JP4346813B2 - 動力出力装置およびその制御方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力出力装置およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の動力出力装置としては、電動機に三相交流を印加するインバータ回路の正極母線と負極母線とに接続されたコンデンサとインバータ回路の正極母線または負極母線と電動機の中性点とに接続された直流電源とを備えるものが提案されている(例えば、特開平10−337047号公報や特開平11−178114号公報など)。この装置では、電動機の各相のコイルとインバータ回路のスイッチング素子からなる回路を直流電源の電圧を昇圧してコンデンサを充電する昇圧チョッパ回路として機能させる動作とインバータ回路をコンデンサの電圧を用いて電動機を駆動する本来の回路として機能させる動作とを時間分割により実現してコンデンサの充電と電動機の駆動の機能を有するものとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした動力出力装置では、コンデンサの充電と電動機の駆動とを時間分割によって行なうから、正極母線と負極母線との間の電圧がコンデンサの充電時には上昇し電動機の駆動時には降下して、電動機の的確な駆動制御ができない場合が生じる。正極母線と負極母線との間の電圧の安定化を図るために、容量の大きなコンデンサを用いることも考えられるが、コンデンサの体格が大きくなると共に装置のコストが高くなってしまう。
【0004】
本発明の動力出力装置およびその制御方法は、インバータ回路の正極母線と負極母線との間の電圧を目標電圧に安定して保持すると共に電動機をより適正に駆動制御することを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびその制御方法は、第1電源として容量の小さなコンデンサを用いてもインバータ回路の正極母線と負極母線との間の電圧を目標電圧に安定して保持すると共に電動機をより適正に駆動制御することを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の動力出力装置およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の第1の動力出力装置は、
多相交流により回転駆動する電動機と、
複数のスイッチング素子のスイッチング操作により前記電動機に多相交流電力を供給可能なインバータ回路と、
該インバータ回路の正極母線と負極母線とに直接または他の電気的要素を介して接続された第1電源と、
前記インバータ回路の正極母線または負極母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源と、
前記電動機から目標トルクを出力すると同時に前記電動機の中性点の電位を前記第1電源の端子間電圧と前記第1電源の電圧の目標電圧とに基づいて算出された量だけ前記第2電源の電位からオフセットして調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持するよう前記インバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御するスイッチング制御手段と
を備えることを要旨とする。こうすれば、第1電源の電圧の保持の動作と電動機の駆動の動作とを時間分割することなく同時に連続的に行なうことができる。
【0007】
この本発明の第1の動力出力装置では、電動機から目標トルクを出力すると同時に第1電源の電圧を目標電圧に保持するようインバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御することにより、即ち電動機から目標トルクを出力するためのスイッチング操作と第1電源の電圧を目標電圧に保持するためのスイッチング操作を時間分割することなく同時に行なうことにより、インバータ回路の正極母線と負極母線との間の電圧を目標電圧に安定して保持することができると共に電動機をより適正に駆動制御することができる。ここで、本発明の第1の動力出力装置において、前記第1電源は充放電可能な蓄電手段であるものとすることもできる。このように第1電源に蓄電手段を用いる場合、インバータ回路の正極母線と負極母線との間の電圧を目標電圧に安定して保持するから、蓄電手段として容量の小さなものを用いることができる。
【0008】
また上記構成によれば、第1電源の電圧の保持の動作と電動機の駆動の動作とを時間分割することなく同時に連続的に行なうことができる。
【0009】
また、本発明の第1の動力出力装置において、前記スイッチング制御手段は、前記電動機に印加する多相交流電力のうち交流成分を調節することにより該電動機を駆動制御すると共に直流成分を調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第1電源の電圧の保持の動作と電動機の駆動の動作とを時間分割することなく同時に連続的に行なうことができる。この態様の本発明の第1の動力出力装置において、前記第1電源の端子間電圧を検出する電圧検出手段を備え、前記スイッチング制御手段は、前記電圧検出手段により検出された前記第1電源の端子間電圧に基づいて前記直流成分の大きさを調節する手段であるものとすることもできる。
【0010】
本発明の第2の動力出力装置は、
多相交流により回転駆動する電動機と、
複数のスイッチング素子のスイッチング操作により前記電動機に多相交流電力を供給可能なインバータ回路と、
該インバータ回路の正極母線と負極母線とに直接または他の電気的要素を介して接続された第1電源と、
前記インバータ回路の正極母線または負極母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源と、
前記電動機の中性点の電位を前記第1電源の端子間電圧と前記第1電源の電圧の目標電圧とに基づいて算出された量だけ前記第2電源の電位からオフセットして調節することにより前記第1電源への充電と前記電動機の回転駆動とが同時平行に実現されるように前記インバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御するスイッチング制御手段と
を備えることを要旨とする。
【0011】
この本発明の第2の動力出力装置では、インバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御することによって、第1電源への充電と電動機の回転駆動とを同時平行に実現する。したがって、インバータ回路の正極母線と負極母線との間の電圧を所望の電圧に安定して保持すると共に電動機をより適正に駆動制御することができる。
【0012】
本発明の第1の動力出力装置の制御方法は、
多相交流により回転駆動する電動機と、複数のスイッチング素子のスイッチング操作により前記電動機に多相交流電力を供給可能なインバータ回路と、該インバータ回路の正極母線と負極母線とに直接または他の電気的要素を介して接続された第1電源と、前記インバータ回路の正極母線または負極母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源とを備える動力出力装置の制御方法であって、
前記電動機から目標トルクを出力すると同時に前記電動機の中性点の電位を前記第1電源の端子間電圧と前記第1電源の電圧の目標電圧とに基づいて算出された量だけ前記第2電源の電位からオフセットして調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持するよう前記インバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御する
ことを要旨とする。
【0013】
この本発明の第1の動力出力装置の制御方法によれば、電動機から目標トルクを出力すると同時に第1電源の電圧を目標電圧に保持するようインバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御することにより、即ち電動機から目標トルクを出力するためのスイッチング操作と第1電源の電圧を目標電圧に保持するためのスイッチング操作を時間分割することなく同時に行なうことにより、インバータ回路の正極母線と負極母線との間の電圧を目標電圧に安定して保持することができると共に電動機をより適正に駆動制御することができる。ここで、本発明の制御方法の対象となる動力出力装置における前記第1電源として、充放電可能な蓄電手段を用いることもできる。このように第1電源に蓄電手段を用いる場合、インバータ回路の正極母線と負極母線との間の電圧を目標電圧に安定して保持するから、蓄電手段として容量の小さなものを用いることができる。
【0014】
こうした本発明の第1の動力出力装置の制御方法において、前記スイッチング制御は、前記第2電源の電位に対する前記電動機の中性点の電位を調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持する制御であるものとすることもできる。こうすれば、第1電源の電圧の保持の動作と電動機の駆動の動作とを時間分割することなく同時に連続的に行なうことができる。
【0015】
また、本発明の第1の動力出力装置の制御方法において、前記スイッチング制御は、前記電動機に印加する多相交流電力のうち交流成分を調節することにより該電動機を駆動制御すると共に直流成分を調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持する制御であるものとすることもできる。こうすれば、第1電源の電圧の保持の動作と電動機の駆動の動作とを時間分割することなく同時に連続的に行なうことができる。
【0016】
本発明の第2の動力出力装置の制御方法は、
多相交流により回転駆動する電動機と、複数のスイッチング素子のスイッチング操作により前記電動機に多相交流電力を供給可能なインバータ回路と、該インバータ回路の正極母線と負極母線とに直接または他の電気的要素を介して接続された第1電源と、前記インバータ回路の正極母線または負極母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源とを備える動力出力装置の制御方法であって、
前記電動機の中性点の電位を前記第1電源の端子間電圧と前記第1電源の電圧の目標電圧とに基づいて算出された量だけ前記第2電源の電位からオフセットして調節することにより前記第1電源への充電と前記電動機の回転駆動とが同時平行に実現されるように前記インバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御する
ことを要旨とする。
【0017】
この本発明の第2の動力出力装置の制御方法によれば、インバータ回路の複数のスイッチング素子のスイッチング制御により、第1電源への充電と電動機の回転駆動とを同時平行に実現することができる。したがって、インバータ回路の正極母線と負極母線との間の電圧を所望の電圧に安定して保持すると共に電動機をより適正に駆動制御することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である動力出力装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の動力出力装置20は、図示するように、三相交流により回転駆動するモータ22と、直流電力を三相交流電力に変換してモータ22に供給可能なインバータ回路24と、インバータ回路24の正極母線26と負極母線28とに接続されたコンデンサ30と、インバータ回路24の負極母線28とモータ22の中性点とに接続された直流電源32と、装置全体をコントロールする電子制御ユニット40とを備える。
【0019】
モータ22は、例えば外表面に永久磁石が貼り付けられたロータと三相コイルが巻回されたステータとから構成される発電可能な同期発電電動機として構成されている。モータ22の回転軸は実施例の動力出力装置20の出力軸となっており、この回転軸から動力が出力される。なお、実施例のモータ22は発電電動機として構成されているから、モータ22の回転軸に動力を入力すれば、モータ22により発電できるようになっている。
【0020】
インバータ回路24は、6個のトランジスタT1〜T6と6個のダイオードD1〜D6とにより構成されている。6個のトランジスタT1〜T6は、それぞれ正極母線26と負極母線28とに対してソース側とシンク側となるよう2個ずつペアで配置され、その接続点にモータ22の三相コイル(UVW)の各々が接続されている。したがって、正極母線26と負極母線28とに電圧が作用している状態で対をなすトランジスタT1〜T6のオン時間の割合を制御すれば、モータ22の三相コイルにより回転磁界を形成し、モータ22を回転駆動することができる。
【0021】
電子制御ユニット40は、CPU42を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶したROM44と、一時的にデータを記憶するRAM46と、入出力ポート(図示せず)とを備える。この電子制御ユニット40には、モータ22の三相コイルのuvwの各相に取り付けられた電流センサ52〜56からの各相電流Iu,Iv,Iwやモータ22の中性点に取り付けられた電流センサ58からの中性点電流Io,モータ22の回転軸に取り付けられた回転角センサ60からのモータ22の回転子の回転角θ,コンデンサ30に取り付けられた電圧センサ62からのコンデンサ30の端子間電圧Vc,モータ22の駆動に関する指令値などが入力ポートを介して入力されている。ここで、電流センサ52〜58のうちのいずれか一つは省略可能であり、いずれか一つを異常検出専用のセンサとして用いるものとしてもよい。また、電子制御ユニット40からは、インバータ回路24のトランジスタT1〜T6のスイッチング制御を行なうための制御信号などが出力ポートを介して出力されている。
【0022】
図2は、モータ22のu相のインダクタンスに着目した実施例の動力出力装置20の回路図である。いま、トランジスタT2をオンとした状態を考えると、この状態では、図中破線矢印で示す短絡回路が形成され、モータ22の三相コイルのu相はリアクトルとして機能する。この状態からトランジスタT2をオフすると、リアクトルとして機能している三相コイルのu相に蓄えられたエネルギは、図中実線矢印で示す充電回路によりコンデンサ30に蓄えられる。したがって、この回路は、直流電源32のエネルギをコンデンサ30に蓄えるチョッパ回路とみなすことができる。モータ22の三相コイルのvw相も、u相と同様にチョッパ回路とみなすことができるから、トランジスタT2,T4,T6をオンオフすることによりコンデンサ30を充電することができる。
【0023】
こうした充電によりコンデンサ30の端子間には電位差が生じ、インバータ回路24の正極母線26と負極母線28にはコンデンサ30による直流電源が接続された状態となるから、トランジスタT1〜T6をスイッチング制御することによりモータ22を駆動制御することができる。なお、コンデンサ30の端子間の電位差はコンデンサ30に蓄えられる電荷の量、即ちリアクトルに流す電流を調節することにより制御することができる。
【0024】
ここで、モータ22の三相コイルにはインバータ回路24を構成するトランジスタT1〜T6のスイッチング制御により擬似的な三相交流を供給すればよいから、その三相交流に直流成分を加えることもできる。即ち擬似的な三相交流の電位をプラス側またはマイナス側にオフセットするのである。図3は擬似的な三相交流のモータ22の中性点電位V0を直流電源32の正極電位Vbに対してプラス側にオフセットしたときの各相の電圧Vu,Vv,Vwの波形を例示する説明図であり、図4は擬似的な三相交流のモータ22の中性点電位V0を直流電源32の正極電位Vbに対してマイナス側にオフセットしたときの各相の電圧Vu,Vv,Vwの波形を例示する説明図である。なお、モータ22の中性点電位V0や直流電源32の正極電位Vbは、負極母線28の電位を基準電位とした。図3に示すように、モータ22の中性点電位V0が直流電源32の正極電位Vbより高くなるように三相交流の電位をプラス側にオフセットすれば、モータ22の中性点では直流電源32を充電する方向に電流が流れ、モータ22を駆動すると同時にコンデンサ30に蓄えられたエネルギを用いて直流電源32を充電することができる。一方、図4に示すように、モータ22の中性点電位V0が直流電源32の正極電位Vbより低くなるように三相交流の電位をマイナス側にオフセットすれば、モータ22の中性点では直流電源32を放電する方向に電流が流れ、モータ22を駆動すると同時に直流電源32の放電電力を用いてコンデンサ30を充電することができる。
【0025】
いま、インバータ回路24のスイッチング空間ベクトルを考える。インバータ回路24のソース側とシンク側のペアのトランジスタ(T1,T2)(T3,T4)(T5,T6)からなるスイッチS1,S2,S3を考え、各スイッチS1,S2,S3の値をT1,T3,T5がONのときが値1でT2,T4,T6がONのときが値0とすると、スイッチング空間ベクトルは、[S1,S2,S3]で与えられる。ここで、V0=[000],V1=[100],V2=[010],V3=[110],V4=[001],V5=[101],V6=[011],V7=[111]とすれば、スイッチング空間ベクトルは、dq平面上で考えると、図5のように表わされる。これを零相分を加えたdqo空間に拡張して考えると、図6のように表わされる。直流電源32とコンデンサ30との間の電力の授受は、図6に示されるように、大きな電力を授受したいときにはV0またはV7のいずれかを選択し、小さな電力を授受したいときにはV5,V6,V3またはV4,V1,V2のいずれかを選択することにより行なうことができる。こうした電力の授受は、モータ22の駆動制御の都合でこれらの中から適宜選択することもできる。したがって、実施例の動力出力装置20では、2つの零電圧ベクトルのV0とV7の選択時における電力の授受を利用するだけでなく、零電圧ベクトル以外の他の電圧ベクトルの選択時における電力の授受をも利用して、コンデンサ30と直流電源32との間の電力の授受を行なうようにしている。
【0026】
次に、こうして構成された実施例の動力出力装置20の動作、特に同時に行なうコンデンサ30の端子間電圧の制御とモータ22の駆動制御の動作について説明する。図7は、実施例の動力出力装置20の電子制御ユニット40により実行されるモータ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
【0027】
モータ駆動制御ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU42は、まず、モータ22の駆動に関する指令値としての電流指令Iu*,Iv*,Iw*(以下、まとめてI*と表記する)やインバータ入力電圧指令Vc*,電流センサ52〜56からの各相電流Iu,Iv,Iw,回転角センサ60からのモータ22の回転子の回転角θ,電圧センサ62からのコンデンサ30の電圧Vcを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータ22の駆動に関する指令値としての電流指令I*やインバータ入力電圧指令Vc*は、動力出力装置20の出力軸に対する出力要求やモータ22の駆動状態に基づいて設定されるものである。
【0028】
各データが入力されると、入力された電流指令I*や各相電流Iu,Iv,Iw,回転角θに基づいてモータ22を駆動するための交流成分を決定すると共に(ステップS102)、入力されたインバータ入力電圧指令Vc*とコンデンサ30の電圧Vcに基づいて直流成分を決定する(ステップS104)。ここで、交流成分の決定処理は通常の直流成分のない交流成分だけの三相交流によりモータ22を駆動制御する際の処理と同様であり、直流成分の決定処理は図8に例示する直流成分決定処理ルーチンを実行することにより行なわれる。以下、直流成分の決定処理について説明し、その後にモータ駆動制御ルーチンのその後の処理について説明する。
【0029】
直流成分の決定処理は、入力したインバータ入力電圧指令Vc*とコンデンサ30の電圧Vcとの偏差ΔVcを計算し(ステップS110,S112)、偏差ΔVcを打ち消す方向に操作量としての直流成分を調整する(ステップS114)ことにより行なわれる。例えば、直流電源32の正極電位Vbに対するモータ22の中性点電位V0を直流成分の操作量とし、偏差ΔVcに比例ゲインを乗じて中性点電位V0を調整するなどして行なうことができる。なお、ステップS110のインバータ入力電圧指令Vc*とコンデンサ30の電圧Vcは入力処理は、図7のステップS100の処理で既に入力されているから図8の直流成分決定処理ルーチンでは不要であるが、処理の理解の容易のために記載した。
【0030】
モータ駆動制御ルーチンでは、こうしてモータ22に印加する三相交流の交流成分と直流成分とを決定すると、決定した交流成分と直流成分との和に基づいてPWM制御信号を決定し(ステップS106)、決定したPWM制御信号をインバータ回路24に出力して(ステップS108)、本ルーチンを終了する。
【0031】
以上説明した実施例の動力出力装置20によれば、モータ22の駆動のための交流成分とコンデンサ30の電圧Vcをインバータ入力電圧指令Vc*とするための直流成分との和の三相交流をモータ22に印加するようインバータ回路24のトランジスタT1〜T6のスイッチング制御を行なうことにより、モータ22を駆動制御すると同時にコンデンサ30の電圧Vcをインバータ入力電圧指令Vc*に保持することができる。即ち、モータ22の駆動制御とコンデンサ30の充放電動作とを交流成分と直流成分とからなる三相交流をモータ22に印加することにより連続的に同時に行なうことにより、コンデンサ30の充放電動作とモータ22の駆動動作を時分割により実行する従来例に比して、コンデンサ30の電圧Vc、即ちインバータ回路24の正極母線26と負極母線28との間の電圧をインバータ入力電圧指令Vc*に安定して保持することができるのである。
【0032】
実施例の動力出力装置20では、モータ22の駆動制御のための交流成分の決定処理の後にコンデンサ30の電圧Vcをインバータ入力電圧指令Vc*に保持するための直流成分の決定処理を行なうものとしたが、逆に直流成分の決定処理を行なった後に交流成分の決定処理を行なってもよく、それぞれの処理を並列に同時に行なうものとしてもよい。
【0033】
また、実施例の動力出力装置20では、直流成分の決定処理の例として、直流電源32の正極電位Vbに対するモータ22の中性点電位V0を直流成分の操作量とし、偏差ΔVcに比例ゲインを乗じて中性点電位V0を調整するものとしたが、偏差ΔVcに基づいて積分制御や微分制御あるいはPID制御など種々の制御により中性点電位V0を調整するものとしてもよい。
【0034】
さらに、実施例の動力出力装置20では、直流成分の決定処理や交流成分の決定処理,交流成分と直流成分の和に基づくPWM制御信号の決定処理をソフトウエアにより実現するものとしたが、各処理の一部または全部を回路によるハード構成により実現するものとしてもよい。
【0035】
実施例の動力出力装置20では、充放電可能なコンデンサ30をインバータ回路24の正極母線26と負極母線28とに接続したが、コンデンサ30に代えて直流電源をインバータ回路24の正極母線26と負極母線28とに接続するものとしてもよい。
【0036】
実施例の動力出力装置20では、直流電源32をモータ22の中性点とインバータ回路24の負極母線28とに接続したが、図9に例示する変形例の動力出力装置20Bに示すように、直流電源32をモータ22の中性点とインバータ回路24の正極母線26とに接続するものとしてもよい。
【0037】
実施例の動力出力装置20では、充放電可能なコンデンサ30をインバータ回路24の正極母線26と負極母線28とに接続すると共に直流電源32をモータ22の中性点とインバータ回路24の負極母線28とに接続したが、図10に例示する変形例の動力出力装置20Cに示すように、充放電可能なコンデンサ30Cをインバータ回路24の正極母線26とモータ22の中性点とに接続すると共に直流電源32Cをモータ22の中性点とインバータ回路24の負極母線28とに接続するものとしてもよい。
【0038】
この変形例の動力出力装置20Cにおけるモータ22のu相のインダクタンスに着目した回路図を図11に示す。いま、トランジスタT2をオンとした状態を考えると、この状態では、図中破線矢印で示す短絡回路が形成され、モータ22の三相コイルのu相はリアクトルとして機能する。この状態からトランジスタT2をオフすると、リアクトルとして機能している三相コイルのu相に蓄えられたエネルギは、図中実線矢印で示す充電回路によりコンデンサ30Cに蓄えられる。したがって、この回路は、直流電源32Cのエネルギをコンデンサ30Cに蓄えるチョッパ回路とみなすことができる。モータ22の三相コイルのvw相も、u相と同様にチョッパ回路とみなすことができるから、トランジスタT2,T4,T6をオンオフすることによりコンデンサ30Cを充電することができる。したがって、変形例の動力出力装置20Cでも実施例の動力出力装置20と同様に、トランジスタT1〜T6をスイッチング制御することにより、モータ22に印加する三相交流の電位をモータ22の中性点電位V0が直流電源32Cの正極電位Vbより高くなるようにプラス側にオフセットしたり、逆にモータ22の中性点電位V0が直流電源32Cの正極電位Vbより低くなるようにマイナス側にオフセットすることができ、モータ22を駆動すると同時にコンデンサ30Cに蓄えられたエネルギを用いて直流電源32Cを充電したり、モータ22を駆動すると同時に直流電源32Cの放電電力を用いてコンデンサ30Cを充電することができる。
【0039】
したがって、変形例の動力出力装置20Cでも上述の図7のモータ駆動制御ルーチンや図8の直流成分決定処理ルーチンを実行することができ、実施例の動力出力装置20と同様の効果を得ることができる。
【0040】
なお、変形例の動力出力装置20Cにおけるコンデンサ30Cと直流電源32Cとを入れ換えて構成された図12に例示する変形例の動力出力装置20Dでも同様に動作するのは、説明を要しない。
【0041】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である動力出力装置20の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 モータ22の三相コイルの漏れインダクタンスに着目した実施例の動力出力装置20の回路図である。
【図3】 擬似的な三相交流のモータ22の中性点電位V0を直流電源32の正極電位Vbに対してプラス側にオフセットしたときの各相の電圧Vu,Vv,Vwの波形を例示する説明図である。
【図4】 擬似的な三相交流のモータ22の中性点電位V0を直流電源32の正極電位Vbに対してマイナス側にオフセットしたときの各相の電圧Vu,Vv,Vwの波形を例示する説明図である。
【図5】 インバータ回路24のスイッチング空間ベクトルをdq平面上に示す説明図である。
【図6】 インバータ回路24のスイッチング空間ベクトルをdqo空間に拡張して示す説明図である。
【図7】 実施例の動力出力装置20の電子制御ユニット40により実行されるモータ駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図8】 実施例の動力出力装置20の電子制御ユニット40により実行される直流成分決定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図9】 変形例の動力出力装置20Bの構成の概略を示す構成図である。
【図10】 変形例の動力出力装置20Cの構成の概略を示す構成図である。
【図11】 モータ22の三相コイルの漏れインダクタンスに着目した変形例の動力出力装置20Cの回路図である。
【図12】 変形例の動力出力装置20Dの構成の概略を示す構成図である。
【符号の説明】
20,20B 動力出力装置、22 モータ、24 インバータ回路、26 正極母線、28 負極母線、30 コンデンサ、32 直流電源、40 電子制御ユニット、42 CPU、44 ROM、46 RAM、52〜58 電流センサ、60 回転角センサ、62 電圧センサ、T1〜T6 トランジスタ、D1〜D6 ダイオード。

Claims (10)

  1. 多相交流により回転駆動する電動機と、
    複数のスイッチング素子のスイッチング操作により前記電動機に多相交流電力を供給可能なインバータ回路と、
    該インバータ回路の正極母線と負極母線とに直接または他の電気的要素を介して接続された第1電源と、
    前記インバータ回路の正極母線または負極母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源と、
    前記電動機から目標トルクを出力すると同時に前記電動機の中性点の電位を前記第1電源の端子間電圧と前記第1電源の電圧の目標電圧とに基づいて算出された量だけ前記第2電源の電位からオフセットして調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持するよう前記インバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御するスイッチング制御手段と
    を備える動力出力装置。
  2. 前記第1電源は、充放電可能な蓄電手段である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 前記スイッチング制御手段は、前記電動機に印加する多相交流電力のうち交流成分を調節することにより該電動機を駆動制御すると共に直流成分を調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持する手段である請求項1または2記載の動力出力装置。
  4. 請求項3記載の動力出力装置であって、
    前記第1電源の端子間電圧を検出する電圧検出手段を備え、
    前記スイッチング制御手段は、前記電圧検出手段により検出された前記第1電源の端子間電圧に基づいて前記直流成分の大きさを調節する手段である
    動力出力装置。
  5. 多相交流により回転駆動する電動機と、
    複数のスイッチング素子のスイッチング操作により前記電動機に多相交流電力を供給可能なインバータ回路と、
    該インバータ回路の正極母線と負極母線とに直接または他の電気的要素を介して接続された第1電源と、
    前記インバータ回路の正極母線または負極母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源と、
    前記電動機の中性点の電位を前記第1電源の端子間電圧と前記第1電源の電圧の目標電圧とに基づいて算出された量だけ前記第2電源の電位からオフセットして調節することにより前記第1電源への充電と前記電動機の回転駆動とが同時平行に実現されるように前記インバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御するスイッチング制御手段と
    を備える動力出力装置。
  6. 多相交流により回転駆動する電動機と、複数のスイッチング素子のスイッチング操作により前記電動機に多相交流電力を供給可能なインバータ回路と、該インバータ回路の正極母線と負極母線とに直接または他の電気的要素を介して接続された第1電源と、前記インバータ回路の正極母線または負極母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源とを備える動力出力装置の制御方法であって、
    前記電動機から目標トルクを出力すると同時に前記電動機の中性点の電位を前記第1電源の端子間電圧と前記第1電源の電圧の目標電圧とに基づいて算出された量だけ前記第2電源の電位からオフセットして調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持するよう前記インバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御する
    動力出力装置の制御方法。
  7. 前記第1電源は、充放電可能な蓄電手段である請求項6記載の動力出力装置の制御方法。
  8. 前記スイッチング制御は、前記第2電源の電位に対する前記電動機の中性点の電位を調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持する制御である請求項6または7記載の動力出力装置の制御方法。
  9. 前記スイッチング制御は、前記電動機に印加する多相交流電力のうち交流成分を調節することにより該電動機を駆動制御すると共に直流成分を調節することにより前記第1電源の電圧を目標電圧に保持する制御である請求項6または7記載の動力出力装置の制御方法。
  10. 多相交流により回転駆動する電動機と、複数のスイッチング素子のスイッチング操作により前記電動機に多相交流電力を供給可能なインバータ回路と、該インバータ回路の正極母線と負極母線とに直接または他の電気的要素を介して接続された第1電源と、前記インバータ回路の正極母線または負極母線と前記電動機の中性点とに接続された第2電源とを備える動力出力装置の制御方法であって、
    前記電動機の中性点の電位を前記第1電源の端子間電圧と前記第1電源の電圧の目標電圧とに基づいて算出された量だけ前記第2電源の電位からオフセットして調節することにより前記第1電源への充電と前記電動機の回転駆動とが同時平行に実現されるように前記インバータ回路の複数のスイッチング素子をスイッチング制御する
    動力出力装置の制御方法。
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