JP2003151255A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2003151255A
JP2003151255A JP2001343849A JP2001343849A JP2003151255A JP 2003151255 A JP2003151255 A JP 2003151255A JP 2001343849 A JP2001343849 A JP 2001343849A JP 2001343849 A JP2001343849 A JP 2001343849A JP 2003151255 A JP2003151255 A JP 2003151255A
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insulator
vibration
closing lid
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JP2001343849A
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Inventor
Toshihiko Ikenouchi
利彦 池乃内
Masabumi Tamura
正文 田村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インシュレータ205を介して駆動機構部が
外筺体に弾性支持される構造の電子機器において、機器
の薄型を図るためにインシュレータ205の変位を規制
するストッパ機能をインシュレータ205自身に持たせ
る。 【解決手段】 インシュレータ205に、所定方向に振
動が加わったときにその弾性によって振動を吸収する振
動吸収部205bと、この振動吸収部205bによる振
動吸収の領域を越えた過大な振動が加わったときに外筺
体側に接触して変位を規制するストッパ部205cと、
を一体に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外装体とこの外装
体の内部に配される駆動機構部との間にインシュレータ
が組み込まれてなる電子機器に関し、特にインシュレー
タの構造に係るものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器として例えばディスクプレーヤ
においては、外筺体である外装キャビネットとこの外装
キャビネットの内部に配されるディスク駆動機構部とし
てのディスクドライブ装置との間にゴム等の弾性体によ
りなるインシュレータを組み込み、このインシュレータ
を介してディスクドライブ装置が外装キャビネットに弾
性支持される構造とすることにより、外装キャビネット
からディスクドライブ装置に伝わる振動をインシュレー
タで吸収緩和し、ディスクドライブ装置において安定し
たディスクの駆動が行なわれるようにしてある。
【0003】このインシュレータは、その特性を満足す
るにあたって、耐振動レベルやディスクドライブ装置の
重量等による特定のストロークで伸縮を行なっている
が、振動の吸収緩和に必要なストローク以上は機器内部
で無駄なスペースとなるため、特に薄型の機器ではスト
ッパを設けて変位ストロークを規制する必要がある。従
来はこのストッパをインシュレータとは別部品で作り、
これを外装キャビネット側あるいはディスクドライブ装
置側に取り付けて構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように従来はストッパをインシュレータとは別部品で
構成していたため、その分だけ部品点数が増加してコス
ト高になり、またこのストッパを外装キャビネットある
いはディスクドライブ装置に取り付ける場合、そのため
のエリアを余分に確保する必要があるためサイズ的に不
利となり、機器の小型薄型化の妨げとなっていた。
【0005】本発明はこのような従来の課題を解決する
ことを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、外筺体とこの外筺体の内部に配される駆
動機構部との間に弾性体によりなるインシュレータが組
み込まれ、このインシュレータを介して駆動機構部が外
筺体に弾性支持される構造の電子機器であって、インシ
ュレータは、所定方向に振動が加わったときにその弾性
によって振動を吸収する振動吸収部と、この振動吸収部
による振動吸収の領域を越えた振動が加わったときに外
装体側に接触して変位を規制するストッパ部と、を一体
に有する構造としたものである。
【0007】このような構造のインシュレータを備えた
本発明の電子機器では、通常の振動が加わったときには
インシュレータの振動吸収部の弾性によって振動が吸収
緩和され、更にこの振動吸収部による振動吸収領域を越
えた過大な振動が加わったときにはインシュレータのス
トッパ部が外装体側に接触することによりインシュレー
タの変位が規制されてストッパとしての機能を果たす。
【0008】そしてこの電子機器では、インシュレータ
にストッパ部を一体に設けた構造により、従来の如くス
トッパを別部品で作る必要がなくなるので、部品点数の
削減が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1乃至図39は本発明の電
子機器の実施の例を示すものである。即ち、図1は本発
明が適用される電子機器のシステム構成を示す斜視図、
図2は電子機器の一具体例を示すDVDプレーヤに電池
収納体を装着した状態の外観斜視図、図3は同じく平面
図、図4は同じく電池収納体の半分を取り除いた状態の
底面図、図5はDVDプレーヤの平面図、図6は電池収
納体の半分を取り除いた状態の正面図、図7はDVDプ
レーヤの背面図、図8は電池収納体を装着した状態の側
面図、図9はDVDプレーヤの側面図である。
【0010】図10はDVDプレーヤの開閉蓋を開いた
状態の斜視図、図11は開閉蓋を斜め下方から見た斜視
図、図12は開閉蓋のアーム片を拡大して示す説明図、
図13は第1のフリクション機構を示す一部を断面した
説明図、図14は電池収納体の一対の収納部を開いた状
態の斜視図、図15は第2のフリクション機構を示す断
面図、図16はバックルを開いた状態の斜視図、図17
は同じくバックルを開いた状態の正面図、図18はDV
Dプレーヤに装着された電池収納体に電力を充電する状
態を示す説明図である。
【0011】また、図19はコントロール装置の第1の
実施例を示すもので、同図Aは平面図、同図Bは側面
図、同図Cはスプリングピンの拡大斜視図、図20は開
閉蓋を開いた状態の平面図、図21は図20の中央部を
断面して示す説明図、図22は図19のコントロール装
置を示すもので、同図Aは開閉蓋を90度より僅か少な
い角度で開いた状態の側面図、同図Bは略90度開いた
状態の側面図、図23は同じくコントロール装置を示す
もので、同図Aは開閉蓋を270度以上開いてスタンド
とした状態の側面図、同図Bは略360度開いた状態の
側面図である。
【0012】更に、図24はコントロール装置の第2の
実施例を示すもので、同図Aは側面図、同図Bは略90
度開いた状態の側面図、同図Cは略270度開いてスタ
ンドとした状態の側面図、図25はコントロール装置の
第3の実施例を示す側面図、図26はコントロール装置
の第4の実施例を示すもので、同図Aは平面図、同図B
はクリック円板の拡大分解斜視図、図27はコントロー
ル装置の第5の実施例を示すもので、同図Aは平面図、
同図Bは開閉蓋を開いた側面図、同図Cは開閉蓋を底面
に付けた状態の側面図、図28はコントロール装置の第
6の実施例を示すもので、同図Aは平面図、同図Bは側
面図である。
【0013】図29はコントロール装置の筺体の前面板
と背面板の要部を示す説明図、図30は回動支持部の第
1の実施例を示す斜視図、図31は筺体に回動支持部を
取り付けた状態を示す断面図、図32は同じく回動支持
部の取付状態を示す平面図、図33は回動支持部の第2
の実施例を示す斜視図、図34は回動支持部の回動動作
を説明するための説明図である。
【0014】図35は本発明の実施例であるDVDプレ
ーヤの内部構造を示す分解斜視図、図36は本発明に係
るインシュレータによる弾性支持部の第1の実施例を示
す縦断面図で、Aは通常の状態、Bはストッパ機能時の
状態、図37はインシュレータの形状を示す図で、Aは
上面図、Bは縦断側面図、Cは下面図、図38はインシ
ュレータによる弾性支持部の第2の実施例を示す縦断面
図で、Aは通常の状態、Bはストッパ機能時の状態、図
39はインシュレータによる弾性支持部の第3の実施例
を示す図で、Aは通常の状態、Bはストッパ機能時の状
態である。
【0015】図1に示すように、この電子機器は、情報
記録再生装置の一具体例を示すDVD(デジタルバータ
サイルディスク:Digital Virsatile Disk) プレーヤ1
と、このDVDプレーヤ1の操作をリモートコントロー
ル制御するコントロール装置2と、このコントロール装
置2及びDVDプレーヤ1に電力を供給する電池収納体
3と、DVDプレーヤ1及びコントロール装置2間を電
気的に接続する信号伝達手段の一具体例を示す第1の接
続コード4と、DVDプレーヤ1と他の電子機器(例え
ば、テレビジョン等)との間を接続するための第2の接
続コード5等を備えて構成されている。
【0016】図1〜図10に示すように、DVDプレー
ヤ1は、円盤体の周方向の一部にテラス状の突出部6a
が設けられたシェル形状をなす装置本体であるプレーヤ
本体6と、このプレーヤ本体6の上面に設けられた円形
の凹陥部からなるディスク装着部7を開閉自在に覆う同
じくシェル形状をなす開閉蓋である開閉蓋8と、この開
閉蓋8を閉じた状態でロックするバックル9等から構成
されている。図10に示すように、プレーヤ本体6のデ
ィスク装着部7には、プレーヤ本体6に弾性支持された
ディスクドライブ装置10が配設されている。
【0017】ディスクドライブ装置10は、ディスク装
着部7の中央部に配置されたターンテーブル11と、こ
のターンテーブル11に装着された情報記録媒体である
ディスク状記録媒体の一具体例を示すDVDやCD(コ
ンパクトディスク)等の光学ディスクの情報記録面に対
する情報信号の再生(読み出し)及び記録(書き込み)
の一方又は両方を行う光学ピックアップ装置12等を備
えている。
【0018】図示しないが、ターンテーブル11は、シ
ャーシに固定部が固定されたスピンドルモータの回転部
に取り付けられており、また、光学ピックアップ装置1
2は、シャーシに固定された一対のガイド軸にスライド
可能に支持されている。一対のガイド軸は、所定の間隔
をあけて互いに平行とされており、その前端部はスピン
ドルモータを挟むように配置されていると共に、その後
端部は後方に延在されている。
【0019】このディスクドライブ装置10の上面はカ
バープレート13によって覆われている。このカバープ
レート13には、円形の中央穴14aと、この中央穴1
4aに連続して後方に延在された長穴状の開口部14b
とが設けられている。そして、中央穴14aからターン
テーブル11が上方へ突出され、開口部14bには光学
ピックアップ装置12の光学ヘッド12aが挿入されて
いる。この光学ヘッド12aの対物レンズ15が、ター
ンテーブル11に装着された光学ディスクの情報記録面
に対向される。
【0020】ターンテーブル11は、光学ディスクのセ
ンタ穴に嵌合される嵌合部11aと、この嵌合部11a
と一体に形成されると共に光学ディスクのセンタ穴の周
縁部が載置される載置部11bとを有している。ターン
テーブル11の嵌合部11aには、周方向へ略等間隔を
あけて複数の係合爪が設けられている。各係合爪は、載
置部11bの半径方向へ移動可能とされていて、常時は
スプリングによって半径方向外側へ付勢されている。こ
のスプリングのバネ力に抗して係合爪を後退させること
により嵌合部11aを光学ディスクのセンタ穴に嵌合さ
せることができる。この嵌合状態では、各係合爪がスプ
リングのバネ力でセンタ穴の周縁部に係合固定される。
これにより、光学ディスクがターンテーブル11にチャ
ッキングされ、ターンテーブル11と一体的に光学ディ
スクが回転駆動される。
【0021】図10に示すように、プレーヤ本体6の上
面に重ね合わされる開閉蓋8の外周縁には、周方向に連
続して下面側に突出する側面部8bが設けられている。
そして、プレーヤ本体6の突出部6aに対応する突出部
8aが開閉蓋8に設けられている。開閉蓋8の突出部8
aには、図11及び図12に示すように、下面側に突出
する一対のL字状をなすアーム片17,17が設けられ
ている。各アーム片17の先端部にはプレーヤ本体6に
対する開閉蓋8の回動中心となる軸受穴17aが設けら
れ、また折曲部には貫通穴17bが設けられている。そ
して、一方のアーム片17の貫通穴17bには、摺動体
の一具体例を示す鋼製の球体100がカシメや圧入等の
固着手段によって嵌合固定されている。この球体100
の直径はアーム片17の厚みよりも少々大きく形成し、
アーム片17の両面から側方に突出するように構成す
る。
【0022】一対のアーム片17,17は、架橋板10
1により連結されて一体に構成され、開閉蓋8の突出部
8aの下面に固定されている。この一対のアーム片1
7,17は、プレーヤ本体6の突出部6aに設けたスリ
ット状の開口部102,102を貫通してプレーヤ本体
6内に挿入されている。この一対のアーム片17,17
の軸受穴17aには、図13に示すように、支持軸18
の先端に設けた小径軸部18aが圧入等の固着手段によ
り嵌合されてそれぞれ一体的に固定されている。各支持
軸18は、軸受ブラケット103によって回動自在に支
持されている。そして、軸受ブラケット103は、固定
ネジ104等の固着手段によってプレーヤ本体6に固定
されている。
【0023】一対の支持軸18,18は、互いに対向す
るよう側方からプレーヤ本体6内に挿通されており、各
先端の小径軸部18aが、側方からアーム片17に嵌合
されている。この一対の支持軸18,18を中心として
開閉蓋8が上下方向へ回動され、この開閉蓋8によって
ディスク装着部7が開閉される。
【0024】また、軸受ブラケット103には、固定ネ
ジ105によって板バネ106が固定されている。板バ
ネ106はコ字状をなしており、その一方の固定片10
6aに固定ネジ105が挿通されている。この板バネ1
06の他方のバネ片106bは球体100の反対側に突
出されており、このバネ片106bが球体100の外周
面に弾性的に付勢されている。この球体100と軸受ブ
ラケット103と板バネ106とによって第1のフリク
ション機構が構成されている。
【0025】この第1のフリクション機構は、プレーヤ
本体6と開閉蓋8との間に一定の大きさのフリクション
を与え、開閉蓋8が一定の強さで開閉できるようにする
ものである。即ち、板バネ106のバネ力によって球体
100及び軸受ブラケット103間並びに球体100及
び板バネ106のバネ片106bに適当な大きさの摩擦
力を発生させ、この摩擦力によって開閉蓋8を常に所定
の力で移動できるようにしている。この第1のフリクシ
ョン機構を設けたことにより、支持軸18を回動中心と
して開閉蓋8を俯仰角度の大小に係わらず一定の力で回
動させることができると共に、開閉蓋8の開閉角度を任
意の位置で停止させることができる。
【0026】この開閉蓋8を押し倒してプレーヤ本体6
に重ね合わせることにより、ディスク装着部7が開閉蓋
8によって完全に閉じられる。この際、開閉蓋8に設け
た開閉検出片19によって第1の検出器である蓋開閉ス
イッチが操作され、開閉蓋8を閉じた状態が検出され
る。開閉検出片19は、開閉蓋8の側面部8bの自由端
側(アーム片17と反対側)に配置されている。この開
閉検出片19に対応してプレーヤ本体6のディスク装着
部7には開閉蓋用の検出穴20が設けられており、この
検出穴20の内側に蓋開閉スイッチが配置されている。
【0027】また、プレーヤ本体6の突出部6aと反対
側の前面部には、バックル9が回動自在に取り付けられ
ている。バックル9は、図16及び図17に示すよう
に、プレーヤ本体6の側面部に装着できるようにその側
面形状に見合う形状とされていて、周方向と直交する幅
方向の一側においてプレーヤ本体6にヒンジ結合されて
いる。即ち、バックル9の幅方向の一側には軸受部9a
が設けられ、この軸受部9aがプレーヤ本体6の一対の
軸受凸部6b,6b間に挿入されている。この一対の軸
受凸部6b,6b及び軸受部9aに回動軸21aを貫通
させることによってヒンジ部21が構成されている。そ
して、プレーヤ本体6のヒンジ部21と反対側の面に
は、バックル9の幅方向の他側が着脱自在に装着される
切欠き部22が設けられている。
【0028】プレーヤ本体6の切欠き部22の略中央部
には、後述するリモートコントロール装置の受光部23
が設けられている。この受光部23は、プレーヤ本体6
の正面及び上面の2面に受光面を有するように形成され
ている。この受光部23の正面側の受光面を露出させる
ため、図17に示すように、バックル9の略中央部には
開口窓24が設けられている。
【0029】更に、バックル9の幅方向の他側には、開
閉蓋8を係合保持するための係合体9bが進退動作機構
によって進退動作可能に設けられている。この進退動作
機構は、係合体9bを常時外側に付勢するスプリング1
50と、このスプリング150のバネ力に抗して係合体
9bを進退動作させるスライド部材151と、このスラ
イド部材151を戻し方向に付勢するバネ部材152
と、これらを保持するホルダ153と、このホルダ15
3をバックル9の内面に取り付ける複数の取付ネジ15
4等を有している。係合体9b及びスライド部材151
には、それぞれ対向する方向に突出したカム部155
a,155bが設けられている。
【0030】かくして、バネ部材152のバネ力に抗し
てスライド部材151を、図17において右方向へスラ
イドさせることにより、スライド部材151に設けたカ
ム部155bが係合体9bに設けたカム部155aを後
退動作させる。これにより、係合体9bがホルダ153
の面から内側に後退し、この係合体9bと開閉蓋8の係
合受部26との係合が解除される。一方、スライド部材
151を離すと、バネ部材152のバネ力でスライド部
材151が、図17において左方向へスライドする。こ
れにより、カム部155bがカム部155aから離れる
ために、スプリング150のバネ力で係合体9bが当初
の状態に復帰して突出される。
【0031】即ち、バックル9の係合体9bに対応させ
て開閉蓋8の自由端側の略中央部には、係合体9bが着
脱自在に係合される係合受部26が設けられている。こ
の開閉蓋8の係合受部26は、ディスク装着部7を閉じ
た状態では切欠き部22の略中央部に配置される。この
係合受部26とバックル9の係合部9bとはプレーヤ本
体6に開閉蓋8を重ね合わせた状態では互いの先端同士
が当接するが、バックル9をそのまま押圧することによ
り、スプリングのバネ力に抗して係合体9bが後退し、
その係合体9bが係合受部26の先端部を乗り越えるよ
うになされている。そして、係合部9bを係合受部26
に係合することにより、バックル9によって開閉蓋8が
強固に締め付けられてロックされる。
【0032】このバックル9による開閉蓋8のロック状
態は、次の2つの態様によって簡単に解除することがで
きる。第1のロック解除操作は、スライド部材151を
周方向へスライドさせて行う場合である。このとき、ス
ライド部材151を横方向へスライド操作すると、スプ
リング150のバネ力に抗して係合体9bが後退し、こ
れにより、係合体9bによる係合受部26の係合が解除
される。その結果、バックル9の引き起し操作が可能と
なり、この引き起し操作によって係合体9bが係合受部
26から大きく引き離され、開閉蓋8の引き起し操作が
可能となる。この場合には、バックル9の引き起し操作
を、小さな力で簡単且つスムースに行うことができる。
【0033】また、開閉蓋8のロック状態の第2のロッ
ク解除操作は、スライド部材151のスライド操作を省
略して、直接バックル9を引き起して行うものである。
この場合、バックル9を引き起すと、スプリング150
やバネ部材152のバネ力及びスライド部材151の動
きが抵抗力となるため第1のロック解除操作の場合より
も大きな引き起し力が必要となるが、スプリング150
やバネ部材152のバネ力を適宜な強さに設定すること
により、このバックル9の引き起し操作を可能とするこ
とができる。
【0034】このバックル9の開閉動作を検出するた
め、バックル9の内面には開閉突起156が設けられて
いる。この開閉突起156に対応させてプレーヤ本体6
の切欠き部22の側面には、バックル用の検出穴27が
設けられている。この検出穴27の内側に、バックル9
の開閉動作を検出するための第2の検出器であるバック
ル開閉スイッチが配置されている。この際、バックル9
を完全に装着して開閉蓋8をロックすることにより、開
閉突起156が検出穴27内に挿入される。その結果、
開閉突起156によってバックル開閉スイッチが操作さ
れ、バックル9をロックした状態が検出される。
【0035】また、プレーヤ本体6の側面部には、第1
のソケット部28及び第2のソケット部29並びにイヤ
ホンジャック30と、充電ランプ31aや電源ランプ3
1b等の表示ランプと、再生ボタンやボリュームスイッ
チその他の操作手段32とが設けられている。第1及び
第2のソケット部28,29並びにイヤホンジャック3
0はプレーヤ本体6の左側面部に配設され、表示ランプ
及び操作手段32はプレーヤ本体6の右側面部に配設さ
れている。
【0036】このような構成を有するDVDプレーヤ1
には、電池収納体3が着脱自在に装着される。電池収納
体3は、図1及び図14に示すように、第1の電池ケー
ス34と第2の電池ケース35とを有し、両電池ケース
34,35は互いに回動自在に連結されている。各電池
ケース34,35は、それぞれ長方形をなす平板状の容
器体からなり、その平面形状は略同一形状とされている
が、その長手方向には第1の電池ケースである上電池ケ
ース34よりも第2の電池ケースである下電池ケース3
5の方が長く形成されている。そして、両電池ケース3
4,35の幅は、プレーヤ本体6の突出部6a及び開閉
蓋8の突出部8aの幅よりも少々広く設定されている。
【0037】各電池ケース34,35の長手方向の一端
部には、それぞれ幅方向の両側に突出する連結部34
a,35aが設けられている。上下の電池ケース34,
35は、互いの連結部34a,35aを連結することに
よって回動自在とされて一体に構成されている。この電
池収納体3には、第2のフリクション機構が設けられて
いる。
【0038】第2のフリクション機構は、図15に示す
ように、上下の電池ケース34,35の連結部34a,
35a間に介在された摩擦板の一具体例を示すリング状
をなす摩擦リング110と、上電池ケース34の上連結
部34aに当接される金属ワッシャ111と、下電池ケ
ース35の下連結部35aを摩擦リング110に押圧す
るスプリング112等から構成されている。下連結部3
5aには、上連結部34a側に突出する軸部113が設
けられており、この軸部113に合成樹脂製の摩擦リン
グ110が緩く嵌合されている。そして、軸部113
は、上連結部34aに設けた貫通穴114に緩く挿通さ
れている。
【0039】更に、軸部113の先端面にはネジ穴が設
けられており、このネジ穴を介して座金115が固定ネ
ジ116によって固定されている。また、摩擦リング1
10との間で上連結部34aを挟むように金属ワッシャ
111が軸部113に緩く嵌合されており、この金属ワ
ッシャ111にスプリング112の一端が着座されてい
る。そして、スプリング112の他端は、圧縮された状
態で座金115に着座されている。
【0040】このような構成を有する第2のフリクショ
ン機構によれば、スプリング112のバネ力によって摩
擦リング110の両側に上連結部34aと下連結部35
aとが圧接される。その結果、各連結部34a,35a
と摩擦リング110との間に生ずる摩擦力によってフリ
クションが発生する。このフリクションの大きさを適宜
に設定することにより、電池収納体3を開閉するための
力の度合いを好適な大きさに設定できると共に、重い電
池が収納された上電池ケース34を任意の開閉角度にお
いて停止させることができる。
【0041】即ち、電池収納体3は、上下の電池ケース
34,35を上下方向へ所定の隙間を開けて略平行とさ
れる閉じた状態と、下電池ケース35に対して上電池ケ
ース34を任意角度(例えば、45度や60度等)傾斜
させた開いた状態とを取ることができる。上下の電池ケ
ース34,35が略平行とされた閉じた状態における電
池ケース34,35間の隙間はDVDプレーヤ1の厚み
である。この上下の電池ケース34,35間にDVDプ
レーヤ1が挿入される。
【0042】このように挿入されたDVDプレーヤ1の
位置決めをなすために、上電池ケース34の先端部には
係合凹凸部36が設けられている。この係合凹凸部36
に対応して開閉蓋8には、断面L字状をなすフック部3
7が設けられている。このフック部37は開閉蓋8の係
合受部26の近傍に設置されており、このフック部37
に係合凹凸部36を係合することにより、開閉蓋8に対
する上電池ケース34の位置決めと、開閉蓋8及び上電
池ケース34間の結合とを同時に行うことができる。
【0043】更に、下電池ケース35には固定ネジ38
が回動自在に取り付けられている。この固定ネジ38
は、下電池ケース35のプレーヤ本体6の突出部6aと
対応する位置に配置されている。この固定ネジ38に対
応してプレーヤ本体6の裏面にはネジ穴が設けられてお
り、そのネジ穴に固定ネジ38を螺合することによって
下電池ケース35がDVDプレーヤ1に固定される。こ
の下電池ケース35の固定状態において、上電池ケース
34は開閉蓋8と一体的に回動される。即ち、開閉蓋8
は、上電池ケース34を取り付けた状態でディスク装着
部7を自在に開閉することができる。
【0044】この上電池ケース34には、充電作業の可
能な適当な数の電池40が収納されている。また、下電
池ケース35には、同じく充電作業の可能な適当な数の
電池40と、出力回路41とが収納されている。出力回
路41は、電池収納体3から定格以上の大電流が流れた
り、電圧が設定値以下に低下している等の電力に対する
異常を検出することができる。この場合、出力回路41
が大電流を検出したり、電圧の異常を検出した場合に
は、いずれか電池ケース34又は35に収納されている
電池40に異常があるものと判断し、警告信号を出力し
て警告表示や電流のカットその他の必要な対策を取るよ
うにする。尚、各電池40には温度ヒューズを取り付け
て、各電池40毎に温度管理等を行うことが好ましい。
【0045】出力回路41には上電池ケース34の各電
池40と下電池ケース35の各電池40とがそれぞれ接
続されている。この出力回路41が、図4及び図14に
示すコネクタ42に接続されている。このコネクタ42
は下電池ケース35の背面部に一体に設けられている。
そして、このコネクタ42に接続されるプラグ43が、
図7に示すように、プレーヤ本体6の背面部に一体に設
けられている。従って、電池収納体3をDVDプレーヤ
1に装着することにより、コネクタ42とプラグ43と
が自動的に接続され、電池収納体3からDVDプレーヤ
1に電力が自動的に供給される。
【0046】このような構成を有するDVDプレーヤ1
のプレーヤ本体6、開閉蓋8、バックル9及び電池ケー
ス34,35の材質としては、例えば、ABS(アクリ
ロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、POM(ポ
リアセタール)その他のエンジニアリングプラスチック
を適用することができるが、アルミニウム合金その他の
金属を用いることもできる。
【0047】また、コントロール装置2は、図1及び図
19A〜C等に示すような構成を有している。即ち、表
示装置本体としてのキャビネット50と、表示部として
の一具体例を示す液晶ディスプレイ51と、この液晶デ
ィスプレイ51を開閉する開閉蓋である開閉蓋52と、
各種形式のスイッチ手段や調節手段等からなる操作部5
3等を備えて構成されている。
【0048】筺体の一実施例を示すキャビネット50
は、略四角形をなす中空の筺体からなり、横方向とされ
た長手方向の一方に若干偏倚させて開口窓54が設けら
れ、また長手方向の他方には幅方向に適当な間隔をあけ
て複数(本実施例では3個)の開口穴55a,55b及
び55cが設けられている。そして、開口窓54には液
晶ディスプレイ51が嵌め込まれており、また、複数の
開口穴55a〜55cには操作部53の各種の操作ボタ
ンがそれぞれ挿入されている。
【0049】上側である第1の開口穴55aには、再
生、早送り及び巻戻しの基本操作を選択的に行うことが
できる基本操作スイッチの操作ボタン56aが装着され
ている。この操作ボタン56aは、例えば、中央部を押
圧することによって再生のオン・オフ操作を得ることが
でき、また、各側部を押圧することによって早送り及び
巻戻し操作を選択的に得ることができるようになされて
いる。
【0050】また、中央である第2の開口穴55bに
は、モードの選択及び決定を行うことができるモード選
択スイッチの選択ボタン56bが装着されている。この
選択ボタン56bは、例えば、上下左右の四方を押圧す
ることによって各種のモードを選択することができ、ま
た、中央部を押圧することによって選択されたモードを
決定することができるようになされている。更に、下側
である第3の開口穴55cには、電源スイッチの電源ボ
タン56cが装着されている。この電源ボタン56cを
横方向へスライドさせることによって電源のオン・オフ
が行われる。
【0051】更に、キャビネット50の開口穴55a〜
55c側の側面には、幅方向に延在された長穴55dが
設けられている。この長穴55dには、音量を調節する
ためのボリュームスイッチの2つの調節ボタン56d,
56eが装着されている。一方の調節ボタン56dは音
量を高くするもので、他方の調節ボタン56dは音量を
低くするものである。
【0052】図1及び図20等に示すように、キャビネ
ット50の上面には、開閉蓋52の取付部58が設けら
れている。この取付部58は、キャビネット50の上面
に設けられた2個の突条部59a,59bと、開閉蓋5
2の上部に設けられた突条部60a,60bと、これら
突条部59a,60a及び59b,60b間に介在され
た連結ブロック61と、抵抗手段の一具体例を示す2個
のスプリングピン62,62等によって構成されてい
る。
【0053】2組の突条部59a,60a及び59b,
60bは、略同一の形状及び構造を有しており、互いに
所定の隙間をあけて同一軸心線上に設定されている。そ
して、一方の突条部59a,60aの内面には、それぞ
れスプリングピン62の軸方向の一側が圧入されて固定
されている。スプリングピン62は、図19Cに拡大し
て示すように、金属製円筒管にスリット62aを設ける
ことによって形成されている。スプリングピン62のス
リット62aは、円筒管の一端から他端まで連通するよ
うに設けられており、このスリット62aの幅の分だけ
弾性的に直径を縮小できるようにして弾性を付与してい
る。尚、スリット62aの形状は、図示実施例では波形
に形成したが、直線状、曲線状、鋸歯状或いは角歯状そ
の他の形状に形成できるものである。
【0054】また、他方の突条部59b,60bの内面
には、それぞれスプリングピン62側に突出する軸凸部
63,63が設けられている。各軸凸部63の直径はス
プリングピン62の外径と略同程度の大きさに設定され
ており、これら2個の軸凸部63,63及び2個のスプ
リングピン62の突出部を連結ブロック61が同時に挟
持している。連結ブロック61は、樋状に形成された2
個のブロック片61a,61bと、両ブロック片61
a,61bを締付固定するための固定ボルト64との組
み合わせによって構成されている。一方のブロック片6
1aの略中央部には貫通孔65が設けられている。ま
た、他方のブロック片61bの内面の略中央部にはボス
部66が設けられ、このボス部66には固定ボルト64
のネジ部が螺合されるネジ孔66aが設けられている。
【0055】かくして、図21に示すように、2個の軸
凸部63,63及び2個のスプリングピン62の下側に
下ブロック片61bをあてがい、上側から上ブロック片
61aをあてがった後、上下のブロック片61a,61
bを固定ボルト64で締付固定する。これにより、連結
ブロック61を介してキャビネット50及び開閉蓋52
間が、2箇所にヒンジ構造を有する取付部58によって
回動自在に連結される。この際、固定ボルト64の締付
力を調節してスプリングピン62の弾性力を調節するこ
とにより、そのスプリングピン62と連結ブロック61
との間の摩擦力を変化させて開閉蓋52を開閉する際の
操作力を調節することができる。
【0056】開閉蓋52は、図19A,B等に示すよう
に、キャビネット50の液晶ディスプレイ51を含む表
示面の略全体を覆うことができる大きさの板体からな
り、その上端縁に上述した突条部60a,60bが一体
に形成されている。この開閉蓋52は、2箇所にヒンジ
構造を有する取付部58によってキャビネット50と回
動自在に連結されているため、表示面に対して最大で略
360回動させることができる。そして、略360度回
動させて開閉蓋52を背面側に移動させることにより、
この開閉蓋52をキャビネット50のスタンドとして用
いることができる。
【0057】このような構成を有するコントロール装置
2のキャビネット50、開閉蓋52及び連結ブロック6
1の材質としては、例えば、ABS、POMその他のエ
ンジニアリングプラスチックを適用することができる
が、アルミニウム合金その他の金属を用いることもでき
る。
【0058】また、キャビネット50の操作部53側の
下部には、コントロール装置2をDVDプレーヤ1と接
続するための信号伝達手段の一具体例を示す第1の接続
コード4の一端が回動支持部160によって回動自在に
支持されている。回動支持部160は、図31に示すよ
うに、接続コード4側の回動軸部161と、筺体である
キャビネット50側の軸受部162とから構成されてい
る。回動軸部161は、多数の線材163が挿通される
第1の筒軸部164と、この第1の筒軸部164と直交
するように設けられた第2の筒軸部165とを有してい
る。第2の筒軸部165の両端には、円形に窪んだ凹陥
部からなる一対の軸受穴166a,166bが設けられ
ている。
【0059】このような構成を有する回動軸部161
は、多数の線材163と一体的にインサート成形するこ
とが好ましい。これにより、後で回動軸部161に多数
の線材163の線材163を挿通させる煩わしさを無く
すことができる。しかしながら、回動軸部161を多数
の線材163と別個独立に製造し、その後、線材を回動
軸部161に通すようにしてもよいことは勿論である。
尚、多数の線材163の一端には、多数の端子を有する
接続具167が取り付けられている。
【0060】また、軸受部162は、図29及び図31
に示すような構成となっている。即ち、キャビネット5
0を構成する前面板170及び背面板171の双方に、
上述した回動軸部161の第2の筒軸部165の両端に
設けた軸受穴166a,166bに回動自在に嵌合され
る軸部172a,172bと、各軸受穴166a,16
6bの外側に設けられた環状凸部が回動可能に嵌合され
る環状溝173a,173bとが設けられている。そし
て、前面板170の環状溝173aの外側には、回動軸
部161の回動角度を制限するためのストッパ174
a,174bが設けられている。2個のストッパ174
a,174bは、回動軸部161が略90度回動できる
位置に設定されている。
【0061】更に、前面板170の環状溝173aの内
側には、線材163を持ち上げるための仕切り壁175
が設けられている。この仕切り壁175は、図31に示
すように、線材163が挿通される高さよりも高く設定
されている。この仕切り壁175で線材163を持ち上
げることにより、接続具167が接続されるソケット1
76が搭載されたプリント配線基板177の縁に線材1
63が擦られて断線等の不具合が生ずるのを防ぐことが
できる。
【0062】図33は、回動支持部の第2の実施例を示
すものである。この回動支持部180は、線材163側
に設けられた回動軸部181と、この回動軸部181を
回動自在に支持する球体受部182とから構成されてい
る。回動軸部181は、球体をなす球体部183と、こ
の球体部183を貫通するように設けられた筒軸部18
4とからなり、筒軸部184に多数の線材163が挿通
されている。球体受部182は、所定間隔をあけて対向
設置された一対の軸部からなり、各軸部の対向面には、
それぞれ球面をなす受け面が形成されている。この球体
受部182で球体部183を回動自在に支持することに
より、回動軸部181が360度の回動範囲で回動自在
に支持される。
【0063】また、第1の接続コード4の他端には、D
VDプレーヤ1と接続するための第1のプラグ70が一
体的に取り付けられている。第1のプラグ70は、断面
四角形の中空体からなるプラグ本体71と、このプラグ
本体71の背面側に結合された半円形をなすキャップ体
72と、プラグ本体71の先端側から突出された端子カ
バー73等を有している。キャップ体72の先端側は幅
細に形成されていると共に、その幅細部の一面に、プレ
ーヤ本体6の第1のソケット部28に差し込む際の差込
み方向を規制するガイド突条74が2箇所に設けられて
いる。この一対のガイド突条74に対応させて第1のソ
ケット部28には、摺動可能に嵌まり合う一対のガイド
溝28aが設けられている。
【0064】更に、図1に示すように、プラグ本体71
の幅広側の一面の先端部には、前方に円弧状に突出する
誤挿入防止凸部75aが設けられている。これと対称を
なすようにプラグ本体71の幅広側の他面の先端部に
は、先端縁に開口する円弧状の切欠きからなる誤挿入防
止凹部が設けられている。このように、プラグ本体71
の差込み側の先端部の上下に誤挿入を防止するための凸
部と凹部を設けることにより、第1のプラグ70の誤挿
入によって端子カバー73の内側に配設される多数の端
子が破損されるおそれをなくすことができる。更に、プ
ラグ本体71に一対のガイド突条74を設けることによ
り、第1のプラグ70を捩じるようにして抜き取る方向
に引っ張る外力に対して、端子カバー73内の端子が破
損されるのを防止することができる。
【0065】第1のプラグ70の端子カバー73は、断
面四角形の細長い枠体からなり、その内側に長手方向に
沿って多数の端子が一列(複数例でも良い。)に配置さ
れている。また、キャップ体72の後部には、接続コー
ド4の線材が斜め後方から挿入されている。このように
接続コード4の線材の取り出し方向を斜め側方に設定す
ることにより、接続コード4の導出方向を電池収納体3
の長手方向と略同様の方向に規制することができる。こ
れにより、接続コード4の第1のプラグ70の接続部に
掛かる負荷を少なくして、短絡や断線等の不具合の発生
を抑制することができる。尚、第1のプラグ70のプラ
グ本体71は、ガイド突条74の根元部分まで挿入され
る。
【0066】プレーヤ本体6の第2のソケット部29に
は、DVDプレーヤ1を他の電子装置と接続するための
第2の接続コード5の一端に設けられた第2のプラグ7
7が着脱自在に装着される。第2のプラグ77は、差込
み側である先端部から突出された端子カバー78を有し
ている。この端子カバー78は、断面四角形の細長い枠
体からなり、その内側に長手方向に沿って多数の端子が
一列(複数例でも良い。)に配置されている。
【0067】第2の接続コード5の他端には、他の電子
機器の一具体例を示すテレビジョン等に接続するための
接続器80が固定されて一体的に設けられている。接続
器80は、偏平とされた中空の筺体からなり、一方の端
面側から接続コード4の線材が挿入されている。接続器
80の他方の端面には、複数の端子81が横並びに配置
されている。このような端子81としては、例えば、映
像端子、S1映像端子、左右の音声端子等を挙げること
ができる。
【0068】このような構成を有する電子機器は、例え
ば、次のようにして使用することができる。電池収納体
3は、予めDVDプレーヤ1に装着して一体的に組付け
ておくようにする。即ち、電池収納体3の上電池ケース
34と下電池ケース35との間に、プレーヤ本体6の突
出部6a側からDVDプレーヤ1を差し込み、上電池ケ
ース34の係合凹部36を開閉蓋8の突起部37に係合
させる。このとき、DVDプレーヤ1を所定位置まで差
し込むことにより、プレーヤ本体6に設けられたプラグ
が下電池ケース35に設けられたソケットに嵌合され
る。その結果、DVDプレーヤ1及び電池収納体3間が
電気的に接続される。
【0069】次に、下電池ケース35の固定ネジ38を
プレーヤ本体6のネジ孔に螺合させて締め付ける。これ
により、DVDプレーヤ1に対して電池収納体3が一体
的に組み立てられる。その後、DVDプレーヤ1及びコ
ントロール装置2間を第1の接続コード4によって接続
する。即ち、第1の接続コード4の第1のプラグ70を
プレーヤ本体6の第1のソケット部28に差し込むこと
により、第1の接続コード4を介してDVDプレーヤ1
及びコントロール装置2間が電気的に接続される。この
ように、第1のプラグ70を第1のソケット部28に差
し込むだけで、DVDプレーヤ1とコントロール装置2
との間の電気的接続を実現することができる。
【0070】DVDプレーヤ1に光学ディスクを装着す
る作業は、例えば、次のようにして行うことができる。
まず、バックル9を引き起し、このバックル9による開
閉蓋8のロックを解除する。これは、バックル9の係合
部9b側に指を引っ掛けて起こすことによって簡単に行
うことができる。しかしながら、この場合にはバックル
9を引き起こすために大きな力が必要となる。このバッ
クル9を解除するための力を小さくするには、解除片2
5をスライド操作して係合部9bを後退させ、係合部9
bによる係合受部26との係合状態を解除する。これに
より、バックル9は、極めて小さな力で簡単に引き起こ
すことができる。
【0071】ここで、バックル9を引き起こしてロック
を解除すると、バックル9の内面に設けた検出突起がプ
レーヤ本体6のバックル用検出穴から抜け出す。これに
より、バックル9のロックを検出する検出スイッチがオ
フとなり、その検出信号がコントロール装置2に送出さ
れる。
【0072】次に、バックル9の引き起こしによって露
出された係合受部26を指先で保持し、開閉蓋8の前側
を任意の高さまで引き上げる。これにより、プレーヤ本
体6の上面に設けたディスク装着部7が開放され、ディ
スクドライブ装置10が露出される。
【0073】このとき、開閉蓋8の蓋開閉検出片19が
プレーヤ本体6の蓋用検出穴20から抜け出す。これに
より、開閉蓋8の開閉状態を検出する検出スイッチがオ
フとなり、その検出信号がコントロール装置2に送出さ
れる。この開閉蓋8の開放信号及び上述したバックル9
の解除信号の少なくとも一方がコントロール装置2に供
給される場合には、ディスクドライブ装置10は駆動さ
れることがない。
【0074】また、電池収納体3の上電池ケース34は
開閉蓋8と一体に回動され、開閉蓋8と一緒に上方へ跳
上げられる。このとき、開閉蓋8には第1のフリクショ
ン機構が設けられ、また電池収納体3には第2のフリク
ション機構が設けられているため、両フリクション機構
の働きにより、上電池ケース34と一体をなす開閉蓋8
を比較的小さな力で、しかもスムースに開放動作させる
ことができる。
【0075】この場合、上電池ケース34には比較的重
量のある複数の電池が収納されているため開閉蓋8の重
量が大きくなっているが、それら重量の多くは第1及び
第2のフリクション機構によって負担され、開閉蓋8を
動かすための力としては小さな力で足りる。従って、上
電池ケース34と一体となって重くなった開閉蓋8であ
っても、これを簡単且つスムースに動かすことができ
る。しかも、開放動作中の任意の位置において開閉蓋8
を離すことにより、その位置に開閉蓋8を止めることが
できる。
【0076】この状態でディスクドライブ装置10のタ
ーンテーブル11に、所望の光学ディスクを装着し、デ
ィスク状情報記録媒体のチャッキングを行う。
【0077】次に、上電池ケース34と一緒に開閉蓋8
を閉じる。この開閉蓋8の閉じ動作においても、上述し
た開放動作と同様の効果を得ることができる。即ち、上
電池ケース34と一体をなす開閉蓋8を、小さな力で簡
単且つスムースに動作させることができる。そして、開
閉蓋8を任意の傾斜角度において停止させ、その停止位
置を保持することができる。
【0078】開閉蓋8を完全に閉じると、開閉検出片1
9が蓋用検出穴20に挿入される。これにより、開閉蓋
8の閉じ状態を検出する検出スイッチがオンとなり、そ
の検出信号がコントロール装置2に供給される。この検
出信号のみでは、ディスクドライブ装置10が駆動され
ることはない。
【0079】次に、バックル9を押し上げて係合部9b
を係合受部26に係合させる。これにより、バックル9
を介して開閉蓋8がプレーヤ本体6に強固にロックされ
る。このとき、バックル9を完全に閉じると、検出突起
がバックル用検出穴に挿入される。これにより、バック
ル9のロック状態を検出する検出スイッチがオンとな
り、その検出信号がコントロール装置2に供給される。
この検出信号と上述した開閉蓋用の検出信号とが共にコ
ントロール装置2に供給されることにより、ディスクド
ライブ装置10の駆動が可能となる。
【0080】このようにして使用準備が完了するDVD
プレーヤ1は、インドアにおいても使用可能であるが、
アウトドアにおいて使用するのに好適である。そのた
め、DVDプレーヤ1は、例えば、図示しないストラッ
プを使用して吊り下げ可能に構成し、首等に吊り下げて
持ち運び可能に構成することが好ましい。この場合に
は、コントロール装置2のみを手に持って操作すること
により、アウトドアにおいて光学ディスクに記録されて
いる情報の映像を、コントロール装置2の液晶ディスプ
レイ51によって気軽に楽しむことができる。
【0081】次に、コントロール装置2の操作の実施例
を説明する。図22Aは、使用者がコントロール装置2
を手で持ち、開閉蓋8をキャビネット50の表示面に対
して90度より若干少ない角度を以て開いている状態を
示す。これにより、液晶ディスプレイ51の表示内容が
操作者には見えるが、他人には覗かれ難くなる。また、
図22Bは、使用者がコントロール装置2を手で持ち、
開閉蓋8をキャビネット50の表示面に対して90度開
いている状態を示す。この場合には、開閉蓋8を日除け
として用いることができる。
【0082】図23Aは、開閉蓋8をキャビネット50
の表示面に対して270度以上の任意の角度だけ回動
し、キャビネット50及び開閉蓋8の各自由端側を机等
の平面P上に載置した状態を示す。これにより、開閉蓋
8を、キャビネット50のスタンドとして用いることが
できる。この場合には、使用者がキャビネット50及び
開閉蓋8間の角度を変えることにより、液晶ディスプレ
イ51の表示面を見易い状態に自由に設定することがで
きる。また、図23Bは、開閉蓋8をキャビネット50
の表示面に対して略360度の角度だけ回動して、その
開閉蓋8をキャビネット50の裏面に重ね合わせるよう
にした状態を示す。これにより、使用者がコントロール
装置2を手で持って画面を見るときに、開閉蓋8が邪魔
にならないようにすることができる。
【0083】図24Aは、上述したコントロール装置2
に使用される2個のスプリングピン62のうち、いずれ
か一方の代わりに、回転軸67を設け、この回転軸67
によって開閉蓋8及び連結ブロック61間を回動自在に
連結した例を示すものである。この場合、キャビネット
50の突条部59a及び連結ブロック61間は、上述し
た実施例と同様に、スプリングピン62によって弾性摩
擦を伴って回動自在に連結される。尚、開閉蓋8及びキ
ャビネット50の各自由端には、それぞれ滑り止め部材
としての滑り止めゴム68a,68bが貼着されてい
る。
【0084】図24Bは、図24Aに示すコントロール
装置2の動作を説明するものである。使用者がコントロ
ール装置2を手で持ち、開閉蓋8をキャビネット50の
表示面に対して約90度開いている状態を示す。これに
より、開閉蓋8が日除けとなる。この場合、回転軸67
をスプリングピン62の斜め後ろまで移動させることに
より、回転軸67が開閉蓋8及び連結ブロック61間を
弾性摩擦を伴わないで回動自在に連結するにも係わら
ず、スプリングピン62及び連結ブロック61間の弾性
摩擦によって開閉蓋8をキャビネット50の表示面に対
して略90度に保つことができる。
【0085】図24Cは、開閉蓋8をキャビネット50
の表示面に対して270度以上の任意の角度だけ回動
し、このキャビネット50及び開閉蓋8の各自由端を机
等の平面P上に載置することによって開閉蓋8を、キャ
ビネット50のスタンドとして使用する状態を示す。こ
のとき、キャビネット50及び開閉蓋8間の角度を変え
て、使用者がキャビネット50の表示面を見易い状態に
することができる。また、滑り止め用ゴム68a,68
bによって開閉蓋8及びキャビネット50が机等の平面
P上を滑らないので、回転軸67によって開閉蓋8及び
連結ブロック61間に弾性摩擦を伴うことがなく、回動
自在に連結されていても開閉蓋8をスタンドとして使用
可能である。
【0086】図25は、2個のスプリングピン62の弾
性を異ならしめた例を示すものである。例えば、一対の
スプリングピン62a,62bのうち、いずれか一方の
径を大にし、他方の径を小にすることによって、互いの
弾性を異ならせるようにしたものである。この場合に
は、開閉蓋8をキャビネット50の表示面に対して開く
とき及び閉じるときにおいて、開閉蓋8及び連結ブロッ
ク61間並びに連結ブロック61及びキャビネット50
間のうち、弾性の弱い方のスプリングピンが介在されて
いる方を優先的に回動させることができ、これによりキ
ャビネット50に対する開閉蓋8の回動を円滑に行わせ
ることができる。
【0087】また、図26Aは、2個のスプリングピン
62の一方、例えば、スプリングピン62aの代わり
に、クリック円板69を設けた例を示すものである。こ
の実施例に示すコントロール装置2では、開閉蓋8のキ
ャビネット50の表示面に対する角度を、所定角度置き
に多段階に切り換えることができる。図26Bには、ク
リック円板69を分解して拡大して示す。それぞれ開閉
蓋8及び連結ブロック61に取り付けられた基部a、e
間に、クリック凸円板b、クリック凹円板c及び板ばね
dが積層された構造を有している。
【0088】図27Aは、上述したクリック円板69の
クリック位置を2箇所に設定した例を示すものである。
図27Bに示すように、開閉蓋8を開くとき、開閉蓋8
のキャビネット50の表示面に対する角度が180度強
まで開くときは、開閉蓋8及び連結ブロック61間のス
プリングピン62aを介した弾性摩擦を伴った回動が行
われる。その後、図27Cに示すように、連結ブロック
61及びキャビネット50間のクリック円板69を介し
て回動が行われ、開閉蓋8がキャビネット50の底面に
付くようになる。このため、キャビネット50の表示面
に対する開閉蓋8の回動が円滑に行われる。
【0089】図28には、コントロール装置2の更に他
の実施例を示す。図26に示す例は、一対のスプリング
ピン62a,62bの一方、例えば、スプリングピン6
2bの代わりに、2枚のギア84a,84bを有するギ
ア装置83を設けたものである。一方のギア84aには
回転軸85が挿通されており、この回転軸85が連結ブ
ロック61に固定されている。また、他方のギア84b
は、キャビネット50に回転自在に取り付けられてい
る。これらのギア84a,84bは互いに噛合されて、
ギアボックス86内に収納されている。
【0090】尚、一方のギア84aは他方のギア84b
よりも小径に形成されている。これにより、一方のギア
84aで他方のギア84bを回動するときに減速させ、
連結ブロック61及びキャビネット50間を、摩擦を伴
って回動させることができる。
【0091】また、図34に示すように、回動支持部を
回動させてキャビネット50の下方から接続コード4を
導出させることにより、その接続コード4を手の邪魔に
ならない方向に引き出して、コントロール装置2を違和
感なく持ちやすく把持することができる。
【0092】このような構成を有するコントロール装置
2の使用は、本実施例のDVDプレーヤ1に限定される
ものではなく、例えば、PDA(Personal Digital Assi
stants) 、小型ワードプロセッサ、小型マイクロコンピ
ュータ、電子辞書、ポータブルテレビ受像機、小型電子
時計等に用いて好適であるが、卓上型のこれら電子機
器、その他の電子機器にも適用し得るものである。
【0093】また、図18には、DVDプレーヤ1と図
示しない家庭電源等を接続して電池収納体3に充電する
状態を示す。図18において、符号90は、DVDプレ
ーヤ1を保管保持するための保持スタンド90である。
この保持スタンド90は、上面に保持溝が形成された保
持部90aと、この保持部90aの下部に連続する保持
台90bとからなり、保持台90bは十分に大きな載置
面を確保できるよう展開いされて広く形成されている。
【0094】また、保持部90aの保持溝方向の両側に
は、DVDプレーヤ1の側面を支持するための支持片9
1,92が設けられている。そして、一方の支持片91
の先端部には、プレーヤ本体6の側面に設けた凹部に係
合される爪部91aが設けられている。この爪部91a
を設けたことにより、電池収納体3を装着したことによ
って周方向の重量バランスが不均一とされたDVDプレ
ーヤ1を、図18に示すように、電池収納体3を横向き
にした状態においても回転することなく、確実に保持す
ることができる。
【0095】尚、図18に示す符号93は、家庭用コン
セント等の電源とDVDプレーヤ1との間を接続するた
めの接続コードである。この接続コード93の一端に、
充電用のプラグ94が取り付けられている。この充電用
プラグ94は、プレーヤ本体6の第2のソケット部29
に着脱自在とされている。そして、充電用プラグ94の
中央の半円形部分を押圧することによって端子部が後退
動作して、第2のソケット部29との接続が解除される
ようになされている。
【0096】図35はDVDプレーヤ1の内部構造を示
している。この図で示すようにプレーヤ本体6は、上キ
ャビネット201と下キャビネット202を組み合わせ
てなる外筺体としての外装キャビネットの内部に、駆動
機構部であるディスクドライブ装置10及び回路基板2
03を配して構成されるものである。
【0097】ディスクドライブ装置10には前述した如
くスピンドルモータで回転駆動されるターンテーブル1
1や信号の再生又は記録を行なう光学ピックアップ装置
12が搭載されており、このディスクドライブ装置10
のターンテーブル11や光学ピックアップ装置12が上
キャビネット201に形成された開口204からディス
ク装着部7に表出される。
【0098】このDVDプレーヤ1においてディスクド
ライブ装置10は、その周囲の4箇所に組み付けられる
インシュレータ205を介して外装キャビネットに弾性
的に支持されている。このインシュレータによる弾性支
持部の構造の第1の実施例を図36に示す。
【0099】ここで用いられるインシュレータ205は
図37に示すように、円筒形状に形成されたインシュレ
ータ本体部205aの上面側及び下面側に、垂直方向の
振動を吸収する部分である振動吸収部205bと、イン
シュレータの変位を規制する部分であるストッパ部20
5cとを一体に有してなる。
【0100】この実施例ではこの振動吸収部205bと
ストッパ部205cとは何れもインシュレータ本体部2
05aから突出する先端球面状の複数の突起により形成
され、これがインシュレータ本体部205aの円周方向
に交互に等間隔で配置形成されている。ここでストッパ
部205cは振動吸収部205bよりも小さく、かつイ
ンシュレータ本体部205aからの突出高さも低い突起
形状に形成されている。
【0101】更にこのインシュレータ205には、イン
シュレータ本体部205aの内周面に、水平方向の振動
を吸収する部分である第2の振動吸収部205dが形成
されている。この第2の振動吸収部205dは縦断面が
半円形状をなす突起で、これがインシュレータ本体部2
05aの内周面の全周にわたって連続して突出形成され
ている。
【0102】インシュレータ本体部205aの外周中央
部には溝205eが全周にわたって形成されており、イ
ンシュレータ205はこの溝205eにおいてディスク
ドライブ装置10のシャーシの外周面から突出された支
持片10aに嵌着されるように取り付けられるものであ
る。尚、このインシュレータ205の材質としてはブチ
ルゴムが好適に用いられる。
【0103】このインシュレータ205に対応して回路
基板203にはスペーサ206が取り付けられている。
このスペーサ206はPOM(ポリアセタール)等の樹
脂材によりなるもので、その中心部にはボス部206a
が突出形成されている。更にこのスペーサ206の外周
部からは突片状のストッパ207が延出して形成されて
いる。
【0104】図35に示すように下キャビネット202
には4箇所の支持柱208が突設されており、この支持
柱208にディスクドライブ装置10及び回路基板20
3が組み付けられる。図36に示す如く回路基板203
は支持柱208の根元部分に形成された台座部208a
に載置される状態で組み付けられ、この組み付け状態で
は支持柱208が回路基板203の通孔203aを貫通
し、更にこの支持柱208にスペーサ206が嵌合して
固定される。
【0105】そしてこのスペーサ206のボス部206
aの外周にディスクドライブ装置10の支持片10aに
取り付けられたインシュレータ205が嵌合されるよう
に組み付けられ、その状態で上キャビネット201を被
せてこれをネジ209によって支持柱208に固定して
ある。
【0106】以上の構成により本例のDVDプレーヤ1
は、プレーヤ本体6の外装キャビネットとこの外装キャ
ビネットの内部に配されるディスクドライブ装置10と
の間にインシュレータ205が組み込まれ、このインシ
ュレータ205を介してディスクドライブ装置10が外
装キャビネットに対して弾性的に支持される構造となさ
れている。
【0107】続いて、以上の如く構成されるインシュレ
ータによる弾性支持部の動作・作用について説明する。
図36Aは通常の状態を示しており、この状態ではイン
シュレータ205の上面側の振動吸収部205bが上キ
ャビネット201に接し、下面側の振動吸収部205b
がスペーサ206に接している。またインシュレータ2
05の第2の振動吸収部205dはスペーサ206のボ
ス部206aに接している。一方、インシュレータ20
5の上面側のストッパ部205cは上キャビネット20
1との間に隙間を有し、下面側のストッパ部205cも
スペーサ206との間に隙間を有している。
【0108】この状態でDVDプレーヤ1に垂直方向の
振動が加わると、その振動はインシュレータ205の上
下面の振動吸収部205bが単性的に伸縮されることに
よって吸収され、また水平方向に振動が加わると、その
振動はインシュレータ205の第2の振動吸収部205
dが弾性的に伸縮されることによって吸収される。この
ため外装キャビネットからディスクドライブ装置10に
伝わる振動が緩和されるので、ディスクドライブ装置1
0では安定してディスクが駆動され、確実な再生又は記
録動作が行なわれるものである。
【0109】そして更に、落下衝撃等によって上記の振
動吸収部205bによる振動吸収の領域を越えた過大な
振動が垂直方向に加わった場合は、インシュレータ20
5のストッパ部205cが上キャビネット201もしく
はスペーサ206に接触することによってインシュレー
タ205の変位が規制される。
【0110】図36Bは垂直方向の下方に変位が規制さ
れた状態を示し、即ちこの状態では垂直方向の過大な振
動によってディスクドライブ装置10が下方に移動し、
これに伴なってインシュレータ205が下方に変位して
下面側の振動吸収部205bがスペーサ206との間で
大きく圧縮されると共に、下面側のストッパ部205c
がスペーサ206に接触して圧縮され、これによって振
動吸収部205bとストッパ部205cの部分でインシ
ュレータの硬度が増加し、これがストッパとしての機能
を果たしてインシュレータ205の変位ストロークが規
制される。
【0111】かくしてストッパ機能が働くことにより、
外装キャビネットに対するディスクドライブ装置10の
垂直方向の移動ストロークが規制されることになるの
で、機器の薄型化に有利となるものである。
【0112】またこの構成においては、過大な振動が加
わったときにはストッパ部205cが緩衝体としての機
能を持つので、ディスクドライブ装置10に伝わる振動
をより効果的に吸収緩和することができる。
【0113】またこの構成では、図36Bに示す状態よ
り更に過大な振動が加わった場合は、スペーサ206か
ら延出されるストッパ207にディスクドライブ装置の
支持片10aが当接することによって最終的な規制が行
なわれる設計となっている。このストッパ207は従来
から設けられているものであるが、本発明による構造で
はこのストッパ207を用いなくともインシュレータ2
05の変位を充分に規制できるもので、このストッパ2
07をなくしても問題はない。
【0114】図38はインシュレータによる弾性支持部
の構造の第2の実施例を示す。この実施例は前述した図
36の実施例と基本的な構成はほぼ同じであるも、イン
シュレータ205のストッパ部205cの構造を変えた
ものである。即ちこの実施例のインシュレータ205に
おいては、振動吸収部205bは図36の実施例と同様
にインシュレータ本体部205aの上下面から突出され
る複数の突起により形成されているが、ストッパ部20
5cは突起ではなく、上キャビネット201及びスペー
サ206に設けられた凸部210に対応するインシュレ
ータ本体部205aの一部面により形成されている。
【0115】このストッパ部205cは図38Aに示す
ように通常の振動吸収時には凸部210との間に隙間を
有しているが、振動吸収部205bによる振動吸収領域
を越える過大な振動が加わったときは図38Bに示す如
く凸部210に当接し、これによってストッパとしての
機能を果たすものである。
【0116】この実施例の場合、ストッパ部205cを
突起ではなくインシュレータ本体部205aの一部面で
形成した構造により、インシュレータ205の形状を簡
素にできる利点がある。
【0117】更に図39はインシュレータによる弾性支
持部の構造の第3の実施例を示している。この実施例
は、インシュレータ205の材料を部分的に変えて構成
したものである。即ちこの実施例でのインシュレータ2
05は、振動吸収部205bがインシュレータ本体部の
外側の部分205a1 に形成され、ストッパ部205c
がインシュレータ本体部の内側の部分205a2 に形成
されており、ここでインシュレータ本体部の外側の部分
205a1 と内側の部分205a2 とは硬度の異なるゴ
ム材を用い、これを一体に形成してある。
【0118】このように振動吸収部205bが形成され
る部分205a1 とストッパ部205cが形成される部
分205a2 とで硬度を変えることにより、過大な振動
が加わったときのストッパ機能の効き具合を自由に設定
することができ、即ち振動吸収部205bが形成される
外側の部分205a1 よりストッパ部205cが形成さ
れる内側の部分205a2 の硬度を高くすれば速やかに
ストッパ機能が効き、逆に硬度を低くすれば緩やかにス
トッパ機能を効かせることができる。
【0119】この場合、特に薄型のDVDプレーヤにお
いては、速やかにストッパ機能を効かせてディスクドラ
イブ装置10の移動ストロークを確実に規制する必要が
あるので、振動吸収部205bが形成される外側部分2
05a1 よりストッパ部205cが形成される内側部分
205a2 を硬度の高い材料で形成することが望まし
い。
【0120】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
く、例えば上記実施例においては本発明が適用される電
子機器としてDVDプレーヤを例にとって説明したが、
本発明はDVDプレーヤ以外にもCDプレーヤ等のディ
スクプレーヤ全般、更にはディスクプレーヤに限ること
なくインシュレータによる耐振構造を備えた各種の電子
機器に幅広く適用が可能なものである。
【0121】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の電
子機器においては、外装体に対し駆動機構部を弾性支持
するインシュレータにその変位を規制するストッパ部を
設けたことにより、機器の薄型化に有利となる。そして
特に本発明ではインシュレータにストッパ部を一体に設
けた構造により、従来の如くストッパを別部品で作る必
要がなくなるので、部品点数の削減が可能となり、これ
によってコストの低減及び機器の一層の小型薄型化が期
待できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される電子機器の一実施例のシス
テム構成を示す斜視図である。
【図2】電子機器の一具体例を示すDVDプレーヤに電
池収納体を装着した状態を示す外観斜視図である。
【図3】図2に示す電池収納体付きDVDプレーヤの平
面図である。
【図4】図2に示す電池収納体付きDVDプレーヤの電
池収納体を半分に断面した底面図である。
【図5】図2に示す電池収納体を取り除いたDVDプレ
ーヤの平面図である。
【図6】図2に示す電池収納体付きDVDプレーヤの電
池収納体を半分に断面した正面図である。
【図7】図2に示す電池収納体を取り除いたDVDプレ
ーヤの背面図である。
【図8】図2に示す電池収納体付きDVDプレーヤの側
面図である。
【図9】図2に示す電池収納体を取り除いたDVDプレ
ーヤの側面図である。
【図10】図2に示す電池収納体を取り除いたDVDプ
レーヤの開閉蓋を開いた状態を示す斜視図である。
【図11】図2に示すDVDプレーヤの開閉蓋を斜め下
方から見た状態を示す斜視図である。
【図12】図11に示す開閉蓋のアーム片を拡大して示
す説明図である。
【図13】図2に示すDVDプレーヤの開閉蓋及びプレ
ーヤ本体間に設けた第1のフリクション機構の一部を断
面して示す説明図である。
【図14】図1に示す電池収納体の一対の収納部を開い
た状態を示す斜視図である。
【図15】図14に示す電池収納体の一対の収納部間に
設けた第2のフリクション機構を断面して示す説明図で
ある。
【図16】図2に示すDVDプレーヤの要部を拡大して
示すもので、バックルを開いた状態の斜視図である。
【図17】図2に示すDVDプレーヤの要部を拡大して
示すもので、バックルを開いた状態の正面図である。
【図18】図2に示す電池収納体付きDVDプレーヤに
電力を充電する状態を示す説明図である。
【図19】図2に示すコントロール装置の第1の実施例
を示すもので、同図Aは平面図、同図Bは側面図、同図
Cはスプリングピンの拡大斜視図である。
【図20】図2に示すコントロール装置の第1の実施例
を示すもので、開閉蓋を開いた状態の平面図である。
【図21】図18に示すコントロール装置の中央部を断
面して示す説明図である。
【図22】図2に示すコントロール装置の第1の実施例
を示すもので、同図Aは開閉蓋を90度より僅か少ない
角度で開いた状態の側面図、同図Bは略90度開いた状
態の側面図である。
【図23】図2に示すコントロール装置の第1の実施例
を示すもので、同図Aは開閉蓋を略270度以上開いて
スタンドとした状態の側面図、同図Bは略360度開い
た状態の側面図である。
【図24】図2に示すコントロール装置の第2の実施例
を示すもので、同図Aは側面図、同図Bは開閉蓋を略9
0度開いた状態の側面図、同図Cは開閉蓋を略270度
開いてスタンドとした状態の側面図である。
【図25】図2に示すコントロール装置の第3の実施例
を示す側面図である。
【図26】図2に示すコントロール装置の第4の実施例
を示すもので、同図Aは平面図、同図Bはクリック円板
の拡大分解斜視図である。
【図27】図2に示すコントロール装置の第5の実施例
を示すもので、同図Aは平面図、同図Bは開閉蓋を開い
た側面図、同図Cは開閉蓋を底面に付けた状態の側面図
である。
【図28】図2に示すコントロール装置の第6の実施例
を示すもので、同図Aは平面図、同図Bは側面図であ
る。
【図29】図2に示すコントロール装置のキャビネット
を前面板と背面板とに分解した説明図である。
【図30】接続コードの回動支持部の第1の実施例を示
す斜視図である。
【図31】回動支持部の第1の実施例の支持状態を示す
断面図である。
【図32】回動支持部の第1の実施例の回動状態を示す
説明図である。
【図33】回動支持部の第2の実施例を示す斜視図であ
る。
【図34】回動支持部の使用状態を説明するためコント
ロール装置を把持した状態を示す説明図である。
【図35】本発明の実施例であるDVDプレーヤの内部
構造を示す分解斜視図である。
【図36】本発明に係るインシュレータによる弾性支持
部の第1の実施例を示す縦断面図で、Aは通常の状態、
Bはストッパ機能時の状態である。
【図37】図36で用いられるインシュレータの形状を
示す図で、Aは上面図、Bは縦断側面図、Cは下面図で
ある。
【図38】本発明に係るインシュレータによる弾性支持
部の第2の実施例を示す縦断面図で、Aは通常の状態、
Bはストッパ機能時の状態である。
【図39】本発明に係るインシュレータによる弾性支持
部の第3の実施例を示す縦断面図で、Aは通常の状態、
Bはストッパ機能時の状態である。
【符号の説明】
1‥‥DVDプレーヤ(電子機器)、6‥‥プレーヤ本
体、10‥‥ディスクドライブ装置(駆動機構部)、2
01‥‥上キャビネット、202‥‥下キャビネット、
205‥‥インシュレータ、205a‥‥インシュレー
タ本体部、205b‥‥振動吸収部、205c‥‥スト
ッパ部、205d‥‥第2の振動吸収部、206‥‥ス
ペーサ、210‥‥凸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筺体とこの外筺体の内部に配される駆
    動機構部との間に弾性体によりなるインシュレータが組
    み込まれ、このインシュレータを介して上記駆動機構部
    が上記外筺体に弾性支持される構造の電子機器であっ
    て、 上記インシュレータは、所定方向に振動が加わったとき
    にその弾性によって振動を吸収する振動吸収部と、この
    振動吸収部による振動吸収の領域を越えた振動が加わっ
    たときに上記外装体側に接触して変位を規制するストッ
    パ部と、を一体に有してなる電子機器。
  2. 【請求項2】 上記振動吸収部と上記ストッパ部は、何
    れもインシュレータ本体から突出される複数の突起によ
    り形成されてなる請求項1に記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 上記振動吸収部はインシュレータ本体か
    ら突出される複数の突起により形成されると共に、上記
    ストッパ部は上記外筺体側に設けられた凸部に対応する
    インシュレータ本体の一部面により形成されてなる請求
    項1に記載の電子機器。
  4. 【請求項4】 上記インシュレータは更に、上記振動吸
    収部で吸収される振動と交差する方向の振動が加わった
    ときにその弾性によって振動を吸収する第2の振動吸収
    部を一体に有してなる請求項1に記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 上記振動吸収部と上記ストッパ部とが硬
    度の異なる材料で形成されてなる請求項1に記載の電子
    機器。
  6. 【請求項6】 上記振動吸収部より上記ストッパ部が硬
    度の高い材料で形成されてなる請求項5に記載の電子機
    器。
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