JP2002285988A - 分子ポンプ - Google Patents

分子ポンプ

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JP2002285988A JP2001086779A JP2001086779A JP2002285988A JP 2002285988 A JP2002285988 A JP 2002285988A JP 2001086779 A JP2001086779 A JP 2001086779A JP 2001086779 A JP2001086779 A JP 2001086779A JP 2002285988 A JP2002285988 A JP 2002285988A
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祐幸 坂口
Yasushi Maejima
靖 前島
Toru Miwata
透 三輪田
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • F04D19/042Turbomolecular vacuum pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/52Casings; Connections of working fluid for axial pumps
    • F04D29/522Casings; Connections of working fluid for axial pumps especially adapted for elastic fluid pumps

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 稼動中にロータが破損した場合でも、速やか
に分子ポンプを停止し、分子ポンプに接続している部材
に与える影響の少ない分子ポンプを提供すること。 【解決手段】 ステータの内部に、ステータとケーシン
グ、ベースの間に、滑らかな変形を可能とするために半
径方向に対して適当な傾きを有した断面形状を有する、
ステータが塑性変形可能な間隙を設ける。ステータは、
例えば、ねじ付スペーサであり、該断面形状は平行四辺
形、楕円形などである。ロータが破壊し、ステータに衝
突すると、ステータは間隙のために滑らかにつぶれ、こ
のときに、ステータはロータから受けたトルクや衝撃を
吸収することができる。そのため、分子ポンプを固定し
ているねじや配管などに大きな力が加わるのを防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分子ポンプに関
し、例えば、半導体製造装置などに用いられるターボ分
子ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の科学技術の急激な進展に伴って、
様々な分野で高性能で信頼性の高い真空ポンプが求めら
れるようになってきている。これらの真空ポンプで一般
に広く使用されているものに例えば、ねじ溝式ポンプや
ターボ分子ポンプなどの分子ポンプがある。これらの分
子ポンプは、半導体装置の排気や電子顕微鏡や粒子の加
速器などの排気など、産業、学術研究の各分野で広く利
用されている。
【0003】ターボ分子ポンプは、ケーシング(外装
体)の吸気口側にロータ翼とステータ翼とを備えたター
ボ分子ポンプ部と、排気口側に円筒形状の外周面を備え
たロータとロータに対向する内周面に溝がらせん状に形
成されたステータから構成されたねじ溝式ポンプ部から
構成されたものがある。ロータ軸には、例えばDCブラ
シレスモータなどによって構成されたモータ部が形成さ
れており、ロータは高速回転を行うことができるように
なっている。
【0004】ターボ分子ポンプ部では、ロータ翼によっ
て形成された段とステータ翼によって形成された段は互
い違いに配置されている。そして、ロータがモータ部に
より高速回転するとロータ翼とステータ翼の作用により
吸気口からガスが吸気される。吸気されたガスは、ねじ
溝式ポンプ部へ送られ、ステータに形成された溝によっ
てガイドされながら排気口から排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ロータは、例
えば毎分4万回転といった高速回転しているため、ロー
タは破損すると大きな運動エネルギーを持ったままステ
ータに接触して急激に減速する。このため、ステータは
衝突によって大きな力を受けると共に、ターボ分子ポン
プを固定しているボルトや、ターボ分子ポンプの吸気口
や排気口に接続している配管に大きなトルクがかかり、
れらの部品に大きな負荷をかける場合がった。即ち、タ
ーボ分子ポンプが稼動中に回転体(ロータ)が破損し、
周囲に飛散した場合、回転体は大きなエネルギーを持っ
たままベースを含むケーシングなどに衝突するため、ポ
ンプを固定しているボルトや吸気口、排気口に接続され
ている廃刊とうに大きなトルクが掛かり不具合を生じる
場合があった。一方、回転体の破損により発生する周辺
装置への影響を防ぐ対策は従来の方法では十分ではなか
った。
【0006】そこで、本発明の目的は、稼動中にロータ
が破損した場合でも、速やかに分子ポンプを停止し、分
子ポンプに接続している部材に与える影響の少ない分子
ポンプを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、一端の側に吸気口及が形成され、他端の
側に排気口が形成された外装体と、前記外装体の内側に
回転自在に軸支されたロータと、前記ロータを回転させ
るモータと、前記ロータの周囲に配設され、内部に前記
ロータの径方向に対して所定の角度を持って傾いた断面
形状を有する空洞部が形成されたステータと、を具備し
たことを特徴とする分子ポンプを提供する(第1の構
成)。このような空洞部をステータに設けることによ
り、ロータが破壊してステータに衝突したときに、ステ
ータが滑らかにつぶれ、ロータからの衝撃を吸収するこ
とができる。また、本発明は、前記目的を達成するため
に、一端の側に吸気口及が形成され、他端の側に排気口
が形成された外装体と、前記外装体の内部に回転自在に
軸支されたロータと、前記ロータを回転させるモータ
と、前記ロータの周囲に配設されたステータと、前記ス
テータの外周に配設され、内部に前記ロータの径方向に
対して所定の角度を持って傾いた断面形状を有する空洞
部が形成された緩衝部材と、を具備したことを特徴とす
る分子ポンプを提供する(第2の構成)。このように、
ステータの外周部に衝撃を吸収するための部材を配設す
ることもできる。第1の構成又は第2の構成における前
記所定の断面形状は略平行四辺形であって、対向する2
組の辺の内、1組が前記ロータの回転方向の接線と略平
行であって、前記1組の辺の内、前記ロータに近い方の
辺が前記ロータに遠い方の辺よりも前記ロータの回転方
向に位置するように構成することができる(第3の構
成)。このように断面形状を形成すると、ロータが破壊
してステータに衝突したときに、略平行四辺形の断面が
滑らかにつぶれることができる。更に、第1の構成又は
第2の構成における前記所定の断面形状は略楕円であっ
て、前記略楕円の長軸と前記略楕円との2つの交点の
内、前記ロータに近い方の交点が、前記ロータに遠い方
の交点より前記ロータの回転方向に位置するように構成
することもできる(第4の構成)。楕円形の断面形状を
このように配置することにより、ロータが破壊してステ
ータに衝突したときに、楕円は短軸方向に滑らかにつぶ
れる。また、本発明は、前記目的を達成するために、一
端の側に吸気口及が形成され、他端の側に排気口が形成
された外装体と、前記外装体の内部に回転自在に軸支さ
れたロータと、前記ロータを回転させるモータと、前記
ロータの周囲に配設されたステータと、前記ステータの
外周部に所定の間隙を隔てて配設された、内周面が略円
筒状の円筒部材と、を備え、前記ステータと前記円筒部
材の間に形成された空洞内において、前記ステータの外
周部又は前記円筒部材の外周部の少なくとも一方に、前
記ロータの半径方向と所定の角度をもって傾いた突起を
有していることを特徴とする分子ポンプを提供する(第
5の構成)。この突起は、前記ステータに形成されてい
る場合は、前記ロータの回転方向に凸な円弧形状を有し
ており、前記円筒部材に形成されている場合は、前記ロ
ータの回転方向と逆の方向に凸な円弧形状を有するよう
に形成することができる。第1の構成から第5の構成ま
での何れかの1の構成の前記空洞部は、前記ロータの軸
方向に形成され、少なくとも一端が閉塞されているよう
に構成することができる(第6の構成)。第1の構成か
ら第6の構成までの何れかの1の構成の前記空洞内に衝
撃吸収材を充填することができる(第7の構成)。空洞
内に衝撃吸収材を充填することにより衝撃吸収能力を更
に高めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図1から図10を参照して詳細に説明する。
本実施の形態は、ねじ付スペーサの内部に変形可能な空
隙を形成したものである。より具体的には、ねじ付スペ
ーサとケーシング、ベースの間に、滑らかな変形を可能
とするために半径方向に対して適当な傾きを有した、ね
じ付スペーサが塑性変形可能な間隙を設けたものであ
る。そして、この空隙は破壊したロータ下部29による
衝突によって滑らかに変形するように半径方向に対して
傾いたある角度を持った断面(平行四辺形や楕円など)
をもって形成されている。吸気口側がロータ翼とステー
タ翼から構成されたターボ分子ポンプ部となっており、
排気口側がロータとねじ溝スペーサから構成されたねじ
溝式ポンプ部となっているターボ分子ポンプでは、ロー
タの破壊は通常ねじ溝式ポンプ部のねじ部から生じる。
一部に亀裂が生じたねじ部は、遠心力により膨張し、ね
じ付スペーサに接触する。一方ねじ付スペーサには、半
径方向に対して傾いた穴が形成されているので滑らかに
変形する。その塑性変形によってロータからベース、ケ
ーシングに伝達されるエネルギーが吸収されるねじ付ス
ペーサに設けられた間隙に粘性抵抗を持つゴムやウレタ
ンなどの衝撃吸収材を入れることもできる。 (第1の実施の形態)図1は、第1の実施の形態に係る
ターボ分子ポンプ1を示した図であり、ロータ軸11の
軸線方向の断面図を示した図である。本実施の形態で
は、分子ポンプの一例としてターボ分子ポンプ部とねじ
溝式ポンプ部を備えたターボ分子ポンプを用いることと
する。なお、図1には示していないが、ターボ分子ポン
プ1の吸気口6は、例えば、コンダクタンスバルブ(配
管の流路の断面積を変化させ、排気ガスのコンダクタン
ス即ち流れやすさを調節するバルブ)などを介して半導
体製造装置などの真空装置に接続され、排気口19は補
助ポンプなどに接続される。
【0009】ターボ分子ポンプ1の外装体を形成するケ
ーシング16は円筒状の形状をしており、その中心にロ
ータ軸11が設置されている。ケーシング16は、後に
述べるベース27と共にターボ分子ポンプ1の外装体を
形成している。ロータ軸11の軸線方向の上部と下部及
び底部には、それぞれ磁気軸受部8、12、20が設け
られている。ロータ軸11は、磁気軸受部8、12によ
ってラジアル方向(ロータ軸11の径方向)に非接触で
支持され、磁気軸受部20によってスラスト方向(ロー
タ軸11の軸方向)に非接触で支持されている。これら
の磁気軸受部は、いわゆる5軸制御型の磁気軸受を構成
しており、ロータ軸11は軸線周りに回転するようにな
っている。
【0010】磁気軸受部8では、例えば4つの電磁石が
ロータ軸11の周囲に90°ごとに対向するように配置
されている。ロータ軸11上の磁気軸受部8を構成する
部位には電磁石ターゲット32が形成されている。電磁
石ターゲット32は、表面に絶縁皮膜を形成したケイ素
鋼などの鋼板が多数積層された積層鋼板によって形成さ
れている。これは、磁気軸受部8で生じる磁場により、
ロータ軸11上で渦電流が発生するのを抑制するために
設置されたものである。ロータ軸11で渦電流が生じる
と、ロータ軸11が発熱すると共に渦電流損が発生し、
効率が低下することとなるが、電磁石ターゲット32を
積層鋼板で構成することによりこれを防ぐことができ
る。。磁気軸受部8では、電磁石の磁力により電磁石タ
ーゲット32が吸引され、ロータ軸11は、ラジアル方
向に磁気浮上する。
【0011】磁気軸受部8の近傍には、ラジアルセンサ
9が形成されている。ラジアルセンサ9は、例えば、ロ
ータの周囲に配設されたコイルと、ロータ軸11上に形
成されたラジアルセンサターゲット31とから構成され
ている。コイルは図示しない制御部の発信回路の一部を
なしており、コイルとラジアルセンサターゲット31と
の距離により信号の振幅が変化するため、これによって
ロータ軸11の変位を検知する。
【0012】ラジアルセンサターゲット31は、電磁石
ターゲット32と同様に積層鋼板によって形成されてい
る。ラジアルセンサ9の信号に基づいて図示しない制御
部は、磁気軸受部8で発生させる磁力をフィードバック
制御する。なお、ロータ軸11の変位を検出するセンサ
として、他に静電容量式のものや光学式のものなどがあ
る。
【0013】磁気軸受部12とラジアルセンサ13の構
成と作用はそれぞれ磁気軸受部8とラジアルセンサ9と
同様であるので説明を省略する。
【0014】ロータ軸11の下端に設けられた磁気軸受
部20は、円板状の金属ディスク26、電磁石14、1
5、スラストセンサ17によって構成されている。金属
ディスク26は、鉄などの高透磁率材で構成されてお
り、その中心においてロータ軸11に垂直に固定されて
いる。金属ディスク26の上には電磁石14が設置さ
れ、下には電磁石15が設置されている。電磁石14
は、磁力により金属ディスク26を上方に吸引し、電磁
石15は、金属ディスク26を下方に吸引する。
【0015】スラストセンサ17は、ラジアルセンサ
9、13と同様に、例えばコイルにより構成されてお
り、ロータ軸11のスラスト方向の変位を検出してこれ
を図示しない制御部に送信する。制御部は、ラジアルセ
ンサ13から受信した信号によりロータ軸11のスラス
ト方向の変位を検出することができるようになってい
る。
【0016】ロータ軸11がスラスト方向のどちらかに
移動して所定の位置から変位すると、制御部はこの変位
を修正すように電磁石14、15の励磁電流を調節し、
ロータ軸11を所定の位置に戻すように動作する。制御
部は、このフィードバック制御によりロータ軸11をス
ラスト方向の所定の位置に磁気浮上させてこれを保持す
ることができる。以上に説明したように、ロータ軸11
は、磁気軸受部8、12によりラジアル方向に保持さ
れ、磁気軸受部20によりスラスト方向に保持されるた
め、軸線周りの回転の自由度のみ有して軸支される。
【0017】ロータ軸11の、磁気軸受部8、12の中
程にはモータ部10が設けてある。本実施の形態では、
一例としてモータ部10はDCブラシレスモータによっ
て構成されているものとする。ロータ軸11のモータ部
10を構成する部位の周囲には、永久磁石が固着されて
いる。この永久磁石は、例えば、ロータ軸11の周りに
N極とS極が180°ごとに配置されるように固定され
ている。この永久磁石の周囲には、ロータ軸11から所
定のクリアランスを経て、例えば6個の電磁石が60°
ごとにロータ軸11の軸線に対して対照的にかつ対向す
るように配置されている。
【0018】一方、ターボ分子ポンプ1は、ロータ軸1
1の回転数と回転角度(位相)を検出する図示しないセ
ンサを備えており、これによって制御部は、ロータ軸1
1に固着された永久磁石の磁極の位置を検出することが
できるようになっている。制御部は、検出した磁極の位
置に従って、モータ部10の電磁石の電流を次々に切り
替えて、ロータ軸11の永久磁石の周囲に回転磁界を生
成する。ロータ軸11に固着した永久磁石はこの回転磁
界に追従し、これによってロータ軸11は回転する。
【0019】ロータ軸11の上端にはロータ24が複数
のボルト25により取り付けられている。本実施の形態
では、一例として、ロータ24の略中ほどから吸気口6
側、即ち、図中略上半分の部分はロータ翼21やステー
タ翼22などで構成されたターボ分子ポンプ部となって
おり、図中略下半分の部分はねじ付スペーサであるスペ
ーサ5などで構成されたねじ溝式ポンプ部となっている
ものとする。なお、ターボ分子ポンプの構造はこれに限
定するものではなく、例えば、吸気口6側から排気口1
3側までねじ溝式ポンプで構成されたものでも良い。
【0020】ロータ24にはターボ分子ポンプ部では、
アルミ合金などで構成されたロータ翼21がロータ軸1
1の軸線に垂直な平面から所定の角度だけ傾斜して、ロ
ータ24から放射状に複数段取り付けてられてある。ロ
ータ翼21は、ロータ24に固着されており、ロータ軸
11と共に高速回転するようになっている。ケーシング
16の吸気口側には、アルミ合金などで構成されたステ
ータ翼22が、ロータ軸11の軸線に垂直な平面から所
定の角度だけ傾斜して、ケーシング16の内側方向にロ
ータ翼21の段と互い違いに配設されている。
【0021】スペーサ23はリング状の部材であり、例
えばアルミニウム、鉄又はステンレスなどの金属によっ
て構成されている。スペーサ23は、ステータ翼22で
形成された各段の間に配設され、ステータ翼22を所定
の位置に保持している。
【0022】ロータ24がモータ部10により駆動され
てロータ軸11と共に回転すると、ロータ翼21とステ
ータ翼22の作用により、吸気口6から排気ガスが吸気
される。吸気口6から吸気された排気ガスは、ロータ翼
21とステータ翼22の間を通り、ねじ溝式ポンプ部へ
送られる。
【0023】ねじ溝式ポンプ部は、ロータ下部29、ス
ペーサ5などから構成されている。本実施の形態では、
ねじ溝はスペーサ5に形成されている。ロータ下部29
は、ロータ24の略下半部に形成された円筒状の外周面
を有する部分から構成されており、外周面がスペーサ5
の内周面に近接した領域まで張り出している。ねじ溝式
ポンプ部のステータはスペーサ5によって構成されてい
る。スペーサ5は、例えば、アルミニウム、ステンレ
ス、鉄などの金属によって構成された円筒状の部材であ
り、その内周面にらせん状の複数のねじ溝7が複数条形
成されている。
【0024】ねじ溝7のらせんの方向は、ロータ24の
回転方向に排気ガスの分子が移動したときに、該分子が
排気口19の方へ移送される方向である。ロータ24が
モータ部10により駆動されて回転すると、ターボ分子
ポンプ部から送られてきた排気ガスは、ねじ溝7にガイ
ドされながら、排気口19の方へ移送される。
【0025】スペーサ5には変形可能な空洞部3(空
隙)が形成されている。この空隙は、破壊したロータ下
部29の衝撃によって滑らかに変形するように半径方向
に対して傾いたある角度をもった形状の断面が形成され
ている。スペーサ5は、ターボ分子ポンプ1が稼動中に
ロータ下部29が破壊し、スペーサ5に衝突した際に滑
らかに変形して、破壊によって生じる力やトルクを緩和
する。
【0026】なお、本実施の形態では、ステータ側にね
じ溝7が形成されたねじ付スペーサが配置され、ロータ
下部29の外周面は円筒状としたが、逆に、ロータの外
周面にねじ溝が形成してあるターボ分子ポンプとするこ
ともできる。
【0027】ベース27は、ターボ分子ポンプ1の基底
部を構成する円盤状の部材であり、ステンレス、アルミ
ニウム、鉄などの金属によって構成されている。ベース
27は、外縁部の上端部にケーシング16が接合され、
その内側にスペーサ5が設置されている。中心部には、
磁気軸受8、12、20やモータ部10などのロータ軸
11を保持する機構が設置されている。
【0028】ベース27の低部には冷却水を循環させる
水冷管18が取り付けてあり、水冷管18とベース27
の間は熱交換が効率的に行われるようになっている。ベ
ース27に伝達してきた熱は、水冷管18内を循環する
冷却水によりターボ分子ポンプ1の外部へ効率よく放出
することができるので、ターボ分子ポンプ1が加熱して
許容温度以上になるのを防ぐことができる。
【0029】水冷管18は、図示しない送水ポンプ、及
び図示しない熱交換器と共に水冷系を構成している。水
冷管18内の冷却水は送水ポンプの作用により該水冷系
を循環する。そして、該冷却水がベース27との熱交換
によって得た熱は、熱交換器により、例えば大気中など
の該水冷系外に放出される。その結果、冷却水は冷却さ
れ、送水ポンプにより再びターボ分子ポンプ1へと送出
される。
【0030】ターボ分子ポンプ1が稼動中に破損する場
合、ロータ下部29の破壊が起点となって、その後の破
壊が引き続き起こることが多い。そのため本実施の形態
では、ロータ下部29がターボ分子ポンプ1に与える力
とトルクを緩和するための機構をスペーサ5に設けた。
【0031】図2はスペーサ5の空洞部3の断面を図1
に示したX−X方向に見たところを示した図である。ス
ペーサ5のねじ溝部分及びロータ下部29などは図示し
ていない。ロータ下部29は、矢線の方向に高速回転す
る。
【0032】スペーサ5の内部には、空洞部3が形成さ
れている。空洞部3の断面形状は種々考えられるが、本
実施の形態では、平行四辺形の断面形状を有する空洞部
41、41、41、・・・が、ロータ軸11の軸線方向
に多数、同心状に形成されているものとする。ターボ分
子ポンプ1が稼動すると空洞部41、41、41、・・
・の上端部と下端部では気圧差が発生するが、空洞部4
1、41、41、・・・の上端部は閉じられており、気
圧差により空洞部41、41、41、・・・に生じる気
流は防止されている。
【0033】空洞部41、41、41、・・・の断面の
平行四辺形と平行四辺形の間の部分40は、緩衝部の内
周部分39と外周部分38を保持するための一種の梁と
なっており、部分40は、スペーサ5の外周部分38か
ら内周部分39へ向かう方向へ見たときに、ロータ下部
29の回転方向に傾くように形成されている。
【0034】ロータ下部29が高速回転中に破壊してス
ペーサ5の内周面に衝突する場合、ロータ下部29の断
片の運動は、ラジアル方向の成分とロータ下部29の回
転方向の成分を持っている。そのため、スペーサ5は、
ロータ下部29からラジアル方向の力(衝撃)と、ロー
タ下部29の回転方向に作用するトルクを受ける。
【0035】スペーサ5は、ロータ下部29からの衝撃
により滑らかに変形し、その際にこれらの外向きの力と
トルクを以下の仕組みにより吸収する。空洞部部41、
41、41、・・・の断面形状の平行四辺形は、スペー
サ5の内周側の辺が、外周側の辺よりロータ下部29の
回転方向に移動した形状を有しており、スペーサ5の内
周面がロータ下部29からトルクを受けるとスムーズに
平行四辺形の形状がつぶれるようになっている。
【0036】ロータ下部29が破壊してスペーサ5の内
周面に衝突した場合、スペーサ5はラジアル方向の力と
トルクを受ける。スペーサ5はラジアル方向の力及びト
ルクを受けると、空洞部41、41、41、・・・の平
行四辺形の断面形状がつぶれるため、内周部分39が外
周部分38に対して、ロータ下部29の回転方向に回転
しながらラジアル方向に広がることとなる。スペーサ5
がロータ下部29から受けるラジアル方向の力は、内周
部分39がラジアル方向に塑性変形することにより吸収
される。一方、トルクは、内周部分39がロータ下部2
9の回転方向に回転変形することにより吸収される。
【0037】即ち、スペーサ5の内周部分39と、外周
部分38を保持する梁となっている部分40が、スペー
サ5の外周部分38から内周部分39にかけてロータ下
部29の回転方向に傾いているため、ロータ下部29が
スペーサ5に衝突すると、梁の部分40がスムーズに倒
れ、ロータ24のラジアル方向の力とトルクを吸収する
ことができるのである。いわば、スペーサ5がロータ2
4を制動するブレーキのような働きをする。
【0038】ロータ下部29が破壊した際に、ロータ2
4が有していたトルクは、ケーシング16などを介して
ターボ分子ポンプ1を固定しているボルトなどの部材に
大きな負荷を及ぼす。そのため、スペーサ5の緩衝作用
によってこれらの部品が受ける負荷を低減することがで
きる。
【0039】以上のように構成されたターボ分子ポンプ
1は以下のように動作する。まず、磁気軸受部8、1
2、20を駆動してロータ軸11を磁気浮上させる。ロ
ータ軸11のラジアル方向の変位はラジアルセンサ9、
13によって検知され、またロータ軸11のスラスト方
向の変位はスラストセンサ17によって検知される。図
示しない制御部は、検出されたロータ軸11の変位によ
り、ロータ軸11が所定の位置に保持されるように磁気
軸受部8、12、20の電磁石に供給する励磁電流をフ
ィードバック制御する。
【0040】次に、制御部は、モータ10を駆動させて
ロータ軸11、ロータ24及びロータ翼21を高速回転
させる。すると、ロータ翼21とステータ翼22の作用
により、吸気口6から排気ガスがターボ分子ポンプ部に
吸引される。ターボ分子ポンプ部に吸引された排気ガス
は、ねじ溝式ポンプ部に送られる。ねじ溝式ポンプ部に
送られた排気ガスは、ロータ24の回転により、ねじ溝
7に沿って移送され、排気口19からターボ分子ポンプ
1の外部に排気される。
【0041】ターボ分子ポンプ1が稼動中に、ロータ下
部29が破壊し、ロータ下部29が高速回転に伴う大き
な遠心力により広がると、これらの広がった部分は大き
な運動エネルギーを持ったままスペーサ5の内周面に衝
突する。これらの部分はねじ溝スペー5の内周面にラジ
アル方向の力とトルク及ぼす。これらの力とトルクによ
り空洞部41、41、41・・・はつぶれて塑性変形す
る。その際に、ロータ下部29がスペーサ5に与える力
とロータ24の有するトルクは、スペーサ5に吸収さ
れ、ターボ分子ポンプ1の固定部分や配管などの外部に
悪影響を与えることなく、ロータ24は停止する。
【0042】本実施の形態では、空洞部41、41、4
1、・・・の内部は空洞としたが、これに限定するもの
ではなく、空洞部41、41、41、・・・の内部に、
例えばゴムやウレタンなどの衝撃吸収材を充填しても良
い。更に、空洞部41、41、41、・・・の断面形状
は平行四辺形に限定するものではなく、例えば、六角形
や楕円など、ロータ下部29から受ける力とトルクに対
して速やかに変形する他の形状でも良い。
【0043】図3は、スペーサ5に形成された空洞部3
の形状の第1の変形例を示した図である。この変形例で
は、スペーサ5の外周側に平行四辺形の断面を有する空
洞部43、43、43、・・・が形成され、内周側に平
行四辺形の断面を有する空洞部42、42、42、・・
・が形成されている。この変形例では、ロータ下部29
が破壊してスペーサ5の内周面に衝突した際、スペーサ
5は、以下のようにしてロータ下部29から受ける力と
トルクを吸収する。
【0044】まず内周部側に形成された空洞部43がつ
ぶれて変形することにより、ラジアル方向の力とトルク
の一部が吸収される。引き続き空洞部42がつぶれて変
形し、更にロータ下部29から受けたラジアル方向の力
やトルクを吸収する。このように、第1の変形例では、
内周側の空洞部43、43、43、・・・と外周側の空
洞部42、42、42、・・・で2段階にロータ下部2
9から受ける力とトルクを緩和するので、より高い緩衝
効果を得ることができる。
【0045】図4は、スペーサ5に形成された空洞部3
の形状の第2の変形例を示した図である。第1の変形例
における、空洞部43、43、43、・・・と空洞部4
2、42、42、・・・を互い違いに配設したものであ
る。空洞部43、43、43、・・・と空洞部42、4
2、42、・・・をこのような位置関係に配置しても第
1の変形例と同様の効果を得ることができる。
【0046】以上、第1及び第2の変形例では、空洞部
43、43、43、・・・及び空洞部42、42、4
2、・・・の内部は空洞であるとしたが、これに限定す
るものではなく、空洞部43、43、43、・・・又は
空洞部42、42、42、・・・の内部に、例えばゴム
やウレタンなどの衝撃吸収材を充填しても良い。また、
第1及び第2の変形例では、空洞部43、43、43、
・・・と空洞部42、42、42、・・・の断面形状は
同じものとしたが、これに限定するものではなく、例え
ば、空洞部43、43、43、・・・を空洞部42、4
2、42、・・・より大きくしたり、又は小さくしても
良い。また、空洞部43、43、43、・・・の間隔を
空洞部42、42、42、・・・の間隔より広くした
り、又は狭くしても良い。
【0047】図5は、スペーサ5に形成された空洞部3
の形状の第3の変形例を示した図である。この変形例で
はスペーサ5の内部に楕円形の断面形状を有する空洞部
45、45、45、・・・が円周方向に形成されてい
る。空洞部45、45、45、・・・の長軸方向は、ス
ペーサ5の外周側から内周側に見てロータ下部29の回
転方向に傾いている。空洞部41、42、43は断面形
状が平行四辺形であるため、これらの空洞部がつぶれる
場合、平行四辺形の各頂点近傍が変形しながらつぶれ
る。即ち、平行四辺形を変形させる力(応力)は、平行
四辺形の各頂点付近に集中する。
【0048】一方、第3の変形例では、ロータ下部29
からラジアル方向の力とトルクを受けると空洞部45、
45、45、・・・の断面形状が楕円形であるため、変
形させる力(応力)が楕円形状の周囲に満遍なく加わ
り、各空洞部45、45、45、・・・は一様につぶれ
る。即ち、空洞部41、42、43の場合は、平行四辺
形の頂点付近の部分でエネルギーを吸収するの対し、空
洞部45、45、45、・・・は、楕円形の周囲の全体
でエネルギーを吸収する。このため、スペーサ5は、よ
り大きなエネルギーを吸収することができ、ロータ24
(ロータ下部29を含む)の有するトルク、及びロータ
下部29が有する遠心力をより効果的に吸収することが
できる。
【0049】以上、第3の変形例では、空洞部45、4
5、45、・・・の内部は空洞であるとしたが、これに
限定するものではなく、空洞部45、45、45、・・
・の内部に、例えばゴムやウレタンなどの衝撃吸収材を
充填しても良い。
【0050】図6は、スペーサ5に形成された空洞部3
の形状の第4の変形例を示した図である。第4の変形例
では、スペーサ5に、第1の実施の形態の緩衝部4の空
洞41の平行四辺形断面の各頂点に丸みを持たせた空洞
部48、48、48、・・・が形成されている。第4の
変形例に係るスペーサ5では、第1の実施の形態と、第
3の変形例の中間的な効果が得られる。即ち、空洞部4
8、48、48、・・・が変形する際、応力は平行四辺
形の各頂点の丸みを持った部分に作用するため、第1の
実施の形態の空洞部41よりも応力の集中が緩和され
る。
【0051】以上、第4の変形例では、空洞部45、4
5、45、・・・の内部は空洞であるとしたが、これに
限定するものではなく、空洞部45、45、45、・・
・の内部に、例えばゴムやウレタンなどの衝撃吸収材を
充填しても良い。
【0052】図7は、スペーサ5に形成された空洞部3
の第5の変形例を示した図である。第4の変形例では、
スペーサ5は、内周面に配設された内周部材52、外周
面に配設された外周部材51及び内周部材52と外周部
材51とを接合する接合部材53により構成されてい
る。内周部材52は内側に、外周部材51は外側に同心
状に配置しており、接合部材53は、内周部材52の外
周面及び外周部材51の内周面に形成された溝にはめら
れて固定されている。内周部材52、外周部材51及び
接合部材53は、例えばステンレス、鉄、アルミニウム
といった金属や、又は、樹脂などの他の材料によって形
成することができる。これら3種類の部材は全て同じ材
質としても良いし、又は、ぞれぞれ異なった材質により
構成することもできる。
【0053】接合部材53は、外周部材51から内周部
材52に見て、ロータ下部29の回転方向に傾いてお
り、外周部材51、内周部材52、接合部材53、5
3、53、・・・から形成される空洞部54、54、5
4、・・・の断面形状は略平行四辺形となっている。第
5の変形例では、接合部材53の厚みや材質を変えるこ
とにより、ロータ下部29が破壊した場合にロータ下部
29から受けるラジアル方向力とトルクを緩和する程度
を調節することができ、実験などにより、最適な厚み、
材質を選択することができる。
【0054】通常、ターボ分子ポンプの種類によってス
ペーサ5が吸収すべきロータ下部29の力とトルクは異
なるため、スペーサ5の材質やスペーサ5に形成する空
洞部の寸法などを最適となるものに設定しなければなら
ない。このような点において、第4の変形例では、接合
部材53の材質や厚みを変化させることによって対応す
ることができる。以上、第5変形例では、空洞部54、
54、54、・・・内部は空洞であるとしたが、これに
限定するものではなく、空洞部54、54、54、・・
・の内部に、例えばゴムやウレタンなどの衝撃吸収材を
充填しても良い。
【0055】以上第1の実施の形態では、以下のような
効果を得ることができる。ターボ分子ポンプ1が稼動中
にロータ下部29が破壊したときに、スペーサ5は、衝
突したロータ下部29の部分からの力を吸収することが
できる。また、ロータ下部29が破壊してロータ24が
停止する際に、ロータ24がターボ分子ポンプ1の固定
部にトルクを及ぼすが、スペーサ5の空洞部3がロータ
24の回転方向に滑らかに変形するため、空洞部3がな
い場合よりもロータ24は緩やかに制動される。そのた
め、ターボ分子ポンプ1を固定している部分や接合して
いる部材が受ける力が軽減される。そのため、ターボ分
子ポンプ1を固定しているボルトが降伏、破損すること
を防止することができる。また、吸気口、排気口に接続
している配管に大きな力が加わることがなく、装置の安
全性が高まる。また、スペーサ5の断面を第1の変形例
から第4の変形例までのように、種々変化させることに
より、ロータ24の破壊時の制動能力、及び製作コスト
の観点から最適なものを選択することができる。また、
第5の変形例では接合部材53の寸法や材質を変化させ
ることにより、容易に、スペーサ5がラジアル方向の力
とトルクを吸収する程度を調節することができる。
【0056】以上の実施の形態では、スペーサ5の外周
部にベース27やケーシング16が密接して配設されて
いるが、これに限定するものではなく、例えば、スペー
サ5とベース27、ケーシング16との間にゴムやウレ
タンなどの衝撃吸収材を充填しても良い。以上の実施の
形態では、空洞部を平行四辺形や楕円形状としたが、こ
の他にも空洞部をハニカム構造(蜂の巣構造)としても
良い。
【0057】また、本実施の形態ではスペーサ5の内部
に空洞部3を形成したが、これに限定するものではな
く、例えば、スペーサ5の外周部に密接して、内部に空
洞部41、41、41、・・・などを備えた円筒部材を
配設することもできる。この場合、更に、該円筒部材と
スペーサ5の間にゴムやウレタンなどの衝撃吸収材を配
設することもできる。
【0058】(第2の実施の形態)図8は、第2の実施
の形態に係るターボ分子ポンプ61を示した図である。
ターボ分子ポンプ61は、スペーサ65と円筒部材64
以外はターボ分子ポンプ1と同じである。同じ部分には
同じ符号を付すものとする。図9は、図8のターボ分子
ポンプ61のスペーサ65と円筒部材57を図8のX−
X方向に見たところを示した図である。なお、スペーサ
65のねじ溝部分及びロータ下部29は描いていない。
【0059】スペーサ65の外周面には突起57、5
7、57、・・・が形成されている。突起57、57、
57、・・・は、付け根が先端よりもロータ下部29の
回転方向に位置しており、からスペーサ65の内周面に
かけて、ロータ下部29の回転方向と逆に傾いている。
また、円筒部材64に対する面が凸状に湾曲して略円弧
形状となっている。円筒部材64は、内周面が円筒状に
加工された部材であって、円筒部材64とスペーサ65
は同心に配設されている。
【0060】突起57は、スペーサ65と一体物として
形成しても良いし、スペーサ65と同じ材質または異な
った材質で形成した後、スペーサ65に取り付けても良
い。円筒部材64は、例えばステンレス、鉄、アルミニ
ウムなどの金属や樹脂その他の材料によって形成するこ
とができる。円筒部材64とスペーサ65の間は空洞に
なっており、その上端面は、排気ガスの流通を防ぐため
に閉じられている。
【0061】スペーサ65と円筒部材64は以下のよう
に作用する。図示しないロータ下部29が破壊すると、
ロータ下部29はラジアル方向に広がり、スペーサ65
に衝突する。このとき、スペーサ65は、第1の実施の
形態と同様にロータ下部29からラジアル方向を受ける
と共にロータ24の回転方向のトルクを受ける。
【0062】スペーサ65は、ロータ下部29から受け
るラジアル方向の力とトルクにより、ロータ24の回転
方向に回転しつつ、ラジアル方向に広がる。突起57、
57、57、・・・の先端が円筒部材64の内周面に接
すると、円筒部材64の内周面からの反作用により変形
し、突起物57、57、57、・・・が傾斜している方
向に倒れる。このときに、突起物57、57、57、・
・・がロータ下部29から受けたラジアル方向の力とト
ルクを吸収し、ロータ24は停止させられる。このよう
にしてロータ下部29が破壊してロータ24が停止する
際にターボ分子ポンプ61の外部との接合部が受けるト
ルクは緩和される。
【0063】図10は、第2の実施の形態の変形例を示
した図である。この変形例では、突起58、58、5
8、・・・が円筒部材66の内周面に形成されている。
スペーサ67の外周面は円筒状となっている。突起5
8、58、58、・・・は、根元から先端にかけてロー
タ24の回転方向に傾斜している。
【0064】以上のように構成されたスペーサ67、円
筒部材66及び突起58、58、58、・・・は以下の
ように作用する。図示しないロータ下部29が破壊する
と、遠心力によりラジアル方向に広がり、スペーサ67
の内周面に衝突する。このとき、スペーサ67は、ロー
タ下部29からラジアル方向の力を受けると共にロータ
24の回転方向のトルクを受ける。
【0065】スペーサ67は、ロータ下部29から受け
る遠心力とトルクにより、ロータ24の回転方向に回転
しつつ、ラジアル方向に広がる。突起58、58、5
8、・・・の先端がスペーサ67の外周面に接すると、
突起57、57、57、・・・は円筒部材66によって
保持されているため、スペーサ67の外周面からの反作
用により変形し、突起57、57、57、・・・が傾斜
している方向に倒れる。このときに、突起57、57、
57、・・・がロータ下部29から受けた遠心力とトル
クを吸収し、ロータ24は停止させられる。このように
してロータ24が停止する際にターボ分子ポンプ61が
受ける力は緩和される。
【0066】本実施の形態では以下の効果を得ることが
できる。ターボ分子ポンプ61が稼動中にロータ下部2
9が破壊したときに、スペーサ65と円筒部材64、又
はスペーサ67と円筒部材66は、接触したロータ下部
29の部分からの力を吸収することができる。また、ロ
ータ下部29が破壊してロータ24が停止する際に、ロ
ータ24がターボ分子ポンプ1の固定部にトルクを及ぼ
すが、スペーサ65、67がロータ24を緩やかに制動
するため、ターボ分子ポンプ61固定しているボルトや
接続している配管が受ける力は軽減される。また、ロー
タ下部29との衝突により変形したスペーサ67が直に
突起57、58に接触するため、第1の実施の形態とは
異なったロータ24の制動特性を示す。そのため、ユー
ザが緩衝機構を選択する選択の幅が広くなる。
【0067】なお、本実施の形態及び変形例では、スペ
ーサ67と円筒部材64との間、及びスペーサ67と円
筒部材65との間は、空洞としたがこれに限定するもの
ではなく、例えばゴムやウレタンなどの衝撃吸収材を充
填しても良い。また、円筒部材64、66とベース2
7、ケーシング16の間にゴムなどの弾性部材や樹脂な
どで構成された可塑性部材を配設しても良い。なお、本
実施の形態では、分子ポンプとしてターボ分子ポンプ部
とねじ溝式ポンプ部を備えたターボ分子ポンプ61を一
例として用いたがこれに限定するものではなく、例え
ば、ねじ溝式ポンプなどを用いて構成しても良い。
【0068】(第3の実施の形態)更に、ターボ分子ポ
ンプには、図11に概略を示したようにターボ分子ポン
プ70のようにベース部73にねじ溝式ポンプ部を備え
たものがある。この場合の緩衝機構の配置について説明
する。ケーシング77のはステータ翼72が、ロータ7
6にはロータ翼71がそれぞれ配設されている。ターボ
分子ポンプ70の略下半分は、ベース73とねじ付スペ
ーサであるスペーサ74、ロータ下部75などによって
形成されている。また、ロータ76を回転させるモータ
部や、ロータ76を軸支する軸受けなどは図示していな
い。また、ねじ溝はスペーサ74ではなく、ロータ下部
75に形成されたものでも良い。
【0069】スペーサ74の上部は閉塞部材69により
塞ぎ、排気ガスの流通がないようにしてある。スペーサ
74には、空洞部78が形成してある。空洞部78の断
面形状は、第1の実施の図2から図6までと同様であ
る。また、空洞部78の内部にゴムやウレタンなどの衝
撃吸収材を充填しても良い。
【0070】図12は、第1の変形例を示した図であ
る。なお、図11と対応する部分には同じ番号を付して
いる。第1の変形例では、ベース73とスペーサ74の
間に緩衝部材79を配設したものである。緩衝部材79
は例えばステンレスなどの金属等で形成された円筒状の
部材である。緩衝部材79には空洞部80が形成されて
おり、空洞部80の上端は閉塞部材77により閉じられ
ている。空洞部80の形状は第1の実施の形態の図2か
ら図6までと同様である。また、空洞部80には、ゴム
やウレタンなどの衝撃吸収材を充填しても良い。
【0071】図13は、第2の変形例を示した図であ
る。この変形例では、ベース73に空洞部81が形成さ
れている。ロータ下部75の衝突による衝撃は、スペー
サ74を介して空洞部81で吸収されることとなる。空
洞部81の形状は図2から図6までの空洞と同じであ
る。空洞部81には、ゴムやウレタンなどの衝撃吸収材
を充填しても良い。
【0072】図14は、第3の変形例を示した図であ
る。内周部材83と外周部材82が結合部材84によっ
て第1の実施の形態の図7に示した構造を構成したもの
である。これらの部材によって形成される空洞部には、
ゴムやウレタンなどの衝撃吸収材を充填しても良い。
【0073】以上のように第3の実施の形態では、ねじ
溝式ポンプがベース部に形成されている場合に、ロータ
下部75が破壊した場合のエネルギーを吸収する空洞部
をスペーサ74の周囲に形成することができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、稼動中にロータが破損
した場合でも、ケーシングに発生するトルクが低下し
て、速やかに分子ポンプを停止し、分子ポンプに接続し
ている部材に与える影響の少ない分子ポンプを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るターボ分子ポンプを示
した図である。
【図2】スペーサの断面を図1のX−X方向に見たとこ
ろを示した図である。
【図3】スペーサの第1の変形例を示した図である。
【図4】スペーサの第2の変形例を示した図である。
【図5】スペーサの第3の変形例を示した図である。
【図6】スペーサの第4の変形例を示した図である。
【図7】スペーサの第5の変形例を示した図である。
【図8】第2の実施の形態に係るターボ分子ポンプを示
した図である。
【図9】第2の実施の形態に係るスペーサなどの断面図
を示した図である。
【図10】第2の実施の形態の変形例を示した図であ
る。
【図11】第3の実施の形態に係るターボ分子ポンプの
概略を示した図である。
【図12】第3の実施の形態の第1の変形例を示した図
である。
【図13】第3の実施の形態の第2の変形例を示した図
である。
【図14】第3の実施の形態の第3の変形例を示した図
である。
【符号の説明】
1 ターボ分子ポンプ 3 空洞部 5 スペーサ 6 吸気口 7 ねじ溝 8 磁気軸受部 9 ラジアルセンサ 10 モータ部 11 ロータ軸 12 磁気軸受部 13 ラジアルセンサ 14 電磁石 15 電磁石 16 ケーシング 17 スラストセンサ 18 水冷管 19 排気口 20 磁気軸受部 21 ロータ翼 22 ステータ翼 23 スペーサ 24 ロータ 25 ボルト 26 金属ディスク 27 ベース 28 コイル 29 ロータ下部 31 ラジアルセンサターゲット 32 電磁石ターゲット 33 電磁石ターゲット 34 ラジアルセンサターゲット 38 外周部分 39 内周部分 40 空洞部の間の部分 41 空洞部 42 空洞部 43 空洞部 45 空洞部 48 空洞部 51 外周部材 52 内周部材 53 接合部材 57 突起 58 突起 61 ターボ分子ポンプ 65 スペーサ 64 円筒部材 66 円筒部材 67 スペーサ 69 閉塞部材 70 ターボ分子ポンプ 71 ロータ翼 72 ステータ翼 73 ベース 74 スペーサ 75 ロータ下部 76 ロータ 77 ケーシング 78 空洞部 79 緩衝部材 80 空洞部 81 空洞部 82 外周部材 83 内周部材 84 空洞部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三輪田 透 千葉県習志野市屋敷4丁目3番1号 セイ コー精機株式会社内 Fターム(参考) 3H031 DA01 DA02 DA07 EA09 FA01 FA39 3H034 AA02 AA12 BB01 BB04 BB08 BB11 BB16 CC03 DD01 DD28 EE17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端の側に吸気口及が形成され、他端の
    側に排気口が形成された外装体と、 前記外装体の内側に回転自在に軸支されたロータと、 前記ロータを回転させるモータと、 前記ロータの周囲に配設され、内部に前記ロータの径方
    向に対して所定の角度を持って傾いた断面形状を有する
    空洞部が形成されたステータと、 を具備したことを特徴とする分子ポンプ。
  2. 【請求項2】 一端の側に吸気口及が形成され、他端の
    側に排気口が形成された外装体と、 前記外装体の内部に回転自在に軸支されたロータと、 前記ロータを回転させるモータと、 前記ロータの周囲に配設されたステータと、 前記ステータの外周に配設され、内部に前記ロータの径
    方向に対して所定の角度を持って傾いた断面形状を有す
    る空洞部が形成された緩衝部材と、 を具備したことを特徴とする分子ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記所定の断面形状は略平行四辺形であ
    って、対向する2組の辺の内、1組が前記ロータの回転
    方向の接線と略平行であって、前記1組の辺の内、前記
    ロータに近い方の辺が前記ロータに遠い方の辺よりも前
    記ロータの回転方向に位置することを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の分子ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記所定の断面形状は略楕円であって、
    前記略楕円の長軸と前記略楕円との2つの交点の内、前
    記ロータに近い方の交点が、前記ロータに遠い方の交点
    より前記ロータの回転方向に位置することを特徴とする
    請求項1に記載の分子ポンプ。
  5. 【請求項5】 一端の側に吸気口及が形成され、他端の
    側に排気口が形成された外装体と、 前記外装体の内部に回転自在に軸支されたロータと、 前記ロータを回転させるモータと、 前記ロータの周囲に配設されたステータと、 前記ステータの外周部に所定の間隙を隔てて配設され
    た、内周面が略円筒状の円筒部材と、を備え、 前記ステータと前記円筒部材の間に形成された空洞内に
    おいて、前記ステータの外周部又は前記円筒部材の外周
    部の少なくとも一方に、前記ロータの半径方向と所定の
    角度をもって傾いた突起を有していることを特徴とする
    分子ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記空洞部は、前記ロータの軸方向に形
    成され、少なくとも一端が閉塞されていることを特徴と
    する請求項1から請求項5までの内の何れかの1項に記
    載の分子ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記空洞内に衝撃吸収材を充填したこと
    を特徴とする請求項1から請求項6までの内の何れかの
    1項に記載の分子ポンプ。
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