JP2002288771A - 非常送信器 - Google Patents

非常送信器

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JP2002288771A
JP2002288771A JP2001090669A JP2001090669A JP2002288771A JP 2002288771 A JP2002288771 A JP 2002288771A JP 2001090669 A JP2001090669 A JP 2001090669A JP 2001090669 A JP2001090669 A JP 2001090669A JP 2002288771 A JP2002288771 A JP 2002288771A
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JP2001090669A
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English (en)
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Hayato Kuroki
速人 黒木
Yasunori Ogura
泰憲 小倉
Shinichiro Hashimoto
新一郎 橋本
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Secom Co Ltd
Original Assignee
Secom Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で賊等に気づかれずに非常信号を
送出でき、また、誤報、失報を防止し信頼性を向上でき
ること。 【解決手段】 装着検出部21は利用者のベルトへの装
着状態を検出し、腹圧検出部22は利用者の腹圧を検出
する。制御部28は、腹圧が異常判定閾値を越えた場合
に異常検知モードで動作し、所定時間継続後キャンセル
待ちモードとなる。キャンセル待ちモードの所定時間を
越えた後に送信部26から非常信号を送出する。キャン
セル待ちモード中にキャンセルスイッチ24が操作され
れば非常信号の送出を停止できる。振動部23は、各動
作モードに対応した振動パターンで振動し装置の動作モ
ードを利用者に振動で伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンビニエ
ンスストアの店員や銀行員が、非常時に非常信号を送信
するための非常通報システムに係り、自由に身動きがと
れない状況でも腹部に力を加えることで非常通報が行え
る非常送信器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自由に身動きがとれない状況にお
いて非常信号の送信を行う装置として、利用者のベルト
に装着され、利用者が腹部に力を込めるとベルトに掛か
っている張力が変化し、これを検知することにより行う
ものがあった(特開昭60ー95697号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベルトに掛か
っている張力を検知して非常信号を送信する構成では、
例えばコンビニエンスストアの店員が重い荷物を腹部で
抱えた際に腹力が加わり誤って非常信号を送信しまうと
いう問題点があった。更に、利用者毎に、あるいは同じ
利用者であっても食事の前後というように一日の間でも
ウエストサイズが微妙に異なるため、誤報や失報を減ら
す為には頻繁にベルトの締め具合を最適な状態に調節し
なければならず煩雑となった。この最適な状態自体も個
人別に相違するため、必ずしも常時最適な状態であると
は限らず、誤報や失報が起きやすかった。
【0004】また、例えば2枚の磁極または電極を用意
し、その間の磁界、電界の変化を利用した近接センサ
や、押しボタンスイッチ、静電式タッチセンサを利用し
た接触センサ等を用いて、例えば左右の靴の内側に本非
常送信器を挟み込んだり、あるいは左右の手首に付ける
ことにより、利用者の異常状態を検出する方式では、利
用者には非常送信器の動作状態が分からず、誤通報や失
報が起きやすいという問題点があった。
【0005】更に、上記何れのセンサを用いた従来の非
常送信器においても、誤って脱落させたり、万が一賊が
腹部等に設置された装置の存在に気付いて装置が故意に
取り外されると、取り外し時及びそれ以降での非常信号
が送信できなくなるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、簡単な操作で賊等に気づかれずに非常
信号を送信でき、また、誤報、失報を防止し信頼性を向
上できる非常送信器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の非常送信器は、利用者が腹圧を加えることによ
り非常信号を送信する非常送信器であって、接触面に加
わる圧力を検出する圧力検出部と、非常信号を送信する
送信部と、前記圧力検出部の出力に基づいて異常と判定
すると、前記送信部から非常信号を送信させる制御部と
を具備することを特徴する。
【0008】本発明は、操作されるとキャンセル信号を
出力するキャンセルスイッチを更に有し、前記制御部
は、前記圧力検出部が所定の圧力を検出した後に第1の
所定時間内にキャンセル信号の入力がないと異常と判定
し、第1の所定時間内にキャンセル信号の入力があると
異常判定の処理を中止する構成としても良い。
【0009】本発明は、更に、振動部を有し、前記制御
部は、前記圧力検出部が所定閾値を越える圧力を検出す
ると、振動制御を開始させるとともに、第2の所定時間
内に前記圧力が前記所定閾値より下がると異常判定の処
理及び振動制御を中止する構成としても良い。
【0010】また、前記制御部は、前記第1の所定時間
より短い前記第2の所定時間が経過したときに、異常判
定の処理が継続していると振動パターンを変更させる構
成にもできる。
【0011】また、利用者に装着中か否かを検出する装
着検出部を更に有し、前記制御部は、前記装着検出部が
装着中から未装着を検出したときに前記キャンセル信号
の入力がないと異常と判定する構成にもできる。
【0012】本発明の非常送信器は、利用者の所定の動
作に基づく信号を出力する検出部と、操作されるとキャ
ンセル信号を出力するキャンセルスイッチと、振動部
と、非常信号を送信する送信部と、前記検出部の出力に
基づき異常判定すると前記送信部から非常信号を送信さ
せる制御部とを有する非常送信器であって、前記制御部
は、前記検出部からの入力が所定閾値を越えると異常判
定の処理及び振動を開始するとともに、第2の所定時間
内に前記検出部からの入力が前記所定閾値より下がる、
又は第2の所定時間より長い第1の所定時間以内にキャ
ンセル信号の入力があると異常判定の処理及び振動を中
止し、異常判定の処理中に第1の所定時間が経過すると
異常と判定することを特徴とする。
【0013】また、前記制御部は、前記異常判定の処理
中に前記第2の所定時間が経過すると振動パターンを変
化させる構成にもできる。
【0014】本発明の非常送信器は、利用者の所定の動
作に基づく信号を出力する検出部と、操作されるとキャ
ンセル信号を出力するキャンセルスイッチと、利用者に
装着中か否かを検出する装着検出部と、非常信号を送信
する送信部と、前記検出部の出力に基づき異常と判定す
ると前記送信部から非常信号を送信させる制御部とを有
する非常送信器であって、前記制御部は、前記装着検出
部が装着中から未装着を検出したときに前記キャンセル
信号の入力がないと異常と判定することを特徴とする。
【0015】また、本発明は、利用者が腹圧を加えるこ
とにより非常信号を送信する非常送信器であって、接触
面に加わる圧力を検出する圧力検出部を内蔵する検出ユ
ニットと、操作されるとキャンセル信号を出力するキャ
ンセルスイッチを内蔵するキャンセルユニットと、前記
各ユニットをほぼ同一軸の近接方向に付勢させて利用者
のベルト等に係止保持可能且つ各ユニットを電気的に接
続する連結部とを具備することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の非常送信器を用いた非常
通報システムの構成を示す概要図である。図において、
非常信号の送信源である利用者1の腹部には、着用して
いるベルト1aに対し着脱自在に非常送信器2が設けら
れる。この非常送信器2は、コンビニエンスストア等の
店舗や銀行の従業員等、賊の侵入時に非常信号を送信し
たい従業員等に装着される。この非常送信器2は、ベル
ト1aのバックル部分に内蔵する構成にもできる。非常
送信器2は、非常信号の送信が完了すると、その旨を利
用者にフィードバックでき、利用者1は賊に対して冷静
に対応することができるようになる。
【0017】コントローラ3は、警備対象物件に設置さ
れている警備機器を制御する。このコントローラ3は、
非常送信器2及び図示しない他の警備用センサーからの
非常信号を受信し、警備会社等の管理センタ4へ通知す
る。管理センタ4は、非常信号の受信に基づき警備員を
利用者1の店舗等に急行させる等の警備業務を行う。
【0018】次に、図2及び図3を用いて、非常送信器
2の構成について説明する。図2は、非常送信器2の電
気的構成を示すブロック図である。図3は、利用者1が
着用しているベルト1aに後付けで固定して用いるタイ
プの非常送信器2を示す図である。図3(a)は全体斜
視図、(b)はキャンセルユニットの三面図、(c)は
腹圧検出ユニットの三面図、(d)はユニット2bの内
部拡大図である。以下の説明では、図3に記載したベル
ト1aに後付けする構成例に基づき各部を説明する。
【0019】図2において、装着検出部21は、ON/
OFFの動作を行うリミットスイッチ等で構成され、利
用者1のベルトに対する非常送信器2の装着状態を検出
信号として制御部28に出力する。腹圧検出部22は、
利用者1の腹部からの圧力を検出し、この圧力に対応し
た検出信号を制御部28に出力する。この腹圧検出部2
2は、利用者1が非常信号を送信するための機能部であ
る。
【0020】振動部23は、利用者1の腹部に対して所
定の振動を伝達させるバイブレーターであり、制御部2
8の制御に基づき各動作モード別に異なる振動パターン
で振動可能である。この振動部23は、例えば偏心した
錘をモーターの回転軸上に有する振動モーターにより構
成される。
【0021】キャンセルスイッチ24は、腹圧検出部2
2によって腹圧が検出された際に、誤って非常送信を行
うことを防止するためのものである。キャンセルスイッ
チ24は、非常信号の送信に係る腹圧検出部22によっ
て腹圧が検出されてから所定時間(例えば10秒)以内
に非常信号の送信をキャンセル(停止)させるための操
作スイッチであり、検出信号が制御部28に出力され
る。キャンセルスイッチ24は、図3に示すように、腹
圧検出部22と反対向き、かつ、外側にほぼ同一軸上に
設けられており、キャンセル操作が容易であるととも
に、従業員等が、重い荷物を運ぶ場合に腹部に抱えて運
ぶ際にも自然にキャンセルできる。
【0022】計時部25は、タイマ等で構成され、制御
部28に対し計時情報を出力する。送信部26は、制御
部28から送信要求された非常信号を所定の送信電波を
用いてコントローラ3に送信する。
【0023】記憶部27は、異常判定に用いる判定閾
値、後述する判定閾値を自動調整する際に用いる参照用
データ、各種制御プログラム等を記憶するために用いら
れる。また、振動部23を駆動するための各振動パター
ンが、振動モーターの制御パラメータの形で記憶されて
いる。
【0024】制御部28は、装着検出部21、腹圧検出
部22、キャンセルスイッチ24の各検出信号の入力を
元に、計時部25の計時情報と、記憶部27を用いて非
常送信に係る動作を統括制御する。非常信号送信時に
は、送信部26に対して非常信号を出力する。この制御
部28は、後述する検出状態別の複数の動作モードで各
部を統括制御するものであり、動作モード別に振動部2
3を所定の振動パターンで駆動制御し、利用者1に対し
て非常送信器2の動作状態を伝達させる。
【0025】図3(a)に示すように、非常送信器2
は、キャンセルユニット2aと、腹圧検出ユニット2b
と、これらユニット2a、2b間に設けられる帯状の連
結部2cで構成される。連結部2cは、ユニット2a、
2b間を連結する金属あるいはプラスチック製のワイヤ
ーや板バネ、クリップ等を有する帯状に形成され、この
連結部2cはユニット2a、2b同士を互いが近接する
方向に付勢する。この連結部2c部分をベルト1aの上
方から装着させると、ユニット2a、2bがベルト1a
を挟み込んで装着状態が保持されるようになっている。
また、連結部2c内部には、ユニット2aと、ユニット
2bにそれぞれ内蔵される各電気的構成部を接続するた
めの配線を有する。
【0026】図3(b)に示すように、一方のキャンセ
ルユニット2aには、ユニット2bと対面する側(ベル
ト1aに対面する側)に装着検出部21が設けられ、外
面側にキャンセルスイッチ24が設けられる。その他、
計時部25、送信部26、記憶部27、制御部28を構
成する電気回路基板が内蔵される。
【0027】装着検出部21は、非常送信器2を上方か
らベルト1aに挟み込むように装着した場合にリミット
スイッチが押し込まれ、この押し込み量が所定値以上と
なった場合に装着を検知し、制御部28にON状態の検
出信号を出力する。この装着検出部21は、ベルトへの
脱着が容易に行えるように、図示の如く球面形状、ある
いは上方ほど厚く、すなわち強くベルト1aを挟み込む
ようなテーパー形状をなしている。また、非常送信器2
には、簡単に引っ張った程度では取り外せない物理的な
ロック機構(例えばカラビナで用いられているような外
れ防止機構等)を用いてベルト1aに固定してもよい。
【0028】キャンセルスイッチ24は、利用者1の腹
部に対向しない面、すなわち腹圧の変化に対して感度が
鈍くかつ想定される外圧に対しては感度が鋭い位置に設
けられている(図示の例では、利用者1のベルト1aの
最前面に面する)。上記のように、作業等で利用者1が
誤って腹圧をかけてしまった場合に、利用者が自らキャ
ンセルスイッチ24を押すことにより、非常信号の送信
をキャンセルすることができる。
【0029】ところで、図示の例のキャンセルスイッチ
24は、ベルト1aの最前面に突出するように設置され
ているため、利用者1が重い荷物等を本非常送信器2が
取り付けられた腹部で抱えた場合、腹圧検出部22が腹
圧を検出するが、荷物がこのキャンセルスイッチ24に
当接するので、利用者1の手動操作が無くとも無意識に
非常信号の誤送信を防止可能な構成となっている。
【0030】図3(c)に示すように、他方の腹圧検出
ユニット2bには、外面側(利用者1の腹部に対面する
側)に腹圧検出部22が設けられる。
【0031】腹圧検出部22は、利用者1の腹部に接触
する部分が面状な1枚の平板30と、平板30とユニッ
ト2bとの間に設けられるバネやゴム等からなる弾性体
31と、ユニット2b内部に設けられる圧力センサで構
成される。
【0032】図3(d)にユニット2bの内部拡大図を
示す。ここでは、圧力センサとして感圧センサ32を用
いた場合を示している。感圧センサ32は、フィルム状
に成形されており、感知面に加わった圧力を検出し、こ
の値に応じた電圧値を連続的な値として信号線(不図
示)を介して制御部28へ出力するものである。感圧セ
ンサ32の出力値は、加わった圧力の大きさ及びその圧
力を受けた面積で決定される。この為、ユニット2b内
部には平板に加わった腹圧を1点で受け、これを面に拡
張して感圧センサ32に伝達する圧力伝達部33を設け
ることにより、圧力を効率的に検出することが可能な構
造としている。
【0033】なお、平板30は弾性体31を介して周囲
をユニット2bに固定されているため、平板の上下左右
方向に加わった腹圧に応じて変位することが可能であ
る。また、圧力伝達部33のうち平板30に接する部分
は球面形状をなしており、球面頂点を中心として平板3
0が回動可能となっている。この為、腹圧の加わる方向
が感圧センサ32の検知方向に対して若干傾いていた場
合であっても、確実に感圧センサ32に圧力を伝達する
ことができる。
【0034】この腹圧検出部22に使用する圧力センサ
は、後述する異常判定閾値の自動調整機能を実現する為
に、印加される圧力を連続的かつ高精度に検出できる上
記の感圧センサ32やロードセル等が好ましい。これ以
外にも、ON/OFFの動作を行うリミットスイッチ
と、その押し込み量を検出するエンコーダを組み合わせ
る等によって構成することも可能である。
【0035】振動部23は、例えば偏心した錘をモータ
ーの回転軸上に有する振動モーターにより構成される。
この振動部23は、キャンセルユニット2a、あるいは
腹圧検出ユニット2bいずれに設けることもできる。キ
ャンセルユニット2a側に内蔵する構成とすれば、腹圧
検出ユニット2b側の厚みを薄くできる。腹圧検出ユニ
ット2b側に設ければ、利用者1に振動が伝わりやす
く、また賊に振動音が聞こえにくい利点を有するため、
腹圧検出部22及び振動部23が十分に小型化できるの
であれば採用が好ましい。
【0036】上記の装着検出部21、キャンセルスイッ
チ24は、リミットスイッチと感圧センサ、あるいはロ
ードセルの組合せで構成できる。尚、図3においてはキ
ャンセルスイッチ24を円形に描いているが、これに限
らず圧力検知部32と同様に板体をキャンセルユニット
2aの外表面上に設置し全体で圧力を受け、弾性体を介
して検知する構成にもできる。また、装着検出部21
は、ベルト一体型の場合には、例えばバックル部分にベ
ルト体を通したことをリミットスイッチを用いて検知し
たり、あるいは腹圧検出部22に後述する平常時の腹圧
が加わったことを検知する等により、装着検知を行う。
【0037】なお、上記構成の非常送信器2は、店舗等
屋内での使用に限定されるものではなく、屋外での使用
も可能である。屋外での使用時には、送信部26として
例えばPHSや携帯電話の通信モジュールを用いること
により、コントローラ3を経由することなく直接警備会
社等、管理センタ4に対する非常信号の送信が可能であ
る。
【0038】次に、上記構成による非常送信器2の動作
モードについて説明する。非常送信器2には、「待機モ
ード」、「異常検知モード」、「キャンセル待ちモー
ド」、「取り外し検知モード」。「閾値設定モード」の
5つの動作モードがある。
【0039】「待機モード」とは、利用者1が非常送信
器2を腹部に装着し、最初に起動されるモードである。
利用者1が上記のように非常送信器2をベルト1aに装
着すると、制御部28は、装着検出部21が出力する検
出信号(ON状態)を受けて振動部23を振動パターン
1(例えば1秒間隔でON/OFFを3回繰り返す)で
駆動し、利用者1に待機モードであることを伝達する。
この待機モード中は、常時、あるいは間欠的に腹圧検出
部22が出力する腹圧を監視する。
【0040】「異常検知モード」とは、腹圧検出部22
が出力する腹圧の検出値が後述する判定用の所定の閾値
(例えば400gf、以降「異常判定閾値」と呼ぶ)以
上の腹圧である際に「待機モード」から移行するモード
である。この移行の際には振動パターン2(例えば連続
してONとなる)にて振動することにより、利用者1に
動作モードが「異常検知モード」に変わったことを伝達
する。また、「異常検知モード」において腹圧が所定時
間(例えば5秒、以後、「異常判定時間」と呼ぶ)以内
に異常判定閾値以下となった場合、又はキャンセルスイ
ッチ24が操作された場合は、「待機モード」に復帰す
る。
【0041】この異常判定閾値とは、ベルト1aの絞め
具合や利用者1の腹圧の強さ等の利用者1個人に応じて
決まる値であり、利用者1が無理なく腹圧を加えること
が出来、かつ座ったり食事をした場合でも誤報が出ない
程度の値として設定する(詳細は後述する「閾値設定モ
ード」で説明する)。尚、成人男性の場合、腹部に最大
の力を加えると、立位体前屈や椅子への着席・離席、和
式便座の利用等の際に検出される腹圧に比べて十分大き
な値が測定されることが実験的に確認されており、誤報
・失報の無い異常判定閾値の設定は十分可能である。
【0042】「キャンセル待ちモード」とは、「異常検
知モード」において異常判定閾値以上の腹圧が所定時間
(例えば5秒、以後「異常判定時間」と呼ぶ)以上継続
して加わっている場合に移行するモードである。このキ
ャンセル待ちモードでは、利用者1が誤って非常送信器
2に腹圧を加えてしまった場合を考慮して、所定時間
(例えば5秒間、以後「送信判定時間」と呼ぶ)内に限
りキャンセル信号を受け付ける。この送信判定時間内に
利用者1がキャンセルスイッチ24を押した場合には、
非常送信をキャンセルする。キャンセルスイッチ24が
押されなかった場合には、非常信号をコントローラ3に
送信する処理が実行される。
【0043】尚、このキャンセル待ちモードへの移行の
際には、振動部23を振動パターン3(例えば0.5秒
間隔でON、OFFを繰り返す)にて振動する駆動制御
を行い、利用者1に動作モードがキャンセル待ちモード
に変わったことを伝達する。また、このキャンセル待ち
モードでは、腹圧検出部22が異常判定閾値以下となっ
ても、「待機モード」に復帰しないので、利用者1は腹
圧を加えるのを止めても良い状態となる。
【0044】「取り外し検知モード」とは、非常送信器
2が腹部に固定され装着スイッチがONとなり、待機モ
ードに移行した後における非常送信器2の取り外しが正
常であるか否かを検知するモードである。この取り外し
モードでは、非常送信器2が取り外され装着検出部21
がOFFとなった際に、キャンセルスイッチ24の操作
があれば正常な取り外しと判断する。ここで、キャンセ
ルスイッチ24が押されていない場合には、賊による取
り外しあるいは何らかの原因により装置が脱落したもの
と判断し機器異常を示す信号(機器異常信号)を外部出
力する。
【0045】図4は、検出された腹圧値と、動作モード
との関係を示すタイミングチャートである。図面におい
て縦軸は腹圧検出部22で検出された利用者1の腹圧
値、横軸は時間である。時間軸には対応する動作モード
と振動パターンを併記してある。
【0046】一般に、利用者1が腹部に力を加え腹圧を
変化させると、図4に示すような波形が得られる。図示
の例では腹圧を加えた際の最大値が1000gf、平常
値が500gfであるとして、異常判定閾値はこれらの
間の値(例えば700gf)に設定する。この異常判定
閾値は、日常生活時の平常値の多少の変動を考慮しても
通常越えることのない腹圧値に設定する。例えば成人男
性の場合500〜800gf程度である。なお、腹圧値
は、利用者1の呼吸や歩行等の各種動作により、波形上
に微少な変動が見られるが概ね所定範囲内である。
【0047】利用者1が賊に襲われ刃物を突きつけられ
る等といった非常事態に遭遇した際に、利用者1が腹部
に力を込めることで、非常送信器2に対して非常状態に
あることを知らせる。この際、腹圧検出部22が異常判
定閾値以上の腹圧を検知すると、非常状態にあるものと
判断し、振動パターン2により利用者1に異常検知モー
ドであることを伝達すると共に、待機モードから異常検
知モードに移行する。
【0048】この異常検知モードでは、異常判定閾値以
上の腹圧が異常判定時間(例えば5秒間)以上継続して
加わっているか否かを判断する。異常判定時間以上継続
して加わっている場合には、異常検知モードからキャン
セル待ちモードへ移行し、振動パターン3により利用者
1にキャンセル待ちモードへのモード変化を伝達する。
一方、腹圧が異常判定時間以内に異常判定閾値以下に低
下した場合には、待機モードに復帰する。
【0049】「キャンセル待ちモード」は、送出判定時
間(例えば5秒間)以内にキャンセルスイッチ24が押
された場合に、非常信号の外部出力をキャンセルするた
めの動作モードである。この送出判定時間中にキャンセ
ルスイッチ24が押されなかった場合、コントローラ3
に対し非常信号を送信する。
【0050】「閾値設定モード」は、上記の「異常検知
モード」での異常判定時に用いる判定用パラメータを自
動調整するモードである。
【0051】(基本動作フロー/待機モード)図5は、
非常送信器2の動作内容を示す基本フローチャートであ
る。この図5の基本フローから各動作モード別のフロー
チャート(図6,7,8,9)に移行する。図5に示す
ように、先ず利用者1のベルト1aに非常送信器2が装
着される。これにより、装着検出部21が装着を検出し
非常送信器2は電源がONとなり、起動処理及び自己診
断処理等の初期設定を実行し(S51)、腹圧を監視す
る待機モードに移行する。この際待機モードに移行した
ことを利用者に知らせる為に、振動部23を振動パター
ン1(例えば1秒間隔でON/OFFを3回繰り返す)
で振動させる(S52)。
【0052】次に、非常送信器2は、この待機モードか
ら、異常検知モード、取り外し検知モード、閾値設定モ
ードのいずれかの動作モードに移行可能である。先ず、
腹圧検出部22は、異常判定閾値以上の腹圧が加えられ
たか否かを判断する(S53)。腹圧検出部22が検出
した腹圧値を検出し、腹圧が異常判定閾値を越えた場合
には、異常検知モードに移行する(S53−Yes)。
【0053】また、装着検出部21が装着外れを検出し
た場合には、取り外し検知モードに移行する(S54ー
Yes)。また、非常送信器2の装着、または前回の異
常判定閾値の調整(詳細は後述する)から所定時間(例
えば20分)経過した場合には、閾値設定モードに移行
する(S55ーYes)。
【0054】上記待機モードにおいては、上記処理S5
3〜S55をループして常時監視する。上記ループ処理
により、非常送信器2は取り外されるまで常に、あるい
は所定時間間隔毎に腹圧検出部22に掛かっている腹
圧、装着検出部22による非常送信器2の取り外しの有
無を監視する。
【0055】(異常検知モード)図6は異常検知モード
の動作内容を示すフローチャートである。異常検知モー
ドに入ると、まず、振動部23を振動パターン2(例え
ば連続してONとなる)で振動させ、利用者1に異常検
知モードであることを伝える(S61)。
【0056】この後、異常判定閾値以上の腹圧が継続し
て加わっているか否かをステップS62,63のループ
で監視する。このループで異常判定時間が経過しないう
ちに異常判定閾値以下の腹圧に低下した場合には(S6
2ーNo)、振動パターン2の振動を停止し、待機モー
ド(S53)に戻る。また、異常判定閾値以上の腹圧が
加わっている場合には(S62ーYes)、キャンセル
スイッチ24が操作されたか判断する(S63)。キャ
ンセルスイッチ24が操作された場合には(S63−Y
es)、振動パターン2の振動を停止し、待機モード
(S53)に戻る。一方、キャンセルスイッチ24が操
作されていない場合には、この腹圧が異常判定時間(例
えば5秒間)以上継続して加わっているか否かを判断す
る(S64)。腹圧が異常判定時間以上継続して加わっ
ている場合には(S64−Yes)、キャンセル待ちモ
ードに移行する。
【0057】(キャンセル待ちモード)図7はキャンセ
ル待ちモードの動作内容を示すフローチャートである。
キャンセル待ちモードに入ると、まず、振動部23を振
動パターン3(例えば0.5秒間隔でON、OFFを繰
り返す)で振動させ、利用者1にキャンセル待ちモード
であることを伝える(S71)。この振動パターン3の
振動は、後述するキャンセルスイッチ24が押下される
迄、あるいは送出判定時間(例えば5秒間)経過するま
での期間継続する。
【0058】この後、送出判定時間(例えば5秒)が経
過するまでの期間中に利用者1がキャンセルスイッチ2
4を押下した場合には(S72ーYes)、非常信号の
送信をキャンセルすることができる。この場合には、振
動パターン3の振動を停止し、待機モード(S53)に
戻る。
【0059】送出判定時間内にキャンセルスイッチ24
が押下されず、送出判定時間が経過した場合には(S7
2ーNo、及びS73−Yes)、振動部23を振動パ
ターン4(例えば2秒間隔でON、OFFを3回繰り返
す)で動作させた後、送信部26からコントローラ3に
対して非常信号を送信する(S74)。コントローラ3
は、非常送信器2から非常信号を受けて警察や警備会
社、店舗本部等の管理センタ4に対して非常信号を送信
する。
【0060】この非常信号の送信及び振動パターン4の
振動動作は、確実に非常送信を行うために、非常信号送
信後に所定の間隔(例えば20秒間隔)で複数回(例え
ば7回)行う構成にもできる。なお、利用者1は、上記
の非常信号の送信を行った後、図示しない復旧スイッチ
を押下することにより、非常送信器2を待機モードに復
帰させる構成にもできる。
【0061】(取り外し検知モード)上述した待機モー
ドでは、装着検出部21による非常送信器2の装着状態
を常時監視している。ベルト1aから非常送信器2を取
り外す際には、キャンセルスイッチ24を押しながら非
常送信器2を外す(非常送信器2に前記のロック機構を
設けた場合には、ロック解除後にキャンセルスイッチ2
4を操作する)。この手順のみが正常な取り外しである
とする。一方、キャンセルスイッチ24を押すことなく
非常送信器2をベルト1aから取り外した場合には、異
常状態と判断して機器異常信号を送信する。
【0062】図8は取り外し検知モードの動作内容を示
すフローチャートである。非常送信器2が取り外され装
着検出部21がOFFとなると(図5のS54−Ye
s)、次にキャンセルスイッチ24の状態を確認する
(S81)。キャンセルスイッチ24が押されている場
合には(S81ーYes)、利用者1による正常な取り
外しと判断する(S83)。一方、キャンセルスイッチ
24が押されていない場合には(S81−No)、賊に
よる取り外し、あるいは何らかの原因により非常送信器
2が利用者1の腹部(ベルト1a)から脱落したものと
判断し、コントローラ3に対して機器異常信号を送信す
る(S82)。
【0063】(閾値設定モード)図9は閾値設定モード
の動作内容を示すフローチャートである。上述した「異
常検知モード」で異常判定を行う際に用いる判定用パラ
メータには、「異常判定閾値」と、「異常判定時間」の
2種類がある。異常判定閾値は、待機モードから異常検
知モードへ、あるいは異常検知モードからキャンセル待
ちモードへ移行するか否かを決定する際に用いる腹圧
(圧力)を単位とした閾値であり、腹圧検出部22で検
出された腹圧値がこの異常判定閾値以上である場合に異
常検知モードあるいはキャンセル待ちモードへ移行する
為に用いられる。異常判定時間とは、異常検知モードか
らキャンセル待ちモードへ移行するか否かを決定する際
に用いる時間を単位とした閾値であり、異常判定閾値以
上の腹圧が異常判定時間以上継続した場合にキャンセル
待ちモードへ移行する為に用いられる。
【0064】閾値設定モードは、上述した図5記載の待
機モードにおけるループの期間中、装着時、及び装着か
ら所定時間(例えば20分)経過毎に実行される。ま
ず、計時用タイマーのリセット及びカウンタの回数N、
及びこれまでにメモリ上に記録した圧力値データをクリ
アする初期設定を行う(S91)。
【0065】初期設定が終わると、次に新たな腹圧検出
の回数検出の為にカウンタ値Nを1増加させてこれを記
憶部27に記憶保持する(S92)。そして腹圧検出部
22で腹圧を検出する(S93)。この腹圧が既に設定
されている異常判定閾値を越えている場合には(S93
ーYes)、この閾値設定モードを中止して直ちに異常
検知モードに移行する。一方、検出された腹圧が異常判
定閾値を越えていない場合(平常時)であれば(S93
ーNo)、異常判定閾値の再設定のためのサンプル検出
を行う。サンプル検出は、上記ステップS92における
腹圧検出を所定回数(例えばカウンタ値N=10回)行
う。10回検出までの期間はS94ーNo〜S92のル
ープを対応回数だけ周り、10回分の腹圧値を得る。
【0066】この後、測定した10個の腹圧値の平均値
を算出し(S95)、この平均値が平常時の腹圧値とし
て記憶部27に格納する(図4における500gfライ
ンに相当)。次に、得られた腹圧の平均値に基づき異常
判定閾値を更新して設定する(S96)。例えば、上記
得られた平常時の腹圧値に対して所定圧力(例えば20
0gf)を加えた値(図4の700gf)を異常判定閾
値とする。この他、利用者1によって腹圧の最大値を加
えてもらい(図4の例では1000gf程度)、この最
大値と上記平均値に基づき下記演算を行って異常判定閾
値を得ても良い。 異常判定閾値=(平均値ー(最大値ー平均値))×30
[%]
【0067】この異常判定閾値の設定は、利用者の性別
や体型等を考慮した上で、ディップスイッチ等により平
均値に対する増減値に重みを付けて設定しても良く、こ
の結果異常検出をより高い精度で得ることができるよう
になる。
【0068】上記異常判定閾値の設定時には、同時に、
異常判定時間を所定時間(例えば5秒間)に設定する。
この後、待機モードに復帰する。また、装置の感度特性
を考慮し、異常判定時間は、例えば異常判定閾値と反比
例の関係、すなわち異常判定閾値が低い場合(腹圧の変
化に敏感な場合)には異常判定時間を長く、また、異常
判定閾値が高い場合(腹圧の変化に鈍感な場合)には異
常判定時間を短く設定することも可能である。更に、異
常判定閾値及び異常判定時間を複数設定し、低く設定し
た異常判定閾値を超えた段階では長い異常判定時間を用
い、この異常判定時間内に更に高く設定してある異常判
定閾値を超えた場合は短く設定した異常判定時間を越え
た段階で非常信号を送信するというように、複数の判定
用パラメータを組み合わせて用いることも可能である。
【0069】上記の実施の形態では、異常判定を腹圧検
出部22の出力に基づいて行ったが、これに代えて、例
えば磁界、電界の変化を利用した近接センサや、押しボ
タンスイッチ、静電式タッチセンサ等を用いることが可
能である。係る代替の方式を採用した場合であっても、
前記実施の形態と同様に、複数の動作モードを使用で
き、賊に無理に非常送信器2を外されたことを検出して
適切な対応が可能となる。
【0070】また、振動部23は、上記説明した各振動
パターン以外にも、例えば複数の振動周波数や振動継続
時間、振動強弱パターン等を組合せて用いることも可能
である。また、非常送信器2に更に受信部(不図示)を
設けてもよい。この場合、管理センタ4は、非常送信器
2の非常信号を受信した後、所定の返答信号を非常送信
器2に送信する構成とする。これにより、非常送信器2
は、非常信号の送信後に返答信号を受信して、非常信号
を送信したことを確認できるようになる。この場合、振
動部23は、例えば所定の振動パターンにより振動部を
振動させる等により、利用者1に返答信号が帰ってきた
旨を伝達でき、利用者1は賊に対して冷静に対応できる
ようになる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、利用者の腹圧を検出し
て非常信号を出力する構成であり、賊に襲われる等の非
常時であっても、必要以上に緊張することなく冷静に対
処しつつ簡単な操作で非常信号を送信できる。そして、
非常信号は、腹圧が予め定めた閾値を越えた場合に送信
する構成としたので、非常時にのみ非常信号を送信する
ことができ、誤報を防ぐことができるようになる。ま
た、キャンセルスイッチを備えて非常信号の送信を防止
することができるため、作業等で不意な腹圧が加わった
場合における誤報を防止できるようになる。また、装置
の装着を検出しキャンセルスイッチの操作を伴う所定の
手順以外で装置が取り外された場合には、異常な取り外
しと判断し機器異常信号を出力する構成とすれば、装置
の脱落や賊による故意の取り外しを外部に報知でき、装
置の信頼性及び利用者の安全性をより向上できる。ま
た、非常信号出力を判断するための閾値は、所定時期に
更新する構成とすれば、更新毎に装置の装着状態や利用
者の腹圧等の変化に対応できるようになり、誤報や失報
を防止できるようになる。また、装置の装着から非常信
号の送信まで複数の動作モードで動作する構成として、
各動作モード別に状態変化に対応した適切な処理が実行
でき、誤報、失報を防止できるようになる。また、各動
作モード別の振動パターンを利用者に伝達することによ
り、非常信号出力までの装置の動作状態を知ることがで
きるようになり、装置使用の安心感と信頼性を向上でき
るようになる。
【0072】また、本発明は、例えば、利用者の異常状
態を検出する方式として、磁界、電界の変化を利用した
近接センサ、押しボタンスイッチ、静電式タッチセンサ
等を利用した接触センサなどを採用した場合でも、腹圧
に基づいた場合と同様に、利用者が必要時に非常信号を
送信でき、逆に不要時には非常信号の送信を防止でき
る。この結果、誤報や失報を防止して非常送信器の信頼
性を向上させることができる。また、装置の装着状態を
検出し、例えば、磁界、電界の変化を利用した近接セン
サ、押しボタンスイッチ、静電式タッチセンサ等を利用
した接触センサなどを採用した場合でも、非常送信器の
装着状態、あるいは異常状態の変化に基づき必要時に非
常信号を適切に送信できるようになる。
【0073】また、装置は、ユニット内に各部を収容す
る構成として利用者の腹部に近接する箇所に着脱自在と
すれば、簡単に装着及び取り外しできるようになる。ま
た、ユニットを2分割させ、連結部をベルト等に係止さ
せる簡単で小型な構成にできる。この分割ユニット構成
時には、利用者の腹部側に腹圧検出部と振動部を設け、
外部側にキャンセルスイッチを配置する事により、腹圧
を正確に検出でき、振動を確実に伝えることができると
共に、キャンセルスイッチの操作性を向上できるように
なる。尚、キャンセルスイッチを外側に設ければ、従業
員等が腹部に重い荷物を抱えた場合にキャンセルスイッ
チが荷物に接することもでき、この場合、腹圧が加えら
れても非常信号を誤って送信することを未然に防ぐこと
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非常送信器を用いた非常送信システム
の構成を示す概要図である。
【図2】非常送信器の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図3】非常送信器の外観図である。
【図4】腹圧値と、動作モードとの関係を示すタイミン
グチャートである。
【図5】非常送信器の動作内容を示す基本フローチャー
トである。
【図6】異常検知モードの動作内容を示すフローチャー
トである。
【図7】キャンセル待ちモードの動作内容を示すフロー
チャートである。
【図8】取り外し検知モードの動作内容を示すフローチ
ャートである。
【図9】閾値設定モードの動作内容を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…利用者、1a…ベルト、2…非常送信器、2a…キ
ャンセルユニット、2b…腹圧検出ユニット、2c…連
結部、3…コントローラ、4…管理センタ、21…装着
検出部、22…腹圧検出部、23…振動部、24…キャ
ンセルスイッチ、25…計時部、26…送信部、27…
記憶部、28…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 1/034 H04B 1/034 L 1/04 1/04 L H04M 11/04 H04M 11/04 (72)発明者 橋本 新一郎 東京都三鷹市下連雀8丁目10番16号 セコ ム株式会社内 Fターム(参考) 5C086 AA26 BA30 CA15 CB20 DA08 EA13 EA41 EA45 5C087 AA03 AA51 BB12 BB18 BB74 DD03 EE08 FF01 FF02 FF04 FF17 GG31 GG40 GG46 GG54 GG66 GG67 GG70 GG71 GG83 5K060 BB04 CC04 DD02 5K101 KK14 LL01 LL11 MM07 NN01 RR12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が腹圧を加えることにより非常信
    号を送信する非常送信器であって、 接触面に加わる圧力を検出する圧力検出部と、 非常信号を送信する送信部と、 前記圧力検出部の出力に基づいて異常と判定すると、前
    記送信部から非常信号を送信させる制御部とを具備する
    ことを特徴とした非常送信器。
  2. 【請求項2】 操作されるとキャンセル信号を出力する
    キャンセルスイッチを更に有し、 前記制御部は、前記圧力検出部が所定の圧力を検出した
    後に第1の所定時間内にキャンセル信号の入力がないと
    異常と判定し、第1の所定時間内にキャンセル信号の入
    力があると異常判定の処理を中止する請求項1記載の非
    常送信器。
  3. 【請求項3】 更に、振動部を有し、 前記制御部は、前記圧力検出部が所定閾値を越える圧力
    を検出すると、振動制御を開始させるとともに、第2の
    所定時間内に前記圧力が前記所定閾値より下がると異常
    判定の処理及び振動制御を中止する請求項1又は2のい
    ずれかに記載の非常送信器。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記第1の所定時間より
    短い前記第2の所定時間が経過したときに、異常判定の
    処理が継続していると振動パターンを変更させる請求項
    3記載の非常送信器。
  5. 【請求項5】 利用者に装着中か否かを検出する装着検
    出部を更に有し、 前記制御部は、前記装着検出部が装着中から未装着を検
    出したときに前記キャンセル信号の入力がないと異常と
    判定する請求項2記載の非常送信器。
  6. 【請求項6】 利用者の所定の動作に基づく信号を出力
    する検出部と、操作されるとキャンセル信号を出力する
    キャンセルスイッチと、振動部と、非常信号を送信する
    送信部と、前記検出部の出力に基づき異常判定すると前
    記送信部から非常信号を送信させる制御部とを有する非
    常送信器であって、 前記制御部は、前記検出部からの入力が所定閾値を越え
    ると異常判定の処理及び振動を開始するとともに、第2
    の所定時間内に前記検出部からの入力が前記所定閾値よ
    り下がる、又は第2の所定時間より長い第1の所定時間
    以内にキャンセル信号の入力があると異常判定の処理及
    び振動を中止し、 異常判定の処理中に第1の所定時間が経過すると異常と
    判定することを特徴とした非常送信器。
  7. 【請求項7】 前記制御部は、前記異常判定の処理中に
    前記第2の所定時間が経過すると振動パターンを変化さ
    せる請求項6記載の非常送信器。
  8. 【請求項8】 利用者の所定の動作に基づく信号を出力
    する検出部と、操作されるとキャンセル信号を出力する
    キャンセルスイッチと、利用者に装着中か否かを検出す
    る装着検出部と、非常信号を送信する送信部と、前記検
    出部の出力に基づき異常と判定すると前記送信部から非
    常信号を送信させる制御部とを有する非常送信器であっ
    て、 前記制御部は、前記装着検出部が装着中から未装着を検
    出したときに前記キャンセル信号の入力がないと異常と
    判定することを特徴とした非常送信器。
  9. 【請求項9】 利用者が腹圧を加えることにより非常信
    号を送信する非常送信器であって、 接触面に加わる圧力を検出する圧力検出部を内蔵する検
    出ユニットと、 操作されるとキャンセル信号を出力するキャンセルスイ
    ッチを内蔵するキャンセルユニットと、 前記各ユニットをほぼ同一軸の近接方向に付勢させて利
    用者のベルト等に係止保持可能且つ各ユニットを電気的
    に接続する連結部とを具備することを特徴とした非常送
    信器。
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