の駆動装置をトグル機構で構成し、慣性質量と慣性モー
メントとを小さくしたので、プレス加工の回転速度を高
速化することや、芯金パンチが下死点位置で停留する時
間を短縮化すること、またはこれらを併用することで、
サイクルタイムを短縮し生産性の向上を図ることができ
る効果を奏する。 また、トグル機構はサーボモータに
より駆動するようにしたので、芯金パンチが下死点位置
で停留中の範囲内において、クロス加工工具の進退移動
速度を自由に加減することができ、クロス加工工具の特
性やワークの形状に対応したクロス加工ができる。
【0059】次の請求項2の発明によれば、1組のトグ
ル機構によって、隣接する一方のクロス加工工程と他方
のクロス加工工程とのクロス加工工具を各々進退移動さ
せるようにしたので、請求項1の発明の場合と同様な効
果を奏することができることに加え、クロス加工工具の
駆動装置を簡素化しそのコストダウンを容易に図ること
ができる。
【0060】次の請求項3の発明によれば、他方のクロ
ス加工工程には、移送軸線と平行なクロス加工軸線上で
進退移動可能な作動滑子と、他方のクロス加工工程の作
動桿と作動滑子とに係合され機台上で揺動可能な移動方
向変換レバーとを設けるようにしたので、請求項1およ
び請求項2の発明の場合と同様な効果を奏することがで
きることに加え、一方のクロス加工工程と他方のクロス
加工工程とにおいて、直交する2方向から容易にクロス
加工することがで、各種のワークに対応する自由度を向
上させることができる。
【0061】次の請求項4の発明によれば、トグル機構
は、クランク軸とコンロッドの一端部との間に偏心量を
調節可能な偏心量調節手段を設けるようにしたので、請
求項1乃至請求項3の発明の場合と同様な効果を奏する
ことができることに加え、クロス加工するワークの形状
に対応して、トグル機構の構成要素を取り替えることな
くクロス加工工具の進退移動量を調節し、段取り替えの
時間を短縮することがでる。
【0062】次の請求項5の発明によれば、トリミング
加工するトリミング加工工具は、角筒状ワークの対向外
側面との間に隙間を隔てた前後の内側面の各々上端角部
に切刃が形成され、芯金パンチには、角筒状ワーク上端
の対向内側面との間に隙間を隔てた前後の外側面の各々
下端角部に切刃が形成されて、作動桿を進退移動させる
ことで角筒状ワーク開口部のクロス加工軸線上における
前後の筒壁をトリミング加工するようにしたので、トリ
ミング加工において、請求項1乃至請求項4の発明の場
合と同様な効果を奏することができる。 すなわち、ト
リミング加工において、サイクルタイムを短縮し生産性
の向上を図ることができる効果を奏し、また、クロス各
工具の駆動装置を簡素化しそのコストダウンを容易に図
ることができ、また、各種のワークに対応する自由度を
向上させることができ、また、クロス加工するワークの
形状に対応して、トグル機構の構成要素を取り替えるこ
となくクロス加工工具の進退移動量を調節し、段取り替
えの時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクロス加工工具の駆動装置により
ワークにトリミング加工するためのトランスファプレス
を示す説明図であって、その正面図である。
【図2】本発明に係るクロス加工工具の駆動装置の第1
実施例を示す説明図であって、その作動桿の上端面から
の上面図である。
【図3】同じく、作動桿が中立位置における説明図であ
って、図2のA−A矢視で断面した側面図である。
【図4】同じく、作動桿が前進端位置における説明図で
あって、図2のA−A矢視で断面した側面図である。
【図5】同じく、作動桿が後退端位置における説明図で
あって、図2のA−A矢視で断面した側面図である。
【図6】同じく、トグル機構の説明図であって、図4の
B−B矢視断面図である。
【図7】同じく、移送直交方向に加工するトリミング加
工部の説明図であって、図2のA−A矢視拡大断面図で
ある。
【図8】同じく、移送直交方向に加工するトリミング加
工部の説明図であって、図7の直角断面図である。
【図9】同じく、移送直交方向に加工するトリミング加
工部の説明図であって、図8の横断面図である。
【図10】同じく、一方のトリミング加工工具の説明図
であって、(a)は上面図、(b)は断面図、(c)は
側面図である。
【図11】同じく、他方のトリミング加工工具の説明図
であって、(a)は上面図、(b)は断面図、(c)は
側面図である。
【図12】同じく、移送方向に加工するトリミング加工
部の説明図であって、図2の部分拡大上面図である。
【図13】同じく、移送方向に加工するトリミング加工
部の説明図であって、図12のC−C矢視断面図であ
る。
【図14】同じく、移送方向に加工するトリミング加工
部の説明図であって、図13の直角断面図である。
【図15】同じく、移送方向に加工するトリミング加工
部の説明図であって、図14の横断面図である。
【図16】同じく、一方のトリミング加工工具の説明図
であって、(a)は上面図、(b)は断面図、(c)は
側面図である。
【図17】同じく、他方のトリミング加工工具の説明図
であって、(a)は上面図、(b)は断面図、(c)は
側面図である。
【図18】同じく、タイミングチャートであって、
(a)はトランスファプレスのスライドと作動桿との関
係を示し、(b)は(a)のD部拡大図である。
【図19】同じく、ワークの加工形態を示す説明図であ
って、(a)はトリミング加工前を示し、(b)は移送
直交方向で前進後側側面が加工され、(c)は移送直交
方向で前進前側側面が加工され、(d)は移送方向で前
進後側側面が加工され、(e)は移送方向で前進前側側
面が加工された形態を示す。
【図20】同じく、第2実施例のトグル機構を示す説明
図であって、第1実施例の図6に対応する縦断面図であ
る。
【図21】同じく、図20のE−E矢視断面図である。
【図22】従来技術のクロス加工工具の駆動装置に係る
説明図であって、その側面図である。
【符号の説明】
1 トランスファプレス 3 スライド 11 トランスファバー 20 トリミング加工工具の駆動装置 25,26 作動桿 27 移動方向変換レバー 28 作動滑子 30A,30B トリミング加工工程 31A,31B トリミング加工工具 31f,31g 工具切刃 32A,32B トリミング加工工具 32h,32i 工具切刃 33 芯金パンチ 33f,33g 芯金切刃 34 芯金パンチ 34h,34i 芯金切刃 40 トグル機構 41 サーボモータ 42 クランク軸 44 コンロッド 47 揺動リンク 48 直動軸 49 遊動リンク 50 トグル機構 52 クランク軸 53 偏心中空軸 W ワーク
フロントページの続き (72)発明者 小澤 和彦 愛知県尾張旭市旭前町新田洞5050番地の1 旭精機工業株式会社内 Fターム(参考) 4E048 AA03 4E050 AA13 AA14 4E089 EA10 EB04 ED02 EE03 4E090 AA10 AB01 BA02 CB02 CC01 EC04 FA02 HA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスファ装置によるプレス加工工程
    のうち、上下移動可能な芯金パンチにより下降端位置で
    位置決めされたワークに、前記芯金パンチの上下移動軸
    線と同軸のワーク軸線に対して直交方向から加工するク
    ロス加工工程のクロス加工工具を進退移動させる駆動装
    置であって、 前記ワーク軸線と各加工工程のワークを順次移送する移
    送軸線とに直交するクロス加工軸線上で進退移動可能に
    設けられ前記クロス加工工具が着脱可能な作動桿と、 機台上で回転可能に支承されたクランク軸と、このクラ
    ンク軸の一体的に回転する偏心回転軸部に一端が支承さ
    れたコンロッドと、このコンロッドの他端に設けた揺動
    軸に一端が枢支され他端が機台上に設けた揺動基軸に枢
    支されて揺動可能な揺動リンクと、前記揺動軸に一端が
    枢支され他端が前記作動桿に設けた直動軸に枢支されて
    遊動可能な遊動リンクとから構成したトグル機構と、 このトグル機構のクランク軸を回転駆動するサーボモー
    タと、前記芯金パンチが下死点位置で停留中に前記サー
    ボモータの始動信号を出力する信号出力手段と、この信
    号出力手段の始動信号に基づき前記サーボモータを所定
    時間回転制御する制御手段とを備えて、 前記芯金パンチが下死点位置で停留中に前記サーボモー
    タでクランク軸を回転駆動し、前記トグル機構により前
    記作動桿に取着のクロス加工工具を進退移動させるよう
    にしたことを特徴とするクロス加工工具の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記クロス加工工程は、一方のクロス加
    工工程と他方のクロス加工工程とが隣接して設けられ、
    各クロス加工工程のクロス加工工具を各々進退移動させ
    る駆動装置であって、 前記一方のクロス加工工程と他方のクロス加工工程とに
    前記作動桿を各々設けこれら2個の作動桿を前記直動軸
    により一体的に連結し、その直動軸に前記トグル機構の
    遊動リンクの他端を枢支するようにした請求項1に記載
    のクロス加工工具の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記一方のクロス加工工程と他方のクロ
    ス加工工程との各クロス加工工具は、一方のクロス加工
    工具を前記移送軸線と直交させて、他方のクロス加工工
    具を前記移送軸線と平行に進退移動させる駆動装置であ
    って、 前記他方のクロス加工工程には、前記ワーク軸線と直交
    し前記移送軸線と平行なクロス加工軸線上で進退移動可
    能に設けられ前記他方のクロス加工工具が着脱可能な作
    動滑子と、L字状に形成した両腕の腕端が前記他方のク
    ロス加工工程の作動桿と前記作動滑子とに係合され機台
    上で揺動可能に枢支された移動方向変換レバーとを設け
    るようにした請求項2に記載のクロス加工工具の駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記クロス加工工具の進退移動量は可変
    である駆動装置であって、 前記トグル機構は、前記クランク軸と前記コンロッドの
    一端部との間に偏心量を調節可能な偏心量調節手段を設
    けるようにした請求項1乃至3に記載のクロス加工工具
    の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記クロス加工工具は、プレス加工され
    た角筒状ワークの開口部をトリミング加工するトリミン
    グ加工工具であって、 このトリミング加工工具は、前記クロス加工軸線上で前
    記下降端位置の角筒状ワークの対向外側面との間に隙間
    を隔てた前後の内側面の各々上端角部に切刃が形成され
    て前記作動桿に取着され、前記芯金パンチには、前記下
    降端位置の角筒状ワーク上端部の対向内側面との間に隙
    間を隔てた前後の外側面の各々下端角部で前記トリミン
    グ加工工具の切刃に対応する位置に切刃が形成されて、 前記作動桿を進退移動させることで角筒状ワーク開口部
    の前記クロス加工軸線上における前後の筒壁をトリミン
    グ加工するようにした請求項1乃至4に記載のクロス加
    工工具の駆動装置。
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