JP2002288649A - 画像回転処理方法と画像回転処理装置 - Google Patents

画像回転処理方法と画像回転処理装置

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JP2002288649A
JP2002288649A JP2001090424A JP2001090424A JP2002288649A JP 2002288649 A JP2002288649 A JP 2002288649A JP 2001090424 A JP2001090424 A JP 2001090424A JP 2001090424 A JP2001090424 A JP 2001090424A JP 2002288649 A JP2002288649 A JP 2002288649A
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晃二 ▲高▼木
Koji Takagi
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理速度が速く、かつ画像品質が劣化しない
画像回転処理方法と装置を提供する。 【解決手段】 勾配計算部2に回転処理の回転角θが与
えられると、θ/2に相当する勾配dy/dxが算出されて
基準画素処理部3に出力される。基準画素処理部3で
は、勾配dy/dxに基づいて入力画像座標軸と出力画像座
標軸に対する基準画素の位置が設定される。更に、濃度
値座標軸設定部4で、入力画像と出力画像に対して共通
の濃度値座標軸が設定され、設定した濃度値座標軸のす
べての座標についての変数が計算されて座標変換テーブ
ル5に格納される。濃度値計算部6は、濃度値計算部6
から与えられる濃度値座標軸の変数もしくは座標変換テ
ーブル5から得られる変数と、入力画像記憶部1に格納
された入力画像の各画素の濃度値から、出力画像の濃度
値が計算され、出力画像記憶部7に格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドットマトリクス
で示される入力画像に対して、任意角の画像回転を行う
画像回転処理の方法と装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な画像回転処理方法として、ある
座標を中心に入力画像の各イメージ座標を、回転角θで
回転させた位置に写像させるアフィン変換がある。
【0003】図2は、従来のアフィン変換による画像回
転処理の説明図である。この図2において、破線で示し
た回転前の図形1を、原点0(0,0)を中心にして、
時計回りに回転角θだけ回転させ、実線で示したような
回転後の図形2を得たとする。
【0004】回転後の図形2上の点P(X,Y) と、これに
対応する回転前の図形1上の点Q(x',y')の関係は、次
の(1)式で表される。 x'=X・cosθ−Y・sinθ y'=X・sinθ+Y・cosθ ・・・(1)
【0005】従って、回転後の点P(X,Y) に割り当てる
画素の濃度値は、上記(1)式に基づいて回転前の点Q
(x',y') の座標を計算し、その計算された座標の画素の
濃度値を読み出して割り当てれば良い。しかし、各画素
の濃度値は、x座標及びy座標が整数となる格子状の点
に対して割り当てられているので、回転角θが90°等
の特定の値の場合を除いて、(1)式で算出された座標
からそのまま濃度値を読み出すことはできない。
【0006】このため、点Q(x',y') の濃度値は、近傍
の4点の濃度値から線形補間法と呼ばれる方法で、次の
ように補間される。即ち、x',y'が整数でない場合、こ
れらの値x',y'を越えない最大の整数をx,yとする
と、点Q(x',y') は図2に示すように、Q1(x,y),Q2
(x+1,y),Q3(x+1,y+1),Q4(x,y+1) を頂点とする正方
形の内側に位置する。従って、これらの4点Q1〜Q4
の濃度値をそれぞれd1〜d4とすれば、点Q(x',y')
の濃度値dは、次の(2)式で補間することができる。 d=(1-q)・{(1-p)・d1+p・d2}+q・{(1-p)・d4+p・d3} ・・・(2) 但し、p=x'-x,q=y'-y
【0007】このように、回転後の図形2のすべての点
P(X,Y) に対して濃度値の計算を行い、回転処理が施さ
れて出力画像が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像回転処理では、次のような課題があった。即ち、
(1)式に示すような三角関数を使用した座標計算と、
(2)式に示すような出力画像の補間計算を、出力画像
の1画素毎に行う必要がある。このため、処理に時間が
かかるという課題があった。また、このような補間計算
を行わずに、近傍の1点の濃度値を使用する回転処理で
は、回転後の図形にジャギーと呼ばれるジグザグ模様が
発生し、画像品質が劣化するという課題があった。
【0009】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
を解決し、処理速度が速くかつ画像品質が劣化しない画
像回転処理方法と装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、ドットマトリクスで構
成される入力画像を回転角θだけ回転させて出力画像を
生成する画像回転処理方法において、前記入力画像の座
標軸に対して−θ/2の角度を有する濃度値座標軸を設
定する入力画像濃度値設定処理と、前記濃度値座標軸の
格子点上の座標に固有の変数と、該格子点の近傍に位置
する前記入力画像の4個の画素の濃度値から該格子点の
濃度値を計算する入力濃度値計算処理と、前記濃度値座
標軸に対してθ/2の角度を有する出力画像の座標軸を
設定する出力画像濃度値設定処理と、前記出力画像の画
素の近傍に位置する前記濃度値座標軸上の4個の画素の
座標と、該座標に固有の変数から該出力画像の各画素の
濃度値を計算する出力濃度値計算処理とを順次行うよう
に構成している。
【0011】第2の発明は、第1の発明における入力画
像濃度値設定処理及び出力画像濃度値設定処理で、前記
回転角θの1/2に相当する勾配を算出して前記濃度値
座標軸を設定すると共に、該濃度値座標軸上の4個の基
準画素に基づいて前記入力画像及び出力画像に対して同
じ座標系を有する濃度値座標軸を複数設定するようにし
ている。
【0012】第3の発明は、ドットマトリクスで構成さ
れる入力画像を回転角θだけ回転させて出力画像を生成
する画像回転処理装置において、前記入力画像に対して
−θ/2の角度を有する濃度値座標軸を設定する入力画
像濃度値設定手段と、前記濃度値座標軸の格子点上の座
標に固有の変数と、該格子点の近傍に位置する前記入力
画像の4個の画素の濃度値から該格子点の濃度値を計算
する入力濃度値計算手段と、前記濃度値座標軸に対して
θ/2の角度を有する出力画像の座標軸を設定する出力
画像濃度値設定手段と、前記出力画像の画素の近傍に位
置する前記濃度値座標軸上の4個の画素の座標と、該座
標に固有の変数から該出力画像の各画素の濃度値を計算
する出力濃度値計算手段とを備えている。
【0013】第4の発明は、第3の発明における入力画
像濃度値設定手段及び出力画像濃度値設定手段を、前記
回転角θの1/2に相当する勾配を算出して前記濃度値
座標軸を設定すると共に、該濃度値座標軸上の4個の基
準画素に基づいて前記入力画像及び出力画像に対して同
じ座標系を有する濃度値座標軸を複数設定するように構
成している。
【0014】第5の発明は、第3または第4の発明にお
いて、入力画像及び出力画像に設定された濃度値座標軸
に固有の変数を格納する変数格納手段を設けている。
【0015】本発明によれば、以上のように画像回転処
理方法及び画像回転処理装置を構成したので、次のよう
な作用が行われる。入力画像濃度設定処理または手段に
よって、回転前の入力画像に対して−θ/2の角度で濃
度値座標軸が設定される。次に、入力濃度計算処理また
は手段によって、前記設定された濃度値座標軸の格子点
の濃度値が、入力画像の画素の濃度に基づいて計算され
る。更に、出力画像濃度値設定処理または手段によっ
て、回転先画像へθ/2の角度で入力画像に設定した濃
度値座標軸と同じ濃度値座標軸が設定される。そして、
出力濃度値計算処理または手段によって、回転後の出力
画像の濃度値が入力画像の濃度値に従って計算される、
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態を示す画像回転処理装置の構成図で
ある。この画像回転処理装置は、外部から与えられる入
力画像のイメージを記憶する入力画像記憶部1と、この
入力画像に施す回転処理の回転角θが与えられる勾配計
算部2を有している。
【0017】勾配計算部2は、与えられた回転角θか
ら、θ/2に相当する勾配dy/dxを算出するものであ
る。勾配計算部2の出力側には、基準画素処理部3が接
続されている。基準画素処理部3は、勾配dy/dxに基づ
いて、入力画像座標軸と出力画像座標軸に対する基準画
素の位置を設定するものである。基準画素処理部3の出
力側には、濃度値座標軸設定部4が接続されている。
【0018】濃度値座標軸設定部4は、入力画像と出力
画像に対して共通の濃度値座標軸の設定を行うと共に、
設定した濃度値座標軸のすべての座標についての変数を
計算するものである。濃度値座標軸設定部4で計算され
た変数は、座標変換テーブル5に格納されると共に、濃
度値計算部6へ与えられるようになっている。
【0019】濃度値計算部6は、濃度値計算部6から与
えられる濃度値座標軸の変数もしくは座標変換テーブル
5から得られる変数、及び入力画像記憶部1に格納され
た入力画像のイメージの各画素の濃度値から、出力画像
の各画素の濃度値を計算するものである。濃度値計算部
6の出力側には、計算された出力画像の濃度値を格納す
る出力画像記憶部7が接続されている。
【0020】図3は、図1の画像回転処理装置における
画像回転処理のフローチャートであり、図4(a)〜
(f)は、図1中の各部の処理の説明図である。
【0021】以下、これらの図3及び図4(a)〜
(f)を参照しつつ、図1の動作を説明する。なお、こ
こでの画像回転処理は、入力画像を角度θだけ時計回り
に回転させるものとして説明する。
【0022】まず、外部から入力画像のイメージが与え
られ、入力画像記憶部1に格納される。次に、入力画像
記憶部1に格納された入力画像に対する回転処理の回転
角θが与えられる。
【0023】これにより、勾配計算部2が起動され、図
3のステップS1の処理が開始される。勾配計算部2に
より、図4(a)に示すように、回転角θの1/2に対
応する勾配dy/dxが計算される。算出された勾配dy/dx
(例えば、dy/dx=1/5)は、基準画素処理部3へ与
えられ、ステップS2へ進む。
【0024】ステップS2において、図4(b)に示す
ように、回転前の入力画像に対して、濃度値座標軸が−
θ/2の角度で設定される。ここでは、角度−θ/2で
設定された濃度値座標軸と回転前の入力画像の座標軸
が、それぞれ実線と破線で示されている。この図4
(b)では、勾配1/5の傾き軸上に位置する入力画像
座標の格子上の点(基準画素)が黒丸で表示されてい
る。この黒丸で示される画素を基準点として、(0,0),
(5,0),(0,5),(5,5) の座標が割り付けられる。基準
点の(0,0) から(5,0) で示す軸と入力画像のy軸との交
点、及び(0,5) から(5,5) で示す軸と入力画像のy軸と
の交点を結び、更に(0,0) から(0,5) で示す軸と入力画
像のx軸との交点、及び(5,0) から(5,5) で示す軸と入
力画像のx軸との交点が結ばれ、5×5の座標軸が設定
されて濃度値座標軸となる。
【0025】図4(b)に示すように、このとき、濃度
値座標(1,0) の位置を入力画像座標軸で見ると、(0,0)
の点と比較して入力画像は、y軸方向に−1/5だけず
れている。同様に、(2,0) の点では−2/5のずれ、
(3,0) の点では−3/5のずれ、(4,0) の点では−4/
5のずれ、そして(5,0) の点では−5/5つまり1画素
のずれが生ずる。
【0026】同様に、濃度値座標(0,1),(0,2),(0,
3),(0,4),(0,5) では、x軸方向にずれがある。こ
のことは、濃度値座標(x',y') では、x軸方向に(dy/
dx)・y'だけ、y軸方向に(dy/dx)・x'だけ、ずれている
と考えることができる。
【0027】ステップS3において、濃度値座標軸上の
格子点上の座標(x',y') に相当する濃度値が、この座標
(x',y') の近傍の4点に位置する入力画像座標の濃度値
から計算される。図4(c)は、濃度値座標(x',y') と
入力画像座標(x,y),(x-1,y),(x,y-1),(x-1,y-1)
の関係を示す図である。
【0028】濃度値座標(x',y') の濃度値をd(x',y')
とし、入力画像座標(x,y),(x-1,y),(x,y-1),(x-
1,y-1) の濃度値を、それぞれS(x,y),S(x-1,y),
S(x,y-1),S(x-1,y-1) とすると、次の(3)式の関
係が成り立つ。 d(x',y')=(1−y'・dy/dx)・(1−x'・dy/dx)・S(x,y) +(y'・dy/dx)・(1−x'・dy/dx)・S(x-1,y) +(1−y'・dy/dx)・(y'・dy/dx)・S(x,y-1) +(y'・dy/dx)・(x'・dy/dx)・S(x-1,y-1) ・・・(3)
【0029】ステップS4において、図4(d)に示す
ように、回転後の出力画像に対して、濃度値座標軸がθ
/2の角度で設定される。図4(d)では、勾配dy/dx
=1/5の場合の濃度値座標軸が実線で、出力画像の座
標軸が破線で示されている。また、勾配1/5の傾き軸
上に位置する出力画像座標の格子上の点(基準画素)が
黒丸で表されている。ここで設定される濃度値座標軸
は、入力画像に設定される濃度値座標軸と同じものであ
り、格子上の座標位置も同じである。つまり、濃度値座
標(x',y') の濃度値は、ステップS3で求められた濃度
値を持つ。
【0030】ステップS5において、出力画像座標軸上
の座標(X,Y)の濃度値が、この座標(X,Y) の近傍の4点
に位置する濃度値座標より補間される。図4(e)に
は、出力画像座標(X,Y) と濃度値座標(x',y'),(x'-1,
y'),(x',y'-1),(x'-1,y'-1) の関係が示されてい
る。ここで、出力画像座標(X,Y) の濃度値D(X,Y) が、
濃度値座標の濃度値d(x',y'),d(x'-1,y'),d(x',
y'-1),d(x'-1,y'-1) から求められる。そのために、
図4(e)に示す距離値h1,h2,w1,w2の比率
が求められる
【0031】図4(f)は、距離値h1の濃度値比率計
算の説明図である。図4(f)に示すように、距離値h
1は次の(4)式によって求められる。 h1:x'・dy/dx=x'−y'・dy/dx:x' 即ち、h1=(x'−y'・dy/dx)・dy/dx ・・・(4)
【0032】このように、距離値h1は濃度値座標(x',
y') の変数として表すことができる。同様に、距離値h
2,w1,w2は、濃度値座標(x',y') の変数として、
次の(5)式のように表される。 h2=1−(x'−y'・dy/dx+dy/dx)・dy/dx w1=(y'+x'・dy/dx)・dy/dx w2=1−(y'+x'・dy/dx+dy/dx)・dy/dx ・・・(5)
【0033】出力画像座標(X,Y) の濃度値D(X,Y) は、
(3)〜(5)式を用いて、次の(6)式のように表さ
れる。 D(X,Y) =w1・h1・d(x',y') +w2・h1・d(x',y'-1) +w1・h2・d(x'-1,y') +w2・h2・d(x'-1,y'-1) ・・・(6) 従って、出力画像座標(X,Y) の濃度値D(X,Y) は、入力
画像(x,y)の濃度値S(x,y)と濃度値座標
(x',y')から計算することができる。
【0034】以上のように、この第1の実施形態の画像
回転処理装置は、回転前の入力画像に対して−θ/2の
角度で濃度値座標軸を設定し、回転先画像へθ/2の角
度で入力画像に設定した濃度値座標軸と同じ濃度値座標
軸を設定し、回転後の出力画像の濃度値を入力画像の濃
度値から計算するようにしている。これにより、処理速
度が速く、ジャギー(ジグザグ)等による画像品質の劣
化が生じない画像回転処理を行うことができる。これは
特に、グレースケールやカラー等の計算量の多い多値画
像の回転処理において、効果的である。
【0035】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態を示す画像回転処理のフローチャートであ
る。なお、この画像回転処理は、図1の画像回転処理装
置を用いて行われる。
【0036】ステップS11において、入力画像を回転
角θだけ回転させる場合に、その回転角θの1/2に対
応する勾配dy/dxが計算される。
【0037】ステップS12において、勾配dy/dxに合
わせて基準画素が決定される。前のステップS11で
は、角度θ/2に対する勾配dy/dxが計算されるが、こ
のステップS12では、dx,dyそれぞれの値は、整数と
して求められる。入力画像座標軸と出力画像座標軸にお
いて、勾配軸上の画素が基準画素とされる。例えば、勾
配dy/dx=1/5の場合は、座標(0,0),(5,1),(10,
2),…が基準画素となる。
【0038】図6は、図5中のステップS12の処理の
説明図であり、このステップS12で決定された基準画
素の位置関係を示している。この図6において、座標(x
0,y0) の黒塗りの画素は、中心画素である。
【0039】ステップS13において、規準画素4点を
結んだ領域として濃度値座標軸が設定される。濃度値座
標軸の詳細は、図4(b),(d)に示すように、入力
画像と出力画像に対してそれぞれ設定される。画像全体
への配置は図6に示す。図6に示されるように、A,
B,C,…のように画面全面に対して、濃度値座標軸の
設定が行われる。また、これらの濃度値座標軸は、同じ
座標で構成される。
【0040】ステップS14において、ステップS13
で設定された濃度値座標軸を基に、座標軸の各座標値に
固有の変数が計算され、計算された変数のテーブル化が
行われる。
【0041】まず、濃度値座標(x',y') の濃度値を計算
するための(3)式は、次の(7)式のように変形され
る。 d(x',y') =d1・S(x,y) +d2・S(x-1,y) +d3・S(x,y-1) +d4・S(x-1,y-1) ・・・(7) 但し、d1=(1−y'・dy/dx)・(1−x'・dy/dx) d2=(y'・dy/dx)・(1−x'・dy/dx) d3=(1−y'・dy/dx)・(x'・dy/dx) d4=(y'・dy/dx)・(x'・dy/dx)
【0042】(7)式で求めたd1〜d4の変数につい
て、すべての濃度値座標軸の座標値に対して計算され、
図1中の座標変換テーブル5に格納される。同様に、出
力画像座標の濃度値を計算する際のw1,w2,h1,
h2についても、このステップS14で事前に計算さ
れ、座標変換テーブル5に格納される。テーブル化され
た変数は、同じ座標を持つ濃度値座標軸に対して共通に
使用できる。
【0043】ステップS15において、出力画像座標の
濃度値計算に使用する濃度値座標軸の選択が行われる。
図6を例に説明すると、濃度値座標軸Aに対する処理が
実行された後、濃度値座標軸Bの処理が行われ、更に濃
度値座標軸C,…と、画面全体に設定されている濃度値
座標軸に対して順に処理が実行される。
【0044】ステップS16において、入力画素の読み
込みが実行される。ここでは、出力画像画素の濃度値の
計算に必要な、つまり、ステップS15で選択された濃
度値座標軸を含む領域にある入力画像の画素が読み込ま
れる。
【0045】ステップS17では、出力画像画素の濃度
値が計算される。ステップS15で選択された濃度値座
標軸によって計算される出力画像画素に対して、ステッ
プ14で予め計算されて座標変換テーブル5に格納され
た変数が読み出され、濃度値の計算が行われる。
【0046】ステップS18では、未処理の濃度値座標
軸が存在するかどうかの判断が行われる。未処理の濃度
値座標軸があればステップS15へ戻り、その濃度値座
標軸に対してステップS15〜S17の処理が繰り返さ
れる。画像全領域に対して処理が実行済みであれば、こ
の画像回転処理は終了する。
【0047】以上のように、この第2の実施形態の画像
回転処理は、回転角θから求められる勾配dy/dx軸上の
画素を基準画素として設定し、矩形の頂点となる4個の
基準画素によって、濃度値座標軸を設定するようにして
いる。これにより、濃度値座標軸を使用した出力画像の
画素に対する濃度値計算を行う際に、容易に画像全体へ
の処理を実行することができ、処理速度を向上すること
ができるという利点がある。
【0048】また、濃度値座標軸における各座標値ごと
の変数を事前に計算して、座標変換テーブル5に格納す
るようにしている。これにより、出力画像の各座標の濃
度値を計算する場合に、座標変換テーブル5を参照する
だけで変数の値を利用できるので、計算の処理速度を更
に向上することができるという利点がある。
【0049】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次のようなものがある。即ち、図5の画像回転処
理では、ステップS14で濃度値座標軸毎に予め変数を
計算し、その変数を座標変換テーブル5に格納するよう
にしているが、このステップS14を省略することがで
きる。その場合、ステップS17では、座標変換テーブ
ル5を参照せずに、その都度出力画像の各画素の濃度値
を計算する必要がある。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
3の発明によれば、回転前の入力画像に対して−θ/2
の角度で濃度値座標軸を設定し、回転先画像へθ/2の
角度で入力画像に設定した濃度値座標軸と同じ濃度値座
標軸を設定し、回転後の出力画像の濃度値を入力画像の
濃度値から計算するようにしている。これにより、処理
速度が速く、画像品質の劣化が生じない画像回転処理が
可能になる。
【0051】第2及び第4の発明によれば、回転角θか
ら求められる勾配dy/dx軸上の画素を基準画素として設
定し、矩形の頂点となる4個の基準画素によって、濃度
値座標軸を設定するようにしている。これにより、濃度
値座標軸を使用した出力画像の画素に対する濃度値計算
を行う際に、容易に画像全体への処理を実行することが
でき、処理速度を向上することができるという利点があ
る。
【0052】第5の発明によれば、濃度値座標軸におけ
る各座標値ごとの変数を事前に計算して格納する座標変
換テーブルを設けている。これにより、出力画像の各座
標の濃度値を計算する場合に、座標変換テーブルを参照
するだけで変数の値を利用できるので、計算の処理速度
を更に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す画像回転処理装
置の構成図である。
【図2】従来のアフィン変換による画像回転処理の説明
図である。
【図3】図1の画像回転処理装置における画像回転処理
のフローチャートである。
【図4】図1中の各部の処理の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す画像回転処理の
フローチャートである。
【図6】図5中のステップS12の処理の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 入力画素記憶部 2 勾配計算部 3 基準画素処理部 4 濃度値座標軸設定部 5 座標変換テーブル 6 濃度値計算部 7 出力画像記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドットマトリクスで構成される入力画像
    を回転角θだけ回転させて出力画像を生成する画像回転
    処理方法において、 前記入力画像の座標軸に対して−θ/2の角度を有する
    濃度値座標軸を設定する入力画像濃度値設定処理と、 前記濃度値座標軸の格子点上の座標に固有の変数と、該
    格子点の近傍に位置する前記入力画像の4個の画素の濃
    度値から該格子点の濃度値を計算する入力濃度値計算処
    理と、 前記濃度値座標軸に対してθ/2の角度を有する出力画
    像の座標軸を設定する出力画像濃度値設定処理と、 前記出力画像の画素の近傍に位置する前記濃度値座標軸
    上の4個の画素の座標と、該座標に固有の変数から該出
    力画像の各画素の濃度値を計算する出力濃度値計算処理
    とを、 順次行うことを特徴とする画像回転処理方法。
  2. 【請求項2】 前記入力画像濃度値設定処理及び出力画
    像濃度値設定処理は、前記回転角θの1/2に相当する
    勾配を算出して前記濃度値座標軸を設定すると共に、該
    濃度値座標軸上の4個の基準画素に基づいて前記入力画
    像及び出力画像に対して同じ座標系を有する濃度値座標
    軸を複数設定することを特徴とする請求項1記載の画像
    回転処理方法。
  3. 【請求項3】 ドットマトリクスで構成される入力画像
    を回転角θだけ回転させて出力画像を生成する画像回転
    処理装置において、 前記入力画像に対して−θ/2の角度を有する濃度値座
    標軸を設定する入力画像濃度値設定手段と、 前記濃度値座標軸の格子点上の座標に固有の変数と、該
    格子点の近傍に位置する前記入力画像の4個の画素の濃
    度値から該格子点の濃度値を計算する入力濃度値計算手
    段と、 前記濃度値座標軸に対してθ/2の角度を有する出力画
    像の座標軸を設定する出力画像濃度値設定手段と、 前記出力画像の画素の近傍に位置する前記濃度値座標軸
    上の4個の画素の座標と、該座標に固有の変数から該出
    力画像の各画素の濃度値を計算する出力濃度値計算手段
    とを、 備えたことを特徴とする画像回転処理装置。
  4. 【請求項4】 前記入力画像濃度値設定手段及び出力画
    像濃度値設定手段は、前記回転角θの1/2に相当する
    勾配を算出して前記濃度値座標軸を設定すると共に、該
    濃度値座標軸上の4個の基準画素に基づいて前記入力画
    像及び出力画像に対して同じ座標系を有する濃度値座標
    軸を複数設定することを特徴とする請求項3記載の画像
    回転処理装置。
  5. 【請求項5】 前記入力画像及び出力画像に設定された
    濃度値座標軸に固有の変数を格納する変数格納手段を設
    けたことを特徴とする請求項3または4記載の画像回転
    処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008234478A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Fujitsu Ltd 画像認識装置及び画像回転処理方法
JP2010206672A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置および画像処理方法

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