JP2002290184A - 弾性表面波装置及びその製造方法 - Google Patents

弾性表面波装置及びその製造方法

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JP2002290184A
JP2002290184A JP2001093915A JP2001093915A JP2002290184A JP 2002290184 A JP2002290184 A JP 2002290184A JP 2001093915 A JP2001093915 A JP 2001093915A JP 2001093915 A JP2001093915 A JP 2001093915A JP 2002290184 A JP2002290184 A JP 2002290184A
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surface acoustic
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saw
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Katsumi Takayama
勝己 高山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造過程における周波数調整により集積回路
の性能を損なうことなく、信頼性を向上させることがで
きる弾性表面波装置及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 弾性表面波素子16と、前記弾性表面波
素子の駆動制御を行う集積回路とを同一の空間に配置し
て同一のパッケージに収容した弾性表面波装置であっ
て、前記集積回路15が、その保護膜の上にポリイミド
膜16bを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波素子
と、この弾性表面波素子の駆動制御を行う集積回路をパ
ッケージに収容した弾性表面波装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やテレビ受像機等の電子
部品や通信部品において、共振子や帯域フィルタ等とし
て弾性表面波装置(以下「SAW(Surface A
custic Wave)デバイス」という)が使用さ
れている。SAWデバイスは、SAW素子をパッケージ
ングした構造を有しており、SAW素子は、たとえば図
7に示すような構造を有している。図7は、従来のSA
Wデバイスの一例を示す構成図であり、図7を参照して
SAWデバイス1について説明する。
【0003】図において、SAWデバイス1は、中空の
パッケージ2の底面部上に配置されるSAW素子6を有
している。SAW素子6は、水晶基板等の圧電基板6a
上にすだれ状電極(IDT:InterDigital
Transducer)7と、IDT7の両側方にそ
れぞれ配置された同じ構成でなる2つの反射器8,8を
有している。そして、IDT7に駆動電圧が入力される
と、弾性表面波が励振され、共振による特定の周波数の
電気信号が出力され、もしくはフィルタリング機能によ
る特定の周波数帯域の電気信号が出力される。また、S
AWデバイス1には、中空パッケージ2の底面部上にS
AW素子6と同様に、このSAW素子6の駆動制御に関
連する電子部品が実装されている。この電子部品として
は、例えば、図7に示されているように、必要とされる
トランジスタ9aやコンデンサ9bを中空パッケージ2
の底面部に実装していた。そして、SAW素子6はウエ
ハ状態で複数個が同時に作成されるため、個々のSAW
素子には周波数のばらつきがあり、実装後に周波数の調
整が必要となる。
【0004】このようなSAWデバイス1は、上述した
電子部品を実装した後で、中空パッケージ2の開口部2
bからたとえばプラズマ等がSAW素子6に照射され、
SAW素子6の圧電基板もしくは圧電基板に形成された
電極をエッチングすることにより、周波数の調整を行
う。この周波数調整は、SAW素子6を実装した電子部
品を介して駆動しながら行い、SAW素子6が所望の周
波数特性を備えるようにされる。
【0005】ところで、このような構成のSAWデバイ
ス1では、SAW素子6と関連して複数の電子部品を実
装していることから、実装工程の煩雑さを回避したり、
SAWデバイス1の小型化をはかるために、これら電子
部品をまとめた機能を備える集積回路を用いるようにな
ってきている。
【0006】図8を参照して集積回路を備えたSAWデ
バイス1の製造方法について説明する。図8(A)に示
すように、中空パッケージ2における中空部2aの底面
部に、所定のパターンで配線4が形成されている。最初
に、図8(B)に示すように、集積回路5が底面部に実
装され、たとえばワイヤボンディング等により配線4と
電気的に接続される。次に、図8(C)に示すように、
SAW素子6が底面部に実装され、たとえばワイヤボン
ディング等により配線4と電気的に接続される。このS
AW素子6は、図7で説明したSAW素子6と同じ構成
である。
【0007】その後、図8(D)に示すように、SAW
素子6の周波数調整が行われる。具体的には、SAW素
子6が、中空パッケージ2の開口部2bからたとえばプ
ラズマ等がSAW素子6に照射され、SAW素子6の圧
電基板もしくは圧電基板に形成された電極がエッチング
される。この周波数調整は、SAW素子6を集積回路5
により駆動しながら行い、所望のSAW素子6の周波数
が得られるようになる。次に、図8(E)に示すよう
に、中空パッケージ2の開口部の上に蓋体3が配置さ
れ、封止材により基板と蓋体3が接合される。これによ
り、中空部2a内が気密封止され、SAWデバイスが完
成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な製造工程によると、図8(D)における周波数調整工
程において、例えば、CF4 ガスを用いたプラズマがS
AW素子6に照射される。ここで、CF4 ガスを用いる
のは、SAW素子6の電極を構成するアルミニウムはエ
ッチングされずに、SAW素子6を構成する水晶だけを
選択的にエッチングして、SAWデバイスの周波数を下
げる方向への調整を行うことができるためである。この
とき、中空パッケージ2にはSAW素子6ばかりでな
く、集積回路5も実装された状態で行われており、集積
回路5が、CF4 プラズマにさらされると、次のような
問題が生じる。
【0009】一般に集積回路5はその表面である能動面
に窒化シリコンや酸化シリコンでなる保護膜,すなわち
パッシベーション膜が設けられており、耐湿性等が付与
されることにより、集積回路5が保護されている。しか
しながら、この保護膜である例えばSiO2 膜にCF4
が作用すると、化学反応によりSiO2 膜が浸食されて
しまう。このため、集積回路5の耐湿性等が損なわれ
て、動作不良等の不具合を発生することがあるという問
題がある。そして、保護膜が浸食されると集積回路の電
極が露出し、電極上に付着したCF4 プラズマによる残
留フッ素が大気中の水分と反応してフッ酸となり、集積
回路の電極を破損し、不具合を生じることもある。
【0010】そこで本発明は上記課題を解決し、製造過
程における周波数調整により集積回路の性能を損なうこ
となく、信頼性を向上させることができる弾性表面波装
置及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、弾性表面波素子と、前記弾性表面波素子
の駆動制御を行う集積回路とを同一の空間に露出するよ
うに配置して同一のパッケージに収容した弾性表面波装
置であって、前記集積回路が、その保護膜の上にポリイ
ミド膜を備えている弾性表面波装置により、達成され
る。請求項1の構成によれば、弾性表面波装置の集積回
路が、保護膜の上にポリイミド膜を備えている。このた
め、周波数調整時に、例えば、CF4 プラズマが照射さ
れても、ポリイミド膜が耐性膜となってエッチングされ
ず、したがって、その下の保護膜が損傷することがな
い。このため、保護膜の損傷に起因する集積回路の損傷
を有効に防止することができる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記保護膜が窒化シリコンまたは酸化シリコンによ
り形成されていることを特徴とする。請求項2の構成に
よれば、周波数調整時にポリイミド膜がプラズマを遮蔽
するので、保護膜はその本来の機能を発揮して、耐水性
等の種々の効果が損なわれることがない。
【0013】上記目的は、請求項3の発明にあっては、
パッケージの同一の空間に弾性表面波素子とこの弾性表
面波素子の駆動制御を行う集積回路を実装した後、プラ
ズマを照射することで周波数調整を行うようにした弾性
表面波装置の製造方法であって、前記集積回路が、前記
周波数調整が行われる前に、集積回路の保護膜上にポリ
イミド膜を設ける、弾性表面波装置の製造方法により、
達成される。請求項3の構成によれば、集積回路には、
プラズマ照射による周波数調整よりも前に、予め、保護
膜の上にポリイミド膜を形成するようにしている。この
ため、周波数調整時に例えば、CF4 プラズマが照射さ
れても、ポリイミド膜が耐性膜となってエッチングされ
ず、したがって、その下の保護膜が損傷することがな
い。このため、保護膜の損傷に起因する集積回路の損傷
を有効に防止することができる。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、前記保護膜として窒化シリコンまたは酸化シリコン
膜が形成されることを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項3または4の構
成において、前記周波数調整が、CF4 ガスを利用した
プラズマを照射することにより行われることを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明
のSAWデバイスの好ましい実施の形態を示す概略平面
図である。図において、SAWデバイス10は、中空の
パッケージ12の底面部上に配置されるSAW素子16
を有している。
【0017】中空パッケージ12は、セラミック板を積
層することにより、形成されている。すなわち、中空パ
ッケージ12は、例えば、図8で示したような形状で、
内側に中空部を有し、外周に沿って垂直に起立した枠状
の壁部12cが形成された箱状でなるパッケージを形成
している。製造工程において、図4で示す蓋体23もし
くはキャップを装着しない状態では、中空部12aの内
側底面部12aが露出している。この実施形態では、こ
の中空部12aがSAW素子16と集積回路15とが共
通に露出する同一の空間を構成している。
【0018】この底面部12aに形成されているSAW
素子16は、圧電基板としての水晶14の上に、すだれ
状電極であるIDT17と、このIDT17の両側方に
それぞれ配置された同じ構成でなる2つの反射器18,
18を有している。具体的には、SAW素子16は、水
晶に限らず、例えば、水晶,リチウムタンタレート(L
iTaO3 ),リチウムナイオベート(LiNbO3
等の他の圧電材料から形成してもよく、この実施形態で
は、水晶基板14上に形成されている。
【0019】すなわち、先ず、例えばウエハ状の水晶基
板14の表面を純水により洗浄した後で、全面にアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金等の導通金属からなる電
極膜を蒸着法またはスパッタリング等により形成する。
この電極膜を形成後に、すだれ状電極であるIDT17
と、このIDT17の両側方にそれぞれ配置された反射
器18,18のパターンに対応したフォトレジストを配
置する。そして、例えば、リン酸を用いたウエットエッ
チングや、あるいは、塩素ガス等を用いた、反応性イオ
ンエッチングにより、電極膜をエッチングして、すだれ
状電極であるIDT17と、このIDT17の両側方に
それぞれ配置された反射器18,18の電極パターンを
形成する。次いで、個々のチップサイズに切りわけて、
SAW素子16を形成する。ここで、そして、SAW素
子16はウエハ状態で複数個が同時に作成されるため、
個々のSAW素子には周波数のばらつきがあり、実装後
に、後述するような周波数の調整が必要となる。
【0020】一方、中空パッケージ12の底面部には、
図1で示されているように、導通金属でなる所定の導電
パターン13が形成されている。この導電パターン13
は、パッケージである中空パッケージ12に搭載される
各部品を電気的に接続するために必要なパターンであ
り、例えば、セラミック板材上に導電ペーストが印刷さ
れ、焼成されることにより形成されている。そして、図
1に示されているように、上記SAW素子16は、この
中空パッケージ12の底面部に、接着剤等により固定さ
れており、IDT17の入出力端子17b,17bがA
uワイヤーもしくはAlワイヤー等のボンディング線に
より、導電パターン13とワイヤボンディングされて電
気的な接続がされている。
【0021】また、この導電パターン13の所定のラン
ド上に、集積回路(IC)15が、実装されている。こ
の集積回路15の各端子は、図示されているように、導
電パターン13の各端子に対して、ワイヤボンディング
されている。
【0022】ここで、上記集積回路15は、次のように
構成されている。図2は、集積回路15の概略縦断面図
である。集積回路15は必要な回路素子を形成して、例
えば、図示のようなブロック状に形成されており、その
上面15aに保護膜としてのパッシベーション膜16a
が形成されている。
【0023】この集積回路15のパッシベーション膜1
6aは窒化シリコンまたは酸化シリコン膜が好適であ
り、さらに、このパッシベーション膜16aの上に、図
3に示すように、ポリイミドによる被膜16bが形成さ
れている。ここで、パッシベーション膜16aは、例え
ば、SiO2 により形成されているために、耐湿性を発
揮し、集積回路15を湿気から保護することができる
が、後述するように、周波数調整工程で、パッシベーシ
ョン膜であるSiO2 膜16aにフッ素系のガスが作用
すると、化学反応によりSiO2 膜が浸食されてしま
う。このような事態を回避するため、本実施形態では、
パッシベーション膜16aの上に、フッ素系のガスによ
るガスプラズマにより浸食されにくい膜として、ポリイ
ミド膜16bが予め形成されている。
【0024】本実施形態によるSAWデバイス10は以
上のように構成されており、次にその製造工程の要部に
ついて説明する。図4(A)に示すように、中空パッケ
ージ12の底面部に、所定のパターンで配線ないし導電
パターン13が形成されている。最初に、図4(B)に
示すように、上述した集積回路15が底面図に実装さ
れ、たとえばワイヤボンディング等により導電パターン
13と電気的に接続される。次に、図4(C)に示すよ
うに、SAW素子16が底面図に実装され、たとえばワ
イヤボンディング等により導電パターン13と電気的に
接続される。
【0025】その後、図4(D)に示すように、SAW
素子16の周波数調整が行われる。具体的には、SAW
素子16が、中空パッケージ12の開口部12bからた
とえばプラズマ等がSAW素子16に照射され、水晶露
出部が選択的にエッチングされる(図1参照)。この周
波数調整は、後述するように、SAW素子16を集積回
路15により駆動しながら行い、所望のSAW素子16
の周波数特性が得られるようになる。次に、図4(E)
に示すように、中空パッケージ12の開口部12bの上
に蓋体23が配置され、封止材により中空パッケージ1
2と蓋体23が接合される。これにより、中空部12a
が気密封止され、SAWデバイス10が完成する。
【0026】ここで、図4(D)に示すようなプラズマ
照射による周波数調整は、図5と図6に示すような周波
数調整装置200により行われる。図5の周波数調整装
置200の真空チャンバー201には、メカニカルブー
スターポンプ202を介してロータリポンプ203が接
続されていて、たとえば0.03Pa〜0.06Pa程
度の真空度に真空排出されるようになっている。真空チ
ャンバー201内には搬送手段230が設けられてお
り、搬送手段230は矢印Aの方向に沿って、蓋体23
による封止前のSAWデバイス10を1つずつ搬送する
ようになっている。また、例えば、搬送手段230は、
SAWデバイス10を搭載し、もしくは取り除くため、
双方向にSAWデバイス10を搬送するようになってい
る。
【0027】周波数調整源240は、たとえばその先端
部が真空チャンバー201内に収容されている。真空チ
ャンバー201はバルブ224を介してガスボンベ22
5と接続されていて、ガスボンベ225にはフッ素系ガ
ス例えば、CF4 ガスが収容されている。ここで、この
周波数調整で用いられるフッ素系ガスは、上記したCF
4 の他、例えば、CHF3 ,F2 ,NF3 CClF3
2 6 ,CBrF3,CH2 2 ,CHClF2 ,C
3 8 ,CCl2 2 ,C4 8 ,CHCl22 ,C
4 8 CHCl2 F,CBr2 2 ,CCl3 Fのうち
の少なくとも1種を含むものが使用される。
【0028】そして、真空チャンバー201内のCF4
ガスとガスボンベ243から送られるアルゴンガスの混
合ガスをプラズマ放電によりイオン化する。そして、周
波数調整源240は、このイオン化された粒子をSAW
素子16に照射することで主に水晶基板14をエッチン
グし、周波数の調整を行う。ここで、SAW素子16
は、IDT17を構成する電極膜の膜厚を薄くすると周
波数が上がり、水晶基板14をエッチングすると周波数
が下がることが知られている。
【0029】周波数調整源240と搬送手段230の間
にはシャッター252が配置されており、シャッター2
52はシャッター駆動機構251により開閉可能に設け
られている。シャッター252の動作制御は、外部演算
装置260によってシャッター駆動機構251を制御す
ることにより行われる。フィクスチャー262は、搬送
手段230の下側であって矢印Z方向に移動可能に配置
されている。このフィクスチャー262は、SAWデバ
イス10に形成された外部端子(図示せず)に接触可能
な針262aを有している。そして、フィクスチャー2
62が矢印Z1方向に移動することによって、針262
aが外部端子と接触可能になる。
【0030】フィクスチャー262には、SAWデバイ
ス10に駆動電圧を供給するとともに発振出力を検出す
る周波数カウンタ261が接続されている。駆動電源が
周波数カウンタ261から針262aを介してSAW素
子16に供給されると、共振現象により所定の周波数の
電気出力がフィクスチャー262を介して周波数カウン
タ261に送られる。周波数カウンタ261には外部演
算装置260が接続されている。外部演算装置260は
予め調整目標の周波数データを有しており、周波数カウ
ンタ261から送られる検出周波数と比較する機能を有
している。また、外部演算装置260は、比較された結
果に基づいて、搬送手段230、シャッター252等の
動作を制御する機能を有している。
【0031】次に、図5と図6を参照して周波数調整方
法の一例について説明する。まず、図5のメカニカルブ
ースターポンプ202及びロータリーポンプ203が作
動することにより、真空チャンバー201内が真空引き
される。その後、バルブ224が開かれ、真空チャンバ
ー201内にCF4 ガスが供給される。一方、搬送手段
230には複数のSAW素子16が配置されており、周
波数調整をすべきSAWデバイス10が周波数調整源2
40の下側に位置決めされる。そして、外部演算部26
0及びシャッター駆動機構251を介してシャッター2
52が開かれる。この状態で、周波数調整源240が交
流電源241により作動すると、CF4 ガスがプラズマ
放電によりイオン化され、イオン化されたCF4ガスが
SAW素子16に照射される。すると、主として水晶基
板が所定の速度でエッチングされる。
【0032】周波数調整源240によるエッチングが行
われているとき、針262aからSAWデバイス10に
駆動電源が供給される。そして、SAW素子16からの
電気出力が周波数カウンタ261を介して外部演算装置
260に送られる。外部演算装置260において、送ら
れたSAWデバイス10の周波数と設定周波数が比較さ
れ、SAWデバイス10が所望の周波数になるまで、周
波数調整源240によるプラズマエッチングが行われ
る。その後、SAWデバイス10が所定の周波数になる
と、シャッター252が閉じて周波数調整が終了する。
そして、搬送手段230が作動して、次のSAWデバイ
ス10の周波数調整が行われる。
【0033】この周波数調整を行う工程において、中空
パッケージ12の底面部には、上述したように、SAW
素子16とともに、集積回路15が実装されている。こ
のため、SAW素子16に対してだけでなく、集積回路
15にもプラズマが照射される。しかしながら、本実施
形態の集積回路15は、図3で説明したように、パッシ
ベーション膜16aの上にポリイミド膜16bを備えて
いる。したがって、上述のように、CF4 プラズマが照
射されても、ポリイミド膜16bが耐性膜として作用し
てエッチングされず、したがって、その下の保護膜16
aが損傷することがない。このため、保護膜16aの損
傷に起因する集積回路15の損傷を有効に防止すること
ができる。この結果、周波数調整工程で、集積回路15
が損傷することに起因する製品の特性悪化を回避するこ
とができ、製品の信頼性を著しく向上させることができ
る。
【0034】本発明の実施の形態は、上記実施の形態に
限定されない。本発明に使用される集積回路の形態は図
示のものに限られない。あらゆる形態の集積回路におい
て、プラズマが照射される領域にポリイミド膜が形成さ
れている全てのものを使用したSAWデバイスに本発明
を適用することができる。また、上述の実施形態の各構
成は、必要によりその一部を省略したり、他の構成に置
き換えることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
製造過程における周波数調整により集積回路の性能を損
なうことなく、信頼性を向上させることができる弾性表
面波装置及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の弾性表面波装置の好ましい実施の形態
を示す概略平面図。
【図2】図1の弾性表面波装置の集積回路の概略断面
図。
【図3】図1の弾性表面波装置の集積回路の概略断面
図。
【図4】図1の弾性表面波装置の製造工程を示す概略工
程図。
【図5】図1の弾性表面波装置の周波数調整を行うため
の周波数調整装置の一例を示す概略構成図。
【図6】図5の周波数調整装置の構成を示す概略斜視
図。
【図7】従来の弾性表面波装置の一例を示す構成図。
【図8】従来の弾性表面波装置の製造工程を示す概略工
程図。
【符号の説明】
10・・・SAWデバイス(弾性表面波装置) 12・・・基板 13・・・導電パターン 14・・・水晶基板 15・・・集積回路 16・・・SAW素子(弾性表面波装置) 17・・・IDT 18・・・反射器 16a・・・パッシベーション膜 16b・・・ポリイミド膜 23・・・・蓋体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表面波素子と、前記弾性表面波素子
    の駆動制御を行う集積回路とを同一の空間に露出するよ
    うに配置して同一のパッケージに収容した弾性表面波装
    置であって、 前記集積回路が、その保護膜の上にポリイミド膜を備え
    ていることを特徴とする、弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 前記保護膜が窒化シリコンまたは酸化シ
    リコンにより形成されていることを特徴とする、請求項
    1に記載の弾性表面波装置。
  3. 【請求項3】 パッケージの同一の空間に弾性表面波素
    子とこの弾性表面波素子の駆動制御を行う集積回路を実
    装した後、プラズマを照射することで周波数調整を行う
    ようにした弾性表面波装置の製造方法であって、 前記集積回路が、前記周波数調整が行われる前に、集積
    回路の保護膜上にポリイミド膜を設けることを特徴とす
    る、弾性表面波装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記保護膜として窒化シリコンまたは酸
    化シリコン膜が形成されることを特徴とする、請求項3
    に記載の弾性表面波装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記周波数調整が、CF4 ガスを利用し
    たプラズマを照射することにより行われることを特徴と
    する、請求項3または4のいずれかに記載の弾性表面波
    装置の製造方法。
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