JP2002290203A - 弾性表面波装置、通信装置 - Google Patents

弾性表面波装置、通信装置

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JP2002290203A JP2001086170A JP2001086170A JP2002290203A JP 2002290203 A JP2002290203 A JP 2002290203A JP 2001086170 A JP2001086170 A JP 2001086170A JP 2001086170 A JP2001086170 A JP 2001086170A JP 2002290203 A JP2002290203 A JP 2002290203A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多機能化、小型化を図りながら、伝送特性が
改善された弾性表面波装置およびそれを用いた通信装置
を提供する。 【解決手段】 圧電基板10上に、弾性表面波フィルタ
素子1と弾性表面波フィルタ素子3とをそれらの伝搬路
が重なるように設ける。各弾性表面波フィルタ素子1、
3間の中心間隔d1 、圧電基板10の厚さtとしたと
き、d1 ≦2.3×tもしくはd1 ≧2.8×tとなる
ように各弾性表面波フィルタ素子1、3、圧電基板10
を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波フィル
タといった弾性表面波装置、特に入力側と出力側の特性
インピーダンスが異なり、かつ不平衡−平衡変換機能を
有する弾性表面波装置およびそれを用いた通信装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の携帯電話といった携帯可能な通信
装置の小型化、軽量化に対する技術的進歩は目覚しいも
のがある。これを実現するための手段として、各構成部
品の削減、小型化はもとより、複数の機能を複合した構
成部品の開発も進んできた。
【0003】このような状況を背景に、RF段に使用す
る弾性表面波フィルタでは平衡−不平衡の変換機能いわ
ゆるバラン機能を付加したバランス対応フィルタや、複
数の通過帯域を備えたマルチバンドフィルタが実現され
ている。
【0004】例えば特開平10−117123号公報に
は、伝送位相特性が互いに180°異なった弾性表面波
フィルタを組み合わせることで不平衡入力−平衡出力を
実現したバランス対応フィルタである弾性表面波フィル
タが開示されている。上記公報で示されている弾性表面
波フィルタの構成を図9に示す。
【0005】上記弾性表面波フィルタは、縦結合共振子
型弾性表面波フィルタ511と、縦結合共振子型弾性表
面波フィルタ512とを有している。縦結合共振子型弾
性表面波フィルタ511は、弾性表面波フィルタ素子5
01を2段に縦続接続したものである。縦結合共振子型
弾性表面波フィルタ512は、弾性表面波フィルタ素子
501と、弾性表面波フィルタ素子501とは伝送位相
がおよそ180°異なる弾性表面波フィルタ素子502
とを縦続接続したものである。
【0006】上記弾性表面波フィルタでは、それぞれの
入出力端子の一方を並列接続、他方を直列接続し、並列
接続端子を不平衡端子503、直列接続端子を各平衡端
子504としている。
【0007】また、マルチバンドフィルタでは例えば特
開平10−341135号で開示されているように複数
の通過帯域を得るために複数の弾性表面波フィルタ素子
(SAWフィルタ)が圧電基板上に設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の弾性表面波フィルタでは、通過帯域での伝送特性に
リップルが発生して、伝送特性の劣化という問題を生じ
ている。
【0009】つまり、機能が複合化された弾性表面波フ
ィルタでは、同一圧電基板上に複数の弾性表面波フィル
タ素子を形成する必要がある。このような同一圧電基板
上に複数のフィルタ素子を形成した弾性表面波フィルタ
で小型化を進める場合、2つの弾性表面波フィルタ素子
が弾性表面波の伝搬方向に並べて配置される場合が多々
ある。
【0010】しかし、2つの弾性表面波フィルタ素子が
表面波の伝搬方向に並べて配置された場合にはバルク波
の影響により、伝送信号において通過帯域内にリップル
が生じることがある。
【0011】携帯電話用RFフィルタでは、通過帯域内
の伝送特性ができるだけ平坦であることが望ましく、こ
の様なリップルの発生は平坦性の悪化として改善すべき
課題となる。
【0012】この対策として圧電基板の裏面を荒らす
(サンドブラストのように凹凸を形成)加工等が検討さ
れているが、裏面を荒らすほど圧電基板が割れやすくな
ることや、加工時の熱や応力によりウェハー状態での反
りが大きくなるなどの問題があった。よって、従来か
ら、小型化を図りながら、裏面を荒らす加工を回避し、
かつバルク波によるリップルを低減させた弾性表面波フ
ィルタ(弾性表面波装置)が求められている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波装置
は、以上の課題を解決するために、圧電基板上に弾性表
面波の伝搬方向に沿って形成された複数のくし型電極部
(インターデジタルトランスデューサ、以下、IDTと
略記する)を備える第1の弾性表面波フィルタ素子と、
前記圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿って形成さ
れた複数のIDTを備える第2の弾性表面波フィルタ素
子とを有し、第1および第2の弾性表面波フィルタ素子
のそれぞれの伝搬路が重なりあった部分を備えた弾性表
面波装置において、第1の弾性表面波フィルタ素子と第
2の弾性表面波フィルタ素子の中心間隔をd1 、前記圧
電基板の厚みをtとした場合、d1 ≦2.3×tもしく
はd1 ≧2.8×tとなるように、第1の弾性表面波フ
ィルタ素子、第2の弾性表面波フィルタ素子、および圧
電基板が設定されていることを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、第1および第2の弾性
表面波フィルタ素子をそれぞれ設けたことにより、特定
の通過帯域を備えたフィルタ機能を有すると共に、複数
の弾性表面波フィルタ素子により多機能化や機能の複合
化が可能となる。
【0015】また、上記構成では、第1の弾性表面波フ
ィルタ素子、第2の弾性表面波フィルタ素子、および圧
電基板をd1 ≦2.3×tもしくはd1 ≧2.8×tと
なるように設定したことにより、第1および第2の各弾
性表面波フィルタ素子間にて、励振された弾性表面波か
ら生じるバルク波の影響を抑制できる。
【0016】このことから、上記構成では、多機能化お
よび小型化を図りながら、通過帯域内での伝送信号に対
するバルク波に起因するリップルの発生を軽減できて、
より平坦で良好なフィルタ特性が得られるので、通過帯
域内での伝送特性を改善できる。
【0017】また、上記構成においては、圧電基板の裏
面を荒らすことを省いても、バルク波の影響を抑制でき
るので、上記裏面を荒らす工程による圧電基板の割れと
いった不良の発生を回避できて、製造工程中の不良率の
低減が可能である。
【0018】上記弾性表面波装置では、第1の弾性表面
波フィルタ素子と第2の弾性表面波フィルタ素子の通過
帯域内における伝送振幅特性がほぼ等しく、伝送位相特
性がおよそ180°異なっており、入出力端子のうち、
一方が不平衡端子、他方が平衡端子であることが好まし
い。
【0019】上記構成によれば、伝送位相特性をおよそ
180°異なることにより、不平衡−平衡との間ので変
換機能を備えることができるので、多機能化を図れる。
【0020】上記弾性表面波装置においては、マルチバ
ンドフィルタとして動作するように、第1、第2の弾性
表面波フィルタ素子の中心周波数が互いに異なっていて
もよい。
【0021】上記構成によれば、第1、第2の弾性表面
波フィルタ素子の中心周波数を互いに異なるように設定
することによって、マルチバンドフィルタとして動作さ
せることが可能となり、多機能化や機能の複合化を図れ
る。
【0022】本発明の他の弾性表面波装置は、前記の課
題を解決するために、圧電基板上に弾性表面波の伝搬方
向に沿って形成された複数のIDTを備えた第1ないし
第4の弾性表面波フィルタ素子を有し、第1の弾性表面
波フィルタ素子と第3の弾性表面波フィルタ素子が縦続
接続され、第2の弾性表面波フィルタ素子と第4の弾性
表面波フィルタ素子が縦続接続され、第1、第2の弾性
表面波フィルタ素子のそれぞれの伝搬路が重なりあった
部分を有し、第3、第4の弾性表面波フィルタ素子のそ
れぞれの伝搬路が重なりあった部分を備える弾性表面波
装置において、第1の弾性表面波フィルタ素子と第2の
弾性表面波フィルタ素子の中心間隔をd 1 とし、第3の
弾性表面波フィルタ素子と第4の弾性表面波フィルタ素
子の中心問隔をd2 とし、励振される弾性表面波の波長
がλであるときに、d1 とd2 の差がおよそ(2n+
1)×0.5λ(n=0,1,2,3…)となるように
第1ないし第4の弾性表面波フィルタ素子が配置されて
いることを特徴としている。
【0023】上記構成によれば、第1ないし第4の弾性
表面波フィルタ素子をそれぞれ設けたことにより、特定
の通過帯域を備えたフィルタ機能を有すると共に、複数
の弾性表面波フィルタ素子により多機能化や機能の複合
化を図れる。
【0024】また、上記構成では、第1、第2の弾性表
面波フィルタ素子と、第3、第4の弾性表面波フィルタ
素子とを、小型化のために互いに近接して設けても、d
1 とd2 の差をおよそ(2n+1)×0.5λ(n=
0,1,2,3…)つまり、弾性表面波の半波長のほぼ
奇数倍に設定することにより、第1、第2の弾性表面波
フィルタ素子と、第3、第4の弾性表面波フィルタ素子
との間での、バルク波に起因するリップルの発生を低減
できる。
【0025】したがって、上記構成では、フィルタ機能
を備えると共に、多機能化および小型化を図りながら、
リップルの発生を軽減できて、より平坦で良好なフィル
タ特性が得られるので、通過帯域内での伝送特性を改善
できる。
【0026】上記弾性表面波装置では、第1ないし第4
の弾性表面波フィルタ素子の通過帯域内における伝送振
幅特性が互いにほぼ等しく、第1ないし第4の弾性表面
波フィルタ素子のうち3つの弾性表面波フィルタ素子が
ほぼ同じ伝送位相特性を有し、残るひとつの弾性表面波
フィルタ素子が他の3つの弾性表面波フィルタ素子とお
よそ180°異なる伝送位相特性を備え、入出力端子の
うち一方が不平衡端子、他方が平衡端子であることが望
ましい。
【0027】上記構成によれば、ひとつの弾性表面波フ
ィルタ素子を他の3つの弾性表面波フィルタ素子に対し
逆位相に設定することにより、不平衡−平衡間の変換機
能を備えることができて、多機能化を図れる。
【0028】上記弾性表面波装置においては、前記圧電
基板の厚みをtとしたとき、d1 およびd2 が、d1
2.3×tもしくはd1 ≧2.8×t、d2 ≦2.3×
tもしくはd2 ≧2.8×tとなるように、第1ないし
第4の弾性表面波フィルタ素子、および圧電基板が設定
されていてもよい。
【0029】上記構成によれば、さらに、d1 およびd
2 を上記のように設定することにより、リップルの発生
を抑制できて、伝送特性をさらに改善できる。
【0030】上記弾性表面波装置では、圧電基板は、3
6°〜44°Y−XLiTaO3 基板であってもよい。
上記構成によれば、圧電基板を、36°〜44°Y−X
LiTaO3 基板とすることにより、良好な圧電性によ
って挿入損失を軽減できると共に、優れた温度特性によ
る環境温度の影響を抑制できる。
【0031】本発明の通信装置は、前記の課題を解決す
るために、上記の何れかに記載の弾性表面波装置を用い
たことを特徴としている。
【0032】上記構成によれば、多機能化および小型化
され、かつ、通過帯域内での伝送特性が改善された弾性
表面波装置を用いたので、優れた送受信機能を発揮しな
がら、小型化できる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の各形態について図
1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0034】〔実施の第一形態〕図1は本発明の実施の
第一形態に係る弾性表面波装置としての弾性表面波フィ
ルタの構造を示す模式斜視図である。上記弾性表面波フ
ィルタは、図1に示すように、弾性表面波フィルタ素子
(第1の弾性表面波フィルタ素子)1と、伝送位相特性
が前記弾性表面波フィルタ1とはおよそ180°異なる
弾性表面波フィルタ素子(第2の弾性表面波フィルタ素
子)3とを圧電基板10上にそれぞれ有している。
【0035】上記圧電基板10は、例えば39°Y−X
LiTaO3 からなり、基板厚tが例えば285μmに
て形成されている。上記圧電基板10の素材としては、
上記に限定されるものではなく、他の圧電性を有する、
例えば水晶やLiNbO3 を用いることができる。
【0036】上記弾性表面波フィルタ素子1、3につい
ては、それらの基本的な構成は同一であり(中心周波数
は共に942.5MHz)、弾性表面波フィルタ素子3
の伝送特性が、弾性表面波フィルタ素子1の伝送特性に
対し180°異なるように設定されている点が異なる。
このような設定により、上記弾性表面波フィルタは、フ
ィルタ機能と共に、不平衡−平衡間の変換機能を有して
いる。
【0037】まず、弾性表面波フィルタ素子1について
説明すると、弾性表面波フィルタ素子1は、中央IDT
11の左右(弾性表面波の伝搬方向に沿った方向)にそ
れぞれ各IDT12、13が配置されている。さらに、
IDT12、中央IDT11、IDT13を左右からそ
れぞれ挟むように各反射器14、15が配置されてい
る。他の弾性表面波フィルタ素子3についても同様に、
IDT32、中央IDT31、IDT33、各反射器3
4、35を備えている。よって、上記各弾性表面波フィ
ルタ素子1、3は、縦結合共振子型である。
【0038】中央IDT11といったIDTは、帯状の
基端部(バスバー)と、その基端部の一方の側部から直
交する方向に延びる複数の、互いに平行で等間隔な帯状
の各電極指とを備えた電極指部を2つ備えており、上記
各電極指部の電極指の側部を互いに対面するように互い
の電極指間に入り組んだ状態にて上記各電極指部を有す
るものである。
【0039】このようなIDTでは、各電極指の長さや
幅、隣り合う各電極指の間隔、互いの電極指間での入り
組んだ状態の対面長さを示す交差幅を、それぞれ設定す
ることにより信号変換特性や、通過帯域の設定が可能と
なっている。
【0040】また、上記の各電極指やバスバーや、反射
器14等の各反射器は、フォトリソグラフィー法等によ
り圧電基板10上に形成された、例えばアルミニウム
(Al)電極(箔)によって形成されている。
【0041】上記弾性表面波フィルタ素子1の中央ID
T11と、弾性表面波フィルタ素子3の中央IDT31
とに接続された不平衡端子5が設けられている。弾性表
面波フィルタ素子1の各IDT12、13に接続され
た、一方の平衡端子6が設けられている。弾性表面波フ
ィルタ素子3の各IDT32、33に接続された、他方
の平衡端子7が設けられている。
【0042】弾性表面波フィルタ素子1と、弾性表面波
フィルタ素子3とは、弾性表面波の伝搬方向に隣り合っ
て並んで配置され、上記両者の間の中心間隔d1 が、例
えば620.0μmに設定されている。
【0043】このように弾性表面波フィルタ素子1と、
弾性表面波フィルタ素子3とを、弾性表面波の伝搬方向
に隣り合って並んで配置、より好ましくは各弾性表面波
フィルタ素子1、3の伝搬方向の各中心線をほぼ一致さ
せることにより、圧電基板10を小さく設定でき、得ら
れた弾性表面波フィルタを多機能化を図りながら小型化
できる。
【0044】なお、図1では、各弾性表面波フィルタ素
子の各電極指の対数(ペア数)、反射器の各電極指の本
数はその数が多く、全ては記載できないため簡略化して
記載した。
【0045】このような弾性表面波フィルタは、入力側
の各IDT11、31により電気信号が弾性表面波へと
変換され、出力側の各IDT12、13、32、33に
て再び電気信号へと変換がなされることで周波数の選択
が行なわれフィルタとして機能する。
【0046】また、上記弾性表面波フィルタでは、圧電
基板10において、主に漏洩弾性表面波と呼ばれる波動
が励振されるが、この波動の特徴として圧電基板10の
内部に向けてバルク波を放射しながら表面を伝搬する。
【0047】この漏洩弾性表面波の伝搬に伴って放射さ
れるバルク波は方向依存性が強く、放射される角度はあ
る範囲に限定されている。図2に示すようにある角度
で、一つの弾性表面波フィルタ素子1から放射されたバ
ルク波8が圧電基板10の底面10aで反射し再び表面
10bに戻って来る。このとき、戻って来る領域に、他
方の弾性表面波フィルタ素子3が存在するとその影響を
大きく受け通過帯域内の伝送特性に不要なリップルが生
じることが判った。
【0048】従って、このバルク波8の影響を回避して
通過帯域内の伝送特性がより平坦なフィルタ特性を得る
ために種々検討した結果、例えば、弾性表面波フィルタ
素子1から放射されたバルク波8が再び表面10bに戻
ってくる領域以外に、弾性表面波フィルタ素子1と隣り
合う弾性表面波フィルタ素子3の中央IDT31を配置
させればよいことが判った。
【0049】本実施の第一形態における中心間隔d1
種々変えることで、各弾性表面波フィルタ素子1、3の
中心間隔d1 と通過帯域内に生じるリップルの大きさの
関係を調査した。また、圧電基板10の厚さも変化させ
て、種々の中心間隔d1 でのリップルの大きさの関係を
調査した。図3にそれらの結果を示す。
【0050】この結果から、各弾性表面波フィルタ素子
1、3の間の中心間隔d1 が2.3t<d<2.8tの
範囲にあるときに、通過帯域内でのリップル量が0.1
5dB以上と大きくなっていることが判る。
【0051】よって、各弾性表面波フィルタ素子1、3
の間の中心間隔d1 が上式の範囲外となるように各弾性
表面波フィルタ素子1、3の配置を行なうことで帯域内
リップルを低減することができる。
【0052】本発明では、上記中心間隔d1 が、2.3
t以下(d1 ≦2.3×t)であるか、または、2.8
t以上(d1 ≧2.8×t)であれば、本発明の効果を
発揮できるが、中心間隔d1 は、好ましくは、1.6t
≦d1 ≦2.3t、または2.8t≦d1 ≦3.5t、
より好ましくは、1.7t≦d1 ≦2.1t、または
2.9t≦d1 ≦3.3tである。d1 が3.5tを超
えると小型化に支障が生じる。d1 が1.6tを下回る
と、反射器(リフレクタ)の電極指本数が少なくなり、
通過帯域外のスプリアスの増大が大きい。
【0053】〔実施の第二形態〕図4は本発明の実施の
第二形態に係る弾性表面波装置としての弾性表面波フィ
ルタの構造を示す模式斜視図である。なお、本実施の第
二形態においては、上記実施の第一形態にて示した弾性
表面波フィルタと同様な機能を有する部材については同
一の部材番号を付与してその説明を省いた。
【0054】上記弾性表面波フィルタは、図4に示すよ
うに、上記実施の第一形態の弾性表面波フィルタに加
え、さらに、各弾性表面波フィルタ素子2、4(第3お
よび第4の弾性表面波フィルタ素子、共に中心周波数9
42.5MHz)を有する、2段の縦結合共振子型の弾
性表面波フィルタである。
【0055】上記弾性表面波フィルタは、圧電基板10
上に形成された弾性表面波フィルタ素子1、2、4と、
伝送位相特性が上記弾性表面波フィルタ1、2、4とは
およそ180°異なる弾性表面波フィルタ素子3とを有
している。このような設定により、上記弾性表面波フィ
ルタは、フィルタ機能と共に、不平衡−平衡間の変換機
能を有している。
【0056】なお、本実施の第二形態では、弾性表面波
フィルタ素子3を、他と180°位相が異なる逆位相に
設定したが、各弾性表面波フィルタ素子1、2、3、4
の内、何れか一つを逆位相に設定すれば、同様の効果が
得られる。
【0057】上記弾性表面波フィルタ素子1と弾性表面
波フィルタ素子2とは互いに縦続接続されている。上記
弾性表面波フィルタ素子3と弾性表面波フィルタ素子4
とは互いに縦続接続されている。また、各弾性表面波フ
ィルタ素子1〜4は、弾性表面波フィルタ素子1、3の
伝搬方向と、弾性表面波フィルタ素子2、4の伝搬方向
とが互いにほぼ平行となるように設置されている。この
ような設置により、得られた弾性表面波フィルタは多機
能化を図りながら小型化できる。
【0058】上記弾性表面波フィルタ素子1の中央ID
T11と、弾性表面波フィルタ素子3の中央IDT31
とに接続された不平衡端子5が設けられている。弾性表
面波フィルタ素子2の中央IDT21に接続された、一
方の平衡端子6が設けられている。弾性表面波フィルタ
素子4の中央IDT41に接続された、他方の平衡端子
7が設けられている。
【0059】弾性表面波フィルタ素子1と、弾性表面波
フィルタ素子3とは、弾性表面波の伝搬方向に隣り合っ
て配置され、各弾性表面波フィルタ素子1、3の間の中
心間隔d1 が例えば620.0μmである。
【0060】弾性表面波フィルタ素子2と、弾性表面波
フィルタ素子4とは、弾性表面波の伝搬方向に隣り合っ
て配置され、各弾性表面波フィルタ素子2、4の間の中
心間隔d2 が、上記d1 に対応して例えば622.1μ
mである。各弾性表面波フィルタ素子の対数(ペア
数)、反射器の本数はその数が多く、記載できないため
簡略化して記載した。
【0061】本実施の第二形態は、2段縦続接続した各
弾性表面波フィルタ素子1、2、3、4を用いて平衡−
不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタを構成した
例である。
【0062】弾性表面波フィルタは、入力側の各IDT
11、31により電気信号が弾性表面波へと変換され、
出力側の各IDT21、41にて再び電気信号へと変換
がなされることで周波数の選択が行なわれフィルタとし
て機能する。
【0063】次に、本実施の第二形態のように、1段目
の各弾性表面波フィルタ素子1、3での中心間隔d
1 と、2段目の各弾性表面波フィルタ素子2、4での中
心間隔d 2 とを相違させた場合について説明する。
【0064】つまり、2段縦続接続された弾性表面波フ
ィルタ素子の1段目同士の中心間隔d1 と2段目同士の
中心間隔d2 を、弾性表面波の波長の(2n+1)/2
倍(n=0,1,2,3…)だけ互いに異ならせること
で、バルク波による帯域内リップルの発生を更に低減す
ることができる。
【0065】前記実施の第一形態にて述べてきたバルク
波によるリップルの発生は弾性表面波フィルタ素子内部
で励振されている弾性表面波とバルク波との間の位相関
係により生じる。
【0066】すなわち、周波数により弾性表面波とバル
ク波との間の位相が一致し互いに強め合う関係にある場
合と、弾性表面波とバルク波との間の位相が反転し互い
に弱め合う関係にある場合があり、図5(a)に示すよ
うにバルク波の影響が無い場合に得られるフィルタ特性
に対して、伝送特性に凹凸(リップル)が生じる。
【0067】この凹凸が1段目と2段目で反転している
場合には、2段縦続接続した全体のフィルタ特性では凹
凸が打ち消し合い、リップルの無いフィルタ特性が得ら
れる。凹凸を反転させるには弾性表面波とバルク波との
間の位相関係を反転すれば良いが、これは弾性表面波フ
ィルタ素子の中心間隔を励振される弾性表面波の波長の
(2n+1)/2倍(n=0,1,2,3…)だけ異な
らせることで可能である。
【0068】弾性表面波の位相特性は各々の弾性表面波
フィルタ素子1、2、3、4内部の電極指構造で決定し
ているため、各弾性表面波フィルタ素子1、2、3、4
の配置に依存しないが、バルク波は各弾性表面波フィル
タ素子1、2、3、4の配置により伝搬路長が変わるた
め位相特性も変わる。
【0069】弾性表面波フィルタ素子内で励振されてい
る弾性表面波と放射されるバルク波は一定の関係がある
ため弾性表面波フイルタ素子の中心間隔を1波長分変え
ることで、バルク波の伝搬距離も1波長分変えることが
できる。
【0070】従って1段目同士の中心間隔d1 と2段目
同士の中心間隔d2 を、弾性表面波の波長の(2n+
1)/2倍(n=0,1,2,3…)だけ異ならせるこ
とで、1段目におけるバルク波の影響による凹凸(図5
(a)参照)と、2段目におけるバルク波の影響による
凹凸(図5(b)参照)とが互いに反転することにな
り、2段縦続接続した全体のフィルタ特性では各凹凸が
打ち消し合い、リップルの無いフィルタ特性が得られる
(図5(c)参照)。
【0071】本実施の第二形態で得られたフィルタ特性
と改善される前のフィルタ特性の比較を図6に示す。改
善される前の比較例としての弾性表面波装置ではd1
2=620μm、t=285μmに設定されている。
本実施の第二形態で得られるフィルタ特性は、図6から
明らかなように、比較例と比べてリップルがなく良好な
特性が得られていることが判る。
【0072】また、本実施の第二形態に係る弾性表面波
フィルタにおいても、d1 、d2 を、前記の実施の第一
形態と同様に、圧電基板10の基板厚さtに対し設定す
ることが、より良好な伝送特性が得られるので好まし
い。
【0073】〔実施の第三形態〕図7は本発明の実施の
第三形態を示す弾性表面波装置としての弾性表面波フィ
ルタの模式斜視図である。なお、本実施の第三形態にお
いては、上記実施の第一および第二形態にて示した弾性
表面波フィルタと同様な機能を有する部材については同
一の部材番号を付与してその説明を省いた。
【0074】本実施の第三形態に係る弾性表面波フィル
タでは、図7に示すように、2つの通過帯域を備えるた
めに、圧電基板10上に形成された弾性表面波フィルタ
素子301(中心周波数895.5MHz)と、前記弾
性表面波フィルタ素子301と中心周波数の異なる弾性
表面波フィルタ素子302(中心周波数942.5MH
z)とが設けられている。
【0075】上記各弾性表面波フィルタ素子301、3
02は、互いに中心周波数が異なること以外について
は、前述の各弾性表面波フィルタ素子1と同様な構成を
備えている。
【0076】また、各弾性表面波フィルタ素子301、
302の各電極指の対数(ペア数)、反射器の各電極指
の本数はその数が多く、図7上に全ては記載できないた
め簡略化している。弾性表面波フィルタ素子301と、
弾性表面波フィルタ素子302との間の、弾性表面波の
伝搬方向の中心間隔d1 を例えば620μmとする。
【0077】本実施の第三形態では、前述の実施の第一
形態と異なり中心周波数の相異なる各弾性表面波フィル
タ素子301、302が互いに隣り合っているが、各弾
性表面波フィルタ素子301、302の中心周波数が互
いに異なっても漏洩弾性表面波が放射されるバルク波8
の放射角は変わらない。
【0078】このため、各弾性表面波フィルタ素子30
1、302の間の中心間隔d1 を、2.3t<d1
2.8tとなるように配置した場合には、前述の実施の
第一形態と同様の理由により、通過帯域内の伝送信号に
リップルが生じる。
【0079】よって、各弾性表面波フィルタ素子30
1、302の間の中心間隔d1 が上式の範囲外となるよ
うに各弾性表面波フィルタ素子301、302の配置を
行なうことで、マルチバンドフィルタとなる多機能な弾
性表面波フィルタにおいても、通過帯域内での伝送信号
に生じるリップルを低減することができる。また、この
ような本実施の第三形態を前記の実施の第二形態に適用
しても同様な効果が得られる。
【0080】〔実施の第四形態〕続いて、図8を参照し
ながら、本実施の第一ないし第三形態に記載の弾性表面
波フィルタを搭載した通信装置100について説明す
る。上記通信装置100は、受信を行うレシーバ側(R
x側)として、アンテナ101、アンテナ共用部/RF
Topフィルタ102、アンプ103、Rx段間フィル
タ104、ミキサ105、1stIFフィルタ106、
ミキサ107、2ndIFフィルタ108、1st+2
ndローカルシンセサイザ111、TCXO(temperat
ure compensated crystal oscillator(温度補償型水晶
発振器))112、デバイダ113、ローカルフィルタ
114を備えて構成されている。Rx段間フィルタ10
4からミキサ105へは、図8に二本線で示したよう
に、バランス性を確保するために各平衡信号にて送信す
ることが好ましい。
【0081】また、上記通信装置100は、送信を行う
トランシーバ側(Tx側)として、上記アンテナ101
および上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ102
を共用するとともに、TxIFフィルタ121、ミキサ
122、Tx段間フィルタ123、アンプ124、カプ
ラ125、アイソレータ126、APC(automaticpow
er control (自動出力制御))127を備えて構成さ
れている。
【0082】そして、上記のRx段間フィルタ104、
1stIFフィルタ106、TxIFフィルタ121、
Tx段間フィルタ123には、上述した本実施の第一な
いし第三形態に記載の弾性表面波フィルタが好適に利用
できる。
【0083】よって、上記通信装置は、用いた弾性表面
波フィルタが多機能化や小型化されており、さらに良好
な伝送特性を備えていることにより、良好な送受信機能
と共に小型化、特にGHz帯域以上において小型化を図
れるものとなっている。
【0084】
【発明の効果】本発明の弾性表面波装置は、以上のよう
に、圧電基板上に、それぞれの伝搬路が重なりあった部
分を備えた第1の弾性表面波フィルタ素子と第2の弾性
表面波フィルタ素子の中心間隔をd1 、前記圧電基板の
厚みをtとした場合、d1 ≦2.3×tもしくはd1
2.8×tとなるように、第1の弾性表面波フィルタ素
子、第2の弾性表面波フィルタ素子、および圧電基板が
設定されている構成である。
【0085】それゆえ、上記構成は、多機能化や小型化
を図りながら、d1 ≦2.3×tもしくはd1 ≧2.8
×tに設定することにより、伝送特性を向上できるとい
う効果を奏する。
【0086】本発明の他の弾性表面波装置は、以上のよ
うに、圧電基板上に、伝搬路が重なりあった部分を有す
る第1の弾性表面波フィルタ素子と第2の弾性表面波フ
ィルタ素子(中心間隔d1 )と、伝搬路が重なりあった
部分を有する第3の弾性表面波フィルタ素子と第4の弾
性表面波フィルタ素子(中心問隔d2 )を備え、励振さ
れる弾性表面波の波長がλであるときに、d1 とd2
差がおよそ(2n+1)×0.5λ(n=0,1,2,
3…)となるように第1ないし第4の弾性表面波フィル
タ素子が配置されている構成である。
【0087】それゆえ、上記構成は、フィルタ機能を備
えると共に、多機能化および小型化を図りながら、リッ
プルの発生を軽減できて、より平坦で良好なフィルタ特
性が得られるので、通過帯域内での伝送特性を改善でき
るという効果を奏する。
【0088】本発明の通信装置は、以上のように、上記
の何れかに記載の弾性表面波装置を用いた構成である。
【0089】それゆえ、上記構成は、多機能化および小
型化され、かつ、通過帯域内での伝送特性が改善された
弾性表面波装置を用いたので、優れた送受信機能を発揮
しながら、小型化できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態に係る弾性表面波フィ
ルタを示す模式斜視図である。
【図2】上記弾性表面波装置におけるバルク波放射を説
明するための概念図である。
【図3】上記実施の第一形態においてd1 を変えたこと
によるリップルの発生量の関係を示すグラフである。
【図4】本発明の実施の第二形態に係る弾性表面波フィ
ルタを示す模式斜視図である。
【図5】上記実施の第二形態における、リップルの低減
を説明するための説明図であって、(a)は1段目のフ
ィルタ特性を示し、(b)は2段目のフィルタ特性を示
し、(c)は1段目と2段目とを縦続接続したときのフ
ィルタ特性を示す。
【図6】上記実施の第二形態にて改善されたフィルタ特
性と改善前のフィルタ特性を比較して示すためのグラフ
である。
【図7】本発明の実施の第三形態に係る弾性表面波フィ
ルタを示す模式斜視図である。
【図8】本発明の実施の第四形態に係る通信装置の要部
ブロック図である。
【図9】従来の弾性表面波装置の概略平面図である。
【符号の説明】
1 弾性表面波フィルタ素子(第1の弾性表面波フィ
ルタ素子) 2 弾性表面波フィルタ素子(第3の弾性表面波フィ
ルタ素子) 3 弾性表面波フィルタ素子(第2の弾性表面波フィ
ルタ素子) 4 弾性表面波フィルタ素子(第4の弾性表面波フィ
ルタ素子) 10 圧電基板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿っ
    て形成された複数のくし型電極部を備える第1の弾性表
    面波フィルタ素子と、前記圧電基板上に弾性表面波の伝
    搬方向に沿って形成された複数のくし型電極部を備える
    第2の弾性表面波フィルタ素子とを有し、第1および第
    2の弾性表面波フィルタ素子のそれぞれの伝搬路が重な
    りあった部分を備えた弾性表面波装置において、 第1の弾性表面波フィルタ素子と第2の弾性表面波フィ
    ルタ素子の中心間隔をd1 、前記圧電基板の厚みをtと
    した場合、 d1 ≦2.3×tもしくはd1 ≧2.8×tとなるよう
    に、第1の弾性表面波フィルタ素子、第2の弾性表面波
    フィルタ素子、および圧電基板が設定されていることを
    特徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の弾性表面波装置において、 第1の弾性表面波フィルタ素子と第2の弾性表面波フィ
    ルタ素子の通過帯域内における伝送振幅特性がほぼ等し
    く、伝送位相特性がおよそ180°異なっており、入出
    力端子のうち、一方が不平衡端子、他方が平衡端子であ
    ることを特徴とする弾性表面波装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の弾性表面波装置において、 マルチバンドフィルタとして動作するように、第1、第
    2の弾性表面波フィルタ素子の中心周波数が互いに異な
    っていることを特徴とする弾性表面波装置。
  4. 【請求項4】圧電基板上に弾性表面波の伝搬方向に沿っ
    て形成された複数のくし型電極部を備えた第1ないし第
    4の弾性表面波フィルタ素子を有し、第1の弾性表面波
    フィルタ素子と第3の弾性表面波フィルタ素子が縦続接
    続され、第2の弾性表面波フィルタ素子と第4の弾性表
    面波フィルタ素子が縦続接続され、第1、第2の弾性表
    面波フィルタ素子のそれぞれの伝搬路が重なりあった部
    分を有し、第3、第4の弾性表面波フィルタ素子のそれ
    ぞれの伝搬路が重なりあった部分を備える弾性表面波装
    置において、 第1の弾性表面波フィルタ素子と第2の弾性表面波フィ
    ルタ素子の中心間隔をd1 とし、第3の弾性表面波フィ
    ルタ素子と第4の弾性表面波フィルタ素子の中心問隔を
    2 とし、励振される弾性表面波の波長がλであるとき
    に、d1 とd2の差がおよそ(2n+1)×0.5λ
    (n=0,1,2,3…)となるように第1ないし第4
    の弾性表面波フィルタ素子が配置されていることを特徴
    とする弾性表面波装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の弾性表面波装置において、 第1ないし第4の弾性表面波フィルタ素子の通過帯域内
    における伝送振幅特性が互いにほぼ等しく、第1ないし
    第4の弾性表面波フィルタ素子のうち3つの弾性表面波
    フィルタ素子がほぼ同じ伝送位相特性を有し、残るひと
    つの弾性表面波フィルタ素子が他の3つの弾性表面波フ
    ィルタ素子とおよそ180°異なる伝送位相特性を備
    え、入出力端子のうち一方が不平衡端子、他方が平衡端
    子であることを特徴とする弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の弾性表面波装置に
    おいて、 前記圧電基板の厚みをtとしたとき、d1 およびd
    2 が、 d1 ≦2.3×tもしくはd1 ≧2.8×t、d2
    2.3×tもしくはd2≧2.8×tとなるように、第
    1ないし第4の弾性表面波フィルタ素子、および圧電基
    板が設定されていることを特徴とする弾性表面波装置。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6の何れかに記載の弾性表
    面波装置において、 圧電基板は、36°〜44°Y−XLiTaO3 基板で
    あることを特徴とする弾性表面波装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れかに記載の弾性表
    面波装置を用いたことを特徴とする通信装置。
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