JP2002286306A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JP2002286306A JP2002286306A JP2001091821A JP2001091821A JP2002286306A JP 2002286306 A JP2002286306 A JP 2002286306A JP 2001091821 A JP2001091821 A JP 2001091821A JP 2001091821 A JP2001091821 A JP 2001091821A JP 2002286306 A JP2002286306 A JP 2002286306A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 空気調和機において、搭載IPMの温度保護
機能の動作による快適性の悪化を最小限に抑えることを
目的とする。 【解決手段】 空気調和機において、搭載IPMの温度
を検出するためのサーミスタおよび温度検出回路と、こ
の検出されたサーミスタ温度に応じて圧縮機の運転状態
を制限する制御手段とを備え、制御手段は、サーミスタ
温度を第1の所定時間毎に検出するともに(ST1,S
T2,ST3)、この検出サーミスタ温度が100℃以
上であるときには圧縮機の運転を停止し(ST4,ST
5)、同検出サーミスタ温度が100℃より低く、95
℃以上であときには圧縮機の現回転数を所定値だけ下げ
(ST7、ST9)、サーミスタ温度が95℃より低
く、90℃以上であるときには圧縮機の回転数の上昇制
御を行わないようにし(ST11,ST12)、当該温
度保護動作を行う。
機能の動作による快適性の悪化を最小限に抑えることを
目的とする。 【解決手段】 空気調和機において、搭載IPMの温度
を検出するためのサーミスタおよび温度検出回路と、こ
の検出されたサーミスタ温度に応じて圧縮機の運転状態
を制限する制御手段とを備え、制御手段は、サーミスタ
温度を第1の所定時間毎に検出するともに(ST1,S
T2,ST3)、この検出サーミスタ温度が100℃以
上であるときには圧縮機の運転を停止し(ST4,ST
5)、同検出サーミスタ温度が100℃より低く、95
℃以上であときには圧縮機の現回転数を所定値だけ下げ
(ST7、ST9)、サーミスタ温度が95℃より低
く、90℃以上であるときには圧縮機の回転数の上昇制
御を行わないようにし(ST11,ST12)、当該温
度保護動作を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機(イン
バータエアコン)に搭載されているIPM(Intel
ligent Power Module)を保護する
温度保護制御技術に係り、特に詳しくは、IPMの温度
に応じて圧縮機を制御して温度保護制御を行う空気調和
機に関するものである。
バータエアコン)に搭載されているIPM(Intel
ligent Power Module)を保護する
温度保護制御技術に係り、特に詳しくは、IPMの温度
に応じて圧縮機を制御して温度保護制御を行う空気調和
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IPM搭載の空気調和機は、例えば図3
に示すように、商用電源1をAC/DC変換部2で直流
に変換し、この変換直流電源をコンデンサ3で平滑化し
てIPM4に供給し、IPM4によって負荷である圧縮
機のモータ5の印加電圧を生成する。
に示すように、商用電源1をAC/DC変換部2で直流
に変換し、この変換直流電源をコンデンサ3で平滑化し
てIPM4に供給し、IPM4によって負荷である圧縮
機のモータ5の印加電圧を生成する。
【0003】また、当該空気調和機における室温コント
ロールに際し、室内機6は、その室温コントールに応じ
た種々の制御を行うとともに、必要な制御信号(例えば
圧縮機の運転周波数等)を室外機側の制御手段であるマ
イクロコンピュータ7に出力する。マイクロコンピュー
タ7は、その運転周波数にしたがって所定制御信号(P
WM信号等)をIPM4に出力し、モータ5を制御す
る。
ロールに際し、室内機6は、その室温コントールに応じ
た種々の制御を行うとともに、必要な制御信号(例えば
圧縮機の運転周波数等)を室外機側の制御手段であるマ
イクロコンピュータ7に出力する。マイクロコンピュー
タ7は、その運転周波数にしたがって所定制御信号(P
WM信号等)をIPM4に出力し、モータ5を制御す
る。
【0004】上記IPM4は、パワーデバイス(IGB
T)、駆動回路(論理回路も含む)および保護回路等が
組み込まれている。具体的には、上アームを構成するI
GTB4aおよび下アームを構成するIGBT4bと、
これらIGBT4a,4bを駆動するための駆動回路4
c,4dと、自己保護機能のための過電流検出回路4e
とを備え、マイクロコンピュータ7からの制御信号(P
WM信号)によってIGBT4a,4bを所定にターン
オン、ターンオフする。
T)、駆動回路(論理回路も含む)および保護回路等が
組み込まれている。具体的には、上アームを構成するI
GTB4aおよび下アームを構成するIGBT4bと、
これらIGBT4a,4bを駆動するための駆動回路4
c,4dと、自己保護機能のための過電流検出回路4e
とを備え、マイクロコンピュータ7からの制御信号(P
WM信号)によってIGBT4a,4bを所定にターン
オン、ターンオフする。
【0005】また、IPM4は過電流検出回路4eによ
ってIGBTの過電流を検出すると、IPM4の自己保
護機能により下アームあるいは上アームのIGBT4
b,4aを一定時間ターンオフし(そのゲートを遮断
し)、内部デバイスを保護する一方、当該IPM4の回
路の動作遮断を促すために異常信号のFO信号(過電流
保護端子FOをグランドにショートした信号)を過電流
保護端子FOから出力する。マイクロコンピュータ7
は、FO信号によりPWM信号等の出力を停止してモー
タ5の回転制御を停止する。つまり、全てのIGBT4
a,4bをターンオフする。
ってIGBTの過電流を検出すると、IPM4の自己保
護機能により下アームあるいは上アームのIGBT4
b,4aを一定時間ターンオフし(そのゲートを遮断
し)、内部デバイスを保護する一方、当該IPM4の回
路の動作遮断を促すために異常信号のFO信号(過電流
保護端子FOをグランドにショートした信号)を過電流
保護端子FOから出力する。マイクロコンピュータ7
は、FO信号によりPWM信号等の出力を停止してモー
タ5の回転制御を停止する。つまり、全てのIGBT4
a,4bをターンオフする。
【0006】ところで、上記空気調和機にあっては、過
電流保護機能を有してはいるものの、IGBT4a,4
b等の温度保護機能を備えていない。そのため、IPM
4の温度が所定値以上になったときに閉から開への動作
をする温度動作手段(例えばフィンサーモ)8を所定箇
所(IPM4の冷却用のヒートシンク)に取り付け、室
内機6と室外機側のマイクロコンピュータ7との通信ラ
インにフィンサーモ8を介在させ、運転周波数等の信号
がフィンサーモ8を介してマイクロコンピュータ7の入
力ポートに入力するようにしている。
電流保護機能を有してはいるものの、IGBT4a,4
b等の温度保護機能を備えていない。そのため、IPM
4の温度が所定値以上になったときに閉から開への動作
をする温度動作手段(例えばフィンサーモ)8を所定箇
所(IPM4の冷却用のヒートシンク)に取り付け、室
内機6と室外機側のマイクロコンピュータ7との通信ラ
インにフィンサーモ8を介在させ、運転周波数等の信号
がフィンサーモ8を介してマイクロコンピュータ7の入
力ポートに入力するようにしている。
【0007】この場合、ヒートシンクの温度がフィンサ
ーモ8の動作値以上になると、フィンサーモ8の接点が
開となり(オープン状態となり)、この開状態により室
内機6からの信号がマイクロコンピュータ7に入力され
なくなる。なお、フィンサーモ8は、通常閉状態であ
り、所定温度以上になると開状態となるものである。
ーモ8の動作値以上になると、フィンサーモ8の接点が
開となり(オープン状態となり)、この開状態により室
内機6からの信号がマイクロコンピュータ7に入力され
なくなる。なお、フィンサーモ8は、通常閉状態であ
り、所定温度以上になると開状態となるものである。
【0008】マイクロコンピュータ7は、室内機6から
の信号が入力されなくなると(信号ラインがオープン状
態になると)、IPM4に異常があると判断してPWM
等の制御信号を遮断する。つまり、全てのIGBT4
a,4bをターンオフして温度保護動作を行う。このよ
うに、過電流保護および温度保護により、当該IPM4
の回路動作を遮断することにより、過電流および過熱に
よる内部デバイス(IGBT4a,4b等)の破損を防
止するようにしている。
の信号が入力されなくなると(信号ラインがオープン状
態になると)、IPM4に異常があると判断してPWM
等の制御信号を遮断する。つまり、全てのIGBT4
a,4bをターンオフして温度保護動作を行う。このよ
うに、過電流保護および温度保護により、当該IPM4
の回路動作を遮断することにより、過電流および過熱に
よる内部デバイス(IGBT4a,4b等)の破損を防
止するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記I
PM搭載の空気調和機においては、IPM4の温度が上
昇して異常となると、圧縮機のモータ5を停止するが、
圧縮機を一旦停止すると、その圧縮機の再起動時に時間
がかかる。また、当該冷凍サイクルが安定するまでの時
間がかかるため、快適性が損なわれるだけでなく、省エ
ネルギの観点からも好ましくない。
PM搭載の空気調和機においては、IPM4の温度が上
昇して異常となると、圧縮機のモータ5を停止するが、
圧縮機を一旦停止すると、その圧縮機の再起動時に時間
がかかる。また、当該冷凍サイクルが安定するまでの時
間がかかるため、快適性が損なわれるだけでなく、省エ
ネルギの観点からも好ましくない。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、IPMの温度保護機能を適切に動作
させる一方、快適性の悪化を最小限に抑え、省エネルギ
化を図ることができるようにした空気調和機を提供する
ことにある。
あり、その目的は、IPMの温度保護機能を適切に動作
させる一方、快適性の悪化を最小限に抑え、省エネルギ
化を図ることができるようにした空気調和機を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、搭載しているIPMによって冷凍サイク
ルを構成する圧縮機を運転するために同IPMに制御信
号を出力する空気調和機において、少なくとも上記IP
Mの温度を検出するための温度検出手段と、該温度検出
手段によって検出されたサーミスタ温度に応じて上記圧
縮機の運転状態を制限する制御手段とを備え、上記圧縮
機を当該指令と異なる運転として上記IPMの温度保護
機能の動作を可能としたことを特徴としている。
め、本発明は、搭載しているIPMによって冷凍サイク
ルを構成する圧縮機を運転するために同IPMに制御信
号を出力する空気調和機において、少なくとも上記IP
Mの温度を検出するための温度検出手段と、該温度検出
手段によって検出されたサーミスタ温度に応じて上記圧
縮機の運転状態を制限する制御手段とを備え、上記圧縮
機を当該指令と異なる運転として上記IPMの温度保護
機能の動作を可能としたことを特徴としている。
【0012】上記制御手段は、上記サーミスタ温度を所
定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ温度が
所定値以上であるときには上記圧縮機の運転を停止して
上記温度保護機能を働かせるようにするとよい。これに
より、上記IPMの破損を防ぐことができるばかりでな
く、圧縮機のモータへの悪影響を防ぐことができる。
定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ温度が
所定値以上であるときには上記圧縮機の運転を停止して
上記温度保護機能を働かせるようにするとよい。これに
より、上記IPMの破損を防ぐことができるばかりでな
く、圧縮機のモータへの悪影響を防ぐことができる。
【0013】上記制御手段は、上記サーミスタ温度を所
定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ温度が
第1の所定値より低く、第2の設定値(<第1の設定
値)以上であるときには上記圧縮機の現回転数を所定値
だけ下げ、そのサーミスタ温度が第2の設定値より低
く、第3の設定値(<第2の設定値)以上であるときに
は上記圧縮機の回転数の上昇制御を行わずに上記温度保
護機能を働かせるとよい。このように、圧縮機の運転を
停止させることなく、温度保護機能を働かせ、圧縮機の
停止による冷凍サイクルのロスをなくして快適性の悪化
を最小限に抑えることができる。
定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ温度が
第1の所定値より低く、第2の設定値(<第1の設定
値)以上であるときには上記圧縮機の現回転数を所定値
だけ下げ、そのサーミスタ温度が第2の設定値より低
く、第3の設定値(<第2の設定値)以上であるときに
は上記圧縮機の回転数の上昇制御を行わずに上記温度保
護機能を働かせるとよい。このように、圧縮機の運転を
停止させることなく、温度保護機能を働かせ、圧縮機の
停止による冷凍サイクルのロスをなくして快適性の悪化
を最小限に抑えることができる。
【0014】上記制御手段は、上記サーミスタ温度を第
1の所定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ
温度が第1の所定値より低く、第2の設定値(<第1の
設定値)以上であねときには上記圧縮機の現回転数を所
定値だけ下げ、該現回転数を下げてから第2の所定時間
(>第1の所定時間)が経過するまでは、上記サーミス
タ温度が第1の所定値より低く、第2の設定値(<第1
の設定値)以上であっても現回転数を下げず、上記サー
ミスタ温度が第2の設定値より低く、第3の設定値(<
第2の設定値)以上であるときには上記圧縮機の回転数
の上昇制御を行わずに上記温度保護機能を働かせるとよ
い。これにより、圧縮機の運転を停止させることなく、
温度保護機能を働かせ、圧縮機の停止による冷凍サイク
ルをロスさせることなく、快適性の悪化を最小限に抑え
ることができる。
1の所定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ
温度が第1の所定値より低く、第2の設定値(<第1の
設定値)以上であねときには上記圧縮機の現回転数を所
定値だけ下げ、該現回転数を下げてから第2の所定時間
(>第1の所定時間)が経過するまでは、上記サーミス
タ温度が第1の所定値より低く、第2の設定値(<第1
の設定値)以上であっても現回転数を下げず、上記サー
ミスタ温度が第2の設定値より低く、第3の設定値(<
第2の設定値)以上であるときには上記圧縮機の回転数
の上昇制御を行わずに上記温度保護機能を働かせるとよ
い。これにより、圧縮機の運転を停止させることなく、
温度保護機能を働かせ、圧縮機の停止による冷凍サイク
ルをロスさせることなく、快適性の悪化を最小限に抑え
ることができる。
【0015】上記制御手段は、上記サーミスタ温度を第
1の所定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ
温度が第1の所定値以上であるときには上記圧縮機の運
転を停止し、その検出サーミスタ温度が第1の所定値よ
り低く、第2の設定値(<第1の設定値)以上であると
きには上記圧縮機の現回転数を所定値だけ下げ、該現回
転数を下げてから第2の所定時間(>第1の所定時間)
が経過するまでは、上記サーミスタ温度が第1の所定値
より低く、第2の設定値(<第1の設定値)以上であっ
ても現回転数を下げず、上記サーミスタ温度が第2の設
定値より低く、第3の設定値(<第2の設定値)以上で
あるときには上記圧縮機の回転数の上昇制御を行わずに
上記温度保護機能を働かせるとよい。これにより、上述
と同様に、圧縮機の停止による冷凍サイクルをロスさせ
ることがなく、快適性の悪化をより最小限に抑えるばか
りでなく、上記IPMの破損が防ぎ、圧縮機のモータへ
の悪影響を防ぐことができる。
1の所定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ
温度が第1の所定値以上であるときには上記圧縮機の運
転を停止し、その検出サーミスタ温度が第1の所定値よ
り低く、第2の設定値(<第1の設定値)以上であると
きには上記圧縮機の現回転数を所定値だけ下げ、該現回
転数を下げてから第2の所定時間(>第1の所定時間)
が経過するまでは、上記サーミスタ温度が第1の所定値
より低く、第2の設定値(<第1の設定値)以上であっ
ても現回転数を下げず、上記サーミスタ温度が第2の設
定値より低く、第3の設定値(<第2の設定値)以上で
あるときには上記圧縮機の回転数の上昇制御を行わずに
上記温度保護機能を働かせるとよい。これにより、上述
と同様に、圧縮機の停止による冷凍サイクルをロスさせ
ることがなく、快適性の悪化をより最小限に抑えるばか
りでなく、上記IPMの破損が防ぎ、圧縮機のモータへ
の悪影響を防ぐことができる。
【0016】上記第2の所定時間は、上記第1の所定時
間よりも長くするとよい。これにより、上述同様の効果
に加え、短い第1の所定時間によって上記IPMの温度
異常を速やかに検出して圧縮機の運転を停止することが
できる。
間よりも長くするとよい。これにより、上述同様の効果
に加え、短い第1の所定時間によって上記IPMの温度
異常を速やかに検出して圧縮機の運転を停止することが
できる。
【0017】上記サーミスタ温度が第3の設定値よりも
低いときには、上記温度保護を解除するとよい。これに
より、一旦温度保護機能が働いた後に、上記IPMの温
度が低下したときには、温度保護機能の解除により圧縮
機を運転通常とし、圧縮機の運転効率の低下を抑えるこ
とができる。
低いときには、上記温度保護を解除するとよい。これに
より、一旦温度保護機能が働いた後に、上記IPMの温
度が低下したときには、温度保護機能の解除により圧縮
機を運転通常とし、圧縮機の運転効率の低下を抑えるこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
および図2を参照して詳細に説明する。なお、図2中、
図3と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
および図2を参照して詳細に説明する。なお、図2中、
図3と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
【0019】図2において、本発明の空気調和機の制御
装置(室外機側の制御手段))は、IPM4の温度を検
出するための温度検出手段(サーミスタ)10および温
度検出回路11と、この検出温度に応じて圧縮機のモー
タ5の運転状態を制限するマイクロコンピュータ12と
を備えている。
装置(室外機側の制御手段))は、IPM4の温度を検
出するための温度検出手段(サーミスタ)10および温
度検出回路11と、この検出温度に応じて圧縮機のモー
タ5の運転状態を制限するマイクロコンピュータ12と
を備えている。
【0020】なお、マイクロコンピュータ12は、図3
に示すマイクロコンピュータ7の機能も備え、第1の所
定時間を計時するための第1のタイマ12aおよび第2
の所定時間を計時するための第2のタイマ12bとを備
えている。また、第2の所定時間は第1の所定時間より
長くしなっている。
に示すマイクロコンピュータ7の機能も備え、第1の所
定時間を計時するための第1のタイマ12aおよび第2
の所定時間を計時するための第2のタイマ12bとを備
えている。また、第2の所定時間は第1の所定時間より
長くしなっている。
【0021】次に、上記構成の制御装置の動作を図1の
フローチャート図を参照して説明する。まず、当該空気
調和機がリモコンの操作にしたがって室温コントロール
を行っているものとする。このとき、マイクロコンピュ
ータ12は、第1のタイマをスタートし(ステップST
1)、第1の所定時間(例えば1秒)が経過すると、ス
テップST2からST3に進み、サーミスタ10および
温度検出回路11によるサーミスタ温度SMをA/D変
換入力ポートから入力して検出する。
フローチャート図を参照して説明する。まず、当該空気
調和機がリモコンの操作にしたがって室温コントロール
を行っているものとする。このとき、マイクロコンピュ
ータ12は、第1のタイマをスタートし(ステップST
1)、第1の所定時間(例えば1秒)が経過すると、ス
テップST2からST3に進み、サーミスタ10および
温度検出回路11によるサーミスタ温度SMをA/D変
換入力ポートから入力して検出する。
【0022】この場合、第1のタイマ12aのタイムア
ップ毎(つまり1秒毎)にサーミスタ温度SMを検出し
てサーミスタ温度SMが第1の所定値(例えば100
℃)以上であるか否かを判断し(ステップST4)、サ
ーミスタ温度SMが第1の所定値以上であるときには、
ステップST4からST5に進み、圧縮機を停止する
(ステップST6)。すなわち、サーミスタ温度SMが
100℃以上であれば、IPM4の温度が動作温度を越
え、IPM4が正常に動作しなくなるだけでなく、破損
することになるからである。
ップ毎(つまり1秒毎)にサーミスタ温度SMを検出し
てサーミスタ温度SMが第1の所定値(例えば100
℃)以上であるか否かを判断し(ステップST4)、サ
ーミスタ温度SMが第1の所定値以上であるときには、
ステップST4からST5に進み、圧縮機を停止する
(ステップST6)。すなわち、サーミスタ温度SMが
100℃以上であれば、IPM4の温度が動作温度を越
え、IPM4が正常に動作しなくなるだけでなく、破損
することになるからである。
【0023】続いて、第2の所定時間(例えば1分)の
第2のタイマ12bをリセットし(ステップST6)、
ステップST1に戻って上述した処理を繰り返す(ステ
ップST7)。すなわち、第2のタイマ12bをリセッ
トするのは、後述する処理において第2のタイマ12b
が動作していることもあるからである。
第2のタイマ12bをリセットし(ステップST6)、
ステップST1に戻って上述した処理を繰り返す(ステ
ップST7)。すなわち、第2のタイマ12bをリセッ
トするのは、後述する処理において第2のタイマ12b
が動作していることもあるからである。
【0024】上記サーミスタ温度SMが100℃以上で
ない場合、ステップ4からST7に進み、サーミスタ温
度SMが第2の所定値(例えば95℃)以上であるとき
は(つまり100℃<SM≦95℃であるときには)、
ステップST7からST8に進み、第2のタイマ12b
が動作中か否かを判断する。
ない場合、ステップ4からST7に進み、サーミスタ温
度SMが第2の所定値(例えば95℃)以上であるとき
は(つまり100℃<SM≦95℃であるときには)、
ステップST7からST8に進み、第2のタイマ12b
が動作中か否かを判断する。
【0025】第2のタイマ12bが動作中であれば、ス
テップST1に戻って上述した処理を繰り返し、第2の
タイマ12bが動作中でなければ、ステップST8から
ST9に進み、第2のタイマ12bをスタートし、さら
に圧縮機の現回転数を所定値だけ下げ(ステップST1
0)、ステップST1に戻って上述した処理を繰り返
す。
テップST1に戻って上述した処理を繰り返し、第2の
タイマ12bが動作中でなければ、ステップST8から
ST9に進み、第2のタイマ12bをスタートし、さら
に圧縮機の現回転数を所定値だけ下げ(ステップST1
0)、ステップST1に戻って上述した処理を繰り返
す。
【0026】なお、上記処理の繰り返しにおいて、第2
のタイマ12bがタイムアップしていない場合では(つ
まり1分が経過していない場合)、再度圧縮機の現回転
数を下げることはない。
のタイマ12bがタイムアップしていない場合では(つ
まり1分が経過していない場合)、再度圧縮機の現回転
数を下げることはない。
【0027】上記サーミスタ温度SMが95℃以上でな
い場合、ステップST11に進み、サーミスタ温度SM
が第3の設定値(例えば90℃)以上であるか否かを判
断する。
い場合、ステップST11に進み、サーミスタ温度SM
が第3の設定値(例えば90℃)以上であるか否かを判
断する。
【0028】サーミスタ温度SMが90℃以上であれ
ば、つまり95℃<SM≦90℃でれば、圧縮機の回転
数の上昇を停止する(ステップST12)。つまり、当
該室温コントロールにおいて、室内機側から圧縮機の回
転数を上げる指示が転送されても、この指示を無視して
圧縮機の現回転数を維持する。そして、第2のタイマ1
2bをリセットし(ステップST13)、ステップST
1に戻って上述した処理を繰り返す。
ば、つまり95℃<SM≦90℃でれば、圧縮機の回転
数の上昇を停止する(ステップST12)。つまり、当
該室温コントロールにおいて、室内機側から圧縮機の回
転数を上げる指示が転送されても、この指示を無視して
圧縮機の現回転数を維持する。そして、第2のタイマ1
2bをリセットし(ステップST13)、ステップST
1に戻って上述した処理を繰り返す。
【0029】上記サーミスタ温度SMが90℃より低い
ときには、ステップST11からST14に進み、圧縮
機の回転数の制御を通常通りとし、温度保護機能を解除
し、第2のタイマ12bをリセットしてステップST1
に戻り(ステップST13)、上述した処理を繰り返
す。
ときには、ステップST11からST14に進み、圧縮
機の回転数の制御を通常通りとし、温度保護機能を解除
し、第2のタイマ12bをリセットしてステップST1
に戻り(ステップST13)、上述した処理を繰り返
す。
【0030】例えば、上記ステップ10の処理により圧
縮機の回転数が所定値下げられている場合には、その回
転数を元に戻すだけなく、室内機6からの回転数指示に
したがって圧縮機の回転数を制御する。また、ステップ
ST12の処理により圧縮機の回転数の上昇が停止され
ていれば、その停止を解除し、室内機6からの回転数指
示にしたがって圧縮機の回転数を制御する。
縮機の回転数が所定値下げられている場合には、その回
転数を元に戻すだけなく、室内機6からの回転数指示に
したがって圧縮機の回転数を制御する。また、ステップ
ST12の処理により圧縮機の回転数の上昇が停止され
ていれば、その停止を解除し、室内機6からの回転数指
示にしたがって圧縮機の回転数を制御する。
【0031】このように、サーミスタ温度SMが第1の
設定値である100℃以上である場合には、圧縮機の運
転を停止することから、IPM4の制御を停止してIP
M4の温度による破損等を防止し、圧縮機のモータ5へ
の悪影響を防ぐことができる。
設定値である100℃以上である場合には、圧縮機の運
転を停止することから、IPM4の制御を停止してIP
M4の温度による破損等を防止し、圧縮機のモータ5へ
の悪影響を防ぐことができる。
【0032】また、サーミスタ温度SMが第1の設定値
より低いが、第2の設定値(95℃)以上である場合で
は、圧縮機の回転数を所定値だけ下げ、サーミスタ温度
SMの上昇を抑え、あるいは、サーミスタ温度SMを下
げることになる。したがって、圧縮機を停止させること
なくIPM4の温度保護ができるだけなく、圧縮機の停
止による冷凍サイクルのロスがない。しかも、快適性の
悪化を最小限に抑えることができる。
より低いが、第2の設定値(95℃)以上である場合で
は、圧縮機の回転数を所定値だけ下げ、サーミスタ温度
SMの上昇を抑え、あるいは、サーミスタ温度SMを下
げることになる。したがって、圧縮機を停止させること
なくIPM4の温度保護ができるだけなく、圧縮機の停
止による冷凍サイクルのロスがない。しかも、快適性の
悪化を最小限に抑えることができる。
【0033】さらに、サーミスタ温度SMが第2の設定
値より低いが、第3の設定値(90℃)以上である場合
では、圧縮機の回転数を上昇する制御を停止し、サーミ
スタ温度SMの上昇を抑え、そのサーミスタ温度SMを
下げることが可能であることから、上述と同様の効果を
奏する。
値より低いが、第3の設定値(90℃)以上である場合
では、圧縮機の回転数を上昇する制御を停止し、サーミ
スタ温度SMの上昇を抑え、そのサーミスタ温度SMを
下げることが可能であることから、上述と同様の効果を
奏する。
【0034】さらにまた、第2の所定時間を第1の所定
時間よりも長くしていることから、上述した効果に加
え、短い第1の所定時間により上記IPMの温度異常を
速やかに検出して圧縮機の運転を停止することができ
る。
時間よりも長くしていることから、上述した効果に加
え、短い第1の所定時間により上記IPMの温度異常を
速やかに検出して圧縮機の運転を停止することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下に述
べる効果を奏する。本発明は、搭載しているIPMによ
って冷凍サイクルを構成する圧縮機を制御するために同
IPMに制御信号を出力する空気調和機において、少な
くとも上記IPMの温度を検出するための温度検出手段
と、該温度検出手段によって検出されたサーミスタ温度
に応じて上記圧縮機の運転状態を制限する制御手段とを
備え、上記圧縮機を当該指令と異なる運転として上記I
PMの温度保護機能の動作を可能としていることから、
IPMの温度保護機能を適切に動作させる一方、圧縮機
の運転を停止させずに済み、快適性の悪化を最小限に抑
えることができるだけでなく、省エネルギ化を図ること
ができるという効果がある。
べる効果を奏する。本発明は、搭載しているIPMによ
って冷凍サイクルを構成する圧縮機を制御するために同
IPMに制御信号を出力する空気調和機において、少な
くとも上記IPMの温度を検出するための温度検出手段
と、該温度検出手段によって検出されたサーミスタ温度
に応じて上記圧縮機の運転状態を制限する制御手段とを
備え、上記圧縮機を当該指令と異なる運転として上記I
PMの温度保護機能の動作を可能としていることから、
IPMの温度保護機能を適切に動作させる一方、圧縮機
の運転を停止させずに済み、快適性の悪化を最小限に抑
えることができるだけでなく、省エネルギ化を図ること
ができるという効果がある。
【図1】本発明の一実施の形態を示す空気調和機の動作
を説明するための概略的フローチャート図。
を説明するための概略的フローチャート図。
【図2】本発明の一実施の形態を示す空気調和機の制御
装置を説明するための概略的ブロック図。
装置を説明するための概略的ブロック図。
【図3】従来の空気調和機の制御装置を説明するための
概略的ブロック線図。
概略的ブロック線図。
4 IPM(インテリジェント・パワー・モジュール) 7,12 マイクロコンピュータ(制御手段) 10 サーミスタ(温度検出手段) 11 温度検出回路(温度検出手段) 12a 第1のタイマ 12b 第2のタイマ SM サーミスタ温度
Claims (7)
- 【請求項1】 搭載しているIPMによって冷凍サイク
ルを構成する圧縮機を運転するために同IPMに制御信
号を出力する空気調和機において、少なくとも前記IP
Mの温度を検出するための温度検出手段と、該温度検出
手段によって検出されたサーミスタ温度に応じて前記圧
縮機の運転状態を制限する制御手段とを備え、前記圧縮
機を当該指令と異なる運転として前記IPMの温度保護
機能の動作を可能としたことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記サーミスタ温度を
所定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ温度
が所定値以上であるときには前記圧縮機の運転を停止し
て前記温度保護機能を働かせるようにした請求項1に記
載の空気調和機。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記サーミスタ温度を
所定時間毎に検出するとともに、該検出サーミスタ温度
が第1の所定値より低く、第2の設定値(<第1の設定
値)以上であるときには前記圧縮機の現回転数を所定値
だけ下げ、そのサーミスタ温度が第2の設定値より低
く、第3の設定値(<第2の設定値)以上であるときに
は前記圧縮機の回転数の上昇制御を行わずに前記温度保
護機能を働かせるようにした請求項1に記載の空気調和
機。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記サーミスタ温度を
第1の所定時間毎に検出するとともに、該検出サーミス
タ温度が第1の所定値より低く、第2の設定値(<第1
の設定値)以上であるときには前記圧縮機の現回転数を
所定値だけ下げ、該現回転数を下げてから第2の所定時
間(>第1の所定時間)が経過するまでは、前記サーミ
スタ温度が第1の所定値より低く、第2の設定値(<第
1の設定値)以上であっても現回転数を下げず、前記サ
ーミスタ温度が第2の設定値より低く、第3の設定値
(<第2の設定値)以上であるときには前記圧縮機の回
転数の上昇制御を行わずに前記温度保護機能を働かせる
ようにした請求項1に記載の空気調和機。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記サーミスタ温度を
第1の所定時間毎に検出するとともに、該検出サーミス
タ温度が第1の所定値以上であるときには前記圧縮機の
運転を停止し、その検出サーミスタ温度が第1の所定値
より低く、第2の設定値(<第1の設定値)以上である
ときには前記圧縮機の現回転数を所定値だけ下げ、該現
回転数を下げてから第2の所定時間(>第1の所定時
間)が経過するまでは、前記サーミスタ温度が第1の所
定値より低く、第2の設定値(<第1の設定値)以上で
あっても現回転数を下げず、前記サーミスタ温度が第2
の設定値より低く、第3の設定値(<第2の設定値)以
上であるときには前記圧縮機の回転数の上昇制御を行わ
ずに前記温度保護機能を働かせるようにした請求項1に
記載の空気調和機。 - 【請求項6】 前記第2の所定時間は、前記第1の所定
時間よりも長くしてなる請求項4または5に記載の空気
調和機。 - 【請求項7】 前記サーミスタ温度が第3の設定値より
も低いときには、前記温度保護を解除するようにした請
求項3,4または5に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001091821A JP2002286306A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001091821A JP2002286306A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002286306A true JP2002286306A (ja) | 2002-10-03 |
Family
ID=18946383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001091821A Withdrawn JP2002286306A (ja) | 2001-03-28 | 2001-03-28 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002286306A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004357428A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | Mitsubishi Electric Corp | 発電機制御装置 |
CN106196784A (zh) * | 2016-06-28 | 2016-12-07 | 海信科龙电器股份有限公司 | 变频空调主动控制方法及装置 |
JP2019187192A (ja) * | 2018-04-17 | 2019-10-24 | 株式会社デンソー | 半導体集積回路装置 |
CN110513823A (zh) * | 2019-09-05 | 2019-11-29 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种智能功率模块的温度控制方法、装置以及空调器 |
CN110887164A (zh) * | 2018-09-10 | 2020-03-17 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 空调器及防止其室外机的功率模块温度过高的控制方法 |
US12025328B2 (en) | 2020-03-19 | 2024-07-02 | Mitsubishi Electric Corporation | Outdoor unit of air-conditioning apparatus |
-
2001
- 2001-03-28 JP JP2001091821A patent/JP2002286306A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7006475B2 (ja) | 2018-04-17 | 2022-01-24 | 株式会社デンソー | 半導体集積回路装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |