JP2002286177A - 管体の結合構造 - Google Patents

管体の結合構造

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JP2002286177A JP2002063414A JP2002063414A JP2002286177A JP 2002286177 A JP2002286177 A JP 2002286177A JP 2002063414 A JP2002063414 A JP 2002063414A JP 2002063414 A JP2002063414 A JP 2002063414A JP 2002286177 A JP2002286177 A JP 2002286177A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管体に形成されているフレア部が管体の長手
方向にて塑性変形し難い管体の結合構造を提供する。 【解決手段】 管体13に形成されているフレア部14
は、その径を管体13の先端近傍で拡大し、更に管体1
3の先端を絞って、該先端を管体13の長手方向に突出
させてなる。フレア部14の内側に形成された環状の内
周溝14aの幅(管体13の長手方向の開口幅)が実質
的に零にされている。また、幅(管体13の長手方向の
開口幅)が実質的に零にされている内周溝14aの内径
1を管体13の外径r2未満にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管体の結合構造に
関するものであり、より詳細には油圧回路を構成する管
体の結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の様に、この種の管体の結合構造と
しては、ブリッジフレア式と称するものが知られてい
る。
【0003】図6は、ブリッジフレア式の管体の結合構
造を示している。図6において、ユニオン101に孔1
01aを穿設し、その孔101aの内周面にネジ溝を刻
設している。フレアナット102の外周面にもネジ山を
刻設し、フレアナット102をユニオン101の孔10
1aに螺合させている。管体103は、フレアナット1
02の貫通孔102aを貫通しており、その先端部分に
はフレア部104を有する。フレア部104は、管体1
03の先端近傍の径をやや拡大して、該先端近傍の全周
を外側に突出させ、かつ該先端を絞り、該先端を長手方
向に突出させてなる。
【0004】フレア部104をフレアナット102と共
に孔101aに挿入し、フレアナット102を締め付け
ると、フレア部104がフレアナット102の先端と孔
101aの奥壁101bとの間に挟み込まれて、管体1
03がユニオン101に結合される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
フレア部104は、その周壁縦断面の形状が略くの字型
であり、管体103の長手方向(軸方向)にて弾性的に
変形する。このフレア部104の弾性的な変形によっ
て、フレア部104の先端と奥壁101bが良好に密接
すると考えられていた。
【0006】しかしながら、実際の作業工程において
は、フレアナット102を強く締め付け過ぎて、図7に
示す様に、フレア部104が塑性変形して、その環状の
内周溝104aが長手方向にて潰れ、フレア部104の
先端ではなく、フレア部104の端面104bが奥壁1
01bに接触する状態となることがあった。この場合、
フレア部104と奥壁101b間の接触面積が増大する
ので、両者間のシール性向上の要求にそぐわない結果と
なった。
【0007】また、フレア部104がフレアナット10
2の先端と孔101aの奥壁101bとの間に挟み込ま
れた状態では、フレア部104がフレアナット102と
共に回転し、フレア部104の供回りが発生する。フレ
ア部104が挟み込まれてから、フレア部104の内周
溝104aが完全に潰れるまで、フレアナット102を
締め付け続けると、供回りによるフレア部104の回転
角が無視できない程に大きくなり、管体103が大きく
捻れてしまうことがあった。
【0008】更に、管体103とユニオン101間のシ
ール性を確保するために、ユニオン101の孔101a
の内周とフレアナット102の外周間に、低摩擦剤(プ
レトン油)を塗布することがあるが、この場合は、低摩
擦剤の塗布工程が必要となり、コストの増大を招く。ま
た、この低摩擦剤がフレア部104の先端に付着して、
フレア部104と奥壁101b間の摩擦が低減すること
があり、このときには、フレア部104が奥壁101b
に対して相対すべりしかつフレア部104がフレアナッ
ト102と共に回転し易くなり、管体103の捻れが大
きくなった。
【0009】また、ユニオン101の表面処理を行う場
合は、奥壁101bをマスキングして、奥壁101bを
表面処理の対象から外し、奥壁101bの表面処理によ
ってフレア部104と奥壁101b間の摩擦が低減し
て、フレア部104の供回りが発生し易くなることを防
止しているが、マスキングの工程が必要となるので、コ
ストの増大を招き、かつマスキングの信頼性に対する不
安が残った。
【0010】一方、上記従来のフレア部104の付け根
部分では、管体103の周壁103aの曲率が一定で大
きい。周壁103aの曲率が大きいと、フレアナット1
02を強く締め付けたときに、周壁103aに大きな引
っ張り応力Pが発生して、この引っ張り応力Pが後々ま
で残る。引っ張り応力Pが残存した管体103の付け根
部分の周壁103aでは、その機械的な強度の確保が難
しい。
【0011】また、管体103の周壁103aの曲率が
大きいと、管体103に外力が加わったときに、フレア
部104の付け根部分に該応力が集中し易い。
【0012】この様にフレア部104の付け根部分の周
壁103aの曲率が大きいと、引っ張り応力Pが残存し
易くて、機械的な強度が確保が難しく、かつ応力が集中
し易いので、例えば管体103に振動が加わると、フレ
ア部104の付け根部分で周壁103aの耐久性確保が
難しくなるという結果になった。
【0013】そこで、本発明は、上記従来の課題を解決
するためになされたものであり、フレア部が塑性変形し
難い管体の結合構造を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、管体の径を該管体の先端近傍で拡大し
て、該管体の先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ該
管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体の長手方向に
突出させてなるフレア部と、該フレア部の先端が押し付
けられることによって該管体に結合される被結合体とを
備える管体の結合構造において、上記管体の先端を絞っ
て該管体の長手方向に突出させたフレア部形状を保持し
た状態で、該フレア部の先端を上記被結合体に押圧した
ときに、該フレア部の外側に突出した全周部位で該フレ
ア部の内側に形成された内周溝の幅(管体長手方向の開
口幅)が実質的に変位しない様に該内周溝の幅を狭くし
ている。
【0015】この様な構成の本発明によれば、管体の先
端を絞って管体の長手方向に突出させたフレア部形状を
保持した状態で、フレア部の先端を被結合体に押圧した
ときに、フレア部の内側に形成された内周溝の幅が実質
的に変位しない様に該内周溝の幅を狭くしている。つま
り、フレア部が管体の長手方向にて塑性変形し難い形状
となっている。このため、管体のフレア部の先端を被結
合体に強く押圧しても、フレア部が管体の長手方向にて
塑性変形し難くて、フレア部と被結合体の接触面積が増
大し難く、両者間の面圧(シール性)が低下するような
ことはない。また、フレアナットにて管体のフレア部を
被結合体に押し付ける場合において、フレア部のフレア
ナットとの供回りを減じて管体の捩れを抑制することが
可能である。
【0016】また、本発明は、管体の径を該管体の先端
近傍で拡大して、該管体の先端近傍の全周を外側に突出
させ、かつ該管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体
の長手方向に突出させてなるフレア部と、該フレア部の
先端が押し付けられることによって該管体に結合される
被結合体とを備える管体の結合構造において、上記管体
の先端を絞って該管体の長手方向に突出させたフレア部
形状を保持した状態で、該フレア部の外側に突出した全
周部位で該フレア部の内側に形成された内周溝の幅を実
質的に零にし、実質的に零を維持する該内周溝の内径を
該管体の外径よりも小さくしている。
【0017】ここでは、管体の先端を絞って管体の長手
方向に突出させたフレア部形状を保持した状態で、フレ
ア部の外側に突出した全周部位でフレア部の内側に形成
された内周溝の幅を実質的に零にし、かつ実質的に零を
維持する該内周溝の内径を該管体の外径よりも小さくし
ている。この様な形状のフレア部は、その絞られた先端
部が管体の長手方向にて塑性変形し難い。このため、管
体のフレア部の先端を被結合体に強く押圧しても、フレ
ア部が管体の長手方向にて塑性変形し難くて、フレア部
と被結合体の接触面積が増大し難く、両者間の面圧(シ
ール性)が低下するようなことはない。また、フレアナ
ットにて管体のフレア部を被結合体に押し付ける場合に
おいて、フレア部のフレアナットとの供回りを減じて管
体の捩れを抑制することが可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0019】図1は、本発明の管体の結合構造の一実施
形態を示している。図1において、ユニオン11に孔1
1aを穿設し、その孔11aの内周面にネジ溝を刻設し
ている。フレアナット12の外周面にもネジ山を刻設
し、フレアナット12をユニオン11の孔11aに螺合
させている。管体13は、フレアナット12の貫通孔1
2aを貫通しており、その先端部分にはフレア部14を
有する。フレア部14は、管体13の先端近傍の径をや
や拡大して、該先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ
該先端を絞り、該先端を長手方向に突出させてなる。
【0020】フレア部14をフレアナット12と共に孔
11aに挿入し、フレアナット12を締め付けると、フ
レア部14がフレアナット12の先端と孔11aの奥壁
11bとの間に挟み込まれて、管体13がユニオン11
に結合される。
【0021】フレア部14は、図2に示す様に、その径
を管体13の先端近傍で拡大し、更に管体13の先端を
絞って、該先端を管体13の長手方向にて突出させてな
る。フレア部14の内側には、環状の内周溝14aが形
成されているものの、この内周溝14aの幅(管体13
の長手方向の開口幅)が内径部を除いて実質的に零にさ
れている。また、幅が実質的に零となっている内周溝1
4aの内径r1を管体13の外径r2未満にしている。
【0022】また、フレア部14の内側において、管体
13の周壁13aは、連続的に滑らかに曲がっており、
管体13の外径から離れる程、周壁13aの曲率が大き
くされている。逆に、管体13の外径近く、要するにフ
レア部14の付け根部分で、周壁13aの曲率が小さく
されている。すなわち、管体13の周壁13aは、一定
の曲率で曲がっておらず、管体13の外径から離れる程
に大きく曲がり、逆にフレア部14の付け根部分で緩や
かに曲がっている。
【0023】更に、フレアナット12の先端において、
フレアナット12の周壁12aも、一定の曲率で曲がっ
ておらず、フレアナット12の先端に近づくに従って大
きく曲がり、逆に遠くなるに従って緩やかに曲がってい
る。この様なフレアナット12の形状によって、フレア
ナット12の先端がフレア部14の付け根部分に食い込
まず、かつフレアナット12の先端とフレア部14間の
接触部位が管体13に近づくようにしている。
【0024】この様に本実施形態においては、フレア部
14の内周溝14aの幅を実質的に零にしているので、
フレアナット12を強く締め付けても、フレア部14の
塑性変形により内周溝14aが潰れることはない。この
ため、フレア部14の先端部14bを奥壁11bに強く
押し付けても、両者間の接触面積が急激に増大すること
はなく、両者間の面圧(シール性)を高く保持すること
ができ、両者間に液漏れが発生することはない。実質的
に零とは、フレアナット12を強く締め付けても、内周
溝14aの幅が殆ど変化しない様な内周溝14aの幅で
あって、0mmとは限らず、管体13の径や厚み、材質等
に応じて定まる。
【0025】しかも、フレア部14がフレアナット12
の先端と奥壁11bとの間に挟み込まれてから、フレア
ナット12を強く締め付けても、フレア部14の塑性変
形量が少ないので、フレアナット12と共に回転するフ
レア部14の回転角がわずかで済み、管体13の捻れが
生じ難い。
【0026】また、フレア部14の先端部14bと奥壁
11b間の液密性を高く保つことができることから、管
体13とユニオン11間のシール性を確保するために、
ユニオン11の孔11aとフレアナット12間に、低摩
擦剤を塗布する必要がなくなり、塗布工程を省略して、
コストの低減を図ることができる。
【0027】更に、奥壁11bに表面処理が施され、フ
レア部14と奥壁11b間の摩擦が低減したとしても、
フレア部14の先端部14bが奥壁11bに確実に圧接
して、両者間の面圧が高く保持されるので、従来の様に
ユニオン11の表面処理のときに奥壁11bをマスキン
グする必要がなく、このためにコストの低減を図ること
ができ、かつマスキングの信頼性に対する不安も無くな
る。
【0028】図3は、フレアナットを締め付けたときの
フレア部の変形量について、本実施形態と従来例を比較
して示すグラフである。このグラフにおいては、横軸に
締め付けトルクを示し、縦軸にフレア部の変形量(管体
の長手方向に沿う方向での変形量)を示しており、実線
Aは、本実施形態におけるフレア部の変形量特性を示
し、点線Bは、従来例におけるフレア部の変形量特性を
示している。このグラフから明らかな様に、フレアナッ
トの締め付けトルクに対するフレア部の変形量は、本実
施形態の方が少ない。
【0029】一方、フレアナット12を強く締め付けて
フレア部14の先端部14bを奥壁11bに強く押し付
けたときには、図2に示したように、引っ張り応力Pが
フレア部14右側の管体13の周壁13aに発生する。
ところが、この周壁13aは、フレア部14の付け根部
分で緩やかに曲がっている。この曲率の小さな付け根部
分では、周壁13aに対する引っ張り応力Pが小さなも
のとなり、かつ引っ張り応力Pが分散するので、機械的
強度の劣化が殆どない。また、曲率の小さな付け根部分
では、管体13に外力が加わったときに、該外力が周壁
13aに集中し難くなる。この様にフレア部14の付け
根部分の機械的強度の劣化が少なく、かつ該付け根部分
に外力が集中し難いので、該付け根部分で周壁13aの
耐久性が確保できる。
【0030】また、先に述べた様にフレアナット12の
形状を工夫して、フレアナット12の先端とフレア部1
4の接触部位を管体13に近づけている。これによって
も、フレア部14の付け根部分で周壁13aの引っ張り
応力Pが小さなものとなることが経験的に分かってお
り、フレア部14の付け根部分の機械的強度の劣化が低
減される。
【0031】更に、フレアナット12の先端とフレア部
14の接触面積が広くなる様に、フレアナット12の先
端とフレア部14の接触部位の形状を設定している。こ
れによって、該接触部位の面圧を抑えている。
【0032】図4は、フレア部の付け根部分の機械的強
度について、本実施形態と従来例を比較して示すグラフ
である。このグラフにおいては、横軸に管体の振幅回数
(破断繰り返し数)を示し、縦軸に管体の振幅(応力振
幅)を示しており、実線Cは、本実施形態におけるフレ
ア部の付け根部分が破壊されたときの振幅回数と振幅を
示し、点線Dは、従来例におけるフレア部の付け根部分
が破壊されたときの振幅回数と振幅を示している。本実
施形態と従来例を比較すると、本実施形態の強度が35
パーセントだけ高くなっている。
【0033】図5は、図1の実施形態の管体の結合構造
を適用した自動車のブレーキシステムを概略的に示して
いる。図5において、ABSアクチュエータ21は、複
数のゴム22を介して自動車のボディーに固定されてお
り、該各ゴム22によってABSアクチュエータ21の
振動音がボディーに伝達されるのを防止している。ま
た、ABSアクチュエータ21には、本実施形態の管体
の結合構造を通じて圧油が供給される。管体13は、ブ
ラケット23によって自動車のボディーに固定されてい
る。
【0034】この様な構成においては、自動車のボディ
ーに振動が発生すると、各ゴム22を介して支持されて
いるABSアクチュエータ21及び管体13がそれぞれ
別々に振動するので、ABSアクチュエータ21と管体
13間の相対変位が大きくなる。また、管体13とフレ
アナット12間に隙間15が存在する。このため、管体
13の振動がフレア部14の付け根部分まで伝達され、
このフレア部14の付け根部分には引っ張り応力と圧縮
応力の繰り返し、つまり振動が発生する。ところが、本
実施形態の管体の結合構造では、先に述べた様に、フレ
ア部14の付け根部分での周壁13aの機械的強度の劣
化が少なく、かつ該付け根部分に外力が集中し難いの
で、周壁13aの耐久性を確保することができる。
【0035】逆に言えば、管体13の振動をある程度ま
で許容することができる様になる。このため、各ゴム2
2のバネ定数を下げて、ABSアクチュエータ21から
ボディーへの振動音の遮断性能を向上させたり、ブラケ
ット23の数を少なくしたり、ブラケット23を小さく
することができる。自動車のブレーキシステムにおいて
は、管体の数が多く、それらの接続箇所も多いため、本
実施形態の管体の接続構造を適用して、ブラケット23
の数や大きさを改善すれば、コストの大幅な低減を図る
ことができる。勿論、ブレーキシステムだけに限らず、
他の油圧伝達システムや燃料伝達システムにも、本実施
形態を適用することができるので、全体的には、コスト
低減の効果が大きい。
【0036】なお、本発明の管体の結合構造は、自動車
などの車両の配管の結合のみに適用されるものではな
く、管体の端部を被結合体に結合するものであれば、そ
の他のものに適用することができる。また、結合対象と
なる管体は非金属製のものを用いる場合もある。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、管体
の先端を絞って管体の長手方向に突出させたフレア部形
状を保持した状態で、フレア部の先端を被結合体に押圧
したときに、フレア部の内側に形成された内周溝の幅が
実質的に変位しない様に該内周溝の幅を狭くしている。
つまり、フレア部が管体の長手方向にて塑性変形し難い
形状となっている。このため、管体のフレア部の先端を
被結合体に強く押圧しても、フレア部が管体の長手方向
にて塑性変形し難くて、フレア部と被結合体の接触面積
が増大し難く、両者間の面圧(シール性)が低下するよ
うなことはない。また、フレアナットにて管体のフレア
部を被結合体に押し付ける場合において、フレア部のフ
レアナットとの供回りを減じて管体の捩れを抑制するこ
とが可能である。
【0038】また、本発明によれば、管体の先端を絞っ
て管体の長手方向に突出させたフレア部形状を保持した
状態で、フレア部の外側に突出した全周部位でフレア部
の内側に形成された内周溝の幅を実質的に零にし、かつ
実質的に零を維持する該内周溝の内径を該管体の外径よ
りも小さくしている。この様な形状のフレア部は、その
絞られた先端部が管体の長手方向にて塑性変形し難い。
このため、管体のフレア部の先端を被結合体に強く押圧
しても、フレア部が管体の長手方向にて塑性変形し難く
て、フレア部と被結合体の接触面積が増大し難く、両者
間の面圧(シール性)が低下するようなことはない。ま
た、フレアナットにて管体のフレア部を被結合体に押し
付ける場合において、フレア部のフレアナットとの供回
りを減じて管体の捩れを抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の管体の結合構造の一実施形態を示す
縦断面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 フレアナットを締め付けたときのフレア部の
変形量について、本実施形態と従来例を比較して示すグ
ラフである。
【図4】 フレア部の付け根部分の機械的強度につい
て、本実施形態と従来例を比較して示すグラフである。
【図5】 図1の管体の結合構造を適用した自動車のブ
レーキシステムを概略的に示す図である。
【図6】 従来のブリッジフレア式の管体の結合構造を
示す縦断面図である。
【図7】 図6の管体の結合構造におけるフレア部の塑
性変形の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11…ユニオン、12…フレアナット、13…管体、1
4…フレア部、14a…フレア部の内周溝、14b…フ
レア部の先端部、21…ABSアクチュエータ、22…
ゴム、23…ブラケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井口 博行 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3H014 EA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体の径を該管体の先端近傍で拡大し
    て、該管体の先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ該
    管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体の長手方向に
    突出させてなるフレア部と、該フレア部の先端が押し付
    けられることによって該管体に結合される被結合体とを
    備える管体の結合構造において、 上記管体の先端を絞って該管体の長手方向に突出させた
    フレア部形状を保持した状態で、該フレア部の先端を上
    記被結合体に押圧したときに、該フレア部の外側に突出
    した全周部位で該フレア部の内側に形成された内周溝の
    幅が実質的に変位しない様に該内周溝の幅を狭くした管
    体の結合構造。
  2. 【請求項2】 管体の径を該管体の先端近傍で拡大し
    て、該管体の先端近傍の全周を外側に突出させ、かつ該
    管体の先端を絞り、該管体の先端を該管体の長手方向に
    突出させてなるフレア部と、該フレア部の先端が押し付
    けられることによって該管体に結合される被結合体とを
    備える管体の結合構造において、 上記管体の先端を絞って該管体の長手方向に突出させた
    フレア部形状を保持した状態で、該フレア部の外側に突
    出した全周部位で該フレア部の内側に形成された内周溝
    の幅を実質的に零にし、実質的に零を維持する該内周溝
    の内径を該管体の外径よりも小さくした管体の結合構
    造。
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