JP2002289588A - 金属膜のパターンニング方法 - Google Patents

金属膜のパターンニング方法

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JP2002289588A
JP2002289588A JP2001089875A JP2001089875A JP2002289588A JP 2002289588 A JP2002289588 A JP 2002289588A JP 2001089875 A JP2001089875 A JP 2001089875A JP 2001089875 A JP2001089875 A JP 2001089875A JP 2002289588 A JP2002289588 A JP 2002289588A
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etching
gas
semiconductor substrate
resist pattern
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JP2001089875A
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Tomoharu Katagiri
智治 片桐
Yasutsugu Suzuki
康嗣 鈴木
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Kawasaki Microelectronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属膜のエッチング前のUVキュアを省略し、
かつ金属膜パターン形成後の半導体基板表面にレジスト
残渣が付着を防止する。 【解決手段】下地絶縁膜と、アルミニウムを主成分とす
る金属膜と、レジストパターンとが、表面上に順に積層
された半導体基板を、エッチング槽内に挿入し、前記レ
ジストパターンをマスクとして、塩素系のガスを用いて
プラズマエッチングを行い、前記エッチング槽内で、S
6 、CF系ガスおよびCHF系ガスから選ばれる1つ
のガスと、酸素とを用いてプラズマエッチングを行い、
前記金属膜のエッチングの際に前記レジストパターンの
側壁に付着した前記反応生成物を除去する工程と、前記
生成物を除去した後、前記半導体基板をアッシング槽に
移し、酸素を主成分とするガスを用いたアッシングを行
い、前記レジストパターンを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体基板上に金属
膜をパターンニングする方法に関する。より具体的に
は、UVキュアが省略されているにもかかわらず、金属
膜パターンの形成後の半導体基板表面にレジスト残渣が
付着することがない金属膜のパターンニング方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基板表面に、例えばアルミ
ニウムを主成分とする金属膜パターンを形成するには、
半導体基板上に金属膜を形成し、前記金属膜を所望の形
状の有機材料等のレジストパターンで被覆した後、前記
レジストパターンをエッチングマスクとしてドライエッ
チング法等により前記レジストパターンで被覆されてい
ない金属膜部分を選択的にエッチング除去し、続いて、
酸素を主成分とするガスを用いてアッシング処理して前
記レジストパターンを除去し、半導体上に金属膜パター
ンを形成していた。
【0003】しかし、従来の金属膜パターンの形成方法
では、レジストパターン除去後の金属膜パターンの表面
にレジスト変性層の残渣が付着するという問題があっ
た。従来の金属膜パターンの形成方法における金属膜パ
ターン上の残渣の発生のメカニズムを図4を参照に説明
する。図4(a)は、選択的エッチング直後の金属膜パ
ターンの様子を示している。同図において、1は半導体
基板であり、その表面上には下地絶縁膜(代表的にはシ
リコン酸化膜)が形成されている。2はAlを主成分と
するAlCu合金膜である。3は合金膜上に形成された
窒化チタン膜(TiN)である。4はノボラック樹脂を
主成分とするレジストパターンである。金属膜の選択的
エッチングでは、金属膜のみならず下地絶縁膜の一部も
エッチングされる。このため、図に示すようにエッチン
グ後のレジストパターンの側壁部分には下地絶縁膜とエ
ッチャントガスであるCl系ガスの反応生成物(下地絶
縁膜がシリコン酸化膜である場合にはSiOx Cly
5が付着した状態になっている。
【0004】図4(b)は、アッシング処理時の金属膜
パターンの様子を示している。同図において、符号は全
て図4(a)と同一である。レジストパターンのアッシ
ング処理、特に金属膜がアルミニウムを含む金属膜であ
る場合に行われる高温アッシング処理、具体的には温度
250℃での酸素を主成分とするガスを用いたプラズマ
アッシング処理を実施した場合、レジストの架橋が未熟
のため、反応熱の伝導が悪く、レジスト4の表面が高温
化する。この傾向は、発熱量の多いワイドパターンで特
に顕著である。また、レジスト4の温度が160〜17
0℃になると、レジスト4に含まれる感光剤のキノンジ
アジドが分解され、レジスト4からNラジカルが放出さ
れる。放出されたNラジカルは、レジスト表面の高温領
域でレジストの側壁に付着した反応生成物5と反応し
て、レジストの側壁表面に変性層(SiNx 、SiOx
y )を形成する。図4(c)は、アッシング処理に続
いて実施される有機洗浄(有機系の溶剤を用いた洗浄)
後の金属膜パターンの様子を示す。この変性層は、アッ
シング処理後に実施される有機洗浄でも除去できず、半
導体基板の表面に残渣6として残る。半導体基板表面に
このような残渣が存在すると、電極として使用される金
属膜パターン間の短絡等の問題を生じることとなる。
【0005】この問題を解決するため、通常、前記エッ
チング処理の実施前に、レジストパターンに対してUV
キュアが行われている。ここでいうUVキュアとは、昇
温しながらレジストパターンにUVを照射する処理であ
り、例えば、100℃で5秒間低照射モードでUVを照
射し、引き続いて、100℃から200℃まで70秒間
かけて昇温させながら高照射モードでUVを照射する。
これによりレジストに含まれるキノンジアジドのNがN
2 として放出され、レジストの架橋構造が促進されるこ
とにより、アッシング処理時の変性層の形成が抑制され
る。しかし、UVキュアを実施するには、UVを照射す
る装置が必要であり、また、半導体装置の製造時の工程
数の増加につながるため、UVキュアを省略することが
製造コストの低減、製造工程の簡素化の観点から好まし
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題点に鑑み
て、本発明は、レジストパターンをマスクとした金属膜
のエッチング処理前のUVキュアを省略し、製造コスト
の低減、製造時間の短縮を図った場合においても、金属
膜パターン形成後の半導体基板表面にレジスト残渣が付
着することがない金属膜のパターンニング方法を提供す
ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様は、下地絶縁膜と、アルミニウ
ムを主成分とする金属膜と、レジストパターンとが、表
面上に順に積層された半導体基板を、エッチング槽内に
挿入し、エッチング槽内で、レジストパターンをマスク
として、塩素系のガスを用いてプラズマエッチングを行
い、金属膜をエッチングする工程と、そのエッチング槽
内で、SF6 、CF系ガスおよびCHF系ガスから選ば
れる1つのガスと、酸素とを用いてプラズマエッチング
を行い、金属膜のエッチングの際にレジストパターンの
側壁に付着した反応生成物を除去する工程と、反応生成
物を除去する工程の後、半導体基板をアッシング槽に移
し、酸素を主成分とするガスを用いてアッシングを行
い、レジストパターンを除去する工程とを含むことを特
徴とする金属膜のパターンニング方法を提供する。
【0008】本発明の第1の態様の金属膜のパターンニ
ング方法において、1つのガスは好ましくはCH2 2
またはCHF3 である。
【0009】本発明の第1の態様の金属膜のパターンニ
ング方法において、好ましくは、生成物を除去する工程
時の基板の温度と、レジストパターンを除去する工程時
の基板の温度とは、それぞれ互いに異なる温度に制御さ
れる。より好ましくは、生成物を除去する工程時の基板
の温度は100℃以下に制御され、レジストパターンを
除去する工程時の基板の温度は200℃以上に制御され
る。
【0010】本発明の第1の態様の金属膜のパターン形
成方法において、金属膜をエッチングする工程時には基
板に対してバイアスを印加し、生成物を除去する工程時
には基板バイアスを印加しなくてもよい。
【0011】また、本発明の第2の態様は、半導体基板
上に形成されたアルミニウムを主成分とする金属膜をパ
ターンニングする方法であって、金属膜上にレジストパ
ターンを形成する工程と、レジストパターンの表面を、
CHF系ガスまたはCF系ガスを用いてプラズマ処理を
行う工程と、プラズマ処理を行ったレジストパターンを
マスクとして、塩素系ガスを用いてプラズマエッチング
を行い、金属膜をエッチングする工程とを含むことを特
徴とする金属膜のパターンニング方法を提供する。
【0012】本発明の第2の態様の金属膜のパターンニ
ング方法において、前記CHF系ガスまたはCF系ガス
は4個以上の炭素元素を分子内に含むガスであることが
好ましく、C4 8 またはC5 8 であることがさらに
好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明につ
いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の態様の金
属膜のパターンニング方法についての理解を容易にする
ため、本方法の各工程における金属膜パターンの様子を
示した図である。本発明の第1の態様の金属膜のパター
ンニング方法において、Cl系ガスを用いてプラズマエ
ッチングを行い、金属膜パターンを選択的にエッチング
するまでの手順は通常の方法で行う。すなわち、半導体
基板上に金属膜を形成する工程、金属膜上にレジストパ
ターンを形成する工程、レジストパターンをマスクとし
て、Cl系ガスを用いてプラズマエッチングを行い、金
属膜をエッチングする工程は、リソグラフィー技術を含
めた各々の目的で通常行われる方法で実施すればよい。
ただし、レジストのUVキュアは行わない。図1(a)
はエッチング工程直後の金属膜パターンの様子を示して
いる。同図において、1は下地絶縁膜を有する半導体基
板である。2はAlを主成分とするAlCu合金膜であ
る。3は合金膜上に形成された窒化チタン膜(TiN)
である。4はノボラック樹脂を主成分とするレジストパ
ターンである。金属膜のエッチングでは、金属膜のみな
らず下地絶縁膜の一部もエッチングされる。このため、
図に示すようにエッチング後のレジストパターンの側壁
部分には下地絶縁膜とエッチャントガスであるCl系ガ
スの反応生成物(下地絶縁膜がシリコン酸化膜である場
合にはSiOx Cly)5が付着した状態になってい
る。
【0014】本発明の第1の態様の金属膜のパターンニ
ング方法では、レジストの側壁に付着した下地絶縁膜と
エッチャントガスとの反応生成物5を除去するため、続
いてエッチング槽内でSF6 、CF系ガスおよびCHF
系から選択される1つのガスと、酸素とを用いてプラズ
マエッチング処理を行う。図1(b)は、このプラズマ
エッチング処理時の金属膜パターンの様子を示してい
る。同図から分かるように、このプラズマエッチング処
理では、発生したFラジカルがレジスト4の側壁に付着
した下地絶縁膜とCl系ガスとの反応生成物5を分解
し、SiFX として放出させる。これにより、レジスト
の側壁に付着した前記反応生成物が除去される。
【0015】本発明の第1の態様の金属膜のパターンニ
ング方法では、次に、レジスト側壁に付着した反応生成
物が除去された金属膜パターンを有する半導体基板をア
ッシング槽に移送し、酸素を主成分とするガスを用いて
アッシング処理を行う。図1(c)はアッシング処理時
の金属膜パターンの様子を示している。同図から分かる
ように、本発明の方法では、レジスト4の側壁から反応
生成物が除去されているため、アッシング処理時にレジ
スト4からNラジカルが発生しているにもかかわらず、
レジスト4の側壁に変性層が形成されない。
【0016】図1(d)は、アッシング処理に続いて通
常実施される有機洗浄後の金属膜パターンの様子を示し
ている。図から分かるように、本発明の金属膜のパター
ンニング方法では、アッシング処理時にレジストの側壁
に変性層が形成されないため、有機洗浄後の金属膜パタ
ーンの表面に変性層の残渣が付着することがない。
【0017】本発明の第1の態様の金属膜のパターンニ
ング方法において、金属膜はアルミニウム単体であって
もよいが、少量の他の金属成分、具体的には銅を含んで
もよい。レジストはポジ型レジストに使用されるノボラ
ック系樹脂を主体とし、感光剤としてキノンジアジドを
含んだ樹脂が好適に使用できる。
【0018】本発明の第1の態様の金属膜のパターンニ
ング方法において、プラズマエッチングを行うエッチン
グ槽は、特に限定されないが、例えば、図2に示すエッ
チング槽が例示される。図2に示すように、エッチング
槽10は、マイクロ波発振機(図示せず)によって発生
された、例えば2.45GHzのマイクロ波が、ベント
形導波管12および石英窓16を介して、プラズマエッ
チング処理室(以下、単に処理室という。)14に供給
される構造を有している。石英窓16は、真空を保持す
るための石英板と、多数のシャワーノズルを有する石英
製のシャワープレートとで構成されている。
【0019】エッチャントガス(ここではCl系ガス)
はシャワープレートを通じて処理室14に供給される。
また、処理室14の外周には、これを取り囲むようにソ
レノイドコイル18が設置されている。このソレノイド
コイル18により形成させる磁界と、前記マイクロ波の
相互作用(electron cyclotron r
esonance:ECR)によって処理室14内にプ
ラズマ20が形成される。
【0020】また、処理室14の下部には試料台22が
配置されている。試料台22の上にはウェハ(半導体基
板)24が載置される。ウェハ24は、静電チャック
(図示せず)により試料台22上に保持される。試料台
22には、DCカット用コンデンサ(図示せず)を介し
て0.8MHzの高周波電力が印加され、バイアス電圧
が生成され、これによりウェハ24表面に照射されるイ
オンのエネルギーが制御される。
【0021】以上のようなエッチング槽10により、以
下のようにプラズマエッチングが行われる。金属膜パタ
ーンを選択的にエッチングする工程では、処理室14に
Cl系ガスを供給し、プラズマ20を形成すると、ガス
がプラズマ中で解離し、Clラジカルが発生する。Cl
ラジカルはレジストパターンで被覆されていない金属膜
のAlと反応する。この反応によってAlCl3 を生
じ、これが昇華することにより金属膜がエッチングされ
る。レジスト側壁に付着した下地絶縁膜と塩素系ガスの
反応生成物のプラズマエッチング除去では、プラズマ2
0が形成されている処理室14に、酸素と、SF6、C
F系ガスおよびCHF系ガスから選ばれるガスとを供給
することにより、Fを含むガスがプラズマ中で解離し
て、Fラジカルが発生する。Fラジカルはレジスト側壁
に付着したSiOX Cly で表される反応生成物と反応
して、SiFXを生じ、これが揮発することにより反応
生成物が除去される。
【0022】反応生成物を除去する工程において、酸素
と共にエッチングに用いるガスはCHF系ガスであるこ
とが好ましく、特にCH2 2 またはCHF3 であるこ
とが好ましい。また、反応生成物を除去する工程におい
て、前記半導体基板の温度が高すぎると、 下地酸化膜の
エッチングが進む。このため、前記半導体基板の温度は
100℃以下に制御されるのが好ましく、50℃以下に
制御されるのが特に好ましい。
【0023】図2に示すエッチング槽での処理におい
て、金属膜をエッチングする工程時には、ウェハ24を
設置した試料台22にはバイアス電圧を印加し、イオン
のエネルギーを高めることが必要である。一方、反応生
成物を除去する工程時には、バイアス電圧の印加は特に
必要とされない。すなわち、無バイアスで実施してもよ
い。適切なバイアス電圧を引加することによってさらに
反応生成物除去効果を高め、必要な処理時間を短縮する
ことが可能である。しかし、エネルギーを高めたイオン
の照射によって半導体基板に対してダメージを与えるこ
とを避けるためには、無バイアスにするか、バイアスを
印加するとしても、低いバイアス電圧に抑えることが望
ましい。
【0024】本発明の第1の態様の金属膜のパターンニ
ング方法において、アッシング工程を行うアッシング槽
は特に限定されないが、例えば、図3に示すアッシング
槽が例示される。図3に示すように、アッシング槽25
は、マイクロ発信機(図示せず)によって発生した、例
えば2.45GHzのマイクロ波が、ベント形導波管2
6を介して、アッシング室27に供給される構造を有し
ている。アッシング室27は、石英製のベルジャ28に
より形成されている。
【0025】アッシング室27の下部には、メッシュリ
ング29と、ウェハ31を設置するための試料台30が
設けられている。メッシュリング29および試料台30
はアースされている。アースされたメッシュリングによ
り、プラズマ内で生成されたイオンが半導体基板表面に
到達し、ダメージを与えることが防止される。試料台3
0には、ウェハ31を所望の温度に調節するためヒータ
が取り付けられている。アッシングに用いる酸素を主成
分とするガスは、ベルジャ28とメッシュリング29の
間の側部から導入される。
【0026】図2のエッチング槽および図3のアッシン
グ槽のいずれにおいても、処理槽は真空槽をなしてお
り、必要な流量のガスを供給すると共に、可変コンダク
タンスバルブを介して真空ポンプで排気することによ
り、処理槽内を所望の圧力に調節できる。また、図2の
エッチング槽と図3のアッシング槽とは、図示してない
が、真空搬送室を介して接続された構造になっており、
図2のエッチング槽で金属膜をエッチングする工程およ
び反応生成物を除去する工程を行った後、エッチング装
置から取り出すことなく、ウェハをアッシング槽に移送
し、アッシング処理を行いレジストを除去することがで
きる。
【0027】図3のアッシング槽により、以下のように
アッシング処理を行う。アッシング室27に、酸素を主
成分とするガスを導入し、プラズマ32を形成すると、
電子衝突解離によって活性酸素が生じる。この活性酸素
とノボラック系樹脂を主成分とするレジストとが反応
し、揮発性の反応生成物として除去される。アッシング
処理に用いる酸素を主成分とするガスには通常、酸素を
主成分とし、メタノールまたはまたはH2 Oが添加され
たガスを用いる。アッシング処理時の半導体基板の温度
は、反応生成物を除去を目的とするプラズマエッチング
処理時の半導体基板の温度とは異なる温度に制御される
ことが好ましく、より具体的には前記プラズマエッチン
グ処理時の半導体基板の温度よりも高温に制御され、2
00℃以上に制御されることが好ましい。量産工程とし
て実用的な処理時間を得るためには、半導体基板の温度
を十分に高くして、レジスト除去の速度を高めることが
好ましい。
【0028】このように、プラズマエッチング処理時と
アッシング処理時との半導体基板の温度を互いに異なる
温度に制御するため、プラズマエッチング処理とアッシ
ング処理とは互いに別の処理槽内で行うことが、温度変
更のための時間を短縮し、工程時間を短縮するために好
ましい。また、図3に示されたようにメッシュリングを
有する処理槽内でプラズマエッチング処理を行っても、
十分な効果が得にくいことが確認されている。プラズマ
エッチング処理による反応生成物の除去を効率的に行う
ためには、バイアス電圧を印加してエネルギーを高めた
イオンを利用することが必須ではないが、イオンの照射
は必要であると考えられる。
【0029】図3に示す装置でアッシング処理を行うこ
とにより、レジストが除去されて表面に変性層の残渣が
存在することのない金属膜のパターンが形成された半導
体基板が得られる。本発明の第1の態様の金属膜のパタ
ーンニング方法では、アッシング処理後に本発明の効果
を損なうものでなければ他の処理を実施してよく、通
常、半導体基板表面の有機洗浄を行う。
【0030】本発明の第2の態様の金属膜のパターンニ
ング方法では、半導体基板上に形成されたアルミニウム
を主成分とする金属膜上にレジストパターンを形成した
後、このレジストパターンをCHF系ガスまたはCF系
ガスを用いてプラズマ処理する。これにより、レジスト
側壁にフッ素を含む層が形成され、続いて実施されるC
l系ガスを用いたプラズマエッチング処理の際、レジス
ト側壁に下地酸化膜とエッチャントガスの反応生成物が
付着するのが防止される。このため、その後に実施され
るアッシング処理時にレジストパターンの側壁に変性層
が形成されず、金属膜パターン形成後の半導体基板表面
にレジスト残渣が付着することがない。
【0031】本発明の第2の態様の金属膜のパターンニ
ング方法において、半導体基板上に形成された金属膜上
にレジストパターンを形成する工程は通常の方法で実施
する。すなわち、ノボラック系樹脂を主成分としたレジ
ストを用いたリソグラフィー技術により好適に実施でき
る。ただし、レジストのUVキュアは行わない。
【0032】CHF系ガスまたはCF系ガスを用いたプ
ラズマ処理は、通常のプラズマ発生装置で実施すること
ができる。例えば、図2に示すエッチング槽で好適に実
施できる。プラズマ処理に用いるCF系ガスまたはCH
F系ガスは、好ましくは炭素原子を4個以上含むガスで
あり、C4 8 またはC5 8 が特に好ましい。
【0033】プラズマ処理時の半導体基板の温度は50
℃以下に制御するのが好ましい。なお、図2のエッチン
グ槽でプラズマ処理を行う場合、試料台22にバイアス
を印加することが必要とされない。すなわち、プラズマ
処理は無バイアス状態で実施することができる。
【0034】本発明の第2の態様の金属膜のパターンニ
ング方法では、レジストパターンをCHF系ガスまたは
CF系ガスを用いてプラズマ処理した後、そのレジスト
パターンをマスクとして、金属膜をCl系ガスを用いて
プラズマエッチングする。Cl系ガスを用いたプラズマ
エッチングは、通常のプラズマエッチング装置で実施す
ることができるが、レジストパターンのプラズマ処理の
効果が損なわれることを防ぐため、レジストパターンの
プラズマ処理で使用した装置と同一の装置を使用するこ
とが好ましい。例えば、図2に示すエッチング槽でレジ
ストパターンのプラズマ処理を実施した後、槽内をCl
系ガスで置換して、Cl系ガスを用いて金属膜のエッチ
ングを実施すればよい。
【0035】このようにして、半導体基板上には側壁に
フッ素を含む層を有するレジストパターンで被覆された
金属膜パターンが形成される。これを通常の方法でアッ
シングすることによりレジストパターンを除去し、有機
洗浄することで半導体基板上に金属膜をパターンニング
することができる。
【0036】
【実施例】以下実施例により、本発明をさらに説明す
る。CVD法により下地酸化膜を形成したシリコンウェ
ハ上に0.5重量%Cu含有AlCu合金膜を形成し、
その上にノボラック系樹脂を主成分とするレジストパタ
ーンを被覆することにより試料ウェハを作製した。これ
を図2に示すエッチング槽に挿入し、試料台22上に静
電チャックを介して設置した。エッチング槽に、ソレノ
イドコイル18より87.5mTの磁場を印加し、2.
54GHzのマイクロ波電力を供給してプラズマ32を
形成させた。エッチャントガス(Cl 2 /BCl3)を6
5sccm/35sccmの流量で供給した。この時試
料台22には0.8MHzの高周波電圧を印加すること
によりバイアスを印加した。
【0037】続いて、同一のエッチング槽内をO2 /S
6 (またはO2 /CHF3)雰囲気に置換した後、プラ
ズマ32を形成させ、試料台22を無バイアス状態でレ
ジスト側壁に付着した反応生成物の除去を目的とするプ
ラズマエッチング処理を実施した。ガス流量は、O2
SF6 雰囲気の場合はO2 /SF6 =80sccm/2
0sccm、O2 /CHF3 雰囲気の場合はO2 /CH
3 =100sccm/5sccmとした。なお、プラ
ズマエッチング処理時の試料ウェハの温度は50℃以下
に制御されていた。
【0038】次に、プラズマエッチング処理を終えた試
料ウェハを、真空搬送室を用いることにより、試料台3
0上に設置した。2.45GHzのマイクロ波電力を供
給してプラズマ32を形成した状態で、アッシングガス
(O2 /CH3 OH)を200sccm/60sccm
の流量で供給してプラズマ32を形成し、これによって
生じた活性酸素を用いてレジストパターンのアッシング
処理を実施した。なお、試料台30に設けられたヒータ
を用いることにより、アッシング処理時の試料ウェハの
温度は250℃に制御されていた。アッシング処理後の
半導体基板表面にはレジスト残渣の付着は確認されなか
った。
【0039】
【発明の効果】本発明の金属膜のパターンニング方法に
よれば、金属膜パターンの形成後の半導体基板表面にレ
ジスト残渣の付着が生じておらず、形成された金属膜パ
ターン間の短絡等の問題が生じることがない。これによ
り半導体装置の製造における信頼性および歩留まりを向
上させることが可能となる。また、本発明の金属膜のパ
ターンニング方法によれば、金属膜上へのレジストパタ
ーンの形成後に実施されるUVキュアを省略し、工程が
簡素化され製造コストの低減、製造時間の短縮を図るこ
とが可能となる。これにより、半導体装置の製造におけ
るスループットを向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の金属膜のパターンニング方法の各工
程での金属膜パターンの様子を示す図であり、(a)は
金属膜のエッチング後の様子、(b)はレジスト側壁の
反応生成物を除去するためのプラズマエッチング処理時
の様子、(c)はアッシング処理時の様子、(d)は有
機洗浄後の様子を各々示す。
【図2】 本発明の金属膜のパターンニング方法に用い
るエッチング槽の一例の概念図である。
【図3】 本発明の金属膜のパターンニング方法で用い
るアッシング槽の一例の概念図である。
【図4】 従来の金属膜のパターン形成方法の各工程で
の金属膜パターンの様子を示す図であり、(a)は金属
膜のエッチング後の様子、(b)はアッシング処理時の
様子、(c)は有機洗浄後の様子を各々示す。
【符号の説明】
10:エッチング槽 12、26:ベント形導波管 14:エッチング処理室(処理室) 16:石英窓 18:ソレノイドコイル 20、32:プラズマ 22、30:試料台 24、31:ウェハ 25:アッシング槽 27:アッシング処理室 28:石英ベルジャ 29:メッシュリング
フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA25 CA05 GA08 HA13 HA23 HA24 HA25 LA06 4K057 DA01 DB05 DB17 DD03 DD07 DD08 DE01 DE06 DE20 DG02 DK03 DM29 DN01 5F004 AA08 AA09 AA14 BA09 BA14 BB14 BB25 BB26 BD01 BD03 CA03 CA04 DA00 DA04 DA11 DA15 DA16 DA18 DB09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地絶縁膜と、アルミニウムを主成分とす
    る金属膜と、レジストパターンとが、表面上に順に積層
    された半導体基板を、エッチング槽内に挿入し、前記エ
    ッチング槽内で、前記レジストパターンをマスクとし
    て、塩素系のガスを用いてプラズマエッチングを行い、
    前記金属膜をエッチングする工程と、 前記エッチング槽内で、SF6 、CF系ガスおよびCH
    F系ガスから選ばれる1つのガスと、酸素とを用いてプ
    ラズマエッチングを行い、前記金属膜のエッチングの際
    に前記レジストパターンの側壁に付着した反応生成物を
    除去する工程と、 前記反応生成物を除去する工程の後、前記半導体基板を
    アッシング槽に移し、酸素を主成分とするガスを用いて
    アッシングを行い、前記レジストパターンを除去する工
    程とを含むことを特徴とする金属膜のパターンニング方
    法。
  2. 【請求項2】前記1つのガスがCH2 2 またはCHF
    3 であることを特徴とする請求項1に記載の金属膜のパ
    ターンニング方法。
  3. 【請求項3】前記生成物を除去する工程時の前記半導体
    基板の温度と、前記レジストパターンの除去する工程時
    の前記半導体基板の温度とを、互いに異なった温度に制
    御することを特徴とする請求項1または2に記載の金属
    膜のパターンニング方法。
  4. 【請求項4】前記金属膜をエッチングする工程時には前
    記半導体基板に対してバイアスを印加し、前記生成物を
    除去する工程時には前記半導体基板に対してバイアスを
    印加しないことを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の金属膜のパターンニング方法。
  5. 【請求項5】半導体基板上に形成されたアルミニウムを
    主成分とする金属膜をパターンニングする方法であっ
    て、 前記金属膜上にレジストパターンを形成する工程と、 前記レジストパターンの表面を、CHF系ガスまたはC
    F系ガスを用いてプラズマ処理を行う工程と、 前記プラズマ処理を行ったレジストパターンをマスクと
    して、Cl系ガスを用いたプラズマエッチングを行い、
    前記金属膜をエッチングする工程とを含むことを特徴と
    する金属膜のパターンニング方法。
  6. 【請求項6】前記CHF系ガスまたはCF系ガスが4個
    以上の炭素原子を分子内に含むガスであることを特徴と
    する請求項5に記載の金属膜のパターンニング方法。
  7. 【請求項7】前記CHF系ガスまたはCF系ガスがC4
    8 またはC5 8 であることを特徴とする請求項5ま
    たは6に記載の金属膜のパターンニング方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009194017A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Elpida Memory Inc 半導体装置の製造方法
JP2017017278A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 株式会社デンソー 金属パターンの製造方法
JP2018093226A (ja) * 2015-05-22 2018-06-14 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマ処理装置およびそれを用いたプラズマ処理方法

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