JP2002287197A - 撮像装置における画像安定化装置 - Google Patents

撮像装置における画像安定化装置

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JP2002287197A
JP2002287197A JP2001092957A JP2001092957A JP2002287197A JP 2002287197 A JP2002287197 A JP 2002287197A JP 2001092957 A JP2001092957 A JP 2001092957A JP 2001092957 A JP2001092957 A JP 2001092957A JP 2002287197 A JP2002287197 A JP 2002287197A
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Takashi Iwasaki
敬史 岩崎
Takeo Arai
健雄 新井
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Tamron Co Ltd
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Tamron Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 画像安定化装置は、CCD撮像センサー
に対する露光中においてCCD撮像センサーに取り込ま
れる画像の電荷を、ブレ量相当画素数算出手段によって
算出される相当画素数に応じて、CCD撮像センサーに
おいてブレ量を打ち消す方向に電荷を移動させるような
制御を行う電子的像位置補正手段を備え、この電子的像
位置補正手段は、CCD撮像センサーの電荷転送部に、
少なくとも2画面分の画像データを保持できる転送セル
列を持つ。 【効果】 単板式のカラー撮像素子であっても、混色を
起こすことなく1画素単位でブレを補正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置における
画像安定化装置に関し、特に、CCD撮像センサー(光
電変換素子)により電子的に画像を取り込む機能を持っ
たカメラにおける画像安定化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビデオカメラの画像安定化装
置としては、光学的に光軸を曲げて像ブレを補正する光
学式と、映像出力に使用する画像よりも広い範囲を撮像
センサーで取り込んでおき、像のブレ状況に応じて出力
する画像の位置を補正して像ブレを補正する電子式とが
ある。
【0003】これらのうち、電子式は、実際に取り込む
画像より大きい撮像素子や光学系を必要とするが、可動
部が無いことと、従来のレンズがそのまま使えることか
ら、広く使用されている。
【0004】また、これの電子式と光学式とを併用して
像ブレ補正を行う提案も、特開平6−14254号公
報、特開平7−123317号公報、特開平10−56
592号公報等に開示されている。特開平6−1425
4号公報および特開平10−56592号公報において
は、補正の方向を上下、左右などの2方向に分けそれぞ
れを光学式、電子式で行うことが提案されている。特開
平7−123317号公報においては、ズームレンズの
焦点距離の条件によって光学式、電子式を使い分けるこ
が提案されている。
【0005】また、特開平6−46314号公報、特開
平6−46322号公報においては、レンズを動かす代
わりに撮像センサーを光軸に垂直な方向に移動して像位
置を補正する方法が提案されている。
【0006】添付図面の図1は、前述したような光学式
画像安定化装置の光学構成の一例を示したものである。
この装置の構成は、フロントレンズ5、バリエータ4、
第3群固定系3a、リアフォーカス2の各レンズ群と、
撮像素子1とからなっている。この光学式画像安定化装
置は、バリエータ4によりズーム変更を行い、リアフォ
ーカス2によりフォーカス変更を行うもので、像ぶれの
補正は、第3群固定系3aを補正レンズとして用いて、
光軸に対して垂直方向に移動すること(偏心移動)によ
り像位置を移動して行うようにしている。
【0007】図2は、図1の光学式画像安定化装置と同
様の構成のものを示しているが、この図2の光学式画像
安定化装置においては、第3群固定系3を偏心移動する
ことをやめ、撮像素子1を光軸に垂直な方向に平行移動
して、像ブレを補正するようにしている。特開平6−4
6314号公報や特開平6−46322号公報に開示さ
れたものは、これに相当する。
【0008】図3は、前述したような電子式画像安定化
装置の構成の一例を示したものである。この装置の光学
系は、図1や図2のものと同様に、フロントレンズ5、
バリエータ4、第3群固定系3、リアフォーカス2の各
レンズ群からなる。この装置においては、図2のものと
同様に第3群固定系3を偏心移動することをやめ、大き
な撮像素子1aを用いて、画像を取り込み、表示画像に
使用する範囲を移動して、像ブレを補正するようにして
いる。これは、いわゆる電子式手ブレ補正である。
【0009】図4は、図3における撮像素子1aの使用
状態を示したものである。撮像素子1aの有効範囲は、
表示に使用する範囲よりも広く設定されており、カメラ
のブレによる不要な像位置の移動に合わせて、映像信号
として出力する画像の範囲を移動して出力される映像の
ブレを補正するようにしている。この図4において、参
照符号110は、撮像領域全体を示し、参照符号111
は、映像出力に使用する領域の大きさを示し、参照符号
112は、ブレ補正のために使用する領域の位置を変更
した状態を示す。
【0010】図5は、1方向のみの電子式手ブレ補正を
行うときの撮像センサー1bの使用状況を示したもの
で、特開平6−14254号公報および特開平10−5
6592号公報に開示された例に相当する。この図5に
おいて、参照符号120は、撮像領域全体を示し、参照
符号121は、映像出力に使用する領域の大きさを示
し、参照符号122は、ブレ補正のために使用する領域
の位置を変更した状態を示す。
【0011】図6は、手ブレ補正の補正手段をブレ方向
によって異なるものを使用したときの制御ブロックを示
しており、図6の(A)は、縦方向を電子補正装置によ
り補正する場合を示し、図6の(B)は、横方向を機構
補正装置により補正する場合を示している。図6の
(A)および(B)を比較すると、電子補正装置による
縦方向のブレ補正と、機構補正装置による横方向のブレ
補正とは、最終的に画像の座標位置を指示する手段と機
構的に撮像センサーを移動する手段を制御する違いがあ
るが、ブレ検出に関しては全く同様の処理で良いことが
分かる。すなわち、縦方向のブレ補正においても、横方
向のブレ補正においても、角度センサーを用いて、ブレ
角速度を検出し、これを積分してブレ角度を検知し、こ
れから補正目標角度を補正指示値として各補正装置に与
えるようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来のブレ補正方式には、それぞれ次のような
問題点がある。
【0013】光学式による方法は、機械的に光学部材を
動かす必要があり、レンズの構成が複雑になったり、形
状が大きくなったりする。また、これらは機械的な動き
によるため摩擦箇所の耐久性に限界がある。
【0014】電子式による方法は、機械的な動きが発生
せず耐久性は高いが、撮像センサーで検出したあとの画
像の位置を補正するため、撮像センサーの露光期間内に
像位置が移動して撮像センサーで得られた画像そのもの
に発生している像ブレは補正することができない。
【0015】ビデオカメラにおいては、動画であるため
一部の画像にブレが発生していても、連続的に見ている
のでブレによる像ボケを意識することはあまりない。し
かし、静止画を得ることを目的とするスチルカメラにお
いては、露光期間内の像ブレは、補正することができず
そのまま残ることとなり、このような電子式ブレ補正で
は、ブレ補正の効果は得られない。
【0016】また、スチルカメラの場合、ビデオカメラ
と異なり、露光時間がビデオカメラの1フレーム(1/
30秒)を越えて露光することがあるので、(暗い撮影
条件において)露光時間が長くなるとブレが発生しやす
くなる傾向もある。
【0017】方向により補正方法を変える特開平6−1
4254号公報に開示された例では、電子式補正の撮像
センサーの大きさの制約を機械的方法により解消するた
めのものであり、電子的補正の欠点を解消するためのも
のではない。また、特開平10−56592号公報に開
示された例では、電子的補正の方向を1方向とすること
で、電子的補正の欠点を低減するとしているだけで、前
述の電子的補正の欠点を解消したものにはなっていな
い。
【0018】特開平7−123317号公報に開示され
た例は、光学式、電子式を併設はしているものの、条件
により使い分けるというもので、光学式、電子式の補正
機能をそれぞれ持つ必要があることと、電子式補正の方
法は従来のままでありのスチル画像においては電子式の
補正効果は得られない。
【0019】特開平6−46314号公報、特開平6−
46322号公報に開示されている、撮像センサーを光
軸に垂直な方向に移動して像位置を補正する方法は、カ
メラ側だけで防振効果が得られるという利点もあるが、
光軸周りの回転も画像に影響が出ることや、撮像センサ
ーの信号配線があるため、移動機構の剛性が高くなけれ
ばならないことや、移動に必要な推力が大きくなってし
まい、重量の増加や消費電力の増大につながる。
【0020】レンズの一部を移動して補正を行う光学式
の像位置補正の場合も、撮像センサーの位置を移動して
像位置の補正を行う場合も、移動方向が2方向になる
と、移動機構の構成が複雑になる。また、移動方向を2
方向にすると剛性も得にくく、特に撮像センサーを移動
して補正を行おうとすると、電気的な信号線の接続も多
く目的外の方向への移動を阻止することが難しい。撮像
センサーは光軸に対する前後移動や倒れによるフォーカ
スずれのほか、光軸に対する回転による像の回転も発生
するため、目的外の移動の影響が大きい。
【0021】本発明の目的は、前述したような従来の技
術の問題点を解消しうるような撮像装置における画像安
定化装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、CCD
撮像センサーにより電子的に画像を取り込む機能を有し
た撮像装置における画像安定化装置において、撮像装置
のブレ量を検出するブレ量検出手段と、該ブレ量検出手
段によって検出されたブレ量から、前記CCD撮像セン
サーの像面上での該ブレ量に相当する画素数を算出する
ブレ量相当画素数算出手段と、前記CCD撮像センサー
に対する露光中において該CCD撮像センサーに取り込
まれる画像の電荷を、前記ブレ量相当画素数算出手段に
よって算出される相当画素数に応じて、該CCD撮像セ
ンサーにおいて前記ブレ量を打ち消す方向に前記電荷を
移動させるような制御を行う電子的像位置補正手段とを
備え、該電子的像位置補正手段は、前記CCD撮像セン
サーの電荷転送部に、少なくとも2画面分の画像データ
を保持できる転送セル列を持つことを特徴とする。
【0023】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
電子的像位置補正手段は、前記電荷の移動を行わせると
共に、露光時間の途中に前記CCD撮像センサーの受光
部から電荷転送部へ電荷の読み出しを行わせる。
【0024】本発明の別の実施の形態によれば、前記電
子的像位置補正手段は、前記電荷の移動の際に各画素の
色フィルターと色が一致する移動量を単位として電荷を
移動させる。
【0025】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記電子的像位置補正手段は、2次元平面におけるブレ
を補正するため、前記CCD撮像センサーの横方向画素
列および縦方向画素列の両者における前記電荷の移動を
制御する。
【0026】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記電子的像位置補正手段は、前記CCD撮像センサー
の横方向画素列および縦方向画素列のうちの一方の画素
列においてのみ前記電荷の移動を制御することにより、
2次元平面におけるブレの補正の一部分を行い、前記2
次元平面におけるブレの補正の残りの部分を行うため
に、前記CCD撮像センサーの横方向画素列および縦方
向画素列のうちの他方の画素列の方向に光学的に像位置
を移動する手段または機械的に前記撮像センサーを移動
する手段が設けられる。
【0027】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記電子的像位置補正手段は、前記転送セル列における
転送セルに対して、第1の画面の電荷と第2の画面の電
荷とを交互に配置するような制御を行う。
【0028】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記電子的像位置補正手段は、前記転送セル列における
転送セルに対して、第1の画面の電荷と第2の画面の電
荷を、2画素ずつ交互に配置するような制御を行う。
【0029】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記電子的像位置補正手段は、単板式のカラー撮像セン
サーにおいて、電荷転送シフトレジスタの転送方向に並
んだ受光素子列の色フィルタが2種類の色で交互に構成
されているとき、偶数分の電荷移動に際しては、第1の
画像電荷群として取り込み、奇数分の電荷移動に際して
は、第2の画像電荷群として転送セルに取り込むように
制御する。
【0030】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
画像安定化装置は、更に、光学的に像位置を移動する手
段または機械的に撮像センサーを移動する手段を備え、
像ブレが発生しない撮影条件において、該手段により像
位置を移動し、この移動方向に隣接あるいは規定した相
対位置の受光素子で得られる色の情報を第2の画像電荷
群として得られるようにする。
【0031】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記電子的像位置補正手段は、露出制御において、第1
の画像電荷として取り込む画像の露出時間の積算と、第
2の画像電荷として取り込む画像の露出時間の積算とを
別々に行い、そのいずれかの積算値が、予め設定した露
出条件に達したときに露光を終了するような制御を行
う。
【0032】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記電子的像位置補正手段は、第1の画像電荷として取
り込む画像の露出時間の積算値と第2の画像電荷として
取り込む画像の露出時間の積算値とにより、第1の画像
電荷群へ取り込まれた画像と第2の画像電荷群へ取り込
まれた画像の輝度レベルを補正して画像を合成するよう
な制御を行う。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、添付図面の図7から図38
を特に参照して、本発明の実施の形態および実施例につ
いて、本発明をより詳細に説明する。
【0034】本発明のブレ補正の基本的原理は、後述す
るように、撮像素子上で受光した画像の電荷を、発生し
たブレに応じて移動しながら露光を継続する手法にある
が、先ず、この手法を実現するために有効な、取り込ん
だ画像の電荷の移動方法について説明しておく。
【0035】図7は、電荷転送の駆動信号を示すタイミ
ングチャートであり、図8は、電荷転送の手順を示す概
念図である。これら図7および図8に示す電荷転送は、
インターレース読み出しにおける正正方向、正方向の例
である。図8の上方に示す画素構造を有したCCD撮像
センサーは、図7に示す信号パルスを読み出しゲート、
転送ゲートに加えることで、取り込んだ画像の信号を、
図8に示す手順で図面右方向に移動することができる。
すなわち、図7および図8に示す電荷転送は、インター
レース読み出しにおける正正方向、正方向の例である。
【0036】また、同じCCD撮像センサーにおいて、
図9に示すような信号パルスを読み出しゲート、転送ゲ
ートに加えることで、取り込んだ画像の信号を、図10
に示す手順で図面において左方向に移動することができ
る。すなわち、図9および図10に示す電荷転送は、イ
ンターレース読み出しにおける逆正方向、逆方向の例で
ある。
【0037】このように、CCD撮像センサーにおいて
は、読み出しゲート、転送ゲートに加えるパルスの手順
によって電荷を両方向に移動できるので、加えるパルス
の速度や転送サイクル数を変えることで電荷を、図面に
おいて言えば、左右方向に自由に移動することができ
る。
【0038】したがって、角速度センサー等により検出
したカメラのブレ量から、レンズの焦点距離情報や倍率
の情報等に基づいて、撮像センサー像面上でのブレ量
(相当画素数)を求め、前述したような信号パルスによ
りブレに相当する画素分、電荷を移動することにより、
像面のブレに追従して、撮像中の電荷を移動できること
が分かる。
【0039】このことから、ブレ補正センサー等で得ら
れた画像のブレ量を打ち消す方向に電荷を移動しつつ露
光(電荷の読み出し)を続けることでブレの少ない画像
を得ることができることが分かり、本発明は、基本的
に、この原理に基づくものである。
【0040】図11は、このような本発明の基本的原理
に基づいた、時間経過に対する像の移動量を示したグラ
フであり、画素の列に対して被写体の像が時間とともに
移動する状態を示している。ブレ補正を行わない場合、
露光時間内に移動した画素数分のブレが発生してしまう
ことがわかる。
【0041】図12は、像の移動に伴い画像の電荷を移
動しつつ蓄積(露光)を行う状態を示しており、ブレに
合わせて電荷を移動しつつ露光することによって最終的
に得られる画像のブレ幅が小さくなることを示してい
る。
【0042】FT−CCDのように受光部が転送部を兼
ねているときは、ブレに合わせて電荷を移動することに
よって、像の同じ部分の電荷を蓄積し続けることができ
る。
【0043】IL−CCDのように、受光・蓄積部と転
送部が分かれている撮像素子の場合は、ブレに合わせた
電荷の移動とともに、受光により蓄積した電荷を転送部
へ移動する操作が必要となるが、効果はFT−CCDと
同じであり。ブレのない画像の電荷が転送CCD部に蓄
積される。
【0044】図7、図8、図9、図10に示された信号
パルスは、2画素の信号を1つの転送セルにまとめて画
像転送を行うインターレース方式のCCD撮像素子の例
を示したものであが、デジタルスチルカメラ等で用いら
れることの多い全画素読み出し方式の場合、加える信号
パルスと転送手順は次のようになる。
【0045】CCD撮像センサーは、図13に示す信号
パルスを加えることで、取り込んだ画像の信号を、図1
4に示す手順で図面において右方向に移動することがで
きる。これら図13および図14に示す電荷転送は、全
画素読み出しにおける正方向の例である。
【0046】また、同じCCD撮像センサーにおいて、
図15に示す信号パルスを、読み出しゲート、転送ゲー
トに加えることによって、取り込んだ画像の電荷を、図
16に示す手順で、図面において左方向に移動すること
ができる。これら図15および図16に示す電荷転送
は、全画素読み出しにおける逆方向の例である。
【0047】なお、このように全画素の信号を独立して
読み出すためには、1画素あたり3セルの転送ゲートを
必要とする。
【0048】単板式のカラー撮像センサーの場合、色フ
ィルターが配されているので、1画素単位で移動する
と、色が混じってしまい、適正に色を再現することがで
きない。
【0049】図17に示すベイヤー式の色フィルター配
列の場合、2画素単位で移動することにより色の混合を
防止することができるので、2画素分のブレ量を検出し
たところで、電荷の取り込みと、2画素単位の電荷の移
動を行えばよい。
【0050】本発明の基本的原理についての前述の説明
は、CCD撮像センサーの画素移動を、例えば、横方向
の一方向のみについて行うものであった。しかし、理論
的には、例えば、CCD撮像センサーの転送ゲートを2
層に構成することで、横方向(横方向画素列)および縦
方向(縦方向画素列)の両方において同様に画素移動を
行うことができ、2次元平面のブレを補正できる。した
がって、本発明は、広義においては、2次元平面のブレ
補正を、前述したような基本的原理に基づいて、縦方向
および横方向の両方向とも電荷移動しながら露光を継続
することによって行うことを含むものである。但し、転
送ゲートを2重に設けることは、製造コストの増大を招
くとともに、ノイズが増大する傾向にあることが考えら
れる。
【0051】このため、製造コストの増大やノイズの増
大等を避けたい場合には、例えば、横方向におけるブレ
補正にのみ、前述したような基本的原理を適用し、縦方
向におけるブレ補正は、光学式、あるいはセンサー自体
を移動することによって行うことも効果的であり、本発
明は、このようなブレ補正のための構成をも含むもので
ある。
【0052】このようなブレ補正のために撮像センサー
を移動する方法の例は次の通りである。
【0053】図18は、撮像センサー1bの外観を示し
ており、図19は、その撮像センサー1bと駆動装置1
50との関係を断面図にて示すものであり、図20は、
その底面図である。この図20には、マグネット152
とコイル153の位置関係がよく示されている。そし
て、図21の(A)および(B)は、図19に示したよ
うな撮像センサーと駆動装置とを回路基板上に実装した
状態での作動の態様を説明するための図である。
【0054】この撮像センサー1bは、センサハウジン
グ131の中に撮像センサチップ120を配し、上面を
カバーガラス130で覆ったものであり、この部分は従
来品と変わらない。この撮像センサー1bのセンサ端子
140は、弾性変形範囲内で希望する変位が得られるよ
うな長さと厚みで形成される。このように、撮像センサ
ー自体の移動を、弾性を有した平板のセンサ端子140
により行うこととすれば、一方向のみに移動しやすく、
その直交方向には移動しにくい構造とすることができ
る。
【0055】一方、撮像センサー1bを移動させるため
の駆動装置150は、ヨーク151を介してセンサハウ
ジング131に固定された1対のマグネット152を備
える。マグネット152は、図19の上下方向に磁束が
通るように磁化されている。左右のマグネット152
は、それぞれ磁束の向きが逆になるように配置されてい
る。駆動装置150は、これら各マグネット152に対
向する位置に配置された長円型のコイル153を備え
る。このコイル153は、図21の(A)によく示され
るように、撮像センサー1bが実装された回路基板15
5に対して、コイルホルダ154を介して固定される。
【0056】図21の(B)は、駆動装置150のコイ
ル153に電流を流すことにより、センサハウジング1
31が右方向に移動した状態を示す。
【0057】撮像センサー1bの移動量を制御するため
には、移動量を検出する必要があるが、ここでは図示し
ていない。
【0058】移動量の検出手段としては、反射式のセン
サーの光量変化によるものや、マグネットとホール素子
による磁束密度の変化を検出するものが実用化されてい
る。
【0059】このような手段により、撮像センサー自体
を移動することによるブレ補正と、前述したような本発
明の基本的原理による撮像センサーの電荷を移動しつつ
露光することによるブレ補正を組み合わせることによ
り、光学式ブレ補正に劣らない高画質のブレ補正を実現
できる。
【0060】もちろん、光学式のブレ補正(1方向)と
撮像センサの電荷を移動しつつ露光することによるブレ
補正を組み合わせてもよい。
【0061】本発明の基本的原理は、前述したとおりで
あるが、2画素単位の位置補正は、光学式などの連続的
な補正に比較して画質の低下がないとは言い切れない。
【0062】単板式のカラー撮像素子を使用したカメラ
は偽色を防止をするために光学的なローパスフィルター
を設けているため、もともと2画素以下の分解能はほと
んど無いが、ブレによる像移動はローパスフィルターの
効果に加わって発生するので、結果としてわずかである
が分解能が低下することになる。
【0063】そこで、本発明は、単板式のカラー撮像素
子を用いたカメラにおいても1画素単位のブレ防止を行
おうとするために、画像電荷の転送シフトレジスタに一
時的に画像を退避しておくことを可能にする転送セル
(退避セル)を余分に設けておくことで、1画素ずつの
像位置補正を可能にしようとするものである。なお、こ
の退避しておくことを可能にする転送セルとは、退避専
用に設けた特定のセルではなく、電荷を転送するセルの
転送部の途中に受光部から電荷を受けるセルとは別に電
荷が保持できるように構成されていることを意味するも
のである。
【0064】画像信号としては、退避分と取込分に違い
はないので、説明をわかりやすくするため、ここでは、
露光開始時点の画像電荷を取込み保持した分を、第1画
像電荷あるいは第1画像電荷群と呼び、第1画像電荷群
を退避した状態で取り込まれる画像電荷を、第2画像電
荷あるいは第2画像電荷群と呼ぶこととする。
【0065】このように本発明において一時的に電荷を
保存しておく方法には、いくつかの態様が考えられる。
ここでは、転送シフトレジスタのセル数を増加すること
で、一時的な保存を実現する態様について説明する。
【0066】図22は、その態様における受光素子と転
送シフトレジスタ、および読み出しゲートの位置関係を
示した概念図である。この実施例では、1つの受光素子
(画素)に対して6個の転送セルを用いることと、均等
なセル数置きに読み出しゲートを設けている。
【0067】図23は、図22に示した転送シフトレジ
スタ回路を駆動する信号のタイミングを示したものであ
る。そして、図24は、図23に示す信号により転送さ
れる電荷の状態を時間経過とともに示している。信号V
1は、受光素子からの電荷読み出しを除いては信号V4
同じ信号である。転送自体は、前述の1画素ずつの転送
と変わりないので、転送方向の変更も同様に行うことが
できる。なお、図24においては、読み出しゲートの位
置が明確になるように、読み出しゲートの部分を時間軸
方向に延ばして表示しているが、実際の読み出しゲート
は受光素子と転送シフトレジスタ間に設けられた小さな
領域である。
【0068】図22に示す回路では、電荷を図24にお
いて右方向に移動しながら受光素子から電荷の読み出し
を行うとき、t0で読み出しを行った後、t6で、t0
読み出した電荷が待避可能な転送セルの位置に移動す
る。t12においては、t0で読み出した電荷が隣接する
受光素子の位置まで移動するが、色フィルターが異なる
ため重ねあわせると混色が発生する。t24まで移動した
時点で次の同色の受光素子と一致するので、重ねて取り
込むことができる。
【0069】このように電荷の移動を行いながら、画像
信号を取り込むことにより、一画素単位でブレを補正で
きると共に、1画素に対して複数の色情報を得ることが
できることになる。
【0070】図25は、別の実施例による受光素子と転
送シフトレジスタ、および読み出しゲートの位置関係を
示した概念図である。この実施例では、前述の実施例と
同様に、1つの受光素子(画素)に対して6個の転送セ
ルを用いているが、セルの数に対して不均等な間隔で読
み出しゲートを設けている。
【0071】図26は、図25に示した転送シフトレジ
スタ回路を駆動する信号のタイミングを示したものであ
る。そして、図27は、図26に示す信号により転送さ
れる電荷の状態を時間経過とともに示している。
【0072】信号V1は受光素子からの電荷読み出しを
除いてはV4と同じ信号である。転送自体は、前述の1
画素ずつの転送と変わりないので、転送方向の変更も同
様に行うことができる。なお、図27においては読み出
しゲートの位置が明確になるように、読み出しゲートの
部分を時間軸方向に延ばして表示しているが、実際の読
み出しゲートは受光素子と転送シフトレジスタ間に設け
られた小さな領域である。
【0073】図25に示す回路では、電荷を図27にお
いて右方向に移動しながら受光素子から電荷の読み出し
を行うとき、t0で読み出しを行った後、t12で、t0
読み出した電荷が待避可能な転送セルの位置に移動す
る、t24まで移動した時点でt 0で読み出した電荷は同
色の画素と一致する。
【0074】図25の実施例は、図22の実施例と異な
り、等間隔の制御タイミングで画像信号の取り込みがで
きる。撮像センサーから外に読み出す信号は、全画素を
読み出す場合の2倍あり、2画素ずつ待避分と正規分が
繰り返すので、読み出されたデータの位置を電荷の移動
方法にあわせて戻す必要があることは言うまでもない。
【0075】図28は、図22に示す実施例で得られた
信号を画像に復元するときの電荷信号と画素の対応を示
している。電荷の転送方向に対して隣接する画素が同一
画素に対する色の異なる輝度情報として得られることが
分かる。
【0076】図29は、図25に示す実施例で得られた
信号を画像に復元するときの電荷信号と画素の対応を示
している。電荷の転送方向に対して1画素置いた隣の画
素が同一画素に対する色の異なる輝度情報として得られ
ることが分かる。
【0077】また、図22および図25に示す実施例に
おいては、転送部のセル数が1画素あたり6個必要とし
ているのに対し、図30は、図25に示す実施例と同様
であるが、セルの数を1画素あたり5個に減らした実施
例を示している。この図30の実施例では、図31のタ
イミングチャートに示す信号を読み出しゲートに加える
ことにより、図32に示す手順で電荷の移動を2つに分
けて行うことで、転送部のセル数を減ずることを可能と
している。しかし、さらに前記方法を発展させたアコー
ディオン型と呼ばれる転送方式を用いると、転送セル数
の増加は最小限で済むが、転送制御系が複雑になること
や、転送に要する時間が長くなるため、必ずしも得策で
はない場合がある。
【0078】フレーム転送型と呼ばれる受光素子を転送
CCDと分けずに構成した素子の場合には、電荷を移動
する間にも露光が継続してしまうが、電荷移動の時間を
短くするように電荷転送駆動を行うことと、移動した電
荷が受光部の位置に留まっている間に画像信号の露光が
行われることにより、前記のように受光素子を転送CC
Dとを分けて構成した撮像素子と同等の機能を得ること
ができる。
【0079】例えば、図33に示すように転送シフトレ
ジスタと受光部を配した場合、図34に示すようなタイ
ミングで駆動することでブレに合わせて電荷を移動する
とともに露光を継続できる。
【0080】画素を退避しておく転送セルは、遮光する
等して、露光により電荷の変化がないようにしておく必
要がある。すなわち、受光部以外を遮光しておけばよ
い。
【0081】これまで述べたように、例えば、図35に
示すベイヤー方式の色フィルターのように色フィルター
が交互に配されている場合、図36に示すように1つの
画素から、異なった色の情報が得られることになる。こ
うすることにより、すべての画素に対して緑の色情報が
得られるとともに、赤と青の色情報が1ラインおきに得
られることになり、ブレの無い状態で使用するよりも、
得られる情報が多くなり、撮像センサーを2枚使用した
カメラと同等の効果を持たせることができる。
【0082】また、2次元平面におけるブレ補正におい
て、前述したように、例えば、横方向におけるブレ補正
は電荷移動により行い、縦方向におけるブレ補正は、光
学式あるいは機械式で行っている場合には、ブレのない
撮影条件と認識したときには、露光期間に光学式あるい
は機械式の補正機構を作動させ、その位置に応じて、第
1画像電荷および第2画像電荷として画像信号を得るこ
とにより、同一画素に対して2つの色情報を得ることが
できる。このような画像取込を行ったとき、ベイヤー方
式の色フィルターの並びであると図37に示す色情報を
得ることができる。
【0083】なお、ブレに合わせて受光素子の電荷を取
り込む場合、移動する像が、相当する画素にとどまる時
間によって、露光量が変わることがある。ランダムに移
動した場合には、第1画像電荷に対する露光時間の積
算、第2画像電荷に対する露光時間の積算ともほとんど
同じになるが、ブレ量が少ないときや特異なブレ方をす
る場合には露光時間の積算に差ができることがある。し
たがって、電荷の取込時に第1画像電荷に対する露光時
間、第2画像電荷に対する露光時間それぞれの露光時間
を加算して記憶しておく。
【0084】図38は、このような露光時間の積算を行
う手順を説明するためのフローチャートである。なお、
ここでは、ブレを検出するタイミングは一定間隔である
ものと想定していることと、検出するブレ量に対して検
出タイミングが十分速く、1回の移動において電荷の移
動が2画素以上になることは無いことを前提にしてい
る。また、このフローチャートにおいては、事前に電荷
の排出は行われているものとしている。
【0085】図38において、第1の画像電荷群に取り
込まれる画像電荷の露光時間を第1露光時間、第2の画
像電荷群に取り込まれる画像電荷の露光時間を第2露光
時間としている。また、設定値は、撮影者があらかじめ
設定した露出時間であったり、測光手段によって得られ
た適正露出時間であってもよい。
【0086】図38のフローチャートにそって露光時間
の積算のための手順について説明しておく。先ず、ステ
ップS1において、第1露光時間をクリアし、ステップ
S2において、第2露光時間をクリアし、ステップS3
において、補正位置をクリアする。そして、ステップS
4において、露光開始する。ステップS5において、露
光中のブレ量を検出し、ステップS6において、補正位
置の演算を行う。ステップS7において、ステップS6
における補正位置の演算結果に応じて、補正動作を行う
のであるが、逆方向への電荷移動が必要な場合には、ス
テップS8において逆方向へ1画素分の電荷移動を行わ
せ、正方向への電荷移動が必要な場合には、ステップS
9において正方向へ1画素分の電荷移動を行わせる。ス
テップS7において補正動作不要の後またはステップS
8での逆方向電荷移動の後またはステップS9での正方
向電荷移動の後に、ステップS10において、補正位置
を画素単位にて偶数であるか奇数であるかの判定を行
う。偶数である場合には、ステップS11において、第
1露光時間+1を行い、ステップS13において、その
第1露光時間が設定値より大きいかの判定を行い、そう
であればステップS15にて露光終了し、ステップS1
6にて全画像電荷読み出しを行う。ステップS10での
判定が奇数である場合には、ステップS12において、
第2露光時間+1を行い、ステップS12において、第
2露光時間+1を行い、ステップS14において、その
第2露光時間が設定値より大きいかの判定を行い、そう
であればステップステップS15にて露光終了し、ステ
ップS16にて全画像電荷読み出しを行う。もし、ステ
ップS13またはS14での判定がそうでない場合に
は、ステップS5に戻って、前述したのと同様の手順を
繰り返す。
【0087】このように、露出制御においては、第1画
像電荷に対する露光時間の積算値、第2画像電荷に対す
る露光時間の積算値のいずれかが、あらかじめ規定した
時間に達したときに終了すると、センサーのダイナミッ
クレンジを有効に使うことができる。また、露光時間の
積算は、画像を復元するときに、第1画像電荷、第2画
像電荷の画像データの基準輝度レベルの補正値として使
用することができる。
【0088】補正の方法は、得られた輝度値を露光時間
の積算値で除算することにより、輝度のレベルを共通化
することが出来る。ただし、一方の露光時間積算値が他
方に比較して極端に少ないときには、ノイズを拡大して
しまう恐れがあるので、輝度情報の補間演算に対して、
重み付けをして演算に使用するなどの利用にとどめた方
が良い。
【0089】
【発明の効果】撮像素子上で受光した画像の電荷を発生
したブレに応じて移動しながら露光を継続することによ
り、電子式ブレ補正の欠点である露光中に発生するブレ
を補正できないという問題を解消するとともに、機構を
複雑にすることなく、光学式と同等の高画質なブレ補正
を可能とすることができる。
【0090】また、撮像素子の電荷転送部に各画素の電
荷を独立して2画面分保持できる電荷転送セルを設ける
ことにより、単板式のカラー撮像素子であっても、混色
を起こすことなく1画素単位でブレを補正できる。
【0091】さらにまた、転送方向に隣接する画素の色
が異なる場合、1画素につき2色分の輝度値を得ること
ができるので、撮像素子を2枚使用したカメラ、あるい
は「画素ずらし」と同等の効果により、色の再現性を高
め高画質な画像を得ることができる。
【0092】さらにまた、ブレが発生しない撮影条件に
おいても、電荷移動によるブレ防止方向と異なる方向に
作用するブレ補正機構を作用させることで、像の同一画
素位置に対して、異なった色の輝度情報を得ることがで
きるため、前記と同様に「画素ずらし」による色再現性
の向上効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学式ブレ補正装置の光学構成の一例を示図で
ある。
【図2】センサー移動式ブレ補正装置の光学構成の一例
を示す図である。
【図3】電子式ブレ補正装置の光学構成の一例を示す図
である。
【図4】撮像センサー上での補正状況を示す概念図であ
る。
【図5】撮像センサー上での補正状況を示す概念図であ
る。
【図6】手ブレ補正の補正手段をブレ方向によって異な
るものを使用したときの制御ブロックを示す図である。
【図7】インターレース読み出しにおける正方向への電
荷転送の駆動信号を示すタイミングチャートを示す図で
ある。
【図8】図7に対応する電荷転送の手順を示す概念図で
ある。
【図9】インターレース読み出しにおける逆方向への電
荷転送の駆動信号を示すタイミングチャートを示す図で
ある。
【図10】図9に対応する電荷転送の手順を示す概念図
である。
【図11】本発明の基本的原理に基づいた、時間経過に
対する像の移動量を示すグラフを示す図である。
【図12】本発明の基本的原理に基づいて像の移動に伴
い画像の電荷を移動しつつ蓄積を行う状態を示す図であ
る。
【図13】全画素読み出しにおける正方向への電荷転送
の駆動信号を示すタイミングチャートを示す図である。
【図14】図13に対応する電荷転送の手順を示す概念
図である。
【図15】全画素読み出しにおける逆方向への電荷転送
の駆動信号を示すタイミングチャートを示す図である。
【図16】図15に対応する電荷転送の手順を示す概念
図である。
【図17】電荷転送ゲートの一例を示す概念図である。
【図18】センサー自体の移動を可能とした撮像センサ
ーの一例の外観を示す斜視図である。
【図19】図18に示した撮像センサーの駆動装置の一
例を示す断面図である。
【図20】図19の撮像センサーの駆動装置の底面図で
ある。
【図21】図19の撮像センサーの駆動装置の動作状態
を示す断面図である。
【図22】本発明の一実施例としての転送セル列を有し
た画像安定化装置における電荷転送の駆動信号の接続回
路図である。
【図23】図22の実施例における全画素読み出し、正
方向での電荷転送の駆動信号を示すタイミングチャート
を示す図である。
【図24】図22の実施例における全画素読み出し、正
方向での電荷転送の手順を示す概念図である。
【図25】本発明の別の実施例としての転送セル列を有
した画像安定化装置における電荷転送の駆動信号の接続
回路図である。
【図26】図25の実施例における全画素読み出し、正
方向での電荷転送の駆動信号を示すタイミングチャート
を示す図である。
【図27】図25の実施例における全画素読み出し、正
方向での電荷転送の手順を示す概念図である。
【図28】図22の実施例において取り込まれた信号電
荷と画素位置の対応を示す概念図である。
【図29】図25の実施例において取り込まれた信号電
荷と画素位置の対応を示す概念図である。
【図30】本発明のさらに別の実施例における全画素読
み出し、正方向での電荷転送の駆動信号の接続回路図で
ある。
【図31】図30の実施例における全画素読み出し、正
方向での電荷転送の駆動信号を示すタイミングチャート
を示す図である。
【図32】図30の実施例における全画素読み出し、正
方向での電荷転送の手順を示す概念図である。
【図33】本発明のさらに別の実施例における読み出し
操作無し、全画素読み出し、正方向での電荷転送の駆動
信号の接続回路図である。
【図34】図33の実施例における読み出し操作無し、
全画素読み出し、正方向での電荷転送の駆動信号を示す
タイミングチャートを示す図である。
【図35】ベイヤー配列による色フィルターの配置の一
部を示す概念図である。
【図36】ベイヤー配列による色フィルターを用いて上
下方向に1画素分ずれたフィルターの色情報を得たとき
の各画素に対する色情報の配分の一部を示す概念図であ
る。
【図37】ベイヤー配列による色フィルターを用いて左
右方向に1画素分ずれたフィルターの色情報を得たとき
の各画素に対する色情報の配分の一部を示す概念図であ
る。
【図38】本発明の実施例における第1、第2の画像取
込に対する独立した露光時間の積算手順を説明するため
のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 撮像センサー 1a ブレ補正領域を備えた撮像センサー 1b ブレ補正領域を備えた撮像センサー 2 リアフォーカス 3 第3群固定系 3a 補正機能付き第3群固定系 4 バリエータ 5 フロントレンズ 110 撮像センサーチップ 111 画像出力範囲 112 補正時に使用する領域例 120 撮像センサーチップ 121 画像出力範囲 122 補正時に使用する領域例 130 カバーガラス 131 センサハウジング 140 センサ端子 150 駆動装置 151 ヨーク 152 マグネット 153 コイル 154 コイルホルダ 155 回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/07 H04N 9/07 C Fターム(参考) 5C022 AB55 AC42 AC54 AC74 AC78 5C065 AA01 BB39 CC02 CC03 DD03 DD17 EE05 EE06 GG02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CCD撮像センサーにより電子的に画像
    を取り込む機能を有した撮像装置における画像安定化装
    置において、撮像装置のブレ量を検出するブレ量検出手
    段と、該ブレ量検出手段によって検出されたブレ量か
    ら、前記CCD撮像センサーの像面上での該ブレ量に相
    当する画素数を算出するブレ量相当画素数算出手段と、
    前記CCD撮像センサーに対する露光中において該CC
    D撮像センサーに取り込まれる画像の電荷を、前記ブレ
    量相当画素数算出手段によって算出される相当画素数に
    応じて、該CCD撮像センサーにおいて前記ブレ量を打
    ち消す方向に前記電荷を移動させるような制御を行う電
    子的像位置補正手段とを備え、該電子的像位置補正手段
    は、前記CCD撮像センサーの電荷転送部に、少なくと
    も2画面分の画像データを保持できる転送セル列を持つ
    ことを特徴とする画像安定化装置。
  2. 【請求項2】 前記電子的像位置補正手段は、前記電荷
    の移動を行わせると共に、露光時間の途中に前記CCD
    撮像センサーの受光部から電荷転送部へ電荷の読み出し
    を行わせる請求項1に記載の画像安定化装置。
  3. 【請求項3】 前記電子的像位置補正手段は、前記電荷
    の移動の際に各画素の色フィルターと色が一致する移動
    量を単位として電荷を移動させる請求項1または2に記
    載の画像安定化装置。
  4. 【請求項4】 前記電子的像位置補正手段は、2次元平
    面におけるブレを補正するため、前記CCD撮像センサ
    ーの横方向画素列および縦方向画素列の両者における前
    記電荷の移動を制御する請求項1または2または3に記
    載の画像安定化装置。
  5. 【請求項5】 前記電子的像位置補正手段は、前記CC
    D撮像センサーの横方向画素列および縦方向画素列のう
    ちの一方の画素列においてのみ前記電荷の移動を制御す
    ることにより、2次元平面におけるブレの補正の一部分
    を行い、前記2次元平面におけるブレの補正の残りの部
    分を行うために、前記CCD撮像センサーの横方向画素
    列および縦方向画素列のうちの他方の画素列の方向に光
    学的に像位置を移動する手段または機械的に前記撮像セ
    ンサーを移動する手段が設けられる請求項1または2ま
    たは3に記載の画像安定化装置。
  6. 【請求項6】 前記電子的像位置補正手段は、前記転送
    セル列における転送セルに対して、第1の画面の電荷と
    第2の画面の電荷とを交互に配置するような制御を行う
    請求項1から5のうちのいずれか1項に記載の画像安定
    化装置。
  7. 【請求項7】 前記電子的像位置補正手段は、前記転送
    セル列における転送セルに対して、第1の画面の電荷と
    第2の画面の電荷を、2画素ずつ交互に配置するような
    制御を行う請求項1から5のうちのいずれか1項に記載
    の画像安定化装置。
  8. 【請求項8】 前記電子的像位置補正手段は、単板式の
    カラー撮像センサーにおいて、電荷転送シフトレジスタ
    の転送方向に並んだ受光素子列の色フィルタが2種類の
    色で交互に構成されているとき、偶数分の電荷移動に際
    しては、第1の画像電荷群として取り込み、奇数分の電
    荷移動に際しては、第2の画像電荷群として転送セルに
    取り込むように制御する請求項1から7のうちのいずれ
    か1項に記載の画像安定化装置。
  9. 【請求項9】 更に、光学的に像位置を移動する手段ま
    たは機械的に撮像センサーを移動する手段を備え、像ブ
    レが発生しない撮影条件において、該手段により像位置
    を移動し、この移動方向に隣接あるいは規定した相対位
    置の受光素子で得られる色の情報を第2の画像電荷群と
    して得られるようにした請求項1から8のうちのいずれ
    か1項に記載の画像安定化装置。
  10. 【請求項10】 前記電子的像位置補正手段は、露出制
    御において、第1の画像電荷として取り込む画像の露出
    時間の積算と、第2の画像電荷として取り込む画像の露
    出時間の積算とを別々に行い、そのいずれかの積算値
    が、予め設定した露出条件に達したときに露光を終了す
    るような制御を行う請求項1から9のうちのいずれか1
    項に記載の画像安定化装置。
  11. 【請求項11】 前記電子的像位置補正手段は、第1の
    画像電荷として取り込む画像の露出時間の積算値と第2
    の画像電荷として取り込む画像の露出時間の積算値とに
    より、第1の画像電荷群へ取り込まれた画像と第2の画
    像電荷群へ取り込まれた画像の輝度レベルを補正して画
    像を合成するような制御を行う請求項10に記載の画像
    安定化装置。
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