JP2002290100A - 電気部品装着システム - Google Patents

電気部品装着システム

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JP2002290100A
JP2002290100A JP2001093179A JP2001093179A JP2002290100A JP 2002290100 A JP2002290100 A JP 2002290100A JP 2001093179 A JP2001093179 A JP 2001093179A JP 2001093179 A JP2001093179 A JP 2001093179A JP 2002290100 A JP2002290100 A JP 2002290100A
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vibration
wheel
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Shinsuke Suhara
信介 須原
Takao Enomoto
孝雄 榎本
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Kk As
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AS KK
Kk As
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持面へのあるいは支持面からの振動伝達が
少なくて済む電気部品装着システムを提供する。 【解決手段】 電子部品装着システムを4組の振動伝達
軽減装置12を介して床面10に設置する。振動伝達軽
減装置12は、凹面148を有し、床面10に載置され
た受部材90と、ホイール94を保持し、装置本体22
のフレーム96に固定の保持部材92とを有し、凹面1
48においてホイール94を、電子部品供給装置の部品
供給テーブルの移動方向と直交する水平軸線まわりに回
転可能に受ける。電子部品のプリント配線板への装着時
には電子部品装着システムの各種構成部材の加速,減速
に基づいて装置本体が振動するが、ホイール94が凹面
148上を転動し、装置本体22が床面10に対して部
品供給テーブル移動方向に平行な水平方向に移動し、床
面10への振動伝達が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気部品(電子部品
を含む)をプリント板に装着する電気部品装着システム
に関するものであり、特に、電気部品装着システムを支
持する支持面の振動の軽減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気部品装着システムには、プリント板
保持装置,電気部品供給装置および装着装置を含み、こ
れら装置が共通の装置本体上に配設されたシステムがあ
る。装置本体は床面により支持され、プリント板保持装
置はプリント板を保持し、装着装置は電気部品供給装置
から電気部品を受け取って、プリント板保持装置に保持
されたプリント板の予め定められた被装着位置に装着す
る。
【0003】この種の電気部品装着システムにおいて
は、装着装置,プリント板保持装置および電気部品供給
装置のうちの少なくとも1つの装置の構成部材が移動し
て、部品供給装置からの電気部品の受取りおよびプリン
ト板への装着が行われる。そのため、電気部品の装着時
には、上記構成部材の加速,減速に基づいて装置本体が
加振され、装置本体が支持面の一種である床面により固
定的に支持されていれば、振動エネルギの殆ど全部が床
に伝達され、装置本体と共に床が振動し、それにより床
面上に設けられた他の装置が振動したり、騒音が発生し
たり、電気部品装着システムが設けられた建造物の耐久
性が悪くなる等の不具合が生ずる。また、電気部品装着
システム自身あるいは他の装置が床に伝達した振動が、
床から電気部品装着システムの装置本体に伝達されて装
置本体の振動が大きくなり、装着位置精度が低下するな
ど、電気部品装着システムが悪影響を受ける場合もあ
る。
【0004】そのため、例えば、特開平11−2148
87号公報に記載されているように、装置本体と床面と
の間に弾性部材を複数配設して、電気部品装着システム
の振動が床に伝達され難くし、あるいは床の振動が電気
部品装着システムに伝達され難くすることが知られてい
る。弾性部材として、例えば、コイルスプリングが用い
られる。コイルスプリングは、その中心線に平行な方向
および中心線と直交する方向において弾性変形可能であ
り、床面にほぼ直角に設けられて、装置本体と床面との
あらゆる方向の相対振動を許容し、それにより電気部品
装着システムの振動の床への伝達あるいは逆向きの伝達
が回避される。また、弾性部材と共にダンパが設けら
れ、コイルスプリングの弾性変形に伴う装置本体と床面
との相対振動を減衰させるようにされている。それによ
り電気部品装着システムの振動が減衰され、複数のコイ
ルスプリングのうちの一部が収縮する際に別の一部が伸
張することにより、電気部品装着システムが傾いて揺れ
るとともに、その下方部より上方部が大きく揺れ、見た
目にも電気部品装着システムが大きく揺れたり、プリン
ト板をプリント板保持装置に搬入する搬入装置および搬
出する搬出装置とプリント板保持装置との位置がずれ、
搬入装置および搬出装置とプリント板保持装置との間に
おけるプリント板の受渡しが困難になる等の不具合の発
生が回避される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果】しかしながら、このように装置本体と床面と
の間に複数のコイルスプリングおよびダンパを設ければ
システムの構成が複雑となり、コストが高くなることを
避け得ない。
【0006】本発明は、以上の事情を背景とし、電気部
品装着システムの振動の支持面への伝達あるいは支持面
の振動の電気部品装着システムへの伝達が少なくて済む
とともに、構造が簡単な電気部品装着システムを提供す
ることを課題として為されたものであり、本発明によっ
て、下記各態様の電気部品装着システムが得られる。各
態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付
し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載す
る。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするため
であり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組
合わせが以下の各項に記載のものに限定されると解釈さ
れるべきではない。また、一つの項に複数の事項が記載
されている場合、それら複数の事項を常に一緒に採用し
なければならないわけではない。一部の事項のみを選択
して採用することも可能なのである。
【0007】(1)プリント板を保持するプリント板保
持装置と、電気部品を供給する電気部品供給装置と、そ
の電気部品供給装置から電気部品を受け取って前記プリ
ント板保持装置に保持されたプリント板の予め定められ
た位置に装着する装着装置とが装置本体上に配設されて
成る電気部品装着システムであって、前記装置本体とそ
れを支持する支持面との間に、上下方向において互いに
対向する第一部材および第二部材とそれら第一,第二部
材に挟まれた転動体とを含む振動伝達軽減装置が複数組
配設され、かつ、第一部材と第二部材との少なくとも一
方が、相手部材から最も遠い中央とその両側に位置する
相手部材に近い部分とが滑らかな曲線でつながれた横断
面形状を有する凹面を有する電気部品装着システム(請
求項1)。プリント板には、回路基板に設けられたプリ
ント回路に電気部品が装着されていないプリント配線
板、あるいはプリント回路に電気部品が接着剤やペース
ト状半田により仮に装着されたプリント配線板、さらに
はプリント回路と一部の電気部品との電気的な接合が完
了したプリント回路板等が包含される。装着装置は、例
えば、(18)項に記載の装着装置のように、共通の旋回軸
線のまわりを旋回可能な複数の部品保持装置と、それら
複数の部品保持装置をそれらの旋回軌跡上に予め設定さ
れた停止位置に順次位置決めする部品保持装置移動装置
とを含むものとされる。停止位置の1つが電気部品供給
装置から電気部品を受け取る部品受取位置であり、1つ
が電気部品をプリント板に装着する部品装着位置であ
る。部品保持装置は、部品受取位置において電気部品供
給装置から電気部品を受け取り、装着位置においてプリ
ント板に装着する。部品保持装置移動装置は、上記旋回
軸線のまわりに間欠回転可能な間欠回転盤と、その間欠
回転盤を間欠回転させる回転駆動装置たる間欠回転装置
とを備えたものとし、間欠回転盤の旋回軸線から等距離
の位置に、複数の部品保持装置を間欠回転角度に等しい
角度間隔で保持させてもよい。複数の部品保持装置を保
持して回転する回転盤は、間欠回転盤に限らず、回転駆
動装置により正逆両方向に任意の角度回転させられるも
のとしてもよい。部品保持装置移動装置は、上記旋回軸
線のまわりに互いに独立に回動可能な複数の回動部材
と、それら複数の回動部材に、それぞれ上記旋回軸線を
一周するとともに、その一周の間に1回以上の停止を含
み、かつ互いに一定時間差を有する回動運動を付与する
回動運動付与装置とを備えたものとし、それら回動部材
の各々に旋回軸線から等距離の位置に部品保持装置を保
持させた装置としてもよい。装着装置はさらに、一平面
内において直交する2方向のうちの少なくとも一方に直
線移動する移動部材と、その移動部材に保持された部品
保持装置とを含むものとしてもよい。また、特開平10
−163677号公報に記載されているように、移動部
材が、上記回転盤および回転駆動装置を保持して一平面
内において直交する2方向に移動するものとしてもよ
い。この場合、回転盤の回転軸線は、プリント板保持装
置に保持されたプリント板の表面に直角な直線、例えば
垂直線としてもよく、プリント板の表面に直角な平面、
例えば垂直面に対して傾斜させてもよい。また、部品受
取位置と部品装着位置とは、回転盤上において同じ位置
でもよく、異なる位置でもよい。部品保持装置は、部品
保持具により電気部品を保持する。部品保持具は、負圧
等により電気部品を吸着して保持する吸着ノズルでもよ
く、把持部材たる複数の把持爪の開閉により電気部品を
把持,解放する部品把持具でもよい。部品保持装置は、
部品保持具と、部品保持具を着脱可能に保持する保持具
保持部材とを含んで構成されると考えてもよく、部品保
持具は含まず、保持具保持部材を含んで構成されると考
えてもよく、部品保持具により構成されると考えてもよ
い。プリント板保持装置は、プリント板を保持して移動
させる装置、プリント板を位置決めし、保持するが移動
させない装置等、種々の態様の装置がある。電気部品供
給装置は、電気部品を保持して移動する移動式部品供給
装置、電気部品を保持するが移動せず、位置固定に静止
して設けられる固定式部品供給装置等、種々の態様の装
置がある。電気部品供給装置は、いずれの態様であって
も、例えば、それぞれ1種類ずつの電気部品を収容する
複数のフィーダと、それらフィーダが各部品供給部が一
線上に並ぶ状態で搭載されるフィーダ支持台とを含んで
構成される。フィーダは、電気部品をキャリヤテープに
保持させ、それら電気部品およびキャリヤテープを含む
部品保持テープをテープ送り装置によって送ることによ
り、電気部品を1個ずつ部品供給部へ送るものとしても
よく、あるいは振動,傾斜,空気流,コンベアベルトあ
るいはそれらの組合わせにより、電気部品を一列に並べ
て部品供給部へ送り、電気部品を1個ずつ供給するもの
としてもよい。いずれの場合でも、フィーダは、電気部
品を部品供給部へ送る部品送り装置と、電気部品を収容
する部品収容装置とを含む。部品供給装置が移動式であ
る場合には、フィーダ支持台が支持台移動装置により、
部品供給部が並ぶ一線に平行な方向に移動させられ、複
数のフィーダが予め設定された部品供給位置に選択的に
位置決めされる。複数のフィーダの各部品供給部が並ぶ
一線は、直線でもよく、直線以外の線、例えば、円周,
円弧(部分円周),円弧以外の曲線、あるいはそれらが
組み合わされた一線でもよい。移動式電気部品供給装置
において、フィーダの部品送り装置および部品収容装置
は、共通のフィーダ本体に設け、フィーダ支持台の移動
により部品送り装置と部品収容装置とが一緒に移動する
ようにしてもよく、別々に設けてもよい。後者の場合、
部品送り装置と部品収容装置とをそれぞれ別々の移動台
に支持させて別々に移動させてもよく、部品収容装置は
位置を固定して設けてもよい。また、電気部品供給装置
は、トレイにより電気部品を供給するトレイ式電気部品
供給装置としてもよい。トレイには、多数の電気部品収
容凹部が設けられ、各電気部品収容凹部に電気部品が1
個ずつ収容される。転動体は、例えば、ホイールないし
ローラでもよく、球でもよい。プリント板への電気部品
の装着時には、プリント板保持装置,電気部品供給装置
および装着装置の少なくとも1つの装置において構成部
材が移動することにより装置本体が加振されるが、装置
本体と支持面との間には転動体が挟まれているため、転
動体が凹面に沿って転動するとともに装置本体が支持面
に対して移動し、電気部品装着システムの振動の支持面
への伝達が軽減され、あるいは支持面から電気部品装着
システムへの振動伝達が軽減される。装置本体は支持面
に対して凹面の形状および振動の方向によって決まる方
向へ移動し、凹面の形状の設定により、伝達が軽減され
る振動の方向が決まる。したがって、凹面の形状は、少
なくとも、電気部品装着システムに生ずる振動のうちで
最も大きい振動の方向に装置本体が移動する形状とする
ことが望ましい。また、凹面の曲率半径は、支持面への
伝達を軽減すべき振動の周波数および転動体の半径に応
じて設定され、電気部品装着システムから床への振動伝
達あるいは床から電気部品装着システムへの振動伝達を
軽減しつつ、電気部品装着システム自身の振動も小さく
抑えることができる範囲から設定されることが望まし
く、一般的には、転動体の半径の2倍から30倍が望ま
しく、5倍から20倍が更に望ましい。低い周波数の振
動の伝達を軽減する場合には、高い周波数の振動の伝達
を軽減する場合に比較して、凹面の曲率半径が大きくさ
れる。凹面の形状および曲率半径がいずれであっても、
装置本体が振動すれば、転動体は凹面の中央から一方の
端側へ相対的に移動し、凹面の傾斜により装置本体が僅
かに上昇し、転動体と凹面とを、凹面の中央において接
触させる状態に復帰させる力が生ずる。転動体と凹面と
が、中央において接触する状態において装置本体の高さ
が最も低くなり、位置が安定するからであり、転動体と
凹面とは、転動体が凹面の一方の端側へ相対的に移動し
た状態から中央へ戻るとともに、中央を通過して他方の
端側へ移動する。装置本体の振動エネルギがなくなれ
ば、転動体と凹面とは、凹面の中央において接触する状
態となり、装置本体は支持面に対して移動開始前の位置
に位置決めされる。凹面は、その中央において、その凹
面が設けられた部材の相手部材から最も遠くされ、両側
に中央より相手部材に近い部分が設けられているため、
装置本体が正逆いずれの方向にも支持面に対して相対移
動することができ、装置本体が正逆いずれの方向に移動
し始めた場合でも支持面への力の伝達が軽減される。ま
た、振動伝達軽減装置は複数組設けられるとともに、上
下方向に関しては剛体的に装置本体を支持しており、そ
の数および配設位置により、装置本体全体が支持面に対
して傾くことなく、水平な姿勢を保って移動するように
することができ、そうした場合には、電子部品装着シス
テムが見た目に大きく揺れているという印象を与えるこ
とが回避されるとともに、装置本体の傾きにより、装置
本体上に設けられた装置と装置本体外に設けられた装置
との共同作業、例えば、プリント板保持装置とプリント
板搬入装置あるいはプリント板搬出装置との間における
プリント板の受渡しが良好に為されない等の事態の発生
が回避される。さらに、転動体の転動により、凹面と転
動体との間に転がり摩擦が生じ、それにより振動エネル
ギが熱エネルギに変換されて振動が減衰させられ、装置
本体の振動が小さくて済むとともに、支持面に伝達され
る振動が小さくて済み、あるいは支持面からの振動伝達
が小さくて済む。このように本項の発明によれば、装置
本体と支持面との間に、少なくとも一方が凹面を有する
第一,第二部材とそれらに挟まれた転動体とを含む複数
組の振動伝達軽減装置を設け、振動時に装置本体が支持
面に対して移動するようにすることにより、支持面への
あるいは支持面からの振動伝達が軽減されるとともに、
ダンパを設けなくても振動減衰効果が得られ、構造が簡
単で支持面へのあるいは支持面からの振動伝達が少なく
て済む電気部品装着システムが得られる。 (2)前記第一部材が、前記凹面を有する凹面部材であ
り、前記第二部材が前記転動体を回転可能に保持する保
持部材である (1)項に記載の電気部品装着システム(請
求項2)。転動体が保持部材により回転可能に保持され
れば、例えば、転動体が凹面上を転動する際の転がり摩
擦の他に、保持部材の転動体を保持する部分と転動体と
の間の摩擦によっても振動エネルギが消費され、支持面
に伝達される振動がより少なくて済む。転動体の保持に
軸受を用いる場合、転がり軸受を用いてもよく、滑り軸
受を用いてもよいが、後者の方が摩擦が大きく、振動減
衰効果が大きい。 (3)前記凹面部材が、前記支持面に支持されて前記転
動体を受ける受部材であり、前記保持部材が前記装置本
体を受ける (2)項に記載の電気部品装着システム。 (4)前記第一部材と前記第二部材とが共に前記凹面を
有する凹面部材であり、前記転動体がそれら両凹面部材
の間に挟まれた (1)項に記載の電気部品装着システム
(請求項3)。第一,第二部材を共に凹面部材にすれ
ば、転動体を回転可能に保持する軸受が不要となり、装
置のコスト低減を図り得る。また、転動体が球体である
場合にそれの保持が容易となる利点もある。本項によれ
ば、転動体は、第一部材と第二部材とのうち、支持面に
より支持された部材の凹面により受けられ、その凹面に
沿って転動しつつ移動するとともに、装置本体を受ける
凹面部材の凹面は転動体に沿って移動する。転動体の移
動方向は装置本体の移動方向と同じになるが、移動量は
半分となる。転動体の移動量は半分になっても、第一,
第二凹面部材の各凹面の傾斜により装置本体が支持面に
対して、転動体が保持部材により回転可能に保持される
場合と同等量上昇させられ、転動体を凹面の中央に接触
する状態に復帰させ、装置本体を支持面に対して位置決
めする作用が得られる。 (5)前記転動体が、外周面が円筒面をなし、その円筒
面の中心線のまわりに回転可能なホイールであり、前記
凹面がそのホイールの中心線に平行な直線の集合から成
る (1)項ないし (4)項のいずれかに記載の電気部品装着
システム(請求項4)。本態様においては、装置本体
の、ホイールの中心線に直角で支持面に平行な方向の振
動の支持面への伝達が軽減される。したがって、ホイー
ルの中心線は、水平面内において、電気部品装着システ
ムに生ずることが予想される振動のうちで、振幅が最大
である振動の方向、あるいは支持面との間の伝達を遮断
することが特に望まれる振動の方向と直交する方向に設
定し、装置本体がその方向に移動するように設けること
が望ましい。 (6)前記転動体が、外周面が円筒面を成し、その円筒
面の中心線のまわりに回転可能なホイールであり、か
つ、前記第一部材が、前記円筒面の中心線に平行な直線
の集合から成る凹面を有する凹面部材であり、前記第二
部材が前記ホイールを軸方向に移動不能に保持する保持
部材である (1)項に記載の電気部品装着システム。本態
様によれば、ホイールが凹面から外れ難く、凹面上を転
動する状態を得ることが容易である。 (7)前記転動体が、外周面が円筒面を成し、その円筒
面の中心線のまわりに回転可能なホイールであり、前記
第一部材と第二部材との少なくとも一方が、前記円筒面
の中心線に平行な直線の集合から成る凹面を有する凹面
部材であり、その凹面部材と前記ホイールとが、互いに
係合することによって前記ホイールの回転軸線に平行な
方向の相対移動限度を規定する規定部をそれぞれ有して
いる (1)項に記載の電気部品装着システム。凹面部材と
ホイールとに1つずつ規定部を設けてもよく、互いに逆
向きの2つずつの規定部をそれぞれに設けてもよい。前
者の場合、例えば、ホイールの回転軸線に平行な方向に
距離を隔てた2個所にそれぞれ振動伝達軽減装置を設
け、各振動伝達軽減装置の凹面部材とホイールとにそれ
ぞれ規定部を1つずつ設けるとともに、一方の軽減装置
の凹面部材の規定部と、他方の軽減装置の凹面部材の規
定部とを互いに逆向きに、あるいは互いに向き合う向き
に設け、2つの軽減装置の各ホイールに、凹面部材に設
けられた規定部に対向する規定部を1つずつ設けること
により、ホイールの回転軸線に平行な方向において正逆
両方向の相対移動限度を規定することができる。規定面
は、凹部により形成されてもよく、突部により形成され
てもよい。本態様によれば、装置本体と支持面とがホイ
ールの回転軸線に平行な方向において際限なくずれるこ
とがなく、ホイールが凹面に係合する状態に保たれる。 (8)前記振動伝達軽減装置が、前記ホイールの中心線
が互いに直交する状態で上下に重ねられた (5)項ないし
(7)項のいずれかに記載の電気部品装着システム。本態
様によれば、互いに直交するホイールの2つの中心線に
それぞれ平行な方向の成分を有する振動の支持面への伝
達が軽減され、支持面に平行な一平面内におけるあらゆ
る方向の振動の支持面への伝達が軽減される。 (9)前記転動体が球形をなし、前記凹面が、外周部が
前記相手部材に近く、中央が最も相手部材から遠い3次
元的な凹面である (1)項ないし(4)項のいずれかに記載
の電気部品装着システム(請求項5)。3次元的な凹面
は、凹面の中央を通る垂直線を含むあらゆる切断平面に
よる断面形状がほぼ円弧である凹球面状の曲面とするこ
とも、上記垂直線を含み互いに直交する2つの切断平面
による断面形状の曲率半径が互いに異なり、水平な切断
平面による断面形状がほぼ楕円状である曲面とすること
もできる。後者の場合に、一方の切断平面による断面形
状を球形の転動体である球体の半径に等しい曲率半径の
円弧とすれば、第一部材と第二部材とは一方向にのみ相
対移動可能となり、両切断平面による断面形状の曲率半
径を上記球体の半径より大きくすれば、水平面内で互い
に直交する2方向の振動伝達軽減特性が互いに異なる振
動伝達軽減装置が得られる。 (10)1個の前記凹面部材に前記凹面が複数形成さ
れ、各凹面に対して前記転動体がそれぞれ少なくとも1
個ずつ設けられた (1)項ないし (9)項のいずれかに記載
の電気部品装着システム。本態様によれば、転動体と凹
面との接触面積の合計が大きくなり、転動体による装置
本体の支持剛性が増大する。特に、転動体を球とする場
合、転動体は凹面に点接触させられ、転動体の凹面に対
する接触面積が小さいため、1組の第一,第二部材が転
動体を複数挟むようにして接触面積を増大させることに
よる効果を有効に享受することができる。 (11)前記第一部材と前記第二部材との間に、両部材
の相対移動可能範囲を規定するストッパ装置が設けられ
た (1)項ないし(10)項のいずれかに記載の電気部品装着
システム。装置本体の支持面に対する移動距離は、装置
本体の振動が大きいほど大きくなるが、ストッパ装置を
設ければ、加振力が大きい場合でも、装置本体が支持面
に対して際限なく移動して不具合を発生させること、例
えば、プリント板保持装置と、プリント板搬入装置ある
いはプリント板搬出装置とが干渉すること等が回避され
る。ストッパ装置は、電気部品装着システムと支持面と
の間における振動伝達が軽減されつつ、電気部品装着シ
ステム自身の振幅が小さくなるように第一,第二部材の
相対移動を規定すべく設けることが望ましい。第一,第
二部材の相対移動範囲が過大であれば、電気部品装着シ
ステムの振幅が大きくなり、過小であれば、第一,第二
部材がストッパ装置を介して当接することにより、支持
面へのあるいは支持面からの振動伝達の軽減効果が小さ
くなるからである。 (12)前記ストッパ装置が、それぞれ前記第一部材と
前記第二部材とに設けられて互いに当接する当接部と、
それら当接部の互いに当接する当接面の少なくとも一方
に固定された弾性部材とを含む(11)項に記載の電気部品
装着システム(請求項6)。第一,第二部材の相対移動
がストッパ装置により止められた状態では、装置本体と
支持面とが第一,第二部材およびストッパ装置を介して
つながった状態となり、装置本体の振動が支持面に伝達
されるが、当接面に弾性部材を固定すれば、弾性部材の
弾性変形により振動が吸収され、また、弾性部材の内部
摩擦により振動が減衰させられ、支持面に伝達される振
動が少なくて済むとともに、装置本体の振動が小さくて
済む。第一部材と第二部材との相対移動可能範囲、すな
わち両部材の間の最大の隙間は、ちょうどよい隙間、す
なわち電気部品装着システムと支持面との相対移動およ
び弾性部材の作用により、電気部品装着システムから支
持面ヘのあるいは支持面から電気部品装着システムへの
振動伝達が軽減されるとともに、電気部品装着システム
自身の振動が軽減される大きさに設定することが望まし
い。当接部は、第一部材と第二部材との相対移動方向に
応じて設けられる。例えば、転動体がホイールとされ、
第一,第二部材との相対移動方向が、ホイールの回転軸
線と直角な方向であれば、凹面部材と保持部材とに1つ
ずつ当接部を設けてもよく、互いに逆向きの2つずつの
当接部をそれぞれに設けてもよい。前者の場合、例え
ば、水平面内においてホイールの回転軸線に直角な方向
に距離を隔てた2個所にそれぞれ振動伝達軽減装置を設
け、一方の振動伝達軽減装置の凹面部材と保持部材との
各当接部と、他方の振動伝達軽減装置の凹面部材および
保持部材の各当接部とを、互いに向き合う向きにあるい
はその向きとは逆向きに設けることにより、第一,第二
部材の正逆両方向の相対移動可能範囲を規定することが
できる。 (13)前記弾性部材がゴムまたはその類似物から成る
(12)項に記載の電気部品装着システム。ゴムの類似物に
は、例えば、硬質合成樹脂がある。 (14)前記第一部材と前記第二部材との間に、それら
両部材の水平方向の相対移動を許容しつつ両部材が互い
に一定限度以上離間することを防止する離間防止装置が
設けられた (1)項ないし(13)項のいずれかに記載の電気
部品装着システム(請求項7)。本態様によれば、電気
部品装着システムの重量が作用しない状態において第一
部材と第二部材とが際限なく離間すること、すなわち、
振動伝達軽減装置が分解してしまうことが防止される。
そのため、振動伝達軽減装置を装置本体と支持面との間
に設置する作業等を行うことが容易となる。 (15)前記離間防止装置が、前記第一部材と前記第二
部材とを、それら両部材の水平方向の相対移動を許容し
つつ連結する連結部材を含む(14)項に記載の電気部品装
着システム。連結部材は、例えば、弾性部材により作ら
れ、例えば、ゴム製あるいは硬質合成樹脂製とされて、
連結部材の弾性変形により第一部材と第二部材との相対
移動が許容される。 (16)前記第一部材と前記第二部材とのうち前記装置
本体側に配設される部材に、その部材を装置本体に固定
する固定装置と、その部材を装置本体に対して位置決め
する位置決め装置との少なくとも一方が設けられた (1)
項ないし(15)項のいずれかに記載の電気部品装着システ
ム。 (17)前記振動伝達軽減装置が、少なくとも前記支持
面に平行な三角形の頂点に当たる3つの位置に配設され
た (1)項ないし(16)項のいずれかに記載の電気部品装着
システム。振動伝達軽減装置を上記三角形の頂点に当た
る3つの位置に配設すれば、少ない組数の振動伝達軽減
装置によって、装置本体全体の支持面に対する相対位置
を一義的に定めることができる。しかし、4つ以上の位
置に4組以上の振動伝達軽減装置を配設することも可能
であり、1組当たりの荷重を軽減することができる。 (18)前記装着装置が、前記部品供給装置から供給さ
れる電気部品をそれぞれ保持する複数の部品保持装置
と、それら部品保持装置を共通の旋回軸線まわりに旋回
させるとともに、予め定められた装着位置に順次停止さ
せる部品保持装置移動装置とを含む (1)ないし(17)項の
いずれかに記載の電気部品装着システム。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1において10は支持面の
一種である床面である。床面10は水平であり、床面1
0上には、複数組、本実施形態では4組の振動吸収装置
ないし振動伝達軽減装置12(図2ないし図4参照)を
介して電気部品装着システムたる電子部品装着システム
14が設けられている。電子部品装着システム14は、
プリント板保持装置たるプリント配線板保持装置16,
装着装置18および電気部品供給装置の一種である移動
式電子部品供給装置20と、それら装置16,18,2
0が配設された共通の装置本体22とを含む。
【0009】プリント板保持装置16は、プリント板の
一種であるプリント配線板24を保持するプリント板保
持ユニットたるプリント配線板保持ユニット26と、プ
リント配線板保持ユニット26を移動させ、プリント配
線板24を移動させるプリント板移動装置たるプリント
配線板移動装置27とを含む。プリント配線板移動装置
27は、X軸方向(図1においては左右方向)に移動す
るX軸スライド28と、X軸スライド28上に設けら
れ、水平面内においてX軸と直交するY軸方向(図1に
おいては上下方向)に移動するY軸スライド30とを含
む。Y軸スライド30上にプリント配線板保持ユニット
26が昇降可能に設けられ、プリント配線板24を保持
する。プリント配線板保持ユニット26は、本実施形態
ではプリント配線板24を水平な状態で位置決めし、上
記X軸およびY軸は、プリント配線板24の表面に平行
な一平面である水平なXY座標面内における2方向であ
る。
【0010】X軸スライド28は、駆動源たるX軸スラ
イド移動用モータ34と、ねじ軸36およびナット(図
示省略)を有し、X軸スライド移動用モータ34の回転
を直線運動に変換する運動変換装置とを含むX軸スライ
ド移動装置37により、案内部材たる直線状のガイドレ
ール38に案内されてX軸方向に移動させられる。Y軸
スライド30は、駆動源たるY軸スライド移動用モータ
40(図10参照)と、ねじ軸42およびナット(図示
省略)を有し、Y軸スライド移動用モータ40の回転を
直線運動に変換する運動変換装置とを含むY軸スライド
移動装置43により、案内部材たる直線状のガイドレー
ル44に案内されてY軸方向に移動させられる。
【0011】プリント配線板24は、配線板搬入コンベ
ヤ46によりプリント配線板位置決め装置16へ搬入さ
れ、配線板搬出コンベヤ48により搬出される。これら
配線板搬入コンベヤ46および配線板搬出コンベヤ48
はそれぞれ、本実施形態では、床面10に設けられると
ともに、図示しない連結部材により互いに連結されてお
り、それぞれプリント配線板24をX軸方向に搬送す
る。Y軸スライド30上に設けられたプリント配線板保
持ユニット26は、上昇位置において配線板搬入コンベ
ヤ46,配線板搬出コンベヤ48との間でプリント配線
板24の受渡しを行い、下降位置においてX軸,Y軸ス
ライド28,30により移動させられ、プリント配線板
24の予め定められた位置であって、図示しない電気部
品の一種である電子部品が装着される多数の被装着位置
が順次、装着装置18の部品装着位置に対応する位置に
位置決めされる。
【0012】装着装置18は、本実施形態では、特公平
2−53955号公報に記載の装着装置と同様に構成さ
れており、簡単に説明する。装着装置18は、装置本体
22上に設けられた装着装置本体(図示省略)たるフレ
ームと、それぞれ電子部品を保持する複数の部品保持装
置56と、それら部品保持装置56を共通の旋回軸線の
まわりに旋回させるとともに、複数の停止位置に順次停
止させる部品保持装置移動装置たる部品保持装置旋回装
置58とを含む。
【0013】部品保持装置旋回装置58は、図示の例で
は、回転盤の一種である間欠回転盤60と、間欠回転盤
60を間欠回転させる回転駆動装置の一種である間欠回
転装置(図示省略)とを含む。間欠回転盤60は装置本
体22に一軸線、図示の例では垂直軸線まわりに間欠回
転可能に設けられ、複数の部品保持装置56が、間欠回
転盤60の回転軸線を中心とする一円周上に等角度間隔
に設けられている。部品保持装置56は、本実施形態で
は、部品保持具の一種であって、負圧により電子部品を
吸着する吸着ノズル(図示省略)と、吸着ノズルを保持
するホルダとを備え、負圧により電子部品を吸着して保
持する。吸着ノズルは、間欠回転盤60に、間欠回転盤
60の回転軸線に平行な方向であって、図示の例では上
下方向に移動可能に設けられるとともに、自身の軸線ま
わりに回転可能に設けられている。
【0014】間欠回転装置は、駆動源たる間欠回転用モ
ータ62(図10参照)と、その間欠回転用モータ62
の回転を間欠回転盤60の間欠回転に変換する運動変換
装置とを含む。複数の部品保持装置56は、間欠回転盤
60の間欠回転により、順次、複数の停止位置に移動さ
せられ、部品吸着位置ないし部品受取位置,部品姿勢検
出位置ないし撮像位置,部品姿勢修正位置,部品装着位
置等に停止させられる。
【0015】部品受取位置と部品装着位置とは180度
隔たった位置に設定され、本実施形態では、Y軸方向に
おいて並んで設けられている。これら部品受取位置と部
品装着位置が並ぶ方向であってY軸方向を前後方向とも
称する。部品受取位置と部品装着位置とに対応する位置
にそれぞれ、前記移動式電子部品供給装置20とプリン
ト配線板保持装置16とが設けられるとともに、図示は
省略するが、それぞれ部品保持装置昇降装置ないし吸着
ノズル昇降装置が設けられており、部品受取位置,部品
装着位置に到達した部品保持保持装置60が昇降装置に
より昇降させられ、吸着ノズルが昇降させられて電子部
品の吸着,装着を行う。
【0016】部品姿勢検出位置には、撮像装置たる部品
カメラ64(図10参照)が設けられ、吸着ノズルに保
持された電子部品を撮像するようにされている。部品カ
メラ64は、図示の例では、CCD(電荷結合素子)を
含むCCDカメラにより構成されるとともに、被写体の
二次元像を一挙に取得する面撮像装置とされている。さ
らに、部品姿勢修正位置には、部品保持装置回転装置な
いし吸着ノズル回転装置が設けられ、吸着ノズルがその
軸線まわりに回転させられて、電子部品がその被保持面
たる被吸着面に直角な軸線まわりに回転させられる。な
お、プリント配線板保持装置16の一部は、装着装置1
8の下方に位置し、別の一部は配線板搬入コンベヤ46
および配線板搬出コンベヤ48の下方に位置している。
【0017】移動式電子部品供給装置20は、図1に示
すように、部品供給テーブル66と、部品供給テーブル
移動装置68とを含む。部品供給テーブル66は、フィ
ーダ支持台70と、フィーダ支持台70上に着脱可能に
搭載された複数のフィーダ72とを含む。図示の例で
は、フィーダ72により供給される電子部品は、キャリ
ヤテープにより保持されてテープ化電子部品とされてい
る。テープ化電子部品はリールに巻き付けられており、
リールはフィーダ本体に設けられた部品収容装置たるテ
ープ収容装置により回転可能に支持されている。リール
から引き出されたテープ化電子部品は、ユニット本体に
設けられた部品送り装置たるテープ送り装置により送ら
れ、電子部品が1個ずつ部品供給部へ送られる。
【0018】複数のフィーダ72は、フィーダ支持台7
0上に各部品供給部がX軸方向に平行な一直線上に並ぶ
状態で着脱可能に設置されている。この1本の直線は装
着装置18の部品受取位置を通り、部品供給テーブル6
6は、部品供給テーブル移動装置68によりX軸方向、
すなわち部品受取位置を通る1本の直線に沿って移動さ
せられる。この部品供給テーブル66の移動方向をテー
ブル移動方向と称する。テーブル移動方向は、図示の例
では、前記配線板搬入コンベヤ46および配線板搬出コ
ンベヤ48によるプリント配線板24の搬送方向と平行
であり、左右方向とも称する。
【0019】部品供給テーブル移動装置68は、駆動源
たるテーブル移動用モータ76と、ねじ軸78およびナ
ット(図示省略)を有し、テーブル移動用モータ76の
回転を直線運動に変換する運動変換装置とを含み、フィ
ーダ支持台72が部品供給テーブル移動装置68によ
り、案内部材たる直線状のガイドレール80に案内され
つつ移動させられることにより、複数のフィーダ70が
部品供給位置に選択的に位置決めされる。部品供給位置
は、部品供給部が部品受取位置に位置する部品保持装置
56の吸着ノズルの下方に位置する位置である。
【0020】振動伝達軽減装置12を説明する。4組の
振動伝達軽減装置12は、図2に示すように、長方形の
4つの頂点に当たる4つの位置であって、装置本体22
の四隅に当たる4つの位置にそれぞれ配設されている。
床面10に平行な三角形の頂点に当たる3つの位置を含
む四つの位置に振動伝達軽減装置12が設けられている
のであり、1組あたりの振動伝達軽減装置12が受ける
荷重が少なくて済む。これら4組の振動伝達軽減装置1
2の構成はほぼ同じであり、1組を代表的に説明し、他
の振動伝達軽減装置12については、異なる部分のみを
必要に応じて説明する。
【0021】なお、本実施形態において床面10は水平
面とされるが、何らかの事情で水平になっていなけれ
ば、振動伝達軽減装置12内と、振動伝達軽減装置12
と床面10との間と、振動伝達軽減装置12と装置本体
22との間との少なくとも1個所に、電子部品装着シス
テム14の姿勢を調節し、水平な姿勢とする調節装置を
設ければよい。例えば、床面10の複数の振動伝達軽減
装置12が設けられる部分にそれぞれ支持部材が設けら
れ、それら支持部材により構成される水平な床面に振動
伝達軽減装置12が設けられる。支持部材が調節装置を
構成するのである。
【0022】振動伝達軽減装置12は、図5に示すよう
に、第一部材たる凹面部材の一種である受部材90,第
二部材たる保持部材92,保持部材92により回転可能
に保持された転動体の一種であるホイール94を含み、
装置本体22を構成するフレーム96と床面10との間
に設けられている。
【0023】保持部材92は、図5および図6に示すよ
うに、フレーム96の下面に位置決めされて固定されて
いる。保持部材92は、図示の例では、四角形断面の板
状を成す被取付部100を有し、被取付部100の上面
に複数、本実施形態においては2つの位置決め突部10
2が突設されて位置決め部を構成している。これら位置
決め突部102は、断面形状が円形を成し、図2に示す
ように、保持部材92のX軸方向において中央の位置で
あって、Y軸方向に隔たった2個所にそれぞれ突設され
ている。2つの位置決め突部102はそれぞれ、フレー
ム96の板状の取付部104を貫通して設けられた2つ
の位置決め部の一種である位置決め凹部たる位置決め穴
106に嵌合され、それにより保持部材92がフレーム
96に回転不能に位置決めされ、その状態で複数のボル
ト108が取付部104に螺合されて保持部材92が装
置本体22に固定されている。図示の例では、複数のボ
ルト108が固定装置110を構成し、位置決め突部1
02および位置決め穴106が位置決め装置112を構
成している。なお、図5においてボルト108は、図示
の都合上、複数のうちの一つが図示されている。
【0024】保持部材92の被取付部100の下面に
は、図5および図6に示すように、一対の軸受部118
が下方に突出する状態で設けられるとともに、回転軸1
20が軸受122(図5参照)を介して水平かつY軸方
向に平行な軸線まわりに回転可能であって、軸方向に相
対移動不能に支持されている。軸受122は、転がり軸
受としてもよく、滑り軸受としてもよい。この回転軸1
20に前記ホイール94が同心にかつ相対回転不能に設
けられている。ホイール94は、図示の例では、焼入れ
された鋼により作られており、外周面が円筒面を成し、
保持部材92により、円筒面の中心線であって、テーブ
ル移動方向に直角で水平な回転軸線のまわりに回転可能
に保持されているのであり、図示の例では、図6に示す
ように、回転軸線に平行な方向の両端部にそれぞれ半径
方向外向きに延び出させられたフランジ部126が設け
られている。ホイール94の一対のフランジ部126の
間の部分を転動部128と称する。
【0025】保持部材92にはまた、図5に示すよう
に、被取付部100の下面に当接部材134が固定手段
の一種であるボルト136により固定されて、当接部を
構成している。詳細には、当接部材134は、被取付部
100の下面のホイール94に、その回転軸線と水平面
内において直交する方向に隣接する位置であって、ホイ
ール94の外側、すなわち図3に示すように、X軸方向
に隔たって設けられた別の振動伝達軽減装置12側とは
反対側に隣接する位置に固定されている。当接部材13
4は、垂直でY軸方向に平行であって外向き、すなわち
ホイール94とは反対側を向く当接面138を有する。
X軸方向に距離を隔てて配設された2組の振動伝達軽減
装置12の各当接部材134の当接面138は、図3に
示すように、互いに反対向きとなる。なお、図6におい
ては、当接部材134の図示は省略されている。
【0026】当接面138には、弾性部材の一種であ
り、緩衝部材ないしクッション部材たるゴム140が固
定手段の一種であるボルト142により着脱可能に固定
されている。この状態では、ゴム140の端面が当接面
138を構成している。ゴム140は、図示の例では、
制振ゴムにより作られている。制振ゴムは、衝撃,振動
吸収性に優れ、外力を受けても殆ど反発せずにエネルギ
を吸収するゴムであり、例えば、「ハネナイト」の商品
名で知られる内外株式会社製のゴムが使用される。この
ゴムはまた、物性,耐久性は一般のゴムと同等であり、
常温域(5〜35℃)で優れた制振性能を有し、反発弾
性は10%未満である。さらに、一般ゴムと同様の成形
が可能である。
【0027】前記受部材90は床面10により支持され
ている。受部材90は、図5および図6に示すように、
板状を成し、その長手方向がX軸方向に平行となる姿勢
で、本実施形態では図示を省略するゴムシートを介して
床面10上に載置され、床面10により支持されてい
る。受部材90の中央には、凸条146が突設されてい
る。図示の例では、凸条146は、受部材90の床面1
0上に載置される部分とは別体の部材とされ、長手方向
がX軸方向に平行となる姿勢で溶接により受部材90の
上面に固定され、固定後は受部材90の受部として機能
する。凸条は、受部材90の床面10上に載置される部
分と一体に設けてもよい。
【0028】凸条146の上面は、図7に示すように、
受面ないし凹面148とされている。凹面148は、例
えば、図7(a) に示すように、半径がホイール94の外
周面の半径より大きく、中心線がY軸方向に平行な円筒
面の一部である部分円筒面を成すように形成されてお
り、本実施形態では、焼き入れされた鋼により形成され
ている。凹面148は、ホイール94の回転軸線に平行
な直線の集合から成るのであり、ホイール94の回転軸
線に直角で水平な方向の中央であって、保持部材92か
ら最も遠い中央と、その両側に位置する保持部材92に
近い部分とが滑らかな曲線でつながれた横断面形状を有
する。
【0029】凹面148の半径は、床面10への伝達を
軽減する振動の周波数およびホイール94の半径に応じ
て設定される。図示の例では、低い周波数の振動の伝達
を軽減すべく、凹面148の半径は設定され、ホイール
94の半径の10倍とされている。
【0030】凹面は、図8(a) に示す凹面150のよう
に、保持部材92から最も遠い中央に設けられ、半径が
ホイール94の外周面の半径より大きい円筒面の一部を
成す円筒面部152と、円筒面部152の両端からそれ
ぞれ凹面150の両端に向かって、円筒面部152の接
線方向に直線状に、かつ凹面150の両端に向かうに従
って保持部材92に接近する向きに延び出させられた平
面部154とを有する面としてもよい。
【0031】あるいは図9(a) に示す凹面156のよう
に、保持部材92から最も遠い中央に設けられ、半径が
ホイール94の外周面の半径より大きい円筒面の一部を
成す円筒面部160と、円筒面部160の両側であって
凹面156の両端に設けられ、各端に近い部分ほど半径
が滑らかに減少する半径減少部162とを有する面とし
てもよい。なお、図7(a) ,図8(a) および図9(a) に
おいて凹面148,150,156は、理解を容易にす
るために、ホイール94との関係が誇張して図示されて
いる。
【0032】受部材90にはまた、図5に示すように、
その上面であって、床面10により支持される面とは反
対側の面に当接部材166が固定手段の一種である複数
のボルト168により、着脱可能にかつ位置調節可能に
固定されて当接部を構成している。当接部材166は、
垂直かつY軸方向に平行で内向きの当接面170を有す
る。当接面170は、保持部材92に設けられた前記当
接部材134の当接面138側を向く状態で設けられ、
図3に示すように、X軸方向に隔たった位置に設けられ
た別の振動伝達軽減装置12側の当接面170とは互い
に向かい合う向きに設けられているのである。本実施形
態では、当接部材134,166およびゴム140がス
トッパ装置142を構成している。
【0033】当接部材166の複数のボルト168のね
じ部が各々挿通される貫通穴172はそれぞれ、X軸方
向に長い長穴とされており、当接部材166の受部材9
0に対するX軸方向、すなわち保持部材92と受部材9
0との相対移動方向に平行な方向における取付位置を調
節し得るようにされている。本実施形態では、貫通穴1
72が位置調節装置を構成している。当接部材166の
X軸方向の位置の調節により、当接面170と、前記当
接部材134に固定のゴム140との間の距離が調節さ
れる。当接部材166の受部材90に対する取付位置を
調節可能とするとともに、あるいはそれに代えて当接部
材134の保持部材92に対するX軸方向における取付
位置を調節可能としてもよい。当接部材134に設けら
れ、当接部材134を保持部材92に固定するボルト1
36のねじ部が挿通される貫通穴(図示省略)をX軸方
向に長い長穴とするのである。貫通穴172等は、ボル
ト168等のねじ部の直径より大きく、頭部より小径の
円形穴としてもよい。
【0034】受部材90は、前記ホイール94を受けて
いる。受部材90と保持部材92とは上下方向において
互いに対向させられ、ホイール94は受部材90と保持
部材92とに挟まれているのであり、保持部材92は装
置本体22を受けている。ホイール94は、図5および
図6に示すように、転動部128において凹面148上
に載せられるとともに、一対のフランジ部126が凸条
146を跨ぎ、凸条146の両側に位置し、凸条146
を、ホイール94の回転軸線に平行な両側から挟んでい
る。したがって、凸条146のホイール94の回転軸線
に直角であって、凸条146の長手方向に平行な1対の
側面176と、一対のフランジ部126とが接触するこ
とにより、ホイール94の軸方向の移動限度が規定され
る。本実施形態では、一対のフランジ部126および一
対の側面176がそれぞれ規定部を構成している。な
お、保持部材92の被取付部100のホイール94に対
応する部分には、ホイール94との干渉を回避するため
の逃がし穴178が被取付部100を貫通して形成され
ている。逃がし穴178は、本実施形態では、断面形状
が矩形を成す。また、凸条146は、転動部128が凹
面148上に載せられた状態において、フランジ部12
6が受部材90の上面に接触せず、隙間を隔てた状態と
なる高さを有し、ホイール94の回転が許容される。
【0035】保持部材92および受部材90の各々X軸
方向に隔たった両端部同士はそれぞれ、連結部材たる連
結板180により連結されている。連結板180は、本
実施形態では、弾性部材の一種であるゴムにより作ら
れ、保持部材92および受部材90のそれぞれY軸方向
に平行な側面に固定手段の一種であるボルト182によ
り固定されており、受部材90と保持部材92とのX軸
方向に平行で水平な方向の相対移動を許容しつつ、両部
材90,92が互いに離間することを防止する。これら
連結板180が離間防止装置184を構成している。な
お、図6においては、連結板180の図示は省略されて
いる。
【0036】ホイール94が転動部128において凹面
148に載せられ、保持部材92と受部材90とが連結
板180によって連結されるとき、保持部材92と受部
材90との位置合わせが行われ、連結板180は、ホイ
ール94が凹面148の中央(保持部材92から最も遠
い部分)に載せられた状態において変形のない状態で、
保持部材92と受部材90とに固定されている。
【0037】このように受部材90と保持部材92とが
連結板180によって互いに連結されることにより、電
子部品装着システム14の重量が作用しない状態におい
て受部材90と保持部材92とが際限なく移動するこ
と、すなわち振動伝達軽減装置12が分解してしまうこ
とが防止される。
【0038】前記当接部材166の位置は、上記のよう
にホイール94が凹面148上に載置され、保持部材9
2と受部材90とが連結板180によって連結された状
態において、前記当接部材134に固定のゴム140と
当接面170との間に予め設定された大きさの隙間が得
られる位置に調節されている。
【0039】本電子部品装着システムは、図10に示す
制御装置200によって制御される。制御装置200
は、PU202,ROM204,RAM206およびそ
れらを接続するバスを有するコンピュータ210を主体
とするものである。バスには入出力インタフェース21
2が接続され、図示を省略する各種センサ等が接続され
るとともに、駆動回路216を介してX軸スライド移動
用サーボモータ34等の各種アクチュエータが接続され
ている。なお、図示は省略するが、X軸スライド移動用
サーボモータ34等の回転角度はエンコーダにより検出
されてコンピュータ210に入力され、その検出結果に
基づいてモータ34等が制御される。
【0040】入出力インタフェース212にはまた、制
御回路218を介して基準マークカメラ220および前
記部品カメラ64が接続されている。基準マークカメラ
220は、プリント配線板24の表面に設けられた複数
の基準マークを撮像する撮像装置であり、本実施形態で
は部品カメラ64と同様にCCDカメラにより構成され
るとともに、面撮像装置とされ、静止して設けられてい
る。また、RAM206には、プリント配線板24に電
子部品を装着するための装着プログラム等、種々のプロ
グラムやそれらプログラムを実行するためのデータ等が
記憶されている。
【0041】電子部品のプリント配線板24への装着時
には、間欠回転用モータ62が起動され、間欠回転盤6
0が間欠回転させられて、複数の部品保持装置56が順
次、部品受取位置,部品姿勢検出位置,部品姿勢修正位
置および部品装着位置等へ移動させられる。部品保持装
置56は部品受取位置において、本実施形態では吸着ノ
ズル昇降装置である部品保持装置昇降装置により昇降さ
せられ、吸着ノズルが昇降させられて部品供給位置に位
置決めされたフィーダ72の部品供給部から電子部品を
取り出した後、部品姿勢検出位置において部品カメラ6
4により電子部品が撮像される。撮像された像のデータ
は制御装置200において保持位置誤差のない正規の像
のデータと比較され、吸着ノズルによる電子部品の保持
位置誤差である中心位置誤差(電子部品の中心位置のX
軸,Y軸方向の各位置誤差)および回転位置誤差(電子
部品の被吸着面に直角な軸線まわりの位置誤差)が演算
される。吸着ノズルは、部品姿勢修正位置において、本
実施形態では吸着ノズル回転装置である部品保持装置回
転装置により自身の軸線まわりに回転させられ、電子部
品の回転位置誤差が修正された後、部品装着位置におい
て部品保持装置昇降装置により昇降させられ、電子部品
をプリント配線板24に装着する。
【0042】上記のようにプリント配線板24に電子部
品が装着されるとき、移動式電子部品供給装置20にお
いて、複数のフィーダ72は、フィーダ支持台70の移
動により部品供給位置に選択的に位置決めされる。プリ
ント配線板保持装置16においては、プリント配線板2
4に電子部品が1個装着される毎にプリント配線板24
がX軸,Y軸スライド28,30により移動させられ、
電子部品が装着される被装着位置が、部品装着位置へ移
動させられた吸着ノズルの下方に位置する位置に位置決
めされる。
【0043】この際、X軸,Y軸スライド28,30の
移動距離が修正され、吸着ノズルによる電子部品の保持
位置誤差である中心位置誤差,プリント配線板24の電
子部品が装着される多数の被装着位置の各X軸,Y軸方
向の位置誤差および電子部品の回転位置誤差の修正によ
り生ずる中心位置のずれが修正される。プリント配線板
24の多数の被装着位置の各位置誤差は、電子部品のプ
リント配線板24への装着に先立って、プリント配線板
24に設けられた複数の基準マーク(図示省略)が基準
マークカメラ220により撮像され、プリント配線板2
4の位置が検出されることにより、演算されている。
【0044】電子部品装着システム14においては、こ
れらフィーダ支持台70,X軸,Y軸スライド28,3
0,間欠回転盤60等、移動する構成部材の加速,減速
に基づいて装置本体22が加振され、装置本体22が振
動させられる。電子部品装着システム14の装置本体2
2は、振動伝達軽減装置12を介して床面10により支
持されており、装置本体22が床面10に平行な方向に
振動させられるとき、ホイール94が凹面148上を転
動する。図示の例では、ホイール94は、Y軸方向、す
なわち水平面内においてX軸方向に平行なテーブル移動
方向と直角な方向であって、前後方向に平行な軸線まわ
りに回転可能に設けられており、ホイール94の回転に
より、装置本体22は床面10に対してテーブル移動方
向に平行な水平方向に移動する。この移動は、連結板1
80が弾性変形することにより許容され、装置本体22
の移動により装置本体22のテーブル移動方向の振動の
床面10への伝達が軽減され、あるいは床面10から装
置本体22への振動伝達が軽減される。
【0045】装置本体22は、テーブル移動方向,前後
方向および上下方向(X軸およびY軸方向に直角な方向
であって、図においてはZで示す)に振動するが、フィ
ーダ支持台70に複数のフィーダ72が設置された部品
供給テーブル66は質量が大きく、部品供給テーブル6
6の移動開始,停止時には、テーブル移動方向と平行な
方向の大きな加振力が装置本体22に加えられるため、
この方向の振動の伝達が軽減されることにより、床面1
0の振動が効果的に低減させられる。フィーダ支持台7
0の質量は大きく、その振動の周波数は低いが、前述の
ように、凹面148の半径はホイール94の半径の10
倍とされており、加振力が加えられれば、ホイール94
が転動して装置本体22が容易に移動することができ、
部品供給テーブル66の移動開始,停止による振動の床
面10への伝達が軽減される。Y軸スライド30の移動
等により、装置本体22には、前後方向および上下方向
の加振力も加えられるが、大きくなく、前後方向および
上下方向の相対振動が床面10に伝達されるが支障はな
い。
【0046】このように装置本体22が床面10に対し
て移動するとき、ホイール94は凹面148の中央から
一方の端側へ移動し、その状態から中央に戻るととも
に、中央を通過して他方の端側へ移動する。凹面148
の湾曲により、ホイール94の床面10に対する高さ
は、凹面148の中央から端側へ移動するほど高くな
り、ホイール94に凹面148の中央に復帰させる力が
作用するからであり、装置本体22の振動エネルギが0
になるまで、ホイール94は凹面148の中央を中心と
して左右に転動する。そして、振動エネルギがなくなれ
ば、ホイール94は凹面148の中央に位置する状態と
なり、装置本体22は床面10に対して予め設定された
位置であって、振動前の位置に位置決めされる。
【0047】このようにホイール94が凹面の中央に戻
ることは、凹面148,150,152のいずれについ
ても同じであるが、その形状の違いにより、装置本体2
2が床面10に対してテーブル移動方向に平行な方向に
移動する際の装置本体22の加速度の変化が異なる。
【0048】図7(a) に示す凹面148の場合、ホイー
ル94が凹面148に対する移動範囲の一方の端側から
他方の端側に向かって移動するとき、ホイール94は、
凹面148の中央より高い位置から中央に向かって凹面
148を下り、さらに中央から凹面148の他方の側に
向かって凹面148を上る。したがって、ホイール94
の移動速度は、凹面148の一方の側から中央に至るま
で増大し、中央から他方の側へ至るまでの間減少するの
であるが、凹面148に対する接線が床面10に対して
成す角度は、凹面148の一方の側から中央に近づくほ
ど滑らかに小さくなり、中央から他方の側に至るほど滑
らかに大きくなるため、図7(b) に示すように、ホイー
ル94の移動加速度は滑らかに減少し、中央において0
になって負に転ずる。
【0049】また、凹面150の場合、中央の円筒面部
152の両側にそれぞれ平面部154が設けられている
ため、ホイール94が平面部154を移動する際、その
移動速度は直線的に変化し、図8(b) に示すように、加
速度は一定となり、中央近傍において急減して0にな
り、さらに負になる。
【0050】さらに、凹面156の場合、半径減少部1
62の方が円筒面部160におけるより、接線が床面1
0に対して成す角度が急激に大きくなり、ホイール94
が凹面156における移動範囲の一方の側から中央に向
かって移動するとき、加速度が減少するが、半径減少部
162を移動する場合の方が円筒面部160を移動する
場合より急速に減少し、中央において0になり、中央か
ら他方の側に向かって移動するとき、負に転じた加速度
は、半径減少部162を移動する場合の方が円筒面部1
60を移動する場合より急速に減少する。ホイール94
が半径減少部162を登る際、ホイールの移動速度が急
激に減少させられるのであり、半径減少部162はホイ
ール94の移動を迅速にかつ滑らかに停止させる一種の
ストッパとして機能することとなる。
【0051】振動伝達軽減装置12は、鋼製のホイール
94が受部材90により受けられて装置本体22を上下
方向に関して剛体的に支持する構成とされており、ま
た、本実施形態では、装置本体22の4隅に設けられて
いて、装置本体22全体が床面10に対して同量ずつ移
動し、装置本体22は水平な姿勢を保って平行移動させ
られる。そのため、電子部品装着システム14が見た目
に大きく揺れているという印象を与えることがなく、ま
た、装着装置18等が傾くことがなく、配線板搬入コン
ベヤ46あるいは配線板搬出コンベヤ48とプリント配
線板保持ユニット26との間においてプリント配線板2
4の受渡しが行われる際の両者のずれは無視し得るほど
小さくて済み、プリント配線板24は支障なく受渡しさ
れる。プリント配線板24への電子部品の装着が終了
し、プリント配線板24が配線板搬出コンベヤ48へ搬
出されるのと並行して、あるいは新たなプリント配線板
24が配線板搬入コンベヤ46から基板保持装置へ搬入
されるのと並行して、あるいはプリント配線板24が同
時に搬出,搬入されるのと並行して、部品供給テーブル
66が移動させられて部品供給開始位置へ戻されると
き、それにより生ずる振動によって配線板搬入コンベヤ
46あるいは配線板搬出コンベヤ48とプリント配線板
保持ユニット26との間にずれが生じ、プリント配線板
24の受渡しにミスが生ずることはないのである。
【0052】また、4組の振動伝達軽減装置12に加え
られる荷重が装置毎に異なっていても、装置本体22は
全体が床面10に対して一様に相対移動(振動)する。
例えば、装置本体22の部品供給テーブル66を支持す
る部分の荷重は、装置本体22の装着装置18に対して
部品供給テーブル66とは反対側の部分の荷重より大き
く、2組の振動伝達軽減装置12に対する荷重が他の2
組の振動伝達軽減装置12に対する荷重とは相当に異な
るのであるが、装置本体22は全体が床面10に対して
一様に相対移動するのである。
【0053】さらに、電子部品装着システム14の重量
および重心が変化しても、電子部品装着システム14の
高さや傾きが変化することがなく、プリント配線板24
の受渡し等に支障が生ずることがない。例えば、プリン
ト配線板24への電子部品の装着が進み、移動式電子部
品供給装置20が保持している電子部品の数が減少すれ
ば、電子部品装着システム14全体としての重量が減少
し、重心位置が変化するが、それでも電子部品装着シス
テム14の高さや傾きが変わることはないのであり、プ
リント配線板24の受渡し等に支障が生ずることがな
い。電子部品の補給により移動式電子部品供給装置20
の重量が増大した場合も同様である。
【0054】上記のように装置本体22が振動により、
床面10に対して移動するとき、装置本体22の床面1
0に対するテーブル移動方向の相対移動が、当接部材1
34のゴム140と当接部材166の当接面170との
間の距離より大きければ、ゴム140が当接面170に
当接し、装置本体22のそれ以上の移動が止められる。
振動伝達軽減装置12は装置本体12の4隅に配設さ
れ、X軸方向に隔たった2組ずつの振動伝達軽減装置1
2の各当接面138同士は互いに逆向きに設けられ、当
接面170同士は互いに向かい合う向きに設けられてい
るため、それら2組ずつの当接面138,170の当接
により、装置本体22の床面10に対するX軸方向にお
ける正方向の移動も逆方向の移動も止められる。そのた
め、装置本体22が振動により移動し過ぎて、プリント
配線板保持ユニット26と、配線板搬入コンベヤ46あ
るいは配線板搬出コンベヤ48とが干渉する等の不具合
の発生が回避される。
【0055】また、装置本体22の移動は、当接部材1
66がゴム140に当接することにより止められるた
め、ゴム140の弾性変形により、衝撃少なく停止する
とともに振動が吸収され、また、ゴム140の内部摩擦
により振動が減衰させられ、床面10へ、あるいは床面
10から伝達される振動が少なくて済むとともに、装置
本体22の振動が小さくて済む。特に、本実施形態で
は、ゴム140はハネナイトゴムとされているため、停
止時の衝撃がより少なくて済むとともに、振動が良好に
減衰される。
【0056】ゴム140と当接部材166の当接面17
0との間の距離は、小さ過ぎれば装置本体22が床面1
0に対して、振動伝達軽減に十分な距離、移動すること
ができず、大き過ぎれば装置本体22の床面10に対す
る移動が過大になって、装置本体22自身の振幅が大き
くなる。ゴム140と当接面170との間の距離が0で
あっても、あるいは距離が大き過ぎても装置本体22の
床面10に対する移動が大きくなることが実験により確
認されており、その距離は、本実施形態では、装置本体
22の移動により床面10へのあるいは床面10からの
振動伝達が軽減されるとともに、装置本体22自身の振
幅が最も小さくなる大きさに設定されている。その設定
された距離が得られるように当接部材166の受部材9
0に対する固定位置が調節されているのであり、図示の
例では、装置本体22の床面10に対する移動限度は、
通常、ゴム140が当接面170に当接することにより
規定される。
【0057】受部材90の凹面が図9に示す凹面156
とされる場合、両端部に設けられた半径減少部162が
ホイール94の移動を止め、装置本体22の移動を止め
る役割を果たすため、ストッパ装置を省略してもよい。
【0058】上記のように装置本体22のテーブル移動
方向に平行な方向の移動により、床面10への振動伝達
が軽減されるのであるが、さらに、ホイール94が凹面
148上を転動するとき、ホイール94と凹面148と
の間の転がり摩擦や、回転軸120と、回転軸120を
回転可能に支持する軸受122との間の転がり摩擦によ
り振動エネルギが熱エネルギに変換されて装置本体22
の振動が減衰される。ダンパを設けなくても振動が減衰
されるのであり、構造が簡単で安価な振動伝達軽減装置
12により、電子部品装着システム14の振動を減少さ
せ得るとともに、床面10への振動伝達を軽減させるこ
とができ、また、床面10の振動の電子部品装着システ
ム14への伝達が軽減される。
【0059】上記実施形態において第二部材たる保持部
材92は装置本体22に取り付けられ、第一部材たる受
部材90は床面10により支持されていたが、逆にして
もよい。その実施形態を図11に基づいて説明する。な
お、上記実施形態の電子部品装着システム14の構成要
素と同じ作用を成す構成要素については同じ符号を付し
て対応関係を示し、説明を省略する。図12以下の実施
形態においても同じである。
【0060】本実施形態の振動伝達軽減装置250は、
前記振動伝達軽減装置12と同様に、第一部材たる凹面
部材252,第二部材たる保持部材254および保持部
材254により回転可能に保持されたホイール256を
含む。凹面部材252は、前記保持部材92と同様に、
装置本体22のフレーム96に位置決めされて固定され
ており、その下面に、前記凸条146と同様の凸条25
8が設けられるとともに、凸条256の突出端部に凹面
260が上方に凹に形成されている。凹面260は下向
きに設けられているのである。
【0061】保持部材254は、前記受部材90と同様
に床面10により支持され、前記保持部材92と同様
に、一対の軸受部262においてホイール256をY軸
方向に平行な軸線まわりに回転可能に保持している。保
持部材254には、上下方向に貫通して逃がし穴264
が設けられ、ホイール256との干渉が回避されてい
る。凹面部材252は凹面260においてホイール25
6上に載せられ、装置本体22を受けている。ホイール
256の一対のフランジ部126は、凸条258を両側
から挟み、それによりホイール256の軸方向の移動が
規定されている。
【0062】本実施形態においては、装置本体22に加
振力が作用し、装置本体22が振動するとき、ホイール
256が回転し、凹面260がホイール256に対して
移動して装置本体22が床面10に対してテーブル移動
方向と平行な方向に移動し、床面10への振動伝達が軽
減され、床面10の振動の電子部品装着システムへの伝
達が軽減される。ホイール256は前記ホイール94と
同様に、凹面260に対して相対的に、凹面260の両
端の間を往復動し、振動エネルギがなくなれば、凹面2
60の中央がホイール256に接触する状態に復帰し、
装置本体22が床面10に対して予め定められた位置に
位置決めされる。
【0063】上記各実施形態において第一部材と第二部
材との一方が保持部材とされ、他方が凹面部材とされて
いたが、両方を凹面部材としてもよい。その実施形態を
図12に基づいて説明する。
【0064】本実施形態の振動伝達軽減装置300は、
第一部材たる第一凹面部材302,第二部材たる第二凹
面部材304および転動体たるホイール306を有す
る。これら第一,第二凹面部材302,304は前記受
部材90と同様に構成されており、第一凹面部材302
は床面10上に載置されて床面10により支持され、第
二凹面部材304は装置本体22のフレーム96に、前
記保持部材92と同様に位置決め装置112により位置
決めされ、固定装置110により固定されている。
【0065】第一,第二凹面部材302,304にはそ
れぞれ、前記凸条146と同様の凸条308,310が
突設されるとともに、凸条308,310の突出端部に
それぞれ、前記凹面148と同様の凹面312,314
が形成されている。ホイール306は、前記ホイール9
4と同様に、一対のフランジ部318およびそれらフラ
ンジ部318の間の転動部320を有し、転動部320
は第一,第二凹面部材302,304により、水平面内
においてテーブル移動方向と直交する軸線まわりに回転
可能に挟まれ、凹面312,314に接触させられると
ともに、一対のフランジ部318は、上下方向に隔たっ
た2個所において凸条308,310を跨いで挟み、ホ
イール306の軸方向の相対移動限度が規定されてい
る。本実施形態においては、凸条308,310および
一対のフランジ部318がそれぞれ規定部を構成してい
る。
【0066】装置本体22が振動すれば、ホイール30
6が回転し、装置本体22が床面10に対してテーブル
移動方向に平行な方向に移動して床面10への振動伝達
が軽減される。この際、ホイール306は装置本体22
と同じ方向へ、装置本体22の移動量の半分の量、移動
する。移動量は半分になっても、凹面312,314の
各傾斜により装置本体22が床面10に対して、ホイー
ルが保持部材により保持される場合と同等量上昇させら
れ、ホイール306を凹面312,314の中央に接触
する状態に復帰させ、装置本体22を床面10に対して
位置決めする効果が得られる。
【0067】上記各実施形態において転動体はホイール
とされ、凹面は部分円筒面とされていたが、転動体を球
体とし、凹面を3次元的な凹面としてもよい。その実施
形態を図13および図14に基づいて説明する。
【0068】本実施形態において振動伝達軽減装置35
0は、第一部材たる第一凹面部材352,第二部材たる
第二凹面部材354および球356を含んでいる。第一
凹面部材352および第二凹面部材354にはそれぞ
れ、凹面358,360が形成されており、図示の例で
は、第一凹面部材352が床面10上に載置されて床面
10により支持され、第二凹面部材354が前記保持部
材92と同様に、装置本体22のフレーム96の取付部
104の下面に位置決めされて固定されている。凹面3
58,360の形状は同じであり、第一凹面部材352
の凹面358を代表的に説明する。
【0069】凹面358は、第二凹面部材354から最
も遠い中央を通る垂直線を含み、Y軸方向に平行な切断
平面による断面形状の曲率半径は、図14に示すよう
に、球356の半径よりやや大きくされ、上記垂直線を
含み、X軸方向、すなわちテーブル移動方向に平行な切
断平面による断面形状の曲率半径は、図13に示すよう
に、Y軸方向に平行な切断平面による断面形状の曲率半
径より大きくされている。互いに直交する2つの切断平
面による断面形状の曲率半径が互いに異ならされている
のであり、凹面358は水平な切断平面による断面形状
が楕円状である曲面とされ、外周部が相手部材である第
二凹面部材354に近く、中央が第二凹面部材354か
ら最も遠い3次元的な凹面とされている。また、球35
6,凹面358,360は、焼入れされた鋼により作ら
れている。
【0070】第一,第二凹面部材352,354にはそ
れぞれ、第一,第二当接部材364,366が着脱可能
に固定され、当接部を構成している。第二当接部材36
6は、図示の例では、水平な切断平面による断面形状
が、凹面358,360の水平な切断平面による断面形
状と相似形であって、それより大きい楕円状の環状を成
し、外周面により構成される当接面367にゴム368
が着脱可能に固定されている。ゴム368も、水平な切
断平面による断面形状が、凹面358,360の水平な
切断平面による断面形状と相似形であって、それより大
きい楕円状の環状を成し、テーブル移動方向に隔たった
2個所が最も厚く、前後方向に隔たった2個所が最も薄
く、最厚部から最薄部に至るに従って厚さが漸増させら
れている。第一当接部材364も同様に、水平な切断平
面による断面形状が相似形の楕円状を成し、テーブル移
動方向に隔たった2個所が最も厚く、前後方向に隔たっ
た2個所が最も薄い。第一当接部材364は、第二当接
部材366の外側に配設され、第一凹面部材352に固
定されている。第一当接部材364の第二当接部材36
6に対向する側の面が当接面369を構成している。こ
れら第一,第二当接部材364,366およびゴム36
8がストッパ装置370を構成している。
【0071】また、第一凹面部材352と第二凹面部材
354とは、複数のロープ状の連結部材376により、
水平面内においてあらゆる方向に相対移動可能に連結さ
れている。連結部材376は、例えば、弾性部材の一種
であるゴムにより作られ、その両端部が留め具378に
よってそれぞれ第一,第二凹面部材352,354に留
められている。図13および図14においてはそれぞ
れ、連結部材376の一部が図示されている。複数の連
結部材376は、第一,第二凹面部材352,354の
全周において、適宜の間隔を隔ててそれら凹面部材35
2,354を連結しているのであり、離間防止装置を構
成している。
【0072】球356は、第一,第二凹面部材352,
354の各凹面358,360により上下両側から挟ま
れており、装置本体22に加振力が作用し、振動させら
れるとき、転動し、装置本体22が床面10に対して移
動させられる。凹面358,360はいずれも、その切
断平面の曲率半径が球356の半径より大きくされてい
るため、球356は床面10に平行な水平面内において
あらゆる方向へ転動することができ、装置本体22の水
平面内においてあらゆる方向の振動の床面10への伝達
が軽減され、あるいは床面10の振動の電子部品装着シ
ステムへの伝達が軽減される。テーブル移動方向に平行
な切断平面による断面形状の曲率半径は、Y軸方向(前
後方向)に平行な切断平面による断面形状の曲率半径よ
り大きくされているため、部品供給テーブル66の加
速,減速によって生ずるテーブル移動方向の振動は大き
いが、それに見合う距離、装置本体22が床面10に対
して移動し、床面10への振動の伝達が十分に軽減され
る。
【0073】装置本体22の移動による第一凹面部材3
52の第二凹面部材354に対する移動は、連結部材3
76の弾性変形により許容され、第一当接部材364の
ゴム368が第二当接部材366に当接することにより
止められ、装置本体22が床面10に対して際限なく移
動することが回避される。第一,第二当接部材364,
366は、環状を成すため、装置本体22が振動により
水平面内においていずれの方向に移動しても、その移動
が止められる。装置本体22のテーブル移動方向の移動
は、前後方向の移動より大きいが、第一,第二当接部材
364,366は、水平な切断面が楕円形であって、テ
ーブル移動方向において長くされ、ゴム368と当接面
369との間の距離は、テーブル移動方向に隔たった2
部分において最大であり、装置本体22の移動を十分に
許容しつつ、その過大な移動が止められる。また、ゴム
368は、テーブル移動方向に隔たった2部分が最も厚
いため、装置本体22の移動が大きくても衝撃少なく止
められるとともに、振動が良好に減衰される。
【0074】なお、第一,第二当接部材は、半環状部
材、例えば、半楕円状の半環状部材としてもよい。例え
ば、テーブル移動方向に隔たった2個所にそれぞれ設け
られた振動伝達軽減装置の各第一当接部材を半楕円状の
半環状部材とするとともに、内周面が互いに向かい合う
状態に設け、各第二当接部材を半楕円状の半環状部材と
するとともに、外周面が互いに逆向きとなる状態で設け
るのである。この場合、2組の振動伝達軽減装置の各第
一,第二当接部材の当接により、第二凹面部材の第一凹
面部材に対する振動による水平面内のあらゆる方向の移
動が止められる。第一,第二当接部材の少なくとも一方
の位置を調節可能とし、第一,第二当接部材の各当接面
間の距離を調節するようにしてもよい。
【0075】また、第一,第二当接部材をそれぞれ、少
なくとも2つの部材から成るものとしてもよい。これら
部材はそれぞれ、例えば、水平な切断形状が楕円形を成
す部材を複数の部材に分割した形状を有し、互いに周方
向に隙間を隔てた位置であって、第一,第二当接部材の
当接により、装置本体22の水平面内においてあらゆる
方向の移動が止められる位置に設けられる。第一,第二
当接部材の少なくとも一方は、当接部材を構成する部材
が位置調節可能に設けられ、第一,第二当接部材の間の
距離が調節される。
【0076】転動体を球形とする場合、球を保持部材に
より保持させてもよい。その実施形態を図15に基づい
て説明する。本実施形態の振動伝達軽減装置400は、
凹面部材たる受部材402,保持部材404および球4
06を含む。受部材402には、図示の例では、前記第
一凹面部材352の凹面358と同様の凹面408が形
成され、床面10により支持されている。
【0077】保持部材404は、転動体収容部たる球収
容部410および蓋体412を有する。保持部材404
は前記保持部材92と同様に装置本体22に位置決めさ
れて固定されており、球収容部410には、半径が球4
06の半径と同じである半球状の凹部414が形成さ
れ、蓋体412には、貫通穴416が形成されている。
貫通穴416の内周面は、半径が球406の半径と同じ
である球面の一部であって、凹部414の内面に連続す
る面を形成する形状を有する。
【0078】球406は、凹部414に相対回転可能に
嵌合されるとともに、蓋体412が被せられ、蓋体41
2が球収容部410に固定されることにより保持部材4
04に脱落不能かつ回転可能に保持されている。なお、
蓋体412にはシール部材418が設けられ、球406
と球収容部410および蓋体412との間への埃等の進
入が防止されている。
【0079】球406は凹面408により受けられ、振
動により装置本体22が移動するとき、転動し、装置本
体22の水平面内のあらゆる方向の移動を許容する。球
406は、曲率半径が同じである凹部414に嵌合され
ているため、凹部414の内面は球406に接触し、球
406が回転するとき、球406と凹部414の内面と
の間の滑り摩擦によって振動エネルギが減衰され、振動
がより小さくて済む。なお、第一部材たる凹面部材を装
置本体22に取り付け、球を保持する第二部材たる保持
部材を支持面に支持させてもよい。
【0080】上記各実施形態において、1個の凹面部材
に凹面が1つずつ設けられ、1個の凹面に転動体が1個
ずつ設けられていたが、1個の凹面部材に凹面を複数形
成し、各凹面に対して転動体をそれぞれ少なくとも1個
ずつ設けるようにしてもよい。その実施形態を図16に
基づいて概略的に説明する。
【0081】本実施形態の振動伝達軽減装置430は、
前記振動伝達軽減装置350と同様に、第一凹面部材4
32,第二凹面部材(図示省略)および転動体たる複数
の球434を有する。第一凹面部材432には、凹面4
36が複数形成されている。図示の例では、凹面436
は、その中央を通る垂直線を含み、テーブル移動方向に
平行な切断平面による断面形状の曲率半径と、水平面内
においてテーブル移動方向と直角な切断平面による断面
形状の曲率半径とが等しく、球434の半径よりやや大
きくされており、各凹面436に球434が1個ずつ設
けられている。第二凹面部材にも、図示は省略するが、
凹面436と同様の凹面が複数形成され、複数の球43
4はそれぞれ、第一,第二凹面部材432の各凹面35
8によって上下両側から挟まれ、装置本体22の振動時
には転動して装置本体22の床面10に対する移動を許
容する。このように1組の凹面部材432に複数の球4
34を設ければ、球434と凹面436との接触面積が
大きくなり、振動伝達軽減装置430の支持剛性が向上
する。
【0082】本発明の別の実施形態を図17に基づいて
説明する。本実施形態の振動伝達軽減装置450は、図
1に示す振動伝達軽減装置12を上下2段に重ねた構成
を有し、X軸方向振動伝達軽減部452およびY軸方向
振動伝達軽減部454を有する。これら振動伝達軽減部
452,454はそれぞれ、振動伝達軽減装置12と同
じ構成を有し、振動伝達軽減装置12と同じ作用を成す
構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
【0083】X軸方向振動伝達軽減部452の保持部材
92は装置本体22に位置決めされて固定され、保持部
材92により、Y軸方向に平行な軸線まわりに回転可能
に保持されたホイール94は、受部材90の凹面148
上に載せられている。X軸方向振動伝達軽減部452の
受部材90の下面に、Y軸方向振動伝達軽減部454の
ホイール94が一対の軸受部118により、X軸方向に
平行な軸線まわりに回転可能に保持されている。X軸方
向振動伝達軽減部452の受部材90とY軸方向振動伝
達軽減部454の保持部材とが一体的に設けられている
のであり、各振動伝達軽減部252,454のホイール
94の回転軸線は互いに直角に立体交差する。X軸方向
振動伝達軽減部452の受部材90がY軸方向振動伝達
軽減部454の保持部材を兼ねていると考えてもよい。
なお、図示は省略するが、Y軸方向振動伝達軽減部45
4についても、X軸方向振動伝達軽減部452と同様に
ストッパ装置142が設けられ、Y軸方向振動伝達軽減
部454の保持部材のY軸方向の移動が止められる。ま
た、X軸方向振動軽減部452の受部材90と、Y軸方
向振動伝達軽減部454の受部材90とは、図示は省略
するが、離間防止装置を構成する連結部材たる連結板に
よって連結されている。
【0084】装置本体22が振動させられるとき、X
軸,Y軸方向の各振動伝達軽減部452,454の各ホ
イール94が回転し、装置本体22が床面10に対して
移動するが、各ホイール94の回転軸線は、水平面内に
おいて直交させられており、それらホイール94の移動
が組み合わされた方向へ装置本体22が移動し、装置本
体22の水平面内においてあらゆる方向の振動の床面1
0への伝達が軽減される。
【0085】上記各実施形態において転動体がホイール
94等とされる場合、ホイール94等は一対のフランジ
部126等において凹面148等が形成された凸条14
6等を両側から挟み、ホイール94の回転軸線に平行な
方向の移動限度が規定されるようにされていたが、凹面
部材の凹面を凹部の底面により構成し、その凹部にホイ
ールの外周部を回転可能に嵌合することによりホイール
の軸方向の移動限度を規定するようにしてもよい。その
実施形態を図18に基づいて説明する。
【0086】本実施形態の振動伝達軽減装置500は、
受部材502,保持部材504およびホイール506を
有する。保持部材504は、前記保持部材92と同様
に、一対の軸受部508においてホイール506を、水
平面内においてテーブル移動方向と直角な軸線まわりに
回転可能に保持し、装置本体22に位置決めされて固定
されている。受部材502は、床面10により支持さ
れ、凸条510に凹部512が形成されている。凹部5
12の底面514は、ホイール506の回転軸線に直角
な切断平面による断面形状が、ホイール506の回転軸
線を中心線とする部分円筒面であって、ホイール506
の半径より曲率半径の大きい部分円筒面状の凹面であっ
て受面とされている。
【0087】ホイール506は、その回転軸線に平行な
方向に隔たった一対の端面516が、凹部510の両側
面518に係合し、軸方向の移動限度を規定されてい
る。一対ずつの端面516および側面518がそれぞ
れ、規定部を構成している。一対の側面518は、凹面
の両側縁の少なくとも一方、図示の例では、両方からほ
ぼ垂直に延び、ホイールの両端面と接触することによ
り、ホイールの軸方向の移動限度を規定する規定面を構
成しているのである。装置本体22の振動時には、ホイ
ール506は回転しつつ底面514に沿って移動し、装
置本体22が床面10に対して移動して、床面10への
振動の伝達が軽減される。
【0088】上記各実施形態においてストッパ装置14
2は、保持部材92に固定の当接部材134は当接面1
38が外向きに設けられ、受部材90に固定の当接部材
166は当接面170が内向きに設けられていたが、当
接部材134を当接面138が内向きとなり、当接部材
166を当接面170が外向きになるように設けてもよ
い。ストッパ装置370においても、第一当接部材36
4を当接面369が外向きになり、第二当接部材366
を当接面367が内向きになるように設けてもよい。
【0089】また、ストッパ装置142は、1組の振動
伝達軽減装置12等において振動による装置本体22の
正方向あるいは逆方向の移動可能範囲を規定するように
されていたが、正逆両方向の移動可能範囲を規定するよ
うにしてもよい。例えば、振動伝達減衰装置12におい
て、保持部材92に当接部材134を一対、各当接面1
38が互いに逆向きとなるように設け、受部材90に当
接部材166を一対、各当接面170が互いに向かい合
うように設けるのである。
【0090】さらに、ストッパ装置142等は、通常は
装置本体22の移動を規定せず、装置本体22の移動が
過大である場合のみに規定するようにしてもよい。例え
ば、ストッパ装置142において、当接部材134と1
66との距離を、装置本体22の通常の移動時には、両
者が当接せず、相対移動が過大な場合に当接する大きさ
に設定するのである。
【0091】また、ホイール94,306の軸方向の相
対移動限度は、1組の振動伝達軽減装置12,300に
おいて、正方向あるいは逆方向の移動限度のみを規定す
るようにしてもよい。ホイール94,306の回転軸線
に平行な方向に隔たった2個所にそれぞれ振動伝達軽減
装置を設け、一方の装置においてホイールの軸方向にお
いて正方向の移動限度を規定し、他方の装置において逆
方向の移動限度を規定するようにするのである。
【0092】さらに、ホイール94を支持する回転軸1
20は、保持部材92に軸受122を介して回転可能に
支持されていたが、保持部材に支持軸を相対回転不能か
つ軸方向に相対移動不能に支持させ、その支持軸にホイ
ールを軸受を介して相対回転可能かつ軸方向に相対移動
不能に支持させてもよい。
【0093】また、上記各実施形態において凹面の中央
は、曲面とされていたが、凹面が設けられた部材と対向
する部材との距離が一定である平面としてもよい。例え
ば、図7(a) に示す凹面148においてその中央部を平
面とし、あるいは図9(a) に示す凹面156において、
円筒面部160の中央を平面部とし、あるいは円筒面部
160に代えて平面部を設けるのである。
【0094】さらに、上記各実施形態において支持面は
床面とされていたが、床面に限らず、例えば、床面に、
床面とは別に設けられた面でもよい。
【0095】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電子部品装着システム
を概略的に示す平面図である。
【図2】上記電子部品装着システムの装置本体および振
動伝達軽減装置を示す平面図である。
【図3】上記電子部品装着システムの装置本体および振
動伝達軽減装置を示す正面図である。
【図4】上記電子部品装着システムの装置本体および振
動伝達軽減装置を示す側面図である。
【図5】上記振動伝達軽減装置を示す正面図(一部断
面)である
【図6】上記振動伝達軽減装置を示す側面図である。
【図7】上記振動伝達軽減装置を構成する受部材に形成
された凹面の一態様および装置本体の移動時の加速度の
変化を示す正面図である。
【図8】上記振動伝達軽減装置を構成する受部材に形成
された凹面の別の態様および装置本体の移動時の加速度
の変化を示す正面図である。
【図9】上記振動伝達軽減装置を構成する受部材に形成
された凹面の別の態様および装置本体の移動時の加速度
の変化を示す正面図である。
【図10】上記電子部品装着システムを制御する制御装
置のうち、本発明に関連の深い部分を示すブロック図で
ある。
【図11】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの振動伝達軽減装置を示す正面図(一部断面)で
ある。
【図12】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの振動伝達軽減装置を示す正面図(一部断面)で
ある。
【図13】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの振動伝達軽減装置を示す正面図(一部断面)で
ある。
【図14】図13に示す電子部品装着システムの振動伝
達軽減装置を示す側面図(一部断面)である。
【図15】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの振動伝達軽減装置を示す正面図(一部断面)で
ある。
【図16】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの振動伝達軽減装置の凹面部材を球と共に概略的
に示す平面図である。
【図17】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの振動伝達軽減装置を示す正面図(一部断面)で
ある。
【図18】本発明の別の実施形態である電子部品装着シ
ステムの振動伝達軽減装置を示す側面図である。
【符号の説明】
10:床面 12:振動伝達軽減装置 14:電子
部品装着システム16:プリント配線板保持装置 1
8:装着装置 20:移動式電子部品供給装置 2
2:装置本体 24:プリント配線板 26:プリ
ント配線板保持装置 56:部品保持装置 58:
部品保持装置旋回装置 66:部品供給テーブル
68:部品供給テーブル移動装置 90:受部材
92:保持部材 94:ホイール 110:固定装
置 112:位置決め装置126:フランジ部 1
34:当接部材 140:ゴム 142:ストッパ
装置 148,150,156:凹面 166:当
接部材 170:当接面 176:側面 18
0:連結板 184:離間防止装置 250:振動
伝達軽減装置 252:凹面部材 254:保持部
材 256:ホイール 260:凹面 300:
振動伝達軽減装置 302:第一凹面部材 30
4:第二凹面部材 306:ホイール 312,3
14:凹面 350:振動伝達軽減装置 352:
第一凹面部材 354:第二凹面部材 356:球
358,360:凹面 364:第一当接部材3
66:第二当接部材 368:ゴム 370:スト
ッパ装置 400:振動伝達軽減装置 402:受
部材 404:保持部材 406:球408:凹面
430:振動伝達軽減装置 432:第一凹面部
材 434:球 436:凹面 450:振動伝
達軽減装置 452:X軸方向振動伝達軽減部 4
54:Y軸方向振動伝達軽減部 500:振動伝達軽
減装置 502:受部材 504:保持部材 5
06:ホイール 512:凹部 514:底面
516:端面 518:側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 孝雄 東京都墨田区堤通1丁目18番26号 株式会 社エーエス内 Fターム(参考) 3J048 AA07 AC01 BE13 BG02 DA01 EA38 5E313 AA01 AA11 CC04 CC07 CD06 DD12 EE03 EE24 FF24 FF29 FG10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント板を保持するプリント板保持装
    置と、電気部品を供給する電気部品供給装置と、その電
    気部品供給装置から電気部品を受け取って前記プリント
    板保持装置に保持されたプリント板の予め定められた位
    置に装着する装着装置とが装置本体上に配設されて成る
    電気部品装着システムであって、前記装置本体とそれを
    支持する支持面との間に、上下方向において互いに対向
    する第一部材および第二部材とそれら第一,第二部材に
    挟まれた転動体とを含む振動伝達軽減装置が複数組配設
    され、かつ、第一部材と第二部材との少なくとも一方
    が、相手部材から最も遠い中央とその両側に位置する相
    手部材に近い部分とが滑らかな曲線でつながれた横断面
    形状を有する凹面を有することを特徴とする電気部品装
    着システム。
  2. 【請求項2】 前記第一部材が、前記凹面を有する凹面
    部材であり、前記第二部材が前記転動体を回転可能に保
    持する保持部材であることを特徴とする請求項1に記載
    の電気部品装着システム。
  3. 【請求項3】 前記第一部材と前記第二部材とが共に前
    記凹面を有する凹面部材であり、前記転動体がそれら両
    凹面部材の間に挟まれたことを特徴とする請求項1に記
    載の電気部品装着システム。
  4. 【請求項4】 前記転動体が、外周面が円筒面をなし、
    その円筒面の中心線のまわりに回転可能なホイールであ
    り、前記凹面がそのホイールの中心線に平行な直線の集
    合から成ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の電気部品装着システム。
  5. 【請求項5】 前記転動体が球形をなし、前記凹面が、
    外周部が前記相手部材に近く、中央が最も相手部材から
    遠い3次元的な凹面であることを特徴とする請求項1に
    記載の電気部品装着システム。
  6. 【請求項6】 前記第一部材と前記第二部材との間に、
    両部材の相対移動可能範囲を規定するストッパ装置が設
    けられ、そのストッパ装置が、それぞれ前記第一部材と
    前記第二部材とに設けられて互いに当接する当接部と、
    それら当接部の互いに当接する当接面の少なくとも一方
    に固定された弾性部材とを含むことを特徴とする請求項
    1項ないし5のいずれかに記載の電気部品装着システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記第一部材と前記第二部材との間に、
    それら両部材の水平方向の相対移動を許容しつつ両部材
    が互いに一定限度以上離間することを防止する離間防止
    装置が設けられたことを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれかに記載の電気部品装着システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8125873B2 (en) 2007-10-11 2012-02-28 Konica Minolta Opto, Inc. Objective lens for optical pickup device, and optical pickup device
CN110099534A (zh) * 2018-01-30 2019-08-06 广达电脑股份有限公司 服务器机架、服务器机架移动系统及其安装方法
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