JP2002287072A - 光偏向装置及び画像形成装置 - Google Patents

光偏向装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2002287072A
JP2002287072A JP2001092085A JP2001092085A JP2002287072A JP 2002287072 A JP2002287072 A JP 2002287072A JP 2001092085 A JP2001092085 A JP 2001092085A JP 2001092085 A JP2001092085 A JP 2001092085A JP 2002287072 A JP2002287072 A JP 2002287072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
fixed
polygon mirror
deflecting device
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001092085A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Matsui
晋 松井
Taketoshi Noguchi
武利 野口
Naohiro Ono
直弘 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001092085A priority Critical patent/JP2002287072A/ja
Publication of JP2002287072A publication Critical patent/JP2002287072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】回転体と軸受けとを圧入により固定させても、
ポリゴンミラーの倒れ角を良好に維持することのできる
光偏向装置の提供。 【解決手段】基台1に設けられたコイル14に対向させ
て磁石43を配置した回転体4を動圧軸受けで回転させ
ることにより、ポリゴンミラー5を回転させるようにし
た光偏向装置において、上記ポリゴンミラー5を軸受け
2の端面に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリゴンミラーの
回転により光を偏向させる光偏向装置及びこれを用いた
画像形成装置に関し、特にミラーの傾き(倒れ角)の良
好な光偏向装置及びこれを用いた画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザプリンタ、レーザ複写機、
レーザファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装
置の書き込みユニットにおいて光走査手段として使用さ
れる光偏向装置は、ポリゴンミラーを高速で回転させ、
半導体レーザ等からなる光源から射出された光をこの回
転するポリゴンミラーによって偏向させ、感光ドラム等
の画像記録媒体に向けて走査させるようになっている。
【0003】この従来の光偏向装置の一例を図9に示
す。この光偏向装置は、回転体100のフランジ部10
1と回転ヨーク102との間にポリゴンミラー200を
挟着させて一体に組み付け、このポリゴンミラー200
が組み付けられた回転体100を基台300に突設した
軸部301に軸受け400を介して回転可能に挿着する
と共に、回転ヨーク102に、基台300上に設けた基
板302に取り付けられたコイル303に対向させて磁
石103を配設して構成されており、基台300上のコ
イル303に電流を流すことにより磁石103を介して
回転体100を回転させ、この回転体100に一体に組
み付けられたポリゴンミラー200を回転させるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の光偏向装
置においては、軸受け400に固定される回転体100
のフランジ部101にポリゴンミラー200を取り付け
ている。この回転体100と軸受け400との固定を最
も簡単な固定方法である圧入によって行う場合、その圧
入時に発生するフランジ部101の傾きや変形のため
に、ポリゴンミラー200が傾いてしまい、その倒れ角
が大きくなる問題がある。ポリゴンミラー200の倒れ
角が大きくなると、これを用いた画像形成装置において
は、画像にピッチムラを発生させてしまい、高品質の画
像を記録形成することが難しくなる。このため、倒れ角
を小さくして高品質の画像を形成するために、フランジ
部101の傾きや変形を除去する工程が必要が必要であ
る。
【0005】そこで、本発明は、回転体と軸受けとを圧
入等により固定させても、ポリゴンミラーの倒れ角を良
好に維持することのできる光偏向装置を提供することを
課題とする。
【0006】また、本発明は、ピッチムラの無い高品質
の画像を記録形成することのできる画像形成装置を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、基台に設けられたコイルに対向させ
て磁石を配置した回転体を動圧軸受けで回転させること
により、ポリゴンミラーを回転させるようにした光偏向
装置において、上記ポリゴンミラーを軸受けの端面に固
定したことを特徴とする光偏向装置である。
【0008】請求項2記載の発明は、上記ポリゴンミラ
ーは、軸受けの端面に接着により固定されていることを
特徴とする請求項1記載の光偏向装置である。
【0009】請求項3記載の発明は、上記ポリゴンミラ
ーは、その軸芯を軸受けの軸芯に一致させて固定されて
いることを特徴とする請求項1又は2記載の光偏向装置
である。
【0010】請求項4記載の発明は、上記軸受けは、セ
ラミックにより形成されていることを特徴とする請求項
1、2又は3記載の光偏向装置である。
【0011】また、上記課題を解決する請求項5記載の
発明は、光源から射出される光を、請求項1〜4のいず
れかに記載の光偏向装置を用いて偏向させて走査させる
ことにより、画像記録手段において画像の記録を行い、
画像を形成することを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光偏向装置の
実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に係る光偏向装置の第1の
実施形態を示す縦断面図である。この光偏向装置1A
は、基台1上面に突設された軸部11に軸受け2が設け
られている。軸受け2は、基台1の軸部11の外周面に
嵌合する円筒状のラジアル固定軸受け21と該ラジアル
固定軸受け21の外周面に回転可能に嵌合する円筒状の
回転軸受け22を有しており、この回転軸受け22を嵌
合させたラジアル固定軸受け21を基台1の軸部11の
外周面に嵌合させて、軸部11の基部に形成されている
段部11a上に載置した状態で、その上下を上側スラス
ト固定軸受け23a及び下側スラスト固定軸受け23b
で挟持して、プレート3aを介して螺子3によって軸部
11に螺着されている。
【0014】回転軸受け22の外周面には、回転体4が
固定されている。回転体4は、回転軸受け22の外周面
に嵌合して固定される円筒部41と、該円筒部41から
径方向に延びるフランジ部42とを有しており、フラン
ジ部42の下面に永久磁石43が取り付けられている。
一方、基台1の上面には、軸部11の段部11aを囲む
ように固定ヨーク12が設けられ、更にその上面に基板
13が設けられており、該基板13の上面には回転体4
のフランジ部42に取り付けられている上記永久磁石4
3に対向するように適宜数のコイル14が取り付けられ
ている。従って、このコイル14に基板13を介して電
流を流すことにより、回転軸受け22に固定されている
回転体4をラジアル固定軸受け21を軸として所定速度
で回転させる。
【0015】ポリゴンミラー5は、側面をミラー面51
とする平面視多角形状に形成されている(図示せず)。
ポリゴンミラー5の中央部には、上記上側スラスト固定
軸受け23aを収容するための開孔部52を有してお
り、ポリゴンミラー5は、該開孔部52内に上側スラス
ト固定軸受け23aを配置させ且つその一端面5aを回
転軸受け22の上端面22aに当接させて固定されてい
る。これによりポリゴンミラー5は、回転体4の回転に
より回転軸受け22を介して回転可能とされる。
【0016】ポリゴンミラー5と回転軸受け22の上端
面22aとの固定方法は、螺子等の固定による螺子孔加
工等の加工を不要として、部品代及び加工工程を削減で
きる観点から、接着剤による固定が好ましい。使用でき
る接着剤としては特に限定されないが、例えばロックタ
イト社製「ロックタイト3016」、スリーボンド社製
「スリーボンド2204」等のエポキシ系接着剤、ロッ
クタイト社製「ロックタイト366」、スリーボンド社
製「スリーボンド3064」等のアクリル系接着剤、セ
メダイン社製「セメダインスーパーX」、スリーボンド
社製「スリーボンド1530」等のシリコン系接着剤を
用いることができる。中でも、アクリル系接着剤が好ま
しく、特に、ミラー歪、温度サイクルでの剥がれが少な
い点で「ロックタイト366」を用いることが好まし
い。
【0017】また、ポリゴンミラー5は、その軸芯を回
転軸受け22の軸芯に一致させて固定されていることが
好ましい。固定の際にポリゴンミラー5の軸芯を回転軸
受け22の軸芯に一致させておくことにより、初期アン
バランスが小さくなり、バランス修正に要する工数を低
減することができるようになる。
【0018】ポリゴンミラー5の軸芯を回転軸受け22
の軸芯に一致させるには、例えば、図2(a)に示すよ
うに、回転軸受け22の上端面22aと当接するポリゴ
ンミラー5の一端面5a側に、ポリゴンミラー5の回転
時の軸芯と同心円状で且つその内径が回転軸受け22の
外径と略同径の凹部53aを凹設し、この凹部53aに
回転軸受け22の上端面22aを収容するように固定す
ることで、ポリゴンミラー5の軸芯を回転軸受け22の
軸芯に一致させることができる。
【0019】また、図2(b)に示すように、回転軸受
け22の上端面22aと当接するポリゴンミラー5の一
端面5a側に、ポリゴンミラー5の回転時の軸芯と同心
円状で且つその内径が回転軸受け22の外径と略同径の
凸条53bを突設し、この凸条53内に回転軸受け22
の上端面22aを収容するように固定することで、ポリ
ゴンミラー5の軸芯を回転軸受け22の軸芯に一致させ
ることができる。
【0020】これら図2(a)(b)に示す手段のよう
に、ポリゴンミラー5に予め凹部53aや凸条53bを
形成しておけば、ポリゴンミラー5自体にセンタリング
機能を持たせることができ、回転軸受け22との固定の
際にわざわざ両者の軸芯を一致させるように調整する作
業工程の必要がなく、簡単に軸芯を一致させて固定する
ことができ、作業工程の簡略化を図ることができる。
【0021】更に、図3に示すように、ポリゴンミラー
5を回転軸受け22に固定する際に調芯治具6を利用す
ることで、ポリゴンミラー5と回転軸受け22との軸芯
を一致させることも可能である。この調芯治具6は、外
径がポリゴンミラー5の開孔部52の内径に略等しい円
柱状の胴部61の一端に、外径が回転軸受け22の筒孔
部22cの内径に略等しい円柱状の嵌入部62を有して
いる。63は、これら胴部61と嵌入部62の間に設け
られ、回転軸受け22の上端面22aに当接するための
段部である。
【0022】この調芯治具6を用いてポリゴンミラー5
を回転軸受け22の上端面22aに固定するには、回転
軸受け22の筒孔部22cに調芯治具6の嵌入部62を
嵌入させ、この状態で調芯治具6の胴部61にポリゴン
ミラー5の開孔部52を嵌合させて、回転軸受け22の
上端面22aにポリゴンミラー5の一端面5aを固定さ
せる。その後、調芯治具6を取り外せば、回転軸受け2
2の上端面22aに、その軸芯が回転軸受け22の軸芯
と一致するように配置されたポリゴンミラー5付きの回
転軸受け22を得ることができる。
【0023】この調芯治具6を用いたポリゴンミラー5
の固定方法によれば、ポリゴンミラー5等の部品側にセ
ンタリング機能を付加加工する必要がないため、部品コ
ストを削減することができる。
【0024】この光偏向装置1Aにおいては、ポリゴン
ミラー5は回転体4に固定されていないため、回転体4
を回転軸受け22に圧入によって固定しても、その圧入
時にフランジ部42に発生する傾きや変形がポリゴンミ
ラー5に影響を与えることがない。また、ポリゴンミラ
ー5が固定される回転軸受け22の上端面22aは、そ
の下端面22bと共に上側スラスト固定軸受け23a及
び下側スラスト固定軸受け23bとの間で一定間隔を保
って回転するため、回転中は傾きが小さく、この回転軸
受け22の上端面22aに固定されるポリゴンミラー5
の倒れ角を良好に維持することが可能である。
【0025】なお、軸受け2は、下側スラスト固定軸受
け23bの上面及びはラジアル固定軸受け21の外周面
に、動圧発生溝(図示せず)が形成されており、これに
より回転軸受け22を上側及び下側スラスト固定軸受け
23a、23bの間においてラジアル固定軸受け21の
外周面に沿って円滑に回転可能とする空気動圧軸受けを
構成している。このように軸受け2として空気動圧軸受
けを使用することにより、回転体4をより高速で回転さ
せることが可能となり、その結果、回転軸受け22を介
してポリゴンミラー5を高速で回転させることができ
る。
【0026】特に、この空気動圧軸受けを構成している
ラジアル固定軸受け21、回転軸受け22、上側及び下
側スラスト固定軸受け23a、23bをそれぞれセラミ
ックで形成すると、耐摩耗性が良好となり、より長寿命
で高速回転させることができるために好ましい。
【0027】本発明に係る光偏向装置は上記形態に限ら
ず、以下に示す種々の形態を採り得る。図4は、本発明
に係る光偏向装置の第2の実施形態の縦断面図である。
図1と同一符号については、特に説明がない限り同一構
成を示している。
【0028】この光偏向装置1Bは、図1に示す光偏向
装置1Aにおいて、上側スラスト固定軸受け23aをな
くして、プレート3aを介して螺子3によって軸部11
に螺着されるラジアル固定軸受け21と下側スラスト固
定軸受け23bとによって回転軸受け22を回転可能に
支持し、この回転軸受け22の上端面22aに、図1と
同様にポリゴンミラー5の一端面5aを当接させて固定
するようにしている。
【0029】また、この態様において、回転体4は、そ
れ自体が磁石により形成されている。従って、磁石を別
部品として用意する必要がなく、また、別途用意された
磁石をフランジ部に固着する等の組み立て工程を不要と
して、製造工程の簡略化を図ることが可能である。この
磁石としては、射出成形が可能であり、回転軸受け22
の外周面に嵌合して固定される円筒部41及び該円筒部
41から径方向に延びるフランジ部42を射出成形する
ことにより一体で成形することができる点で、樹脂磁石
を用いることが好ましい。
【0030】この第2の実施形態に係る光偏向装置1B
によっても、ポリゴンミラー5は回転体4に固定されて
いないため、回転体4を回転軸受け22に圧入によって
固定しても、その圧入時にフランジ部42に発生する傾
きや変形がポリゴンミラー5に影響を与えることがな
い。また、ポリゴンミラー5が固定される回転軸受け2
2の上端面22aは、その下端面22bが下側スラスト
固定軸受け23bと一定間隔を保って回転するため、回
転中は傾きが小さく、この回転軸受け22の上端面22
aに固定されるポリゴンミラー5の倒れ角を良好に維持
することが可能である。
【0031】また、上側スラスト固定軸受けがないた
め、部品コストを低減できる効果がある。
【0032】図5は、本発明に係る光偏向装置の第3の
実施形態の縦断面図である。図1と同一符号について
は、特に説明がない限り同一構成を示している。
【0033】この光偏向装置1Cにおいて、基台1に開
孔部15が開穿されている。開孔部15の上縁部には、
基台1上面から突出状に円筒部16が設けられており、
開孔部15を基台1の上方へ延設している。
【0034】この開孔部15には円柱状の回転軸受け2
4が回転可能に挿嵌されており、従って、上記円筒部1
6は、回転軸受け24の外周面を支持するラジアル固定
軸受けを構成している。また、基台1の下面には、底部
に上記開孔部15の下端面が臨むように凹部17が形成
され、該開孔部15の下端面を塞ぐように、プレート状
のスラスト固定軸受け25が取り付けられており、これ
ら基台1の円筒部(ラジアル固定軸受け)16、回転軸
受け24及びスラスト固定軸受け25によって軸受け2
を構成している。
【0035】この態様におけるポリゴンミラー5は、円
柱状の回転軸受け24の上端面24aに一端面5aを当
接させて固定されている。この形態では、ポリゴンミラ
ー5と回転軸受け24の当接部の径を小さくできるた
め、使用時の温度変化による当接部の熱膨張変化を小さ
くでき、ポリゴンミラー5の歪みの低減やズレの防止に
有利である。
【0036】また、ポリゴンミラー5には、その中央に
開孔部を開設する必要がなく、1枚の平板状のものをそ
のまま使用することができる。このポリゴンミラー5の
一端面5a側には、図2(b)と同様に、ポリゴンミラ
ー5の回転時の軸芯と同心円状で且つその内径が回転軸
受け24の外径と略同径の凸条53bが突設されてお
り、この凸条53内に回転軸受け22の上端面24aを
収容するように固定することで、ポリゴンミラー5の軸
芯を回転軸受け22の軸芯に一致させて固定している。
この凸条53に代えて、図2(a)に示す凹部53aを
凹設するようにしてもよい。
【0037】この第3の実施形態に係る光偏向装置1C
においても、ポリゴンミラー5は回転体4に固定されて
いないため、回転体4を回転軸受け24に圧入によって
固定しても、その圧入時にフランジ部42に発生する傾
きや変形がポリゴンミラー5に影響を与えることがな
い。また、ポリゴンミラー5が固定される回転軸受け2
4の上端面24aは、その下端面24bがスラスト固定
軸受け25と一定間隔を保って回転するため、回転中は
傾きが小さく、この回転軸受け24の上端面24aに固
定されるポリゴンミラー5の倒れ角を良好に維持するこ
とが可能である。
【0038】更に、基台1の円筒部16がラジアル固定
軸受けを兼用しているため、部品点数及び組み立て工数
の削減を図ることが可能である。
【0039】この態様においては、開孔部15内に臨む
スラスト固定軸受け25の上面又は回転軸受け24の底
面と、回転軸受け24の外周面に、動圧発生溝(図示せ
ず)が形成されており、これにより回転軸受け24を円
筒部16内で円滑に回転可能とする空気動圧軸受けを構
成しており、この回転軸受け24の外周面に固定されて
いる回転体4をより高速で回転させることができるよう
にしている。
【0040】また、空気動圧軸受けを構成する円筒部
(ラジアル固定軸受け)16、スラスト固定軸受け25
及び回転軸受け24をそれぞれセラミックで形成する
と、耐摩耗性が良好となり、より長寿命で高速回転させ
ることができるために好ましい。
【0041】図6は、本発明に係る光偏向装置の第4の
実施形態の縦断面図である。図1と同一符号について
は、特に説明がない限り同一構成を示している。
【0042】この光偏向装置1Dにおいて、回転体4を
回転可能に取り付け支持するための軸受け2は、基台1
上面に立設された円柱状の固定軸受け26と、この固定
軸受け26に回転可能に嵌合する回転軸受け27とを有
して構成されている。
【0043】回転軸受け27は有底円筒状に形成されて
おり、その筒部27aを上記固定軸受け26に上方から
嵌合させて配設されている。固定軸受け26の上面及び
この上面と対向する回転軸受け27の内底部には、互い
に反発し合う浮上用磁石26a、27bがそれぞれ設け
られており、これにより回転軸受け27は固定軸受け2
6の上面からわずかな間隙を有して浮上し、固定軸受け
26の外周面に沿って回転可能とされている。
【0044】この態様における回転体4は、回転軸受け
27に固定されており、回転軸受け27の外周面に嵌合
して固定される円筒部41と、該円筒部41から径方向
に延びるフランジ部42とを有すると共に、フランジ部
42の外縁部から下方に向けて突設される外筒部44を
有しており、この外筒部44の内面に永久磁石43が取
り付けられている。
【0045】また、この態様におけるポリゴンミラー5
は、回転軸受け27の上端面27cに一端面5aを当接
させて固定されている。このため、ポリゴンミラー5に
は、その中央に開孔部を開設する必要がなく、1枚の平
板状のものを形成することができる。このポリゴンミラ
ー5の一端面5a側には、図2(b)と同様に、ポリゴ
ンミラー5の回転時の軸芯と同心円状で且つその内径が
回転軸受け27の外径と略同径の凸条53bが突設され
ており、この凸条53内に回転軸受け27の上端面27
cを収容するように固定することで、ポリゴンミラー5
の軸芯を回転軸受け27の軸芯に一致させて固定してい
る。
【0046】基台1の上面には、回転軸受け27の外側
で且つ回転体4の外筒部44の内側において、円筒状に
形成されたコイル取付け部材18から放射状に配置され
た鉄芯14aに巻かれたコイル14が、固定軸受け26
と同心円状に配設されている。これにより各コイル14
は、回転体4の外筒部44の内周面と対向状に配置さ
れ、回転体4を固定軸受け26を軸として回転させるよ
うになっている。
【0047】この第4の実施形態に係る光偏向装置1D
においても、ポリゴンミラー5は回転体4に固定されて
いないため、回転体4を回転軸受け27に圧入によって
固定しても、その圧入時にフランジ部42に発生する傾
きや変形がポリゴンミラー5に影響を与えることがな
い。また、ポリゴンミラー5が固定される回転軸受け2
7の上端面27cは、固定軸受け26と一定間隔を保っ
て回転するため、回転中は傾きが小さく、この回転軸受
け27の上端面27cに固定されるポリゴンミラー5の
倒れ角を良好に維持することが可能である。
【0048】また、コイル14が回転体4の外筒部44
の内周面と対向状に配設されるため、回転体4の径を小
さくすることが可能であり、径方向の大きさが小さなポ
リゴンモータを構成することができる。
【0049】更に、回転体4は、停止時でも磁石26
a、27bによって固定軸受け26から浮上しているの
で、起動時の負荷を減らすことができる。
【0050】この態様においては、固定軸受け26の外
周面又は回転軸受け27の筒部27aの内周面に、動圧
発生溝(図示せず)が形成されており、これにより回転
軸受け27を固定軸受け26の外周面に沿って円滑に回
転可能とする空気動圧軸受けを構成しており、回転体4
をより高速で回転させることができるようにしている。
【0051】また、この態様においても、空気動圧軸受
けを構成する固定軸受け26及び回転軸受け27をそれ
ぞれセラミックで形成すると、耐摩耗性が良好となり、
より長寿命で高速回転させることができるために好まし
い。
【0052】かかる光偏向装置1A〜1Dは、レーザプ
リンタ、レーザ複写機、レーザファクシミリ等、光源か
ら射出される光を偏向させて走査させることにより、画
像記録手段において画像の記録を行い、画像を形成する
ようにした画像形成装置に広く適用することができる。
【0053】図7は、画像形成装置がレーザ複写機であ
る場合の一例を示す断面図である。
【0054】画像形成装置本体の上部には自動原稿送り
装置Aが設置されており、その上面にセットされた原稿
aを1枚ずつ画像読み取り部Bの読み取り位置に自動搬
送するようになっている。
【0055】画像読み取り部Bは、読み取り位置に搬送
された原稿をCCDラインセンサbにより光学画像とし
て読み取って電気信号(画像信号)に光電変換すること
で、原稿から画像データを得る。原稿から読み取られた
画像データは、画像処理部Cにおいて、濃度変換、フィ
ルタ処理、変倍処理、γ補正等の各種画像処理が施され
た後、画像記録部Dに出力される。
【0056】画像記録部Dは、画像記録媒体である感光
体d1と、上記画像読み取り部BのCCDラインセンサ
bにより読み取られた画像信号に基づいて変調駆動され
る半導体レーザからのレーザビームを感光体d1上に走
査するレーザ光学系d2と、該レーザ光学系d2によっ
て走査されたレーザビームにより感光体d1上に形成さ
れたトナー像を記録紙sに転写し定着する定着器d3を
有している。
【0057】記録紙sは、給紙搬送部Eにセットされた
各サイズ毎のカセットe1、e2に収容されており、搬
送手段e3によって1枚ずつ画像記録部Dの感光体d1
に搬送される。搬送された各記録紙sは、その記録面に
トナー像が転写され、定着器d3によって画像が定着さ
れて画像が形成される。画像形成された記録紙は排紙部
Fから排出される。
【0058】図8はレーザ光学系d2の概略構成を示す
斜視図である。同図において、d21は半導体レーザか
らなる光源、d22はコリメートレンズ、d23は第1
シリンドリカルレンズ、d24はfθレンズ、d25は
第2シリンドリカルレンズ、d26はインデックスミラ
ー、d27はインデックスセンサである。
【0059】画像データに応じて駆動される光源d21
から出射した光ビームLは、コリメートレンズd22に
より平行光とされた後、第1シリンドリカルレンズd2
3を経て光偏向装置のポリゴンミラー5のミラー面51
に入射する。この光偏向装置には、上述した光偏向装置
1A〜1Dが使用され、その基台1をハウジングd20
側に取り付けることにより、光偏向装置1A〜1Dを有
するレーザ光学系d2を構成することができる。
【0060】ポリゴンミラー5は所定の回転数で回転し
ていて、入射する光ビームLを偏向する。偏向された光
ビームLは、fθレンズd24、第2シリンドリカルレ
ンズd25を透過し、ハウジングd20に開設された窓
孔d28を通過して、感光体d1の面上を、所定のスポ
ット径で副走査方向に走査することにより、該感光体d
1の面上に画像の潜像を記録形成していく。
【0061】光ビームLが副走査方向に走査される度に
インデックスミラーd26により反射した光ビームL
は、インデックスセンサd27により検出される。イン
デックスセンサd27では、その入射タイミングを検知
し、各ライン毎の画像形成の書き込み開始タイミングを
得るようになっている。
【0062】このようにして感光体d1の面上に記録形
成された潜像は、記録紙sに記録面上に転写され、次い
で定着器d3によって定着されて画像形成された後、排
紙される。
【0063】本発明に係る画像形成装置によれば、レー
ザ光学系d2に用いられる光偏向装置として上述した光
偏向装置1A〜1Dを使用しているため、そのポリゴン
ミラー5の倒れ角が常に良好に維持されており、ピッチ
ムラの無い高品質の画像を記録形成することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、回転体と軸受けとを圧
入により固定させても、ポリゴンミラーの倒れ角を良好
に維持することのできる光偏向装置を提供することがで
きる。
【0065】また、本発明は、ピッチムラの無い高品質
の画像を記録形成することのできる画像形成装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光偏向装置の第1の実施形態を示
す縦断面図
【図2】(a)(b)はそれぞれポリゴンミラーの固定
構造を示す部分縦断面図
【図3】調芯治具を用いてポリゴンミラーを固定する方
法を示す縦断面図
【図4】本発明に係る光偏向装置の第2の実施形態を示
す縦断面図
【図5】本発明に係る光偏向装置の第3の実施形態を示
す縦断面図
【図6】本発明に係る光偏向装置の第4の実施形態を示
す縦断面図
【図7】本発明に係る画像形成装置の一例を示す縦断面
【図8】レーザ光学系の一例を示す斜視図
【図9】従来の光偏向装置を示す縦断面図
【符号の説明】
1A〜1D:光偏向装置 1:基台 2:軸受け 4:回転体 5:ポリゴンミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 BA04 BA08 BA10 BA11 BB01 2H043 CA02 CD03 CD04 CE00 2H045 AA07 AA24 3J011 AA01 BA02 CA02 KA04 SD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に設けられたコイルに対向させて磁石
    を配置した回転体を動圧軸受けで回転させることによ
    り、ポリゴンミラーを回転させるようにした光偏向装置
    において、上記ポリゴンミラーを軸受けの端面に固定し
    たことを特徴とする光偏向装置。
  2. 【請求項2】上記ポリゴンミラーは、軸受けの端面に接
    着により固定されていることを特徴とする請求項1記載
    の光偏向装置。
  3. 【請求項3】上記ポリゴンミラーは、その軸芯を軸受け
    の軸芯に一致させて固定されていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の光偏向装置。
  4. 【請求項4】上記軸受けは、セラミックにより形成され
    ていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の光偏
    向装置。
  5. 【請求項5】光源から射出される光を、請求項1〜4の
    いずれかに記載の光偏向装置を用いて偏向させて走査さ
    せることにより、画像記録手段において画像の記録を行
    い、画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
JP2001092085A 2001-03-28 2001-03-28 光偏向装置及び画像形成装置 Pending JP2002287072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001092085A JP2002287072A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 光偏向装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001092085A JP2002287072A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 光偏向装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002287072A true JP2002287072A (ja) 2002-10-03

Family

ID=18946608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001092085A Pending JP2002287072A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 光偏向装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002287072A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0889353B1 (en) Optical deflecting-scanning apparatus
JP6949665B2 (ja) 光偏向器、光走査装置及び画像形成装置
JP2001027735A (ja) 光走査装置および光ビーム離間距離調整方法
JP6789666B2 (ja) 走査光学装置、及び画像形成装置
JP2010237432A (ja) 光学走査装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2002287072A (ja) 光偏向装置及び画像形成装置
JP2010002751A (ja) 光偏向装置のバランス修正方法、光偏向装置、光学走査装置、及び、画像形成装置
JP2002277804A (ja) 光偏向装置及び画像形成装置
JP2002296532A (ja) 偏向走査装置
JP5818657B2 (ja) 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2017072777A (ja) 走査光学装置及び画像形成装置
JP4250226B2 (ja) 偏向走査装置
JP2000249959A (ja) 光偏向装置
JPH09304717A (ja) 光学偏向装置
JP3671708B2 (ja) 光偏向装置
JP2001221972A (ja) 光偏向装置、像露光装置及び画像形成装置
JPH0645927Y2 (ja) レ−ザ−記録装置
JP2003255257A (ja) 光偏向装置及び光偏向装置の製造方法
JPH10288747A (ja) 偏向走査装置
JP2001125031A (ja) 光源装置および光偏向走査装置
JP2001166246A (ja) 光偏向装置および書き込み光学装置
JP2005115296A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2017129759A (ja) 光走査装置、画像形成装置、及び、光走査装置の製造方法
JP2000292733A (ja) 偏向走査装置
JPH11258539A (ja) 偏向走査装置