JP2002291256A - 動力出力装置 - Google Patents

動力出力装置

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JP2002291256A JP2001095273A JP2001095273A JP2002291256A JP 2002291256 A JP2002291256 A JP 2002291256A JP 2001095273 A JP2001095273 A JP 2001095273A JP 2001095273 A JP2001095273 A JP 2001095273A JP 2002291256 A JP2002291256 A JP 2002291256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機を効率よく運転する。 【解決手段】 インバータ回路24の正極母線26と負
極母線28と接続されたコンデンサ30と、インバータ
回路24の負極母線28とモータ22の中性点とに接続
された直流電源32とを備える。電子制御ユニット40
は、コンデンサ30の目標電圧Vc*として電圧センサ
64により検出された直流電源32の電圧Vbとモータ
22の三相コイルに印加する指令電圧V*の振幅Aとを
加算した値を用いて、コンデンサ30の端子間電圧Vc
が目標電圧Vc*となるようにインバータ回路24を制
御する。これは、三相コイルに印加する指令電圧V*と
しての三相交流は直流電源32の電位Vbを中心として
制御されることに基づいている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力出力装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の動力出力装置としては、電動機に
三相交流を印加するインバータ回路の正極母線と負極母
線とに接続されたコンデンサと、インバータ回路の正極
母線または負極母線と電動機の中性点とに接続された直
流電源とを備えるものが提案されている(特開平10−
337047号公報や特開平11−178114号公報
など)。この装置では、電動機の各相コイルとインバー
タ回路のスイッチング素子とからなる回路を直流電源か
らの電圧を昇圧してコンデンサに蓄える昇圧チョッパ回
路として機能させると共に蓄電されたコンデンサを直流
電源として機能させて電動機を駆動する。この電動機の
駆動制御およびコンデンサへの蓄電制御は、インバータ
回路のスイッチング素子のスイッチングにより行なわれ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た動力出力装置では、電動機の運転効率を低下させてし
まう場合がある。前述の動力出力装置ではコンデンサの
端子間電圧、即ちインバータ回路の正極母線と負極母線
との電位差は、インバータ回路のスイッチングにより制
御可能であるから、コンデンサの端子間電圧を設定した
目標電圧に保持することもできる。このとき、設定され
るコンデンサの目標電圧によっては、電動機を駆動する
際のインバータ回路のスイッチングによる損失が大きく
なったり、電動機にトルクとして出力されない弱め界磁
電流を流す必要があったりして、電動機の駆動効率が低
下してしまう。
【0004】また、電動機に印加可能な指令電圧(三相
交流の振動幅)は、コンデンサの端子間電圧の範囲内で
制御可能であるが、インバータ回路の正極母線または負
極母線と電動機の中性点とに直流電源が接続されている
ため、通常、直流電源の電位を中心として制御される。
このとき、コンデンサの端子間電圧、即ちインバータ回
路の正極母線と負極母線の電位差が直流電源の電圧の丁
度2倍であれば、コンデンサの端子間電圧の範囲内にお
いてインバータ回路により生成される三相交流を直流電
源の電位に対して常に正負対称に制御可能であるが、コ
ンデンサの端子間電圧が直流電源の電圧の丁度2倍とな
らないときに、コンデンサの端子間電圧を最大範囲とし
て電動機に三相交流を印加しようとすると三相交流の波
形が正負対称とならず歪んでしまう場合がある。この場
合、電動機にトルクリップルを生じたり、銅損を大きく
したりしてしまう。
【0005】本発明の動力出力装置は、インバータ回路
の正極母線と負極母線との電位差をより適切に調節して
電動機の運転効率を向上させることを目的の一つとす
る。
【0006】また、本発明の動力出力装置は、電動機の
中性点の電位がインバータ回路の正極母線と負極母線の
中間電位にないときでも電動機を安定駆動させることを
目的の一つとする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の動力出力装置は、上述の目的の少なくとも一部を
達成するために以下の手段を採った。
【0008】本発明の第1の動力出力装置は、多相交流
により回転駆動する電動機と、複数のスイッチング素子
のスイッチングにより多相交流電力を前記電動機に供給
可能なインバータ回路と、前記インバータ回路の正極母
線と負極母線とに接続された蓄電可能な第1電源と、前
記インバータ回路の正極母線および負極母線のうちのい
ずれか一方の母線と前記電動機の中性点とに接続された
第2電源と、前記第2電源の電圧と前記電動機の各相に
印加する指令電圧とに応じて前記第1電源の目標電圧を
設定する目標電圧設定手段と、前記第2電源からの電力
を用いて前記第1電源の電圧が前記目標電圧設定手段に
より設定された目標電圧となるよう前記インバータ回路
のスイッチング素子をスイッチング制御する制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0009】この本発明の第1の動力出力装置では、目
標電圧設定手段が、第2電源の電圧と電動機の各相に印
加する指令電圧とに応じて第1電源の目標電圧を設定
し、制御手段が、第2電源からの電力を用いて第1電源
の電圧が設定された目標電圧となるようインバータ回路
のスイッチング素子をスイッチング制御する。これによ
り、第2電源の電圧と電動機の各相に印加する指令電圧
とに応じて第1電源の電圧をより適切に調節することが
でき、電動機の運転効率を向上させることができる。
【0010】こうした本発明の第1の動力出力装置にお
いて、前記目標電圧設定手段は、前記第1電源の目標電
圧として前記第2電源の電圧と前記電動機の各相に印加
する指令電圧の振幅とを加算した値を設定する手段であ
るものとすることもできる。
【0011】本発明の第2の動力出力装置は、多相交流
により回転駆動する電動機と、複数のスイッチング素子
のスイッチングにより多相交流電力を前記電動機に供給
可能なインバータ回路と、前記インバータ回路の正極母
線および負極母線のいずれか一方の母線と前記電動機の
中性点とに接続された蓄電可能な第1電源と、前記イン
バータ回路の前記一方の母線とは異なる他方の母線と前
記電動機の中性点とに接続された第2電源と前記電動機
の各相に印加する指令電圧に応じて前記第1電源の目標
電圧を設定する目標電圧設定手段と、前記第2電源から
の電力を用いて前記第1電源の電圧が前記目標電圧設定
手段により設定された目標電圧となるよう前記インバー
タ回路のスイッチング素子をスイッチング制御する制御
手段とを備えることを要旨とする。
【0012】この本発明の第2の動力出力装置では、目
標電圧設定手段が、電動機の各相に印加する指令電圧に
応じて前記第1電源の目標電圧を設定し、制御手段が、
第2電源からの電力を用いて第1電源の電圧が設定され
た目標電圧となるようインバータ回路のスイッチング素
子をスイッチング制御する。これにより、電動機の各相
に印加する指令電圧に応じて第1電源の電圧をより適切
に調節することができ、電動機の運転効率を向上させる
ことができる。
【0013】こうした本発明の第2の動力出力装置にお
いて、前記目標電圧設定手段は、前記第1電源の目標電
圧として前記電動機の各相に印加する指令電圧の振幅の
値を設定する手段であるものとすることもできる。
【0014】また、本発明の第1または第2の動力出力
装置において、前記第1電源の充放電に伴って駆動する
電気機器を備え、前記目標電圧設定手段は、更に前記電
気機器に印加する指令電圧に基づいて前記第1電源の目
標電圧を設定する手段であるものとすることもできる。
【0015】さらに、本発明の第1または第2の動力出
力装置において、前記目標電圧設定手段は、更に所定の
マージン値を上乗せして前記第1電源の目標電圧を設定
する手段であるものとすることもできる。
【0016】本発明の第3の動力出力装置は、多相交流
により回転駆動する電動機と、複数のスイッチング素子
のスイッチングにより多相交流電力を前記電動機に供給
可能なインバータ回路と、前記インバータ回路の正極母
線と負極母線とに接続された第1電源と、前記インバー
タ回路の正極母線および負極母線のうちのいずれか一方
の母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源
と、前記電動機の各相に指令電圧が印加されるよう前記
インバータ回路のスイッチング素子をスイッチング制御
する制御手段とを有する動力出力装置であって、前記第
1電源の電圧と前記第2電源の電圧とが所定の関係にあ
るときに前記指令電圧を制限する指令電圧制限手段を備
えることを要旨とする。
【0017】この本発明の第3の動力出力装置では、第
1電源の電圧と第2電源の電圧とが所定の関係にあると
きに指令電圧制限手段が、電動機の各相に印加する指令
電圧を制限する。この所定の関係として前記第2電源の
電圧が前記第1電源の電圧の1/2の電圧と等しくない
ときに前記指令電圧を制限するものとすれば、電動機に
トルクリップルが生じるのを抑制し、電動機を安定駆動
することができる。
【0018】こうした本発明の第3の動力出力装置にお
いて、前記指令電圧制限手段は、前記所定の関係として
前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧の1/2の電
圧よりも大きいときには前記指令電圧を前記第1電源の
電圧と前記第2電源の電圧との差の電圧の2倍の電圧以
下となるように制限し、前記第2電源の電圧が前記第1
電源の電圧の1/2の電圧よりも小さいときには前記指
令電圧を前記第2電源の電圧の2倍の電圧以下となるよ
うに制限するものとすることができる。こうすれば、電
動機をより安定に駆動することもできる。
【0019】本発明の第4の動力出力装置は、多相交流
により回転駆動する電動機と、複数のスイッチング素子
のスイッチングにより多相交流電力を前記電動機に供給
可能なインバータ回路と、前記インバータ回路の正極母
線および負極母線のうちのいずれか一方の母線と前記電
動機の中性点とに接続された第1電源と、前記インバー
タ回路の前記一方の母線とは異なる他方の母線と前記電
動機の中性点とに接続された第2電源と、前記電動機の
各相に指令電圧が印加されるよう前記インバータ回路の
スイッチング素子をスイッチング制御する制御手段とを
有する動力出力装置であって、前記第1電源の電圧と前
記第2電源の電圧とが所定の関係にあるときに前記指令
電圧を制限する指令電圧制限手段を備えることを要旨と
する。
【0020】この本発明の第4の動力出力装置では、第
1電源の電圧と第2電源の電圧とが所定の関係にあると
きに指令電圧制限手段が、電動機の各相に印加する指令
電圧を制限する。この所定の関係として前記第2電源の
電圧が前記第1電源の電圧と等しくないときに前記指令
電圧を制限するものとすれば、電動機のトルクリップル
が生じるのを抑制し、電動機を安定駆動することができ
る。
【0021】こうした本発明の第4の動力出力装置にお
いて、前記指令電圧制限手段は、前記所定の関係として
前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧よりも大きい
ときには前記指令電圧を前記第1電源の電圧の2倍の電
圧以下となるように制限し、前記第2電源の電圧が前記
第1電源の電圧よりも小さいときには前記指令電圧を該
第2電源の電圧の2倍の電圧以下となるように制限する
ものとすることもできる。こうすれば、電動機をより安
定に駆動することができる。
【0022】また、本発明の第3または第4の動力出力
装置において、前記第1電源は、前記第2電源からの電
力を用いて蓄電可能な蓄電手段であるものとすることも
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
動力出力装置20の構成の概略を示す構成図である。実
施例の動力出力装置20は、図示するように、三相交流
により回転駆動するモータ22と、直流電力を三相交流
電力に変換してモータ22に供給可能なインバータ回路
24と、インバータ回路24の正極母線26と負極母線
28とに接続されたコンデンサ30と、インバータ回路
24の負極母線28とモータ22の中性点とに接続され
た直流電源32と、装置全体をコントロールする電子制
御ユニット40とを備える。
【0024】モータ22は、例えば、外表面に永久磁石
が貼り付けられたロータと、三相コイルが巻回されたス
テータとからなる発電可能なPM型の同期発電電動機と
して構成されている。モータ22の回転軸は、実施例の
動力出力装置20の出力軸となっており、この回転軸か
ら動力が出力される。また、モータ22は発電電動機と
して構成されているから、モータ22の回転軸に動力を
入力すれば、モータ22により発電できるようになって
いる。
【0025】インバータ回路24は、6個のトランジス
タT1〜T6と6個のダイオードD1〜D6とにより構
成されている。トランジスタT1〜T6は、それぞれ正
極母線26と負極母線28とに対してソース側とシンク
側となるよう2個づつペアで配置されており、その接続
点にはモータ22の三相コイル(u,v,w)の各々が
接続されている。したがって、インバータ回路24の正
極母線と負極母線に電位差が作用している状態でトラン
ジスタT1〜T6をスイッチング制御することにより、
モータ22の三相コイルにより回転磁界が形成され、モ
ータ22を回転駆動することができる。
【0026】直流電源32は、例えば、ニッケル水素系
やリチウムイオン系の充放電可能な二次電池として構成
されている。
【0027】電子制御ユニット40は、CPU42を中
心としたマイクロプロセッサとして構成されており、処
理プログラムが記憶されたROM44と、一時的にデー
タを記憶するRAM46と、入出力ポート(図示せず)
とを備える。この電子制御ユニット40には、モータ2
2の三相コイルの各相に取り付けられた電流センサ52
〜56からの各相電流Iu,Iv,Iwやモータ22の
中性点に取り付けられた電流センサ58からの中性点電
流Io、モータ22の回転軸に取り付けられた回転角セ
ンサ60からのロータの回転角θ、コンデンサ30に取
り付けられた電圧センサ62からの端子間電圧Vc、直
流電源32に取り付けられた電圧センサ64からの端子
間電圧Vb、モータの動作に関する指令値などが入力ポ
ートを介して入力されている。また、電子制御ユニット
40からは、インバータ回路24のトランジスタT1〜
T6のスイッチング制御を行なうための制御信号などが
出力ポートを介して出力されている。
【0028】こうして構成された実施例の動力出力装置
20の動作、特に、インバータ回路24のトランジスタ
T1〜T6のスイッチングによりコンデンサ30の端子
間電圧Vcを制御する際の動作について説明する。
【0029】図2は、モータ22の三相コイルのu相に
着目した実施例の動力出力装置20の回路図である。い
ま、インバータ回路24のu相のトランジスタT2をオ
ンした状態を考えると、この状態では、図中波線矢印で
示す短絡回路が形成され、モータ22の三相コイルのu
相はリアクトルとして機能する。この状態からトランジ
スタT2をオフすると、リアクトルとして機能している
三相コイルのu相に蓄えられたエネルギは、図中実線矢
印で示す充電回路によりコンデンサ30に蓄えられる。
この際の電圧は直流電源32の供給電圧よりも高くする
ことができる。一方、この回路でコンデンサ30の電位
を用いて直流電源32を充電することもできる。したが
って、この回路は、直流電源32のエネルギを昇圧して
コンデンサ30に蓄えると共にコンデンサ30の電位を
用いて直流電源32を充電可能な昇降圧チョッパ回路と
みなすことができる。モータ22の三相コイルのvw相
もu相と同様に昇降圧チョッパ回路とみなすことができ
るから、トランジスタT2,T4,T6をオンオフする
ことによりコンデンサ30を充電したり、コンデンサ3
0に蓄えられた電荷を用いて直流電源32を充電するこ
とができる。こうしたコンデンサ30への充電により生
じる電位差はコンデンサ30に蓄えられる電荷の量、即
ちリアクトルに流れる電流(モータ22の中性点に流れ
る中性点電流)に応じて変動するから、インバータ回路
24のトランジスタT2,T4,T6のスイッチング制
御を行なってモータ22の中性点に流れる中性点電流を
調節することによりコンデンサ30の端子間電圧Vcを
調節することができる。
【0030】図3は電子制御ユニット40のCPU42
により実行されるコンデンサ電圧調節処理ルーチンの一
例を示すフローチャートである。このルーチンは所定の
時間ごとに繰り返し実行される。
【0031】コンデンサ電圧調節処理ルーチンが実行さ
れると、電子制御ユニット40のCPU42は、まず、
モータ22の駆動に関する指令値としての指令電流Iu
*,Iv*,Iw*(以下、まとめてI*とする)や電
圧センサ62からのコンデンサ30の端子間電圧Vc、
電圧センサ64からの直流電源32の端子間電圧Vb、
電流センサ52〜56からの各相電流Iu,Iv,Iw
を読み込む処理を実行する(ステップS100)。ここ
で、モータ22の駆動に関する指令値としての指令電流
I*は、動力出力装置20の出力軸に対する出力要求や
モータ22の駆動状態に基づいて設定される。
【0032】各データが読み込まれると、読み込まれた
指令電流I*と各相電流Iu,Iv,Iwとに基づいて
モータ22の三相コイルに印加する指令電圧Vu*,V
v*,Vw*(以下、まとめてV*とする)を設定する
(ステップS102)。この指令電圧V*は、例えば、
モータ22の三相コイルに指令電流I*通りの電流が流
れるように指令電流I*と各相電流Iu,Iv,Iwと
の差分に基づいて比例積分制御(PI制御)を行なうな
どして設定することができる。勿論、比例制御や積分制
御、PID制御などの種々の制御を行なうこともでき
る。三相コイルの指令電圧V*が設定されると、この指
令電圧V*の振幅Aと直流電源32の端子間電圧Vbと
を加算してコンデンサ30の目標電圧Vc*を計算し
(ステップS104)、計算されたコンデンサ30の目
標電圧Vc*と読み込まれたコンデンサ30の端子間電
圧Vcとの偏差を打ち消す方向にモータ22の中性点に
流れる中性点電流を調節して(ステップS106)本ル
ーチンを終了する。これにより、目標電圧Vc*に蓄電
されたコンデンサ30を電源としてモータ22が駆動さ
れる。ここで、中性点電流は、例えば、コンデンサ30
の目標電圧Vc*と端子間電圧Vcとの差分に基づいて
PI制御を行なうなどして調節することができる。勿
論、比例制御や積分制御、PID制御などの種々の制御
を行なうこともできる。
【0033】図4はモータ22の三相コイルのu相の指
令電圧Vu*とコンデンサ30の電位Vcと直流電源3
2の電位Vbとの関係を説明する説明図である。なお、
コンデンサ30の電位Vcや直流電源32の電位Vb
は、負極母線28の電位を基準とする。三相コイルのu
相の指令電圧Vu*としての三相交流(一相分)を直流
電源32の電位Vbを中心として制御、即ち三相交流の
平均が直流電源32の電位Vbと一致するように制御す
る場合、モータ22のu相のコイルに指令電圧Vu*を
印加するために必要なコンデンサ30の端子間電圧Vc
は、図4に示すように直流電源32の端子間電圧Vbに
u相の指令電圧Vu*の振幅Aを加算した電圧Vb+A
であることが分かる。このコンデンサ30の端子間電圧
Vcを電圧Vb+Aより大きくすると、インバータ回路
24のトランジスタT1〜T6のスイッチング損失が大
きくなり、逆にコンデンサ30の端子間電圧Vcを電圧
Vb+Aより小さくすると、弱め界磁制御を行なう必要
があるから損失が大きくなる。なお、v,w相に関して
もu相と位相が異なるだけであるから、同様に考えるこ
とができる。したがって、直流電源32の端子間電圧V
bと三相コイルの指令電圧V*の振幅Aとを加算し、こ
の加算値を目標電圧Vc*としてコンデンサ30の端子
間電圧Vcを調節することにより、コンデンサ30の端
子間電圧Vcはモータ22の三相コイルに指令電圧V*
を印加するのに適した電圧となり、モータ22を高効率
で駆動することができるのである。
【0034】以上説明した実施例の動力出力装置20に
よれば、モータ22の三相コイルに指令電圧V*を印加
するのに適した目標電圧Vc*となるようにコンデンサ
30の端子間電圧Vcを調節してモータ22を駆動する
から、モータ22の駆動効率を向上させることができ
る。
【0035】実施例の動力出力装置20では、三相コイ
ルに印加する指令電圧V*の振幅Aを電流指令I*と各
相電流Iu,Iv,Iwとに基づいて設定するものとし
たが、モータ22の回転に伴って三相コイルに生じる逆
起電圧Eに基づいて三相コイルの指令電圧V*の振幅A
を設定するものとしてもよい。このとき、図3のコンデ
ンサ電圧調節処理ルーチンのステップS100,S10
2の処理に代えて以下の処理が行なわれる。この処理
は、モータ22の動作に関する指令値であるトルク指令
T*と回転角センサ60からのモータ22のロータの回
転角θとを読み込み、トルク指令T*と回転角θに基づ
いて算出されるモータ22のロータの回転数N*とに基
づいてモータ22の三相コイルに生じる逆起電圧Eを算
出する処理を行ない、この逆起電圧Eを指令電圧V*の
振幅Aとして設定することにより行なわれる。逆起電圧
Eの算出は、例えば、トルク指令T*と回転数Nとから
モータ22のロータの目標回転数N*を算出し、モータ
22の誘起電圧定数(回転数に対する誘起電圧の換算係
数でありモータ22の特性などにより設定される定数)
とロータの目標回転数N*との積により算出するものと
してもよく、トルク指令T*と回転数Nとに基づいてマ
ップにより導出するものとしても構わない。なお、トル
ク指令T*は、装置に要求される出力に基づいて設定さ
れる。
【0036】実施例の動力出力装置20では、モータ2
2の三相コイルに指令電圧V*を印加するのに必要な目
標電圧Vc*となるようにコンデンサ30の端子間電圧
Vcを調節するものとしたが、モータ22の他にコンデ
ンサ30の充放電により駆動する他のモータなどの電気
機器を備える場合は、これらに要求される指令電圧も考
慮してコンデンサ30の目標電圧を設定するものとして
もよい。図5はコンデンサ30を電源として複数のモー
タを駆動する変形例の動力出力装置120の構成の概略
を示す構成図である。この変形例の動力出力装置120
は、実施例の動力出力装置20の構成に加えて、三相交
流により回転駆動するモータ122と、直流電力を三相
交流電力に変換してモータ122に供給可能なインバー
タ回路124とを備える。このインバータ回路124の
正極母線126と負極母線128にはコンデンサ30が
接続されている。即ち、コンデンサ30は、2つのモー
タ22,122を駆動するための共用の電源として構成
されている。また、電子制御ユニット40は、更にモー
タ122の各相に取り付けられた電流センサ152〜1
56からの各相電流や回転角センサ160からのモータ
122のロータの回転角などが入力ポートを介して入力
されると共にインバータ回路124への制御信号が出力
ポートを介して出力されている。
【0037】こうして構成された変形例の動力出力装置
120におけるコンデンサ30の端子間電圧Vcの調整
方法としては、まず、図3のルーチンのステップS10
0,S102と同様の処理によりモータ22,122の
三相コイルに印加する指令電圧V1*,V2*をそれぞ
れ設定し、この指令電圧V1*,V2*を各モータ2
2,122の三相コイルに印加するために必要なコンデ
ンサ30の目標電圧Vc1*,Vc2*を算出する。こ
こで、モータ22におけるコンデンサ30の目標電圧V
c1*については、図3のルーチンのステップS104
と同様の処理(Vc1*=Vb+A1,A1は指令電圧
V1*の振幅)により算出することができる。一方、モ
ータ122におけるコンデンサ30の目標電圧Vc2*
については、その中性点に直流電源が接続されていない
から、指令電圧V2*の振動幅、即ち指令電圧V2*の
振幅の2倍の電圧をコンデンサ30の目標電圧Vc2*
(Vc2*=2・A2,A2は指令電圧V2*の振幅)
として算出すればよい。こうして、各モータ22,12
2毎にコンデンサ30の目標電圧Vc1*,Vc2*が
算出されると、この目標電圧Vc1*,Vc2*のうち
の大きい方の電圧を最終的なコンデンサ30の目標電圧
Vc*として設定し、この目標電圧Vc*に基づいてコ
ンデンサ30の端子間電圧Vcを調節する。これによ
り、コンデンサ30の端子間電圧Vcは、各モータ2
2,122毎に設定された指令電圧V1*,V2*を印
加することができる電圧となっているから、コンデンサ
30により複数のモータを駆動するときでも、弱め界磁
制御を行なう必要がなく、モータを高効率に運転するこ
とができる。
【0038】この変形例の動力出力装置120では、モ
ータ22,122を駆動するために各々設定されたコン
デンサ30の目標電圧Vc1*,Vc2*のうちの大き
い方の電圧を最終的なコンデンサ30の目標電圧Vc*
として設定するものとしたが、各モータ22,122に
おけるコンデンサ30の目標電圧Vc1*,Vc2*の
差が大きい場合などでは、弱め界磁制御に基づく損失は
生じない反面インバータ回路のスイッチングに基づく損
失が大きくなるから、弱め界磁制御に基づく損失とイン
バータ回路のスイッチングに基づく損失とを比較して全
体として損失がより少なくなるようにコンデンサ30の
目標電圧Vc*を設定するものとしてもよい。なお、変
形例の動力出力装置120では、2つのモータ22,1
22を駆動する場合を考えたが、複数の電気機器を駆動
する場合も同様にして適用可能である。
【0039】実施例の動力出力装置20やその変形例
は、設定されたコンデンサ30の目標電圧Vc*に対し
て更に所定値を上乗せするものとしてもよい。この所定
値は、急激な負荷変動、即ちモータの各相に印加する指
令電圧の急激な変動やインバータ回路の損失などに対応
するためのマージン値として設定されるものである。
【0040】次に、第2実施例の動力出力装置20につ
いて説明する。第2実施例の動力出力装置20は、電子
制御ユニット40における処理を除いて第1実施例の動
力出力装置20と同一の構成をしている。したがって、
第1実施例の動力出力装置20と同一符号を付し重複部
分の説明は省略する。第2実施例の動力出力装置20
は、コンデンサ30の端子間電圧Vcと直流電源32の
端子間電圧Vbとに基づいてモータ22の三相コイルの
指令電圧V*を制限する処理を行なう。図6は電子制御
ユニット40のCPU42により実行される指令電圧制
限処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。こ
のルーチンは所定時間毎に繰り返し実行される。
【0041】この指令電圧制限処理ルーチンが実行され
ると、電子制御ユニット40のCPU42は、まず、コ
ンデンサ30の端子間電圧Vcおよび直流電源32の端
子間電圧Vbを読み込み(ステップS200)、直流電
源32の端子間電圧Vbとコンデンサ30の端子間電圧
Vcの中間電圧Vc/2とを比較する処理を行なう(ス
テップS202)。比較の結果、直流電源32の端子間
電圧Vbとコンデンサ30の中間電圧Vc/2とが等し
い場合は、設定された電圧指令V*を制限することなく
本ルーチンを終了する。これにより、設定された指令電
圧V*がモータ22の三相コイルに印加されるようにイ
ンバータ回路24に対して制御信号を出力してモータ2
2が駆動制御される。
【0042】一方、直流電源32の端子間電圧Vbがコ
ンデンサ30の中間電圧Vc/2よりも大きい場合は、
三相コイルの指令電圧V*の振動幅(指令電圧V*の振
幅の2倍の電圧)を値2(Vc−Vb)の範囲内となる
ように制限し(ステップS204)、直流電源32の端
子間電圧Vbがコンデンサ30の中間電圧Vc/2より
も小さい場合は、三相コイルの指令電圧V*の振動幅を
値2・Vbの範囲内となるように制限して(ステップS
206)本ルーチンを終了する。これにより、制限され
た指令電圧V*がモータ22の三相コイルに印加される
ようにインバータ回路24に対して制御信号を出力して
モータ22が駆動制御される。図7はコンデンサ30の
電位Vcと直流電源32の電位Vbとの関係を説明する
説明図である。なお、コンデンサ30の電位Vcや直流
電源32の電位Vbは、負極母線28の電位を基準とし
た。モータ22の三相コイルに印加する指令電圧V*と
しての三相交流は直流電源32の電位Vbを中心として
制御されるから、直流電源32の電位Vbがコンデンサ
30の中間電位Vc/2と等しいときには、コンデンサ
30の電圧Vcの範囲内で指令電圧V*(三相交流)の
振動幅を制御するものとしても三相交流の波形は常に直
流電源32の電位Vbを中心として対称となり問題とな
らない(図7(a))。しかし、直流電源32の電位V
bがコンデンサ30の中間電位Vc/2と等しくない場
合、即ち、電位Vbが電位Vc/2よりも大きい場合に
三相交流の振動幅を値2(Vc−Vb)(図7(b)の
実線で示す指令電圧V*の振動幅)を超えて制御しよう
としたり、電位Vbが電位Vc/2よりも小さい場合に
三相交流の振動幅を値2・Vb(図7(c)の実線で示
す指令電圧V*の振動幅)を超えて制御しようとする
と、三相交流の波形が歪みモータ22にトルクリップル
が生じたり、銅損が大きくなったりしてモータ22の駆
動が不安定となる。したがって、この場合には三相コイ
ルの指令電圧V*の振動幅の上限を制限することによ
り、三相交流を常に対称波形に保つことができ、モータ
22を安定して駆動することができるのである。
【0043】以上説明した第2実施例の動力出力装置2
0によれば、直流電源32の端子間電圧Vbがコンデン
サ30の端子間電圧Vcの中間電圧Vc/2と等しくな
いときには、三相コイルの指令電圧V*の上限を制限す
るから、モータ22のトルクリップルを防止することが
でき、モータ22を安定駆動することができる。
【0044】第2実施例の動力出力装置20では、直流
電源32の端子間電圧Vbがコンデンサ30の端子間電
圧Vcの中間電圧Vc/2よりも大きいときには、モー
タ22の三相コイルの指令電圧V*の振動幅を値2(V
c−Vb)の範囲内に制限し、直流電源32の端子間電
圧Vbがコンデンサ30の中間電圧Vc/2よりも小さ
いときには、指令電圧V*の振動幅を値2・Vbの範囲
内に制限するものとしたが、若干のトルクリップルなど
を許容する装置に適用する場合には、その許容範囲内に
制限するものとしても構わない。
【0045】第2実施例の動力出力装置20では、イン
バータ回路24の正極母線26と負極母線28とにコン
デンサ30を接続するものとしたが、コンデンサ30の
代わりに直流電源を接続するものとしてもよい。
【0046】第1実施例および第2実施例の動力出力装
置20やその変形例では、インバータ回路24の正極母
線26と負極母線28とにコンデンサ30を接続すると
共にインバータ回路24の負極母線28とモータ22の
中性点とに直流電源32を接続するものとしたが、図8
に示す変形例の動力出力装置20Bに示すようにインバ
ータ回路24の正極母線26とモータ22の中性点とに
コンデンサ30Bを接続すると共にインバータ回路24
の負極母線28とモータ22の中性点とに直流電源32
Bを接続するものとしてもよい。この変形例の動力出力
装置20Bにおいては、コンデンサ30Bによる端子間
電圧と直流電源32Bによる端子間電圧との和の電圧の
直流電源を、インバータ回路24の正極母線26と負極
母線28とを接続するように取り付けた構成、即ち、第
1実施例および第2実施例の動力出力装置20やその変
形例のコンデンサ30をインバータ回路24の正極母線
26と負極母線28とを接続するように取り付けた構成
と同一の構成とみなすことができる。
【0047】図9はモータ22のu相に着目した変形例
の動力出力装置20Bの回路図である。いま、トランジ
スタT2をオンとした状態を考えると、図中波線矢印で
示す短絡回路が形成され、モータ22の三相コイルのu
相はリアクトルとして機能する。この状態からトランジ
スタT2をオフすると、リアクトルとして機能している
三相コイルのu相に蓄えられているエネルギは、図中実
線矢印で示す回路によりコンデンサ30Bに蓄えられ
る。一方、この回路トランジスタT1をオンとした状態
からオフとすることにより同様にコンデンサ30Bの電
荷を用いて直流電源32Bを充電することもできる。し
たがって、この回路は、直流電源32Bのエネルギをコ
ンデンサ30Bに蓄えると共にコンデンサ30Bの電位
を用いて直流電源32Bに充電可能なチョッパ回路とみ
なすことができる。モータ22のvw相も、u相と同様
にチョッパ回路とみなすことができるから、トランジス
タT1〜T6をオンオフすることによりコンデンサ30
Bを充電したり、コンデンサ30Bに蓄えられた電荷を
用いて直流電源32Bを充電することができる。こうし
たコンデンサ30Bへの充電により生じる電位差はコン
デンサ30Bに蓄えられる電荷の量、即ちリアクトルに
流す電流(モータ22の中性点に流れる中性点電流)に
応じて変動するから、インバータ回路24のトランジス
タT1〜6のスイッチング制御を行なってリアクトルに
流す電流を調節することによりコンデンサ30Bの端子
間電圧を調節することができる。
【0048】したがって、変形例の動力出力装置20B
でも第1実施例の動力出力装置20の図3のルーチンや
第2実施例の図6のルーチンおよびその変形例を実施す
ることができ、第1実施例および第2実施例の動力出力
装置20やその変形例の効果と同一の効果を奏すること
ができる。ただし、コンデンサ30Bがインバータ回路
24の正極母線26とモータ22の中性点とに接続され
ているから、例えば、図3のルーチンのステップS10
4の処理においては、コンデンサ30の目標電圧Vc*
として三相コイルの指令電圧V*の振幅A値が設定され
る(Vc*=A)。また、第2実施例の動力出力装置2
0の図6のルーチンのステップS202〜S206の処
理においては、直流電源32の端子間電圧Vbとコンデ
ンサ30の端子間電圧Vcとを比較し、電圧Vbが電圧
Vcよりも大きいときには三相コイルの指令電圧V*の
振動幅を値2・Vcの範囲内となるように制限し、電圧
Vbが電圧Vcよりも小さいときには三相コイルの指令
電圧V*の振動幅を値2・Vbの範囲内となるように制
限することになる。なお、変形例の動力出力装置20B
では、インバータ回路24の正極母線26とモータ22
の中性点とにコンデンサ30Bを接続すると共にインバ
ータ回路24の負極母線28とモータ22の中性点とに
直流電源32Bを接続するものとしたが、コンデンサ3
0Bと直流電源32Bとを入れ換える構成としても構わ
ない。
【0049】第1実施例および第2実施例の動力出力装
置20やその変形例では、モータ22,122として三
相交流により駆動する同期電動機を用いたが、多相交流
により駆動する如何なるタイプの電動機を用いるものと
してもよい。
【0050】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明のこうした実施例に何ら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である動力出力装置20の
構成の概略を示す構成図である。
【図2】 実施例の動力出力装置20におけるモータ2
2のu相に着目した回路図である。
【図3】 実施例の動力出力装置20の電子制御ユニッ
ト40により実行されるコンデンサ電圧調節処理ルーチ
ンの一例を示すフローチャートである。
【図4】 モータ22の三相コイルのu相の指令電圧V
u*とコンデンサ30の電位Vcと直流電源32の電位
Vbとの関係を説明する説明図である。
【図5】 コンデンサ30を電源として複数のモータを
駆動する変形例の動力出力装置120の構成の概略を示
す構成図である。
【図6】 第2実施例の動力出力装置20の電子制御ユ
ニット40により実行される指令電圧制限処理ルーチン
の一例を示すフローチャートである。
【図7】 モータ22の三相コイルの指令電圧V*とコ
ンデンサ30の電位Vcと直流電源32の電位Vbとの
関係を説明する説明図である。
【図8】 変形例の動力出力装置20Bの構成の概略を
示す構成図である。
【図9】 モータ22のu相に着目した変形例の動力出
力装置20Bの回路図である。
【符号の説明】
20,20B,120 動力出力装置、22,122
モータ、24,124インバータ回路、26,126
正極母線、28,128 負極母線、30,30B コ
ンデンサ、32,32B 直流電源、40 電子制御ユ
ニット、42CPU、44 ROM、46 RAM、5
2〜58,152〜158 電流センサ、60,160
回転角センサ、62,64 電圧センサ、T1〜T6
トランジスタ、D1〜D6 ダイオード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 栄次 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 社本 純和 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 守屋 一成 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 稲熊 幸雄 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 5H007 BB06 CA01 CB05 CC01 CC09 DA05 DA06 DB01 DB12 DC02 DC05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相交流により回転駆動する電動機と、 複数のスイッチング素子のスイッチングにより多相交流
    電力を前記電動機に供給可能なインバータ回路と、 前記インバータ回路の正極母線と負極母線とに接続され
    た蓄電可能な第1電源と、 前記インバータ回路の正極母線および負極母線のうちの
    いずれか一方の母線と前記電動機の中性点とに接続され
    た第2電源と、 前記第2電源の電圧と前記電動機の各相に印加する指令
    電圧とに応じて前記第1電源の目標電圧を設定する目標
    電圧設定手段と、 前記第2電源からの電力を用いて前記第1電源の電圧が
    前記目標電圧設定手段により設定された目標電圧となる
    よう前記インバータ回路のスイッチング素子をスイッチ
    ング制御する制御手段とを備える動力出力装置。
  2. 【請求項2】 前記目標電圧設定手段は、前記第1電源
    の目標電圧として前記第2電源の電圧と前記電動機の各
    相に印加する指令電圧の振幅とを加算した値を設定する
    手段である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 【請求項3】 多相交流により回転駆動する電動機と、 複数のスイッチング素子のスイッチングにより多相交流
    電力を前記電動機に供給可能なインバータ回路と、 前記インバータ回路の正極母線および負極母線のいずれ
    か一方の母線と前記電動機の中性点とに接続された蓄電
    可能な第1電源と、 前記インバータ回路の前記一方の母線とは異なる他方の
    母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源と前
    記電動機の各相に印加する指令電圧に応じて前記第1電
    源の目標電圧を設定する目標電圧設定手段と、 前記第2電源からの電力を用いて前記第1電源の電圧が
    前記目標電圧設定手段により設定された目標電圧となる
    よう前記インバータ回路のスイッチング素子をスイッチ
    ング制御する制御手段とを備える動力出力装置。
  4. 【請求項4】 前記目標電圧設定手段は、前記第1電源
    の目標電圧として前記電動機の各相に印加する指令電圧
    の振幅の値を設定する手段である請求項3記載の動力出
    力装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の動力出
    力装置であって、 前記第1電源の充放電に伴って駆動する電気機器を備
    え、 前記目標電圧設定手段は、更に前記電気機器に印加する
    指令電圧に応じて前記第1電源の目標電圧を設定する手
    段である動力出力装置。
  6. 【請求項6】 前記目標電圧設定手段は、更に所定のマ
    ージン値を上乗せして前記第1電源の目標電圧を設定す
    る手段である請求項1ないし5いずれか記載の動力出力
    装置。
  7. 【請求項7】 多相交流により回転駆動する電動機と、 複数のスイッチング素子のスイッチングにより多相交流
    電力を前記電動機に供給可能なインバータ回路と、 前記インバータ回路の正極母線と負極母線とに接続され
    た第1電源と、 前記インバータ回路の正極母線および負極母線のうちの
    いずれか一方の母線と前記電動機の中性点とに接続され
    た第2電源と、 前記電動機の各相に指令電圧が印加されるよう前記イン
    バータ回路のスイッチング素子をスイッチング制御する
    制御手段とを有する動力出力装置であって、 前記第1電源の電圧と前記第2電源の電圧とが所定の関
    係にあるときに前記指令電圧を制限する指令電圧制限手
    段を備える動力出力装置。
  8. 【請求項8】 前記指令電圧制限手段は、前記所定の関
    係として前記第2電源の電圧と前記第1電源の電圧の1
    /2の電圧とが等しくないときに前記指令電圧を制限す
    る手段である請求項7記載の動力出力装置。
  9. 【請求項9】 前記指令電圧制限手段は、前記所定の関
    係として前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧の1
    /2の電圧よりも大きいときには前記指令電圧を前記第
    1電源の電圧と前記第2電源の電圧との差の電圧の2倍
    の電圧以下となるように制限し、前記第2電源の電圧が
    前記第1電源の電圧の1/2の電圧よりも小さいときに
    は前記指令電圧を前記第2電源の電圧の2倍の電圧以下
    となるように制限する手段である請求項7記載の動力出
    力装置。
  10. 【請求項10】 多相交流により回転駆動する電動機
    と、 複数のスイッチング素子のスイッチングにより多相交流
    電力を前記電動機に供給可能なインバータ回路と、 前記インバータ回路の正極母線および負極母線のうちの
    いずれか一方の母線と前記電動機の中性点とに接続され
    た第1電源と、 前記インバータ回路の前記一方の母線とは異なる他方の
    母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源と、 前記電動機の各相に指令電圧が印加されるよう前記イン
    バータ回路のスイッチング素子をスイッチング制御する
    制御手段とを有する動力出力装置であって、 前記第1電源の電圧と前記第2電源の電圧とが所定の関
    係にあるときに前記指令電圧を制限する指令電圧制限手
    段を備える動力出力装置。
  11. 【請求項11】 前記指令電圧制限手段は、前記所定の
    関係として前記第2電源の電圧と前記第1電源の電圧と
    が等しくないときに前記指令電圧を制限する手段である
    請求項10記載の動力出力装置。
  12. 【請求項12】 前記指令電圧制限手段は、前記所定の
    関係として前記第2電源の電圧が前記第1電源の電圧よ
    りも大きいときには前記指令電圧を前記第1電源の電圧
    の2倍の電圧以下となるように制限し、前記第2電源の
    電圧が前記第1電源の電圧よりも小さいときには前記指
    令電圧を前記第2電源の電圧の2倍の電圧以下となるよ
    うに制限する手段である請求項10記載の動力出力装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第1電源は、前記第2電源からの
    電力を用いて蓄電可能な蓄電手段である請求項7ないし
    12いずれか記載の動力出力装置。
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