JP2002285868A - 流量調整装置 - Google Patents

流量調整装置

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JP2002285868A
JP2002285868A JP2001088583A JP2001088583A JP2002285868A JP 2002285868 A JP2002285868 A JP 2002285868A JP 2001088583 A JP2001088583 A JP 2001088583A JP 2001088583 A JP2001088583 A JP 2001088583A JP 2002285868 A JP2002285868 A JP 2002285868A
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stator core
throttle valve
permanent magnet
valve
rotor core
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JP2001088583A
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Akira Furukawa
晃 古川
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Original Assignee
Denso Corp
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  • Lift Valve (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動大等の過酷な使用条件下においてスロッ
トルバルブ7の開度調整を安定させることのできる吸気
装置1を提供する。 【解決手段】 周方向に磁極の異なるロータコア8と、
磁性体で構成されるとともにスロットルボディ4側に固
設されたステータコア10とを設け、このステータコア
10とロータコア8との間に隙間量の異なる第1、第2
隙間部9a、9bを交互に配して磁束密度の偏りを発生
させ、ロータコア8と連結させたスロットルバルブ7と
スロットルボディ4に固設したステータコア10との間
にてディテントトルクを発生させる。このように、機械
構成部品を要さずにスロットルバルブ7の閉方向への力
を得ることで、振動等が発生する周辺環境に左右されず
にスロットルバルブ7の開度調整が安定する吸気装置1
を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量調整装置に関
し、特にスロットルバルブを備えた内燃機関の吸気装置
に用いられると好適な流量調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、流量調整装置となる例えばス
ロットルバルブを備えた内燃機関の吸気装置において、
スロットルボディ内部に備えた吸入空気の流路途中に弁
体となるスロットルバルブを配置させ、弁軸に設けたこ
のスロットルバルブとともに弁軸を回転させる機構を有
したものが知られている。そして、この吸気装置は、操
作者の操作するアクセルペダルの踏み込み量に応じて弁
軸およびスロットルバルブを開方向に回転させることで
スロットルバルブと流路との隙間を変化させ、この隙間
を通過する吸入空気量、つまり内燃機関の出力を増加さ
せている。
【0003】また、踏み込んだアクセルペダルを戻して
弁軸およびスロットルバルブを踏み込み前時の状態に復
帰、つまりスロットルバルブを閉方向に回転させるため
に、この閉方向への回転力を発生させるリターンスプリ
ングを弁軸およびスロットルボディに係合させて配設し
ている。そして、このリターンスプリングがスロットル
バルブを閉方向に回転させて、流路を通過させる吸入空
気量、つまり内燃機関の出力を減少させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の流量調
整装置となる内燃機関の吸気装置は、弁軸およびスロッ
トルバルブを閉方向に回転させるために、リターンスプ
リングの発生する閉方向への回転力を利用しているが、
吸気装置の装着される環境は振動大であることおよび弁
開閉頻度大等の事由により、リターンスプリングの折損
に至る可能性がある。リターンスプリングが折損する
と、スロットルバルブの閉方向への回転力を無くして、
スロットルバルブの開度位置が定まらないことから内燃
期間の出力が定まらず問題である。
【0005】本発明の目的は上記の点に鑑み、振動大等
の過酷な使用条件下においてスロットルバルブの開度調
整を安定させることのできる流量調整装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1記載の流量調整装置による
と、弁軸に連結され、周方向に磁極の異なる永久磁石
と、磁性体で構成されるとともに流路本体部側に固設さ
れ、かつ永久磁石との間に隙間量の異なる第1、第2隙
間部を周方向に交互に形成するステータコアとを備える
構成の流量調整装置とした。
【0007】それにより、永久磁石に設けた磁極の異な
る各極と隙間量の異なる第1、第2隙間部との間で磁束
密度の偏りが発生することから、第1、第2隙間部のう
ち狭い方の隙間部を構成するステータコアの一部との間
で互いに引き寄せられる結果となる。つまり、この引き
寄せられて永久磁石とステータコアとが位置安定する状
態から永久磁石を弁軸とともに回転させると、永久磁石
はステータコアとの間にて位置安定する元の位置に戻ろ
うとするディテントトルクが発生する。
【0008】このように、発生するディテントトルクに
よる弁軸を回転させるように作用する回転方向を、例え
ば弁体による流体を減少調整する回転方向となるように
用いることで、例えばリターンスプリングのような機械
構成部品を要さずに弁体の閉方向への力が得られること
となる。つまり、振動等が発生する状況下ではリターン
スプリングは折損に至る可能性があるが、リターンスプ
リングに代えて上述したディテントトルクを用いること
で、振動等が発生する周辺環境に左右されずに弁体の開
度調整を安定させることのできる流量調整装置を提供で
きる。
【0009】本発明の請求項2記載によると、第1、第
2隙間部のうち、狭い方の隙間部は、永久磁石の回転中
心点から永久磁石の外周部間の寸法および永久磁石の回
転中心点から永久磁石の外周部と対向するステータコア
間の寸法が、所定の各領域において一定値となるように
設定されることを特徴とする。
【0010】つまり、永久磁石を該永久磁石の回転中心
点を中心に回転させて、永久磁石とステータコアとの間
にて狭い方の隙間量を一定値に保つように、永久磁石の
回転中心点から永久磁石の外周部間の寸法および永久磁
石の回転中心点から永久磁石の外周部と対向するステー
タコア間の寸法が、所定の各領域において一定値となる
ように設定することで、発生するディテントトルクと永
久磁石の回転角度との間にて正比例特性が得られる。こ
のことは、例えば車両に搭載される内燃機関の吸気装置
に用いられれば、この吸気装置における弁体であるスロ
ットルバルブの回転操作力と内燃機関の出力との関係を
良好とすることができる。
【0011】本発明の請求項3記載によると、第1、第
2隙間部の隙間量を変えることなく、ステータコアと流
路本体部との間にて両者の固設位置関係を調整するステ
ータコア固設位置調整手段を備えることを特徴とする。
【0012】それにより、永久磁石とステータコアとの
間にて位置安定する状態での弁体の通路における位置を
調整する際、第1、第2隙間部の隙間量を変えることな
く、ステータコアと流路本体部との間にて両者の固設位
置関係を調整できる。つまり、所望するディテントトル
クの特性となるように設定された第1、第2隙間部の隙
間量を変えずに弁体の通路における位置を調整できる。
この弁体の通路における位置調整は、例えば車両に搭載
される内燃機関の吸気装置に用いられれば、この吸気装
置における弁体の閉弁位置を調整してアイドル回転数の
設定を行うことができる。
【0013】本発明の請求項4記載によると、弁軸と同
一軸心上に略円筒形状に形成される永久磁石を有し、該
永久磁石と同心円上に配設位置を保ち、かつ第1、第2
隙間部の隙間量を変えることなく、ステータコアと流路
本体部との間にて両者の固設位置関係を調整されて固設
する機構を有することで、請求項3に記載のステータコ
ア固設位置調整手段を構成できる。
【0014】本発明の請求項5記載によると、弁体は、
内燃機関への吸入空気流量を調整するスロットルバルブ
であることを特徴とする。
【0015】このように、内燃機関の弁体であるスロッ
トルバルブを備える吸気装置とすれば、安定してスロッ
トルバルブの回度を調整できる流量調整装置とすること
ができる。
【0016】本発明の請求項6記載によると、スロット
ルバルブを備えた流量調整装置、つまり内燃機関の吸気
装置において、N極とS極との1組の磁極を周方向に配
設した永久磁石と、2組の第1、第2隙間部とを備える
ことを特徴とする。
【0017】内燃機関の吸気装置におけるスロットルバ
ルブの全閉位置から全開位置間の回転角度は、通常90
°未満である。よって、N極とS極との1組の磁極を周
方向に配設した永久磁石と、2組の第1、第2隙間部と
を備えることで、スロットルバルブの全閉位置から全開
位置間の回転角度の範囲における全開位置から全閉位置
方向へのディテントトルクを発生させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の流量調整装置を図
面を参照して詳細に説明する。なお、以下説明する流量
調整装置は、内部に吸入空気を通過させる流路を有する
スロットルボディと、流路内に設けられ弁軸と一体に回
転するスロットルバルブの開閉により、スロットルバル
ブと流路との隙間を調整して流路を流れる流体となる吸
入空気の流量を調整する内燃機関の吸気装置である。そ
して、スロットルバルブを閉弁方向に付勢する(弁軸に
回転力を発生させる)際に、振動大等の過酷な使用条件
下においてスロットルバルブの開度調整を安定させるこ
とのできる技術に関する。
【0019】(第1実施形態)本発明の流量調整装置と
なる吸気装置の第1実施形態を、図1に示す吸気装置の
概略全体構成図を用いて説明する。なお、(a)は縦断
面図、(b)は図1(a)のA−A線断面図である。図
1(a)に示すように、吸気装置1は、吸気導管に接続
される吸気入口2と吸気マニホールドに接続される吸気
出口3を備えた流路本体部となるスロットルボディ4、
吸気入口2と吸気出口3とを連通する流路5、スロット
ルボディ4に形成される軸受4Aと軸4Bに回動自在に
支持される弁軸6、および流路5の内部位置にて弁軸6
にビス等を用いて固定されたスロットルバルブ7を有し
ている。そして、スロットルバルブ7の開閉によりスロ
ットルバルブ7の外周部と流路5の内壁部4aとの間の
隙間を変化させ、この隙間を通過する吸入空気の流量を
調整する構成である。そして、弁軸6の一端にはスロッ
トルリンク(図示しない)が固定され、アクセルペダル
(図示しない)の動きに連動して弁軸6を回動させてス
ロットルバルブ7を開閉させる動きを伝えており、メカ
式の吸気装置1を構成している。
【0020】また、上記した吸気装置1は、弁軸6の端
部に連結され、永久磁石である略円筒形状のロータコア
8を有している。詳細には、流路5の外部における軸受
4B近傍に弁軸6とロータコア8の軸心とを同一配置さ
せている。そして、ロータコア8との間に隙間量の異な
る第1、第2隙間部9a、9bを交互に配して周設され
るステータコア10を備える。更に詳細には、N極8a
とS極8bとの1組の磁極を周方向に配設したロータコ
ア8と、2組の第1、第2隙間部9a、9bを形成する
形状のステータコア10を備える。なお、ステータコア
10は、磁性体で形成されており、スロットルボディ4
側に固設される。また、8Aは、ロータコア8の回転中
心点である。
【0021】上記した構成のロータコア8および第1、
第2隙間部9a、9b間においては、磁束密度の偏りが
発生することから、第1、第2隙間部9a、9bのうち
狭い方の隙間部9aを構成するステータコア10の一部
とロータコア8の各極8a、8bとの間で互いに引き寄
せられる結果となる。つまり、狭い方の隙間部9aの周
方向の中央位置とロータコア8の各極8a、8bの極中
心位置とが合致し、ロータコア8とステータコア10と
が位置安定する状態となり、この位置安定状態からロー
タコア8を弁軸6とともに回転中心点8Aを中心に回転
させると、ロータコア8はステータコア10との間にて
元の位置安定する位置に戻ろうとするディテントトルク
が発生する。
【0022】このように、発生するディテントトルクに
よる弁軸6を回転させるように作用する回転方向を、ス
ロットルバルブ7による制御流量が減少調整する回転方
向となるように設定する。これにより、例えばリターン
スプリングのような機械構成部品を要さずにスロットル
バルブ7の閉方向力が得られることとなる。つまり、振
動等が発生する状況下ではリターンスプリングは折損に
至る可能性があるが、リターンスプリングに代えて上述
したディテントトルクを用いることで、振動等が発生す
る周辺環境に左右されずにスロットルバルブ7の開度調
整を安定させることのできる吸気装置1となる。
【0023】また、本実施形態におけるステータコア1
0のスロットルボディ4側への固設において、第1、第
2隙間部9a、9bの隙間量を変えることなく、ステー
タコア10とスロットルボディ4との間にて両者の固設
位置関係を調整した後に固設する機構を有している。詳
細には、ステータコア10をロータコア8の軸芯を中心
として周方向に回動させるために、ステータコア10の
外周部10aを案内する案内環状部4bをスロットルボ
ディ4の一部に構成する。また、ステータコア10の外
周部10a近傍に長穴部11が形成される。そして、所
定位置にステータコア10の位置を調整した後は、この
長穴部11を通したビス12をスロットルボディ4側に
締め付けてステータコア10とスロットルボディ4との
位置を固定する。前述した外周部10a、案内環状部4
b、および長穴部11は、請求項3記載のステータコア
固設位置調整手段を構成している。
【0024】このようにステータコア固設位置調整手段
によるステータコア10とスロットルボディ4との間の
固設位置関係の調整は、ロータコア8とステータコア1
0との間にて位置安定する状態における、スロットルボ
ディ4とスロットルバルブ7との位置を調整している。
つまり、通路5におけるスロットルバルブ7の開度と該
開度におけるディテントトルクの特性を調整可能として
いる。
【0025】なお、内燃機関の吸気装置1におけるスロ
ットルバルブ7の全閉位置から全開位置間の回転角度
は、通常90°未満である。よって、N極8aとS極8
bとの1組の磁極を周方向に配設したロータコア8と、
2組の第1、第2隙間部9a、9bとを備えた。これに
より、スロットルバルブ7の全閉位置から全開位置間の
回転角度の範囲における全開位置から全閉位置方向への
ディテントトルクを発生させることができる。
【0026】次に、図2を用いて、通路5におけるスロ
ットルバルブ7の開度とこの開度におけるディテントト
ルク特性の調整について説明する。図2中の(a1)か
ら(a3)は、順に図1に示す吸気装置1におけるスロ
ットルバルブ7の全閉位置状態、中間開度位置状態、全
開位置状態での縦断面図を示す。そして、図2中の(b
1)から(b3)は、図2中(a1)から(a3)の各
々のA−A線断面図である。
【0027】図2(a1)および(b1)に示すよう
に、スロットルバルブ7の全閉時において、狭い方の隙
間部9aの周方向中央位置とロータコア8の各極8a、
8bの極中心位置とが合致しロータコア8とステータコ
ア10とが位置安定(ディテントトルクがゼロ状態)す
るようにステータコア固設位置調整手段を用いて、スロ
ットルボディ4とステータコア10との位置が調整され
る。
【0028】図2(a2)および(b2)は、図2(a
1、b1)に示す状態からθa角度分だけスロットルバ
ルブ7をロータコア8の回転中心点8A、つまり弁軸6
中心に左回転方向に開弁させた中間開度位置状態を示
す。これにより、狭い方の隙間部9aの周方向中央位置
とロータコア8の各極8a、8bの極中心位置とがθa
角度分だけずれるので、ロータコア8つまりスロットル
バルブ7に図2(a1、b1)の状態に戻ろうとするデ
ィテントトルクが発生する。なお、図2の全図における
スロットルバルブ7の開度位置を示す破線表示の軸線7
Aは、図2(a1、b1)に示す状態(全閉)時でのス
ロットルバルブ7開度位置を示す。
【0029】図2(a3、b3)は、図2(a1、b
1)に示す状態からθb角度分だけスロットルバルブ7
を開弁させた全開位置状態を示す。これにより、狭い方
の隙間部9aの周方向中央位置とロータコア8の各極8
a、8bの極中心位置とがθb角度分だけずれ、図2
(a2、b2)に示すスロットルバルブ7開度位置に比
べより大きなディテントトルクが発生する。
【0030】図3は、上記した図2に示すスロットルバ
ルブ7の開度位置と弁軸に働くディテントトルク(全閉
位置への戻りトルク)との関係を示す特性図である。
【0031】本実施形態の吸気装置1では、スロットル
バルブ7の回転操作力と内燃機関の出力との関係を良好
とするために、図2(a1、b1)に示すスロットルバ
ルブ7の全閉位置から図2(a3、b3)の全開位置間
にて発生するディテントトルクと永久磁石の回転角度と
の関係が図3中(イ)の正比例特性として得られるよう
に設定してある。
【0032】上記した正比例特性の設定は、ロータコア
8及びステータコア10を以下のように構成する。つま
り、第1、第2隙間部9a、9bのうち、狭い方の隙間
部9aは、ロータコア8の回転中心点8Aからロータコ
ア8の外周部間の寸法およびロータコア8の回転中心点
8Aからロータコア8の外周部と対向するステータコア
10間の寸法が、所定の各領域において一定値となるよ
うに設定される。
【0033】つまり、ロータコア8を該ロータコア8の
回転中心点8Aを中心に回転させて、ロータコア8とス
テータコア10との間にて狭い方の隙間部9aにおける
隙間量を一定値に保つように、ロータコア8の回転中心
点8Aからロータコア8の外周部間の寸法およびロータ
コア8の回転中心点8Aからロータコア8の外周部と対
向するステータコア10間の寸法が、所定の各領域にお
いて一定値となるように設定する。
【0034】(第2実施形態)本発明の流量調整装置と
なる吸気装置の第2実施形態を、図4から図6を用いて
説明する。第1実施形態と実質的に同一構成部品には同
一符号を付し、説明を省略する。なお、第1実施形態で
は、吸気装置1が操作者の操作するアクセルペダルと連
動するスロットルリンクの回動力に依存してスロットル
バルブ7の回動を行うメカ式の吸気装置1であったのに
対し、第2実施形態の吸気装置は、弁軸6(図1)を回
動可能に配設される電動モータ(図示しない)を備えた
電動式吸気装置である。つまり、第2実施形態の吸気装
置(図示しない)は、第1実施形態時に示したステータ
コア固設位置調整手段によるステータコア10とスロッ
トルボディ4との間の固設位置をそれと異なる調整位置
に変えることで、第2実施形態の電動式吸気装置に適用
可能となる。
【0035】図4を用いて、通路5におけるスロットル
バルブ7の開度とこの開度におけるディテントトルク特
性の調整について説明する。
【0036】図4中の(a1)から(a3)は、順にス
ロットルバルブ7の全閉位置状態、リンプフォーム開度
位置状態、全開位置状態での縦断面図を示す。そして、
図4中の(b1)から(b3)は、図4中(a1)から
(a3)の各々のA−A線断面図である。
【0037】先ず、狭い方の隙間部9aの周方向中央位
置とロータコア8の各極8a、8bの極中心位置とが合
致しロータコア8とステータコア10とを位置安定(デ
ィテントトルクがゼロ状態)させる。そして、ステータ
コア固設位置調整手段を用いてスロットルボディ4とス
テータコア10との位置が調整され、スロットルバルブ
7の開度位置をリンプフォーム開度位置状態とする。こ
の状態を図4(a2、b2)に示す。
【0038】なお、リンプフォーム開度位置状態とは、
例えば電動モータが故障してスロットルバルブ7の回動
ができなくなった場合でも、最低出力が得られるように
スロットルバルブ7を所定の開度だけ開ける状態を言
う。つまり、図4(a2、b2)に示すように、ロータ
コア8とステータコア10とが位置安定(ディテントト
ルクがゼロ状態)する角度位置をリンプフォーム開度位
置状態にすればよい。
【0039】図4(a1、b1)は、図4(a2、b
2)に示す状態から電動モータによる回動力を得てθc
分だけ回転させ、スロットルバルブ7を全閉位置状態と
する。この時、狭い方の隙間部9aの周方向中央位置と
ロータコア8の各極8a、8bの極中心位置とがθc角
度分だけずれるので、ロータコア8つまりスロットルバ
ルブ7には図4(a2、b2)の状態に戻ろうとする左
回転方向のディテントトルクがロータコア8の回転中心
点8Aを中心に発生する。しかし、このディテントトル
クに比べ電動モータによる回動力の方を大きく設定して
あるので、スロットルバルブ7は全閉にできる。なお、
図4の全図におけるスロットルバルブ7の開度位置を示
す破線表示の軸線7Bは、図4(a2、b2)に示すリ
ンプフォーム開度位置状態時でのスロットルバルブ7開
度位置を示す。
【0040】図4(a3、b3)は、図4(a2、b
2)に示す状態から電動モータによる回動力を得てθd
分だけ回転させ、スロットルバルブ7を全開位置状態と
する。これにより、狭い方の隙間部9aの周方向中央位
置とロータコア8の各極8a、8bの極中心位置とがθ
b角度分だけずれ、スロットルバルブ7には図4(a
2、b2)の状態に戻ろうとする右回転方向のディテン
トトルクがロータコア8の回転中心点8Aを中心に発生
する。しかし、このディテントトルクに比べ電動モータ
による回動力の方を大きく設定してあるので、スロット
ルバルブ7は全開にできる。
【0041】図5は、上記した図4に示すスロットルバ
ルブ7の開度位置と弁軸に働くディテントトルク(全閉
位置への戻りトルク)との関係(図5中(ロ))を示す
特性図である。
【0042】なお、図4(a2、b2)に示すリンプフ
ォーム開度位置状態を設定することで、内燃機関である
エンジンの停止時、つまり電動モータ停止時において所
定開度を有してスロットルバルブ7を静止できる。この
ことは、スロットルバルブ7と通路5との隙間が大きい
ことから、エンジンの停止後に発生するスロットルバル
ブ7端部におけるデポジット(図6中のX)の付着を防
止できる。
【0043】図6は、エンジンの停止後において、スロ
ットルバルブ7を全閉にした場合のスロットルバルブ7
端部におけるデポジットXの付着状態の発生を示す。こ
のデポジットXの付着状態が発生すると、例えばスロッ
トルバルブ7が開かなくなったり、引っ掛かり状態が発
生した後の急開動作が発生するが、本発明のディテント
トルクの利用と電動モータとを組合わせた吸気装置にお
いては、これらの問題が解決される。
【0044】なお、本発明の実施にあたり、流量調整装
置として吸気装置に適用した形態を示したが、吸気装置
に限定されることなく、例えば、ISC(アイドルスピ
ードコントロール装置)であったり、空気流量以外の液
体を通過させる流量調整装置等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の吸気装置1を示す概略
全体構成図であり、(a)は縦断面図、(b)は図1
(a)中のA−A線断面図である。
【図2】図1に示す吸気装置1におけるスロットルバル
ブを示し、(a1)は、全閉位置状態での縦断面図であ
り、(b1)は、図1(a1)の状態におけるロータコ
ア周辺を示す部分断面図である。(a2)は、中間開度
位置状態での縦断面図であり、(b2)は、図1(a
2)の状態におけるロータコア周辺を示す部分断面図で
ある。(a3)は、全開位置状態での縦断面図であり、
(b3)は、図1(a3)の状態におけるロータコア周
辺を示す部分断面図である。
【図3】図1に示す流量調整装置におけるスロットルバ
ルブの開度位置と弁軸に働くディテントトルク(全閉位
置への戻りトルク)との関係を示す特性図である。
【図4】本発明の第2実施形態の吸気装置におけるスロ
ットルバルブのを示し、(a1)は、全閉位置状態での
縦断面図であり、(b1)は、図4(a1)の状態にお
けるロータコア周辺を示す部分断面図である。(a2)
は、リンプフォーム位置状態での縦断面図であり、(b
2)は、図4(a2)の状態におけるロータコア周辺を
示す部分断面図である。(a3)は、全開位置状態での
縦断面図であり、(b3)は、図4(a3)の状態にお
けるロータコア周辺を示す部分断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の吸気装置におけるスロ
ットルバルブの開度位置と弁軸に働くディテントトルク
(全閉位置への戻りトルク)との関係を示す特性図であ
る。
【図6】スロットルバルブ端部におけるデポジットの付
着状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 吸気装置(流量調整装置) 4 スロットルボディ(流路本体部) 4A 軸受 5 流路 6 弁軸 7 スロットルバルブ(弁体) 8 ロータコア(永久磁石) 8a N極 8A 回転中心点 8b S極 9a 第1隙間部 9b 第2隙間部 10 ステータコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16K 1/22 F16K 1/22 A Fターム(参考) 3G065 CA33 DA04 FA01 GA41 KA14 KA33 3H052 AA02 BA35 DA04 EA16 3H062 AA03 AA15 BB30 CC29 EE07 HH02 3H106 DA05 DA29 DC03 DD03 EE29 HH05 KK21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流れる通路途中に配置され、内部
    に前記流体を通過させる流路を有する流路本体部と、 前記流路本体部に形成される軸受に回動自在に軸支され
    る弁軸と、 前記弁軸に設けられて前記弁軸の回動により前記流路を
    通過させる前記流体の流量を調整する弁体とを備えた流
    量調整装置において、 前記弁軸に連結され、周方向に磁極の異なる永久磁石
    と、 磁性体で構成されるとともに前記流路本体部側に固設さ
    れ、かつ前記永久磁石との間に隙間量の異なる第1、第
    2隙間部を周方向に交互に形成するステータコアとを備
    えたことを特徴とする流量調整装置。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2隙間部のうち、狭い方の
    隙間部は、前記永久磁石の回転中心点から前記永久磁石
    の外周部間の寸法および前記永久磁石の回転中心点から
    前記永久磁石の外周部と対向する前記ステータコア間の
    寸法が、所定の各領域において一定値となるように設定
    されることを特徴とする請求項1記載の流量調整装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2隙間部の隙間量を変える
    ことなく、前記ステータコアと前記流路本体部との間に
    て両者の固設位置関係を調整するステータコア固設位置
    調整手段を備えることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の流量調整装置。
  4. 【請求項4】 前記ステータコア固設位置調整手段は、
    前記弁軸と同一軸心上に略円筒形状に形成される前記永
    久磁石を有し、 該永久磁石と同心円上に配設位置を保ち、かつ前記第
    1、第2隙間部の隙間量を変えることなく、前記ステー
    タコアと前記流路本体部との間にて両者の固設位置関係
    を調整して固設する機構を有することを特徴とする請求
    項3記載の流量調整装置。
  5. 【請求項5】 前記弁体は、内燃機関への吸入空気流量
    を調整するスロットルバルブであることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の流量調整
    装置。
  6. 【請求項6】 N極とS極との1組の磁極を周方向に配
    設した前記永久磁石と、2組の前記第1、第2隙間部と
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の流量調整装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3633248A1 (de) * 2018-10-02 2020-04-08 Continental Automotive GmbH Ventil zur steuerung von abgas oder frischluft in einer antriebseinheit

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