JP5577798B2 - ターボ分子ポンプ - Google Patents
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Description
ターボ分子ポンプは排気速度を大きくするためにロータの回転速度を大きくし、また、ロータ翼の直径を可能な限り大きくしている。ロータの回転速度は、例えば、毎分2万〜4万回転あるいはそれ以上となる。
このような高速回転をするターボ分子ポンプにおいては、外部からの異常振動や内部における異常事態が発生すると、ロータに、例えば、数万N・m程度の極めて大きな破壊トルクが作用する。
この対応として、ケース部材とロータ翼の外周との間に内部ケースを設けた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。内部ケースは、分裂したロータの破片の回転エネルギを吸収するので、外側のケース部材への衝撃を小さくすることができる。
つまり、ロータに作用する破壊トルクを小さくする構造ではない。従って、大きな破壊トルクに抗し得る材料およびサイズが必要であり、装置が大型化したり、構造または組立が複雑となったりする。
以下、図を参照して本発明を実施するため一実施形態について説明する。図1は、本発明によるターボ分子ポンプの実施形態1を示す断面図である。図1に図示されたターボ分子ポンプ1は、磁気軸受式ターボ分子ポンプである。ターボ分子ポンプ1は、シール部材42により外部から密封された上ケース12とベース13からなるケース部材11を備えている。ケース部材11の内部中心には、回転軸4cの周囲に、この回転軸の軸方向(図示上下方向)に複数段に配列されたロータ翼4aを有するロータ4が回転可能に配置されている。
ロータ円筒部4bのネジ溝排気部3は、ロータ円筒部4bの外周に螺旋状に形成された複数条の突起4b1を有する。各突起4b1の間は、突起4b1から平坦状に窪んだネジ溝4b2が形成されている。ロータ円筒部4bの外周には、上述した如く、ボルト41によりベースに固定されたネジステータ8が配置されている。ネジステータ8は、ロータ円筒部4bとの対向面側に凹部8aを有し、凹部8aはロータ円筒部4bの各突起4b1と僅かな間隙を有する位置に設けられる。
また、リング部材21に対向するネジステータ8の内面側に形成された凹部8aは、気体分子が排気される経路の幅(断面積)を他の部分と同一にするためのものである。従って、この凹部8aの深さは、リング部材22の厚さとほぼ同一である。
リング部材の材料は、合金を含むアルミニウム系金属またはステンレス鋼などを用いることができる。この場合、ロータ4と同一の材料であってもよい。
ロータ4において、ロータ円筒部4bが回転軸の軸芯から最大距離に位置し、また、この部分に突起4b1およびネジ溝4b2が形成されていることから、ロータ4の回転に伴う遠心力による応力は、この部分が他の部分より大きくなる。このため、通常、ロータ4の亀裂は、ロータ円筒部4bの下端部が発生の起点となる。発生した亀裂は、ロータ4に作用する回転トルクが大きいため、瞬時に他の部分に進展し、ロータ4は大きな破壊トルクにより分裂される。
従って、この後、リング部材21に亀裂が生じたり、リング部材21が分裂したりしたとしても、その際における破壊トルクは大幅に減じられることになる。
このようにして、リング部材21によりロータ4に作用する破壊トルクを低減することができる。
図3は、本発明のターボ分子ポンプの実施形態2を示し、図2に図示されたロータ4のロータ円筒部4b付近の拡大断面図である。
実施形態1において、リング部材21は、ねじ溝排気部3の突起4b1の幅とほぼ同じ幅を有しており、また、リング部材21に対向するネジステータ8の内面側の部分には、凹部8aが形成されている構造であった。これに対し、図3に図示された実施形態2においては、ロータ円筒部4におけるネジ溝排気部3の上部に形成された段部4d’は、ねじ溝排気部3の突起4b1よりも幅広く形成されている。そして、この段部4d’の外周に焼き嵌めにより取り付けられたリング部材22は、段部4d’の幅に近い幅を有し、ねじ溝排気部3の突起4b1よりも広い幅を有する。段部4d’の高さ、すなわち径は、突起4b1の高さと同一である。従って、実施形態1の場合と同様に、リング部材22自体の厚さ分だけ、段部4d’の表面から突き出し、ロータ円筒部4bの外周に沿って1周している。
実施形態2においては、リング部材22の幅を大きくしているので、ロータ4に作用する破壊トルクの低減効果をより大きくすることができる。
実施形態1および2においては、リング部材21または22は、ネジ溝排気部3の上部におけるロータ円筒部4bの外周に設けられた構造である。図4に図示された実施形態3においては、リング部材23は、ネジ溝排気部3の機能を有する構造を有している。
つまり、ロータ円筒部4bにおけるネジ溝排気部3の上部に形成された段部4d’の外周に設けられたリング部材23は、複数の突起23aとネジ溝23bを有する。
さらに、上記いずれの方法においても、リング部材23に各突起23aおよびネジ溝23bを形成するのは、リング部材23をロータ円筒部4bに取り付ける前であってもよいし、リング部材23をロータ円筒部4bに取り付けた後でもよい。
実施形態3では、リング部材23にネジ溝排気部3の機能を持たせたので、破壊トルクを低減する効果を有する装置の小型化を図ることができる。
図5に図示された実施形態4は、リング部材24に、翼排気部2およびネジ溝排気部3の機能を持たせた構造の一例を示す。
この実施形態4においては、ロータ円筒部4bのネジ溝排気部3の上部には、ネジ溝排気部3の突起4b1と同一の径の段部4eが形成されている。この段部4eの外表面にリング部材24が焼き嵌めにより取り付けられている。リング部材24は、上部に最下段のロータ翼4aの機能を果たすロータ翼部24aを有し、下部にネジ溝排気部3の機能を果たす突起24bを有する。ネジステータ8の凹部8aは、ロータ円筒部4bの各突起4b1と僅かな間隙を有する位置に設けられている。ネジステータ8の凹部8aとリング部材24の突起24bとの隙間は、ネジ溝排気部3の突起4b1とネジステータ8の内面との隙間と同一である。
この構造では、リング部材24が最下段のロータ翼4aと、ネジ溝排気部3の突起4b1の一部の部材を兼ねているため、より一層、装置の小型化が可能となる。
実施形態1〜4では、本発明を、ネジ溝排気部3を有するターボ分子ポンプ1に適用した場合で説明した。
図6に図示された実施形態5は、ネジ溝排気部3を有していないターボ分子ポンプ1Aの一実施例を示す。
図6に図示されたターボ分子ポンプ1Aにおいては、ロータ4は、図1に図示されたロータ円筒部4bを有していない。ロータ円筒部4bを有するターボ分子ポンプ1の場合には、ロータ円筒部4bの下端部が亀裂発生の起点となることが多かった。
これに対して、ロータ円筒部4bを有していないターボ分子ポンプ1Aの場合には、ロータ4の上部側が、亀裂発生の起点となることが多い。つまり、ロータ4の回転に伴う遠心力による応力の大きさは、ロータ円筒部4bの下端部の次に、ロータ4の上部が大きくなる。
図6における他の構成は、図1に図示された構成と同一であり、同一の構成要素に同一の図面参照番号を付し、その説明を省略する。
2 翼排気部
3 ネジ溝排気部
4 ロータ
4a ロータ翼
4b ロータ円筒部
4c 回転軸
5 スペーサ
6 ステータ翼
8 ネジステータ
11 ケース部材
12 上ケース
13 ベース
21〜25 リング部材
Claims (5)
- ケース部材の内側に配置された回転軸と、
前記回転軸の軸方向に沿って複数段に形成されたロータ翼と、前記複数段に形成されたロータ翼の下方側に設けられ、ネジ溝が形成されたロータ円筒部とを有するロータと、
前記ロータの前記各ロータ翼間に配置されたステータ翼と、
軸方向に所定の幅を有し、前記ロータの外周部に嵌合されたリング部材と、を具備し、
前記リング部材は、前記ロータの前記ロータ円筒部の軸方向における上部側外周部の一部に嵌合されていることを特徴とするターボ分子ポンプ。 - 請求項1に記載のターボ分子ポンプにおいて、前記リング部材は焼き嵌めにより前記ロータに嵌合されていることを特徴とするターボ分子ポンプ。
- 請求項1または2に記載のターボ分子ポンプにおいて、
前記リング部材は、前記ロータ円筒部のネジ溝上部の外周部に嵌合されていることを特徴とするターボ分子ポンプ。 - 請求項1または2記載のターボ分子ポンプにおいて、前記リング部材は、外周にねじ溝が設けられていることを特徴とするターボ分子ポンプ。
- 請求項1または2に記載のターボ分子ポンプにおいて、前記リング部材は前記ロータ円筒部のネジ溝および最下段のロータ翼を構成することを特徴とするターボ分子ポンプ。
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