JP2000079856A - 車両用緩衝装置 - Google Patents

車両用緩衝装置

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JP2000079856A
JP2000079856A JP10251637A JP25163798A JP2000079856A JP 2000079856 A JP2000079856 A JP 2000079856A JP 10251637 A JP10251637 A JP 10251637A JP 25163798 A JP25163798 A JP 25163798A JP 2000079856 A JP2000079856 A JP 2000079856A
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elastic foam
cylindrical base
vehicle
light
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JP10251637A
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Rentaro Kato
錬太郎 加藤
Hajime Maeno
肇 前野
Shuji Ikaga
修治 伊香賀
Masatoshi Enomoto
正敏 榎本
Shoichi Sato
昭一 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Can Corp
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Sumitomo Riko Co Ltd
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スペース効率が良好となり、充分な衝撃エネル
ギの吸収能力を確保しつつ充分な軽量化を図り得る車両
用緩衝装置を提供する。 【解決手段】アルミニウム合金の押出成形材により角筒
状に形成された筒状基部1と、筒状基部1の内部空間に
配置された弾性発泡体2と、アルミニウム合金の押出成
形材により筒状基部1と一体に形成されて筒状基部1と
の間に空洞部33を形成するとともに、衝撃入力方向に
沿って波打ち状に延びる一対の側壁31、31を有する
軽衝撃吸収部3とからなる。軽衝突時に機能する軽衝撃
吸収部3と重衝突時に機能する筒状基部1とを有する複
合構造に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のバン
パやドアーのインパクトビーム、或いは車室を形成する
パネルボード等に好適に用いられる車両用緩衝装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般の車両には、衝突時の衝撃エネルギ
を吸収する緩衝装置としてバンパが装備されており、こ
のようなバンパとして例えば図6に示すものが知られて
いる。このバンパは、フロントサイドメンバ71にねじ
止め等により取付けられた鉄製のクラッシュボックス7
2と、クラッシュボックス72の外側に取付けられた鉄
製のバンパビーム73と、バンパビーム73の外側に取
付けられた樹脂製のバンパフェンダ74とから構成され
ている。
【0003】このバンパは、低速走行中等に発生する軽
衝突時には、柔軟な樹脂からなるバンパフェンダ74が
ソフトに接触して弾性変形することにより衝撃エネルギ
を吸収する。このとき、バンパフェンダ74は、衝突に
よりへこんでも復元する。また、高速走行中等に発生す
る重衝突時には、上記のバンパヘェンダ74による衝撃
エネルギの吸収に加えて、鉄製のバンパビーム73やク
ラッシュボックス72が塑性変形して潰れることにより
大きな衝撃エネルギを吸収する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記バンパ
の場合、軽衝突時にはバンパフェンダ74がソフトに接
触して弾性変形するため、相手側へのダメージを軽減す
ることができ、特に歩行者等の人員を保護することがで
きる。しかし、相手側へのダメージを少なくするために
は、バンパフェンダ74の充分な弾性変形量が必要であ
り、その分バンパフェンダ74の大きなスペースが必要
となる。
【0005】また、重衝突時において衝撃エネルギを吸
収するバンパビーム74やクラッシュボックス72は、
潰れによる塑性変形エネルギが吸収されるという特性上
の理由から、一般に鉄製のものが用いられるため、重量
が嵩むという問題がある。本発明は上記問題に鑑み案出
されたものであり、スペース効率が良好となり、充分な
衝撃エネルギの吸収能力を確保しつつ充分な軽量化を図
り得る車両用緩衝装置を提供することを解決すべき課題
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、アルミニウム合金又は樹脂の押出成
形材により筒状に形成された筒状基部と、該筒状基部の
内部空間に配置された弾性発泡体と、アルミニウム合金
又は樹脂の押出成形材により形成され、前記筒状基部に
一体的に設けられて前記筒状基部との間に空洞部を形成
するとともに、衝撃入力方向に沿って波打ち状に延びる
側壁を有する軽衝撃吸収部と、から構成されているとい
う手段を採用している。
【0007】この手段によれば、軽衝突時においては、
軽衝撃吸収部の側壁が折れ重なるように弾性変形するこ
とにより衝撃エネルギがソフトに吸収され、衝突相手側
へのダメージが小さく抑制される。この場合、軽衝撃吸
収部の側壁は、衝撃入力方向に沿って波打ち状に延びる
ように形成されており、かつ軽衝撃吸収部の内側には空
洞部が形成されていることから、側壁の充分な弾性変形
量が確保される。
【0008】また、重衝突時においては、軽衝撃吸収部
の弾性変形及び塑性変形による衝撃エネルギの吸収に加
えて、筒状基部が塑性変形するのに伴って弾性発泡体が
圧縮されつつ弾性変形することによりその衝撃エネルギ
が効果的に吸収される。このとき、弾性発泡体が筒状基
部を弾性支持することにより筒状基部の剛性が高められ
るので、衝撃エネルギの吸収能力が向上する。この場
合、軽衝撃吸収部及び筒状基部がアルミニウム合金又は
樹脂により形成されるため、充分な軽量化を図ることが
できる。
【0009】したがって、本発明の車両用緩衝装置は、
軽衝突時に機能する軽衝撃吸収部と重衝突時に機能する
筒状基部とを有する複合構造で構成されているため、ス
ペース効率が良好となり、充分な衝撃エネルギの吸収能
力を確保しつつ充分な軽量化を図ることができる。な
お、本発明における筒状基部は、押出成形により形成さ
れたアルミニウム合金製又は樹脂製のものが採用され
る。アルミニウム合金の材質としては、強度や耐蝕性、
比重等の点から、例えばA6063やA6061等のA
l−Mg−Si系のアルミニウム合金が好適に採用され
る。押出成形法としては、一般的なアルミニウム合金の
成形方法に従い、熱間押出法が好適に採用される。ま
た、樹脂の材質としては、例えばABS樹脂やPP(ポ
リプロピレン)が好適に採用される。押出成形法として
は、一般的な樹脂の成形方法に従い、熱間押出法が好適
に採用される。
【0010】この筒状基部は、その緩衝装置を取付ける
個所に応じて、断面形状が円筒形や角筒形あるいは異形
等のものを適宜選択することができる。また、請求項5
に記載されているように、筒状基部には、押出方向に延
設されてその内部空間を衝撃入力方向に対して前後に仕
切る少なくとも一つの仕切壁を設けることができる。こ
れにより、筒状基部の内部空間に配置される弾性発泡体
の密度をそれほど大きくしなくても剛性を高めることが
できるため、重量の増加を抑制することができる。
【0011】そして、本発明における弾性発泡体は、必
ずしも筒状基部の内部空間の全域に配置されていなくと
もよく、その緩衝装置の設計上において、衝撃が入力す
る部分に部分的に配置してもよい。また、請求項5に記
載されているように、筒状基部に仕切壁が設けられてい
る場合には、仕切壁により仕切られて形成される少なく
とも一つの隔室内に弾性発泡体を配置することができ
る。
【0012】この弾性発泡体は、圧縮弾性率が100M
pa程度のものが好適に用いられ、筒状基部の肉厚や強
度等との関係から、50〜300Mpaの範囲で圧縮弾
性率を適宜設定することができる。この弾性発泡体は、
請求項3に記載されているように、ゴム及び樹脂の少な
くとも一方と発泡剤を主成分としてなる弾性発泡体形成
材料を発泡させることにより形成することができる。こ
の場合の発泡倍率は2〜10倍程度とするのが好まし
い。
【0013】ゴム材料としては、例えばアクリロニトリ
ル−ブタジエンゴム(NBR)やスチレン−ブタジエン
ゴム(SBR)等のジエン系ゴム、天然ゴム(NR)等
を好適に採用することができ、特にNBRが好適であ
る。また、樹脂材料としては、例えばフェノール系やエ
ポキシ系、ウレタン系等を好適に採用することができ
る。
【0014】また、発泡剤は、弾性発泡体形成材料が加
硫(架橋)のために加熱されたときに、分解して、二酸
化炭素や窒素ガス等の気体を放出することにより、弾性
発泡体が形成されるように添加されるものであって、従
来から公知のものが適宜採用され得るものであるが、具
体例としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウ
ム、炭酸水素アンモニウム等の無機系のものや、ジアゾ
アミン誘導体、アゾニトリル系、アゾジカルボン酸誘導
体、ジニトロソペンタメチレンテトラミン等の有機系の
ものを挙げることができる。
【0015】なお、弾性発泡体形成材料には、上記主成
分の他、必要に応じて、加硫剤、架橋剤、可塑剤、充填
剤、難燃剤、加水分解防止剤等を適宜加えることができ
る。また、この弾性発泡体は、請求項4に記載されてい
るように、弾性発泡体形成材料を筒状基部の内部空間内
で発泡させることにより内部空間内に充填配置すること
ができる。これにより、弾性発泡体形成材料を筒状基部
の内部空間内で発泡させると同時に、その内部空間内に
弾性発泡体を充填配置することができるので、作業工数
を低減し簡略化することができる。
【0016】そして、本発明における軽衝撃吸収部は、
押出成形により形成されたアルミニウム合金製又は樹脂
製のものが採用される。アルミニウム合金及び樹脂の材
質としては、上記筒状基部と同様のものを採用すること
ができる。この軽衝撃吸収部は、筒状基部と別体に形成
したものを、溶接や接着剤を用いて筒状基部に固着する
ようにしてもよい。この場合には、軽衝撃吸収部の押出
断面形状が複雑であったり、肉厚が薄い場合に有利とな
る。また、請求項2に記載されているように、軽衝撃吸
収部と筒状基部とを、一つの押出成形材により一体に形
成してもよい。この場合には、部品数を低減することが
できるので、作製上及びコスト的に有利となる。
【0017】そして、本発明の軽衝撃吸収部は、筒状基
部に一体的に設けられて筒状基部との間に空洞部を形成
するとともに、衝撃入力方向に沿って波打ち状に延びる
側壁を有する。この側壁は、軽衝撃吸収部に衝撃が入力
したときに、波打ち状に延びる方向において圧縮されつ
つ弾性変形することにより衝撃エネルギを吸収するもの
である。この側壁は、軽衝撃吸収部と筒状基部との間に
形成される空洞部によって充分な弾性変形量が確保され
る。側壁の波打ち形状や肉厚等は、側壁を形成する材質
や目的とする衝撃エネルギ吸収量等を考慮して適宜設定
することができる。
【0018】なお、空洞部には、請求項6に記載されて
いるように、筒状基部の内部空間に配置される弾性発泡
体よりも低密度の低密度弾性発泡体を配置することがで
きる。これにより、軽衝撃吸収部の衝撃エネルギ吸収量
を増大させることができる。この低密度弾性発泡体は、
前記弾性発泡体と同様の材料で形成することができ、例
えば前記弾性発泡体よりも発泡倍率を高くして形成した
ものを用いることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。図1は本実施形態の車両用緩衝装置の
取付け状態を示し、図2のI−I線矢視断面図であり、
図2はその車両用緩衝装置の取付け状態を一部断面で示
す平面図である。
【0020】本実施形態の車両用緩衝装置は、車両のフ
ロント側のバンパとして用いられるものであって、図1
及び図2に示すように、車両の左右方向に延びる長尺状
で左右両端部が湾曲され、全体形状がコの字状となるよ
うに形成されている。この車両用緩衝装置は、アルミニ
ウム合金製の押出成形材により筒状に形成され内側に位
置する筒状基部1と、筒状基部1の内部空間に配置され
た弾性発泡体2と、筒状基部1と同じ押出成形材により
筒状基部1の外側に一体に形成された軽衝撃吸収部3と
を主要素として構成されている。
【0021】筒状基部1は、A6063−T5のAl−
Mg−Si系のアルミニウム合金を材質とする押出成形
材により角筒状に形成されている。この筒状基部1は、
車両の前方側に位置する前方壁11と、前方壁11と略
平行に配置され車両の後方側に位置する後方壁12と、
前方壁11及び後方壁12の上端どうしを連結する上方
壁13と、前方壁11及び後方壁12の下端どうしを連
結する下方壁14と、後方壁12の上下両端から上下方
向に延出し押出成形時に押出方向に沿って板状に形成さ
れた上下一対の取付部15、15とから構成されてい
る。取付部15、15は、フロント側の車体フレーム5
1に前方に向かって突設された左右一対のブラケット5
2、53の先端部にボルト55及びナット56により固
定されている。
【0022】弾性発泡体2は、ゴム材料としてのアクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)100重量部に
対して、樹脂材料としてのフェノールレジンを40重量
部、発泡剤としての無機系発泡剤を30重量部、加硫剤
としての硫黄を30重量部、その他にカーボンブラッ
ク、加硫促進剤、発泡助剤、軟化剤等を適宜量配合して
なる弾性発泡体形成材料を発泡倍率約3倍で発泡させる
ことにより形成されている。
【0023】この弾性発泡体2は、弾性発泡体形成材料
を筒状基部1の内部空間内で発泡させることにより形成
されており、発泡と同時にその内部空間の全域に充填配
置されている。なお、筒状基部1の内壁面には、弾性発
泡体形成材料を発泡させる前に予め接着剤が塗布されて
いることにより、形成される弾性発泡体2は筒状基部1
の内壁面に強固に固着されている。この弾性発泡体2の
圧縮弾性率は100Mpa程度となるように設定されて
いる。
【0024】軽衝撃吸収部3は、筒状基部1の上方壁1
3及び下方壁14の前方端より前方側に波打ち状に延び
る上下一対の側壁31、31と、両側壁31、31の前
端どうしを連結し筒状基部1の前方壁11と略平行に配
置された外側壁32とからなり、断面形状が略コの字状
に形成されている。この軽衝撃吸収部3の内側には、筒
状基部1の前方壁11とともに区画される空洞部33が
形成されている。
【0025】以上のように構成された本実施形態の車両
用緩衝装置は、車両の低速走行中等において軽衝突する
と、衝突相手側が軽衝撃吸収部3の外側壁32に当接し
て図中の矢印a方向に衝撃が入力する。これにより、衝
撃入力方向に沿って波打ち状に延びる軽衝撃吸収部3の
両側壁31、31が折り重なるように弾性変形すること
により、その衝撃エネルギはソフトに吸収される。これ
により、衝突相手側へのダメージが小さく抑制される。
このとき、弾性変形する両側壁31、31が衝撃入力方
向に沿って波打ち状に延びるように形成されており、軽
衝撃吸収部3の内側には空洞部33が形成されているた
め、両側壁31、31の充分な弾性変形量が確保されて
いる。
【0026】また、車両の高速走行中等において重衝突
すると、軽衝撃吸収部3の弾性変形及び塑性変形による
衝撃エネルギの吸収に加えて、筒状基部1が塑性変形す
るのに伴って弾性発泡体2が圧縮されつつ弾性変形する
ことによりその衝撃エネルギが効果的に吸収される。こ
のとき、弾性発泡体2が筒状基部1を弾性支持すること
により筒状基部1の剛性が高められるので、衝撃エネル
ギの吸収能力が向上する。この場合、軽衝撃吸収部3及
び筒状基部1は、アルミニウム合金により形成されるた
め、充分な軽量化が図られている。
【0027】以上のように、本実施形態の車両用緩衝装
置は、軽衝突時において、衝撃エネルギを弾性変形によ
りソフトに吸収する軽衝撃吸収部3を有するため、従来
の樹脂製バンパフェンダのような部材を必要としなくな
るので、構造を簡素化することができ、スペース効率が
良好となる。なお、敢えてバンパフェンダ等を取付ける
場合には、そのバンパフェンダ等のサイズを小さくする
ことができる。
【0028】また、本実施形態の車両用緩衝装置は、筒
状基部1及び軽衝撃吸収部3が軽量なアルミニウム合金
で形成され、筒状基部1の内部空間に弾性発泡体2が配
置されているため、充分な衝撃エネルギの吸収能力を確
保しつつ充分な軽量化を図ることができる。また、筒状
基部1と軽衝撃吸収部3は、アルミニウム合金製の一つ
の押出成形材により一体に形成されているため、部品数
を低減することができることから、製造を簡略化し、低
コスト化することができる。
【0029】そして、筒状基部1の内部空間に配置され
た弾性発泡体2は、弾性発泡体形成材料を筒状基部1の
内部空間内で発泡させることにより充填配置されている
ため、弾性発泡体形成材料の発泡と同時に、その内部空
間内へ弾性発泡体を配置することができるので、作業工
数を低減し簡略化することができる。なお、上記実施形
態では、筒状基部1と軽衝撃吸収部3は、一つの押出成
形材により一体に形成されているが、図3に示すよう
に、軽衝撃吸収部3aを筒状基部1とは別体の押出成形
材で形成し、その軽衝撃吸収部3aを溶接や接着剤を用
いて筒状基部1に固着するようにしてもよい。この場合
には、軽衝撃吸収部3aの押出断面形状が複雑であった
り肉厚が薄い場合に、作製を有利に行うことができる。
【0030】また、図4に示すように、軽衝撃吸収部3
の空洞部33には、筒状基部1の内部空間に配置された
弾性発泡体2よりも低密度の低密度弾性発泡体2aを配
置することができる。これにより、軽衝突時等におい
て、軽衝撃吸収部3の衝撃エネルギ吸収量を増大させる
ことができ、軽衝撃吸収部3による衝撃エネルギ吸収の
対応範囲を拡大させることが可能となる。
【0031】また、図5に示す車両用緩衝装置は、筒状
基部1の内部空間内に、押出方向に延設されてその内部
空間を衝撃入力方向に対して前後に仕切る一つの仕切壁
16を設けたものである。この車両用緩衝装置は、筒状
基部1の内部空間に配置される弾性発泡体2b、2bの
密度をそれほど大きくしなくても剛性を高めることがで
きるため、重量の増加を抑制しつつ筒状基部1の衝撃エ
ネルギ吸収能力を向上させることができる。なお、筒状
基部1の内部空間に配置される弾性発泡体2bは、仕切
壁16により仕切られて形成される少なくとも一つの隔
室内に配置される。また、場合によっては、複数個の仕
切壁16を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用緩衝装置の取付
け状態を示し、図2のI−I線に相当する部分の断面図
である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両用緩衝装置の取付
け状態を示す上方から見た断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る車両用緩衝装置の
断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る車両用緩衝装置の
断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る車両用緩衝装置の
断面図である。
【図6】従来の車両用緩衝装置としてのバンパの取付け
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…筒状基部 2、2b…弾性発泡体 2a…
低密度弾性発泡体 3、3a…軽衝撃吸収部 11…前方壁 12
…後方壁 13…上方壁 14…下方壁 15…取付部
16…仕切壁 31…側壁 32…外側壁 33…空洞部 51…車体フレーム 52、53…ブラケット
55…ボルト 56…ナット 71…フロントサイドメンバ 72…クラッシュボックス 73…バンパビーム 74…バンパフェンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前野 肇 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 伊香賀 修治 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (72)発明者 榎本 正敏 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内 (72)発明者 佐藤 昭一 大阪府堺市海山町6丁224番地 昭和アル ミニウム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金又は樹脂の押出成形材
    により筒状に形成された筒状基部と、 該筒状基部の内部空間に配置された弾性発泡体と、 アルミニウム合金又は樹脂の押出成形材により形成さ
    れ、前記筒状基部に一体的に設けられて前記筒状基部と
    の間に空洞部を形成するとともに、衝撃入力方向に沿っ
    て波打ち状に延びる側壁を有する軽衝撃吸収部と、 から構成されていることを特徴とする車両用緩衝装置。
  2. 【請求項2】 前記筒状基部及び前記軽衝撃吸収部は、
    一つの押出成形材により一体に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の車両用緩衝装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性発泡体は、ゴム及び樹脂の少な
    くとも一方と発泡剤を主成分としてなる弾性発泡体形成
    材料を発泡させることにより形成されていることを特徴
    とする請求項1又は2記載の車両用緩衝装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性発泡体は、弾性発泡体形成材料
    を前記内部空間内で発泡させることにより前記内部空間
    内に充填配置されていることを特徴とする請求項1〜3
    記載の車両用緩衝装置。
  5. 【請求項5】 前記筒状基部は、押出方向に延設されて
    その内部空間を衝撃入力方向に対して前後に仕切る少な
    くとも一つの仕切壁を有し、前記弾性発泡体は、前記仕
    切壁により仕切られて形成される少なくとも一つの隔室
    内に配置されていることを特徴とする請求項1〜4記載
    の車両用緩衝装置。
  6. 【請求項6】 前記空洞部には、前記弾性発泡体よりも
    低密度の低密度弾性発泡体が配置されていることを特徴
    とする請求項1〜5記載の車両用緩衝装置。
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