JP2002288974A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2002288974A
JP2002288974A JP2001083579A JP2001083579A JP2002288974A JP 2002288974 A JP2002288974 A JP 2002288974A JP 2001083579 A JP2001083579 A JP 2001083579A JP 2001083579 A JP2001083579 A JP 2001083579A JP 2002288974 A JP2002288974 A JP 2002288974A
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JP
Japan
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lid
rotation
apparatus main
shaft
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Application number
JP2001083579A
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English (en)
Inventor
Kazuhito Yano
和仁 矢野
Masahide Nakazawa
正秀 中沢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体の薄型化を図り、蓋体の回動位置の検出
動作の信頼性を向上する。 【解決手段】 装置本体2と、この装置本体2に対して
第1の回動軸81を介して開閉可能に設けられて情報を
表示する表示部63を有する蓋体3とを備える。また、
第1の回動軸81の一端に連結された支軸114の一端
に設けられた検出用突部135と、蓋体3の内方に、第
1の回動軸81の一端に軸方向に対向する位置に配設さ
れて、第1の回動軸81の回動に伴って変位する検出用
突部135によって作動されて、装置本体2に対する蓋
体3の開閉位置を検出する検出素子136とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器本体に対して
開閉可能に設けられた蓋体を備える電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】光学ディスクとして、例えばDVD(Dig
ital Versatile Disc)から映像や音楽等の情報を再生す
るディスクプレーヤが知られている。
【0003】この種のディスクプレーヤとして携帯型の
ディスクプレーヤは、光学ディスクから情報を再生する
装置本体と、この装置本体に対して開閉可能に設けられ
て装置本体によって再生された情報を表示する表示部を
有する蓋体とを備えている。
【0004】装置本体は、光学ディスクを回転駆動する
ディスク回転駆動機構と、光学ディスクから情報を再生
する光ピックアップを有する再生機構とを備えている。
ディスク回転駆動機構は、光学ディスクが載置されるデ
ィスクテーブルと、このディスクテーブルを回転駆動す
るスピンドルモータとを有している。再生機構は、光学
ディスクから情報を再生する光ピックアップと、この光
ピックアップを光学ディスクの径方向に移動する送り機
構とを有している。
【0005】蓋体は、一側端部が、回動支持機構を介し
て装置本体に対して回動可能に支持されており、装置本
体の主面に対応する面に表示部が設けられている。蓋体
は、装置本体の主面に表示部を当接させて閉塞された閉
塞状態と、装置本体の主面に対して表示部を開放された
開放状態とに開閉可能に支持されている。回動支持機構
は、蓋体の一側端部を開閉可能に支持する回動軸と、装
置本体に設けられて回動軸の両端を支持する軸受部材と
を有している。
【0006】以上のように構成されるディスクプレーヤ
は、装置本体に対して蓋体が開放操作されることによ
り、回動支持機構の回動軸を介して蓋体が回動されて、
蓋体の表示部が外方に臨まされる。そして、ディスクプ
レーヤは、装置本体のディスク回転駆動機構によって光
学ディスクが回転駆動されるとともに、光ピックアップ
によって光学ディスクから情報が再生されて、再生され
た情報が蓋体の表示部に表示される。
【0007】また、従来のディスクプレーヤは、装置本
体に対して蓋体が閉塞されたときに、蓋体の表示部を消
灯させた状態に切り替えるために、装置本体に対する蓋
体の回動位置を検出する開閉検出機構を備えている。
【0008】一般に、従来のディスクプレーヤが備える
開閉検出機構は、蓋体側或いは装置本体側から外方に突
出されて設けられた検出用突部と、装置本体に対する蓋
体の開閉動作に伴って検出用突部が押し込まれることに
より蓋体の回動位置を検出する検出スイッチとを有して
いる。これら検出用突部及び検出スイッチは、装置本体
及びこの装置本体に対して閉塞される蓋体の対向する位
置にそれぞれ設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、開閉
検出機構を備える従来のディスクプレーヤは、表示部が
設けられた蓋体の主面上或いは装置本体の主面上に、検
出用突部が外方に突出されているため、装置全体の外観
を損なうという不都合があった。
【0010】また、従来のディスクプレーヤには、例え
ば蓋体の内方に設けられた回動軸の外周部に突出されて
設けられた検出用突部を有する他の開閉検出機構を備え
るものがある。この種のディスクプレーヤは、外周部に
検出用突部が設けられた回動軸を蓋体の厚みより充分に
小さくする必要があるため、結果的に装置全体の厚みが
比較的厚いディスクプレーヤにのみに適用可能であると
いう不都合がある。
【0011】すなわち、従来のディスクプレーヤは、蓋
体の内方に設けられた回動軸の外周部に検出用突部を設
けることによって、蓋体の厚みが大きくなるため、装置
全体を薄型化することが困難であるという問題がある。
【0012】そこで、本発明は、蓋体の薄型化を図り、
機器本体に対する蓋体の回動位置の検出動作の信頼性を
向上することができる電子機器を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る電子機器は、機器本体と、この機器
本体に対して回動軸を介して開閉可能に設けられて情報
を表示する表示部を有する蓋体とを備える。また、この
電子機器は、回動軸の一端に設けられた検出部と、機器
本体又は蓋体の内方に、回動軸の一端に軸方向に対向す
る位置に配設されて、回動軸の回動に伴って変位する検
出部によって作動されて、機器本体に対する蓋体の開閉
位置を検出する検出素子とを備える。
【0014】以上のように構成した電子機器は、機器本
体に対して蓋体が開閉されることに伴って回動軸が回動
され、この回動軸の一端に設けられた検出部が変位され
る。そして、この電子機器は、変位する検出部によって
検出素子が作動されて、検出素子が、機器本体に対する
蓋体の回動位置を検出する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、携帯型のディスクプレーヤを図面を参照して
説明する。このディスクプレーヤには、光学ディスクと
して例えば映像や音声等の情報が記録されたDVD(Dig
ital Versatile Disc)が適用される。
【0016】図1及び図2に示すように、ディスクプレ
ーヤ1は、光学ディスク5から情報を再生する装置本体
2と、この装置本体2に対して矢印a方向及びa
向に開閉可能とされるとともに矢印b方向及びb
向に回動可能に設けられた蓋体3とを備えている。
【0017】また、ディスクプレーヤ1は、図3及び図
4に示すように、装置本体2に対して蓋体3を開閉可能
及び回動可能に支持する回動支持機構6と、装置本体2
に対して開閉操作される蓋体3の開放位置を検出する開
閉検出機構7と、装置本体2に対して閉塞された蓋体3
の開放を規制するロック機構8とを備えている。
【0018】装置本体2は、図3に示すように、主面が
略方形状に形成されて互いに組み合わされる一組の筐体
11,12を有している。装置本体2は、光学ディスク
5を回転駆動するディスク回転駆動機構14と、光学デ
ィスク5から情報を再生する再生機構15とを有してい
る。
【0019】ディスク回転駆動機構14は、図3及び図
5に示すように、光学ディスク5が載置されるディスク
テーブル16と、このディスクテーブル16を回転駆動
するスピンドルモータ17とを有している。
【0020】再生機構15は、図3に示すように、光学
ディスク5から情報を再生する光ピックアップ18と、
この光ピックアップを光学ディスク5の径方向に移動さ
せる送り機構(図示せず)とを有している。
【0021】また、装置本体2は、図3に示すように、
主面に、光学ディスク5が収納される略円形状のディス
ク収納凹部21が設けられている。ディスク収納凹部2
1の底面には、再生機構15を光学ディスク5の径方向
に移動させるための再生用の開口部22が設けられてお
り、この再生用の開口部22内に光ピックアップ18が
移動可能に配設されている。また、ディスク収納凹部2
1には、底面の略中央に位置して、ディスク回転駆動機
構14のディスクテーブル16が配設されている。
【0022】また、装置本体2には、このディスク収納
凹部21を開閉可能とする略円形状の収納蓋23が設け
られている。収納蓋23は、ディスク収納凹部21を閉
塞するに足る大きさに形成されており、外周部の一端
が、回動支軸25,25を介して矢印c方向及びc
方向に回動可能に設けられている。また、収納蓋23
は、一方の回動支軸25に取り付けられた捻りコイルバ
ネ26の弾性力により、ディスク収納凹部21に対して
開放される方向に付勢されている。
【0023】また、装置本体2の主面には、図3に示す
ように、正面側の隅部に位置して、ディスク収納凹部2
1に対して閉塞された蓋体3を開放操作するための開放
操作機構31が設けられている。この開放操作機構31
は、ディスク収納凹部21に対して閉塞された蓋体3に
係合されて閉塞状態を保持するためのロック部材32
と、このロック部材32による係合状態を解除させて収
納蓋を開放操作するための開放操作釦33と、この開放
操作釦33を初期位置に復帰させるように付勢する圧縮
コイルバネ34とを有している。
【0024】また、装置本体2の前面には、図3に示す
ように、再生機構15等を操作するため各種操作釦群3
7が組み付けられる操作部36が設けられている。操作
部36には、後述する蓋体3に組み込まれた表示部に表
示されるメニュー上でカーソル等を移動操作するための
方向指示釦38が設けられている。
【0025】また、操作部36には、図3に示すよう
に、光学ディスク5の動作状況等を表示する液晶表示板
43が組み込まれる開口41が設けられており、この開
口41に液晶表示板43が組み込まれるとともに表示面
を保護するための透明な保護板44が接着シート45を
介して接合されている。液晶表示板43は、図3及び図
5に示すように、フレキシブル回路が設けられた接続配
線46を介して再生機構15を駆動制御する駆動制御部
51に電気的に接続されている。
【0026】また、装置本体2の側面には、図3に示す
ように、背面側の端部に、ディスクプレーヤ1を携帯す
る際等に利用するハンドストラップ(図示せず)を取り
付けるための取付けピン47が設けられている。装置本
体2の背面には、図2に示すように、携帯時の使用時間
を必要に応じて延長する場合等に電力を供給するための
バッテリパック48が着脱可能に接続される接続端子
(図示せず)が設けられている。
【0027】また、装置本体2には、図3及び図5に示
すように、ディスク回転駆動機構14のスピンドルモー
タ17及び再生機構15の光ピックアップ18を駆動制
御する駆動制御部51と、この駆動制御部51を制御す
るシステムコントローラ52と、光ピックアップ18に
よって再生された再生信号を増幅するアンプ53と、こ
のアンプ53から出力された再生信号をデコード処理す
るAV(Audio Visual)デコーダ54とを有する回路基
盤50が配設されている。また、回路基盤50は、デコ
ード処理された再生信号が、AVデコーダ54から後述
する蓋体3に設けられた液晶表示板及びスピーカに映像
信号及び音声信号としてそれぞれ出力される。
【0028】以上のように構成された装置本体2は、光
学ディスク5から情報を再生する際、ディスク回転駆動
機構14によって、ディスク収納凹部21内のディスク
テーブル16上に載置された光学ディスク5がスピンド
ルモータ17によって回転駆動される。そして、装置本
体2は、再生機構15によって、回転駆動された光学デ
ィスク5の径方向に光ピックアップ18が移動されて、
光学ディスク5から情報が再生される。
【0029】蓋体3は、図4に示すように、主面が装置
本体2の主面に略等しい大きさの略方形状に形成されて
互いに組み合わされる一組の外筐61,62を有してい
る。蓋体3は、外周部の一辺が、図1及び図2に示すよ
うに、回動支持機構6を介して装置本体2に対して矢印
方向及びa方向に開閉可能とされるとともに矢印
方向及びb方向に回動可能とされている。
【0030】また、蓋体3の主面には、図4に示すよう
に、装置本体2の再生機構15によって再生された例え
ば映像等の情報を表示する表示部63が配設されるとと
もに、この表示部63に隣接する位置に再生機構15に
よって再生された例えば音声等を出力する左右一組のス
ピーカ65,65が取付け板66,66を介してそれぞ
れ配設されている。
【0031】表示部63は、例えばTFT(Thin Film
Transistor)等の液晶表示板67を有しており、この液
晶表示板67が蓋体3内に設けられた回路基盤68を介
して装置本体2側に電気的に接続されている。また、蓋
体3の主面には、略四角形をなす表示窓71が開設され
ており、この表示窓71に液晶表示板67が表示面を外
方に臨ませて組み付けられている。スピーカ65,65
は、フレキシブル回路が設けられた接続配線(図示せ
ず)を介して装置本体2側に電気的に接続されている。
また、蓋体3の主面には、液晶表示板67の明度等を調
整するための操作釦75を外方に臨ませる開口74が設
けられており、この開口74に操作釦75が組み込まれ
ている。
【0032】回動支持機構6は、図6に示すように、蓋
体3を矢印a方向及びa方向に開閉可能に支持する
第1の回動軸81と、この第1の回動軸81の軸方向に
直交されて蓋体3を矢印b方向及びb方向に回動可
能に支持する第2の回動軸82とを有する支軸部材80
を有している。支軸部材80は、第1の回動軸81の一
端に第2の回動軸82が位置された全体略L字状に形成
されている。
【0033】この支軸部材80は、第1の回動軸81と
第2の回動軸82の各内部が連通された中空に形成され
ており、内部に装置本体2と蓋体3の液晶表示板67や
スピーカ65,65等とを電気的に接続するための接続
配線84及びこの接続配線84に設けられた接続端子8
5が挿通されている。
【0034】支軸部材80は、図6及び図7に示すよう
に、内部に接続配線84及び接続端子85を容易且つ確
実に配設するために、第1の回動軸81が、第1の回動
軸81の軸方向に平行な分割面で二分割された上分割体
86及び下分割体87とから構成されている。
【0035】上分割体86は、例えば亜鉛等の金属材料
によって形成されており、図6及び図7に示すように、
下分割体87に嵌合される基端部88と、下分割体87
に組み合わされて第1の回動軸81をなす上軸部89と
を有している。
【0036】下分割体87は、例えばステンレス等の金
属材料によって形成されており、図6、図7及び図8に
示すように、上分割体86の基端部88が嵌合される基
端部91と、上分割体86の上軸部89に組み合わされ
て第1の回動軸81をなす下軸部92と、基端部88に
一体に設けられて装置本体2に矢印b方向及びb
向に回動可能に支持される第2の回動軸82とを有して
いる。
【0037】また、下分割体87の基端部91には、図
7及び図8に示すように、第2の回動軸82の回動中心
から離間された位置に、第2の回動軸82の軸回りの回
動位置を規制するための位置規制ピン93が一体に設け
られている。
【0038】また、上述した下分割体87は、第2の回
動軸82の軸回り方向に回動操作した際に得る所望の抗
力に応じて、第2の回動軸82の軸方向の長さlが設定
されている。下分割体87は、半円筒形をなす下軸部9
2の剛性が、第1の回動軸81の軸回り方向に作用する
捻れによる応力に充分に耐え得るように設定されてい
る。そして、支軸部材80は、第1の回動軸81の軸方
向が装置本体2の主面に平行とされるとともに、第2の
回動軸82の軸方向が装置本体2の主面に直交されて、
第2の回動軸82が装置本体2の主面の背面側の一方の
隅部に位置して配設されている。
【0039】また、回動支持機構6は、図6、図7及び
図8に示すように、支軸部材80を矢印b方向及びb
方向に回動可能に支持する取付け板95と、支軸部材
80の第2の回動軸82の外周部に設けられるスリーブ
96と、第2の回動軸82の軸回り方向の回動操作時に
所望の回転抵抗を付与する平バネ97と、取付け板95
に対する第2の回動軸82の軸方向の位置を規制するた
めの上固定板98及び下固定板99と、第2の回動軸8
2の一端を固定する止め輪100とを備えている。
【0040】取付け板95は、図6及び図7に示すよう
に、例えば亜鉛等の金属材料によって略平板状に形成さ
れており、装置本体2の主面に略平行な主面に、第2の
回動軸82を回動可能に支持する軸受部101が一体に
形成されている。取付け板95の主面には、図7及び図
9に示すように、軸受部101から離間された位置に、
支軸部材80の下分割体87に設けられた位置規制ピン
93が移動可能に係合される円弧状のガイドスリット1
02が、第2の回動軸82を回動中心とする同心円状に
第2の回転軸82の軸回り方向に沿って設けられてい
る。
【0041】また、ガイドスリット102には、図9に
示すように、第2の回動軸82の軸回り方向の回動位置
を規制する円弧状の板バネ103が配設されている。こ
の板バネ103は、ガイドスリット102に沿って配設
されており、両端が、ガイドスリット102の端部にそ
れぞれ臨まされている。板バネ103には、両端部に、
ガイドスリット102に沿って移動された位置規制ピン
93の位置を規制する規制爪105,105がガイドス
リット102内に突出されてそれぞれ形成されている。
【0042】位置規制ピン93は、図9に示すように、
支軸部材80が第2の回動軸82の軸回り方向に回動さ
れてガイドスリット102の両端にそれぞれ移動された
ときに、板バネ103の弾性力が各規制爪105,10
5を介して付勢されるため、回動位置が規制されて、図
9中に示す回動位置r,rにそれぞれ保持される。
【0043】そして、支軸部材80は、第2の回動軸8
2の軸回り方向に回動させる際、位置規制ピン93がガ
イドスリット102内に突出された各規制爪105,1
05を乗り越えることにより、いわゆるクリックされた
感触が生じる。
【0044】また、位置規制ピン93は、ガイドスリッ
ト102に沿った回動途中の回動位置r,rに位置
する際、板バネ103による付勢力が作用されないが、
第2の回動軸82に設けられた平バネ97の付勢力によ
る回動抵抗が作用されているため、ガイドスリット10
2に沿った任意の回動位置で停止された状態を保持する
ことも可能とされている。
【0045】また、位置規制ピン93は、第2の回動軸
82の回動中心から離間された位置に設けられたことに
より、第2の回動軸82の軸回り方向の回動位置を高精
度に位置決めすることが可能とされて、動作信頼性を向
上することができる。
【0046】そして、取付け板95は、装置本体2の主
面の背面側の隅部に固定ネジ(図示しない)を介して固
定されて配設される。スリーブ96は、例えばポリアセ
タール(POM)等の樹脂材料のよって円筒状に形成さ
れている。
【0047】平バネ97は、例えばステンレス等の金属
材料によって形成されており、図7に示すように、第2
の回動軸82の外周部に配設されている。平バネ97
は、中央部に厚み方向に膨出された摺接部107が設け
られており、この摺接部107が下固定板99に摺接す
るように配設されている。平バネ97は、摺接部107
が下固定板99に摺接されて摺動抵抗が生じることによ
って、第2の回動軸82の軸回り方向の回動操作時に回
動抵抗が付与される。
【0048】上固定板98及び下固定板99は、例えば
ステンレス等の金属材料によって円環状に形成されてお
り、取付け板95の軸受部101の両端に位置してそれ
ぞれ配設されている。これら各上下固定板98,99
は、平バネ97に摺接する領域が広い場合、回動支持機
構6の組付けによるバラツキや部品精度等の影響によっ
て、外周や内周で摺接することになるため、トルクにバ
ラツキが生じてしまう。このため、各上下固定板98,
99は、図10に示すように、平バネ97との摺接領域
を小さくするために、内周部の対向する位置に、平バネ
97の摺接部107に摺接される摺接突起108がそれ
ぞれ形成されており、第2の回動軸82の軸回りのトル
クの均一化が図れている。
【0049】止め輪100は、例えばステンレス等の金
属材料によって形成されており、第2の回動軸82の端
部に係合されることにより、軸受部101から第2の回
動軸82が脱落することが防止されている。
【0050】ところで、上述した回動支持機構6におい
て、装置本体2に対して蓋体3を矢印a方向及びa
方向に開閉操作するために要するトルクを例えば30k
gf・mmに設定した場合には、位置規制ピン93に対
して回転方向に作用するトルクが、 30kgf・mm÷13mm=2.3kgf である。したがって、回動支持機構6は、蓋体3が矢印
方向に回動することを規制するために位置規制ピン
93を付勢する板バネ103の保持力を2.3kgf以
上に設定する。
【0051】位置規制ピン93を付勢する板バネ103
の付勢力が2.3kgf以上にされることにより、装置
本体2に対して閉塞操作される蓋体3は、図11(a)
及び図11(b)に示すように、装置本体2に対して矢
印x方向に押圧力が負荷されたときに、蓋体3が第2の
回動軸82の軸回り方向に回動されて装置本体2に対し
て矢印b方向に誤って回動されることなく、装置本体
2に対して矢印a方向に確実に閉塞動作させることが
できる。
【0052】また、位置規制ピン93は、蓋体3が第2
の回動軸82の軸回りに回動操作されたときにガイドス
リット102の両端に当接することで蓋体3の回動位置
を規制するストッパとして機能するため、回転方向の強
度を保証する、いわゆるQA(Quality Assurance)が
3kgfであるため、例えば5kgfを目標として設定
する。
【0053】蓋体3は、第2の回動軸82の回動中心か
らの位置が130mmで5kgfが負荷されることによ
り、回動中心からの位置が13mmとされた位置規制ピ
ン93に作用する負荷が、 130mm×5kgf÷13mm=50kgf となる。
【0054】このため、位置規制ピン93には、第2の
回動軸82の回動中心からの位置が13mmで50kg
fが負荷される。そして、位置規制ピン93は、軸部の
断面積が3.26mmとされた場合に、作用する剪断
力が、 50kgf÷3.26mm=15.3kgf/mm
=150N/mm となる。
【0055】したがって、位置規制ピン93は、剪断力
が150N/mm以上の材料によって形成する必要が
ある。そこで、上述した支軸部材80は、軟鋼であって
も剪断力が275N/mmである例えばステンレス鋼
を用いて、例えばMIM(Metal Injection Molding)
により、位置規制ピン93が一体成形される。
【0056】以上のように構成された回動支持機構6に
ついて、支軸部材80を組み立てる方法を図面を参照し
て簡単に説明する。
【0057】まず、支軸部材80は、図12(a)及び
図12(b)に示すように、下分割体87の第2の回動
軸82の端部から接続配線84及び接続端子85が挿通
されて、下分割体87の基端部91から引き出される。
下分割体87の基端部91から引き出された接続配線8
4及び接続端子85は、図12(c)に示すように、下
分割体87の下軸部92に沿って引き回されて収納され
る。
【0058】そして、第1の回動軸81の端部から接続
配線84及び接続端子85が引き出された状態で、図1
2(d)に示すように、下分割体87に上分割体86が
組み合わされて固定されることによって、支軸部材80
は、第1の回動軸81の端部から第2の回動軸82の端
部に亘って内部に接続配線84及び接続端子85が挿通
された状態に構成される。
【0059】すなわち、上述した支軸部材80によれ
ば、上下分割体86,87からなることにより、内部に
接続配線84及び接続端子85を容易且つ確実に挿通さ
せることが可能とされる。また、支軸部材80によれ
ば、上下分割体86,87からなることにより、第1の
回動軸81の中空部に比較的大きな接続端子85を挿通
させる必要がなく、第1の回動軸81に接続配線84の
みを挿通可能な中空部を確保すればよいため、第1の回
動軸81の軸径を小さくすることが可能とされる。この
ため、この支軸部材80によれば、蓋体3の薄型化を図
ることができる。
【0060】また、上述した回動支持機構6が取り付け
られる装置本体2には、取付け板95が固定される固定
部(図示せず)が形成されている。また、蓋体3の一側
端には、図4、13(a)及び図13(b)に示すよう
に、支軸部材80の第1の回動軸81を軸回り方向に回
動可能に支持する軸受部110が一体に形成されてい
る。この軸受部110は、内径が、第1の回動軸81の
外径よりやや大とされているため、第1の回動軸81の
内部を挿通される接続配線84及び接続端子85を容易
に挿通させることが可能とされることは勿論である。そ
して、図13(a)及び図13(b)に示すように、接
続配線84及び接続端子85が内部に挿通された支軸部
材80は、第1の回動軸81の外周部に樹脂製のスリー
ブ111が配設されて、このスリーブ111を介して第
1の回動軸81が蓋体3の軸受部110に挿通されて回
動可能に支持される。
【0061】また、支軸部材80には、図4、図14
(a)及び図14(b)に示すように、第1の回動軸8
1の端部に、第1の回動軸81を回動可能に支持すると
ともに第1の回動軸81の軸回りに所定の回動抵抗を付
与するヒンジ部材113が設けられている。このヒンジ
部材113は、第1の回動軸81の端部に固定される支
軸114と、この支軸114を回動可能に支持するとと
もに支軸114の軸回りに所定の回動抵抗を付与する軸
受部材115とを有している。
【0062】図14(a)及び図14(b)に示すよう
に、支軸114には、第1の回動軸81に連結される一
端側に、第1の回動軸81に固定するためのネジ穴11
7がそれぞれ設けられている。また、支軸114の他端
側には、蓋体3に設けられた支持片118に回動可能に
係合されるガイド溝119が形成されている。軸受部材
115には、蓋体3側に固定するための固定片120が
一体に形成されている。
【0063】また、支軸部材80の第1の回動軸81の
先端側には、図13(b)に示すように、支軸114の
ネジ穴117に対応するネジ穴123が設けられてい
る。また、支軸部材80の第1の回動軸の先端側には、
蓋体3の中央に臨む位置に、第1の回動軸81の軸方向
に沿ってスリット(図示せず)が設けられており、図1
4(a)に示すように、スリットから第1の回動軸81
を挿通された接続配線84及び接続端子85が蓋体3の
中央側に引き出される。
【0064】また、蓋体3には、図14(a)及び図1
4(b)に示すように、軸受部材115の固定片120
が固定される支柱126とがそれぞれ一体に形成されて
いる。
【0065】支軸部材80は、図14(a)に示すよう
に、第1の回動軸81の端部から支軸114が挿入され
て、この支軸114のネジ穴117と第1の回動軸81
のネジ穴123を対応させることにより、第1の回動軸
81に対して支軸114の軸方向の位置が位置決めされ
て、図14(b)に示すように、固定ネジ128を介し
て第1の回動軸81と支軸114が一体に固定される。
また、第1の回動軸81を回動可能に支持する軸受部材
115は、図14(b)に示すように、支軸114が支
持片118に支持された状態で、固定片120が固定ネ
ジ129を介して支柱126に固定される。
【0066】上述した回動支持機構6について、蓋体3
が第1及び第2の回動軸81,82の軸回り方向にそれ
ぞれ回動操作されるときの動作を図面を参照してそれぞ
れ説明する。回動支持機構6は、装置本体2に対して蓋
体3が矢印a方向及びa方向に開閉操作される際
に、蓋体3が第1の回動軸81の軸回り方向に回動され
るとともに、第1の回動軸81に連結されたヒンジ部材
113による所定の回動抵抗が第1の回動軸81に付勢
されているため、装置本体2に対して開閉操作された任
意の開閉位置に蓋体3を停止することができる。
【0067】また、回動支持機構6は、装置本体2に対
して蓋体3が矢印b方向及びb方向に回動操作され
る際に、蓋体3が第2の回動軸82の軸回り方向に回動
されるとともに、支軸部材80の位置規制ピン93が取
付け板95のガイドスリット102に沿って移動され
る。回動支持機構6は、位置規制ピン93がガイドスリ
ット102の両端に当接された位置r,rで、位置
規制ピン93に板バネ103の弾性力が付勢されること
によって、第2の回動軸82の軸回り方向の回動が規制
されるため、第2の回動軸82の軸回り方向に回動操作
された蓋体3の回動位置が確実に保持される。
【0068】すなわち、回動支持機構6によれば、蓋体
3が第2の回動軸82の軸回り方向に回動された際に、
第1の回動軸81の軸方向が装置本体2の背面に平行に
された位置と、第1の回動軸81の軸方向が装置本体2
の側面に平行にされた位置とに確実にそれぞれ固定する
ことができる。
【0069】また、回動支持機構6は、位置規制ピン9
3がガイドスリット102に沿って移動された中途位置
,rで、板バネ103の弾性力が付勢されない
が、平バネ97による回動抵抗が第2の回動軸82に対
して付勢されているため、第2の回動軸82の軸回り方
向の任意の回動位置に蓋体3を停止させることができ
る。
【0070】なお、上述した支軸部材80は、第1の回
動軸81が、第1の回動軸81に平行な分割面で二分割
された横割り型とされたが、内部に接続配線84及び接
続端子85を容易に挿通させることが可能とされるよう
に、第1の回動軸81及び第2の回動軸82を含む分割
面で二分割された縦割り型等の他の分割構造に構成され
てもよいことは勿論である。例えば図15に示すよう
に、他の支軸部材130は、第1の回動軸81及び第2
の回動軸82を含む分割面で二分割された一対の分割体
131,132を有している。
【0071】つぎに、装置本体2に対して開閉操作され
る蓋体3の開放位置を検出することにより、蓋体3の開
放位置に応じて表示部63の電源入力状態を切り替える
開閉検出機構7について以下説明する。
【0072】開閉検出機構7は、図14(b)及び図1
6に示すように、第1の回動軸81と一体的に回動され
る検出用突部135と、この検出用突部135の回動位
置を検出することにより第1の回動軸81の軸回り方向
の回動位置を検出するための検出素子136とを有して
いる。
【0073】検出用突部135は、回動支持機構6のヒ
ンジ部材113の支軸114の端面に、端面の外周に沿
って軸方向に一体に突出形成されている。検出用突部1
35は、略半円柱状に形成されており、蓋体3の主面と
装置本体2の主面との角度が例えば45度をなすときに
検出素子136により検出されるように、第1の回動軸
81の軸回り方向の所定の位置に設けられている。
【0074】検出素子136は、図14(b)及び図1
6に示すように、検出器138に対して押し込み操作さ
れる検出子139を有するスイッチが用いられている。
検出素子136は、検出子139を検出用突部135の
回動領域に臨ませるように支軸114の端面に対向する
位置に配設されて、支軸114の断面の投影面内に位置
されている。検出素子136は、検出用突部135に当
接されることよって、支軸114の軸方向に検出子13
9が押し込み操作されるように、蓋体3内に取り付けら
れた回路基盤68上に設けられて電気的に接続されてい
る。
【0075】したがって、開閉検出機構7は、図17に
示すように、第1の回動軸81の軸回り方向に蓋体3が
開閉操作されることに伴って、第1の回動軸81と一体
的に回動する支軸114に設けられた検出用突部135
が回動されて、この検出用突部135が検出素子136
の検出子139を押し込み操作することによって、装置
本体2に対する蓋体3の回動位置が検出される。すなわ
ち、開閉検出機構7は、第1の回動軸81側の検出用突
部135と蓋体3側の検出素子136との相対位置の変
化によって、装置本体2に対する蓋体3の回動位置を検
出する。
【0076】以上のように構成された開閉検出機構7
は、装置本体2に対して蓋体3が矢印a方向に開放操
作されて、装置本体2の主面と蓋体3の主面とのなす角
度が45度以上まで開放操作されたときに、検出素子1
36の検出子139に当接されていた検出用突部135
が、検出子139から離間されることにより、装置本体
2に対して開放された蓋体3の表示部63が点灯され
る。
【0077】開閉検出機構7は、図17に示すように、
装置本体2の主面と蓋体3の主面とのなす角度がほぼ1
80度程度にされた状態で、検出素子136の検出子1
39に対して検出用突部135が退避された位置に移動
されているため、装置本体2に対して開放された蓋体3
の表示部63が点灯されている。
【0078】図18に示すように、開閉検出機構7は、
装置本体2に対して蓋体3が図17に示した開放状態か
ら矢印a方向に閉塞操作されて、装置本体2の主面と
蓋体3の主面とのなす角度が略90度にされた状態で、
検出用突部135に検出素子136の検出子139が当
接されていないため、表示部63が点灯されている。
【0079】つぎに、開閉検出機構7は、装置本体2に
対して蓋体3が更に矢印a方向に閉塞操作されて、装
置本体2の主面と蓋体3の主面とのなす角度がほぼ60
度にされたときに、検出用突部135に検出素子136
の検出子139が当接し始めるが、表示部63が点灯さ
れた状態に保たれている。そして、開閉検出機構7は、
図19に示すように、装置本体2に対して蓋体3が更に
矢印a方向に閉塞操作されて、装置本体2の主面と蓋
体3の主面とのなす角度がほぼ45度程度まで移行した
ときに、検出用突部135によって検出素子136の検
出子139が完全に押し込まれて、表示部63が消灯さ
れる。
【0080】上述した開閉検出機構7によれば、第1の
回動軸81に連結された支軸114の一端に設けられた
検出用突部135と、この検出用突部135に対向する
位置に設けられた検出素子136とを有することによ
り、他のリンク機構等を介在させることなく直接的に検
出素子136の検出子139を押し込み操作することが
可能とされるため、構成の簡素化が図られて、動作信頼
性が向上され、製造コストを低減することができる。
【0081】また、開閉検出機構7は、検出用突部13
5及び検出素子136が蓋体3の内部に配設されること
により、装置本体2及び蓋体3の外部に検出部材が露出
されないため、装置全体の外観を簡素且つ良好に保つこ
とができる。
【0082】なお、上述した開閉検出機構7は、支軸1
14の端面に形成された検出用突部135に対向された
検出子139が支軸114の軸方向に押し込み操作され
るように検出素子136が配設されたが、支軸114の
軸方向に直交する方向に検出子139が押し込み操作さ
れるように検出素子136が配設されてもよい。
【0083】なお、上述した開閉検出機構7は、検出用
突部135がヒンジ部材113の支軸114の端面に形
成されたが、例えば、検出用突部135がヒンジ部材1
13の支軸114の軸方向の中途位置の外周面上に、軸
方向に直交する方向に突出されるように設けられるとと
もに、支軸114の外周面に対向する位置に検出素子1
36が配設されるように構成されてもよい。また、検出
素子136としては、他の機械形式や光学形式等の他の
検出素子が適用されてもよいことは勿論である。
【0084】また、上述した開閉検出機構7は、蓋体3
の開閉位置を検出することにより、表示部63の電源入
力状態を切り替えるように構成されたが、表示部63と
同時に装置本体2の電源入力状態を切り替えるように構
成されてもよいことは勿論である。
【0085】つぎに、装置本体2に対して蓋体3を矢印
方向に閉塞させた第1の閉塞状態と、装置本体2に
対して蓋体3を矢印b方向に回動させるとともに矢印
方向に閉塞させた第2の閉塞状態とにぞれぞれ保持
するためのロック機構8について以下説明する。
【0086】ロック機構8は、図20及び図21に示す
ように、蓋体3に係合されるロック部材150と、第1
及び第2の閉塞状態でロック部材150がそれぞれ係合
される第1及び第2の係合凹部151,152と、これ
ら第1及び第2の係合凹部151,152に挿入されて
係合される係合部材153と、ロック部材150を作動
させるとともに蓋体3を開放させる方向に移動させる作
動部材154と、ロック部材150を移動操作するため
のスライド操作部材155と、ロック部材150を回動
させる方向に付勢する捻りコイルバネ156と、これら
ロック部材150、係合部材153及び捻りコイルバネ
156を支持する支持板157とを備えている。
【0087】ロック部材150は、例えば金属材料によ
って形成されており、図21及び図22に示すように、
略中央部が、支持板157に矢印d方向及びd方向
に回動可能に支持されている。ロック部材150には、
蓋体3の第1及び第2の係合凹部151,152に係合
されるロック爪161が一端に一体に形成されている。
装置本体2の主面には、ロック部材150のロック爪1
61を装置本体2の外方に突出させるため開口160が
設けられており、この開口160に臨む位置にロック爪
161が位置されている。
【0088】また、ロック部材150には、スライド操
作部材155が当接されて矢印d方向に回動操作され
るための作動片162が一体に突出形成されている。ま
た、ロック部材150には、作動部材154が係合され
る係合片163が主面に対して折曲されて一体に形成さ
れている。また、ロック部材150の主面には、捻りコ
イルバネ156の一端が掛止されるバネ掛止ピン165
が一体に設けられている。
【0089】第1の係合凹部151は、図20及び図2
3に示すように、蓋体3の主面の外周側に、蓋体3の主
面が装置本体2の主面に対向されて装置本体2に対して
蓋体3が閉塞された第1の閉塞状態で、ロック部材15
0のロック爪161に対向された位置に設けられてい
る。第2の係合凹部152は、蓋体3の主面に対向する
裏面の外周側に、蓋体3の主面が外方に臨まされて装置
本体2に対して閉塞された第2の閉塞状態で、ロック部
材150のロック爪161に対向された位置に設けられ
ている。すなわち、第1及び第2の係合凹部151,1
52は、蓋体3の主面及び裏面の対向する位置にそれぞ
れ設けられている。
【0090】係合部材153は、例えば樹脂材料によっ
て略コ字状に形成されており、外形寸法が第1及び第2
の係合凹部151,152の内形寸法よりやや小に形成
されている。係合部材153は、ロック部材150のロ
ック爪161の移動領域を包囲するように配設されて、
支持板157に接合されて固定されている。
【0091】作動部材154は、図21及び図22に示
すように、例えば樹脂材料によって主面部が平板状をな
して形成されている。作動部材154は、一端に、矢印
方向及びe方向に回動可能に支持される回動支軸
167が一体に形成されており、この回動支軸167を
介して装置本体2に回動可能に支持されている。
【0092】また、作動部材154の主面部には、装置
本体2に対して閉塞される蓋体3に臨む位置に、蓋体3
側に向かって突出形成された作動突部168が一体に形
成されている。この作動突部168は、装置本体2の主
面から突出されて設けられた係合部材153の近傍に位
置されて形成されるとともに、装置本体2の主面に直交
する方向である高さが、係合部材153が装置本体2の
主面から突出される高さに比して小とされている。
【0093】すなわち、作動突部168は、装置本体2
の主面からの高さが比較的高い係合部材153の近傍に
位置されることによって、装置本体2の主面から突出さ
れた状態で、ユーザが指先等で誤って押し込み操作され
ることが防止されている。
【0094】また、作動突部168は、装置本体2の外
方に臨まされる端部が、尖鋭な形状に形成されている。
すなわち、作動突部168は、装置本体2の外方に臨む
一端が尖鋭とされることによって、指先等が触れた場合
の感触でユーザに注意を喚起させるとともに押込み操作
することが困難な形状であるため、誤って押し込み操作
されることが防止されている。
【0095】また、作動部材154は、自由端に、ロッ
ク部材150の係合片163に係合される係合爪169
が一体に突出形成されている。
【0096】スライド操作部材155は、図21及び図
22に示すように、装置本体2の側面部に、矢印f
向及びf方向に移動可能に支持されており、指先等で
スライド操作される操作部171と、ロック部材150
の作動片162に当接されてロック部材150を移動操
作する作動部172とを有している。
【0097】スライド操作部材155は、引っ張りコイ
ルバネ173の弾性力によって矢印f方向に移動され
るように付勢されている。引っ張りコイルバネ173
は、一端がスライド操作部材155に掛止されており、
他端が装置本体2に掛止されている。
【0098】捻りコイルバネ156は、図22に示すよ
うに、一端が、支持板157に設けられたバネ掛止軸1
75に掛止されており、他端がロック部材150のバネ
掛止ピン165に掛止されている。そして、捻りコイル
バネ156は、ロック部材150が回動することに伴っ
て変化するバネ掛止ピン165とバネ掛止軸175との
相対位置に応じて、ロック部材150を矢印d方向又
はd方向にそれぞれ回動させるように付勢する。
【0099】支持板157は、図21及び図22に示す
ように、剛性を有する金属材料によって主面が平板状に
形成されており、装置本体2に固定ネジ(図示せず)を
介して固定される取り付け片177,178が、主面に
対して折曲されてそれぞれ形成されている。
【0100】支持板157は、装置本体2の主面に臨む
一端に、係合部材153が嵌め込まれて取り付けられる
突出片180が一体に突出形成されている。この突出片
180は、第1及び第2の係合凹部151,152の深
さにほぼ等しい突出量を以て装置本体2の主面の開口1
60から突出されて、ロック部材150のロック爪16
1の移動領域に隣接するように装置本体2に固定されて
いる。
【0101】また、支持板157の主面には、ロック部
材150の略中央を回動可能に支持する回動支軸181
が設けられている。また、支持板157の主面には、ロ
ック部材150の作動片162が移動可能に挿通される
円弧状にガイドスリット182が設けられており、この
ガイドスリット182を介してロック部材150の作動
片162がスライド操作部材155の作動部172に臨
まされている。
【0102】以上のように構成されたロック機構8につ
いて、蓋体3の主面側の表示部63を装置本体2の主面
に対向させて、装置本体2に対して蓋体3が閉塞された
第1の閉塞状態を保持する動作及び第1の閉塞状態の保
持を解除する動作を図面を参照して説明する。
【0103】まず、図22に示すように、装置本体2に
対して蓋体3が開放された状態で、ロック機構8は、ロ
ック部材150のロック爪161が、装置本体2の主面
から内方に位置されているとともに、作動部材154の
作動突部168の尖端が、装置本体2の主面から所定量
だけ突出されている。
【0104】次に、ロック機構8は、図23に示すよう
に、装置本体2に対して蓋体3が第1の閉塞状態に閉塞
されることに伴って、蓋体3の主面が作動部材154の
作動突部168に当接されて、蓋体3の主面によって作
動突部168が装置本体2の内方に押し込み操作され
る。作動部材154は、蓋体3の主面によって作動突部
168が押し込み操作されることにより、作動部材15
4が回動支軸167を回動中心として矢印e方向に回
動される。作動部材154は、矢印e方向に回動され
ることによって、この作動部材154の係合爪169が
ロック部材150の係合片163に係合される。
【0105】ロック部材150の係合片163に係合爪
169が係合された作動部材154は、捻りコイルバネ
156の弾性力により矢印d方向に回動される方向に
付勢されているため、捻りコイルバネ156の付勢力に
よってロック部材150が矢印d方向に更に回動され
る。
【0106】図24に示すように、装置本体2に対して
第1の閉塞状態に閉塞されたとき、ロック機構8は、支
持板157の突出片180に取り付けられた係合部材1
53が、蓋体3の第1の係合凹部151内に挿入されて
係合されるとともに、ロック部材150が矢印d方向
に回動されることによって、ロック爪161が蓋体3の
第1の係合凹部151に確実に係合される。したがっ
て、蓋体3は、ロック機構8によって、装置本体2に対
して閉塞された第1の閉塞状態を保持される。
【0107】また、ロック機構8は、装置本体2に対し
て蓋体3が閉塞される際、ロック部材150のロック爪
161が第1の係合凹部151に係合されるときに、第
1の係合凹部151に係合部材153が係合されること
により、第1の係合凹部151とロック部材150のロ
ック爪161との相対位置が位置決めされるため、第1
の係合凹部151に対してロック爪161が確実に係合
される。
【0108】装置本体2に対して閉塞されている蓋体3
は、装置全体が誤って落下される等によって外部から衝
撃等が負荷された場合、ロック部材150の回動軸18
1の軸方向に平行な方向に作用する外力が、第1の係合
凹部151に係合された係合部材153及び回動支持機
構6にそれぞれ負荷されるため、ロック部材150に外
力が直接作用されることなく、外力によってロック部材
150のロック爪161と蓋体3の第1の係合凹部15
1との係合状態が解除されることが防止されるととも
に、外力によってロック部材150が破損することが防
止されている。
【0109】次に、ロック機構8は、図24に示すよう
に、装置本体2に対して閉塞された蓋体3を開放する場
合、スライド操作部材155を引っ張りコイルバネ17
3の弾性力に抗して矢印f方向にスライド操作する。
スライド操作部材155は、矢印f方向にスライド操
作されることにより、作動部172がロック部材150
の作動片162に当接されて、この作動片162を支持
板157のガイドスリット182内に沿って移動させ
る。
【0110】ロック部材150は、図24及び図25に
示すように、スライド操作部材155によって作動片1
62が移動されることにより矢印d方向に回動され
て、ロック爪161と蓋体3の係合状態が解除されると
ともに係合片163が作動部材154の係合爪169に
係合される。すなわち、装置本体2に対して閉塞された
蓋体3は、ロック機構8による第1の閉塞状態の保持が
解除されるため、矢印a 方向に開放操作することが可
能とされる。
【0111】そして、作動部材154の係合爪169に
係合片163が当接されたロック部材150は、捻りコ
イルバネ156の弾性力によってロック部材150を矢
印d 方向に回動する方向に付勢されるため、更に矢印
方向に回動される。ロック部材150は、図25に
示すように、更に矢印d方向に回動されることによ
り、係合片163が係合爪169を移動させるため、作
動部材154が矢印e方向に回動される。作動部材1
54は、矢印e方向に回動されることに伴って作動突
部168が装置本体2の主面から外方に突出されること
により、この作動突部168の尖端が、図26に示すよ
うに、装置本体2に対して閉塞されている蓋体3の主面
に当接されて、作動突部168の突出量に応じて蓋体3
を矢印a方向に僅かに移動させて開放させる。
【0112】すなわち、ロック機構8は、スライド操作
部材155をスライド操作することにより、ロック部材
150のロック爪161による係合状態が解除されるこ
とに連動して、図26に示すように、第1の閉塞状態か
ら蓋体3を僅かに開放させる。したがって、蓋体3は、
装置本体2に対して僅かに開放されることによって、装
置本体2の主面と蓋体3の主面との間に間隙が確保され
るため、この間隙にユーザが指先等を掛けて容易に開放
操作することができる。
【0113】なお、ロック機構8は、装置本体2に対し
て蓋体3が矢印b方向に回動されるとともに、蓋体3
の主面の表示部63が外方に臨ませて蓋体3が装置本体
2に対して閉塞される第2の閉塞状態についても、上述
した第1の閉塞状態における動作と同様であるため説明
を省略する。
【0114】以上のように構成されたディスクプレーヤ
1について、装置本体2に対して蓋体3が矢印a方向
及びa方向に開閉操作される動作及び矢印b方向及
びb 方向に回動操作される動作を図面を参照してそれ
ぞれ説明する。
【0115】ディスクプレーヤ1は、図27及び図28
に示すように、装置本体2に対して蓋体3を矢印a
向及びa方向に開閉操作されることにより、蓋体3が
回動支持機構6の第1の回動軸81の軸回り方向に回動
されて、装置本体2の主面に対して蓋体3の表示部63
の表示面を180度程度まで開放させることが可能とさ
れるとともに、装置本体2の主面に対して蓋体3の表示
部63を対向させた向きで、装置本体2に対して蓋体3
が閉塞された第1の閉塞状態とされる。この第1の閉塞
状態では、装置本体2によって蓋体3の表示部63が覆
われて保護される。
【0116】ディスクプレーヤ1は、例えば机上等に載
置されて使用される場合、図27に示すように、装置本
体2に対して蓋体3が第1の回動軸81を回動中心とし
て矢印a方向に開放操作されることにより、蓋体3の
表示部63を外方に臨ませて、表示部63が目視可能と
される。
【0117】つぎに、ディスクプレーヤ1は、図29及
び図30に示すように、装置本体2に対して蓋体3が開
放された状態で、装置本体2に対して蓋体3を第2の回
動軸82を回動中心として矢印b方向及びb方向に
更に回動させることによって、蓋体3の表示部63を必
要に応じて90度、すなわち第1の回動軸81の軸方向
が装置本体2の背面に平行な向きから装置本体2の側面
に平行な向きまで回動させて表示部63の向きを任意に
変更することが可能とされる。
【0118】また、ディスクプレーヤ1は、装置本体2
に対して蓋体3が第2の回動軸82の軸回り方向に回動
された任意の回動位置で、更に装置本体2に対して蓋体
3を第1の回動軸81の軸回り方向に回動させることが
できる。したがって、ディスクプレーヤ1は、図31及
び図32に示すように、第1の回動軸81の軸方向が装
置本体2の側面に平行とされる位置まで回動されて、装
置本体2の主面に対して蓋体3の表示部63を第1の回
動軸81の軸回り方向に180度まで回動させて、蓋体
3の表示部63の表示面の向きを任意に変更することが
可能とされる。
【0119】また、ディスクプレーヤ1は、装置本体2
に対して蓋体3が閉塞された第1の閉塞状態から蓋体3
を装置本体2に対して第2の回動軸82を回動中心とし
て矢印b方向に回動操作することにより、蓋体3の表
示部63を装置本体2の外方に臨ませることが可能とさ
れる。
【0120】さらに、ディスクプレーヤ1は、例えば手
に把持しながら使用する場合やユーザの周囲に十分なス
ペースを確保できない場合等に、図31及び図33に示
すように、装置本体2に対して開放された蓋体3を矢印
方向に90度回動させるとともに、装置本体2の主
面に対して蓋体3の裏面を矢印a方向に閉塞させるこ
とにより、蓋体3の表示部63が装置本体2の外方に臨
ませて閉塞された第2の閉塞状態とされる。図33に示
すように、ディスクプレーヤ1は、この第2の閉塞状態
で、装置本体2の外方に臨まされている表示部63を目
視することが可能とされるとともに、装置全体が小さく
畳まれることにより装置全体を容易に扱うことが可能と
される。
【0121】上述したように、ディスクプレーヤ1は、
回動支持機構6の第2の回動軸82が装置本体2の背面
側の隅部に位置して配設されることによって、蓋体3及
び装置全体の薄型化及び小型化を図ることができる。
【0122】また、ディスクプレーヤ1は、装置本体2
に対して蓋体3が矢印a方向及びa方向と、矢印b
方向及びb方向とにそれぞれ回動可能とされること
によって、装置本体2に対して蓋体3の表示部63を外
方に臨ませて装置本体2に対して蓋体3を閉塞させた第
2の閉塞状態にすることが可能とされるため、ディスク
プレーヤ1を使用する種々の環境に応じて、例えば、ユ
ーザの周囲に十分なスペースが確保できない状況であっ
ても容易且つ良好に使用することができる。
【0123】また、ディスクプレーヤ1は、第1の回動
軸81の端部に位置して開閉検出機構6が配設されたこ
とによって、蓋体3の薄型化を図ることが可能とされる
とともに蓋体3の回動位置の検出動作の信頼性を向上す
ることができる。また、このディスクプレーヤ1によれ
ば、従来で述べた開閉検出機構のように装置本体側又は
蓋体側から検出用突部が外方に突出されることなく開閉
検出機構6全体が蓋体3の内部に配設されるため、装置
全体の外観を良好に確保することができる。
【0124】また、ディスクプレーヤ1は、装置本体2
に対して開閉される蓋体3の回動位置を検出する開閉検
出機構7を備えることにより、装置本体2に対して蓋体
3が開放されたときに表示部63を消灯させるととも
に、装置本体2に対して蓋体3が閉塞されたときに表示
部63を点灯させることができる。
【0125】また、ディスクプレーヤ1によれば、装置
本体2に対して蓋体3が閉塞された第1及び第2の閉塞
状態で、装置本体2の係合部材153が蓋体3の第1及
び第2の係合凹部151,152に係合されるロック機
構8を備えることにより、第1及び第2の閉塞状態で蓋
体3に衝撃等が負荷された場合でも、負荷された外力が
ロック部材150に直接負荷されないため、第1及び第
2の閉塞状態が確実に保持されるとともに、ロック部材
150のロック爪161等が破損することを確実に防止
することができる。
【0126】また、ディスクプレーヤ1によれば、ロッ
ク機構8が、閉塞操作される蓋体3に押し込み操作され
ることによりロック部材150を移動する作動部材15
4を備えることによって、蓋体3の閉塞操作に連動して
ロック部材150を係合させるとともに、蓋体3の開放
操作に連動して蓋体3を僅かに開放させて容易に開放操
作することを可能とすることができる。
【0127】なお、上述したディスクプレーヤ1は、装
置本体2及び蓋体3の主面が略方形状に形成されたが、
回動支持機構6を備える他のディスクプレーヤについて
図面を参照して簡単に説明する。
【0128】例えば図34に示すように、ディスクプレ
ーヤ201は、光学ディスク5から情報を再生する装置
本体204と、この装置本体204に回動支持機構6を
介して矢印a方向及びa方向に開閉可能に支持され
るとともに矢印b方向及びb方向に回動可能に支持
された蓋体205とを備えている。
【0129】図34に示すように、装置本体204は、
主面が略方形状に形成され、回動支持機構6が配設され
た背面側に対向する正面側が光学ディスク5の外周に沿
って切り欠かれた円弧状に形成されている。装置本体2
04と同様に、蓋体205は、主面が略方形状に形成さ
れ、正面側が光学ディスク5の外周に沿って切り欠かれ
た円弧状に形成されている。
【0130】上述したように、ディスクプレーヤ201
によれば、回動支持機構6の第2の回動軸82が装置本
体204の背面側の隅部に位置して配設されることによ
って、第2の回動軸82が光学ディスク5を回転駆動す
るためのスペースに重ならない位置に配設されるため、
装置全体の更なる小型化を図ることができる。
【0131】また、、上述したディスクプレーヤ1は、
回動支持機構6が、装置本体2の背面側の隅部に位置し
て配設される構成とされたが、装置本体の背面側の略中
央部に位置して配設されるように構成されてもよい。蓋
体を回動可能に支持する回動支持機構が装置本体の背面
側の略中央部に位置して配設された他のディスクプレー
ヤについて簡単に説明する。なお、この他のディスクプ
レーヤは、上述したディスクプレーヤ1と回動支持機構
を除く基本構成がほぼ同一とされるため、便宜上、同一
部材及び同一箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0132】図35に示すように、他のディスクプレー
ヤ202は、装置本体2に対して蓋体3を矢印a方向
及びa方向に開閉可能にするとともに装置本体2に対
して蓋体3を矢印b方向及びb方向に回動可能に支
持する回動支持機構206を備えている。
【0133】この回動支持機構206は、図35に示す
ように、蓋体3を矢印a方向及びa方向に開閉可能
に支持する第1の回動軸211と、蓋体3を矢印b
向及びb方向に回動可能に支持する第2の回動軸21
2とを有する支軸部材210を備えている。この支軸部
材210は、図36及び図37に示すように、第1の回
動軸211が、第1の回動軸211の軸方向に平行な分
割面で二分割されて組み合わされる一組の上分割体(図
示せず)及び下分割体214から構成されている。
【0134】図35に示すように、支軸部材210は、
第1の回動軸211が、装置本体2の背面側の幅方向の
略中央部に対応する蓋体3の幅方向の中央部に位置され
るとともに軸方向が装置本体2の主面に平行に設けられ
ている。また、支軸部材210は、第2の回動軸212
が、装置本体2の背面側の幅方向の略中央部に位置され
るとともに軸方向が装置本体2の主面に直交されて設け
られている。
【0135】また、支軸部材210の下分割体214に
は、図36及び図37に示すように、第1の回動軸21
1の一端に、第1の回動軸211の軸回りに回動抵抗を
付与するためのヒンジ部材215が設けられている。ヒ
ンジ部材215は、第1の回動軸211の一端に、軸方
向が第1の回動軸211の軸方向に一致されて形成され
た支軸216と、この支軸216を回動可能に支持する
とともに支軸216の軸回りに所定の回動抵抗を付与す
る軸受部材217とを有している。支軸部材210は、
第1の回動軸211の軸回りに回動されることに伴って
回動される支軸216が、軸受部材217によって回動
抵抗を付与されるため、蓋体3を第1の回動軸211の
軸回りの任意の回動位置に保持することが可能とされ
る。
【0136】また、支軸部材210の下分割体214に
は、図37に示すように、第2の回動軸212の軸回り
方向の回動位置を規制するための位置規制ピン221
が、第2の回動軸212の回動中心から離間された位置
に一体に設けられている。
【0137】また、装置本体2には、図35に示すよう
に、支軸部材210の第2の回動軸212を回動可能に
支持する取付け板222が取り付けられている。取付け
板222には、装置本体2の主面に略平行な主面に、支
軸部材210の第2の回動軸212を回動可能に支持す
る軸受部(図示せず)が一体に形成されている。取付け
板222の主面には、軸受部から離間された位置に、支
軸部材に設けられた位置規制ピン221が移動可能に係
合される円弧状のガイドスリット224が、第2の回動
軸212を回動中心とする同心円状に第2の回動軸21
2の軸回り方向に沿って設けられている。
【0138】また、図示しないが、ディスクプレーヤ2
02は、支軸の端部に対向する位置に、装置本体に対す
る蓋体の開閉状態を検出する開閉検出機構が設けられる
とともに、蓋体が装置本体に対して閉塞された第1及び
第2の閉塞状態を保持するためのロック機構が設けられ
る。
【0139】以上のように構成されたディスクプレーヤ
202について、装置本体2に対して蓋体3が矢印a
方向及びa方向に開閉操作される動作及び矢印b
向及びb方向に回動操作される動作を図面を参照して
それぞれ説明する。
【0140】ディスクプレーヤ202は、図38に示す
ように、装置本体2に対して蓋体3を矢印a方向及び
方向に開閉操作されることにより、蓋体3が回動支
持機構206の第1の回動軸211の軸回り方向に回動
されて、装置本体2の主面に対して蓋体3の表示部63
の表示面を180度程度まで開放させることが可能とさ
れるとともに、装置本体2の主面に対して蓋体3の表示
部63を対向させた向きで、装置本体2に対して蓋体3
が閉塞された第1の閉塞状態とされる。この第1の閉塞
状態では、装置本体2によって蓋体3の表示部63が覆
われて保護される。
【0141】ディスクプレーヤ202は、例えば机上等
に載置されて使用される場合、図38に示すように、装
置本体2に対して蓋体3が第1の回動軸211を回動中
心として矢印a方向に開放操作されることにより、蓋
体3の表示部63を外方に臨ませて、表示部63が目視
可能とされる。
【0142】つぎに、ディスクプレーヤ202は、図3
9に示すように、装置本体2に対して蓋体3が矢印a
方向に90度開放された状態で、装置本体2に対して蓋
体3を第2の回動軸212を回動中心として矢印b
向及びb方向に更に回動させることによって、蓋体3
の表示部63を必要に応じて180度、すなわち表示部
63の表示面を装置本体2の正面側に臨ませる向きから
装置本体2の背面側に臨ませる向きまで回動させて任意
に変更することが可能とされる。
【0143】さらに、ディスクプレーヤ202は、図4
0に示すように、装置本体2に対して蓋体3が矢印a2
方向に90度開放されることにより表示部63の表示面
が装置本体2の側面に平行にされた状態から、装置本体
2に対して蓋体3が第2の回動軸82の軸回り方向に9
0度回動された回動位置で、更に装置本体2に対して蓋
体3を第1の回動軸211の軸回り方向に回動させるこ
とができる。したがって、ディスクプレーヤ202は、
図40に示すように、表示部63の表示面を装置本体2
の主面に平行な状態に折り畳むことが可能とされて、表
示面を装置本体2の主面に当接させる、或いは表示面を
外方に臨ませる可能とされる。
【0144】また、ディスクプレーヤ202は、例えば
手に把持しながら使用する場合やユーザの周囲に十分な
スペースを確保できない場合等に、図38及び図39に
示すように、装置本体2の主面に対して表示部63の表
示面が直交するように蓋体3を第1の回動軸211の軸
回り方向に90度回動させるとともに、表示面を装置本
体2の背面側に臨ませるように蓋体3を第2の回動軸2
12の軸回り方向に180度回動させて、更に蓋体3の
表示部63の裏面を装置本体2の主面に当接させるよう
に閉塞させた第2の閉塞状態にすることができる。ディ
スクプレーヤ202は、この第2の閉塞状態で、装置本
体2の外方に臨まされている表示部63を目視すること
が可能とされるとともに、装置全体が小さく畳まれるこ
とにより装置全体を容易に扱うことが可能とされる。
【0145】上述したディスクプレーヤ202によれ
ば、回動支持機構206を備えることにより、装置本体
2に対して蓋体3の表示部63を外方に臨ませた状態
で、装置本体2に蓋体3を閉塞させた閉塞状態にするこ
とが可能とされる。したがって、このディスクプレーヤ
202によれば、上述したディスクプレーヤ1と同様
に、装置本体2に対して折り畳まれた蓋体3の表示部6
3を外方に臨ませることが可能とされるため、ディスク
プレーヤ202を使用する種々の環境に応じて、例え
ば、ユーザの周囲に十分なスペースを確保できない状況
であって容易且つ良好に使用することができる。
【0146】なお、本発明に係るディスクプレーヤは、
光学ディスク5としてDVDから情報を再生する再生機
構を備える構成とされたが、例えばCD(Compact Disc)
−ROM(Read-Only Memory)、DVD−ROM等の他の
光学ディスクや、再生機構の光ピックアップに対向する
位置に磁界を印加する磁気ヘッドを備えて例えば光磁気
ディスク、磁気ディスク等の他の記録媒体に対して情報
を記録再生するように構成されてもよいことは勿論であ
る。
【0147】
【発明の効果】上述したように本発明に係る電子機器に
よれば、蓋体の薄型化を図ることが可能とされて、装置
本体に対する蓋体の回動位置の検出動作の信頼性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクプレーヤを示す正面図で
ある。
【図2】上記ディスクプレーヤを示す側面図である。
【図3】装置本体を示す分解斜視図である。
【図4】蓋体を示す分解斜視図である。
【図5】上記装置本体の信号処理を説明するために示す
ブロック図である。
【図6】回動支軸機構を示す分解斜視図である。
【図7】上記回動支持機構を示す縦断面図である。
【図8】上記回動支持機構が備える支軸部材を示す側面
図である。
【図9】上記回動支持機構が備える上下固定板を示す平
面図である。
【図10】上記回動支持機構を説明するために示す平面
図である。
【図11】上記回動支持機構における機械的強度の算出
方法を説明するために(a)に平面図を示し、(b)に
側面図を示す。
【図12】上記回動支持機構の組付け方法を説明するた
めに示す斜視図である。
【図13】上記回動支持機構の支軸部材を蓋体に取り付
ける状態を示す斜視図である。
【図14】上記支軸部材にヒンジ部材を取り付ける状態
を示す斜視図である。
【図15】他の支軸部材の分割の一例を示す分解斜視図
である。
【図16】開閉検出機構を説明するために示す平面図で
ある。
【図17】上記開閉検出機構の動作を説明するために示
す縦断面図である。
【図18】上記図17に示す状態から蓋体が更に開放操
作された状態を示す縦断面図である。
【図19】上記図17に示す状態から蓋体が閉塞操作さ
れた中途状態を示す縦断面図である。
【図20】ロック機構を説明するために示す透視側面図
である。
【図21】上記ロック機構を説明するために示す平面図
である。
【図22】上記ロック機構において装置本体に対して蓋
体が開放された状態を示す縦断面図である。
【図23】上記ロック機構において装置本体に対して蓋
体が閉塞された状態を示す縦断面図である。
【図24】上記ロック機構において蓋体にロック部材が
係合された状態を示す縦断面図である。
【図25】上記ロック機構において蓋体とロック部材と
の係合が解除された状態を示す縦断面図である。
【図26】上記ロック機構において蓋体が作動部材によ
り開放される状態を示す縦断面図である。
【図27】装置本体に対して蓋体が第1の回動軸の軸回
り方向に回動される状態を説明するために示す斜視図で
ある。
【図28】装置本体に対して蓋体が第1の回動軸の軸回
り方向に回動される状態を説明するために示す側面図で
ある。
【図29】装置本体に対して蓋体が第2の回動軸の軸回
り方向に回動される状態を説明するために示す斜視図で
ある。
【図30】装置本体に対して蓋体が第2の回動軸の軸回
り方向に回動される状態を説明するために示す平面図で
ある。
【図31】装置本体に対して蓋体が第2の回動軸の軸回
り方向に回動された後に更に第1の回動軸の軸回り方向
に回動される状態を説明するために示す斜視図である。
【図32】装置本体に対して蓋体が第2の回動軸の軸回
り方向に回動された後に更に第1の回動軸の軸回り方向
に回動される状態を説明するために示す側面図である。
【図33】装置本体に対して蓋体が閉塞された第2の閉
塞状態を説明するために示す斜視図である。
【図34】他の装置本体を説明するために示す平面図で
ある。
【図35】他の回動支持機構を説明するために示す正面
図である。
【図36】上記他の回動支持機構が備える他の支軸部材
及びヒンジ部材を示す横断面図である。
【図37】上記他の支軸部材及びヒンジ部材を示す縦断
面図である。
【図38】他の回動支持機構において、装置本体に対し
て蓋体が第1の回動軸の軸回り方向に回動される状態を
説明するために示す側面図である。
【図39】上記他の回動支持機構において、装置本体に
対して蓋体が第2の回動軸の軸回り方向に回動される状
態を説明するために示す平面図である。
【図40】上記他の回動支持機構において、装置本体に
対して蓋体が第2の回動軸の軸回り方向に回動された後
に更に第1の回動軸の軸回り方向に回動される状態を説
明するために示す正面図である。
【符号の説明】
1 ディスクプレーヤ、2 装置本体、3 蓋体、5
光学ディスク、7開閉検出機構、63 表示部、81
第1の回動軸、82 第2の回動軸、114 支軸、1
35 検出用突部、136 検出素子、139 検出子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 5/03 H05K 5/03 B // G06F 1/16 G06F 1/00 312F Fターム(参考) 4E360 AA02 AB42 BA08 BB02 BB17 BB27 BC08 EC14 ED28 FA08 FA16 GA52 GB14 5G435 EE16 EE17 LL03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器本体と、 上記機器本体に対して回動軸を介して開閉可能に設けら
    れて、情報を表示する表示部を有する蓋体と、 上記回動軸の一端に設けられた検出部と、 上記機器本体又は上記蓋体の内方に、上記回動軸の一端
    に軸方向に対向する位置に配設されて、上記回動軸の回
    動に伴って変位する上記検出部によって作動されて、上
    記機器本体に対する上記蓋体の開閉位置を検出する検出
    素子とを備えることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 上記検出部及び上記検出素子は、上記回
    動軸の軸方向にいずれか一方が凹部とされるとともに他
    方が突部とされて、上記機器本体に対する上記蓋体の開
    閉動作に応じて当接される位置にそれぞれ設けられたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 上記蓋体は、上記回動軸を介して上記機
    器本体に対して開閉可能とする第1の回動方向と、上記
    回動軸の軸方向に直交されて設けられた他の回動軸を介
    して上記機器本体に対して回動可能とする第2の回動方
    向とにそれぞれ回動可能に支持されたことを特徴とする
    請求項1に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 上記蓋体は、上記回動軸の一端に連結さ
    れて一体的に回動する支軸と、上記支軸を回動可能に支
    持する軸受部材とを有する軸受部が設けられ、上記検出
    素子は、上記支軸の一端に対応する位置に設けられたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 上記検出素子は、上記支軸の一端の端面
    に対向されて設けられて、上記支軸に当接されることに
    より上記支軸の軸方向に移動操作される検出子を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 上記検出素子は、上記支軸の断面の投影
    面内に位置されて設けられたことを特徴とする請求項3
    に記載の電子機器。
  7. 【請求項7】 上記機器本体に設けられて、光学ディス
    クから情報を再生する再生機構を備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7386748B2 (en) * 2006-02-28 2008-06-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Information processing apparatus and control method
JP2008305534A (ja) * 2007-05-08 2008-12-18 Panasonic Corp ディスク装置及びディスクドライブ装置
JP2013156723A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Fujitsu Frontech Ltd 情報処理装置

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