JP2002289821A - フラットパネル型イメージセンサ - Google Patents

フラットパネル型イメージセンサ

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JP2002289821A JP2001306959A JP2001306959A JP2002289821A JP 2002289821 A JP2002289821 A JP 2002289821A JP 2001306959 A JP2001306959 A JP 2001306959A JP 2001306959 A JP2001306959 A JP 2001306959A JP 2002289821 A JP2002289821 A JP 2002289821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度面での信頼性が高いフラットパネル型イ
メージセンサを提供する。 【解決手段】 領域Y1で示すアクティブマトリクス基
板2上において半導体膜3が形成されている領域と、領
域X1で示すアクティブマトリクス基板2上において半
導体膜3が形成されていない領域とにおいて、絶縁性樹
脂6の厚さが等しくなっている。これにより、フラット
パネル型イメージセンサ1における絶縁性樹脂6内部に
発生する応力を低減することができ、アクティブマトリ
クス基板2の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラット
パネル型イメージセンサ1の耐性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線等の放射線、
可視光、赤外光等の画像を検出できるフラットパネル型
イメージセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フラットパネル型イメージセンサ
として、X線を感知して電子と正孔とにより付与される
電荷を発生する半導体膜をアクティブマトリクス基板上
に配置し、該アクティブマトリクス基板上にマトリクス
状に配置された複数の画素に電気スイッチを設けて、各
行の画素毎に電気スイッチを順次オンにして各列の画素
毎にセンサの電荷を読み出すものが知られている。
【0003】例えば、「1997年開催のエス アイ ディ
ー 97 ダイジェスト中、第91頁から第94頁までのエ
ル.エス.ジェロミンらの”X線検知パネルへのアモル
ファスシリコン アクティブ−マトリクス技術の応用”
(L.S.Jeromin,et al.,"Application of a-Si Active-M
atrix Technology in a X-Ray Detector Panel",SID 97
DIGEST,pp.91-94,1997 )」等に具体的な構造や原理が
記載されている。
【0004】以下、従来のフラットパネル型イメージセ
ンサの構成について説明する。
【0005】図12に示すように、従来のフラットパネ
ル型イメージセンサ100は、複数の画素210がマト
リクス状に配された略正方形のアクティブマトリクス基
板200と、該アクティブマトリクス基板200上に該
アクティブマトリクス基板200と中心を同じくして形
成された略正方形の半導体膜300と、該半導体膜30
0上の略全面に形成されたバイアス電極400とを備え
る構成である。
【0006】また、アクティブマトリクス基板200上
の各画素210は、図13に拡大して示すように、走査
配線211と信号配線212とからなるXYマトリクス
状の電極配線と、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Tr
ansistor)213と、アクティブマトリクス基板200
(図12)に対して形成された電荷蓄積容量(Cs:Charg
e storage )214とからなる。
【0007】また、半導体膜300(図12)は、X線
等の放射線を照射することにより電荷が発生する光導電
性を示す物質が用いられる。ここで、光導電性とは、X
線等の照射により電荷を発生する性質をいう。
【0008】例えば、前述の文献においては、暗抵抗が
高く、X線照射に対して良好な光導電性を示し、蒸着に
より大面積の成膜が容易なアモルファス(非晶質)セレ
ニウム(a-Se)が半導体膜として用いられている。
【0009】一方、アクティブマトリクス基板200
は、液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティ
ブマトリクス基板を流用することが可能である。例え
ば、アクティブマトリクス型液晶表示装置(AMLCD:Acti
ve Matrix Liquid Crystal Display)に用いられるアク
ティブマトリクス基板の各画素は、アモルファスシリコ
ン(a-Si)又はポリシリコン(p-Si)で形成された薄膜
トランジスタと、XYマトリクス電極と、電荷蓄積容量
とを備えている構成であり、若干の設計変更を行うだけ
で、フラットパネル型イメージセンサ用のアクティブマ
トリクス基板として利用することが容易である。
【0010】次に、上記構成の従来のフラットパネル型
イメージセンサ100の機能について説明する。アモル
ファスセレニウム膜等の半導体膜300に、X線等の放
射線が照射されると、該半導体膜300内に電荷が発生
する。ここでバイアス電極400に電圧を印加しておく
と、半導体膜300で発生した電荷がそれぞれ+電位側
と−電位側に移動する。その結果、アクティブマトリク
ス基板200に形成されている電荷蓄積容量214に該
電荷が蓄積される。
【0011】このように電荷蓄積容量214に蓄積され
た電荷は、走査配線211からの入力信号により薄膜ト
ランジスタ213をオン状態にすることで、信号配線2
12を通じて外部に取り出すことが可能である。
【0012】また、図13に示すように、走査配線21
1と信号配線212とからなる電極配線、薄膜トランジ
スタ213、電荷蓄積容量214等は、すべてアクティ
ブマトリクス基板200(図12)上にXYマトリクス
状に設けられている。したがって、各走査配線211に
ついて入力信号を順次に走査することにより、各薄膜ト
ランジスタ213をオン状態にして、各電荷蓄積容量2
14に蓄積された画像情報としての電荷を各信号配線2
12を通じて外部に取り出して、二次元的にX線の画像
情報を得ることが可能となる。
【0013】また、上記従来のフラットパネル型イメー
ジセンサ100において、使用する半導体膜300がX
線等の放射線だけでなく、可視光又は赤外光に対しても
光導電性を示す場合は、可視光又は赤外光の二次元画像
検出器としても作用する。例えば、上述したアモルファ
スセレニウム膜は、可視光に対して良好な光導電性を示
すので、高電界印加時のアバランシェ効果を利用した高
感度イメージセンサにも用いることが可能である。
【0014】しかしながら、上記の従来のフラットパネ
ル型イメージセンサ100においては、バイアス電極4
00に高い電圧を印加する必要があるため、周囲への放
電のおそれがあるという問題があった。更に、半導体膜
300が、外部からの汚染に弱いという問題があった。
【0015】これらの問題の対策として、図14に示す
ように、従来のフラットパネル型イメージセンサ110
においては、アクティブマトリクス基板200の周辺上
に設けられる略正方形枠状のスペーサ500と、同図中
領域Y10で示すアクティブマトリクス基板200上に
おいて半導体膜300が形成されている領域と、同図中
領域X10で示すアクティブマトリクス基板200上に
おいて半導体膜300が形成されていない周辺領域とを
一括して覆うように形成される絶縁性樹脂600と、ス
ペーサ500によりアクティブマトリクス基板200と
の間隔を一定に保たれつつアクティブマトリクス基板2
00に対向するように配置される保護基板700とを備
える構成を採用している。
【0016】なお、絶縁性樹脂600はスペーサ500
により封止されており、保護基板700はアクティブマ
トリクス基板200と略同面積の正方形のものとされて
いる。
【0017】絶縁性樹脂600の上部に配置される保護
基板700は、フラットパネル型イメージセンサ110
の強度を向上させる目的、絶縁性樹脂600の露出面を
機械的に保護する目的、絶縁性樹脂600を外部の湿気
から隔離する目的などで設けられている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
フラットパネル型イメージセンサ110において、半導
体膜300は、X線の吸収効率を向上させるために、数
百μm〜1mm程度の厚さで形成される。このため、ア
クティブマトリクス基板200上に形成される絶縁性樹
脂600の厚さが、アクティブマトリクス基板200上
において半導体膜300が形成されている領域Y10
と、半導体膜300が形成されていない周辺領域X10
とで、異なってしまう。
【0019】すなわち、上記領域X10に形成される絶
縁性樹脂600の厚さx10は、上記領域Y10に形成
される絶縁性樹脂600の厚さy10に比べて半導体膜
300の厚さ分だけ厚くなってしまう。
【0020】そして、絶縁性樹脂600として用いられ
る光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、2液硬化性樹脂等の樹
脂材料は、硬化反応に伴い5〜10%程度の体積収縮を
伴う。
【0021】例えば、半導体膜300の厚さが1mmの
場合、絶縁性樹脂600における上記厚さx10と上記
厚さy10とには1mmの差が生じる。したがって、絶
縁性樹脂600の厚さ方向の硬化収縮量の差は、50〜
100μm程度にもなる。
【0022】このようにして、アクティブマトリクス基
板200上において半導体膜300が形成されている領
域Y10と、半導体膜300が形成されていない周辺領
域X10とで硬化収縮量の厚さの差が生じてしまう。こ
のため、絶縁性樹脂600における領域Y10と領域X
10との境目近傍で、大きな内部応力が蓄積されてしま
う。
【0023】この結果、従来のフラットパネル型イメー
ジセンサ110は、前述のように蓄積された応力によ
り、アクティブマトリクス基板200周縁部でアクティ
ブマトリクス基板200の反りが生じたり、衝撃に対す
るフラットパネル型イメージセンサ110の耐性が劣化
する等、強度面での信頼性が欠けるという問題点を有し
ている。
【0024】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、強度面での信頼性が高い
フラットパネル型イメージセンサを提供することにあ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明のフラットパネル
型イメージセンサは、上記課題を解決するため、アクテ
ィブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板
上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上に形成され
るバイアス電極と、上記半導体膜の周囲を囲むように上
記アクティブマトリクス基板上に形成される第1のスペ
ーサと、上記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクテ
ィブマトリクス基板との表面上に形成されるとともに上
記第1のスペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記
第1のスペーサを介して上記アクティブマトリクス基板
と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護
基板とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおい
て、上記半導体膜上に形成されている上記絶縁性樹脂の
厚さと、上記アクティブマトリクス基板上において上記
半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない
周辺領域上に形成されている上記絶縁性樹脂の厚さとが
等しいことを特徴としている。
【0026】上記の発明によれば、半導体膜上に形成さ
れている絶縁性樹脂と、アクティブマトリクス基板上に
おいて半導体膜および第1のスペーサが形成されていな
い周辺領域上の絶縁性樹脂とには、厚さの差が発生しな
い。すなわち、アクティブマトリクス基板上において半
導体膜が形成されている領域と半導体膜が形成されてい
ない領域との境目近傍において絶縁性樹脂の厚さの差が
発生しない。
【0027】本発明者においては、上記構成の本発明に
よるフラットパネル型イメージセンサと、従来構造のフ
ラットパネル型イメージセンサとについて、アクティブ
マトリクス基板上において半導体膜が形成されている領
域と半導体膜が形成されていない領域との境目近傍にお
ける内部応力を比較検討した。なお、従来構造のフラッ
トパネル型イメージセンサとしては、本発明によるフラ
ットパネル型イメージセンサと基本構成が同一のもので
あるが、半導体膜上に形成されている絶縁性樹脂と、ア
クティブマトリクス基板上において半導体膜および第1
のスペーサが形成されていない周辺領域上の絶縁性樹脂
とに厚さの差が発生するもの、すなわち上記境目近傍に
おいて絶縁性樹脂の厚さの差が発生するものを用いた。
【0028】そして、鋭意研究の結果、上記境目近傍に
おいて絶縁性樹脂の厚さの差が発生しない本発明のフラ
ットパネル型イメージセンサの方が、上記境目近傍にお
いて絶縁性樹脂の厚さの差が発生する上記従来構造のフ
ラットパネル型イメージセンサよりも、上記境目近傍に
発生する内部応力が小さいことが判った。
【0029】したがって、本発明のフラットパネル型イ
メージセンサにおいては、絶縁性樹脂内部に発生する応
力を低減することができ、アクティブマトリクス基板の
反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメ
ージセンサの耐性が向上する。
【0030】よって、強度面での信頼性に優れたフラッ
トパネル型イメージセンサを提供することができる。
【0031】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラッ
トパネル型イメージセンサにおいて、上記第1のスペー
サは、上記半導体膜の周囲を該半導体膜と間隔をおいて
囲むように形成されていることを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、第1のスペーサは、
半導体膜の周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように
形成されている。したがって、第1のスペーサを容易に
半導体膜の周囲にセットすることができる。
【0033】それゆえ、強度面での信頼性に優れたフラ
ットパネル型イメージセンサをより簡易に提供すること
ができる。
【0034】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラッ
トパネル型イメージセンサにおいて、上記アクティブマ
トリクス基板上において上記半導体膜および上記第1の
スペーサが形成されていない全領域上に設けられるとと
もに、上記半導体膜の厚さと等しい厚さを有する第2の
スペーサを備える一方で、上記絶縁性樹脂は上記第2の
スペーサ上と上記半導体膜上とに形成されていることを
特徴としている。
【0035】上記の発明によれば、第2のスペーサと半
導体膜とは等しい厚さを有している。すなわち、従来構
造のフラットパネル型イメージセンサに第2のスペーサ
を設け、該第2のスペーサと半導体膜との上に絶縁性樹
脂を形成することにより、アクティブマトリクス基板上
において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形
成されていない領域との境目近傍において発生していた
絶縁性樹脂の厚さの差を容易に解消することができる。
【0036】よって、上記の構成による効果に加えて、
強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセ
ンサを容易に得ることができる。
【0037】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラッ
トパネル型イメージセンサにおいて、上記アクティブマ
トリクス基板上において上記半導体膜および上記第1の
スペーサが形成されていない全領域上に設けられるとと
もに、上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さと
の和と等しい厚さを有する第2のスペーサを備える一方
で、上記絶縁性樹脂は上記第2のスペーサ上と上記半導
体膜上とに形成されていることを特徴としている。
【0038】上記の発明によれば、第2のスペーサは半
導体膜の厚さとバイアス電極の厚さとの和と等しい厚さ
を有している。すなわち、第2のスペーサと半導体膜と
の上に絶縁性樹脂を形成することにより、アクティブマ
トリクス基板上において半導体膜が形成されている領域
と半導体膜が形成されていない領域との境目近傍におい
て発生していた絶縁性樹脂の厚さの差を完全に解消する
ことができる。
【0039】よって、上記の構成による効果に加えて、
強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメー
ジセンサを得ることができる。
【0040】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラッ
トパネル型イメージセンサにおいて、上記保護基板に、
上記保護基板の上記半導体膜と対向する領域の全域に上
記半導体膜の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部が形
成されていることを特徴としている。
【0041】上記の発明によれば、保護基板には半導体
膜の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部が形成されて
いる。すなわち、該凹部を有する保護基板を設けること
により、半導体膜上に形成される絶縁性樹脂の厚さと、
アクティブマトリクス基板上において半導体膜が形成さ
れていない周辺領域上に形成される絶縁性樹脂の厚さと
を等しくすることができる。
【0042】したがって、アクティブマトリクス基板上
において半導体膜が形成されている領域と半導体膜が形
成されていない領域との境目近傍において発生していた
絶縁性樹脂の厚さの差を容易に解消することができる。
【0043】よって、上記の構成による効果に加えて、
強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセ
ンサを容易に得ることができる。
【0044】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラッ
トパネル型イメージセンサにおいて、上記保護基板に、
上記保護基板の上記半導体膜と対向する領域の全域に上
記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等
しい寸法の深さを有する凹部が形成されていることを特
徴としている。
【0045】上記の発明によれば、凹部は上記半導体膜
の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい寸法の
深さを有している。したがって、アクティブマトリクス
基板上において半導体膜が形成されている領域と半導体
膜が形成されていない領域との境目近傍において発生し
ていた絶縁性樹脂の厚さの差を完全に解消することがで
きる。
【0046】よって、上記の構成による効果に加えて、
強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメー
ジセンサを得ることができる。
【0047】本発明のフラットパネル型イメージセンサ
は、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマト
リクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導体膜上
に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜を囲むよう
に上記アクティブマトリクス基板上に形成されるスペー
サと、上記半導体膜上に形成されるとともに上記スペー
サにより封止される絶縁性樹脂と、上記スペーサを介し
て上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性
樹脂を覆うように配置される保護基板とを備えるフラッ
トパネル型イメージセンサにおいて、上記スペーサが、
上記アクティブマトリクス基板における上記半導体膜が
形成されていない領域の全領域を覆うとともに上記半導
体膜よりも厚く形成されていることを特徴としている。
【0048】上記の発明によれば、アクティブマトリク
ス基板上の半導体膜が形成されていない全領域上にスペ
ーサが形成されており、更に該スペーサは半導体膜より
も厚い厚さを有している。
【0049】これにより、半導体膜の上側の、スペーサ
により周囲を囲まれるとともに保護基板により上側を閉
じられた空間にのみ絶縁性樹脂を充填させることがで
き、アクティブマトリクス基板上の半導体膜が形成され
ていない領域には、絶縁性樹脂は形成されない。
【0050】その結果、半導体膜上にのみ絶縁性樹脂を
形成することができる。したがって、アクティブマトリ
クス基板上において半導体膜が形成されている領域と半
導体膜が形成されていない領域との境目における絶縁性
樹脂の厚さの差は発生しないので、従来この境目で発生
していた内部応力も発生しない。
【0051】よって、強度面での信頼性に優れたフラッ
トパネル型イメージセンサを得ることができる。
【0052】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、上記課題を解決するため、上記構成のフラッ
トパネル型イメージセンサにおいて、上記スペーサが、
上記半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和よ
りも厚く形成されていることを特徴としている。
【0053】上記の発明によれば、バイアス電極の上側
の、スペーサにより周囲を囲まれるとともに保護基板に
より上側を閉じられた空間にのみ絶縁性樹脂を充填させ
ることができ、アクティブマトリクス基板上の半導体膜
が形成されていない領域には、絶縁性樹脂は形成されな
い。
【0054】その結果、バイアス電極上にのみ絶縁性樹
脂を形成することができる。したがって、アクティブマ
トリクス基板上において半導体膜が形成されている領域
と半導体膜が形成されていない領域との境目における絶
縁性樹脂の厚さの差は発生しないので、従来この境目で
発生していた内部応力も発生しない。
【0055】よって、上記の構成による効果に加えて、
強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメー
ジセンサを得ることができる。
【0056】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、上記課題を解決するため、アクティブマトリ
クス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成さ
れる半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス
電極と、上記半導体膜の周囲を囲むように上記アクティ
ブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサと、上
記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブマトリ
クス基板との表面上に形成されるとともに上記第1のス
ペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1のスペ
ーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、
上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備
えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記ア
クティブマトリクス基板上において、上記半導体膜およ
び上記第1のスペーサが形成されていない全領域上に、
第2のスペーサが形成されていることを特徴としてい
る。
【0057】上記の構成によれば、第2のスペーサの厚
みを変更することにより、アクティブマトリクス基板上
において半導体膜が形成されていない領域と、半導体膜
が形成されている領域とにおける絶縁性樹脂の厚みの差
を、アクティブマトリクス基板の反りや強度面の劣化の
原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂内に発生させな
い程度に小さいものとすることができる。
【0058】それゆえ、絶縁性樹脂内部に発生する応力
を低減することができ、アクティブマトリクス基板の反
りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメー
ジセンサの耐性が向上する。よって、強度面での信頼性
に優れたフラットパネル型イメージセンサを提供するこ
とができる。
【0059】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、上記課題を解決するため、アクティブマトリ
クス基板と、上記アクティブマトリクス基板上に形成さ
れる半導体膜と、上記半導体膜上に形成されるバイアス
電極と、上記半導体膜の周囲を囲むように上記アクティ
ブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサと、上
記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブマトリ
クス基板との表面上に形成されるとともに上記第1のス
ペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1のスペ
ーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、
上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備
えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、上記保
護基板に、上記保護基板の半導体膜と対向する領域の全
域に凹部が形成されていることを特徴としている。
【0060】上記の構成によれば、凹部の深さを変更す
ることにより、半導体膜が形成されていない領域と、半
導体膜が形成されている領域とにおける絶縁性樹脂の厚
みの差を、アクティブマトリクス基板の反りや強度面の
劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂内に発生
させない程度に小さいものとすることができる。
【0061】それゆえ、絶縁性樹脂内部に発生する応力
を低減することができ、アクティブマトリクス基板の反
りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメー
ジセンサの耐性が向上する。よって、強度面での信頼性
に優れたフラットパネル型イメージセンサを提供するこ
とができる。
【0062】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1および図2に基づいて説明すれば、
以下の通りである。
【0063】図1に示すように、本実施の形態のフラッ
トパネル型イメージセンサ1は、アクティブマトリクス
基板2と、半導体膜3と、バイアス電極4とを備える。
【0064】アクティブマトリクス基板2は、略長方
形、例えば略正方形の形状であって、図示しない複数の
画素が表面にXYマトリクス状に配されている。また、
アクティブマトリクス基板2は、液晶表示装置を製造す
る過程で形成されるアクティブマトリクス基板と基本構
成が同じ基板を用いることができる。例えば、アモルフ
ァスシリコンやポリシリコン等によって形成された薄膜
トランジスタと、XYマトリクス状に配列された複数の
電極と、電荷蓄積容量とを備えたガラス基板等のアクテ
ィブマトリクス基板を用いることができる。
【0065】また、アクティブマトリクス基板2の大き
さは、フラットパネル型イメージセンサ1の受像面積に
よって決定される。フラットパネル型イメージセンサ1
が医療用X線用のものである場合、23cm(約9イン
チ)角〜43cm(約17インチ)角程度の受像面積が
必要とされる。したがって、図1において領域Y1で示
す、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3
が形成される領域の幅も23cm〜43cm程度が必要
とされる。
【0066】半導体膜3は、アクティブマトリクス基板
2よりも小さい面積の略長方形、例えば略正方形の形状
であって、アクティブマトリクス基板2上にアクティブ
マトリクス基板2と中心を同一にして形成されている。
また、半導体膜3は、光導電性を示す物質が用いられ
る。例えば、アモルファスセレニウム、アモルファスシ
リコン、カドミウムテルル(CdTe)、カドミウム亜鉛テ
ルル(CdZnTe)、ヨウ化鉛(PbI2)、ヨウ化水銀(HgI
2)等を用いることができる。
【0067】また、一般的に、図1において領域X1で
示す、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜
3が形成されていない領域の幅は、1〜3cm程度であ
る。
【0068】なお、本実施の形態では半導体膜3の材料
として、暗電流が小さく、大面積のアクティブマトリク
ス基板2上に低温で成膜することができるアモルファス
セレニウムを使用した。アモルファスセレニウムを半導
体膜3として使用する場合、X線の吸収効率を考慮する
と、0.5〜1.5mmの厚さが好ましい。そこで、本
実施の形態では半導体膜3の厚さを1mm厚に設定して
いる。
【0069】バイアス電極4は、半導体膜3上の略全面
に形成される。また、バイアス電極4としては、各種の
金属から形成される薄膜を用いることが可能である。ま
た、バイアス電極4の厚さは、1μm以下の厚さが好ま
しい。
【0070】また、図2に示すように、フラットパネル
型イメージセンサ1は、半導体膜3の周囲に第2のスペ
ーサとしての内側スペーサ5を備えている。内側スペー
サ5は、半導体膜3を嵌め込むような略長方形枠状、例
えば略正方形状に形成される。
【0071】更に、図1に示すように、内側スペーサ5
は、図1において領域X1で示すアクティブマトリクス
基板2上において半導体膜3が形成されていない領域の
全面に形成されるとともに、半導体膜3の厚さと等しい
厚さを有する。
【0072】なお、例えば半導体膜3のアクティブマト
リクス基板2に対する位置精度や、半導体膜3の端縁部
のテーパー形状の寸法のバラツキが無視できない場合に
は、その分を打ち消すため、内側スペーサ5と半導体膜
3との隙間を若干あけることにより、アクティブマトリ
クス基板2上において、半導体膜3が形成されていない
領域と内側スペーサ5が形成される領域とが略等しいよ
うにすればよい。この場合、内側スペーサ5と半導体膜
3との間隔は、5mm以内に設定されることが望まし
い。
【0073】また、ここではバイアス電極4の厚さは半
導体膜3の厚さに比べて1/1000以下と非常に小さ
いものであるので、便宜上バイアス電極4の厚さを無視
して、内側スペーサ5の厚さを半導体膜3の厚さと等し
いものとしている。しかし、半導体膜3の厚さに対して
バイアス電極4の厚さが比較的大きくて、バイアス電極
4の厚さの影響が無視できない場合には、半導体膜3の
厚さとバイアス電極4の厚さの和が、内側スペーサ5の
厚さに等しくなるように構成することにより、内側スペ
ーサ5の厚さが半導体膜3の厚さと略等しいように構成
すればよい。
【0074】このようにして、半導体膜3と内側スペー
サ5との上部表面を略同じ高さとすることができる。
【0075】また、内側スペーサ5としては、セラミッ
ク、ガラス、絶縁性の優れた樹脂等を使用することがで
き、例えば、テフロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、
エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ABS(Acrylonitrile-
Butadiene-Styrene )樹脂材料等を使用できる。
【0076】また、図1に示すように、フラットパネル
型イメージセンサ1は、バイアス電極4が表面に形成さ
れた半導体膜3および内側スペーサ5の上面全域を覆う
ように形成される絶縁性樹脂6を備えている。
【0077】更に、そのように積層された絶縁性樹脂6
および内側スペーサ5の周辺には、絶縁性樹脂6を封止
し、内側スペーサ5よりやや厚い厚さの第1のスペーサ
としての外側スペーサ7がアクティブマトリクス基板2
上に形成される。
【0078】また、図2に示すように、外側スペーサ7
は略長方形枠状、例えば略正方形枠状に形成され、半導
体膜3の周囲を該半導体膜3と間隔をおいて囲んでい
る。すなわち、半導体膜3と外側スペーサ7との間に、
内側スペーサ5がはめ込まれた構成となっている。
【0079】更に、図1に示すように、フラットパネル
型イメージセンサ1は、外側スペーサ7を介してアクテ
ィブマトリクス基板2と対向し、絶縁性樹脂6を覆うよ
うに形成される保護基板8を備える。保護基板8は、ア
クティブマトリクス基板2と略同面積の略長方形、例え
ば略正方形であって、外側スペーサ7によりアクティブ
マトリクス基板2との間隔が一定に保たれ、ギャップが
調整されている。
【0080】すなわち、半導体膜3および内側スペーサ
5を表面に備えるアクティブマトリクス基板2と保護基
板8との間隙に、絶縁性樹脂6が封入された構造となっ
ている。
【0081】絶縁性樹脂6としては、半導体膜3が表面
に形成されたアクティブマトリクス基板2と保護基板8
との間隙を隙間無く充填できるように、充填前は液状
で、充填後に固化する硬化性樹脂を用いる。例えば、ア
クリル系の光硬化性樹脂や、エポキシ系の2液硬化性樹
脂などを用いることができる。絶縁性樹脂6の厚さとし
ては、0.5〜3mm程度に設定することが好ましい。
また、保護基板8としては、ガラス基板、各種セラミッ
ク基板、樹脂基板等を用いる事ができる。
【0082】一方、外側スペーサ7の材料としては、セ
ラミック、ガラス、絶縁性の優れた樹脂等を使用するこ
とができ、例えば、テフロン(登録商標)等のフッ素系
樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ABS樹脂材料等
を使用できる。
【0083】また、必要に応じて、外側スペーサ7とア
クティブマトリクス基板2との間や、外側スペーサ7と
保護基板8との間に隙間が生じる場合は、その隙間をシ
リコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止することもで
きる。
【0084】なお、本実施の形態のフラットパネル型イ
メージセンサ1においては、内側スペーサ5と外側スペ
ーサ7とが一体成形される構成であってもよい。これに
より、フラットパネル型イメージセンサ1の製造工程を
簡略化することができる。
【0085】また、バイアス電極4に電圧を印加するた
めのリード線は、保護基板8の一部に孔を空けるか、保
護基板8のコーナー部分をカットしておくことでバイア
ス電極4の一部を露出させ、その部分から引き出せばよ
い。あるいは、外側スペーサ7に開口部を設けておき、
その部分からリード線を引き出してもよい。
【0086】上記の構成により、図1において領域Y1
で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜
3が形成されている領域における絶縁性樹脂6の厚さy
1と、図1において領域X1で示すアクティブマトリク
ス基板2上において半導体膜3が形成されていない領
域、すなわちここでは内側スペーサ5が形成されている
全領域における絶縁性樹脂6の厚さx1とが等しくなっ
ている。
【0087】次に、上記構成の本実施の形態のフラット
パネル型イメージセンサ1を製造する方法の一例につい
て説明する。
【0088】先ず、複数の画素を表面にXYマトリクス
状に配し、アクティブマトリクス基板2を形成する(S
1:以下、ステップを「S」と記す)。次に、アクティ
ブマトリクス基板2上に半導体膜3を形成し、該半導体
膜3上の略全面にバイアス電極4を形成する(S2)。
【0089】次に、内側スペーサ5を、半導体膜3の周
囲に設け、アクティブマトリクス基板2上に接着剤によ
り固定する(S3)。なお、内側スペーサ5に樹脂材料
を用いる場合は、アクティブマトリクス基板2上に直接
樹脂材料を塗布した後、樹脂を硬化させることで内側ス
ペーサ5を配設しても構わない。更に、外側スペーサ7
を、内側スペーサ5の周囲に設け、アクティブマトリク
ス基板2上に接着剤により固定する(S4)。なお、内
側スペーサ5および外側スペーサ7は、上記のように絶
縁性の優れた絶縁性の樹脂材料を、アクティブマトリク
ス基板2上に固定する前に所定形状に硬化したものを用
いる。また、この際外側スペーサ7とアクティブマトリ
クス基板2との間に隙間が生じる場合は、該隙間をシリ
コン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止すればよい。
【0090】その後、絶縁性樹脂6を、バイアス電極4
が表面に形成された半導体膜3および内側スペーサ5を
覆うように外側スペーサ7により封止しつつ充填する
(S5)。
【0091】その後、保護基板8を、絶縁性樹脂6およ
び外側スペーサ7の表面を覆うように、外側スペーサ7
に接着固定する(S6)。なお、気泡を巻き込む恐れが
ある場合は、大気圧から減圧された環境下、例えば真空
環境下で行えばよい。また、保護基板8と外側スペーサ
7との間に隙間が生じる場合は、必要に応じて該隙間を
シリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止すればよ
い。
【0092】上記S5の前に、上記S6を行うことも可
能である。すなわち、保護基板8を外側スペーサ7に接
着固定した後に、絶縁性樹脂6を充填することも可能で
ある。この場合、外側スペーサ7または保護基板8に、
絶縁性樹脂6を注入するための図示しない注入孔と、図
示しない脱気孔とを設ける。これにより、絶縁性樹脂6
は注入孔から充填されるとともに、絶縁性樹脂6の充填
により生ずる気泡は脱気孔から排出される。なお、絶縁
性樹脂6の充填終了後、上記の注入孔および脱気孔は接
着剤等により封止する。
【0093】また、上記S6の代わりに上記S4におい
て、予め保護基板8を接着した外側スペーサ7を接着固
定し、その後上記S5を行うことも可能である。また、
保護基板8と外側スペーサ7とを一体成形したものを用
いることもできる。
【0094】その後、絶縁性樹脂6を、熱硬化方法、光
硬化方法等により硬化する(S7)。
【0095】上記S1〜S7のステップを踏むことによ
り、本実施の形態にかかるフラットパネル型イメージセ
ンサ1を製造することができる。
【0096】以上のように、本実施の形態のフラットパ
ネル型イメージセンサ1は、図1において領域Y1で示
すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が
形成されている領域と、図1において領域X1で示すア
クティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成
されていない領域とにおいて、絶縁性樹脂6の厚さが等
しくなっている。
【0097】したがって、アクティブマトリクス基板2
上の半導体膜3が形成されている領域Y1と、半導体膜
3が形成されていない領域X1の境目近傍において、以
下のように、絶縁性樹脂6の内部応力が低減する現象が
確認された。
【0098】すなわち、上記領域X1と領域Y1の境目
近傍での絶縁性樹脂6の内部応力について、内部応力の
変化に伴う光弾性効果の発生状況と、絶縁性樹脂6内に
発生する微視的なボイドの有無とを、本実施の形態によ
る構造のフラットパネル型イメージセンサ1と従来構造
のフラットパネル型イメージセンサとについて観察し、
比較評価を行った。
【0099】ここで、従来構造のフラットパネル型イメ
ージセンサは、図14に示すような、アクティブマトリ
クス基板200の周辺上に設けられる略正方形枠状のス
ペーサ500と、アクティブマトリクス基板200上に
おいて半導体膜300が形成されている領域とアクティ
ブマトリクス基板200上において半導体膜300が形
成されていない周辺領域とを一括して覆うように形成さ
れる絶縁性樹脂600と、スペーサ500によりアクテ
ィブマトリクス基板200との間隔を一定に保たれつつ
アクティブマトリクス基板200に対向するように配置
される保護基板700とを備える構成のフラットパネル
型イメージセンサ110を用いた。
【0100】また、光弾性効果とは、透明物質が応力に
よって弾性変形を受けて屈折率の変化を生じることをい
い、ボイドとは、絶縁性樹脂内に応力が作用することに
より発生する孔のことをいう。光弾性効果の発生状況ま
たはボイドの有無を確認することにより、絶縁性樹脂内
に内部応力が発生しているか否かを観察することができ
る。
【0101】比較評価の結果、本実施の形態のフラット
パネル型イメージセンサ1においては、上記の境目近傍
において、絶縁性樹脂6の屈折率は略等方的かつ連続的
であり、ボイドの発生も見られなかった。
【0102】一方、従来構造のフラットパネル型イメー
ジセンサ110においては、上記境目近傍において絶縁
性樹脂600の屈折率異方性に伴う光弾性効果が認めら
れるとともに、微視的なボイドが認められた。
【0103】すなわち、従来構造のフラットパネル型イ
メージセンサ110では、上記境目近傍における絶縁性
樹脂600の内部応力が大きいのに比べて、本実施の形
態のフラットパネル型イメージセンサ1では、上記境目
近傍における絶縁性樹脂6の内部応力が小さいことが判
明した。
【0104】これにより、フラットパネル型イメージセ
ンサ1における絶縁性樹脂6内部に発生する応力を低減
することができ、アクティブマトリクス基板2の反りを
未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセ
ンサ1の耐性が向上する。
【0105】よって、強度面での信頼性に優れたフラッ
トパネル型イメージセンサ1を提供することができる。
【0106】また、本実施の形態のフラットパネル型イ
メージセンサ1は、以上のように、上記構成のフラット
パネル型イメージセンサ1において、アクティブマトリ
クス基板2上において半導体膜3が形成されていない全
領域X1上に設けられるとともに、半導体膜3の厚さと
等しい厚さを有する内側スペーサ5を備える一方で、絶
縁性樹脂6は内側スペーサ5上および半導体膜3上に形
成されているものであってもよい。
【0107】上記構成によれば、内側スペーサ5と半導
体膜3とは等しい厚さを有している。すなわち、従来構
造のフラットパネル型イメージセンサ110に内側スペ
ーサ5を設け、内側スペーサ5と半導体膜3との上に絶
縁性樹脂6を形成することにより、アクティブマトリク
ス基板2上において半導体膜3が形成されている領域Y
1と半導体膜3が形成されていない領域X1との境目近
傍において発生していた絶縁性樹脂6の厚さの差を容易
に解消することができる。
【0108】よって、上記の構成による効果に加えて、
強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセ
ンサ1を容易に得ることができる。
【0109】また、本実施の形態のフラットパネル型イ
メージセンサ1は、以上のように、上記構成のフラット
パネル型イメージセンサ1において、アクティブマトリ
クス基板2上において半導体膜3が形成されていない全
領域X1上に設けられるとともに、半導体膜3の厚さと
バイアス電極4の厚さとの和と等しい厚さを有する内側
スペーサ5を備える一方で、絶縁性樹脂6は内側スペー
サ5上および半導体膜3上に形成されているものであっ
てもよい。
【0110】上記構成によれば、内側スペーサ5は半導
体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和と等しい厚
さを有している。すなわち、内側スペーサ5と半導体膜
3との上に絶縁性樹脂6を形成することにより、アクテ
ィブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成され
ている領域Y1と半導体膜3が形成されていない領域X
1との境目近傍において発生していた絶縁性樹脂6の厚
さの差を完全に解消することができる。
【0111】よって、上記の構成による効果に加えて、
強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメー
ジセンサ1を得ることができる。
【0112】なお、上記の説明では、内側スペーサ5の
厚みと、半導体膜3の厚み(あるいは半導体膜3の厚さ
とバイアス電極4の厚さとの和)を等しくすることで、
アクティブマトリクス基板2上の半導体膜3が形成され
ている領域Y1と半導体膜3が形成されていない領域X
1における絶縁性樹脂6の厚みを等しくした理想的な構
成について説明したが、本発明の範囲はこれに限定され
るものではない。
【0113】すなわち、内側スペーサ5の厚みは、半導
体膜3が形成されていない領域X1と、半導体膜3が形
成されている領域Y1とにおける絶縁性樹脂6の厚みの
差を、アクティブマトリクス基板2の反りや強度面の劣
化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂6内に発生
させない程度に小さいものとする厚みであればよい。す
なわち、内側スペーサ5の厚みと、半導体膜3の厚み
(あるいは半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さと
の和)とは厳密に等しくなくてもよい。
【0114】なお、内側スペーサ5の厚みの最適値は、
絶縁性樹脂6の種類やアクティブマトリクス基板2およ
び保護基板8の材質、サイズ等により異なるため、一概
には決めることはできない。大体の目安として、内側ス
ペーサ5の厚みの最適値としては、半導体膜3の厚みの
±50%の範囲内に設定することが好ましい。
【0115】たとえば、図3に示すように、内側スペー
サ5の厚みは、半導体膜3とバイアス電極4との厚みの
和よりも小さいものであってもよい。あるいは、図4に
示すように、内側スペーサ5の厚みは、半導体膜3とバ
イアス電極4との厚みの和よりも大きいものであっても
構わない。
【0116】以上のように、本実施の形態では、半導体
膜3および外側スペーサ7が形成されていない領域X1
上に、絶縁性樹脂6の厚みを変更するための内側スペー
サ5を形成する構成であってもよい。
【0117】上記の構成によれば、内側スペーサ5の厚
みを変更することにより、半導体膜3が形成されていな
い領域X1と、半導体膜3が形成されている領域Y1と
における絶縁性樹脂6の厚みの差を、アクティブマトリ
クス基板2の反りや強度面の劣化の原因となる程度の内
部応力を絶縁性樹脂6内に発生させない程度に小さいも
のとすることができる。
【0118】それゆえ、絶縁性樹脂6内部に発生する応
力を低減することができ、アクティブマトリクス基板2
の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イ
メージセンサ1の耐性が向上する。よって、強度面での
信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ1を提
供することができる。
【0119】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図5ないし図7に基づいて説明すれば、以下の
通りである。
【0120】図5に示すように、本実施の形態のフラッ
トパネル型イメージセンサ21は、アクティブマトリク
ス基板2と、半導体膜3と、バイアス電極4と、外側ス
ペーサ7とを備えている。アクティブマトリクス基板
2、半導体膜3、バイアス電極4、および外側スペーサ
7は実施の形態1と同様のものを用いることができる。
【0121】さらに、図5に示すように、本実施の形態
のフラットパネル型イメージセンサ21は、外側スペー
サ7の上面に接着固定される保護基板8aを備える。保
護基板8aの外周端部は、アクティブマトリクス基板2
と略同面積の略長方形、例えば略正方形となるように形
成されている。
【0122】また、保護基板8aには、アクティブマト
リクス基板2と対向する面に、凹部8bが形成されてい
る。凹部8bは、半導体膜3の形状に対応する形状を有
する。すなわち、凹部8bの深さと半導体膜3の厚さと
は等しく形成されている。しかし、半導体膜3の厚さに
対してバイアス電極4の厚さが比較的大きくて、バイア
ス電極4の厚さの影響が無視できない場合には、半導体
膜3の厚さとバイアス電極4の厚さの和が、凹部8bの
深さに等しくなるように構成すればよい。
【0123】また、図5に示すように、保護基板8a
は、中央部において凹部8bに対応する高さの凸部8c
を形成することにより、該保護基板8aの厚さが水平方
向の全面において等しくなるように形成される。しか
し、保護基板8aの形状は必ずしもこれに限定されず、
図6に示すように、保護基板8aの上面を水平方向にフ
ラットな平面とすることも可能である。また、保護基板
8aとしては、上記実施の形態1における保護基板8と
同様に、ガラス基板、各種セラミック基板、樹脂基板等
を用いる事ができる。
【0124】更に、フラットパネル型イメージセンサ2
1は、アクティブマトリクス基板2と保護基板8aとの
間を充填すると共に、図7に示すように外側スペーサ7
により周囲を封止される絶縁性樹脂6を備える。絶縁性
樹脂6としては、上記実施の形態1と同様のものを用い
ることができる。
【0125】上記の構成により、図5において領域Y3
で示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜
3が形成されている領域における絶縁性樹脂6の厚さy
3と、図5において領域X3で示すアクティブマトリク
ス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域
における絶縁性樹脂6の厚さx3とが等しくなってい
る。同様に、図6において領域Y4で示すアクティブマ
トリクス基板2上において半導体膜3が形成されている
領域における絶縁性樹脂6の厚さy4と、図6において
領域X4で示すアクティブマトリクス基板2上において
半導体膜3が形成されていない領域における絶縁性樹脂
6の厚さx4とも等しくなっている。
【0126】また、バイアス電極4に電圧を印加するた
めのリード線は、保護基板8aの一部に孔を空けるか、
保護基板8aのコーナー部分をカットしておくことでバ
イアス電極4の一部を露出させ、その部分から引き出せ
ばよい。
【0127】また、必要に応じて、外側スペーサ7と保
護基板8aとの間に隙間が生じる場合は、その隙間をシ
リコン樹脂等の樹脂で封止することもできる。
【0128】次に、上記構成の本実施の形態のフラット
パネル型イメージセンサ21を製造する方法の一例につ
いて説明する。
【0129】先ず、複数の画素を表面にXYマトリクス
状に配し、アクティブマトリクス基板2を形成する(S
11)。次に、アクティブマトリクス基板2上に半導体
膜3を形成し、該半導体膜3上の略全面にバイアス電極
4を形成する(S12)。S11のステップは、上記実
施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造
方法におけるS1と実質的に同一のステップであり、S
12は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセ
ンサ1の製造方法におけるS2と実質的に同一のステッ
プである。
【0130】次に、外側スペーサ7を、アクティブマト
リクス基板2上に接着剤により固定し、半導体膜3の周
囲に設ける(S13)。S13は上記実施の形態1のフ
ラットパネル型イメージセンサ1の製造方法におけるS
4と実質的に同一のステップである。
【0131】次に、絶縁性樹脂6を、バイアス電極4が
表面に形成された半導体膜3を覆うように外側スペーサ
7により封止しつつ充填する(S14)。S14は上記
実施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製
造方法におけるS5と実質的に同一のステップである。
【0132】次に、絶縁性樹脂6および外側スペーサ7
を覆うように、保護基板8aを設ける(S15)。S1
5は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセン
サ1の製造方法におけるS6と実質的に同一のステップ
である。
【0133】上記S14の前に、上記S15を行うこと
も可能である。すなわち、保護基板8aを外側スペーサ
7に接着固定した後に、絶縁性樹脂6を充填することも
可能である。この場合、外側スペーサ7または保護基板
8aに絶縁性樹脂6を注入するための図示しない注入孔
と、図示しない脱気孔とを設ける。これにより、絶縁性
樹脂6は注入孔から充填されるとともに、絶縁性樹脂6
の充填により生ずる気泡は脱気孔から排出される。な
お、絶縁性樹脂6の充填終了後、上記の注入孔および脱
気孔は接着剤等により封止される。
【0134】その後、絶縁性樹脂6を、熱硬化方法、光
硬化方法等により硬化する(S16)。S16は上記実
施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造
方法におけるS7と実質的に同一のステップである。
【0135】上記S11〜S16のステップを踏むこと
により本実施の形態にかかるフラットパネル型イメージ
センサ21を得ることができる。
【0136】以上のように、本実施の形態のフラットパ
ネル型イメージセンサ21は、図5において領域Y3で
示すアクティブマトリクス基板2上において半導体膜3
が形成されている領域と、図5において領域X3で示す
アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3が形
成されていない領域とにおいて、絶縁性樹脂6の厚さが
等しくなっている。
【0137】これにより、フラットパネル型イメージセ
ンサ1における絶縁性樹脂6内部に発生する応力を低減
することができ、アクティブマトリクス基板2の反りを
未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメージセ
ンサ21の耐性が向上する。
【0138】よって、強度面での信頼性に優れたフラッ
トパネル型イメージセンサ21を提供することができ
る。
【0139】また、本実施の形態のフラットパネル型イ
メージセンサ21は、以上のように、上記構成のフラッ
トパネル型イメージセンサ21において、保護基板8a
に、保護基板8aの半導体膜3と対向する領域の全域に
半導体膜3の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部8b
が形成されている。
【0140】上記構成によれば、保護基板8aには半導
体膜3の厚さと等しい寸法の深さを有する凹部8bが形
成されている。すなわち、該凹部8bを有する保護基板
8aを設けることにより、半導体膜3上に形成される絶
縁性樹脂6の厚さy3と、アクティブマトリクス基板2
上において半導体膜3が形成されていない周辺領域X3
上に形成される絶縁性樹脂6の厚さx3とを等しくする
ことができる。
【0141】したがって、アクティブマトリクス基板2
上において半導体膜3が形成されている領域Y3と半導
体膜3が形成されていない領域X3との境目近傍におい
て発生していた絶縁性樹脂6の厚さの差を容易に解消す
ることができる。
【0142】よって、上記の構成による効果に加えて、
強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメージセ
ンサ21を容易に得ることができる。
【0143】また、本実施の形態のフラットパネル型イ
メージセンサ21は、以上のように、保護基板8aに、
保護基板8aの半導体膜3と対向する領域の全域に半導
体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和と等しい寸
法の深さを有する凹部8bが形成されている。
【0144】上記の構成によれば、凹部8bは半導体膜
3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和と等しい寸法の
深さを有している。したがって、アクティブマトリクス
基板2上において半導体膜3が形成されている領域Y3
と半導体膜3が形成されていない領域X3との境目近傍
において発生していた絶縁性樹脂6の厚さの差を完全に
解消することができる。
【0145】よって、上記の構成による効果に加えて、
強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イメー
ジセンサ21を得ることができる。
【0146】なお、半導体膜3上に形成される絶縁性樹
脂6の厚さy3と、アクティブマトリクス基板2上にお
いて半導体膜3が形成されていない周辺領域X3上に形
成される絶縁性樹脂6の厚さx3が等しければよく、例
えば実施の形態1における内側スペーサ5を設けるとと
もに保護基板8aに凹部8bを形成した構成として、内
側スペーサ5を半導体膜3よりaだけ低くして、その
分、半導体膜3の凹部8bの深さをaとしてもよい。
【0147】また、内側スペーサ5を半導体膜3よりb
だけ高くして、保護基板8aでは半導体膜3に対向する
領域を凸領域とし、該凸領域以外の領域を、すなわちこ
こでは内側スペーサ5と対向する領域を凹領域として、
凸領域と凹領域との深さの差がbになるようにしてもよ
い。
【0148】また、図6において、半導体膜3と外側ス
ペーサ7との間の任意の領域に内側スペーサ5を置き、
内側スペーサ5の高さ分だけ図6の構成から保護基板8
aを凹ませる(図6中上方に深く形成する)ようにして
もよい。
【0149】なお、上記の説明では、保護基板8aに、
半導体膜3の厚み(あるいは半導体膜3の厚さとバイア
ス電極4の厚さとの和)を等しい寸法の深さを有する凹
部8bを形成することで、アクティブマトリクス基板2
上の半導体膜3が形成されている領域Y3(Y4)と半
導体膜3が形成されていない領域X3(X4)における
絶縁性樹脂6の厚みを等しくした構成について説明した
が、本発明の範囲は、これに限定されるものではない。
【0150】なお、凹部8bの深さの最適値は、絶縁性
樹脂6の種類やアクティブマトリクス基板2および保護
基板8aの材質、サイズ等により異なるため、一概には
決めることはできない。大体の目安として、凹部8bの
深さの最適値としては、半導体膜3の厚みの±50%の
範囲内に設定することが好ましい。
【0151】すなわち、凹部8bの深さは、半導体膜3
が形成されていない領域X3(X4)と、半導体膜3が
形成されている領域Y3(Y4)とにおける絶縁性樹脂
6の厚みの差を、アクティブマトリクス基板2の反りや
強度面の劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂
6内に発生させない程度に小さいものとする厚みであれ
ばよい。すなわち、凹部8bの深さは、半導体膜3の厚
み(あるいは半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さ
との和)と厳密に等しくなくてもよい。
【0152】たとえば、図8に示すように、凹部8bの
深さは、半導体膜3とバイアス電極4との厚みの和より
も小さいものであってもよい。あるいは、図9に示すよ
うに、凹部8bの深さは、半導体膜3とバイアス電極4
との厚みの和よりも大きいものであっても構わない。
【0153】以上のように、本実施の形態では、保護基
板8aに、保護基板8aの半導体膜3と対向する領域の
全域に絶縁性樹脂6の厚みを変更するための凹部8bが
形成されている構成であってもよい。
【0154】上記の構成によれば、凹部8bの深さを変
更することにより、半導体膜3が形成されていない領域
X3(X4)と、半導体膜3が形成されている領域Y3
(Y4)とにおける絶縁性樹脂6の厚みの差を、アクテ
ィブマトリクス基板2の反りや強度面の劣化の原因とな
る程度の内部応力を絶縁性樹脂6内に発生させない程度
に小さいものとすることができる。
【0155】それゆえ、絶縁性樹脂6内部に発生する応
力を低減することができ、アクティブマトリクス基板2
の反りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イ
メージセンサ1の耐性が向上する。よって、強度面での
信頼性に優れたフラットパネル型イメージセンサ1を提
供することができる。
【0156】なお、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、アクティブマトリクス基板と、上記アクティ
ブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半導
体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜を囲
むように上記アクティブマトリクス基板上に形成される
スペーサと、上記半導体膜上に形成されるとともに上記
スペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記スペーサ
を介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上記
絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備える
フラットパネル型イメージセンサにおいて、上記保護基
板に、上記保護基板の上記半導体膜と対向しない領域に
おいて、上記絶縁性樹脂の厚みを変更するための段差が
形成されている構成であってもよい。
【0157】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図10および図11に基づいて説明すれば、以
下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の
形態1または実施の形態2の図面に示した部材と同一の
機能を有する部材については、同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0158】図10に示すように、本実施の形態のフラ
ットパネル型イメージセンサ31は、アクティブマトリ
クス基板2と、半導体膜3と、バイアス電極4とを備え
ている。アクティブマトリクス基板2、半導体膜3、お
よびバイアス電極4は実施の形態1と同様のものを用い
ることができる。
【0159】さらに、本実施の形態のフラットパネル型
イメージセンサ31は、同図中領域X6で示すアクティ
ブマトリクス基板2における半導体膜3が形成されてい
ない領域の全領域を覆うように設けられるスペーサ7a
を備える。また、スペーサ7aは、半導体膜3を囲むよ
うな後述する長方形枠状、例えば正方形枠状に形成さ
れ、半導体膜3の厚さよりも大きな厚さを有する。
【0160】なお、例えば半導体膜3のアクティブマト
リクス基板2に対する位置精度や、半導体膜3の端縁部
のテーパー形状の寸法のバラツキが無視できない場合に
は、その分を打ち消すため、スペーサ7aと半導体膜3
との隙間を若干あけることにより、アクティブマトリク
ス基板2上において半導体膜3が形成されていない領域
とスペーサ7aが形成される領域とが略等しいようにす
ればよい。この場合、スペーサ7aと半導体膜3との間
隔は、5mm以内に設定されることが望ましい。
【0161】また、ここでは、上記の実施の形態1と同
様、バイアス電極4の厚さは半導体膜3の厚さに比べて
1/1000以下と非常に小さいので、便宜上バイアス
電極4の厚さを無視して、スペーサ7aの厚さを半導体
膜3の厚さよりも大きなものとしている。しかし、半導
体膜3の厚さに対してバイアス電極4の厚さが比較的大
きくて、バイアス電極4の厚さの影響が無視できない場
合には、バイアス電極4の厚さを考慮して、スペーサ7
aの厚さを、半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さ
との和よりも大きな厚さとすることがより好ましい。
【0162】なお、図11に示すように、スペーサ7a
は、半導体膜3を嵌め込むような長方形枠状、例えば正
方形枠状に形成される。
【0163】スペーサ7aの材料としては、セラミッ
ク、ガラス、絶縁性の優れた樹脂等を使用することがで
き、例えば、テフロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、
エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ABS樹脂材料等を使用
できる。
【0164】また、図10に示すように、フラットパネ
ル型イメージセンサ31は、アクティブマトリクス基板
2に対向するように配置され、スペーサ7aを介してア
クティブマトリクス基板2との間隔が一定に保たれた保
護基板8を備える。保護基板8は上記実施の形態1にお
けるものと同一のものを用いることができる。
【0165】更に、フラットパネル型イメージセンサ3
1は、アクティブマトリクス基板2と保護基板8との間
を充填すると共に、スペーサ7aにより封止される絶縁
性樹脂6を備える。絶縁性樹脂6は、半導体膜3が表面
に形成されたアクティブマトリクス基板2と保護基板8
との間隙を隙間無く充填できるように、充填前は液状
で、充填後に固化する硬化性樹脂を用いる。絶縁性樹脂
6は、上記実施の形態1または実施の形態2におけるも
のと同一のものを用いることができる。
【0166】上記の構成により、図10において領域X
6で示す、アクティブマトリクス基板2上において半導
体膜3が形成されていない領域の上部には、絶縁性樹脂
6がほとんど充填されず、図10において領域Y6で示
す、アクティブマトリクス基板2上において半導体膜3
が形成されている領域だけに絶縁性樹脂6が存在する構
成となる。
【0167】また、バイアス電極4に電圧を印加するた
めのリード線は、保護基板8の一部に孔を空けるか、保
護基板8のコーナー部分をカットしておくことでバイア
ス電極4の一部を露出させ、その部分から引き出せばよ
い。
【0168】また、必要に応じて、スペーサ7aとアク
ティブマトリクス基板2との間や、スペーサ7aと保護
基板8との間に隙間が生じる場合は、その隙間をシリコ
ン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止することもでき
る。
【0169】次に、上記構成の本実施の形態のフラット
パネル型イメージセンサ31を製造する方法の一例につ
いて説明する。
【0170】先ず、複数の画素を表面にXYマトリクス
状に配し、アクティブマトリクス基板2を形成する(S
21)。次に、アクティブマトリクス基板2上に半導体
膜3を形成し、該半導体膜3上の略全面にバイアス電極
4を形成する(S22)。S21のステップは、上記実
施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造
方法におけるS1と実質的に同一のステップであり、S
22は上記実施の形態1のフラットパネル型イメージセ
ンサ1の製造方法におけるS2と実質的に同一のステッ
プである。
【0171】次に、スペーサ7aを、半導体膜3の周囲
に設け、アクティブマトリクス基板2上に接着剤により
固定する(S23)。この際、スペーサ7aは、アクテ
ィブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成され
ていない領域X6上に形成される。なお、スペーサ7a
は、上記のように絶縁性の優れた絶縁性の樹脂材料を、
アクティブマトリクス基板2上に固定する前に所定形状
に硬化したものを用いる。また、スペーサ7aとアクテ
ィブマトリクス基板2との間に隙間が生じる場合は、該
隙間をシリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂で封止す
る。S23は上記実施の形態1のフラットパネル型イメ
ージセンサ1の製造方法におけるS4と実質的に同一の
ステップである。
【0172】次に、絶縁性樹脂6を、バイアス電極4が
表面に形成された半導体膜3を覆うようにスペーサ7a
により封止しつつ充填する(S24)。S24は上記実
施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造
方法におけるS5と実質的に同一のステップである。
【0173】次に、絶縁性樹脂6およびスペーサ7aを
覆うように、保護基板8を設ける(S25)。なお、気
泡を巻き込む恐れがある場合は、大気圧から減圧された
環境下、例えば真空環境下で行えばよい。また、スペー
サ7aと保護基板8との間に隙間が生じる場合は、必要
に応じて該隙間をシリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂
で封止する。S25は上記実施の形態1のフラットパネ
ル型イメージセンサ1の製造方法におけるS6と実質的
に同一のステップである。
【0174】上記S24の前に、上記S25を行うこと
も可能である。すなわち、保護基板8をスペーサ7aに
接着固定した後に、絶縁性樹脂6を充填することも可能
である。この場合、スペーサ7aまたは保護基板8に絶
縁性樹脂6を注入するための図示しない注入孔と、図示
しない脱気孔とを設ける。これにより、絶縁性樹脂6は
注入孔から充填されるとともに、絶縁性樹脂6の充填に
より生ずる気泡は脱気孔から排出される。なお、絶縁性
樹脂6の充填終了後、上記の注入孔および脱気孔は接着
剤等により封止される。
【0175】その後、絶縁性樹脂6を、熱硬化方法、光
硬化方法等により硬化する(S26)。S26は上記実
施の形態1のフラットパネル型イメージセンサ1の製造
方法におけるS7と実質的に同一のステップである。
【0176】上記S21〜S26のステップを踏むこと
により本実施の形態にかかるフラットパネル型イメージ
センサ31を得ることができる。
【0177】このように、本実施の形態のフラットパネ
ル型イメージセンサ31は、アクティブマトリクス基板
2上の半導体膜3が形成されていない領域X6上にはス
ペーサ7aが形成されており、更に該スペーサ7aは半
導体膜3よりも厚い厚さを有している。
【0178】これにより、半導体膜3の上側の、スペー
サ7aにより周囲を囲まれるとともに保護基板8により
上側を閉じられた空間のみに絶縁性樹脂6を充填させる
ことができ、アクティブマトリクス基板2上の半導体膜
3が形成されていない領域X6上には、絶縁性樹脂6を
形成することがない。
【0179】その結果、半導体膜3上にのみ絶縁性樹脂
6を形成することができる。したがって、アクティブマ
トリクス基板2上において半導体膜3が形成されている
領域X6と半導体膜3が形成されていない領域Y6との
境目における絶縁性樹脂6の厚さの差は発生しないの
で、従来この境目で発生していた内部応力も発生しな
い。
【0180】よって、強度面での信頼性に優れたフラッ
トパネル型イメージセンサ31を得ることができる。
【0181】また、本実施の形態のフラットパネル型イ
メージセンサ31は、以上のように、上記構成のフラッ
トパネル型イメージセンサにおいて、スペーサ7aが、
半導体膜3の厚さとバイアス電極4の厚さとの和よりも
厚く形成されているものであってもよい。
【0182】上記の構成によれば、バイアス電極4の上
側の、スペーサ7aにより周囲を囲まれるとともに保護
基板8により上側を閉じられた空間にのみ絶縁性樹脂6
を充填させることができ、アクティブマトリクス基板2
上の半導体膜3が形成されていない領域X6には、絶縁
性樹脂6は形成されない。
【0183】その結果、バイアス電極4上にのみ絶縁性
樹脂6を形成することができる。したがって、アクティ
ブマトリクス基板2上において半導体膜3が形成されて
いる領域Y6と半導体膜3が形成されていない領域X6
との境目における絶縁性樹脂6の厚さの差は発生しない
ので、従来この境目で発生していた内部応力も発生しな
い。
【0184】よって、強度面での信頼性に優れたフラッ
トパネル型イメージセンサ31を得ることができる。
【0185】
【発明の効果】本発明のフラットパネル型イメージセン
サは、以上のように、上記半導体膜上に形成されている
上記絶縁性樹脂の厚さと、上記アクティブマトリクス基
板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが
形成されていない周辺領域上に形成されている上記絶縁
性樹脂の厚さとが等しい構成である。
【0186】それゆえ、本発明のフラットパネル型イメ
ージセンサにおいては、絶縁性樹脂内部に発生する応力
を低減することができ、アクティブマトリクス基板の反
りを未然に防ぎ、衝撃に対するフラットパネル型イメー
ジセンサの耐性が向上する。よって、強度面での信頼性
に優れたフラットパネル型イメージセンサを提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0187】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型
イメージセンサにおいて、上記第1のスペーサは、上記
半導体膜の周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように
形成されている構成である。
【0188】それゆえ、上記の構成による効果に加え
て、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメー
ジセンサをより簡易に提供することができるという効果
を奏する。
【0189】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型
イメージセンサにおいて、上記アクティブマトリクス基
板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが
形成されていない全領域上に設けられるとともに、上記
半導体膜の厚さと等しい厚さを有する第2のスペーサを
備える一方で、上記絶縁性樹脂は上記第2のスペーサ上
と上記半導体膜上とに形成されている構成である。
【0190】それゆえ、上記の構成による効果に加え
て、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメー
ジセンサを容易に得ることができるという効果を奏す
る。
【0191】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型
イメージセンサにおいて、上記アクティブマトリクス基
板上において上記半導体膜および上記第1のスペーサが
形成されていない全領域上に設けられるとともに、上記
半導体膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等し
い厚さを有する第2のスペーサを備える一方で、上記絶
縁性樹脂は上記第2のスペーサ上と上記半導体膜上とに
形成されている構成である。
【0192】それゆえ、上記の構成による効果に加え
て、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イ
メージセンサを得ることができるという効果を奏する。
【0193】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型
イメージセンサにおいて、保護基板に、上記半導体膜の
厚さと等しい寸法の深さを有する凹部が形成されている
構成である。
【0194】それゆえ、上記の構成による効果に加え
て、強度面での信頼性に優れたフラットパネル型イメー
ジセンサを容易に得ることができるという効果を奏す
る。
【0195】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型
イメージセンサにおいて、上記保護基板に、上記保護基
板の上記半導体膜と対向する領域の全域に上記半導体膜
の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい寸法の
深さを有する凹部が形成されている構成である。
【0196】それゆえ、上記の構成による効果に加え
て、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イ
メージセンサを得ることができるという効果を奏する。
【0197】本発明のフラットパネル型イメージセンサ
は、上記スペーサが、上記アクティブマトリクス基板に
おける上記半導体膜が形成されていない領域の全領域を
覆うとともに上記半導体膜よりも厚く形成されている構
成である。
【0198】それゆえ、半導体膜上にのみ絶縁性樹脂を
形成することができる。したがって、アクティブマトリ
クス基板上において半導体膜が形成されている領域と半
導体膜が形成されていない領域との境目における絶縁性
樹脂の厚さの差は発生しないので、従来この境目で発生
していた内部応力も発生せず、強度面での信頼性に優れ
たフラットパネル型イメージセンサを得ることができる
という効果を奏する。
【0199】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、以上のように、上記構成のフラットパネル型
イメージセンサにおいて、上記スペーサが、上記半導体
膜の厚さと上記バイアス電極の厚さとの和よりも厚く形
成されている構成である。
【0200】それゆえ、上記の構成による効果に加え
て、強度面での信頼性により優れたフラットパネル型イ
メージセンサを得ることができるという効果を奏する。
【0201】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、アクティブマトリクス基板上において、上記
半導体膜および上記第1のスペーサが形成されていない
全領域上に、第2のスペーサが形成されている構成であ
る。
【0202】上記の構成によれば、第2のスペーサの厚
みを変更することにより、アクティブマトリクス基板上
において半導体膜が形成されていない領域と、半導体膜
が形成されている領域とにおける絶縁性樹脂の厚みの差
を、アクティブマトリクス基板の反りや強度面の劣化の
原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂内に発生させな
い程度に小さいものとすることができる。
【0203】それゆえ、強度面での信頼性に優れたフラ
ットパネル型イメージセンサを提供することができると
いう効果を奏する。
【0204】また、本発明のフラットパネル型イメージ
センサは、上記保護基板に、上記保護基板の半導体膜と
対向する領域の全域に凹部が形成されている構成であ
る。
【0205】上記の構成によれば、凹部の深さを変更す
ることにより、半導体膜が形成されていない領域と、半
導体膜が形成されている領域とにおける絶縁性樹脂の厚
みの差を、アクティブマトリクス基板の反りや強度面の
劣化の原因となる程度の内部応力を絶縁性樹脂内に発生
させない程度に小さいものとすることができる。
【0206】それゆえ、強度面での信頼性に優れたフラ
ットパネル型イメージセンサを提供することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるフラットパネル型イメージセン
サの一構成例にかかる概略の構成を示す断面図である。
【図2】図1のフラットパネル型イメージセンサのA−
A線矢視断面図である。
【図3】本発明におけるフラットパネル型イメージセン
サの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図であ
る。
【図4】本発明におけるフラットパネル型イメージセン
サの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図であ
る。
【図5】本発明におけるフラットパネル型イメージセン
サの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図であ
る。
【図6】本発明におけるフラットパネル型イメージセン
サのさらに他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図
である。
【図7】図5・図6のフラットパネル型イメージセンサ
のB−B線矢視断面図である。
【図8】本発明におけるフラットパネル型イメージセン
サの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図であ
る。
【図9】本発明におけるフラットパネル型イメージセン
サの他の構成例にかかる概略の構成を示す断面図であ
る。
【図10】本発明におけるフラットパネル型イメージセ
ンサのさらに他の構成例にかかる概略の構成を示す断面
図である。
【図11】図10のフラットパネル型イメージセンサの
C−C線矢視断面図である。
【図12】従来のフラットパネル型イメージセンサの構
成を示す斜視図である。
【図13】図12のフラットパネル型イメージセンサの
Z部分の構成を拡大して示す斜視図である。
【図14】従来のフラットパネル型イメージセンサの概
略の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フラットパネル型イメージセンサ 2 アクティブマトリクス基板 3 半導体膜 4 バイアス電極 5 内側スペーサ(第2のスペーサ) 6 絶縁性樹脂 7 外側スペーサ(第1のスペーサ) 7a スペーサ 8 保護基板 8a 保護基板 8b 凹部 8c 凸部 21 フラットパネル型イメージセンサ 31 フラットパネル型イメージセンサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクティブマトリクス基板と、上記アクテ
    ィブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半
    導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜の
    周囲を囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形
    成される第1のスペーサと、上記半導体膜と上記バイア
    ス電極と上記アクティブマトリクス基板との表面上に形
    成されるとともに上記第1のスペーサにより封止される
    絶縁性樹脂と、上記第1のスペーサを介して上記アクテ
    ィブマトリクス基板と対向し、上記絶縁性樹脂を覆うよ
    うに配置される保護基板とを備えるフラットパネル型イ
    メージセンサにおいて、 上記半導体膜上に形成されている上記絶縁性樹脂の厚さ
    と、上記アクティブマトリクス基板上において上記半導
    体膜および上記第1のスペーサが形成されていない周辺
    領域上に形成されている上記絶縁性樹脂の厚さとが等し
    いことを特徴とするフラットパネル型イメージセンサ。
  2. 【請求項2】上記第1のスペーサは、上記半導体膜の周
    囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のフラットパネル型
    イメージセンサ。
  3. 【請求項3】上記アクティブマトリクス基板上において
    上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されてい
    ない全領域上に設けられるとともに、上記半導体膜の厚
    さと等しい厚さを有する第2のスペーサを備える一方
    で、上記絶縁性樹脂は上記第2のスペーサ上と上記半導
    体膜上とに形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のフラットパネル型イメージセンサ。
  4. 【請求項4】上記アクティブマトリクス基板上において
    上記半導体膜および上記第1のスペーサが形成されてい
    ない全領域上に設けられるとともに、上記半導体膜の厚
    さと上記バイアス電極の厚さとの和と等しい厚さを有す
    る第2のスペーサを備える一方で、上記絶縁性樹脂は上
    記第2のスペーサ上と上記半導体膜上とに形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のフラット
    パネル型イメージセンサ。
  5. 【請求項5】上記保護基板に、上記保護基板の上記半導
    体膜と対向する領域の全域に上記半導体膜の厚さと等し
    い寸法の深さを有する凹部が形成されていることを特徴
    とする請求項1または2に記載のフラットパネル型イメ
    ージセンサ。
  6. 【請求項6】上記保護基板に、上記保護基板の上記半導
    体膜と対向する領域の全域に上記半導体膜の厚さと上記
    バイアス電極の厚さとの和と等しい寸法の深さを有する
    凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または
    2に記載のフラットパネル型イメージセンサ。
  7. 【請求項7】アクティブマトリクス基板と、上記アクテ
    ィブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半
    導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜を
    囲むように上記アクティブマトリクス基板上に形成され
    るスペーサと、上記半導体膜上に形成されるとともに上
    記スペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記スペー
    サを介して上記アクティブマトリクス基板と対向し、上
    記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板とを備え
    るフラットパネル型イメージセンサにおいて、 上記スペーサが、上記アクティブマトリクス基板におけ
    る上記半導体膜が形成されていない領域の全領域を覆う
    とともに上記半導体膜よりも厚く形成されていることを
    特徴とするフラットパネル型イメージセンサ。
  8. 【請求項8】上記スペーサが、上記半導体膜の厚さと上
    記バイアス電極の厚さとの和よりも厚く形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のフラットパネル型イ
    メージセンサ。
  9. 【請求項9】アクティブマトリクス基板と、上記アクテ
    ィブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記半
    導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜の
    周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように上記アクテ
    ィブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサと、
    上記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブマト
    リクス基板との表面上に形成されるとともに上記第1の
    スペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1のス
    ペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対向
    し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板と
    を備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、 上記アクティブマトリクス基板上において、上記半導体
    膜および上記第1のスペーサが形成されていない全領域
    上に、第2のスペーサが形成されていることを特徴とす
    るフラットパネル型イメージセンサ。
  10. 【請求項10】アクティブマトリクス基板と、上記アク
    ティブマトリクス基板上に形成される半導体膜と、上記
    半導体膜上に形成されるバイアス電極と、上記半導体膜
    の周囲を該半導体膜と間隔をおいて囲むように上記アク
    ティブマトリクス基板上に形成される第1のスペーサ
    と、上記半導体膜と上記バイアス電極と上記アクティブ
    マトリクス基板との表面上に形成されるとともに上記第
    1のスペーサにより封止される絶縁性樹脂と、上記第1
    のスペーサを介して上記アクティブマトリクス基板と対
    向し、上記絶縁性樹脂を覆うように配置される保護基板
    とを備えるフラットパネル型イメージセンサにおいて、 上記保護基板に、上記保護基板の半導体膜と対向する領
    域の全域に凹部が形成されていることを特徴とするフラ
    ットパネル型イメージセンサ。
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